JP2019119080A - キャップ式筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】筆記先端部の乾燥防止機能や保護機能を保持したままで軸筒や使用者の手や紙などが汚れないキャップ式筆記具を提供する。【解決手段】キャップ本体21内に軸筒7の前方と係脱可能に係合する中子4を固着し、中子内にキャップ本体の軸心方向に前後動可能に且つ脱落防止状態に可動管5を配設し、可動管内に筆記先端部8を収容可能とし、可動管が後退した状態において可動管の後端をキャップ本体の後端と同一もしくは後方に配置し、可動管の内径寸法よりも軸筒前端の外形寸法と軸筒後端の外形寸法を大きくする。【選択図】図1

Description

本発明は、キャップ式筆記具に関する。
従来より、内部にインキを貯留した筆記具においては、筆記先端部が乾燥して筆記できなくなることや、筆記先端部が汚染・破損されることを防ぐために、軸筒の筆記先端部側にキャップを装着してなるキャップ式筆記具が広く知られており、当該キャップ式筆記具の使用時には、取り外したキャップを軸筒の後端側に装着することがよく行われている。
キャップを軸筒の後端側に装着する目的としては、外したキャップを一時的に保管する場合や、筆記具を使用者の好みの重量バランスとする場合、あるいは未使用時の携帯性を重視して軸筒の全長を短くした筆記具において、筆記時の軸筒の延長として該軸筒の後端側にキャップを装着して使用する場合などがある。
前記のようなキャップ式筆記具においては、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時に、キャップ本体の内面に筆記端を接触してしまい、インキでキャップ本体の内面やキャップ本体内に配設された中子の内面を汚してしまう場合があった。
この汚染を掃除せず放置したままで軸筒の筆記先端部側にキャップを装着すると、キャップ本体の内面や中子の内面から軸筒前方部にインキが転移してしまい、使用者の手や紙などを汚してしまうおそれがあり、また次に筆記具を使用する際にキャップを取り外して軸筒の後端側に装着すると、キャップ本体の内面や中子の内面から軸筒後方部にインキが転移してしまい、使用者の手や紙などを汚してしまうおそれがあった。
特許文献1(実公昭48−29863号公報)では、外装キャップと当該外装キャップ内に摺動自在に収納した内装キャップとスプリングとからなる筆記用具のキャップが開示されている。
この特許文献1では、外装キャップを筆記用具本体に装着する際に、筆先が外装キャップの内面に触れることはないものの、外装キャップの嵌合突縁や、内装キャップの内面や係合突縁は筆先が触れてインキで汚れてしまう可能性があるために、この汚染を掃除せず放置したままで筆先側にキャップを装着すると、外装キャップの嵌合突縁や、内装キャップの内面や係合突縁から筆記用具本体の前方部にインキが転移してしまい、使用者の手や紙などを汚してしまうおそれがあり、また次に筆記具を使用する際にキャップを取り外して筆記用具本体の後端側に装着すると、外装キャップの嵌合突縁や、内装キャップの内面や係合突縁から筆記用具本体の後方部にインキが転移してしまい、使用者の手や紙などを汚してしまうおそれがあった。
また、筆記用具の未使用時には、筆先が乾燥して書き出せなくなることを防ぐために、筆記用具の係合凹溝に内装キャップの係合突縁が密嵌して内装キャップ内の気密を保持する必要があるが、外装キャップ内に内装キャップが固定されておらずスプリングの弾発力で外装キャップの開放端側に押圧されているだけなので、筆先側へのキャップ装着時において、筆記用具本体に押された内装キャップが動いてしまい、筆記用具本体の係合凹溝と内装キャップの係合突縁との嵌合が不十分となりやすく、内装キャップ内の気密が充分に保持されないため、筆先が乾燥するおそれもあった。
また、キャップの着脱を繰り返すことにより、外装キャップ内に収納されたスプリングの劣化が進んで内装キャップを外装キャップの開放端側に押圧する弾発力が弱まり、筆先側へのキャップ装着時において、筆記用具本体に押された内装キャップが動いてしまい、内装キャップが筆記用具本体に密嵌できなくなるおそれもあった。
実公昭48−29863号公報
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、筆記先端部の乾燥防止機能や保護機能を保持したままで軸筒や使用者の手や紙などが汚れないキャップ式筆記具を得ることを課題とする。
本発明は、
「1.軸筒の筆記先端部側ならびに軸筒の後端側に装着可能なキャップを有するキャップ式筆記具において、キャップが、キャップ本体と、該キャップ本体内に固着され前記軸筒の前方と係脱可能に係合する中子と、該中子内にキャップ本体の軸心方向に前後動可能に且つ脱落防止状態に配した可動管とを備え、前記可動管内に前記筆記先端部を収容可能とし、前記可動管が後退した状態において、該可動管の後端が前記キャップ本体の後端と同一もしくは後方に配置され、且つ前記可動管の内径寸法よりも前記軸筒前端の外形寸法ならびに該軸筒後端の外形寸法が大きく形成されたことを特徴とするキャップ式筆記具。
2.前記可動管の後端に、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時には該軸筒前端と当接し、該軸筒後端側へのキャップ装着時には該軸筒後端と当接する凸部を設けたことを特徴とする前記1項に記載のキャップ式筆記具。」である。
本発明によれば、キャップ本体内に軸筒の前方と係脱可能に係合する中子を固着し、中子内にキャップ本体の軸心方向に前後動可能に且つ脱落防止状態に可動管を配設し、可動管内に筆記先端部を収容可能とし、可動管が後退した状態において可動管の後端をキャップ本体の後端と同一もしくは後方に配置し、可動管の内径寸法よりも軸筒前端の外形寸法と軸筒後端の外形寸法を大きくすることにより、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時に、筆記先端部が可動管内に挿入されるので、キャップ本体内に筆記先端部に設けた筆記端を接触してしまった場合であっても、インキによる汚染が可動管の内面のみに留まり、キャップ本体の内面や中子の内面がインキで汚染されることがなく、軸筒前端が可動管内に入らないので、軸筒前方部の外面が可動管の内面に触れてインキが転移することがなく、軸筒後端側へのキャップ装着時には軸筒後端が可動管内に入らないので、軸筒後方部の外面が可動管の内面に触れてインキが転移することがなく、筆記先端部の乾燥防止機能や保護機能を保持したままで軸筒や使用者の手や紙が汚れないキャップ式筆記具を得ることが可能となる。
本発明における可動管は、中子内にキャップ本体の軸心方向に前後動可能に且つ脱落防止状態に設けられる。
可動管は、少なくともその後部に開口部を有し、その内部に筆記先端部が収容可能であれば、その断面形状には円柱形状や角柱形状など様々な形状を選択することができ、その前端側は、開口されていてもよく、閉塞されていてもよい。
可動管を中子内に配設し、可動管の外周壁の一部もしくは全部と中子の内周壁の一部もしくは全部とを摺接させることにより、可動管をキャップ本体の軸心方向に沿って前後に直進させることが可能となる。
可動管は、可動管が後退した状態において、その後端がキャップ本体の後端と同一または後方に位置するように設けられる。
キャップ本体の開口端を下にした状態で軸筒の筆記先端部側にキャップを装着する際には、可動管がその自重によりキャップ本体の開口端側に下がっていることにより、筆記先端部をキャップ本体開口部の略中央に向けて挿入するだけで、筆記先端部が可動管内に挿入され、キャップ本体の内面や中子の内面と筆記端との接触が防止される。
また、コイルバネを中子の内側に配置し、コイルバネの一端をキャップ本体または中子に固着し、もう一端を可動管の前端に固着することにより、可動管をキャップ本体の軸心方向に前後動可能に且つ脱落防止状態にすることができる。
前記コイルバネが伸長した状態で可動管の後端をキャップ本体の後端と同一または後方に位置させることにより、たとえばキャップの開口端を上にした状態で軸筒の筆記先端部側にキャップを装着する際にも、可動管がコイルバネの弾発力によりキャップの開口端側に上がっているので、筆記先端部をキャップ本体開口部の略中央に向けて挿入するだけで、筆記先端部が可動管内に挿入され、キャップ本体の内面や中子の内面と筆記端との接触が防止される。
可動管の内形寸法よりも軸筒前端の外形寸法ならびに軸筒後端の外形寸法を大きくすることにより、可動管の内面がインキで汚染されていても、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時には軸筒前端が可動管内に入らないので、軸筒前方部の外面が可動管の内面に触れてインキが転移することがなく、軸筒後端側へのキャップ装着時には軸筒後端が可動管内に入らないので、軸筒後方部の外面が可動管の内面に触れてインキが転移することがない。
可動管の全長を筆記先端部の全長よりも長くすることにより、軸筒の筆記先端部側にキャップを装着した状態で筆記具に落下などの強い衝撃が加わり、筆記先端部からインキが飛び散ってしまった場合でも、筆記先端部は可動管内に収容されているので、インキによる汚染は可動管の内面のみに留まり、インキでキャップ本体の内面や中子の内面を汚してしまうことを防止できる。
キャップ本体ならびに中子を透明とした場合には、可動管の材質に半透明もしくは不透明なものを選択することにより、可動管の内面がインキで汚染された場合であっても、外部からインキ汚れを見え難くすることができ、美観を向上させることができる。
可動管の材質は、インキに対して耐インキ性があればよく、樹脂、金属などで形成することができる。例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアセタール樹脂などの樹脂や、アルミニウム、ステンレスなどの金属や、メッキなどの表面処理を施した黄銅や鉄などで形成することができ、樹脂と金属とを組み合わせて形成することもできる。
また、可動管の一部もしくは全部にゴムやエラストマーなどの軟質部材を用いることで、キャップを装着する際に、誤って可動管の内面に筆記端を強く接触してしまっても、筆記端を傷つけることがない。
また、可動管の一部もしくは全部に、多孔質の材質を選択したり、吸水性に優れた部材を配置したり、毛細管力によりインキを吸収可能な微細な溝や穴を形成したりすることにより、大量のインキで可動管の内面を汚してしまった場合においても、インキが可動管に吸収されるので、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時や軸筒後端側へのキャップ装着時に軸筒にインキが転移することを防止できる。
可動管の後端に、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時には軸筒前端と当接すると共に軸筒後端側へのキャップ装着時には軸筒後端と当接する凸部を設けることにより、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時に筆記端を可動管の後端に接触してしまい、インキで可動管の後端を汚してしまった場合においても、軸筒後端側へのキャップ装着時に軸筒前端および軸筒後端と可動管とを可動管の後端の凸部のみで当接させることが可能となるので、凸部以外に付着したインキは軸筒前端および軸筒後端に転移せず、軸筒や使用者の手や紙などの汚染を低減することができる。
また、軸筒の後端に凸部を設けることにより、軸筒後端側へのキャップ装着時に軸筒後端と可動管とを軸筒後端の凸部のみで当接させることが可能となるので、可動管の後端に付着したインキは軸筒後端の凸部にしか転移せず、軸筒や使用者の手や紙などの汚染を低減することができる。
キャップ本体の材質に透明もしくは半透明のものを選択し、キャップ本体内が透過したキャップとする場合には、中子の材質に半透明もしくは不透明なものを選択することで、内部に配置されたコイルバネを外部から見え難くすることができ、美観を向上させることができる。
本発明によれば、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時に、筆記先端部が可動管内に挿入されるので、キャップ本体内に筆記先端部の前方に設けた筆記端を接触してしまった場合であっても、インキによる汚染が可動管の内面のみに留まり、キャップ本体の内面や中子の内面がインキで汚染されることがなく、軸筒前方部が可動管内に入らないので、軸筒前方部の外面が可動管の内面に触れてインキが転移することがなく、軸筒後端側へのキャップ装着時には軸筒後端が可動管内に入らないので、軸筒後方部の外面が可動管の内面に触れてインキが転移することがなく、筆記先端部の乾燥防止機能や保護機能を保持したままで軸筒や使用者の手や紙が汚れないキャップ式筆記具を得ることが可能となる。
本実施の形態の万年筆において、キャップを万年筆本体から外した状態の縦断面図である。 図1の万年筆の可動管を後方から見た拡大図である。 図1の万年筆のキャップを軸筒の筆記先端部側に装着する動作時における、キャップ本体と中子と可動管と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図である。 図3の万年筆のキャップ装着動作をさらに進行させた時における、キャップ本体と中子と可動管と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図である。 図4の万年筆のキャップ装着が完了した時における、キャップ本体と中子と可動管と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図である。 図1の万年筆のキャップを、軸筒の後端側に装着した状態の縦断面図である。
以下に、図面を参照して本実施の形態における万年筆を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の万年筆において、キャップを万年筆本体から外した状態の縦断面図であり、図2は、図1の万年筆の可動管を後方から見た拡大図であり、図3は、図1の万年筆のキャップを軸筒の筆記先端部側に装着する動作時における、キャップ本体と中子と可動管と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図であり、図4は、図3の万年筆のキャップ装着動作をさらに進行した時における、キャップ本体と中子と可動管と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図であり、図5は、図4の万年筆のキャップ装着が完了した時における、キャップ本体と中子と可動管と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図であり、図6は、図1の万年筆のキャップを、軸筒の後端側に装着した状態の縦断面図である。
なお、図面の説明においては、図面における上方、すなわち軸筒における筆記先端部側を前方と表現し、図面における下方、すなわち軸筒における尾端側を後方と表現する。
本実施の形態の万年筆1は、図1に示すように、キャップ2と万年筆本体3とからなる。
有底の円筒形状に形成したキャップ本体21内には、前端が閉塞した略円筒形状の中子4を圧入して固着してある。
中子4の後端内面には係合溝41が形成してある。
中子4内には、略円筒形状の可動管5が配置され、図4、図5に示すように、可動管5が前方に移動した状態において可動管5の外周壁と中子4の内周壁とは摺接する。
中子4内にはステンレス製のコイルバネ6が配され、コイルバネ6の一端は中子4の前端壁に嵌着され、もう一端は可動管5の前端に嵌着され、図1に示すように、コイルバネ6が最も伸長した状態で可動管5の後端がキャップ本体21の後端と同一に位置するようにしてある。
可動管5の後端には、図2に示すように、円柱状の凸部51が一定間隔で複数形成してある。
なお、キャップ本体21はポリカーボネート樹脂で形成され、中子4および可動管5はポリプロピレン樹脂で形成されている。
また、万年筆本体3は、有底の円筒形状に形成した軸筒7の前端開口部に、先端に筆記先端部8を固着した軸筒前方部9を螺合してあり、軸筒7内にはインキカートリッジ10を収容してある。また、軸筒前方部9の前端外周には膨出部91を形成して、中子4の後端内面に形成した係合溝41との係合によるキャップ装着を可能としている。
筆記先端部8は、ペン芯81内にインキ流通溝82を設け、ペン芯81の上方(図1における右方)に、先端に筆記端84を有するペン体83を隣接させている。
次に図3、図4、図5を用いて、軸筒7の筆記先端部8側へのキャップ2の装着動作について説明を行う。
キャップ本体21を一方の手で把持し、万年筆本体3をもう一方の手で把持し、筆記先端部8をキャップ本体21内に挿し込むと、図3に示すように、可動管5は自重とコイルバネ6の弾発力により後方に移動し、可動管5の後端がキャップ本体21の後端と同一に位置していることにより、筆記先端部8をキャップ本体21開口部の略中央に向けて挿入するだけで、筆記先端部8が可動管5内に収容される。
この時、キャップ本体21の内面に筆記端84を接触してしまっても、インキは可動管5内にのみ付着し、キャップ本体21の内面ならびに中子4の内面は汚染されない。
キャップ2の装着動作を進行させると、図4に示すように、可動管5の内形寸法よりも軸筒前端7fの外形寸法が大きいために、軸筒前方部9は可動管5内には収容されず、軸筒前端7fが可動管5の後端に当接し、軸筒前端7fに押された可動管5がコイルバネ6を圧縮しつつ前方に移動する。
さらにキャップ2の装着動作を進行させると、図5に示すように、軸筒前方部9の前端外周に形成された膨出部91と中子4の後端内面に形成された係合溝41とが係合し、キャップ2の装着が完了すると共に、中子4の内部が気密状態となり筆記先端部8の乾燥を防止する。
この時、キャップ本体21の内面ならびに中子4の内面にインキは付着していないため、軸筒前方部9の外周がインキで汚染されることはなかった。
次に図6を用いて、万年筆1のキャップ2を取り外して軸筒7の後端側に装着する動作について説明を行う。
図5に示す状態からキャップ本体21を一方の手で把持し、万年筆本体3をもう一方の手で把持し、キャップ2を万年筆本体3から取り外すと、可動管5は自重とコイルバネ6の弾発力により後方に移動し、可動管5の後端がキャップ本体21の後端と同一に位置する。
キャップ本体21の開口端を上方に向け、軸筒後端をキャップ本体21内に挿し込むと、可動管5の内形寸法よりも軸筒後端の外形寸法が大きいために、軸筒後端は可動管6内には収容されず、軸筒後端が可動管5の前端に当接し、軸筒後端に押された可動管5がコイルバネ6を圧縮しつつ後方に移動し、軸筒後方部の外周がキャップ本体21の内周壁に接触してキャップ2の装着が完了する。
この時、キャップ本体21の内周壁にインキは付着していないため、軸筒後方部の外周がインキで汚染されることはなかった。
また、軸筒7とキャップ本体21とが、軸筒後方部の外周とキャップ本体21の内周壁との間で接触していることに加えて、軸筒7の後端と可動管5の前端との間でも接触しているため、筆記時に手が触れた場合においてもキャップ2がぐらつくことがなかった。
また、筆記先端部8の筆記端84を可動管5の後端に接触してしまい、可動管5の後端をインキで汚してしまった場合においても、可動管5の後端には、図2に示すように円柱状の凸部51が一定間隔で複数形成してあるため、この汚染を掃除せず放置したままでキャップ2を軸筒7の筆記先端部8側に装着したり、キャップ2を軸筒7の後端側に装着しても、軸筒前端7fおよび軸筒後端7rと可動管5とは可動管後端5rの凸部51のみで当接し、凸部51以外に付着したインキは軸筒前端7fや軸筒後端7rに転移せず、軸筒7や使用者の手や紙などの汚染を低減することができた。
軸筒7の筆記先端部8側へのキャップ2の着脱を繰り返して行ったところ、中子4がキャップ本体21内に固着されていることにより、軸筒前方部9の前端外周に形成された膨出部91に押されても中子4は移動せずに確実に軸筒7に密嵌された。
また、キャップ2の着脱を繰り返すことにより、キャップ本体21内に収納されたコイルバネ6の劣化が進んで弾発力が弱まっても、中子4がキャップ本体21内に固着されていることにより、軸筒7の筆記先端部8側へのキャップ装着2時において、軸筒前方部9の膨出部91に押されても中子4は移動せず、キャップ本体21が万年筆本体3に密嵌され、筆記先端部8の乾燥防止機能や保護機能を長期にわたって維持させることができた。
本実施の形態では、キャップ本体21を透明な樹脂で成形し、中子4ならびに可動管5を不透明な樹脂で成形したことにより、中子4内に配されたコイルバネ6ならびに可動管5内面のインキ汚れが外部から視認されることがなく美観が優れる。
本発明は、万年筆、ボールペン、サインペン、マーキングペンなどの筆記具や、修正液、接着剤などの塗布具、アイライナー、ネイルカラーなどの化粧具などに幅広く利用することができる。
1…万年筆、
2…キャップ、21…キャップ本体、3…万年筆本体、
4…中子、41…係合溝、5…可動管、5r…可動管後端、51…凸部、6…コイルバネ、
7…軸筒、7f…軸筒前端、7r…軸筒後端、
8…筆記先端部、81…ペン芯、82…インキ流通溝、83…ペン体、84…筆記端、
9…軸筒前方部、91…膨出部、
10…インキカートリッジ。

Claims (2)

  1. 軸筒の筆記先端部側ならびに軸筒の後端側に装着可能なキャップを有するキャップ式筆記具において、キャップが、キャップ本体と、該キャップ本体内に固着され前記軸筒の前方と係脱可能に係合する中子と、該中子内にキャップ本体の軸心方向に前後動可能に且つ脱落防止状態に配した可動管とを備え、前記可動管内に前記筆記先端部を収容可能とし、前記可動管が後退した状態において、該可動管の後端が前記キャップ本体の後端と同一もしくは後方に配置され、且つ前記可動管の内形寸法よりも前記軸筒前端の外形寸法ならびに該軸筒後端の外形寸法が大きく形成されたことを特徴とするキャップ式筆記具。
  2. 前記可動管の後端に、前記軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時には該軸筒前端と当接し、該軸筒後端側へのキャップ装着時には該軸筒後端と当接する凸部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のキャップ式筆記具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110816121A (zh) * 2019-12-05 2020-02-21 李知微 一种便于清洗的钢笔帽

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