JP2022098815A - サーバ、改札機、および、改札システム - Google Patents

サーバ、改札機、および、改札システム Download PDF

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Abstract

【課題】 入場券を用いた不正利用を防止することができるサーバ、改札機、および、改札システムを提供する。【解決手段】 実施形態によれば、サーバは、通信部とデータベースとプロセッサとを有する。通信部は、入場券による入出場を制御する改札機、および、設置駅の駅構内において入場券が備える無線通信デバイスが出力するIDを検知するスキャナと通信する。データベースは、入場券のIDに対応づけて前記スキャナがIDを検知した駅を示す情報を記憶する。プロセッサは、通信部により改札機が読み取ったIDを示す情報を取得し、改札機で読み取ったIDに対応してデータベースに記録されている情報を通信部により改札機へ供給する。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、サーバ、改札機、および、改札システムに関する。
従来、特定の場所への利用者の出入場(通行)を制御する改札システムがある。例えば、鉄道などの交通機関では、駅の改札口などに設置される改札機を含む駅務システムとしての改札システムがある。従来、鉄道などの交通機関では、駅間を移動するための乗車券の他に、1つの駅における駅構内への入場を許可する入場券がある。ある駅で入場券を購入した利用者は、当該駅の駅構内へ入場した後、他の駅へ移動することなく当該駅で出場する。
しかしながら、従来、入場券で駅構内に入場した利用者が他の駅へ移動したことを検知することは行われていない。このため、入場券で第1の駅の構内に入場した利用者は、他の第2の駅へ移動した後に第2の駅で出場することなく、第1の駅へ戻ってきて第1の駅で当該入場券を用いて出場できることがある。このような場合、第2の駅での出場がなくても、第1の駅と第2の駅との間を列車に乗って移動しているため、利用者には、列車の乗車に伴う乗車料金が発生する。実際に列車に乗車した人物から乗車料金を徴収できないことは、列車を運行する鉄道事業者にとっては問題である。このため、入場券を用いた不正利用を検知することができる技術が要望されている。
特開2017-54349号公報
本発明は、入場券を用いた不正利用を防止することができるサーバ、改札機、および、改札システムを提供することを目的とする。
実施形態によれば、サーバは、通信部とデータベースとプロセッサとを有する。通信部は、入場券による入出場を制御する改札機、および、設置駅の駅構内において入場券が備える無線通信デバイスが出力するIDを検知するスキャナと通信する。データベースは、入場券のIDに対応づけて前記スキャナがIDを検知した駅を示す情報を記憶する。プロセッサは、通信部により改札機が読み取ったIDを示す情報を取得し、改札機で読み取ったIDに対応してデータベースに記録されている情報を通信部により改札機へ供給する。
図1は、実施形態に係る改札システムの構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係る改札システムにおけるサーバの構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る改札システムにおける券売機の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る改札システムにおける改札機の構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る改札システムにおけるスキャナの構成例を示す図である。 図6は、実施形態に係る改札システムにおける入場券を発券した場合の動作例を説明するための図である。 図7は、実施形態に係る改札システムにおいて利用者が入場券を用いて入場した場合の動作例を説明するための図である。 図8は、実施形態に係る改札システムにおいて入場駅の構内で入場券が検知された場合の動作例を説明するための図である。 図9は、実施形態に係る改札システムにおいて入場駅以外の駅で入場券が検知された場合の動作例を説明するための図である。 図10は、実施形態に係る改札システムにおいて入場駅以外の駅へ移動した利用者が入場駅で出場しようとする場合の動作例を説明するための図である。 図11は、実施形態に係る改札システムにおけるサーバの動作例を説明するためのフローチャートである。 図12は、実施形態に係る改札システムにおける改札機による入場処理の動作例を説明するためのフローチャートである。 図13は、実施形態に係る改札システムにおけるスキャナの動作例を説明するためのフローチャートである。 図14は、実施形態に係る改札システムにおける改札機による出場処理の動作例を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る改札システム1の構成例を示す図である。
実施形態に係る改札システム1は、利用者が所持する券に基づいて利用者の通行を制御するシステムである。例えば、改札システム1は、鉄道などの駅務を行うための駅務システムである。図1に示すように、改札システム1は、サーバ2、券売機3、改札機4およびスキャナ5を有する。
サーバ2は、各駅に設置される券売機3、改札機4およびスキャナ5と通信可能に構成される。これらの券売機3および改札機4などの駅務装置に対して、サーバ2は、上位装置である。券売機3、改札機4およびスキャナ5は、改札システム1内においてそれぞれが複数設けられる。券売機3および改札機4は、複数の駅にそれぞれ複数台設置されるようにしても良い。例えば、図1に示す構成例において、サーバ2は、ネットワークを介して、A駅に設置された券売機3、改札機4およびスキャナ5と、B駅に設置された券売機3、改札機4およびスキャナ5とに通信接続されている。
改札システム1において、入場券として利用される媒体は、小型の無線通信デバイスを備え、改札機4が読取可能な情報が記録されるものである。例えば、入場券が備える無線通信デバイスは、例えば、入場券の識別情報としてのIDを出力するRFID(Radio Frequency Identification)用のタグ(以下、RFタグとする)である。入場券に備える無線通信デバイスとしてのRFタグは、IDリーダから発信される信号を受けて、固有のIDを含む信号を出力するものである。
ただし、入場券が備える無線通信デバイスは、RFタグに限定されるものではなく、スキャナ5の通信範囲(検知領域)Rにある場合にスキャナ5がIDを読み取られるものであれば良い。例えば、入場券が備える無線通信デバイスは、近距離無線通信によってIDが読み取られるものであっても良いし、通信範囲Rにあるスキャナ5が受信可能なIDを含む信号を発信するものであっても良い。なお、以下の説明においては、入場券が備える無線通信デバイスは、主としてRFタグである場合を想定するものとする。
また、RFタグを備える入場券は、RFタグが出力するIDを含む情報が改札機4で読み取れるように記録される。例えば、改札機4が二次元コードを読み取るコードリーダを備える場合、RFタグを備える入場券は、券面にRFタグのIDを含む情報をコード化した二次元コードが印刷される媒体で実現される。また、入場券は、無線通信デバイスとしてのRFタグを備え、ディスプレイにIDを示す二次元コードを表示できる携帯端末であっても良い。また、入場券は、改札機4が読取可能な磁気記録部を備える媒体(磁気券)で構成しても良い。磁気券としての入場券は、RFタグが添付され、改札機4が読取可能な磁気記録部にRFタグが出力するIDが記録される。また、入場券は、RFタグを備え、改札機4がRFタグのIDを読取可能とした非接触式ICカード(又は非接触式ICカードと同等な非接触通信機能とを有する携帯端末)で構成しても良い。
サーバ2は、各駅に設置される券売機3、改札機4およびスキャナ5と通信する上位装置である。サーバ2は、各駅に設置される装置からの情報を収集する。例えば、サーバ2は、券売機3が発券した入場券に関する情報を収集する。サーバ2は、収集した情報をデータベースに保存する。また、サーバ2は、各駅に設置される装置からの処理要求を受け付け、処理要求に応じて収集した情報などを用いて実行した処理の結果を処理要求元の装置へ供給するようにしても良い。例えば、サーバ2は、各駅に設置される装置からの要求に応じてデータベースに保存した情報を供給する。
券売機3は、入場券および乗車券などの券を発券する駅務装置である。券売機3は、利用者が指示した条件に応じて乗車券を発券する。また、本実施形態において、券売機は、RFタグ(無線通信デバイス)を備える入場券を発券する機能を有する。また、券売機3は、発券した入場券が備えるRFタグのID(入場券の識別情報)を含む入場券情報をサーバ2へ送信する。サーバ2は、券売機3が発券した入場券のIDを含む入場券情報を取得する。サーバ2は、券売機3が発券した入場券に関する入場券情報を記憶するデータベース24a(図2参照)に登録する。
なお、券売機3は、サーバ2に対して発券要求を送信し、サーバ2が発行する入場券情報を取得し、取得した入場券情報を記録した入場券を発券するようにしても良い。この場合、サーバ2は、券売機3に対して供給した入場券情報をデータベースに登録するようにすれば良い。
改札機4は、利用者が提示する乗車券から読み取る情報に基づいて改札口における利用者の通行(入場、又は、出場)を制御する改札処理を行う。例えば、改札機4は、並行に配置される一対の筐体によって通路を形成し、通路側に通行制御用のドアが設けられる。改札機4は、通路を通行する利用者が提示する券から情報を読み取り、読み取った情報に基づいて通行の可否を判定する。改札機4は、通行可否の判定結果に応じて利用者の通行を制御する。
なお、改札システム1としては、サーバ2が改札機4における通行可否を判定するようにしても良い。この場合、改札機4は、通行可否の判定要求と共に券から読み取った情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、改札機4からの要求に応じて通行可否の判定などを含む処理を実行し、その処理結果に応じた通行制御を改札機へ指示する。改札機4は、サーバ2に送信した情報に対してサーバ2から返信される通行判定結果などの情報を受け取り、受け取った通行判定結果に応じて利用者の通行を制御する。
スキャナ5は、駅構内において利用者が所持する入場券の識別情報(ID)を読み取る装置である。スキャナ5は、例えば、入場券が備えるRFタグからIDを読み取るIDリーダ56(図5参照)を有する。また、スキャナ5は、RFタグ以外の近距離無線通信用のデバイス(無線通信デバイス)から入場券のIDを読み取る近距離無線通信用の通信装置としてのIDリーダを備えるものであっても良い。スキャナ5のIDリーダは、列車に乗降するためのホームなどを駅の構内における所定の検知領域を通信範囲として設定される無線通信装置であれば良い。
スキャナ5は、列車に乗降するために通行する領域に存在する人物が所持する入場券からIDを読み取るものであれば良い。このため、スキャナ5がカバーする通信範囲(検知領域)Rは、必ずしも駅構内全体でなくも良く、当該駅に停車した列車に乗降する場合に通行する領域を含むものであれば良い。すなわち、スキャナ5は、上述したような列車に乗降するために利用者が通行する領域を含む通信範囲(検知領域)Rが設定されるように設置される。
スキャナ5は、動作用の電源電力の供給が受けられ、サーバ2などの外部装置との通信できるように設置されるものであれば良い。例えば、スキャナ5は、駅構内のホームに設置されるホームドアに設けるようにしても良い。この場合、スキャナ5は、ホームドアからドアの開閉状況を示す情報や列車の接近を示す情報などを取得するようにしても良い。また、スキャナ5は、駅のホームで列車などの案内を表示する案内表示装置に設置しても良い。この場合も、スキャナ5は、案内表示装置から列車の発着および列車の接近などを示す情報などを取得するようにしても良い。さらに、スキャナ5は、ホームに設けられる照明、あるいは、自動販売機などに併設して設置するようにしても良い。
次に、実施形態に係る改札システム1におけるサーバ2の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る改札システム1におけるサーバ2の構成例を示すブロック図である。
サーバ2は、券売機3が発券した入場券に関する情報を管理する。サーバ2は、券売機3から発券した入場券に関する情報(入場券情報)を取得し、取得した入場券情報をデータベース24aに登録する。また、サーバ2は、改札機4が改札処理(入場処理および出場処理)する入場券のIDを取得する。サーバ2は、改札機4からの要求に応じてIDに対応する入場券情報を改札機4へ供給する。また、サーバ2は、各駅に設置したスキャナ5が読み取った入場券のIDを取得する。サーバ2は、入場券情報に対応づけて、スキャナ5から取得するIDをデータベースに格納することにより各入場券が検知された場所を示す情報を管理する。
図2に示す構成例において、サーバ2は、プロセッサ21、ROM22、RAM23、記憶部24、および、ネットワーク(NW)通信部25を備える。
プロセッサ21は、演算処理を実行する演算素子(例えば、CPU)である。プロセッサ21は、ROM22又は記憶部24などの記憶装置に記憶されているプログラムに基づいて種々の処理を行う。プロセッサ21は、ROM22又は記憶部24に格納されているプログラムを実行することにより、種々の処理機能を実現する処理部として機能する。
ROM22は、読み出し専用の不揮発性メモリである。ROM22は、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
RAM23は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM23は、プロセッサ21の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、RAM23は、プロセッサ21が実行するプログラムを一時的に格納する。
記憶部24は、書換え可能な不揮発性メモリとしての記憶装置である。例えば、記憶部24は、ソリッドステイトドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)などの記憶装置である。記憶部24は、メモリI/Fに記憶媒体をセットしたもの(例えば、カードスロットにメモリカードをセットしたものなど)であっても良い。
記憶部24は、プログラム、制御データ、および、管理データなどの種々のデータを記憶する。図1に示す例では、記憶部24は、発券した入場券のRFタグのIDを含む入場券情報を記憶するデータベース24aを有する。データベース24aは、券売機3が発券した入場券情報(入場券のID)ごとに、当該IDが検知された場所を示す情報を記憶する。例えば、データベース24aは、券売機3が発券したIDを含む入場券情報に対応づけて、当該IDの入場券を用いて改札機4が改札処理した駅、および、スキャナ5によって当該IDを読み取った駅などを示す情報を記憶する。
NW通信部25は、他の装置とのデータ通信を行うためのインターフェースである。NW通信部25は、例えば、ネットワークに接続するためのネットワークインターフェースである。NW通信部25は、ネットワークを介して券売機3、改札機4およびスキャナ5との通信を行う。
図3は、実施形態に係る券売機3の構成例を示すブロック図である。
券売機3は、入場券を発券する。券売機3は、入場券を含む乗車券を発券する装置である。また、券売機3は、乗車券として利用される媒体におけるデータの更新(SFの金額チャージ又は定期券の更新など)を行う機能を有するものであって良い。券売機3は、利用者が操作する装置であっても良いし、係員が操作する装置であっても良い。本実施形態において、券売機3は、利用者自身の操作に応じて入場券を発券する装置であるものとして説明する。
図3に示す構成例において、券売機3は、プロセッサ31、ROM32、RAM33、記憶部34、NW通信部35、操作部36、表示部37、発券部38、および決済処理部39を有する。
プロセッサ31は、演算処理を実行する演算素子(例えば、CPU)である。プロセッサ31は、ROM32又は記憶部34に記憶されているプログラムなどのデータに基づいて種々の処理を行う。プロセッサ31は、ROM32又は記憶部34に格納されているプログラムを実行することにより、種々の処理機能を実現する処理部として機能する。
ROM32は、読み出し専用の不揮発性メモリである。ROM32は、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
RAM33は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM33は、プロセッサ31の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、RAM33は、プロセッサ31が実行するプログラムを一時的に格納する。
記憶部34は、書換え可能な不揮発性メモリとしての記憶装置である。例えば、記憶部34は、ソリッドステイトドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)、又は他の記憶装置である。記憶部34は、例えば、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
NW通信部35は、サーバ2とデータ通信するためのインターフェースである。NW通信部35は、例えば、ネットワークに接続するためのネットワークインターフェースである。NW通信部35は、ネットワークを介してサーバ2と通信を行う。
操作部36は、操作部材への操作指示に基づいて、操作信号を生成する。操作部材は、例えば、タッチセンサ、テンキー、又はキーボードなどである。タッチセンサは、例えば、抵抗膜式タッチセンサ、又は静電容量式タッチセンサ等である。即ち、タッチセンサは、ある領域内において指定(タッチ)された位置を示す情報を取得する。タッチセンサは、上記の表示部37と一体にタッチスクリーンとして構成されることにより、表示部37上のタッチされた位置を示す信号をプロセッサ31に入力する。表示部37は、プロセッサ31、又は図示しないグラフィックコントローラなどの表示制御部から入力される映像信号に応じて画面を表示する。
発券部38は、入場券を発券する発券機構を有する。発券部38は、入場券として発券される媒体の収容部、および、収容部から取り出した媒体の記録部に情報を記録する記録機構を備える。例えば、発券部38は、媒体に情報を記録する記録機構として、媒体の券面に二次元コードを印刷する印刷機構、媒体の磁気記録部に磁気情報を記録する磁気ヘッド、又は、媒体としてのICカードに情報を書き込むICカードリーダライタのうちのいずれか、又は複数を備える。また、発券部38は、入場券として発券する媒体が備えるRFタグ(無線通信デバイス)に記録されているIDを読み取る機能を有するものであっても良い。
本実施形態において、発券部38は、図3に示すような入場券PTを発券するものとする。図3に示す構成例において、入場券PTは、記録部PTaとRFタグPTbとを備える。RFタグPTbは、IDリーダに対して固有のIDを出力する無線通信デバイスである。記録部PTaは、改札機4が読取可能な状態で当該RFタグPTbのIDが記録されるものである。記録部PTaは、IDを示す二次元コードが印刷される券面、IDが記録される磁気記録部、又は、非接触通信で読出し可能なIDを記憶するメモリを含むICチップなどである。RFタグPTbは、入場券としての媒体に貼付又は内蔵される。RFタグPTbは、スキャナ5が備えるIDリーダからの応答要求に応じて入場券の識別情報として用いる固有のIDを送信する。
決済処理部39は、料金の決済を行うユニットである。例えば、決済処理部39は、現金を処理する現金処理部を有する。また、決済処理部39は、クレジットカードによる決済を行うための処理ユニットであっても良いし、電子マネーによる決済を行うための処理ユニットであっても良い。
図4は、実施形態に係る改札機4の構成例を示すブロック図である。
図4に示す構成例において、改札機4は、プロセッサ41、ROM42、RAM43、記憶部44、NW通信部45、券処理部46、表示部47、および通行制御部48を有する。プロセッサ41は、ROM42、RAM43、記憶部44、NW通信部45、券処理部46、表示部47、および通行制御部48に通信可能な状態で接続される。
プロセッサ41は、演算処理を実行する演算素子(例えば、CPU)である。プロセッサ41は、ROM42又は不揮発性メモリ44に記憶されているプログラムなどのデータに基づいて種々の処理を行う。プロセッサ41は、ROM42又は不揮発性メモリ44に格納されているプログラムを実行することにより、種々の処理機能を実現する処理部として機能する。
ROM42は、読み出し専用の不揮発性メモリである。ROM42は、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
RAM43は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM43は、プロセッサ41の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、RAM43は、プロセッサ41が実行するプログラムを一時的に格納する。
記憶部44は、書換え可能な不揮発性のメモリである。例えば、記憶部44は、ソリッドステイトドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)などの記憶装置である。記憶部44は、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
NW通信部45は、他の電子機器と通信を行うための回路である。NW通信部45は、例えば、ネットワークに接続可能に構成される。NW通信部45は、ネットワークを介して他の電子機器と通信を行う。例えば、NW通信部45は、サーバ2と通信を行う。
券処理部46は、利用者が提示する入場券を含む乗車券を処理する。券処理部46は、乗車券に対して情報の読取り、および、書込みが可能なユニットにより構成される。本実施形態において、券処理部46は、上述したような入場券PTの記録部PTaに記録された情報を読み取る機能を有する。
券処理部46は、入場券PTの記録部PTaが二次元コードを印刷する券面である場合、二次元コードが印刷された媒体の券面を読み取る撮像装置を有する。また、券処理部46は、入場券PTの記録部PTaが磁気券の磁気記録部である場合、磁気記録部に対する情報の読取りおよび書込みが可能な磁気券処理機構を含む構成となる。また、券処理部46は、入場券PTがICカードである場合、ICカードから情報を読み出せるICカードリーダを含む構成となる。
なお、改札機4は、入場券PTが備えるRFタグPTbからIDを読み取るIDリーダを備えるものであっても良い。この場合、RFタグPTbからIDを読み取るリーダは、券処理部46の機能として設けるようにしても良いし、券処理部46とは別に設けても良い。
表示部47は、改札処理に関する情報を表示する。表示部47は、プロセッサ41により表示内容が制御される。例えば、通行が許可される場合、表示部47は、通行許可を示す情報を表示する。また、表示部47は、利用者が提示する乗車券媒体で利用可能な残額情報を表示するようにしても良い。
通行制御部48は、通路側に設けられる利用者の通行を阻止するためのドアを開閉する開閉機能により構成される。通行制御部48は、プロセッサ41からの動作指示に応じてドアを開閉させる。
図5は、実施形態に係るスキャナ5の構成例を示すブロック図である。
スキャナ5は、所定の通信範囲(検知領域)に存在する入場券が備えるRFタグからIDを読み取る。また、スキャナ5は、読み取ったIDをサーバ2へ送信する機能を有する。また、スキャナ5は、サーバ2から読取対象とする入場券が備えるRFタグのIDを取得するようにしても良い。
図5に示す構成例において、スキャナ5は、プロセッサ51、ROM52、RAM53、記憶部54、NW通信部55、および、IDリーダ56を有する。
プロセッサ51は、演算処理を実行する演算素子(例えば、CPU)である。プロセッサ51は、ROM52、又は記憶部54に記憶されているプログラムに基づいて種々の処理を行う。プロセッサ51は、ROM52又は記憶部54に格納されているプログラムを実行することにより、種々の処理機能を実現する処理部として機能する。
ROM52は、読み出し専用の不揮発性メモリである。ROM52は、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。
RAM53は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM53は、プロセッサ51の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、RAM53は、プロセッサ51が実行するプログラムを一時的に格納する。
記憶部54は、書換え可能な不揮発性メモリとしての記憶装置である。例えば、記憶部54は、ソリッドステイトドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)、又は他の記憶装置である。記憶部54は、例えば、プログラムおよびプログラムで用いられるデータなどを記憶する。また、記憶部54は、IDリーダ56が読み取ったRFタグのIDを記憶するようにしても良い。また、記憶部54は、サーバ2から供給された入場券が備えるRFタグのIDを示す情報を記憶するようにしても良い。
NW通信部55は、サーバ2とデータ通信するためのインターフェースである。NW通信部55は、例えば、ネットワークに接続するためのネットワークインターフェースである。NW通信部55は、ネットワークを介してサーバ2と通信を行う。
また、NW通信部55は、列車の運行状況などを示す情報を持つ装置と通信するようにしても良い。例えば、NW通信部55は、スキャナ5が設置される駅のホームに設置されたホームドアと通信し、ホームドアの開閉状況を示す情報あるいは列車の接近を示す情報を受信するようにしても良い。また、NW通信部55は、スキャナ5が設置される駅のホームに設置された案内表示装置と通信し、案内表示装置からホームに停止する列車に関する運行状況(ホームへの接近、停止、発進)などを示す情報を受信するようにしても良い。さらに、NW通信部55は、包括的に列車の運行を管理する運行管理システムと通信し、スキャナ5が設置される駅のホームにおける列車の接近、停止および発進などを情報を受信するようにしても良い。
IDリーダ56は、通信範囲をあるRFタグのIDを読み取る。IDリーダ56は、RFタグが応答可能となる電波を通信範囲内に発信する。IDリーダ56は、通信範囲内に発信した電波によって起動したRFタグから応答信号としてIDを含む情報(電波)を受信する。IDリーダ56は、RFタグからの応答として受信した電波から応答に含まれるIDを取得する。
以下、実施形態に係る改札システム1の動作について説明する。
まず、実施形態に係る改札システム1において券売機3が入場券を発券した場合の動作について説明する。
図6は、実施形態に係る改札システム1において券売機3が入場券を発券した場合の動作例を説明するための図である。
券売機3は、利用者の操作に応じて入場券を発券する。図3に示すように、券売機3は、発券部38によって入場券の識別情報としてのIDを含む情報を記録する記録部PTaと当該IDを出力するRFタグPTbとを備える入場券PTを発券する。例えば、IDを示す二次元コードを券面に記録する場合、券売機3のプロセッサ31は、発券部38によって入場券PTの券面における記録部PTaにIDを示す二次元コードを印刷することにより入場券を発券する。
また、券売機3は、NW通信部35によりサーバ2と通信する。券売機3のプロセッサ31は、発券する入場券に関する情報(入場券情報)をサーバ2へ送信する。プロセッサ31は、発券する入場券のRFタグPTbが出力するIDを含む入場券情報を生成し、生成した入場券情報をNW通信部35によりサーバ2へ送信する。
サーバ2は、NW通信部25により券売機3と通信する。サーバ2のプロセッサ21は、NW通信部25を介して券売機3が発券した入場券PTが備えるRFタグPTbのIDを含む入場券情報を取得する。サーバ2のプロセッサ21は、入場券PTを発券した券売機3から受信した入場券情報をデータベース24aに新規登録する。例えば、プロセッサ21は、IDに対応して、当該入場券が検知された駅などを示す情報(検知駅情報)が追記できるようにデータベース24aに入場券情報を登録する。
以上のような処理によれば、実施形態に係る改札システムにおいて、券売機は、入場券を発券するとともに、発券した入場券が備えるRFタフのIDを含む入場券情報をサーバへ供給する。これにより、サーバは、券売機が発券した入場券が備えるRFタグのIDを含む入場券情報をデータベースに登録できる。
次に、実施形態に係る改札システム1において利用者が入場券を用いて入場する場合の動作について説明する。
図7は、実施形態に係る改札システム1において利用者が入場券を用いて入場する場合の動作例を説明するための図である。
券売機3で入場券を購入した利用者は、駅構内へ入場するために改札機4で入場処理を行う。改札機4は、駅構外(入場方向)から通路に進入してくる利用者(入場者)に対して入場処理を実行する。改札機4のプロセッサ41は、入場者が提示する券に記録されている情報を券処理部46によって読み取る。プロセッサ41は、券処理部46が読み取った券が入場券であれば、入場券PTの記録部PTaに記録されているIDを読み取る。プロセッサ21は、入場券から読み取ったIDをサーバへ送信する。これにより、改札機4は、入場券から読み取ったIDに対応する入場券情報をサーバ2へ要求する。
サーバ2は、NW通信部25により改札機4が入場者が提示した入場券から読み取ったIDを受信する。サーバ2のプロセッサ21は、改札機4から受信したIDに対応する入場券情報をデータベースから抽出し、データベースから抽出した入場券情報を改札機4へ送信する。なお、サーバ2のプロセッサ21は、データベースから抽出した入場券情報に基づく入場の可否判定の結果を改札機4へ送信するようにして良い。
改札機4は、入場券から読み取ったIDを送信した後、サーバ2から当該IDに対応する入場券情報をNW通信部45により受信する。改札機4のプロセッサ41は、サーバ2から取得した入場券情報に基づいて当該入場者の入場の可否を判定する。プロセッサ41は、入場の可否判定の結果に応じて通行制御部48を制御して当該入場者の通行を制御する。例えば、プロセッサ41は、入場を許可する場合にはドアを開放して当該入場者を駅構内へ通行させる。プロセッサ41は、入場者を入場させた場合に当該入場券で利用者が入場した旨をサーバ2へ通知する。
サーバ2のプロセッサ21は、NW通信部25により改札機4から入場券を用いて利用者が入場した旨の通知を受けると、当該IDの入場券を用いて利用者が駅構内に入場したことをデータベース24aに記録する。また、サーバ2のプロセッサ21は、入場券を用いて入場した旨の通知を受けた場合、当該入場券のIDをNW通信部25により各駅のスキャナ5へ配信する処理を行う。
スキャナ5は、通信部55によりサーバ2から配信されるIDを受信する。スキャナ5のプロセッサ51は、サーバ2から受信したIDを記憶部54に記録する。スキャナ5のプロセッサ51は、記憶部54に記録したIDの入場券を検知する処理を行う。
なお、サーバ2は、検知対象とする入場券(入場済みの入場券)が備えるRFタグのIDをスキャナ5へ配信しないようにしても良い。スキャナ5は、検知対象とする入場券のIDがサーバ2から配信されない場合、IDリーダ56が読み取ったIDを全てサーバ2へ送信するようにする。この場合、サーバ2は、スキャナ5から受信するIDが入場済みとなった入場券のIDであるか否かを特定するようにすればよい。
以上の処理によって、実施形態に係る改札システムのサーバは、改札機で入場処理によって入場した入場券のIDをデータベースに登録することができる。また、サーバは、入場済みとなった入場券のIDを各駅のスキャナへ配信する。これにより、各駅のスキャナは、サーバから配信されるIDを検知対象として検知処理を行うことができる。
次に、実施形態に係る改札システム1において入場券を用いて入場した利用者を入場駅の駅構内で検知する場合の動作について説明する。
図8は、実施形態に係る改札システム1において入場駅の駅構内で入場券のIDを検知した場合の動作例を説明するための図である。
ここでは、利用者が改札機4の入場処理によって入場駅(A駅)の駅構内に入場した後、A駅の駅構内を移動した場合を想定する。この場合、利用者がA駅に設置したスキャナ5の通信範囲Rに移動すると、A駅に設置したスキャナ5は、利用者が所持する入場券のRFタグのIDを読み取る。
スキャナ5のIDリーダ56は、RFタグに対して応答を要求する信号を発信し、通信範囲内の任意のRFタグからIDを含む応答信号を受信する。スキャナ5のプロセッサ51は、IDリーダ56が任意のRFタグから受信したIDから検知対象とするIDを抽出する。例えば、プロセッサ51は、記憶部54に保存しているサーバ2から配信されたIDと一致するIDを検知対象のIDとして検知する。
検知対象のIDを検知すると、プロセッサ51は、IDリーダ56が検知した(読み取った)IDを当該スキャナ5が設置されている駅(図8の例では入場駅(A駅))を示す情報とともにサーバ2へ送信する。例えば、スキャナ5のプロセッサ51は、所定の周期でIDリーダ56によるIDの読取を行う。このため、プロセッサ51は、当該IDの入場券を所持する利用者が入場駅の駅構内に検知領域に存在する間、入場駅の構内で検知したことを示す情報をサーバ2へ送信することとなる。
サーバ2は、NW通信部25によりスキャナ5から駅構内で検知したIDと当該スキャナ5の設置されている駅(入場駅)を示す情報とを取得する。サーバ2のプロセッサ21は、NW通信部25によりスキャナ5から駅構内で検知した入場券のIDを受信すると、当該IDに対応づけてスキャナ5が設置されている駅(入場駅)の構内で検知されたことをデータベース24aに記録する。また、サーバ2のプロセッサ21は、所定の周期でスキャナ5が検知したIDを取得する。このため、プロセッサ21は、入場駅で検知されたIDが続けて同じ入場駅のスキャナ5で検知された場合にはデータベース24aを更新しなくても良い。
以上の処理によって、実施形態に係る改札システムのサーバは、スキャナによって入場駅の構内で検知された入場券のIDを取得でき、入場券を所持する利用者が入場駅の構内にいたことをデータベースに記録することができる。
なお、スキャナ5は、列車がホームに停車する停車期間および停車期間の前後の期間にIDリーダ56がIDの読取を行うようにしても良い。これは、スキャナ5が入場券を所持する利用者の駅間の移動を検知するためにIDを読み取るものであるためである。スキャナ5は、列車がホームに停車する停車期間およびその前後の期間、つまり、利用者が列車に乗降する可能性のある期間において、利用者が列車に停車するホームに存在するかを検知すれば良い。これにより、スキャナ5は、入場券のIDの検知(読取)処理を無駄なく行うことができる。
また、スキャナ5のプロセッサ51は、列車がホームに停車する停車期間を示す情報を当該駅に設置される装置から取得するようにすれば良い。例えば、スキャナ5は、ホームに設置されたホームドアからドアの開閉状態を示す情報を取得することより、ホームにおける列車の停止期間を特定するようにしても良い。また、スキャナ5は、ホームドアでは列車の接近を表示する機能を有するホームドアから列車の接近を示す情報を取得しても良い。また、スキャナ5は、列車の運行状況を表示する案内表示装置から列車の接近および発車を示す情報を取得することにより当該ホームにおける列車の停車期間を特定するようにしても良い。
次に、実施形態に係る改札システム1において入場券を用いて入場した利用者を入場駅以外の駅で検知する場合の動作について説明する。
図9は、実施形態に係る改札システム1において入場駅以外の駅構内で入場券のIDを検知した場合の動作例を説明するための図である。
図9に示すように、B駅に設置したスキャナ5は、A駅のスキャナ5と同様に入場券のIDを読み取ってサーバ2へ送信する。サーバ2は、A駅のスキャナ5が入場券のIDを読み取った場合と同様に、B駅のスキャナ5がIDを読み取ったことをデータベース24aに記録する。
ここでは、利用者が入場駅(A駅)で列車に乗車し、入場駅以外の駅構内(例えば、B駅のホーム)に移動した場合を想定する。この場合、利用者がB駅のスキャナ5の通信範囲Rに移動すると、B駅のスキャナ5は、利用者が所持する入場券のRFタグのIDを読み取る。
B駅のスキャナ5は、IDリーダ56によりB駅の駅構内にいる利用者が所持する入場券が備えるRFタグからIDを読み取る。B駅のスキャナ5のプロセッサ51は、IDリーダ56が読み取ったIDが検知対象のIDであれば、当該IDを当該スキャナ5が設置されている駅(図9の例では入場駅以外の駅(B駅))を示す情報とともにサーバ2へ送信する。
また、スキャナ5のプロセッサ51は、所定の周期でIDリーダ56によるIDの読取を行う。このため、プロセッサ51は、当該IDの入場券を所持する利用者が入場駅の駅構内に検知領域に存在する間、入場駅の構内で検知したことを示す情報をサーバ2へ送信することとなる。
サーバ2のプロセッサ21は、NW通信部25によりB駅のスキャナ5から駅構内で検知したIDを受信すると、当該IDに対応づけてB駅(入場駅以外の駅)の構内で検知されたことをデータベース24aに追記する。
以上の処理によって、実施形態に係る改札システムのサーバは、スキャナによって入場駅以外の駅の構内で検知された入場券のIDを取得でき、入場券を所持する利用者が入場駅以外の駅の構内にいたことをデータベースに記録することができる。
次に、実施形態に係る改札システム1において入場駅以外の駅に移動した利用者が再び入場駅に戻って出場しようとする場合の動作について説明する。
図10は、実施形態に係る改札システムにおいてB駅へ移動した利用者が入場駅であるA駅に戻って出場しようとする場合の動作例を説明するための図である。
ここでは、A駅で入場した利用者がB駅に移動した後に再びA駅に戻って、A駅の改札機で出場しようした場合を想定する。このような場合、図7~図9に示す動作によって、入場券を用いてA駅で入場した利用者がB駅に移動した後に再びA駅に戻ったことがサーバ2のデータベース24aに記録される。
すなわち、利用者がA駅で出場するために改札機4に入場券を提示すると、改札機4は、駅構内側から通路に進入してくる利用者(出場者)に対して出場処理を実行する。改札機4のプロセッサ41は、出場者が提示する入場券に記録されているIDを券処理部46によって読み取る。プロセッサ21は、入場券から読み取ったIDをサーバ2へ送信する。これにより、改札機4は、出場者が提示する入場券から読み取ったIDに対応してデータベースに記録されている情報を要求する。
サーバ2は、NW通信部25により改札機4が出場者が提示した入場券から読み取ったIDを受信する。サーバ2のプロセッサ21は、改札機4から受信したIDに対応する情報(入場券情報と各駅での検知結果(検知履歴)とを含む情報)をデータベース24aから抽出し、データベース24aから抽出した情報を改札機4へ送信する。なお、サーバ2のプロセッサ21は、データベース24aから抽出した情報に基づいて出場の可否判定を行い、出場の可否判定の結果を改札機4へ送信するようにして良い。
改札機4は、入場券から読み取ったIDを送信した後、サーバ2から当該IDに対応する入場券情報および各駅での検知結果を含む情報をNW通信部45により受信する。改札機4のプロセッサ41は、サーバ2から取得した情報に基づいて当該出場者の出場の可否を判定する。プロセッサ41は、出場者が提示した入場券の入場駅が当該改札機の設置駅であるか、入場駅以外の駅で検知された履歴がないかなどに基づいて出場の可否を判定する。
例えば、プロセッサ41は、当該改札機の設置駅が出場者が提示した入場券の入場駅でない場合、又は、入場駅以外の駅で検知された履歴がある場合、当該出場者の出場を不可と判定する。図10に示すように、当該IDに対応して入場駅であるA駅以外のB駅で検知された情報がデータベース24aに記録されている場合、改札機4のプロセッサ41は、サーバ2からB駅で検知された結果を含む情報を取得する。このため、プロセッサ41は、当該出場者の出場を不可とし、当該出場者の出場を阻止する。
改札機4のプロセッサ41は、出場の可否判定の結果に応じて通行制御部48を制御して当該出場者の通行を制御する。プロセッサ41は、出場を許可する場合にはドアを開放して当該出場者を駅構外へ通行させる。また、プロセッサ41は、出場を許可した場合に当該入場券で利用者が出場した旨をサーバ2へ通知する。
サーバ2のプロセッサ21は、NW通信部25により改札機4から入場券を用いて利用者が入場した旨の通知を受けると、当該IDの入場券を用いて利用者が駅構外へ出場したことをデータベース24aに記録する。
なお、サーバ2のプロセッサ21は、入場券を用いて出場した旨の通知を受けた場合、NW通信部25を用いて当該入場券のIDを削除する旨を各駅のスキャナ5へ配信するようにしても良い。この場合、各駅のスキャナ5は、NW通信部55によりサーバ2から受信する情報に基づいて指定されたIDを記憶部54から削除するようにしても良い。
以上の処理によって、実施形態に係る改札システムでは、改札機での出場処理において提示された入場券を所持する利用者が他の駅に移動した履歴があるかを判定でき、入場駅以外の駅で検知された履歴があるIDの入場券を用いて出場を不可とすることができる。これにより、改札システムは、入場券で入場した利用者が他の駅へ移動した後に入場駅で出場するような不正を防止できる。
次に、上述したような改札システム1の動作を実現するための各装置における処理について説明する。
まず、実施形態に係る改札システム1におけるサーバ2の動作について説明する。
図11は、実施形態に係る改札システム1におけるサーバ2の動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、サーバ2のプロセッサ21は、NW通信部25により通信可能な券売機3が発券する入場券の情報(入場券情報)を受け付ける(S11)。券売機3は、入場券を発券すると、発券した入場券の情報(入場券情報)をサーバ2へ送信する。サーバ2のプロセッサ21は、券売機3が発券した入場券の入場券情報を取得すると(S11、YES)、データベース24aに入場券情報を記録する(S12)。例えば、プロセッサ21は、図6に示すように、データベース24aに入場券情報を記憶する。
データベース24aに入場券情報を記憶した後、プロセッサ21は、当該入場券情報の入場券による改札機4での入場処理待ちとなる(S13)。改札機4は、入場者が提示する入場券からIDを読み取り、読み取った入場券のIDを入場要求とともにサーバ2へ送信する。
サーバ2のプロセッサ21は、NW通信部25を介して改札機4から入場券のIDと入場要求とを受信すると(S13、YES)、当該IDに対応する入場券情報をデータベース24aから読み出す(S14)。プロセッサ21は、データベース24aから読み出した入場券情報をNW通信部25により入場要求元である改札機4へ送信する(S15)。なお、プロセッサ21は、改札機4から入場要求を受けたIDに対応する入場券情報に基づいて入場の可否判定を行い、入場の可否判定の結果を当該改札機4へ送信するようにしても良い。
入場要求を受けたIDに対応する入場券情報を送信した後、プロセッサ21は、当該改札機4における入場処理結果を受け取る。プロセッサ21は、当該IDの入場券を提示した利用者の入場を許可したことを示す情報を受信すると、図7に示すように、当該IDに対応づけて当該改札機4の設置駅である入場駅で入場したことを示す情報をデータベース24aに記録する(S16)。
さらに、プロセッサ21は、改札機4による入場処理で入場券での入場が許可された場合、当該入場券のIDを検知対象とするIDとして各駅のスキャナ5へ配信する(S17)。これにより、スキャナ5は、入場済みとなった入場券のIDを検知対象としてIDの読取(検知)処理を行うことができる。
ただし、スキャナ5は、読み取ったIDを全てサーバ2へ送信するようにしても良い。この場合、サーバ2のプロセッサ21は、スキャナ5へ検知対象のIDを配信する処理を省略し、スキャナ5が読み取った全てのIDを受信し、受信したIDから検知対象とするIDを特定するようにすれば良い。
プロセッサ21は、入場済みの入場券のIDをスキャナ5へ配信した後、スキャナ5が当該IDを読み取った(検知した)ことを示す情報を受け付ける(S18)。スキャナ5は、通信範囲Rにおいて入場券のIDを読み取ると、読み取ったIDとともに当該スキャナ5の設置駅(IDを検知した駅)を示す情報をサーバ2へ通知する。
スキャナ5が検知対象となるIDを検知したことを示す情報をNW通信部25により受信した場合(S18、YES)、プロセッサ21は、当該IDがデータベース24aに記録されていない駅で検知されたものかを判断する(S19)。すなわち、プロセッサ21は、データベース24aに記録されていない駅に設置されたスキャナ5がIDを検知した場合(S19、YES)、当該IDに対応して検知した駅を示す情報をデータベース24aに追記する(S20)。
また、プロセッサ21は、既にデータベース24aに記録済みの駅と同じ駅で検知された場合(S19、NO)、データベース24aに追記することなく、S21へ進む。また、プロセッサ21は、スキャナ5から検知したIDを示す通知を受信しなければ(S18、NO)、S21へ進む。
また、入場済みとなった入場券の入場券情報をデータベース24aに記録した後、プロセッサ21は、入場済みとなった入場券による改札機4からの出場要求を受け付ける(S21)。改札機4からの出場要求がなければ(S21、NO)、プロセッサ21は、S18へ戻り、各駅のスキャナ5によるIDの検知処理を継続的に実行する。
ここで、改札機4は、出場者が提示する入場券からIDを読み取り、読み取った入場券のIDを出場要求とともにサーバ2へ送信するようになっている。サーバ2のプロセッサ21は、NW通信部25を介して改札機4から入場券のIDと出場要求とを受信すると(S21、YES)、当該IDに対応する入場券情報と各駅での検知情報(検知履歴)とを含む情報をデータベース24aから読み出す(S22)。プロセッサ21は、データベース24aから読み出した入場券情報と各駅での検知情報とを含む情報をNW通信部25により出場要求元である改札機4へ送信する(S23)。
なお、プロセッサ21は、改札機4から出場要求を受けたIDに対応する入場券情報および各駅での検知情報などに基づいて出場の可否判定を行い、出場の可否判定の結果を当該改札機4へ送信するようにしても良い。
出場要求を受けたIDに対応する情報を送信した後、プロセッサ21は、当該改札機4における出場処理結果を受け取る。改札機4では、サーバ2からの当該IDに対応する入場券情報と各駅での検知結果とに基づいて出場者の出場の可否を判定する。例えば、改札機4は、入場駅以外の駅で検知された履歴がある場合、当該出場者の出場を不可と判定する。改札機4は、出場の可否判定の結果に応じて当該出場者の通行を制御する。
サーバ2のプロセッサ21は、出場要求を受けたIDに対応する情報を改札機4へ送信した後、当該改札機4における出場処理結果を受け取る。プロセッサ21は、当該IDの入場券を提示した利用者の出場を許可したことを示す情報を受信すると、当該IDに対応づけて当該改札機4の設置駅である入場駅で出場したことを示す情報をデータベース24aに記録する(S24)。
なお、サーバ2のプロセッサ21は、当該IDの入場券を提示した利用者が出場したことを示す情報を受信した場合、当該入場券のIDを削除することを各駅のスキャナ5へ通知するようにしても良い。また、プロセッサ21は、当該IDの入場券を提示した利用者の出場を許可したことを示す情報を受信した場合、当該IDに対応づけた情報をデータベース24aから削除するようにしても良い。
以上の処理によって、実施形態に係るサーバは、券売機3で発券した入場券の情報をデータベースに登録し、さらに、データベースに登録した入場券が各駅に設けたスキャナで検知された結果を示す情報をデータベースに追記する。これにより、サーバは、入場券が発券されてから出場処理に用いられるまでの間に、どこの駅に存在したかを示す情報を改札機等に提供することできる。この結果として、入場券で入場した利用者が入場駅以外の駅へ移動したことを検知できるシステムを提供できる。
次に、実施形態に係る改札システム1における改札機4による入場処理の動作について説明する。
図12は、実施形態に係る改札システム1における改札機4による入場処理の動作例を説明するためのフローチャートである。
ここでは、駅構外(入場方向)から改札機の通路に進入してくる利用者(入場者)が提示する入場券に対する入場処理について説明するものとする。まず、改札機4のプロセッサ41は、券処理部46を用いて入場者が提示する入場券の記録部に記録されているIDを読み取る(S31)。ここで、プロセッサ41は、券処理部46が備えるIDリーダ又は券処理部46とは別に設けられたIDリーダを用いて入場券が備えるRFタグからIDを読み取るようにしても良い。
プロセッサ41は、券処理部46により入場者が提示する入場券からIDを読み取ると、読み取ったIDを入場要求とともにNW通信部45を介してサーバ2へ送信する(S32)。サーバ2は、改札機4から受信したIDに対応する入場券情報をデータベース24aから抽出し、データベース24aから抽出した入場券情報を改札機4へ送信する。
改札機4のプロセッサ41は、入場要求を送信した後、NW通信部45によりサーバ2から当該入場券のIDに対応する入場券情報を受信する(S33)。プロセッサ41は、サーバ2から取得した入場券情報に基づいて当該入場者の入場の可否を判定する(S34)。
なお、プロセッサ41は、サーバ2から当該IDに対応する入場券情報に基づく入場の可否判定の結果を受信するようにしても良い。この場合、プロセッサ41は、サーバ2から取得する情報により入場の可否を決定する。
プロセッサ41は、IDに対応する入場券情報に基づいて入場を許可と判定した場合(S35)、通行制御部48によりドアを開放して当該入場者を駅構内へ通行させる(S36)。また、プロセッサ41は、IDに対応する入場券情報に基づいて入場を不可と判定した場合(S35、NO)、通行制御部48によりドアを閉鎖して当該入場者の駅構内への入場(通行)を阻止する(S37)。さらに、プロセッサ41は、入場処理の結果を示す情報をサーバ2へ送信し(S38)、一連の入場処理を終了する。
以上の処理によって、実施形態に係る改札システムにおける改札機は、入場券のIDを読み取ることにより入場処理を行うことでき、入場済みとなった入場券のIDをサーバのデータベースに登録させることができる。
次に、実施形態に係る改札システム1におけるスキャナ5の動作について説明する。
図13は、実施形態に係る改札システムにおけるスキャナ5の動作例を説明するためのフローチャートである。
また、サーバ2のプロセッサ21は、入場券を用いて入場した旨の通知を受けた場合、当該入場券のIDをNW通信部25により各駅のスキャナ5へ配信する処理を行う。
スキャナ5は、NW通信部55によるサーバ2と通信状態が保持される。スキャナ5のプロセッサ51は、NW通信部55を介してサーバ2から配信される入場券のIDを受け付ける(S41)。サーバ2から入場券のIDを受信した場合(S41、YES)、スキャナ5のプロセッサ51は、サーバ2から受信した入場券のIDを検知対象とするIDとして記憶部54に記録する(S42)。
スキャナ5のプロセッサ51は、所定の周期でIDリーダ56により応答要求を示す信号を通信範囲に発信する(S43)。RFタグは、IDリーダ56からの応答要求を示す信号に応じてIDを出力する。IDリーダ56は、RFタグからのIDを含む応答信号を受信することにより通信範囲にあるRFタグのIDを読み取る。このようなIDリーダを用いたIDの読取処理によって、プロセッサ51は、通信範囲にある入場券が備えるRFタグのIDを読み取る。
ここで、スキャナ5のプロセッサ51は、上述したように、列車がホームに停車する停車期間および停車期間の前後の期間において、IDを読み取る処理を行うようにしても良い。例えば、プロセッサ51は、NW通信部55を介してホームドアと通信し、ホームドアからドアの開閉状態を示す情報を取得することより、ホームにおける列車の停止期間を特定するようにしても良い。また、プロセッサ51は、NW通信部55を介して案内表示装置などの装置から列車の接近、停止および発車などを示す情報を取得することにより当該ホームにおける列車の停車期間を特定するようにしても良い。
IDリーダ56がRFタグからの応答としてのIDを受信した場合(S44、YES)、プロセッサ51は、受信したIDが検知対象とする入場券のIDであるか否かを判定する(S45)。例えば、プロセッサ51は、IDリーダ56が受信した(読み取った)IDがサーバ2から配信されて記憶部54に記憶した入場券のIDと一致するか否かを判定することにより、IDリーダ56が読み取ったIDが検知対象とする入場券のIDであるか否かを判定する。
プロセッサ51は、IDリーダ56が読み取ったIDが検知対象とする入場券のIDであると判定した場合(S45、YES)、当該IDと当該スキャナ5が設置されている駅を示す情報とをサーバ2へ送信する(S46)。つまり、プロセッサ51は、IDリーダ56が読み取ったIDの入場券を所持する利用者が当該スキャナ5の設置駅で検知したことを示す情報をサーバ2へ供給する。これに応じて、サーバ2は、対応づけて当該IDの入場券が検知された駅を示す情報をIDに対応づけてデータベースに記録する。
また、IDリーダ56がIDを受信しない場合(S44、NO)、又は、IDリーダ56が受信したIDが検知対象とする入場券のIDでない場合、プロセッサ51は、S41へ戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
なお、上述したように、サーバ2がスキャナ5のIDリーダ56が読み取ったIDが検知対象とする入場券のIDであるか否かを特定するようにしても良い。この場合、スキャナ5のプロセッサ51は、S41、S42およびS45の処理を省略し、IDリーダ56が読み取った全てのIDをサーバ2へ送信するようにすれば良い。
以上の処理によって、実施形態に係る改札システムにおいて、各駅に設置したスキャナは、駅の構内を通信範囲として通信範囲にある入場券が備えるRFタグのIDを読み取り、読み取った入場券のIDをサーバへ送信する。これにより、サーバでは、各駅に設置したスキャナから入場券が検知された駅を示す情報を取得でき、入場券を所持する利用者が入場駅以外の駅に移動したことを示す情報を取得できる。この結果として、実施形態に係る改札システムは、入場券を用いて入場した利用者が入場駅以外の駅に移動するような不正を検知できるものとなる。
次に、実施形態に係る改札システム1における改札機4による出場処理の動作について説明する。
図14は、実施形態に係る改札システム1における改札機4による出場処理の動作例を説明するためのフローチャートである。
ここでは、駅構内(出場方向)から改札機の通路に進入してくる利用者(入場者)が提示する入場券に対する出場処理について説明するものとする。
改札機4のプロセッサ41は、券処理部46を用いて出場者が提示する入場券の記録部に記録されているIDを読み取る(S51)。ここで、プロセッサ41は、券処理部46が備えるIDリーダ又は券処理部46とは別に設けられたIDリーダを用いて入場券が備えるRFタグからIDを読み取るようにしても良い。
プロセッサ41は、出場者が提示する入場券のIDを券処理部46により読み取ると、当該入場券から読み取ったIDを出場要求とともにNW通信部45を介してサーバ2へ送信する(S52)。サーバ2は、改札機4から受信したIDに対応する情報(入場券情報および各駅での検知結果などを含む情報)をデータベース24aから抽出し、データベース24aから抽出した情報を改札機4へ送信する。
改札機4のプロセッサ41は、出場要求を送信した後、NW通信部45によりサーバ2から当該入場券のIDに対応する入場券情報および各駅での検知結果を含む情報を受信する(S53)。プロセッサ41は、サーバ2から取得した情報に基づいて当該入場者の出場の可否を判定する(S54)。プロセッサ41は、出場者が提示した入場券の入場駅が当該改札機の設置駅であるか、出場者が提示した入場券が入場駅以外の駅で検知された履歴がないかなどに基づいて出場の可否を判定する。例えば、プロセッサ41は、出場者が提示した入場券が入場駅以外の駅で検知されている場合、当該出場者の出場を不可と判定する。
なお、出場者が提示した入場券に対する出場の可否判定は、サーバ2が実行することようにしても良い。この場合、改札機4のプロセッサ41は、サーバ2から当該IDに対応する情報に基づく出場の可否判定の結果を受信し、サーバ2から取得する出場の可否判定の結果に従って出場の可否を決定するようにすれば良い。
プロセッサ41は、IDに対応する情報に基づいて出場を許可と判定した場合(S55)、通行制御部48によりドアを開放して当該出場者を駅構外へ通行(出場)させる(S56)。また、プロセッサ41は、IDに対応する情報に基づいて出場を不可と判定した場合(S55、NO)、通行制御部48によりドアを閉鎖して当該出場者の駅構外への出場(通行)を阻止する(S57)。さらに、プロセッサ41は、出場処理の結果を示す情報をサーバ2へ送信し(S58)、一連の入場処理を終了する。
以上の処理によって、実施形態に係る改札システムにおける改札機は、入場券から読み取るIDに基づいて入場後に当該入場券が検知された駅などを示す情報をサーバから取得でき、入場後における利用者の移動状況を加味して出場処理を行うことできる。この結果として、実施形態に係る改札機は、入場券を用いて入場した後に入場駅以外の駅へ移動するなどの不正を検知することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…サーバ、3…券売機、4…改札機、5…スキャナ、21…プロセッサ(第2プロセッサ)、24…記憶部、24a…データベース、25…NW通信部(通信部、第2通信部)、41…プロセッサ(第3プロセッサ)、44…記憶部、45…NW通信部(通信部、第3通信部)、46…券処理部、48…通行制御部、51…プロセッサ(第1プロセッサ)、54…記憶部、55…NW通信部(第1通信部)、56…IDリーダ。

Claims (10)

  1. 入場券による入出場を制御する改札機、および、設置駅の駅構内において入場券が備える無線通信デバイスが出力するIDを検知するスキャナと通信する通信部と、
    入場券のIDに対応づけて前記スキャナがIDを検知した駅を示す情報を記憶するデータベースと、
    前記通信部により前記改札機が読み取ったIDを示す情報を取得し、前記改札機で読み取ったIDに対応して前記データベースに記録されている情報を前記通信部により前記改札機へ供給する、プロセッサと、
    を有するサーバ。
  2. 前記プロセッサは、前記通信部により前記スキャナが検知した入場券のIDと当該IDが検知された駅を示す情報とを前記スキャナから受信した場合、当該IDに対応づけて検知された駅を示す情報を前記データベースを記録する、
    請求項1に記載のサーバ。
  3. 前記プロセッサは、前記通信部により入場済みとなった入場券のIDを前記スキャナへ配信し、前記スキャナが検知した配信済みの入場券のIDと当該IDが検知された駅を示す情報とを前記スキャナから受信した場合、当該IDに対応づけて検知された駅を示す情報を前記データベースを記録する、
    請求項2に記載のサーバ。
  4. 前記プロセッサは、前記改札機で読み取ったIDに対応して前記データベースに記録されている情報に基づいて当該IDの入場券による通行の可否を判定し、通行の可否の判定結果を前記通信部により前記改札機へ供給する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のサーバ。
  5. サーバと通信する通信部と、
    出場者が提示する入場券からIDを読み取る券処理部と、
    前記券処理部が読み取ったIDを指定した出場要求を前記サーバへ送信し、前記IDに対応する情報として入場券情報および前記入場券が検知された駅を示す情報を含む情報を前記通信部を介して前記サーバから取得し、前記サーバから取得する前記入場券情報および前記入場券が検知された駅を示す情報に基づく前記入場券による出場の可否を判定するプロセッサと、
    前記プロセッサが判定した前記入場券による出場の可否に応じて前記出場者の通行を制御する通行制御部と、
    を有する改札機。
  6. 前記プロセッサは、前記出場要求に対して前記IDに対応する入場券情報および前記入場券が検知された駅を示す情報に基づく出場可否を示す情報を前記サーバから取得し、前記サーバから取得する前記出場可否を示す情報に従って前記入場券による出場の可否を判定する、
    請求項5に記載の改札機。
  7. スキャナとサーバと改札機とを有する改札システムであって、
    前記スキャナは、
    前記サーバと通信する第1通信部と、
    設置駅の駅構内が検知領域に設定され、前記検知領域に存在する入場券が備える無線通信デバイスからIDを取得するIDリーダと、
    前記IDリーダが読み取ったIDを前記第1通信部により前記サーバへ送信する第1プロセッサと、を有し、
    前記サーバは、
    前記改札機および前記スキャナと通信する第2通信部と、
    前記第2通信部により前記スキャナから受信するIDに基づいて前記IDごとに検知された駅を示す情報を記憶するデータベースと、
    前記第2通信部により前記改札機が入場券から読み取ったIDを示す情報を取得し、前記改札機が読み取ったIDの入場券が検知された駅を示す情報を前記データベースから抽出し、前記データベースから抽出した情報を前記第2通信部により前記改札機へ供給する第2プロセッサと、を有する、
    前記改札機は、
    前記サーバと通信する第3通信部と、
    出場者が提示する入場券からIDを読み取る券処理部と、
    前記券処理部が読み取ったIDを指定した出場要求を前記サーバへ送信し、前記サーバが前記データベースに記憶する情報に基づいて前記入場券による出場の可否の判定結果を取得する第3プロセッサと、
    前記第3プロセッサが取得する前記入場券による出場の可否の判定結果に応じて前記出場者の通行を制御する通行制御部と、を有する、
    改札システム。
  8. 前記無線通信デバイスは、前記入場券のIDとして用いられるIDを出力する近距離無線通信用のデバイスであり、
    前記IDリーダは、前記検知領域を通信範囲として前記無線通信デバイスとしての近距離無線用のデバイスと通信し、前記近距離無線通信用のデバイスから前記IDを取得する、
    請求項7に記載の改札システム。
  9. 前記無線通信デバイスは、前記入場券のIDとして用いられる固有のIDを出力するRFタグであり、
    前記IDリーダは、前記検知領域を通信範囲として前記無線通信デバイスとしてのRFタグから出力されるIDを取得する、
    請求項7に記載の改札システム。
  10. 前記第1通信部は、当該スキャナの設置駅に停車する列車の運行状況を示す情報を受信し、
    前記第1プロセッサは、当該スキャナの設置駅に列車が停車する停車期間および前記停車期間の前後の所定期間に前記IDリーダが前記IDを取得するように制御する、
    請求項7乃至9のいずれか1項に記載の改札システム。
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