JP2022102708A - 熱転写システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022102708000001
【課題】秘匿すべき情報の漏洩を適切に防止できる熱転写システムを提供する。
【解決手段】熱転写システム10であって、インクリボン20を送り出す送出部11と、インクリボン20のインク層22のインクを被転写体100に対して第1パターンP1で転写する第1転写装置14と、第1パターンP1の転写がなされたインクリボン20を巻き取る巻取部12と、巻取部12に巻き取られたインクリボン20のうち最外周に位置するインクリボン20のインク層22のインクを、そのインクリボン20よりも内側のインクリボン20の支持層21に対して第2パターンP2で転写する第2転写装置15と、第2パターンP2の転写がなされたインクリボン20がその内側のインクリボン20から剥離された後に巻取部12に巻き取られるようにインクリボン20をガイドする剥離ローラ16と、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、熱転写システムに関する。
インクリボンを用いて、カードなどの被転写体に文字などの像を印画する転写システムが、広く普及している。インクリボンは、例えば、帯状に延びるリボン(支持層)と、リボン上に形成され、染料等を含んだインク層と、を有している。インクリボンを用いた印画においては、印画されるべき所望の像に対応したパターンで、インクが被転写体に転写される。この場合、インク転写済のインクリボンには、被転写体への転写によりインクが抜けた部分が、印画された像に対応したパターンで存在している。そのため、インク転写済のインクリボンから、印画された像を特定することが可能である。したがって、インクリボンを用いて、被転写体に氏名や住所などのID情報等の秘匿すべき情報を印画する場合、インク転写済のインクリボンの取り扱いに注意が必要となる。
このような問題に対応するため、例えば、特許文献1において、ID情報に対応する第1パターンでインク転写済みのインクリボンの巻取部に巻き取られた最外周のインクリボンに加熱体を当接させて、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に攪乱パターンを転写する熱転写システムが提案されている。
特開2013-111866号公報
近年、個人情報の保護がより強く求められるようになってきている。そのため、本開示の開示者らは、より適切に秘匿すべき情報の漏洩を防止できる熱転写システムを提供するという課題を設定し、鋭意研究を行った。
本開示は、上述の点に鑑み、秘匿すべき情報の漏洩を適切に防止できる熱転写システムを提供することを目的とする。
本開示による熱転写システムは、支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する転写システムであって、前記インクリボンを送り出す送出部と、前記送出部から送り出された前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、前記第1パターンの転写がなされた前記インクリボンを巻き取る巻取部と、前記巻取部に巻き取られた前記インクリボンのうち最外周に位置するインクリボンである外側インクリボンのインク層のインクを、前記外側インクリボンよりも内側で前記巻取部に巻き取られ前記外側インクリボンに隣接しているインクリボンである内側インクリボンの支持層に対して第2パターンで転写する第2転写装置と、前記第2パターンの転写がなされた前記外側インクリボンが前記内側インクリボンから剥離された後に前記巻取部に巻き取られるように前記外側インクリボンをガイドする剥離ローラと、を備える。
前記熱転写システムは、少なくとも、前記第1転写装置と、前記第2転写装置と、を保持する本体と、前記剥離ローラを保持するとともに、前記本体に着脱自在にセットされるインクリボンカセットと、をさらに備え、前記剥離ローラは、前記インクリボンカセット内において、前記インクリボンをガイドする装着位置と、前記インクリボンから退避した退避位置と、をとるように構成されたものであってもよい。
前記熱転写システムは、少なくとも、前記第1転写装置と、前記第2転写装置と、前記剥離ローラと、を保持する本体と、前記本体に着脱自在にセットされるインクリボンカセットと、をさらに備え、前記剥離ローラは、前記インクリボンカセットが前記本体にセットされた状態で、前記インクリボンから離間する初期位置から、前記外側インクリボンが前記内側インクリボンから剥離されて、再度、前記巻取部に巻き取られるように、前記外側インクリボンをガイドする稼働位置まで、移動可能に構成されたものであってもよい。
本開示による熱転写システムは、支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写システムであって、前記インクリボンを送り出す送出部と、前記送出部から送り出された前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、前記第1パターンの転写がなされた前記インクリボンを巻き取る巻取部と、前記巻取部に巻き取られた前記インクリボンのうち最外周に位置するインクリボンである外側インクリボンのインク層のインクを、前記外側インクリボンよりも内側で前記巻取部に巻き取られ前記外側インクリボンに隣接しているインクリボンである内側インクリボンの支持層に対して第2パターンで転写する第2転写装置と、前記熱転写システムを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2転写装置を作動させて前記外側インクリボンのインク層のインクを前記内側インクリボンの支持層に前記第2パターンで転写させ、その後、前記巻取部に巻き取られた前記外側インクリボンを巻き戻すことによって、前記第2パターンの転写がなされた前記外側インクリボンを前記内側インクリボンから剥離するよう前記熱転写システムを制御するものであってもよい。
本開示の熱転写システムによれば、秘匿すべき情報の漏洩を適切に防止することができる。
本実施形態の熱転写システムを概略的に示す正面図である。 図1のA領域における第1転写装置による第1パターンの転写がなされたインクリボンを示す拡大縦断面図である。 本実施形態の熱転写システムの巻取部、第2転写装置及び剥離ローラを模式的に示す拡大正面図であり、図1のB領域を示す。 第2転写装置による第2パターンの一例を示す図である。 第2転写装置による第2パターンの転写がなされたインクリボンを模式的に示す縦断面図である。 本実施形態のインクリボンカセットを示す斜視図であり、剥離ローラが装着位置をとっている状態を示す。 本実施形態のインクリボンカセットを示す斜視図であり、剥離ローラが退避位置をとっている状態を示す。 本実施形態のインクリボンカセットを示す斜視図であり、インクリボンがセットされた状態を示す。 本実施形態のインクリボンカセットにインクリボンをセットする手順を示す正面図である。 本実施形態のインクリボンカセットにインクリボンをセットする手順を示す正面図である。 本実施形態のインクリボンカセットにインクリボンをセットする手順を示す正面図である。 本実施形態のインクリボンカセットにインクリボンをセットする手順を示す正面図である。 本実施形態のインクリボンカセットにインクリボンをセットする手順を示す正面図である。 変形例1の熱転写システムにおいて、剥離ローラをセットする手順を示す正面図であり、剥離ローラが初期位置にある状態を示す。 変形例1の熱転写システムにおいて、剥離ローラをセットする手順を示す正面図であり、剥離ローラを移動させている途中の状態を示す。 変形例1の熱転写システムにおいて、剥離ローラをセットする手順を示す正面図であり、剥離ローラが稼働位置にある状態を示す。 変形例1の熱転写システムのインクリボンカセットを示す正面図である。 変形例2の熱転写システムを概略的に示す正面図である。 変形例2の熱転写システムにおける第2パターンの転写及びインクリボンの剥離の制御の流れを示すフロー図である。 変形例2の熱転写システムにおける第2パターンの転写及びインクリボンの剥離の制御の流れを示す拡大正面図である。 変形例2の熱転写システムにおける第2パターンの転写及びインクリボンの剥離の制御の流れを示す拡大正面図である。 変形例2の熱転写システムにおける第2パターンの転写及びインクリボンの剥離の制御の流れを示す拡大正面図である。 変形例2の熱転写システムにおける第2パターンの転写及びインクリボンの剥離の制御の流れを示す拡大正面図である。 変形例2の熱転写システムにおける第2パターンの転写及びインクリボンの剥離の制御の流れを示す拡大正面図である。
以下、本開示の実施の形態の1つ(以下、「本実施形態」という。)について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の熱転写システム10を概略的に示す正面図である。
この熱転写システム10は、支持層21と、支持層21の一方の表面上に積層されたインク層22と、を有するインクリボン20を用いて、被転写体100に所望パターンでインクを転写するシステムである。
熱転写システム10は、インクリボン20の送り出し方向の上流側から順に、送出部11と、複数の巻取側ガイドローラ13bと、第1転写装置14と、複数の送出側ガイドローラ13aと、第2転写装置15と、剥離ローラ16と、巻取部12と、を備える。また、熱転写システム10は、送出部11、巻取部12、第1転写装置14及び第2転写装置15を制御する制御部17を備える。
送出部11は、図1の矢印R1で示す方向に回転して、インクリボン20を下流側に送り出す。
複数の送出側ガイドローラ13aは、インクリボン20の搬送方向に間隔を空けて配置され、送出部11から送り出されたインクリボン20の下流側への搬送をガイドする。
第1転写装置14は、送出部11から送り出されたインクリボン20のインク層22のインクを被転写体100に対してID情報等に対応する所定の第1パターンP1で転写する。
第1転写装置14は、第1加熱体141と、プラテンローラ142と、を有する。第1加熱体141は、例えば、通電によって発熱する発熱素子を有する印字ヘッドである。この第1加熱体141は、インクリボン20の支持層21側に配置される。第1加熱体141は、インクリボン20のインク層22のインクを第1パターンP1で加熱し、これによって、インクリボン20のインク層22のインクを被転写体100に対して第1パターンP1で転写する。プラテンローラ142は、搬送されるインクリボン20及び被転写体100を挟んで第1加熱体141に対向して配置され、被転写体100を支持する。
複数の巻取側ガイドローラ13bは、インクリボン20の搬送方向に間隔を空けて配置され、上流側から搬送されてきたインクリボン20の巻取部12への搬送をガイドする。
巻取部12は、図1の矢印R2で示す方向に回転して、第1転写装置14による第1パターンP1の転写がなされたインクリボン20を巻き取る。巻取部12は、例えば、ステッピングモータによって駆動される。
第2転写装置15は、後述のとおり、巻取部12に巻き取られたインクリボン20のうち最外周に位置するインクリボン20のインク層22のインクを、そのインクリボン20よりも内側に位置するインクリボン20の支持層21に対して、攪乱パターンである第2パターンP2で転写する。
剥離ローラ16は、後述のとおり、第2転写装置15による第2パターンP2の転写がなされたインクリボン20がその内側に位置するインクリボン20から剥離された後に巻取部12に巻き取られるようにインクリボン20をガイドする。
制御部17は、例えば、送出部11、巻取部12、第1転写装置14及び第2転写装置15のそれぞれを駆動する駆動部に対して制御信号を出力することで、これらの動作を制御する。
図2は、図1のA領域における第1転写装置14による第1パターンP1の転写がなされたインクリボン20を示す拡大縦断面図である。
インク転写済のインクリボン20において、インク層22は、被転写体100に転写されずに残留しているインク22aと、被転写体100に印字されたID情報等に対応する第1パターンP1のインク抜け部分22bと、からなる。そのため、インク抜け部分22bのパターンに基づいて、被転写体100に印字されたID情報等を特定することが可能となっている。
図3は、本実施形態の熱転写システム10の巻取部12、第2転写装置15及び剥離ローラ16を概略的に示す拡大正面図であり、図1のB領域を示す。
図3に示すように、巻取部12においては、インクリボン20の支持層21がインク層22よりも外側に位置するようにして、インクリボン20が巻き取られる。本明細書では、巻取部12に巻き取られているインクリボン20のうち最外周に位置するインクリボン20を外側インクリボン20Aと称し、外側インクリボン20Aよりも内側で巻取部12に巻き取られ、外側インクリボン20Aに隣接しているインクリボン20を内側インクリボン20Bと称することとする。
第2転写装置15は、巻取部12がインクリボン20を巻き取っているときに、外側インクリボン20Aのインク層22のインクを、内側インクリボン20Bの支持層21に攪乱パターンである第2パターンP2を転写する。
第2転写装置15は、第2加熱体151と、昇降機構152と、を有する。第2加熱体151は、巻取部12の近傍に配置され、昇降機構152によって、図3の矢印R3に示される方向、すなわち、巻取部12に対して近接又は離間する方向に移動自在となっている。そして、第2加熱体151は、巻取部12に対して近接する方向に移動して、外側インクリボン20Aを支持層21側から加熱し、内側インクリボン20Bの支持層21に攪乱パターンである第2パターンP2を転写する。
図4は、第2転写装置15による第2パターンP2の一例を示す図である。図5は、第2転写装置15による第2パターンP2の転写がなされたインクリボン20を模式的に示す縦断面図である。
第2転写装置15による第2パターンP2の転写により、外側インクリボン20Aのインク層22には、第1パターンP1と第2パターンP2とが混在することになる。また、内側インクリボン20Bの支持層21には、第1パターンP1と第2パターンP2とが混在したパターンが転写される。そのため、ID情報等に対応する第1パターンP1からなるインク抜け部分22bのパターンが、認識不可能な程度に破壊されることになる。
第2転写装置15の第2加熱体151は、例えば、一般に端面ヘッドと称されるサーマルヘッドから構成されている。第2加熱体151は、各々独立に駆動され得るよう構成された複数の発熱区画を含むものでもよいし、単一の発熱パターンを有するものでもよい。ただし、インク抜け部分22bのパターンの効果的な破壊のためには、第1パターンP1の態様に応じて第2パターンP2を変更できることが好ましい。その観点から、本発明の第2加熱体151は、各々独立に駆動され得るよう構成された複数の発熱区画を含むものが好ましい。
剥離ローラ16は、巻取部12の近傍の第2転写装置15の下流側に配置され、第2転写装置15による第2パターンP2の転写がなされた外側インクリボン20Aが内側インクリボン20Bから剥離された後に巻取部12に巻き取られるように、外側インクリボン20Aをガイドする。
図5に示すように、外側インクリボン20Aが内側インクリボン20Bから剥離される前の状態では、第2パターンP2により内側インクリボン20Bに転写されたインクは、外側インクリボン20Aのインク層22におけるそのインクが抜けた部分に接した状態にある。この状態では、外側インクリボン20Aのインク層22は、第2パターンのインク抜けがない状態と同様、第1パターンP1に対応するインク抜け部分22bの視認が可能となるおそれがある。
この問題に対応するため、剥離ローラ16は、第2転写装置15による第2パターンP2の転写後であって、外側インクリボン20Aが巻取部12により巻き取られる前に、外側インクリボン20Aを内側インクリボン20Bから剥離するものとなっている。また、この構成により、本実施形態の熱転写システム10は、第2転写装置15による第2パターンP2の転写後に、外側インクリボン20Aのインク層22において第1パターンP1に対応するインク抜け部分22bの視認が可能な状態が生じないものとなっている。
次に、本実施形態の熱転写システム10にインクリボン20をセットする方法について説明する。
本実施形態の熱転写システム10は、少なくとも、第1転写装置14と、第2転写装置15と、を保持する本体と、剥離ローラ16を保持するとともに、熱転写システム10の本体に着脱自在にセットされるインクリボンカセット30と、をさらに備える。そして、熱転写システム10へのインクリボン20のセットは、インクリボン20をインクリボンカセット30にセットし、そのインクリボンカセット30を熱転写システム10の本体にセットすることにより行われる。
図6は、本実施形態のインクリボンカセット30を示す斜視図であり、剥離ローラ16が装着位置をとっている状態を示す。図7は、本実施形態のインクリボンカセット30を示す斜視図であり、剥離ローラ16が退避位置をとっている状態を示す。図8は、本実施形態のインクリボンカセット30を示す斜視図であり、インクリボン20がセットされた状態を示す。
なお、図6から図8と図1とでは、上下関係が逆になっている。つまり、図6から図8に示すインクリボンカセット30は、図6から図8における上側が図1においては下側になるように熱転写システム10にセットされる。
インクリボンカセット30は、送出側ボビン装着部31と、巻取側ボビン装着部32と、送出側ガイドローラ13aと、巻取側ガイドローラ13bと、剥離ローラ16と、を有している。送出側ボビン装着部31は、インクリボン20の送出側ボビン23aが装着される部分であり、巻取側ボビン装着部32は、インクリボン20の巻取側ボビン23bが装着される部分である。
剥離ローラ16は、インクリボンカセット30内において、インクリボン20をガイドする装着位置と、インクリボン20から退避した退避位置と、をとるように構成される。
図示された例では、剥離ローラ16は、その一端である第1端部16aが、インクリボンカセット30本体の剥離ローラ枢着部33に回動自在に枢着され、その他端である第2端部16bが、剥離ローラ係止部34に着脱自在に係止されるように構成されている。そして、剥離ローラ16は、第2端部16bがインクリボンカセット30の剥離ローラ係止部34に係止されているときに装着位置をとることになる。
図9Aから図9Eは、本実施形態のインクリボンカセット30にインクリボン20をセットする手順を示す正面図である。
インクリボンカセット30にインクリボン20をセットする際、まず、図9A及び図9Bに示すように、剥離ローラ16が退避位置をとるようにした状態で、インクリボン20の送出側ボビン23aを送出側ボビン装着部31に装着し、インクリボン20を送出側ガイドローラ13a及び巻取側ガイドローラ13bの上側に通して、巻取側ボビン23bを剥離ローラ16の下側の位置まで持って行く。
次に、図9Cに示すように、剥離ローラ16の第2端部16bをインクリボンカセット30の剥離ローラ係止部34に係止させて、剥離ローラ16を装着位置とし、インクリボン20が剥離ローラ16の内側を通っている状態とする。なお、剥離ローラ16の内側とは、インクリボンカセット30の内部に向かう側のことをいうこととする。
次に、図9Dに示すように、巻取側ボビン23bを剥離ローラ16の外側を通して、巻取側ボビン装着部32の入り口付近のインクリボン20に接触する位置まで持って行く。なお、剥離ローラ16の外側とは、インクリボンカセット30の外部に向かう側のことをいうこととする。
最後に、図9Eに示すように、巻取側ボビン23bを、そのインクリボン20に接触した状態のまま、巻取側ボビン装着部32に装着する。
このように、本実施形態のインクリボンカセット30を用いれば、インクリボン20を巻取部12及び剥離ローラ16に容易にセットできる。
次に、第1の変形例(以下、「変形例1」という。)の熱転写システム10について説明する。
変形例1の熱転写システム10は、剥離ローラ16が、インクリボンカセット30ではなく、熱転写システム10の本体に設けられたものとなっている。つまり、変形例1の熱転写システム10は、少なくとも、第1転写装置14と、第2転写装置15と、剥離ローラ16と、を保持する本体と、熱転写システム10の本体に着脱自在にセットされるインクリボンカセット30と、をさらに備える。変形例1の熱転写システム10のその他の構成は、基本的に、本実施形態の熱転写システム10と同じである。
図10Aから図10Cは、変形例1の熱転写システム10において、剥離ローラ16をセットする手順を示す正面図である。図10Aは、剥離ローラ16が初期位置にある状態を示し、図10Bは、剥離ローラ16を移動させている途中の状態を示し、図10Cは、剥離ローラ16が稼働位置にある状態を示している。
図10Aから図10Cに示すように、変形例1の熱転写システム10では、インクリボンカセット30を熱転写システム10の本体にセットした後、熱転写システム10の本体に保持された剥離ローラ16を、初期位置から稼働位置まで移動させることによって、インクリボン20の熱転写システム10へのセットを完了させる。
ここで、初期位置は、インクリボン20から離間する位置であり、稼働位置は、外側インクリボン20Aが内側インクリボン20Bから剥離されて、再度、巻取部12に巻き取られるように外側インクリボン20Aをガイドする位置である。剥離ローラ16は、初期位置から稼働位置まで、外側インクリボン20Aと巻取部12との間を巻取部12の巻取方向と同じ方向R4に沿って移動するように構成されている。
つまり、変形例1の熱転写システム10の剥離ローラ16は、インクリボンカセット30が熱転写システム10の本体にセットされた状態で、インクリボン20から離間する初期位置から、外側インクリボン20Aが内側インクリボン20Bから剥離されて、再度、巻取部12に巻き取られるように外側インクリボン20Aをガイドする稼働位置まで、移動可能に構成されている。
図11は、変形例1の熱転写システム10のインクリボンカセット30を示す正面図である。
図11に示すように、変形例1のインクリボンカセット30は、剥離ローラ16が通過可能な剥離ローラ通過部35を有している。図示された例では、剥離ローラ通過部35は、インクリボンカセット30本体の正面側の側壁に設けられた円弧状の溝として構成されている。しかし、変形例1の剥離ローラ通過部35は、剥離ローラ16が通過可能であればよく、この構成に限定されない。
剥離ローラ16の初期位置から稼働位置までの移動は、手動で行うものであってもよいし、インクリボンカセット30の熱転写システム10の本体へのセットを検知して自動でなされるものであってもよい。剥離ローラ16の移動が自動でなされる場合には、熱転写システム10の制御部17は、さらに剥離ローラ16の移動を制御するものとなる。
このように、変形例1の熱転写システム10によれば、容易に、インクリボン20が巻取部12及び剥離ローラ16にセットされた状態にできる
次に、第2の変形例(以下、「変形例2」という。)の熱転写システム10について説明する。
図12は、変形例2の熱転写システム10を概略的に示す正面図である。
変形例2の熱転写システム10は、剥離ローラ16が設けられておらず、その制御部17が、第2転写装置15を作動させて外側インクリボン20Aのインク層22のインクを内側インクリボン20Bの支持層21に第2パターンP2で転写させ、その後、巻取部12に巻き取られた外側インクリボン20Aを巻き戻すことによって、第2パターンP2の転写がなされた外側インクリボン20Aを内側インクリボン20Bから剥離するよう熱転写システム10を制御するものとなっている。変形例2の熱転写システム10のその他の構成は、基本的に、本実施形態の熱転写システム10と同じである。
図13は、変形例2の熱転写システム10における第2パターンP2の転写及びインクリボン20の剥離の制御の流れを示すフロー図である。図14Aから図14Eは、変形例2の熱転写システム10における第2パターンP2の転写及びインクリボン20の剥離の制御の流れを示す拡大正面図である。
変形例2の熱転写システム10における第2パターンP2の転写及びインクリボン20の剥離の制御は、第1転写装置14が1つの被転写体100に対して第1パターンP1の転写を行う度になされる。
つまり、第2転写装置15による第2パターンP2の転写の制御は、第1転写装置14による1つの被転写体100に対する第1パターンの転写の制御と同時になされ、インクリボン20の剥離の制御は、その第1転写装置14による1つの被転写体100に対する第1パターンの転写の制御の終了の直後になされる。
第2パターンの転写の制御では、まず、図14Aに示すように、第1転写装置14による第1パターンの転写のために巻取部12によってインクリボン20が巻き取られる前に、第2転写装置15の第2加熱体151を下降させて外側インクリボン20Aに当接させる(S1)。
次に、図14Bに示すように、第1転写装置14による第1パターンの転写のために巻取部12によってインクリボン20が巻き取られているとき、第2転写装置15による第2パターンP2の転写を行う(S2)。この第2パターンP2の転写の直後は、外側インクリボン20Aの第2パターン転写部20aが巻取部12により巻き取られている状態にある。
次に、図14Cに示すように、巻取部12によるインクリボン20の巻取りが停止した後、第2転写装置15の第2加熱体151を上昇させる(S3)。
次に、図14Dに示すように、巻取部12によって巻き取られたインクリボン20を巻き戻して、外側インクリボン20Aを内側インクリボン20Bから剥離する(S4)。インクリボン20は、外側インクリボン20Aの第2パターン転写部20aが内側インクリボン20Bから完全に剥離される位置まで、巻き戻される。インクリボン20の巻戻しの長さは、巻取部12に巻き取られているインクリボン20の径が大きくなるにつれて長くなる。
インクリボン20の巻戻しは、送出部11をインクリボン20が送り出されるときとは逆の方向に回転させることによりなされる。送出部11は、例えば、ステッピングモータによって駆動され、巻戻しの長さは、ステッピングモータに入力されるパルス数によって制御される。
最後に、図14Eに示すように、巻取部12によって、インクリボン20を、第1転写装置14による次の被転写体100に対する転写のための待機位置まで、巻き取る(S5)。このインクリボン20の巻取りの長さは、巻戻しの長さと同様、巻取部12に巻き取られているインクリボン20の径が大きくなるにつれて長くなる。この巻取りの長さは、例えば、巻取部12を駆動するステッピングモータに入力されるパルス数によって制御される。
この制御では、外側インクリボン20Aを内側インクリボン20Bから剥離した後、再び、巻取部12によりインクリボン20を巻き取ることから、内側インクリボン20Bから剥離された外側インクリボン20Aは、再び、その内側インクリボン20Bに接することになる。しかし、上述のインクリボン20の巻戻し及び巻取りの過程において生じるインクリボン20の伸びなどのため、外側インクリボン20Aと内側インクリボン20Bとが剥離前と同じように重なることはないことが本開示の開示者らにより確認されている。そのため、変形例2の熱転写システム10では、上述のインクリボン20の剥離の制御を経て巻取部12に巻き取られたインクリボン20のインク層22において、第1パターンP1に対応するインク抜け部分22bの視認が可能な状態が生じないものとなっている。
以上で述べたように、本実施形態、変形例1及び変形例2の熱転写システム10は、第2転写装置15による第2パターンP2の転写の直後に外側インクリボン20Aを内側インクリボン20Bから剥離するものとなっている。このような熱転写システム10によれば、秘匿すべき情報の漏洩を適切に防止できる。
以上、本発明の実施の形態の一例を説明したが、本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲内において、種々の変更を加えることができる。
10 熱転写システム
11 送出部
12 巻取部
13a 送出側ガイドローラ
13b 巻取側ガイドローラ
14 第1転写装置
141 第1加熱体
142 プラテンローラ
15 第2転写装置
151 第2加熱体
152 昇降機構
16 剥離ローラ
16a 第1端部
16b 第2端部
17 制御部
20 インクリボン
21 支持層
22 インク層
22a インク
22b インク抜け部
23a 送出側ボビン
23b 巻取側ボビン
20a 第2パターン転写部
20A 外側インクリボン
20B 内側インクリボン
30 インクリボンカセット
31 送出側ボビン装着部
32 巻取側ボビン装着部
33 剥離ローラ枢着部
34 剥離ローラ係止部
35 剥離ローラ通過部
100 被転写体

Claims (4)

  1. 支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する転写システムであって、
    前記インクリボンを送り出す送出部と、
    前記送出部から送り出された前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、
    前記第1パターンの転写がなされた前記インクリボンを巻き取る巻取部と、
    前記巻取部に巻き取られた前記インクリボンのうち最外周に位置するインクリボンである外側インクリボンのインク層のインクを、前記外側インクリボンよりも内側で前記巻取部に巻き取られ前記外側インクリボンに隣接しているインクリボンである内側インクリボンの支持層に対して第2パターンで転写する第2転写装置と、
    前記第2パターンの転写がなされた前記外側インクリボンが前記内側インクリボンから剥離された後に前記巻取部に巻き取られるように前記外側インクリボンをガイドする剥離ローラと、を備える
    熱転写システム。
  2. 請求項1に記載の熱転写システムであって、
    少なくとも、前記第1転写装置と、前記第2転写装置と、を保持する本体と、
    前記剥離ローラを保持するとともに、前記本体に着脱自在にセットされるインクリボンカセットと、をさらに備え、
    前記剥離ローラは、前記インクリボンカセット内において、前記インクリボンをガイドする装着位置と、前記インクリボンから退避した退避位置と、をとるように構成された
    熱転写システム。
  3. 請求項1に記載の熱転写システムであって、
    少なくとも、前記第1転写装置と、前記第2転写装置と、前記剥離ローラと、を保持する本体と、
    前記本体に着脱自在にセットされるインクリボンカセットと、をさらに備え、
    前記剥離ローラは、前記インクリボンカセットが前記本体にセットされた状態で、前記インクリボンから離間する初期位置から、前記外側インクリボンが前記内側インクリボンから剥離されて、再度、前記巻取部に巻き取られるように、前記外側インクリボンをガイドする稼働位置まで、移動可能に構成された
    熱転写システム。
  4. 支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写システムであって、
    前記インクリボンを送り出す送出部と、
    前記送出部から送り出された前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、
    前記第1パターンの転写がなされた前記インクリボンを巻き取る巻取部と、
    前記巻取部に巻き取られた前記インクリボンのうち最外周に位置するインクリボンである外側インクリボンのインク層のインクを、前記外側インクリボンよりも内側で前記巻取部に巻き取られ前記外側インクリボンに隣接しているインクリボンである内側インクリボンの支持層に対して第2パターンで転写する第2転写装置と、
    前記熱転写システムを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第2転写装置を作動させて前記外側インクリボンのインク層のインクを前記内側インクリボンの支持層に前記第2パターンで転写させ、その後、前記巻取部に巻き取られた前記外側インクリボンを巻き戻すことによって、前記第2パターンの転写がなされた前記外側インクリボンを前記内側インクリボンから剥離するよう前記熱転写システムを制御する
    熱転写システム。
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