JP2022093929A - アルファヒドロキシ酸を含む多相組成物 - Google Patents

アルファヒドロキシ酸を含む多相組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】皮膚等のケラチン性物質への塗布時の良好な感触と、テクスチャにおける大きな改善とを提供することができ、塗布後の不快感を抑制する、多相組成物を提供すること。【解決手段】本発明は、少なくとも1つの油性相と少なくとも1つの水相とを含む多相化粧用組成物であって、(a)少なくとも1種の極性油、(b)少なくとも1種の非極性油、(c)少なくとも1種のアルファヒドロキシ酸、及び(d)水を含み、油性相の量が、組成物の総質量に対して4~10質量%の範囲内であり、(a)極性油の(b)非極性油に対する質量比が1超であり、(c)アルファヒドロキシ酸の量が、組成物の総質量に対して1.5~5質量%の範囲内であり、油性相と水相とが、静止状態で2つの別々の層を形成する、多相化粧用組成物に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、少なくとも1種のアルファヒドロキシ酸を含む多相組成物、好ましくはこれを含む化粧用組成物に関する。
水相と油性相とを含む多相組成物は、低い粘性のために、有用性における利便性を有する。加えて、エマルション組成物が有するような白色がかった外観を示さないため、外観における別の利便性を有する。
例えば、国際公開第2014/098254号パンフレットは、(a)少なくとも1種の油を含む少なくとも1つの油性相、(b)少なくとも1種のアルコールを含む少なくとも1つのアルコール相、及び(c)少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含む少なくとも1つの非イオン性界面活性剤相を含み、非イオン性界面活性剤が、例えば8~24個の炭素原子、好ましくは12~22個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和鎖を有する、ポリオールと脂肪酸とのエステル、及び10~200の複数のアルキレンオキシドを有する、そのアルコキシル化誘導体から選択される、無水化粧用組成物を開示している。
また、欧州特許出願公開第3157949(A1)号明細書は、無水組成物であって、少なくとも1種の油を含む少なくとも1つの油性相(A)、少なくとも1種のポリオールを含む少なくとも1つの無水非油性相(B)、9超のHLBを有する少なくとも1種の非イオン性界面活性剤(i)、無水組成物の質量に対して少なくとも0.2質量%の分量における、9以下のHLBを有する少なくとも1種の非イオン性界面活性剤(ii)を含み、非イオン性界面活性剤(i)と非イオン性界面活性剤(ii)とは、5.5~12.5の質量比で組成物中に存在し、該相(A)と(B)とは視覚的に互いに異なる、無水組成物を開示している。
ヒドロキシ酸、例えばアルファ-ヒドロキシ酸(AHA)は、化粧品分野及び皮膚科学分野において、角質除去剤(exfoliant)/ピーリング剤として一般に使用されている。AHAが、角質層においてプロテアーゼを活性化させて、コルネオデスモソームの分解を増大させる一方で、真皮層においては、AHAはコラーゲンの形成を促進しうることが周知である。その後、これが皮膚の落屑をもたらし、これによって皮膚の状態が改善される。更に、AHAはまた、最も可能性が高いことには、皮脂産生に関連する酵素活性化及びタンパク質機能を標的化することによって、顔面の毛穴及び黒色面皰を減少させることも報告されている。
一方で、高濃度のアルファヒドロキシ酸は皮膚のテクスチャを有意に改善しうるが、アルファヒドロキシ酸が、塗布時及び塗布後にかなりの不快さ(赤み、刺痛、及び/又は灼熱感)をもたらすことも知られている。今のところ、アルファヒドロキシ酸を高濃度で含みながら、皮膚の不快さを抑制する製剤の報告はない。
国際公開第2014/098254号パンフレット 欧州特許出願公開第3157949(A1)号明細書
Walter NollのChemistry and Technology of Silicones(1968年)、Academic Press
本発明の目的は、皮膚等のケラチン性物質への塗布時の良好な感触と、テクスチャにおける大きな改善とを提供することができ、塗布後の不快感を抑制する、多相組成物を提供することである。
本発明の上記の目的は、少なくとも1つの油性相と少なくとも1つの水相とを含む多相化粧用組成物であって、
(a)少なくとも1種の極性油、
(b)少なくとも1種の非極性油、
(c)少なくとも1種のアルファヒドロキシ酸、及び
(d)水を含み、
油性相の量が、組成物の総質量に対して4~10質量%の範囲内であり、
(a)極性油の(b)非極性油に対する質量比が1超であり、
(c)アルファヒドロキシ酸の量が、組成物の総質量に対して1.5~5質量%の範囲内であり、
油性相と水相とが、静止状態で2つの別々の層を形成する、多相化粧用組成物によって達成することができる。
(a)極性油は、少なくとも1種のエーテル油を含んでもよい。
エーテル油は、次の式:
R1-O-R2
[式中、
R1及びR2の各々は、独立して、直鎖状、分枝状、又は環状のC4~C24アルキル基、好ましくはC6~C18アルキル基、より好ましくはC8~C12アルキル基を示す]によって表すことができる。
(b)非極性油は、少なくとも1種の炭化水素油を含んでもよい。
(b)非極性油は、少なくとも1種の天然油を含んでもよい。
(a)極性油の(b)非極性油に対する質量比は、1以上、より好ましくは1.5以上、よりいっそう好ましくは2以上、特に2.3以上であってもよく、且つ/又は10以下、好ましくは7以下、より好ましくは5以下、よりいっそう好ましくは4以下、特に3以下であってもよい。
(c)アルファヒドロキシ酸は、少なくとも1種のアルキルアルファヒドロキシ酸を含んでもよい。
(a)極性油の量は、組成物の総質量に対して、2質量%以上、好ましくは3質量%以上、より好ましくは4質量%以上、よりいっそう好ましくは4.5質量%以上であってもよく、且つ/又は9.5%以下、好ましくは9質量%以下、より好ましくは8質量%以下、よりいっそう好ましくは7質量%以下であってもよい。
(b)非極性油の量は、組成物の総質量に対して、0.5質量%以上、好ましくは1質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、よりいっそう好ましくは1.8質量%以上であってもよく、且つ/又は5%以下、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下、よりいっそう好ましくは2質量%以下であってもよい。
組成物は、二相組成物であってもよい。
組成物は、少なくとも1種の化粧料として活性な成分を更に含んでもよい。
組成物は、少なくとも1種の化粧料として許容される親水性有機溶媒を更に含んでもよい。
組成物は、1又は複数の微粒子状物質を、組成物の総質量に対して、5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下、よりいっそう好ましくは0.5質量%以下、特に0.1質量%以下の量で含んでもよく、又は組成物は微粒子状物質を含まない。
組成物は、1又は複数の界面活性剤を、組成物の総質量に対して、5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下、よりいっそう好ましくは0.5質量%以下、特に0.1質量%以下の量で含んでもよく、又は組成物は界面活性剤を含まない。
本発明はまた、皮膚等のケラチン性物質をケア及び/又はコンディショニングするための非治療的美容方法であって、
少なくとも1つの油性相と少なくとも1つの水相とを含む多相化粧用組成物であって、
(a)少なくとも1種の極性油、
(b)少なくとも1種の非極性油、
(c)少なくとも1種のアルファヒドロキシ酸、及び
(d)水を含み、
油性相の量が、組成物の総質量に対して4~10質量%の範囲内であり、
(a)極性油の(b)非極性油に対する質量比が1超であり、
(c)アルファヒドロキシ酸の量が、組成物の総質量に対して1.5~5質量%の範囲内であり、
油性相と水相とが、静止状態で2つの別々の層を形成する、多相化粧用組成物を、ケラチン性物質に塗布する工程を含む、非治療的美容方法に関する。
鋭意検討の結果、発明者は、驚くべきことに、特定のタイプの油を特定の量の比で組み合わせることで、高濃度のアルファヒドロキシ酸に起因する皮膚の不快さを抑制し、塗布時に良好な感覚を提供することができることを発見し、本発明を完成させた。
したがって、本発明による組成物は、少なくとも1つの油性相と少なくとも1つの水相とを含む多相化粧用組成物であって、
(a)少なくとも1種の極性油、
(b)少なくとも1種の非極性油、
(c)少なくとも1種のアルファヒドロキシ酸、及び
(d)水を含み、
油性相の量が、組成物の総質量に対して4~10質量%の範囲内であり、
(a)極性油の(b)非極性油に対する質量比が1超であり、
(c)アルファヒドロキシ酸の量が、組成物の総質量に対して1.5~5質量%の範囲内であり、
油性相と水相とが、静止状態で2つの別々の層を形成する、多相化粧用組成物である。
以下に、本発明による組成物、方法、及び使用をより詳細に説明する。
[組成物]
組成物は、化粧用組成物、好ましくはケラチン性物質のための化粧用組成物、より好ましくはケラチン性物質をケア及び/又はコンディショニングするための化粧用組成物でありうる。本明細書におけるケラチン性物質は、主要構成要素としてケラチンを含有する材料を意味し、その例としては、皮膚、頭皮、及び唇等、特に皮膚が挙げられる。
本発明による組成物は、多相形態を有する。「多相」という用語は、本明細書では、静止状態で少なくとも2つの別々の層を含む組成物を意味し、各層は、水相、油性相、又はエマルション相、例えば油中水型エマルション若しくは水中油型エマルション相を含む、又はこれらからなる。本発明による多相組成物は、少なくとも水相と油性相とを含み、好ましくは水相と油性相とからなる。そのため、組成物の水相が静止状態で水層を形成し、組成物の油性相が静止状態で油性層を形成し、水層と油性層とは、組成物において、静止状態で視覚的に及び/又は巨視的に分離している。
本発明の好ましい一実施形態では、組成物は、水相と油性相との2つの相のみを含み、油性相が油性層を形成し、水相が水層を形成し、これらが静止状態で視覚的に及び/又は巨視的に分離している、二相組成物であってもよい。本発明による二相組成物は、静止状態で視覚的に異なる2つの層のみを有し、これらの層はそれぞれ、連続水相及び連続油性相からなる。
「水相」という用語は、本明細書では、水を含み、任意選択で親水性の、水に溶解性の、又は水に分散性の物質を含む、室温(25℃)で液体である相を意味する。
「油性相」という用語は、本明細書では、少なくとも1種の室温(25℃)且つ大気圧(105Pa)で液体の油を含み、任意選択で、親油性の、油に溶解性の、又は油に分散性の物質を含む、室温で液体である相を意味する。「液体」という用語は、物質が1atm下25℃で液体であることを意味する。
本発明による組成物は、例えば単に振とうすることによって、各相を均質に混合した後の使用が意図される。本発明による組成物は、好ましくは、スキンケア化粧用組成物、特にリーブオンタイプのピーリング組成物として使用することができる。本発明による組成物は、ケラチン性物質、好ましくは皮膚への塗布が意図されうる。
本発明による組成物中の水相の量は、組成物の総質量に対して、50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%、よりいっそう好ましくは80質量%以上、特に85質量%以上であってもよく、且つ/又は99質量%以下、好ましくは97質量%以下、より好ましくは95質量%以下、よりいっそう好ましくは93質量%以下であってもよい。
油性相の量は、組成物の総質量に対して4~10質量%の範囲内である。油性相の量は、組成物の総質量に対して、好ましくは5質量%以上、より好ましくは6質量%以上であってもよく、且つ/又は好ましくは9.5質量%以下、より好ましくは9質量%以下であってもよい。
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の極性油、(b)少なくとも1種の非極性油、(c)少なくとも1種のアルファヒドロキシ酸、及び(d)水を含む。組成物中の成分について、下により詳細に記載する。
(極性油)
本発明の組成物は、(a)少なくとも1種の極性油を含む。単一のタイプの極性油を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの極性油を組み合わせて使用してもよい。
(a)極性油は、本発明の油性相を形成する。そのため、本発明の油性相は、少なくとも1種の(a)極性油を含む。そのため、(a)極性油は組成物中で、静止状態で油性層を形成する。
(a)極性油は、エーテル油、エステル油、シリコーン油、脂肪アルコール、及びこれらの組合せから選択されうる。
エーテル油は、揮発性であっても不揮発性であってもよく、好ましくは不揮発性である。
エーテル油として、次の式:
R1-O-R2
[式中、
R1及びR2の各々は、独立して、直鎖状、分枝状、又は環状のC4~C24アルキル基、好ましくはC6~C18アルキル基、より好ましくはC8~C12アルキル基を示す]によって表されるもの等のジアルキルエーテルを使用することが好ましい場合がある。R1とR2とは同じであることが好ましい場合がある。
直鎖状アルキル基として、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ベヘニル基、ドコシル基、トリコシル基、及びテトラコシル基を挙げることができる。
分枝状のアルキル基として、1-メチルプロピル基、2-メチルプロピル基、t-ブチル基、1,1-ジメチルプロピル基、3-メチルヘキシル基、5-メチルヘキシル基、1-エチルヘキシル基、2-エチルヘキシル基、1-ブチルペンチル基、5-メチルオクチル基、1-エチルヘキシル基、2-エチルヘキシル基、1-ブチルペンチル基、5-メチルオクチル基、2-ブチルオクチル基、イソトリデシル基、2-ペンチルノニル基、2-ヘキシルデシル基、イソステアリル基、2-ヘプチルウンデシル基、2-オクチルドデシル基、1,3-ジメチルブチル基、1-(1-メチルエチル)-2-メチルプロピル基、1,1,3,3-テトラメチルブチル基、3,5,5-トリメチルヘキシル基、1-(2-メチルプロピル)-3-メチルブチル基、3,7-ジメチルオクチル基、及び2-(1,3,3-トリメチルブチル)-5,7,7-トリメチルオクチル基を挙げることができる。
環状アルキル基として、シクロヘキシル基、3-メチルシクロヘキシル基、及び3,3,5-トリメチルシクロヘキシル基を挙げることができる。
エーテル油は、ジカプリリルエーテル、ジカプリルエーテル、ジラウリルエーテル、ジイソステアリルエーテル、ジオクチルエーテル、ノニルフェニルエーテル、ドデシルジメチルブチルエーテル、セチルジメチルブチルエーテル、セチルイソブチルエーテル、及びこれらの混合物からなる群から選択されることが好ましい場合がある。
エーテル油は、ジカプリリルエーテル、ジカプリルエーテル、ジラウリルエーテル、ジイソステアリルエーテル、ジオクチルエーテル、及びこれらの混合物からなる群から選択されることがより好ましい場合がある。
エステル油は、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC1~C26脂肪族一酸又は多酸と、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC1~C26脂肪族モノアルコール又は多価アルコールとの液体エステルであり、これらのエステルの合計炭素原子数は10以上である。
好ましくは、モノアルコールのエステルの場合、本発明のエステルが誘導されるアルコール及び酸のうち、少なくとも1種は分枝状である。
一酸とモノアルコールとのモノエステルの中でも、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル、及びネオペンタン酸イソステアリルを挙げることができる。
C4~C22ジカルボン酸又はトリカルボン酸とC1~C22アルコールとのエステル、及びモノカルボン酸、ジカルボン酸、又はトリカルボン酸と、非糖C4~C26ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシ、又はペンタヒドロキシアルコールとのエステルも使用してもよい。
とりわけ、セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシンイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコールを挙げることができる。
エステル油として、C6~C30、好ましくはC12~C22脂肪酸の糖エステル及びジエステルを使用することができる。「糖」という用語は、いくつかのアルコール官能基を含有し、アルデヒド又はケトン官能基を有し又は有せず、且つ少なくとも4個の炭素原子を含む、酸素を保持する炭化水素系化合物を意味することを想起されたい。これらの糖は、単糖、オリゴ糖、又は多糖でありうる。
言及することができる好適な糖の例には、スクロース(又はサッカロース)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース、及びラクトース、並びにこれらの誘導体、とりわけアルキル誘導体、例えばメチル誘導体、例としてはメチルグルコースが含まれる。
脂肪酸の糖エステルは、とりわけ、前述の糖と、直鎖状若しくは分枝状で飽和若しくは不飽和のC6~C30、好ましくはC12~C22脂肪酸とのエステル又はエステルの混合物を含む群から選ぶことができる。これらの化合物は、不飽和である場合、1~3個の共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を有しうる。
この変形形態によるエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル、及びポリエステル、並びにこれらの混合物から選択してもよい。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル、及びアラキドン酸エステル、又はこれらの混合物、例えばとりわけ、オレオパルミチン酸、オレオステアリン酸、及びパルミトステアリン酸の混合エステル、並びにテトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルであってもよい。
より詳細には、モノエステル及びジエステル、とりわけスクロース、グルコース、又はメチルグルコースのモノオレイン酸エステル又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、及びオレオステアリン酸エステルが使用される。
言及することができる例は、Amerchol社によりGlucate(登録商標) DOの名称で販売されている製品であり、これはジオレイン酸メチルグルコースである。
好ましいエステル油の例として、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、オクタン酸セチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、カプリル酸/カプリン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ラウロイルサルコシンイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル、テトラ(2-エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、及びこれらの混合物を言及することができる。
シリコーン油の例として、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、及びメチルハイドロジェンポリシロキサン等、環状オルガノポリシロキサン、例えば、シクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、及びドデカメチルシクロヘキサシロキサン等、並びにこれらの混合物を挙げることができる。
好ましくは、シリコーン油は、液体ポリジアルキルシロキサン、とりわけ、液体ポリジメチルシロキサン(PDMS)、及び少なくとも1つのアリール基を含む液体ポリオルガノシロキサンから選ばれる。
これらのシリコーン油はまた、有機変性されていてもよい。本発明に従って使用することができる有機変性シリコーンは、上に定義したシリコーン油であり、構造中に、炭化水素系基を介して結合されている1つ又は複数の有機官能基を含む。
オルガノポリシロキサンは、Walter NollのChemistry and Technology of Silicones(1968年)、Academic Pressにおいて、非常に詳細に定義されている。オルガノポリシロキサンは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
揮発性である場合、シリコーンは、より詳細には、60℃から260℃の間の沸点を有するものから選ばれる。
不揮発性ポリジアルキルシロキサンを使用してもよい。これらの不揮発性シリコーンは、より詳細にはポリジアルキルシロキサンから選ばれ、その中でも、主としてトリメチルシリル末端基を含有するポリジメチルシロキサンを挙げることができる。
これらのポリジアルキルシロキサンの中でも、次の市販製品を非限定的に挙げることができる:
- Rhodia社により販売されているSilbione(登録商標)油の47及び70 047シリーズ又はMirasil(登録商標)油、例としては70 047 V 500 000油、
- Rhodia社により販売されているMirasil(登録商標)シリーズの油、
- Dow Corning社製の200シリーズの油、例えば60000mm2/sの粘度を有するDC200;並びに
- General Electric社製のViscasil(登録商標)油及びGeneral Electric社製のSFシリーズのある特定の油(SF 96、SF 18)。
ジメチコノール(CTFA)の名称で知られる、ジメチルシラノール末端基を含有するポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社製の48シリーズの油も挙げることができる。
アリール基を含有するシリコーンの中でも、ポリジアリールシロキサン、とりわけポリジフェニルシロキサン及びポリアルキルアリールシロキサン、例えばフェニルシリコーン油を挙げることができる。
挙げることができる例には、次の名称で販売されている製品が含まれる:
- Rhodia社製のSilbione(登録商標)油の70 641シリーズ、
- Rhodia社製のRhodorsil(登録商標) 70 633及び763シリーズの油、
- Dow Corning社製の油であるDow Corning 556 Cosmetic Grade Fluid、
- Bayer社製のPKシリーズのシリコーン、例えば製品PK20、
- General Electric社製のSFシリーズのある特定の油、例えばSF 1023、SF 1154、SF 1250、及びSF 1265。
フェニルシリコーン油としては、フェニルトリメチコンが好ましい。
有機変性液体シリコーンは、とりわけ、ポリエチレンオキシ基及び/又はポリプロピレンオキシ基を含有してもよい。したがって、信越化学工業株式会社によって提案されているシリコーンKF-6017、及びUnion Carbide社製の油であるSilwet(登録商標) L722及びL77を挙げることができる。
脂肪アルコールにおける「脂肪」という用語は、比較的多数の炭素原子が含まれるものを意味する。そのため、4個以上、好ましくは6個以上、より好ましくは12個以上の炭素原子を有するアルコールが、脂肪アルコールの範囲内に包含される。脂肪アルコールは、飽和であっても不飽和であってもよい。脂肪アルコールは、直鎖状であっても分枝状であってもよい。
脂肪アルコールは、構造R-OH[式中、Rは、4~40個の炭素原子、好ましくは6~30個の炭素原子、より好ましくは12~20個の炭素原子を含有する、飽和及び不飽和で、直鎖状及び分枝状の基から選ばれる]を有しうる。少なくとも1つの実施形態では、Rは、C12~C20アルキル基及びC12~C20アルケニル基から選ばれうる。Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基によって置換されていても、されていなくてもよい。
脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、パルミトレイルアルコール、アラキドニルアルコール、エルシルアルコール、及びこれらの混合物を挙げることができる。
脂肪アルコールは、飽和脂肪アルコールであることが好ましい。
したがって、脂肪アルコールは、直鎖又は分枝状で飽和又は不飽和のC6~C30アルコール、好ましくは直鎖又は分枝状の飽和C6~C30アルコール、より好ましくは直鎖又は分枝状の飽和C12~C20アルコールから選択されうる。
「飽和脂肪アルコール」という用語は、本明細書では、長鎖の脂肪族飽和炭素鎖を有するアルコールを意味する。飽和脂肪アルコールは、任意の直鎖状又は分枝状の飽和C6~C30脂肪アルコールから選択されることが好ましい。直鎖状又は分枝状の飽和C6~C30脂肪アルコールの中でも、直鎖状又は分枝状の飽和C12~C20脂肪アルコールが、好ましく使用されうる。任意の直鎖状又は分枝状の飽和C16~C20脂肪アルコールが、より好ましく使用されうる。分枝状C16~C20脂肪アルコールが、よりいっそう好ましく使用されうる。
飽和脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、及びこれらの混合物を挙げることができる。一実施形態では、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、又はこれらの混合物(例えばセテアリルアルコール)、及びベヘニルアルコールを、飽和脂肪アルコールとして使用することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、(a)極性油は、上に挙げたエーテル油から選択される。
(a)極性油は、組成物の総質量に対して、1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、よりいっそう好ましくは3質量%以上、特に4質量%以上の量で存在してもよく、且つ/又は9質量%以下、好ましくは8質量%以下、より好ましくは7.5質量%以下、特に7質量%以下の量で存在してもよい。
(非極性油)
本発明による組成物は、(b)少なくとも1種の非極性油を含む。単一のタイプの非極性油を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプの非極性油を組み合わせて使用してもよい。
(b)非極性油は、本発明の油性相を形成する。そのため、本発明の油性相は、少なくとも1種の(b)非極性油を含む。そのため、(b)非極性油は組成物中で、静止状態で油性層を形成する。
(b)非極性油は、炭化水素油から選択されうる。
炭化水素油は、以下から選ばれうる:
- 直鎖状又は分枝状の、任意選択で環状のC6~C16低級アルカン。挙げることができる例には、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、及びイソパラフィン、例としてはイソヘキサデカン、イソドデカン、及びイソデカン;並びに
- 16個超の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば流動パラフィン、流動石油ゼリー、ポリデセン及び水素化ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、及びスクアランが含まれる。
炭化水素油の好ましい例として、例えば、直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば、イソヘキサデカン、イソドデカン、スクアラン、鉱物油(例えば流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又はペトロラタム、及びナフタレン等;水添ポリイソブテン、イソエイコサン、及びデセン/ブテンコポリマー;並びにこれらの混合物を挙げることができる。
本発明の好ましい一実施形態では、(b)非極性油は、スクアレン及びトリグリセリド等、天然油のもの、例えば植物由来の油から選択されうる。
本発明のなおも別の好ましい実施形態では、組成物の油性相は、上に説明したような、(a)エーテル油から選択される極性油と、(b)炭化水素油から選択される非極性油との組合せを含む。
本発明のなおも別の好ましい実施形態では、組成物の油性相は、上に説明したような、(a)エーテル油から選択される極性油と、(b)天然油から選択される非極性油との組合せを含む。
(b)非極性油は、組成物の総質量に対して、0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、よりいっそう好ましくは1.5質量%以上、特に1.8質量%以上の量で存在してもよく、且つ/又は8質量%以下、好ましくは6質量%以下、より好ましくは5質量%以下、特に3質量%以下の量で存在してもよい。
本発明において、組成物中の(a)極性油の(b)非極性油に対する質量比は0.5超である。本発明の好ましい実施形態では、組成物中の(a)極性油の(b)非極性油に対する質量比は、1以上、より好ましくは1.5以上、よりいっそう好ましくは2以上、特に2.3以上であってもよく、且つ/又は10以下、好ましくは7以下、より好ましくは5以下、よりいっそう好ましくは4以下、特に3以下であってもよい。
(アルファヒドロキシ酸)
本発明による組成物は、少なくとも1種の(c)アルファヒドロキシ酸を含んでもよい。単一のタイプのアルファヒドロキシ酸を使用してもよいが、2種以上の異なるタイプのアルファヒドロキシ酸を組み合わせて使用してもよい。
(c)アルファヒドロキシ酸は、本発明の水相を形成する。そのため、本発明の水相は、少なくとも1種の(c)アルファヒドロキシ酸を含む。そのため、(c)アルファヒドロキシ酸は組成物中で、静止状態で水層を形成する。
「アルファヒドロキシ酸」、「α-ヒドロキシ酸」、又は「AHA」という用語は、本明細書では、隣接する(アルファ)炭素原子上に少なくとも1つのヒドロキシル基を有するカルボン酸を意味する。
α-ヒドロキシ酸は、次の化学式:
(Ra)(Rb)C(OH)COOH
[式中、
Ra及びRbは、H、F、Cl、Br、I、飽和又は不飽和で、異性体又は非異性体の、直鎖若しくは分枝鎖、又は環状形態であり、1~25個の炭素原子を有するアルキル、アラルキル、又はアリール基であり、加えて、Ra及びRbは、OH、CHO、COOH、及び1~9個の炭素原子を有するアルコキシル基を有してもよい]によって表すことができる。
炭素原子に結合している水素原子は、F、Cl、Br、I、又は1~9個の炭素原子を有する低級アルキル、アラルキル、アリール、若しくはアルコキシル基によって置換されていてもよい。アルファヒドロキシ酸は、遊離酸又はラクトン形態として存在してもよく、有機塩基又は無機アルカリとの部分塩の形態で存在してもよい。アルファヒドロキシ酸は、D体、L体、DL体、及びメソ体等の立体異性体として存在してもよい。
Ra及びRbがアルキルである場合、これらは独立して、C1~C5、C6~C10、C11~C15、C16~C20、C21~C25、及びC26~C29の群内のいずれかであってもよい。したがって、上記化学式内の化合物は、Ra及びRbの可能な組合せのすべてを含む。C1~C12から独立して選択されるRa及びRbを有する化合物の亜属は、前述のうちに含まれる。
Ra及びRbに関して、典型的なアルキル、アラルキル、アリール、及びアルコキシル基としては、メチル、エチル、プロピル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、オクチル、ラウリル、ステアリル、ベンジル、フェニル、メトキシル、及びエトキシルが挙げられる。
第1の群のアルファヒドロキシ酸は、
(1)アルキルアルファヒドロキシ酸、
(2)アラルキル及びアリールアルファヒドロキシ酸、
(3)ポリヒドロキシアルファヒドロキシ酸、
(4)ポリカルボキシアルファヒドロキシ酸、並びに
(5)その他のアルファヒドロキシ酸
に細分することができる。
以下が、各下位群における、代表的なアルファヒドロキシ酸である。
(1)アルキルアルファヒドロキシ酸: 2-ヒドロキシエタン酸(グリコール酸)、2-ヒドロキシプロパン酸(乳酸)、2-メチル2-ヒドロキシプロパン酸(メチル乳酸)、2-ヒドロキシブタン酸、2-ヒドロキシペンタン酸、2-ヒドロキシヘキサン酸、2-ヒドロキシヘプタン酸、2-ヒドロキシオクタン酸、2-ヒドロキシノナン酸、2-ヒドロキシデカン酸、2-ヒドロキシウンデカン酸、2-ヒドロキシドデカン酸、2-ヒドロキシテトラデカン酸、2-ヒドロキシヘキサデカン酸、2-ヒドロキシオクタデカン酸、2-ヒドロキシエイコサン酸(アルファヒドロキシアラキドン酸)、2-ヒドロキシテトラエイコサン酸(セレブロン酸)、2-ヒドロキシテトラエイコセン酸(アルファヒドロキシネルボン酸)、及び2,4-ジヒドロキシ-3,3-ジメチルブタン酸(パントイン酸)。
(2)アラルキル及びアリールアルファヒドロキシ酸: 2-フェニル2-ヒドロキシエタン酸(マンデル酸)、2,2-ジフェニル2-ヒドロキシエタン酸(ベンジル酸)、3-フェニル2-ヒドロキシプロパン酸(フェニル乳酸)、2-フェニル2-メチル2-ヒドロキシエタン酸(アトロ乳酸)、及び4-ヒドロキシマンデル酸。
(3)ポリヒドロキシアルファヒドロキシ酸: 2,3-ジヒドロキシプロパン酸(グリセリン酸)、2,3,4-トリヒドロキシブタン酸(異性体、エリスロン酸、トレオン酸)、2,3,4,5-テトラヒドロキシペンタン酸(異性体、リボン酸、アラビノン酸、キシロン酸、リキソン酸)、2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキサン酸(異性体、アロン酸、アルトロン酸、グルコン酸、マンノン酸、グロン酸、イドン酸、ガラクトン酸、タロン酸)、2,3,4,5,6,7-ヘキサヒドロキシへプタン酸(異性体、グルコヘプトン酸、ガラクトヘプトン酸、マンノヘプトン酸等)。
(4)ポリカルボキシアルファヒドロキシ酸: 2-ヒドロキシプロパン-1,3-二酸(タルトロン酸)、2-ヒドロキシブタン-1,4-二酸(リンゴ酸)、2-ヒドロキシ-2-メチルブタン-1,4-二酸(シトラマル酸)、2,3-ジヒドロキシブタン-1,4-二酸(酒石酸)、2,3,4-トリヒドロキシペンタン-1,5-二酸(異性体、リバル酸、アラバル酸(arabaric acid)、キシラル酸、リキサル酸(lyxaric acid))、2,3,4,5-テトラヒドロキシヘキサン-1,6-二酸(異性体、グルカル酸、ガラクタル酸、マンナル酸、アラル酸、アルトラル酸、グラル酸(gularic acid)、イダル酸、タラル酸(talaric acid))、2-ヒドロキシ-1,2,3-プロパントリカルボン酸(クエン酸)、1-ヒドロキシ-1,2,3-プロパントリカルボン酸(イソクエン酸)、1-ヒドロキシ-1,2,4-ブタントリカルボン酸(ホモイソクエン酸)、2-ヒドロキシ-3-ヘキサデシル-1,2,3-プロパントリカルボン酸(n-ヘキサデシルクエン酸、アガリン酸)。
(5)その他のアルファヒドロキシ酸:グリセルロン酸(glyceruronic acid)、エリトルロン酸(erythruronic acid)、トレウロン酸(threuronic acid)、2,3,4-トリヒドロキシペンタヌロン酸(異性体、リブロン酸(riburonic acid)、アラビヌロン酸(arabinuronic acid)、キシルロン酸(xyluronic acid)、リキスロン酸(lyxuronic acid))、2,3,4,5-テトラヒドロキシヘキサヌロン酸(異性体、アルロン酸(alluronic acid)、アルトルロン酸(altruronic acid)、グルクロン酸、マンヌロン酸、グルロン酸、イズロン酸、ガラクツロン酸、タルロン酸(taluronic acid))、2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘプタヌロン酸(異性体、アロヘプタヌロン酸、アルトロヘプタヌロン酸、グルコヘプタヌロン酸、マンノヘプタヌロン酸、グロヘプタヌロン酸、イドヘプタヌロン酸、ガラクトヘプタヌロン酸、タロヘプタヌロン酸)。
アルファヒドロキシ酸は、例えば、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、マンデル酸、グルコン酸、及びこれらの混合物からなる群から、好ましくは、グリコール酸、乳酸、及びこれらの混合物からなる群から、より好ましくは、グリコール酸から選択されうる。
(c)アルファヒドロキシ酸は、組成物中に、組成物の総質量に対して1.5~5質量%の量で存在する。本発明の好ましい実施形態では、(c)アルファヒドロキシ酸は、組成物の総質量に対して、2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、よりいっそう好ましくは3.5質量%以上、特に4質量%以上の量で存在してもよく、且つ/又は4.8質量%以下、好ましくは4.6質量%以下、特に4.4質量%以下の量で存在してもよい。
(水)
本発明による組成物は、(d)水を含む。水は、本発明の水相を形成する。そのため、組成物の水相は水を含む。(d)水は組成物中で、静止状態で水層を形成する。
(d)水は、組成物の総質量に対して、50質量%以上、好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上、よりいっそう好ましくは65質量%以上、優先的には70質量%以上、特に75質量%以上の量で存在してもよく、且つ/又は95質量%以下、好ましくは90質量%以下、より好ましくは85質量%以下、特に80質量%以下の量で存在してもよい。
(親水性有機溶媒)
本発明による組成物は、少なくとも1種の化粧料として許容される親水性有機溶媒を含んでもよい。
「親水性」という用語は、本明細書では、室温(25℃)且つ大気圧(105Pa)における水中で、少なくとも1g/L、好ましくは少なくとも10g/L、より好ましくは少なくとも100g/Lの溶解度を有する物質を意味する。そのため、化粧料として許容される親水性有機溶媒は、存在する場合、水相に含まれる。
化粧料として許容される親水性有機溶媒としては、例えば、1~8個の炭素原子を有する実質的に直鎖状又は分枝状の低級モノアルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール及びイソブタノール;芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール及びフェニルエチルアルコール;ポリオール又はポリオールエーテル、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、プロパンジオール、ペンチレングリコール、カプリリルグリコール、ソルビトール、エチレングリコールのモノメチル、モノエチル及びモノブチルエーテル、プロピレングリコールエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールアルキルエーテル、例えばジエチレングリコールのモノエチルエーテル又はモノブチルエーテル;ポリエチレングリコール、例えばPEG-4、PEG-6及びPEG-8、並びにこれらの誘導体及びこれらの組合せを挙げることができる。
本発明による組成物中の化粧料として許容される親水性有機溶媒の量は、組成物の総質量に対して、1質量%以上、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、よりいっそう好ましくは7質量%以上、特に10質量%以上であってもよく、且つ/又は30質量%以下、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下であってもよい。
(pH調整剤)
本発明による組成物のpHは、化粧料において一般に使用される少なくとも1種のpH調整剤、例えば、酸性化剤又は塩基性化剤等を使用して、所望の値に調整することができる。
本発明による組成物のpHは、25℃において、8.0以下、好ましくは7.0以下、より好ましくは6.0以下、よりいっそう好ましくは5.0以下、特に4.5以下であってもよく、且つ/又は2.5以上、好ましくは3.0以上、より好ましくは3.5以上、特に4.0であってもよい。
酸性化剤の中でも、例として、無機酸又は有機酸、例えば、塩酸、オルトリン酸、硫酸、カルボン酸、例えば、酢酸、酒石酸、クエン酸、及び乳酸、並びにスルホン酸を挙げることができる。
塩基性化剤の中でも、例として、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、例としては、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム;第四級水酸化アンモニウム及び水酸化グアニジニウム;アルカリ金属ケイ酸塩、例えばメタケイ酸ナトリウム;アミノ酸、好ましくは塩基性アミノ酸、例えば、アルギニン、リジン、オルニチン、シトルリン、及びヒスチジン;炭酸塩及び重炭酸塩、特に第一級アミン、第二級アミン、若しくは第三級アミンの塩、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の塩、又はアンモニウムの塩;並びに次の式:
Figure 2022093929000001
[式中、
Wは、ヒドロキシル基又はC1~C6アルキル基によって任意選択で置換されているC1~C6アルキレン残基であり、Rx、Ry、Rz、及びRtは、同一であっても異なってもよく、水素原子又はC1~C6アルキル、C1~C6ヒドロキシアルキル、若しくはC1~C6アミノアルキル基を表す]の化合物を挙げることができる。とりわけ、1,3-ジアミノプロパン、1,3-ジアミノ-2-プロパノール、スペルミン、及びスペルミジンを挙げることができる。
pH調整剤は、組成物の総質量に対して、0.001質量%~15質量%、好ましくは0.01質量%~12質量%、より好ましくは0.1質量%~10質量%の範囲内の量で使用してもよい。
(活性成分)
本発明による組成物は、少なくとも1種の任意選択の化粧料として活性な成分を含んでもよい。本明細書で使用する「活性成分」という用語は、皮膚等のケラチン性物質に対して、化粧上又は皮膚科上の任意の効果を有する有機化合物を意味する。化粧分野において周知の化粧用活性成分を、任意選択の活性成分として使用することができる。好ましくは、追加の化粧用成分は、皮膚等のケラチン性物質をケア又はコンディショニングするための活性成分である。例えば、活性成分は、皮膚等のケラチン性物質の状態を改善するためのものである。
好ましくは、化粧料として活性な成分は、存在する場合、水相に含まれる。
皮膚美白成分としては、例えば、L-アスコルビン酸及びその誘導体、サリチル酸及びその誘導体、例えばアルコキシサリチル酸、ヒドロキノングリコシド及びその誘導体、トラネキサム酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、コウジ酸及びその誘導体、シンナムアルデヒド又はその誘導体、並びにエラグ酸を挙げることができる。抗老化成分としては、例えばレチノール、及びサポニン、及びアラントイン等のビタミンを挙げることができる。抗酸化成分としては、例えば、β-クリプトキサンチン等のカロテノイド、並びにトコフェロール及びその誘導体、並びにフラボノイドを挙げることができる。
本発明による組成物中の任意選択の活性成分の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、よりいっそう好ましくは0.15質量%以上であってもよく、且つ10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、よりいっそう好ましくは1質量%以下であってもよい。
(アジュバント)
本発明による組成物はまた、例えば、アニオン性、カチオン性、非イオン性若しくは両性ポリマー、アニオン性、カチオン性、非イオン性若しくは両性界面活性剤、疎水性有機溶媒、ガム、樹脂、増粘剤、抗酸化剤、緩衝剤、有機若しくは無機充填剤、保存剤、例えばフェノキシエタノール、共保存剤、乳白剤、香料、中和剤、防腐剤、UV遮蔽剤、安定剤若しくは電解質、例えば塩化ナトリウム、キレート剤、分散剤、染料及び/若しくは顔料、皮膚軟化剤、又はコラーゲン保護剤、並びにこれらの混合物から選ばれる、化粧品の分野において通常使用される任意のアジュバントを含んでもよい。
アジュバントは、本発明の組成物中に、好ましくは、組成物の総質量に対して、0.01質量%~30質量%、好ましくは0.1質量%~20質量%、より好ましくは0.5質量%~10質量%の範囲内の量で存在してもよい。
本発明の別の好ましい実施形態では、組成物は、好ましくは、充填剤等の1又は複数の微粒子状物質を、組成物の総質量に対して、5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下、よりいっそう好ましくは0.5質量%以下、特に0.1質量%以下の量で含む。本発明の別の好ましい実施形態では、組成物は、微粒子状材料を含まない。
本発明の別の好ましい実施形態では、組成物は、好ましくは、1又は複数の界面活性剤を、組成物の総質量に対して、5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下、よりいっそう好ましくは0.5質量%以下、特に0.1質量%以下の量で含む。本発明の別の好ましい実施形態では、組成物は、界面活性剤を含まない。
本発明による組成物は、上記の必須成分及び任意選択の成分を、従来の方法で混合することによって調製することができる。任意選択の成分のいずれかを混合すること、及び成分が溶解するまで、組成物を加熱することを更に含むことができる。
[美容プロセス及び方法]
本発明はまた、非治療的方法又はプロセス、好ましくは美容方法又はプロセス、より好ましくは皮膚、頭皮、及び唇、特に皮膚等のケラチン性物質をケア及び/又はコンディショニングするための美容方法又はプロセスであって、少なくとも1つの油性相と少なくとも1つの水相とを含む多相化粧用組成物であって、
(a)少なくとも1種の極性油、
(b)少なくとも1種の非極性油、
(c)少なくとも1種のアルファヒドロキシ酸、及び
(d)水を含み、
油性相の量が、組成物の総質量に対して4~10質量%の範囲内であり、(a)極性油の(b)非極性油に対する質量比が1超であり、
(c)アルファヒドロキシ酸の量が、組成物の総質量に対して1.5~5質量%の範囲内であり、油性相と水相とが、静止状態で2つの別々の層を形成する、多相化粧用組成物を、ケラチン性物質に塗布する工程を含む、方法又はプロセスに関する。
本発明はまた、非治療的方法又はプロセス、好ましくは美容方法又はプロセス、より好ましくは皮膚、頭皮、及び唇、特に皮膚等のケラチン性物質をケア及び/又はコンディショニングするための美容方法又はプロセスであって、少なくとも1つの油性相と少なくとも1つの水相とを含む多相化粧用組成物であって、
(a)少なくとも1種のエーテル油、
(b)非極性油である、少なくとも1種の炭化水素油又は天然油、
(c)少なくとも1種のアルファヒドロキシ酸、及び
(d)水を含み、
油性相の量が、組成物の総質量に対して4~10質量%の範囲内であり、(a)極性油の(b)非極性油に対する質量比が1超であり、
(c)アルファヒドロキシ酸の量が、組成物の総質量に対して1.5~5質量%の範囲内であり、油性相と水相とが、静止状態で2つの別々の層を形成する、多相化粧用組成物を、ケラチン性物質に塗布する工程を含む、方法又はプロセスに関する。
本発明によるプロセス又は方法は、ケラチン性物質への塗布の前に、均質な組成物となるように、本発明の水相と油性相とを混合する別の工程を更に含むことができる。
上記本発明による組成物、組成物中の(a)極性油、(b)非極性油、(c)アルファヒドロキシ酸、及び(d)水についての同じ説明を、本発明による方法、プロセス、及び使用についての組成物、(a)極性油、(b)非極性油、(c)アルファヒドロキシ酸、及び(d)水に適用することができる。本組成物によるプロセス、方法、及び使用に使用する組成物は、本発明による組成物について上で説明した任意選択の成分のいずれかを含んでもよい。
本発明を、実施例によってより詳細に説明するが、これは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
[組成物]
実施例及び比較例による均一溶液組成物は、Table 1(表1)~Table 4(表4)に列挙した成分を、室温(25℃)においてマグネティックスターラーを用いて混合することによって調製した。Table 1(表1)に示す成分の量についての数値はすべて、活性原料の「質量%」に基づく。
[評価]
(皮膚の不快さ)
組成物の各々を、均質となるように容器中で10回振とうし、次いで、パネルメンバーの顔面の皮膚(n=6)に、コットンパッドを用いて制御された量で塗布した。塗布後、次の基準のもとで、各組成物について赤み、刺痛、及び/又は灼熱感等の皮膚の不快感を評定した。
非常に良好: 皮膚に不快ではない
良好: わずかに皮膚に不快であるが、許容される
不良: 皮膚に不快
非常に不良: 明らかに皮膚に不快
(塗布時の皮膚感覚)
組成物の各々を、均質となるように容器中で10回振とうし、次いで、パネルメンバーの顔面の皮膚(n=6)に、コットンパッドを用いて制御された量で塗布した。次の基準のもとで、各組成物について、塗布時の皮膚感覚を評定した。
非常に良好: 潤いがあるが脂っぽくない
良好: 潤いがあるが、わずかに脂っぽい
不良: 潤いはなく、脂っぽい感じがする
非常に不良: 潤った感じはまったくないが、非常に油っぽい感じがする
(皮膚テクスチャの改善)
熟練した専門家のプロトコルによって、塗布後の皮膚テクスチャの改善を評定した。組成物の各々を、均質となるように容器中で10回振とうし、次いで、パネルメンバーの顔面の皮膚(n=6)に、コットンパッドを用いて制御された量で塗布した。塗布から2週間後、次の基準のもと、各組成物についての皮膚テクスチャの改善を評定した。
良好: 有意な改善あり
不良: まったく改善なし
(配合物構造)
組成物の各々の外観を肉眼で観察し、多相(二相)構造を有するか否かを判定した。
結果を下のTable 1(表1)に示す。
Figure 2022093929000002
Figure 2022093929000003
Table 1(表1)から見て取れるように、本発明による、特定の量における(a)極性油、(b)非極性油、(c)アルファヒドロキシ酸、及び(d)水の特定の組合せを含む、実施例による組成物は、優れた塗布時の皮膚感覚及び塗布後の皮膚テクスチャにおける大きな改善を示し、高濃度のアルファヒドロキシ酸に起因する皮膚の不快さを抑制した。
一方、アルファヒドロキシ酸を含まない、比較例1による組成物は、皮膚テクスチャにおける改善をまったく示さなかった。油を含まない、比較例2による組成物は、皮膚の不快さの許容範囲への抑制を示さず、塗布時に心地よくない感触をもたらした。本発明の範囲を外れる質量比で極性油と非極性油とを含む、比較例3による組成物、及び非極性油を含まない、比較例4による組成物は、塗布時に良好な感触を示さなかった。極性油及び非極性油を含まず、合計油濃度が4%未満である、比較例5による組成物、並びに高すぎる濃度でアルファヒドロキシ酸を含む、比較例7による組成物は、塗布後の皮膚の不快さを抑制しなかった。高すぎる濃度で油性相を含む、比較例6による組成物は、油っぽい感触に起因して、塗布時に心地よい皮膚感覚を示さなかった。
したがって、本発明による組成物は、美容効果及び塗布時の満足な感覚を提供することができ、皮膚の不快さを抑制することができるため、皮膚等のケラチン性物質をケア及び/又はコンディショニングするための化粧用組成物として、非常に好適であると結論づけることができる。

Claims (15)

  1. 少なくとも1つの油性相と少なくとも1つの水相とを含む多相化粧用組成物であって、
    (a)少なくとも1種の極性油、
    (b)少なくとも1種の非極性油、
    (c)少なくとも1種のアルファヒドロキシ酸、及び
    (d)水を含み、
    油性相の量が、組成物の総質量に対して4~10質量%の範囲内であり、
    (a)極性油の(b)非極性油に対する質量比が1超であり、
    (c)アルファヒドロキシ酸の量が、組成物の総質量に対して1.5~5質量%の範囲内であり、
    油性相と水相とが、静止状態で2つの別々の層を形成する、多相化粧用組成物。
  2. (a)極性油が、少なくとも1種のエーテル油を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. エーテル油が、次の式:
    R1-O-R2
    [式中、
    R1及びR2の各々は、独立して、直鎖状、分枝状、又は環状のC4~C24アルキル基、好ましくはC6~C18アルキル基、より好ましくはC8~C12アルキル基を示す]によって表される、請求項2に記載の組成物。
  4. (b)非極性油が、少なくとも1種の炭化水素油を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. (b)非極性油が、少なくとも1種の天然油を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. (a)極性油の(b)非極性油に対する質量比が、1以上、より好ましくは1.5以上、よりいっそう好ましくは2以上、特に2.3以上であり、且つ/又は10以下、好ましくは7以下、より好ましくは5以下、よりいっそう好ましくは4以下、特に3以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. (c)アルファヒドロキシ酸が、少なくとも1種のアルキルアルファヒドロキシ酸を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. (a)極性油の量が、組成物の総質量に対して、2質量%以上、好ましくは3質量%以上、より好ましくは4質量%以上、よりいっそう好ましくは4.5質量%以上であり、且つ/又は9.5%以下、好ましくは9質量%以下、より好ましくは8質量%以下、よりいっそう好ましくは7質量%以下である、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. (b)非極性油の量が、組成物の総質量に対して、0.5質量%以上、好ましくは1質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、よりいっそう好ましくは1.8質量%以上であり、且つ/又は5%以下、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下、よりいっそう好ましくは2質量%以下である、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 二相組成物である、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 少なくとも1種の化粧料として活性な成分を更に含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 少なくとも1種の化粧料として許容される親水性有機溶媒を更に含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 1又は複数の微粒子状物質を、組成物の総質量に対して、5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下、よりいっそう好ましくは0.5質量%以下、特に0.1質量%以下の量で含む、又は微粒子状物質を含まない、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 1又は複数の界面活性剤を、組成物の総質量に対して、5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下、よりいっそう好ましくは0.5質量%以下、特に0.1質量%以下の量で含む、又は界面活性剤を含まない、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 皮膚等のケラチン性物質をケア及び/又はコンディショニングするための非治療的美容方法であって、
    少なくとも1つの油性相と少なくとも1つの水相とを含む多相化粧用組成物であって、
    (a)少なくとも1種の極性油、
    (b)少なくとも1種の非極性油、
    (c)少なくとも1種のアルファヒドロキシ酸、及び
    (d)水を含み、
    油性相の量が、組成物の総質量に対して4~10質量%の範囲内であり、
    (a)極性油の(b)非極性油に対する質量比が1超であり、
    (c)アルファヒドロキシ酸の量が、組成物の総質量に対して1.5~5質量%の範囲内であり、
    油性相と水相とが、静止状態で2つの別々の層を形成する、多相化粧用組成物を、ケラチン性物質に塗布する工程を含む、非治療的美容方法。
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