JP2022099083A - 表示システム - Google Patents

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Taro Nakamura
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【課題】作業車が操向制御を自動的に行うための機構を備えていなくても、作業車を目標の方向へ走行させやすくなる表示システムを提供する。【解決手段】作業地における作業車Aの目標走行方向TAを決定する方向決定部と、作業車Aの実際の走行方向を検知する検知部と、目標走行方向TAに対する作業車Aの実際の走行方向のずれを表示する表示部32と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、作業車のための表示システムに関する。
作業地において作業を行う作業車として、例えば、特許文献1に記載のものが既に知られている。この作業車(特許文献1では「農作業機」)は、自動直進操向モードで走行可能である。自動直進操向モードでは、予め設定された方向へ作業車が走行するように、自動的に操向制御が行われる。
特開2001-161112号公報
一般に、操向制御を自動的に行うための機構は、比較的高価である。従って、作業車が操向制御を自動的に行うための機構を備える場合、作業車の製造コストが増大しがちである。
本発明の目的は、作業車が操向制御を自動的に行うための機構を備えていなくても、作業車を目標の方向へ走行させやすくなる表示システムを提供することである。
本発明の特徴は、作業地における作業車の目標走行方向を決定する方向決定部と、前記作業車の実際の走行方向を検知する検知部と、前記目標走行方向に対する前記作業車の実際の走行方向のずれを表示する表示部と、を備えることにある。
本発明であれば、表示部により、目標走行方向に対する作業車の実際の走行方向のずれが表示される。そのため、作業車の運転者は、表示部を見ることにより、目標走行方向に対する作業車の実際の走行方向のずれを把握することができる。これにより、運転者は、作業車を目標の方向へ走行させるための操向操作を正しく行いやすい。
従って、本発明であれば、作業車が操向制御を自動的に行うための機構を備えていなくても、作業車を目標の方向へ走行させやすくなる表示システムを実現できる。
さらに、本発明において、前記作業車は、運転者が着座可能な運転座席を有しており、前記表示部は、前記作業車において、前記運転座席の前方に設けられていると好適である。
この構成によれば、運転者が運転座席に着座した状態で作業車の運転を行っているときに、表示部が運転者の視界に入りやすい。これにより、運転者は、作業車の運転中に、表示部の表示を容易に確認できる。
さらに、本発明において、前記作業車は、センターマスコットを有する田植機であり、前記表示部は、前記センターマスコットの上部に設けられていると好適である。
一般に、回転マーカー及びセンターマスコットを有する田植機によって苗植付作業が行われる場合、回転マーカーによって圃場面に形成された溝の位置と、センターマスコットの位置と、が機体左右方向で一致するように、田植機の操向操作が行われる。しかしながら、作業環境によっては、回転マーカーによって圃場面に形成された溝を、運転者が視認できないことがある。例えば、深水管理の行われている圃場においては、回転マーカーによって圃場面に形成された溝を、運転者が視認できないことがある。
ここで、上記の構成によれば、回転マーカーによって圃場面に形成された溝を視認できない場合であっても、運転者は、表示部を見ることにより、目標走行方向に対する作業車の実際の走行方向のずれを把握することができる。これにより、回転マーカーによって圃場面に形成された溝を視認できないような作業環境であっても、運転者は、作業車を目標の方向へ走行させるための操向操作を正しく行いやすい。
また、一般に、センターマスコットは、運転者が運転座席に着座した状態で作業車の運転を行っているときにセンターマスコットの上部が運転者の視界に入りやすいように設けられている。そのため、上記の構成によれば、運転者が運転座席に着座した状態で作業車の運転を行っているときに、表示部が運転者の視界に入りやすい。これにより、運転者は、作業車の運転中に、表示部の表示を容易に確認できる。
さらに、本発明において、前記表示部は、前記作業車を示すアイコンと、前記アイコンよりも上側に位置するずれ表示領域と、を有しており、前記ずれ表示領域の左右方向中央位置は、前記アイコンの左右方向中央位置に一致または略一致しており、前記ずれ表示領域は、左右方向に並ぶ複数の発光部を有しており、前記表示部は、前記目標走行方向に対する前記作業車の実際の走行方向のずれに応じて、各前記発光部の点灯状態を変化させると好適である。
この構成によれば、目標走行方向に対する作業車の実際の走行方向のずれが、アイコンと発光部の点灯状態とによって、直感的に理解しやすい態様で運転者に示される表示システムを実現しやすい。
例えば、目標走行方向に対して作業車の実際の走行方向が左側にずれた場合には、アイコンに対して左右方向で右側に位置する発光部を発光させることにより、運転者は、目標走行方向に対して作業車の実際の走行方向が左側にずれた状態であることを直感的に理解しやすい。
従って、この構成によれば、運転者は、目標走行方向に対する作業車の実際の走行方向のずれを直感的に理解しやすい。そのため、目標走行方向に対する作業車の実際の走行方向のずれが生じた場合に、運転者は、ずれを解消するための操向操作を正確且つ迅速に行いやすい。これにより、走行方向のずれが迅速に解消されやすい。
さらに、本発明において、前記作業地において前記作業車が通過した第1機体位置を記憶すると共に、前記作業地において前記作業車が前記第1機体位置を通過した後に到達した第2機体位置を記憶する記憶部を備え、前記方向決定部は、前記第1機体位置と前記第2機体位置とを結ぶ直線の方向を前記目標走行方向として決定すると好適である。
運転者が、走行方向を示す数値を入力し、その数値に基づいて目標走行方向が決定される構成では、運転者が、作業地における適切な走行方向を数値として知っている必要がある。
ここで、上記の構成によれば、第1機体位置と第2機体位置とを結ぶ直線の方向が作業地における適切な走行方向となるように、運転者が第1機体位置から第2機体位置まで作業車を走行させれば、目標走行方向が適切な走行方向となる。
即ち、上記の構成によれば、運転者が作業地における適切な走行方向を数値として知っていなくても、目標走行方向が適切に決定される構成を実現できる。
さらに、本発明において、前記作業車は、前記作業地における作業を行う作業装置を有しており、前記方向決定部は、前記作業装置が駆動を開始した時点での前記作業車の向きを、前記目標走行方向として決定すると好適である。
運転者が、走行方向を示す数値を入力し、その数値に基づいて目標走行方向が決定される構成では、運転者が、作業地における適切な走行方向を数値として知っている必要がある。
ここで、上記の構成によれば、運転者が、作業地における適切な走行方向へ作業車を向けた状態で作業装置の駆動を開始させれば、目標走行方向が適切な走行方向となる。
即ち、上記の構成によれば、運転者が作業地における適切な走行方向を数値として知っていなくても、目標走行方向が適切に決定される構成を実現できる。
田植機の左側面図である。 田植機の平面図である。 制御部に関する構成を示すブロック図である。 田植機が基準方位に沿って走行している場合の表示部等を示す図である。 田植機の実際の走行方向が基準方位に対して左側に中程度ずれている場合の表示部等を示す図である。 第1別実施形態における表示部等の構成を示す平面図である。 第1別実施形態における表示部等の構成を示す背面図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、図1、図2、図6に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」として、図2、図6、図7に示す矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」とする。また、図1及び図7に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔田植機の全体構成〕
本実施形態における表示システムは、図1に示す乗用型の田植機Aのためのものである。田植機Aは、本発明に係る「作業車」に相当する。
図1に示すように、田植機Aは、センターマスコット30を有している。即ち、本実施形態における作業車は、センターマスコット30を有する田植機Aである。
図1及び図2に示すように、田植機Aは、左右の前車輪2が操向可能かつ駆動可能に装備され、左右の後車輪3が駆動可能に装備された機体1を備えている。機体1の前部に、エンジン4を有する原動部5が形成されている。センターマスコット30は、原動部5の前端部から上方へ延びている。
機体1の後部に、運転座席6、及び、前車輪2を操向操作するステアリングホイール7を備える搭乗型の運転部8が形成されている。運転者は、運転座席6に着座可能である。
即ち、田植機Aは、運転者が着座可能な運転座席6を有している。
図2に示すように、運転座席6の前方に、ディスプレイ50が設けられている。ディスプレイ50は、平面視でステアリングホイール7と重複する状態で設けられている。ディスプレイ50は、田植機Aに関する種々の情報を表示可能である。
機体1の後部にリンク機構9を介して苗植付装置20(本発明に係る「作業装置」に相当)が連結されている。苗植付装置20は、リンク機構9の機体1に対する上下揺動作動によって下降作業状態と上昇非作業状態とに亘って昇降操作される。リンク機構9の機体1に対する揺動操作は、油圧式の昇降シリンダ16の伸縮作動によって行われる。
機体1の前部の左右両横側に、それぞれ、予備苗載台11が設けられている。予備苗載台11は、3つの板状部材により構成されている。予備苗載台11は、各板状部材が機体1の前後方向に沿う方向に一列に並んだ使用のための伸展状態と、各板状部材が上下3段に重なり合った折り畳み状態とに切り替え可能になっている。尚、図1及び図2において、予備苗載台11は折り畳み状態である。
原動部5の上方に、衛星測位モジュール13が設けられている。また、機体1の後部に施肥装置14が設けられている。苗植付装置20による苗植付けが行われるとき、植付苗の近くに肥料を供給することが施肥装置14によって可能になっている。
田植機Aは、圃場(本発明に係る「作業地」に相当)において左右の前車輪2及び左右の後車輪3によって走行しながら、苗植付装置20によって苗植付作業(本発明に係る「作業」に相当)を行う。
即ち、田植機Aは、圃場における苗植付作業を行う苗植付装置20を有している。
〔苗植付装置の構成〕
図1及び図2に示すように、苗植付装置20は、機体1の横幅方向に間隔を開けて並ぶ4つの伝動ケース21を備えている。4つの伝動ケース21のそれぞれの後部の両横側に苗植付機構22が設けられている。本実施形態では、苗植付装置20に合計8つの苗植付機構22が設けられている。すなわち本実施形態に係る苗植付装置20は、8条植えの装置である。
図2に示すように、8つの苗植付機構22のそれぞれは、伝動ケース21に回転可能に支持された回転ケース22a、及び、回転ケース22aの両端部分のそれぞれに回転可能に支持された植付アーム22bを備えている。一対の植付アーム22bのそれぞれに植付爪が備えられている。また、苗植付装置20は苗載台23を備えている。
苗植付装置20が下降作業状態に下降されると共に駆動状態に操作されると、苗載台23の下方に設けられたフィードケース25(図1参照)にエンジン4からPTO軸17を介して動力が伝達され、フィードケース25から4つの伝動ケース21のそれぞれに入力され、8つの苗植付機構22のそれぞれが伝動ケース21の動力によって駆動されて苗載台23の下端側と田面との間で苗植付けのための回転運動を行う。
苗植付機構22が回転運動すると、一対の植付アーム22bの植付爪が交互に苗載台23の下端側に形成されている苗取出口と田面との間を上下に回転移動し、一対の植付アーム22bのそれぞれの植付爪が苗取出口において苗載台23の苗から植付用苗を取り出し、取り出した植付用苗を下降搬送して田面に植え付ける。
また、苗載台23とフィードケース25とに亘って設けられている苗横送り機構(図示せず)がフィードケース25の動力によって苗植付機構22の回転運動に連動させて駆動され、苗載台23が苗横送り機構によって苗植付機構22の回転運動に連動させて機体横幅方向に往復移送される。これにより、苗載台23に載置されている苗が苗植付機構22に対して横方向に往復移送され、8つの苗植付機構22のそれぞれが苗載台23に載置されている苗の横幅方向での一端側から他端側に向けて順次に植付用苗を取り出していく。
苗載台23が左右の横移送でのストロークエンドに到達すると、苗載台23とフィードケース25とに亘って設けられている苗縦送り機構がフィードケース25の動力によって駆動される。苗縦送り機構は、苗載台23が左右の横移送でのストロークエンドに到達する都度、苗載台23に載置されている苗を、苗植付機構22に向けて、苗植付機構22によって取り出される植付用苗の苗縦方向での長さに対応する分だけ縦送りする。
図1及び図2に示されるように、苗植付装置20の後部に、薬剤散布装置Sが備えられている。薬剤散布装置Sは、圃場に除草剤等の薬剤を散布する装置である。薬剤散布装置Sには、圃場に薬剤を散布する本体部Cと、苗植付装置20に取り付けられ、本体部Cを支持する支持部Eと、が備えられている。
〔基準方位の決定について〕
図3に示すように、田植機Aは、制御部40を備えている。
制御部40は、自車位置算出部41を有している。衛星測位モジュール13は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)で用いられる人工衛星(図示せず)からのGPS信号を受信する。衛星測位モジュール13は、受信したGPS信号に基づく測位データを自車位置算出部41へ送る。
自車位置算出部41は、衛星測位モジュール13から受け取った測位データに基づいて、田植機Aの位置座標を経時的に算出する。
尚、本発明はこれに限定されない。衛星測位モジュール13は、GPSを利用するものでなくても良い。例えば、衛星測位モジュール13は、GPS以外のGNSS(GLONASS、Galileo、みちびき、BeiDou等)を利用するものであっても良い。
また、図3に示すように、田植機Aは、慣性計測装置19を備えている。また、制御部40は、自車方位算出部42(本発明に係る「検知部」に相当)を有している。
慣性計測装置19は、機体1のヨー角度の角速度、及び、互いに直交する3軸方向の加速度を経時的に検知する。慣性計測装置19による検知結果は、自車方位算出部42へ送られる。
自車方位算出部42は、自車位置算出部41から、田植機Aの位置座標を受け取る。そして、自車方位算出部42は、慣性計測装置19による検知結果と、田植機Aの位置座標と、に基づいて、田植機Aの姿勢方位を算出する。
より具体的には、まず、田植機Aの走行中に、現在の田植機Aの位置座標、及び、直前に走行していた地点における田植機Aの位置座標に基づいて、自車方位算出部42は、初期姿勢方位を算出する。次に、初期姿勢方位が算出されてから田植機Aが一定時間走行すると、自車方位算出部42は、その一定時間の走行の間に慣性計測装置19により検知された角速度を積分処理することにより、姿勢方位の変化量を算出する。
そして、このように算出された姿勢方位の変化量を初期姿勢方位に足し合わせることによって、自車方位算出部42は、姿勢方位の算出結果を更新する。その後、一定時間毎に、姿勢方位の変化量が同様に算出されると共に、順次、姿勢方位の算出結果が更新されていく。
ところで、慣性計測装置19により検知される角速度には、計測誤差(ドリフト)が含まれている。この計測誤差は時間経過と共に増大していくため、姿勢方位の変化量を算出する度に、算出された姿勢方位の変化量に含まれる誤差が大きくなっていく。
そこで、自車方位算出部42は、慣性計測装置19による検知結果に基づいて算出された姿勢方位を、田植機Aの位置座標の変化に基づき算出される方位情報によって補正するように構成されている。
以上の構成により、自車方位算出部42は、機体1の姿勢方位を算出する。
制御部40は、方位決定部44(本発明に係る「方向決定部」に相当)を備えている。方位決定部44は、圃場における田植機Aの走行の目標となる基準方位TA(本発明に係る「目標走行方向」に相当)(図4参照)を決定する。
方位決定部44は、本実施形態における表示システムに含まれている。即ち、本実施形態における表示システムは、圃場における田植機Aの基準方位TAを決定する方位決定部44を備えている。
ここで、基準方位TAと、田植機Aの実際の走行方向と、は必ずしも一致しない。即ち、基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向は、ずれることがある。
田植機Aが前進走行しているときは、機体1の姿勢方位は、田植機Aの実際の走行方向に一致する。即ち、田植機Aが前進走行しているとき、自車方位算出部42は、機体1の姿勢方位を算出することにより、田植機Aの実際の走行方向を検知する。
自車方位算出部42は、本実施形態における表示システムに含まれている。即ち、本実施形態における表示システムは、田植機Aの実際の走行方向を検知する自車方位算出部42を備えている。
図3に示すように、田植機Aは、登録操作部47を備えている。登録操作部47は、運転部8に設けられている。登録操作部47は、第1登録ボタン47A及び第2登録ボタン47Bを有している。
また、制御部40は、記憶部43を有している。記憶部43は、自車位置算出部41から、田植機Aの位置座標を受け取る。記憶部43は、田植機Aの位置座標を、時間毎に記憶していくように構成されている。
第1登録ボタン47A、または、第2登録ボタン47Bが操作されると、登録操作部47から記憶部43へ所定の信号が出力される。そして、記憶部43は、この信号に応じて、記憶部43に記憶されている田植機Aの位置座標のうち、第1機体位置Q1(図4参照)と、第2機体位置Q2(図4参照)と、を方位決定部44へ送る。尚、第1機体位置Q1は、第1登録ボタン47Aが操作された時点での田植機Aの位置座標である。また、第2機体位置Q2は、第1登録ボタン47Aが操作された後、第2登録ボタン47Bが操作された時点での田植機Aの位置座標である。
このように、記憶部43に記憶されている田植機Aの位置座標には、第1機体位置Q1及び第2機体位置Q2が含まれている。即ち、記憶部43は、圃場において田植機Aが通過した第1機体位置Q1を記憶する。また、記憶部43は、圃場において田植機Aが第1機体位置Q1を通過した後に到達した第2機体位置Q2を記憶する。
記憶部43は、本実施形態における表示システムに含まれている。即ち、本実施形態における表示システムは、圃場において田植機Aが通過した第1機体位置Q1を記憶すると共に、圃場において田植機Aが第1機体位置Q1を通過した後に到達した第2機体位置Q2を記憶する記憶部43を備えている。
方位決定部44は、第1機体位置Q1と第2機体位置Q2とに基づいて、基準方位TA(図4参照)を決定する。より具体的には、方位決定部44は、第1機体位置Q1と第2機体位置Q2とを結ぶ直線の方向を算出し、この方向を基準方位TAとして決定する。
即ち、方位決定部44は、第1機体位置Q1と第2機体位置Q2とを結ぶ直線の方向を基準方位TAとして決定する。
基準方位TAの形式は、特に限定されないが、例えば、東西南北を基準とした形式(例えば、「北」や「北27度東」等)であっても良いし、座標系における単位ベクトルであっても良い。
また、基準方位TAは、一方から他方への向きを有するものでなくても良い。例えば、基準方位TAは、座標系における直線の傾き(例えば、第1機体位置Q1と第2機体位置Q2とを通る直線の傾き)を示すものであっても良いし、座標系における直線そのもの(例えば、第1機体位置Q1と第2機体位置Q2とを通る直線そのもの)を示すものであっても良いし、東西南北を基準として方向を示すもの(例えば、「南北方向」や「東西方向」等)であっても良い。
尚、制御部40、及び、制御部40に含まれる自車位置算出部41等の各要素は、マイクロコンピュータ等の物理的な装置であっても良いし、ソフトウェアにおける機能部であっても良い。
〔表示部について〕
図1及び図4に示すように、センターマスコット30は、基部31と、表示部32と、を有している。基部31は、棒状に構成されている。基部31は、原動部5の前端部から上方へ延びている。
基部31の上端部に、表示部32が支持されている。即ち、表示部32は、センターマスコット30の上部に設けられている。また、図1及び図2に示すように、表示部32は、田植機Aにおいて、運転座席6の前方に設けられている。
図4に示すように、表示部32は、アイコン33と、ずれ表示領域34と、を有している。本実施形態において、アイコン33は、表示部32の後側面に塗料等によって描かれたイラストである。アイコン33は、平面視での田植機Aを模式的に示している。アイコン33により示される田植機Aは、上向きである。また、ずれ表示領域34は、アイコン33よりも上側に位置している。
即ち、表示部32は、田植機Aを示すアイコン33と、アイコン33よりも上側に位置するずれ表示領域34と、を有している。
ずれ表示領域34は、第1発光部61、第2発光部62、第3発光部63、第4発光部64、第5発光部65、第6発光部66、第7発光部67を有している。第1発光部61、第2発光部62、第3発光部63、第4発光部64、第5発光部65、第6発光部66、第7発光部67は、何れも、発光部60である。
これらの発光部60は、左右方向に並んでいる。そして、左側から、第1発光部61、第2発光部62、第3発光部63、第4発光部64、第5発光部65、第6発光部66、第7発光部67の順に並んでいる。
即ち、ずれ表示領域34は、左右方向に並ぶ複数の発光部60を有している。
各発光部60は、アイコン33を中心として、放射状に延びている。第1発光部61、第2発光部62、第3発光部63は、左上がりに傾斜している。第4発光部64は、上下方向に延びている。第5発光部65、第6発光部66、第7発光部67は、右上がりに傾斜している。
また、図4には、表示中央位置CEが示されている。表示中央位置CEは、ずれ表示領域34の左右方向中央位置であり、且つ、アイコン33の左右方向中央位置である。即ち、本実施形態において、ずれ表示領域34の左右方向中央位置は、アイコン33の左右方向中央位置に一致している。
ただし、本発明はこれに限定されない。ずれ表示領域34の左右方向中央位置は、アイコン33の左右方向中央位置に厳密に一致していなくても良い。ずれ表示領域34の左右方向中央位置は、アイコン33の左右方向中央位置に略一致していても良い。
即ち、ずれ表示領域34の左右方向中央位置は、アイコン33の左右方向中央位置に一致または略一致している。
尚、本実施形態において、第4発光部64は、ずれ表示領域34の左右方向中央位置に配置されている。
発光部60は、その発光部60の延びる方向に沿って並ぶ3つの発光体52を有している。本実施形態において、発光体52は、LED(発光ダイオード)により構成される。しかしながら、本発明はこれに限定されず、発光体52は、点灯及び消灯を制御可能なものであれば良いのであって、LEDにより構成されていなくても良い。また、発光部60の有する発光体52の個数は、2つ以下でも良いし、4つ以上でも良い。
図3に示すように、制御部40は、表示制御部45を有している。田植機Aが圃場において作業走行をしているとき、表示制御部45は、方位決定部44から、基準方位TAを取得する。また、表示制御部45は、自車方位算出部42から、自車方位算出部42による検知結果を取得する。即ち、表示制御部45は、自車方位算出部42から、田植機Aの実際の走行方向を取得する。
そして、表示制御部45は、基準方位TAと、田植機Aの実際の走行方向と、に基づいて、各発光部60の点灯状態を制御するように構成されている。より具体的には、表示制御部45は、基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれに応じて、複数の発光部60のうちの1つの発光部60のみを点灯させる。このとき、複数の発光部60のうち、点灯している発光部60の各発光体52は点灯しており、且つ、その他の発光部60の各発光体52は消灯している。
例えば、基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向がずれていない場合、表示制御部45は、複数の発光部60のうち、第4発光部64のみを点灯させる。
また、基準方位TAに対して、田植機Aの実際の走行方向が右側にずれている場合、表示制御部45は、複数の発光部60のうち、第1発光部61、第2発光部62、第3発光部63のうちの何れか1つの発光部60のみを点灯させる。このとき、基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれの大きさが比較的小さい場合には、表示制御部45は、第3発光部63を点灯させる。基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれの大きさが中程度である場合には、表示制御部45は、第2発光部62を点灯させる。基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれの大きさが比較的大きい場合には、表示制御部45は、第1発光部61を点灯させる。
また、基準方位TAに対して、田植機Aの実際の走行方向が左側にずれている場合、表示制御部45は、複数の発光部60のうち、第5発光部65、第6発光部66、第7発光部67のうちの何れか1つの発光部60のみを点灯させる。このとき、基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれの大きさが比較的小さい場合には、表示制御部45は、第5発光部65を点灯させる。基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれの大きさが中程度である場合には、表示制御部45は、第6発光部66を点灯させる。基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれの大きさが比較的大きい場合には、表示制御部45は、第7発光部67を点灯させる。
以上の構成により、基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれに応じて、表示部32における各発光部60の点灯状態が変化することとなる。また、表示部32は、各発光部60の点灯及び消灯によって、基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれを表示する。
即ち、表示部32は、基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれに応じて、各発光部60の点灯状態を変化させる。また、表示部32は、本実施形態における表示システムに含まれている。即ち、本実施形態における表示システムは、基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれを表示する表示部32を備えている。
以上の構成により、例えば、図4に示すように、田植機Aが基準方位TAに沿って走行している場合、複数の発光部60のうち、第4発光部64のみが点灯する。
また、例えば、図5に示すように、田植機Aの実際の走行方向が、基準方位TAに対して左側に中程度ずれている場合、複数の発光部60のうち、第6発光部66のみが点灯する。
以上で説明した構成によれば、表示部32により、基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれが表示される。そのため、田植機Aの運転者は、表示部32を見ることにより、基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれを把握することができる。これにより、運転者は、田植機Aを目標の方向へ走行させるための操向操作を正しく行いやすい。
従って、以上で説明した構成であれば、田植機Aが操向制御を自動的に行うための機構を備えていなくても、田植機Aを目標の方向へ走行させやすくなる表示システムを実現できる。
〔第1別実施形態〕
上記実施形態においては、表示部32は、センターマスコット30の上部に設けられている。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。以下では、本発明に係る第1別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。また、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
図6及び図7に示すように、第1別実施形態における田植機Aは、上記実施形態における表示部32に代えて、表示部72を備えている。
第1別実施形態における田植機Aは、左右の支柱71を備えている。左右の支柱71は、それぞれ、上下方向に延びる棒状の部材である。左右の支柱71は、ステアリングホイール7よりも前側の位置に設けられている。
表示部72は、垂直姿勢の板状の部材である。表示部72は、左右の支柱71に亘る状態で、左右の支柱71に支持されている。
図7に示すように、表示部72は、ずれ表示領域74を有している。ずれ表示領域74は、上記実施形態におけるずれ表示領域34と同様に、第1発光部61、第2発光部62、第3発光部63、第4発光部64、第5発光部65、第6発光部66、第7発光部67を有している。
ずれ表示領域74において、各発光部60は、何れも、上下方向に延びている。また、表示部72は、アイコン33(図4参照)を有していない。
図7に示すように、運転座席6に着座した運転者から見て、機体左右方向におけるセンターマスコット30の位置は、機体左右方向における第4発光部64の位置に一致している。また、運転座席6に着座した運転者から見て、センターマスコット30の上部は表示部72よりも上側に位置しており、ディスプレイ50は表示部72よりも下側に位置している。
基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれに応じた各発光部60の点灯及び消灯については、上記実施形態と同様である。
〔その他の実施形態〕
(1)方位決定部44は、苗植付装置20が駆動を開始した時点での田植機Aの向きを、基準方位TAとして決定するように構成されていても良い。
(2)表示部32は、運転座席6の前方以外の箇所に設けられていても良い。例えば、表示部32は、運転座席6の左方または右方に設けられていても良いし、運転座席6の後方に設けられていても良い。
(3)運転者が携帯通信端末を所持している場合、自車方位算出部42に代えて、その携帯通信端末が田植機Aの実際の走行方向を検知するように構成されていても良い。
(4)運転者が走行方向を示す数値を入力可能であると共に、方位決定部44がその数値に基づいて基準方位TAを決定する構成であっても良い。
(5)基準方位TAに対する田植機Aの実際の走行方向のずれに応じて、複数の発光部60が点灯するように構成されていても良い。例えば、基準方位TAに対して、田植機Aの実際の走行方向が右側にずれている場合、表示制御部45は、複数の発光部60のうち、第1発光部61、第2発光部62、第3発光部63の3つの発光部60を点灯させても良い。
(6)田植機Aの走行距離と農用資材の消費量とに基づいて、単位面積当たりの農用資材の消費量を算出すると共に、算出結果がディスプレイ50に表示され、且つ、算出結果に基づいたフィードバック制御が行われる構成であっても良い。尚、農用資材とは、例えば、苗や肥料や薬剤である。また、農用資材の消費量は、例えば、農用資材の重量変化に基づいて算出されても良い。
(7)ディスプレイ50に、エンジン4の回転数が表示されても良い。また、エンジン4の回転数が急減した場合に、ディスプレイ50において、エンジン4の回転数が急減したことを示す報知表示が行われても良い。
(8)運転座席6の近傍に、薬剤散布装置Sの作動開始と作動停止とを切り替えるスイッチが設けられていても良い。
(9)苗載台23に載置されている苗に殺虫殺菌剤等の薬剤を散布する装置が設けられていても良い。この場合、運転座席6の近傍に、この装置の作動開始と作動停止とを切り替えるスイッチが設けられていても良い。
(10)田植機Aが、自車方位算出部42に代えて、田植機Aの実際の走行方向を検知する電子コンパスを備えていても良い。この場合、電子コンパスは、本発明に係る「検知部」に相当する。
尚、上述の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、田植機だけではなく、コンバイン、トラクタ、建設作業機等の種々の作業車に利用可能である。
6 運転座席
20 苗植付装置(作業装置)
30 センターマスコット
32、72 表示部
33 アイコン
34、74 ずれ表示領域
42 自車方位算出部(検知部)
43 記憶部
44 方位決定部(方向決定部)
60 発光部
A 田植機(作業車)
Q1 第1機体位置
Q2 第2機体位置
TA 基準方位(目標走行方向)

Claims (6)

  1. 作業地における作業車の目標走行方向を決定する方向決定部と、
    前記作業車の実際の走行方向を検知する検知部と、
    前記目標走行方向に対する前記作業車の実際の走行方向のずれを表示する表示部と、を備える表示システム。
  2. 前記作業車は、運転者が着座可能な運転座席を有しており、
    前記表示部は、前記作業車において、前記運転座席の前方に設けられている請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記作業車は、センターマスコットを有する田植機であり、
    前記表示部は、前記センターマスコットの上部に設けられている請求項1または2に記載の表示システム。
  4. 前記表示部は、前記作業車を示すアイコンと、前記アイコンよりも上側に位置するずれ表示領域と、を有しており、
    前記ずれ表示領域の左右方向中央位置は、前記アイコンの左右方向中央位置に一致または略一致しており、
    前記ずれ表示領域は、左右方向に並ぶ複数の発光部を有しており、
    前記表示部は、前記目標走行方向に対する前記作業車の実際の走行方向のずれに応じて、各前記発光部の点灯状態を変化させる請求項1から3の何れか一項に記載の表示システム。
  5. 前記作業地において前記作業車が通過した第1機体位置を記憶すると共に、前記作業地において前記作業車が前記第1機体位置を通過した後に到達した第2機体位置を記憶する記憶部を備え、
    前記方向決定部は、前記第1機体位置と前記第2機体位置とを結ぶ直線の方向を前記目標走行方向として決定する請求項1から4の何れか一項に記載の表示システム。
  6. 前記作業車は、前記作業地における作業を行う作業装置を有しており、
    前記方向決定部は、前記作業装置が駆動を開始した時点での前記作業車の向きを、前記目標走行方向として決定する請求項1から4の何れか一項に記載の表示システム。
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