JP2022105860A - 磁気ディスク装置及びヘッドチェンジ処理方法 - Google Patents

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武生 原
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Abstract

【課題】データフォーマット効率を向上可能な磁気ディスク装置及びヘッドチェンジ処理方法を提供する。【解決手段】磁気ディスク装置1は、第1ゾーンの第1サーボパターンと第2ゾーンの第2サーボパターンを有する複数の第1サーボウェッジを含む第1ディスクDK0と、第1ゾーンの第1サーボパターンと第2ゾーンの第2サーボパターンとを有する複数の第2サーボウェッジを含み、第1ディスクの第1中心位置からシフトした第2中心位置を有する第2ディスクDK1と、第1ディスクにライト/リードする第1ヘッドHD0と、第2ディスクにライト/リードする第2ヘッドHD2と、第1ヘッドを第2ヘッドに切り替える際に第1ヘッド及び第2ヘッドの半径方向の相対的な位置に関連する第1相対位置情報に基づいて、第2ヘッドが第2ディスクで配置されると推定される推定位置を算出するシステムコントローラ130と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気ディスク装置及びヘッドチェンジ処理方法に関する。
磁気ディスク装置は、後発的なディスクのずれ(以下、後発ディスクシフトと称する場合もある)の発生等により相対的に偏心(以下、相対偏心と称する場合もある)している複数のディスクと複数のディスクにそれぞれ対応する複数のヘッドとを有し得る。この磁気ディスク装置は、複数のヘッドの内の所定のヘッドにより所定のシリンダ(所定のトラック)をリード中に複数のヘッドの内の所定のヘッドと異なる他のヘッドに切り替えて(ヘッドチェンジして)このシリンダ(トラック)をリードした場合、このシリンダ(トラック)と異なるシリンダ(トラック)をリードし得る。
また、半径方向で分割されたサーボデータを有する磁気ディスク装置(以下、ゾーンサーボ方式の磁気ディスク装置と称する場合もある)が開発されている。ゾーンサーボ方式の磁気ディスク装置は、複数のヘッドの内の所定のヘッドにより所定のシリンダをリード中にヘッドチェンジしてこのシリンダをリードした場合、このシリンダと異なるシリンダのサーボデータをリードするために、ヘッドの位置を正しく復調できない可能性がある。
米国特許第8786978号明細書 米国特許第6865051号明細書 米国特許第7489468号明細書 米国特許第9070411号明細書
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、データフォーマット効率を向上可能な磁気ディスク装置及びヘッドチェンジ処理方法を提供することである。
本実施形態に係る磁気ディスク装置は、半径方向において境界で第1ゾーン及び第2ゾーンに区分され、前記第1ゾーンに配置された第1サーボパターンと前記第2ゾーンに配置された第2サーボパターンを有する複数の第1サーボウェッジを含む第1ディスクと、前記半径方向において前記境界で前記第1ゾーン及び前記第2ゾーンに区分され、前記第1サーボパターンと前記第2サーボパターンとを有する複数の第2サーボウェッジを含み、前記第1ディスクの第1中心位置からシフトした第2中心位置を有する第2ディスクと、前記第1ディスクに対してデータをライトし、前記第1ディスクからデータをリードする第1ヘッドと、前記第2ディスクに対してデータをライトし、前記第2ディスクからデータをリードする第2ヘッドと、前記第1ヘッドを前記第2ヘッドに切り替える際に前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドの半径方向の相対的な位置に関連する第1相対位置情報に基づいて、前記第2ヘッドが前記第2ディスクで配置されると推定される推定位置を算出するコントローラと、を備える。
図1は、実施形態に係る磁気ディスク装置1の構成の一例を示す模式図である。 図2は、ディスクに対するヘッドの配置の一例を示す平面図である。 図3は、実施形態に係るディスクのサーボウェッジの配置の一例を示す平面図である。 図4は、実施形態に係るディスクのサーボウェッジの配置の一例を示す平面図である。 図5は、サーボセクタの一例を示す概要図である。 図6は、偏心していないディスクのサーボトラックの配置の一例を示す平面図である。 図7は、偏心しているディスクに対するサーボトラック及び仮想サーボトラックの配置の一例を示す平面図である。 図8は、偏心しているディスクに対するサーボトラック及び仮想サーボトラックの配置の一例を示す平面図である。 図9は、実施形態に係るサーボ制御系の一例を示すブロック図である。 図10は、仮想円制御の一例を示す平面図である。 図11は、仮想円制御の一例を示す概要図である。 図12は、本実施形態に係るスピンドルに対するディスクの偏心の一例を示す平面図である。 図13は、異なる複数のディスクにそれぞれ対応する異なる複数のヘッドのヘッドチェンジの一例を示す概要図である。 図14は、ヘッドチェンジ時のヘッド間相対位置を算出するタイミングの一例を示す模式図である。 図15は、ヘッドチェンジ時にタイミングを補正しないサーボゲートの一例を示す概要図である。 図16は、ヘッドチェンジ時にタイミングを補正したサーボゲートの一例を示す概要図である。 図17は、ヘッドチェンジ時にタイミングを補正したサーボゲートの一例を示す概要図である。 図18は、COSTABLE及びSINTABLEの含むテーブルの一例を示す概要図である。 図19は、所定のヘッドHDに対応する偏心補償電流値のテーブルの一例を示す概要図である。 図20は、ヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDのヘッド間相対位置に対応するDFT係数のテーブルの一例を示す概要図である。 図21は、実施形態に係るヘッドチェンジ処理方法の一例を示すフローチャートである。 図22は、実施形態に係るヘッド間相対位置の計算処理方法の一例を示すフローチャートである。 図23は、実施形態に係るAC分ヘッド間相対位置の計算処理方法の一例を示すフローチャートである。 図24は、実施形態に係るサーボゾーンの補正処理方法の一例を示すフローチャートである。 図25は、本実施形態に係るサンプル毎の割り込み処理方法の一例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図面は、一例であって、発明の範囲を限定するものではない。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る磁気ディスク装置1の構成の一例を示す模式図である。
磁気ディスク装置1は、筐体HSと、ヘッドディスクアセンブリ(HDA)10と、ドライバIC20と、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC、又はプリアンプ)30と、揮発性メモリ70と、不揮発性メモリ80と、バッファメモリ(バッファ)90と、1チップの集積回路であるシステムコントローラ130とを備える。また、磁気ディスク装置1は、ホストシステム(以下、単に、ホストと称する)100と接続される。図1には、筐体HS及びHDA10の断面を示している。
筐体HSは、底壁HSBを有している。図1には筐体HSが底壁HSBのみを有しているように示しているが、実際には、筐体HSは、例えば、底壁HSBと、底壁HSBの周縁に沿って立設された側壁と、底壁HSB及び側壁で構成されたベースの開口を閉塞するカバーとを有している。
HDA10は、磁気ディスク(以下、ディスクと称する)DKと、ヘッドHDと、スピンドル12を回転させるスピンドルモータ(以下、SPMと称する)13と、アームAMと、アクチュエータブロックBKと、ボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)14と、ヘッドHDを搭載しているマイクロアクチュエータ(以下、MAと称する)15とを有する。アームAM、アクチュエータブロックBK、VCM14、及びMA15は、アクチュエータACTを構成している。アクチュエータACTは、VCM14の駆動により、MA15に搭載されているヘッドHDをディスクDKの所定の位置まで移動制御する。なお、HDA10は、MA15を有していなくともよい。HDA10がMA15を有していない場合、ヘッドHDは、アームAMに搭載されていてもよい。HDA10がMA15を有していない場合、アームAM、アクチュエータブロックBK、及びVCM14が、アクチュエータACTを構成する。この場合、アクチュエータACTは、VCM14の駆動によりアームAMに搭載されているヘッドHDをディスクDKの所定の位置まで移動制御する。
SPM13は、底壁HSBに取り付けられている。SPM13の中心部分には、スピンドル12が取り付けられている。ディスクDKは、複数のディスクDKを有している。ディスクDKは、スピンドル12に取り付けられ、SPM13の駆動により回転する。ディスクDKは、表面(上面)FSと、表面(上面)FSと反対側の裏面(下面)RSとを有している。以下、表面(上面)FS及び/又は裏面(下面)RSを単にディスクDKと称する場合もある。図1に示した例では、ディスクDKは、ディスクDK0及びDK1を有している。ディスクDK0及びDK1は、スピンドル12に取り付けられている。ディスクDK1は、例えば、ディスクDK0と底壁HSBとの間に配置されている。ディスクDK0は、上面FS0と、上面FS0と反対側の下面RS0とを有している。ディスクDK1は、上面FS1と、上面FS1と反対側の下面RS1とを有している。なお、ディスクDKは、3つ以上のディスクを有していてもよい。以下、ディスクDKの円周に沿った方向を円周方向と称し、ディスクDKの上面FS及び下面RSにおいて円周方向に直交する方向を半径方向と称する。半径方向は、ディスクDKの上面FS及び下面RSにおいて内周側及び外周側へ向かう方向に相当する。
ヘッドHDは、複数のヘッドHDを有している。ヘッドHDは、ディスクDKに対向している。ヘッドHDは、ディスクDKにデータをライトするライトヘッドWHと、ディスクDKにライトされたデータをリードするリードヘッドRHとを有している。以下、“ディスクDKにデータをライトする”ことを“ライト”又は“ライト処理”と称し、“ディスクDKからデータをリードする”ことを“リード”又は“リード処理”と称する場合もある。また、“所定の記録領域にデータを記録する”こと、“所定の記録領域からデータを読み出す”こと、“ディスクDKの所定の位置にヘッドHDを配置する”こと、“ディスクDKの所定の領域にデータをライトする”こと、“ディスクDKの所定の領域からデータをリードする”ことや、“所定の領域に通信可能に接続する”こと等を“アクセスする”と称する場合もある。図1に示した例では、ヘッドHDは、ヘッドHD0、HD1、HD2、及びHD3を有している。ヘッドHD0は、例えば、ディスクDK0の上面FS0に対向している。ヘッドHD0は、上面FS0にデータをライトするライトヘッドWH0と、上面FS0にライトされたデータをリードするリードヘッドRH0とを有している。ヘッドHD1は、例えば、ディスクDK0の下面RS0に対向している。ヘッドHD1は、下面RS0にデータをライトするライトヘッドWH1と、下面RS0にライトされたデータをリードするリードヘッドRH1とを有している。ヘッドHD2は、例えば、ディスクDK1の上面FS1に対向している。ヘッドHD2は、上面FS1にデータをライトするライトヘッドWH2と、上面FS1にライトされたデータをリードするリードヘッドRH2とを有している。ヘッドHD3は、例えば、ディスクDK1の下面RS1に対向している。ヘッドHD3は、下面RS1にデータをライトするライトヘッドWH3と、下面RS1にライトされたデータをリードするリードヘッドRH3とを有している。なお、ヘッドHDは、3つ以下のヘッドを有していてもよいし、5つ以上のヘッドを有していてもよい。
アクチュエータブロックBKは、底壁HSBに立設された軸受BRに回転可能に取り付けられている。
アームAMは、複数のアームAMを含む。アームAMは、ディスクDK側の先端部と反対側の他端部がアクチュエータブロックBKに接続されている。なお、アームAMは、サスペンションが取り付けられていてもよい。図1に示した例では、アームAMは、アームAM0、AM1、AM2、及びAM3を有している。アームAM0は、例えば、ディスクDK0の上面FS0側に設けられている。言い換えると、アームAM0は、上面FS0に対向するように配置されている。アームAM0は、ディスクDK0側の先端部と反対側の他端部がアクチュエータブロックBKに接続している。アームAM1は、例えば、ディスクDK0の下面RS0側に設けられている。言い換えると、アームAM1は、下面RS0に対向するように配置されている。アームAM1は、ディスクDK0側の先端部と反対側の他端部がアクチュエータブロックBKに接続している。アームAM2は、例えば、ディスクDK1の上面FS1側に設けられている。言い換えると、アームAM2は、上面FS1に対向するように配置されている。アームAM2は、ディスクDK1側の先端部と反対側の他端部がアクチュエータブロックBKに接続している。アームAM3は、例えば、ディスクDK1の下面FS1側に設けられている。言い換えると、アームAM3は、下面RS1に対向するように配置されている。アームAM3は、ディスクDK1側の先端部と反対側の他端部がアクチュエータブロックBKに接続している。なお、アームAMは、3つ以下のアームを有していてもよいし、5つ以上のアームを有していてもよい。また、HDA10がMA15を有していない場合、アームAMは、先端部にヘッドHD
が搭載されていてもよい。例えば、アームAM0は、先端部にヘッドHD0が搭載され、アームAM1は、先端部にヘッドHD1が搭載され、アームAM2は、先端部にヘッドHD2が搭載され、アームAM3は、先端部にヘッドHD3が搭載されていてもよい。
VCM14は、アクチュエータブロックBKにおいてアームAMと反対側に接続されている。
MA15は、複数のMA15を含む。MA15は、アームAMの先端部に取り付けられている。MA15は、VCM14と独立に駆動が可能である。MA15は、例えば、アームAMのサスペンションに取り付けられている。MA15は、アームAMに接続された一端部と反対側の先端部にヘッドHDが搭載されている。MA15は、半径方向におけるヘッドHDの動作を微細に制御する。例えば、MA15は、半径方向におけるヘッドHDの動作をVCM14による半径方向のヘッドHDの動作よりも微細に制御する。図1に示した例では、MA15は、MA150、MA151、MA152、及びMA153を含む。MA150は、例えば、アームAM0の先端部に他端部が接続され、他端部と反対側の先端部にヘッドHD0が搭載されている。MA151は、例えば、アームAM1の先端部に他端部が接続され、他端部と反対側の先端部にヘッドHD1が搭載されている。MA152は、例えば、アームAM2の先端部に他端部が接続され、他端部と反対側の先端部にヘッドHD2が搭載されている。MA153は、例えば、アームAM3の先端部に他端部が接続され、他端部と反対側の先端部にヘッドHD3が搭載されている。なお、MA15は、ヘッドHDの数に応じて、3つ以下のMAを有していてもよいし、5つ以上のMAを有していてもよい。
アクチュエータACTは、軸受BRに回動自在(又は、回転自在)に取り付けられている。アクチュエータACTは、アームAM、アクチュエータブロックBK、VCM14、及びMA15により構成されている。アクチュエータACTは、軸受BR周りでVCM14を駆動し、且つMA15を微細に駆動することにより、MA15に搭載されたヘッドHDをディスクDKの所定の位置に位置決めする。なお、HDA10がMA15を有していない場合、アクチュエータACTは、アームAM、アクチュエータブロックBK、及びVCM14により構成されている。この場合、アクチュエータACTは、軸受BR周りでVCM14を駆動することにより、アームAMに搭載されたヘッドHDをディスクDKの所定の位置に位置決めする。図1に示した例では、アクチュエータACTは、MA150乃至153、アームAM0乃至AM3、アクチュエータブロックBK、及びVCM14により構成されている。アクチュエータACTは、軸受BRの回転軸周りでVCM14を駆動し、且つMA150乃至153をそれぞれ微細に駆動することにより、MA150に搭載されたヘッドHD0を上面FS0の所定の位置に位置決めし、MA151に搭載されたヘッドHD1を下面RS0の所定の位置に位置決めし、MA152に搭載されたヘッドHD2を上面FS1の所定の位置に位置決めし、MA153に搭載されたヘッドHD3を下面RS0の所定の位置に位置決めする。なお、HDA10がMA15を有していない場合、アクチュエータACTは、軸受BRの回転軸周りでVCM141を駆動することにより、アームAM0に搭載されたヘッドHD0を上面FS0の所定の位置に位置決めし、アームAM1に搭載されたヘッドHD1を下面RS0の所定の位置に位置決めし、アームAM2に搭載されたヘッドHD2を上面FS1の所定の位置に位置決めし、アームAM3に搭載されたヘッドHD3を下面RS1の所定の位置に位置決めする。
図2は、ディスクDKに対するヘッドHDの配置の一例を示す平面図である。図2には、第1方向X、第2方向Y、及び第3方向Zを示している。一例では、第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zは、互いに直交しているが、90度以外の角度で交差していてもよい。図2では、ディスクDK(DK0、DK1)の上面FS(FS0、FS1)及び下面RS(RS0、RS1)は、X-Y平面上に広がっている。図2に示すように、半径方向においてディスクDKの最外周OCP(OCP0、OCP1)に向かう方向を外方向(外側)と称し、ディスクDKの最内周ICP(ICP0、ICP1)に向かう方向、つまり、外方向と反対方向を内方向(内側)と称する場合もある。また、図2に示すように、円周方向において、ディスクDKに対して右回り(時計回り)方向を右方向と称し、右回り方向と反対(反時計回り)方向を左方向と称する場合もある。円周方向において、ディスクDKの回転する方向を回転方向と称する場合もある。なお、図2に示した例では、回転方向は、左方向(反時計回り方向)で示しているが、逆向き(右方向又は時計回り方向)であってもよい。図2には、ディスクDK(DK0、DK1)の中心(以下、ディスク中心と称する場合もある)DKC(DKC0、DKC1)と、スピンドル12の(回転)中心(以下、回転中心と称する場合もある)SPCとを示している。ディスク中心DKC(DKC0、DKC1)及び回転中心SPCは、例えば、第3方向Zに沿って延出している。図2において、ディスク中心DKC(DKC0、DKC1)と回転中心SPCとは、一致している。 “同じ”、“同一”、“一致”、及び“同等”などの用語は、全く同じという意味はもちろん、実質的に同じであると見做せる程度に異なるという意味を含む。なお、ディスク中心DKCと回転中心SPCとは、一致していなくてもよい。言い換えると、ディスク中心DKCと回転中心SPCとは、ずれていてもよい。図2では、ディスクDK(DK0、DK1)の最内周ICP(ICP0、ICP1)とスピンドル12との間にはギャップ(空隙)GP0が生じている。なお、ディスクDK(DK0、DK1)の最内周IPC(ICP0、ICP1)とスピンドル12との間にギャップGP0が生じていなくともよい。
ディスクDKの上面FS及び下面RSは、そのデータをライト可能な領域に、ユーザから利用可能なユーザデータ領域FSa及びRSaと、システム管理に必要な情報(以下、システム情報と称する場合もある)をライトするシステムエリアFSb及びRSbとが割り当てられている。以下、ディスクDKの上面FS及び下面RSの半径方向の所定の位置を半径位置と称し、ディスクDKの上面FS及び下面RSの円周方向の所定の位置を円周位置と称する場合もある。半径位置及び円周位置をまとめて単に位置と称する場合もある。例えば、半径位置は、トラック又はセクタ(データセクタ)の半径方向の位置に相当し、円周位置は、所定のトラックにおけるセクタの円周方向の位置に相当する。例えば、位置は、ディスクDKの上面FS及び下面RSにおけるセクタ(データセクタ)の位置に相当する。セクタ(データセクタ)の位置は、所定のセクタを含むシリンダ(トラック)番号、所定のセクタにアクセスするヘッドHDのヘッド番号、所定のセクタのセクタ番号、ディスクDKの上面FS及び下面RSにおける所定のセクタの半径位置、及び所定のセクタのディスク角度の内の少なくとも1つで示され得る。例えば、セクタの位置は、所定のセクタを含むシリンダ(トラック)番号、所定のセクタにアクセスするヘッドHDのヘッド番号、所定のセクタのセクタ番号、ディスクDKにおける所定のセクタの半径位置、及び所定のセクタのディスク角度の内の2つの組み合わせで示される。
ディスクDKの上面FS及び下面RSは、半径方向の所定の範囲毎に複数の領域(以下、ゾーン、又はゾーン領域と称する場合もある)に区分される。ゾーンは、半径方向に並ぶ複数のトラックを含み得る。トラックは、円周方向に並ぶ複数のセクタを含み得る。なお、“トラック”は、ディスクDKの上面FS及び下面RSを半径方向に所定の範囲毎に区分した複数の領域の内の1つの領域、ディスクDKの上面FS及び下面RSの所定の半径位置に対応するヘッドHDの経路、ディスクDKの上面FS及び下面RSの所定の半径方向で円周方向に延出するデータ、ディスクDKの上面FS及び下面RSの所定のトラックにライトされた1周分のデータ、ディスクDKの上面FS及び下面RSの所定のトラックにライトされたデータや、その他の種々の意味で用いる。“セクタ”は、ディスクDKの上面FS及び下面RSの所定のトラックを円周方向で区分した複数の領域の内の1つの領域、ディスクDKの上面FS及び下面RSの所定の半径位置における所定の円周位置にライトされたデータ、ディスクDKの上面FS及び下面RSの所定のセクタにライトされたデータや、その他の種々の意味で用いる。“トラックの半径方向の幅”を“トラック幅”と称する場合もある。また、“セクタの半径方向の幅”を“セクタ幅”と称する場合もある。以下で、所定のトラックの各円周位置でトラック幅の中心位置を通る経路をトラックセンタと称する場合もある。
図2に示した例では、ディスクDK0の上面FS0は、ユーザデータ領域FSa0と、システムエリアFSb0とが割り当てられている。ディスクDK0の下面RS0は、ユーザデータ領域RSa0と、システムエリアRSb0とが割り当てられている。ディスクDK1の上面FS1は、ユーザデータ領域FSa1と、システムエリアFSb01とが割り当てられている。ディスクDK1の下面RS1は、ユーザデータ領域RSa1と、システムエリアRSb1とが割り当てられている。
ヘッドHDは、例えば、シーク時において、軸受BR周りでアクチュエータACTが回転することによりディスクDKの水平面内でスライドする。図2に示した例では、ヘッドHD0は、例えば、シーク時において、軸受BR周りでアクチュエータACTが回転することによりディスクDK0の上面FS0でスライドする。ヘッドHD1は、例えば、シーク時において、軸受BR周りでアクチュエータACTが回転することによりディスクDK0の下面RS0でスライドする。ヘッドHD2は、例えば、シーク時において、軸受BR周りでアクチュエータACTが回転することによりディスクDK1の上面FS1でスライドする。ヘッドHD3は、例えば、シーク時において、軸受BR周りでアクチュエータACTが回転することによりディスクDK1の下面RS1でスライドする。
図3は、本実施形態に係るディスクDK0のサーボウェッジSvWdの配置の一例を示す平面図である。図3において、ディスクDK0のディスク中心DKC0と回転中心SPCとは、一致している。図3では、ディスクDK0の最内周ICP0とスピンドル12との間にはギャップGP0が生じている。なお、ディスクDK0の最内周ICP0とスピンドル12との間にはギャップGP0が生じていなくともよい。
ディスクDKの上面FS及び下面RSのユーザデータ領域FSa及びRSaは、半径方向において複数のゾーン(以下、サーボゾーンと称する場合もある)に各境界BDで区分される。ディスクDKの上面FS及び下面RSは、複数のサーボウェッジ(Servo Wedge)SvWdを有している。ディスクDKの上面FS及び下面RSにおいて、複数のサーボウェッジSvWd以外の領域に、ユーザデータがライトされ得る。複数のサーボウェッジSvWdは、ディスクDKの上面FS及び下面RSにおいて、円周方向に間隔を置いて配置される。サーボウェッジSvWdは、ディスクDKの上面FS及び下面RSの半径方向に配置された複数のサーボ領域SvRで構成されている。例えば、サーボウェッジSvWdは、ディスクDKの半径方向に千鳥状に配置された複数のサーボ領域SvRで構成されている。サーボウェッジSvWdは、ゾーン毎に各サーボ領域SvRが配置されている。サーボウェッジSvWdは、半径方向において、複数のサーボ領域SvRが重複して配置される。例えば、サーボウェッジSvWdでは、ゾーンの境界BD付近で複数のサーボ領域SvRが重複して配置される。以下で、サーボウェッジSvWdにおいて、複数のサーボ領域SvRが重複して配置されている半径方向の領域をオーバーラップ領域OvRと称する場合もある。オーバーラップ領域OvRは、サーボウェッジSvWdにおいて、円周方向で複数のサーボ領域SvRが並んでいる領域に相当する。例えば、オーバーラップ領域OvRは、境界BDを含んでいてもよい。なお、オーバーラップ領域OvRは、境界BDを含んでいなくともよい。以下、所定のトラックにおける1つのサーボ領域SvRを”サーボセクタ”と称する場合もある。なお、”サーボ領域”を”サーボセクタ”と称する場合もある。サーボセクタは、サーボデータを含んでいる。サーボデータを構成するデータパターンをサーボパターンと称する場合もある。なお、”サーボデータがライトされたサーボ領域”、及び”サーボデータがライトされたサーボセクタ”等を”サーボデータ”、”サーボセクタ”、”サーボパターン”、又は”サーボ領域”と称する場合もある。
図3に示した例では、ディスクDK0の上面FS0及び下面RS0のユーザデータ領域FSa0及びRSa0は、半径方向において、サーボゾーンSvZn00と、サーボゾーンSvZn01とに境界BD0で区分されている。サーボゾーンSvZn00は、サーボゾーンSvZn01よりも外側に配置されている。言い換えると、サーボゾーンSvZn01は、サーボゾーンSvZn00よりも内側に配置されている。ディスクDK0の上面FS0及び下面RS0は、サーボウェッジSvWd00、SvWd01、SvWd02、及びSvWd03を有している。サーボウェッジSvWd00乃至SvWd03は、ディスクDK0の上面FS0及び下面RS0において、円周方向に間隔を置いて配置されている。
サーボウェッジSvWd00は、サーボ領域SvRI00と、サーボ領域SvRO00とを有する。サーボ領域SvRI00は、サーボ領域SvRO00よりも内側に配置されている。サーボ領域SvRI00は、サーボゾーンSvZn01に配置されている。サーボ領域SvRI00は、上面FS0及び下面RS0の最内周ICP0側から境界BD0に亘って配置され、境界BD0よりも僅かに外側に到達している。サーボ領域SvRO00は、サーボ領域SvRI00よりも外側に配置されている。サーボ領域SvRO00は、サーボゾーンSvZn00に配置されている。サーボ領域SvRO00は、上面FS0及び下面RS0の最外周OCP(OCP0)側から境界BD0に亘って配置され、境界BD0よりも僅かに内側に到達している。サーボ領域SvRI00及びSvRO00は、オーバーラップ領域OvR0において円周方向で並んでいる。
サーボウェッジSvWd01は、サーボ領域SvRI01と、サーボ領域SvRO01とを有する。サーボ領域SvRI01は、サーボ領域SvRO01よりも内側に配置されている。サーボ領域SvRI01は、サーボゾーンSvZn01に配置されている。サーボ領域SvRI01は、上面FS0及び下面RS0の最内周ICP0側から境界BD0に亘って配置され、境界BD0よりも僅かに外側に到達している。サーボ領域SvRO01は、サーボ領域SvRI01よりも外側に配置されている。サーボ領域SvRO01は、サーボゾーンSvZn00に配置されている。サーボ領域SvRO01は、上面FS0及び下面RS0の最外周OCP(OCP0)側から境界BD0に亘って配置され、境界BD0よりも僅かに内側に到達している。サーボ領域SvRI01及びSvRO01は、オーバーラップ領域OvR0において円周方向で並んでいる。
サーボウェッジSvWd02は、サーボ領域SvRI02と、サーボ領域SvRO02とを有する。サーボ領域SvRI02は、サーボ領域SvRO02よりも内側に配置されている。サーボ領域SvRI02は、サーボゾーンSvZn01に配置されている。サーボ領域SvRI02は、上面FS0及び下面RS0の最内周ICP0側から境界BD0に亘って配置され、境界BD0よりも僅かに外側に到達している。サーボ領域SvRO02は、サーボ領域SvRI02よりも外側に配置されている。サーボ領域SvRO02は、サーボゾーンSvZn00に配置されている。サーボ領域SvRO02は、上面FS0及び下面RS0の最外周OCP(OCP0)側から境界BD0に亘って配置され、境界BD0よりも僅かに内側に到達している。サーボ領域SvRI02及びSvRO02は、オーバーラップ領域OvR0において円周方向で並んでいる。
サーボウェッジSvWd03は、サーボ領域SvRI03と、サーボ領域SvRO03とを有する。サーボ領域SvRI03は、サーボ領域SvRO03よりも内側に配置されている。サーボ領域SvRI03は、サーボゾーンSvZn01に配置されている。サーボ領域SvRI03は、上面FS0及び下面RS0の最内周ICP0側から境界BD0に亘って配置され、境界BD0よりも僅かに外側に到達している。サーボ領域SvRO03は、サーボ領域SvRI03よりも外側に配置されている。サーボ領域SvRO03は、サーボゾーンSvZn00に配置されている。サーボ領域SvRO03は、上面FS0及び下面RS0の最外周OCP(OCP0)側から境界BD0に亘って配置され、境界BD0よりも僅かに内側に到達している。サーボ領域SvRI03及びSvRO03は、オーバーラップ領域OvR0において円周方向で並んでいる。
図4は、本実施形態に係るディスクDK1のサーボウェッジSvWdの配置の一例を示す平面図である。図4において、ディスクDK1のディスク中心DKC1と回転中心SPCとは、一致している。図4では、ディスクDK1の最内周ICP1とスピンドル12との間にはギャップGP0が生じている。なお、ディスクDK0の最内周ICP1とスピンドル12との間にはギャップGP0が生じていなくともよい。
図4に示した例では、ディスクDK1の上面FS1及び下面RS1のユーザデータ領域FSa1及びRSa1は、半径方向において、サーボゾーンSvZn10と、サーボゾーンSvZn11とに境界BD1で区分されている。サーボゾーンSvZn10は、サーボゾーンSvZn11よりも外側に配置されている。言い換えると、サーボゾーンSvZn11は、サーボゾーンSvZn10よりも内側に配置されている。ディスクDK1の上面FS1及び下面RS1は、サーボウェッジSvWd10、SvWd11、SvWd12、及びSvWd13を有している。サーボウェッジSvWd10乃至SvWd13は、ディスクDK1の上面FS1及び下面RS1において、円周方向に間隔を置いて配置されている。
サーボウェッジSvWd10は、サーボ領域SvRI10と、サーボ領域SvRO10とを有する。サーボ領域SvRI10は、サーボ領域SvRO10よりも内側に配置されている。サーボ領域SvRI10は、サーボゾーンSvZn11に配置されている。サーボ領域SvRI10は、上面FS1及び下面RS1の最内周ICP1側から境界BD1に亘って配置され、境界BD1よりも僅かに外側に到達している。サーボ領域SvRO10は、サーボ領域SvRI10よりも外側に配置されている。サーボ領域SvRO10は、サーボゾーンSvZn10に配置されている。サーボ領域SvRO10は、上面FS1及び下面RS1の最外周OCP(OCP1)側から境界BD1に亘って配置され、境界BD1よりも僅かに内側に到達している。サーボ領域SvRI10及びSvRO10は、オーバーラップ領域OvR1において円周方向で並んでいる。
サーボウェッジSvWd11は、サーボ領域SvRI11と、サーボ領域SvRO11とを有する。サーボ領域SvRI11は、サーボ領域SvRO11よりも内側に配置されている。サーボ領域SvRI11は、サーボゾーンSvZn11に配置されている。サーボ領域SvRI11は、上面FS1及び下面RS1の最内周ICP1側から境界BD1に亘って配置され、境界BD1よりも僅かに外側に到達している。サーボ領域SvRO11は、サーボ領域SvRI11よりも外側に配置されている。サーボ領域SvRO11は、サーボゾーンSvZn10に配置されている。サーボ領域SvRO11は、上面FS1及び下面RS1の最外周OCP(OCP1)側から境界BD1に亘って配置され、境界BD1よりも僅かに内側に到達している。サーボ領域SvRI11及びSvRO11は、オーバーラップ領域OvR1において円周方向で並んでいる。
サーボウェッジSvWd12は、サーボ領域SvRI12と、サーボ領域SvRO12とを有する。サーボ領域SvRI12は、サーボ領域SvRO12よりも内側に配置されている。サーボ領域SvRI12は、サーボゾーンSvZn11に配置されている。サーボ領域SvRI12は、上面FS1及び下面RS1の最内周ICP1側から境界BD1に亘って配置され、境界BD1よりも僅かに外側に到達している。サーボ領域SvRO12は、サーボ領域SvRI12よりも外側に配置されている。サーボ領域SvRO12は、サーボゾーンSvZn10に配置されている。サーボ領域SvRO12は、上面FS1及び下面RS1の最外周OCP(OCP1)側から境界BD1に亘って配置され、境界BD1よりも僅かに内側に到達している。サーボ領域SvRI12及びSvRO12は、オーバーラップ領域OvR1において円周方向で並んでいる。
サーボウェッジSvWd13は、サーボ領域SvRI13と、サーボ領域SvRO13とを有する。サーボ領域SvRI13は、サーボ領域SvRO13よりも内側に配置されている。サーボ領域SvRI13は、サーボゾーンSvZn11に配置されている。サーボ領域SvRI13は、上面FS1及び下面RS1の最内周ICP1側から境界BD1に亘って配置され、境界BD1よりも僅かに外側に到達している。サーボ領域SvRO13は、サーボ領域SvRI13よりも外側に配置されている。サーボ領域SvRO13は、サーボゾーンSvZn10に配置されている。サーボ領域SvRO13は、上面FS1及び下面RS1の最外周OCP(OCP1)側から境界BD1に亘って配置され、境界BD1よりも僅かに内側に到達している。サーボ領域SvRI13及びSvRO13は、オーバーラップ領域OvR1において円周方向で並んでいる。
図5は、サーボセクタSvCの一例を示す概要図である。図5には、所定のトラックTReの所定のサーボセクタSvCを示している。図5に示すように、円周方向において、データをライト及びリードする方向を進行方向と称する。例えば、進行方向は、ディスクDKの回転方向とは反対向きである。なお、進行方向は、ディスクDKの回転方向と同じ向きであってもよい。図5では、説明の便宜上、トラックTReを円周方向にトラック幅で延出している帯状にしめしているが、実際には、円周方向に沿って湾曲している。
サーボセクタSvCは、例えば、プリアンブル(Preamble)、サーボアドレスマーク(SAM)、セクタ/シリンダ(Sector/Cylinder)、バースト(Burst)、及びポストコード(Post Code)を含んでいる。プリアンブル、サーボアドレスマーク、セクタ/シリンダ、バースト、及びポストコードは、これらの順番で、配置されている。プリアンブルは、サーボアドレスマーク及びセクタ/シリンダなどで構成されるサーボパターンの再生に同期するためのプリアンブル情報を含む。サーボアドレスマークは、サーボパターンの開始を示すサーボアドレスマーク情報を含む。セクタ/シリンダは、所定のシリンダ(トラック)のアドレス(シリンダアドレス)と、所定のシリンダ(トラック)のサーボセクタのアドレスとから構成される。バーストは、所定のトラック(シリンダ)のトラックセンタに対するヘッドHDの半径方向及び/又は円周方向の位置ずれ(位置誤差)を検出するために使用されるデータ(相対位置データ)であり、所定の周期の繰り返しパターンから構成される。バーストデータは、ディスクDKの半径方向に1サーボトラック周期でバーストデータの位相が180°反転するデータパターンでライトされている。言い換えると、所定のバーストデータを、例えば、ディスクリート(離散)フーリエ変換(Discrete Fourier Transform:DFT)等により復調して算出したバーストデータの波形の位相は、このバーストデータの半径方向に隣接する所定のバーストデータ(以下、隣接バーストデータと称する)を復調して算出した隣接バーストデータの位相に対して180°反転している。“隣接”とは、データ、物体、領域、及び空間等が接して並んでいることはもちろん、所定の間隔を置いて並んでいることも含む。サーボトラック(サーボシリンダ)は、ホスト100等からのコマンドによりライト処理又はリード処理の対象とするトラックに相当する。サーボトラックは、磁気ディスク装置1内でサーボパターンをライトするセルフサーボライト(SSW)、若しくはサーボライト専用装置内で多数枚のディスクDKに対してサーボライトするMS-STW(Multi-stack STW)等によるサーボライト又はサーボトラックライト(STW)でディスクDKの上面FS及び下面RSにライトされたサーボパターンで規定されたトラックに相当する。バーストデータは、例えば、ディスクDKにおけるヘッドHDの半径方向及び/又は円周方向の位置(以下、ヘッド位置と称する場合もある)を取得するために使用される。バーストデータは、例えば、Nバースト(N Burst)及びQバースト(Q Burst)を含む。NバーストとQバーストとは、互いにディスクDKの半径方向に位相が90°ずれるデータパターンでライトされている。言い換えると、Nバーストの位相とQバーストの位相とは、例えば、互いに半径方向に90°ずれている。ポストコードPCは、サーボデータをディスクにライトをしたときのディスクDKの回転に同期したブレ(繰り返しランナウト:RRO)によって生じるディスクDKと同心円状の経路、例えば、トラックセンタに対するトラックの歪みに起因する誤差を補正するためのデータ(以下、RRO補正データと称する)等を含む。以下、説明の便宜上、RROによって生じるトラックセンタに対するトラックの歪みに起因する誤差を単にRROと称する場合もある。
以下で、図6、図7、及び図8を参照してディスクDKの偏心に関して説明する。
図6は、偏心していないディスクDKのサーボトラックSvTReの配置の一例を示す平面図である。図6には、第1方向Xに沿って延出してディスク中心DKCを通る軸AX1と、軸AX1に直交して第2方向Yに沿って延出してディスク中心DKCを通る軸AX2とを示している。図6には、ディスクDKのサーボトラックSvTReを示している。
図6に示した例では、ディスクDKは、スピンドル12に対して偏心していない。言い換えると、ディスクDKのディスク中心DKCは、回転中心SPCと一致している。サーボトラックSvTReは、ディスク中心DKC及び回転中心SPCと同心円状に配置されている。
図7は、偏心しているディスクDKに対するサーボトラックSvTRe及び仮想サーボトラックVSTR0の配置の一例を示す平面図である。図7には、ディスクDKのサーボトラックSvTReと、ディスクDKに対する仮想的なサーボトラック(以下、仮想サーボトラックと称する場合もある)VSTR0とを示している。
図7に示した例では、ディスクDKは、スピンドル12に対して第1方向Xにずれている(シフトしている)。言い換えると、ディスクDKのディスク中心DKCは、回転中心SPCに対して第1方向Xにずれている(シフトしている)。例えば、ディスクDKは、出荷後にユーザが使用を開始した後にスピンドル12に対してディスクDKがずれ(シフト)得る。”スピンドル12に対してディスクがずれる(シフトする)”ことを”ディスクシフト”と称する場合もある。”出荷後にユーザが使用を開始した後にスピンドル12に対してディスクDKがずれる(シフトする)”ことを”後発ディスクシフト”と称する場合もある。後発ディスクシフトは、例えば、スピンドル12のハブ径及びディスクDKの内径の隙間や熱膨張伸縮等により、仮想円キャリブレーション後にディスクDKがスピンドル12に対してずれることで発生し得る。サーボトラックSvTReは、ディスク中心DKCと同心円状に配置されている。仮想サーボトラックVSTR0は、回転中心SPCと同心円状に配置されている。サーボトラックSvTReは、仮想サーボトラックVSTR0に対して第1方向Xにずれている(シフトしている)。
図8は、偏心しているディスクDKに対するサーボトラックSvTRe及び仮想サーボトラックVSTR0、VSTR1の配置の一例を示す平面図である。図8には、ディスクDKのサーボトラックSvTReと、仮想サーボトラックVSTR0と、ディスクDKに対する仮想サーボトラックVSTR1とを示している。
図8に示した例では、ディスクDKは、スピンドル12に対して第1方向Xの矢印の先端側と反対方向、且つ第2方向Yの矢印の先端側にずれている(シフトしている)。言い換えると、ディスクDKのディスク中心DKCは、回転中心SPCに対して第1方向Xの矢印の先端側と反対方向、且つ第2方向Yの矢印の先端側にずれている(シフトしている)。例えば、ディスクDKは、後発ディスクシフトとしてスピンドル12に対してディスクDKがずれ(シフト)得る。サーボトラックSvTReは、ディスク中心DKCと同心円状に配置されている。仮想サーボトラックVSTR1は、回転中心SPCと同心円状に配置されている。サーボトラックSvTReは、仮想サーボトラックVSTR0に対して第1方向Xにずれている(シフトしている)。サーボトラックSvTReは、仮想サーボトラックVSTR1に対して第1方向Xの矢印の先端側と反対方向、且つ第2方向Yの矢印の先端側にずれている(シフトしている)。
ドライバIC20は、システムコントローラ130(詳細には、後述するMPU50又はHDC60)の制御に従って、SPM13及びVCM14の駆動を制御する。ドライバIC20は、SPM13及びVCM14に電気的に接続されている。ドライバIC20は、SPM制御部210、及びVCM制御部220を有している。SPM制御部210は、SPM13の回転を制御する。VCM制御部220は、VCM14に供給する電流(又は電圧)を制御することでVCM14の駆動を制御する。なお、ドライバIC20の構成の一部(例えば、SPM制御部210、及びVCM制御部220)は、システムコントローラ130に備えられていてもよい。
ヘッドアンプIC(プリアンプ)30は、ディスクDKからリードされたリード信号を増幅して、システムコントローラ130(詳細には、後述するリード/ライト(R/W)チャネル40)に出力する。ヘッドアンプIC30は、各ヘッドHD、例えば、ヘッドHD0、HD1、HD2、及びHD3に電気的に接続されている。また、ヘッドアンプIC30は、R/Wチャネル40から出力される信号に応じたライト電流をヘッドHDに出力する。ヘッドアンプIC30は、ヘッド選択部310と、信号検出部320とを備えている。ヘッド選択部310は、アクチュエータACTにおいて、ディスクDK(DK0、DK1)にデータをライトするライトヘッドWH(WH0乃至WH4)を選択し、ディスクDK(DK0、DK1)からデータをリードするリードヘッドRH(RH0乃至RH4)を選択する。信号検出部320は、ディスクDK(DK0、DK1)にライトヘッドWHによりライトした信号(ライト信号)と、ディスクDK(DK0、DK1)からリードヘッドRH1によりリードされた信号(リード信号)とを検出する。なお、ヘッドアンプIC30の構成の一部(例えば、ヘッド選択部310、及び信号検出部320)は、システムコントローラ130に備えられていてもよい。
揮発性メモリ70は、電力供給が断たれると保存しているデータが失われる半導体メモリである。揮発性メモリ70は、磁気ディスク装置1の各部での処理に必要なデータ等を格納する。揮発性メモリ70は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、又はSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)である。揮発性メモリ70は、後発ディスクシフト後のディスクの偏心、例えば、RROを学習した情報を記録した偏心テーブルを有する。なお、揮発性メモリ70は、偏心テーブルを有していなくてもよい。
不揮発性メモリ80は、電力供給が断たれても保存しているデータを記録する半導体メモリである。不揮発性メモリ80は、例えば、NOR型またはNAND型のフラッシュROM(Flash Read Only Memory :FROM)である。不揮発性メモリ80は、後発ディスクシフト後のディスクの偏心、例えば、RROを学習した情報を記録した偏心テーブルを有する。なお、不揮発性メモリ80は、偏心テーブルを有していなくてもよい。
バッファメモリ90は、磁気ディスク装置1とホスト100との間で送受信されるデータ等を一時的に記録する半導体メモリである。なお、バッファメモリ90は、揮発性メモリ70と一体に構成されていてもよい。バッファメモリ90は、例えば、DRAM、SRAM(Static Random Access Memory)、SDRAM、FeRAM(Ferroelectric Random Access memory)、又はMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)等である。
システムコントローラ(コントローラ)130は、例えば、複数の素子が単一チップに集積されたSystem-on-a-Chip(SoC)と称される大規模集積回路(LSI)を用いて実現される。システムコントローラ130は、リード/ライト(R/W)チャネル40と、マイクロプロセッサ(MPU)50と、ハードディスクコントローラ(HDC)60とを含む。システムコントローラ130は、ドライバIC20、ヘッドアンプIC30、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、バッファメモリ90、及びホストシステム100に電気的に接続されている。なお、システムコントローラ130は、SPM制御部210、VCM制御部220、ヘッド選択部310、及び信号検出部320を有していてもよい。システムコントローラ130は、ドライバIC20及びヘッドアンプIC30を含んでいてもよい。
R/Wチャネル40は、後述するMPU50からの指示に応じて、ディスクDKからホスト100に転送されるリードデータ及びホスト100から転送されるライトデータの信号処理を実行する。R/Wチャネル40は、リードデータの信号品質を測定する回路、又は機能を有している。R/Wチャネル40は、例えば、ヘッドアンプIC30、MPU50、及びHDC60等に電気的に接続されている。
MPU50は、ホスト100等からの指示に応じて、磁気ディスク装置1の各部を制御するメインコントローラである。MPU50は、ドライバIC20を介してアクチュエータACTを制御し、ヘッドHDの位置決めを行なうサーボ制御を実行する。MPU50は、ディスクDKへのデータのライト動作を制御すると共に、ライトデータの保存先を選択する。また、MPU50は、ディスクDKからのデータのリード動作を制御すると共に、リードデータの処理を制御する。MPU50は、磁気ディスク装置1の各部に接続されている。MPU50は、例えば、ドライバIC20、R/Wチャネル40、及びHDC60等に電気的に接続されている。
HDC60は、MPU50からの指示に応じて、リード/ライト処理を制御し、ホスト100とR/Wチャネル40との間のデータ転送を制御する。HDC60は、例えば、R/Wチャネル40、MPU50、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90等に電気的に接続されている。
HDC60は、ヘッド制御部610、サーボ制御部620、及びコマンド制御部630を備えている。HDC60は、これら各部、例えば、ヘッド制御部610、サーボ制御部620、及びコマンド制御部630等の処理をファームウェア上で実行する。なお、HDC60は、これら各部を回路として備えていてもよい。また、HDC60の構成の一部(例えば、ヘッド制御部610、サーボ制御部620、及びコマンド制御部630)は、MPU50に備えられていてもよい。
ヘッド制御部610は、ホスト100等からの要求(コマンド)に応じて、ヘッドHDを制御する。ヘッド制御部610は、ホスト100等からのコマンドに応じて、複数のヘッドHDから所定のヘッドHDを選択する。ヘッド制御部610は、ホスト100等からのコマンドに応じて、所定のヘッドHDをディスクDKの所定の位置に移動させる。ヘッド制御部610は、ホスト100等からのコマンドに応じて、複数のヘッドHDにおいて所定のヘッドHDから他のヘッドHDに切り替える。以下、“複数のヘッドHDにおいて所定のヘッドHDから他のヘッドHDに切り替える”ことを“ヘッドチェンジ”と称する場合もある。以下、“ヘッドチェンジする前のヘッド”を“ヘッドチェンジ前のヘッドと称し、”ヘッドチェンジした後のヘッドHD“を”ヘッドチェンジ後のヘッド“と称する場合もある。
サーボ制御部620は、ヘッドHDの位置を制御する。言い換えると、サーボ制御部620は、ディスクDKの所定の領域へのヘッドHDによるアクセスを制御する。サーボ制御部620は、トラッキング制御部6210と、シーク制御部6220と、偏心テーブル更新部6230と、を有している。
トラッキング制御部6210は、ディスクDKの所定のトラック(シリンダ)へのヘッドHDのトラッキングを制御する。“トラッキング”という用語は、“ディスクDKにデータをライトする際に所定の経路、例えば、所定のトラックを追従する”ことや、 “ディスクDKからデータをリードする際に所定の経路、例えば、所定のトラックを追従する”ことを含む。
シーク制御部6220は、ディスクDKにおいて所定のトラック(シリンダ)から目標とするトラック(以下、目標トラックと称する場合もある)へのヘッドHDのシークを制御する。シーク制御部6220は、DC(Direct Current)分ヘッド間相対位置算出部6221と、AC(Alternating Current)分ヘッド間相対位置算出部6222と、ヘッド間相対位置補正部6223、ヘッドチェンジ時サーボゾーン補正部6224と、を有している。以下、“複数のディスクDKにそれぞれ対応する複数のヘッドHDの内の異なるヘッド間の相対的な位置”を“ヘッド間相対位置”と称する場合もある。
DC分ヘッド間相対位置算出部6221は、ディスクDKの所定のトラック(シリンダ)におけるDC分ヘッド間相対位置を算出する。DC分ヘッド間相対位置算出部6221は、例えば、ディスクDKの所定のトラック(シリンダ)の1周内で変動しない(一定の)ヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDの半径方向のずれ量又はオフセット量(以下、DC分ずれ量又はDC分オフセット量と称する場合もある)にそれぞれ対応する複数の補正値(オフセット値)の差分値(以下、DC分オフセット差分値と称する場合もある)を算出する。DC分ずれ量又はDC分オフセット量は、例えば、磁気ディスク装置1のサスペンションの取り付けのずれや、サーボライトピッチに起因する。DC分ヘッド間相対位置算出部6221は、例えば、DC分オフセット差分値に基づいて、DC分ヘッド間相対位置(又はDC分ヘッド間相対位置補正値)を算出する。
AC分ヘッド間相対位置算出部6222は、AC分ヘッド間相対位置を算出する。AC分ヘッド間相対位置算出部6222は、例えば、ディスクDKの所定のトラック(シリンダ)の1周内で変動するヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDのディスクDKの所定のトラック(シリンダ)のセクタにおけるヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDにそれぞれ対応する2つのディスクDK間の相対偏心位置をAC分ヘッド間相対位置(又はAC分ヘッド間相対位置補正値)として算出する。
ヘッド間相対位置補正部6223は、ヘッドチェンジした場合の複数のヘッドHDの内の複数のヘッドHD間のヘッド間相対位置を補正する。ヘッド間相対位置補正部6223は、DC分ヘッド間相対位置及びAC分ヘッド間相対位置に基づいて、ヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDのヘッド間相対位置(又はヘッド間相対位置補正値)を算出する。ヘッド間相対位置補正部6223は、ヘッドチェンジが実行される場合、ヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDのヘッド間相対位置に基づいて、ヘッドチェンジ前のヘッドHDが所定のトラックで配置される位置、例えば、半径位置(以下、現在の推定位置又は前の推定位置と称する場合もある)をヘッドチェンジ後のヘッドHDが所定のトラックで配置されると推定される位置、例えば、半径位置(以下、次の推定位置又は後の推定位置と称する場合もある)に補正し得る。
ヘッドチェンジ時サーボゾーン補正部6224は、ヘッドチェンジ時にサーボゾーンを補正する。ヘッドチェンジ時サーボゾーン補正部6224は、例えば、ヘッド間相対位置に基づいて、ヘッドチェンジ時にサーボゾーンを補正する。
偏心テーブル更新部6230は、偏心テーブルを更新する。偏心テーブル更新部6230は、例えば、後発ディスクシフト後にRROを学習した場合に、揮発性メモリ70の偏心テーブル710及び不揮発性メモリ80の偏心テーブル810の少なくとも一方に記録する又は揮発性メモリ70の偏心テーブル710及び不揮発性メモリ80の偏心テーブル810の少なくとも一方を更新する。
コマンド制御部630は、ホスト100等から受けたコマンドを制御する。例えば、コマンド制御部630は、ホスト100等から受けたコマンドをホスト100等から受けた順番で待ち行列(キュー:queue)に格納し、キューに格納した少なくとも1つのコマンドの内の所定のコマンドに基づいてサーボ制御部620を介してこのコマンドで指定される位置又は領域、例えば、セクタにアクセスする。以下、“所定のコマンドに基づいてこのコマンドで指定される位置又は領域にアクセスする”ことを“コマンドを処理する”と称する場合もある。 “キューに格納したコマンド”を“キューコマンド”と称する場合もある。また、“キューコマンドを処理する”ことを“キューイング(queuing)”と称する場合もある。
コマンド制御部630は、所定のキューコマンド(以下、現在のコマンドと称する場合もある)を処理している際に、ヘッドHDが現在配置されているディスクDKの位置、例えば、ヘッドHDが現在配置されているディスクDKのデータセクタの位置(以下、単に、現在の位置と称する場合もある)とホスト100等から受けた順番でキューに格納した複数のキューコマンドとに基づいて演算処理を実行し、この演算処理の結果に基づいてこれら複数のキューコマンドから所定のコマンドを選択し、選択したコマンドの順番を現在のコマンドの次に処理するコマンドの順番(以下、次の順番と称する場合もある)に入れ替えて、現在のコマンドを処理した後に選択したコマンドを処理する。以下、“複数のコマンドの処理する順番を入れ替える”ことや、“論理-物理マップを変更する”こと等を“リオーダリング”と称する場合もある。“所定の演算(計算)処理を実行し、この所定の演算(計算)処理結果に基づいて複数のコマンドから所定のコマンドを選択し、これら複数のコマンドから選択したコマンドの順番をリオーダリングする処理”を“リオーダリング演算処理”、“リオーダリング演算”、又は“リオーダリング処理”と称する場合もある。また、“現在のコマンドの次に処理するコマンド”を“次回処理コマンド”と称する場合もある。
図9は、本実施形態に係るサーボ制御系SYの一例を示すブロック図である。
磁気ディスク装置1は、ヘッドHDのサーボ制御をするための系(以下、サーボ制御系と称する場合もある)SYを有している。サーボ制御系SYは、RRO電流補償部S1と、電流指示値決定部S2と、状態推定部S3と、電流印加部S4と、プラントS5と、演算器CL1と、演算器CL2と、演算器CL3と、を有している。RRO電流補償部S1、電流指示値決定部S2、状態推定部S3、電流印加部S4、プラントS5、演算器CL1、演算器CL2、及び演算器CL3は、例えば、アクチュエータACT、ドライバIC20、ヘッドアンプIC30、システムコントローラ130、ディスクDK、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90に含まれている。プラントS5は、例えば、アクチュエータACT、ドライバIC20,ヘッドアンプIC30、及びシステムコントローラ130等で構成されている。
RRO電流補償部S1は、偏心を抑制する。RRO電流補償部S1は、トラッキング中に取得したPES(Position Error Signal)を用いて、RPE(Repeatable Position Error)が小さくなるような電流出力となるように各次数で学習し、学習結果に基づいて偏心、例えば、RROを抑圧するように補償する電流値(以下、RRO電流補償値と称する場合もある)Ivcm_rroを計算する。
電流指示値決定部S2は、電流指示値Itgtを決定する。状態推定部S3は、次のサンプルにおけるヘッドHD、例えば、次のヘッドHDの推定位置pestiとヘッドHD、例えば、次のヘッドHDの推定速度vestiとを計算する。1サンプルは、例えば、連続する複数のサーボウェッジSvWdの間隔に対応する時間に対応し得る。
電流印加部S4は、電流指示値Itgtに応じて、VCM14を駆動する電流(以下、VCM電流と称する場合もある)Ivcmを印加する。プラントS5は、VCM14に印加されたVCM電流Ivcmに応じてアクチュエータACTを駆動してヘッドHDを所定の位置に移動させて、ヘッドHDでサーボパターンをリードすることでヘッドHDの実際の位置(以下、実位置又は復調位置と称する場合もある)pを復調する。
演算器CL1は、ヘッドHDの目標速度vtgt及びヘッドHDの推定速度vestiに入力される。演算器CL1は、ヘッドHDの目標速度vtgtからヘッドHDの推定速度vestiを減算した差分値(以下、ヘッド速度差分値と称する場合もある)を電流指示値決定部S2に出力する。
演算器CL2は、ヘッドHDの目標位置ptgt及びヘッドHDの推定位置pestiに入力される。演算器CL2は、ヘッドHDの目標位置ptgtからヘッドHDの推定位置pestiを減算した差分値(以下、ヘッド位置差分値と称する場合もある)をRRO電流補償部S1及び電流指示値決定部S2に出力する。ここで、後述する仮想円制御を実行する場合には、主に位置制御のサーボ状態において、仮想円制御のための調整時の情報を用いて目標位置ptgtの補正が実行される。
RRO電流補償部S1は、ヘッド位置差分値が入力される。RRO電流補償部S1は、ヘッド位置差分値に基づいてRRO補償電流値Ivcm_rroを算出し、RRO補償電流値Ivcm_rroを電流指示値決定部S2に出力する。ここで、RRO補償電流値は、RROを保証する電流の値に相当する。
電流指示値決定部S2は、目標加速度atgt、ヘッド速度差分値、ヘッド位置差分値、及びRRO補償電流値Ivcm_rroが入力される。電流指示値決定部S2は、目標加速度atgt、ヘッド速度差分値、ヘッド位置差分値、及びRRO補償電流値Ivcm_rroに基づいて、電流指示値Itgtを算出し、電流指示値Itgtを状態推定部S3及び電流印加部S4に出力する。
状態推定部S3は、ヘッド間相対位置pchg_hd、電流指示値Itgt、及び推定位置誤差perrが入力される。状態推定部S3は、ヘッド間相対位置pchg_hd、電流指示値Itgt、及び推定位置誤差perrに基づいて次のサンプルにおけるヘッドHDの推定速度vestiとヘッドHDの推定位置pestiとを算出し、ヘッドHDの推定速度vestiを演算器CL1に出力し、ヘッドHDの推定位置pestiを演算器CL2及びCL3に出力する。
電流印加部S4は、電流指示値Itgtが入力される。電流印加部S4は、電流指示値Itgtに応じてVCM電流値IvcmをプラントS5に出力する。
プラントS5は、VCM電流値Ivcmに応じてアクチュエータACTを駆動してヘッドHDを実位置pに移動させ、実位置pを演算器CL3に出力する。
演算器CL3は、実位置p及び推定位置pestiが入力される。演算器CL3は、実位置pから推定位置pestiを減算した指定位置誤差perrを状態推定部S3に出力する。
図10は、仮想円制御の一例を示す平面図である。図10のディスクDKには、サーボトラックSvTR10k―1、サーボトラックSvTR10k-2、サーボトラックSvTR10k、サーボトラックSvTR10k+1、サーボトラックSvTR10k+2、及び仮想サーボトラックVSTR10を示している。図10において、ディスク中心DKCは、回転中心SPCに対してずれている(シフトしている)。図10では、ディスク中心DKCが回転中心SPCに対してずれている場合、サーボトラックSvTR10nは、仮想サーボトラックVSTR10に一致し得る。図10では、サーボトラックTR10k―1乃至TR10k+2は、ディスク中心DKCと同心円状に配置されている。仮想サーボトラックVSTR10は、回転中心SPCと同心円状に配置されている。
磁気ディスク装置1は、仮想サーボトラックにトラッキングするサーボ制御(以下、仮想円制御と称する場合もある)を実行する。磁気ディスク装置1は、回転中心SPCに対して偏心したディスクDKのサーボトラックにトラッキングする場合、円周方向における1周内でヘッドHDが変動する。例えば、磁気ディスク装置1は、ディスクシフトが生じた場合、回転中心SPCに対して偏心したディスクDKのサーボトラックの円周方向における1周内でヘッドHDの1周期の半径方向に変動する。磁気ディスク装置1は、仮想サーボトラックにトラッキングする場合、円周方向における1回転でヘッドHDがほぼ変動しない。図10に示した例では、磁気ディスク装置1は、仮想円制御で仮想サーボトラックVSTR10をトラッキングする場合、1周内の各円周位置で変動する半径方向のずれ量又はオフセット量(以下、仮想円ずれ量又は仮想円オフセット量と称する場合もある)等の仮想円に関する偏心に関する情報(以下、仮想円偏心情報と称する場合もある)を学習、測定、又はキャリブレーションする。
図11は、仮想円制御の一例を示す概要図である。図11は、図10に対応している。図11には、ディスクDKの所定のトラックのサーボウェッジSvWdのリード(以下、サーボリードと称する場合もある)に対応するサーボゲートと、サーボトラックSvTR10k―2乃至10k+2をトラッキングする際の経路と、仮想サーボトラックVSTRをトラッキングする際の経路とを示している。サーボゲートは、立ち上がった場合にアサートであり、立ち下がった場合にネゲートである。図11では、SG0で立ち上がって立ち下がり、SG1で立ち上がって立ち下がり、SG2で立ち上がって立ち下がり、SG3で立ち上がって立ち下がり、SG4で立ち上がって立ち下がり、SG5で立ち上がって立ち下がる。
磁気ディスク装置1は、仮想円制御により、仮想円偏心情報に基づいて目標とするサーボトラック(以下、目標サーボトラックと称する場合もある)を仮想サーボトラックに補正して、仮想サーボトラックをサーボリードする。図11に示した例では、磁気ディスク装置1は、仮想円制御により、各円周位置に対応する各仮想円オフセット量をサーボトラックSvTR10kの各円周位置に加算して仮想サーボトラックVSTR10に補正して、仮想サーボトラックVSTR10をサーボリードする。
図12は、本実施形態に係るスピンドル12に対するディスクDK1の偏心の一例を示す平面図である。
ディスクDK1のディスク中心DKC1は、回転中心SPCに対してずれている(シフトしている)。図12に示した例では、図4に示したディスク中心DKC1が、回転中心SPCに対して第1方向Xの矢印の先端側と反対側にずれている(シフトしている)。
図13は、異なる複数のディスクDKにそれぞれ対応する異なる複数のヘッドHDのヘッドチェンジの一例を示す概要図である。図13では、図3に示したディスクDK0と図12に示したディスクDK1とが重なっている。図13において、ディスクDK0とディスクDK1とは、回転中心SPCが一致している。図13には、境界BD0よりも少し外方向に配置されているサーボトラックSvTRnを示している。
図13に示した例では、磁気ディスク装置1は、ディスクDK0においてヘッドHD0でサーボトラックSvTRnにトラッキングしている。磁気ディスク装置1は、例えば、ディスクDK0においてヘッドHD0でサーボ領域SvRI00及びSvRO00をリードする。磁気ディスク装置1は、ディスクDK0においてヘッドHD0でサーボ領域SvRI00及びSvRO00をリードした後に、ヘッドHD0からヘッドHD1にヘッドチェンジし、ディスクDK1においてサーボトラックSvTRnに対応する経路上を慣性でヘッドHD1を走行させ得る。
図14は、ヘッドチェンジ時のヘッド間相対位置を算出するタイミングの一例を示す模式図である。図14には、ホスト100及び磁気ディスク装置1を示している。図14において、磁気ディスク装置1は、HDC60を含む。図14では、HDC60は、サーボ制御部620、及びコマンド制御部630を含む。図14において、コマンド制御部630は、キューQnを有している。図14において、横軸は、時間を示している。図14では、時間の横軸の矢印の先端に向かって時間が経過する。図14には、時間t0、及びt2を示している。時間t2は、時間t0よりも遅い(後の)時間に相当する。キューコマンドCmdnは、キューコマンドCmdn+1よりも早く(前に)ホスト100からコマンド制御部630に転送されてキューQnに格納されたキューコマンドに相当する。キューコマンドCmdn+1は、キューコマンドCmdn+2よりも早く(前に)ホスト100からコマンド制御部630に転送されてキューQnに格納されたキューコマンドに相当する。キューコマンドCmdn+2は、コマンドCmdn+3よりも早く(前に)ホスト100からコマンド制御部630に転送されてキューQnに格納されたキューコマンドに相当する。キューコマンドCmdn+3は、キューコマンドCmdn+4よりも早く(前に)ホスト100からコマンド制御部630に転送されてキューQnに格納されたキューコマンドに相当する。図14では、キューQnに格納できるコマンド数(以下、キューの深さ(Queue Depth:QD)と称する場合もある)は、4である。
図14に示した例では、磁気ディスク装置1は、キューコマンドCmdn、Cmdn+1、及びCmdn+2にリオーダリング演算処理を実行し、選択したキューコマンドCmdn+1を処理する。磁気ディスク装置1は、キューコマンドCmdn+1に基づいて、現在のヘッドHDのシーク動作の制御を開始し、現在のヘッドHDが配置されているトラック(以下、現在のトラックと称する場合もある)のセクタ(以下、現在のセクタと称する場合もある)からキューコマンドCmdn+1で指定される現在のトラックの次に対象となるトラック(以下、次のトラックと称する場合もある)の所定のセクタ(以下、次のセクタと称する場合もある)に現在のヘッドHDのシーク動作を開始する。磁気ディスク装置1は、現在のトラックからキューコマンドCmdn+1で指定される次のトラックに現在のヘッドHDをシークした際に次のセクタに現在のヘッドHDを位置決めするために回転待ちをし、次のセクタに現在のヘッドHDを位置決めした際にキューコマンドCmdn+1で指定されるデータをこのセクタにライトする、又はキューコマンドCmdn+1で指定されるこのセクタにライトされたデータをリードする。
磁気ディスク装置1は、キューコマンドCmdn+1を処理している時間t0に、ホスト100から転送されたキューコマンドCmdn+3を受ける。磁気ディスク装置1は、キューQnのQDが4であり、且つキューコマンド数が3であるため、ホスト100から受けたキューコマンドCmdn+3をキューQnに格納する。磁気ディスク装置1は、キューコマンドCmdn+1を処理している際に、キューコマンドCmdn、Cmdn+2、及びCmdn+3にリオーダリング演算処理を実行し、キューコマンドCmdnを選択する。磁気ディスク装置1は、キューコマンドCmdn+1の処理が完了した際にホスト100に応答を返す。
磁気ディスク装置1は、キューコマンドCmdn+1の処理が完了した後の時間t2に、キューコマンドCmdnの処理を開始する。磁気ディスク装置1は、キューコマンドCmdnの処理を開始する場合、キューコマンドCmdnに対応する現在のヘッドHDの次にコマンドで指定された(物理的な)ヘッド(以下、次のヘッドと称する場合もある)HDの番号(以下、ヘッド番号と称する場合もある)、例えば、ヘッドHD1のヘッド番号が現在の(物理的な)ヘッドHDのヘッド番号、例えば、ヘッドHD0のヘッド番号と同じであるか異なるかを判定する。言い換えると、磁気ディスク装置1は、キューコマンドCmdnの処理を開始する場合、キューコマンドCmdnに対応する次のヘッドHDが現在のヘッドHD0と同じであるか異なるかを判定する。
キューコマンドCmdnに対応する次のヘッドHDのヘッド番号が現在のヘッドHD0のヘッド番号と同じヘッドHD0のヘッド番号であると判定した場合、磁気ディスク装置1は、キューコマンドCmdnで指定される次のトラックに現在のヘッドHD0のシーク動作を開始する。磁気ディスク装置1は、次のトラックに現在のヘッドHD0をシークした際に次のトラックの次のセクタに現在のヘッドHD0を位置決めするために回転待ちをする。磁気ディスク装置1は、次のセクタに現在のヘッドHD0を位置決めした際にキューコマンドCmdnで指定されるデータをこのセクタにライトする。言い換えると、キューコマンドCmdnに対応する次のヘッドHDが現在のヘッドHD0と同じであると判定した場合、磁気ディスク装置1は、キューコマンドCmdnで指定される次のトラックの次のセクタに現在のヘッドHD0をシークした際に次のセクタに現在のヘッドHD0を位置決めするために回転待ちをし、次のセクタに現在のヘッドHD0を位置決めした際にキューコマンドCmdnで指定されるデータをこのセクタにライトする。
キューコマンドCmdnに対応する次のヘッドHDのヘッド番号が現在のヘッドHD0のヘッド番号と異なるヘッドHD1のヘッド番号であると判定した場合、磁気ディスク装置1は、ヘッドHD0及びヘッドHD1のヘッド間相対位置のヘッド間相対位置補正値を算出し、キューコマンドCmdn及びヘッド間相対位置補正値に基づいて、キューコマンドCmdnで指定される次のトラックに次のヘッドHD1のシーク動作を開始する。言い換えると、キューコマンドCmdnに対応する次のヘッドHDが現在のヘッドHD0と異なると判定した場合、磁気ディスク装置1は、ヘッドHD0及びヘッドHD1のヘッド間相対位置のヘッド間相対位置補正値を算出しキューコマンドCmdn及びヘッド間相対位置補正値に基づいて、キューコマンドCmdnで指定される次のトラックに次のヘッドHD1のシーク動作を開始する。
磁気ディスク装置1は、キューコマンドCmdnを処理している際に、ホスト100から転送されたキューコマンドCmdn+4を受ける。磁気ディスク装置1は、キューQnのQDが4であり、且つキューコマンド数が3であるために、ホスト100から受けたキューコマンドCmdn+4をキューQnに格納する。
図15は、ヘッドチェンジ時にタイミングを補正しないサーボゲートの一例を示す概要図である。図15は、図13及び図14に対応している。図15には、サーボパターンと、サーボゲートとを示している。図15のサーボパターンは、図13のサーボトラックSvTRnに対応している。図15において、サーボパターンは、サーボ領域SvRI00と、サーボ領域SvRO00と、サーボ領域SvRI11とを含む。図15において、サーボゲートは、立ち上がった際にアサートであり、立ち下がった際にネゲートである。図15において、サーボゲートの横軸は、時間tである。図15の横軸には、タイミングT151、T152、T153、及びT154を示している。例えば、タイミングT151乃至T154は、それぞれ、基準とするタイミングからの所定の時間後のタイミングに相当する。なお、タイミングT151乃至T154は、それぞれ、絶対的な時間に相当してもよい。タイミングT152は、タイミングT151の後の時間に相当し、タイミングT153は、タイミングT152の後の時間に相当し、タイミングT154は、タイミングT153の後の時間に相当する。タイミングT151は、サーボゲートがアサートするタイミングに相当し、タイミングT152は、サーボゲートがネゲートするタイミングに相当し、タイミングT153は、サーボゲートがアサートするタイミングに相当し、タイミングT154は、サーボゲートがネゲートするタイミングに相当する。タイミングT151及びT152は、サーボ領域SvRO00に対応する。図15には、タイミングT152及びタイミングT153の間隔Tl1を示している。間隔Tl1は、サーボゲートの時間的な間隔に対応している。
図15に示した例では、磁気ディスク装置1は、図13に示すようにディスクDK0においてヘッドHD0でサーボトラックSvTRnにトラッキングし、サーボゲートをタイミングT151でアサートしてタイミングT152でネゲートしてサーボ領域SvRO00をリードする。サーボ領域SvRO00をリードした後にヘッドHD0からヘッドHD1にヘッドチェンジした場合、磁気ディスク装置1は、サーボゲートのタイミングを補正(又は調整)しない。サーボゲートのタイミングを補正(又は調整)しない場合、磁気ディスク装置1は、タイミングT152から間隔Tl1後のタイミングT153でサーボゲートをアサートする。ヘッドHD0からヘッドHD1にヘッドチェンジした際にサーボゲートのタイミングを補正しない場合、磁気ディスク装置1は、サーボ領域をリードすることができない可能性がある。
図16は、ヘッドチェンジ時にタイミングを補正したサーボゲートの一例を示す概要図である。図16は、図13及び図14に対応している。図16には、サーボパターンと、サーボゲートとを示している。図16のサーボパターンは、図13のサーボトラックSvTRnに対応している。図16において、サーボパターンは、サーボ領域SvRI00と、サーボ領域SvRO00と、サーボ領域SvRI11とを含む。図16において、サーボゲートは、立ち上がった際にアサートであり、立ち下がった際にネゲートである。図16において、サーボゲートの横軸は、時間tである。図16の横軸には、タイミングT151、T152、T153、及びT161を示している。例えば、タイミングT161は、基準とするタイミングからの所定の時間後のタイミングに相当する。なお、タイミングT161は、絶対的な時間に相当してもよい。タイミングT161は、タイミングT152の後の時間に相当し、タイミングT153は、タイミングT161の後の時間に相当する。タイミングT161は、サーボゲートがアサートするタイミングに相当し、タイミングT153は、サーボゲートがネゲートするタイミングに相当する。タイミングT161及びT153は、サーボ領域SvRI11に対応する。図16には、タイミングT161及びタイミングT153の間隔Tl2を示している。間隔Tl2は、サーボゲートの時間的な間隔に対応している。間隔Tl2は、例えば、間隔Tl1よりも小さい。なお、サーボ領域SvRI11が図16に示すよりも円周方向に離れている場合には、間隔Tl2は、間隔Tl1以上であってもよい。
図16に示した例では、磁気ディスク装置1は、図13に示すようにディスクDK0においてヘッドHD0でサーボトラックSvTRnにトラッキングし、サーボゲートをタイミングT151でアサートしてタイミングT152でネゲートしてサーボ領域SvRO00をリードする。サーボ領域SvRO00をリードした後にヘッドHD0からヘッドHD1にヘッドチェンジした場合、磁気ディスク装置1は、サーボゲートのタイミングを補正(又は調整)する。サーボゲートのタイミングを補正(又は調整)した場合、磁気ディスク装置1は、タイミングT152から間隔Tl2後のタイミングT161でサーボゲートをアサートする。ヘッドHD0からヘッドHD1にヘッドチェンジした際にサーボゲートのタイミングを補正した場合、磁気ディスク装置1は、サーボゲートをタイミングT161でアサートして、且つタイミングT153でネゲートしてサーボ領域SvRI11をリードする。
以下、図17、図18、図19、及び図20等を参照して、ヘッドチェンジ処理方法について説明する。
ヘッドチェンジ時にホスト100等から受けたコマンドで指定されたセクタ及びヘッド(次のヘッド)HD(のヘッド番号)が確定した場合、磁気ディスク装置1は、次のサンプルで使用する推定位置pestiを補正する。例えば、磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジ時に現在のヘッドHDの一定のオフセット量と次のヘッドHDの一定のオフセット量とを差分してDC分ヘッド間相対位置pchg_hd_dcを算出する。
磁気ディスク装置1は、AC分ヘッド間相対位置pchg_hd_acを算出する。例えば、AC分ヘッド間相対位置pchg_hd_acを算出する場合、磁気ディスク装置1は、以下の式により、RRO補償電流値Ivcm_rroに基づいて、サーボ制御伝達特性によりRRO位置Prroを推定する(全次数、ラプラス変換式)。
Prro=PL×Ivcm_rro 式(1) _
ここで、PLは、プラントに相当する。
RRO補正を実行して所定のサーボトラックをヘッドHDにより完全追従している際にディスクシフト、例えば、後発ディスクシフトにより大きな偏心が生じる場合、磁気ディスク装置1は、ディスクDKの所定のサーボトラックを1周分のリードした再生信号に基づくRRO補償電流値の1次成分に電流位置換算係数cоeff1を乗じることで1次のRRO位置を推定する(1次のみ、ラプラス変換式)。ここで、電流位置換算係数は、電流の次元から位置の次元に換算する係数に相当する。
Prro1=cоeff1×Ivcm_rro1 式(2)
ここで、Ivcm_rro1は、1次のRRO補償電流値である。
磁気ディスク装置1は、環境やVCM14の温度やヘッドHDの半径位置によって、電流位置換算係数cоeff1が異なる場合、区分された半径方向の区間毎に学習し、各区間に対応した学習値(例えば、電流位置換算係数)を用いて、必要に応じて線形近似や多項式近似により補間して電流位置換算係数cоeff1を算出する。
磁気ディスク装置1は、ディスクDKの所定のトラック内のサーボウェッジSvWdの数(以下、サーボウェッジ数と称する場合もある)若しくはサーボセクタの数(以下、サーボセクタ数と称する場合もある)に対応するインデックスの数(以下、インデックス数と称する場合もある)の係数のCOS成分のTABLE(以下、COSTABLEと称する場合もある)と係数のSIN成分のTABLE(以下、SINTABLEと称する場合もある)とを有する。磁気ディスク装置1は、各ヘッドHDに対応する偏心を抑制するための1次のパラメータを有する。なお、磁気ディスク装置1は、各ヘッドHDに対応する偏心に抑制するための各次数のパラメータを有していてもよい。
図17は、ディスクDKの所定のトラック内のインデックスに対応する係数のCOS成分及びSIN成分の変化COSL及びSINLの一例を示す概要図である。図17において、横軸は、所定のトラックのサーボウェッジSvWd若しくはサーボセクタに対応するインデックス(index)を示し、縦軸は、振幅に相当するバリュ(value)を示している。図17の縦軸において、バリュは、正の矢印の先端側に進むに従って正の値が大きくなり、負の矢印の先端側に進むに従って負の値が小さくなる。言い換えると、バリュは、正の矢印及び負の矢印の先端側に進むに従って絶対値が大きくなる。図17の縦軸には、バリュA及び-Aを示している。A及び-Aの絶対値は、同じである。図17の横軸において、インデックスは、矢印の先端側に進むに従って大きくなり、矢印の先端側と反対側に進むに従って小さくなる。図17の横軸には、インデックス0、1、…、Nsv_sct-1を示している。Nsv_sct-1は、所定のトラックのサーボウェッジ数(若しくはサーボセクタ数)-1に相当する。
磁気ディスク装置1は、図17に示すような係数のCOS成分の変化COSL及びSIN成分の変化SINLを取得する。
図18は、COSTABLE及びSINTABLEの含むテーブルTB181の一例を示す概要図である。テーブルTB181は、COSTABLE及びSINTABLEを含む。図18のテーブルTB181において、COSTABLEは、ディスクDKの所定のトラックの各インデックスに対応する係数のCOS成分を含む。例えば、COSTABLEは、図17に示す係数のCOS成分の変化COSLに対応している。SINTABLEは、ディスクDKの所定のトラックの各インデックスに対応する係数のSIN成分を含む。例えば、SINTABLEは、図17に示す係数のSIN成分の変化SINLに対応している。
磁気ディスク装置1は、テーブルTB181を所定の記録領域、例えば、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90等に記録している。例えば、磁気ディスク装置1は、テーブルTB181を揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90の少なくとも1つに記録している。なお、テーブルTB181は、偏心テーブルに含まれていてもよい。
磁気ディスク装置1は、現在のヘッドHD、例えば、ヘッドHDaから次のヘッドHD、例えば、ヘッドHDbにヘッドチェンジする場合、以下の式から偏心位置(1次のみ、時間軸離散表記の式)を算出する。
Prro1[sct]=cоeff1×(R1c×COSTABLE[sct]+R1s×SINTABLE[sct]) 式(3)
ここで、R1cは、所定のヘッドHDに対応する偏心補償電流値の1次のCOS成分であり、R1sは、所定のヘッドHDに対応する偏心補償電流値の1次のSIN成分である。
磁気ディスク装置1は、所定のヘッドHDで所定のディスクDKの所定のトラックをトラッキングした場合に、所定のヘッドHDに対応する偏心補償電流値に関連するパラメータをリアルタイムで学習する。
図19は、所定のヘッドHDに対応する偏心補償電流値のテーブルTB191の一例を示す概要図である。図19において、テーブルTB191は、所定のヘッドHDに対応する偏心補償電流値(例えば、偏心補償電流値の1次のCOS成分及び偏心補償電流値の1次のSIN成分)を含む。
磁気ディスク装置1は、テーブルTB191を所定の記録領域、例えば、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90等に記録している。例えば、磁気ディスク装置1は、テーブルTB191を揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90の少なくとも1つに記録している。なお、テーブルTB191は、偏心テーブルに含まれていてもよい。
磁気ディスク装置1は、ヘッドHDaからヘッドHDbにヘッドチェンジした場合、以下の式からヘッドHDa及びヘッドHDbの相対偏心位置(1次のみ、時間軸離散表記の式)を算出する。
dprro1[sct]=cоeff1×(dR1c_ab×COSTABLE[sct]+dR1s_ab×SINTABLE[sct]) 式(4)
ここで、dR1c_abは、ヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDa及びヘッドHDbのヘッド間相対位置に対応するDFT係数の1次のCOS成分であり、dR1s_abは、ヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDa及びヘッドHDbのヘッド間相対位置に対応するDFT係数の1次のSIN成分である。DFT係数dR1c_ab及びdR1s_abは、以下の式で導出される。
dR1c_abは、R1c_b―R1c_a 式(5)
dR1s_abは、R1s_b―R1s_a 式(6)
ここで、R1c_bは、ヘッドHDbに対応する偏心補償電流値の1次のCOS成分であり、R1c_aは、ヘッドHDaに対応する偏心補償電流値の1次のCOS成分であり、R1s_bは、ヘッドHDbに対応する偏心補償電流値の1次のSIN成分であり、R1s_aは、ヘッドHDaに対応する偏心補償電流値の1次のSIN成分である。
磁気ディスク装置1は、複数のヘッドHDの内の2つのヘッドの複数の組み合わせにそれぞれ対応する複数のヘッド間相対位置(振幅/位相、COS係数/SIN係数)を事前に算出して、複数ヘッドHDの内の2つのヘッドの複数の組み合わせにそれぞれ対応する複数のヘッド間相対位置に対応する複数のDFT係数を含むテーブルを有していてもよい。磁気ディスク装置1は、複数のヘッドHDの内の2つのヘッドの複数の組み合わせにそれぞれ対応する複数のヘッド間相対位置に対応する複数のDFT係数を含むテーブルを偏心補償電流値のテーブルを更新する度に更新してもよいが、偏心補償電流値のテーブルの値が所定の閾値を超えた際にバックグラウンド処理で更新してもよい。磁気ディスク装置1は、複数ヘッドHDの内の2つのヘッドの複数の組み合わせにそれぞれ対応する複数のヘッド間相対位置に対応する複数のDFT係数を含むテーブルを有することで、DFT係数を計算することなく参照することができ、計算時間を低減することができる。
図20は、ヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDのヘッド間相対位置に対応するDFT係数のテーブルTB201の一例を示す概要図である。図20において、テーブルTB201は、ヘッドチェンジ前後の2つの現在のヘッドHD(From)及び次のヘッドHD(To)のヘッド間相対位置に対応するDFT係数の1次のCOS成分dR1cと1次のSIN成分dR1sとを含む。現在のヘッドHD(From)及び次のヘッドHD(To)は、それぞれ、ヘッドHD0、HD1、…、HDnを含む。
磁気ディスク装置1は、テーブルTB201を所定の記録領域、例えば、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90等に記録している。例えば、磁気ディスク装置1は、テーブルTB201を揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90の少なくとも1つに記録している。なお、テーブルTB201は、偏心テーブルに含まれていてもよい。
磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジを実行した位置、例えば、セクタにおける相対偏心位置をAC分ヘッド間相対位置(又はAC分ヘッド間相対位置補正値)pchg_hd_acとして算出する。なお、磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジ時に複数のヘッドHDの1次の相対偏心位置(ヘッド間相対位置)について前述したが、ヘッドチェンジ時に複数のヘッドHDの1次よりも大きい高次の相対偏心を算出して加算することで相対偏心位置(ヘッド間相対位置)を算出してもよい。
磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDに対応する相対偏心位置(=dprro1[sct])をAC分ヘッド間相対位置(又はAC分ヘッド間相対位置補正値)pchg_hd_acとする。
磁気ディスク装置1は、DC分ヘッド間相対位置pchg_hd_dcとAC分ヘッド間相対位置pchg_hd_acとを加算してヘッド間相対位置pchg_hdを算出する。磁気ディスク装置1は、推定位置pestiにヘッド間相対位置pchg_hdを加算する。
磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジ時に、次のサンプルの推定位置に応じてサーボゾーンを補正する。例えば、磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジ後の次のヘッドHDが半径方向で隣接するサーボゾーンの境界BDに対して次のサンプルの推定位置が半径方向において外方向のサーボゾーンに位置するか内方向のサーボゾーンに位置するかを判定する。磁気ディスク装置1は、判定結果に応じてヘッドチェンジ後にヘッドHDが配置されているサーボゾーンのサーボウェッジSvWd(サーボ領域SvR)に対応するサーボゲートのタイミングに補正(又は調整)する。
また、磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジ時に、RRO補償電流Ivcm_rroに基づいてRRO位置Prroを推定し、RRO位置Prroに基づいて現在のヘッドHD及び次のヘッドHDの間の相対速度(以下、ヘッド間相対速度と称する場合もある)dvrro1を算出する。
なお、磁気ディスク装置1は、内周ストッパにアクチュエータを押し付けた状態で復調したサーボトラック番号の1回転内の変化から求める方法、ヘッドがディスク上でトラッキングしている状態でアクチュエータACT(例えば、VCM14)の印加電流の1次かそれ以上の高次波成分が小さい状態で復調されるサーボトラック番号の1回転内の変化から求める方法、又はヘッドがディスク上にいる状態でアクチュエータACT(例えば、VCM14)の印加電流を0又は所定のディスク上の半径位置にヘッドを止めるための1回転において一定のバイアス電流を流す状態において復調されるサーボトラック番号の1回転内の変化から求める方法によって、RRO位置の変動を算出してもよい。また、磁気ディスク装置1は、ディスクシフト(例えば、1次の偏心)が発生した場合、サーボウェッジSvWdの間隔の変動に基づいて、RRO位置の変動を算出してもよい。
図21は、本実施形態に係るヘッドチェンジ処理方法の一例を示すフローチャートである。磁気ディスク装置1は、例えば、図21に示すヘッドチェンジ処理をバックグラウンド処理で実行する。
磁気ディスク装置1は、サンプル毎の割り込み処理を受け(B2101)、ホスト100等から受けたコマンドで指定された次のヘッドHDのヘッド番号を確定し(B2102)、ヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDに対応するヘッド間相対位置補正値を算出する(B2103)。磁気ディスク装置1は、ヘッド間相対位置補正値に基づいて、ヘッドチェンジ時に次のヘッドが配置されているサーボゾーンを補正する(B2104)。磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジする(B2105)。例えば、磁気ディスク装置1は、ヘッドHD0からヘッドHD1にヘッドチェンジする。磁気ディスク装置1は、サンプル毎の割り込み処理を受け(B2106)、処理を終了する。
図22は、本実施形態に係るヘッド間相対位置の計算処理方法の一例を示すフローチャートである。磁気ディスク装置1は、例えば、図22に示すヘッド間相対位置の計算処理をバックグラウンド処理で実行する。
磁気ディスク装置1は、DC分ヘッド間相対位置を算出し(B2201)、AC分ヘッド間相対位置を算出する(B2202)。磁気ディスク装置1は、DC分ヘッド間相対位置及びAC分ヘッド間相対位置に基づいて、ヘッド間相対位置を算出する(B2203)。例えば、磁気ディスク装置1は、DC分ヘッド間相対位置とAC分ヘッド間相対位置と足してヘッド間相対位置を算出する。磁気ディスク装置1は、現在のヘッドHDに対応する現在の推定位置にヘッド間相対位置を加算して次のヘッドHDに対応する次の推定位置を算出し(B2204)、処理を終了する。
図23は、本実施形態に係るAC分ヘッド間相対位置の計算処理方法の一例を示すフローチャートである。磁気ディスク装置1は、例えば、図23に示すAC分ヘッド間相対位置の計算処理をバックグラウンド処理で実行する。
磁気ディスク装置1は、ホスト100等から受けたコマンドに従って次のセクタを指定する(B2301)。磁気ディスク装置1は、現在のヘッドHDに対応する偏心テーブル、例えば、現在のヘッドHDに対応する偏心補償電流値のテーブルを参照する(B2302)。磁気ディスク装置1は、次のヘッドHDに対応する偏心テーブル、例えば、次のヘッドHDに対応する偏心補償電流値のテーブルを参照する(B2303)。磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジ前後の2つの現在のヘッドHD及び次のヘッドHDのヘッド間相対位置に対応するDFT係数のSIN成分とCOS成分とを算出する(B2304)。例えば、磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジ前後の2つの現在のヘッドHD及び次のヘッドHDのヘッド間相対位置に対応するDFT係数の1次のSIN成分と1次のCOS成分とを算出する。磁気ディスク装置1は、DFT係数に基づいてヘッドチェンジ前後の2つの現在のヘッドHD及び次のヘッドHDの相対偏心位置を算出する(B2305)。例えば、磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジ前後の2つの現在のヘッドHD及び次のヘッドHDの1次の相対偏心位置を算出する。磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジ前後の2つの現在のヘッドHD及び次のヘッドHDの相対偏心位置をAC分ヘッド間相対位置(又はAC分ヘッド間相対位置補正値)に設定し(B2306)、処理を終了する。例えば、磁気ディスク装置1は、ヘッドチェンジ前後の2つの現在のヘッドHD及び次のヘッドHDの1次の相対偏心位置をAC分ヘッド間相対位置に設定し、処理を終了する。
図24は、本実施形態に係るサーボゾーンの補正処理方法の一例を示すフローチャートである。磁気ディスク装置1は、例えば、図24に示すサーボゾーンの補正処理をバックグラウンド処理で実行する。
磁気ディスク装置1は、次の推定位置が半径方向で隣接する2つのサーボゾーンの境界に対して外方向のサーボゾーンであるか内方向のサーボゾーンであるかを判定する(B2401)。例えば、磁気ディスク装置1は、次の推定位置が境界BD1に対してサーボゾーンSvZn10側にあるかサーボゾーンSvZn11側にあるかを判定する。次の推定位置がサーボゾーンの境界に対して外方向のサーボゾーンであると判定した場合(B2401のYES)、磁気ディスク装置1は、次の推定位置を外方向のサーボゾーンに設定し(B2402)、処理を終了する。例えば、次の推定位置が境界BD1に対してサーボゾーンSvZn10側にあると判定した場合、磁気ディスク装置1は、次の推定位置をサーボゾーンSvZn10に設定し、処理を終了する。
次の推定位置が半径方向で隣接するサーボゾーンの境界に対して外方向のサーボゾーンではない、つまり、内方向のサーボゾーンであると判定した場合(B2401のNO)、磁気ディスク装置1は、次の推定位置を隣接する2つのサーボゾーンの境界に対して内方向のサーボゾーンに設定し(B2402)、処理を終了する。例えば、次の推定位置が境界BD1に対してサーボゾーンSvZn11側にあると判定した場合、磁気ディスク装置1は、次の推定位置をサーボゾーンSvZn11に設定し、処理を終了する。
図25は、本実施形態に係るサンプル毎の割り込み処理方法の一例を示すフローチャートである。磁気ディスク装置1は、例えば、図25に示すサンプル毎の割り込み処理をフォアグラウンド(Foreground)処理で実行する。
磁気ディスク装置1は、ディスクDKのサーボセクタをリードすることによりヘッド位置を取得する(B2501)。磁気ディスク装置1は、次の推定位置を算出し(B2502)、磁気ディスク装置1は、目標加速度、目標速度、次の推定位置、及びRRO電流補償値に基づいて電流指示値を算出する(B2503)。磁気ディスク装置1は、電流指示値に応じて、VCM14にVCM電流を印加し(B2504)、処理を終了する。
本実施形態によれば、磁気ディスク装置1は、複数のディスクDK0及びDK1と、複数のディスクDK0及びDK1にそれぞれ対応する複数のヘッドHD0及びHD1とを有する。磁気ディスク装置1は、後発ディスクシフトが発生した後に、各ディスクDK0及びDK1の偏心を学習し、学習結果を偏心テーブルに記録する。磁気ディスク装置1は、ホスト100等から受けたコマンドで指定された次のセクタにおけるヘッドチェンジ前後の2つのヘッドHDに対応するヘッド間相対位置を算出する。磁気ディスク装置1は、ヘッド間相対位置に基づいて、次の推定位置とサーボゾーンとを更新する。磁気ディスク装置1は、次の推定位置及びサーボゾーンに基づいて、サーボゲートを補正(又は調整)して、サーボウェッジSvWdをリードできるようにサーボゲートをアサートすることで後発ディスクシフト後にヘッドチェンジしてもサーボウェッジSvWdをサーボリード(又は復調)することができる。磁気ディスク装置1は、半径方向に幅広いオーバーラップ領域OvRのディスクDKで後発ディスクシフトが発生しても、ヘッドチェンジしてサーボウェッジSvWdをリードすることが可能である。ディスクDKのデータフォーマット効率を向上することができる。言い換えると、磁気ディスク装置1は、狭いオーバーラップ領域OvRのディスクDKで後発ディスクシフトが発生しても、ヘッドチェンジしてサーボウェッジSvWdをリードすることが可能である。そのため、磁気ディスク装置1は、オーバーラップ領域OvRを狭くするこが可能であるために、ディスクDKのデータフォーマット効率を向上することができる。また、磁気ディスク装置1は、信頼性を向上することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…磁気ディスク装置、HS…筐体、DK、DK0、DK1…磁気ディスク、12…スピンドル、13…スピンドルモータ(SPM)、14…ボイスコイルモータ(VCM)、HD、HD0、HD1、HD2、HD2…ヘッド、AM、AM0、AM1、AM2、AM3…アーム、20…ドライバIC、30…ヘッドアンプIC、40…リード/ライト(R/W)チャネル、50…マイクロプロセッサ(MPU)、60…ハードディスクコントローラ(HDC)、70…揮発性メモリ、80…不揮発性メモリ、90…バッファメモリ、100…ホストシステム(ホスト)、130…システムコントローラ。

Claims (11)

  1. 半径方向において境界で第1ゾーン及び第2ゾーンに区分され、前記第1ゾーンに配置された第1サーボパターンと前記第2ゾーンに配置された第2サーボパターンを有する複数の第1サーボウェッジを含む第1ディスクと、
    前記半径方向において前記境界で前記第1ゾーン及び前記第2ゾーンに区分され、前記第1サーボパターンと前記第2サーボパターンとを有する複数の第2サーボウェッジを含み、前記第1ディスクの第1中心位置からシフトした第2中心位置を有する第2ディスクと、
    前記第1ディスクに対してデータをライトし、前記第1ディスクからデータをリードする第1ヘッドと、
    前記第2ディスクに対してデータをライトし、前記第2ディスクからデータをリードする第2ヘッドと、
    前記第1ヘッドを前記第2ヘッドに切り替える際に前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドの半径方向の相対的な位置に関連する第1相対位置情報に基づいて、前記第2ヘッドが前記第2ディスクで配置されると推定される推定位置を算出するコントローラと、を備える磁気ディスク装置。
  2. 前記コントローラは、前記第1ディスク及び前記第2ディスクの1周内で変動する前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドの半径方向の相対的な位置に関連する第2相対位置情報と前記第1ディスク及び前記第2ディスクの1周内で変動しない前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドの半径方向の相対的な位置に関連する第3相対位置情報とに基づいて前記第1相対位置情報を算出する、請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記コントローラは、前記第1ヘッドに対応する前記第1ディスクにおける偏心に関する第1偏心情報と前記第2ヘッドに対応する前記第2ディスクにおける偏心に関する第2偏心情報とに基づいて、前記第2相対位置情報を算出する、請求項2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記コントローラは、前記第1偏心情報に基づいて前記第1ヘッドに対応する第1離散フーリエ変換係数を算出し、前記第2偏心情報に基づいて前記第2ヘッドに対応する第2離散フーリエ変換係数を算出し、前記第1離散フーリエ変換係数及び前記第2離散フーリエ変換係数に基づいて、前記第2相対位置情報を算出する、請求項3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記コントローラは、前記第1ヘッドを前記第2ヘッドに切り替えるコマンドを受けたタイミングで前記第1相対位置情報を算出する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記コントローラは、前記第1ゾーンに位置する前記第1ヘッドを前記第2ヘッドに切り替える場合、前記境界に基づいて前記第2ヘッドが前記第1ゾーンに位置するか前記第2ゾーンに位置するかを判定する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記コントローラは、前記推定位置が前記境界に対して前記第1ゾーン側の第1方向に位置する場合に、前記第2ヘッドが前記第1ゾーンに位置すると判定し、前記推定位置が前記境界に対して前記第2ゾーン側に位置する場合に、前記第2ヘッドが前記第2ゾーンに位置すると判定する、請求項6に記載の磁気ディスク装置。
  8. 前記コントローラは、前記第2ヘッドが前記第2ゾーンに位置すると判定した場合、前記第2ヘッドを前記第2ゾーンに設定する、請求項7に記載の磁気ディスク装置。
  9. 前記コントローラは、前記第2ヘッドで前記第1サーボパターンをリードするようにサーボゲートをアサートする、請求項8に記載の磁気ディスク装置。
  10. 前記境界は、前記第1サーボパターン及び前記第2サーボパターンが円周方向で並ぶ領域に位置する、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  11. 半径方向において境界で第1ゾーン及び第2ゾーンに区分され、前記第1ゾーンに配置された第1サーボパターンと前記第2ゾーンに配置された第2サーボパターンを有する複数の第1サーボウェッジを含む第1ディスクと、前記半径方向において前記境界で前記第1ゾーン及び前記第2ゾーンに区分され、前記第1サーボパターンと前記第2サーボパターンとを有する複数の第2サーボウェッジを含み、前記第1ディスクの第1中心位置からシフトした第2中心位置を有する第2ディスクと、前記第1ディスクに対してデータをライトし、前記第1ディスクからデータをリードする第1ヘッドと、前記第2ディスクに対してデータをライトし、前記第2ディスクからデータをリードする第2ヘッドと、を備える磁気ディスク装置に適用されるヘッドチェンジ処理方法であって、
    前記第1ヘッドを前記第2ヘッドに切り替える際に前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドの半径方向の相対的な位置に関連する第1相対位置情報に基づいて、前記第2ヘッドが前記第2ディスクで配置されると推定される推定位置を算出する、ヘッドチェンジ処理方法。
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