JP2022099674A - 座席構造 - Google Patents

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Takashi Saito
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Abstract

【課題】個々の座席のパーソナルスペースを適切に確保しつつ、個々の座席の間を適切に詰めて配置することが可能な座席構造を提供すること。【解決手段】乗物の座席構造1であって、乗物の進行方向を向いて配置される前向き座席Fと、前向き座席Fから右方に離れ、かつ、後退方向にずれた位置で後退方向を向いて配置される後向き座席Rと、前向き座席Fの背後に設けられて進行方向に対して右方に斜めに背を向けて配置される斜め前向き座席Dと、後向き座席Rの背後に設けられて後退方向に対して右方に斜めを向いて配置される斜め後向き座席Eと、から成る座席群1Aを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、座席構造に関する。詳しくは、乗物の座席構造に関する。
航空機の客室用座席が斜め配置とされた構成が開示されている(特許文献1)。上記斜め配置により、機内の限られたスペースに多くの座席を配置しつつ、各座席のパーソナルスペースを適切に確保できるようにしている。
特表2016-519630号公報
上記従来技術では、2列の座席列の各座席が、それぞれ進行方向に真っ直ぐ並んで、互いの間を仕切るパーティションの側に斜めを向いて配置されている。そのため、前後の座席の間に形成される横の通路から出入りするための間口が狭められやすく、前後の座席の間を適切に詰めることができない。そこで、本発明は、個々の座席のパーソナルスペースを適切に確保しつつ、個々の座席の間を適切に詰めて配置することが可能な座席構造を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の座席構造は次の手段をとる。
すなわち、本発明の座席構造は、乗物の座席構造である。この座席構造は、前向き座席と、後向き座席と、斜め前向き座席と、斜め後向き座席と、から成る座席群を有する。前向き座席は、乗物の進行方向を向いて配置される。後向き座席は、前向き座席から横方向の一方に離れ、かつ、進行方向とは逆の後退方向にずれた位置で後退方向を向いて配置される。斜め前向き座席は、前向き座席の背後に設けられ、進行方向に対して横方向の一方に斜めに背を向けて配置される。斜め後向き座席は、後向き座席の背後に設けられ、後退方向に対して横方向の一方に斜めを向いて配置される。
上記構成によれば、前向き座席と、後向き座席と、斜め前向き座席と、斜め後向き座席と、がそれぞれの着座者が互いに視界に入りにくい配置となると共に、各々が外側の通路に対して広い間口で面する構成となる。したがって、個々の座席のパーソナルスペースを適切に確保しつつ、個々の座席の間を適切に詰めて配置することが可能となる。
また、本発明の座席構造は、更に次のように構成されていても良い。座席構造が、更に、前向き座席と後向き座席と斜め前向き座席と斜め後向き座席との間を個々に仕切ることが可能なパーティションを有する。
上記構成によれば、個々の座席のパーソナルスペースをより適切に確保することができる。
また、本発明の座席構造は、更に次のように構成されていても良い。パーティションが、互いに対角状に並ぶ斜め前向き座席と斜め後向き座席との間を仕切る対角仕切り部を有する。対角仕切り部が、斜め前向き座席の着座者と斜め後向き座席の着座者との間を対面可能に開く開状態と、対面不能に閉じる閉状態と、に切り替え可能とされる。
上記構成によれば、互いに対角状に並ぶ斜め前向き座席の着座者と斜め後向き座席の着座者との間を、円滑にコミュニケーションを取れる状態に開放したり、個々のパーソナルスペースを確保できるように閉鎖したりする切り替えが可能となる。
また、本発明の座席構造は、更に次のように構成されていても良い。座席群が、進行方向に複数並び、前向き座席の正面側に進行方向側に並ぶ群の斜め前向き座席が配置、及び/又は後向き座席の正面側に後退方向に並ぶ群の斜め後向き座席が配置される。
上記構成によれば、座席群が進行方向に複数並ぶ構成となっても、前向き座席の正面側に斜め前向き座席が配置、及び/又は後向き座席の正面側に斜め後向き座席が配置されることで、前向き座席及び/又は後向き座席の通路に臨む間口を広く確保することができる。
また、本発明の座席構造は、更に次のように構成されていても良い。座席構造が、更に、斜め仕切り部と、荷台と、を有する。斜め仕切り部は、進行方向側に並ぶ群の斜め前向き座席に沿って背後の前向き座席と面する側の側方視界を遮る、及び/又は後退方向側に並ぶ群の斜め後向き座席に沿って背後の後向き座席と面する側の側方視界を遮る。荷台は、斜め仕切り部の背後側の側部に取り付けられる。
上記構成によれば、斜め仕切り部によって、前向き座席とその正面側に配置される斜め前向き座席の個々のパーソナルスペース、及び/又は後向き座席とその正面側に配置される斜め後向き座席の個々のパーソナルスペースを適切に確保することができる。また、前向き座席及び/又は後向き座席の通路に臨む広い間口を利用して、通路に対する出入りを阻害しにくいように荷台を合理的に設置することができる。
また、本発明の座席構造は、更に次のように構成されていても良い。斜め前向き座席の外側面に沿って進行方向に斜めに延びる第1延長線が、前向き座席の背面を覆う前席背後被覆部に前向き座席の外側面よりも内側の位置で当たる配置、及び/又は斜め後向き座席の外側面に沿って後退方向に斜めに延びる第2延長線が、後向き座席の背面を覆う後席背後被覆部に後向き座席の外側面よりも内側の位置で当たる配置とされる。
上記構成によれば、斜め前向き座席及び/又は斜め後向き座席を、前向き座席及び/又は後向き座席に対して、外側への出っ張りが少なくなるように配置することができる。それにより、座席群を、進行方向とは交差する方向に広がり過ぎない配置とすることができる。
また、本発明の座席構造は、更に次のように構成されていても良い。座席群が、乗物の両側壁に沿って並ぶ進行方向を向く両壁側座席群の間の設置スペースに設けられる。
上記構成によれば、乗物の両壁側に沿って壁側座席群が並ぶ幅狭な設置スペース内に、個々の座席のパーソナルスペースを適切に確保しつつ、個々の座席の間を適切に詰めて配置できるように座席群を設けることができる。また、座席群と両壁側座席群との間で使用感に違いを出して、使用者に特別感のある演出をすることができる。
また、本発明の座席構造は、更に次のように構成されていても良い。前向き座席と後向き座席とが互いの間の中心のまわりに互いに2回対称となる配置とされる。斜め前向き座席と斜め後向き座席とが上記中心のまわりに互いに2回対称となる配置とされる。
上記構成によれば、座席群を、前向き座席に対する斜め前向き座席の向き、及び後向き座席に対する斜め後向き座席の向きが互いにシンメトリーとなるように配置することができ、均整のとれた座席配置とすることができる。
第1の実施形態に係る座席構造の概略構成を表す斜視図である。 図1の平面図である。 図2のIII部拡大図である。 図3の斜視図である。 図4から対角仕切り部を開いた状態を表す斜視図である。 前向き座席を拡大して表す斜視図である。 斜め前向き座席を拡大して表す斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
(座席構造1の概略構成について)
始めに、本発明の第1の実施形態に係る座席構造1の構成について、図1~図7を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、以下の説明において、具体的な参照図を示さない場合、或いは参照図に符号がない場合には、図1~図7のいずれかの図を適宜参照するものとする。
図1~図2に示すように、本実施形態に係る座席構造1は、航空機の客室に適用されている。ここで、各図における前方向は、航空機の進行方向を表している。上記航空機の客室内には、その両壁側に沿って、それぞれ横3列で前後方向に複数の座席が並ぶ壁側座席群1Wが設けられている。
両壁側座席群1Wの各座席は、いわゆるエコノミークラスの座席として構成される。これら壁側座席群1Wの各座席は、航空機の進行方向である前方向を向いて、隣り合う座席同士が互いに隣接するように配置されている。両壁側座席群1Wの各座席は、各々の前後のシートピッチが80cm前後に設定されている。
また、上記客室内の両壁側座席群1Wの間の中央スペースには、本実施形態に係る座席構造1を成す4席一組から成る座席群1Aが前後方向に1列に並んで設けられている。これら座席群1Aは、それぞれ、各座席が前後にゆとりのある広い居住スペースを備え、かつ、各座席の間がパーティションPで仕切られた快適性の高い仕様とされる。
上記各座席群1Aが並ぶ列の左右両サイドには、それぞれ、前後方向に貫いて延びる通路Aが形成されている。これら通路Aは、両壁側座席群1Wの各座席の使用者にも使用される共用通路となっている。
図3~図4に示すように、各座席群1Aは、それぞれ、前向き座席Fと、後向き座席Rと、斜め前向き座席Dと、斜め後向き座席Eと、から成る4席一組の構成とされる。具体的には、前向き座席Fは、航空機の進行方向である前方向に真っ直ぐ向いて配置される。後向き座席Rは、前向き座席Fから右方向に離れ、かつ、前向き座席Fの前端よりも後方向にずれた位置で航空機の後退方向である後方向に真っ直ぐ向いて配置される。詳しくは、後向き座席Rは、前向き座席Fとは前後方向の配置が重ならないように後方向にずれて配置される。
斜め前向き座席Dは、前向き座席Fの背後、かつ、後向き座席Rの真横となる位置に設けられている。上記斜め前向き座席Dは、前斜め左方向、すなわち、航空機の進行方向である前方向に対して後向き座席Rに斜めに背を向けるように左方向に斜めを向いて配置される。斜め後向き座席Eは、後向き座席Rの背後、かつ、前向き座席Fの真横となる位置に設けられている。上記斜め後向き座席Eは、後斜め右方向、すなわち、航空機の後退方向である後方向に対して前向き座席Fに斜めに背を向けるように右方向に斜めを向いて配置される。
図3に示すように、前向き座席Fと後向き座席Rとは、上記のように互いに相反する方向を向くように平行に配置されている。詳しくは、前向き座席Fと後向き座席Rとは、互いの間の中心Cのまわりに互いに2回対称の配置となるように設けられている。また、斜め前向き座席Dと斜め後向き座席Eも、上記のように互いに相反する方向を向くように平行に配置されている。詳しくは、斜め前向き座席Dと斜め後向き座席Eとは、上記中心Cのまわりに互いに2回対称の配置となるように設けられている。
より詳しくは、斜め前向き座席Dは、その外側面(着座者にとっての左側面)に沿って斜め前方に延びる第1延長線L1が、前向き座席Fの背面を覆う後述するパーティションPの前席背後被覆部P1に対し、前向き座席Fの外側面(着座者にとっての左側面)よりも内側(右側:中心Cに近い側)の位置で当たる配置とされる。また、斜め後向き座席Eは、その外側面(着座者にとっての左側面)に沿って斜め後方に延びる第2延長線L2が、後向き座席Rの背面を覆う後述するパーティションPの後席背後被覆部P3に対し、後向き座席Rの外側面(着座者にとっての左側面)よりも内側(左側:中心Cに近い側)の位置で当たる配置とされる。
このような配置とされることで、斜め前向き座席D及び斜め後向き座席Eは、前向き座席F及び後向き座席Rに対して、それぞれ外側(各通路A側)に出っ張らない配置とされている。それにより、各座席群1Aを、左右方向、すなわち進行方向とは交差する方向に広がり過ぎない配置とすることができる。上記前向き座席F、後向き座席R、斜め前向き座席D及び斜め後向き座席Eは、各通路Aと面一状を成す一般フロア上に設置されている。
各座席群1Aは、このような配置とされることで、各座席(前向き座席F、後向き座席R、斜め前向き座席D及び斜め後向き座席E)の着座者が互いに視界に入りにくい配置とされると共に、各座席が左右いずれかの通路Aに対してそれぞれ広い間口で面することができる構成とされる。したがって、各座席のパーソナルスペースを適切に確保しつつ、各座席の間を適切に詰めて配置することが可能となる。
また、各座席群1Aは、各座席の間がパーティションPにより間仕切りされた構成とされる。このような構成とされることで、各座席群1Aは、各座席の着座者同士が互いに視界に入りにくく、かつ、個々のパーソナルスペースをより適切に確保することのできる構成とされる。
(座席構造1の各部の具体的な構成について)
以下、各座席群1Aの各部の具体的な構成について詳しく説明する。各座席群1Aは、客室内の中央スペースに前後方向に1列に並んで配置され、後側に並ぶ座席群1Aの前向き座席Fの正面に前側に並ぶ座席群1Aの斜め前向き座席Dが並び、前側に並ぶ座席群1Aの後向き座席Rの正面に後側に並ぶ座席群1Aの斜め後向き座席Eが並ぶ構成とされる。したがって、以下では、上記1列に並ぶ各座席群1Aの具体的な構成について、図2のIII部に示す列の中間に位置する座席群1Aの構成を用いて代表して説明することとする。
なお、前向き座席Fと後向き座席Rとは、互いに回転対称となる同様の構成となっている。また、これらのパーティションPによる間仕切り等の居住スペースに纏わる周囲の構成も同様となっている。したがって、後向き座席Rの詳細な構成については、前向き座席Fの詳細な構成を示す図6において、前向き座席Fに纏わる符号の後ろに後向き座席Rに纏わる符号を括弧書きで付して説明することとする。
同様に、斜め前向き座席Dと斜め後向き座席Eも、互いに回転対称となる同様の構成となっている。また、これらのパーティションPによる間仕切り等の居住スペースに纏わる周囲の構成も同様となっている。したがって、斜め後向き座席Eの詳細な構成については、斜め前向き座席Dの詳細な構成を示す図7において、斜め前向き座席Dに纏わる符号の後ろに斜め後向き座席Eに纏わる符号を括弧書きで付して説明することとする。
図6に示すように、前向き座席Fは、その左側の通路Aへと繋がる正面視界(進行方向の視界)が、後述するパーティションPの前斜め席サイド被覆部P6により左側開放となるように斜めに遮られた構成とされる。また、前向き座席Fは、その左右各側の側方視界と背後の視界(後退方向の視界)とが、それぞれ、後述するパーティションPの前席サイド被覆部P2と斜面部P14と対角仕切り部P10と前席背後被覆部P1とによってひと続き状に遮られた構成とされる。それにより、前向き座席Fは、その着座者が左右の通路Aを通る使用者や他の座席の着座者との間で、互いが視界に入りにくい構成とされている。
後向き座席Rも同様に、その右側の通路Aへと繋がる正面視界(後退方向の視界)が、後述するパーティションPの後斜め席サイド被覆部P8により右側開放となるように斜めに遮られた構成とされる。また、後向き座席Rは、その左右各側の側方視界と背後の視界(進行方向の視界)とが、それぞれ、後述するパーティションPの後席サイド被覆部P4と斜面部P15と対角仕切り部P9と後席背後被覆部P3とによってひと続き状に遮られた構成とされる。それにより、後向き座席Rは、その着座者が左右の通路Aを通る使用者や他の座席の着座者との間で、互いが視界に入りにくい構成とされている。
図7に示すように、斜め前向き座席Dは、その左側の通路Aへと繋がる正面視界(斜め進行方向の視界)が、後述するパーティションPの前席背後被覆部P1により左側開放となるように斜めに遮られた構成とされる。また、斜め前向き座席Dは、その左右各側の側方視界と背後の視界(後退方向の視界)とが、それぞれ、パーティションPの前斜め席サイド被覆部P6と対角仕切り部P9,P10と前斜め席背後被覆部P5とによってひと続き状に遮られた構成とされる。それにより、斜め前向き座席Dは、その着座者が左右の通路Aを通る使用者や他の座席の着座者との間で、互いが視界に入りにくい構成とされている。
斜め後向き座席Eも同様に、その右側の通路Aへと繋がる正面視界(斜め後退方向の視界)が、後述するパーティションPの後席背後被覆部P3により右側開放となるように斜めに遮られた構成とされる。また、斜め後向き座席Eは、その左右各側の側方視界と背後の視界(進行方向の視界)とが、それぞれ、後述するパーティションPの後斜め席サイド被覆部P8と対角仕切り部P10,P9と後斜め席背後被覆部P7によってひと続き状に遮られた構成とされる。それにより、斜め後向き座席Eは、その着座者が左右の通路Aを通る使用者や他の座席の着座者との間で、互いが視界に入りにくい構成とされている。
(パーティションPの構成について)
図1~図2に示すように、パーティションPは、放射状に繋ぎ合わされた複数枚の立板状のパネル部材が前後方向にひと続き状に並ぶように配置された構成から成る。具体的には、図3~図4に示すように、上記パーティションPを構成する個々のパネル部材は、それぞれ、前席背後被覆部P1と、前席サイド被覆部P2と、後席背後被覆部P3と、後席サイド被覆部P4と、前斜め席背後被覆部P5と、前斜め席サイド被覆部P6と、後斜め席背後被覆部P7と、後斜め席サイド被覆部P8と、一対の対角仕切り部P9,P10と、前席仕切り部P11と、後席仕切り部P12と、天板P13と、各斜面部P14,P15と、を有するパネル構造から成る。
前席背後被覆部P1は、前向き座席Fを背後側から対面状に被覆する部分とされる。前席サイド被覆部P2は、上記前席背後被覆部P1の外側(左側)へ延びた先の端部から前方に直角に折れ曲がって、前向き座席Fの外側面に沿って立板状に延びる部分とされる。後席背後被覆部P3は、後向き座席Rを背後側から対面状に被覆する部分とされる。後席サイド被覆部P4は、上記後席背後被覆部P3の外側(右側)へ延びた先の端部から後方に直角に折れ曲がって、後向き座席Rの外側面に沿って立板状に延びる部分とされる。
前斜め席背後被覆部P5は、斜め前向き座席Dを背後側から対面状に被覆する部分とされる。前斜め席サイド被覆部P6は、上記前斜め席背後被覆部P5の外側(左斜め後側)へ延びた先の端部から左斜め前方に直角に折れ曲がって、斜め前向き座席Dの外側面に沿って立板状に延びる部分とされる。後斜め席背後被覆部P7は、斜め後向き座席Eを背後側から対面状に被覆する部分とされる。後斜め席サイド被覆部P8は、上記後斜め席背後被覆部P7の外側(右斜め前側)へ延びた先の端部から右斜め後方に直角に折れ曲がって、斜め後向き座席Eの外側面に沿って立板状に延びる部分とされる。
斜面部P14は、後斜め席背後被覆部P7の左斜め後側の端部から後方に真っ直ぐ延びる形に折れ曲がって、前向き座席Fの内側(右側)の側面に沿って立板状に延びる部分とされる。上記斜面部P14は、斜め後向き座席Eの背後側の内角部(左前側の角部)を斜めの角度から被覆する部分ともされる。斜面部P15は、前斜め席背後被覆部P5の右斜め前側の端部から前方に真っ直ぐ延びる形に折れ曲がって、後向き座席Rの内側(左側)の側面に沿って立板状に延びる部分とされる。上記斜面部P15は、斜め前向き座席Dの背後側の内角部(右後側の角部)を斜めの角度から被覆する部分ともされる。
対角仕切り部P9,P10は、上記斜面部P15の前方へ延びた先の端部と、斜面部P14の後方へ延びた先の端部と、の間を立板状に斜めに延びて1枚の仕切りを形成する部分とされる。対角仕切り部P9,P10は、上記のように斜めに延びる1枚の仕切りを形成することで、斜め前向き座席Dの着座者の側方視界、すなわち、斜め後向き座席Eや後向き座席Rの着座者の方を向く各視界をそれぞれ遮る。
同様に、対角仕切り部P9,P10は、斜め後向き座席Eの着座者の側方視界、すなわち、斜め前向き座席Dや前向き座席Fの着座者の方を向く各視界をそれぞれ遮る。また、対角仕切り部P9,P10は、前向き座席Fの着座者の側方視界や斜め背後側の視界、すなわち、斜め後向き座席Eや後向き座席Rの着座者の方を向く各視界をそれぞれ遮る。また、対角仕切り部P9,P10は、後向き座席Rの着座者の側方視界や斜め背後側の視界、すなわち、斜め前向き座席Dや前向き座席Fの着座者の方を向く各視界をそれぞれ遮る。
各対角仕切り部P9,P10は、それぞれ、縦軸まわりに2つ折り可能なようにヒンジ連結された2枚一組のパネル材から成る。各対角仕切り部P9,P10は、図3~図4に示すように互いに1枚の仕切りを形成するように斜めに延びる形に展開された状態と、図5に示すように各々が2つ折りされて対応する斜面部P15,P14に重ね合わせ状に格納された状態と、に切り替えられる構成とされる。
具体的には、図4に示すように、後側の対角仕切り部P9が取り付く後側の斜面部P15は、その前方へ延びた先の端部が、前斜め左側に折れ曲がって延びる形状とされる。そして、後側の対角仕切り部P9は、上記斜面部P15の斜め前向き座席Dを向く側(左側)のパネル面上に設けられた前後方向に延びるレールP15aにスライド可能なように連結されている。それにより、後側の対角仕切り部P9は、上記レールP15aに沿って、斜面部P15の前端から前端の折れ曲がり方向である前斜め左側に真っ直ぐ延び出すように展開される位置(図3~図4の位置)と、斜面部P15のパネル面上に重ね合わせ状に格納される位置(図5の位置)と、の間でスライドすることができるようになっている。
同様に、前側の対角仕切り部P10が取り付く前側の斜面部P14は、その後方へ延びた先の端部が、後斜め右側に折れ曲がって延びる形状とされる。そして、前側の対角仕切り部P10は、上記斜面部P14の斜め後向き座席Eを向く側(右側)のパネル面上に設けられた前後方向に延びるレールP14aにスライド可能なように連結されている。それにより、前側の対角仕切り部P10は、上記レールP14aに沿って、斜面部P14の後端から後端の折れ曲がり方向である後斜め右側に真っ直ぐ延び出すように展開される位置(図3~図4の位置)と、斜面部P14のパネル面上に重ね合わせ状に格納される位置(図5の位置)と、の間でスライドすることができるようになっている。上記各対角仕切り部P9,P10のスライド操作や折り畳み操作は、使用者による手動操作によって行えるようになっている。
図3~図4に示すように、前席仕切り部P11は、前席背後被覆部P1の右方へ延びた先の端部から右斜め前方に立板状に延びる部分とされる。前席仕切り部P11は、上記延び出しにより、対角仕切り部P10の中間の折り目に突き当たる形に張り出して、対角仕切り部P10の前側のパネルとの間で、前向き座席Fから右方に先細り状に遠ざかる形に凹む平面視三角形状のニッチF5を形成するようになっている。
また、前席仕切り部P11は、上記対角仕切り部P10の中間の折り目との突き当たりにより、対角仕切り部P10とひと続き状のパネル面を形成して、対角仕切り部P10の前側のパネルとの間で、前向き座席Fの着座者の側方視界や背後の視界、すなわち、斜め後向き座席Eや後向き座席Rや斜め前向き座席Dの着座者の方を向く各視界をそれぞれ遮る仕切りを形成する。また、前席仕切り部P11は、上記対角仕切り部P10の後側のパネル及び後側の対角仕切り部P9との間で、斜め前向き座席Dの着座者の正面視界や側方視界、すなわち、前向き座席Fや斜め後向き座席Eや後向き座席Rの着座者の方を向く各視界をそれぞれ遮る仕切りを形成する。
前席仕切り部P11は、図3~図4に示すように上記前席背後被覆部P1の右端から右斜め前方に張り出す形に展開された状態と、図5に示すように前席背後被覆部P1の前向き座席Fを向く側(前側)のパネル面上に重ね合わせ状に格納された状態と、に切り替えられる構成とされる。具体的には、図4に示すように、前席仕切り部P11が取り付く前席背後被覆部P1は、その右方へ延びた先の端部が、前斜め右側に折れ曲がって延びる形状とされる。
そして、前席仕切り部P11は、上記前席背後被覆部P1の前向き座席Fを向く側(前側)のパネル面上に設けられた左右方向に延びるレールP1aにスライド可能なように連結されている。それにより、前席仕切り部P11は、上記レールP1aに沿って、前席背後被覆部P1の右端から右端の折れ曲がり方向である前斜め右側に真っ直ぐ延び出すように展開される位置(図3~図4の位置)と、前席背後被覆部P1のパネル面上に重ね合わせ状に格納される位置(図5の位置)と、の間でスライドすることができるようになっている。上記前席仕切り部P11のスライド操作は、使用者による手動操作によって行えるようになっている。
図3~図4に示すように、後席仕切り部P12は、後席背後被覆部P3の左方へ延びた先の端部から左斜め後方に立板状に延びる部分とされる。後席仕切り部P12は、上記延び出しにより、対角仕切り部P9の中間の折り目に突き当たる形に張り出して、対角仕切り部P9の後側のパネルとの間で、後向き座席Rから左方に先細り状に遠ざかる形に凹む平面視三角形状のニッチR5を形成するようになっている。
また、後席仕切り部P12は、上記対角仕切り部P9の中間の折り目との突き当たりにより、対角仕切り部P9とひと続き状のパネル面を形成して、対角仕切り部P9の後側のパネルとの間で、後向き座席Rの着座者の側方視界や背後の視界、すなわち、斜め前向き座席Dや前向き座席Fや斜め後向き座席Eの着座者の方を向く各視界をそれぞれ遮る仕切りを形成する。また、後席仕切り部P12は、上記対角仕切り部P9の前側のパネル及び前側の対角仕切り部P10との間で、斜め後向き座席Eの着座者の正面視界や側方視界、すなわち、後向き座席Rや斜め前向き座席Dや前向き座席Fの着座者の方を向く各視界をそれぞれ遮る仕切りを形成する。
後席仕切り部P12は、図3~図4に示すように上記後席背後被覆部P3の左端から左斜め後方に張り出す形に展開された状態と、図5に示すように後席背後被覆部P3の後向き座席Rを向く側(後側)のパネル面上に重ね合わせ状に格納された状態と、に切り替えられる構成とされる。具体的には、図4に示すように、後席仕切り部P12が取り付く後席背後被覆部P3は、その左方へ延びた先の端部が、後斜め左側に折れ曲がって延びる形状とされる。
そして、後席仕切り部P12は、上記後席背後被覆部P3の後向き座席Rを向く側(後側)のパネル面上に設けられた左右方向に延びるレールP3aにスライド可能なように連結されている。それにより、後席仕切り部P12は、上記レールP3aに沿って、後席背後被覆部P3の左端から左端の折れ曲がり方向である後斜め左側に真っ直ぐ延び出すように展開される位置(図3~図4の位置)と、後席背後被覆部P3のパネル面上に重ね合わせ状に格納される位置(図5の位置)と、の間でスライドすることができるようになっている。上記後席仕切り部P12のスライド操作は、使用者による手動操作によって行えるようになっている。
したがって、図3~図4に示すように、各対角仕切り部P9,P10と前席仕切り部P11と後席仕切り部P12とをそれぞれ展開状態にすることで、座席群1Aの各座席(前向き座席F、後向き座席R、斜め前向き座席D及び斜め後向き座席E)の間を個々に仕切ることができる。それにより、個々の座席のパーソナルスペースを適切に確保することができる。また、図5に示すように、各対角仕切り部P9,P10と前席仕切り部P11と後席仕切り部P12とを全て格納状態に切り替えることで、座席群1Aの各座席の間を開放することができる。それにより、各座席の着座者同士が互いに円滑にコミュニケーションを取ることができる状態となる。
上記各対角仕切り部P9,P10と前席仕切り部P11と後席仕切り部P12とは、各々を個別に展開したり格納したりすることが可能とされる。したがって、一部の座席の間のみを仕切ったり或いは開放したりして、一部の座席の間でのみパーソナルスペースを確保するようにしたり、円滑にコミュニケーションを取れる状態にしたりすることができる。
天板P13は、パーティションPを構成する各パネル部材の高さ方向の中間部から水平状に張り出す形に形成されている。具体的には、天板P13は、前向き座席Fと後向き座席Rとの間、及び斜め前向き座席Dと斜め後向き座席Eとの間を繋ぐようにそれぞれ延びて、これらの間に小物置きやテーブル面として利用することが可能な天板面を形成する構成とされる。
上述した各対角仕切り部P9,P10、前席仕切り部P11及び後席仕切り部P12は、それぞれ、上記天板P13の上部に設けられて、天板P13上で水平方向に展開されたり格納されたりするようになっている。上記天板P13の各対角仕切り部P9,P10が展開される領域の直下は、斜面部P15の前方へ延びた先の端部と斜面部P14の後方へ延びた先の端部との間を繋ぐように延びる立板状の繋ぎ板P16により仕切られている(図7参照)。
また、図3に示すように、上記天板P13は、前席仕切り部P11と前側の対角仕切り部P10の前側のパネルとの間に形成される平面視三角形状のニッチF5にも張り出して、ニッチF5の底面を形成している。また、上記天板P13は、後席仕切り部P12と後側の対角仕切り部P9の後側のパネルとの間に形成される平面視三角形状のニッチR5にも張り出して、ニッチR5の底面も形成している。
また、図7に示すように、上述したパーティションPの前席背後被覆部P1は、上記天板P13から上方に立ち上がる部分に対し、天板P13より下方の領域が前向き座席Fに近づいた位置にオフセットされた構成とされる。それにより、上記天板P13から立ち上がる前席背後被覆部P1の直下領域には、斜め前向き座席Dの着座者が足を前に投げ出すことのできる足入れスペースD7が形成されている。
同様に、パーティションPの後席背後被覆部P3も、上記天板P13から上方に立ち上がる部分に対し、天板P13より下方の領域が後向き座席Rに近づいた位置にオフセットされた構成とされる。それにより、上記天板P13から立ち上がる後席背後被覆部P3の直下領域には、斜め後向き座席Eの着座者が足を前(後方)に投げ出すことのできる足入れスペースE7が形成されている。
上記構成のパーティションPは、図1~図2に示すように、前後方向に並ぶ各座席群1Aの間では、前側の座席群1Aにおける前斜め席サイド被覆部P6の右後側の端部に、後側の座席群1Aにおける後斜め席サイド被覆部P8の左前側の端部が繋がって、ひと続き状に延びる平板状のパネル面を形成するように配設されている(図2~図4参照)。各座席群1Aは、各々の前向き座席F同士が前後方向に等間隔に1列に並び、かつ、各々の後向き座席R同士も前後方向に等間隔に1列に並ぶように配置されている。
上記構成により、各座席群1Aは、後側の座席群1Aの前向き座席Fの正面側(前側)に、前側の座席群1Aの斜め前向き座席Dが配置され、前側の座席群1Aの後向き座席Rの正面側(後側)に、後側の座席群1Aの斜め後向き座席Eが配置される構成とされる。それにより、図2~図3に示すように、後側の座席群1Aの前向き座席Fの正面側(前側)には、前側の座席群1Aの斜め前向き座席Dの外側面を被覆する前斜め席サイド被覆部P6が斜め前方に延びる形に配置される。それにより、上記前向き座席Fの外側面(左側面)を被覆する前席サイド被覆部P2と、その正面側の前斜め席サイド被覆部P6と、の間に、左側の通路Aに向かって斜めに開口する広い間口が形成される。
同様に、前側の座席群1Aの後向き座席Rの正面側(後側)には、後側の座席群1Aの斜め後向き座席Eの外側面を被覆する後斜め席サイド被覆部P8が斜め後方に延びる形に配置される。それにより、上記後向き座席Rの外側面(右側面)を被覆する後席サイド被覆部P4と、その正面側の後斜め席サイド被覆部P8と、の間に、右側の通路Aに向かって斜めに開口する広い間口が形成される。
斜め前向き座席Dの左側の通路Aに対する間口は、斜め前向き座席Dの外側面を被覆する前斜め席サイド被覆部P6と、その正面側(前側)に並ぶ前席背後被覆部P1と、の間の開口により形成される。したがって、上記斜め前向き座席Dの着座者と、その背後側(後側)に並ぶ前向き座席Fの着座者と、は、前向き座席Fの外側面を覆う前席サイド被覆部P2とその前方に離れて並ぶ前席背後被覆部P1と、の間の開口を左側の通路Aに対する共通の間口として広く利用することが可能となる。
同様に、斜め後向き座席Eの右側の通路Aに対する間口は、斜め後向き座席Eの外側面を被覆する後斜め席サイド被覆部P8と、その正面側(後側)に並ぶ後席背後被覆部P3と、の間の開口により形成される。したがって、上記斜め後向き座席Eの着座者と、その背後側(前側)に並ぶ後向き座席Rの着座者と、は、後向き座席Rの外側面を覆う後席サイド被覆部P4とその後方に離れて並ぶ後席背後被覆部P3と、の間の開口を右側の通路Aに対する共通の間口として広く利用することが可能となる。
上記パーティションPの前斜め席サイド被覆部P6の背後側(後側)の前向き座席Fに面するパネル面には、ベビーベッドQ1が一体的に取り付けられている。上記ベビーベッドQ1は、詳しくは、図6に示すように、前斜め席サイド被覆部P6の背後側(後側)のパネル面と、その背後側(後側)へと延びる後斜め席背後被覆部P7の外側面と、の間に架け渡された不図示のフレームに装着されて、上記各面の間の内角部にセットされている。上記ベビーベッドQ1は、上記共通の間口に臨んで設けられていることにより、その後側に並ぶ前向き座席Fの着座者と前側に並ぶ斜め前向き座席Dの着座者とが、共同利用することができる構成とされる。
同様に、図2~図3に示すように、上記パーティションPの後斜め席サイド被覆部P8の背後側(前側)の後向き座席Rに面するパネル面にも、ベビーベッドQ2が一体的に取り付けられている。上記ベビーベッドQ2は、詳しくは、図6に示すように、後斜め席サイド被覆部P8の背後側(前側)のパネル面と、その背後側(前側)へと延びる前斜め席背後被覆部P5の外側面と、の間に架け渡された不図示のフレームに装着されて、上記各面の間の内角部にセットされている。上記ベビーベッドQ2は、上記共通の間口に臨んで設けられていることにより、その前側に並ぶ後向き座席Rの着座者と後側に並ぶ斜め後向き座席Eの着座者とが、共同利用することができる構成とされる。
ここで、上記パーティションPの前斜め席サイド被覆部P6と後斜め席サイド被覆部P8が、それぞれ、本発明の「斜め仕切り部」に相当する。また、各ベビーベッドQ1,Q2が、それぞれ、本発明の「荷台」に相当する。
(前向き座席F及び後向き座席Rの構成について)
次に、図3及び図6等を参照しながら、前向き座席F及び後向き座席Rの構成について説明する。なお、前述したように、前向き座席Fと後向き座席Rとは、互いに回転対称となる同様の構成となっている。したがって、以下では、これらを代表して前向き座席Fの構成について説明し、対応する後向き座席Rに纏わる構成及び/又は符号については前向き座席Fの符号の後ろに括弧書きで付して説明することとする。
前向き座席F(後向き座席R)は、着座者の背凭れ部となるシートバックF1(R1)と、着座部となるシートクッションF2(R2)と、前席サイド被覆部P2(後席サイド被覆部P4)の内側面の前端下部から着座者の正面位置に引き出して使用することができるテーブルF3(R3)と、を有する。
シートバックF1(R1)は、その上部領域に頭凭れ部となるヘッドレストF1a(R1a)が形成された、いわゆるハイバックタイプの構成とされる。シートバックF1(R1)は、その左右両サイドの下端部が、不図示のリクライナを介してシートクッションF2(R2)の左右両サイドの後端部に連結されている。それにより、シートバックF1(R1)は、シートクッションF2(R2)に対する背凭れ角度(傾斜角度)を前後方向に自由に調節することができる構成とされる。上記シートバックF1(R1)の背凭れ角度の調節操作は、前向き座席F(後向き座席R)の側部に設けられた不図示のスイッチの操作により行えるようになっている。シートクッションF2(R2)は、フロア上に固定されている。
前述したパーティションPの前席背後被覆部P1(後席背後被覆部P3)は、シートバックF1(R1)から背後側に離間した位置に配設されている。それにより、前席背後被覆部P1(後席背後被覆部P3)は、シートバックF1(R1)が通常の起立姿勢から背後に所定角度まで倒されても、シートバックF1(R1)と干渉しないようになっている。また、前席背後被覆部P1(後席背後被覆部P3)は、シートバックF1(R1)が背後側に倒されて近付けられても、その直下には、シートクッションF2(R2)との間に広い隙間が形成される構成とされる。それにより、前席背後被覆部P1(後席背後被覆部P3)の直下には、図7で前述した広い足入れスペースD7(E7)が形成されている。
図6に示すように、テーブルF3(R3)は、不図示の展開格納機構を介して前席サイド被覆部P2(後席サイド被覆部P4)の前端下部(後端下部)に組み付けられている。上記テーブルF3(R3)は、その不使用時には、前席サイド被覆部P2(後席サイド被覆部P4)の前端下部(後端下部)に上方から落とし込まれることで、前席サイド被覆部P2(後席サイド被覆部P4)と重ね合わせ状に格納されるようになっている。また、テーブルF3(R3)は、その使用時には、上記前席サイド被覆部P2(後席サイド被覆部P4)の前端下部(後端下部)から上方に引き出されて水平状に倒されることで、前向き座席F(後向き座席R)の着座者の正面に水平状の天板面を成す使用状態へと展開されるようになっている。
また、前向き座席F(後向き座席R)は、パーティションPの斜面部P14(P15)に取り付けられたモニタF4(R4)と、前述したニッチF5(R5)と、を有する。モニタF4(R4)は、不図示の制御装置から出力される静止画や動画の各種映像信号を表示する機器とされる。モニタF4(R4)には、テレビ画面の他、機内で提供されるドリンクのオーダー画面や機外のカメラで撮影した機外の映像等の様々な映像が表示されるようになっている。
上記モニタF4(R4)は、その前向き座席F(後向き座席R)の着座者に近い側の縁部に設けられたヒンジを中心に、パーティションPの斜面部P14(P15)から着座者の正面に真っ直ぐ対面するように引き出したり、斜面部P14(P15)に重ね合わせるように折り畳んだりすることができる構成とされる。モニタF4(R4)を着座者の正面に引き出すことで、モニタF4(R4)が着座者の目隠しとなって、左側(右側)の通路Aを通る使用者と着座者との目線が合いにくくなるようにすることができる。また、モニタF4(R4)を斜面部P14(P15)に折り畳むことで、モニタF4(R4)が着座者の視界を遮りにくくなるため、着座者が開放感のある姿勢で前向き座席F(後向き座席R)に座ることができる。
また、前向き座席F(後向き座席R)は、前席サイド被覆部P2(後席サイド被覆部P4)の内側面の前端上部(後端上部)に取り付けられた読書灯F6(R6)と、後斜め席背後被覆部P7(前斜め席背後被覆部P5)の下部に奥側に凹んで形成された収納スペースF7(R7)と、着座者の外側(左側)の側方視界を遮る可動式のサイドシェードF8(R8)と、を有する。読書灯F6(R6)は、前向き座席F(後向き座席R)の着座者の手元を照らす照明として構成される。上記読書灯F6(R6)により、客室内が消灯等により暗くなっても、手元を明るく照らすことができるようになっている。
収納スペースF7(R7)は、後斜め席背後被覆部P7(前斜め席背後被覆部P5)の下部から奥側に、すなわち、斜め後向き座席E(斜め前向き座席D)のシートバックE1(D1)が背後側に倒された時のシートバックE1(D1)の直下に位置するスペース内に張り出すように奥側に凹んで形成されている。そのようなことから、収納スペースF7(R7)は、斜め後向き座席E(斜め前向き座席D)の設置スペースを侵食することなく奥側に広く形成することができる構成とされる。上記収納スペースF7(R7)は、内部にペットボトル等の飲物容器を横並びに複数本立てて収納することができる程度の大きさに形成されている。上記収納スペースF7(R7)には、高さ方向のスライドにより収納スペースF7(R7)を開け閉めすることが可能な収納扉F7a(R7a)が設けられている。
サイドシェードF8(R8)は、前席サイド被覆部P2(後席サイド被覆部P4)の前部領域(後部領域)に前方(後方)から差し込まれて組み付けられている。上記サイドシェードF8(R8)は、前席サイド被覆部P2(後席サイド被覆部P4)に対して、前後方向にスライド可能なように組み付けられており、前席サイド被覆部P2(後席サイド被覆部P4)と互いの前縁部(後縁部)が略面一状となる形に格納された状態と、前席サイド被覆部P2(後席サイド被覆部P4)から前方(後方)に引き出された展開状態と、の間で手動により任意の位置に動かすことができる構成とされる。
上記サイドシェードF8(R8)を格納状態としておくことで、前向き座席F(後向き座席R)の通路Aへの間口を広く開放した状態にすることができる。また、サイドシェードF8(R8)を前方(後方)に引き出すことで、上記通路Aへの間口を狭めて、着座者の側方視界を遮ることができる。
(斜め前向き座席D及び斜め後向き座席Eの構成について)
次に、図3及び図7等を参照しながら、斜め前向き座席D及び斜め後向き座席Eの構成について説明する。なお、前述したように、斜め前向き座席Dと斜め後向き座席Eとは、互いに回転対称となる同様の構成となっている。したがって、以下では、これらを代表して斜め前向き座席Dの構成について説明し、対応する斜め後向き座席Eに纏わる構成及び/又は符号については斜め前向き座席Dの符号の後ろに括弧書きで付して説明することとする。
斜め前向き座席D(斜め後向き座席E)は、着座者の背凭れ部となるシートバックD1(E1)と、着座部となるシートクッションD2(E2)と、天板P13の下部から着座者の正面位置に引き出して使用することができるテーブルD3(E3)と、を有する。
シートバックD1(E1)は、その上部領域に頭凭れ部となるヘッドレストD1a(E1a)が形成された、いわゆるハイバックタイプの構成とされる。シートバックD1(E1)は、その左右両サイドの下端部が、不図示のリクライナを介してシートクッションD2(E2)の左右両サイドの後端部に連結されている。それにより、シートバックD1(E1)は、シートクッションD2(E2)に対する背凭れ角度(傾斜角度)を前後方向に自由に調節することができる構成とされる。上記シートバックD1(E1)の背凭れ角度の調節操作は、斜め前向き座席D(斜め後向き座席E)の側部に設けられた不図示のスイッチの操作により行えるようになっている。シートクッションD2(E2)は、フロア上に固定されている。
前述したパーティションPの前斜め席背後被覆部P5(後斜め席背後被覆部P7)は、シートバックD1(E1)から背後側に離間した位置に配設されている。それにより、前斜め席背後被覆部P5(後斜め席背後被覆部P7)は、シートバックD1(E1)が通常の起立姿勢から背後に所定角度まで倒されても、シートバックD1(E1)と干渉しないようになっている。また、前斜め席背後被覆部P5(後斜め席背後被覆部P7)は、シートバックD1(E1)が背後側に倒されて近付けられても、その直下には、シートクッションD2(E2)との間に広い隙間が形成される構成とされる。それにより、前斜め席背後被覆部P5(後斜め席背後被覆部P7)の直下には、図6で前述した後向き座席R(前向き座席F)の着座者が利用可能な広い収納スペースR7(F7)が形成されている。
図7に示すように、テーブルD3(E3)は、不図示の展開格納機構を介して天板P13の下部に水平方向にスライド可能なように組み付けられている。上記テーブルD3(E3)は、その不使用時には、天板P13の下部に押し込まれることで、天板P13の陰に隠れるように格納されるようになっている。また、テーブルD3(E3)は、その使用時には、上記天板P13から水平方向に引き出されることで、斜め前向き座席D(斜め後向き座席E)の着座者の正面に水平状の天板面を成す使用状態へと展開されるようになっている。
また、斜め前向き座席D(斜め後向き座席E)は、パーティションPの前席背後被覆部P1(後席背後被覆部P3)の背面に取り付けられたモニタD4(E4)と、前斜め席サイド被覆部P6(後斜め席サイド被覆部P8)の内側面の前端上部(後端上部)に取り付けられた読書灯D5(E5)と、を有する。モニタD4(E4)は、不図示の制御装置から出力される静止画や動画の各種映像信号を表示する機器とされる。モニタD4(E4)には、テレビ画面の他、機内で提供されるドリンクのオーダー画面や機外のカメラで撮影した機外の映像等の様々な映像が表示されるようになっている。
上記モニタD4(E4)は、その図示しない斜め前向き座席D(斜め後向き座席E)の着座者に近い側の縁部に設けられたヒンジを中心に、パーティションPの前席背後被覆部P1(後席背後被覆部P3)から着座者の正面に真っ直ぐ対面するように引き出したり、前席背後被覆部P1(後席背後被覆部P3)に重ね合わせるように折り畳んだりすることができる構成とされる。モニタD4(E4)を着座者の正面に引き出すことで、モニタD4(E4)が着座者の目隠しとなって、左側の通路Aを通る使用者と着座者との目線が合いにくくなるようにすることができる。また、モニタD4(E4)を前席背後被覆部P1(後席背後被覆部P3)に折り畳むことで、モニタD4(E4)が着座者の視界を遮りにくくなるため、着座者が開放感のある姿勢で斜め前向き座席D(斜め後向き座席E)に座ることができる。
読書灯D5(E5)は、斜め前向き座席D(斜め後向き座席E)の着座者の手元を照らす照明として構成される。上記読書灯D5(E5)により、客室内が消灯等により暗くなっても、手元を明るく照らすことができるようになっている。
また、斜め前向き座席D(斜め後向き座席E)は、前述した足入れスペースD7(E7)と、着座者の外側(左側)の側方視界を遮る可動式のサイドシェードD6(E6)と、を有する。サイドシェードD6(E6)は、前斜め席サイド被覆部P6(後斜め席サイド被覆部P8)の斜め前部領域(斜め後部領域)に斜め前方(斜め後方)から差し込まれて組み付けられている。上記サイドシェードD6(E6)は、前斜め席サイド被覆部P6(後斜め席サイド被覆部P8)に対して、斜め前後方向にスライド可能なように組み付けられており、前斜め席サイド被覆部P6(後斜め席サイド被覆部P8)と互いの前縁部(後縁部)が略面一状となる形に格納された状態と、前斜め席サイド被覆部P6(後斜め席サイド被覆部P8)から前方(後方)に引き出された展開状態と、の間で手動により任意の位置に動かすことができる構成とされる。
上記サイドシェードD6(E6)を格納状態としておくことで、斜め前向き座席D(斜め後向き座席E)の通路Aへの間口を広く開放した状態にすることができる。また、サイドシェードD6(E6)を前方(後方)に引き出すことで、上記通路Aへの間口を狭めて、着座者の側方視界を遮ることができる。
以上が、各座席群1Aを構成する前向き座席F、後向き座席R、斜め前向き座席D及び斜め後向き座席Eの構成となっている。このように構成された座席構造1は、図1~図2に示すように、各座席群1Aを構成する各座席(前向き座席F、後向き座席R、斜め前向き座席D及び斜め後向き座席E)が、両サイドの壁側座席群1Wとは異なり、シートピッチが広く、かつ、パーティションPで仕切られた快適性の高い仕様とされている。そのため、各座席群1Aの使用者に対し、上記使用感が異なることによる特別感を演出することができる。なお、座席構造1の列の前端又は後端にくる座席は、その先に他の座席が並ばないことから、周囲の間仕切り等の居住スペースに纏わる構造が上記とは一部異なる構造となっている。
(まとめ)
以上をまとめると、本実施形態に係る座席構造1は、次のような構成となっている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、座席構造(1)は、乗物の座席構造(1)とされ、前向き座席(F)と、後向き座席(R)と、斜め前向き座席(D)と、斜め後向き座席(E)と、から成る座席群(1A)を有する。前向き座席(F)は、乗物の進行方向(前方向)を向いて配置される。後向き座席(R)は、前向き座席(F)から横方向の一方(右方)に離れ、かつ、進行方向とは逆の後退方向(後方向)にずれた位置で後退方向を向いて配置される。斜め前向き座席(D)は、前向き座席(F)の背後に設けられ、進行方向に対して横方向の一方(右方)に斜めに背を向けて配置される。斜め後向き座席(E)は、後向き座席(R)の背後に設けられ、後退方向に対して横方向の一方(右方)に斜めを向いて配置される。
上記構成によれば、前向き座席(F)と、後向き座席(R)と、斜め前向き座席(D)と、斜め後向き座席(E)と、がそれぞれの着座者が互いに視界に入りにくい配置となると共に、各々が外側の通路(A)に対して広い間口で面する構成となる。したがって、個々の座席のパーソナルスペースを適切に確保しつつ、個々の座席の間を適切に詰めて配置することが可能となる。
また、座席構造(1)が、更に、前向き座席(F)と後向き座席(R)と斜め前向き座席(D)と斜め後向き座席(E)との間を個々に仕切ることが可能なパーティション(P)を有する。上記構成によれば、個々の座席のパーソナルスペースをより適切に確保することができる。
また、パーティション(P)が、互いに対角状に並ぶ斜め前向き座席(D)と斜め後向き座席(E)との間を仕切る対角仕切り部(P9,P10)を有する。対角仕切り部(P9,P10)が、斜め前向き座席(D)の着座者と斜め後向き座席(E)の着座者との間を対面可能に開く開状態と、対面不能に閉じる閉状態と、に切り替え可能とされる。上記構成によれば、互いに対角状に並ぶ斜め前向き座席(D)の着座者と斜め後向き座席(E)の着座者との間を、円滑にコミュニケーションを取れる状態に開放したり、個々のパーソナルスペースを確保できるように閉鎖したりする切り替えが可能となる。
また、座席群(1A)が、進行方向に複数並び、前向き座席(F)の正面側に進行方向側に並ぶ群の斜め前向き座席(D)が配置、及び/又は後向き座席(R)の正面側に後退方向に並ぶ群の斜め後向き座席(E)が配置される。上記構成によれば、座席群(1A)が進行方向に複数並ぶ構成となっても、前向き座席(F)の正面側に斜め前向き座席(D)が配置、及び/又は後向き座席(R)の正面側に斜め後向き座席(E)が配置されることで、前向き座席(F)及び/又は後向き座席(R)の通路(A)に臨む間口を広く確保することができる。
また、座席構造(1)が、更に、斜め仕切り部(P6,P8)と、荷台(Q1,Q2)と、を有する。斜め仕切り部(P6,P8)は、進行方向側に並ぶ群の斜め前向き座席(D)に沿って背後の前向き座席(F)と面する側の側方視界を遮る、及び/又は後退方向側に並ぶ群の斜め後向き座席(E)に沿って背後の後向き座席(R)と面する側の側方視界を遮る。荷台(Q1,Q2)は、斜め仕切り部(P6,P8)の背後側の側部に取り付けられる。
上記構成によれば、斜め仕切り部(P6,P8)によって、前向き座席(F)とその正面側に配置される斜め前向き座席(D)の個々のパーソナルスペース、及び/又は後向き座席(R)とその正面側に配置される斜め後向き座席(E)の個々のパーソナルスペースを適切に確保することができる。また、前向き座席(F)及び/又は後向き座席(R)の通路(A)に臨む広い間口を利用して、通路(A)に対する出入りを阻害しにくいように荷台(Q1,Q2)を合理的に設置することができる。
また、斜め前向き座席(D)の外側面に沿って進行方向に斜めに延びる第1延長線(L1)が、前向き座席(F)の背面を覆う前席背後被覆部(P1)に前向き座席(F)の外側面よりも内側の位置で当たる配置、及び/又は斜め後向き座席(E)の外側面に沿って後退方向に斜めに延びる第2延長線(L2)が、後向き座席(R)の背面を覆う後席背後被覆部(P3)に後向き座席(R)の外側面よりも内側の位置で当たる配置とされる。上記構成によれば、斜め前向き座席(D)及び/又は斜め後向き座席(E)を、前向き座席(F)及び/又は後向き座席(R)に対して、外側への出っ張りが少なくなるように配置することができる。それにより、座席群(1A)を、進行方向とは交差する方向(横方向)に広がり過ぎない配置とすることができる。
また、座席群(1A)が、乗物の両側壁に沿って並ぶ進行方向を向く両壁側座席群(1W)の間の設置スペースに設けられる。上記構成によれば、乗物の両壁側に沿って壁側座席群(1W)が並ぶ幅狭な設置スペース内に、個々の座席のパーソナルスペースを適切に確保しつつ、個々の座席の間を適切に詰めて配置できるように座席群(1A)を設けることができる。また、座席群(1A)と両壁側座席群(1W)との間で使用感に違いを出して、使用者に特別感のある演出をすることができる。
また、前向き座席(F)と後向き座席(R)とが互いの間の中心(C)のまわりに互いに2回対称となる配置とされる。斜め前向き座席(D)と斜め後向き座席(E)とが上記中心(C)のまわりに互いに2回対称となる配置とされる。上記構成によれば、座席群(1A)を、前向き座席(F)に対する斜め前向き座席(D)の向き、及び後向き座席(R)に対する斜め後向き座席(E)の向きが互いにシンメトリーとなるように配置することができ、均整のとれた座席配置とすることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明の座席構造は、航空機の他、マイクロバスや鉄道等の車両や船舶等の他の乗物にも適用することができるものである。また、座席構造は、座席群を1つのみ備える構成であっても良い。また、座席構造は、個々の座席の間を仕切るパーティションを備えない構成であっても良い。また、座席構造は、乗物の両壁側に沿って並ぶ両壁側座席群の間の設置スペースに設けられるものの他、壁側座席群が片方の壁側に沿ってしか設けられない乗物や、壁側座席群が全く設けられない乗物に設けられるものであっても良い。
2.座席群を構成する後向き座席が前向き座席から離れる方向である横方向の一方は、前向き座席の右方の他、左方であっても良い。上記横方向の一方が左方である場合、斜め前向き座席は、乗物の進行方向に対して左方(横方向の一方)に斜めに背を向けて配置されることとなる。また、斜め後向き座席は、乗物の後退方向に対して左方(横方向の一方)に斜めを向いて配置されることとなる。
3.後向き座席は、前向き座席に対して進行方向とは逆の後退方向にずれた位置で後退方向を向いて配置されれば良く、前向き座席と前後方向の配置が重なるものの他、前後方向の配置が重ならないように後退方向にずれて配置されるものであっても良い。斜め前向き座席と斜め後向き座席とは、必ずしも互いに2回対称となる配置とされていなくても良く、非対称に配置されていても良い。前向き座席と後向き座席との関係も同様である。
4.パーティションは、前向き座席と後向き座席と斜め前向き座席と斜め後向き座席との間を個々に仕切るものの他、これらのうちのいずれかの間のみを仕切るものであっても良い。また、パーティションの斜め前向き座席と斜め後向き座席との間を仕切る対角仕切り部は、開閉切り替え可能なものの他、開閉切り替え不能なものであっても良い。斜め仕切り部の背後側の側部に取り付けられる荷台は、ベビーベッドの他、キャビネットや単なる天板を備え付ける構成から成るものであっても良い。
1 座席構造
1A 座席群
1W 壁側座席群
A 通路
F 前向き座席
F1 シートバック
F1a ヘッドレスト
F2 シートクッション
F3 テーブル
F4 モニタ
F5 ニッチ
F6 読書灯
F7 収納スペース
F7a 収納扉
F8 サイドシェード
R 後向き座席
R1 シートバック
R1a ヘッドレスト
R2 シートクッション
R3 テーブル
R4 モニタ
R5 ニッチ
R6 読書灯
R7 収納スペース
R7a 収納扉
R8 サイドシェード
D 斜め前向き座席
D1 シートバック
D1a ヘッドレスト
D2 シートクッション
D3 テーブル
D4 モニタ
D5 読書灯
D6 サイドシェード
D7 足入れスペース
E 斜め後向き座席
E1 シートバック
E1a ヘッドレスト
E2 シートクッション
E3 テーブル
E4 モニタ
E5 読書灯
E6 サイドシェード
E7 足入れスペース
P パーティション
P1 前席背後被覆部
P1a レール
P2 前席サイド被覆部
P3 後席背後被覆部
P3a レール
P4 後席サイド被覆部
P5 前斜め席背後被覆部
P6 前斜め席サイド被覆部(斜め仕切り部)
P7 後斜め席背後被覆部
P8 後斜め席サイド被覆部(斜め仕切り部)
P9 対角仕切り部
P10 対角仕切り部
P11 前席仕切り部
P12 後席仕切り部
P13 天板
P14 斜面部
P14a レール
P15 斜面部
P15a レール
P16 繋ぎ板
Q1,Q2 ベビーベッド(荷台)
L1 第1延長線
L2 第2延長線
C 中心

Claims (8)

  1. 乗物の座席構造であって、
    前記乗物の進行方向を向いて配置される前向き座席と、
    該前向き座席から横方向の一方に離れ、かつ、前記進行方向とは逆の後退方向にずれた位置で前記後退方向を向いて配置される後向き座席と、
    前記前向き座席の背後に設けられて前記進行方向に対して前記横方向の一方に斜めに背を向けて配置される斜め前向き座席と、
    前記後向き座席の背後に設けられて前記後退方向に対して前記横方向の一方に斜めを向いて配置される斜め後向き座席と、から成る座席群を有する座席構造。
  2. 請求項1に記載の座席構造であって、
    更に、前記前向き座席と前記後向き座席と前記斜め前向き座席と前記斜め後向き座席との間を個々に仕切ることが可能なパーティションを有する座席構造。
  3. 請求項2に記載の座席構造であって、
    前記パーティションが、互いに対角状に並ぶ前記斜め前向き座席と前記斜め後向き座席との間を仕切る対角仕切り部を有し、該対角仕切り部が、前記斜め前向き座席の着座者と前記斜め後向き座席の着座者との間を対面可能に開く開状態と、対面不能に閉じる閉状態と、に切り替え可能とされる座席構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の座席構造であって、
    前記座席群が、前記進行方向に複数並び、前記前向き座席の正面側に前記進行方向側に並ぶ群の前記斜め前向き座席が配置、及び/又は前記後向き座席の正面側に前記後退方向に並ぶ群の前記斜め後向き座席が配置される座席構造。
  5. 請求項4に記載の座席構造であって、
    更に、前記進行方向側に並ぶ群の前記斜め前向き座席に沿って背後の前記前向き座席と面する側の側方視界を遮る、及び/又は前記後退方向側に並ぶ群の前記斜め後向き座席に沿って背後の前記後向き座席と面する側の側方視界を遮る斜め仕切り部と、該斜め仕切り部の背後側の側部に取り付けられる荷台と、を有する座席構造。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の座席構造であって、
    前記斜め前向き座席の外側面に沿って前記進行方向に斜めに延びる第1延長線が、前記前向き座席の背面を覆う前席背後被覆部に該前向き座席の外側面よりも内側の位置で当たる配置、及び/又は前記斜め後向き座席の外側面に沿って前記後退方向に斜めに延びる第2延長線が、前記後向き座席の背面を覆う後席背後被覆部に該後向き座席の外側面よりも内側の位置で当たる配置とされる座席構造。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の座席構造であって、
    前記座席群が、前記乗物の両側壁に沿って並ぶ前記進行方向を向く両壁側座席群の間の設置スペースに設けられる座席構造。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の座席構造であって、
    前記前向き座席と前記後向き座席とが互いの間の中心のまわりに互いに2回対称となる配置とされ、前記斜め前向き座席と前記斜め後向き座席とが前記中心のまわりに互いに2回対称となる配置とされる座席構造。
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