JP2022096535A - 撮像素子、及び、撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画素の信号の品質低下を抑制可能な撮像素子を提供する。【解決手段】撮像素子は、光を光電変換して電荷を生成する第1光電変換部および前記第1光電変換部に入射する光の一部を遮光する遮光部と、光を光電変換して電荷を生成する第2光電変換部と、前記第1光電変換部で生成された電荷および前記第2光電変換部で生成された電荷の少なくとも一方を蓄積する蓄積部と、所定の電圧を供給する供給部と、前記蓄積部と前記供給部とを接続可能な第1接続部と、前記第1光電変換部と前記供給部とを接続可能な第2接続部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、撮像素子、及び、撮像装置に関する。
従来から焦点検出用画素を用いた焦点検出技術が知られている。従来から焦点検出の精度向上という要求があった。
特開2010-263568号公報
第1の態様によると、撮像素子は、光を光電変換して電荷を生成する第1光電変換部および前記第1光電変換部に入射する光の一部を遮光する遮光部と、光を光電変換して電荷を生成する第2光電変換部と、前記第1光電変換部で生成された電荷および前記第2光電変換部で生成された電荷の少なくとも一方を蓄積する蓄積部と、所定の電圧を供給する供給部と、前記蓄積部と前記供給部とを接続可能な第1接続部と、前記第1光電変換部と前記供給部とを接続可能な第2接続部と、を備える。
第2の態様によると、撮像素子は、光を光電変換して電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部で生成された電荷を蓄積する第1蓄積部および第2蓄積部と、前記第1蓄積部に前記光電変換部で生成された電荷を転送する第1転送部と、前記第2蓄積部に前記光電変換部で生成された電荷を転送する第2転送部と、前記第1蓄積部と所定の電圧を供給する供給部とを接続可能な第1接続部と、前記第2蓄積部と前記供給部とを接続可能な第2接続部と、をそれぞれ有する第1画素および第2画素と、前記第1画素の前記光電変換部で生成された電荷を前記第1転送部により前記第1蓄積部に転送させるとともに、前記第2画素の前記第2蓄積部と前記供給部とを前記第2接続部により接続させる制御を行う制御部と、を備える。
第3の態様によると、撮像装置は、第1または第2の態様による撮像素子と、前記撮像素子から出力される信号に基づいて画像データを生成する生成部と、を備える。
第1の実施の形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の構成例を示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の一部の構成例を示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の動作例を示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の別の動作例を示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子の別の動作例を示すタイミングチャートである。 変形例1に係る撮像素子の一部の構成例を示す図である。 変形例2に係る撮像素子の一部の構成例を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る撮像装置の一例であるカメラ1の構成例を示す図である。カメラ1は、撮影光学系(結像光学系)2、撮像素子3、制御部4、メモリ5、表示部6、及び操作部7を備える。撮影光学系2は、焦点調節レンズ(フォーカスレンズ)を含む複数のレンズ及び開口絞りを有し、撮像素子3に被写体像を結像する。なお、撮影光学系2は、カメラ1から着脱可能にしてもよい。
撮像素子3は、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等の撮像素子である。撮像素子3は、撮影光学系2を通過した光束を受光し、撮影光学系2により形成される被写体像を撮像する。撮像素子3には、光電変換部を有する複数の画素が二次元状(行方向及び列方向)に配置される。光電変換部は、フォトダイオード(PD)によって構成される。撮像素子3は、受光した光を光電変換して信号を生成し、生成した信号を制御部4に出力する。
撮像素子3は、撮像画素とAF画素(焦点検出画素)とを有する。撮像画素は、画像生成に用いる信号を出力する。AF画素は、焦点検出に用いる信号を出力する。後述するが、AF画素は、撮像画素の一部に置換して配置され、撮像素子3の撮像面のほぼ全面に分散して配置される。なお、以下の説明では、単に画素と称する場合は、撮像画素およびAF画素のいずれか一方または両方を指す。
メモリ5は、メモリカード等の記録媒体である。メモリ5には、画像データ、制御プログラム等が記録される。メモリ5へのデータの書き込み、及びメモリ5からのデータの読み出しは、制御部4によって制御される。表示部6は、画像データに基づく画像、シャッター速度、絞り値等の撮影に関する情報、及びメニュー画面等を表示する。操作部7は、レリーズボタン、電源スイッチ、各種モードを切り替えるためのスイッチ等の各種設定スイッチ等を含み、それぞれの操作に基づく信号を制御部4へ出力する。
制御部4は、CPU、FPGA、ASIC等のプロセッサ、及びROM、RAM等のメモリによって構成され、制御プログラムに基づいてカメラ1の各部を制御する。制御部4は、撮像制御部4aと、画像データ生成部4bと、焦点検出部4cとを有する。
撮像制御部4aは、撮像素子3を制御する信号を撮像素子3に供給して、撮像素子3の動作を制御する。撮像制御部4aは、表示部6に被写体のスルー画像(ライブビュー画像)を表示する場合や、動画撮影を行う場合に、撮像素子3に所定周期のフレーム毎に繰り返し被写体像を撮像させて信号を出力させる。撮像制御部4aは、撮像素子3の画素を行単位で順次選択して、選択した画素から信号を読み出す、いわゆるローリングシャッタ方式の読み出し制御を行う。
撮像制御部4aは、撮像素子3を制御して、AF画素が配置された画素の行(以下、AF画素行と称する)からの信号の読み出しと、AF画素が配置されていない画素の行(以下、撮像画素行と称する)からの信号の読み出しとを分けて行う処理を行う。また、撮像制御部4aは、AF画素行の信号読み出しと撮像画素行の信号読み出しとを分けて行わずに、画素行を順次選択して、各画素の信号を読み出す処理も行う。
例えば、撮像制御部4aは、表示部6にスルー画像を表示する場合や動画撮影を行う場合に、AF画素行の各画素の信号の読み出しと撮像画素行の各画素の信号の読み出しとを分けて行う。また、撮像制御部4aは、高解像度の静止画撮影を行う場合には、AF画素行の各画素の信号の読み出しと撮像画素行の各画素の信号の読み出しとを分けて行わずに、画素行を順次選択して信号を読み出す処理を行う。
画像データ生成部4bは、撮像素子3の撮像画素から出力される信号に各種の画像処理を行って、画像データ(静止画像データ、動画像データ)を生成する。画像処理には、階調変換処理、色補間処理等の画像処理が含まれる。なお、画像データ生成部4bは、AF画素から出力される信号も用いて、画像データを生成するようにしてもよい。
焦点検出部4cは、撮影光学系2の自動焦点調節(AF)に必要な焦点検出処理を行う。焦点検出部4cは、撮影光学系2による像が撮像素子3の撮像面上に合焦(結像)するためのフォーカスレンズの合焦位置(合焦位置までのフォーカスレンズの移動量)を検出する。焦点検出部4cは、撮像素子3の一対のAF画素(AF画素対)から出力される第1及び第2の信号を用いて、位相差検出方式によりデフォーカス量を算出する。
焦点検出部4cは、撮影光学系2の射出瞳の第1の領域を通過した第1の光束による像を撮像して生成した第1の信号と第2の領域を通過した第2の光束による像を撮像して生成した第2の信号とを相関演算して、像ズレ量を算出する。焦点検出部4cは、この像ズレ量を所定の換算式に基づきデフォーカス量に換算する。焦点検出部4cは、算出したデフォーカス量に基づいて、合焦位置までのフォーカスレンズの移動量を算出する。移動量に応じてフォーカスレンズが駆動されることにより、焦点調節が自動で行われる。このように、制御部4は、撮影光学系2による被写体の像が撮像素子3に合焦するようフォーカスレンズの位置を制御する。
図2は、第1の実施の形態に係る撮像素子の構成例を示す図である。撮像素子3は、画素が二次元状(行方向及び列方向)に設けられた画素部(画素領域)100と、供給部30と、読み出し制御部40と、複数の処理部50とを有する。撮像素子3の画素部100には、複数の撮像画素10及びAF画素13(13a、13b)が配置される。図2においては、左上隅の画素を第1行第1列の撮像画素10(1,1)とし、右下隅の画素を第16行第8列の撮像画素10(16,8)として、16行8列の計128個の画素を図示している。なお、撮像素子3に配置される画素の数及び配置は、図示した例に限られない。
撮像画素10には、赤(R)、緑(G)、青(B)の異なる分光特性を有する3つのカラーフィルタ(色フィルタ)41のいずれかが設けられる。撮像画素10には、入射した光のうち第1の波長域の光(赤(R)の光)を分光する分光特性を有するカラーフィルタ41を有する画素(以下、R画素と称する)と、入射した光のうち第2の波長域の光(緑(G)の光)を分光する分光特性を有するカラーフィルタ41を有する画素(以下、G画素と称する)と、入射した光のうち第3の波長域の光(青(B)の光)を分光する分光特性を有するカラーフィルタ41を有する画素(以下、B画素と称する)とが含まれる。R画素10と、G画素10と、B画素10とは、ベイヤー配列に従って配置されている。
第1のAF画素13a及び第2のAF画素13bは、上述のようにベイヤー配列されたR、G、Bの撮像画素10の一部に置換して配置される。第1及び第2のAF画素13a、13bには、入射した光のうち第2の波長域の光(緑(G)の光)を分光する分光特性を有するカラーフィルタ41が配置される。なお、第1及び第2のAF画素13a、13bの各々が有するカラーフィルタは、第1の波長域の光(赤(R)の光)または第3の波長域の光(青(B)の光)を分光する分光特性を有するカラーフィルタであってもよい。また、第1及び第2のAF画素13a、13bは、入射した光のうち第1及び第2及び第3波長域の光を分光する分光特性を有するフィルタを有していてもよい。あるいは、第1及び第2のAF画素13a、13bには、カラーフィルタ41を配置しなくてもよい。
第1のAF画素13a及び第2のAF画素13bは、それぞれ、光電変換部に入射する光の一部を遮光する遮光部43を有する。第1のAF画素13aと第2のAF画素13bとは、その遮光部43の位置が異なる。第1のAF画素13a及び第2のAF画素13bの各々の遮光部43は、撮影光学系2の射出瞳の互いに異なる領域を通過した光が光電変換部に入射するように配置される。これにより、第1のAF画素13aの光電変換部は、撮影光学系2の射出瞳の第1及び第2の領域のうちの第1の領域を通過した光束を受光する。また、第2のAF画素13bの光電変換部は、撮影光学系2の射出瞳の第1及び第2の領域のうちの第2の領域を通過した光束を受光する。
撮像素子3は、図2に示すように、G画素10とB画素10とが左右方向、即ち行方向に交互に配置される画素群(第1の撮像画素行)401と、R画素10とG画素10とが行方向に交互に配置される画素群(第2の撮像画素行)402とを有する。また、撮像素子3は、G画素10と第1のAF画素13aとが行方向に交互に配置される画素群(第1のAF画素行)403aと、G画素10と第2のAF画素13bとが行方向に交互に配置される画素群(第2のAF画素行)403bとを有する。
撮像素子3では、水平方向(行方向)に配置された複数の画素10毎に、垂直信号線20が設けられる。垂直方向(列方向)に並んだ複数の画素の列である画素列に対して、垂直信号線20が設けられるともいえる。垂直信号線20に対して、後述する電流源(図3の電流源25)と処理部50が設けられる。
供給部30は、カメラ1の撮像制御部4aによって制御され、各画素に所定の電圧(電位)を供給する。後述するが、供給部30は、供給部35(35a、35b)及び供給部36を介して、撮像画素10及びAF画素13に電源電圧VDDを供給する。
読み出し制御部40は、タイミングジェネレータを含む複数の回路により構成される。読み出し制御部40は、撮像制御部4aによって制御され、後述する信号TX、信号RST、信号SELなどの信号を各画素に供給して、各画素の動作を制御する。読み出し制御部40は、画素の各トランジスタのゲートに信号を供給して、トランジスタをオン状態(接続状態、導通状態、短絡状態)又はオフ状態(切断状態、非導通状態、開放状態、遮断状態)とする。各画素の信号は、その画素に接続された垂直信号線20に出力される。
処理部50は、アナログ/デジタル変換部(AD変換部)を含んで構成される。処理部50は、各画素から垂直信号線20を介して入力されるアナログ信号である画素の信号を、デジタル信号に変換する。なお、処理部50は、垂直信号線20を介して入力される画素の信号を所定のゲイン(増幅率)で増幅するアンプ部を有していてもよい。この場合、処理部50は、アンプ部により増幅された画素の信号をデジタル信号に変換する。
処理部50は、AD変換部によりデジタル信号に変換された画素の信号を、不図示の信号処理部に出力する。信号処理部は、入力された画素の信号に対して、相関二重サンプリング、信号量を補正する処理等の信号処理を行った後に、処理後の信号を制御部4に出力する。
図3は、第1の実施の形態に係る撮像素子の画素の構成例を示す図である。各画素(図3においてはAF画素13、撮像画素10)は、それぞれ光電変換部11と接続部12と接続部18とを含んで構成される。列方向で隣り合う2つの画素のうち、一方の画素(AF画素13)は、光電変換部11aと接続部12aと接続部18aを有し、他方の画素(撮像画素10)は、光電変換部11bと接続部12bと接続部18bを有する。光電変換部11(11a、11b)は、フォトダイオードPDであり、入射した光を電荷に変換し、光電変換された電荷を蓄積する。
撮像素子3は、図3において破線45で示すように、隣り合う2つの画素がフローティングディフュージョン(FD)14と、接続部15と、増幅部16と、選択部17とを共有する構成となる。なお、本実施の形態にあっては、隣り合う2つの撮像画素10の回路構成は、図3に示すAF画素13及び撮像画素10の回路構成とそれぞれ同一である。図3に示す例では、接続部12a、接続部12b、接続部18a、接続部18b、及び接続部15は、それぞれ、接続および切断を切り替える切替部(スイッチ部)であるともいえる。
供給部35aは、撮像素子3のうち、電源電圧VDDを接続部18aに供給(印加)する部分(配線、電極等)である。供給部35bは、撮像素子3のうち、電源電圧VDDを接続部18bに供給する部分である。また、供給部36は、撮像素子3のうち、電源電圧VDDを接続部15及び増幅部16に供給する部分である。供給部35a、35b、36は、供給部30から電源電圧VDDが与えられる。供給部35a、35b、36を、供給部30の一部としてもよい。
接続部12aは、信号TX1aにより制御されるトランジスタM1aから構成され、光電変換部11aとFD14とを電気的に接続又は切断する。接続部12aは、転送部12aであり、光電変換部11aで光電変換された電荷をFD14に転送する。
接続部12bは、信号TX2aにより制御されるトランジスタM1bから構成され、光電変換部11bとFD14とを電気的に接続又は切断する。接続部12bは、転送部12bであり、光電変換部11bで光電変換された電荷をFD14に転送する。トランジスタM1a、M1bは、それぞれ転送トランジスタである。FD14は、FD14に転送された電荷を蓄積(保持)して、容量値で除算した電圧に変換する。FD14は、蓄積部14であり、光電変換部11で生成された電荷を蓄積する。
増幅部16は、ゲート(端子)がFD14に接続されるトランジスタM3から構成され、FD14に蓄積された電荷による信号を増幅して出力する。トランジスタM3のドレイン(端子)及びソース(端子)は、それぞれ、電源電圧VDDを供給する供給部36、選択部17に接続される。増幅部16のソースは、選択部17を介して垂直信号線20に接続される。増幅部16は、電流源25を負荷電流源として、ソースフォロワ回路の一部として機能する。トランジスタM3は、増幅トランジスタである。増幅部16と選択部17とは、光電変換部11により生成された電荷に基づく信号を生成し出力する出力部を構成する。
接続部15は、信号RSTにより制御されるトランジスタM2から構成され、供給部36とFD14とを電気的に接続又は切断する。接続部15は、供給部36とFD14とを接続することによって、FD14により蓄積された電荷を供給部36に排出する。接続部15は、排出部(リセット部)15であり、FD14に蓄積された電荷を排出し、FD14の電圧をリセットする。トランジスタM2は、リセットトランジスタである。
選択部17は、信号SELにより制御されるトランジスタM4から構成され、増幅部16と垂直信号線20とを電気的に接続又は切断する。選択部17のトランジスタM4は、オン状態の場合に、増幅部16からの信号を垂直信号線20に出力する。トランジスタM4は、選択トランジスタである。
接続部18aは、信号TX1bにより制御されるトランジスタM5aから構成され、供給部35aと光電変換部11aとを電気的に接続又は切断する。接続部18aは、供給部35aと光電変換部11aとを接続することによって、光電変換部11aに蓄積された電荷を供給部35aに排出する。接続部18aは、排出部(リセット部)18aであり、光電変換部11aに蓄積された電荷を排出し、光電変換部11aの電圧をリセットする。トランジスタM5aは、リセットトランジスタともいえる。
接続部18bは、信号TX2bにより制御されるトランジスタM5bから構成され、供給部35bと光電変換部11bとを電気的に接続又は切断する。接続部18bは、供給部35bと光電変換部11bとを接続することによって、光電変換部11bに蓄積された電荷を供給部35bに排出する。接続部18bは、排出部(リセット部)18bであり、光電変換部11bに蓄積された電荷を排出し、光電変換部11bの電圧をリセットする。トランジスタM5bは、リセットトランジスタともいえる。
電流源25は、垂直信号線20を介して各画素に接続される。電流源25は、画素から信号を読み出すための電流を生成し、生成した電流を垂直信号線20と各画素の増幅部16及び選択部17とに供給する。
上述のように、光電変換部11で光電変換された電荷は、転送部12によってFD14に転送される。FD14に転送された電荷に応じた信号(画素信号)が、垂直信号線20に出力される。画素信号は、光電変換部11によって光電変換された電荷に基づいて生成されるアナログ信号である。撮像画素10から出力される画素信号は、処理部50による信号処理が施された後に、カメラ1の制御部4に出力される。第1のAF画素13a及び第2のAF画素13bから出力される画素信号は、処理部50による信号処理が施された後に、一対の信号(第1及び第2の信号)として制御部4に出力される。
本実施の形態では、撮像制御部4aは、ローリングシャッタ方式の読み出し制御を行う。撮像素子3の撮像画素行およびAF画素行は、読み出し制御部40によって順次選択される。撮像素子3では、画素に蓄積された電荷の排出(リセット動作)と画素に蓄積された電荷に基づく信号を画素から読み出す動作(読み出し動作)とが、例えば最上行から最下行に向かって行毎に走査しながら行われる。撮像制御部4aは、読み出し制御部40を制御して、全ての画素行を順次選択して各画素の信号を読み出す第1の読み出し処理と、AF画素行の各画素の信号の読み出しと撮像画素行の各画素の信号の読み出しとを分けて行う第2の読み出し処理とを行う。
読み出し制御部40は、撮像制御部4aにより第1の読み出し処理が指示された場合、複数の画素行を順次選択して各画素から信号を出力させる。読み出し制御部40は、図2では第1行目から第16行目に向かって、画素行を順次選択する。読み出し制御部40は、選択した画素行の各画素から信号を垂直信号線20に出力させる。以下に、第1の読み出し処理の場合の信号の読み出し方法の一例について説明する。
読み出し制御部40は、第1行目の第1の撮像画素行401の画素であるG画素10(1,1)~B画素10(1,8)の接続部15をオン状態とする。これにより、第1行目のG画素10(1,1)~B画素10(1,8)において、それぞれのFD14の電荷が供給部36に排出され、FD14の電圧がリセットされる。その後、読み出し制御部40は、第1行目のG画素10(1,1)~B画素10(1,8)の接続部12aをオン状態とする。また、読み出し制御部40は、第1行目以外の他の行の画素の接続部12(接続部12a、接続部12b)をオフ状態とする。これにより、第1行目のG画素10(1,1)~B画素10(1,8)において、それぞれの光電変換部11aで光電変換された電荷がFD14に転送される。第1行目のG画素10(1,1)~B画素10(1,8)の各々の画素信号は、各々の画素の選択部17を介して、それぞれ垂直信号線20a~垂直信号線20hに出力される。
次に、読み出し制御部40は、第2行目の第2の撮像画素行402の画素であるR画素10(2,1)~G画素10(2,8)の接続部15をオン状態として、R画素10(2,1)~G画素10(2,8)のFD14の電荷を供給部36に排出させる。その後、読み出し制御部40は、第2行目のR画素10(2,1)~G画素10(2,8)の接続部12bをオン状態とする。また、読み出し制御部40は、第2行目以外の他の行の画素の接続部12(接続部12a、接続部12b)をオフ状態とする。これにより、第2行目のR画素10(2,1)~G画素10(2,8)において、それぞれの光電変換部11bで光電変換された電荷がFD14に転送される。第2行目のR画素10(2,1)~G画素10(2,8)の各々の画素信号は、各々の画素の選択部17を介して、それぞれ垂直信号線20a~垂直信号線20hに出力される。
次に、読み出し制御部40は、第3行目の第1のAF画素行403aの画素であるG画素10(3,1)~第1のAF画素13a(3,8)の接続部15をオン状態として、G画素10(3,1)~第1のAF画素13a(3,8)のFD14の電荷を供給部36に排出させる。その後、読み出し制御部40は、G画素10(3,1)~第1のAF画素13a(3,8)の接続部12aをオン状態とする。また、読み出し制御部40は、第3行目以外の他の行の画素の接続部12(接続部12a、接続部12b)をオフ状態とする。これにより、第3行目のG画素10(3,1)~第1のAF画素13a(3,8)において、それぞれの光電変換部11aで光電変換された電荷がFD14に転送される。第3行目のG画素10(3,1)~第1のAF画素13a(3,8)の各々の画素信号は、各々の画素の選択部17を介して、それぞれ垂直信号線20a~垂直信号線20hに出力される。また、同様に、読み出し制御部40は、第4行目以降の画素を、第4行、第5行、第6行、第7行の順に1行ずつ順次選択し、選択した各画素から画素信号を読み出す。
このように、第1の読み出し処理では、読み出し制御部40は、全ての画素行を順次選択し、各画素から画素信号を読み出す。各画素から読み出される画素信号は、処理部50によって信号処理が施された後に、制御部4に出力される。
読み出し制御部40は、撮像制御部4aにより第2の読み出し処理が指示された場合、AF画素行の各画素の信号の読み出しと撮像画素行の各画素の信号の読み出しとを分けて行う。AF画素行(第1のAF画素行403a、第2のAF画素行403b)から信号の読み出しを行う場合、読み出し制御部40は、撮像素子3の複数のAF画素行を最上行から最下行に向かって順次選択して、各画素の信号を読み出す。撮像画素行(第1の撮像画素行401、第2の撮像画素行402)から信号の読み出しを行う場合、読み出し制御部40は、撮像素子3の複数の撮像画素行を最上行から最下行に向かって順次選択して、各画素の信号を読み出す。
このように、第2の読み出し処理では、AF画素行の各画素の信号が撮像画素行の各画素の信号とは別に読み出されるため、焦点検出に用いる信号を効率的に得ることができ、AFのための信号処理の負担を軽減することができる。なお、読み出し制御部40は、第2の読み出し処理が指示された場合に、撮像画素行よりも先にAF画素行の各画素から信号を読み出すようにしてもよい。この場合、AF画素対の第1及び第2の信号を高速に読み出すことができ、焦点調節に要する時間を短縮することができる。また、読み出し制御部40は、AF画素行よりも先に撮像画素行の各画素から信号を読み出すようにしてもよい。
図4は、第1の実施の形態に係る撮像素子の動作例を示す図であり、第2の読み出し処理を行って画素の信号を読み出す場合の動作例を示している。縦軸は、画素行を示し、横軸は、各画素行のリセット動作及び読み出し動作が行われるタイミング(時刻t)を示す。図4では、リセット動作及び読み出し動作が行われる画素行の遷移を模式的に示している。
読み出し制御部40は、図4に示すように、撮像画素行のリセット動作及び読み出し動作を行うと共に、AF画素行のリセット動作及び読み出し動作を行う。なお、本実施の形態では、図2に模式的に示すように、AF画素行の数は撮像画素行の数よりも少ない。図4に示す例では、リセット動作及び読み出し動作が行われるAF画素行の総数が、リセット動作及び読み出し動作が行われる撮像画素行の総数よりも少なく、撮像画素行の場合よりもAF画素行の場合の方が、走査に要する時間が短くなっている。
図4に示す例では、点線で示した枠G1内において、撮像画素行の読み出し動作が行われるタイミングと、その撮像画素行の隣のAF画素行のリセット動作が行われるタイミングとが同時になる場合が生じている。また、点線の枠G2内においては、AF画素行の読み出し動作が行われるタイミングと、そのAF画素行の隣の撮像画素行のリセット動作が行われるタイミングとが同時になる場合が生じている。
点線の枠G1内の期間において、読み出し制御部40は、読み出し対象となる撮像画素行の各画素の接続部12bをオン状態とし、その撮像画素行の隣のAF画素行の各画素の接続部12aをオフ状態とする。また、読み出し制御部40は、その撮像画素行の画素及びAF画素行の画素で共有される選択部17をオン状態とする。読み出し対象の撮像画素行の各画素において、それぞれの光電変換部11bで光電変換された電荷がFD14に転送される。撮像画素行の各画素の画素信号は、各々の画素の選択部17を介して、それぞれ垂直信号線20a~垂直信号線20hに出力される。
読み出し制御部40は、読み出し動作が行われる撮像画素行の隣のAF画素行の画素に蓄積された電荷の排出を行う場合、そのAF画素行の各画素の接続部18aをオン状態とする。接続部18aがオン状態になることで、光電変換部11aと供給部35aとが電気的に接続される。これにより、AF画素行の各画素において、光電変換部11aに蓄積された電荷が供給部35aに排出され、光電変換部11aの電圧がリセットされる。このように、読み出し制御部40は、撮像画素行の画素の光電変換部11bとFD14とを接続部12bにより接続させると共に、AF画素行の画素の光電変換部11aと供給部35aとを接続部18aにより接続させる制御を行う。本実施の形態に係る撮像素子3は、接続部18aを制御することにより、撮像画素行の読み出し動作を行っている場合であっても、その撮像画素行の隣のAF画素行の各画素に蓄積された電荷の排出を行うことができる。
点線の枠G2内の期間では、読み出し制御部40は、読み出し対象となるAF画素行の各画素の接続部12aをオン状態とし、そのAF画素行の隣の撮像画素行の各画素の接続部12bをオフ状態とする。また、読み出し制御部40は、そのAF画素行の画素及び撮像画素行の画素で共有される選択部17をオン状態とする。読み出し対象のAF画素行の各画素において、それぞれの光電変換部11aで光電変換された電荷がFD14に転送される。AF画素行の各画素の画素信号は、各々の画素の選択部17を介して、それぞれ垂直信号線20a~垂直信号線20hに出力される。
読み出し制御部40は、読み出し動作が行われるAF画素行の隣の撮像画素行の画素に蓄積された電荷の排出を行う場合、その撮像画素行の各画素の接続部18bをオン状態とする。接続部18bがオン状態となることで、光電変換部11bと供給部35bとが電気的に接続される。これにより、撮像画素行の各画素において、光電変換部11bに蓄積された電荷が供給部35bに排出され、光電変換部11bの電圧がリセットされる。このように、読み出し制御部40は、AF画素行の画素の光電変換部11aとFD14とを接続部12aにより接続させると共に、撮像画素行の画素の光電変換部11bと供給部35bとを接続部18bにより接続させる制御を行う。撮像素子3は、接続部18bを制御することで、AF画素行の読み出し動作を行っている場合でも、そのAF画素行の隣の撮像画素行の各画素に蓄積された電荷の排出を行うことができる。
本実施の形態では、FD14を共有する構成となる隣り合う画素のうち、一方の画素の読み出し動作が行われるタイミングと他方の画素のリセット動作が行われるタイミングとが同時となっても、画素の信号の品質が低下することを抑制することが可能となる。以下では、画素の信号の品質が低下することを抑制できることを、比較例と対比して説明する。
比較例は、図3のAF画素13及び撮像画素10が接続部18a及び接続部18bを有しない場合である。比較例では、光電変換部11a(又は11b)に蓄積された電荷の排出を行う場合、接続部12a(又は12b)とFD14と接続部15を介して、光電変換部11a(又は11b)に蓄積された電荷を供給部36に排出する必要がある。また、画素の信号の読み出しを行う場合、接続部12b(又は12a)を介して、光電変換部11b(又は11a)で光電変換された電荷がFD14に転送される。このため、FD14を共有する隣り合う2つの画素のうちの一方の画素のリセット動作と他方の画素の読み出し動作とを同時に行おうとすると、光電変換部11a、11bの各々で生成された電荷が混合されてしまったり、読み出し対象となる画素の光電変換部11からFD14に転送された電荷が供給部36に排出されてしまったりすることになる。読み出し動作とリセット動作との衝突が生じるともいえる。この場合、読み出し対象となる画素の光電変換部11で光電変換された電荷に応じた画素信号を適切に読み出すことができなくなる。
本実施の形態では、読み出し制御部40は、隣り合う2つの画素のうち一方の画素の読み出し動作を行っている場合、上述したように接続部18を制御することにより、FD14を介さずに、他方の画素の光電変換部11の電荷の排出を行うことができる。画素信号の読み出しに用いられる経路とは別の経路で、リセット動作が行われる。
撮像画素行の読み出し動作を行っている場合、読み出し制御部40は、接続部18aをオン状態とすることで、AF画素行の画素の光電変換部11aに蓄積された電荷を供給部35aに排出することができる。FD14を介さずに光電変換部11aの電荷の排出が行われるため、撮像画素行の画素の光電変換部11bで生成された電荷に影響を与えることを防ぐことができる。このため、撮像画素行の各画素の信号の品質が低下することを抑制することができる。また、AF画素行の読み出し動作を行っている場合には、読み出し制御部40は、接続部18bをオン状態とすることで、撮像画素行の画素の光電変換部11bに蓄積された電荷を供給部35bに排出することができる。FD14を介さずに光電変換部11bの電荷の排出が行われるため、AF画素行の画素の光電変換部11aで生成された電荷に影響を与えることを防ぐことができる。このため、AF画素行の各画素の信号の品質が低下することを抑制することができる。画素の信号を用いた焦点検出の精度が低下することを防ぐことができる。
このように、本実施の形態に係る撮像素子3は、読み出し動作とリセット動作との衝突を回避することができる。撮像素子3は、読み出し対象となる画素の光電変換部11で光電変換された電荷に応じた画素信号を適切に読み出すことができる。
図5は、第1の実施の形態に係る撮像素子の動作例を示す図であり、第2の読み出し処理を行って画素の信号を読み出す場合の別の動作例を示している。撮像制御部4aは、所定周期のフレーム毎に、AF画素行のリセット動作及び読み出し動作と、撮像画素行のリセット動作及び読み出し動作とを行う。図5に示す例では、読み出し制御部40は、撮像制御部4aにより制御され、フレーム毎に、撮像画素行よりも先にAF画素行の各画素から信号を読み出す。また、図5に示す例では、点線で示した枠G2内において、AF画素行の読み出し動作と、そのAF画素行の隣の撮像画素行のリセット動作とが同時に行われる場合が生じている。
図6は、図5の点線枠G2内の期間における撮像素子の動作例を示すタイミングチャートである。図6は、読み出し対象となるAF画素行の各画素と、そのAF画素行の隣の撮像画素行の各画素とに入力される制御信号を示している。図6に示すタイミングチャートにおいて、縦軸は信号の電圧レベルを示し、横軸は時刻を示している。図6において、ハイレベル(例えば電源電圧VDD)の制御信号(信号SEL、信号RST、信号TX)が入力されるトランジスタはオン状態となり、ローレベル(例えば接地電圧)の制御信号が入力されるトランジスタはオフ状態となる。以下では、図3に示すAF画素行のAF画素13と撮像画素行の撮像画素10を例にして、図5の点線枠G2内の期間における撮像素子の動作例について説明する。
図6に示す時刻t1では、信号RSTがハイレベルになる。信号RSTがハイレベルになることで、読み出し対象となるAF画素行のAF画素13とそのAF画素行の隣の撮像画素行の撮像画素10とで共有される接続部15のトランジスタM2がオン状態になり、FD14と供給部36とが電気的に接続される。これにより、AF画素13及び撮像画素10で共有されるFD14の電荷がリセットされ、FD14の電圧がリセット電圧になる。
また、時刻t1において、信号SELがハイレベルになる。信号SELがハイレベルになることで、AF画素13及び撮像画素10で共有される選択部17のトランジスタM4がオン状態になる。これにより、AF画素13のリセット電圧に基づく信号、即ちAF画素13のFD14の電荷をリセットした後の信号が、増幅部16及び選択部17により垂直信号線20に出力される。AF画素13のリセット電圧に基づく信号は、ダーク信号として、垂直信号線20を介して処理部50に入力され、デジタル信号に変換される。
時刻t2では、信号TX1aがハイレベルになる。信号TX1aがハイレベルになることで、AF画素13において、接続部12aのトランジスタM1aがオン状態になり、光電変換部11aとFD14とが電気的に接続される。これにより、光電変換部11aで光電変換された電荷がFD14に転送される。また、信号SELがハイレベルであるため、AF画素13の光電変換部11aで生成された電荷に基づく画素信号が、増幅部16及び選択部17によって垂直信号線20に出力される。AF画素13の画素信号は、垂直信号線20を介して処理部50に入力され、デジタル信号に変換される。
また、時刻t2において、信号TX2bがハイレベルになる。信号TX2bがハイレベルになることで、撮像画素10において、接続部18bのトランジスタM5bがオン状態になり、光電変換部11bと供給部35bとが電気的に接続される。これにより、撮像画素10の光電変換部11bの電荷が供給部35bに排出され、光電変換部11bの電圧がリセットされる。時刻t3では、信号SELがローレベルになり、選択部17のトランジスタM4がオフ状態になる。
処理部50は、デジタル信号に変換されたダーク信号と画素信号とを用いて相関二重サンプリング等の信号処理を行った後に、処理後の信号を制御部4に出力する。このように、本実施の形態では、撮像素子3は、接続部18を制御することにより、光電変換部11に対するリセット動作を行うことができる。撮像素子3は、画素の信号の読み出しに用いられる経路とは別の経路で光電変換部11のリセット動作を行うことができ、読み出し動作によって読み出される画素の信号の品質が低下することを抑制することができる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮像素子3は、光を光電変換して電荷を生成する第1光電変換部11aおよび第1光電変換部11aに入射する光の一部を遮光する遮光部43と、光を光電変換して電荷を生成する第2光電変換部11bと、第1光電変換部11aで生成された電荷および第2光電変換部11bで生成された電荷の少なくとも一方を蓄積する蓄積部14と、所定の電圧を供給する供給部30と、蓄積部14と供給部30とを接続可能な第1接続部15と、第1光電変換部11aと供給部30とを接続可能な第2接続部18aと、を備える。このようにしたので、本実施の形態に係る撮像素子3は、接続部18aを制御することにより、蓄積部14を介さずに光電変換部11aの電荷を供給部30に排出させることができる。画素の信号の読み出しに用いる経路とは別の経路で、光電変換部11aの電荷の排出を行うことができ、画素の信号の品質が低下することを抑制することができる。
(2)本実施の形態では、読み出し制御部40は、光電変換部11aで光電変換された電荷に基づく信号の読み出しを行う場合に、光電変換部11bに蓄積された電荷を、接続部18bを介して供給部30に排出させる制御を行う。また、読み出し制御部40は、光電変換部11bで光電変換された電荷に基づく信号の読み出しを行う場合に、光電変換部11aに蓄積された電荷を、接続部18aを介して供給部30に排出させる制御を行う。このため、読み出し動作によって読み出される画素の信号の品質が低下することを抑制することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
図7は、変形例1に係る撮像素子の一部の構成例を示す図である。撮像画素10は、光電変換部11と、接続部(転送部)12aと、接続部(転送部)12bと、FD14aと、FD14bと、接続部(リセット部)15aと、接続部(リセット部)15bとを有する。撮像画素10は、更に、増幅部16aと、増幅部16bと、選択部17aと、選択部17bとを有する。なお、本変形例では、図7に示すように、撮像画素10及びAF画素13は、互いに同一の回路構成となる。
接続部(転送部)12aは、光電変換部11とFD14aとを電気的に接続又は切断する。接続部12aは、光電変換部11で光電変換された電荷をFD14aに転送する。FD14aは、FD14aに転送された電荷を蓄積する。増幅部16aは、FD14aに蓄積された電荷による信号を増幅して出力する。接続部(リセット部)15aは、供給部36aとFD14aとを電気的に接続又は切断する。接続部15aは、供給部36aとFD14aとを接続することで、FD14aに蓄積された電荷を供給部36aに排出し、FD14aの電圧をリセットする。選択部17aは、増幅部16aと垂直信号線21aとを電気的に接続又は切断する。選択部17aは、増幅部16aからの信号を垂直信号線21aに出力する。
接続部(転送部)12bは、光電変換部11とFD14bとを電気的に接続又は切断する。接続部12bは、光電変換部11で光電変換された電荷をFD14bに転送する。FD14bは、FD14bに転送された電荷を蓄積する。増幅部16bは、FD14bに蓄積された電荷による信号を増幅して出力する。接続部(リセット部)15bは、供給部36bとFD14bとを電気的に接続又は切断する。接続部15bは、供給部36bとFD14bとを接続することで、FD14bに蓄積された電荷を供給部36bに排出し、FD14bの電圧をリセットする。選択部17bは、増幅部16bと垂直信号線21bとを電気的に接続又は切断する。選択部17bは、増幅部16bからの信号を垂直信号線21bに出力する。
電流源25aは、垂直信号線21aを介して各画素に接続される。電流源25bは、垂直信号線21bを介して各画素に接続される。電流源25a、25bは、それぞれ、画素から信号を読み出すための電流を生成し、生成した電流を各画素に供給する。
読み出し制御部40は、選択部17aをオン状態とすることにより、画素の信号を垂直信号線21aに出力させることができる。読み出し制御部40は、選択部17bをオン状態とすることで、画素の信号を垂直信号線21bに出力させることもできる。また、読み出し制御部40は、接続部12aとFD14aと接続部15aを介して、光電変換部11に蓄積された電荷を供給部36aに排出することができる。読み出し制御部40は、接続部12bとFD14bと接続部15bを介して、光電変換部11に蓄積された電荷を供給部36bに排出することもできる。
読み出し制御部40は、例えば、撮像画素行の画素の光電変換部11で生成された電荷を接続部12aによりFD14aに転送させると共に、AF画素行の画素のFD14bと供給部36bとを接続部15bにより接続させる制御を行うようにしてもよい。これにより、読み出し制御部40は、撮像画素行の画素の信号を垂直信号線21aに読み出すと共に、AF画素行の画素の光電変換部11で光電変換された電荷を供給部36bに排出することが可能となる。
読み出し制御部40は、AF画素行の画素の光電変換部11で生成された電荷を接続部12aによりFD14aに転送させると共に、撮像画素行の画素のFD14bと供給部36bとを接続部15bにより接続させる制御を行うようにしてもよい。これにより、読み出し制御部40は、AF画素行の画素の信号を垂直信号線21aに読み出すと共に、撮像画素行の画素の光電変換部11で光電変換された電荷を供給部36bに排出することが可能となる。本変形例に係る撮像素子は、画素信号の読み出しに用いられる経路とは別の経路でリセット動作を行うことができ、読み出し動作とリセット動作との衝突を回避することができる。画素の信号の品質低下を抑制することができる。
なお、読み出し制御部40は、二つの行のうち一方の行の各画素の選択部17aをオン状態とすると共に、他方の行の各画素の選択部17bをオン状態とするようにしてもよい。この場合、二つの行のうち一方の行の画素の信号は垂直信号線21aに出力され、他方の行の画素の信号は垂直信号線21bに出力される。このため、読み出し制御部40は、2行分の画素の信号の読み出しを同時に行うことができ、2行毎に画素行を順次に選択して画素の信号を読み出すことができる。
(変形例2)
図8を参照して、変形例2に係る撮像素子を説明する。なお、図中、変形例1と同一もしくは相当部分には、同一の参照番号を付し、変形例1に係る撮像素子との相違点を主に説明する。図8は、変形例2に係る撮像素子の一部の構成例を示す図である。AF画素13は、光電変換部11aと、接続部(転送部)12a、12bとを有する。撮像画素10は、光電変換部11bと、接続部(転送部)12c、12dとを有する。また、AF画素13及び撮像画素10は、FD14a、14bと、接続部(リセット部)15a、15bと、増幅部16a、16bと、選択部17a、17bとを有する。なお、本変形例では、隣り合う2つの撮像画素10の回路構成は、図8に示すAF画素13及び撮像画素10の回路構成とそれぞれ同一である。
接続部12aは、光電変換部11aとFD14aとを電気的に接続又は切断する。接続部12bは、光電変換部11aとFD14bとを電気的に接続又は切断する。また、接続部12cは、光電変換部11bとFD14aとを電気的に接続又は切断する。接続部12dは、光電変換部11bとFD14bとを電気的に接続又は切断する。
読み出し制御部40は、接続部12aとFD14aと接続部15aを介して、光電変換部11aに蓄積された電荷を供給部36aに排出することができる。読み出し制御部40は、接続部12bとFD14bと接続部15bを介して、光電変換部11aに蓄積された電荷を供給部36bに排出することもできる。また、読み出し制御部40は、接続部12cとFD14aと接続部15aを介して、光電変換部11bに蓄積された電荷を供給部36aに排出することができる。読み出し制御部40は、接続部12dとFD14bと接続部15bを介して、光電変換部11bに蓄積された電荷を供給部36bに排出することもできる。
本変形例に係る撮像素子の場合も、画素信号の読み出しに用いられる経路とは別の経路でリセット動作を行うことができ、読み出し動作とリセット動作との衝突を回避することができる。また、変形例1の場合と同様に、読み出し制御部40は、2行分の画素の信号の読み出しを同時に行うことができ、2行毎に画素行を順次に選択して画素の信号を読み出すことができる。
(変形例3)
上述した実施の形態では、2つの画素(図3ではAF画素13及び撮像画素10)に接続部18a及び接続部18bが設けられる例について説明した。しかし、2つの画素の構成を、接続部18a及び接続部18bのいずれか一方のみを有する構成としてもよい。
(変形例4)
上述した実施の形態では、隣り合う2つの画素がFD14及び増幅部16等を共有する構成とする例について説明したが、画素の構成はこれに限らない。3つの画素、又はそれ以上の画素で、FD14等を共有する構成としても良い。例えば、4つの画素でFD14等を共有する構成としても良い。
(変形例5)
上述した実施の形態では、光電変換部としてフォトダイオードを用いる例について説明した。しかし、光電変換部として光電変換膜(有機光電膜)を用いるようにしてもよい。
(変形例6)
上述した実施の形態では、撮像素子3に、原色系(RGB)のカラーフィルタを用いる場合について説明したが、補色系(CMY)のカラーフィルタを用いるようにしてもよい。
(変形例7)
上述の実施の形態及び変形例で説明した撮像素子及び撮像装置は、カメラ、スマートフォン、タブレット、PCに内蔵のカメラ、車載カメラ、無人航空機(ドローン、ラジコン機等)に搭載されるカメラ等に適用されてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…撮像装置、3…撮像素子、4a…撮像制御部、4b…画像データ生成部、10…撮像画素、11…光電変換部、12,15,18…接続部、13…AF画素、14…蓄積部、20…垂直信号線、30,35,36…供給部、43…遮光部

Claims (13)

  1. 光を光電変換して電荷を生成する第1光電変換部および前記第1光電変換部に入射する光の一部を遮光する遮光部と、
    光を光電変換して電荷を生成する第2光電変換部と、
    前記第1光電変換部で生成された電荷および前記第2光電変換部で生成された電荷の少なくとも一方を蓄積する蓄積部と、
    所定の電圧を供給する供給部と、
    前記蓄積部と前記供給部とを接続可能な第1接続部と、
    前記第1光電変換部と前記供給部とを接続可能な第2接続部と、
    を備える撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子において、
    前記第1光電変換部と前記蓄積部とを接続可能な第3接続部と、
    前記第2光電変換部と前記供給部とを接続可能な第4接続部と、
    前記第1光電変換部と前記蓄積部とを前記第3接続部により接続させるとともに、前記第2光電変換部と前記供給部とを前記第4接続部により接続させる制御を行う制御部と、
    を備える撮像素子。
  3. 請求項2に記載の撮像素子において、
    前記第2光電変換部と前記蓄積部とを接続可能な第5接続部を備え、
    前記制御部は、前記第1光電変換部と前記供給部とを前記第2接続部により接続させるとともに、前記第2光電変換部と前記蓄積部とを前記第5接続部により接続させる制御を行う撮像素子。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記供給部は、第1供給部と第2供給部とを有し、
    前記第1接続部は、前記蓄積部と前記第1供給部とを接続可能であり、
    前記第2接続部は、前記第1光電変換部と前記第2供給部とを接続可能な撮像素子。
  5. 請求項2または請求項3に記載の撮像素子において、
    前記供給部は、第1供給部と第2供給部と第3供給部を有し、
    前記第1接続部は、前記蓄積部と前記第1供給部とを接続可能であり、
    前記第2接続部は、前記第1光電変換部と前記第2供給部とを接続可能であり、
    前記第4接続部は、前記第2光電変換部と前記第3供給部とを接続可能な撮像素子。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第1光電変換部は、光学系の瞳の第1の領域および第2の領域をそれぞれ通過した第1の光束および第2の光束のいずれか一方を受光する撮像素子。
  7. 光を光電変換して電荷を生成する光電変換部と、前記光電変換部で生成された電荷を蓄積する第1蓄積部および第2蓄積部と、前記第1蓄積部に前記光電変換部で生成された電荷を転送する第1転送部と、前記第2蓄積部に前記光電変換部で生成された電荷を転送する第2転送部と、前記第1蓄積部と所定の電圧を供給する供給部とを接続可能な第1接続部と、前記第2蓄積部と前記供給部とを接続可能な第2接続部と、をそれぞれ有する第1画素および第2画素と、
    前記第1画素の前記光電変換部で生成された電荷を前記第1転送部により前記第1蓄積部に転送させるとともに、前記第2画素の前記第2蓄積部と前記供給部とを前記第2接続部により接続させる制御を行う制御部と、
    を備える撮像素子。
  8. 請求項7に記載の撮像素子において、
    前記制御部は、前記第2画素の前記光電変換部で生成された電荷を前記第1転送部により前記第1蓄積部に転送させるとともに、前記第1画素の前記第2蓄積部と前記供給部とを前記第2接続部により接続させる制御を行う撮像素子。
  9. 請求項7または請求項8に記載の撮像素子において、
    前記第1画素または前記第2画素の前記第1蓄積部に蓄積された電荷に基づく信号を出力する第1信号線と、
    前記第1画素または前記第2画素の前記第2蓄積部に蓄積された電荷に基づく信号を出力する第2信号線と、
    を備える撮像素子。
  10. 請求項7から請求項9までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記供給部は、第1供給部と第2供給部とを有し、
    前記第1接続部は、前記第1蓄積部と前記第1供給部とを接続可能であり、
    前記第2接続部は、前記第2蓄積部と前記第2供給部とを接続可能な撮像素子。
  11. 請求項7に記載の撮像素子において、
    光を光電変換して電荷を生成する光電変換部をそれぞれ有する第3画素および第4画素を備え、
    前記第3画素は、前記第1画素の前記第1蓄積部に前記第3画素の前記光電変換部で生成された電荷を転送する第3転送部と、前記第1画素の前記第2蓄積部に前記第3画素の前記光電変換部で生成された電荷を転送する第4転送部とを有し、
    前記第4画素は、前記第2画素の前記第1蓄積部に前記第4画素の前記光電変換部で生成された電荷を転送する第5転送部と、前記第2画素の前記第2蓄積部に前記第4画素の前記光電変換部で生成された電荷を転送する第6転送部とを有する撮像素子。
  12. 請求項7から請求項11までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第1画素または前記第2画素の前記光電変換部は、光学系の瞳の第1の領域および第2の領域をそれぞれ通過した第1の光束および第2の光束のいずれか一方を受光する撮像素子。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子から出力される信号に基づいて画像データを生成する生成部と、
    を備える撮像装置。
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