JP2022102760A - 電気コネクタ - Google Patents

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Kohei Noguchi
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Abstract

Figure 2022102760000001
【課題】EMI特性を更に向上させる電気コネクタを提供する。
【解決手段】リセプタクルコネクタ10は、円筒状の立壁部121と、基板に接続される基板接続部122とを有するグランドコンタクト12と、立壁部に囲われるように配置されるシグナルコンタクト11と、グランドコンタクトとシグナルコンタクトとを絶縁状態で保持するハウジング13と、ハウジングをグランドコンタクトに固定する延設部と、を備え、シグナルコンタクトは、接触部111と、該接触部から引き出されるように延び、シグナル端子部に接続される端子部112と、を有し、延設部は、ハウジングから端子部の延在方向と交差する方向に延び、立壁部の外部において基板接続部に係止されることにより、ハウジングをグランドコンタクトに対して固定する。
【選択図】図3

Description

本開示は、電気コネクタに関する。
信号伝送部材に接続されたプラグコネクタと、基板に実装されたリセプタクルコネクタとが嵌合することにより、信号伝送部材と基板の電気回路とを電気的に接続するコネクタ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1のリセプタクルコネクタは、筒状部を有する外部端子と、筒状部の内方に配置される内部端子と、筒状部の内方と外方とを連通する溝が形成された絶縁体と、を備えている。
国際公開第2020/031760号
ここで、上記特許文献1のリセプタクルコネクタには、筒状部の内方から外方に亘って、絶縁体を配置するための切欠きが形成されている。このような切欠きによって、内部端子からの信号が外に漏れ易くなり(ノイズが発生し易くなり)、コネクタのEMI(Electromagnetic Interference)特性が悪化してしまう。
そこで本開示は、EMI特性を更に向上させる電気コネクタを提供する。
本開示の一態様に係る電気コネクタは、基板に実装される電気コネクタであって、基板から離間する方向に延びる接触部、及び、接触部から引き出されるように基板に沿って延びる端子部を有するシグナルコンタクトと、接触部の周囲を継ぎ目なく囲う立壁部、及び、立壁部と一体的に形成されており、基板に沿って外方に延びて立壁部の周囲を継ぎ目なく囲う基板接続部を有するグランドコンタクトと、シグナルコンタクトとグランドコンタクトとの間に配置されており、シグナルコンタクトとグランドコンタクトとを保持する絶縁性のハウジングと、を備える。
本開示の一態様に係る電気コネクタでは、基板から離間する方向において、シグナルコンタクトの接触部の周囲が、グランドコンタクトの立壁部により継ぎ目なく囲われている。また、基板に沿った方向において、立壁部の周囲がグランドコンタクトの基板接続部により継ぎ目なく囲われている。さらに、シグナルコンタクトとグランドコンタクトとの間には絶縁性のハウジングが介在している。このような構成によれば、シグナルコンタクトがグランドコンタクトにより継ぎ目なく囲われるため、シグナルコンタクトからの信号がグランドコンタクトの外部に漏れにくい構成(ノイズが発生しにくい構成)となる。このことで、電気コネクタのEMI特性を向上させることができる。
本開示の一態様に係る電気コネクタにおいて、ハウジングは、立壁部の内周面に沿って延びる柱状部を有する。このような構成によれば、ハウジングと立壁部との接触面積が増加する。これにより、ハウジングは、シグナルコンタクトとグランドコンタクトとをより好適に保持することができる。
本開示の一態様に係る電気コネクタにおいて、グランドコンタクトは、立壁部に囲われた領域に向かって突出し、ハウジングをグランドコンタクトに対して係止する突起状の係止部を有する。このような構成によれば、立壁部に囲われた領域に突出している係止部によって、立壁部と立壁部の内周面に沿って延びる柱状部とが係合される。これにより、ハウジングの脱落が防止されるため、ハウジングをより好適に保持することができる。
本開示の一態様に係る電気コネクタにおいて、係止部は、立壁部における基板から離間する方向の端部である先端部から、立壁部に囲われた領域に向かって突出し、ハウジングには、係止部に係止される凹部が形成されている。柱状部に形成された凹部に対し、突起状の係止部が嵌合されることにより、立壁部の内周面に沿うハウジングの移動(例えば回転)がさらに抑制される。このことで、ハウジングをより好適に保持することができる。
本開示の一態様に係る電気コネクタにおいて、立壁部における先端部は、立壁部に囲われた領域に向けて曲がるように形成されている。このような構成によれば、立壁部に囲われた領域内において、内周面に沿うハウジングが先端部に接することにより、基板から離間する方向に対するハウジングの移動が補助的に抑制される。このことで、ハウジングをより好適に保持することができる。
本開示の一態様に係る電気コネクタにおいて、係止部は、接触部を挟んで互いに対向するように一対設けられている。接触部の周囲において一対の係止部が互いに対向していることにより、ハウジングの移動がバランスよく抑制されるため、ハウジングをより好適に保持することができる。
本開示の一態様に係る電気コネクタにおいて、グランドコンタクトとハウジングとは別体に形成され、ハウジングは、立壁部の内周面に対向する凸状面の圧入部を有する。グランドコンタクトとハウジングとが別体に形成されていることにより、組立方式による電気コネクタの製作が可能となる為、製造設備の簡素化を図ることが出来る。また、凸状面である圧入部がグランドコンタクトの立壁部の内周面を押圧することにより、ハウジングの固定強度がより増すため、ハウジングをより好適に保持することができる。
本開示の一態様に係る電気コネクタにおいて、グランドコンタクトは、絞り加工によって立壁部と基板接続部とが一体的に形成されている。絞り加工により、グランドコンタクトの立壁部と基板接続部とが一体的に形成されると共に、立壁部と基板接続部とに継ぎ目が形成されない。これにより、グランドコンタクトの製造容易性を向上させることができる。
本開示の一態様に係る電気コネクタにおいて、ハウジングは、係止部の周囲を内包するように、インサート成形によってグランドコンタクトと一体に形成される。柱状部と係止部とが固定されることにより、ハウジングをより好適に保持することができる。
本開示によれば、EMI特性を更に向上させる電気コネクタを提供することができる。
第1の実施形態におけるコネクタ装置の斜視図である。 プリント基板に実装されたリセプタクルコネクタの斜視図である。 リセプタクルコネクタを示す図である。図3(a)は平面図、図3(b)は底面図、図3(c)は斜視図である。 リセプタクルコネクタのシグナルコンタクトを示す図である。図4(a)は平面図、図4(b)は斜視図である。 リセプタクルコネクタのグランドコンタクトを示す図である。図5(a)は平面図、図5(b)は底面図、図5(c)は斜視図である。 リセプタクルコネクタのハウジングを示す図である。図6(a)は平面図、図6(b)は底面図、図6(c)は斜視図である。 圧入固定前のリセプタクルコネクタを示す斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合状態を示す図である。図8(a)は平面図、図8(b)は図8(a)のA-A線に沿った断面図である。 第2の実施形態におけるリセプタクルコネクタを示す図である。図9(a)は平面図、図9(b)は底面図、図9(c)は斜視図である。 第3の実施形態におけるコネクタ装置の斜視図である。 プリント基板に実装されたリセプタクルコネクタの斜視図である。 リセプタクルコネクタを示す図である。図12(a)は平面図、図12(b)は底面図、図12(c)は斜視図である。 リセプタクルコネクタのシグナルコンタクトを示す図である。図13(a)は平面図、図13(b)は斜視図である。 リセプタクルコネクタのグランドコンタクトを示す図である。図14(a)は平面図、図14(b)は底面図、図14(c)は斜視図である。 リセプタクルコネクタのハウジングを示す図である。図15(a)は平面図、図15(b)は底面図、図15(c)は斜視図である。 圧入固定前のリセプタクルコネクタを示す斜視図である。 プラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合状態を示す図である。図17(a)は平面図、図17(b)は図17(a)のB-B線に沿った断面図である。
以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1及び図2を参照して、第1の実施形態におけるコネクタ装置1の概要について説明する。図1に示されるように、コネクタ装置1は、リセプタクルコネクタ10(電気コネクタ10)と、プラグコネクタ100とを備えている。リセプタクルコネクタ10は、基板200(図2参照)に、例えば半田付け等により実装されている。プラグコネクタ100は、同軸ケーブルSC(信号伝送部材)に接続されると共にリセプタクルコネクタ10に嵌合される。コネクタ装置1では、同軸ケーブルSCの端部に取り付けられたプラグコネクタ100が、基板200に実装されたリセプタクルコネクタ10と嵌合することにより、同軸ケーブルSCと基板200の電気回路とを電気的に接続する。基板200は、例えばプリント基板であるがこれに限定されない。また、同軸ケーブルSCに替えて、種々の電子機器の信号を伝送する他の信号伝送部材を用いてもよい。
以下の説明においては、コネクタ装置1におけるリセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ100の嵌合方向を「Z方向」、嵌合状態における同軸ケーブルSCの軸方向を「X方向」、Z方向及びX方向に直交する方向を「Y方向」として説明する場合がある。また、Z方向に関して、例えば図1に示した状態のプラグコネクタ100が位置する方向を「上」、リセプタクルコネクタ10が位置する方向を「下」として説明する場合がある。また、X方向に関して、同軸ケーブルSCにおけるプラグコネクタ100が取り付けられた端部が位置する方向を「前」、反対の端部が位置する方向を「後」として説明する場合がある。
次に、図3~図8を参照して、第1の実施形態におけるリセプタクルコネクタ10の詳細について説明する。図3(a)~図3(c)に示されるように、リセプタクルコネクタ10は、シグナルコンタクト11と、グランドコンタクト12と、ハウジング13と、を備える。第1の実施形態では、グランドコンタクト12とハウジング13とは別体に形成されている。
シグナルコンタクト11は、ハウジング13に囲われるように取り付けられている。シグナルコンタクト11はまた、リセプタクルコネクタ10の中央に配置されている。グランドコンタクト12は、シグナルコンタクト11及びハウジング13の周囲を囲うように配置される。
図4(a)及び図4(b)に示されるように、シグナルコンタクト11は、円筒状の導電体である。シグナルコンタクト11は、例えば薄板状の金属部材から形成される。シグナルコンタクト11は、プラグコネクタ100のシグナルコンタクト101に電気的に接続される(図8(b)参照)。
シグナルコンタクト11は、基板200から離間する方向(上方向)に延びる接触部111、及び、接触部111の下端から引き出されるように基板200に沿って延びる端子部112を有する。
接触部111は、Z方向を軸方向とする円筒形状に形成されている。接触部111の外周面は、プラグコネクタ100のシグナルコンタクト101に接触する(図8(b)参照)。
端子部112は、矩形状に形成されている。例えば、端子部112は、Z方向から見てY方向の長さがX方向の長さよりも短く形成される。端子部112は、接触部111の下端に連続すると共に、X方向の前方(同軸ケーブルSCの内部導体SC1から遠ざかる方向(図8(b)参照))に延び、基板200のシグナル端子部(不図示)に接続される。
図3(a)に戻り、端子部112は、グランドコンタクト12に囲われた領域内に収容される。端子部112はまた、先端領域である露出部11xが外部に露出している。外部に露出しているとは、例えば、外部から視認可能であることをいう。より具体的には、リセプタクルコネクタ10を平面視すると、露出部11xが視認可能に配置されている。露出部11xは、端子部112におけるシグナル端子部(不図示)との接触領域である。
図5(a)~図5(c)に示されるように、グランドコンタクト12は、矩形に形成された板状の片面中央に円筒が配置された形状を有する導電体である。グランドコンタクト12を平面視すると、グランドコンタクト12の中央領域は略円形にくり貫かれている。グランドコンタクト12は、プラグコネクタ100のグランドコンタクト102に電気的に接続される(図8(b)参照)。
グランドコンタクト12は、接触部111の周囲を継ぎ目なく囲う立壁部121、及び、立壁部121と一体的に形成されており、基板200に沿って外方に延びて立壁部121の周囲を継ぎ目なく囲う基板接続部122を有する。また、グランドコンタクト12は、立壁部121に囲われた領域に向かって突出し、ハウジング13をグランドコンタクト12に対して係止する突起状の係止部123を有する。
立壁部121は、Z方向を軸方向とする円筒形状に形成されている。立壁部121は、その筒孔内にハウジング13を収容する。立壁部121は、ハウジング13の周囲を継ぎ目なく囲うことにより、シグナルコンタクト11の接触部111を継ぎ目なく囲う。立壁部121の外周面121aには、その全周に亘って、立壁部121の軸方向の中心に向かって窪んだ嵌合凹部12xが形成されている。嵌合凹部12xは、プラグコネクタ100のグランドコンタクト102の外周に形成された嵌合凸部102xと嵌合される(図8(b)参照)。立壁部121の内周面121bは、ハウジング13が形成されていない領域を除き、後述するハウジング13の外周面13aに接している(図8(b)参照)。
立壁部121には、基板200から離間する方向の端部(上端部)である先端部121cが形成されている。ここでの端部とは、先端のみを指すのではなく、先端の近傍の領域を含む。立壁部121における先端部121cは、立壁部121に囲われた領域に向けて曲がるように形成されている。先端部121cは、内周面121b寄りの領域において、後述するハウジング13の当接部132bに接する。このように接することにより、先端部121cは、上方向に対するハウジング13の移動を補助的に抑制する。
基板接続部122は、板状に形成されており、立壁部121の下端に連続すると共に、基板200に沿って外方に向けて放射状に延びて、立壁部121の周囲を継ぎ目なく囲う。基板接続部122は、基板200上に配置され(図2参照)、基板200のグランド端子部(不図示)に接続される。
グランドコンタクト12は、絞り加工によって立壁部121と基板接続部122とが一体的に形成されている。例えば、グランドコンタクト12は、金属板に対し絞り加工(例えば円筒絞り加工)を施すことによって、側面部分である立壁部121と、フランジ部分である基板接続部122とが一体的に形成されている。グランドコンタクト12が絞り加工によって形成されているため、立壁部121及び基板接続部122には継ぎ目が形成されない。また、立壁部121は、基板接続部122から立設するように、基板接続部122に連続して形成されている。
係止部123は、立壁部121に囲われた領域に向かって突出する突起である。例えば、係止部123は、立壁部121における基板200から離間する方向の端部である先端部121cから、立壁部121に囲われた領域に向かって突出している。係止部123は、先端部121cに連続して先端部121cと一体的に形成されている。係止部123は、ハウジング13に係止されることにより、立壁部121の内周面121bに沿うハウジング13の移動(例えば回転)を抑制する。係止部123はまた、接触部111を挟んで互いに対向するように一対設けられている。すなわち、係止部123は、リセプタクルコネクタ10の中心に向けて突出するように、一対設けられている。係止部123は、本実施形態の様に二対以上設けられてもよい。
図6(a)~図6(c)に示されるように、ハウジング13は、Z方向を軸方向とする底面を有する半円筒状に形成されている絶縁性の部材である。ハウジング13は、例えば樹脂により構成される。ハウジング13は、例えば本実施形態では、インサート成形により、シグナルコンタクト11と一体的に形成されている。その為、図4(a)、図4(b)、および図6(a)~図6(c)は、一体化される前のシグナルコンタクト11とハウジング13とを表したものである。
ハウジング13は、シグナルコンタクト11とグランドコンタクト12との間に配置されており、シグナルコンタクト11とグランドコンタクト12とを保持する。ハウジング13は、シグナルコンタクト11の一部を囲うと共に、グランドコンタクト12の立壁部121に囲われるように配置される。ハウジング13の外周面13aは、ハウジング13が形成されていない領域を除き、立壁部121の内周面121bに接している(図8(b)参照)。
ハウジング13は、基部131と、柱状部132と、圧入部133と、を有する。基部131は、半円板状に形成されており、ハウジング13の一端に配置されている。基部131は、プラグコネクタ100に対向する上面131aと、基板200に対向する底面131bと、を有する。基部131には、上面131a中央から底面131b中央にかけて、接触部111を取り付けるための穴である支持部13yが形成されている。
柱状部132は、半円筒状に形成されており、基部131から立設するように、基部131に連続して形成されている。柱状部132は、立壁部121の内周面121bに沿ってZ方向に延びている。柱状部132の先端(上端)は、立壁部121の先端部121cに至る形状とされてもよいし、先端部121cに至らない(先端部121cよりも下方までしか延びていない)形状とされてもよい。柱状部132の先端は、基板200から離間する方向(上方向)において、立壁部121の先端部121cを超えないように形成されている(図3(c)参照)。
ハウジング13には、係止部123に係止される凹部132aが形成されている。より具体的には、柱状部132には、係止部123に係止される凹部132aが形成されている。例えば、凹部132aは、柱状部132の上端部において、柱状部132の周方向に沿って所定の間隔で複数形成されている。凹部132aは、柱状部132の上端部から基板200に向かって、係止部123の形状に対応して窪むように形成されている。凹部132aはまた、ハウジング13が形成されていない領域を除き、係止部123に対応する位置に形成されている。
柱状部132には、立壁部121の先端部121cにおける内周面121b寄りの領域に接する当接部132bが形成されている。例えば、当接部132bは、上端部において、ハウジング13が形成されている領域の全周に亘って、立壁部121における先端部121cの内周面121b寄りの領域に対応して段差状に形成されている。当接部132bが先端部121cに接することによって、上方向に対するハウジング13の移動が補助的に抑制される。
圧入部133は、立壁部121の内周面121bに対向する凸状面である。図7に示されるように、ハウジング13はグランドコンタクト12と別体に形成されている。ハウジング13は、立壁部121に囲われた領域に挿入され、グランドコンタクト12に対し圧入固定される。ここで、圧入部133は、立壁部121の内周面121bを押圧して、グランドコンタクト12とハウジング13とを固定する。このように固定されることにより、ハウジング13がグランドコンタクト12から脱落することを抑制できる。圧入部133は、ハウジング13の外周面13a上に複数(例えば4つ)設けられている。
図3(a)に戻り、ハウジング13は、立壁部121に囲われた領域にのみ設けられている。リセプタクルコネクタ10を平面視すると、ハウジング13は、端子部112の延在方向において、端子部112の先端よりも接触部111寄りの領域にのみ設けられている。ハウジング13は、シグナルコンタクト11の露出部11xを外部に露出させるように形成されている。ハウジング13は、例えば、一部が切り欠かれた構成とされることにより露出部11xを外部に露出させるように形成されていてもよい。
リセプタクルコネクタ10では、シグナルコンタクト11の周囲がグランドコンタクト12により継ぎ目なく囲われている。言い換えると、リセプタクルコネクタ10は、シグナルコンタクト11の周囲が完全に閉じた構造となっている。このようなリセプタクルコネクタ10は、シグナルコンタクト11からの信号がグランドコンタクト12の外部に漏れにくい構成(ノイズが発生しにくい構成)となる。
[リセプタクルコネクタ及びプラグコネクタの嵌合状態]
次に、図8(a)及び図8(b)を参照して、リセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ100が互いに嵌合した状態のコネクタ装置1について説明する。図8(a)は平面図、図8(b)は(a)のA-A線に沿った断面図である。図8(b)に示されるように、プラグコネクタ100は、シグナルコンタクト101と、グランドコンタクト102と、ハウジング103と、を備える。
シグナルコンタクト101は、リセプタクルコネクタ10のシグナルコンタクト11に電気的に接続される。シグナルコンタクト101は、ハウジング103の内部に取り付けられている。シグナルコンタクト101はまた、同軸ケーブルSCの内部導体SC1に接続されると共に、シグナルコンタクト11の接触部111に接続される。
グランドコンタクト102は、X方向に沿って延在している。グランドコンタクト102の延在方向における一方は、リセプタクルコネクタ10のグランドコンタクト12に嵌合される円筒形状に形成されている。グランドコンタクト102の延在方向における他方は、同軸ケーブルSCの外部導体に接続されている。グランドコンタクト102における円筒形状の下端寄りの領域には、その全周に亘って径方向の中心に向けて突出した嵌合凸部102xが形成されている。
ハウジング103は、円筒形状に形成されており、シグナルコンタクト101及びグランドコンタクト102を絶縁状態で保持する。ハウジング103の外周面はグランドコンタクト102の内周面に接している。
リセプタクルコネクタ10の立壁部121における嵌合凹部12xと、プラグコネクタ100のグランドコンタクト102における嵌合凸部102xとが係合する。これにより、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ100とが互いに嵌合された状態となる。嵌合状態においては、端子部112が、プラグコネクタ100のグランドコンタクト102に囲われた領域内に収容されている。
嵌合状態においては、同軸ケーブルSCの内部導体SC1に接続されているシグナルコンタクト101が、リセプタクルコネクタ10の接触部111に接触している。接触部111は、端子部112を介して基板200のシグナル端子部(不図示)に接続されている。これにより、コネクタ装置1の信号伝送回路が構成されている。
また、嵌合状態においては、同軸ケーブルSCの外部導体に接続されているグランドコンタクト102が、リセプタクルコネクタ10の立壁部121に接触している。立壁部121は、基板接続部122を介して基板200のグランド端子部(不図示)に接続されている。これにより、コネクタ装置1のグランド回路が構成されている。
[本実施形態の効果]
次に、上述したリセプタクルコネクタ10(電気コネクタ10)の作用効果について説明する。
本実施形態に係る電気コネクタ10は、基板200に実装される電気コネクタ10であって、基板200から離間する方向に延びる接触部111、及び、接触部111から引き出されるように基板200に沿って延びる端子部112を有するシグナルコンタクト11と、接触部111の周囲を継ぎ目なく囲う立壁部121、及び、立壁部121と一体的に形成されており、基板200に沿って外方に延びて立壁部121の周囲を継ぎ目なく囲う基板接続部122を有するグランドコンタクト12と、シグナルコンタクト11とグランドコンタクト12との間に配置されており、シグナルコンタクト11とグランドコンタクト12とを保持する絶縁性のハウジング13と、を備える。
本実施形態に係る電気コネクタ10では、基板200から離間する方向において、シグナルコンタクト11の接触部111の周囲が、グランドコンタクト12の立壁部121により継ぎ目なく囲われている。また、基板200に沿った方向において、立壁部121の周囲がグランドコンタクト12の基板接続部122により継ぎ目なく囲われている。さらに、シグナルコンタクト11とグランドコンタクト12との間には絶縁性のハウジング13が介在している。このような構成によれば、シグナルコンタクト11がグランドコンタクト12により継ぎ目なく囲われるため、シグナルコンタクト11からの信号がグランドコンタクト12の外部に漏れにくい構成(ノイズが発生しにくい構成)となる。このことで、電気コネクタのEMI特性を向上させることができる。
本実施形態に係る電気コネクタ10において、ハウジング13は、立壁部121の内周面121bに沿って延びる柱状部132を有する。このような構成によれば、ハウジング13と立壁部121との接触面積が増加する。これにより、ハウジング13は、シグナルコンタクト11とグランドコンタクト12とをより好適に保持することができる。
本実施形態に係る電気コネクタ10において、グランドコンタクト12は、立壁部121に囲われた領域に向かって突出し、ハウジング13をグランドコンタクト12に対して係止する突起状の係止部123を有する。このような構成によれば、立壁部121に囲われた領域に突出している係止部123によって、立壁部121と立壁部121の内周面121bに沿って延びる柱状部132とが係合される。これにより、ハウジング13の脱落が防止されるため、ハウジング13をより好適に保持することができる。
本実施形態に係る電気コネクタ10において、係止部123は、立壁部121における基板200から離間する方向の端部である先端部121cから、立壁部121に囲われた領域に向かって突出し、ハウジング13には、係止部123に係止される凹部132aが形成されている。柱状部132に形成された凹部132aに対し、突起状の係止部123が嵌合されることにより、立壁部121の内周面121bに沿うハウジング13の移動(例えば回転)がさらに抑制される。このことで、ハウジング13をより好適に保持することができる。
本実施形態に係る電気コネクタ10において、立壁部121における先端部121cは、立壁部121に囲われた領域に向けて曲がるように形成されている。このような構成によれば、立壁部121に囲われた領域内において、内周面121bに沿うハウジング13が先端部121cに接することにより、基板200から離間する方向に対するハウジング13の移動が補助的に抑制される。このことで、ハウジング13をより好適に保持することができる。
本実施形態に係る電気コネクタ10において、係止部123は、接触部111を挟んで互いに対向するように一対設けられている。接触部111の周囲において一対の係止部123が互いに対向していることにより、ハウジング13の移動がバランスよく抑制されるため、ハウジング13をより好適に保持することができる。
本実施形態に係る電気コネクタ10において、グランドコンタクト12とハウジング13とは別体に形成され、ハウジング13は、立壁部121の内周面121bに対向する凸状面の圧入部を有する。グランドコンタクト12とハウジング13とが別体に形成されていることにより、組立方式による電気コネクタの製作が可能となる為、製造設備の簡素化を図ることが出来る。また、凸状面である圧入部がグランドコンタクト12の立壁部121の内周面121bを押圧することにより、ハウジング13の固定強度がより増すため、ハウジング13をより好適に保持することができる。
本実施形態に係る電気コネクタ10において、グランドコンタクト12は、絞り加工によって立壁部121と基板接続部122とが一体的に形成されている。絞り加工により、グランドコンタクト12の立壁部121と基板接続部122とが一体的に形成されると共に、立壁部121と基板接続部122とに継ぎ目が形成されない。これにより、グランドコンタクト12の製造容易性を向上させることができる。
[第2の実施形態]
図9を参照して、第2の実施形態におけるリセプタクルコネクタ20(電気コネクタ20)の詳細について、リセプタクルコネクタ10(第1の実施形態)と異なる点を主に説明する。図9(a)~図9(c)に示されるように、リセプタクルコネクタ20は、シグナルコンタクト11と、グランドコンタクト12と、ハウジング13と、を備える。リセプタクルコネクタ20では、インサート成形によって、シグナルコンタクト11と、グランドコンタクト12と、ハウジング13と、が一体的に形成されている。
係止部123は、接触部111に向かって徐々に厚みが薄くなる(すなわち、係止部123における接触部111寄りの領域ほど先細りとなる)テーパ形状とされている。
ハウジング13は、係止部123の周囲を内包するように、インサート成形によってグランドコンタクト12と一体的に形成される。例えば、ハウジング13は、立壁部121の内周面121bに沿って充填され、柱状部132が形成される。ハウジング13はまた、テーパ形状である係止部123の周囲に沿って充填され、柱状部132と係止部123とが固定される。係止部123の先端は、ハウジング13の柱状部132の内周面に至ってもよい(柱状部132を貫通してもよい)し、至らなくてもよい。
[本実施形態の効果]
本実施形態に係る電気コネクタ20において、ハウジング13は、係止部123の周囲を内包するように、インサート成形によってグランドコンタクト12と一体に形成される。柱状部132と係止部123とが固定されることにより、ハウジング13をより好適に保持することができる。
[第3の実施形態]
図10及び図11を参照して、第3の実施形態におけるコネクタ装置3の概要について説明する。図10に示されるように、コネクタ装置3は、リセプタクルコネクタ30(電気コネクタ30)と、プラグコネクタ300とを備えている。以下、コネクタ装置3の詳細について、コネクタ装置1(第1の実施形態)と異なる点を主に説明する。
コネクタ装置3は、複数の接続端子を有する多芯コネクタである。プラグコネクタ300は、複数の同軸ケーブルSC(信号伝送部材)に接続されている。リセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ300とが互いに嵌合した状態において、リセプタクルコネクタ30から見たプラグコネクタ300の形状、及び、プラグコネクタ300から見たリセプタクルコネクタ30の形状は、いずれも長方形に近似している。以下、この長方形の長辺に沿う方向(Y方向)を長辺方向といい、この長方形の短辺に沿う方向(X方向)を短辺方向という。
次に、図12~図17を参照して、第3の実施形態におけるリセプタクルコネクタ30の詳細について説明する。図12(a)~図12(c)に示されるように、リセプタクルコネクタ30は、シグナルコンタクト31と、グランドコンタクト32と、ハウジング33と、を備える。
シグナルコンタクト31は、ハウジング33に囲われるように取り付けられている。シグナルコンタクト31は、複数(例えば3つ)設けられている。シグナルコンタクト31は、例えばリセプタクルコネクタ30の中央に1つのシグナルコンタクト31が配置されており、長辺方向に沿って、中央のシグナルコンタクト31を挟み込むように2つのシグナルコンタクト31が配置されている。すべてのシグナルコンタクト31は、プラグコネクタ300から見た接触方向が同一の方向に沿うように配置されている。
図13(a)及び図13(b)に示されるように、シグナルコンタクト31は、一対の突起形状を有する導電体である。シグナルコンタクト31の突起は、Z方向に沿ってそれぞれ突出している。シグナルコンタクト31は、基板200との接続部分と、プラグコネクタ300のシグナルコンタクト301との接触部分とが互いに連結されている。シグナルコンタクト31は、例えば金属板に曲げ加工等を施すことによって形成される。
シグナルコンタクト31は、基板200から離間する方向(上方向)に延びる接触部311、及び、接触部311の下端から引き出されるように基板200に沿って延びる端子部312を有する。
接触部311は、第1部分311aと、第2部分311bと、連結部311cとを有する。第1部分311a及び第2部分311bは、Z方向に沿いプラグコネクタ300に向かってそれぞれ突出する。第1部分311aと第2部分311bとは、短辺方向において互いに対向するように接続方向に沿って延びている。第1部分311a及び第2部分311bはそれぞれ、プラグコネクタ300のシグナルコンタクト301を挟み込むように接触する(図17(b)参照)。連結部311cは、第1部分311aの下端と第2部分311bの下端とを連結する。
端子部312は、矩形状に形成されている。例えば、端子部312は、Z方向から見てY方向の長さがX方向の長さよりも短く形成される。端子部312は、接触部311の下端に連続すると共に、X方向の前方(同軸ケーブルSCの内部導体SC1から遠ざかる方向(図17(b)参照))に延び、基板200のシグナル端子部(不図示)に接続される。
図12(a)に戻り、端子部312は、グランドコンタクト32に囲われた領域内に収容される。端子部312はまた、先端領域である露出部31xが外部に露出している。露出部31xは、端子部312におけるシグナル端子部(不図示)との接触領域である。
図14(a)~図14(c)に示されるように、グランドコンタクト32は、矩形に形成された板状の片面中央に角筒が配置された形状を有する導電体である。グランドコンタクト32を平面視すると、グランドコンタクト32の中央領域は長方形にくり貫かれている。グランドコンタクト32は、プラグコネクタ300のグランドコンタクト302に電気的に接続される(図17(b)参照)。グランドコンタクト32は、長辺方向に一対の長辺と、短辺方向に一対の短辺とを有する。
グランドコンタクト32は、接触部311の周囲を継ぎ目なく囲う立壁部321、及び、立壁部321と一体的に形成されており、基板200に沿って外方に延びて立壁部321の周囲を継ぎ目なく囲う基板接続部322を有する。また、グランドコンタクト32は、立壁部321に囲われた領域に向かって突出し、ハウジング33をグランドコンタクト32に対して係止する突起状の係止部323を有する。
立壁部321は、Z方向を軸方向とする角筒形状に形成されている。立壁部321は、その筒孔内にハウジング33を収容する。立壁部321は、ハウジング33の周囲を継ぎ目なく囲うことにより、シグナルコンタクト31の接触部311を継ぎ目なく囲う。立壁部321の外周面321aには、その全周に亘って、立壁部321の軸方向の中心に向かって窪んだ嵌合凹部32xが形成されている。嵌合凹部32xは、プラグコネクタ300のグランドコンタクト302の外周に形成された嵌合凸部302xと嵌合される(図17(b)参照)。立壁部321の内周面321bは、ハウジング33が形成されていない領域を除き、後述するハウジング33の外周面33aに接している(図17(b)参照)。
立壁部321には、基板200から離間する方向の端部(上端部)である先端部321cが形成されている。ここでの端部とは、先端のみを指すのではなく、先端の近傍の領域を含む。立壁部321における先端部321cは、立壁部321に囲われた領域に向けて曲がるように形成されている。先端部321cは、内周面321b寄りの領域において、後述するハウジング33の当接部332bに接する。このように接することにより、先端部321cは、上方向に対するハウジング33の移動を補助的に抑制する。
基板接続部322は、板状に形成されており、立壁部321の下端に連続すると共に、基板200に沿って外方に向けて放射状に延びて、立壁部321の周囲を継ぎ目なく囲う。基板接続部322は、基板200上に配置され(図11参照)、基板200のグランド端子部(不図示)に接続される。
グランドコンタクト32は、絞り加工によって立壁部321と基板接続部322とが一体的に形成されている。例えば、グランドコンタクト32は、金属板に対し絞り加工(例えば角筒絞り加工)を施すことによって、側面部分である立壁部321と、フランジ部分である基板接続部322とが一体的に形成されている。グランドコンタクト32が絞り加工によって形成されているため、立壁部321及び基板接続部322には継ぎ目が形成されない。また、立壁部321は、基板接続部322から立設するように、基板接続部322に連続して形成されている。
係止部323は、立壁部321に囲われた領域に向かって突出する突起である。例えば、係止部323は、立壁部321における基板200から離間する方向の端部である先端部321cから、立壁部321に囲われた領域に向かって突出している。係止部323は、先端部321cに連続して先端部321cと一体的に形成されている。係止部323は、ハウジング33に係止されることにより、立壁部321の内周面321bに沿うハウジング33の移動を抑制する。係止部323はまた、接触部311を挟んで互いに対向するように一対設けられている。すなわち、係止部123は、リセプタクルコネクタ10の中心に向けて突出するように、一対設けられている。係止部323は、二対以上設けられてもよい。
図15(a)~図15(c)に示されるように、ハウジング33は、長方形状に形成されている絶縁性の部材である。ハウジング33は、例えば樹脂により構成される。本実施形態では、ハウジング33とシグナルコンタクト31とは、組立方式により製作される。例えばインサート成形により、ハウジング33とシグナルコンタクト31とは、一体的に形成されても良い。
ハウジング33は、シグナルコンタクト31とグランドコンタクト32との間に配置されており、シグナルコンタクト31とグランドコンタクト32とを保持する。ハウジング33は、シグナルコンタクト31の一部を囲うと共に、グランドコンタクト32の立壁部321に囲われるように配置される。ハウジング33の外周面33aは、ハウジング33が形成されていない領域を除き、立壁部321の内周面321bに接している(図17(b)参照)。
ハウジング33は、基部331と、柱状部332と、圧入部333と、を有する。基部331は、長方形状に形成されており、ハウジング33の中央に配置されている。基部331は、プラグコネクタ300に対向する上面331aと、基板200に対向する底面331bと、を有する。基部331には、上面331aから底面331bにかけて、長辺方向に沿って接触部311を取り付けるための穴である支持部33yが形成されている。支持部33yは、シグナルコンタクト31の数に対応する数だけ(すなわち3つ)、シグナルコンタクト31が配置される位置に対応する位置に形成されている。尚、本実施形態では、シグナルコンタクト31が3つ形成されているが、そのうち、一つをグランドコンタクト32としても良く、シグナルコンタクト31の数に応じ、グランドコンタクト32を適宜設けても良い。
柱状部332は、角筒状に形成されており、基部331の外周を取り囲むように、基部331に連続して形成されている。柱状部332は、立壁部321の内周面321bに沿ってZ方向に延びている。柱状部332の先端(上端)は、立壁部321の先端部321cに至る形状とされてもよいし、先端部321cに至らない(先端部121cよりも下方までしか延びていない)形状とされてもよい。柱状部332の先端は、基板200から離間する方向(上方向)において、立壁部321の先端部321cを超えないように形成されている(図12(c)参照)。
ハウジング33には、係止部323に係止される凹部332aが形成されている。より具体的には、柱状部332には、係止部323に係止される凹部332aが形成されている。例えば、凹部332aは、柱状部332の上端部において、柱状部332の周方向に沿って所定の間隔で複数形成されている。凹部332aは、柱状部332の上端部から基板200に向かって、係止部323の形状に対応して窪むように形成されている。凹部332aはまた、ハウジング33が形成されていない領域を除き、係止部323に対応する位置に形成されている。
柱状部332には、立壁部321の先端部321cにおける内周面321b寄りの領域に接する当接部332bが形成されている。例えば、当接部332bは、上端部において、ハウジング33が形成されている領域の全周に亘って、立壁部321における先端部321cの内周面321b寄りの領域に対応して段差状に形成されている。当接部332bが先端部321cに接することによって、上方向に対するハウジング33の移動が補助的に抑制される。
圧入部333は、立壁部321の内周面321bに対向する凸状面である。図16に示されるように、ハウジング33はグランドコンタクト32と別体に形成されている。ハウジング33は、立壁部321に囲われた領域に挿入され、グランドコンタクト32に対し圧入固定される。ここで、圧入部333は、立壁部321の内周面321bを押圧して、グランドコンタクト32とハウジング33とを固定する。このように固定されることにより、ハウジング33がグランドコンタクト32から脱落することを抑制できる。圧入部333は、ハウジング33の外周面33a上に複数(例えばハウジング33の四隅に対応して4つ)設けられている。
図12(a)に戻り、ハウジング33は、立壁部321に囲われた領域にのみ設けられている。リセプタクルコネクタ30を平面視すると、ハウジング33は、端子部312の延在方向において、端子部312の先端よりも接触部311寄りの領域にのみ設けられている。ハウジング33は、シグナルコンタクト31の露出部31xを外部に露出させるように形成されている。ハウジング33は、例えば、一部が切り欠かれた構成とされることにより露出部31xを外部に露出させるように形成されていてもよい。この様に平面視した場合にシグナルコンタクト31の露出部31xが外部に露出することで、リセプタクルコネクタ30を基板200に実装した際に、シグナルコンタクト31と基板200との接続が視認可能である。
リセプタクルコネクタ30では、シグナルコンタクト31の周囲がグランドコンタクト32により継ぎ目なく囲われている。言い換えると、リセプタクルコネクタ30は、シグナルコンタクト31の周囲が完全に閉じた構造となっている。このようなリセプタクルコネクタ30は、シグナルコンタクト31からの信号がグランドコンタクト32の外部に漏れにくい構成(ノイズが発生しにくい構成)となる。
[リセプタクルコネクタ及びプラグコネクタの嵌合状態]
次に、図17(a)及び図17(b)を参照して、リセプタクルコネクタ30及びプラグコネクタ300が互いに嵌合した状態のコネクタ装置3について説明する。図17(a)は平面図、図17(b)は(a)のA-A線に沿った断面図である。図17(b)に示されるように、プラグコネクタ300は、シグナルコンタクト301と、グランドコンタクト302と、ハウジング303と、を備える。
シグナルコンタクト301は、リセプタクルコネクタ30のシグナルコンタクト31に電気的に接続される。シグナルコンタクト301は、ハウジング303の内部に取り付けられている。シグナルコンタクト301はまた、同軸ケーブルSCの内部導体SC1に接続されると共に、シグナルコンタクト31の接触部311に挟み込まれるようにして接続される。
グランドコンタクト302は、X方向に沿って延在している。グランドコンタクト302の延在方向における一方は、リセプタクルコネクタ30のグランドコンタクト32に嵌合される角筒形状に形成されている。グランドコンタクト302の延在方向における他方は、同軸ケーブルSCの外部導体に接続されている。グランドコンタクト302における角筒形状の下端寄りの領域には、その全周に亘って径方向の中心)に向けて突出した嵌合凸部302xが形成されている。
ハウジング303は、角筒形状に形成されており、シグナルコンタクト301及びグランドコンタクト302を絶縁状態で保持する。ハウジング303の外周面はグランドコンタクト302の内周面に接している。
リセプタクルコネクタ30の立壁部321における嵌合凹部32xと、プラグコネクタ300のグランドコンタクト302における嵌合凸部302xとが係合する。これにより、リセプタクルコネクタ30とプラグコネクタ300とが互いに嵌合された状態となる。嵌合状態においては、端子部312が、プラグコネクタ300のグランドコンタクト302に囲われた領域内に収容されている。
嵌合状態においては、同軸ケーブルSCの内部導体SC1に接続されているシグナルコンタクト301が、リセプタクルコネクタ30の接触部311に接触している。接触部311は、端子部312を介して基板200のシグナル端子部(不図示)に接続されている。これにより、コネクタ装置3の信号伝送回路が構成されている。
また、嵌合状態においては、同軸ケーブルSCの外部導体に接続されているグランドコンタクト302が、リセプタクルコネクタ30の立壁部321に接触している。立壁部321は、基板接続部322を介して基板200のグランド端子部(不図示)に接続されている。これにより、コネクタ装置3のグランド回路が構成されている。なお、第3の実施形態における相手コネクタであるプラグコネクタ300は、同軸ケーブルSCに接続されているが、例えばフレキシブル基板(FPC)が接続された他の基板が接続されている相手コネクタであっても良い。
以上、実施形態について説明したが、本開示は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
10…リセプタクルコネクタ(電気コネクタ)、11…シグナルコンタクト、111…接触部、112…端子部、121…立壁部、122…基板接続部、12…グランドコンタクト、13…ハウジング、20…リセプタクルコネクタ(電気コネクタ)、200…基板、30…リセプタクルコネクタ(電気コネクタ)、31…シグナルコンタクト、311…接触部、312…端子部、321…立壁部、322…基板接続部、32…グランドコンタクト、33…ハウジング。

Claims (9)

  1. 基板に実装される電気コネクタであって、
    前記基板から離間する方向に延びる接触部、及び、前記接触部から引き出されるように前記基板に沿って延びる端子部を有するシグナルコンタクトと、
    前記接触部の周囲を継ぎ目なく囲う立壁部、及び、前記立壁部と一体的に形成されており、前記基板に沿って外方に延びて前記立壁部の周囲を継ぎ目なく囲う基板接続部を有するグランドコンタクトと、
    前記シグナルコンタクトと前記グランドコンタクトとの間に配置されており、前記シグナルコンタクトと前記グランドコンタクトとを保持する絶縁性のハウジングと、
    を備える電気コネクタ。
  2. 前記ハウジングは、前記立壁部の内周面に沿って延びる柱状部を有する、請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記グランドコンタクトは、前記立壁部に囲われた領域に向かって突出し、前記ハウジングを前記グランドコンタクトに対して係止する突起状の係止部を有する、請求項1または2記載の電気コネクタ。
  4. 前記係止部は、前記立壁部における前記基板から離間する方向の端部である先端部から、前記立壁部に囲われた領域に向かって突出し、
    前記ハウジングには、前記係止部に係止される凹部が形成されている、
    請求項3記載の電気コネクタ。
  5. 前記立壁部における前記先端部は、前記立壁部に囲われた領域に向けて曲がるように形成されている、請求項4記載の電気コネクタ。
  6. 前記係止部は、前記接触部を挟んで互いに対向するように一対設けられている、請求項3~5のいずれか一項記載の電気コネクタ。
  7. 前記グランドコンタクトと前記ハウジングとは別体に形成され、
    前記ハウジングは、前記立壁部の内周面に対向する凸状面の圧入部を有する、請求項2~6のいずれか一項記載の電気コネクタ。
  8. 前記ハウジングは、前記係止部の周囲を内包するように、インサート成形によって前記グランドコンタクトと一体的に形成される、請求項3記載の電気コネクタ。
  9. 前記グランドコンタクトは、絞り加工によって前記立壁部と前記基板接続部とが一体的に形成されている、請求項1~8のいずれか一項記載の電気コネクタ。

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