JP2022102934A - 万年筆 - Google Patents

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【課題】容易に筆記色を変えることが可能な万年筆を得る。【解決手段】軸筒2の前方部にペン7とペン芯8とが重ねて挿着された万年筆1であって、ペン7とペン芯8とが重ねて挿着され軸筒2の外周面より露出する露出部6cを有した先筒6と、先筒6に連結され内部にインキを収容したインキタンク9aとで構成される筆記ユニット10が、軸筒2に対して軸心に沿った方向にスライドすることで該軸筒2の前方開口部3aへ着脱自在に挿着される構造。【選択図】図3

Description

本発明は万年筆に関し、軸筒の前方部に、ペンとペン芯とを重ねて挿着した構造の万年筆に関する。
従来、万年筆のペンは、先細形状の弾性部の先端にペンポイントを有し、軸心に沿って形成された切割溝が設けられている。また、ペン芯は、先行文献1(特開2008-194990号公報)に記載されているように、軸筒内のインキタンクよりインキを外部へ流出させるインキ溝と、流出したインキの分だけインキタンク内に空気を取り入れる空気溝とを有している。ペン芯の外面にはインキタンク内のインキが過剰に流出した場合に、一時的にインキを貯留することが可能な櫛溝が形成されている。この万年筆は、ペンの切割溝がペン芯のインキ溝に隣接することで、インキ溝のインキが毛細管現象で切割溝へ移動して、筆圧でペンがその表面側に撓んで切割溝が少し広がりながら、インキがペンポイントへ移動して筆記を行うことができる構造であり、インキがペン芯のインキ溝や櫛溝やペンとペン芯との隙間に付着することになる。
従来の万年筆において筆記色を変更する場合には、インキタンクに収容するインキを変える前に、ペン芯などを洗浄して変更前後のインキが混ざらないようにする必要がある。この場合、軸筒を構成する胴軸から首軸を螺脱し、ペン芯の後方に連設されたインキ吸入器やインキカートリッジなどのインキを収容したインキタンクを取り外した上で、ペン及びペン芯を洗浄する必要がある。また、取り外したインキタンクを再び使用する場合には、インキタンクも洗浄する必要があった。
なお、洗浄が足りなくてインキが残った場合には、洗い残されたインキと新たにインキタンクに収容されたインキとが、混ざった状態で筆記されてしまうことから、しっかりと洗浄する必要があり、特にペン芯に形成されている細いインキ溝や櫛溝あるいはペンとペン芯とが重なった細い隙間には、インキが残り易いことから、注意深く洗浄する必要があり、手間が掛かる。
特開2008-194990号公報
本発明では、容易に筆記色を変えることが可能な万年筆を得ることを目的とする。
本発明は、
「1.軸筒の前方部にペンとペン芯とが重ねて挿着された万年筆であって、
前記ペンと前記ペン芯とが重ねて挿着され前記軸筒の外周面より露出する露出部を有した先筒と、前記先筒に連結され内部にインキを収容したインキタンクとで構成される筆記ユニットが、前記軸筒に対して軸心に沿った方向にスライドすることで該軸筒の前方開口部へ着脱自在に挿着される構造の万年筆。
2.前記先筒の露出部が前記軸筒の前端縁に形成した切欠部より露出する突起である前記1項に記載の万年筆。
3.前記先筒の露出部が前記軸筒の前端より円環状に露出する鍔である前記1項に記載の万年筆。
4.前記先筒が前記軸筒の軸心に沿って延びる円筒部を有し、前記軸筒が前方開口部の内面に前記円筒部と摺接する環状壁部を有し、前記円筒部と前記環状壁部との間に、前記軸筒に対する前記先筒の円周方向における位置を規制する係合部と係合受部とが設けられた前記1項ないし3項のいずれか1項に記載の万年筆。
5.前記軸筒の外周面と前記先筒の露出部の外周面とに渡る円弧状の凹部が該軸筒の円周上に形成され、前記軸筒の外面と前記先筒の外面との軸心に沿った方向における連接部が、前記円弧状の凹部における最小径部より前方に設けられた前記1項ないし4項のいずれか1項に記載の万年筆。」である。
本発明構造の万年筆において筆記色を変更したい場合には、筆記ユニットを軸筒に対して軸心に沿った方向にスライドすることで取り外し、別の色のインキがインキタンクに収容された筆記ユニットと交換することで成し得る。つまり、従来のように、首軸と胴軸とを螺脱したり、インキタンクを取り外したり、ペンやペン芯を洗浄する必要がなく、容易に筆記色を変更することが可能となる。
本発明構造の万年筆では、筆記ユニットを交換することで筆記色が変えられ、軸筒やキャップは継続的に使用することができる。
また、本発明構造の万年筆では、インキタンクがインキ吸引器である場合でも、筆記ユニットを首軸から外すことができることから、インキ吸入時に首軸がインキで汚れてしまうことがなく、従来のようにインキ吸入後に首軸に付着したインキを拭き取る必要がない万年筆となる。これにより、首軸に対するインキの付着を気にせずに使用することができ、首軸において胴軸と同様に蒔絵や螺鈿などの装飾が施された場合でも、洗浄液の性質を気にすることなく、ペンやペン芯を軸筒と独立して洗浄することができる。
また、筆記ユニットのペンをステンレス製にした場合には、筆記ユニットを安価に提供することが可能となることから、ユーザーが複数の筆記ユニットを利用し易くなり、一組のお気に入りの軸筒とキャップとで、色々なインキによる筆記色を得られ易くなる。
先筒の露出部を、軸筒の前端縁に形成した切欠部より露出する突起とした場合には、先筒が露出する部分が少なくなることから、露出部の存在が目立たなくなり、また使用時に、軸筒を把持した指が露出部に当接して、不用意に筆記ユニットを軸筒に対して軸心に沿った方向へスライドさせてしまうことを防止することができる。
先筒の露出部を、軸筒の前端より円環状に露出する鍔とした場合には、首軸と連続した一体感のあるデザインを構成し易くなり、特に鍔の前後方向の長さを短く且つ外方への突出量を少なくすることで、軸筒に筆記ユニットを挿着した状態で、その鍔の存在感を少なくすることができる。
先筒が軸筒の軸心に沿って延びる円筒部を有し、軸筒が前方開口部の内面に円筒部と摺接する環状壁部を有し、円筒部と環状壁部との間に、軸筒に対する先筒の円周方向における位置を規制する係合部と係合受部とを設けることにより、例えば軸筒の蒔絵や螺鈿など装飾の図柄とペンの正面との円周方向における位置関係の設定が容易なものとなる。
なお、前記係合部と係合受部との構成は特に限定されることはなく、軸筒に対する先筒の円周方向における位置関係を特定できる構造であればよく、例えば、先筒の外周面と軸筒の内周面との間にキーとキー溝の構成を設けて互いが係合するようにしたり、前述のように、軸筒の前端縁に形成した切欠部へ先筒に形成した突起が係合するようにしてもよい。あるいは、先筒の外周面の形状を四角形や三角形等とし、それに合わせて軸筒の内周面の形状を四角形や三角形等とすることでも、軸筒に対する先筒の円周方向における位置関係を特定できる構造となり、軸筒に挿着した先筒が円周方向に回転しないようにすることができる。
軸筒の外周面と先筒の露出部の外周面に渡る円弧状の凹部を円周上に形成し、軸筒の外面と先筒の鍔の外面との連接部を、円弧状の凹部における最小径部より前方に設けることにより、筆記の際には、円弧面で筆記時における指当たりがよくなると共に、筆圧を掛けたときの滑り止めとなり、筆記ユニットを軸筒から引き抜く際には、軸筒の外周面と先筒の露出部の外周面とで形成される円弧状の凹部における前方へ向かって拡がる部位に指が引っ掛かるように当たることから、軸筒から筆記ユニットを引き抜き易くなる。
本発明の万年筆によれば、容易に筆記色を変えることが可能な万年筆を得ることができる。
第一実施形態の万年筆であり、インキタンクとしてインキ吸入器を備え、万年筆本体からキャップを外した状態の正面図である。 図1の縦断面図である。 図2に示す万年筆本体であり、軸筒から筆記ユニットを引き抜いた状態の図である。 図2の一部拡大図である。 図4のペン芯を省略したA-A線端面図である。 第一実施形態における別構成の万年筆であり、インキタンクとしてカートリッジを備え、万年筆本体からキャップを外した状態の縦断面図である。 図6に示す万年筆本体であり、軸筒から筆記ユニットを引き抜いた状態の図である。 第二実施形態の万年筆であり、インキタンクとしてインキ吸入器を備え、万年筆本体からキャップを外した状態の正面図である。 図8の縦断面図である。 図9に示す万年筆本体であり、軸筒から筆記ユニットを引き抜いた状態の図である。 図9の一部拡大図である。 図11のペン芯を省略したB-B線端面図である。 第二実施形態における別構成の万年筆であり、インキタンクとしてカートリッジを備え、万年筆本体からキャップを外した状態の縦断面図である。 図13に示す万年筆本体であり、軸筒から筆記ユニットを引き抜いた状態の図である。
次に、図面を参照しながら本実施形態における万年筆の説明を行うが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また図中の同じ部材、同じ部品については、同じ符号としてある。なお、本実施例の説明においては、ペンがある側を前方と表現し反対側を後方と表現する。
図1は、第一実施形態の万年筆であり、万年筆本体からキャップを外した状態の正面図である。図2は、図1の縦断面図である。図3は、第一実施形態の万年筆において軸筒から筆記ユニットを引き抜いた状態の図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の万年筆1は、筆記具本体1Aの軸筒2が、首軸3と胴軸4と尾冠5とで構成されており、首軸3に挿着された先筒6に、ペン7とペン芯8とが重ねて挿着されている。本実施形態では、首軸3と胴軸4とは螺合により固定されており、胴軸4と尾冠5とは嵌合により固定されている。キャップ20は首軸3に装着されペン7を保護し、インキの乾燥を防止する。
図2に示すように、先筒6は、前記軸筒2の軸心に沿って延びる円筒部6aを有し、円筒部6aの後方には小径部6bが形成され、小径部6bにはインキを収容するインキタンク9aを有したインキ吸入器9が嵌着されている。
図3に示すように、先筒6は首軸3から取り外すことができ、先筒6と、ペン7とペン芯8と、インキ吸入器9とで構成された筆記ユニット10を、一体で軸筒2から取り外すことができる。これにより、インキ吸入器9のインキタンク9a内に収容されたインキ(不図示)を、別の色のインキにして筆記色を変更させたい場合には、筆記ユニット10を取り外し、別の色のインキが収容されたインキ吸入器9が装着されている別の筆記ユニット10を軸筒2に挿着することで、容易に筆記色を変更できる。
図4は、図2の一部拡大図である。図5は、図4のペン芯を省略したA-A線端面図である。
図に示すように、首軸3は、先筒6を挿着させる前方開口部3aの内面に先筒6の円筒部6aと摺接する環状壁部3bを有し、円筒部6aの外面に首軸3の外方に露出する露出部である突起6c(係合部)が、首軸3の前端縁に形成した切欠部3c(係合受部)に係合するようにしてあり、筆記ユニット10を軸筒2へ挿着した際には、突起6cが切欠部3cに係合することで、首軸3に対して先筒6が位置決めされると同時に円周方向に回転されないようになる。これにより、本実施形態では、首軸3及び胴軸4の表面に装飾を施した蒔絵の図柄(不図示)とペン7の正面との位置関係を一定にすることができる。
また、本実施形態では、首軸3の外周面と先筒6の露出部である突起6cの外周面に渡る円弧状の凹部H1を、首軸3の外周面と先筒6の外周面とで構成される円周上に形成しており、首軸3の外面と先筒6の突起6cの外面との連接部R1を、円弧状の凹部H1における最小径部S1より前方に設けることで、筆記の際には、円弧面で筆記時における指当たりがよくなると共に凹部H1が筆圧を掛けたときの滑り止めとなり、筆記ユニット10を軸筒2から引き抜く際には、軸筒2の外周面と先筒6の突起6cの外周面とで形成される円弧状の凹部H1における前方へ向かって拡がる部位に指が引っ掛かるように当たることから、筆記ユニット10を軸筒2から引き抜き易くなる。
さらに、本実施形態では、突起6cの表面には複数の横溝が形成されており、首部3に挿着された先筒6を取り外す際、あるいは首軸3に先筒6を挿着させる際に、指で突起6cをスライドさせ易くなっている。
また、前述の図3に示した状態の筆記ユニット10は、ペン芯8をインキ瓶(不図示)のインキに浸けて、インキタンク9a内にインキを吸入させることができる状態であり、その様な状態にすることも、首軸3を胴軸4から螺脱させる従来構造と比較して容易であり、またインキ吸入時に先筒6にインキが付着しても、突起6c(露出部)を除く先筒6の大部分が首軸3で被覆されることから、指などの汚れの心配が軽減される。これにより、首軸3に対するインキの付着を気にせずに使用することができ、首軸3においても胴軸4と同様に蒔絵や螺鈿などの装飾が施された場合でも、洗浄液の性質を気にすることなくペン7やペン芯8を首軸3と独立させて洗浄することができる。
図6は、第一実施形態における別構成の万年筆であり、インキタンクとしてカートリッジを備え、万年筆本体からキャップを外した状態の縦断面図である。図7は、図6に示す万年筆本体であり、軸筒から筆記ユニットを引き抜いた状態の図である。
図6に示す万年筆1は、図2に示したインキ吸入器9の替わりに、先筒6の小径部6bにはインキを収容したインキタンク11aを有するインキカートリッジ11が嵌着された筆記ユニット12を軸筒2に挿着してある以外の点は、前記図2や図3を用いて説明した万年筆1と同様である。
本実施形態の万年筆1は、簡単に筆記ユニット10や筆記ユニット12を軸筒2に対して着脱することができることから、インキ吸入器9とインキカートリッジ11とを交換することも容易である。
次に、図面を参照しながら第二実施形態の万年筆について説明を行う。
図8は、第二実施形態の万年筆であり、万年筆本体からキャップを外した状態の正面図である。図9は、図8の縦断面図である。図10は、第一実施形態の万年筆において軸筒から筆記ユニットを引き抜いた状態の図である。
図8及び図9に示すように、本実施形態の万年筆101は、筆記具本体101Aの軸筒102が、首軸103と胴軸4と尾冠5とで構成されており、首軸103に挿着された先筒106に、ペン7とペン芯8とが重ねて挿着されている。本実施形態では、首軸103と胴軸4とは螺合により固定されており、胴軸4と尾冠5とは嵌合により固定されている。キャップ20は首軸3に装着されペン7を保護し、インキの乾燥を防止する。
図9に示すように、先筒106は、前記軸筒102の軸心に沿って延びる円筒部106aを有し、前記円筒部106aの後方には小径部106bが形成され、小径部106bにはインキを収容するインキタンク9aを有したインキ吸入器9が嵌着されている。円筒部106aの前方には首軸103の前端縁より露出する鍔106cが設けられている。
図10に示すように、先筒106は首軸103から取り外すことができ、先筒106と、ペン7とペン芯8と、インキ吸入器9とで構成された筆記ユニット13を、一体で軸筒102から取り外すことができる。これにより、インキ吸入器9のインキタンク9a内に収容されたインキ(不図示)を、別の色のインキにして筆記色を変更させたい場合には、前記筆記ユニット13を取り外し、別の色のインキが収容されたインキ吸入器9が装着されている別の筆記ユニット13を軸筒102に挿着することで、容易に筆記色を変更できる。
図11は、図9の一部拡大図である。図12は、図9のペン芯を省略したB-B線端面図である。
図に示すように、首軸103は、先筒106を挿着させる前方開口部103aの内面に先筒106の円筒部106aと摺接する環状壁部103bを有し、円筒部106aの外面にはキーとなる凸部106d(係合部)が軸心に沿って1本形成されており、環状壁部103bの内面には凸部106d(係合部)と係合するようキー溝として設けられた凹部103c(係合受部)が軸心に沿って1本形成されている。円筒部106aの前端に露出部として設けられた鍔106cは、首軸103の前端縁に当接し、筆記ユニット13を軸筒102へ挿着する際には、先筒106の凸部106dを首軸103の凹部103cに合わせた状態にして、鍔106cが首軸103の前端縁に当接するまで、筆記ユニット13を軸筒2の軸心に沿った方向にスライドさせて挿着させることにより、首軸103に対して先筒106が位置決めされると同時に円周方向に回転されないようになる。これにより、本実施形態では、首軸103及び胴軸4の表面に装飾を施した蒔絵の図柄(不図示)とペン7の正面との位置関係を一定にすることができる。
また、本実施形態では、首軸103の外周面と先筒106の露出部である鍔106cの外周面に渡る円弧状の凹部H2を、首軸103の外周面と先筒106の外周面とで構成される円周上に形成しており、首軸103の外面と先筒106の鍔106cの外面との連接部R2を、円弧状の凹部H2における最小径部S2より前方に設けることで、筆記の際には、円弧面で筆記時における指当たりがよくなると共に凹部H2が筆圧を掛けたときの滑り止めとなり、筆記ユニット13を軸筒2から引き抜く際には、軸筒2の外周面と先筒106の鍔106cの外周面とで形成される円弧状の凹部H2における前方へ向かって拡がる部位に指が引っ掛かるように当たることから、筆記ユニット13を軸筒2から引き抜き易くなる。
また、前述の図10に示した状態の筆記ユニット13は、ペン芯8をインキ瓶(不図示)のインキに浸けて、インキタンク9a内にインキを吸入させることができる状態であり、その様な状態にすることも、首軸103を胴軸104から螺脱させる必要がある従来構造と比較して容易であり、またインキ吸入時に先筒106にインキが付着しても、鍔106c(露出部)を除く先筒106の大部分が首軸103で被覆されることから、指などの汚れの心配が軽減される。これにより、首軸103に対するインキの付着を気にせずに使用することができ、首軸103においても胴軸4と同様に蒔絵や螺鈿などの装飾が施された場合でも、洗浄液の性質を気にすることなくペン7やペン芯8を首軸103と独立させて洗浄することができる。
図13は、第二実施形態における別構成の万年筆であり、インキタンクとしてカートリッジを備え、万年筆本体からキャップを外した状態の縦断面図である。図14は、図13に示す万年筆本体であり、軸筒から筆記ユニットを引き抜いた状態の図である。
図13に示す万年筆101は、図9に示したインキ吸入器9の替わりに、先筒106の小径部106bにはインキを収容したインキタンク11aを有するインキカートリッジ11が嵌着された筆記ユニット14を軸筒102に挿着してある以外の点は、前記図8や図9を用いて説明した万年筆1と同様である。
本実施形態の万年筆101は、簡単に筆記ユニット13や筆記ユニット14を軸筒2に対して着脱することができることから、インキ吸入器9とインキカートリッジ11とを交換することも容易である。
1…万年筆、1A…筆記具本体、
2…軸筒、
3…首軸、3a…前方開口部、3b…環状壁部、3c…切欠部、
4…胴軸、5…尾冠、
6…先筒、
6a…円筒部、6b…小径部、6c…突起(露出部)、
7…ペン、8…ペン芯、
9…インキ吸入器、9a…インキタンク、
10…筆記ユニット、
11…インキカートリッジ、11a…インキタンク、
12…筆記ユニット、
H1…円弧状の凹部、R1…連接部、S1…最小径部、
101…万年筆、101A…筆記具本体、
102…軸筒、
103…首軸、103a…前方開口部、103b…環状壁部、
103c…凹部(係合受部)、
106…先筒、
106a…円筒部、106b…小径部、106c…鍔(露出部)、
106d…凸部(係合部)、
13…筆記ユニット、14…筆記ユニット、
H2…円弧状の凹部、R2…連接部、S2…最小径部。

Claims (5)

  1. 軸筒の前方部にペンとペン芯とが重ねて挿着された万年筆であって、
    前記ペンと前記ペン芯とが重ねて挿着され前記軸筒の外周面より露出する露出部を有した先筒と、前記先筒に連結され内部にインキを収容したインキタンクとで構成される筆記ユニットが、前記軸筒に対して軸心に沿った方向にスライドすることで該軸筒の前方開口部へ着脱自在に挿着される構造の万年筆。
  2. 前記先筒の露出部が前記軸筒の前端縁に形成した切欠部より露出する突起である請求項1に記載の万年筆。
  3. 前記先筒の露出部が前記軸筒の前端より円環状に露出する鍔である請求項1に記載の万年筆。
  4. 前記先筒が前記軸筒の軸心に沿って延びる円筒部を有し、前記軸筒が前方開口部の内面に前記円筒部と摺接する環状壁部を有し、前記円筒部と前記環状壁部との間に、前記軸筒に対する前記先筒の円周方向における位置を規制する係合部と係合受部とが設けられた請求項1ないし3のいずれか一つに記載の万年筆。
  5. 前記軸筒の外周面と前記先筒の露出部の外周面とに渡る円弧状の凹部が該軸筒の円周上に形成され、前記軸筒の外面と前記先筒の外面との軸心に沿った方向における連接部が、前記円弧状の凹部における最小径部より前方に設けられた請求項1ないし4のいずれか一つに記載の万年筆。
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