JP2022101764A - 操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転走路の端部において極圧を受けた状態でも、摺動性能を維持することが可能な操舵装置を提供する。【解決手段】車幅方向に移動可能な転舵軸51と、転舵軸51と噛合うピニオン軸21と、転舵軸51及びピニオン軸21を収納する第1ハウジング53と、駆動源の一例であるモーター41が発生した駆動力を転舵軸51に伝達するボールねじ機構30と、ボールねじ機構30を収納する第2ハウジング54と、を備え、ボールねじ機構30は、転舵軸51の外周面に設けられた雄ねじ溝52と、筒状のナット部材31の内周面に設けられた雌ねじ溝32と、雄ねじ溝52と雌ねじ溝32とを繋ぐ転走路内を転動可能な複数の転動体33と、を有し、雄ねじ溝52のリードをL1、雌ねじ溝32のリードをL2とするとき、L1>L2である、操舵装置100である。【選択図】図1
Description
本発明は、操舵装置に関する。
車両の操舵用に操舵装置が用いられる。このような操舵装置に関する技術として、例えば特許文献1には、電動モーターと、操舵機構に連結された転舵軸と電動モーターからの動力を転舵軸に伝達する動力伝達機構と、を有し、動力伝達機構は、転舵軸に対して連結され又は一体化され且つ雄ねじ溝を備えたねじ軸と、ねじ軸の周囲に配置され且つ雌ねじ溝を備えたナットと、雄ねじ溝と雌ねじ溝との間に形成された転走路内を転動可能な複数の転動体と、電動モーターから伝達される動力を受ける受け部を有するスリーブと、を有し、ナットは、スリーブに対して、受け部が転走路の半径方向外方に位置するように内挿固定され一体的に回転するようになっていることを特徴とする電動式パワーステアリング装置が記載されている。
特許文献1に記載されている電動式パワーステアリング装置は、電動モーターからの動力を転舵軸に伝達するために、雄ねじ溝を備えたねじ軸、雌ねじ溝を備えたナット、および、雄ねじ溝と雌ねじ溝との間に形成された転走路内を転動可能な転動体を備えるボールねじ機構を有している。
図4は、ボールねじ機構の雄ねじ溝と雌ねじ溝の詳細形状図である。図4に示したボールねじ機構は、等しいリードを形成した雌ねじ溝32と、等しいリードを形成した雄ねじ溝92とを、多数の転動体を介して、螺合せしめて構成されている。このような形態のボールねじ機構を備える電動式パワーステアリング装置では、転舵軸等に掛かるテンション等により、転走路の端部で極圧を受け、転動体同士がぶつかり合う結果、摺動不良を起こすという問題があった。
そこで、本発明は、転走路の端部において極圧を受けた状態でも、摺動性能を維持することが可能な操舵装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、雄ねじ溝のリードL1と雌ねじ溝のリードL2とするとき、L1>L2とすることにより、摺動性能を維持できることを知見した。前記対策を施すことにより、極圧を受けた状態においても、操舵装置の性能を維持しやすくなると考えられる。本発明は、このような知見に基づいて完成させた。本発明について、以下に説明する。
本発明は、車幅方向に移動可能な転舵軸と、前記転舵軸と噛合うピニオン軸と、前記転舵軸及び前記ピニオン軸を収納する第1ハウジングと、駆動源の一例であるモーターが発生した駆動力を前記転舵軸に伝達するボールねじ機構と、前記ボールねじ機構を収納する第2ハウジングと、を備え、前記ボールねじ機構は、前記転舵軸の外周面に設けられた雄ねじ溝と、筒状のナット部材の内周面に設けられた雌ねじ溝と、前記雄ねじ溝と前記雌ねじ溝とを繋ぐ転走路内を転動可能な複数の転動体と、を有し、前記雄ねじ溝のリードをL1、前記雌ねじ溝のリードをL2とするとき、L1>L2である、操舵装置である。
本発明によれば、転走路の端部において極圧を受けた状態でも、摺動性能を維持することが可能な操舵装置を提供することができる。
図面を適宜参照しつつ、本発明の操舵装置の一例である電動パワーステアリング装置100について、以下に説明する。なお、図面に示した形態は本発明の一例であり、本発明は図示の形態に限定されない。
図1は、電動パワーステアリング装置100を説明する図である。図1に示されるように、電動パワーステアリング装置100は、左右の車輪110,110それぞれにナックル120,120を介して連結されたタイロッドエンド130,130と、タイロッドエンド130,130に連結された転舵軸51とを備えている。電動パワーステアリング装置100は、車両に設けられたステアリングホイール11からの操舵力が転舵軸51へと伝わる。転舵軸51に形成されたラック歯51T及びピニオン軸21に形成されたピニオン歯22によって、ラック・ピニオン機構が構成される。ステアリングホイール11及びピニオン軸21は、中間軸12を介して接続されており、中間軸12には、ステアリングホイール11からの操舵力が入力される。また、ピニオン軸21と中間軸12との間には、不図示のトーションバーが配置される。
また、電動パワーステアリング装置100は、モーター41と、モーター41の駆動力を伝達する伝達手段の一つであるモーター軸42とを有している。モーター41の駆動力は、モーター軸42を介して、操舵補助力として転舵軸51へと伝達される。これにより、転舵軸51の移動を補助する。
また、電動パワーステアリング装置100は、モーター41と、モーター41の駆動力を伝達する伝達手段の一つであるモーター軸42とを有している。モーター41の駆動力は、モーター軸42を介して、操舵補助力として転舵軸51へと伝達される。これにより、転舵軸51の移動を補助する。
図1に示されるように、電動パワーステアリング装置100は、第1ハウジング53及び第2ハウジング54を有する。第1ハウジング53は、モーター41から離れる側に延びた転舵軸51を収容し、第2ハウジング54は、ボールねじ機構30及びベルト伝動機構70を収容している。
図2は、ボールねじ機構30およびその周辺を拡大して示す図である。また、図3は、本発明における雄ねじ溝52と雌ねじ溝32の形状を示す図である。図2に示すように、ボールねじ機構30は、回転運動を直線運動に変換する変換機構の一種であり、モーター41が発生した駆動力、つまり補助トルクを、転舵軸51に伝達する。図2及び図3に示されるように、ボールねじ機構30は、転舵軸51の外周面に設けられた雄ねじ溝52と、筒状のナット部材31の内周面に設けられた雌ねじ溝32と、雄ねじ溝52と雌ねじ溝32との間に形成される螺旋状の空間である転走路内を転動可能な複数の転動体33と、を有している。ナット部材31は、軸受35によって第1ハウジング53に回転可能に支持され、ナット部材31が軸受35とは独立して転舵軸51の軸方向に移動することがないように、移動が規制されている。この軸受35は、第1ハウジング53の内周面に嵌合しており、軸受35の内輪は、スクリュー36によってナット部材31に押し付けられた状態で、スクリュー36とナット部材31との間に固定されている。軸受35の外輪は、転舵軸51の軸方向における両端面が弾性体55によって挟まれており、弾性体55は、第1ハウジング53と第2ハウジング54の端面によって挟まれた状態で、第1ハウジング53及び上記端面に支持されている。
図1に示されるように、ベルト伝動機構70は、モーター軸42に設けられたドライブプーリー43と、ナット部材31に設けられたドリブンプーリー44と、ドライブプーリー43とドリブンプーリー44とに掛けられたベルト部材45とを有している。
図3に示されるように、本発明では、転舵軸51の外周面に設けられた雄ねじ溝52のリードL1が、筒状のナット部材31の内周面に設けられた雌ねじ溝32のリードL2よりも大きく、ナット部材31に対して転舵軸51が移動する方向をプラス方向とするとき、雄ねじ溝52のリードL1の位相を前記プラス方向にずらす。このような形態にすることにより、転動体33の公転速度差を減らし、転動体33に発生する極圧荷重を低減することができる。その結果、転動体33のスパイク現象の発生を抑えることができる。
これに対し、図4に示すように、従来の雄ねじ溝92のリードは、雌ねじ溝32のリードと同じであった。雄ねじ溝92および雌ねじ溝32のリードが等しいと、上述のように、転走路の端部で極圧を受け、転動体同士がぶつかり合う結果、摺動不良を起こしやすい。本発明では、雄ねじ溝52のリードL1を雌ねじ溝32のリードL2よりも大きくすることにより、この問題を解決している。本発明の操舵装置(電動パワーステアリング装置)において、転走路の端部において極圧を受けた状態でも、摺動性能を維持しやすい形態にする観点から、1.5μm≦L1-L2とすることが好ましい。一方、転動体33の摺動性を確保しやすい形態にする観点から、L1-L2≦4μmとすることが好ましい。すなわち、L1-L2は、1.5μm≦L1-L2≦4μmであることが好ましい。
11 ステアリングホイール
12 中間軸
21 ピニオン軸
22 ピニオン歯
30 ボールねじ機構
31 ナット部材
32 雌ねじ溝
33 転動体
35 軸受
36 スクリュー
41 モーター(駆動源)
42 モーター軸
43 ドライブプーリー
44 ドリブンプーリー
45 ベルト部材
51 転舵軸
51T ラック歯
52 雄ねじ溝
53 第1ハウジング
54 第2ハウジング
55 弾性体
70 ベルト伝動機構
92 雄ねじ溝
100 電動パワーステアリング装置(操舵装置)
110 車輪
120 ナックル
130 タイロッドエンド
リードL1
リードL2
12 中間軸
21 ピニオン軸
22 ピニオン歯
30 ボールねじ機構
31 ナット部材
32 雌ねじ溝
33 転動体
35 軸受
36 スクリュー
41 モーター(駆動源)
42 モーター軸
43 ドライブプーリー
44 ドリブンプーリー
45 ベルト部材
51 転舵軸
51T ラック歯
52 雄ねじ溝
53 第1ハウジング
54 第2ハウジング
55 弾性体
70 ベルト伝動機構
92 雄ねじ溝
100 電動パワーステアリング装置(操舵装置)
110 車輪
120 ナックル
130 タイロッドエンド
リードL1
リードL2
Claims (2)
- 車幅方向に移動可能な転舵軸と、
前記転舵軸と噛合うピニオン軸と、
前記転舵軸及び前記ピニオン軸を収納する第1ハウジングと、
駆動源が発生した駆動力を前記転舵軸に伝達するボールねじ機構と、
前記ボールねじ機構を収納する第2ハウジングと、
を備え、
前記ボールねじ機構は、前記転舵軸の外周面に設けられた雄ねじ溝と、
筒状のナット部材の内周面に設けられた雌ねじ溝と、
前記雄ねじ溝と前記雌ねじ溝とを繋ぐ転走路内を転動可能な複数の転動体と、を有し、
前記雄ねじ溝のリードをL1、前記雌ねじ溝のリードをL2とするとき、L1>L2である、操舵装置。 - 1.5μm≦L1-L2≦4μmである、請求項1に記載の操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020216032A JP2022101764A (ja) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | 操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020216032A JP2022101764A (ja) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | 操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022101764A true JP2022101764A (ja) | 2022-07-07 |
Family
ID=82273135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020216032A Pending JP2022101764A (ja) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | 操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022101764A (ja) |
-
2020
- 2020-12-25 JP JP2020216032A patent/JP2022101764A/ja active Pending
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