JP2022176482A - 撮像素子、及び、撮像装置 - Google Patents

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Fumito Nakayama
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Abstract

【課題】画素の信号の品質低下を抑制可能な撮像素子を提供する。【解決手段】撮像素子は、マイクロレンズと、前記マイクロレンズを透過した光を光電変換して電荷を生成する第1光電変換部と、前記マイクロレンズを透過した光を光電変換して電荷を生成する第2光電変換部と、前記第1光電変換部と前記第2光電変換部とで生成された電荷の少なくとも一方を蓄積する蓄積部と、前記第1光電変換部で生成された電荷を前記蓄積部に転送する第1転送部と、前記第2光電変換部で生成された電荷を前記蓄積部に転送する第2転送部と、所定の電圧を供給する供給部と、前記第1光電変換部と前記供給部とを接続可能な第1接続部と、前記第2光電変換部と前記供給部とを接続可能な第2接続部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、撮像素子、及び、撮像装置に関する。
位相差検出方式の焦点検出に用いる信号を取得可能な撮像素子が知られている(例えば特許文献1)。従来から、焦点検出の精度向上が求められている。
特開2017-34606号公報
第1の態様によると、撮像素子は、マイクロレンズと、前記マイクロレンズを透過した光を光電変換して電荷を生成する第1光電変換部と、前記マイクロレンズを透過した光を光電変換して電荷を生成する第2光電変換部と、前記第1光電変換部と前記第2光電変換部とで生成された電荷の少なくとも一方を蓄積する蓄積部と、前記第1光電変換部で生成された電荷を前記蓄積部に転送する第1転送部と、前記第2光電変換部で生成された電荷を前記蓄積部に転送する第2転送部と、所定の電圧を供給する供給部と、前記第1光電変換部と前記供給部とを接続可能な第1接続部と、前記第2光電変換部と前記供給部とを接続可能な第2接続部と、を備える。
第2の態様によると、撮像装置は、第1の態様による撮像素子と、前記撮像素子から出力される信号に基づいて画像データを生成する生成部と、を備える。
実施の形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。 実施の形態に係る撮像素子の構成例を示す図である。 実施の形態に係る撮像素子の画素の構成例を示す図である。 実施の形態に係る撮像素子の画素の構成例を示す回路図である。 実施の形態に係る撮像素子による第1の読み出し処理の一例を説明するための図である。 実施の形態に係る撮像素子による第2の読み出し処理の一例を説明するための図である。 実施の形態に係る撮像素子による第2の読み出し処理の一例を説明するためのタイミングチャートである。 変形例に係る撮像素子の画素の構成例を示す図である。
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る撮像装置の一例であるカメラ1の構成例を示す図である。カメラ1は、カメラボディ2と、カメラボディ2に取り付け可能なアクセサリであるレンズ部3とを有する。レンズ部3は、交換レンズである。なお、カメラ1は、カメラボディ2とレンズ部3とが一体的に構成されたカメラであってもよい。
レンズ部(交換レンズ)3は、不図示のマウント部により、カメラボディ2に着脱可能に装着される。カメラボディ2に交換レンズ3が装着されると、ボディ側接続部202に設けられた複数の端子とレンズ側接続部302に設けられた複数の端子とが、それぞれ電気的に接続される。これにより、カメラボディ2から交換レンズ3への電力供給、カメラボディ2及び交換レンズ3間の通信が可能となる。
被写体からの光は、図1のZ軸プラス方向に向かって入射する。また、図1の座標軸に示すように、Z軸に直交する紙面手前方向をX軸プラス方向、Z軸及びX軸に直交する紙面下方向をY軸プラス方向とする。他の図において、図1の座標軸を基準として、それぞれの図の向きが分かるように座標軸を表示する場合もある。
交換レンズ3は、光学系31と、レンズ制御部32と、レンズメモリ33とを備える。光学系31は、フォーカスレンズ(焦点調節レンズ)を含む複数のレンズと絞り(開口絞り)とを有する撮影光学系(結像光学系)31であり、カメラボディ2の撮像素子21に被写体像を結像する。
レンズ制御部32は、プロセッサ及びメモリを有し、交換レンズ3の各部の制御を行う。レンズ制御部32は、CPU、FPGA、ASIC等のデバイス、及びROM、RAM等のメモリを有する。レンズ制御部32は、メモリに格納されたプログラムを読み込んで実行する。レンズ制御部32は、プログラムに基づいて情報処理を行う処理部(情報処理部)ともいえる。
レンズ制御部32は、カメラボディ2のボディ制御部25からフォーカスレンズの移動方向及び移動量に関する信号が入力されると、その信号に基づいてフォーカスレンズを光軸OA1の方向に進退移動させて撮影光学系31の焦点位置を調節する。また、レンズ制御部32は、ボディ制御部25から出力される信号に基づき、絞りの開口径を制御する。
レンズメモリ33は、不揮発性の記憶媒体等により構成される。レンズメモリ33には、交換レンズ3に関連する情報が記憶(記録)される。レンズメモリ33には、フォーカスレンズの無限遠位置と至近位置に関するデータ、交換レンズ3の最短焦点距離と最長焦点距離に関するデータ、絞りの絞り値(F値)に関するデータ等が記憶される。レンズ制御部32は、レンズメモリ33へのデータの書き込み、及びレンズメモリ33からのデータの読み出しを行う。
次に、カメラボディ2の構成例について説明する。カメラボディ2は、撮像素子21と、メモリ22と、表示部23と、操作部24と、ボディ制御部25とを備える。撮像素子21は、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等の撮像素子である。撮像素子21は、撮影光学系31を通過した光束を受光し、撮影光学系31により形成される被写体像を撮像する。撮像素子21には、光電変換部を有する複数の画素が二次元状(行方向及び列方向)に設けられる。光電変換部は、フォトダイオード(PD)によって構成され、入射した光を電荷に変換する。撮像素子21は、受光した光を光電変換して信号を生成し、生成した信号をボディ制御部25に出力する。
メモリ22は、不揮発性の記憶媒体等により構成される。メモリ22には、画像データ、カメラ1の各部の制御に用いるプログラム及びデータ等が記憶される。ボディ制御部25は、メモリ22へのデータの書き込み、及びメモリ22からのデータの読み出しを行う。
表示部23は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。表示部23は、被写体のスルー画像(ライブビュー画像)、メモリ22に記憶された画像データに基づく画像、AF枠などの焦点検出領域(AFエリア)を示す画像、シャッター速度、絞り値等の撮影に関する情報、及びメニュー画面等を表示する。表示部23は、タッチパネルを含んでもよく、入出力部としても機能し得る。表示部(入出力部)23は、ユーザによる操作に基づく信号を生成し、ボディ制御部25に出力してもよい。
操作部24は、レリーズボタン、電源ボタン(スイッチ)、操作ボタン、各種モードを切り替えるためのスイッチ等の部材を含み、カメラ1に対する操作を受け付ける。操作部24は、ユーザによる操作を検出し、操作に基づく信号をボディ制御部25へ出力する。なお、操作部24は、表示部23のタッチパネルを含み得る。
ボディ制御部25は、プロセッサ及びメモリを有し、カメラ1の各部の制御を行う。ボディ制御部25は、CPU、GPU、FPGA、ASIC等のデバイス、及びROM、RAM等のメモリを有する。ボディ制御部25は、メモリに格納されたプログラムを読み込んで実行する。ボディ制御部25は、プログラムに基づいて情報処理を行う処理部(情報処理部)ともいえる。ボディ制御部25は、撮像制御部25aと、画像処理部25bと、焦点検出部25cとを有する。
撮像制御部25aは、撮像素子21を制御する信号を撮像素子21に供給し、撮像素子21の動作を制御する。ボディ制御部25は、静止画撮影を行う場合、動画撮影を行う場合、表示部23にスルー画像を表示する場合等に、撮像素子21に被写体像を撮像させて、画素の信号を出力させる。
画像処理部25bは、撮像素子21から出力される各画素の信号に各種の画像処理を行って、各画素の信号を含む画像データ(静止画像データ、動画像データ)を生成する。画像処理部25bは、色補間処理、階調変換処理などの画像処理を行う。画像処理部25bは、画像データを生成する画像データ生成部である。
焦点検出部25cは、撮影光学系31の自動焦点調節(AF)に必要な焦点検出処理を行う。焦点検出部25cは、撮像素子21から出力される各画素の信号を用いて、位相差検出方式によりデフォーカス量を算出する。焦点検出部25cは、撮影光学系31の射出瞳の第1の領域を通過した第1の光束による像を撮像して生成した第1の信号と、射出瞳の第2の領域を通過した第2の光束による像を撮像して生成した第2の信号とを相関演算して、像ズレ量を算出する。焦点検出部25cは、この像ズレ量を所定の換算式に基づきデフォーカス量に換算する。
焦点検出部25cは、算出したデフォーカス量に基づいて、合焦位置までのフォーカスレンズの移動量を算出する。移動量に応じてフォーカスレンズが移動され、焦点調節が行われる。このように、焦点検出部25cは、撮影光学系31による被写体の像が撮像素子21に合焦(結像)するようフォーカスレンズの位置を制御する。
図2は、実施の形態に係る撮像素子の構成例を示す図である。撮像素子21は、画素が二次元状(行方向(±X方向)及び列方向(±Y方向))に設けられた画素部(画素領域)100と、供給部60と、読み出し制御部70と、複数の処理部80とを有する。図2においては、左上隅の画素を第1行第1列の画素10(1,1)とし、右下隅の画素を第10行第6列の画素10(10,6)として、10行6列の計60個の画素を図示している。なお、撮像素子21に配置される画素の数及び配置は、図示した例に限られない。
画素10には、R(赤)、G(緑)、B(青)の異なる分光特性を有する3つのカラーフィルタ(色フィルタ)52のいずれかが設けられる。撮像素子21の複数の画素10には、入射した光のうち第1の波長域の光(赤(R)の光)を分光する分光特性を有するカラーフィルタ52を有する画素(以下、R画素と称する)と、入射した光のうち第2の波長域の光(緑(G)の光)を分光する分光特性を有するカラーフィルタ52を有する画素(以下、G画素と称する)と、入射した光のうち第3の波長域の光(青(B)の光)を分光する分光特性を有するカラーフィルタ52を有する画素(以下、B画素と称する)とが含まれる。図2において、「R」、「G」、「B」は、それぞれ、R、G、Bのカラーフィルタ52が配置されることを示している。R画素10と、G画素10と、B画素10とは、ベイヤー配列に従って配置されている。
撮像素子21は、図2に示すように、G画素10とB画素10とが左右方向、即ち行方向に交互に配置される画素群(第1の画素行)401と、R画素10とG画素10とが行方向に交互に配置される画素群(第2の画素行)402とを有する。第1の画素行401と第2の画素行402は、それぞれ、上下方向、即ち列方向に複数配置される。なお、撮像素子21に、第1及び第2及び第3の波長域の光を分光する分光特性を有するフィルタが配置された画素10を設けてもよい。撮像素子21に設けられた複数の画素10のうちの一部の画素10には、カラーフィルタ52を配置しなくてもよい。
撮像素子21では、水平方向(行方向)に配置された複数の画素10毎に、垂直信号線55が設けられる。垂直方向(列方向)に並んだ複数の画素の列である画素列に対して、垂直信号線55が設けられるともいえる。複数の垂直信号線55の各々に対して、電流源56と処理部80が設けられる。
供給部60は、カメラ1の撮像制御部25aによって制御され、各画素に所定の電圧(電位)を供給する。供給部60は、後述する供給部65及び供給部66等を介して、画素10に電源電圧VDDを供給する。
読み出し制御部70は、タイミングジェネレータ、論理回路(AND回路、OR回路等)、ラッチ回路、バッファ等の複数の回路により構成される。読み出し制御部70は、撮像制御部25aによって制御され、後述する信号TX、信号RST、信号SELなどの信号を各画素に供給して、各画素の動作を制御する。読み出し制御部70は、画素の各トランジスタのゲートに信号を供給して、トランジスタをオン状態(接続状態、導通状態、短絡状態)又はオフ状態(切断状態、非導通状態、開放状態、遮断状態)とする。各画素の信号は、その画素に接続された垂直信号線55に出力される。
電流源56は、垂直信号線55を介して各画素10に接続される。電流源56は、画素10から信号を読み出すための電流を生成し、生成した電流を垂直信号線55と各画素10に供給する。
処理部80は、アナログ/デジタル変換部(AD変換部)を含んで構成される。処理部80は、各画素10から垂直信号線55を介して入力されるアナログ信号である画素の信号を、デジタル信号に変換する。なお、処理部80は、垂直信号線55を介して入力される画素の信号を所定のゲイン(増幅率)で増幅するアンプ部を有していてもよい。この場合、処理部80は、アンプ部により増幅された画素の信号をデジタル信号に変換するようにしてもよい。
処理部80は、デジタル信号に変換された画素の信号を、不図示の信号処理部に出力する。信号処理部は、入力された画素の信号に対して、相関二重サンプリング、信号量を補正する処理等の信号処理を行った後に、処理後の信号をボディ制御部25に出力する。なお、画素の信号に対する相関二重サンプリング等の信号処理を、処理部80において行うようにしてもよい。この場合、処理部80は、デジタル信号に変換された画素の信号に対して、相関二重サンプリング等の信号処理を行った後に、処理後の信号をボディ制御部25に出力するようにしてもよい。
図3は、実施の形態に係る撮像素子の画素の構成例を示す図である。撮像素子21の画素10は、マイクロレンズ51と、カラーフィルタ52と、遮光部53と、第1の光電変換部11aと、第2の光電変換部11bとを有する。なお、図3(a)では、撮影光学系31の射出瞳を略2等分した一方の第1の瞳領域を通過した光束を第1の光束41として実線矢印で示し、略2等分した他方の第2の瞳領域を通過した光束を第2の光束42として破線矢印で示す。
マイクロレンズ51は、図3(a)において上方から撮影光学系31を介して入射された光を集光する。遮光部53は、画素間の境界に設けられ、周囲の領域に光が漏れることを抑制し、画素の信号にノイズが混入することを抑制する。
第1の光電変換部11a及び第2の光電変換部11bは、撮影光学系31の射出瞳の互いに異なる領域を通過した光が入射するように設けられる。第1の光電変換部11aは、光が入射する方向(Z軸方向)と交差する面(XY平面)において、マイクロレンズ51の光軸OA2よりも-X方向側の領域に少なくとも一部が配置される。また、第2の光電変換部11bは、光が入射する方向と交差する面において、マイクロレンズ51の光軸OA2よりも+X方向側の領域に少なくとも一部が配置される。図3に示す例では、光軸OA2に対して、第1の光電変換部11a(PDL)は左側の位置に、第2の光電変換部11b(PDR)は右側の位置に、それぞれ配置される。
第1の光電変換部11aは、マイクロレンズ51及びカラーフィルタ52を通過した第1の光束41を受光し、第1の光束41を光電変換して電荷を生成する。また、第2の光電変換部11bは、マイクロレンズ51及びカラーフィルタ52を通過した第2の光束42を受光し、第2の光束42を光電変換して電荷を生成する。
画素10は、第1の光電変換部11aで生成された電荷に基づく信号、即ち、撮影光学系31の第1の瞳領域を通過した第1の光束41を光電変換して蓄積された電荷に基づく信号SigLを出力し得る。また、画素10は、第2の光電変換部11bで生成された電荷に基づく信号、即ち、撮影光学系31の第2の瞳領域を通過した第2の光束42を光電変換して蓄積された電荷に基づく信号SigRを出力し得る。
画素10は、第1及び第2の光電変換部11a、11bで生成された電荷に基づく信号、即ち、撮影光学系31の第1及び第2の瞳領域を通過した第1及び第2の光束41、42を光電変換して蓄積された電荷に基づく信号SigLRも出力し得る。信号SigLRは、第1の光電変換部11a及び第2の光電変換部11bの各々で生成された電荷を加算した電荷に基づく信号である。
図3(b)に示すように、撮像素子21では、画素10毎に、第1の転送部12a(TX1L)と、第2の転送部12b(TX1R)と、フローティングディフュージョン(FD)14と、第1の接続部18a(TX2L)と、第2の接続部18b(TX2R)とが設けられる。以下、図4を用いて、本実施の形態に係る画素10について、さらに説明する。
図4は、実施の形態に係る撮像素子の画素の構成例を示す回路図である。画素10は、第1の光電変換部11aと、第2の光電変換部11bと、第1の転送部12aと、第2の転送部12bと、FD14と、排出部15と、増幅部16と、選択部17と、第1の接続部18aと、第2の接続部18bとを有する。第1の接続部18a及び第2の接続部18bは、接続および切断を切り替える切替部(スイッチ部)であるともいえる。第1の光電変換部11a及び第2の光電変換部11bは、それぞれ、フォトダイオードPDL、PDRであり、入射した光を電荷に変換し、光電変換された電荷を蓄積する。
供給部65は、撮像素子21のうち、電源電圧VDDを排出部15及び増幅部16に供給(印加)する部分(配線、電極等)である。供給部66aは、撮像素子21のうち、電源電圧VDDを第1の接続部18aに供給する部分である。供給部66bは、撮像素子21のうち、電源電圧VDDを第2の接続部18bに供給する部分である。供給部65、66a、66bは、供給部60(図2参照)から電源電圧VDDが与えられる。なお、供給部65、66a、66bを、供給部60の一部としてもよい。
第1の転送部12aは、信号TX_1Lにより制御されるトランジスタM1aから構成され、第1の光電変換部11aとFD14とを電気的に接続又は切断する。第1の転送部12aは、第1の光電変換部11aで光電変換された電荷をFD14に転送する。第2の転送部12bは、信号TX_1Rにより制御されるトランジスタM1bから構成され、第2の光電変換部11bとFD14とを電気的に接続又は切断する。第2の転送部12bは、第2の光電変換部11bで光電変換された電荷をFD14に転送する。トランジスタM1a、M1bは、それぞれ転送トランジスタである。
FD(フローティングディフュージョン)14の容量Cは、FD14に転送された電荷を蓄積(保持)する容量である。FD14は、蓄積部14であり、第1の光電変換部11a、第2の光電変換部11bで生成された電荷を蓄積し得る。
増幅部16は、ゲート(端子)がFD14に接続されるトランジスタM3から構成される。増幅部16は、第1の光電変換部11a、第2の光電変換部11bから転送された電荷による信号を増幅して出力する。トランジスタM3のドレイン(端子)及びソース(端子)は、それぞれ、電源電圧VDDを供給する供給部65、選択部17に接続される。増幅部16のソースは、選択部17を介して垂直信号線55に接続される。トランジスタM3は、増幅トランジスタである。増幅部16と選択部17とは、光電変換部により生成された電荷に基づく信号を生成し出力する出力部を構成する。
排出部15は、信号RSTにより制御されるトランジスタM2から構成される。排出部15は、接続部15であり、供給部65とFD14とを電気的に接続又は切断する。排出部15は、供給部65とFD14とを接続することによって、FD14により蓄積された電荷を供給部65に排出する。排出部(リセット部)15は、FD14に蓄積された電荷を排出し、FD14の電圧をリセットする。トランジスタM2は、リセットトランジスタである。
選択部17は、信号SELにより制御されるトランジスタM4から構成され、増幅部16と垂直信号線55とを電気的に接続又は切断する。選択部17のトランジスタM4は、オン状態の場合に、増幅部16からの信号を垂直信号線55に出力する。トランジスタM4は、選択トランジスタである。
第1の接続部18aは、信号TX_2Lにより制御されるトランジスタM5aから構成され、供給部66aと第1の光電変換部11aとを電気的に接続又は切断する。第1の接続部18aは、供給部66aと第1の光電変換部11aとを接続することによって、第1の光電変換部11aに蓄積された電荷を供給部66aに排出する。第1の接続部18aは、第1の排出部(リセット部)18aであり、第1の光電変換部11aに蓄積された電荷を排出し、第1の光電変換部11aの電圧をリセットする。トランジスタM5aは、リセットトランジスタともいえる。
第2の接続部18bは、信号TX_2Rにより制御されるトランジスタM5bから構成され、供給部66bと第2の光電変換部11bとを電気的に接続又は切断する。第2の接続部18bは、供給部66bと第2の光電変換部11bとを接続することによって、第2の光電変換部11bに蓄積された電荷を供給部66bに排出する。第2の接続部18bは、第2の排出部(リセット部)18bであり、第2の光電変換部11bに蓄積された電荷を排出し、第2の光電変換部11bの電圧をリセットする。トランジスタM5bは、リセットトランジスタともいえる。
読み出し制御部70(図2参照)は、各画素10に入力される信号TX、信号SEL、信号RST等を制御することにより、第1の光電変換部11aで生成された電荷に基づく信号SigLの読み出しと、第2の光電変換部11bで生成された電荷に基づく信号SigRの読み出しと、第1及び第2の光電変換部11a、11bで生成された電荷に基づく信号SigLRの読み出しとを行う。
第2の転送部12bのトランジスタM1bがオフ状態であり、第1の転送部12aのトランジスタM1aがオン状態にされた場合、第1の光電変換部11aで光電変換された電荷がFD14に転送される。増幅部16及び選択部17は、FD14に蓄積された電荷に応じた信号SigLを垂直信号線55に出力可能となる。また、この場合、第2の接続部18bのトランジスタM5bがオン状態にされると、供給部66bと第2の光電変換部11bとが電気的に接続される。第2の光電変換部11bはリセットされた状態となり、第2の光電変換部11bの電荷が飽和して第1の光電変換部11aおよびFD14等に電荷が漏れ込むことを抑制することができる。信号SigLにノイズが混入することを抑制することができる。
第1の転送部12aのトランジスタM1aがオフ状態であり、第2の転送部12bのトランジスタM1bがオン状態にされた場合、第2の光電変換部11bで光電変換された電荷がFD14に転送される。増幅部16及び選択部17は、FD14に蓄積された電荷に応じた信号SigRを垂直信号線55に出力可能となる。また、この場合、第1の接続部18aのトランジスタM5aがオン状態にされると、供給部66aと第1の光電変換部11aとが電気的に接続される。第1の光電変換部11aはリセットされた状態となり、第1の光電変換部11aの電荷が飽和して第2の光電変換部11bおよびFD14等に電荷が漏れ込むことを抑制することができる。信号SigRにノイズが混入することを抑制することができる。
第1の転送部12aのトランジスタM1aがオン状態にされ、第2の転送部12bのトランジスタM1bがオン状態にされた場合、第1の光電変換部11aで光電変換された電荷と、第2の光電変換部11bで光電変換された電荷とがそれぞれFD14に転送される。この場合、FD14において、第1の光電変換部11aから転送された電荷と、第2の光電変換部11bから転送された電荷とが加算(合算)される。第1の光電変換部11a及び第2の光電変換部11bの各々で生成された電荷が、混合されるともいえる。増幅部16及び選択部17は、FD14に蓄積された電荷に応じた信号SigLRを垂直信号線55に出力可能となる。
このように、本実施の形態に係る撮像素子21は、各画素10から信号SigL、信号SigR、信号SigLRを読み出すことが可能となる。ボディ制御部25の焦点検出部25cは、撮像素子21から出力される信号SigL及び信号SigRを、焦点検出のための一対の信号(焦点検出信号)として用いて、デフォーカス量を検出し得る。ボディ制御部25の画像処理部25bは、撮像素子21から出力される各画素の信号SigLRに対して画像処理を行って、画像データを生成し得る。また、画像処理部25bは、信号SigL及び信号SigRを用いて画像データを生成することも可能である。画像処理部25bは、信号SigLと信号SigRとを合算(合成)した信号Sig(L+R)を画素毎に生成し、各画素の信号Sig(L+R)に画像処理を行うことで、画像データを生成し得る。
読み出し制御部70は、上述したように、第1の光電変換部11aとFD14とを第1の転送部12aにより接続させると共に、第2の光電変換部11bと供給部66bとを第2の接続部18bにより接続させる制御を行い得る。読み出し制御部70は、焦点検出信号SigLの読み出しを行う場合に、第2の光電変換部11bに蓄積された電荷の排出を行うことができる。また、読み出し制御部70は、第2の光電変換部11bとFD14とを第2の転送部12bにより接続させると共に、第1の光電変換部11aと供給部66aとを第1の接続部18aにより接続させる制御を行い得る。読み出し制御部70は、焦点検出信号SigRの読み出しを行う場合に、第1の光電変換部11aに蓄積された電荷の排出を行うことができる。このため、光電変換部の電荷が飽和して他の光電変換部等に漏れることを防ぎ、焦点検出信号の品質が低下することを抑制することができる。焦点検出信号SigL、SigRを用いた焦点検出の精度の低下を抑えることができる。
本実施の形態に係る撮像制御部25aは、撮像素子21を制御して、信号SigL及び信号SigRの読み出しを繰り返し行う処理(第1の読み出し処理)を行い得る。また、撮像制御部25aは、撮像素子21を制御して、信号SigL及び信号SigRの読み出しと信号SigLRの読み出しとを行う処理(第2の読み出し処理)も行い得る。以下では、図面を参照して、画素からの信号の読み出し方法の例について説明する。
図5は、実施の形態に係る撮像素子による第1の読み出し処理の一例を説明するための図である。図5(a)~(d)は、それぞれ、第1~第4回目の撮像時、即ち第1~第4フレームにおいて撮像素子21の各画素10から出力される信号を模式的に示している。図5において、「L」は画素10から信号SigLが出力されることを示し、「R」は画素10から信号SigRが出力されることを示している。
図5に示すように、読み出し制御部70は、奇数回目(図5では第1回目、第3回目)の撮像において、全画素10のうちの一部の画素(以下、第1選択画素)から信号SigLを出力させると共に、他の画素(以下、第2選択画素)から信号SigRを出力させる。図5に示す例では、第1行目、第2行目、第5行目、及び第6行目の画素10は第1選択画素となり、第3行目及び第4行目の画素10は第2選択画素となる。偶数回目(図5では第2回目、第4回目)の撮像では、読み出し制御部70は、第1選択画素から信号SigRを出力させると共に、第2選択画素から信号SigLを出力させる。
第1の読み出し処理の場合、撮像毎に、撮像素子21から信号SigL及び信号SigRが読み出される。焦点検出部25cは、奇数回目の撮像の場合、第1選択画素の信号SigL及び第2選択画素の信号SigRを用いて、デフォーカス量を算出する。焦点検出部25cは、偶数回目の撮像の場合には、第2選択画素の信号SigL及び第1選択画素の信号SigRを用いて、デフォーカス量を算出する。焦点検出部25cは、連続的にデフォーカス量を算出して、焦点調節を行うことが可能となる。
第1の読み出し処理の場合、画像処理部25bは、撮像によって得られた画素の信号と、次の撮像によって得られた画素の信号とを合算し、画像データを生成する。図5に示す例では、画像処理部25bは、奇数回目の撮像により得られる各画素の信号と、偶数回目の撮像により得られる各画素の信号とを、画素毎に合算する処理を行う。例えば、画像処理部25bは、第1回目の撮像により得られる画素10(1,1)の信号SigLと、第2回目の撮像により得られる画素10(1,1)の信号SigRとを合算し、画素10(1,1)の信号Sig(L+R)を取得する。また、例えば、画像処理部25bは、第1回目の撮像により得られる画素10(3,1)の信号SigRと、第2回目の撮像により得られる画素10(3,1)の信号SigLとを合算し、画素10(3,1)の信号Sig(L+R)を取得する。
画像処理部25bは、各画素について信号の演算処理を行うことにより、各画素の信号Sig(L+R)を含む画像データを生成する。図5に示す例では、画像処理部25bは、第1回目の撮像によって得られた各画素の信号と、第2回目の撮像によって得られた各画素の信号とを合算して画像データを生成する。同様に、画像処理部25bは、第2回目及び第3回目の撮像によりそれぞれ得られた各画素の信号を合算して画像データを生成し、第3回目及び第4回目の撮像によりそれぞれ得られた各画素の信号を合算して画像データを生成する。
このように、第1の読み出し処理の場合は、信号SigL及び信号SigRが撮像毎に読み出されるため、焦点検出に用いる信号を効率的に得ることができる。ボディ制御部25は、撮像毎にデフォーカス量を把握することができ、高精度の焦点調節を行うことが可能となる。また、ボディ制御部25は、画素の信号の合算処理を行うことにより、画像データを得ることができる。
図6は、実施の形態に係る撮像素子による第2の読み出し処理の一例を説明するための図である。図6(a)~(d)は、図5の場合と同様に、それぞれ、第1~第4回目の撮像時、即ち第1~第4フレームにおいて撮像素子21の各画素10から出力される信号を模式的に示している。なお、「LR」は、画素10から信号SigLRが出力されることを示している。
図6に示すように、読み出し制御部70は、奇数回目の撮像において信号SigL及び信号SigRの読み出しを行い、偶数回目の撮像において信号SigLRの読み出しを行う。また、図6(a)、(c)に示すように、第1選択画素の信号SigL及び第2選択画素の信号SigRと、第1選択画素の信号SigR及び第2選択画素の信号SigLとが交互に読み出されるように、奇数回目(第1回目、第3回目・・・)の撮像が行われる。
第2の読み出し処理の場合、偶数回目の撮像において、撮像素子21の各画素10から信号SigLRが読み出される。画像処理部25bは、撮像素子21から出力される各画素の信号SigLRに対して画像処理を行って、画像データを得ることができる。信号SigLと信号SigRとを合算して画像データを生成する場合と比較して、画像処理部25bの演算量を低減することができる。
焦点検出部25cは、奇数回目の撮像において、撮像素子21から出力される信号SigL及び信号SigRを用いてデフォーカス量を算出し、焦点調節を行うことができる。なお、偶数回目の撮像の場合、焦点検出部25cは、信号SigLRから奇数回目の撮像で得られた信号SigL(又は信号SigR)を減算した信号を用いてデフォーカス量を算出し、焦点調節を行うようにしてもよい。ボディ制御部25は、撮像毎にデフォーカス量を把握することができ、高頻度に焦点調節を行うことが可能となる。以下では、図7を参照して、第2の読み出し処理について更に説明する。
図7は、実施の形態に係る撮像素子による第2の読み出し処理の一例を説明するためのタイミングチャートである。図7では、画素に入力される制御信号と画素から出力されてサンプリングされる信号とを、同一の時間軸上に模式的に示している。図7において、ハイレベル(例えば電源電圧VDD)の制御信号(信号RST、信号TX、信号SEL等)が入力されるトランジスタはオン状態となり、ローレベル(例えば接地電圧)の制御信号が入力されるトランジスタはオフ状態となる。以下では、図6に示す第1選択画素(例えば、第1行目の画素10)の信号を読み出す場合を例にして、第2の読み出し処理について説明する。
図7に示す時刻t1では、信号TX_2Lがハイレベルになる。信号TX_2Lがハイレベルになることで、画素10において、第1の接続部(第1の排出部)18aのトランジスタM5aがオン状態になり、第1の光電変換部11aと供給部66aとが電気的に接続される。これにより、第1の光電変換部11aの電荷が供給部66aに排出され、第1の光電変換部11aの電圧がリセットされる。
また、時刻t1では、信号TX_2Rがハイレベルになる。信号TX_2Rがハイレベルになることで、画素10において、第2の接続部(第2の排出部)18bのトランジスタM5bがオン状態になり、第2の光電変換部11bと供給部66bとが電気的に接続される。これにより、第2の光電変換部11bの電荷が供給部66bに排出され、第2の光電変換部11bの電圧がリセットされる。第2の光電変換部11bはリセットされた状態となり、第2の光電変換部11bの電荷が飽和して第1の光電変換部11aおよびFD14等に電荷が漏れ込むことを抑制できる。
時刻t2において、信号RSTがハイレベルになる。信号RSTがハイレベルになることで、排出部15のトランジスタM2がオン状態になり、FD14と供給部65とが電気的に接続される。これにより、FD14の電荷がリセットされ、FD14の電圧がリセット電圧になる。
また、時刻t2では、信号SELがハイレベルになる。信号SELがハイレベルになることで、選択部17のトランジスタM4がオン状態になる。これにより、画素10のリセット電圧に基づく信号、即ち画素10のFD14の電荷をリセットした後の信号が、増幅部16及び選択部17により垂直信号線55に出力される。リセット電圧に基づく信号は、リセット信号(ダーク信号)RstLとして、垂直信号線55を介して処理部80に入力されサンプリングされる。リセット信号RstLは、処理部80によりデジタル信号に変換される。
時刻t3において、信号TX_1Lがハイレベルになる。信号TX_1Lがハイレベルになることで、画素10において、第1の転送部12aのトランジスタM1aがオン状態になり、第1の光電変換部11aとFD14とが電気的に接続される。このため、第1の光電変換部11aで光電変換された電荷が、FD14に転送される。
また、時刻t3では、信号SELがハイレベルであるため、画素10の第1の光電変換部11aで生成された電荷に基づく信号SigLが、増幅部16及び選択部17によって垂直信号線55に出力される。画素10の信号SigLは、垂直信号線55を介して処理部80に入力されサンプリングされる。信号SigLは、処理部80によりデジタル信号に変換される。
時刻t4において、信号TX_2Lがハイレベルになることで、第1の接続部18aのトランジスタM5aがオン状態になり、第1の光電変換部11aの電荷がリセットされ、第1の光電変換部11aの電圧がリセットされる。時刻t5では、信号TX_2Lがローレベルになり、第1の接続部18aのトランジスタM5aがオフ状態になる。また、信号TX_2Rがローレベルになり、第2の接続部18bのトランジスタM5bがオフ状態になる。
時刻t6において、信号RSTがハイレベルになることで、排出部15のトランジスタM2がオン状態になり、FD14の電荷がリセットされ、FD14の電圧がリセット電圧になる。また、信号SELがハイレベルとなることで、リセット電圧に基づく信号RstLRが、増幅部16及び選択部17によって垂直信号線55に出力される。リセット電圧に基づく信号RstLRは、垂直信号線55を介して処理部80に入力され、デジタル信号に変換される。
時刻t7では、信号TX_1L及び信号TX_1Rがそれぞれハイレベルになる。信号TX_1Lがハイレベルになることで、第1の転送部12aのトランジスタM1aがオン状態になり、第1の光電変換部11aとFD14とが電気的に接続される。また、信号TX_1Rがハイレベルになることで、第2の転送部12bのトランジスタM1bがオン状態になり、第2の光電変換部11bとFD14とが電気的に接続される。このため、第1の光電変換部11aと第2の光電変換部11bとFD14とが電気的に接続される。
第1の光電変換部11aで光電変換された電荷と、第2の光電変換部11bで光電変換された電荷とが、FD14に転送される。FD14において、第1の光電変換部11aから転送される電荷と、第2の光電変換部11bから転送される電荷とが加算される。信号SELがハイレベルであるため、第1の光電変換部11a及び第2の光電変換部11bで生成された電荷に基づく信号SigLRが、増幅部16及び選択部17により垂直信号線55に出力される。信号SigLRは、垂直信号線55を介して処理部80に入力されてサンプリングされ、デジタル信号に変換される。
時刻t8において、信号TX_2Rがハイレベルになる。信号TX_2Rがハイレベルになることで、第2の接続部18bのトランジスタM5bがオン状態になり、第2の光電変換部11bと供給部66bとが電気的に接続される。第2の光電変換部11bの電荷が供給部66bに排出され、第2の光電変換部11bの電圧がリセットされる。
また、時刻t8では、信号TX_2Lがハイレベルになる。信号TX_2Lがハイレベルになることで、第1の接続部18aのトランジスタM5aがオン状態になり、第1の光電変換部11aと供給部66aとが電気的に接続される。第1の光電変換部11aの電荷が供給部66aに排出され、第1の光電変換部11aの電圧がリセットされる。第1の光電変換部11aはリセットされた状態となり、第1の光電変換部11aの電荷が飽和して第2の光電変換部11bおよびFD14等に電荷が漏れ込むことを抑制できる。
時刻t9において、信号RSTがハイレベルになることで、排出部15のトランジスタM2がオン状態になり、FD14の電圧がリセット電圧になる。また、信号SELがハイレベルになることで、リセット電圧に基づく信号RstRが、増幅部16及び選択部17によって垂直信号線55に出力される。リセット電圧に基づく信号RstRは、垂直信号線55を介して処理部80に入力され、デジタル信号に変換される。
時刻t10では、信号TX_1Rがハイレベルになることで、第2の転送部12bのトランジスタM1bがオン状態になり、第2の光電変換部11bとFD14とが電気的に接続される。第2の光電変換部11bで光電変換された電荷が、FD14に転送される。また、信号SELがハイレベルであるため、第2の光電変換部11bで生成された電荷に基づく信号SigRが、増幅部16及び選択部17によって垂直信号線55に出力される。信号SigRは、垂直信号線55を介して処理部80に入力され、デジタル信号に変換される。
時刻t11において、信号TX_2Rがハイレベルになることで、第2の接続部18bのトランジスタM5bがオン状態になり、第2の光電変換部11bの電荷がリセットされ、第2の光電変換部11bの電圧がリセットされる。時刻t12では、信号TX_2Rがローレベルになり、第2の接続部18bのトランジスタM5bがオフ状態になる。また、信号TX_2Lがローレベルになり、第1の接続部18aのトランジスタM5aがオフ状態になる。
時刻t13において、信号RSTがハイレベルになることで、FD14の電圧がリセット電圧になる。また、信号SELがハイレベルになることで、リセット電圧に基づく信号RstLRが、増幅部16及び選択部17によって垂直信号線55に出力される。信号RstLRは、垂直信号線55を介して処理部80に入力され、デジタル信号に変換される。
時刻t14では、信号TX_1L及び信号TX_1Rがそれぞれハイレベルになることで、第1の光電変換部11aと第2の光電変換部11bとFD14とが電気的に接続される。第1の光電変換部11aで光電変換された電荷と、第2の光電変換部11bで光電変換された電荷とが、FD14に転送されて加算される。信号SELがハイレベルであるため、第1の光電変換部11a及び第2の光電変換部11bで生成された電荷に基づく信号SigLRが、増幅部16及び選択部17により垂直信号線55に出力される。信号SigLRは、垂直信号線55を介して処理部80に入力され、デジタル信号に変換される。
処理部80は、デジタル信号に変換されたリセット信号と画素信号とを用いて相関二重サンプリング(CDS;Correlated Double Sampling)を行う。処理部80は、例えば、信号RstLと信号SigLとの差分処理、信号RstLRと信号SigLRとの差分処理、及び、信号RstRと信号SigRとの差分処理を行うCDS処理を行う。処理部80は、CDS処理等の信号処理を行った後に、処理後の信号をボディ制御部25に出力する。撮像素子21は、奇数回目(図7では第1回目、第3回目)の撮像によって各画素10の信号SigL(又は信号SigR)を出力し、偶数回目(図7では第2回目、第4回目)の撮像によって各画素10の信号SigLRを出力することができる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮像素子21は、マイクロレンズ51と、マイクロレンズ51を透過した光を光電変換して電荷を生成する第1光電変換部(第1の光電変換部11a)と、マイクロレンズ51を透過した光を光電変換して電荷を生成する第2光電変換部(第2の光電変換部11b)と、第1光電変換部と第2光電変換部とで生成された電荷の少なくとも一方を蓄積する蓄積部(FD14)と、第1光電変換部で生成された電荷を蓄積部に転送する第1転送部(第1の転送部12a)と、第2光電変換部で生成された電荷を蓄積部に転送する第2転送部(第2の転送部12b)と、所定の電圧を供給する供給部(供給部66a、66b)と、第1光電変換部と供給部とを接続可能な第1接続部(第1の接続部18a)と、第2光電変換部と供給部とを接続可能な第2接続部(第2の接続部18b)と、を備える。このようにしたので、本実施の形態に係る撮像素子21は、第1の接続部18aを制御することにより、第1の光電変換部11aの電荷を供給部66aに排出させることができる。また、撮像素子21は、第2の接続部18bを制御することにより、第2の光電変換部11bの電荷を供給部66bに排出させることができる。
(2)本実施の形態では、第1及び第2の光電変換部の一方で生成された電荷に基づく信号の読み出しを行う場合に、他方の光電変換部をリセット状態とすることができる。これにより、一方の光電変換部の電荷が他方の光電変換部に漏れることを抑制でき、画素の信号の品質低下を抑制することができる。このため、焦点検出信号を用いた焦点検出の精度が低下することを防ぐことができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した実施の形態では、画素列ごとに電流源56及び処理部80を設ける例について説明した。しかし、画素10毎に電流源56及び処理部80を設けるようにしてもよい。また、読み出し制御部70は、各画素10に入力される信号TX、信号RST、信号SEL等を個別に(独立に)制御し、各画素10を個別に制御するようにしてもよい。この場合、読み出し制御部70は、一部の画素10(例えば、焦点検出領域内の画素のみ)と、その画素10に接続された電流源56及び処理部80のみを駆動させ、焦点検出信号SigL、SigRの読み出しを行うようにしてもよい。この場合、焦点検出信号SigL、SigRを高速に読み出すことができ、焦点調節に要する時間を短縮することが可能となる。また、撮像素子21の消費電力を低減させることができる。
また、本変形例では、読み出し制御部70は、撮像素子21の複数の画素10の各々において電荷の蓄積が行われる時間(電荷蓄積時間)を、独立して制御し得る。読み出し制御部70は、電荷蓄積時間(露光時間)が各画素10で異なるように制御を行うことも、電荷蓄積時間が各画素10で同一になるように制御を行うことも可能となる。読み出し制御部70は、信号SigLを出力させる画素群と信号SigRを出力させる画素群との対(ペア)毎に、異なるタイミングで焦点検出信号SigL、SigRの読み出しを行うようにしてもよい。焦点検出信号SigL、SigRを撮像回数(フレーム数)以上に取得し、焦点調節を行うことができる。
(変形例2)
図8は、変形例に係る撮像素子の画素の構成例を示す図である。図8(a)~(c)に示す例のように、第1の光電変換部11a及び第2の光電変換部11bが光を受光する受光面積が互いに異なる複数種の画素(図8では画素10a~画素10c)を設けるようにしてもよい。画素10a~画素10cは、第1の光電変換部11aと第2の光電変換部11bとの間の位置(PD分離位置)が相違する。図8(a)、(c)では、光軸OA2に対して、第1の光電変換部11a及び第2の光電変換部11bのPD分離位置が所定量ずれている。本変形例では、互いに異なる入射角に対応して瞳分割を行い、焦点調節を行うことが可能となる。
(変形例3)
上述した実施の形態では、撮像素子21に、原色系(RGB)のカラーフィルタを用いる場合について説明したが、補色系(CMY)のカラーフィルタを用いるようにしてもよい。
(変形例4)
上述した実施の形態および変形例では、光電変換部としてフォトダイオードを用いる例について説明した。しかし、光電変換部として光電変換膜(有機光電膜)を用いるようにしてもよい。
(変形例5)
上述の実施の形態及び変形例で説明した撮像素子及び撮像装置は、カメラ、スマートフォン、タブレット、PCに内蔵のカメラ、車載カメラ、無人航空機(ドローン、ラジコン機等)に搭載されるカメラ等に適用されてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…撮像装置、10…画素、11a…第1の光電変換部、11b…第2の光電変換部、12a…第1の転送部、12b…第2の転送部、14…蓄積部、15…排出部、16…増幅部、17…選択部、18a…第1の接続部、18b…第2の接続部、21…撮像素子、25…ボディ制御部、25a…撮像制御部、25b…画像処理部、25c…焦点検出部、51…マイクロレンズ、60,65,66…供給部、70…読み出し制御部

Claims (8)

  1. マイクロレンズと、
    前記マイクロレンズを透過した光を光電変換して電荷を生成する第1光電変換部と、
    前記マイクロレンズを透過した光を光電変換して電荷を生成する第2光電変換部と、
    前記第1光電変換部と前記第2光電変換部とで生成された電荷の少なくとも一方を蓄積する蓄積部と、
    前記第1光電変換部で生成された電荷を前記蓄積部に転送する第1転送部と、
    前記第2光電変換部で生成された電荷を前記蓄積部に転送する第2転送部と、
    所定の電圧を供給する供給部と、
    前記第1光電変換部と前記供給部とを接続可能な第1接続部と、
    前記第2光電変換部と前記供給部とを接続可能な第2接続部と、
    を備える撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子において、
    前記第2光電変換部と前記供給部とを前記第2接続部により接続させるとともに、前記第1光電変換部で生成された電荷を前記第1転送部により前記蓄積部に転送させる制御を行う制御部を備える撮像素子。
  3. 請求項2に記載の撮像素子において、
    前記制御部は、前記第1光電変換部と前記供給部とを前記第1接続部により接続させるとともに、前記第2光電変換部で生成された電荷を前記第2転送部により前記蓄積部に転送させる制御を行う撮像素子。
  4. 請求項3に記載の撮像素子において、
    前記蓄積部に蓄積された電荷に基づく信号を出力する出力部を有し、
    前記制御部は、前記第2光電変換部と前記供給部とが接続されている間に、前記第1光電変換部で生成された電荷を前記第1転送部により前記蓄積部に転送させ、前記第1光電変換部で生成された電荷に基づく信号を前記出力部により出力させる撮像素子。
  5. 請求項4に記載の撮像素子において、
    前記制御部は、前記第1光電変換部と前記供給部とが接続されている間に、前記第2光電変換部で生成された電荷を前記第2転送部により前記蓄積部に転送させ、前記第2光電変換部で生成された電荷に基づく信号を前記出力部により出力させる撮像素子。
  6. 請求項2から請求項5までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記制御部は、前記第1光電変換部で生成された電荷を前記第1転送部により前記蓄積部に転送させるとともに、前記第2光電変換部で生成された電荷を前記第2転送部により前記蓄積部に転送させる制御を行う撮像素子。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記第1光電変換部は、光学系の瞳の第1の領域を通過した光束を受光し、
    前記第2光電変換部は、前記光学系の瞳の第2の領域を通過した光束を受光する撮像素子。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子から出力される信号に基づいて画像データを生成する生成部と、
    を備える撮像装置。
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