JP2023044307A - 電磁継電器 - Google Patents

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Machiko Nishiyama
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Abstract

【課題】板ばねからなる可動接触子のばね長さの設計自由度をより向上させることが可能な電磁継電器を得る。【解決手段】電磁継電器1の可動接点側端子623は、第1軸に沿って延在する第1片部625と、第1片部625における第1軸の第1端側に設けられる曲げ部627と、曲げ部627を介して第1片部625に連設される交差片部624と、を有する。この可動接点側端子623には板ばね状の可動接触子622が固定される。この可動接触子622は、第2軸に沿って延在し、可動接触子622における第2軸の第1端側に第1可動接点621が位置する。また、可動接触子622は、第2軸の第2端側に設けられ、交差片部624に固定される固定部6221を有する。そして、曲げ部627が、第1片部625における第1軸の第1端側から、第2軸において第1可動接点621が位置する側とは反対側に向けて曲げられている。【選択図】図26

Description

本開示は、電磁継電器に関する。
従来、電磁継電器として、次の特許文献1に開示されているように、第1固定接点と第1可動接点とを有し、第1固定接点と第1可動接点とを接離させることで、第1固定接点と第1可動接点との間の導通、非導通を切り替えられるようにしたものが知られている。
この特許文献1では、板ばねからなる可動接触子に第1可動接点が設けられており、この可動接触子が可動接点側端子を介してコイルボビンに固定されている。このとき、例えば、樹脂カシメ(熱圧着)等によって可動接点側端子をコイルボビンに固定するのが一般的である。
特開2015-115248号公報
このような板ばねからなる可動接触子を備える電磁継電器においては、板ばねのばね長さを自由に設定できるようにするのが好ましい。すなわち、板ばねからなる可動接触子のばね長さの設計自由度を向上させられるようにするのが好ましい。
そこで、本開示は、板ばねからなる可動接触子のばね長さの設計自由度をより向上させることが可能な電磁継電器を得ることを目的とする。
本開示にかかる電磁継電器は、コイルと、前記コイルが巻回されるコイルボビンと、第1固定接点と、第1軸に沿って前記第1固定接点と対向し、前記第1固定接点と接離する第1可動接点と、前記第1固定接点を有する固定接点側端子と、前記第1可動接点を有し、板ばねからなる可動接触子と、前記可動接触子が固定される可動接点側端子と、を備え、前記可動接点側端子は、前記第1軸に沿って延在する第1片部と、前記第1片部における前記第1軸の第1端側に設けられる曲げ部と、前記曲げ部を介して前記第1片部に連設され、前記第1軸と交差する第2軸に沿って延在する交差片部と、を有しており、前記可動接触子が前記第2軸に沿って延在しており、前記可動接触子における前記第2軸の第1端側に前記第1可動接点が位置しており、前記可動接触子は、前記第2軸の第1端に対して前記第2軸の反対側に位置する第2端側に設けられ、前記可動接点側端子の前記交差片部に固定される固定部を有しており、前記曲げ部は、前記第1片部における前記第1軸の第1端側から、前記第2軸において前記第1可動接点が位置する側とは反対側に向けて曲げられている。
本開示によれば、板ばねからなる可動接触子のばね長さの設計自由度をより向上させることが可能な電磁継電器を得ることができる。
第1実施形態にかかる電磁継電器を第1の斜め上方から見た斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を第2の斜め上方から見た斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、カバーを外した状態を第1の斜め上方から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、カバーを外した状態を第2の斜め上方から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器のカバー以外の部材を示す平面図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器のカバー以外の部材を第1の斜め上方から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器のカバー以外の部材を第2の斜め上方から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器が備える電磁石装置を第1の斜め上方から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器が備える移動部材、可動部および主可動接点部を第1の斜め上方から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器が備える移動部材、可動部および主可動接点部を第2の斜め上方から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器が備える補助接点部および補助駆動部を第1の斜め上方から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる主接点部および補助接点部の接離を示す図であって、主接点部および補助接点部が第2位置にある状態を示す斜視図である。 第1実施形態にかかる主接点部および補助接点部の接離を示す図であって、主接点部および補助接点部が第1位置にある状態を示す斜視図である。 第1実施形態にかかる主接点部および補助接点部の接離を示す図であって、主接点部および補助接点部が第2位置にある状態を示す垂直断面図である。 第1実施形態にかかる主接点部および補助接点部の接離を示す図であって、主接点部および補助接点部が第1位置にある状態を示す垂直断面図である。 第1実施形態にかかる主接点部、補助接点部およびコイルの位置関係を説明する平面図である。 第1実施形態にかかるカバーの内部を示す斜視図である。 第1実施形態にかかるカバーを示す裏面図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の補助接点が存在する位置を左右方向に延在する鉛直面によって切断した状態を示す背面図である。 第1実施形態にかかる補助接点部をコイルボビンに取り付けた状態を第1の斜め上方から見た斜視図である。 第1実施形態にかかる補助接点部をコイルボビンに取り付けた状態を第2の斜め上方から見た斜視図である。 第1実施形態にかかる補助接点部をコイルボビンに取り付けた状態を示す背面図である。 第1実施形態にかかる補助接点部をコイルボビンに取り付けた状態を示す平面図である。 第1実施形態にかかる補助接点部を第1の斜め上方から見た斜視図である。 第1実施形態にかかる補助接点部を第2の斜め上方から見た斜視図である。 第1実施形態にかかる補助可動接点部を示す背面図である。 第1実施形態にかかる補助可動接点部を分解して示す背面図である。 第1実施形態にかかるコイルボビンを上側から見た斜視図である。 第1実施形態にかかるコイルボビンを下側から見た斜視図である。 第1実施形態にかかるコイルボビンを示す背面図である。 第1実施形態にかかる可動側圧入部を示す平面図である。 第1実施形態にかかる可動側圧入部に補助接点部の可動接点側端子を圧入した状態を示す水平断面図である。 第1実施形態にかかる可動側圧入部を示す側断面図である。 第1実施形態にかかる可動側圧入部に補助接点部の可動接点側端子を圧入した状態を示す側断面図である。 第1実施形態にかかる固定側圧入部を示す平面図である。 第1実施形態にかかる固定側圧入部に補助接点部の固定接点側端子を圧入した状態を示す水平断面図である。 第1実施形態にかかる固定側圧入部を示す側断面図である。 第1実施形態にかかる固定側圧入部に補助接点部の固定接点側端子を圧入した状態を示す側断面図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、カバーを外した状態を第1の斜め上方から見た分解斜視図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、カバーを外した状態を第2の斜め上方から見た分解斜視図である。 第2実施形態にかかるベースを第1の斜め上方から見た斜視図である。 第2実施形態にかかるベースを第2の斜め上方から見た斜視図である。 第2実施形態にかかるカバーの内部を示す斜視図である。 第2実施形態にかかるカバーを示す裏面図である 第2実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の補助接点が存在する位置を左右方向に延在する鉛直面によって切断した状態を示す背面図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の補助駆動部が存在する位置を水平面によって切断した状態を示す斜視図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の上下軸の中央部を水平面によって切断した状態を示す平面図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の第2側壁の延在部が存在する位置を前後軸に延在する鉛直面によって切断した状態を示す側面図である。 第2実施形態にかかる補助接点部をコイルボビンに取り付けた状態を第1の斜め上方から見た斜視図である。 第2実施形態にかかる補助接点部をコイルボビンに取り付けた状態を第2の斜め上方から見た斜視図である。 第2実施形態にかかる補助接点部をコイルボビンに取り付けた状態を示す背面図である。 第2実施形態にかかる補助接点部をコイルボビンに取り付けた状態を示す平面図である。 第2実施形態にかかる補助接点部を示す斜視図である。 第2実施形態にかかる補助固定接点部を示す背面図である。 第2実施形態にかかる補助可動接点部を示す背面図である。 第2実施形態にかかる補助可動接点部を分解して示す背面図である。 第2実施形態にかかるコイルボビンの可動側圧入部側を示す側面図である。 第2実施形態にかかるコイルボビンの固定側圧入部側を示す側面図である。 第2実施形態にかかる可動側圧入部の上側圧入部を示す水平断面図である。 第2実施形態にかかる可動側圧入部の上側圧入部に補助接点部の可動接点側端子を圧入した状態を示す水平断面図である。 第2実施形態にかかる可動側圧入部の上側圧入部に補助接点部の可動接点側端子を圧入した状態を示す側断面図である。 第2実施形態にかかる可動側圧入部の下側圧入部を示す水平断面図である。 第2実施形態にかかる可動側圧入部の下側圧入部に補助接点部の可動接点側端子を圧入した状態を示す水平断面図である。 第2実施形態にかかる固定側圧入部の上側圧入部を示す水平断面図である。 第2実施形態にかかる固定側圧入部の上側圧入部に補助接点部の固定接点側端子を圧入した状態を示す水平断面図である。 第2実施形態にかかる固定側圧入部の上側圧入部に補助接点部の固定接点側端子を圧入した状態を示す側断面図である。 第2実施形態にかかる固定側圧入部の下側圧入部を示す水平断面図である。 第2実施形態にかかる固定側圧入部の下側圧入部に補助接点部の固定接点側端子を圧入した状態を示す水平断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下では、接続片413がハウジング10から上下軸の下側に引き出されるようにした状態で、電磁継電器1の上下軸、前後軸および幅軸を規定する。この上下軸、前後軸および幅軸は、各構成を説明するために便宜的に規定したものに過ぎず、電磁継電器1の実際の配置状態を規定するものではない。また、上下軸、前後軸および幅軸は、仮想の構成であり、電磁継電器1が上下軸等の軸部を実際に備えることを意味するものではない。
そして、補助固定接点(第1固定接点)と補助可動接点(第1可動接点)とが対向する方向をZ軸(第1軸:上下軸)として説明し、Z軸と交差する軸をY軸(第2軸:幅軸:可動接触子の延在方向)として説明する。そして、Z軸およびY軸と交差する軸をX軸(第3軸:前後軸)として説明する。
また、本実施形態では、3次元直交座標におけるZ軸に沿って延在する軸が上下軸となっており、X軸に沿って延在する軸が前後軸となっており、Y軸に沿って延在する軸が幅軸となっている。すなわち、上下軸(Z軸に沿って延在する方向)と直交する軸が幅軸(Y軸に沿って延在する方向)となっており、上下軸(Z軸に沿って延在する方向)および幅軸(Y軸に沿って延在する方向)と直交する軸が前後軸(X軸に沿って延在する方向)となっている。
また、上下軸の上側をZ軸(第1軸)の第1端側、下側をZ軸(第1軸)の第2端側と規定して説明する。さらに、主固定接点(第2固定接点)が配置されている側を前後軸上の前方、主可動接点(第2可動接点)が配置されている側を前後軸上の後方と規定して説明する。
なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
本実施形態にかかる電磁継電器1は、図1および図2に示すように、樹脂材料によって中空箱型に形成されたハウジング10を備えている。本実施形態では、ハウジング10は、ベース110と、ベース110を覆うケース120と、を有しており、実質的に直方体形状の外側表面を有している。また、ケース120をベース110に取り付けた状態で、ハウジング10内に内部空間S1が形成されるようになっている。なお、ハウジング10の外側表面の形状は、直方体形状に限られるものではなく、いかなる形状をしていてもよい。
そして、ハウジング10の内部空間S1内における前後軸(X軸:第3軸)の後方に電磁石装置(駆動部)20が配置されており、前後軸(X軸:第3軸)の前方に主接点部40が配置されている。さらに、ハウジング10の内部空間S1内における前後軸(X軸:第3軸)の後方かつ上下軸(Z軸:第1軸)の上方(第1端側)に補助接点部60が配置されている。
ここで、本実施形態では、主接点部40を初期状態において接点オフとなる所謂常開型の接点部としており、補助接点部60を初期状態において接点オンとなる所謂常閉型の接点部としている。なお、主接点部40を初期状態において接点オンとなる所謂常閉型の接点部とし、補助接点部60を初期状態において接点オフとなる所謂常開型の接点部とすることも可能である。
ベース110は、略水平面(Z軸と交差する平面:XY平面)に沿うように延在する略矩形板状の基台部111と、基台部111の周縁に連設され、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する周壁112と、を備えている(図3~図7参照)。
この周壁112の上端側の開口周縁には段部が形成されており、下端側に比べて外周が小さくなっている。そして、周壁112の段部よりも上方の前面および後面のそれぞれには、一対の突部112aが幅軸(左右に延在する方向)に沿って並設されている。
一方、ケース120は、下方に開口する略箱形状をしており、このケース120が上方からベース110に取り付けられている。
ケース120は、略水平面(Z軸と交差する平面:XY平面)に沿うように延在する略矩形板状の天壁121と、天壁121の周縁から上下軸(Z軸:第1軸)の下方(第2端側)に延設された周壁122と、を備えている(図3~図5参照)。
周壁122は、前後軸(X軸:第3軸)の前方に位置し、幅軸(Y軸:第2軸)および上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する前壁1221を備えている。また、周壁122は、前後軸(X軸:第3軸)の後方に位置し、幅軸(Y軸:第2軸)および上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する後壁1222を備えている。また、周壁122は、幅軸(Y軸:第2軸)の両側で前壁1221および後壁1222に連設され、前後軸(X軸:第3軸)および上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する一対の側壁1223を備えている。
そして、前壁1221および後壁1222のそれぞれの下部には、ケース120をベース110に取り付ける際にベース110の突部112aが挿入される一対の挿入孔122aが幅軸(左右に延在する方向)に沿って並設(幅軸に沿って並設)されている。
また、本実施形態では、ベース110は、基台部111の底面111aから上方に立ち上がるように連設されて幅軸(Y軸:第2軸)に沿って延在する第1側壁131を備えている。さらに、ベース110は、第1側壁131の幅軸(Y軸:第2軸)の両端から前後軸(X軸:第3軸)の後方に向けてそれぞれ連設される一対の第2側壁132を備えている。この一対の第2側壁132も、基台部111の底面111aから上方に立ち上がるように延設されている。そして、基台部111の底面111aから上方に立ち上がるように延設された第1側壁131および一対の第2側壁132によって、電磁石装置20の継鉄240が保持され、コイル210の側面210aの三方(少なくとも一部)が囲まれるようにしている。
このように、本実施形態では、第1側壁131よりも後方に電磁石装置20が配置されるようにしている。そして、第1側壁131よりも前方に主接点部40が配置されている(図2から図4参照)。すなわち、本実施形態では、電磁石装置20および主接点部40は、第1側壁131によって前後に仕切られた状態で内部空間S1内に配置されている。
また、ベース110の第1側壁131よりも前方には突壁113が形成されており、この突壁113によって、後述する一対の主固定接点部410,410間の沿面距離が確保されるようにしている。
また、ベース110には、電磁継電器1を図示せぬプリント基板に配置する際に、ベース110とプリント基板との間に隙間を設けるための嵩上げ部材114が形成されている。
電磁石装置(駆動部)20は、電磁力を発生させる装置であり、通電されることで磁束を発生させるコイル210と、コイル210が巻回される中空円筒状のコイルボビン220と、を備えている(図8参照)。
コイル210としては、例えば、導線を用いることができる。本実施形態では、コイル210は、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、軸方向が上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在するようにハウジング10の内部空間S1に配置されている。
また、コイルボビン220は、絶縁材料である樹脂によって形成されており、このコイルボビン220の中央部には上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)に沿って延在する円筒状の筒状部221が形成されている。そして、この筒状部221の内側には、上下に貫通する貫通孔2211が形成されている。
また、コイルボビン220は、外表面にコイル210が巻回される筒状部(胴体部)221の上端に連設されて、筒状部221の径外方向に突出した略矩形の上側フランジ部(上側鍔部:第1鍔部)222を備えている。そして、コイルボビン220は、筒状部221の下端に連設されて、筒状部221の径外方向に突出した略矩形の下側フランジ部(下側鍔部:第2鍔部)223を備えている。
さらに、本実施形態では、上側フランジ部222は、筒状部221の径外方向に突出した略矩形の上側フランジ本体2221と、上側フランジ本体2221に連設された一対の延設部2222と、を備えている。一対の延設部2222は、上側フランジ本体2221の前後軸(X軸:第3軸)の後端部における幅軸(Y軸:第2軸)の外側かつ上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)の上側(第1端側)に突出するようにそれぞれ連設されている。そして、この一対の延設部2222に補助接点部60が保持されるようにしている。
このように、本実施形態では、コイルボビン220が、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在し、コイル210が巻回される筒状部(胴体部)221を有するようにしている。さらに、コイルボビン220が、筒状部(胴体部)221における上下軸(Z軸:第1軸)の上側(第1端側)に連設された上側フランジ部(第1鍔部)222を有するようにしている。そして、可動接点側端子623が上側フランジ部(第1鍔部)222においてコイルボビン220に保持されるようにしている。
一方、下側フランジ部223は、筒状部221の径外方向に突出した略矩形の下側フランジ本体2231と、下側フランジ本体2231に連設された一対の延設部2232と、を備えている。一対の延設部2232は、下側フランジ本体2231の前後軸(X軸:第3軸)の後端側における幅軸(Y軸:第2軸)の外側に突出するようにそれぞれ連設されている。
また、電磁石装置20は、コイルボビン220の筒状部221に形成された貫通孔2211に挿入され、通電されたコイル210によって磁化される(磁束が通過する)鉄芯230を備えている。そして、鉄芯230はコイル210の内部に配置されている。
鉄芯230は、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する略円柱状の軸部231と、軸部231よりも大径に形成されて、軸部231の上端に連設される略円柱状の頭部232と、を備えている(図8参照)。
また、電磁石装置20は、筒状部221に巻回されたコイル210の周囲に配置される継鉄240を備えている。この継鉄240は、本実施形態では、磁性材料からなる略板状の部材で、側面視(Y軸に沿って見た状態)で略L字状をしている。すなわち、継鉄240は、筒状部221に巻回されたコイル210の前方に略鉛直面に沿って延在するように配置される鉛直壁部(起立部)241と、鉛直壁部241の下端から後方に延びるように延設された水平壁部242と、を備えている(図8参照)。このような継鉄240は、例えば、一枚の板を折曲することにより形成することができる。
この継鉄240は、上述したように、基台部111の底面111aから上方に立ち上がるように延設された第1側壁131および一対の第2側壁132によって支持されている(図3および図4参照)。そして、継鉄240の鉛直壁部(起立部)241における幅軸(Y軸:第2軸)の両端には上方に突出する一対の突出部(延長部)2411が形成されており、一対の突出部(延長部)2411の間に接極子310が配置されるようになっている。
さらに、電磁石装置20は、コイル210の両端がそれぞれ接続される一対のコイル端子250を備えており、この一対のコイル端子250を介してコイル210に通電することで電磁石装置20が駆動されるようにしている。本実施形態では、コイル端子250は、先端(接続片)251をハウジング10から上下軸(Z軸:第1軸)の下方(外方:第2端側)に突出させた状態で、コイルボビン220に固定されている。具体的には、コイル端子250は、一対の延設部2232に形成された一対のコイル端子保持溝223aにそれぞれ保持されている(図8参照)。
そして、この電磁石装置20の駆動状態を切り替えることで、移動部材30を移動させるようにしている。
本実施形態では、移動部材30は、鉄芯230の頭部232と上下軸(Z軸:第1軸)に沿って対向するように配置される接極子310と、接極子310と継鉄240とに亘って取り付けられるヒンジばね320と、を備えている。
接極子310は、導電性を有する金属で形成されており、コイル210の励磁・非励磁に応じて、鉄芯230の頭部232に対して、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って揺動できるように配置されている。
本実施形態では、この接極子310は、鉄芯230の頭部232と上下軸(Z軸:第1軸)に沿って対向する水平壁部311と、水平壁部311の前後軸(X軸:第3軸)の前端から下方に延びるように延設された鉛直壁部312と、を備えている(図9および図10参照)。
そして、鉛直壁部241の上端に、接極子310の水平壁部311が、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って揺動できるように取り付けられており、接極子310が、継鉄240に支持された部位を中心として上下軸(Z軸:第1軸)に沿って回動できるようにしている。
具体的には、水平壁部311の前後軸(X軸:第3軸)の前端部における幅軸(Y軸:第2軸)の両端には、切り欠き3111がそれぞれ形成されている。そして、この切り欠き3111に継鉄240の突出部(延長部)2411を挿入させることで、接極子310が継鉄240に支持されるようにしている。このように、本実施形態では、切り欠き3111が、接極子310の継鉄240に支持される部位になっている。
さらに、本実施形態では、接極子310の前後軸(X軸:第3軸)の前端には、上下に貫通する貫通孔313が形成されている。そして、ヒンジばね320が、この貫通孔313に挿入させた状態で、接極子310と継鉄240とに亘って取り付けられている。このとき、接極子310が、ヒンジばね320によって、水平壁部311が鉄芯230の頭部232から離れる方向に付勢されるようにしている。
そして、コイル210に通電した際に、水平壁部311が鉄芯230の頭部232に近づくように接極子310を回動させるようにしている。具体的には、コイル210に通電することで接極子310の水平壁部311が鉄芯230の頭部232に吸引されるようにし、水平壁部311が鉄芯230の頭部232に近づくように接極子310を回動させるようにしている。すなわち、一対のコイル端子250を介してコイル210に通電することで、接極子310の水平壁部311が上下軸(Z軸:第1軸)の下方に回動するようにしている。このとき、水平壁部311に連設された鉛直壁部312は、前後軸(X軸:第3軸)の前方に回動することになる。
この接極子310の揺動範囲は、水平壁部311が鉄芯230の頭部232から最も離れた位置と、水平壁部311が鉄芯230の頭部232に最も近づいた位置との間に設定されている。
本実施形態では、接極子310の揺動範囲は、水平壁部311が鉄芯230の頭部232から所定の間隙だけ上方に離間配置された初期位置と、水平壁部311が鉄芯230の頭部232に当接する当接位置との間に設定されている。
したがって、本実施形態では、コイル210に通電すると、接極子310は、水平壁部311が鉄芯230の頭部232に当接する当接位置まで移動し、コイル210への通電を停止すると、ヒンジばね320の付勢力により初期位置に復帰することになる。
このように、本実施形態にかかる接極子310は、コイル210の非通電時には、所定の間隙を介して鉄芯230の頭部232に対向配置されるとともに、コイル210の通電時には、鉄芯230の頭部232側に吸引されるように揺動するものである。
そして、電磁石装置20の駆動状態を切り替え、接極子310を揺動させることで、互いに対になる(互いに接離する主接点を有する)主固定接点部410と主可動接点部420との導通、非導通を切り替えることができるようにしている。
本実施形態では、電磁石装置20の前方に、コイル210の通電の入切に応じて主接点を開閉する主接点部40が設けられている。
主接点部40は、主固定接点部410と主可動接点部420とを備えており、主固定接点部410は、主固定接点411と、主固定接点411を有する本体部412と、を備えている。一方、主可動接点部420は、主固定接点411に対して相対移動し、主固定接点411に接離可能な主可動接点421と、主可動接点421を有する可動接触子422と、を備えている。
また、本実施形態では、主接点部40は、互いに対になる(互いに接離する主接点を有する)主固定接点部410と主可動接点部420との組を1組だけ備えている(図6および図7参照)。
本実施形態では、互いに接離する主接点を有する主固定接点部410と主可動接点部420との組は、一対の主固定接点部410と、1つの主可動接点部420とで構成されている。
具体的には、XZ平面に対して対称な形状をした2つの主固定接点部410を、一対の主固定接点部410としている。そして、対になる2つの主固定接点部410が、幅軸(Y軸:第2軸)に離間した状態でベース110(ハウジング10)に固定されている。
それぞれの主固定接点部410は、1つの主固定接点411を有する本体部412を備えている(図6および図7参照)。本実施形態では、本体部412に板厚方向に貫通するように形成された挿通孔412aに主固定接点となる予定の部材を挿入し、リベット接合を施すことで、本体部412が主固定接点411を有するようにしている(図14および図15参照)。このように、本実施形態では、本体部412は、主固定接点411を保持する固定側主接点保持体としての機能を有している。
なお、本体部412への主固定接点411の形成は、リベット接合により行う必要はなく、様々な方法により行うことができる。例えば、本体部412にダボ加工を施すことで突出させた部位を主固定接点として機能させることも可能である。また、本体部412の平坦な表面の一部に主可動接点421を接触させる構成とすることで、本体部412の平坦な表面の一部を主固定接点として機能させることも可能である。
また、主固定接点部410は、本体部412の下端に連設され、先端(接続部)をベース110(ハウジング10)の下方(外方)に突出させた状態でベース110(ハウジング10)に固定される接続片413を備えている。
本実施形態では、ベース110には、上下に貫通する挿入孔115が形成されている。そして、この挿入孔115に接続片413の先端(接続部:下端)を上方から挿入するようにしている。こうすることで、接続片413の先端(接続部:下端)をベース110の下方(外方)に突出させた状態で、主固定接点部410がベース110(ハウジング10)に固定されるようにしている(図14および図15参照)。なお、主固定接点部410は、接着剤等によってベース110(ハウジング10)に固定されている。
このとき、主固定接点部410は、主固定接点411が前後軸(X軸:第3軸)の後方を向くようにした状態でベース110(ハウジング10)に固定されるようにしている。すなわち、主固定接点部410は、本体部412の主固定接点411が形成された側の面(後面:主可動接点421と対向する側の面)が後方を向くようにした状態でベース110(ハウジング10)に固定されている。
なお、主固定接点411、本体部412および接続片413は、例えば、銀系材料や銅系材料等の導電性材料によって形成することができる。
このように、本実施形態では、2つの主固定接点411が、主固定接点411と主可動接点421とが相対移動する方向と直交(交差)する方向である幅軸(Y軸:第2軸)に沿って並んで配置されている。そして、2つの本体部412のうちの一方の本体部が一方の主固定接点411を有するとともに、他方の本体部が他方の主固定接点411を有している。
一方、1つの主可動接点部420は、1つの可動接触子422を備えており、この1つの可動接触子422は、幅軸(Y軸:第2軸)に並設された一対の主可動接点421を有している(図9および図10参照)。
本実施形態では、略矩形板状の可動接触子422の長手方向の両側に板厚方向に貫通するように形成された挿通孔422aに主可動接点となる予定の部材を挿入してリベット接合を施している。こうすることで、可動接触子422が主可動接点421を有するようにしている(図14および図15参照)。このように、本実施形態では、可動接触子422は、主可動接点421を保持する可動側主接点保持体としての機能を有している。
なお、可動接触子422への主可動接点421の形成は、リベット接合により行う必要はなく、様々な方法により行うことができる。例えば、可動接触子422にダボ加工を施すことで突出させた部位を主可動接点として機能させることも可能である。また、可動接触子422の平坦な表面の一部を主固定接点411と接触させる構成とすることで、可動接触子422の平坦な表面の一部を主可動接点として機能させることも可能である。
そして、1つの主可動接点部420は、板厚方向を前後軸(X軸:第3軸)に略一致させつつ長手方向を幅軸(Y軸:第2軸)に略一致させた状態で、対になる2つの主固定接点部410よりも前後軸(X軸:第3軸)の後方に位置するように配置されている。このとき、主可動接点部420は、主可動接点421を主固定接点411に前後軸(X軸:第3軸)で対向させた状態で配置されるようにしている。具体的には、可動接触子422は、幅軸(Y軸:第2軸)の第1端側に形成された主可動接点421が、幅軸(Y軸:第2軸)の第1端側に配置された主固定接点部410の主固定接点411と前後軸(X軸:第3軸)に沿って対向するように配置されている。同様に、可動接触子422は、幅軸(Y軸:第2軸)の第2端側に形成された主可動接点421が、幅軸(Y軸:第2軸)の第2端側に配置された主固定接点部410の主固定接点411と前後軸(X軸:第3軸)に沿って対向するように配置されている。こうすることで、一方の主可動接点421が、2つの主固定接点411のうちの一方の主固定接点411に接離するとともに、他方の主可動接点421が他方の主固定接点411に接離するようにしている。また、1つの可動接触子422が2つの主可動接点421を有するようにしている。
なお、主可動接点421および可動接触子422も、例えば、銀系材料や銅系材料等の導電性材料によって形成することができる。
そして、このような構成をした一対の主固定接点部410と、1つの主可動接点部420とで構成される組が、内部空間S1内における第1側壁131よりも前後軸(X軸:第3軸)の前方に収容されている(図12~図15参照)。
ここで、主可動接点部420は、一対の主固定接点部410に対して前後軸(X軸:第3軸)に沿って相対的に揺動できるように配置されている。
本実施形態では、主接点部40は、可動部50を介して接極子310に連設されている。そして、接極子310の揺動に伴って可動部50を前後軸(X軸:第3軸)に沿って揺動させることで、可動部50の動作に連動して主可動接点部420が前後軸(X軸:第3軸)に沿って揺動するようにしている。すなわち、可動部50に主可動接点部420を保持させることで、主可動接点部420が、一対の主固定接点部410に対して前後軸(X軸:第3軸)に沿って相対的に揺動するようにしている。
本実施形態では、可動部50は、絶縁性の樹脂材料で形成され、上部に接極子310の鉛直壁部312が挿入保持される挿入孔511が形成されたホルダ部51を備えている。また、可動部50は、ホルダ部51の下部に連設される可動板52と、可動板52と可動接触子422とを連結する可動ばね53と、を備えている。
本実施形態では、可動板52の上下軸(Z軸:第1軸)の上部には、板厚方向に貫通する貫通孔521が形成されている。そして、可動板52の上端をホルダ部51の下端に形成された図示せぬ挿入孔に挿入した状態で、ホルダ部51の図示せぬ挿入孔内に形成された突起を貫通孔521に挿入させることで、可動板52がホルダ部51に保持されるようにしている。
また、可動板52の上下軸(Z軸:第1軸)の中央部には、後方に向けて突出する突起522が形成されており、可動ばね53の上下軸(Z軸:第1軸)の上部には、板厚方向に貫通する上側貫通孔531が形成されている。そして、可動板52の突起522を可動ばね53の上側貫通孔531に挿入させることで、可動ばね53が可動板52に保持されるようにしている。
さらに、可動ばね53の上下軸(Z軸:第1軸)の下部には、板厚方向に貫通する下側貫通孔532が形成されており、可動接触子422の幅軸(Y軸:第2軸)の中央部には、後方に向けて突出する突起422bが形成されている。そして、可動接触子422の突起422bを可動ばね53の下側貫通孔532に挿入させることで、可動接触子422が可動ばね53に保持されるようにしている。
こうして、主接点部40が可動部50を介して接極子310に連設されるようにしている。
そして、このような構成とすることで、接極子310の揺動に伴って、主可動接点部420が、一対の主固定接点部410に対して前後軸(X軸:第3軸)に沿って相対的に揺動するようにしている。そのため、主可動接点421は、鉛直壁部312の上端を中心とした円弧を描くように揺動することになる。
さらに、本実施形態では、ハウジング10の内部空間S1内には、主接点部40とは別に補助接点部60が配置されている。この補助接点部60は、前後軸(X軸:第3軸)の後方であってコイル210の上端側となる位置に補助接点(補助固定接点611および補助可動接点621)が存在するようにした状態で、内部空間S1内に配置されている。具体的には、補助接点部60の補助固定接点611および補助可動接点621は、コイル210の軸よりも前後軸(X軸:第3軸)の第2端側(後側)に配置されるとともに、軸方向が上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在するようにコイル210を配置しつつコイル端子250の先端(接続片)251がコイル210よりも下側(第2端側)に位置するようにした状態で、コイル210の軸方向の上端側(第1端側)に配置されている。
この補助接点部60は、補助固定接点部610と補助可動接点部620とを備えており、補助固定接点部610は、補助固定接点611と、補助固定接点611を有する固定接点側端子612と、を備えている。一方、補助可動接点部620は、補助固定接点611に対して相対移動し、補助固定接点611に接離可能な補助可動接点621と、補助可動接点621を有する可動接触子622と、可動接触子622に連設される可動接点側端子623と、を備えている。なお、可動接触子622は、板ばねから構成されている。
また、本実施形態では、補助接点部60は、互いに対になる(互いに接離する補助接点を有する)補助固定接点部610と補助可動接点部620との組を1組だけ備えている(図6および図7参照)。
本実施形態では、互いに接離する補助接点を有する補助固定接点部610と補助可動接点部620との組は、1つの補助固定接点部610と、1つの補助可動接点部620とで構成されている。そして、1つの補助固定接点部610には1つの補助固定接点611が形成されており、1つの補助可動接点部620には、1つの補助固定接点611に接離する補助可動接点621が1つだけ形成されている。
本実施形態では、上述したように、補助固定接点部610は、1つの補助固定接点611を有する固定接点側端子612を備えている。
また、固定接点側端子612は、コイル210の上端側において、幅軸(Y軸:第2軸)に沿って延在する上部片(第2交差片部)613を備えている。そして、この上部片613に補助固定接点611が形成されている。本実施形態では、上部片613に板厚方向に貫通するように形成された挿通孔613aに補助固定接点となる予定の部材を挿入し、リベット接合を施すことで、上部片613が補助固定接点611を有するようにしている(図11参照)。このように、本実施形態では、上部片613が、補助固定接点611を保持する固定側補助接点保持体としての機能を有している。
なお、上部片613への補助固定接点611の形成は、リベット接合により行う必要はなく、様々な方法により行うことができる。例えば、上部片613にダボ加工を施すことで突出させた部位を補助固定接点として機能させることも可能である。また、上部片613の平坦な表面の一部に補助可動接点621を接触させる構成とすることで、上部片613の平坦な表面の一部を補助固定接点として機能させることも可能である。なお、補助固定接点611が上部片613(固定接点側端子612)に複数設けられていてもよい。
また、固定接点側端子612は、上部片613における幅軸(Y軸:第2軸)の外側の端部に連設され、XZ平面に沿って延在し、上下に細長い側部片(第2片部)614を備えている。本実施形態では、この側部片614は、上部片613から上下軸(Z軸:第1軸)の下方に延在するように上部片613に連結されており、コイル210の幅軸(Y軸:第2軸)の側方に配置されている。
本実施形態では、上部片613および側部片614は、1枚の板状部材を折り曲げることで形成されている。そのため、上部片613の板厚と側部片614の板厚とが略同じ厚さとなっている。
そして、1枚の板状部材を折り曲げて上部片613および側部片614を形成することで、上部片613が曲げ部616を介して側部片614に連設されるようにしている(図22参照)。
このように、本実施形態では、固定接点側端子612が、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する側部片(第2片部)614と、側部片(第2片部)614における上下軸(Z軸:第1軸)の上側(第1端側)に設けられる曲げ部616と、を有するようにしている。さらに、固定接点側端子612が、曲げ部616を介して側部片(第2片部)614に連設され、上下軸(Z軸:第1軸)と交差する幅軸(Y軸:第2軸)に沿って延在する上部片(第2交差片部)613を有するようにしている。
このとき、曲げ部616は、側部片(第2片部)614における上下軸(Z軸:第1軸)の上側(第1端側)から、幅軸(Y軸:第2軸)において補助固定接点611が位置する側に向けて曲げられている。すなわち、固定接点側端子612は、前後軸(X軸:第3軸)に沿って見た状態で、略L字状となるように形成されている(図22参照)。
また、固定接点側端子612は、側部片614の下端から下方に向けて突出するように延設された接続片615を備えている。この接続片615は、ベース110上に配置したコイルボビン220に側部片614を保持した状態で、ベース110の下方(外方)に突出するように形成されている。
さらに、本実施形態では、側部片(第2片部)614が第2片部本体617を有しており、この第2片部本体617が、上部片613における幅軸(Y軸:第2軸)の外側の端部に連設される上部側部片6171を備えている。また、第2片部本体617は、上部側部片6171の下端から前後軸(X軸:第3軸)の前方に向けて延設された連結部6172と、連結部6172の前端下部から上下軸(Z軸:第1軸)の下方に向けて延設された下部側部片6173と、を備えている。そして、下部側部片6173の下端に、接続片615がハウジング10から下方(外方)に突出するように連結されている。本実施形態では、この接続片615の先端6151がコイル210よりも上下軸(Z軸:第1軸)の下側(第2端側)に位置するようにしている。
このように、本実施形態では、第2片部本体617(側部片614)は、上部片613に連結される上部側部片6171と、を備えている。また、第2片部本体617(側部片614)は、接続片615に連結され、上部側部片6171に対して前後軸(X軸:第3軸)の前方にずれた位置に配置される下部側部片6173を備えている。さらに、第2片部本体617(側部片614)は、上部側部片6171と下部側部片6173とを連結する連結部6172を備えている。そして、第2片部本体617(側部片614)は、幅軸(Y軸:第2軸)に沿って見た状態でクランク状に折り曲げられた形状をしている。
さらに、本実施形態では、この補助固定接点部610がコイルボビン220に保持されるようにしている。
なお、本実施形態では、補助固定接点部610は、補助固定接点611が上下軸(Z軸:第1軸)の下方(第2端側)を向くようにした状態でコイルボビン220に保持されるようにしている。すなわち、補助固定接点部610は、上部片613の補助固定接点611が形成された側の面(下面:補助可動接点621と対向する側の面)が下方を向くようにした状態でコイルボビン220に保持されている。
ここで、本実施形態では、固定接点側端子612のコイルボビン220からの抜けや回転の発生を抑制できるようにしている。
具体的には、コイルボビン220に固定側圧入部(第2保持部)225を形成し、この固定側圧入部225によって固定接点側端子612の側部片614が圧入保持されるようにしている(図20および図21参照)。この固定側圧入部225は、コイルボビン220の前後軸(X軸:第3軸)の後側における幅軸(Y軸:第2軸)の第1端側(図20の左側)に形成されている。具体的には、固定側圧入部225は、上側フランジ本体2221の前後軸(X軸:第3軸)の後部かつ幅軸(Y軸:第2軸)の第1端側において、外側かつ上下軸(Z軸:第1軸)の上側に突出するように連設された延設部2222に形成されている。
また、固定側圧入部225には、側部片614が挿入される溝部2251が形成されている。そして、この溝部2251が、側部片614が圧入される開口2251aと、開口2251aの周囲に側部片614と対向するように形成される規制壁2251bと、側部片614を挟み圧接する圧接部2251cと、を備えている。
このように、本実施形態では、固定接点側端子612が、コイルボビン220の固定側圧入部(第2保持部)225においてコイルボビン220に保持されるようにしている。そして、固定接点側端子612が上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する側部片(第2片部)614を有し、固定側圧入部(第2保持部)225が、側部片(第2片部)614を圧入可能な溝部(第2圧入孔)2251を備えるようにしている。
ここで、本実施形態では、溝部2251は、上下軸(Z軸:第1軸)の両側に開口するように形成されており、この溝部2251の上下軸(Z軸:第1軸)の両側に開口する開口が、固定側圧入部225が備える開口2251aとなっている。そして、溝部2251の上下軸(Z軸:第1軸)の上側に開口する開口2251aから側部片614が挿入されて圧入保持されるようになっている。
具体的には、固定側圧入部225は、天壁2252と、天壁2252よりも下方に位置して天壁2252と上下軸(Z軸:第1軸)で対向する底壁2253と、を備えている(図28および図29参照)。また、固定側圧入部225は、天壁2252および底壁2253の前端に連結される前壁2254と、天壁2252および底壁2253の後端に連結される後壁2255と、を備えている。さらに、固定側圧入部225は、天壁2252および底壁2253の側端にそれぞれ連結される一対の側壁2256を備えている。
そして、この固定側圧入部225の内部に、溝部2251を上下軸(Z軸:第1軸)に貫通するように形成している(図37参照)。こうすることで、天壁2252に上部開口2252aが、底壁2253に下部開口2253aが形成されることになって、この上部開口2252aおよび下部開口2253aが、溝部2251が備える開口2251aとなっている。
また、底壁2253における下部開口2253aの前後軸(X軸:第3軸)の後方には下部規制壁2253bが形成されている。そして、側部片614を上下軸(Z軸:第1軸)の上方から挿入した際に、この下部規制壁2253bによって側部片614の上下軸(Z軸:第1軸)の下方への移動が規制されるようにしている(図37および図38参照)。
さらに、本実施形態では、固定側圧入部225は、前後軸(X軸:第3軸)の後端に設けられ、前後軸(X軸:第3軸)の後方および上下軸(Z軸:第1軸)の上方に突出する突出壁2257を備えている(図28~図30参照)。
この突出壁2257の内部には空間が形成されており、この空間は、上部開口2257a、側部開口2257bおよび下部開口2257cによって3方に開口するように形成されている。さらに、側部開口2257bが、上端が上部開口2257aに連設されるとともに下端が天壁2252に形成された上部開口2252aに連設されるように形成されている。
また、本実施形態では、前後軸(X軸:第3軸)の後方(後壁2255側)にも開口するように溝部2251が形成されている。すなわち、後壁2255に側部開口2255aが形成されるようにしている(図29および図30参照)。そして、突出壁2257の下部開口2257cの前後軸(X軸:第3軸)の前端が後壁2255に形成された側部開口2255aに連設されるように形成されている。
このように、本実施形態では、突出壁2257の内部には、3方に開口する空間が溝部2251と連通するように形成されている。
そして、溝部2251よりも前後軸(X軸:第3軸)の後方に存在する空間を、側部片614の挿入を補助する挿入補助空間2251dとしている(図37参照)。すなわち、本実施形態では、固定側圧入部225は、側部片614が挿入されて圧入保持される溝部2251と、溝部2251に連通して側部片614の溝部2251への挿入を補助する挿入補助空間2251dと、を備えている。
さらに、本実施形態では、固定側圧入部225は、溝部2251から前後軸(X軸:第3軸)の前方に突出するように連通された収容凹部2251eを備えている。そして、側部片614を固定側圧入部225に圧入保持させた際に、連結部6172の先端部6172bがこの収容凹部2251eに収容されるようにしている(図37および図38参照)。なお、本実施形態では、収容凹部2251eは、前後軸(X軸:第3軸)の後方のみに開口するように形成されている。すなわち、収容凹部2251eは、天壁2252、底壁2253、前壁2254および一対の側壁2256によって、上下軸(Z軸:第1軸)の両側、前後軸(X軸:第3軸)の前方および幅軸(Y軸:第2軸)の両側が塞がれている。
そして、このような形状をした固定側圧入部225に、固定接点側端子612の側部片614が圧入保持されるようにしている。
本実施形態では、第2片部本体617(側部片614)は、上部片613とは前後軸(X軸:第3軸)の前方に離間配置されて固定側圧入部225よりも上下軸(Z軸:第1軸)の上方に突出する突出部6172aを有している(図24および図25参照)。
この突出部6172aは、前後軸(X軸:第3軸)に延在する連結部6172の上部側部片6171よりも前方に位置する部位に連設されている。そして、突出部6172aの上端が、上部片613(上部側部片6171の上端)よりも上方に位置するようにしている(図38参照)。
このように、突出部6172aの上端を、上部片613(上部側部片6171の上端)よりも上方に位置させるようにすることで、より容易に突出部6172aを持って移動させたり、突出部6172aの上端を押したりすることができるようにしている。すなわち、突出部6172aを持って移動させたり、突出部6172aの上端を押したりすることで、固定側圧入部225内に挿入した側部片614を前後軸(X軸:第3軸)の前方に相対移動させることができるようにしている。こうすれば、突出部6172aを持って移動させたり、突出部6172aの上端を押したりするだけで、側部片614を固定側圧入部225に圧入保持させることができるようになる。
また、側部片614の連結部6172は、先端部6172bが前後軸(X軸:第3軸)の前方に突出するように形成されており、側部片614を固定側圧入部225に圧入保持させた際に、この先端部6172bが収容凹部2251eに収容されるようにしている(図24,図25および図38参照)。
そして、このような形状をした固定側圧入部225に固定接点側端子612の側部片614を圧入保持させる方法としては、例えば、下記のような方法がある。
まず、側部片614を、接続片615が下方に位置するようにした状態で、固定側圧入部225の溝部2251内に上側から挿入する。このとき、側部片614の前後軸(X軸:第3軸)の後部側が挿入補助空間2251dに挿入されるようにする。こうすれば、連結部6172の先端部6172bを天壁2252に干渉させることなく、側部片614を溝部2251内に挿入させることができる。
そして、固定側圧入部225の溝部2251内に上側から挿入した側部片614をさらに下方に移動させると、側部片614における下部規制壁2253bと上下軸(Z軸:第1軸)で対向する部位(連結部6172の下端部)が下部規制壁2253bの上面に当接することになる。こうすることで、側部片614のさらなる下方への移動が下部規制壁2253bによって規制されることになる。
次に、突出部6172aを持って側部片614を前後軸(X軸:第3軸)の前方に移動させたり、突出部6172aの上端を押圧して側部片614を前後軸(X軸:第3軸)の前方に移動させたりする。
その結果、連結部6172の先端部6172bが収容凹部2251eに収容され、側部片614が固定側圧入部225に圧入保持されることになる。
このとき、連結部6172の前後軸(X軸:第3軸)の前部が溝部2251の内面に形成された圧接部2251cによって挟み圧接されることになる。こうすることで、固定側圧入部225に保持された側部片614のコイルボビン220に対する上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)への相対移動が規制されるようにしている。
さらに、本実施形態では、規制壁2251bは、前後軸(X軸:第3軸)および幅軸(Y軸:第2軸)で側部片614と対向するように形成されている。そのため、側部片614のコイルボビン220に対する回転や上下軸(Z軸:第1軸)と直交する方向への移動が、この規制壁2251bによって規制されることになる。
このように、本実施形態では、側部片(第2片部)614が、第2片部本体617と、第2片部本体617から突出し、溝部(第2圧入孔)2251に圧入される突出部(第2突出部)6172aと、を備えるようにしている。
なお、補助固定接点611および固定接点側端子612は、例えば、銀系材料や銅系材料等の導電性材料によって形成することができる。
一方、補助可動接点部620は、上述したように、1つの補助可動接点621を有する可動接触子622を備えており、この可動接触子622は、水平方向に延在して幅軸(Y軸:第2軸)に細長い板ばねから構成されている。そして、この可動接触子622が補助可動接点621を有している。
本実施形態では、可動接触子622は、先端(Y軸の内側の端部)が下方に位置するようにクランク状に折り曲げられた形状をしている。そして、この可動接触子622の先端に板厚方向に貫通するように形成された挿通孔622aに補助可動接点となる予定の部材を挿入し、リベット接合を施すことで、可動接触子622が補助可動接点621を有するようにしている(図11参照)。このように、本実施形態では、可動接触子622が、補助可動接点621を保持する可動側補助接点保持体としての機能を有している。
なお、可動接触子622への補助可動接点621の形成は、リベット接合により行う必要はなく、様々な方法により行うことができる。例えば、可動接触子622にダボ加工を施すことで突出させた部位を補助可動接点として機能させることも可能である。また、可動接触子622の平坦な表面の一部に補助可動接点621を接触させる構成とすることで、可動接触子622の平坦な表面の一部を補助可動接点として機能させることも可能である。なお、補助可動接点621が可動接触子622に複数設けられていてもよい。
また、可動接触子622における幅軸(Y軸:第2軸)の外側の端部に可動接点側端子623が連設されている。
この可動接点側端子623は、コイル210の上端側において、幅軸(Y軸:第2軸)に延在する上部片(交差片部)624を備えており、この上部片624に可動接触子622が連設されている。具体的には、可動接触子622における幅軸(Y軸:第2軸)の外側の端部が固定部6221となっており、この固定部6221には、一対の挿通孔6221aが前後軸(X軸:第3軸)に沿って並ぶように形成されている。一方、上部片624には、一対の突起624aが前後軸(X軸:第3軸)に沿って並ぶように形成されている。そして、一対の突起624aを一対の挿通孔622bにそれぞれ挿入させた状態でカシメ固定することで、上部片624に可動接触子622が固定されるようにしている。このように、本実施形態では、可動接点側端子623と可動接触子622とが固定部6221においてカシメ固定されている。
また、可動接点側端子623は、上部片624における幅軸(Y軸:第2軸)の内側の端部に連設され、XZ平面に沿って延在し、上下に細長い側部片(第1片部)625を備えている。本実施形態では、この側部片625は、上部片624から上下軸(Z軸:第1軸)の下方に延在するように上部片624に連結されており、コイル210の幅軸(Y軸:第2軸)の側方に配置されている。
本実施形態では、上部片624および側部片625は、1枚の板状部材を折り曲げることで形成されている。そのため、上部片624の板厚と側部片625の板厚とが略同じ厚さとなっている。なお、可動接触子622の板厚は、より柔軟性を持たせるために、上部片624および側部片625の板厚よりも薄くなっている。
そして、1枚の板状部材を折り曲げて上部片624および側部片625を形成することで、上部片624が曲げ部627を介して側部片625に連設されるようにしている(図22,26,27参照)。
このように、本実施形態では、可動接点側端子623が、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する側部片(第1片部)625と、側部片(第1片部)625における上下軸(Z軸:第1軸)の上側(第1端側)に設けられる曲げ部627と、を有するようにしている。さらに、可動接点側端子623が、曲げ部627を介して側部片(第1片部)625に連設され、上下軸(Z軸:第1軸)と交差する幅軸(Y軸:第2軸)に沿って延在する上部片(交差片部)624を有するようにしている。
また、可動接触子622が幅軸(Y軸:第2軸)に沿って延在するようにしつつ、可動接触子622における幅軸(Y軸:第2軸)の内側(第1端側)に補助可動接点(第1可動接点)621が位置するようにしている。
さらに、可動接触子622が、幅軸(Y軸:第2軸)の内側(第1端)に対して幅軸(Y軸:第2軸)の反対側に位置する外側(第2端側)に設けられ、可動接点側端子623の上部片(交差片部)624に固定される固定部6221を有するようにしている。
そして、曲げ部627が、側部片(第1片部)625における上下軸(Z軸:第1軸)の上側(第1端側)から、幅軸(Y軸:第2軸)において補助可動接点(第1可動接点)621が位置する側とは反対側(外側)に向けて曲げられるようにしている。
したがって、本実施形態では、上部片(交差片部)624が、幅軸(Y軸:第2軸)において補助可動接点(第1可動接点)621が位置する側とは反対側(外側)に延在することになる。そして、幅軸(Y軸:第2軸)において補助可動接点(第1可動接点)621が位置する側とは反対側(外側)に延在する上部片(交差片部)624に、板ばね状の可動接触子622の固定部6221が固定されることになる。すなわち、前後軸(X軸:第3軸)に沿って見たときに、補助可動接点(第1可動接点)621と固定部6221との間に側部片(第1片部)625が位置するようにした状態で可動接触子622が可動接点側端子623に固定されることになる。
このように、本実施形態では、可動接点側端子623は、前後軸(X軸:第3軸)に沿って見た状態で、略T字状となるように形成されている(図22,26参照)。
こうすることで、板ばねからなる可動接触子622のばね長さの設計自由度をより向上させることができるようにしている。
また、可動接点側端子623は、側部片625の下端から下方に向けて突出するように延設された接続片626を備えている。この接続片626は、ベース110上に配置したコイルボビン220に側部片625を保持した状態で、ベース110の下方(外方)に突出するように形成されている。
さらに、本実施形態では、側部片(第1片部)625が第1片部本体628を有しており、この第1片部本体628は、上部片624における幅軸(Y軸:第2軸)の外側の端部に連設される上部側部片6281を備えている。また、第1片部本体628は、上部側部片6281の下端から前後軸(X軸:第3軸)の前方に向けて延設された連結部6282と、連結部6282の前端下部から上下軸(Z軸:第1軸)の下方に向けて延設された下部側部片6283と、を備えている。そして、下部側部片6283の下端には、接続片626がハウジング10から下方(外方)に突出するように連結されている。本実施形態では、この接続片626の先端6261がコイル210よりも上下軸(Z軸:第1軸)の下側(第2端側)に位置するようにしている。
このように、本実施形態では、第1片部本体628(側部片625)は、上部片624に連結される上部側部片6281を備えている。また、第1片部本体628(側部片625)は、接続片626に連結され、上部側部片6281に対して前後軸(X軸:第3軸)の前方にずれた位置に配置される下部側部片6283を備えている。さらに、第1片部本体628(側部片625)は、上部側部片6281と下部側部片6283とを連結する連結部6282を備えている。そして、第1片部本体628(側部片625)は、幅軸(Y軸:第2軸)に沿って見た状態でクランク状に折り曲げられた形状をしている。
さらに、本実施形態では、この補助可動接点部620はコイルボビン220に保持されるようにしている。
なお、本実施形態では、補助可動接点部620は、補助可動接点621が上下軸(Z軸:第1軸)の上方を向くようにした状態でコイルボビン220に保持されるようにしている。すなわち、補助可動接点部620は、可動接触子622の補助可動接点621が形成された側の面(上面:補助固定接点611と対向する側の面)が上方を向くようにした状態でコイルボビン220に保持されている。
ここで、本実施形態では、可動接点側端子623のコイルボビン220からの抜けや回転の発生を抑制できるようにしている。
具体的には、コイルボビン220に可動側圧入部(第1保持部)224を形成し、この可動側圧入部224によって可動接点側端子623の側部片625が圧入保持されるようにしている(図20および図21参照)。この可動側圧入部224は、コイルボビン220の前後軸(X軸:第3軸)の後側における幅軸(Y軸:第2軸)の第2端側(図20の右側)に形成されている。具体的には、可動側圧入部224は、上側フランジ本体2221の前後軸(X軸:第3軸)の後部かつ幅軸(Y軸:第2軸)の第2端側(図20の右側)において、外側かつ上下軸(Z軸:第1軸)の上側に突出するように連設された延設部2222に形成されている。
また、可動側圧入部224には、側部片625が挿入される溝部2241が形成されている。そして、この溝部2241が、側部片625が圧入される開口2241aと、開口2241aの周囲に側部片625と対向するように形成される規制壁2241bと、側部片625を挟み圧接する圧接部2241cと、を備えている。
このように、本実施形態では、可動接点側端子623が、コイルボビン220の可動側圧入部(第1保持部)224においてコイルボビン220に保持されるようにしている。そして、可動接点側端子623が上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する側部片(第1片部)625を有し、可動側圧入部(第1保持部)224が、側部片(第1片部)625を圧入可能な溝部(第1圧入孔)2241を備えるようにしている。
ここで、本実施形態では、溝部2241は、上下軸(Z軸:第1軸)の両側に開口するように形成されており、この溝部2241の上下軸(Z軸:第1軸)の両側に開口する開口が、可動側圧入部224が備える開口2241aとなっている。そして、溝部2241の上下軸(Z軸:第1軸)の上側に開口する開口2241aから側部片625が挿入されて圧入保持されるようになっている。
具体的には、可動側圧入部224は、天壁2242と、天壁2242よりも下方に位置して天壁2242と上下軸(Z軸:第1軸)で対向する底壁2243と、を備えている(図28および図29参照)。また、可動側圧入部224は、天壁2242および底壁2243の前端に連結される前壁2244と、天壁2242および底壁2243の後端に連結される後壁2245とを備えている。さらに、可動側圧入部224は、天壁2242および底壁2243の側端にそれぞれ連結される一対の側壁2246を備えている。
そして、この可動側圧入部224の内部に、溝部2241を上下軸(Z軸:第1軸)に貫通するように形成している(図33参照)。こうすることで、天壁2242に上部開口2242aが、底壁2243に下部開口2243aが形成されることになって、この上部開口2242aおよび下部開口2243aが、溝部2241が備える開口2241aとなっている。
また、底壁2243における下部開口2243aの前後軸(X軸:第3軸)の後方には下部規制壁2243bが形成されている。そして、側部片625を上下軸(Z軸:第1軸)の上方から挿入した際に、この下部規制壁2243bによって側部片625の上下軸(Z軸:第1軸)の下方への移動が規制されるようにしている(図33および図34参照)。
さらに、本実施形態では、可動側圧入部224は、前後軸(X軸:第3軸)の後端に設けられ、前後軸(X軸:第3軸)の後方および上下軸(Z軸:第1軸)の上方に突出する突出壁2247を備えている(図28~図30参照)。
この突出壁2247の内部には空間が形成されており、この空間は、上部開口2247a、側部開口2247bおよび下部開口2247cによって3方に開口するように形成されている。さらに、側部開口2247bが、上端が上部開口2247aに連設されるとともに下端が天壁2242に形成された上部開口2242aに連設されるように形成されている。
また、本実施形態では、前後軸(X軸:第3軸)の後方(後壁2255側)にも開口するように溝部2241が形成されている。すなわち、後壁2245に側部開口2245aが形成されるようにしている(図29および図30参照)。そして、突出壁2247の下部開口2247cの前後軸(X軸:第3軸)の前端が後壁2245に形成された側部開口2245aに連設されるように形成されている。
このように、本実施形態では、突出壁2247の内部には、3方に開口する空間が溝部2241と連通するように形成されている。
そして、溝部2241よりも前後軸(X軸:第3軸)の後方に存在する空間を、側部片625の挿入を補助する挿入補助空間2241dとしている(図33参照)。すなわち、本実施形態では、可動側圧入部224は、側部片625が挿入されて圧入保持される溝部2241と、溝部2241に連通して側部片625の溝部2241への挿入を補助する挿入補助空間2241dと、を備えている。
さらに、本実施形態では、可動側圧入部224は、溝部2241から前後軸(X軸:第3軸)の前方に突出するように連通された収容凹部2241eを備えている。そして、側部片625を可動側圧入部224に圧入保持させた際に、連結部6282の先端部6282bがこの収容凹部2241eに収容されるようにしている(図33および図34参照)。なお、本実施形態では、収容凹部2241eは、前後軸(X軸:第3軸)の後方のみに開口するように形成されている。すなわち、収容凹部2241eは、天壁2242、底壁2243、前壁2244および一対の側壁2246によって、上下軸(Z軸:第1軸)の両側、前後軸(X軸:第3軸)の前方および幅軸(Y軸:第2軸)の両側が塞がれている。
そして、このような形状をした可動側圧入部224に、可動接点側端子623の側部片625が圧入保持されるようにしている。
本実施形態では、第1片部本体628(側部片625)は、上部片624とは前後軸(X軸:第3軸)の前方に離間配置されて可動側圧入部224よりも上下軸(Z軸:第1軸)の上方に突出する突出部6282aを有している(図24および図25参照)。
この突出部6282aは、前後軸(X軸:第3軸)に延在する連結部6282の上部側部片6281よりも前方に位置する部位に連設されている。そして、突出部6282aの上端が、上部片624(上部側部片6281の上端)よりも上方に位置するようにしている(図34参照)。
このように、突出部6282aの上端を、上部片624(上部側部片6281の上端)よりも上方に位置させるようにすることで、より容易に突出部6282aを持って移動させたり、突出部6282aの上端を押したりすることができるようにしている。すなわち、突出部6282aを持って移動させたり、突出部6282aの上端を押したりすることで、可動側圧入部224内に挿入した側部片625を前後軸(X軸:第3軸)の前方に相対移動させることができるようにしている。こうすれば、突出部6282aを持って移動させたり、突出部6282aの上端を押したりするだけで、側部片625を可動側圧入部224に圧入保持させることができるようになる。
また、側部片625の連結部6282は、先端部6282bが前後軸(X軸:第3軸)の前方に突出するように形成されており、側部片625を可動側圧入部224に圧入保持させた際に、この先端部6282bが収容凹部2241eに収容されるようにしている(図24,図25および図34参照)。
そして、このような形状をした可動側圧入部224に可動接点側端子623の側部片625を圧入保持させる方法としては、例えば、下記のような方法がある。
まず、側部片625を、接続片626が下方に位置するようにした状態で、可動側圧入部224の溝部2241内に上側から挿入する。このとき、側部片625の前後軸(X軸:第3軸)の後部側が挿入補助空間2241dに挿入されるようにする。こうすれば、連結部6282の先端部6282bを天壁2242に干渉させることなく、側部片625を溝部2241内に挿入させることができる。
そして、可動側圧入部224の溝部2241内に上側から挿入した側部片625をさらに下方に移動させると、側部片625における下部規制壁2243bと上下軸(Z軸:第1軸)で対向する部位(連結部6282の下端部)が下部規制壁2243bの上面に当接することになる。こうすることで、側部片625のさらなる下方への移動が下部規制壁2243bによって規制されることになる。
次に、突出部6282aを持って側部片625を前後軸(X軸:第3軸)の前方に移動させたり、突出部6282aの上端を押圧して側部片625を前後軸(X軸:第3軸)の前方に移動させたりする。
その結果、連結部6282の先端部6282bが収容凹部2241eに収容され、側部片625が可動側圧入部224に圧入保持されることになる。
このとき、連結部6282の前後軸(X軸:第3軸)の前部が溝部2241の内面に形成された圧接部2241cによって挟み圧接されることになる。こうすることで、可動側圧入部224に保持された側部片625のコイルボビン220に対する上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)への相対移動が規制されるようにしている。
さらに、本実施形態では、規制壁2241bは、前後軸(X軸:第3軸)および幅軸(Y軸:第2軸)で側部片625と対向するように形成されている。そのため、側部片625のコイルボビン220に対する回転や上下軸(Z軸:第1軸)と直交する方向への移動が、この規制壁2241bによって規制されることになる。
このように、本実施形態では、側部片(第1片部)625が、第1片部本体628と、第1片部本体628から突出し、溝部(第1圧入孔)2241に圧入される突出部(第1突出部)6282aと、を備えるようにしている。
そして、突出部(第1突出部)6282aを溝部(第1圧入孔)2241に圧入して、可動接点側端子623の側部片625をコイルボビン220に圧入保持した際に、上部片624が幅軸(Y軸:第2軸)の外側に向けて突出するようにしている。
このとき、上部片624に設けられて可動接触子622の固定部6221にカシメ固定される突起624aが、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って見た状態で、上側フランジ部(第1鍔部)222と重ならない位置に設けられるようにしている(図23参照)。
こうすることで、カシメ固定される突起624aの周囲(上方および下方)にコイルボビン220が存在しない空間が形成されるようにし、より容易かつ確実に可動接触子622を上部片(交差片部)624にカシメ固定させることができるようにしている。
なお、補助可動接点621、可動接触子622および可動接点側端子623は、例えば、銀系材料や銅系材料等の導電性材料によって形成することができる。
そして、このような構成をした1つの補助固定接点部610と、1つの補助可動接点部620とで構成される組が、内部空間S1内における第1側壁131よりも前後軸(X軸:第3軸)の後方かつコイル210の上端側に収容されている(図12~図15参照)。また、補助固定接点611および補助可動接点621は、鉄芯230の頭部232よりも上下軸(Z軸:第1軸)の上方に配置されている。
ここで、補助可動接点部620は、可動接触子622が補助固定接点部610に対して上下軸(Z軸:第1軸)に沿って相対的に揺動できるように配置されている。本実施形態では、補助駆動部70によって可動接触子622が補助固定接点部610に対して上下軸(Z軸:第1軸)に沿って相対的に揺動できるようにしている。すなわち、電磁石装置20の駆動状態を切り替え、補助駆動部70を揺動させることで、互いに対になる(互いに接離する補助接点を有する)補助固定接点部610と補助可動接点部620との導通、非導通を切り替えることができるようにしている。
本実施形態では、補助駆動部70は、絶縁性の樹脂材料で形成されており、接極子310の水平壁部311に保持されている。そして、接極子310の揺動に伴って、補助駆動部70を上下軸(Z軸:第1軸)に沿って揺動させるようにしている。こうすることで、補助駆動部70の上下軸(Z軸:第1軸)に沿う揺動に伴って、可動接触子622を上下軸(Z軸:第1軸)に沿って揺動させるようにしている。
この補助駆動部70は、本体部71と、本体部71から幅軸(Y軸:第2軸)の外側に向けて突出するように連設され、接極子310の水平壁部311に保持される固定部72と、を備えている。さらに、補助駆動部70は、本体部71から前後軸(X軸:第3軸)の後側に向けて突出するように連設され、可動接触子622を上方に押し上げる押し上げ部73を備えている。
また、本実施形態では、固定部72は、幅軸(Y軸:第2軸)の外側に向けて突出するアーム部721を備えている。さらに、固定部72は、アーム部721における幅軸(Y軸:第2軸)の外側の端部から上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)の下方に向けて連設されたフック部722を備えている。
また、接極子310の水平壁部311における前後軸(X軸:第3軸)の後部には補助駆動部70を保持する被保持部3112が形成されている。そして、一対のフック部722をこの被保持部3112に引っ掛けることで、補助駆動部70が接極子310の水平壁部311に保持されるようにしている。
このように、本実施形態では、接極子310の揺動に連動して補助駆動部70を揺動させるようにすることで、互いに接離する補助接点を有する補助固定接点部610と補助可動接点部620との導通、非導通が切り替えられるようにしている。すなわち、接極子310の一端部によって主接点部40が接離され、接極子310の他端部によって補助接点部60が接離されるようにしている。
このような構成とすることで、接極子310の揺動に伴って、補助可動接点部620が、補助固定接点部610に対して上下軸(Z軸:第1軸)に沿って相対的に揺動するようにしている。このとき、補助可動接点621は、可動接触子622における幅軸(Y軸:第2軸)の外側の端部を中心とした円弧を描くように揺動することになる。
なお、本実施形態では、可動接触子622は、自然状態では、補助可動接点621が補助固定接点611から離間した状態となるようにした状態で、コイルボビン220に保持された可動接点側端子623に連設されている。そして、コイル210への通電を停止した状態では、補助駆動部70の押し上げ部73が可動接触子622に接触することによって上方に押し上げられ、補助可動接点621が補助固定接点611に接触した状態となるようにしている。
一方、コイル210が通電された状態では、接極子310の水平壁部311の後端側が下方に回動することになり、この水平壁部311の後端側の下方への回動に伴って、補助駆動部70が下方に移動することになる。そして、補助駆動部70が下方に移動すると、可動接触子622が弾性復元力により下方に移動して、補助可動接点621が補助固定接点611から離間することになる。
また、他の方法を用いて補助駆動部70が可動接触子622を駆動するようにしてもよい。補助駆動部70が可動接触子622を駆動する他の方法としては、例えば、補助駆動部70が可動接触子622から離間しているときに、可動接触子622の弾性復元力により補助可動接点621が補助固定接点611に接触して導通状態となるようにし、補助駆動部70が可動接触子622を押し下げることにより補助可動接点621が補助固定接点611から離間して非導通状態となるようにする方法がある。
このように、本実施形態では、オン状態とオフ状態とが主接点部40とは反対となるように補助接点部60を設けている。
また、本実施形態では、側面視(Y軸に沿って見た状態)で略L字状をした接極子310の水平壁部311の先端側に取り付けられた補助駆動部70によって、補助接点部60の補助可動接点621を揺動させるようにしている。そして、接極子310の鉛直壁部312の先端側に取り付けられた可動部50によって、主接点部40の主可動接点421を揺動させるようにしている。
こうすることで、コイル210の軸(Z軸:上下軸:第1軸)に沿って見た状態で、補助接点部60と主接点部40との間にコイル210が存在するようにし、1つの接極子310で、補助接点部60および主接点部40の両方の接点部の導通・非導通を切り替えられるようにしている。
このように、本実施形態では、電磁継電器1が、補助固定接点(第1固定接点)611と補助可動接点(第1可動接点)621とを有する補助接点部(第1接点部)60を備えるようにしている。さらに、電磁継電器1が、主固定接点(第2固定接点)411と、主固定接点(第2固定接点)411に接離する主可動接点(第2可動接点)421と、を有する主接点部(第2接点部)40と、を備えるようにしている。そして、コイル210の軸(Z軸:上下軸:第1軸)に沿って見た状態で、補助接点部(第1接点部)60と主接点部(第2接点部)40との間にコイル210が存在するようにしている。
なお、上述したように、本実施形態では、補助接点部60が第1接点部に相当しており、主接点部40が第2接点部に相当している。そして、補助固定接点611が第1固定接点、補助可動接点621が第1可動接点にそれぞれ相当し、主固定接点411が第2固定接点、主可動接点421が第2可動接点にそれぞれ相当している。
次に、上述の構成をした電磁継電器1の動作の一例について説明する。
まず、コイル210が通電されていない状態では、ヒンジばね320の弾性力によって、接極子310の水平壁部311が鉄芯230の頭部232から離れる方向に移動している。このとき、接極子310の鉛直壁部312が前後軸(X軸:第3軸)の後方に位置することになるため、可動部50も、前後軸(X軸:第3軸)の後方に位置することになる。すなわち、可動部50に保持された主可動接点部420が主固定接点部410から離れた状態となって、主可動接点421が主固定接点411から離反した状態となる(図12および図14参照)。
一方、補助駆動部70も鉄芯230の頭部232から離れる方向に移動することになるため、補助駆動部70の押し上げ部73によって可動接触子622が押し上げられて、補助可動接点621が補助固定接点611に接触した状態となる(図12,14参照)。
このオフ状態からコイル210が通電されると、接極子310の水平壁部311が電磁力により下方(鉄芯230側)に吸引されて、ヒンジばね320の弾性力に抗して鉄芯230の頭部232に接近移動する。そして、この水平壁部311の下方(鉄芯230側)への回動に伴って、鉛直壁部312が前方に回動し、鉛直壁部312の前方への回動に伴って、可動部50が前方に回動する。これにより、可動部50に保持された可動接触子422が、主固定接点部410に向けて前方に回動し、可動接触子422の主可動接点421が主固定接点部410の主固定接点411に接触する。こうすることで、一対の主固定接点部410が主可動接点部420によって電気的に接続される(図13,15参照)。
一方、補助駆動部70も鉄芯230の頭部232に近づく方向に移動することになるため、補助駆動部70の押し上げ部73が下方に下げられて、補助可動接点621が補助固定接点611から離間した状態となる。こうすることで、補助固定接点部610と補助可動接点部620との電気的接続が解除される(図13,15参照)。
そして、この状態で、コイル210への通電を停止すると、接極子310の水平壁部311がヒンジばね320の付勢力により上方(鉄芯230から離れる側)に回動して、初期位置に復帰する。また、この水平壁部311の上方への回動に伴って、鉛直壁部312が後方に回動し、鉛直壁部312の後方への回動に伴って、可動部50が後方に回動する。これにより、可動部50に保持された可動接触子422が、主固定接点部410から離れるように後方に回動し、可動接触子422の主可動接点421が主固定接点部410の主固定接点411から離間する。こうすることで、一対の主固定接点部410,410間の電気的な接続が解除される。
一方、補助駆動部70も鉄芯230の頭部232から離れる方向に移動することになるため、補助駆動部70の押し上げ部73によって可動接触子622が押し上げられて初期位置に復帰することになる。その結果、補助可動接点621が補助固定接点611に接触した状態となって、補助固定接点部610と補助可動接点部620とが電気的に接続される。
このように、本実施形態では、接極子310が初期位置にあるときは、主可動接点421と主固定接点411とが互いに離間し、補助可動接点621と補助固定接点611とが接触する第2位置となっている(図12および図14参照)。一方、接極子310が当接位置にあるときは、主可動接点421と主固定接点411とが接触し、補助可動接点621と補助固定接点611とが互いに離間する第1位置となっている(図13および図15参照)。
したがって、コイル210を通電していない期間には、一対の主固定接点部410,410間が絶縁され、コイル210を通電している期間には、一対の主固定接点部410,410間が導通することになる。このように、本実施形態では、主可動接点421は、第1位置と第2位置との間で、主固定接点411に対して前後軸(X軸:第3軸)に相対的に往復移動(回動)できるように構成されている。
一方、コイル210を通電していない期間には、補助固定接点部610と補助可動接点部620とが絶縁され、コイル210を通電している期間には、補助固定接点部610と補助可動接点部620とが導通することになる。このように、本実施形態では、補助可動接点621は、第1位置と第2位置との間で、補助固定接点611に対して上下軸(Z軸:第1軸)に沿って相対的に往復移動(回動)できるように構成されている。
ここで、主可動接点421と主固定接点411とが接触する第1位置に位置する状態で、コイル210への通電を停止すると、主可動接点421が主固定接点411から離間する開極が開始されることになる。
この開極が開始されると、開極の初期には、主可動接点421と主固定接点411との間にアークが発生し、このアークによって電流の通電状態が継続されることになる。
そこで、主可動接点421と主固定接点411との間に発生するアークを前後軸(X軸:第3軸)の後方に引き伸ばすことで、主可動接点421と主固定接点411との間に発生するアークをより確実かつより迅速に消弧させるようにしている。
このとき、主可動接点421と主固定接点411との間に発生するアークは、第2側壁132とケース120の側壁1223との間に形成される空間内で引き伸ばされることになる。したがって、本実施形態では、第2側壁132とケース120の側壁1223との間に形成される空間がアークを引き伸ばすアーク伸長空間S4となっている(図5参照)。
ところで、主可動接点421と主固定接点411との間に発生するアークを、前後軸(X軸:第3軸)の後方に引き伸ばすようにすると、電磁継電器1の小型化を図ることは可能である。しかしながら、アークを前後軸(X軸:第3軸)の後方に引き伸ばす際に、消耗粉等が引き伸ばされたアークとともに前後軸(X軸:第3軸)の後方に飛び散ってしまうことがある。このとき、ハウジング10の内部空間S1における主接点部40が配置される空間S2と補助接点部60が配置される空間S3とが大きな通路で連通されていると、補助接点部60が消耗粉等の影響を受けてしまうことがある。
このように、主接点部40が配置される空間S2と補助接点部60が配置される空間S3とが完全に連通された状態になっていると、補助接点部60が消耗粉等の影響を受けてしまうことがある。特に、大電流が流れる電磁継電器では、補助接点部60が消耗粉等による影響を大きく受けることになる。
そこで、本実施形態では、内部空間S1を、主接点部40が存在する主接点側空間S2と、補助接点部60が存在する補助接点側空間S3と、に分割する隔壁130を形成している。すなわち、隔壁130の連続する部分によって、内部空間S1の主接点側空間S2と補助接点側空間S3とを規定することができるようにしている。
そして、この隔壁130を設けることで、主接点部40が配置される主接点側空間S2と補助接点部60が配置される補助接点側空間S3とがより狭い空隙を介して連通させることができるようにしている。つまり、隔壁130を設けることで、主接点側空間S2と補助接点側空間S3とが比較的広い空隙で連通されてしまうことが極力抑制されるようにしている。こうすることで、主接点部40で発生した消耗粉等が、補助接点部60が存在する補助接点側空間S3内に侵入してしまうことをより確実に抑制できるようにしている。
本実施形態では、隔壁130は、コイル210の前後軸(X軸:第3軸)の前側(軸方向と交差する第1方向の一方側)で、上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)に沿って延在するようにベース110に連設される第1側壁131を備えている。
また、隔壁130は、幅軸(Y軸:第2軸)の両側にそれぞれ配置され、上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)に沿って延在するようにベース110に連設される一対の第2側壁132を備えている。
このように、本実施形態では、継鉄240を支持するための第1側壁131および一対の第2側壁132を、主接点部40が存在する主接点側空間S2と補助接点部60が存在する補助接点側空間S3とに分割する隔壁130としても機能させている。
また、第1側壁131は、前後軸(X軸:第3軸)の前側に主接点部40および可動部50が位置し、前後軸(X軸:第3軸)の後側(軸方向と交差する第1方向の他方側)に補助接点部60およびコイル210が位置するようにベース110に連設されている。
そして、第1側壁131と一対の第2側壁132とでコイル210の側面210aの少なくとも一部が囲まれるようにしている。
そして、このような隔壁130を設けることで、主接点部40に流れる電流が大きな場合であっても補助接点部60の接触信頼性が低下してしまうことをより確実に抑制することができるようにしている。
また、本実施形態では、ベース110の前後軸(X軸:第3軸)の後端に、固定接点側端子612や可動接点側端子623が挿入される補助端子挿入壁140が形成されている(図3および図4参照)。この補助端子挿入壁140は、第2側壁132の前後軸(X軸:第3軸)の後端に連設されて、前後軸(X軸:第3軸)の後方に延在する延設壁141を備えている。また、補助端子挿入壁140は、延設壁141よりも幅軸(Y軸:第2軸)の外側に配置され、延設壁141と幅軸(Y軸:第2軸)で対向する対向壁142と、延設壁141と対向壁とを連結する一対の連結壁143と、を備えている。そして、延設壁141、対向壁および一対の連結壁143で囲われた空間が、上下軸(Z軸:第1軸)に開口する挿入空間140aとなっている。
また、本実施形態では、ケース120の天壁121の内面側に、上下軸(Z軸:第1軸)の下方(第2端側)に突出する位置決め突起1211が形成されている。この位置決め突起1211は、幅軸(Y軸:第2軸)の両側にそれぞれ設けられており、各位置決め突起1211が、前後軸(X軸:第3軸)に沿って並ぶ一対の突起を備えている。そして、電磁石装置20をハウジング10内に収容した際に、継鉄240の突出部(延長部)2411が、この位置決め突起1211の一対の突起の間に配置されるようにしている。こうすることで、電磁石装置20のハウジング10に対する位置ずれが抑制されるようにしている。
さらに、本実施形態では、可動接点側端子623および固定接点側端子612は、上下軸(Z軸:第1軸)の上側(第1端側)から下側(第2端側)に移動させることで、コイルボビン220に保持されるようにしている。
そのため、可動接点側端子623および固定接点側端子612の上方に、コイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な抜け止め部を設けるようにするのが好ましい。
そこで、本実施形態では、ケース120の天壁121の内面側に、上下軸(Z軸:第1軸)の下方(第2端側)に突出する第1の突起1212および第2の突起1213を形成している。そして、電磁石装置20をハウジング10内に収容した際に、第1の突起1212が可動接触子622の上方に位置し、第2の突起1213が固定接点側端子612の上部片613の上方に位置するようにしている。こうすることで、第1の突起1212に、可動接点側端子623のコイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な第1の抜け止め部としての機能を持たせている。また、第2の突起1213に、固定接点側端子612のコイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な第2の抜け止め部としての機能を持たせている。
(第2実施形態)
本実施形態にかかる電磁継電器1は、図39~図44に示すように、上記第1実施形態で示した電磁継電器1とほぼ同様の構成をしている。
すなわち、本実施形態にかかる電磁継電器1は、ハウジング10と、ハウジング10内に形成される内部空間S1に配置される主接点部(第2接点部)40と、を備えている。そして、主接点部(第2接点部)40が、主固定接点(第2固定接点)411と、主固定接点(第2固定接点)411に接離する主可動接点(第2可動接点)421と、を有している。
また、電磁継電器1は、補助固定接点(第1固定接点)611と、補助固定接点(第1固定接点)611に接離する補助可動接点(第1可動接点)621とを有し、内部空間S1に配置される補助接点部(第1接点部)60を備えている。そして、補助接点部60は、補助固定接点611を有する固定接点側端子612と、補助可動接点621を有する可動接触子622と、可動接触子622が固定される可動接点側端子623と、を備えている。
本実施形態においても、可動接点側端子623が、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する側部片(第1片部)625と、側部片(第1片部)625における上下軸(Z軸:第1軸)の上側(第1端側)に設けられる曲げ部627と、を有するようにしている。さらに、可動接点側端子623が、曲げ部627を介して側部片(第1片部)625に連設され、上下軸(Z軸:第1軸)と交差する幅軸(Y軸:第2軸)に沿って延在する上部片(交差片部)624を有するようにしている。
また、可動接触子622が幅軸(Y軸:第2軸)に沿って延在するようにしつつ、可動接触子622における幅軸(Y軸:第2軸)の内側(第1端側)に補助可動接点(第1可動接点)621が位置するようにしている。
さらに、可動接触子622が、幅軸(Y軸:第2軸)の内側(第1端)に対して幅軸(Y軸:第2軸)の反対側に位置する外側(第2端側)に設けられ、可動接点側端子623の上部片(交差片部)624に固定される固定部6221を有するようにしている。
そして、曲げ部627が、側部片(第1片部)625における上下軸(Z軸:第1軸)の上側(第1端側)から、幅軸(Y軸:第2軸)において補助可動接点(第1可動接点)621が位置する側とは反対側(外側)に向けて曲げられるようにしている。
このように、本実施形態においても、可動接点側端子623を、前後軸(X軸:第3軸)に沿って見た状態で、略T字状となるように形成し、板ばねからなる可動接触子622のばね長さの設計自由度をより向上させることができるようにしている。
また、本実施形態においても、可動接点側端子623と可動接触子622とが固定部6221においてカシメ固定されるようにしている。具体的には、上部片(交差片部)624が固定部6221にカシメ固定される一対の突起624aを有するようにし、可動接触子622の固定部6221が、一対の挿通孔6221aを有するようにしている。そして、一対の突起624aを一対の挿通孔622bにそれぞれ挿入させた状態でカシメ固定することで、上部片624に可動接触子622が固定されるようにしている。
さらに、電磁継電器1は、内部空間S1に配置されるコイル210と、コイル210が巻回されるコイルボビン220と、コイル210の上下軸(Z軸:第1軸)の一方側(下側)に配置され、コイル210が接続されるコイル端子250と、を備えている。
そして、コイル210の軸(Z軸:上下軸:第1軸)に沿って見た状態で、補助接点部60と主接点部40との間にコイル210が存在するようにしている。こうすることで、1つの接極子310で、補助接点部60および主接点部40の両方の接点部の導通・非導通を切り替えられるようにしている。
また、本実施形態にかかる電磁継電器1も、内部空間S1を、主接点部40が存在する主接点側空間S2と、補助接点部60が存在する補助接点側空間S3と、に分割する隔壁130を備えている。
そして、この隔壁130を設けることで、主接点部40が配置される主接点側空間S2と補助接点部60が配置される補助接点側空間S3とがより狭い空隙を介して連通させることができるようにしている。つまり、隔壁130を設けることで、主接点側空間S2と補助接点側空間S3とが比較的広い空隙で連通されてしまうことが極力抑制されるようにしている。こうすることで、主接点部40で発生した消耗粉等が、補助接点部60が存在する補助接点側空間S3内に侵入してしまうことをより確実に抑制できるようにしている。
本実施形態においても、隔壁130は、コイル210の前後軸(X軸:第3軸)の前側(軸方向と交差する第1方向の一方側)で、上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)に沿って延在するようにベース110に連設される第1側壁131を備えている。
また、隔壁130は、幅軸(Y軸:第2軸)の両側にそれぞれ配置され、上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)に沿って延在するようにベース110に連設される一対の第2側壁132を備えている。
このように、本実施形態においても、継鉄240を支持するための第1側壁131および一対の第2側壁132を、主接点部40が存在する主接点側空間S2と補助接点部60が存在する補助接点側空間S3とに分割する隔壁130としても機能させている。
また、第1側壁131は、前後軸(X軸:第3軸)の前側に主接点部40および可動部50が位置し、前後軸(X軸:第3軸)の後側(軸方向と交差する第1方向の他方側)に補助接点部60およびコイル210が位置するようにベース110に連設されている。
そして、第1側壁131と一対の第2側壁132とでコイル210の側面210aの少なくとも一部が囲まれるようにしている。
さらに、本実施形態では、隔壁130は、幅軸(Y軸:第2軸)に並んで配置され、上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)に沿うとともに第2側壁132に沿うように設けられる一対の第3側壁133を備えている(図43および図44参照)。
本実施形態では、第3側壁133はケース120の内側に形成されている。具体的には、第3側壁133は、天壁121の内側面から前後軸(X軸:第3軸)および上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)に沿うように延設されている。また、第3側壁133は、前後軸(X軸:第3軸)の前端が前壁1221の内側面に接し、前後軸(X軸:第3軸)の後端が後壁1222の内側面に接するように形成されている。
そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、この第3側壁133の下端部が第2側壁132の幅軸(Y軸:第2軸)の外側に配置されるようにしている。このとき、第3側壁133の下端部と第2側壁132との間に、あまり隙間が形成されないようにしている(図45参照)。
このように、本実施形態では、第3側壁133は、幅軸(Y軸:第2軸)に沿って見た状態で第2側壁132と重なるようにケース120に設けられている。
ここで、主接点側空間S2は、第1側壁131の前後軸(X軸:第3軸)の前方側の側面に面する内部空間S1と、一対の第2側壁132の幅軸(Y軸:第2軸)の外方側の側面に面する内部空間S1と、第3側壁133の幅軸(Y軸:第2軸)の外方側の側面に面する内部空間S1と、を含んでいる。一方、補助接点側空間S3は、第1側壁131の前後軸(X軸:第3軸)の後方側の側面に面する内部空間S1と、一対の第2側壁132の幅軸(Y軸:第2軸)の内方側の側面に面する内部空間S1と、第3側壁133の幅軸(Y軸:第2軸)の内方側の側面に面する内部空間S1と、を含んでいる。なお、第2側壁132と第3側壁133とが重なる部分は、第2側壁132と第3側壁133のうち一方の幅軸(Y軸:第2軸)の外方側の側面に面する内部空間S1が主接点側空間S2であり、他方の幅軸(Y軸:第2軸)の内方側の側面に面する内部空間S1が補助接点側空間S3となる。
さらに、一対の第3側壁133は、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、ベース110の底面111aを基準として上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)において補助接点部60の接点周辺部と同じ高さに設けられている(図45参照)。すなわち、一対の第3側壁133は、上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)と直交する方向から見て、補助接点部60の接点周辺部の少なくとも一部と重なっている。本実施形態では、接点周辺部は、補助固定接点611、補助固定接点611の周辺の固定接点側端子612(上部片613、側部片614の上端)、可動接触子622の可動範囲で移動可能な補助可動接点621、可動接触子622、上部片624および側部片625の上端から構成されている。
この補助接点部60の接点周辺部は、補助接点部60の上端部に位置している。そして、一対の第3側壁133は、ベース110の底面111aを基準として上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)において、補助固定接点611および補助可動接点621のうち少なくともいずれか一方の接点と同じ高さに設けられている。なお、一対の第3側壁133は、ベース110の底面111aを基準として上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)において、鉄芯230の頭部232より高く設けられていてもよい。
本実施形態では、幅軸(Y軸:第2軸)に沿って見た状態で、補助可動接点621を有する可動接触子622と補助固定接点611を有する上部片613の全体(補助固定接点611の周辺の固定接点側端子612)が、第3側壁133と重なるようにしている。すなわち、幅軸(Y軸:第2軸)における1対の第3側壁133の間に補助接点部60の接点周辺部(補助可動接点621が設けられた可動接触子622と補助固定接点611が設けられた上部片613の全体)が配置されるようにしている。
こうすることで、主接点側空間S2のアーク伸長空間S4と補助接点側空間S3とが第3側壁133によって分割されるようにしている。そして、主接点部40で発生した消耗粉等がアーク伸長空間S4を通って補助接点側空間S3内に侵入してしまうことを、この第3側壁133によって、より確実に抑制できるようにしている。
また、本実施形態では、主接点側空間S2は、主接点部40の上方に位置し、幅軸(Y軸:第2軸)に沿って見た状態で略L字状をした空間を有している。この空間は、接極子310が配置される接極子配置空間S5となっている(図48参照)。そして、接極子310は、揺動が許容された状態で接極子配置空間S5内に配置されているため、接極子配置空間S5内では、接極子310とケース120との間に比較的大きな隙間が形成されることになる。そのため、接極子310が揺動時に位置ずれしてしまったり、接極子310とケース120との間に形成される比較的大きな隙間を通って、主接点部40で発生した消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入してしまったりするおそれがある。
そこで、本実施形態では、隔壁130が、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)の下方に突出するようにケース120に設けられる第4側壁134を備えるようにしている。そして、この第4側壁134を、幅軸(Y軸:第2軸)に延在させつつ接極子310と上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)で対向させるようにしている(図46および図48参照)。
さらに、本実施形態では、第4側壁134が、継鉄240の鉛直壁部(起立部)241よりも前後軸(X軸:第3軸)の前方(主接点部40側)に配置され、接極子310を押さえることが可能な押さえ壁1341を有するようにしている。
押さえ壁1341は、幅軸(Y軸:第2軸)の中央部に形成された突部1341aと、突部1341aの幅軸(Y軸:第2軸)の両端に形成された一対の凹部1341bと、を備えている(図43および図44参照)。さらに、押さえ壁1341は、一対の凹部1341bの幅軸(Y軸:第2軸)の外側にそれぞれ形成された一対の押さえ壁側延設部1341cを備えている。一対の押さえ壁側延設部1341cは、幅軸(Y軸:第2軸)の内側が第3側壁133の内側面に接し、幅軸(Y軸:第2軸)の外側が側壁1223の内側面に接するように形成されている。
そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、突部1341aの下端が接極子310に形成された貫通孔313内に挿入されるようにしている(図46参照)。また、ケース120をベース110に取り付けた状態で、一対の凹部1341bが、接極子310における貫通孔313の幅軸(Y軸:第2軸)の両側と上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)で対向するようにしている。さらに、ケース120をベース110に取り付けた状態で、幅軸(Y軸:第2軸)において、一対の押さえ壁側延設部1341cの間に接極子310が配置されるようにしている。
このような形状をした押さえ壁1341をケース120に設けることで、接極子310が揺動時に位置ずれしてしまうことが抑制されるようにしている。また、押さえ壁1341によって、接極子配置空間S5が前後軸(X軸:第3軸)に分割されるため、主接点部40で発生した消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入してしまうことが、押さえ壁1341によってより確実に抑制できるようになる。
さらに、第4側壁134が、継鉄240の鉛直壁部(起立部)241よりも前後軸(X軸:第3軸)の後方(補助接点部60側)に配置され、接極子310の上部の空間S5を分割することが可能な仕切り壁1342を有するようにしている。
そして、主接点側空間S2が第4側壁134(押さえ壁1341、仕切り壁1342)の前後軸(X軸:第3軸)の前方側の側面に面する内部空間S1を含むようにしている。一方、補助接点側空間S3が第4側壁134(押さえ壁1341、仕切り壁1342)の前後軸(X軸:第3軸)の後方側の側面に面する内部空間S1を含むようにしている。
仕切り壁1342は、幅軸(Y軸:第2軸)の中央部に形成された凹部1342aと、凹部1342aの幅軸(Y軸:第2軸)の両端に形成された一対の仕切り壁側延設部1342bと、を備えている(図43および図44参照)。一対の仕切り壁側延設部1342bは、幅軸(Y軸:第2軸)の内側が第3側壁133の内側面に接し、幅軸(Y軸:第2軸)の外側が側壁1223の内側面に接するように形成されている。
そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、凹部1342aの下端が接極子310(水平壁部311の上面)と上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)で対向するようにしている(図46参照)。さらに、ケース120をベース110に取り付けた状態で、幅軸(Y軸:第2軸)において、一対の仕切り壁側延設部1342bの間に接極子310が配置されるようにしている。
このように、本実施形態では、仕切り壁1342は、幅軸(Y軸:第2軸)において接極子310の両側に配置される仕切り壁側延設部1342bを有している。また、本実施形態では、仕切り壁側延設部1342bが、幅軸(Y軸:第2軸)において第2側壁132の外側に位置する部位を有するようにしている。
このような形状をした仕切り壁1342をケース120に設けることで、押さえ壁1341によって阻止しきれなかった消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入してしまうことを、この仕切り壁1342によって抑制できるようにしている。
さらに、本実施形態では、隔壁130が、上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)に延在するとともに、幅軸(Y軸:第2軸)において第2側壁132の外側に配置されるようにケース120に設けられる第5側壁135を有するようにしている。
本実施形態では、ケース120の側壁1223における前後軸(X軸:第3軸)の中央部から幅軸(Y軸:第2軸)の内側に突出するように第5側壁135が延設されている。また、第5側壁135は、ケース120の天壁121から上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)の下方に突出するように延設されている。そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、第5側壁135の下端がベース110の基台部111とケース120の天壁121との中間部分に位置するようにしている。
なお、第5側壁135の下端の位置は、ベース110の基台部111とケース120の天壁121との間に位置していればよく、第5側壁135の天壁121からの突出量は適宜設定することが可能である。ただし、第5側壁135の天壁121からの突出量は、アーク伸長空間S4に主接点部40から補助接点側空間S3まで直線状に連通する空間が形成されない程度の量とするのが好ましい。すなわち、主接点部40からアーク伸長空間S4を通って補助接点側空間S3に至る最短ルートが、幅軸(Y軸:第2軸)に沿って見たときに折れ線となるようにするのが好ましい。こうすれば、主接点部40で発生した消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入するためには、少なくとも1回方向を変える必要が生じることになる。そのため、主接点部40で発生した消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入してしまうことがより確実に抑制できるようになる。
さらに、本実施形態では、この第5側壁135は、第3側壁133および仕切り壁側延設部1342bと一体に形成されている。具体的には、第5側壁135と第3側壁133と仕切り壁側延設部1342bが一体成形により形成されている。
このような形状をした第5側壁135を設けることで、アーク伸長空間S4が前後軸(X軸:第3軸)に分割されるため、主接点部40で発生した消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入してしまうことが、第5側壁135によってより確実に抑制できるようになる。
本実施形態では、主接点側空間S2が第5側壁135の前後軸(X軸:第3軸)の前側の側面に面する内部空間S1を含んでいる。一方、補助接点側空間S3が第5側壁135の前後軸(X軸:第3軸)の後側の側面に面する内部空間S1を含んでいる。
また、本実施形態では、第2側壁132が、幅軸(Y軸:第2軸)の外側に延在する延在部1321を有している。この延在部1321は、第2側壁132の前後軸(X軸:第3軸)の後端から幅軸(Y軸:第2軸)および上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)に延在するように延設されている。本実施形態では、延在部1321は、第2側壁132の下端から上端側(上端の途中)にかけて形成されている。すなわち、延在部1321は、第2側壁132の上端が延在部1321の上端よりも上方に突出するようにした状態で第2側壁132に連設されている(図41および図42参照)。
また、本実施形態では、第3側壁133の下端が延在部1321の上端近傍に位置するようにしている。こうすることで、幅軸(Y軸:第2軸)に沿って見た状態で第2側壁132と重なり、上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)に沿って見た状態で第2側壁132の延在部1321と重なるように、第3側壁133がケース120に設けられるようにしている。
そして、第5側壁135が、前後軸(X軸:第3軸)に沿って見た状態で第2側壁132の延在部1321と重なるようにケース120に設けられるようにしている(図47参照)。
さらに、本実施形態では、隔壁130が、上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)に延在するとともに、第2側壁132の上側に配置されるようにケース120に設けられる第6側壁136を有するようにしている。
また、本実施形態では、前壁1221および後壁1222に、上下軸(Z軸:第1軸:コイルの軸方向)の下方に突出する係合フック1221a,1222aがそれぞれ形成されている。そして、ベース110の周壁112には、係合フック1221a,1222aが挿入されて係合する係合孔112bが幅軸(左右に延在する方向)に沿って並設されている。前壁1221および後壁1222のそれぞれの下部には、ケース120をベース110に取り付ける際にベース110の突部112aが上下に貫通するように形成されている。
また、本実施形態においても、補助固定接点部610がコイルボビン220に保持されるようにしている。そして、固定接点側端子612のコイルボビン220からの抜けや回転の発生を抑制できるようにしている。
具体的には、コイルボビン220に固定側圧入部225を形成し、この固定側圧入部225によって固定接点側端子612の側部片614が圧入保持されるようにしている(図49および図50参照)。
本実施形態では、固定側圧入部225は、コイルボビン220の前後軸(X軸:第3軸)の後側における幅軸(Y軸:第2軸)の第1端側(図49の左側)に形成されている。また、固定側圧入部225は、側部片614が挿入される溝部2251を備えている。そして、この溝部2251が、側部片614が圧入される開口2251aと、開口2251aの周囲に側部片614と対向するように形成される規制壁2251bと、側部片614を挟み圧接する圧接部2251cと、を備えている。
さらに、本実施形態では、固定側圧入部225が、コイルボビン220の上側フランジ部222に設けられる上側圧入部(第1圧入部)228と、コイルボビン220の下側フランジ部223に設けられる下側圧入部(第2圧入部)229と、を備えている。そして、幅軸(Y軸:第2軸)の第1端側(図49の左側)に形成された上側圧入部228および下側圧入部229に固定接点側端子612の側部片614が圧入保持されるようにしている。
上側圧入部228は、上側フランジ本体2221の前後軸(X軸:第3軸)の後端部かつ幅軸(Y軸:第2軸)の第1端側(図49の左側)において、外側かつ上下軸(Z軸:第1軸)の上側に突出するように連設された延設部2222に形成されている。
本実施形態では、上側圧入部228には、上側溝部2281が前後軸(X軸:第3軸)に離間した状態で形成されている(図58参照)。また、上側溝部2281は、幅軸(Y軸:第2軸)の外側のみに開口するように形成されており、この上側溝部2281の幅軸(Y軸:第2軸)に開口する開口が、上側圧入部228が備える上側開口2281aとなっている。そして、上側溝部2281の幅軸(Y軸:第2軸)の外側のみに開口する開口(上側開口2281a)から上部側部片6171が圧入されるようになっている。
具体的には、上側溝部2281は、上側開口2281aと、上側開口2281aの周囲に側部片614と対向するように形成される上側規制壁2281bと、側部片614を挟み圧接する上側圧接部2281cと、を備えている(図58および図64参照)。
一方、上部側部片6171の前後軸(X軸:第3軸)の両端には、幅軸(Y軸:第2軸)の内側に向けて突出する圧入片6174がそれぞれ設けられている(図53,54参照)。
そして、一対の圧入片6174を上側圧入部228に形成された一対の上側溝部2281に上側開口2281aから圧入することで、一方の上側圧入部228に側部片614の上部側部片6171が圧入保持されるようにしている(図65参照)。
このとき、圧入片6174が上側溝部2281の内面に形成された上側圧接部2281cによって挟み圧接されることになる。こうすることで、上側圧入部228に保持された側部片614(固定接点側端子612)のコイルボビン220に対する幅軸(Y軸:第2軸)への相対移動が規制されるようにしている。さらに、上側溝部2281の周囲に形成された上側規制壁2281bによって、側部片614(固定接点側端子612)のコイルボビン220に対する回転や幅軸(Y軸:第2軸)と直交する方向への移動が規制されるようにしている。
このように、本実施形態では、側部片(第2片部)614が、第2片部本体617から幅軸(Y軸:第2軸)に沿って突出し、第2圧入孔としての上側溝部2281(溝部2251)に圧入される圧入片(第2突出部)6174を備えるようにしている。
さらに、本実施形態では、側部片(第2片部)614が、コイルボビン220に引っ掛けられてコイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な第2爪部6174aを備えるようにしている。
具体的には、第2片部本体617から幅軸(Y軸:第2軸)に沿って突出する圧入片(第2突出部)6174の先端に、第2爪部6174aを設けている。そして、圧入片(第2突出部)6174を上側溝部2281(溝部2251)に圧入した際に、第2爪部6174aが上側溝部2281内に形成された突起2281dに引っ掛けられるようにしている。こうすることで、側部片(第2片部)614のコイルボビン220からの抜けを、より確実に抑制できるようにしている。
なお、本実施形態では、上側開口2281aは、上下軸(Z軸:第1軸)に細長い長方形状をしており、上側溝部2281が直方体状に形成されている。そして、長方形状の上側開口2281a(直方体状の上側溝部2281)の周囲を囲うように上側規制壁2281bが形成されている。したがって、本実施形態では、上側規制壁2281bは、側部片614と前後軸(X軸:第3軸)で対向する鉛直壁部と、側部片614と上下軸(Z軸:第1軸)で対向する水平壁部と、を有している。
一方、下側圧入部229は、下側フランジ本体2231の前後軸(X軸:第3軸)の後端側かつ幅軸(Y軸:第2軸)の第1端側(図49の左側)において、外側に突出するように連設された延設部2232に形成されている。そして、下側圧入部229に側部片614の下部側部片6173が圧入保持されるようにしている。
本実施形態では、下側圧入部229には、1つの下側溝部2291が形成されている(図58参照)。また、下側溝部2291は、幅軸(Y軸:第2軸)の外側のみに開口するように形成されており、この下側溝部2291の幅軸(Y軸:第2軸)に開口する開口が、下側圧入部229が備える下側開口2291aとなっている。そして、下側溝部2291の幅軸(Y軸:第2軸)の外側のみに開口する開口(下側開口2291a)から下部側部片6173が圧入されるようになっている。
具体的には、下側溝部2291は、下側開口2291aと、下側開口2291aの周囲に側部片614と対向するように形成される下側規制壁2291bと、側部片614を挟み圧接する下側圧接部2291cと、を備えている(図58および図67参照)。
一方、下部側部片6173における前後軸(X軸:第3軸)の前端側の下端には、幅軸(Y軸:第2軸)の内側に向けて突出する圧入片6175が設けられている(図53,54参照)。
そして、圧入片6175を下側圧入部229に形成された下側溝部2291に下側開口2291aから圧入することで、下側圧入部229に側部片614の下部側部片6173が圧入保持されるようにしている(図68参照)。
このとき、圧入片6175が下側溝部2291の内面に形成された下側圧接部2291cによって挟み圧接されることになる。こうすることで、下側圧入部229に保持された側部片614(固定接点側端子612)のコイルボビン220に対する幅軸(Y軸:第2軸)への相対移動が規制されるようにしている。さらに、下側溝部2291の周囲に形成された下側規制壁2291bによって、側部片614(固定接点側端子612)のコイルボビン220に対する回転や幅軸(Y軸:第2軸)と直交する方向への移動が規制されるようにしている。
なお、本実施形態では、下側開口2291aは、上下軸(Z軸:第1軸)に細長い長方形状をしており、下側溝部2291が直方体状に形成されている。そして、長方形状の下側開口2291a(直方体状の下側溝部2291)の周囲を囲うように下側規制壁2291bが形成されている。したがって、本実施形態では、下側規制壁2291bは、側部片614と前後軸(X軸:第3軸)で対向する鉛直壁部と、側部片614と上下軸(Z軸:第1軸)で対向する水平壁部と、を有している。
このように、本実施形態では、上部側部片6171に形成された一対の圧入片6174を一対の上側溝部2281にそれぞれ圧入しつつ、下部側部片6173に形成された1つの圧入片6175を下側溝部2291に圧入することで、側部片614が固定側圧入部225(上側圧入部228および下側圧入部229)に圧入保持されるようにしている。
上述したように、本実施形態では、上側開口2281aと下側開口2291aとで開口2251aを構成しており、上側規制壁2281bと下側規制壁2291bとで規制壁2251bを構成している。そして、上側圧接部2281cと下側圧接部2291cとで圧接部2251cを構成している。すなわち、上側溝部2281と下側溝部2291とで溝部2251を構成しており、上側圧入部228と下側圧入部229とで固定側圧入部225を構成している。
さらに、本実施形態では、固定接点側端子612は、幅軸(Y軸:第2軸)の外側から内側に移動させることで、コイルボビン220に保持されるようにしている。
そのため、固定接点側端子612の幅軸(Y軸:第2軸)の外方に、コイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な抜け止め部を設けるようにするのが好ましい。
そこで、本実施形態では、電磁石装置20をハウジング10内に収容した際に、ケース120に形成された第3側壁133が固定接点側端子612の側部片614の幅軸(Y軸:第2軸)の外方に位置するようにしている。こうすることで、第3側壁133が、固定接点側端子612のコイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な第2の抜け止め部としての機能も有するようにしている。
さらに、本実施形態では、側部片614が幅軸(Y軸:第2軸)に沿って見た状態で第2側壁132と重なるように配置されるようにしている。具体的には、側部片614の下部側部片6173が幅軸(Y軸:第2軸)に沿って見た状態で第2側壁132と重なるように配置されるようにしている(図39,40参照)。
こうすることで、側部片614(固定接点側端子612)のコイルボビン220に対する幅軸(Y軸:第2軸)への相対移動量が、第2側壁132によって規制されるようにしている。
また、本実施形態では、下部側部片6173と第2側壁132との間に隙間S6が形成されるようにしている(図45参照)。こうすることで、固定接点側端子612が圧入保持されたコイルボビン220を、より容易にベース110上に載置させることができるようにしている。
なお、側部片614と第2側壁132との間に隙間S6が形成されないようにすることも可能である。
また、補助可動接点部620もコイルボビン220に保持されるようにしている。そして、可動接点側端子623のコイルボビン220からの抜けや回転の発生を抑制できるようにしている。
具体的には、コイルボビン220に可動側圧入部224を形成し、この可動側圧入部224によって可動接点側端子623の側部片625が圧入保持されるようにしている(図49および図50参照)。
本実施形態では、可動側圧入部224は、コイルボビン220の前後軸(X軸:第3軸)の後側における幅軸(Y軸:第2軸)の第2端側(図49の右側)に形成されている。また、可動側圧入部224は、側部片625が挿入される溝部2241を備えている。そして、この溝部2241が、側部片625が圧入される開口2241aと、開口2241aの周囲に側部片625と対向するように形成される規制壁2241bと、側部片625を挟み圧接する圧接部2241cと、を備えている。
さらに、本実施形態では、可動側圧入部224が、コイルボビン220の上側フランジ部222に設けられる上側圧入部(第1圧入部)226と、コイルボビン220の下側フランジ部223に設けられる下側圧入部(第2圧入部)227と、を備えている。そして、幅軸(Y軸:第2軸)の第2端側(図49の右側)に形成された上側圧入部226および下側圧入部227に可動接点側端子623の側部片625が圧入保持されるようにしている。
上側圧入部226は、上側フランジ本体2221の前後軸(X軸:第3軸)の後端部かつ幅軸(Y軸:第2軸)の第2端側(図49の右側)において、外側かつ上下軸(Z軸:第1軸)の上側に突出するように連設された延設部2222に形成されている。
本実施形態では、上側圧入部226には、上側溝部2261が前後軸(X軸:第3軸)に離間した状態で形成されている(図57参照)。また、上側溝部2261は、幅軸(Y軸:第2軸)の外側のみに開口するように形成されており、この上側溝部2261の幅軸(Y軸:第2軸)に開口する開口が、上側圧入部226が備える上側開口2261aとなっている。そして、上側溝部2261の幅軸(Y軸:第2軸)の外側のみに開口する開口(上側開口2261a)から上部側部片6281が圧入されるようになっている。
具体的には、上側溝部2261は、上側開口2261aと、上側開口2261aの周囲に側部片625と対向するように形成される上側規制壁2261bと、側部片625を挟み圧接する上側圧接部2261cと、を備えている(図57および図59参照)。
一方、上部側部片6281の前後軸(X軸:第3軸)の両端には、幅軸(Y軸:第2軸)の内側に向けて突出する圧入片6284がそれぞれ設けられている(図53,55,56参照)。
そして、一対の圧入片6284を上側圧入部226に形成された一対の上側溝部2261に上側開口2261aから圧入することで、一方の上側圧入部226に側部片625の上部側部片6281が圧入保持されるようにしている(図60参照)。
このとき、圧入片6284が上側溝部2261の内面に形成された上側圧接部2261cによって挟み圧接されることになる。こうすることで、上側圧入部226に保持された側部片625(可動接点側端子623)のコイルボビン220に対する幅軸(Y軸:第2軸)への相対移動が規制されるようにしている。さらに、上側溝部2261の周囲に形成された上側規制壁2261bによって、側部片625(可動接点側端子623)のコイルボビン220に対する回転や幅軸(Y軸:第2軸)と直交する方向への移動が規制されるようにしている。
このように、本実施形態では、側部片(第1片部)625が、第1片部本体628から幅軸(Y軸:第2軸)に沿って突出し、第1圧入孔としての上側溝部2261(溝部2241)に圧入される圧入片(第1突出部)6284を備えるようにしている。
さらに、本実施形態では、側部片(第1片部)625が、コイルボビン220に引っ掛けられてコイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な第1爪部6284aを備えるようにしている。
具体的には、第1片部本体628から幅軸(Y軸:第2軸)に沿って突出する圧入片(第1突出部)6284の先端に、第1爪部6284aを設けている。そして、圧入片(第1突出部)6284を上側溝部2261(溝部2241)に圧入した際に、第1爪部6284aが上側溝部2261内に形成された突起2261dに引っ掛けられるようにしている。こうすることで、側部片(第1片部)625のコイルボビン220からの抜けを、より確実に抑制できるようにしている。
なお、本実施形態では、上側開口2261aは、上下軸(Z軸:第1軸)に細長い長方形状をしており、上側溝部2261が直方体状に形成されている。そして、長方形状の上側開口2261a(直方体状の上側溝部2261)の周囲を囲うように上側規制壁2261bが形成されている。したがって、本実施形態では、上側規制壁2261bは、側部片625と前後軸(X軸:第3軸)で対向する鉛直壁部と、側部片625と上下軸(Z軸:第1軸)で対向する水平壁部と、を有している。
一方、下側圧入部227は、下側フランジ本体2231の前後軸(X軸:第3軸)の後端側かつ幅軸(Y軸:第2軸)の第2端側(図49の右側)において、外側に突出するように連設された延設部2232に形成されている。そして、下側圧入部227に側部片625の下部側部片6283が圧入保持されるようにしている。
本実施形態では、下側圧入部227には、1つの下側溝部2271が形成されている(図57参照)。また、下側溝部2271は、幅軸(Y軸:第2軸)の外側のみに開口するように形成されており、この下側溝部2271の幅軸(Y軸:第2軸)に開口する開口が、下側圧入部227が備える下側開口2271aとなっている。そして、下側溝部2271の幅軸(Y軸:第2軸)の外側のみに開口する開口(下側開口2271a)から下部側部片6283が圧入されるようになっている。
具体的には、下側溝部2271は、下側開口2271aと、下側開口2271aの周囲に側部片625と対向するように形成される下側規制壁2271bと、側部片625を挟み圧接する下側圧接部2271cと、を備えている(図57および図62参照)。
一方、下部側部片6283における前後軸(X軸:第3軸)の前端側の下端には、幅軸(Y軸:第2軸)の内側に向けて突出する圧入片6285が設けられている(図53,55,56参照)。
そして、圧入片6285を下側圧入部227に形成された下側溝部2271に下側開口2271aから圧入することで、下側圧入部227に側部片625の下部側部片6283が圧入保持されるようにしている(図63参照)。
このとき、圧入片6285が下側溝部2271の内面に形成された下側圧接部2271cによって挟み圧接されることになる。こうすることで、下側圧入部227に保持された側部片625(可動接点側端子623)のコイルボビン220に対する幅軸(Y軸:第2軸)への相対移動が規制されるようにしている。さらに、下側溝部2271の周囲に形成された下側規制壁2271bによって、側部片625(可動接点側端子623)のコイルボビン220に対する回転や幅軸(Y軸:第2軸)と直交する方向への移動が規制されるようにしている。
なお、本実施形態では、下側開口2271aは、上下軸(Z軸:第1軸)に細長い長方形状をしており、下側溝部2271が直方体状に形成されている。そして、長方形状の下側開口2271a(直方体状の下側溝部2271)の周囲を囲うように下側規制壁2271bが形成されている。したがって、本実施形態では、下側規制壁2271bは、側部片625と前後軸(X軸:第3軸)で対向する鉛直壁部と、側部片625と上下軸(Z軸:第1軸)で対向する水平壁部と、を有している。
このように、本実施形態では、上部側部片6281に形成された一対の圧入片6284を一対の上側溝部2261にそれぞれ圧入しつつ、下部側部片6283に形成された1つの圧入片6285を下側溝部2271に圧入することで、側部片625が可動側圧入部224(上側圧入部226および下側圧入部227)に圧入保持されるようにしている。
そして、突出部(第1突出部)6282aを溝部(第1圧入孔)2241に圧入して、可動接点側端子623の側部片625をコイルボビン220に圧入保持した際に、上部片624が幅軸(Y軸:第2軸)の外側に向けて突出するようにしている(図51参照)。
このとき、上部片624に設けられて可動接触子622の固定部6221にカシメ固定される突起624aが、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って見た状態で、上側フランジ部(第1鍔部)222と重ならない位置に設けられるようにしている(図52参照)。
こうすることで、カシメ固定される突起624aの周囲(上方および下方)にコイルボビン220が存在しない空間が形成されるようにし、より容易かつ確実に可動接触子622を上部片(交差片部)624にカシメ固定させることができるようにしている。
また、上述したように、本実施形態では、上側開口2261aと下側開口2271aとで開口2241aを構成しており、上側規制壁2261bと下側規制壁2271bとで規制壁2241bを構成している。そして、上側圧接部2261cと下側圧接部2271cとで圧接部2241cを構成している。すなわち、上側溝部2261と下側溝部2271とで溝部2241を構成しており、上側圧入部226と下側圧入部227とで可動側圧入部224を構成している。
さらに、本実施形態では、可動接点側端子623は、幅軸(Y軸:第2軸)の外側から内側に移動させることで、コイルボビン220に保持されるようにしている。
そのため、可動接点側端子623の幅軸(Y軸:第2軸)の外方に、コイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な抜け止め部を設けるようにするのが好ましい。
そこで、本実施形態では、電磁石装置20をハウジング10内に収容した際に、ケース120に形成された第3側壁133が可動接点側端子623の側部片625の幅軸(Y軸:第2軸)の外方に位置するようにしている。こうすることで、第3側壁133が、可動接点側端子623のコイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な第1の抜け止め部としての機能も有するようにしている。
さらに、本実施形態では、側部片625が幅軸(Y軸:第2軸)に沿って見た状態で第2側壁132と重なるように配置されるようにしている。具体的には、側部片625の下部側部片6283が幅軸(Y軸:第2軸)に沿って見た状態で第2側壁132と重なるように配置されるようにしている(図39,40参照)。
こうすることで、側部片625(可動接点側端子623)のコイルボビン220に対する幅軸(Y軸:第2軸)への相対移動量が、第2側壁132によって規制されるようにしている。
また、本実施形態では、下部側部片6283と第2側壁132との間に隙間S6が形成されるようにしている(図45参照)。こうすることで、可動接点側端子623が圧入保持されたコイルボビン220を、より容易にベース110上に載置させることができるようにしている。
なお、側部片625と第2側壁132との間に隙間S6が形成されないようにすることも可能である。
このような電磁継電器1としても上記第1実施形態で示した電磁継電器1とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
[作用・効果]
以下では、上記各実施形態で示した電磁継電器の特徴的構成およびそれにより得られる効果を説明する。
(1) 上記各実施形態で示した電磁継電器1は、コイル210と、コイル210が巻回されるコイルボビン220と、を備えている。また、電磁継電器1は、補助固定接点(第1固定接点)611と、上下軸(X軸:第1軸)に沿って補助固定接点(第1固定接点)611と対向し、補助固定接点(第1固定接点)611と接離する補助可動接点(第1可動接点)621と、を備えている。さらに、電磁継電器1は、補助固定接点(第1固定接点)611を有する固定接点側端子612と、補助可動接点(第1可動接点)621を有し、板ばねからなる可動接触子622と、可動接触子622が固定される可動接点側端子623と、を備えている。
ここで、可動接点側端子623は、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する側部片(第1片部)625と、側部片(第1片部)625における上下軸(Z軸:第1軸)の上側(第1端側)に設けられる曲げ部627と、を有している。さらに、可動接点側端子623は、曲げ部627を介して側部片(第1片部)625に連設され、上下軸(Z軸:第1軸)と交差する幅軸(Y軸:第2軸)に沿って延在する上部片(交差片部)624を有している。
また、可動接触子622が幅軸(Y軸:第2軸)に沿って延在しており、可動接触子622における幅軸(Y軸:第2軸)の内側(第1端側)に補助可動接点(第1可動接点)621が位置している。この可動接触子622は、幅軸(Y軸:第2軸)の内側(第1端)に対して幅軸(Y軸:第2軸)の反対側に位置する外側(第2端側)に設けられ、可動接点側端子623の上部片(交差片部)624に固定される固定部6221を有している。
そして、曲げ部627は、側部片(第1片部)625における上下軸(Z軸:第1軸)の上側(第1端側)から、幅軸(Y軸:第2軸)において補助可動接点(第1可動接点)621が位置する側とは反対側(外側)に向けて曲げられている。
こうすることで、上部片(交差片部)624が、幅軸(Y軸:第2軸)において補助可動接点(第1可動接点)621が位置する側とは反対側(外側)に延在するようにしている。そして、幅軸(Y軸:第2軸)において補助可動接点(第1可動接点)621が位置する側とは反対側(外側)に延在する上部片(交差片部)624に、板ばね状の可動接触子622の固定部6221が固定されるようにしている。
すなわち、前後軸(X軸:第3軸)に沿って見たときに、補助可動接点(第1可動接点)621と固定部6221との間に側部片(第1片部)625が位置するようにした状態で可動接触子622が可動接点側端子623に固定されるようにしている。
こうすれば、補助可動接点(第1可動接点)621と固定部6221とが側部片(第1片部)625に対して同じ側に位置する場合よりも、板ばね状の可動接触子622の長さ(ばね長さ)を長くすることが可能になる。
例えば、補助可動接点(第1可動接点)621と固定部6221とを側部片(第1片部)625に対して同じ側に位置させた場合、上部片(交差片部)624も側部片(第1片部)625に対して同じ側に位置させる必要がある。すなわち、可動接触子622の固定部6221が固定される上部片(交差片部)624を、幅軸(Y軸:第2軸)において補助可動接点(第1可動接点)621が位置する側に延在させる必要がある。したがって、このような上部片(交差片部)624に可動接触子622の固定部6221を固定させるようにした場合、補助可動接点(第1可動接点)621と側部片(第1片部)625との間でしか板ばね状の可動接触子622の長さ(ばね長さ)を設定することができなくなってしまう。
これに対して、上記各実施形態で示した電磁継電器1のように、補助可動接点(第1可動接点)621と固定部6221との間に側部片(第1片部)625を位置させるようにすれば、補助可動接点(第1可動接点)621と固定部6221との間の距離を、補助可動接点(第1可動接点)621と側部片(第1片部)625との間の距離よりも大きくすることが可能になる。その結果、補助可動接点(第1可動接点)621と側部片(第1片部)625との間よりも広い範囲である補助可動接点(第1可動接点)621と固定部6221との間で、板ばね状の可動接触子622の長さ(ばね長さ)を設定することが可能になる。
このように、上記各実施形態で示した電磁継電器1とすれば、板ばねからなる可動接触子622のばね長さの設計自由度をより向上させることが可能になる。
そして、可動接触子622のばね長さの設計自由度を向上させることで、接圧(補助固定接点(第1固定接点)611と補助可動接点(第1可動接点)621との接触圧)の設計自由度をより向上させることができるようになる。
なお、幅軸(Y軸:第2軸)において補助可動接点(第1可動接点)621が位置する側とは反対側(外側)で可動接触子622を上部片(交差片部)624に固定し、可動接触子622のばね長さを長くすれば、可動接触子622の柔軟性(ばね性)をより向上させることが可能になる。その結果、補助固定接点(第1固定接点)611と補助可動接点(第1可動接点)621との接触信頼性をより向上させることができるようになる。
(2) また、可動接点側端子623が、コイルボビン220の可動側圧入部(第1保持部)224においてコイルボビン220に保持されていてもよい。そして、可動側圧入部(第1保持部)224が、側部片(第1片部)625を圧入可能な溝部(第1圧入孔)2241を備えていてもよい。
こうすれば、可動接点側端子623の位置ずれを抑制することが可能になって、可動接点側端子623に固定される可動接触子622および補助可動接点(第1可動接点)621の位置決め精度をより向上させることが可能になる。その結果、補助固定接点(第1固定接点)611と補助可動接点(第1可動接点)621との接触信頼性をより向上させることができるようになる。
また、可動接点側端子623をコイルボビン220に保持した際に、上部片(交差片部)624をコイルボビン220の外側に位置させることが可能になる。そして、可動接触子622がコイルボビン220の外側で上部片(交差片部)624に固定されるようにすることが可能になる。こうすれば、側部片(第1片部)625の溝部(第1圧入孔)2241に圧入される部位の延在方向を、上部片(交差片部)624の延在方向とは異なる方向とすることが可能になる。その結果、上部片(交差片部)624および固定部6221の周囲に、コイルボビン220や側部片(第1片部)625が存在しない空間を形成することが可能になる。
そして、上部片(交差片部)624および固定部6221の周囲に、コイルボビン220や側部片(第1片部)625が存在しない空間が形成されるようにすれば、可動接触子622の上部片(交差片部)624への固定を、より容易に行うことが可能になる。
例えば、上部片(交差片部)624を受け治具で受けた状態で可動接触子622を上部片(交差片部)624に固定させる場合に、コイルボビン220や側部片(第1片部)625に邪魔されることなく受け治具を上部片(交差片部)624の周囲の空間に配置させることが可能になる。そのため、側部片(第1片部)625の周囲に溝部(第1圧入孔)2241に圧入される部位が存在する場合のような制限(受け治具の形状や受け治具の移動方向等)が不要となって、受け治具の形状や受け治具の移動方向等をより自由に設定することが可能になる。その結果、より容易に上部片(交差片部)624を受け治具で受けることができるようになる上、可動接触子622の上部片(交差片部)624への固定をより容易に行うこともできるようになる。すなわち、上部片(交差片部)624と固定部6221との固定工程の簡素化を図ることができるようになる。
また、上部片(交差片部)624および固定部6221の周囲に、コイルボビン220や側部片(第1片部)625が存在しない空間が形成されるようにすれば、ばね位置の調整をより容易に行うことも可能になる。ここで、ばね位置の調整とは、補助可動接点(第1可動接点)621の補助固定接点(第1固定接点)611に対する相対的な位置を調整することをいう。
このような調整は、例えば、ペンチ等の挟持用治具を用いて行うことができる。具体的には、上部片(交差片部)624および固定部6221を挟持用治具で挟持し、上部片(交差片部)624の根元側(曲げ部627側)を塑性変形させて、上部片(交差片部)624および固定部6221の角度を変更することで行うことができる。そして、このような方法でばね位置を調整する場合に、上部片(交差片部)624および固定部6221の周囲に、コイルボビン220や側部片(第1片部)625が存在しない空間が形成されるようにすれば、コイルボビン220や側部片(第1片部)625に邪魔されることなく上部片(交差片部)624および固定部6221を挟持用治具で挟持することが可能になる。さらに、コイルボビン220や側部片(第1片部)625に邪魔されることなく挟持用治具を動かして、ばね位置を調整することができるようになる。そのため、より容易かつより精度よくばね位置を調整することが可能になる。
このとき、可動接触子622のばね長さを長くすれば、可動接触子622の柔軟性(ばね性)をより向上させることができるため、ばね位置の調整のさらなる容易化を図ることができるようになる。また、可動接触子622のばね長さを長くすれば、上部片(交差片部)624および固定部6221の角度を少し変化させるだけで、補助固定接点(第1固定接点)611を比較的大きく移動させることが可能になる。そのため、補助固定接点(第1固定接点)611の位置を調整する際に、上部片(交差片部)624および固定部6221の角度を大きく変更させる必要がなくなる。その結果、より容易かつより精度よくばね位置を調整することが可能になる。
また、上部片(交差片部)624をコイルボビン220の外側に位置させた状態で、可動接点側端子623をコイルボビン220に保持させるようにすれば、コイルボビン220の大きさにかかわらず、可動接触子622のばね長さを自由に設定することが可能になる。
(3) また、側部片(第1片部)625が、第1片部本体628と、第1片部本体628から突出し、溝部(第1圧入孔)2241に圧入される第1突出部(突出部6282a,圧入片6284)と、を備えていてもよい。
このように、第1片部本体628から突出する第1突出部(突出部6282a,圧入片6284)を可動側圧入部(第1保持部)224の溝部(第1圧入孔)2241に圧入させるようにすれば、第1片部本体628の全体をコイルボビン220に保持させる必要がなくなる。その結果、より容易かつ確実に可動接点側端子623をコイルボビン220に保持させることができるようになる。
(4) また、第1突出部(圧入片6284)が、第1片部本体628から幅軸(Y軸:第2軸)に沿って突出していてもよい。
このように、側部片(第1片部)625の延在方向と交差する方向に第1片部本体628を移動させることで、可動接点側端子623の一部がコイルボビン220に保持されるようにすれば、より容易かつ確実に可動接点側端子623をコイルボビン220に保持させることができるようになる。
(5) また、側部片(第1片部)625が、コイルボビン220に引っ掛けられてコイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な第1爪部6284aを備えていてもよい。
こうすれば、側部片(第1片部)625のコイルボビン220からの抜けが抑制されるため、可動接点側端子623の位置ずれを抑制することが可能になって、可動接点側端子623に固定される可動接触子622および補助可動接点(第1可動接点)621の位置決め精度をより向上させることが可能になる。その結果、補助固定接点(第1固定接点)611と補助可動接点(第1可動接点)621との接触信頼性をより向上させることができるようになる。
さらに、車体等、振動が連続して生じるような部位に電磁継電器1を設けた場合であっても、側部片(第1片部)625がコイルボビン220から抜けてしまうことを抑制することができるようになる。
(6) また、可動接点側端子623と可動接触子622とが固定部6221においてカシメ固定されていてもよい。
こうすれば、可動接点側端子623と可動接触子622との固定強度をより高めることが可能になって、可動接点側端子623に固定される可動接触子622および補助可動接点(第1可動接点)621の位置決め精度をより向上させることが可能になる。その結果、補助固定接点(第1固定接点)611と補助可動接点(第1可動接点)621との接触信頼性をより向上させることができるようになる。
(7) また、コイルボビン220が、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在し、コイル210が巻回される筒状部(胴体部)221と、筒状部(胴体部)221における上下軸(Z軸:第1軸)の上側(第1端側)に連設された上側フランジ部(第1鍔部)222と、を有していてもよい。そして、可動接点側端子623が上側フランジ部(第1鍔部)222において保持されていてもよい。
こうすれば、筒状部(胴体部)221と側部片(第1片部)625との間に、コイル210が配置される空間を確保することが可能になる。その結果、可動接点側端子623がコイル210に干渉してしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
また、筒状部(胴体部)221の延在方向と側部片(第1片部)625の延在方向とが一致するため、可動接点側端子623を上側フランジ部(第1鍔部)222に保持した際に、側部片(第1片部)625がコイルボビン220の外側に大きく突出してしまうことを抑制することが可能になる。そのため、例えば、上側フランジ部(第1鍔部)222よりも上下軸(Z軸:第1軸)の下側(第2端側)において、側部片(第1片部)625がコイルボビン220の外側に大きく突出してしまうことを抑制することができるようになる。こうすれば、可動接点側端子623を保持したコイルボビン220を上下軸(Z軸:第1軸)の下側(第2端側)に移動させる際に、可動接点側端子623が他の部材(ハウジング10等)と干渉してしまうことを抑制することができるようになる。すなわち、コイルボビン220を他の部材(ハウジング10等)に配置させる際に、可動接点側端子623が他の部材(ハウジング10等)と干渉してしまうことを抑制することができるようになる。
(8) また、上部片(交差片部)624が固定部6221にカシメ固定される突起624aを有していてもよい。そして、突起624aが、上下軸(Z軸:第1軸)に沿って見た状態で、上側フランジ部(第1鍔部)222と重ならない位置に設けられていてもよい。
こうすれば、カシメ固定される突起624aの周囲にコイルボビン220が存在しない空間を形成することが可能になるため、例えば、上部片(交差片部)624を受け治具で受けた状態で可動接触子622を上部片(交差片部)624にカシメ固定させる場合に、コイルボビン220に邪魔されることなく受け治具を上部片(交差片部)624の周囲の空間に配置させることが可能になる。その結果、より容易かつ確実に可動接触子622を上部片(交差片部)624にカシメ固定させることができるようになる。
(9) また、固定接点側端子612が、コイルボビン220の固定側圧入部(第2保持部)225においてコイルボビン220に保持されていてもよい。そして、固定接点側端子612が上下軸(Z軸:第1軸)に沿って延在する側部片(第2片部)614を有していてもよい。さらに、固定側圧入部(第2保持部)225が、側部片(第2片部)614を圧入可能な溝部(第2圧入孔)2251を備えていてもよい。
こうすれば、固定接点側端子612の位置ずれを抑制することが可能になって、固定接点側端子612が有する補助固定接点(第1固定接点)611の位置決め精度をより向上させることが可能になる。その結果、補助固定接点(第1固定接点)611と補助可動接点(第1可動接点)621との接触信頼性をより向上させることができるようになる。
(10) また、側部片(第2片部)614が、第2片部本体617と、第2片部本体617から突出し、溝部(第2圧入孔)2251に圧入される第2突出部(突出部6172a,圧入片6174)と、を備えていてもよい。
このように、第2片部本体617から突出する第2突出部(突出部6172a,圧入片6174)を固定側圧入部(第2保持部)225の溝部(第2圧入孔)2251に圧入させるようにすれば、第2片部本体617の全体をコイルボビン220に保持させる必要がなくなる。その結果、より容易かつ確実に固定接点側端子612をコイルボビン220に保持させることができるようになる。
(11) また、第2突出部(圧入片6174)が、第2片部本体617から幅軸(Y軸:第2軸)に沿って突出していてもよい。
このように、側部片(第2片部)614の延在方向と交差する方向に第2片部本体617を移動させることで、固定接点側端子612の一部がコイルボビン220に保持されるようにすれば、より容易に固定接点側端子612をコイルボビン220に保持させることができるようになる。
(12) また、側部片(第2片部)614が、コイルボビン220に引っ掛けられてコイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な第2爪部6174aを備えていてもよい。
こうすれば、側部片(第2片部)614のコイルボビン220からの抜けが抑制されるため、固定接点側端子612の位置ずれを抑制することが可能になって、固定接点側端子612が有する補助固定接点(第1固定接点)611の位置決め精度をより向上させることが可能になる。その結果、補助固定接点(第1固定接点)611と補助可動接点(第1可動接点)621との接触信頼性をより向上させることができるようになる。
さらに、車体等、振動が連続して生じるような部位に電磁継電器1を設けた場合であっても、側部片(第2片部)614がコイルボビン220から抜けてしまうことを抑制することができるようになる。
(13) また、電磁継電器1が、補助固定接点(第1固定接点)611と補助可動接点(第1可動接点)621とを有する補助接点部(第1接点部)60と、主固定接点(第2固定接点)411と、主固定接点(第2固定接点)411に接離する主可動接点(第2可動接点)421と、を有する主接点部(第2接点部)40と、を備えていてもよい。そして、コイル210の軸(Z軸:上下軸:第1軸)に沿って見た状態で、補助接点部(第1接点部)60と主接点部(第2接点部)40との間にコイル210が存在していてもよい。
このように、補助接点部(第1接点部)60と主接点部(第2接点部)40とが、コイル210の軸(Z軸:上下軸:第1軸)に沿って見た状態で、コイル210を挟んで配置されるようにすれば、1つの接極子310で、補助接点部(第1接点部)60および主接点部(第2接点部)40の両方の接点部の導通・非導通を切り替えることができるようになる。
このとき、1つの接極子310の第1端が補助接点部(第1接点部)60の導通・非導通を切り替え、第2端が主接点部(第2接点部)40の導通・非導通を切り替えるようにすれば、1つの接極子310の構成の簡素化を図ることが可能になる。さらに、1つの接極子310の支点からの距離を調整することで、それぞれの接点部が有する可動接点の移動距離を調整することが可能になるため、それぞれの接点部の接圧をより容易に調整することができるようになる。
また、補助接点部(第1接点部)60と主接点部(第2接点部)40とが、コイル210の軸(Z軸:上下軸:第1軸)に沿って見た状態で、コイル210を挟んで配置されるようにすれば、電磁継電器1のコンパクト化を図りつつ、補助接点部(第1接点部)60と主接点部(第2接点部)40との間の距離を大きくとることができるようになる。そのため、電磁継電器1のコンパクト化を図りながら、例えば、補助接点部(第1接点部)60が主接点部(第2接点部)40で発生するアークの影響を受けてしまうことをより確実に抑制することが可能になる。
(14) また、電磁継電器1が、コイルボビン220と可動接点側端子623とが収容されるハウジング10を備えていてもよい。そして、可動接点側端子623がコイルボビン220に保持されていてもよい。さらに、ハウジング10が、可動接点側端子623のコイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な第1の抜け止め部(天壁121,第3側壁133)を有していてもよい。
こうすれば、車体等、振動が連続して生じるような部位に電磁継電器1を設けた場合であっても、可動接点側端子623がコイルボビン220から抜けてしまうことを抑制することができるようになる。
(15) また、電磁継電器1が、コイルボビン220と固定接点側端子612とが収容されるハウジング10を備えていてもよい。そして、固定接点側端子612がコイルボビン220に保持されていてもよい。さらに、ハウジング10が、固定接点側端子612のコイルボビン220からの抜けを抑制することが可能な第2の抜け止め部(天壁121,第3側壁133)を有していてもよい。
こうすれば、車体等、振動が連続して生じるような部位に電磁継電器1を設けた場合であっても、固定接点側端子612がコイルボビン220から抜けてしまうことを抑制することができるようになる。
[その他]
以上、本開示にかかる電磁継電器の内容を説明したが、これらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上記各実施形態で示した構成を適宜組み合わせた構成とすることが可能である。
また、上記各実施形態では、主接点部40がオン状態のときに補助接点部60がオフ状態となるようにしたものを例示しているが、主接点部40がオン状態のときに補助接点部60もオン状態となるようにすることも可能である。このとき、主接点部40および補助接点部60を初期状態において接点オンとなる所謂常閉型の接点部とすることも可能であるし、主接点部40および補助接点部60を初期状態において接点オフとなる所謂常開型の接点部とすることも可能である。
また、上記各実施形態では、固定接点側端子612および可動接点側端子623の両方が、上部片613,624と側部片614,625と接続片615,626とを備えるものを例示しているが、いずれか一方の端子のみが上部片と側部片と接続片とを備えるようにすることも可能である。
また、上記各実施形態では、第1片部本体628から突出させた第1突出部(突出部6282a,圧入片6284)を、可動側圧入部(第1保持部)224の溝部(第1圧入孔)2241に圧入させるようにしたものを例示しているが、第1片部本体628自体を、可動側圧入部(第1保持部)224の溝部(第1圧入孔)2241に圧入させるようにすることも可能である。
同様に、上記各実施形態では、第2片部本体617から突出させた第2突出部(突出部6172a,圧入片6174)を、固定側圧入部(第2保持部)225の溝部(第2圧入孔)2251に圧入させるようにしたものを例示しているが、第2片部本体617自体を、固定側圧入部(第2保持部)225の溝部(第2圧入孔)2251に圧入させるようにすることも可能である。
また、上記各実施形態では、圧入片(第1突出部)6284が、第1片部本体628から幅軸(Y軸:第2軸)に沿って突出する第1爪部6284aを備えたものを例示しているが、第1片部本体628自体に第1爪部6284aを設けるようにしてもよい。また、前後軸(X軸:第3軸)等、幅軸(Y軸:第2軸)と交差する軸に沿って突出させた第1突出部(例えば、上記第1実施形態で示した突出部6282a)に第1爪部を設けるようにすることも可能である。
同様に、上記各実施形態では、圧入片(第2突出部)6174が、第2片部本体617から幅軸(Y軸:第2軸)に沿って突出する第2爪部6174aを備えたものを例示しているが、第2片部本体617自体に第2爪部6174aを設けるようにしてもよい。また、前後軸(X軸:第3軸)等、幅軸(Y軸:第2軸)と交差する軸に沿って突出させた第2突出部(例えば、上記第1実施形態で示した突出部6172a)に第2爪部を設けるようにすることも可能である。
また、上記各実施形態では、固定接点側端子612の形状を、前後軸(X軸:第3軸)に沿って見たときに、L字状となるものを例示したが、前後軸(X軸:第3軸)に沿って見たときに、T字状となるようにすることも可能である。すなわち、上部片613を、幅軸(Y軸:第2軸)において補助固定接点(第1固定接点)611が位置する側とは反対側に突出させるようにすることも可能である。こうすれば、コイルボビン220や側部片(第2片部)614に邪魔されることなく挟持用治具を動かすことができるようになるため、補助固定接点(第1固定接点)611の位置を、より容易かつより精度よく調整することが可能になる。
また、上記各実施形態では、主接点部(第2接点部)40および補助接点部(第1接点部)60の両方を備える電磁継電器1を例示しているが、主接点部(第2接点部)40の構成を備えていない電磁継電器1とすることも可能である。すなわち、補助接点部(第1接点部)60の構成のみを備える電磁継電器1とすることも可能である。この場合、主接点部(第1接点部)60を備える電磁継電器1となる。
また、コイルボビンや可動接点側端子、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
1 電磁継電器
10 ハウジング
1212 第1の突起(第1の抜け止め部)
1213 第2の突起(第2の抜け止め部)
133 第3側壁(第1の抜け止め部および第2の抜け止め部)
210 コイル
220 コイルボビン
221 筒状部(胴体部)
222 上側フランジ部(第1鍔部)
224 可動側圧入部(第1保持部)
2241 溝部(第1圧入孔)
225 固定側圧入部(第2保持部)
2251 溝部(第2圧入孔)
40 主接点部(第2接点部)
411 主固定接点(第2固定接点)
421 主可動接点(第2可動接点)
60 補助接点部(第1接点部)
611 補助固定接点(第1固定接点)
612 固定接点側端子
614 側部片(第2片部)
617 第2片部本体
6172a 突出部(第2突出部)
6174 圧入片(第2突出部)
6174a 第2爪部
621 補助可動接点(第1可動接点)
622 可動接触子
6221 固定部
623 可動接点側端子
624 上部片(交差片部)
625 側部片(第1片部)
627 曲げ部
628 第1片部本体
6282a 突出部(第1突出部)
6284 圧入片(第1突出部)
6284a 第1爪部

Claims (15)

  1. コイルと、
    前記コイルが巻回されるコイルボビンと、
    第1固定接点と、
    第1軸に沿って前記第1固定接点と対向し、前記第1固定接点と接離する第1可動接点と、
    前記第1固定接点を有する固定接点側端子と、
    前記第1可動接点を有し、板ばねからなる可動接触子と、
    前記可動接触子が固定される可動接点側端子と、
    を備え、
    前記可動接点側端子は、
    前記第1軸に沿って延在する第1片部と、
    前記第1片部における前記第1軸の第1端側に設けられる曲げ部と、
    前記曲げ部を介して前記第1片部に連設され、前記第1軸と交差する第2軸に沿って延在する交差片部と、
    を有しており、
    前記可動接触子が前記第2軸に沿って延在しており、
    前記可動接触子における前記第2軸の第1端側に前記第1可動接点が位置しており、
    前記可動接触子は、前記第2軸の第1端に対して前記第2軸の反対側に位置する第2端側に設けられ、前記可動接点側端子の前記交差片部に固定される固定部を有しており、
    前記曲げ部は、前記第1片部における前記第1軸の第1端側から、前記第2軸において前記第1可動接点が位置する側とは反対側に向けて曲げられている、
    電磁継電器。
  2. 前記可動接点側端子は、前記コイルボビンの第1保持部において前記コイルボビンに保持されており、
    前記第1保持部は、前記第1片部を圧入可能な第1圧入孔を備えている、
    請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 前記第1片部は、第1片部本体と、前記第1片部本体から突出し、前記第1圧入孔に圧入される第1突出部と、を備えている、
    請求項2に記載の電磁継電器。
  4. 前記第1突出部は、前記第1片部本体から前記第2軸に沿って突出している、
    請求項3に記載の電磁継電器。
  5. 前記第1片部は、前記コイルボビンに引っ掛けられて前記コイルボビンからの抜けを抑制することが可能な第1爪部を備えている、
    請求項2~4のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
  6. 前記可動接点側端子と前記可動接触子とが前記固定部においてカシメ固定されている、
    請求項1~5のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
  7. 前記コイルボビンは、前記第1軸に沿って延在し、前記コイルが巻回される胴体部と、前記胴体部における前記第1軸の第1端側に連設された第1鍔部と、を有し、
    前記可動接点側端子が前記第1鍔部において保持されている、
    請求項1~6のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
  8. 前記交差片部が前記固定部にカシメ固定される突起を有しており、
    前記突起は、前記第1軸に沿って見た状態で、前記第1鍔部と重ならない位置に設けられている、
    請求項7に記載の電磁継電器。
  9. 前記固定接点側端子は、前記コイルボビンの第2保持部において前記コイルボビンに保持されており、
    前記固定接点側端子が前記第1軸に沿って延在する第2片部を有しており、
    前記第2保持部は、前記第2片部を圧入可能な第2圧入孔を備えている、
    請求項1~8のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
  10. 前記第2片部は、第2片部本体と、前記第2片部本体から突出し、前記第2圧入孔に圧入される第2突出部と、を備えている、
    請求項9に記載の電磁継電器。
  11. 前記第2突出部は、前記第2片部本体から前記第2軸に沿って突出している、
    請求項10に記載の電磁継電器。
  12. 前記第2片部は、前記コイルボビンに引っ掛けられて前記コイルボビンからの抜けを抑制することが可能な第2爪部を備えている、
    請求項9~11のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
  13. 前記第1固定接点と前記第1可動接点とを有する第1接点部と、
    第2固定接点と、前記第2固定接点に接離する第2可動接点と、を有する第2接点部と、
    を備え、
    前記コイルの軸に沿って見た状態で、前記第1接点部と前記第2接点部との間に前記コイルが存在している、
    請求項1~12のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
  14. 前記コイルボビンと前記可動接点側端子とが収容されるハウジングを備えており、
    前記可動接点側端子が前記コイルボビンに保持されており、
    前記ハウジングは、前記可動接点側端子の前記コイルボビンからの抜けを抑制することが可能な第1の抜け止め部を有している、
    請求項1~13のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
  15. 前記コイルボビンと前記固定接点側端子とが収容されるハウジングを備えており、
    前記固定接点側端子が前記コイルボビンに保持されており、
    前記ハウジングは、前記固定接点側端子の前記コイルボビンからの抜けを抑制することが可能な第2の抜け止め部を有している、
    請求項1~14のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
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