JP2022101015A - 電流検知装置 - Google Patents

電流検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022101015A
JP2022101015A JP2020215346A JP2020215346A JP2022101015A JP 2022101015 A JP2022101015 A JP 2022101015A JP 2020215346 A JP2020215346 A JP 2020215346A JP 2020215346 A JP2020215346 A JP 2020215346A JP 2022101015 A JP2022101015 A JP 2022101015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic sensor
detection device
current detection
flexible printed
bus bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020215346A
Other languages
English (en)
Inventor
幸貴 内田
Yukitaka Uchida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2020215346A priority Critical patent/JP2022101015A/ja
Priority to PCT/JP2021/045918 priority patent/WO2022138303A1/ja
Publication of JP2022101015A publication Critical patent/JP2022101015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R15/00Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
    • G01R15/14Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
    • G01R15/20Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using galvano-magnetic devices, e.g. Hall-effect devices, i.e. measuring a magnetic field via the interaction between a current and a magnetic field, e.g. magneto resistive or Hall effect devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R21/00Arrangements for measuring electric power or power factor
    • G01R21/08Arrangements for measuring electric power or power factor by using galvanomagnetic-effect devices, e.g. Hall-effect devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)

Abstract

【課題】電流検知装置の小型化を図ることができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】電流検知装置10は、導体の電流を検知する第1磁気センサ12及び第2磁気センサ14と、前記第1磁気センサ12及び前記第2磁気センサ14が実装されたフレキシブルプリント基板20と、を備える。前記フレキシブルプリント基板20は、前記第1磁気センサ12及び前記第2磁気センサ14の間で曲げ変形されて、前記第1磁気センサ12及び前記第2磁気センサ14が重なる検知姿勢となることが可能である。【選択図】図3

Description

本開示は、電流検知装置に関する。
特許文献1は、基板に搭載された磁気検出素子によって、バスバーを流れる電流によりバスバーのまわりに発生する磁束を検出することによって、バスバーに流れる電流を検出する電流検出装置を開示している。特許文献1に記載の電流検出装置では、2つの磁気検出素子によって逆方向の磁束を検出し、もって外部ノイズをキャンセルしている。
特開2014-55839号公報
特許文献1に記載の電流検出装置において、基板に形成された切欠部にバスバーが収められる。このとき、基板及びバスバーは、基板の法線方向とバスバーの長手方向とが平行となるように配置される。このため、特許文献1に記載の電流検知装置は、バスバーの長手方向から見た配置スペースが大きい。
そこで、電流検知装置の小型化を図ることができる技術を提供することを目的とする。
本開示の電流検知装置は、導体の電流を検知する第1磁気センサ及び第2磁気センサと、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが実装されたフレキシブルプリント基板と、を備え、前記フレキシブルプリント基板は、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの間で曲げ変形されて、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが重なる検知姿勢となることが可能である、電流検知装置である。
本開示によれば、電流検知装置の小型化を図ることができる。
図1は実施形態1にかかる電流検知装置を示す斜視図である。 図2は実施形態1にかかる電流検知装置を示す斜視図である。 図3は実施形態1にかかる電流検知装置を示す正面図である。 図4は曲げ変形される前のフレキシブルプリント基板を示す平面図である。 図5は実施形態1にかかる電流検知装置の構成例を模式的に示す図である。 図6はケース付きの電流検知装置を示す斜視図である。 図7はケース付きの電流検知装置を示す分解斜視図である。 図8はケース付きの電流検知装置を示す分解斜視図である。 図9はケース付きの電流検知装置を示す分解正面図である。 図10は実施形態2にかかる電流検知装置を示す正面図である。 図11はケース付きの電流検知装置を示す分解斜視図である。 図12はケース付きの電流検知装置を示す分解正面図である。 図13は実施形態3にかかる電流検知装置を示す正面図である。 図14はケース付きの電流検知装置を示す分解斜視図である。 図15はケース付きの電流検知装置を示す分解正面図である。 図16は実施形態3にかかる電流検知装置の変形例を示す部分断面正面図である。 図17は実施形態3にかかる電流検知装置の変形例を示す分解斜視図である。 図18はケース付きの電流検知装置を示す分解正面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の電流検知装置は、次の通りである。
(1)導体の電流を検知する第1磁気センサ及び第2磁気センサと、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが実装されたフレキシブルプリント基板と、を備え、前記フレキシブルプリント基板は、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの間で曲げ変形されて、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが重なる検知姿勢となることが可能である、電流検知装置である。フレキシブルプリント基板は、第1磁気センサ及び第2磁気センサの間で曲げ変形されて、第1磁気センサ及び第2磁気センサが重なる検知姿勢となることが可能であることによって、フレキシブル基板の厚み方向に導体を配置でき、電流検知装置の小型化が可能となる。また、第1磁気センサ及び第2磁気センサがフレキシブルプリント基板に実装されることによっても、第1磁気センサ及び第2磁気センサがリジッド基板に実装される場合と比べて、電流検知装置の小型化を図ることができる。
(2)(1)の電流検知装置において、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの検知対象となる電流が流れる導体をさらに備え、前記フレキシブルプリント基板が前記検知姿勢となった状態で、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが間に前記導体を挟んで重なっていてもよい。これにより、第1磁気センサ及び第2磁気センサが、導体に対して互いに等距離に配置されつつ、逆向きの磁束を検出しやすい。
(3)(2)の電流検知装置において、前記フレキシブルプリント基板は、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが外側に位置するように曲げ変形されていてもよい。これにより、フレキシブルプリント基板における絶縁層によって第1磁気センサ及び第2磁気センサと、導体とが絶縁されることができる。この場合でも、第1磁気センサ及び第2磁気センサと導体との間の基板がフレキシブルプリント基板であることによって、第1磁気センサ及び第2磁気センサと導体との間の基板がリジッド基板である場合と比べて、第1磁気センサ及び第2磁気センサが導体に近い位置に配置されやすい。
(4)(2)の電流検知装置において、前記フレキシブルプリント基板は、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが内側に位置するように曲げ変形されていてもよい。これにより、第1磁気センサ及び第2磁気センサが導体に近い位置に配置されやすい。
(5)(4)のいずれか1つの電流検知装置において、前記導体のうち前記第1磁気センサと重なる部分に第1収容空間が形成されて、前記第1収容空間に前記第1磁気センサの少なくとも一部が収まっていてもよい。これにより、導体の電流による磁場が強い位置に第1磁気センサが配置されることができる。また、電流検知装置をより薄型にできる。
(6)(5)の電流検知装置において、前記導体のうち前記第2磁気センサと重なる部分に第2収容空間が形成されて、前記第2収容空間に前記第2磁気センサの少なくとも一部が収まっていてもよい。これにより、導体の電流による磁場が強い位置に第2磁気センサが配置されることができる。また、電流検知装置をより薄型にできる。
(7)(1)の電流検知装置において、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの検知対象となる電流が流れる導体をさらに備え、前記フレキシブルプリント基板が前記検知姿勢となった状態で、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが前記導体の一方側で重なっていてもよい。これにより、フレキシブルプリント基板で導体を囲う必要がなくなり、導体を備える電流検知装置の組み立てが容易となる。
(8)(1)から(7)のいずれか1つの電流検知装置において、前記フレキシブルプリント基板を、前記検知姿勢に保つケースをさらに備えてもよい。これにより、ケースによってフレキシブルプリント基板が検知姿勢に簡易に保持される。
(9)(1)から(8)のいずれか1つの電流検知装置において、前記フレキシブルプリント基板は、前記第1磁気センサと電気的に接続される第1パターンと、前記第2磁気センサと電気的に接続される第2パターンとを含み、前記第1パターンは、前記第1磁気センサと電気的に接続される位置から前記第2磁気センサの側に向けて延びる第1区間を有し、前記フレキシブルプリント基板は、前記第1区間の位置で曲げ変形して前記検知姿勢となることが可能であってもよい。これにより、第1パターンごと曲げられて検知姿勢となることができる。
(10)(9)の電流検知装置において、前記フレキシブルプリント基板には、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサを外部機器に電気的に接続するためのコネクタが設けられ、前記フレキシブルプリント基板の第1端部に前記第1磁気センサが設けられ、前記フレキシブルプリント基板の第2端部に前記コネクタが設けられ、前記フレキシブルプリント基板の前記第1端部と前記第2端部との間の中間部に前記第2磁気センサが設けられ、前記第1パターン及び前記第2パターンは前記コネクタに電気的に接続され、前記第1パターンは、前記第1区間に連なり前記第2磁気センサを越えて前記コネクタに向けて延びる第2区間をさらに有し、前記第2パターンは、前記第2区間の側方を通り前記コネクタに向けて延びる区間を有してもよい。これにより、コネクタを検知対象の導体の側方に配置できる。
(11)(10)の電流検知装置において、前記フレキシブルプリント基板は、前記コネクタの実装面が内向きとなるように曲げ変形されていてもよい。これにより、電流検知装置をより薄型にできる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の電流検知装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかる電流検知装置について説明する。図1及び図2は実施形態1にかかる電流検知装置10を示す斜視図である。図1及び図2は互いに反対向きから見た図である。図3は実施形態1にかかる電流検知装置10を示す正面図である。図4は曲げ変形される前のフレキシブルプリント基板20を示す平面図である。図5は実施形態1にかかる電流検知装置10の構成例を模式的に示す図である。
電流検知装置10は、第1磁気センサ12と第2磁気センサ14とフレキシブルプリント基板(FPC)20とを備える。以下では、第1磁気センサ12及び第2磁気センサ14を、磁気センサ12、14とまとめて称することがある。電流検知装置10は、導体をさらに備える。本例では、導体がバスバー30であるものとして説明される。導体は、バスバー30以外であってもよく、例えば被覆電線の芯線などであってもよい。また本例のバスバー30は電流の流れる方向と直交する断面が長方形状であるが、これ以外の形状であってもよい。磁気センサ12、14は、FPC20に実装されている。磁気センサ12、14は、バスバー30の電流を検知する。磁気センサ12、14は、FPC20を介して、検知対象となる電流が流れるバスバー30に対して所定の検知位置に配置される。以下、本開示では、バスバー30に電流が流れる方向をX方向とし、X方向と直交する2方向をY方向及びZ方向とする。Y方向はバスバー30の幅方向である。Z方向はバスバー30の厚み方向である。FPC20は、FPC20の幅方向、長手方向、及び厚み方向が、それぞれX方向、Y方向及びZ方向と平行に配置される。
磁気センサ12、14は、バスバー30を囲むコアを有しない、いわゆるコアレスタイプの磁気センサ12、14である。磁気センサ12、14は、それぞれ磁気検知素子12a、14aを含む。磁気検知素子12a、14aは、ホール素子、磁気抵抗(MR)素子などであってもよい。磁気センサ12、14は、出力信号を増幅するアンプ12b、14b等を含んでもよい。本例では、磁気センサ12、14はそれぞれ磁気検知素子12a、14a、及びアンプ12b、14b等を含む回路がパッケージングされて、集積回路(IC)チップとして構成されている。磁気検知素子12a、14a、アンプ12b、14b等を含む回路は、FPC20上に実装されてもよい。磁気センサ12、14は、磁気検知素子12a、14aからの出力信号に基づいてバスバー30に流れる電流Iの値を算出する信号処理回路を含んでいてもよい。なお、この信号処理回路で産出される電流値には外乱が含まれる。磁気センサ12、14として、同じ種類のICが用いられると良い。磁気センサ12、14は、バスバー30の中央の位置に設けられると良い。
磁気センサ12、14は、感度軸の向きが逆向きとなるようにFPC20に配置されるとよい。図3に示す例では、第1磁気センサ12の感度軸の向きはY方向負の向きであり、第2磁気センサ14の感度軸の向きはY方向正の向きである。
本例では、図5に示すように、磁気センサ12、14からの出力信号は、マイクロコンピュータ16に送られる。マイクロコンピュータ16には、演算回路17と、記憶回路18等が設けられている。記憶回路18は、電流Iの値の算出に必要な定数などが記憶されている。演算回路17は、磁気センサ12、14の出力信号及び記憶回路18に記憶された値に基づいて、磁気センサ12、14の出力信号の差分を利用して、外乱を除去したバスバー30に流れる電流Iの値を算出する。
FPC20は、絶縁層21と、導電パターン22とを含む。絶縁層21は、例えば、ポリイミドなどの絶縁性を有する樹脂によってフィルム状に形成される。絶縁層21は、ベース層を含む。導電パターン22は、例えば、銅などの導体が、ベース層上にプリントされて形成される。絶縁層21は、カバー層を含んでもよい。カバー層は、例えば、導電パターン22のうち接続部を除く部分を覆うように設けられてもよい。
FPC20には、コネクタCが設けられている。コネクタCは、磁気センサ12、14を外部機器に電気的に接続するための部材である。コネクタCは、コネクタハウジングとコネクタ端子とを含む。コネクタ端子の一端部が導電パターン22と接続され、コネクタ端子の他端部が、相手側の端子などと接続可能な状態で、コネクタハウジングに収容される。例えば、コネクタCには、ワイヤーハーネスWHの端部に設けられたコネクタC1が接続される。磁気センサ12、14は、コネクタC、C1、及びワイヤーハーネスWH等を介して、外部機器Sに電気的に接続される。外部機器Sは、例えば、上記マイクロコンピュータ16を有する電子制御ユニット(ECU)である。ECUは、磁気センサ12、14に検知処理を実行する信号を送ってもよい。ECUは、2つの磁気センサ12、14の出力信号に基づいて算出したバスバー30の電流値を用いて、他の機器を制御してもよい。
FPC20において、第1端部に第1磁気センサ12が設けられ、第2端部にコネクタCが設けられる。第1端部と第2端部との間の中間部に第2磁気センサ14が設けられる。FPC20において、第1磁気センサ12が実装された領域を第1領域25aと称し、第2磁気センサ14が実装された領域を第2領域25bと称し、コネクタCが実装された領域を第3領域25cと称する。
導電パターン22は、第1パターン23と第2パターン24とを含む。第1パターン23は、第1磁気センサ12及びコネクタCを電気的に接続する。第2パターン24は、第2磁気センサ14及びコネクタCを電気的に接続する。第1磁気センサ12は、第1パターン23を介してコネクタCと電気的に接続される。第2磁気センサ14は、第2パターン24と介してコネクタCと電気的に接続される。以下では、第1パターン23及び第2パターン24を、パターン23、24とまとめて称することがある。パターン23、24のそれぞれは、電源パターン23a、24aと、信号パターン23b、24bを含む。電源パターン23a、24aは、磁気センサ12、14が電流を検知する際に必要な電源を供給する。信号パターン23b、24bは、磁気センサ12、14の検知結果の信号を出力する。なお、パターン23、24には、抵抗、コンデンサなどの素子が挿入されていてもよい。電源パターン23a、24aには、電源を管理する電源ICが設けられてもよい。信号パターン23b、24bには、磁気センサ12、14の検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する回路が設けられていてもよい。
第1パターン23は、第1区間23c及び第2区間23dを有する。第1区間23cは、第1磁気センサ12と電気的に接続される位置から第2磁気センサ14の側に向けて延びる区間である。FPC20は、第1区間23cの位置で曲げ変形して検知姿勢となることが可能である。第2区間23dは、第1区間23cに連なる。第2区間23dは、第2磁気センサ14を越えてコネクタCに向けて延びる区間である。
第2パターン24は、第2区間23dの側方を通りコネクタCに向けて延びる区間を有する。
FPC20は、磁気センサ12、14の間、つまり第1区間23cの位置で曲げ変形されて、磁気センサ12、14が重なる検知姿勢となることが可能である。FPC20が検知姿勢となった状態で、磁気センサ12、14が間にバスバー30を挟んで重なっている。
検知姿勢において、FPC20は、磁気センサ12、14がFPC20よりも外側に位置するように曲げ変形されている。磁気センサ12、14とバスバー30との間に、FPC20の絶縁層21が位置する。
FPC20が曲げられる前の2つの磁気センサ12、14の中心間距離(FPC20が1つの平面に沿って広がった状態での、2つの磁気センサ12、14の中心を結び、当該平面に平行な距離)は、少なくともバスバー30の厚み寸法以上である。これにより、2つの磁気センサ12、14が、Y方向に沿ってバスバー30の中心の位置で、バスバー30に対して両側に分かれて配置される。2つの磁気センサ12、14がバスバー30を挟む場合、Z方向に沿った磁気センサ12、14とバスバー30との距離は同じであることが好ましい。
電流検知装置10は、ケースをさらに備える。図6はケース40付きの電流検知装置10を示す斜視図である。図7及び図8はケース40付きの電流検知装置10を示す分解斜視図である。図7は図1と同様の視点から見た図であり、図8は図2と同様の視点から見た図である。図9はケース40付きの電流検知装置10を示す分解正面図である。なお、図7から図9において、FPC20と各部材との積層関係を示すため、FPC20が第1領域25aと第2領域25bの間で切断されている。以下の図11、図12、図14、図15、図17、図18でも同様である。
ケース40は、FPC20を、検知姿勢に保つ。ここではケース40は、第1支持部材41と第1カバー50と第2支持部材60と第2カバー70とを含む。ケース40における各部材41、50、60、70は、例えば、絶縁性を有する樹脂等を材料とした射出成型品である。第1支持部材41及び第1カバー50は、第1磁気センサ12と、FPC20の第1領域25aとを保持する。第2支持部材60及び第2カバー70は、第2磁気センサ14と、FPC20の第2領域25bとを保持する。ここでは、第2支持部材60及び第2カバー70は、さらに、コネクタCと、FPC20の第3領域25cとを保持する。
第1支持部材41は、第1支持部42を有する。第1支持部42は平板状に形成される。第1支持部42の一方支持面42aにFPC20の第1領域25aが支持される。FPC20のうち第1磁気センサ12が実装されていない面が、第1支持部42を向く。第1支持部42の他方支持面42bにバスバー30が支持される。
FPC20と第1支持部材41とは、互いに嵌り合う凹部及び凸部を用いて位置決めされている。ここでは、FPC20に凹部としての貫通孔26が形成され、第1支持部材41には、貫通孔26に嵌る位置決め凸部43が形成されている。位置決め凸部43は、第1支持部42の一方支持面42aから突出するように形成される。貫通孔26に位置決め凸部43が嵌ることによって、FPC20が第1支持部材41に対して所定位置に配置される。貫通孔26及び位置決め凸部43は、2組形成されている。2組の貫通孔26及び位置決め凸部43は、X方向及びY方向にずれた位置に形成されている。なお、FPC20は、接着剤または両面粘着テープなどを介して、支持面に貼り付けられていてもよい。
第1支持部材41とバスバー30とは、第1突起部44を用いて位置決めされている。ここでは、第1突起部44は、第1支持部42の他方支持面42bから突出する。第1突起部44は、バスバー30の両側を覆うように2つ設けられる。2つの第1突起部44の間にバスバー30が配置される。
第1カバー50は、第1支持部材41とは、別部材として成形される。第1カバー50は、カバー本体51と、周壁部52とを有する。カバー本体51は、平板状に形成され、Z方向に沿ってFPC20の第1領域25aと対向配置される。周壁部52は、カバー本体51の外縁部から第1支持部材41に向けて突出する。周壁部52のうちY方向負の側に位置する部分は、他の部分よりもカバー本体51からの突出寸法が大きい突出部53とされる。周壁部52のうち突出部53を除く部分において、周壁部52の先端は、第1支持部42の一方支持面42aに接触する。
第1支持部材41と第1カバー50とは係止凸部45及び係止凹部54を用いて着脱可能に装着される。第1支持部材41に係止凸部45が形成される。係止凸部45は、第1支持部42の一方支持面42aから突出する。第1カバー50に係止凹部54が形成される。周壁部52の一部が、係止凹部54に形成される。係止凸部45及び係止凹部54は、弾性変形しつつ、係止する。
第2支持部材60は、第2支持部61を有する。第2支持部61は平板状に形成される。第2支持部61の一方支持面61aにFPC20の第2領域25b及び第3領域25cが支持される。FPC20のうち第2磁気センサ14及びコネクタCが実装されていない面が第2支持部材60を向く。第2支持部61の他方支持面61bにバスバー30が支持される。
FPC20と第2支持部材60とは、互いに嵌り合う凹部及び凸部を用いて位置決めされている。ここでは、FPC20に凹部としての貫通孔27が形成され、第2支持部材60には、貫通孔27に嵌る位置決め凸部62が形成されている。位置決め凸部62は、第2支持部61の一方支持面61aから突出するように形成される。貫通孔27に位置決め凸部62が嵌ることによって、FPC20が第2支持部材60に対して所定位置に配置される。貫通孔27及び位置決め凸部62は、2組形成されている。2組の貫通孔27及び位置決め凸部62は、X方向及びY方向にずれた位置に形成されている。なお、FPC20は、接着剤または両面粘着テープなどを介して、支持面に貼り付けられていてもよい。
第2支持部材60とバスバー30とは、第2突起部63を用いて位置決めされている。ここでは、第2突起部63は、第2支持部61の他方支持面61bから突出する。第2突起部63は、バスバー30の両側を覆うように2つ設けられる。2つの第2突起部63の間にバスバー30が配置される。第1支持部材41及び第2支持部材60は、バスバー30を囲むことによって、Y方向及びZ方向に位置決めされる。
第1突起部44及び第2突起部63は、第1支持部材41と第2支持部材60とのX方向の位置決めにも用いられる。すなわち、第1突起部44及び第2突起部63はX方向にずれて形成される。第1突起部44及び第2突起部63の少なくとも一方は、バスバー30の一方側及び他方側のそれぞれにおいて、X方向に離れた2箇所に設けられる。ここでは、バスバー30の一方側及び他方側のそれぞれにおいて、第1突起部44がX方向に離れた2箇所に設けられる。第1支持部42の他方支持面42bからの第1突起部44の高さ寸法と、第2支持部61の他方支持面61bからの第2突起部63の高さ寸法との和は、バスバー30の厚み寸法よりも大きい。これらより、X方向に離れた2つの第1突起部44の間に、第2突起部63が嵌ることができ、もって、第1支持部材41と第2支持部材60とがX方向に位置決めされる。
第2カバー70は、第2支持部材60とは、別部材として成形される。第2カバー70は、カバー本体71と、周壁部72とを有する。カバー本体71は、Z方向に沿ってFPC20の第2領域25b及び第3領域25cと対向配置される。カバー本体71は、コネクタCの高さ寸法を吸収可能に、段差を介して2つの平板が連なる形状に形成されている。周壁部72は、カバー本体71の外縁部から第2支持部材60に向けて突出する。周壁部72のうちY方向負の側に位置する部分を除いて、周壁部72の先端は、第2支持部61の一方支持面61aに接触する。周壁部72のうちY方向負の側に位置する部分は、第1カバー50の周壁部52の突出部53と接触する。周壁部52のうちY方向正の側に位置する部分には、開口が形成される。当該開口を通じて、コネクタCの接続部が露出し、相手側コネクタと接続可能とされる。
第2支持部材60と第2カバー70とは係止凸部64及び係止凹部74を用いて着脱可能に装着される。第2支持部材60に係止凸部64が形成される。係止凸部64は、第2支持部61の一方支持面61aから突出する。第2カバー70に係止凹部74が形成される。周壁部72の一部に、係止凹部74が形成される。係止凸部64及び係止凹部74は、弾性変形しつつ、係止する。
FPC20は、第1支持部材41及び第2支持部材60に支持された状態で、自由領域25dを有する。自由領域25dは、第1支持部材41及び第2支持部材60に支持されない領域である。自由領域25dは、第1領域25aと第2領域25bとの間に設けられる。第1領域25aが第1支持部材41に支持され、第2領域25b及び第3領域25cが第2支持部材60に支持され、かつ、第1カバー50と第2カバー70との少なくとも一方が装着されていない状態で、FPC20は、自由領域25dの位置で曲げ変形可能である。FPC20は、第1カバー50及び第2カバー70の両方が装着されることによって、自由領域25dの位置で曲がった状態に保たれ、それ以上の曲げ変形及び曲げ変形した状態からの復元変形が不可とされる。ここでは、第1カバー50及び第2カバー70の両方が装着されたとき、第1カバー50と第2カバー70とがZ方向に接触することによって、FPC20は自由領域25dの位置で曲がった状態に保たれ、それ以上の曲げ変形及び曲げ変形した状態からの復元変形が不可とされる。ここでは、第1カバー50における突出部53が、第2カバー70と接触して、FPC20は自由領域25dの位置で曲がった状態に保たれ、それ以上の曲げ変形及び曲げ変形した状態からの復元変形が不可とされる。第1カバー50の突出部53は、Y方向に沿ってバスバー30の側方の位置で、自由領域25dを覆う。
<実施形態1の効果等>
以上のように構成された電流検知装置10によると、FPC20は、磁気センサ12、14の間で曲げ変形されて、磁気センサ12、14が重なる検知姿勢となることが可能であることによって、FPC20の厚み方向(ここではZ方向)にバスバー30を配置でき、電流検知装置10の小型化が可能となる。また、磁気センサ12、14がFPC20に実装されることによっても、磁気センサ12、14がリジッド基板に実装される場合と比べて、電流検知装置10の小型化を図ることができる。また、電流検知装置10は、磁気センサ12、14の出力信号の差分を利用して電流を測定可能であるため、外乱を抑制するためのシールドを省略または簡素化できる。
また、FPC20が検知姿勢となった状態で、磁気センサ12、14が間にバスバー30を挟んで重なっている。これにより、磁気センサ12、14が、バスバー30に対して互いに等距離に配置されつつ、逆向きの磁束を検出しやすい。
また、FPC20は、磁気センサ12、14が外側に位置するように曲げ変形されている。FPC20における絶縁層21によって磁気センサ12、14と、バスバー30とが絶縁されることができる。この場合でも、磁気センサ12、14とバスバー30との間の基板がFPC20であることによって、磁気センサ12、14とバスバー30との間の基板がリジッド基板である場合と比べて、磁気センサ12、14がバスバー30に近い位置に配置されることができる。これにより、小電流での検知精度を高めることができる。また、FPC20を用いることによって、バスバー30と磁気センサ12、14との距離設定の自由度の向上を図ることができ、磁気センサ12、14の感度の良いダイナミックレンジに対応容易となる。
また、電流検知装置10は、FPC20を、検知姿勢に保つケース40をさらに備える。これにより、ケース40によってFPC20が検知姿勢に簡易に保持される。
また、FPC20は、第1区間23cの位置で曲げ変形して検知姿勢となることが可能である。これにより、FPC20は、第1パターン23ごと曲げられて検知姿勢となることができる。
また、第1パターン23及び第2パターン24はコネクタCに電気的に接続され、第1パターン23は、第1区間23cに連なり第2磁気センサ14を越えてコネクタCに向けて延びる第2区間23dをさらに有し、第2パターン24は、第2区間23dの側方を通りコネクタCに向けて延びる区間を有する。これにより、Y方向に沿ってコネクタCを検知対象のバスバー30の側方に配置できる。
[実施形態2]
実施形態2にかかる電流検知装置について説明する。図10は実施形態2にかかる電流検知装置110を示す正面図である。なお、以下の各実施形態及び各変形例の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
電流検知装置110は、FPC20が検知姿勢となった状態で、磁気センサ12、14がバスバー30の一方側で重なっている点で、上記電流検知装置10とは異なる。これにより、FPC20でバスバー30を囲う必要がなくなり、バスバー30を備える電流検知装置110の組み立てが容易となる。このとき、図10に示す例では、第2磁気センサ14が第1磁気センサ12よりもバスバー30に近い位置に配置されているが、第1磁気センサ12が第2磁気センサ14よりもバスバー30に近い位置に配置されていてもよい。
また電流検知装置110は、FPC20が、コネクタCの実装面が内向きとなるように曲げ変形されている点で、上記電流検知装置10とは異なる。これにより、電流検知装置110をより薄型にできる。
電流検知装置110は、ケースをさらに備える。図11はケース140付きの電流検知装置110を示す分解斜視図である。図12はケース140付きの電流検知装置110を示す分解正面図である。
ケース140は、第1支持部材141、第2支持部材160、及びカバー170を含む。第2支持部材160及びカバー170は、上記第2支持部材60及び第2カバー70と同様の形状に形成される。ケース140において、第2支持部材160及びカバー170の間に、FPC20の全体が収められている。また、ケース140において、第2支持部材160及びカバー170の間に、第1支持部材141が設けられている。
第1支持部材141の第1支持部142は、平面視U字状に形成されている。第1支持部142は、X方向に延びる2つの壁部と、Y方向に延びて当該2つの壁部をつなぐ壁部とを有する。第1支持部142の一方支持面42aにFPC20の第1領域25aが支持される。第1支持部142と、FPC20の第1領域25aとは、第1支持部142に形成された位置決め凸部43とFPC20に形成された貫通孔26とによって位置決めされる。第1支持部材141の他方支持面42bは、第2支持部材160に支持されたFPC20の第2領域25bと接触する。第1支持部材141のU字の内側に磁気センサ12、14が配置される。第1支持部材141の厚み寸法は、2つの磁気センサ12、14の厚みの和よりも大きく形成されて、第1磁気センサ12及び第2磁気センサ14同士が接触しないように設けられているとよい。
第1支持部材141のうち第2支持部材160側の面には第2支持部材160に形成された位置決め凸部62が嵌る凹部が形成されていてもよい。ここでは、当該凹部として、貫通孔46が形成される。貫通孔46は、第1支持部142に形成された位置決め凸部43を避けた位置に形成される。第1支持部142において、2つの位置決め凸部43と2つの貫通孔46とが4隅の領域に分かれて形成される。2つの位置決め凸部43がX方向及びY方向に離れた2隅に形成され、2つの貫通孔46が位置決め凸部43の形成されていない残りの2隅に形成されている。位置決め凸部62が嵌る凹部は、他方支持面42b側に開口する有底穴状であってもよい。この場合、当該凹部が、XY方向において、位置決め凸部43と同じ位置に形成されていてもよい。
ケース140において、第2支持部材160の外面にバスバー30が配置される。ケース140は、バスバー30の周囲全体を囲んでいない。FPC20及びケース140が組立てられて電流検知装置110とされた状態で、ケース140は、Z方向からバスバー30に装着可能である。
[実施形態3]
実施形態3にかかる電流検知装置について説明する。図13は実施形態3にかかる電流検知装置210を示す正面図である。
電流検知装置210は、FPC20が、磁気センサ12、14が内側に位置するように曲げ変形され、かつ、磁気センサ12、14の間にバスバー30が位置する点で、上記電流検知装置10、110とは異なる。これにより、磁気センサ12、14がバスバー30に近い位置に配置されやすい。
また電流検知装置210は、FPC20が、コネクタCの実装面が内向きとなるように曲げ変形され、かつ、磁気センサ12、14の間にバスバー30が位置する点で、上記電流検知装置10、110とは異なる。これにより、Y方向に沿ってバスバー30の側方の位置であって、Z方向に沿ってバスバー30と同じ高さの位置にコネクタCを配置でき、電流検知装置210をより薄型にできる。
電流検知装置210は、ケースをさらに備える。図14はケース240付きの電流検知装置210を示す分解斜視図である。図15はケース240付きの電流検知装置210を示す分解正面図である。
ケース240は、第1支持部材241、第2支持部材260、カバー270、及びスペーサー280を含む。第2支持部材260及びカバー270は、上記第2支持部材160及びカバー170と同様に、FPC20及び磁気センサ12、14の全体を覆う。第2支持部材260は、第2支持部材160から第2突起部63が省略されて、代わりに支持壁部65が設けられた構成とされている。支持壁部65は第2支持部261のうちバスバー30と重なる部分の外縁から突出する。支持壁部65はX方向に沿ってスペーサー280の外側に配置される。スペーサー280は、2つの支持壁部65の間に位置する。
第1支持部材241の第1支持部242及びスペーサー280の本体281は、四角筒状に形成されている。第1支持部242の内側に第1磁気センサ12が配置され、スペーサー280の本体281の内側に第2磁気センサ14が配置される。第1支持部242及びスペーサー280の本体281はそれぞれ収容する磁気センサ12、14の厚みよりも大きく形成されて、磁気センサ12、14がバスバー30と接触しないように設けられているとよい。第1支持部材241及びスペーサー280はバスバー30を囲む。第1支持部材241に第1突起部244が形成され、スペーサー280に突起部283が形成される。第1突起部244は、上記第2突起部63と同様にX方向に離れた2箇所に設けられる。上記第2突起部63の間に上記第1突起部44が嵌るのと同様に、突起部283は、第1突起部244の間に嵌ることが可能に設けられる。スペーサー280には、第2支持部261に形成された位置決め凸部62が嵌る凹部としての貫通孔282が形成されている。
[変形例]
図16は実施形態3にかかる電流検知装置210の変形例を示す部分断面正面図である。図17は実施形態3にかかる電流検知装置210の変形例を示す分解斜視図である。
変形例にかかる電流検知装置310において、バスバー330のうち第1磁気センサ12と重なる部分に第1収容空間31が形成されている。第1収容空間31に第1磁気センサ12の少なくとも一部が収まっている。これにより、バスバー330の電流による磁場が強い位置に第1磁気センサ12が配置されることができる。また、電流検知装置310をより薄型にできる。第1収容空間31は、底のある凹部であってもよいし、貫通孔であってもよい。ここでは、第1収容空間31として、底のある凹部が形成されている。
また、バスバー330のうち第2磁気センサ14と重なる部分に第2収容空間32が形成されている。第2収容空間32に第2磁気センサ14の少なくとも一部が収まっている。これにより、導体の電流による磁場が強い位置に第2磁気センサ14が配置されることができる。また、電流検知装置310をより薄型にできる。第2収容空間32は、底のある凹部であってもよいし、貫通孔であってもよい。ここでは、第2収容空間31として、底のある凹部が形成されている。
より具体的には、ここでは第1収容空間31及び第2収容空間32は、バスバー330の平面視において同じ位置に形成される。第1収容空間31は、バスバー330の第1面から第2面に向けて厚み方向に凹む。第2収容空間32は、バスバー330の第2面から第1面に向けて厚み方向に凹む。バスバー330は、仕切部33を有する。仕切部33は第1収容空間31及び第2収容空間32を仕切る。第1収容空間31及び第2収容空間32は、仕切部33によって隔てられ、バスバー330の内部でつながっていない。第1収容空間31は、仕切部33を底とし、バスバー330の第1面に開口する凹部である。第2収容空間32は、仕切部33を底とし、バスバー330の第2面に開口する凹部である。
もっとも、バスバー330は、仕切部33を有していなくてもよい。この場合、第1収容空間31及び第2収容空間32は、バスバーの内部でつながっていてもよい。すなわち、バスバーには第1面から第2面まで厚み方向に貫通する貫通孔が形成され、当該貫通孔のうち第1面寄りの部分が第1収容空間31をなし、第2面寄りの部分が第2収容空間32をなしてもよい。また、バスバーに第1面から第2面まで厚み方向に貫通する貫通孔が形成された場合に、第1磁気センサ12と第2磁気センサ14とのうちいずれか一方のみが当該貫通孔に収まっていてもよい。
電流検知装置310は、ケースをさらに備える。図18はケース340付きの電流検知装置310を示す分解正面図である。かかるケース340は、上記ケース240と同様に、第1支持部材341、第2支持部材360、カバー370、及びスペーサー380を含む。ケース340は、上記ケース240とは、一部の寸法が異なる以外は、基本的に同じ構成が採用される。本例の電流検知装置310では、第1磁気センサ12が第1収容空間31に収まり、第2磁気センサ14が第2収容空間32に収まっている。このため、ケース340において、第1支持部材341の第1支持部342及びスペーサー380の本体381の厚み寸法を、ケース240における第1支持部材241の第1支持部241及びスペーサー280の本体281の厚みよりも小さくできる。これにより、バスバー330が収まる部分において、ケース340を薄型化できる。図18に示す例では、ケース340のうちバスバー330が収まる部分が、コネクタCが収まる部分よりも薄型化される。なお、第1支持部342及び本体381の厚み寸法は、磁気センサ12、14の厚み寸法よりも小さい。磁気センサ12、14の一部が第1支持部342及び本体381よりもZ方向に突出する。
このほか、これまで、電流検知装置10、110、210、310がケース40、140、240、340を備えるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。電流検知装置はケースを備えていなくてもよい。
また、これまでFPC20にコネクタCが設けられるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。FPC20にコネクタCが設けられていなくてもよい。またFPCにコネクタが設けられる場合でも、かかるコネクタは、FPCとリジッド基板とを接続するものなどであってもよい。
また、これまで、磁気センサ12、14の差分の演算処理を行う演算回路17及び記憶回路18が外部のECUに設けられていたが、このことは必須の構成ではない。例えば、演算回路17及び記憶回路18がFPC20に設けられていてもよい。磁気センサ12、14の差分の演算処理が行われて外乱が除去されたバスバー30の電流値がFPCからECUに信号として送られてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 電流検知装置
12 第1磁気センサ
14 第2磁気センサ
12a、14a 磁気検知素子
12b、14b アンプ
16 マイクロコンピュータ
17 演算回路
18 記憶回路
20 フレキシブルプリント基板(FPC)
21 絶縁層
22 導電パターン
23 第1パターン
24 第2パターン
23a、24a 電源パターン
23b、24b 信号パターン
23c 第1区間
23d 第2区間
25a 第1領域
25b 第2領域
25c 第3領域
25d 自由領域
26、27 貫通孔
30、330 バスバー
31 第1収容空間
32 第2収容空間
33 仕切部
40、140、240、340 ケース
41、141、241、341 第1支持部材
42、142、242、342 第1支持部
42a 一方支持面
42b 他方支持面
43 位置決め凸部
44、244 第1突起部
45 係止凸部
46 貫通孔
50 第1カバー
51 カバー本体
52 周壁部
53 突出部
54 係止凹部
60、260、360 第2支持部材
61 第2支持部
61a 一方支持面
61b 他方支持面
62 位置決め凸部
63 第2突起部
64 係止凸部
65 支持壁部
70、170、270、370 第2カバー(カバー)
71 カバー本体
72 周壁部
74 係止凹部
280、380 スペーサー
281、381 本体
282 貫通孔
283 突起部

Claims (11)

  1. 導体の電流を検知する第1磁気センサ及び第2磁気センサと、
    前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが実装されたフレキシブルプリント基板と、
    を備え、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの間で曲げ変形されて、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが重なる検知姿勢となることが可能である、電流検知装置。
  2. 請求項1に記載の電流検知装置であって、
    前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの検知対象となる電流が流れる導体をさらに備え、
    前記フレキシブルプリント基板が前記検知姿勢となった状態で、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが間に前記導体を挟んで重なっている、電流検知装置。
  3. 請求項2に記載の電流検知装置であって、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが外側に位置するように曲げ変形されている、電流検知装置。
  4. 請求項2に記載の電流検知装置であって、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが内側に位置するように曲げ変形されている、電流検知装置。
  5. 請求項4に記載の電流検知装置であって、
    前記導体のうち前記第1磁気センサと重なる部分に第1収容空間が形成されて、
    前記第1収容空間に前記第1磁気センサの少なくとも一部が収まっている、電流検知装置。
  6. 請求項5に記載の電流検知装置であって、
    前記導体のうち前記第2磁気センサと重なる部分に第2収容空間が形成されて、
    前記第2収容空間に前記第2磁気センサの少なくとも一部が収まっている、電流検知装置。
  7. 請求項1に記載の電流検知装置であって、
    前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの検知対象となる電流が流れる導体をさらに備え、
    前記フレキシブルプリント基板が前記検知姿勢となった状態で、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサが前記導体の一方側で重なっている、電流検知装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電流検知装置であって、
    前記フレキシブルプリント基板を、前記検知姿勢に保つケースをさらに備える、電流検知装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電流検知装置であって、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記第1磁気センサと電気的に接続される第1パターンと、前記第2磁気センサと電気的に接続される第2パターンとを含み、
    前記第1パターンは、前記第1磁気センサと電気的に接続される位置から前記第2磁気センサの側に向けて延びる第1区間を有し、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記第1区間の位置で曲げ変形して前記検知姿勢となることが可能である、電流検知装置。
  10. 請求項9に記載の電流検知装置であって、
    前記フレキシブルプリント基板には、前記第1磁気センサ及び前記第2磁気センサを外部機器に電気的に接続するためのコネクタが設けられ、
    前記フレキシブルプリント基板の第1端部に前記第1磁気センサが設けられ、
    前記フレキシブルプリント基板の第2端部に前記コネクタが設けられ、
    前記フレキシブルプリント基板の前記第1端部と前記第2端部との間の中間部に前記第2磁気センサが設けられ、
    前記第1パターン及び前記第2パターンは前記コネクタに電気的に接続され、
    前記第1パターンは、前記第1区間に連なり前記第2磁気センサを越えて前記コネクタに向けて延びる第2区間をさらに有し、
    前記第2パターンは、前記第2区間の側方を通り前記コネクタに向けて延びる区間を有する、電流検知装置。
  11. 請求項10に記載の電流検知装置であって、
    前記フレキシブルプリント基板は、前記コネクタの実装面が内向きとなるように曲げ変形されている、電流検知装置。
JP2020215346A 2020-12-24 2020-12-24 電流検知装置 Pending JP2022101015A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020215346A JP2022101015A (ja) 2020-12-24 2020-12-24 電流検知装置
PCT/JP2021/045918 WO2022138303A1 (ja) 2020-12-24 2021-12-14 電流検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020215346A JP2022101015A (ja) 2020-12-24 2020-12-24 電流検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022101015A true JP2022101015A (ja) 2022-07-06

Family

ID=82159678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020215346A Pending JP2022101015A (ja) 2020-12-24 2020-12-24 電流検知装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2022101015A (ja)
WO (1) WO2022138303A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110470881A (zh) * 2018-05-09 2019-11-19 赛米控电子股份有限公司 用于电流测量的电路装置和具有它的功率半导体组件

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024100317A1 (es) * 2022-11-11 2024-05-16 Piher Sensors & Controls, S.A. Sensor de corriente eléctrica

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1514126A1 (en) * 2002-06-06 2005-03-16 Koninklijke Philips Electronics N.V. Sensor and method for measuring a current of charged particles
JP4833111B2 (ja) * 2006-09-20 2011-12-07 株式会社東海理化電機製作所 電流検出器
WO2012050048A1 (ja) * 2010-10-15 2012-04-19 アルプス・グリーンデバイス株式会社 電流センサ
WO2012111362A1 (ja) * 2011-02-15 2012-08-23 アルプス・グリーンデバイス株式会社 螺旋形状電流センサ
JP2015031647A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 パナソニック株式会社 電流センサおよびその製造方法
US10126330B2 (en) * 2014-03-20 2018-11-13 Osaka City University Clamp-type ammeter
US10649010B2 (en) * 2016-12-20 2020-05-12 Infineon Technologies Ag Current sensing
WO2019179591A1 (en) * 2018-03-19 2019-09-26 Robert Bosch Gmbh Current sensor and sensor structure

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110470881A (zh) * 2018-05-09 2019-11-19 赛米控电子股份有限公司 用于电流测量的电路装置和具有它的功率半导体组件

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022138303A1 (ja) 2022-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2022138303A1 (ja) 電流検知装置
JP5464098B2 (ja) 電流検出装置
US10969410B2 (en) Current sensor device
US7855546B2 (en) Current sensor having core with magnetic gap
JP5817508B2 (ja) 電流検出装置
JP5531218B2 (ja) 電流センサ
US8947083B2 (en) Current detecting apparatus
JP5673085B2 (ja) 電流検出装置
JPH08262064A (ja) 電流センサ
WO2018116852A1 (ja) 電流センサ
JP6064117B2 (ja) 電流センサ
JP6232080B2 (ja) 電流センサ
JP2013140089A (ja) 電流検出装置
JP6890679B2 (ja) 電流センサ
CN214539763U (zh) 电流检测装置
JP7158863B2 (ja) 磁気センサ装置および位置検出装置
JP5057114B2 (ja) 移動体検出装置
JP2012058080A (ja) 電流検出装置
WO2023234032A1 (ja) 成形部品
JP5948889B2 (ja) 電流検出装置
JP7452398B2 (ja) 電流センサ
JP7486891B2 (ja) 電子機器筐体、電子機器及び電子装置
JP2022180876A (ja) 回路構成体
JP2013142579A (ja) 電流検出装置
JP2023160697A (ja) 電流センサとその製造方法