JP2022101019A - 磁性壁及び磁性表示機構並びにその施工方法 - Google Patents
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更に詳しく述べると、多極着磁を施した磁石シートを磁石の被着体として壁基体に貼着した壁面に、該磁石シートと同極間の多極着磁を施した磁石シートと複合した表装材又は表示材又は物品保持材(棚など)を、被着体の磁石シートとの異極吸引同極反発によって、被着体である磁石シートの磁極方向に整列貼着が出来るようにした磁性壁と磁性表示機構に関するものである。
本発明は、上記の不都合と要望を解決することを課題とする。
そうして更に、貼着する双方の磁石シートの端部を重ねて異極吸引同極反発によって磁気貼着された状態で、N極とS極の境界線上で切断した後に、両者の磁石シートの切捨てする部分を取り除いて、非中継ぎ部分の磁極配置と同様に成るように突き付け貼着することで切断突き付け貼着精度の優れた中継ぎ貼着ができることも見出した。〔図5〕
(1)磁石シートの被着体となる磁性壁として、磁極方向を磁石シートの縦方向に片面または両面に同極間の多極着磁を施した磁石シート又は更に表面材を積層した磁石シートを、壁基体又は更に表面側に強磁性体層を有する壁基体に、磁極方向を壁面の水平方向に貼着し、更に上下方向に1箇所以上中継ぎ貼着された磁性壁であって、
上下方向の中継ぎ貼着箇所の双方の端部が異極で対峙し、且つ双方共にN極とS極の境界線上で切断したものを突き付け貼着されて成ることを特徴とする磁性壁とする。
上下方向の中継ぎ貼着箇所の双方の端部が異極で対峙し、双方共にN極とS極の境界線上で切断したものを突き付け貼着することを特徴とする磁性壁の施工方法とする。
前記(4)項に記載の表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが、上下方向の上端部の磁極と下端部の磁極の極性を同極性とし、且つN極とS極の境界線上で切断したものであることで、複数の表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが1磁極幅あけて磁気貼着出来るものを併用したことを特徴とする磁性表示機構とする。
(1)図1は、不都合を生じる1例として、磁極方向を磁石シートの縦方向に着磁を施した磁石シートで磁石シートの横方向1m×磁石シートの縦方向3m品を、壁面貼着への磁極方向を壁面の水平方向にして、壁面の上下方向に3枚中継ぎ貼着する場合の不都合を示す模式図あり、上から1枚目と2枚目の中継ぎ貼着部分に同極反発を生じ、又、上から2枚目と3枚目の中継ぎ貼着部分に異極吸引で接触するが極幅が狭く、連続する同極間の多極着磁を形成出来ない不都合が生じている。
又、略厚みの2倍以上の極間での片面着磁品においても非着磁面はやや弱いが両面着磁と同様にグラフのN極とS極が入れ換わったグラフとなり、何れの場合もN極とS極の境界点の磁束密度は0となる。
図7(a)は磁石の被着体となる磁性壁として、磁極方向を磁石シートの縦方向に同極間の片面多極着磁を施した磁石シートに表面材を積層した磁石シートを、磁極方向を壁面の水平方向に貼着され、更に上下方向に磁石シートが中継ぎ貼着された磁性壁であり、磁石シートの中継ぎ貼着箇所が双方の端部が磁気反発を生じないように、双方の端部が異極で対峙し、且つ双方共にN極とS極の境界線上で切断したものであり、非中継ぎ部分の磁極配置と同様に成るように突き付け貼着されている磁性壁に、
磁気貼着する表装材または表示材を複合した磁石シートより成る磁性表示片を2枚用いて、一方の磁性表示片の上下方向の下端部と他方の上端部が接近して磁気貼着出来るように、対峙する表装材または表示材を複合した磁石シートより成る磁性表示片との端部が異極で、更にN極とS極の境界線上で切断したものであるF1とF2が接近して磁気貼着出来るようにした表装材または表示材を複合した磁石シートより成る磁性表示片と、
F2、F3、F4の表装材または表示材を複合した磁石シートより成る磁性表示片の距離が1極幅あけて磁気貼着出来るように上下方向の上端部と下端部の極性を対峙する他の表装材または表示材を複合した磁石シートより成る磁性表示片との端部が同極で、且つN極とS極の境界線上で切断したものであることを示す概念模式図(側面図)である。
そうして、磁性壁の中継ぎ箇所と非中継ぎ箇所の磁気吸着性の差の有無を観察出来るように貼着している。
防滑層9によって磁性壁に磁気吸着した磁性棚の面内方向の静止摩擦力を増大する事と、多極着磁を施した磁石シート1の背面に貼着した強磁性体層8によって磁石シート1の背面漏洩磁束を防止する事と、基材が発泡体の感圧接着材62を用いることで、可撓性がない磁性壁に、可撓性がない磁性棚との間に生じるエアーギャップ(磁石と磁石の被着体間の非磁性体又は空間の厚みまたは距離)を、基材が発泡体の感圧接着材62の発泡体の変形によって緩和する事の三つの効果により、磁性棚の耐荷重性を増大する効果を得る。
図9(b)は、前記図9(a)で示すようにL型棚を複合した磁石シートを、磁性壁に磁気貼着した状態を示す概念模式図(側面図)であり、図9(c)は、その正面図による概念模式図であり、磁性壁面の磁石シートと同極間のL型棚を複合した磁石シートより成る磁性棚が、容易に磁性壁に整列貼着できることを示す。
又、磁性壁の中継ぎ箇所と非中継ぎ箇所の磁気吸着性の差の有無を耐荷重試験で評価出来る位置に貼着していることを示す。
(1)磁性壁の壁基体としては、特定することなく従来の建材が用いられるが、国土交通大臣が定めたもの、又は認定した防火材料(不燃材料、準不燃材料、難燃材料)が望ましく、例えば石膏ボード、繊維混入珪酸カルシュウム板、珪酸マグネシュウム板などの無機質ボード、難燃合板などの難燃処理木質ボード、亜鉛メッキ鋼板、亜鉛メッキ塗装鋼板、磁性ステンレス鋼板などの金属板、化粧鋼板火山性ガラス質複合層ボードが挙げられる。
又、磁性表示片などに用いる磁石シートの着磁面には、用途によっては被着体面とのブロッキング(温度、荷重、時間による自着現象)防止層を設けることが出来る。
≪1≫磁性壁について
厚み12.5mmの普通石膏ボード(商品名:タイガーハイパーハード/吉野石膏社製)を使用した大壁造(2820mm幅×2540mm高)を基体とする。
異方性ストロンチュウムフエライト磁石シート(磁気特性:最大エネルギー積BHmax1.5MGOe、0.5mm厚×1020mm幅の巻物、磁極方向:磁石シートの縦方向、極間:3.0mmピッチ、片面着磁)(商品名:強力マグネシート/ニチレイマグネット社製)に、感圧接着材(両面粘着)フィルム(基材;不織布、粘着剤;アクリル系、0.145mm厚×1010mm幅の巻物)(商品名ダイタック8800CH/大日本インキ化学社製)をラミネーターを用いて積層する。
半硬質塩化ビニルフィルム(感圧接着剤処理品/0.2mm厚×1020mm幅の巻物)(商品名:ダイノック(ライトオーク)/住友3M社製)を準備する。
4-1、表装材をラミネートした磁石シートの感圧接着材処理品の製作
前記磁石シートの感圧接着材処理品の表面に前記半硬質塩化ビニルフィルム(感圧接着剤処理品)を、ラミネーターを用いてラミネートする。
4-2、貼着する磁石シートの裁断
磁石シートの縦方向を壁面の水平方向に貼着し、壁面の上下方向に3枚中継ぎ貼着する仕様で、中継ぎ箇所端部の対峙する磁極が異極になるように、且つ磁極の境界線上で切断するために、磁気ビュアーシートを用いて磁極の境界点を示すアイマークを付け、直線定規とカッターを用いて磁極の境界線上で切断する方法によって、縦668mm×横2820mm(下端部S極)×1枚と、縦936mm×横2820mm(上端部N極、下端部S極)×2枚を作成する。
4-3、中継ぎ貼着
磁石シートの縦方向を壁面の水平方向にして壁面の上下方向に3枚中継ぎ貼着する前に、念のため形成される中継ぎ箇所の磁極の極間を確認するために、同極間の磁石シートを磁極間確認定規として、双方の磁石シートにわたり一部分重なるように裏面又は表面に磁気吸着させて見る。
そうして極間の一致を確認後、壁面基体の上端より順次貼着することで本発明の磁性壁を得る。〔図6〕
1、磁性壁の基体
強磁性体層として、片面に鉄系合金粉とバインダーよりなる複合層を設けた総厚12.5mm厚の石膏ボード(商品名タイガーFeボード/吉野石膏社製)を用いる。
磁石シートの中継ぎ箇所(端部)の切断を無作為に行った他は、実施例1と同様にする。
磁石シートの中継ぎ箇所(端部)の切断を無作為に行った他は、実施例2と同様にする。
磁石シートの中継ぎ箇所(端部)の切断を無作為に行った他は、実施例3と同様にする。
磁石シートの中継ぎ箇所(端部)の切断を無作為に行った他は、実施例4と同様にする。
≪2≫磁性表示機構の磁性表示片について
実施例1と同様にする
2、表示材複合磁石シートの作成
(1)磁石シート:異方性ストロンチュウムフエライト磁石シート(磁気特性:最大エネルギー積BHmax1.4MGOe、0.5mm厚×1020mm幅の巻物、磁極方向:磁石シートの縦方向、極間:3.0mmピッチ、片面着磁)(商品名;強力マグネシート/ニチレイマグネット社製)を準備する。
(2)磁性表示片用塩ビシート
半硬質塩化ビニルフィルム(感圧接着剤処理品/0.2mm厚×1020mm幅の巻物)(商品名:ダイノック(PS-042)/住友3M社製)を準備する。
(3)磁性表示材複合磁石シートの作成
前記(1)の背面に前記(2)を用いて積層する。
(1) F1の作成
磁石シートのN極とS極の境界線上で切断し、且つ上端S極、下端N極となる縦366mm×横1000mmの表示片2枚を作成する。
(2) F2の作成
磁石シートのN極とS極の境界線上で切断し、且つ上端S極、下端S極となる縦867mm×横1000mmの表示片2枚を作成する。
(3) F3の作成
磁石シートのN極とS極の境界線上で切断し、且つ上端S極、下端N極の、縦366mm×横870mmの表示片3枚を作成する。
(4) F4の作成
磁石シートのN極とS極の境界線上で切断し、且つ上端N極、下端N極の、縦369mm×横870mmの表示片3枚を作成する。
4、磁性壁への磁気貼着
図7に示す位置に磁性表示片を磁気貼着する。
実施例2と同様にする。
2、磁性表示片の作成及び磁性壁への磁気貼着
(磁石シートの厚みを0.4mmとし、上端極と下端極の極性が異なる他は、〔実施例5〕と同様にする。)
(1)上端極と下端極の極性
1) F1、上端N極、下端S極とする。
2) F2、上端N極、下端N極とする。
3) F3、上端N極、下端S極とする。
4) F4、上端S極、下端S極とする。
実施例3と同様にする。
2、磁性表示片の作成及び磁性壁への磁気貼着
表示片F1の下方端部とF2の上方端部の切断を実施例3と同様に重ね切断する他は実施例6と同様にする。
実施例4と同様にする。
2、磁性表示片の作成及び磁性壁への磁気貼着
磁石シートの厚みを0.6mmとする他は、〔実施例6〕と同様にする。
1、磁性壁の作成
比較例1と同様にする。
2、磁性表示片の作成及び磁性壁への磁気貼着
上端部と下端部の裁断仕様の他は実施例5と同様にする。
上端部と下端部の裁断仕様
従来通り。(端部極幅の寸法精度が劣る)
1、磁性壁の作成
比較例2と同様にする。
2、磁性表示片の作成及び磁性壁への磁気貼着
上端部と下端部の裁断仕様の他は実施例6と同様にする。
(1)上端部と下端部の裁断仕様
従来通り。(端部極幅の寸法精度が劣る)
1、磁性壁の作成
比較例3と同様にする。
2、磁性表示片の作成及び磁性壁への磁気貼着
上端部と下端部の裁断仕様の他は実施例7と同様にする。
(1)上端部と下端部の裁断仕様
従来通り。(端部極幅の寸法精度が劣る)
1、磁性壁の作成
比較例4と同様にする。
2、磁性表示片の作成及び磁性壁への磁気貼着
上端部と下端部の裁断仕様の他は実施例8と同様にする。
(1)上端部と下端部の裁断仕様
従来通り。(端部極幅の寸法精度が劣る)
≪3≫磁性棚について
実施例4と同様にする。
2、L型磁性棚の作成
まず、実施例4で用いた磁石シートと同じ磁石シートの着磁面に、軟質ウレタン樹脂系防滑剤を約10μm厚(加熱乾燥後の厚み)に塗布形成する(商品名:防滑マグネシート/ニチレイマグネット社製)。次に、この磁石シートの背面(非着磁面)に、強磁性体である亜鉛メッキ鋼板(100μm厚/東洋鋼鈑社製)を、感圧接着材(両面粘着)フィルム(基材;不織布、粘着剤;アクリル系、厚み:0.145mm(商品名ダイタック8800CH/大日本インキ化学社製 図示せず)を用いて積層する。
3、磁性壁への磁気貼着
図9に示す位置に磁性棚を磁気貼着する。
強磁性体層と発泡体感圧接着剤及び防滑剤塗布層を有しない他は〔実施例9〕と同様とする。
防滑剤塗布層を有しない他は〔実施例9〕と同様とする。
≪次に性能評価・試験方法について説明する≫
目視にて磁性壁全体に亘って、中継ぎ箇所の継ぎ目の直線性、間開きの程度などの外観観察を行い3段階に評価する。
○:良好、△:やや劣る、×:劣る
磁気ビュアーシートを用いて非中継箇所の極間との差異を生じていないか観察を行い3段階に評価する。
○:良好、△:やや劣る、×:劣る
(中継箇所と非中継箇所の磁気吸着力差の有無を見るための測定方法)
一辺が70mmの正方形の平滑なプラスチック板の背面中央に、引掛けを設けた治具の
平面部に、磁性表示片から採取した一辺が60mmの正方形で、両面粘着テープを用いて貼着した磁気吸着力測定用磁石シートを、磁性壁の測定箇所に同極反発・異極吸引によって磁気貼着させる。そうして磁性面と直角方向に引き離すに要する力を測定して単位面積当たりの磁気吸着力(g/cm2)を算出する。(図11)
注1:磁性壁の実施例、比較例についての磁気吸着力測定用磁石シートは、各磁性壁に用いた磁石シート及び強磁性体層と同じものを用いる。但し実施例4については、磁気吸着力測定用磁石シートと共に用いる強磁性体層の厚みを実施例3と同様にする。
注2:磁性壁の測定箇所は(図10)の通り。
(磁性壁に磁気吸着した磁性棚の耐荷重試験方法)
磁性壁の垂直面に磁気吸着したL型磁性棚の棚板の中央部と、鋼板製重りの中心部を合わせて積み重ねて行き、磁性棚が滑りを生じるか脱落するまでの最大荷重を測定する(最小重りは0.1kg/1枚)。(図12)
実際に貼り付け作業を行い3段階に評価する。
○:良好、△:やや劣る、×:劣る
≪次に試験結果について説明する≫
1)実施例1は、壁基体に表装材を積層した磁石シート(片面着磁品)を、感圧接着剤(粘着剤)を用いて積層したもので、中継ぎ箇所が上下方向にある。
中継ぎ箇所が、本発明の仕様で処理したこと、つまり磁石シートの中継ぎ箇所の双方の端部が異極で対峙し、双方共にN極とS極の境界上で切断したものを、突き付け貼着したことで、非中継ぎ部分と同様な磁極配置と極間が得られることにより、外観観察、中継ぎ箇所の極間像(磁気ビュアーシート像)、磁気吸着力に於いて中継ぎ箇所と非中継ぎ箇所の差異が認められない。(良好)
(1)磁性表示片
≪実施例≫(表3)
実施例5~実施例8の磁気貼着性は、磁性壁の中継ぎ箇所と非中継ぎ箇所の差が無く(良好)、又、近接貼着(F1/F2)及び1極間隔てた貼着(F2/F3/F4)の各貼着においても優れた結果を呈する。
比較例4~比較例7の磁気貼着性は、近接貼着(F1/F2)に於いて表示片の裁断精度が劣るために磁石シートの押合いを生じた箇所で浮き上がりを生じ、磁性壁の中継ぎ箇所を跨ぐ貼着となるF2とF3は極間の位置ずれによって浮き上がりを生じ、磁性壁の非中継ぎ箇所での貼着であるF4のみが当然に正常な貼着を呈している。
≪実施例≫(表5)
実施例9、実施例10、比較例10は、強磁性体層を有することから磁気吸着において磁気閉回路を形成すること、強磁性体層と棚背面間に発泡体基材の感圧接着剤層を介在させることで磁性壁の磁石シートと磁性棚の磁石シート間のエアーギャップの形成を防止することから良好な磁気吸着力が得られ、更に実施例9と実施例10は防滑層による耐荷重性の増大効果が著しい。又、実施例9と実施例10から分かるように磁気閉回路を形成することで片面着磁と両面着磁による磁気吸着力の差が無いことから耐荷重性においても片面着磁品と両面着磁品の差を生じない。
そうして比較例9は、強磁性体層、発泡体基材の感圧接着剤層、防滑層を有しないので当然耐荷重性が劣る結果と成っている。
又、実施例9、実施例10、比較例9、比較例10は、本発明の効果によって磁性壁の中継ぎ箇所と非中継ぎ箇所の差が認められない。(良好)
又、磁性棚などにおいて強磁性体層は磁性壁に磁気貼着した状態で、磁気閉回路を形成すること及び発泡体を基材とする感圧接着剤(粘着剤)によって磁気貼着面のエアーギャップの形成を防止することにより大きな磁気吸着力が得られ、更に防滑層を付与することで滑抵抗が増大し剪断磁気吸着力が増大することで、優れた耐荷重性が得られることが分かる。
2:表装材
3:同極同士の反発で生じた間隙
4:異極吸引で生じた極ズレ
5:壁基体
6:接着剤(感圧接着剤)
62:基材が発泡体の感圧接着剤
8:強磁性体層(強磁性体金属薄層または強磁性体金属粉とバインダーより成る層)
9:防滑層
11:中継ぎ箇所の磁気吸着力測定箇所
12:非中継ぎ箇所の磁気吸着力測定箇所
13:磁気吸着力測定具の試験片貼着板(非磁性体製)
14:両面粘着テープ
15:プルゲージ
17:複合層(防滑層、磁石シート、強磁性体層、発泡体基材の感圧接着剤層4者の複合層)
F1、F2、F3、F4、:表装材または表示材を複合した磁石シートである磁性表示片
F5、F6、F7、F8、:物品保持材(棚など)を複合した磁石シートである磁性棚
LR:L型棚
M1:表装材を積層した、磁極方向を磁石シートの縦方向に着磁を施した磁石シート
M2:表装材を積層した、磁極方向を磁石シートの横方向に着磁を施した磁石シート
MB:磁気ビュアーシート
MW:磁性壁
W:分銅(荷重)
N:多極着磁を施した磁石シートのN極
S:多極着磁を施した磁石シートのS極
N’:多極着磁を施した磁石シートの非着磁面に生じたN極
S’:多極着磁を施した磁石シートの非着磁面に生じたS極
N2:多極着磁を施した磁石シートの切断により生じた狭いN極
S2:多極着磁を施した磁石シートの切断により生じた狭いS極
N2’:多極着磁を施した磁石シートの非着磁面に切断により生じた狭いN極
S2’:多極着磁を施した磁石シートの非着磁面に切断により生じた狭いS極
bl:磁気ビュアーシートの画像による磁極の境界線
cu:磁石シートの切断位置
gp:表面磁束密度グラフ(模式図)での磁極の境界点
mc:磁極の中心線
mv:磁石シートの縦方向
re:中継ぎ位置
前記(4)項に記載の磁性表示機構であって、前記表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが、上下方向の上端部の磁極と下端部の磁極の極性を同極性とし、且つN極とS極の境界線上で切断したものであることで、複数の表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが1磁極幅あけて磁気貼着出来るものとを併用したことを特徴とする磁性表示機構とする。
Claims (10)
- 磁石シートの被着体となる磁性壁として、磁極方向を磁石シートの縦方向に片面または両面に同極間の多極着磁を施した磁石シート又は更に表面材を積層した磁石シートを、壁基体又は更に表面側に強磁性体層を有する壁基体に、磁極方向を壁面の水平方向に貼着し、更に上下方向に1箇所以上中継ぎ貼着した磁性壁であって、
上下方向の中継ぎ貼着箇所の双方の端部が異極で対峙し、且つ双方共にN極とS極の境界線上で切断したものを突き付け貼着されて成ることを特徴とする磁性壁。 - 前記請求項1に記載の磁石シートの被着体となる磁性壁として、磁極方向を磁石シートの縦方向に片面または両面に同極間の多極着磁を施した磁石シート又は更に表面材を積層した磁石シートを、壁基体又は更に表面側に強磁性体層を有する壁基体に、磁極方向を壁面の水平方向に貼着し、更に上下方向に1箇所以上中継ぎ貼着する磁性壁において、
上下方向の中継ぎ貼着箇所の双方の端部が異極で対峙し、且つ双方共にN極とS極の境界線上で切断したものを突き付け貼着することを特徴とする磁性壁の施工方法。 - 前記請求項2に記載の上下方向の中継ぎ貼着において、貼着する双方の磁石シートの端部を重ねて異極吸引同極反発によって磁気貼着された状態で、N極とS極の境界線上で切断した後に、両者の磁石シートの切捨てする部分を取り除いて、突き付け貼着することを特徴とする磁性壁の施工方法。
- 前記請求項1に記載の磁性壁の磁石シートと、同極間の多極着磁を片面または両面に施した磁石シートを用いて表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートの複数枚を、磁性壁の磁石シートとの異極吸引同極反発によって、磁性壁全面の何処に於いても水平方向に整列貼着が可能なことを特徴とする磁性表示機構。
- 前記請求項4に記載の表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが、上下方向の上端部の磁極と下端部の磁極の極性を異にし、且つN極とS極の境界線上で切断したものであることで、複数の表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが接近して磁気貼着出来ることを特徴とする磁性表示機構。
- 前記請求項4に記載の表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが、上下方向の上端部の磁極と下端部の磁極の極性を同極性とし、且つN極とS極の境界線上で切断したものであることで、複数の表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが1磁極幅あけて磁気貼着出来ることを特徴とする磁性表示機構。
- 前記請求項4に記載の表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが、上下方向の上端部の磁極と下端部の磁極の極性を異にし、且つN極とS極の境界線上で切断したものであることで、複数の表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが接近して磁気貼着出来るものと、
前記請求項4に記載の表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが、上下方向の上端部の磁極と下端部の磁極の極性を同極性とし、且つN極とS極の境界線上で切断したものであることで、複数の表装材又は表示材又は物品保持材を複合した磁石シートが1磁極幅あけて磁気貼着出来るものとを併用したことを特徴とする磁性表示機構。 - 前記請求項4に記載の表装材又は表示材又は物品保持材と複合した磁石シートの複数枚が、双方の端部を重ねて異極吸引同極反発によって磁気貼着された状態で、N極とS極の境界線上で切断して作成されたものであることを特徴とする磁性表示機構。
- 前記請求項4~8のいずれか1項に記載の表装材又は物品保持材と複合した磁石シートの表装材又は物品保持材が、背面が一部分または全面平坦なタイル状の壁材または額縁または棚材または壁掛けブラケットの類であることを特徴とする磁性表示機構。
- 前記請求項4~9のいずれか1項に記載の表装材又は物品保持材を複合した磁石シートが、着磁面に防滑層を塗布形成されたものであり、背面側に強磁性体層が積層され、該強磁性体層と表装材又は物品保持材の背面との積層に発泡体を基材とする感圧接着剤を用いたことを特徴とする磁性表示機構。
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