(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2において、1は電気掃除機を示す。電気掃除機1は、掃除手段2を備えている。
本実施形態では、掃除手段2は、ユーザが把持部20を把持して前後動作させる等の掃除動作を行うスティック型のものを例に挙げて説明する。これに限らず、掃除手段2は、床走行型又はキャニスタ型、アップライト型、ハンディ型、自律走行式のロボットクリーナ等であってもよい。
掃除手段2は、駆動源となる電源部である二次電池21を備える。二次電池21は、充電端子と電気的に接続され、充電台等の有線又は無線の充電装置を介して充電可能となっている。
また、掃除手段2は、二次電池21からの給電により駆動される掃除部22を備える。掃除部22は、駆動によって床面等の被掃除部の塵埃を掃除する。一例として、掃除部22は、モータを有する電動送風機が用いられる。これに限らず、掃除部22は、駆動されるモータ及びこのモータにより回転されて被掃除部から塵埃を掻き上げる回転清掃体等でもよいし、電動送風機と、モータ及び回転清掃体を共に有していてもよい。
さらに、掃除手段2は、掃除部22により掃除された塵埃を蓄積する塵埃収集部23を備える。本実施形態において、塵埃収集部23には、掃除部22の駆動により生じた負圧によって空気とともに塵埃が吸引される。図示される例では、塵埃収集部23は、掃除部22により吸引された含塵空気から塵埃を分離し、蓄積する。つまり、図示される例において、塵埃収集部23は、塵埃分離部の機能を有する。塵埃分離部としては、例えば塵埃を遠心分離するサイクロン分離部でもよいし、フィルタ等でもよい。塵埃収集部23としては、着脱可能な集塵カップが好適に用いられるが、塵埃分離部の機能を兼ねる集塵袋でもよい。
また、掃除手段2は、制御部25を備える。制御部25は、例えば、中央処理装置としてのCPUや、一時記憶装置としてのRAM、記憶装置としてのEEPROM、ROMや、入出力インタフェース等がバスを介して接続されたマイクロコンピュータである。制御部25は、例えば二次電池21から掃除部22への通電時間又は通電量を制御することで、掃除部22の電流や回転数等の駆動を設定する掃除制御部の機能を有する。掃除制御部の機能は、例えば二次電池21の温度上昇に応じて掃除部22の電流や回転数等の駆動を増加させる。本実施形態において、制御部25は、設定操作部26と電気的に接続されている。設定操作部26は、ユーザが掃除部22の動作を設定する部分である。掃除部22の動作としては、例えば強モード、中モード、弱モード、等の動作モードが設定可能となっている。設定操作部26は、任意の位置に配置されていてよいが、図示される例では、設定操作部26は、把持部20に配置されている。
また、掃除手段2は、所定のプログラム、パラメータ、設定内容等を記憶する記憶部27を備える。記憶部27は、不揮発性のものとすることが好ましい。なお、記憶部27に記憶されるデータは、数値そのものでもよいし、数値を所定の数式やプログラムによって算出するためのパラメータ等、数値と所定の関係を有する値でもよい。
さらに、電気掃除機1は、掃除手段2の運転状況から得られる掃除スタイル情報に基づいて、掃除手段2への二次電池21からの供給電力を変更可能な設定手段3を備える。掃除手段2への二次電池21からの供給電力は、一例として、二次電池21の放電電流とする。設定手段3は、掃除手段2の運転状況を検出する運転状況検出手段30と、掃除部22への二次電池21からの最適供給電力を算出する算出手段31と、掃除部22への二次電池21からの供給電力を算出手段31により算出された最適供給電力へと変更する電力変更手段32と、を有する。また、運転状況検出手段30により検出された掃除手段2の運転状況は、メモリである運転状況記憶手段33に記憶される。運転状況記憶手段33は、記憶部27の一部として構成されるものであってもよい。
ここで、「運転状況」とは、掃除手段2を用いた掃除時間、及び/又は、掃除手段2を用いた掃除時間内の掃除手段2による消費電力である。掃除スタイル情報とは、電気掃除機1のユーザによる掃除手段2を用いての掃除時間、及び/又は、掃除手段2を用いての掃除時間内の掃除手段2又は掃除部22の消費電力をいう。したがって、本実施形態において、運転状況検出手段30は、掃除時間を検出するタイマ、及び/又は、掃除時間内の掃除手段2又は掃除部22による消費電力を検出する電力検出手段である。
また、「掃除時間」とは、二次電池21の充電状態の解除から再度充電状態とするまでの掃除手段2の運転時間の総和をいう。すなわち、二次電池21の充電状態の解除から再度充電状態とするまでの間であって、掃除手段2が停止している場合には、その停止している間の時間は「掃除時間」としてカウントされない。
また、「消費電力」とは、二次電池21の充電状態の解除から再度充電状態とするまでの掃除手段2の運転時間内の消費電力の総和をいう。
すなわち、本実施形態において、掃除時間、消費電力は、二次電池21の充電状態の解除から再度充電状態とするまでが1回分として運転状況記憶手段33に記憶される。
二次電池21の充電状態とは、掃除手段2を充電装置に装着した状態、又は、充電装置により充電を開始した状態をいう。したがって、二次電池21の充電状態の解除とは、掃除手段2を充電装置から外したとき、又は、充電装置による充電を終了したときである。二次電池21が充電状態であるか否かは、充電状態検出手段である経過検出手段4により判断可能となっている。一例として、経過検出手段4は、検出部と、この検出部の検出に基づき二次電池21が充電状態であるか否かを判断する判断部と、を備える。
本実施形態において、検出部は、例えば掃除手段2の充電装置への装着の有無を検出する装着検出手段、あるいは、充電装置による二次電池21の充電の有無を検出する充電検出手段等である。検出部は、機械的なスイッチ、センサ等でもよいし、充電装置や制御部25等が備える充電完了を検知する検知回路等でもよい。また、判断部は、制御部25に備えられていてもよいし、制御部25とは別個に備えられていてもよい。
算出手段31は、所定時間内での掃除手段2への二次電池21からの供給電力の総和が所定の上限値を超えないように二次電池21の最適供給電力を算出する。算出手段31により算出される最適供給電力とは、掃除手段2を少なくとも所定時間に亘り運転し続けた場合でも二次電池21が電力を賄うことが可能な最大の供給電力である。
「所定時間」は、任意の時間としてよいが、好ましくは「運転状況」に基づいて設定される時間であって、本実施形態では、ユーザによる掃除時間の平均とする。
「所定の上限値」は、二次電池21の容量に応じて設定される値とする。好ましくは、「所定の上限値」は、二次電池21の最大供給可能電力又は定格電力又は電池容量よりも小さい値とする。すなわち、算出手段31により算出された最適供給電力で掃除手段2を所定時間運転した場合でも、その後短時間であれば掃除手段2を動作させることが可能となるように最適供給電力を算出することが好ましい。
設定手段3は、電気掃除機1の任意の位置に設けてよいが、例えば運転状況検出手段30、算出手段31、及び、電力変更手段32が掃除手段2の制御部25に設けられる。好ましくは、少なくとも電力変更手段32は、掃除制御部と共用される。つまり、電力変更手段32は、掃除制御部に予め備えられている機能、すなわち、二次電池21から掃除部22への通電時間又は通電量を制御することで、掃除部22の電流や回転数等の駆動を設定する機能、あるいは、二次電池21の温度上昇に応じて掃除部22の電流や回転数等の駆動を増加させる機能を利用することが好ましい。また、運転状況記憶手段33は、記憶部27に備えられていてもよい。
設定手段3により二次電池21の供給電力を変更する動作モードは、例えば自動モードあるいはおまかせモード等の専用モードとしてもよいし、強モード、中モード、弱モード等の通常の動作モードにおける二次電池21の供給電力を変更してもよい。
次に、第1の実施形態の動作について説明する。
掃除を開始する際には、制御部25が掃除部22を駆動させる信号を生成し、出力することで掃除部22を駆動させる。本実施形態では、ユーザが設定操作部26を操作することで生成された信号を制御部25により受け取り、この受け取った信号に応じて制御部25が掃除部22を駆動させる信号を生成する。運転状況検出手段30は、掃除部22が駆動すると、運転状況、すなわち運転時間及び/又は掃除手段2の消費電力の計測を開始する。
駆動された掃除部22は、塵埃を被掃除部から塵埃収集部23へと移動させる。掃除部22により移動させた塵埃は、塵埃収集部23に蓄積される。
掃除を終了する際には、制御部25が掃除部22を停止させる信号を生成し、出力することで掃除部22を停止させる。本実施形態では、ユーザが設定操作部26を操作することで生成された信号を制御部25により受け取り、この受け取った信号に応じて制御部25が掃除部22を停止させる信号を生成する。
運転状況検出手段30は、掃除部22が停止すると、運転状況の計測を終了する。運転状況検出手段30により計測された運転状況は、運転状況記憶手段33により記憶される。
このとき、本実施形態においては、二次電池21の充電状態の解除から再度充電状態となるまでの間は、運転時間及び/又は消費電力が累積されて運転状況記憶手段33により記憶される。
算出手段31では、運転状況記憶手段33に記憶された運転状況に基づく所定時間内において、掃除手段2への二次電池21からの供給電力の総和が所定の上限値を超えないように、二次電池21の最適供給電力を算出する。好ましくは、算出手段31は、運転状況記憶手段33に記憶された複数回分の運転状況に基づく所定時間内において、掃除手段2への二次電池21からの供給電力の総和が所定の上限値を超えないように、最適供給電力を算出する。電力変更手段32では、算出手段31により算出された最適供給電力となるように二次電池21から掃除部22への供給電力を変更設定する。
本実施形態の電気掃除機1の制御を図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、図3(a)に示すように、ステップS1において、掃除手段2の運転を開始するとともに、運転状況検出手段30により運転状況の計測を開始する。
次いで、ステップS2において、掃除手段2の運転を停止すると、運転状況検出手段30による運転状況の計測を終了する。
さらに、ステップS3において、運転状況検出手段30により検出した運転状況を運転状況記憶手段33に一時値として加算して記憶する。
また、ステップS4において、掃除手段2が充電状態となったか否かを経過検出手段4により判断する。
ステップS4において、掃除手段2が充電状態となっていないと判断した場合、つまりステップS4のNOの場合には、そのまま処理を終了する。一方、ステップS4において、掃除手段2が充電状態となったと判断した場合、つまりステップS4のYESの場合には、ステップS5において、一時値を掃除時間として運転状況記憶手段33に記憶し、一時値をリセットして処理を終了する。
また、二次電池21の最適供給電力を設定する際には、図3(b)に示すように、ステップS6において、算出手段31により、二次電池21の最適供給電力を算出し、ステップS7において、電力変更手段32が、二次電池21の供給電力を、ステップS6で算出された最適供給電力に設定し、処理を終了する。なお、電力変更手段32により設定された最適供給電力は、所定回分の掃除時間が経過する毎に変更されてもよいし、ユーザからの指令に応じて変更されてもよい。
このように、第1の実施形態によれば、掃除手段2の運転状況から得られる掃除スタイル情報に基づいて、二次電池21の供給電力を変更可能とすることで、ユーザの掃除スタイルに応じた掃除が可能になる。
例えば、運転状況として、掃除手段2による掃除時間を含むことで、ユーザが通常どのくらいの時間掃除をしているかを情報として取得できる。
また、運転状況として、掃除手段2による掃除時間内の消費電力を含むことで、ユーザが通常どのくらいの時間、どの程度の掃除手段2のパワーで掃除をしているかを情報として取得できる。
したがって、これら運転状況から、ユーザの掃除スタイルを精度よく取得可能となる。
そして、設定手段3が、所定時間内での二次電池21の供給電力の総和が所定の上限値を超えないように二次電池21の供給電力を変更可能とすることで、ユーザが設定手段3により設定された供給電力で掃除手段2を使用する場合、少なくとも所定時間掃除をすることが可能となる。そのため、ユーザが二次電池21による運転可能時間のリミットを気にすることなく掃除をすることが可能になる。
例えば、設定手段3が二次電池21の供給電力を設定するための「所定時間」として、掃除手段2の運転状況の掃除時間の平均値を用いることで、ユーザが掃除手段2を通常通り使用した場合に二次電池21による運転可能時間のリミットを超えないように二次電池21の供給電力を設定できる。
また、二次電池21の充電状態の解除から再度充電状態とするまでの運転時間の総和を掃除時間として、この掃除時間、又は、この掃除時間内の消費電力に基づいて、設定手段3により二次電池21の供給電力を変更することで、二次電池21を再度充電状態とするまでの間に掃除手段2を停止した場合、すなわち充電をするまでの間に掃除手段2によって繰り返し掃除をした場合でも、それらの運転時間の総和を1回分の掃除時間として算出できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について、図4を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態において、「掃除時間」とは、所定のタイミングから一日分の運転時間の総和をいう。
したがって、「消費電力」とは、所定のタイミングから一日分の運転時間内の消費電力の総和をいう。
すなわち、本実施形態において、掃除時間、消費電力は、所定のタイミングから一日分が1回分として運転状況記憶手段33に記憶される。
所定のタイミングは、予め設定されている時刻等のタイミングでもよいし、ユーザにより指定された任意のタイミングでもよい。例えば、午前0時から午後12時までの24時間であってもよいし(この場合には「所定のタイミング」が午前0時)ユーザのライフスタイルに合わせた一日のカウント方法、例えば午前8時から次の日の午前8時までの24時間等であってもよい(この場合には「所定のタイミング」が午前8時)。また、ここでいう一日とは、24時間に限られるものではなく、ユーザが通常掃除を行う時間、午前7時~午後9時のような時間を一日としてもよい。ユーザがタイミングを指定する際には、任意のタイミング入力手段を用いてよい。タイミング入力手段としては、設定操作部26を用いてもよいし、掃除手段2に設けられたその他の専用又は兼用のボタンやキー等を用いてもよいし、掃除手段2と通信可能な他の機器を用いてもよい。
また、所定のタイミングから一日が経過したか否かは、経過検出手段4により判定される。経過検出手段4の検出部としては、例えば所定のタイミングから計時を開始するタイマが用いられる。また、判断部は、検出部により所定のタイミングから一日、すなわち24時間が経過したか否かを判断する。
そして、設定手段3は、掃除手段2の運転状況から得られる掃除スタイル情報に基づいて、二次電池21の供給電力を変更可能である。
本実施形態の電気掃除機1の制御を図4のフローチャートを参照して説明する。第1の実施形態と同様の処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ステップS3の後、ステップS4に代えて、ステップS8において、所定のタイミングから一日経過したか否かを経過検出手段4により判断する。
ステップS8において、一日経過していないと判断した場合、つまりステップS8のNOの場合には、そのまま処理を終了する。一方、ステップS8において、一日経過したと判断した場合、つまりステップS8のYESの場合には、ステップS5に進む。
このように、所定のタイミングから一日分の運転時間の総和を掃除時間として、この掃除時間、又は、この掃除時間内の消費電力に基づいて、設定手段3により二次電池21の供給電力を変更することで、一日の間に掃除手段2により複数回掃除をし、かつ、複数回二次電池21を充電していたユーザであっても、二次電池21の一度の充電で同等の掃除が可能となるように設定手段3によって二次電池21の供給電力を設定できる。
なお、各実施形態において、設定手段3は、掃除時間を任意の数で割った値に基づいて、二次電池21の供給電力を変更可能としてもよい。掃除時間を割る値は、任意に予め設定されていてもよいが、好ましくはユーザにより指定された任意の値とする。ユーザが値を指定する際には、任意の値入力手段を用いてよい。値入力手段としては、設定操作部26を用いてもよいし、掃除手段2に設けられたその他の専用又は兼用のボタンやキー等を用いてもよいし、掃除手段2と通信可能な他の機器を用いてもよい。
このようにすることで、例えば、ユーザが一日に掃除手段2により掃除したい回数を値入力手段によって設定すると、設定手段3が、掃除時間をその回数で割った値に基づいて、つまり複数回掃除をする場合の一回分に適した二次電池21の供給電力を設定することとなる。したがって、例えばユーザが一日に複数回、強運転の掃除及び充電をしたい場合に適した二次電池21の供給電力を設定可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について、図5ないし図7を参照して説明する。なお、各実施形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態において、図5及び図6に示されるように、電気掃除機1は、掃除スタイル情報を表示手段5に表示可能となっている。表示手段5は、掃除手段2が備えるものであっても、掃除手段2に固設されていてもよいが、本実施形態においては、掃除手段2とは別個の外部装置とする。一例として、表示手段5は、所定のプログラムがインストールされたスマートフォン等の端末が用いられる。これに限らず、表示手段5は、携帯電話、タブレットPC、ノートPC、デスクトップPC等でもよい。
さらに、本実施形態において、掃除手段2は、通信部28を備える。通信部28により、掃除手段2は、表示手段5との間で所定の信号及び情報の送受信が可能となっている。つまり、通信部28は、信号及び情報を送信する送信部の機能、及び、信号及び情報を受信する受信部の機能を有する。
表示手段5は、表示対象である表示部50を備える。本実施形態において、表示部50は、液晶等のディスプレイとする。
また、表示手段5は、制御部51を備える。
制御部51は、主制御部510を有する。主制御部510は、例えば、中央処理装置としてのCPUや、一時記憶装置としてのRAM、記憶装置としてのEEPROM、ROMや、入出力インタフェース等がバスを介して接続されたマイクロコンピュータである。
さらに、制御部51は、表示制御部511を有する。表示制御部511は、表示部50の表示を制御する。
また、表示手段5は、記憶部52を備える。記憶部52には、掃除手段2の記憶部27と同様に、所定のプログラム、パラメータ、設定内容等が記憶される。記憶部52は、不揮発性のものとすることが好ましい。
さらに、表示手段5は、通信部53を備える。通信部53は、掃除手段2の通信部28との間で無線通信により所定の信号、情報の送受信が可能となっている。通信部28及び通信部53のインタフェースは特に限られるものではないが、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の公知の技術を適用することができる。また、通信部28及び通信部53は有線接続されるものであってもよい。この場合のインタフェースも特に限られるものではないが、例えば、USB等の公知の技術を適用することができる。
なお、表示手段5は、二次電池等の電源により駆動するが、表示手段5が掃除手段2と有線接続される場合や、表示手段5が掃除手段2に固設される場合等は、掃除手段2の二次電池21から給電されるものであってもよい。
図7に表示部50の一表示例を示す。この例では、掃除スタイル情報として、ユーザが掃除した日付とそのときの掃除時間及び消費電力が示される。例えば、表示制御部511は、記憶部、あるいは記憶部に記憶されている掃除時間及び消費電力をすべて表示部50に表示させてもよいし、ユーザの操作に応じて任意の期間、あるいは予め決められている所定回数分の掃除時間及び消費電力を表示部50に表示させてもよい。表示部50への表示態様は任意であるが、例えば表示部50に表示可能な掃除時間及び消費電力が多数の場合、表示制御部511は、所定の複数回分ずつを表示部50に表示させ、ユーザの入力操作等に応じて表示画面を切り換えるように制御してもよいし、表示部50がタッチパネルの場合、そのスワイプ操作等に応じて連続的にスクロール表示させるように制御をしてもよい。
このように、ユーザの掃除スタイル情報を表示制御部511により表示させることで、その表示を参照して、ユーザが所望する二次電池21の供給電力を自己決定可能となる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について図8ないし図10を参照して説明する。なお、各実施形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態において、表示制御部511により表示させる掃除スタイル情報として、ユーザに掃除スタイルを提案する情報を含む。
また、表示制御部511は、掃除スタイル情報に基づき、設定手段3による二次電池21の供給電力の設定の要否をユーザに問うモード(提案電力モード)を有する。
電気掃除機1は、入力部を備える。入力部は、例えば設定操作部26等、掃除手段2に設けられていてもよいが、本実施形態では、表示手段5の表示部50をタッチパネルディスプレイ等とすることにより、表示部50に入力部の機能を持たせている。すなわち、ユーザは、表示制御部511によって表示部50に表示される掃除スタイルを提案する情報を含む掃除スタイル情報を参照しながら入力部によって設定手段3による二次電池21の供給電力の変更の要否、及び/又は、二次電池21の供給電力の変更時の調整の程度を入力することが可能となっている。
そのため、本実施形態の表示制御部511は、表示部50から入力された入力情報を主制御部510へ渡す処理を行うことが可能となっている。
そして、設定手段3は、掃除スタイル情報に基づく入力部からの入力に応じて二次電池21の供給電力を変更可能である。
本実施形態の制御について、図9のフローチャートも参照して説明する。各実施形態と同様の処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ステップS6の後、ステップS10において、表示制御部511は、算出手段31により算出された最適供給電力への設定の提案を表示部50に表示させる。本実施形態では、算出手段31が掃除手段2に備えられるため、表示制御部511からの要求信号に応じて算出手段31により算出された最適供給電力を示す信号又はパラメータが通信部28,53を介して送受信されて表示制御部511に受け取られ、表示制御部511が受け取った信号又はパラメータに応じて最適供給電力への設定の提案を表示部50に表示させる。
次いで、ステップS11において、入力部の入力によって二次電池21の供給電力が設定されるか否かを設定判断部により判断する。本実施形態において、設定判断部は、表示制御部511に備えられるが、これに限らず、表示制御部511とは別個に制御部51等に備えられていてもよい。
ステップS11において、供給電力が設定されないと判断した場合、つまりステップS11のNOの場合、設定手段3は二次電池21の供給電力を維持し、処理を終了する。つまり、本実施形態では、表示手段5から掃除手段2に対し、二次電池21の供給電力を変更するための信号又はパラメータが送信されない。
また、ステップS11において、供給電力が設定されると判断した場合、つまりステップS11のYESの場合、ステップS12において、入力部の入力に応じて供給電力が調整されるか否かを調整判断部により判断する。本実施形態において、調整判断部は、表示制御部511に備えられるが、これに限らず、表示制御部511とは別個に制御部51等に備えられていてもよい。また、調整判断部と設定判断部とは、同一の判断部としてもよい。
ステップS12において、供給電力が調整されないと判断した場合、つまりステップS12のNOの場合、ステップS13において、設定手段3は、提案した最適供給電力に設定し、処理を終了する。
ステップS11ないしステップS13に応じた表示部50の一表示例を図10(a)に示す。この例は、ユーザに掃除スタイルとして、掃除手段2の運転のパワー、つまり二次電池21の供給電力の設定を提案する提案画面であって、例えばユーザの通常の掃除スタイルが強運転を主体としている場合である。ユーザは表示部50の表示を参照し、入力部により二次電池21の供給電力の設定を希望することを選択すると、選択により生成された信号又はパラメータが表示制御部511により生成され、その信号又はパラメータが通信部53,28を介した通信により設定手段3に渡される。設定手段3は、受け取った信号又はパラメータに応じて二次電池21の供給電力を変更する。
また、ステップS12において、供給電力が調整されると判断した場合、つまりステップS12のYESの場合、ステップS14において、設定手段3は、二次電池21の供給電力を、調整された供給電力に設定し、処理を終了する。ステップS11,S12,S14に応じた表示部50の他の表示例を図10(b)に示す。この例は、ユーザに掃除スタイルとして、掃除手段2のパワー、つまり二次電池21の供給電力の設定を提案する提案画面であって、例えばユーザの通常の掃除スタイルが強運転を主体とする場合であり、ユーザに運転の調整を可能とする場合である。すなわち、表示制御部511は、一例として、運転の調整を設定するスライダ等のオブジェクトOB1と、設定を指示するボタン等のオブジェクトOB2と、を表示部50に表示させる。ユーザは、表示部50のオブジェクトOB1をスライド操作することで、二次電池21の供給電力を、提案される最適供給電力に対し、より強くするのか、より弱くするのかを調整できる。デフォルト表示では、スライダが「お勧め」の箇所に設定されている。そして、表示を参照したユーザが、表示部50において、オブジェクトOB1を所望の位置にスライド操作し、オブジェクトOB2を押下すると、表示制御部511によりオブジェクトOB1のスライド位置に応じた信号又はパラメータが生成され、その信号又はパラメータが通信部53,28の通信により設定手段3に渡される。設定手段3では、受け取った信号又はパラメータに応じて二次電池21の供給電力を変更する。
このように、表示制御部511により表示させる掃除スタイル情報に、ユーザへの掃除スタイルの提案を含むことで、表示を参照したユーザが、必要に応じて提案された掃除スタイルに応じて二次電池21の供給電力を設定可能となり、ユーザの掃除スタイルに応じた掃除が可能となる。
また、設定手段3が、掃除スタイル情報に基づく入力部からの入力に応じて二次電池21の供給電力を変更可能とすることで、入力部を介して、ユーザが二次電池21の供給電力を変更するか否かを自分の意志で決定できる。
さらに、入力部に入力に応じて、設定手段3が、二次電池21の供給電力を調整可能とすることで、提案された掃除スタイルに対して、ユーザが掃除場所の広さ等に応じて、二次電池21の供給電力を好みで設定できる。
しかも、掃除スタイル情報を表示する表示部50に入力部の機能を備えることで、ユーザが表示部50の表示を参照しつつ、その表示部50を用いて二次電池21の供給電力を容易に変更できる。
なお、第3及び第4の実施形態において、設定手段3は、表示手段5に配置されていてもよい。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について図11を参照して説明する。なお、各実施形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態において、設定手段3は、正規分布関数に基づき所定時間内での二次電池21の供給電力の総和が所定の上限値を超えないように二次電池21の供給電力を変更可能とする。例えば、掃除手段2による複数回の掃除時間からその平均と3σ(σは標準偏差)との和を算出し、この和により二次電池21の所定の上限値を除することで二次電池21の供給電力を設定する。図11には、5回分の掃除時間と、二次電池21の所定の上限値である電池容量と、から二次電池21の供給電力として放電電流を算出する例を示す。
本実施形態によれば、ユーザが設定手段3により設定された供給電力で掃除手段2を使用する場合、ユーザが二次電池21による運転可能時間のリミットを気にすることなく掃除をしても、二次電池21が残量不足となる可能性をより低減できる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について図12ないし図14を参照して説明する。なお、各実施形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の電気掃除機1は、ネットワーク6に接続されるサーバ7とともに、電気掃除システムSを構成している。
ネットワーク6は、インターネット等の外部ネットワークである。ネットワーク6は、ホームゲートウェイ等の中継手段を介して電気掃除機1と有線又は無線により接続可能となっている。本実施形態において、ネットワーク6は、掃除手段2の通信部28と、表示手段5の通信部53と、の少なくともいずれかと無線接続可能となっている。サーバ7は、ネットワーク6に接続され、ネットワーク6を介してデータを送受信可能であるとともに、データを集積及び出力可能となっている。
そして、本実施形態に係る電気掃除システムSでは、電気掃除機1の通信部28又は通信部53により送信された情報をサーバ7に集積可能となっている。
サーバ7は、通信部70と、制御部71と、記憶部72と、を有する。通信部70は、ネットワーク6を介して情報、信号、パラメータを送受信する。制御部71は、サーバ7全体を制御する。制御部71は、例えば、中央処理装置としてのCPUや、一時記憶装置としてのRAM、記憶装置としてのEEPROM、ROMや、入出力インタフェース等がバスを介して接続されたマイクロコンピュータである。
記憶部72には、電気掃除機1の掃除手段2による掃除スタイル情報が集積される。記憶部72に集積される掃除スタイル情報は、電気掃除機1の掃除手段2から所定のタイミングで出力されてもよいし、表示手段5を介して出力されてもよい。所定のタイミングとは、例えば、電気掃除機1の掃除手段2による1回分の掃除が終了したとき等でもよいし、ユーザが所定の操作をしたとき等でもよい。また、これらの情報は、通信部28からネットワーク6を介してサーバ7の通信部70に直接送信されてもよいし、通信部28から送信された情報を表示手段5に送信して記憶部52に一時的に記憶し、表示部50に表示される所定の入力画面等からのユーザの入力にしたがって、表示手段5の通信部53からネットワーク6を介してサーバ7の通信部70に送信されてもよい。
また、記憶部72には、ユーザの属性情報がさらに集積されてもよい。好ましくは、ユーザの属性情報は、そのユーザの掃除スタイル情報に関連して、記憶部72に記憶される。
ユーザの属性情報とは、任意に設定してよいが、例えばユーザの同居家族の種別、子供の有無、ペットの有無、性別、年齢、就業形態、婚姻の有無、住居タイプ等の情報である。住居タイプの情報には、一例として、掃除エリアの形状、掃除エリアの被掃除部である床面の種類、居住地域等が含まれる。記憶部72に記憶されるユーザの属性情報は、一ユーザにつき一種類でも複数種類でもよい。
これらユーザの属性情報は、表示手段5を介してユーザにより入力されてもよいし、掃除手段2の記憶部27や表示手段5の記憶部52等にユーザの属性情報が記憶されている場合には、その情報の少なくとも一部を利用してもよい。好ましくは、ユーザの属性情報は、表示部50に表示される所定の情報設定画面からユーザが入力可能となっている。
図13にサーバ7の記憶部72に集積されるユーザの属性情報の一例を示す。図13に示す例では、記憶部72には、ユーザの属性情報がユーザ毎にデータテーブルとして集積されるとともに、ユーザ毎に掃除スタイル情報が集積される。
なお、表示手段5からサーバ7の記憶部72にユーザの属性情報を集積する際には、通信部53から情報を送信する前に、ユーザに属性情報をサーバ7に集積してよいか否かを確認する表示を出力することが好ましい。
また、電気掃除システムSは、サーバ7で集積された掃除スタイル情報から得られた値をデフォルト値として表示可能とするデフォルト値表示制御部を備える。
デフォルト値表示制御部は、サーバ7の記憶部72に集積された掃除スタイル情報から得られた値をデフォルト値として、ユーザによって表示手段5の表示部50で閲覧可能に表示させる。サーバ7の記憶部72に集積された掃除スタイル情報から得られた値とは、サーバ7の記憶部72に集積された他のユーザの掃除スタイル情報において、それらの平均値や最頻値等をいう。例えば、掃除スタイル情報から得られた値としては、掃除時間、あるいは、設定手段3により設定された二次電池21の供給電力に関する値である。この値は、制御部71により演算されて出力されてもよいし、サーバ7の通信部70から出力された値を、通信部53を介して受け取った表示手段5の主制御部510等で演算して求めてもよい。
好ましくは、デフォルト値表示制御部により表示させるデフォルト値は、サーバ7の記憶部72に集積されたユーザの属性情報を加味した得られた値とする。すなわち、ユーザが属性情報を入力した場合には、サーバ7の記憶部72に集積された掃除スタイル情報を示す値のうち、ユーザにより入力されたユーザの属性情報と同一又は類似する属性情報を有する他のユーザによりサーバ7の記憶部72に集積された値でもよいし、同一又は類似する情報を有する他のユーザが複数いる場合には、それら他のユーザの掃除スタイル情報の平均値や最頻値等でもよい。この値は、制御部71により演算されて出力されてもよいし、サーバ7の通信部70から出力された値を、通信部53を介して受け取った表示手段5の主制御部510等で演算して求めてもよい。
すなわち、デフォルト値表示制御部は、入力されたユーザの属性情報に基づき、そのユーザと同一又は類似するユーザの掃除スタイル情報のデフォルト値を表示させるモード(診断モード)を有する。
本実施形態において、デフォルト値表示制御部の機能は、表示制御部511に備えられるものとするが、これに限らず、表示制御部511とは別個に表示手段5や掃除手段2に備えられていてもよい。
サーバ7からの値の出力は、ユーザにより属性情報が集積されると自動的に行われてもよいし、ユーザが読み出し等の別途の操作を入力することに応じて行われてもよい。
さらに、サーバ7の記憶部72に集積する情報は、一ユーザにつき一群に限られず、一ユーザにつき複数群集積されてもよい。その場合には、集積された日付等を紐付けてサーバ7の記憶部72に集積しておくことで、以前に設定した値や情報を選択的にサーバ7から出力できるようにしてもよい。
図14に表示部50の一表示例を示す。この例は、ユーザと類似又は同一の属性情報を有する他のユーザの掃除スタイル情報から得られたデフォルト値として、掃除手段2のパワー、つまり二次電池21の供給電力を示すものであって、デフォルト値が最大供給電力の80%である場合を示す。
このように、塵埃情報を電気掃除機1からサーバ7に集積することで、ユーザの掃除スタイルに関する情報を取得し、有効活用できる。
また、サーバ7に集積された掃除スタイル情報から得られた値をデフォルト値として表示可能とすることで、デフォルト値を介して、他のユーザの掃除スタイルを知ることができる。
さらに、掃除スタイル情報に関連して、ユーザの属性情報をサーバ7に集積可能とすることで、複数のユーザの属性毎の情報を得ることができる。
また、ユーザの属性情報を加味してサーバ7で集積された掃除スタイル情報から得られた値を、デフォルト値として表示可能とすることで、ユーザが自らの属性情報と同一又は類似した属性情報を有する他のユーザの掃除スタイルを知ることができる。
特に、ユーザの属性情報に、ユーザの掃除エリアに関する情報を含むことで、同一又は類似する掃除エリアを掃除する同一又は類似する属性情報の他のユーザの掃除スタイルを知ることができる。
そして、例えばユーザが掃除手段2を初めて使用する際に、属性情報を入力することにより表示されたデフォルト値を参照することで、自分に適していると予想される掃除スタイルを知ることができる。
なお、第6の実施形態において、設定手段3は必須の構成ではない。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について図15を参照して説明する。なお、各実施形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の電気掃除機1は、第5の実施形態に加えて、サーバ7に集積された掃除スタイル情報から得られた値をユーザが二次電池21の供給電力を変更可能なものである。
ユーザはデフォルト値表示制御部により表示されるデフォルト値に基づき、設定手段3を利用して二次電池21の供給電力を変更可能である。すなわち、デフォルト値表示制御部は、入力されたユーザの属性情報に基づき、そのユーザと同一又は類似するユーザの掃除スタイル情報のデフォルト値を表示させるモード(診断モード)において、設定手段3により二次電池21の供給電力のデフォルト値への設定の要否をユーザに問うように構成されている。
本実施形態において、電気掃除機1は、設定入力部を備える。設定入力部は、例えば設定操作部26等、掃除手段2に設けられていてもよいが、本実施形態では、表示手段5の表示部50をタッチパネルディスプレイ等とすることにより、表示部50に設定入力部の機能を持たせている。すなわち、ユーザは、表示制御部511によって表示部50に表示されるデフォルト値を参照しながら設定入力部によって設定手段3による二次電池21の供給電力の変更の要否、及び/又は、二次電池21の供給電力の変更時の調整の程度を入力することが可能となっている。
そのため、本実施形態の表示制御部511は、表示部50から入力された入力情報を主制御部510へ渡す処理を行うことが可能となっている。
そして、設定手段3は、デフォルト値に基づく設定入力部からの入力に応じて二次電池21の供給電力を変更可能である。
図15(a)に表示部50の一表示例を示す。この例は、ユーザと類似又は同一の属性情報を有する他のユーザの掃除スタイル情報から得られたデフォルト値として、掃除手段2のパワー、つまり二次電池21の供給電力を示すものであって、デフォルト値が最大供給電力の80%である場合を示し、そのデフォルト値への設定を提案する提案画面である。ユーザは表示部50の表示を参照し、設定入力部により二次電池21の供給電力の設定を希望することを選択すると、選択により生成された信号又はパラメータが表示制御部511により生成され、その信号又はパラメータが通信部53,28を介した通信により設定手段3に渡される。設定手段3は、受け取った信号又はパラメータに応じて二次電池21の供給電力を変更する。
また、図15(b)に表示部50の他の表示例を示す。この例は、ユーザと類似又は同一の属性情報を有する他のユーザの掃除スタイル情報から得られたデフォルト値として、掃除手段2のパワー、つまり二次電池21の供給電力を示すものであって、デフォルト値が最大供給電力の80%である場合を示し、ユーザにそのデフォルト値への設定又は調整を提案する提案画面である。すなわち、表示制御部511は、一例として、調整を設定するスライダ等のオブジェクトOB3と、設定を指示するボタン等のオブジェクトOB4と、を表示部50に表示させる。ユーザは、表示部50のオブジェクトOB3をスライド操作することで、二次電池21の供給電力を、表示されるデフォルト値に対し、より強くするのか、より弱くするのかを調整できる。デフォルト表示では、スライダが「お勧め」の箇所に設定されている。そして、表示を参照したユーザが、表示部50において、オブジェクトOB3をスライド操作し、オブジェクトOB4を押下すると、表示制御部511によりオブジェクトOB3のスライド位置に応じた信号又はパラメータが生成され、その信号又はパラメータが通信部53,28の通信により設定手段3に渡される。設定手段3では、受け取った信号又はパラメータに応じて二次電池21の供給電力を変更する。
このように、表示制御部511により表示させたデフォルト値に基づく設定入力部からの入力に応じて設定手段3が二次電池21の供給電力を変更可能とすることで、設定入力部を介して、ユーザがデフォルト値に応じて二次電池21の供給電力を変更するか否かを自分の意志で決定できる。
また、表示制御部511により表示されるデフォルト値が、ユーザの属性情報を加味されて得られた値であるため、その値に基づき設定入力部によって二次電池21の供給電力の変更を設定することで、ユーザが自らの属性情報と同一又は類似した属性情報を有する他のユーザと同様の掃除スタイルを容易に実現できる。
特に、ユーザが掃除手段2を初めて使用する際には、属性情報を入力することにより表示されたデフォルト値を参照して二次電池21の供給電力を変更することで、最初から自分に適していると予想される掃除スタイルで掃除手段2を使用できる。
さらに、設定入力部に入力に応じて、設定手段3が、二次電池21の供給電力を調整可能とすることで、表示されるデフォルト値に対して、ユーザが掃除場所の広さ等に応じて、二次電池21の供給電力を好みで設定できる。
また、上記の各実施形態において、表示部50の表示例は、あくまでも一例であり、各画面において表示される表示態様、表示内容、GUIは、これらの形態に特に限られるものではない。
さらに、表示制御部511は、各表示を表示部50に表示させるものとしたが、これに限らず、例えば壁面や床面等、表示機能を備えない表示対象に各表示を表示させるようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲をこれらの実施形態に限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。