JP2022093230A - 地図表示システムおよび地図表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋内施設の利用者の利便性を向上させることができる。【解決手段】地図表示システム1は、複数の符号が設置される屋内施設を利用するユーザのユーザ端末3と、ユーザ端末3と通信可能な管理サーバ2を有する。ユーザ端末3は、符号を撮像した撮像画像データを取得する。管理サーバ2は、屋内施設の通路を表現した地図画像のデータ、および通路に配置される複数のノードのデータを含む地図データを記憶する。撮像画像データに含まれる符号の画像に基づいて現在地が設定され、複数のノードのうちのいずれかが目的地として設定され、現在地から目的地に至る移動経路が生成され、移動経路を示す案内情報が出力される。複数のノードは、複数の符号のいずれにも対応しない複数の一般ノードと、複数の符号のそれぞれに対応する複数の符号ノードとを含み、符号ノードの数は、一般ノードの数よりも少ない。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、歩行者に自分の位置する場所の地図を提示することができるような、地図表示システムおよび地図表示方法に関する。
背景技術の一例が特許文献1に開示される。背景技術では、歩行者等に対する地図表示システムとして、GPS衛星の電波を受信して現在位置を算出するGNSS(Global Navigation Satellite System)を利用して、現在位置に応じた地図を表示するもの等が提案されている。
しかしながら、GPS衛星の電波を利用した地図表示システムでは、衛星からの電波が届かない屋内施設などでは使用できないという問題がある。
特開2017-53682号公報
この発明は、上述の問題に鑑みて、屋内施設の利用者に屋内施設上での現在地の地図を提示して、利便性を向上させることができる、地図表示システムおよび地図表示方法を提供し、利便性を向上させることを目的とする。
この発明は、固有の識別情報を示す符号と、複数の前記符号が設置される屋内施設を利用するユーザが使用する携帯端末と、前記携帯端末と通信可能なサーバを有する地図表示システムであって、前記携帯端末は、前記符号を含む範囲を撮像した撮像画像データを取得する撮像画像取得部を備え、前記サーバは、前記屋内施設における通路を表現した地図画像のデータ、および前記通路に配置される複数のノードのデータを含む地図データを記憶する記憶部を備え、前記携帯端末または前記サーバは、前記撮像画像取得部で取得された前記撮像画像データに含まれる前記符号の画像から、前記識別情報を取得する取得部と、前記取得部で取得した前記識別情報に対応する符号の設置位置を前記地図画像上での現在地として設定する現在地設定部と、前記複数のノードのうちのいずれかを目的地として設定する目的地設定部と、前記現在地から前記通路を通って前記目的地に至る移動経路を生成する経路生成部と、少なくとも前前記移動経路を示す案内情報を出力する案内情報出力部とを備え、前記複数のノードは、前記複数の符号のいずれにも対応しない複数の一般ノードと、前記複数の符号のそれぞれに対応する複数の符号ノードとを含み、前記符号の数は、前記ノードの数よりも少ない地図表示システムおよび地図表示方法であることを特徴とする。
この発明により、屋内施設の利用者に屋内施設上での現在地の地図を提示して、利便性を向上させることができる。
この発明の地図表示システムの構成の一例を示す説明図。 或る屋内施設に対応する地図画像の一例を示す説明図。 符号および方向指示部の一例を示す概略図。 管理サーバの補助記憶部に記憶されるデータの一例を示す説明図。 地図データのデータ構造の一例を示す説明図。 符号識別情報と目的地要素との関係の一例を示す説明図。 符号読取画面の画面構成の一例を示す説明図。 地図表示画面の画面構成の一例を示す説明図。 目的地入力画面の画面構成の一例を示す説明図。 地図形式での第1案内画面の画面構成の一例を示す説明図。 文字形式での第2案内画面の画面構成の一例を示す説明図。 変形例における第2案内画面の画面構成の一例を示す説明図。 管理サーバの主記憶部のメモリマップの一例を示す説明図。 管理サーバの地図表示動作のフローチャート図。 実施例2における地図画像の一例を示す説明図。 実施例2における地図データのデータ構造の一例を示す説明図。 図16の地図画像におけるノードデータの一例を示す説明図。 図16の地図画像におけるリンクデータの一例を示す説明図。 第3案内画面の画面構成の一例を示す説明図。 符号位置管理画面の一例を示す説明図。
以下、この発明の一実施形態を図面と共に説明する。
<実施例1>
<システム構成>
図1は、地図表示システム1のシステム構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、地図表示システム1は、管理サーバ2および複数のユーザ端末3を有し、管理サーバ2と複数のユーザ端末3とは、インターネットのような公衆回線(公衆ネットワーク)または専用回線(専用ネットワーク)等のネットワーク4を介して、相互に通信可能に接続される。
管理サーバ2は、汎用のサーバコンピュータで構成されており、外部コンピュータの表示部にウェブページを表示させるためのウェブサーバとしての機能も有する。ユーザ端末3は、タブレットPC、スマートフォン、フィーチャーフォンおよび携帯型ゲーム機等の可搬型のコンピュータ(携帯端末)で構成される。なお、管理サーバ2は、1台のサーバコンピュータで構成されてもよいし、複数のサーバコンピュータで構成されてもよい。また、管理サーバ2の一部または全部がクラウドサーバであってもよい。
管理サーバ2は、制御部21、入力部22、表示部23、通信部24、および補助記憶部25を備える。入力部22、表示部23、通信部24、および補助記憶部25のそれぞれは、通信線(バス)を介して制御部21に接続される。
ユーザ端末3は、制御部31、入力部32、表示部33、撮像部34、通信部35、および補助記憶部36を備える。入力部32、表示部33、撮像部34、通信部35、および補助記憶部36のそれぞれは、通信線を介して制御部31に接続される。
制御部21は、演算部26および主記憶部27を含み、管理サーバ2における各種演算および制御動作を実行する。制御部31は、演算部37および主記憶部38を含み、ユーザ端末3における各種演算および制御動作を実行する。
演算部(26、37)は、CPUまたはMPU等を含む演算処理部である。主記憶部(27、38)は、RAM(DRAM)およびROM等を含む。RAMは、演算部(26、37)のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。ROMは、管理サーバまたはユーザ端末3の起動プログラムや各種情報についてのデフォルト値等を記憶する。
入力部(22、32)は、利用者(ユーザ)の操作入力を受け付ける入力部品および入力部品と演算部(26、37)との間に介在する入力検出回路を含む。入力部品は、たとえばキーボードまたは/およびコンピュータマウスであり、入力部品がキーボードである場合には、ハードウェアの操作ボタンないし操作キーが含まれる。また、入力部品としては、タッチパネルが用いられても良い。タッチパネルとしては、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式等、任意の方式のものを用いることができる。入力検出回路は、各入力部品の操作に応じた操作信号ないし操作データを演算部(26、37)に出力する。
表示部(23、33)は、ディスプレイおよびディスプレイと演算部(26、37)との間に介在する表示制御回路を含む。ディスプレイとしては、たとえばLCD(液晶ディスプレイ)または有機ELディスプレイ等を用いることができる。表示制御回路は、GPUおよびVRAM等を含む。演算部(26、37)の指示の下、GPUは、RAMに記憶された画像生成用のデータを用いてディスプレイに種々の画面を表示するための表示画像データをVRAMに生成し、生成した表示画像データをディスプレイに出力する。
撮像部34は、撮像素子(イメージセンサ)およびフォーカスレンズ等を有し、撮像素子から取り込んだ可視光としての撮像光を、電気信号へと変換することによって撮像を行う。撮像素子の例としては、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子が挙げられる。撮像部34から出力された撮影画像データは、主記憶部38(RAM)または補助記憶部36に記憶される。
通信部(24、35)は、ネットワーク4に接続するための通信回路を含む。通信回路は、有線通信回路または無線通信回路であり、演算部(26、37)からの指示に従って、ネットワーク4を介して、外部コンピュータと通信する。
補助記憶部(25、36)は、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM等の他の不揮発性メモリで構成され、演算部(26、37)が管理サーバ2またはユーザ端末3の動作を制御するための制御プログラムおよび各種データ等を記憶する。
ユーザ端末3の補助記憶部36は、ユーザの操作入力に応じて本システムにおけるユーザ端末3の各種動作を実行するためのユーザプログラム39と、本システムの利用に必要となるユーザデータ40とを記憶している。
ユーザプログラム39およびユーザデータ40は、必要に応じて補助記憶部36から読み出され、主記憶部38(RAM)に記憶される(展開される)。ユーザ端末3の動作は、演算部37が主記憶部38(RAM)に展開されたユーザプログラム39を実行することによって実現される。
ユーザプログラム39は、撮像部34を制御して撮像画像を取得するための撮像プログラム、撮像画像に含まれる符号(コード)の画像(符号画像)を抽出し、抽出した符号画像を復号して、符号に埋め込まれた情報を取得する(符号読取機能を実行する)ための復号プログラム、管理サーバ2にアクセス(管理サーバ2との通信を確立)するための通信プログラム、およびユーザ端末3が備える各種の機能を選択および実行するためのプログラム等を含む。ユーザデータ40は、ユーザ端末3が備える各種の機能を実行するためのデータや、ユーザ端末3で使用されている言語(使用言語)のデータ(使用言語データ)等を含む。
また、図1に示す管理サーバ2の構成およびユーザ端末3の構成は、単なる一例であり、これに限定される必要はない。例えば、管理サーバ2およびユーザ端末3には、SDカードまたはUSBメモリ等の各種の記憶媒体(外部記憶媒体)からデータを読み出したり、外部記憶媒体にデータを書き込んだりするためのインターフェイス(外部記憶媒体接続部)が設けられていてもよい。
<屋内施設および地図画像の構成>
図2は或る屋内施設における地図画像100の一例を示す説明図である。図3は屋内施設に設置される符号(符号体)60および方向指示部(指示画像)62の一例を示す概略図である。地図表示システム1は、屋内施設の利用者(ユーザ)に自分の位置する場所(現在地)を含む地図(現在地の周辺地図)を提示するためのシステムである。
屋内施設とは、スーパーマーケット、ショッピングセンター、アーケードまたは地下街等の商業施設や、駐車場、駐輪場、駅、バスターミナル、フェリー港、空港、役所、図書館、展示場または会議場等の公共施設や、遊園地(テーマパーク)、映画館、美術館、水族館等の娯楽施設等のことをいう。
地図表示システム1では、図2に示すような、屋内施設の地図の画像(地図画像)である地図画像100が予め作成されており、管理サーバ2(補助記憶部25)に記憶されている。地図画像は、屋内施設の一部あるいは全部を平面化した上で縮小し、単純化または記号化したものである。屋内施設が大規模(広大)である場合、複数のエリアに分割し、エリア毎に地図画像が作成されることがある。また、複数の層(フロア)からなる建築物において、屋内施設が複数のフロアに跨っている場合には、フロア毎に地図画像が作成されることがある。
また、一般的に、屋内施設には、利用者が移動可能(通行可能)な領域としての通路が設けられている。ただし、通行可能領域は、専ら通行のために設けられる道の他、店舗内の商品棚の間等の領域も含まれる。
図2に示す地図画像100は、或る商業施設における地図画像の一例であり、この地図画像100では、通路101と、通路101以外の領域(通路外領域)とが区別可能に表現されている。なお、図2に示す地図画像100では、店舗および各種設備の領域内(通路外領域)には通路101が設定されていない。これらのことは、後述する地図画像121、141,160も同様である。
たとえば、通路外領域には、複数の店舗や、トイレ、エスカレータ、エレベータおよび階段等の各種設備が存在する。店舗および各種設備のそれぞれは、屋内施設内における利用者の行動の目的地となり得る要素(目的地要素)であると言える。地図画像100には、複数の目的地要素を個別に認識できるように、複数の目的地要素のそれぞれに対応する目的地要素画像102が含まれる。
また、地図表示システム1における屋内施設には、複数の符号60が設置されている。地図画像100には、複数の符号60が認識できるように、複数の符号60のそれぞれに対応する符号表示画像103が含まれる。この符号表示画像103は、矩形状のコードそのものの画像とする、あるいは星マーク、丸マーク、三角マーク、もしくは「目的地」マークといった適宜のマーク画像とする等、符号60の位置を示し得る画像で構成されている。
複数の符号60は、屋内施設の通路に設置される。本実施形態では、複数の符号60は、通路の床面に設置される。なお、複数の符号60は、屋内施設の通路における壁面や天井面など、通路の床面以外の場所に設置されてもよい。
また、複数の符号60のそれぞれは、互いに異なる位置に設置されている。たとえば、各符号60は、屋内施設の通路における曲がり角または交差点等、利用者が方向転換する可能性がある場所や、屋内施設の出入り口、並びに、目的地とされることが多い場所(人気の店舗またはトイレなどの設備)の近くに重点的に設置される。なお、符号60も目的地要素になり得る。
図3は符号60を平面視した図である。図3に示すように、符号60は、1次元コード(バーコード)または2次元コード等の矩形状のコードである。2次元コードは、QRコード(登録商標)、マイクロQRコード、Aztec、DataMATRIX、MaxiCODEおよびVeriCODE等のマトリクス型2次元コードでも良いし、PDF417およびCODE49等のスタック型2次元コードでも良い。
また、複数の符号60のそれぞれの周囲には、その符号60から(符号60を中心に)移動可能な方向のそれぞれを指し示す方向指示部62が付加されている。方向指示部62は、符号60の輪郭における端辺部または角部に付加される。
ただし、符号60を中心に複数の方向に移動可能である場合には、移動可能な方向の数に合わせて、複数の方向指示部62が設けられる。たとえば、L字状の曲がり角に設置される符号60では、交差する2つの方向に移動可能であるので、移動可能な2つの方向に合わせて2つの方向指示部62が付加され、十字路に設置される符号60では、2つの方向指示部62が付加される。なお、符号60は、設置場所において方向指示部62が付加しやすい向き(たとえば端辺部または角部が移動可能な方向を向くように)に配置される。
図3に示す例では、符号60を中心に前後左右の4方向に移動可能な場合を示しており、この場合、符号60の輪郭における4つの端辺部のそれぞれに、方向指示部62A~62Dが付加される。
また、方向指示部62は、その方向指示部62が指し示す方向を利用者が視覚的に認識できるような態様となっている。たとえば、方向指示部62の輪郭形状にその方向指示部62が指し示す方向に向かってV字状またはU字状に突出する部分が含まれていたり、方向指示部62が指し示す方向を表現する矢印や人の手指を模った形状の図形等が含まれていたりする。
さらに、方向指示部62のそれぞれには、移動可能な方向のそれぞれを区別するための識別情報(方向識別情報)が割り当てられており、この方向識別情報に対応する文字、数字または記号が表示されている。そして、方向指示部62における方向識別情報に対応する文字等の向きが、その方向指示部62が指し示す方向を向くように配置されている。この符号60および方向指示部62がセットになった案内用符号は、屋内施設の床面または天井面等の適宜の位置に、印刷、画像シートの設置、または画像プレートの設置等の適宜の方法で設置されている。このため、利用者は符号60および方向指示部62がセットになった案内用符号を屋内施設において目視で発見でき、かつ、撮像することができる。
図2に戻って、屋内施設における複数の符号60のそれぞれには、少なくとも、地図表示システム1において自他を識別するための固有の識別情報(符号識別情報)と、管理サーバ2にアクセスするための情報(通信情報)が埋め込まれている。すなわち、複数の符号60のそれぞれは、少なくとも符号識別情報と通信情報を示す符号で構成される。通信情報は、たとえば管理サーバ2および管理サーバ2が提供するウェブページにアクセスするためのURL等の情報を含む。通信情報としてURLを含めることにより、ユーザ端末3に専用のアプリケーションをインストールせずとも、一次元コードや二次元コード等の矩形状のコードを読み取ってURLが含まれていればブラウザアプリケーションでそのURLにアクセスできるアプリケーションさえインストールされていれば、本システムを利用できるようにすることができる。また、符号60が固有の識別情報(重複しないユニークな識別情報)であることにより、どの地図画像でどの位置の符号60かを迅速に一意に認識することができる。したがって、誤った地図や符号60の位置を案内することを防止できる。
本実施形態(図2に示す実施形態)では、屋内施設に6つの符号60A~60Fが設置されている。これに対応して、地図画像100には、6つの符号表示画像103A~103Fが含まれる。また、符号表示画像103A~103Fのそれぞれには、対応する符号識別情報が関連付けられており、利用者が6つの符号60A~60Fのそれぞれを区別できるように、符号識別情報に対応する文字等が表示される。
また、地図画像に含まれる目的地要素画像102のそれぞれ(屋内施設における目的地要素のそれぞれ)にも、少なくとも同じ地図画像内で自他を識別するための固有の識別情報(目的地要素識別情報)が割り当てられている。符号識別情報および目的地要素識別情報は、文字、数字、記号またはこれらの組み合わせによって表現される。図2では、説明の便宜上、符号表示画像103の領域内に符号識別情報に対応する文字(アルファベット)が記されており、目的地要素画像102の表示領域内に目的地要素識別情報に対応する数字が記されている。
<データ構成>
図4は管理サーバ2の補助記憶部25に記憶されるデータの一例を示す説明図である。図5は地図データのデータ構造の一例を示す説明図である。図6は符号60(符号識別情報)と目的地要素との関係の一例を示す説明図である。
管理サーバ2の補助記憶部25には、地図表示システム1で利用される各種データが記憶(登録)されている。図4に示すように、管理サーバ2の補助記憶部25には、地図データDB(データベース)41と、翻訳データDB(データベース)42などが登録される。
地図データDB41には、地図表示システム1に含まれる屋内施設に対応する地図データが登録される。地図表示システム1に複数の屋内施設が含まれる場合には、地図データは、少なくとも屋内施設毎に登録される。また、1つの屋内施設であっても、屋内施設が複数のエリアに分割されている場合や屋内施設が複数のフロアに跨っている場合等、1つの屋内施設に対して複数の地図画像が作成される場合には、地図データは、地図画像毎に登録される。
図5に示すように、地図データは、地図画像データ43、通路データ44、符号位置データ45および目的地要素データ46を含む。同じ地図データに含まれる、地図画像データ43、通路データ44、符号位置データ45および目的地要素データ46のそれぞれは、互いに関連付けられている。
地図画像データ43は、地図画像そのもののデータであり、地図表示システム1の管理者または対応する屋内施設の管理者などにより入力(アップロード)される画像データである。地図画像データ43は、たとえば、通信部24を介して、外部コンピュータから入力されたり、外部記憶媒体接続部を介して外部記憶媒体から入力されたりする。上述したように、地図画像では、通路と、通路外領域とが区別可能に表現されており、さらに、地図画像データ43には、目的地要素画像102および符号表示画像103のそれぞれが一つの塊(オブジェクト)として含まれている。
通路データ44は、地図画像における通路の領域を示すデータである。たとえば、通路データ44は、地図画像における通路の領域に対応する座標データの集合である。管理サーバ2の演算部26は、通路データ44を参照して、地図画像における通路を認識する。
符号位置データ45は、地図画像における符号表示画像103の位置、すなわち屋内施設における符号60の位置を示すデータである。たとえば、符号位置データ45は、地図画像上の座標データである。また、符号位置データ45には、対応する符号60およびこれに対応する符号表示画像103の符号識別情報が関連付けられている。管理サーバ2の演算部26は、符号位置データ45を参照して、地図画像における各符号表示画像103の位置を認識する。
目的地要素データ46は、地図画像における目的地要素画像102の位置、すなわち屋内施設における目的地要素の位置を示すデータである。たとえば、目的地要素データ46は、地図画像上の座標データであってもよいし、最も近い符号60(符号表示画像103)を示すデータであってもよい。目的地要素データ46が最も近い符号表示画像103を示すデータである場合には、目的地要素データ46は、図6に示すように、各符号表示画像103の符号識別情報に対応して、これに最も近い各目的地要素の目的地要素識別情報が記述されるテーブルデータとして管理されてもよい。管理サーバ2の演算部26は、目的地要素データ46を参照して、地図画像における各目的地要素の位置(第1マーク画像の位置)を認識する。
地図画像データ43、通路データ44、符号位置データ45および目的地要素データ46のそれぞれは、新たに入力されるだけでなく、屋内施設の状況の変化に応じて更新(変更)されることがある。たとえば、屋内施設が改装されたり、屋内施設においてレイアウトが変更されたりした場合に、地図画像データ43、通路データ44、符号位置データ45および目的地要素データ46が更新される。
翻訳データDB42には、予め設定されるデフォルトの使用言語以外の言語で、地図表示システム1のユーザーインターフェースを表現するための翻訳データが登録される。詳しくは、翻訳データは、ユーザ端末3の表示部33に表示させるための表示画像に含まれる単語または文章をデフォルトの使用言語以外の言語に翻訳するためのデータである。
<システム動作例>
以下、図7ないし図12を参照して地図表示システム1の動作例を説明する。ユーザ端末3において符号読取機能が実行されると、自動的に撮像部34および撮像プログラムが起動され、ユーザ端末3の表示部33には、図7に示すような符号読取画面110が表示される。以下、図7ないし図12を参照して説明する地図表示機能に係る各画面は、ユーザ端末3の表示部33に表示される。また、地図表示機能に係る各画面の言語(使用言語)は、ユーザ端末3から管理サーバ2に送信された使用言語情報に応じた言語となる。
符号読取画面110には、符号画像を読み取ることができる撮像範囲に対応する枠画像111と、撮像部34で撮像された画像に対応するリアルタイム動画像(スルー画像)112と、スルー画像112に含まれる符号画像を枠画像111の範囲内に合わせることを促すメッセージ113が表示される。スルー画像112に含まれる符号画像が枠画像111の範囲内に位置する状態になると、撮像画像(符号画像が枠画像111の範囲内に位置すると認識されたときのスルー画像112)から符号画像が抽出され、抽出された符号画像が復号され、符号識別情報および通信情報が取得される。
ユーザ端末3で通信情報が取得されると、ユーザ端末3は、管理サーバ2が提供するウェブページにアクセスするとともに、符号識別情報、ユーザ端末3の使用言語の情報(使用言語情報)、およびユーザ端末3の識別情報等の情報を管理サーバ2に送信する。ユーザ端末3が管理サーバ2にアクセスすると、地図表示システム1による地図表示機能の提供が開始され、ユーザ端末3の表示部33には、地図表示機能に関連するウェブページの画像(画面)が表示される。
管理サーバ2は、地図データDB41を参照して、地図データDB41に登録された地図データの中から、取得した符号識別情報に対応する符号位置データ45が含まれる地図画像(表示用の地図画像)を検出する。そして、管理サーバ2は、表示用の地図画像のデータを含む地図データ(表示用の地図データ)を読み出し、符号識別情報の送信元のユーザ端末3がアクセスしているウェブページに、表示用の地図画像を表示させる。すなわち、管理サーバ2は、符号識別情報に対応する符号の設置位置を現在地として地図画像上に示した状態の現在地表示地図画像を出力する。たとえば、管理サーバ2は、図8に示すように、ユーザ端末3の表示部33に表示用の地図画像を含む画面(地図表示画面)120を表示させる。
地図表示画面120は、地図画像(表示用の地図画像)121および目的地設定部122を含む。地図画像121は、通路領域123と、複数の目的地要素画像124と、複数の符号表示画像125(図8に示す例では6つの符号表示画像125A~125F)とを含む。目的地設定部122は、ソフトウェアキー(操作ボタン)として機能する。以下、ソフトウェアキーを単に「ボタン」という。
ただし、表示用の地図データに含まれる地図画像121において、取得した符号識別情報に対応する符号60の設置位置、すなわち符号表示画像125の位置が現在地として設定される。図8に示す例では、符号表示画像125Aの位置が現在地として設定されている。
現在地として設定された符号表示画像125は、地図画像121において強調表示される。すなわち、地図画像121は、現在地を認識可能な表示態様で表示されると言える。たとえば、現在地として設定された符号表示画像125では、模様が付されたり、適当な色彩が付されたり、画像の輪郭線が太くされたりする。このため、利用者は、地図画像121およびこれに対応する屋内施設における現在地を認識することができる。したがって、屋内施設の利用者に現在地が表示された地図画像を提示して、利用者の利便性を向上させることができる。
地図表示画面120において目的地設定部122が操作されると、ウェブページの画面が目的地入力画面130に切り替わる。目的地入力画面130は、目的地を設定するための目的地要素の入力をユーザ端末3ないしその利用者に要求するための画面である。
目的地入力画面130は、目的地入力部131、目的地種類選択部132、および画像読込部133を含む。目的地入力部131は、目的地要素の名称または目的地要素に関連するキーワード等のテキストの入力を受け付けるテキストボックス(入力欄)である。
目的地種類選択部132は、目的地要素の種類に関連するテキストの入力を受け付けるテキストボックスである。また、目的地種類選択部132では、プルダウンメニューによって目的地要素の種類を選択することもできる。目的地要素の種類としては、たとえば、トイレ、エスカレータ、エレベータ、階段、授乳室等の設備の種類であってもよいし、対象となる屋内施設が商業施設であれば、取り扱う商品の種類またはサービスの種類に応じた店舗の種類であってもよい。図示は省略するが、目的地要素の種類が選択されると、選択された目的地要素の種類が割り当てられた目的地要素がリスト表示される。
画像読込部133は、ユーザ端末3の補助記憶部36に記憶された撮像画像から、目的地要素を取得(抽出)する機能を利用するためのボタンである。たとえば、将来目的地にしたい場所に設置されている符号60の画像を含む撮像画像を事前に撮影し、その撮影画像データを補助記憶部36に記憶しておくとする。この場合、補助記憶部36に記憶された撮影画像データを読み出して、撮像画像に含まれる符号画像から符号識別情報を取得し、取得した符号識別情報に対応する符号60を目的地要素とすることができる。なお、事前に撮影した撮影画像データは、補助記憶部36以外の記憶部に記憶しておいてもよい。補助記憶部36以外の記憶部とは、外部記憶媒体、またはユーザ端末3と通信可能な外部コンピュータの記憶部(クラウドサーバも含む)等のことである。
目的地入力画面130において目的地要素が入力されると、複数の符号60のうち、入力された目的地要素に最も近い符号60の設置位置が目的地として設定される。すなわち、目的地要素に最も近い符号60に対応する符号表示画像の表示位置が地図画像上の目的地として設定される。なお、符号60自体が目的地要素として入力された場合には、その符号60の設置位置が目的地として設定される。
目的地が設定されると、目的地に対応する符号表示画像が強調表示される。この強調表示は、符号表示画像103そのものを大きく表示する、異なる色で表示する、あるいは別途の強調マーク画像を表示するなど、目的地を識別し得る適宜の強調表示とすることができる。なお、強調表示の手法は現在地として設定された場合と同じである。このため、利用者は、地図画像における目的地を認識することができる。すなわち、屋内施設の利用者に現在地および目的地が表示された地図画像を提示して、利用者の利便性を向上させることができる。
また、目的地が設定されると、通路を通って現在地から目的地に至る移動経路が生成され、生成された移動経路がユーザ端末3の表示部33に表示される。すなわち、現在地から目的地に至るまでのルートガイドがユーザ端末3の表示部33に表示される。たとえば、移動経路としては、たとえば現在地から目的地まで最短距離または最短時間で移動できる経路が設定される。
たとえば、図10に示すように、ユーザ端末3の表示部33には、地図形式で移動経路を案内するための第1案内画面140が表示される。第1案内画面140には、地図画像141および表示切替部142が表示される。
地図画像141には、通路領域143、複数の目的地要素画像144、複数の符号表示画像145に加え、現在地を示す現在地画像146、目的地を示す目的地画像147、移動経路に沿って移動方向を示す案内画像148が表示される。
案内画像148(移動経路)を含む地図画像141では、現在地に対応する符号表示画像145、目的地に対応する符号表示画像145、移動経路上に存在する符号表示画像145、現在地画像146、目的地画像147、および案内画像148などの移動経路に関連する画像が強調表示される。なお、強調表示の手法は上述した現在地または目的地の強調表示と同じであってもよいし、移動経路に関連する画像以外の部分がグレーアウト表示されたり、移動経路に関連する画像以外の部分が淡い色彩で表示されたりして、相対的に移動経路に関連する画像が強調表示されるようにしてもよい。
このようにすれば、利用者は、移動経路が表示された地図画像141を視認することによって直感的に移動経路を認識することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
第1案内画面140において表示切替部142が操作されると、ウェブページの画面が第2案内画面150に切り替わる。第2案内画面150は、テキスト形式(文字形式)で移動経路を案内するための画面である。
第2案内画面150には、目的地情報表示部151、経路情報表示部152、および表示切替部153が表示される。なお、表示切替部153が操作されると、ウェブページの画面が第1案内画面140に切り替わる。すなわち、地図形式で移動経路を案内するための画面と、文字形式で移動経路を案内するための画面を相互に切り替えることができる。
目的地情報表示部151では、目的地を示す情報がテキスト形式で表示される。たとえば、目的地情報表示部151には、目的地に対応する符号表示画像の識別情報を示す文字を含むなどして、利用者が地図画像上における目的地の位置を認識することができるようなメッセージが表示される。
経路情報表示部152では、移動経路の情報がテキスト形式で表示される。たとえば、経路情報表示部152には、移動経路上に存在する符号60の設置位置(符号表示画像の表示位置)を経由地として設定し、現在地に対応する符号表示画像の情報、経由地に対応する符号表示画像の情報、目的地に対応する符号表示画像の情報が、移動経路における現在地(出発地)から目的地(到着地)に至るまでに通過する順に並んで表示される。また、各符号表示画像の間には、通過する順序を示す矢印画像が設けられていてもよい。
また、経由地に対応する符号表示画像の情報には、経由地に対応する符号60に付加された方向指示部62と連携して、経由地を通過する際に進むべき方向を案内する情報が表示される。さらに、現在地に対応する符号表示画像の情報には、現在地に対応する符号60に付加された方向指示部62と連携して、現在地を出発する際に進むべき方向を案内する情報が表示される。たとえば、現在地を出発する際に進むべき方向を案内する情報および経由地を通過する際に進むべき方向を案内する情報は、方向指示部62に割り当てられた方向識別情報に対応する情報であり、方向指示部62における方向識別情報の表示態様(文字種、字体など)と同じ表示態様で表示される。
以上のように、目的地情報表示部151および経路情報表示部152に表示される各種情報は、移動経路を案内するための案内情報と言うことができる。すなわち、第2案内画面150は、移動経路を案内するための案内情報を表示する画面であるとも言える。
このようにすれば、利用者は、第2案内画面150に表示される案内情報と、利用中の屋内施設に設置された符号60および方向指示部62とを照らし合わせて、移動経路を確認しながら目的地まで移動することができる。すなわち、利用者は、ユーザ端末3の第2案内画面150上に表示されている進むべき方向を案内する案内情報(例えば「3の方向へ進む」など、現在地の符号60の周りにあるどの方向指示部62の方向へ進むべきか示す情報)を得て、屋内施設の床面等に設置された方向指示部62を目視確認し、指定された方向指示部62の方向へ進むことで目的地への正しい経路へ進むことができる。
なお、図12に示すように、第2案内画面150では、上述した情報に加えて、目的地から目的地要素までの経路を案内する情報が表示されていてもよい。たとえば、屋内施設における、目的地に対応する符号60の設置位置から、目的地要素に至るまでの現実(実際)の進行方向および距離等の詳細な経路(詳細経路)を案内する情報が第2案内画面150に表示される。
このようにすれば、目的地に対応する符号60の設置位置と、目的地入力画面130で入力された目的地要素とが離れていたとしても、利用者は、目的地要素までの具体的な経路を認識することができ、便利である。
なお、ユーザ端末3においては、地図表示機能に係る各画面は、いつでも閉じる(非表示にする)ことができる。ユーザ端末3で地図表示機能に係る各画面が閉じられると、地図表示システム1による地図表示機能の提供が終了する。
<管理サーバの内部処理>
地図表示システム1による地図表示機能の動作は、本実施形態では主として管理サーバ2の動作によって実現される。管理サーバ2の補助記憶部25には、地図表示機能の動作に必要な各種データが登録されており、各種データは、必要に応じて補助記憶部36から読み出され主記憶部27(RAM)に展開される。管理サーバ2の動作は、主記憶部27に展開されたデータを用いて、演算部26が主記憶部27に記憶された管理サーバ2の制御プログラムを実行することによって実現される。具体的な処理については、後でフロー図を用いて説明する。
図13は管理サーバ2の主記憶部27(RAM)のメモリマップ50の一例を示す説明図である。図13に示すように、主記憶部27は、プログラム記憶領域51およびデータ記憶領域52を含む。プログラム記憶領域51には、管理サーバ2の制御プログラムが記憶される。この制御プログラムは、通信プログラム51A、受信プログラム51B、地図データ作成プログラム51C、地図表示プログラム51D、現在地設定プログラム51E、目的地設定プログラム51F、経路生成プログラム51G、経路案内プログラム51H、言語判定プログラム51Jおよび言語設定プログラム51Kを含む。
通信プログラム51Aは、通信部24を制御して、ネットワークを介してユーザ端末3等の外部コンピュータとデータを通信(送受信)するためのプログラムである。受信プログラム51Bは、ユーザ端末3から送信される符号識別情報のデータを受信するためのプログラムである。ただし、受信時には、通信プログラム51Aが実行される。
地図データ作成プログラム51Cは、地図データを新たに作成ないし入力するためのプログラムである。また、地図データ作成プログラム51Cは、作成済の地図データを更新するためのプログラムでもある。
地図表示プログラム51Dは、ユーザ端末3から送信された符号識別情報に応じて、表示用の地図画像を含む表示用の地図データを検出し、表示用の地図データを含むウェブページのデータ(表示画像データ)を生成するためのプログラムでもある。
現在地設定プログラム51Eは、ユーザ端末3から送信された符号識別情報に対応する符号60の設置位置を現在地として設定するためのプログラムである。目的地設定プログラム51Fは、入力された目的地要素に最も近い符号60の設置位置を目的地として設定するためのプログラムである。
経路生成プログラム51Gは、 目的地が設定された場合に、通路を通って現在地から目的地に至る移動経路を生成するためのプログラムである。経路案内プログラム51Hは、地図形式またはテキスト形式で、移動経路を案内するための案内情報を生成し、案内情報を利用者に提示するためのプログラムである。
言語判定プログラム51Jは、ユーザ端末3から管理サーバ2に送信された使用言語情報に応じて、ユーザ端末3の使用言語を判定するためのプログラムである。言語設定プログラム51Kは、言語判定プログラム51Jに従って判定されたユーザ端末3の使用言語に応じて、ユーザ端末3の表示部33に表示される各画面、すなわちウェブページの言語を設定するためのプログラムである。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域51には、入力部22に対するユーザの操作入力を検出するための操作検出プログラム、RAMに記憶された画像生成用のデータを用いて表示画像データを生成し、表示部23(ディスプレイ)に出力するための表示プログラム、および管理サーバ2が備える各種の機能を実行するためのプログラムなども記憶される。
また、データ記憶領域52には、地図データ52A、符号識別情報データ52B、現在地データ52C、目的地データ52D、移動経路データ52E、案内情報データ52F、使用言語データ52G、および翻訳データ52Hなどが記憶される。
地図データ52Aは、新たに入力された地図データまたは地図データDB50から読み出された地図データである。符号識別情報データ52Bは、ユーザ端末3から送信された符号識別情報のデータである。現在地データ52Cは、現在地設定プログラム51Eに従って設定された現在地のデータである。目的地データ52Dは、目的地設定プログラム51Fに従って設定された目的地のデータである。移動経路データ52Eは、経路生成プログラム51Gに従って生成された移動経路のデータである。案内情報データ52Fは、経路案内プログラム51Hに従って生成された案内情報のデータである。使用言語データ52Gは、ユーザ端末3の使用言語のデータである。翻訳データ52Hは、ユーザ端末3の使用言語がデフォルトの使用言語以外の言語である場合に利用するデータである。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域52には、表示画像データを生成するための画像生成データ、ユーザの操作入力に応じた操作データ、および管理サーバ2の制御プログラムの実行に必要な他のデータが記憶される。
図14は、管理サーバ2の地図表示動作のフローチャート図である。以下、図14を参照して地図表示動作を説明する。
管理サーバ2の演算部26は、地図表示動作を開始すると、ユーザ端末3で撮像された撮像画像から符号識別情報を取得し(ステップS1)、地図データDB41を参照して、地図データDB41に登録された地図データの中から、取得した符号識別情報に対応する符号位置データ45が含まれる表示用の地図画像を含む表示用の地図データを設定し(ステップS2)、取得した符号識別情報に応じて現在地を設定し(ステップS3)、現在地を含む表示用の地図画像をユーザ端末3の表示部33に表示させる(ステップS4)。
続いて、目的地要素が入力されたかどうかを判断し(ステップS5)、目的地要素が入力されていれば(ステップS5:YES)、目的地要素に応じて目的地を設定し(ステップS6)、通路を通って現在地から目的地に至る移動経路を生成し(ステップS7)、目的地および移動経路を表示用の地図画像に表示させて(ステップS8)、地図表示動作を終了するかどうかを判断する(ステップS9)。
また、目的地要素が入力されていない場合も(ステップS5:NO)、地図表示動作を終了するかどうかを判断する(ステップS9)。地図表示動作を終了しない場合は(ステップS9:NO)、目的地要素が入力されたかどうかを判断するステップ(ステップS5)に戻る。一方、地図表示動作を終了する場合(ステップS9:YES)には、地図表示動作を終了する。
以上の構成および動作により、現在地に対応する表示用の地図画像をユーザ端末3の表示部33に表示させるので、利用者は、地図画像121における現在地を認識することができる。すなわち、屋内施設の利用者に現在地が表示された地図画像を提示して、利用者の利便性を向上させることができる。
<実施例2>
図15は、実施例2における地図画像の一例を示す説明図である。図16は、実施例2における地図データのデータ構造の一例を示す説明図である。図17は、図16の地図画像におけるノードデータの一例を示す説明図である。図18は、図16の地図画像におけるリンクデータの一例を示す説明図である。
実施例2の地図表示システム1は、地図画像(地図データ)の構成およびシステム動作の一部などが実施例1と異なる。図15に示す実施例2の地図画像160は、或る商業施設における地図画像の一例であり、この地図画像160では、実施例1と同様に、通路161と、通路161以外の通路外領域162とが区別可能に表現されている。
また、実施例2の地図画像160には、通路161に配置される複数のノード(点)163(163a,163b)と、ノード163の間を結ぶ複数のリンク(線)164とが設けられる。
複数のノード163は、通路161に網羅的に配置される。具体的には、複数のノード163は、特徴点(曲がり角、交差点、店舗の入口前、トイレの入口前、エスカレータ乗り場およびエレベータ乗り場、通路161の直線部分の中間位置など)の適宜の位置に配置される。ただし、ノード163には、屋内施設に設置された符号60に対応する符号ノード163aと、符号60のいずれにも対応しない一般ノード163bとが含まれる。符号ノード163aの位置は、屋内施設における符号60の設置位置に対応した位置となっている。また、一般ノード163bは、符号60が設けられない通路161の特徴点に重点的に設けられる。すなわち、一般ノード163bは、通路161のうち、符号60が設けられない場所に配置される。
また、符号60の数は、ノード163の数よりも少ない。言い換えれば、ノード163の数は、符号60の数よりも多い。たとえば、符号ノード163aの数は、一般ノード163bの数よりも少ない。すなわち、符号60は、屋内施設の通路の全特徴点のうち、半分よりも少ない箇所に設置されていることが好ましい。たとえば、符号60は、屋内施設の通路の全特徴点のうち、屋内施設の利用者が迷いやすい場所等、符号60を設置する効果がより得られる箇所に厳選して設置されている。
リンク164は、隣り合うノード163を結ぶように設けられる。ただし、リンク164は、その全体が通路161を通るように、すなわち、通路外領域を横切らないように設定される。以上のように構成した複数のノード163および複数のリンク164によって、地図画像に対応する施設の通路がデータ的に再現される。
図16に示すように、実施例2の地図データは、地図画像データ43、通路データ44、符号位置データ45、目的地要素データ46、ノード管理データ(点管理データ)47およびリンク管理データ(線管理データ)48を含む。同じ地図データに含まれる、地図画像データ43、通路データ44、符号位置データ45、目的地要素データ46、ノード管理データ47およびリンク管理データ48のそれぞれは、互いに関連付けられている。なお、地図画像データ43、通路データ44、符号位置データ45および目的地要素データ46の構成は、実施例1と同様であるので詳しい説明を省略する。
図17に示すように、ノード管理データ47は、ノード163毎のデータ(ノードデータ)を含む。具体的には、ノードデータには、ノード163毎に割り当てられるノードID(点ID)、地図画像160におけるノード163の位置およびノード163の種別を示すデータが含まれる。また、ノード管理データ47では、ノードIDによって各ノードデータが識別可能に管理されている。さらに、ノードデータは、地図画像160におけるノード163の位置を示すデータとして、各ノード163の地図画像上の座標データ(X座標データおよびY座標データ)を含む。さらに、ノードデータは、各ノード163の種別を示すデータとして、各ノード163が、符号ノード163aであるか一般ノード163bであるかの別を示すデータを含む。さらにまた、さらに、一般ノード163bに対応するノードデータは、「交差点」、「店舗前」、「トイレ等の設備前」などの通路上の特徴点を示すデータを含む。
図18に示すように、リンク管理データ48は、リンク164毎のデータ(リンクデータ)を含む。具体的には、リンクデータには、リンク164毎に割り当てられるリンクID(線ID)、始点となるノード163のノードID、終点となるノード163のノードID、およびリンクの長さ(距離)を示すデータが含まれる。また、リンク管理データ48では、リンクIDによって各リンクデータが識別可能に管理されている。なお、リンクの長さは、移動コストということもできる。
上記のような地図画像160の作成方法を説明する。まず、施設の一部あるいは全部を平面化した画像(フロア画像)データを管理サーバ2に取り込む。次に、フロア画像にノード163を設定する。ここでは、ノード163の種別およびフロア画像上の座標が設定(指定)される。なお、ノード163には、設定された順にノードIDが自動的に割り当てられ、設定されたノード163に対応するノードデータがノード管理データ47に登録される。
少なくとも2つのノード163が設定されると、リンク164の設定が可能になる。ここでは、始点となるノード163と、終点となるノード163とが指定されることによって、リンク164が設定される。リンク164が設定されるとき、始点となるノード163と、終点となるノード163との座標から、リンクの長さ(始点となるノード163と終点となるノード163との距離)が自動的に算出される。なお、リンク164には、設定された順にリンクIDが自動的に割り当てられ、設定されたリンク164に対応するリンクデータがリンク管理データ48に登録される。
なお、ノード163の設定およびリンク164の設定作業は、地図表示システム1の管理者が入力部22を介して手動で実行してもよいし、管理サーバ2が自動で実行してもよい。また、リンク164の設定作業は、全てのノード163の設定が完了してから実行されてもよいし、2つ以上のノード163が設定されたときから、ノード163の設定と並行して実行されてもよい。
以下、実施例2の地図表示システム1の動作例を説明する。実施例1と同様に、ユーザ端末3において符号読取機能が実行され、符号識別情報が取得されると、ユーザ端末3がアクセスしているウェブページに、現在地表示を含む地図画像(現在地表示画像)が表示される。このとき、現在地表示画像には、図15に示すようなノード163に対応するアイコン(ノードアイコン)が表示される。一方、本実施例では、現在地表示画像には、リンク164が表示されないが、現在地表示画像にリンク164が表示されるようにしてもよい。
また、現在地表示画像に表示されたノードアイコンは、符号ノード163aに対応する符号アイコンと一般ノード163bに対応する一般アイコンとを含む。符号アイコンと一般アイコンとは、互いに区別できるように、ノード163の種別に応じた形状のアイコンとなっている。すなわち、符号アイコンと一般アイコンとは、互いに異なる形状のアイコンとなっている。たとえば、符号アイコンは、矩形状のアイコンであり、一般アイコンは、円形状のアイコンである(図15参照)。
さらに、現在地表示画像では、取得した符号識別情報に対応する符号60に対応する符号アイコン(符号ノード163a)の位置が現在地として設定されている。現在地として設定された符号アイコン(現在地アイコン)は、地図画像において現在地であることが認識できるような態様で表示される。たとえば、現在地アイコンは、円形状の一般アイコンとは区別できる態様のサークルアイコンや、人型のマーク等として表示される。
現在地表示画像では、現在地アイコン以外のアイコンが操作されることによって、当該アイコンに対応するノード163の位置が目的地(到着地)として設定される。すなわち、複数のノード163のうち、現在地に対応する符号ノード163a以外のいずれかが目的地として設定される。なお、複数のノード163のそれぞれは、ノードの種別を問わず目的地として設定することが可能である。すなわち、符号ノード163aおよび一般ノード163bは、いずれも目的地として設定することが可能である。
また、現在地アイコン以外のアイコンが操作されたときに、目的地として設定するだけでなく、操作されたアイコンの周辺情報を表示する情報ウインドウが表示されるようにしてもよい。情報ウインドウには、操作されたアイコンの周辺に存在する店舗の情報や、あるいは、トイレまたはエレベータ等の設備の情報等が表示される。情報ウインドウにおいて店舗や設備を選択することによって、店舗や設備を目的地として設定することができる。この場合、情報ウインドウにおいて選択された店舗や設備に最も近いノード163が目的地として設定される。なお、上記の方法に代えて、またはこれに加えて、実施例1と同様に、目的地入力画面130(図9参照)を表示して、目的地要素の入力を受け付けてもよい。
目的地が設定されると、通路を通って現在地から目的地に至る最短距離の移動経路が生成され、生成された移動経路がユーザ端末3の表示部33に表示される。たとえば、図19に示すように、ユーザ端末3の表示部33には、移動経路を案内するための第3案内画面170が表示される。
第3案内画面170には、地図形式で移動経路を案内するための案内情報が表示された第1案内部171およびテキスト形式(文字形式)で移動経路を案内するための案内情報が表示された第2案内部172が表示される。
なお、移動経路は、地図画像160に設定されるリンク164に沿って(リンク164を通るように)設定される。具体的には、移動経路は、ノード163およびリンク164を用いたいわゆるダイクストラ法による経路探索処理によって設定される。
第1案内部171には、現在地表示画像173、現在地表示画像173上の現在地(出発地)の位置を示す出発地アイコン174、現在地表示画像173上の目的地の位置を示す目的地アイコン175、および移動経路を示す案内画像176が表示される。ただし、第1案内部171(現在地表示画像173)では、出発地または目的地以外のノード163に対応するノードアイコンは表示されない。
案内画像176は、出発地(出発地アイコン174)から目的地(目的地アイコン175)までの移動経路に沿って表示される画像であり、たとえば、出発地から目的地まで延びる矢印画像である。また、第1案内部171では、出発地アイコン174、目的地アイコン175、および案内画像176が強調表示される。このようにすれば、利用者は、地図形式で移動経路を案内するための案内情報が表示された第1案内部171を視認することによって直感的に移動経路を認識することができる。なお、案内画像176は、経路上のリンク164の通りに表示されてもよいし、経路上のリンク164に沿って通路を逸脱しない程度に直線部分が多くなるように簡略化して表示されてもよい。
第2案内部172には、移動経路における出発地から目的地に至るまでの経路の情報がテキスト形式で表示される。たとえば、第2案内部172には、出発地から目的地に至るまでに通る曲がり角毎の進むべき方向や、次の曲がり角までの直進距離等の情報が表示される。このようにすれば、利用者は、テキスト形式(文字形式)で移動経路を案内するための案内情報が表示された第2案内部172を視認することによって移動経路を認識することができる。
また、実施例1で説明したように、複数の符号60(図3参照)のそれぞれの周囲には、その符号60から移動可能な方向のそれぞれを指し示す方向指示部62が物理的に付加されている。さらに、実施例2では、ノード管理データ47には、各符号ノード163aに付加された方向指示部が示す指示方向のデータが含まれる。この指示方向のデータを利用して、第2案内部172には、出発地に対応する符号60に付加された方向指示部62と連携して、出発地を出発する際に進むべき方向を案内する情報が表示される。たとえば、現在地を出発する際に進むべき方向を案内する情報は、方向指示部62に割り当てられた方向識別情報に対応する情報であり、方向指示部62における方向識別情報の表示態様と同じ表示態様で表示される。このようにすれば、利用者は、第2案内部172に表示される案内情報と、利用中の屋内施設に設置された符号60および方向指示部62とを照らし合わせて、出発地を出発する際に進むべき方向を確認した上で目的地まで移動することができる。すなわち、利用者は、目的地への正しい経路へ進むことができる。
さらに、実施例2では、各符号ノード163aの指示方向のデータを変更することが可能である。或る符号ノード163aにおける指示方向のデータを変更する際には、図20に示すような、指定された符号ノード163aの指示方向のデータを変更するための指示方向変更画面180が管理サーバ2の表示部23に表示される。
指示方向変更画面180には、或る符号ノード163aにおける現在の指示方向のデータの状態を示す現状表示部181と、指示方向のデータを変更する変更ボタン182が表示される。現状表示部181では、符号の画像183と、現在の指示方向のデータ184と、符号ノード163aが配置された地図画像160上の方角とが表示される。なお、対象となる符号ノード163aの近くに店舗や設備が存在する場合には、近傍の店舗や設備の情報が現状表示部181に表示されるようにしてもよい。この指示方向変更画面180に表示される符号の画像183と、現在の指示方向のデータ184と、符号ノード163aは、屋内施設における現在位置の床面に実際に設置されている符号60(図3参照)と方向指示部62と一致している。したがって、例えば、指示方向変更画面180に表示される指示方向のデータ184における「1」の方向へ進むように進路が提示された場合、利用者は、屋内施設において現在位置にある符号60の方向指示部62の「1」の方向へ進めば良い。これにより、歩き始めの方向を間違えることが無く、指示された経路を確実に通って目的地へ到達することができる。
地図表示システム1の管理者または対応する屋内施設の管理者は、現状表示部181の表示内容から、現在の指示方向と、方向指示部62における方向識別情報の表示態様とが一致しているか否かを確認することができる。すなわち、符号60およびこれに対応する方向指示部62が正しい向きに設置されているか否かを確認することができる。
変更ボタン182は、指示方向のデータを変更するためのボタンであり、たとえば、変更ボタン182が操作されることによって、指示方向が所定角度回転する。たとえば、図20に示すような十字路であれば、変更ボタン182が操作されることによって、指示方向が90°回転する。なお、図20では、時計回りに指示方向を回転させる変更ボタン182のみが設けられているが、反時計回りに回転させる他のボタンが設けられていてもよい。また、変更ボタン182を1回押下する毎に指示方向が90°変化する構成としてもよい。また、指示方向を回転させる角度を入力するテキストボックスが設けられてもよい。このようにすれば、符号60およびこれに対応する方向指示部62が設定とは異なる向きに間違って設置されていたとしても、指示方向のデータを変更することによって、符号60およびこれに対応する方向指示部62の実際の設置態様に合わせて適切な案内情報を提示することができる。
上述した内容以外の、地図表示システム1構成および動作については、実施例1と同一であるため、同一要素に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。この実施例2においても、実施例1と同一の作用効果を奏することができる。
また、実施例2では、移動経路を生成するための複数のノード163が符号60のいずれにも対応しない一般ノード163bを含むので、移動経路が符号60の設置場所のみを通る必要が無く、符号60の設置場所の制限を受けずに最適な移動経路を生成することができる。また、符号60の設置場所の制限を受けずに目的地を設定することができ、利用者の目的に応じて、適切な移動経路を生成することができる。
さらに、実施例2では、符号ノード163aの数が、一般ノード163bの数よりも少ないので、符号60を多量に設置する必要が無くなり、符号60が設置される施設の美観を損なわないようにすることができる。さらにまた、符号ノード163aに比べて一般ノード163bの方が管理すべきデータ量が少なくて済むので、データの管理が容易になる。
この発明における携帯端末は、ユーザ端末3に対応し、以下同様に、サーバは、管理サーバ2に対応し、撮像画像取得部は、撮像部34および撮像プログラムを実行する制御部31に対応し、記憶部は、補助記憶部25に対応し、取得部は、ユーザプログラム39(復号プログラム)を実行する制御部31に対応し、現在地設定部は、現在地設定プログラム51Eを実行する制御部21に対応し、目的地設定部は、目的地設定プログラム51Fを実行する制御部21に対応し、経路生成部は、経路生成プログラム51Gを実行する制御部21に対応し、案内情報出力部は、第3案内画面170、および経路案内プログラム51Hを実行する制御部21などに対応し、指示方向変更部は、指示方向変更画面180に対応するが、この発明は本実施形態に限られず他の様々な実施形態とすることができる。また、上述の実施形態で挙げた画面および具体的な構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
たとえば、上述の実施形態では、撮像画像から符号画像を抽出し、抽出された符号画像を復号して符号識別情報等を取得する処理は、ユーザ端末3で実行するようにしてもよい。この場合、ユーザ端末3で通信情報が取得されると、ユーザ端末3から撮像画像のデータが管理サーバ2に送信される。
また、符号識別情報応じて地図データDB41に登録された地図データの中から表示用の地図データを検出する処理、符号識別情報応じて現在地を設定する処理、入力された目的地要素に応じて目的地を設定する処理、移動経路を生成する処理、経由地を設定する処理、案内情報を生成する処理等は、ユーザ端末3で実行するようにしてもよい。この場合、ユーザ端末3は、管理サーバ2の補助記憶部25にアクセスし、各種処理に必要なデータ(地図データなど)を適宜ダウンロードしながら処理を実行する。
また、目的地要素が入力されて目的地要素に最も近い符号60が目的地に設定されると、経路案内モードとなる構成にしてもよい。この場合、ユーザ端末3の制御部31は、経路案内モード中に撮像部34により符号60が撮像されると、目的地要素を選択させるのではなく、撮像された前記符号60の位置を現在表示している地図画像121上で強調表示する。この強調表示は、撮像された前記符号60の符号表示画像103そのものを大きく表示する、異なる色で表示する、あるいは別途の強調マーク画像を表示するなど、目的地を識別し得る適宜の強調表示とすることができる。また、このときの強調表示は、目的地の符号表示画像103の強調表示と異なる種類の強調表示とすることが好ましい。この構成により、利用者は、目的地へ向かう途中で符号60を撮像して正しい方向へ向かって移動しているか確認することができる。
また、屋内施設の床面や天井面等の適宜の位置に表示された符号60を撮像して利用する構成であるため、GPS等の電波が届かない位置でも利用できるとともに、複数の階層がある百貨店やデパートやショッピングモール等の施設においても現在の階における現在地を案内することができる。
また、屋内施設の床面や天井面等の適宜の位置に表示された符号60を撮像して利用する構成であるため、利用者は、屋内施設に設置されている符号60を撮像するだけで現在地(何階のどの位置か)を即座に認識でき、しかも目的地要素を入力して経路を把握できるため、地図で探して悩むといったことなくスムーズに利用できる。
さらに、目的地が設定されたときから、所定の期間(たとえば30分~120分)の間、目的地のデータが管理サーバ2の補助記憶部25に保持(一時的に記憶)されていてもよい。たとえば、現在地および目的地を一度設定し、移動経路を案内するための案内情報を利用者に提示した後、現在地の確認および実際の移動経路が正しいか否かを確認するため等の目的で、前回の現在地とは異なる符号60が読み込まれることがある。この場合、目的地のデータが保持されていれば、保持されている目的地のデータを利用して、新たに読み込まれた符号60の位置を現在地とし、前回と同じ目的地に向かう移動経路を生成して、利用者に提示することができる。このようにすれば、目的地の設定作業を省略することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
この発明は、屋内施設の利用者に自分の位置する場所の地図を提示するような産業に利用することができる。
1…地図表示システム
2…管理サーバ
21…制御部
22…入力部
23…表示部
24…通信部
25…補助記憶部
3…ユーザ端末
31…制御部
32…入力部
33…表示部
34…撮像部
4…ネットワーク
60…符号(コード)
160…地図画像
163…ノード
163a…符号ノード
163b…一般ノード
164…リンク
170…第3案内画面
180…指示方向変更画面

Claims (4)

  1. 固有の識別情報を示す符号と、複数の前記符号が設置される屋内施設を利用するユーザが使用する携帯端末と、前記携帯端末と通信可能なサーバを有する地図表示システムであって、
    前記携帯端末は、
    前記符号を含む範囲を撮像した撮像画像データを取得する撮像画像取得部を備え、
    前記サーバは、
    前記屋内施設における通路を表現した地図画像のデータ、および前記通路に配置される複数のノードのデータを含む地図データを記憶する記憶部を備え、
    前記携帯端末または前記サーバは、
    前記撮像画像取得部で取得された前記撮像画像データに含まれる前記符号の画像から、前記識別情報を取得する取得部と、
    前記取得部で取得した前記識別情報に対応する符号の設置位置を前記地図画像上での現在地として設定する現在地設定部と、
    前記複数のノードのうちのいずれかを目的地として設定する目的地設定部と、
    前記現在地から前記通路を通って前記目的地に至る移動経路を生成する経路生成部と、
    少なくとも前記移動経路を示す案内情報を出力する案内情報出力部とを備え、
    前記複数のノードは、前記複数の符号のいずれにも対応しない複数の一般ノードと、前記複数の符号のそれぞれに対応する複数の符号ノードとを含み、
    前記符号の数は、前記ノードの数よりも少ない
    地図表示システム。
  2. 前記複数の符号のそれぞれの周囲には、移動可能な複数の方向のそれぞれを指し示す方向指示部が物理的に付加されており、
    前記記憶部は、前記複数の符号毎の前記方向指示部が示す指示方向のデータを記憶し、
    前記案内情報出力部は、前記現在地に対応する符号に付加された前記方向指示部が示す前記指示方向と連携して、前記現在地を出発する際に進むべき方向を案内する情報を含む前記案内情報を出力する
    請求項1記載の地図表示システム。
  3. 前記記憶部に記憶されている前記複数の符号毎の前記指示方向のデータを別の方向へ変更する指示方向変更部をさらに備える
    請求項2記載の地図表示システム。
  4. 固有の識別情報を示す符号と、複数の前記符号が設置される屋内施設を利用するユーザが使用し、前記符号を含む範囲を撮像した撮像画像データを取得する携帯端末と、前記携帯端末と通信可能であって、前記屋内施設における通路を表現した地図画像のデータ、および前記通路に配置される複数のノードのデータを含む地図データを記憶する記憶部を備えるサーバを有し、前記複数のノードは、前記複数の符号のいずれにも対応しない複数の一般ノードと、前記複数の符号のそれぞれに対応する複数の符号ノードとを含み、前記符号の数は、前記ノードの数よりも少ない地図表示システムにおいて、
    前記携帯端末または前記サーバが、
    前記撮像画像データに含まれる前記符号の画像から、前記識別情報を取得し、
    取得した前記識別情報に対応する符号の設置位置を前記地図画像上での現在地として設定し、
    前記複数のノードのうちのいずれかを目的地として設定し、
    前記現在地から前記通路を通って前記目的地に至る移動経路を生成し、
    少なくとも前記移動経路を示す案内情報を出力する
    地図表示方法。
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