JP2022093020A - 柱状体設置構造、柱状体設置補助具、柱状体設置方法及び外構の施工方法 - Google Patents

柱状体設置構造、柱状体設置補助具、柱状体設置方法及び外構の施工方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022093020000001
【課題】外構工事等の進捗による柱状体の設置場所の移動が生じ難い、柱状体設置構造、柱状体設置補助具、柱状体設置方法及び外構の施工方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る柱状体設置構造は、地中に埋設されており、鉛直方向に延在する柱状体の下端部を挿入可能な、地表まで連なる空洞部を区画する埋設体と、前記柱状体の前記下端部が前記埋設体の前記空洞部に挿入されている状態で、前記柱状体を受ける受け具と、を備え、前記受け具は、前記柱状体を鉛直方向下側から支持可能な支持部と、前記柱状体の水平方向の移動を規制可能な移動規制部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、柱状体設置構造、柱状体設置補助具、柱状体設置方法及び外構の施工方法に関する。
特許文献1には、仮設電柱本体の根元に電柱着脱部と地中埋設部廃棄筒とを合わせ持った仮設電柱根元着脱装置を設ける構成が開示されている。
登録実用新案第3009642号公報
特許文献1に記載の仮設電柱根元着脱装置を用いることで、仮設電柱本体を、簡単に着脱自在とすることができる。
ところで、仮設電柱は、住宅などの建設現場において工事に必要な電力を引き込むため、敷地内に設置されるが、設置場所によっては外構工事等の邪魔になる場合がある。かかる場合には、敷地内で仮設電柱の設置場所を移動させる必要があり、余計な手間と労力がかかる。また、仮設電柱に限らず、外構工事等の進捗により設置場所の移動が生じ得る柱状体については、同様の問題がある。
本発明は、外構工事等の進捗による柱状体の設置場所の移動が生じ難い、柱状体設置構造、柱状体設置補助具、柱状体設置方法及び外構の施工方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様としての柱状体設置構造は、地中に埋設されており、鉛直方向に延在する柱状体の下端部を挿入可能な、地表まで連なる空洞部を区画する埋設体と、前記柱状体の前記下端部が前記埋設体の前記空洞部に挿入されている状態で、前記柱状体を受ける受け具と、を備え、前記受け具は、前記柱状体を鉛直方向下側から支持可能な支持部と、前記柱状体の水平方向の移動を規制可能な移動規制部と、を備える。
本発明の1つの実施形態としての柱状体設置構造は、地中に埋設されており、前記埋設体の水平方向の周囲に隣接して配置されている補強具を備える。
本発明の1つの実施形態として、前記埋設体は、前記受け具を支持している。
本発明の1つの実施形態として、前記補強具は、前記受け具を支持している。
本発明の1つの実施形態として、前記受け具は、前記埋設体の前記空洞部内で前記柱状体の前記下端部を収容する収容部を区画しており、前記受け具には、前記収容部の内側と外側とを連通する開口部が設けられている。
本発明の1つの実施形態として、前記柱状体は仮設電柱である。
本発明の1つの実施形態として、前記埋設体は桝である。
本発明の第2の態様としての柱状体設置補助具は、地中に埋設されており、地表まで連なる空洞部を区画する埋設体を利用して、鉛直方向に延在する柱状体を設置可能にする柱状体設置補助具であって、前記柱状体の下端部が前記埋設体の前記空洞部に挿入されている状態で、前記柱状体を受ける受け具を備え、前記受け具は、前記柱状体を鉛直方向下側から支持可能な支持部と、前記柱状体の水平方向の移動を規制可能な移動規制部と、を備える。
本発明の1つの実施形態としての柱状体設置補助具は、地中に埋設されており、前記埋設体の水平方向の周囲に隣接して位置し、前記埋設体の水平方向の変形を規制する補強具を備える。
本発明の第3の態様としての柱状体設置方法は、地中に埋設されており、地表まで連なる空洞部を区画する埋設体を利用して、鉛直方向に延在する柱状体を設置する柱状体設置方法であって、前記埋設体の前記空洞部に、前記柱状体の下端部と共に又は別々に、前記柱状体を受ける受け具を挿入し、前記受け具の支持部により、前記柱状体を鉛直方向下側から支持させ、前記受け具の移動規制部により、前記柱状体の水平方向の移動を規制する。
本発明の第4の態様としての外構の施工方法は、コンクリートが打設される位置で地中に埋設されており、地表まで連なる空洞部を区画する桝を有する外構の施工方法であって、前記コンクリートの打設前又は打設後において、前記桝の前記空洞部に、設備を設置する柱状体の下端部と共に又は別々に、前記柱状体を受ける受け具を挿入し、前記受け具の支持部により、前記柱状体を鉛直方向下側から支持させ、かつ、前記受け具の移動規制部により、前記柱状体の水平方向の移動を規制することにより、前記柱状体を設置して施工中に利用し、前記コンクリートの打設後、かつ、前記柱状体の利用後に、前記柱状体を前記受け具と共に又は別々に、前記桝の前記空洞部から撤去する。
本発明によれば、外構工事等の進捗による柱状体の設置場所の移動が生じ難い、柱状体設置構造、柱状体設置補助具、柱状体設置方法及び外構の施工方法を提供することができる。
本発明の一実施形態としての柱状体設置構造を示す斜視図である。 図1に示す柱状体設置補助具における受け具の単体を示す斜視図である。 図2Aに示す受け具の単体の上面図である。 図1に示す柱状体設置補助具における補強具及び連結具を示す斜視図である。 仮設電柱が設置されている状態の図1に示す柱状体設置構造の断面図である。 仮設電柱が設置されている状態の、図1に示す柱状体設置構造の変形例としての柱状体設置構造の断面図である。 本発明の一実施形態としての柱状体設置方法を含む外構の施工方法の説明図である。 本発明の一実施形態としての柱状体設置方法を含む外構の施工方法の説明図である。 本発明の一実施形態としての柱状体設置方法を含む外構の施工方法の説明図である。 本発明の一実施形態としての柱状体設置方法を含む外構の施工方法の説明図である。 本発明の一実施形態としての柱状体設置方法を含む外構の施工方法の説明図である。
以下、本発明に係る柱状体設置構造、柱状体設置補助具、柱状体設置方法及び外構の施工方法の実施形態について図面を参照して例示説明する。各図において共通する構成には同一の符号を付している。
図1は、本発明に係る柱状体設置構造の一実施形態としての柱状体設置構造1を示す斜視図である。詳細は後述するが、柱状体設置構造1は、柱状体を設置可能に構成されている。柱状体設置構造1により設置される柱状体は特に限定されない。本実施形態の柱状体設置構造1は、柱状体の一例としての仮設電柱100を設置可能に構成されているが、例えば、柱状体としての水栓柱を設置可能に構成されていてもよい。また、柱状体設置構造1は、例えば、監視カメラが取り付けられる柱状体としての柱部材を設置可能に構成されていてもよい。本実施形態では、説明の便宜上、柱状体の一例としての鉛直方向に延在する、一様な外径を有する円柱状の仮設電柱100を設置可能な柱状体設置構造1について例示説明する。
仮設電柱100は、例えば住宅の新築工事などの建築工事において必要となる電力を、敷地外に位置する電力柱から引き込むために、敷地内に設置される。
図1に示すように、柱状体設置構造1は、埋設体10と、柱状体設置補助具20と、を備える。図1では、説明の便宜上、柱状体設置構造1に設置される柱状体としての仮設電柱100を、二点鎖線により示している。柱状体設置補助具20は、埋設体10を利用して、鉛直方向に延在する柱状体としての仮設電柱100を設置可能にするものである。図1に示すように、本実施形態の柱状体設置補助具20は、受け具30と、補強具40と、連結具50と、を備える。
図2Aは、本実施形態の柱状体設置補助具20における受け具30の単体を示す斜視図である。図2Bは、受け具30の単体の上面図である。図3は、本実施形態の柱状体設置補助具20における補強具40及び連結具50を示す斜視図である。図4は、仮設電柱100が設置されている状態の柱状体設置構造1の断面図である。
<埋設体10>
図4に示すように、埋設体10は、地中に埋設される。図1は、地中に埋設されている状態での埋設体10の姿勢を示しているが、図1では形成地盤が図示省略されている。
図4に示すように、埋設体10は、鉛直方向に延在する柱状体としての仮設電柱100の下端部100aを挿入可能な、地表Gまで連なる空洞部12aを区画している。本実施形態の埋設体10は、住宅等の建物やその外構の建築工事が完了した後も継続して利用される桝である。埋設体10としての桝は、建築工事完了後において、例えば、地中に埋設される排水管路の点検、清掃等の目的で利用される。排水管路の点検の一例としては、例えば、排水管路の詰まりの点検が挙げられる。
より具体的に、本実施形態の埋設体10としての桝は、排水管接続部11と、筒状の立ち上がり部12と、を備える。排水管接続部11は、地中において敷地の内外に亘って延在する排水管路の一部を構成する。より具体的に、本実施形態の排水管接続部11は、複数の排水管を接続可能な接続部を備える排水継手である。図1に示すように、本実施形態の排水管接続部11は、住宅等の建物側から延在する排水管が接続される、水平方向に開口する第1接続部11aと、敷地外の道路側から延在する別の排水管が接続される、水平方向に開口する第2接続部11bと、を備える。したがって、建物側から排出された汚水等の排水は、第1接続部11aから排水管接続部11内に流入し、第2接続部11bから道路側へと流出する。なお、排水管接続部11は、排水管と接続される接続部を2つのみ備える構成に限られない。排水管接続部11は、排水管と接続される接続部を3つ以上備える構成であってもよい。また、排水管接続部11が接続される排水管に流される排水の種類は、汚水に限られず、雑排水、汚水雑排水、雨水、これらが合流したもの、などであってもよい。
更に、図1に示すように、本実施形態の排水管接続部11は、鉛直方向上側に開口する第3接続部11cを備える。第3接続部11cには、筒状の立ち上がり部12の下端部が接続される。
図4に示すように、立ち上がり部12は、排水管接続部11の第3接続部11cから鉛直方向上側に立ち上がり、地表Gまで延在している。つまり、立ち上がり部12の上端面は、地上に位置する。本実施形態の空洞部12aは、この立ち上がり部12の内部に区画されている。建築工事完了後は、地上から空洞部12aを通じて排水管路の点検等を行うことができる。詳細は後述するが、本実施形態では、建築工事において利用される仮設電柱100を、建築工事完了後も排水管路の点検等のため継続して使用される埋設体10としての桝の立ち上がり部12を利用して設置する。建築工事完了後に点検作業等を行うことが想定される埋設体10としての桝の鉛直方向上側は、外構により覆われる可能性が低い。そのため、外構工事の進捗による仮設電柱100の設置場所の移動が、生じ難くなる。
本実施形態の立ち上がり部12は、円筒形状であるが、この形状に限られない。立ち上がり部12は、例えば各筒形状など、空洞部12aを区画する構成であれば特に限定されない。
また、本実施形態の埋設体10を構成する排水管接続部11及び立ち上がり部12は、塩化ビニル樹脂により形成されているが、その形成材料は特に限定されない。但し、埋設体10は樹脂製であることが好ましい。このようにすることで、埋設体10を地中に埋設した後、立ち上がり部12のうち地上に突出する部分を適当な長さに切断し易く、切断作業の手間を軽減でき、作業効率を高めることができる。
更に、本実施形態の排水管接続部11の第1接続部11a及び第2接続部11bに接続される排水管は、第1接続部11a及び第2接続部11bに対して接着剤を用いた接着により接合されているが、相互に液密に接合されていればよく、その接合手段は特に限定されない。排水管接続部11の第3接続部11cと、立ち上がり部12と、の接合についても同様である。
本実施形態の埋設体10としての桝は、敷地内で建物の屋外に設けられるものであれば特に限定されない。したがって、埋設体10としての桝は、例えば、建物の屋外であって最も道路側に位置する最終桝であってもよい。また、埋設体10としての桝は、例えば、建物の屋内の桝と上述の最終桝との間に位置する、建物の屋外に位置する中間桝であってもよい。但し、外構工事の邪魔にならないようにするため、柱状体としての仮設電柱100の設置は、道路に近い位置とすることが好ましい。そのため、仮設電柱100を、埋設体10としての桝を用いて設置する場合には、敷地内で最も道路側に位置する最終桝を利用することが特に好ましい。
以上のように、本実施形態では、地中に埋設され、地表Gまで連なる空洞部12aを区画し、建物及び外構の建築工事完了後にも継続して使用される桝を、仮設電柱100を設置するための埋設体10として利用している。但し、仮設電柱100を設置するための埋設体10は、地中に埋設され、地表Gまで連なる空洞部を区画し、建物及び外構の建築工事完了後にも継続して使用されるものであれば、桝に限られるものではない。また、このような埋設体10を利用して設置される柱状体についても、本実施形態の仮設電柱100に限られず、上述したように、例えば水栓柱などの別の柱状体が設置されてもよい。
<柱状体設置補助具20>
図1、図4に示すように、本実施形態の柱状体設置補助具20は、受け具30、補強具40及び連結具50を備える。以下、受け具30、補強具40及び連結具50それぞれの詳細について説明する。
<<受け具30>>
図4に示すように、受け具30は、柱状体としての仮設電柱100の下端部100aが埋設体10の空洞部12aに挿入されている状態で、仮設電柱100を受けるように構成されている。また、図4に示すように、本実施形態の受け具30は、埋設体10の空洞部12a内で柱状体としての仮設電柱100の下端部100aを収容する収容部30aを区画している。
より具体的には、図2A、図2B、図4に示すように、本実施形態の受け具30は、筒状部31と、底部32と、フランジ部33と、を備える。筒状部31は、略円筒状の外形を有する。筒状部31の一端には底部32が連なっている。本実施形態の受け具30の収容部30aは、筒状部31及び底部32により区画されている。図4に示すように、本実施形態の柱状体設置構造1では、筒状部31のうち底部32に連なる一端側(以下、単に「筒状部31の下端側」と記載する。)が、埋設体10の空洞部12a内に挿入されている。したがって、本実施形態の柱状体設置構造1では、鉛直方向に延在する筒状の立ち上がり部12内に、鉛直方向に延在する筒状部31が配置される。換言すれば、筒状部31は、鉛直方向に延在する筒状の立ち上がり部12内に挿入されることで、その中心軸方向が鉛直方向に沿う方向となるように配置される。以下、説明の便宜上、特に説明をしない限り、筒状部31の中心軸方向は、筒状部31が立ち上がり部12内に挿入された状態(図4参照)での鉛直方向を意味するものとする。
図2A、図2B、図4に示すように、フランジ部33は、筒状部31の外周面から径方向外側に向かって突設されている。本実施形態の柱状体設置構造1において、受け具30は、埋設体10に支持されている。具体的には、図4に示すように、筒状部31の下端側は、埋設体10の立ち上がり部12の地表Gに露出する上端開口から空洞部12a内に挿入されている。この状態で、受け具30のフランジ部33が、立ち上がり部12の上端面に当接することにより、受け具30が埋設体10に支持される。
図4に示すように、受け具30の筒状部31は、その下端部の少なくとも一部が、地中に埋設されている、後述する補強具40の筒状部41に径方向外側の周囲が囲まれる位置まで、埋設体10の空洞部12a内に挿入されていることが好ましい。このようにすることで、筒状部31及びこの筒状部31に挿入される仮設電柱100の搖動又は移動により、埋設体10の立ち上がり部12に撓み、座屈、破損等が生じることを抑制できる。詳細は後述するが、補強具40の筒状部41は、その中心軸方向(図4では鉛直方向と同じ方向)の全域に亘って、受け具30の筒状部31の径方向外側に位置していることが特に好ましい。このようにすることで、筒状部31及びこの筒状部31に挿入される仮設電柱100の搖動又は移動により、埋設体10の立ち上がり部12に撓み、座屈、破損等が生じることを、より抑制することができる。
ここで、図4に示すように、本実施形態の柱状体設置構造1では、受け具30の筒状部31が、収容部30aに収容された仮設電柱100の水平方向の移動を規制している。つまり、本実施形態では、受け具30の筒状部31の内周面31aが、柱状体としての仮設電柱100の水平方向の移動を規制可能な移動規制部を構成している。
また、図2に示すように、筒状部31の上端部には、径方向に貫通する複数のねじ孔31bが形成されていてもよい。ねじ孔31bに対して径方向外側からボルトを螺合し、筒状部31の内側に突出するボルトの突出量を調整する。そして、筒状部31の収容部30aに収容された仮設電柱100にボルト先端を押圧する。このようにすることで、筒状部31の収容部30aでの仮設電柱100の水平方向の搖動又は移動を、より規制することができる。また、異なる外径を有する仮設電柱100であっても、ボルトによる締め付けを調整することで、収容部30aの固定性を調整できる。なお、本実施形態では、筒状部31の上端部に、周方向に等間隔で離間して配置された3つのねじ孔31bが設けられているが、ねじ孔31bの数及び位置は、本実施形態の数及び位置に限られない。また、筒状部31の上端部には、上述のねじ孔31bとは別に、受け具30を埋設体10の空洞部12aから引き上げる際に利用する挿通孔が形成されていてもよい。
また、図4に示すように、本実施形態の柱状体設置構造1では、受け具30の底部32が、収容部30aに収容された仮設電柱100を鉛直方向下側から支持している。つまり、本実施形態では、受け具30の底部32の上面32aが、柱状体としての仮設電柱100を鉛直方向下側から支持可能な支持部を構成している。
なお、図2Bに示すように、本実施形態の受け具30には、収容部30aの内側と外側とを連通する開口部30bが設けられている。より具体的には、図2Bに示すように、本実施形態の開口部30bは、仮設電柱100の鉛直方向下側に位置する十字状の底部32と、筒状部31の内周面31aの下端部と、の間に区画された、収容部30aの内外を鉛直方向に連通する複数(本実施形態では4つ)の間隙により構成されている。このような開口部30bを設けることで、地上から柱状体としての仮設電柱100の外面を伝って筒状部31内に侵入した雨水などを、埋設体10としての桝を通じて排水管路等に排出することができる。
本実施形態の開口部30bは、上述した間隙により構成されているが、開口部30bは本実施形態の構成に限られない。開口部30bは、例えば、仮設電柱100に対して鉛直方向下側に位置する円形板状の底部を鉛直方向に貫通する1つ又は複数の貫通孔であってもよい。開口部30bは、受け具30の収容部30aの内外を連通し、雨水等の液体を収容部30aから埋設体10の空洞部12a内に排出できる構成であれば、その構成は特に限定されない。
本実施形態の受け具30の筒状部31の外径は、埋設体10の筒状の立ち上がり部12の内径と略等しい。このようにすることで、埋設体10の空洞部12a内で受け具30の筒状部31が搖動及び移動し難く、受け具30の搖動及び移動による埋設体10の破損を抑制できる。なお、受け具30の筒状部31の外周面は、少なくとも周方向の異なる3か所で、埋設体10の筒状の立ち上がり部12の内周面に当接していればよい。このようにすることで、埋設体10の空洞部12a内における受け具30の筒状部31の搖動及び移動を抑制できる。特に、受け具30の筒状部31の外周面が、周方向の略全域で、埋設体10の筒状の立ち上がり部12の内周面に当接することが好ましい。このようにすれば、埋設体10の空洞部12a内における受け具30の筒状部31の搖動及び移動を、より確実に抑制できる。
また、本実施形態の受け具30の筒状部31の内径は、収容部30aに収容される仮設電柱100の外径と略等しい。このようにすることで、仮設電柱100の下端部100aの収容部30a内での搖動及び移動を抑制できる。なお、本実施形態の筒状部31の内径は、仮設電柱100の外径に対応させているが、筒状部31の内径や内面形状は、収容部30aに収容される柱状体の外径や外面形状に応じて適宜設計可能である。
受け具30は、例えば、メッキ処理されたスチールにより構成可能である。但し、受け具30を構成する材料は、スチールに限られず、他の金属であってもよい。
<<補強具40>>
図4に示すように、本実施形態の柱状体設置構造1において、補強具40は、地中に埋設されている。また、補強具40は、埋設体10の水平方向の周囲に隣接して配置されている。これにより、埋設体10の補強具40側への移動及び変形が抑制される。つまり、補強具40により、埋設体10が補強され、埋設体10の水平方向の移動及び変形が抑制される。
図3、図4に示すように、本実施形態の補強具40は、埋設体10の立ち上がり部12の周囲を取り囲むことが可能に構成されている。換言すれば、本実施形態の補強具40は、埋設体10の立ち上がり部12を挿通可能な挿通部40a(図3参照)を区画している。図1、図4に示すように、立ち上がり部12の下端部は、立ち上がり部12が挿通部40a(図3参照)に挿通された状態で、排水管接続部11の第3接続部11cに接続される。
より具体的に、本実施形態の補強具40は、略円筒状の筒状部41と、複数(本実施形態では4つ)の脚部42と、を備える。図3に示すように、筒状部41は、中心軸方向に貫通する中空部41aを区画している。また、図3に示すように、複数の脚部42は、相互間に、間隙42aを区画している。本実施形態の補強具40の挿通部40aは、筒状部41が区画する中空部41aと、複数の脚部42が区画する間隙42aと、により構成されている。
図4に示すように、本実施形態の柱状体設置構造1では、筒状部41は、埋設体10の立ち上がり部12の径方向外側の周囲を取り囲むように配置される。これにより、立ち上がり部12の水平方向の任意の方向での移動及び変形を抑制できる。換言すれば、筒状部41は、鉛直方向に延在する筒状の立ち上がり部12の径方向外側の周囲を取り囲むように設置されることで、その中心軸方向が鉛直方向に沿う方向となるように配置される。以下、説明の便宜上、特に説明をしない限り、筒状部41の中心軸方向は、筒状部41が立ち上がり部12の径方向周囲に配置された状態(図4参照)での鉛直方向を意味するものとする。
筒状部41が立ち上がり部12の径方向外側の周囲を取り囲む鉛直方向の範囲は、特に限定されない。但し、筒状部41は、立ち上がり部12の径方向外側の周囲に加えて、受け具30の筒状部31の径方向外側の周囲をも取り囲むように配置されていることが好ましい。このようにすることで、鉛直方向の一部に、受け具30の筒状部31と補強具40の筒状部41とが径方向に重なる領域Kが形成される。このような領域Kが存在しない場合、地表Gから鉛直方向上側に立設される仮設電柱100の搖動等により受け具30の筒状部31が受ける水平方向の荷重は、筒状部31の径方向外側に位置する立ち上がり部12に主に作用する。そのため、建築工事完了後も継続して使用する予定の埋設体10の立ち上がり部12に破損が生じるおそれがある。これに対して、領域Kを設けることで、仮設電柱100の搖動等により受け具30の筒状部31が受ける水平方向の荷重を、補強具40の筒状部41に伝達され易くなる。そのため、仮設電柱100の搖動等により埋設体10の立ち上がり部12に破損が生じることを抑制できる。
ここで、筒状部41の内径は、埋設体10の筒状の立ち上がり部12の外径と略等しいことが好ましい。このようにすることで、筒状部41の内周面が、周方向全域で、立ち上がり部12の外周面に当接する。そのため、立ち上がり部12の水平方向の任意の方向での移動及び変形を、より抑制できる。これに加えて、上述したように、受け具30の筒状部31の外径を、埋設体10の筒状の立ち上がり部12の内径と略等しくすることが、特に好ましい。このようにすることで、埋設体10の立ち上がり部12は、径方向において、受け具30の筒状部31と、補強具40の筒状部41と、の間に挟み込まれた状態となる。そのため、仮設電柱100の搖動等により、埋設体10の立ち上がり部12、受け具30の筒状部31、及び、補強具40の筒状部41に外力が作用しても、これらが一体となって外力を受けるため、変形し難くなる。その結果、受け具30の筒状部31と、補強具40の筒状部41と、の間に挟み込まれた埋設体10の立ち上がり部12に、局所的な変形や破損が生じることを抑制できる。
図3、図4に示すように、本実施形態の4つの脚部42は、筒状部41の周方向で等間隔を隔てて配置されている。各脚部42は、筒状部41の外周面から径方向外側に突設されている基部42bと、この基部42bから鉛直方向下側に突出する脚本体部42cと、を備える。脚本体部42cは、筒状部41の下端より鉛直方向下側まで延在している。図3、図4に示すように、本実施形態の柱状体設置構造1では、脚本体部42cは、後述する連結具50としてのプレート部材の厚み方向に貫通する挿通孔50cに挿通された状態で設置される。
複数の脚部42の鉛直方向下側の先端部は、補強具40を設置する際に、地中に差し込まれる。つまり、補強具40の筒状部41は、複数の脚部42の地中への差し込み量が調整されることで、鉛直方向の高さ位置が位置決めされる。この詳細は後述する(図6A参照)。
補強具40は、例えば、メッキ処理されたスチールにより構成可能である。但し、補強具40を構成する材料は、スチールに限られず、他の金属であってもよい。
<<連結具50>>
図4に示すように、本実施形態の柱状体設置構造1において、連結具50は、埋設体10に対して鉛直方向下側に配置される。図1、図3、図4に示すように、本実施形態の連結具50は、矩形板状のプレート部材である。図4に示すように、連結具50としてのプレート部材は、厚み方向が鉛直方向となるように、埋設体10に対して鉛直方向下側に配置される。以下、説明の便宜上、特に説明をしない限り、連結具50としてのプレート部材の厚み方向は、プレート部材が埋設体10の鉛直方向下側に敷設された状態(図4参照)での鉛直方向を意味するものとする。
図1、図3、図4に示すように、連結具50は、複数の脚部42の脚本体部42cの水平方向の相互移動を規制するように、複数の脚部42の脚本体部42cを連結している。より具体的に、連結具50としてのプレート部材の四隅には、上面50aから下面50bまで厚み方向に貫通する挿通孔50cが形成されている。そして、各挿通孔50cには、各脚部42の脚本体部42cが挿通される。図3に示すように、連結具50には、挿通孔50cの近傍に、水平方向に貫通するねじ孔が形成されたボルト固定部50dが設けられている。このボルト固定部50dのねじ孔にボルト60を螺合することで、挿通孔50c側へのボルト60の突出量を調整することができる。挿通孔50c側へのボルト60の突出量を調整することで、ボルト先端により、挿通孔50cに挿通されている脚本体部42cを押圧することができる。脚本体部42cは、ボルト先端と、挿通孔50cの内面と、により挟み込まれることで、連結具50としてのプレート部材に固定される。このようにして、本実施形態の連結具50は、補強具40の複数の脚部42の脚本体部42cが水平方向に相互移動しないように、脚本体部42cに固定される。
補強具40の複数の脚部42の相互移動が連結具50により規制されることで、地中での補強具40の傾倒を抑制することができる。
本実施形態の連結具50は、プレート部材により構成されているが、複数の脚部42の脚本体部42cの水平方向の相互移動を規制する構成であれば、プレート部材に限られない。但し、連結具50は、本実施形態のように水平方向に延在するプレート部材とすることが好ましい。このようにすることで、連結具50としてのプレート部材の下面50bが抵抗力となり、補強具40の沈み込みを抑制できる。
連結具50は、例えば、メッキ処理されたスチールにより構成可能である。但し、連結具50を構成する材料は、スチールに限られず、他の金属であってもよい。
以上のように、本実施形態の柱状体設置補助具20は、上述の受け具30、補強具40及び連結具50を備える。しかしながら、柱状体設置補助具20の構成は、本実施形態の構成に限られない。柱状体設置補助具20は、受け具30のみにより構成されてもよい。但し、柱状体設置補助具20は、本実施形態のように、受け具30に加えて、補強具40及び連結具50を備えることが好ましい。柱状体設置補助具20が補強具40を備えることで、上述したように、埋設体10の移動及び破損を抑制できる。また、柱状体設置補助具20が連結具50を備えることで、上述したように、補強具40の傾倒を抑制できる。
次に、図5を参照して、図4等に示す本実施形態の柱状体設置構造1の一変形例としての柱状体設置構造201について説明する。図5は、仮設電柱100が設置されている状態の柱状体設置構造201の断面図である。
図5に示す柱状体設置構造201は、図4に示す柱状体設置構造1と比較して、外筒体70を備える点で、主に構成が相違している。図4に示す柱状体設置構造1では、上述したように、埋設体10が、受け具30を支持している。つまり、埋設体10には、受け具30を介して、仮設電柱100などの柱状体の荷重が付加される。埋設体10は、建築工事完了後に使用される用途等により材料・構成が決まるため、仮設電柱100などの柱状体の荷重支持に適さない場合がある。そのため、図5に示す柱状体設置構造201では、埋設体10の立ち上がり部12の周囲を取り囲む円筒状の外筒体70が設けられている。図5に示す外筒体70は、埋設体10に代わって、受け具30を支持している。そして、外筒体70は、補強具40により支持されている。すなわち、図5に示す柱状体設置構造201では、受け具30が、外筒体70を介して、補強具40により支持されている。
より具体的に、図5に示すように、外筒体70は、補強具40の筒状部41の径方向外側の周囲を取り囲むように配置されている。外筒体70の下端は、補強具40の脚部42の基部42bの上端に形成された凹部42dに嵌め込まれている。また、外筒体70の上端は、地表Gから鉛直方向上側に突出している。また、外筒体70の上端は、埋設体10の立ち上がり部12の上端よりも鉛直方向上側に突出している。外筒体70の上端は、受け具30のフランジ部33を鉛直方向下側から支持している。このように、図5に示す柱状体設置構造201によれば、受け具30が、外筒体70を介して補強具40により支持されるため、埋設体10の破損を抑制することができる。
なお、図5に示す柱状体設置構造201では、受け具30が、外筒体70を介して間接的に補強具40に支持されているが、この構成に限られない。受け具30は、例えば、外筒体70を介さずに直接的に補強具40に支持される構成であってもよい。但し、受け具30は、外筒体70等の別部材を介して、間接的に補強具40に支持されることが好ましい。補強具40は、地中で埋設体10の移動及び変形を抑制するため、所定の曲げ強度が求められる。そのため、補強具40は、例えばスチール等の金属により構成されることが好ましい。仮に、受け具30が、外筒体70を介さずに直接的に補強具40に支持される構成とする場合、補強具40の一部が地表Gから地上に突出することになる。この突出高さは、地盤形成後に切断することで調整可能とするが好ましいが、金属製の補強具40を用いた場合には、切断作業が手間である。そのため、例えば塩化ビニル製の切断容易な外筒体70等を補強具40とは別途用いることで、補強具40の地中での強度を確保しつつ、上述した切断作業の手間を軽減できる。
外筒体70は、上述したように、例えば塩化ビニルなどの樹脂製とすることができるが、その形成材料は特に限定されない。但し、上述したように、補助具40の筒状部41が金属製である場合、外筒体70は、例えば樹脂など、切断作業が容易な材料により形成されていることが好ましい。また、図5に示す柱状体設置構造201では、埋設体10の立ち上がり部12、及び、補強具40の筒状部41、の径方向外側の周囲を取り囲む外筒体70を用いたが、補強具40に支持され、受け具30を支持する荷重受け部材であれば、その構成は特に限定されない。
次に、図1~図4に示す柱状体設置構造1により柱状体としての仮設電柱100を設置する柱状体設置方法について例示説明する。図6A~図6Eは、この柱状体設置方法の概要を説明する説明図である。より具体的に、図6A~図6Eは、この柱状体設置方法を含む外構の施工方法を説明する説明図である。以下、図6A~図6Eを参照して、柱状体設置方法の概要を説明する。
図6Aは、排水管路が設置される位置まで土を掘り起こし、埋設体10の排水管接続部11を建物側及び道路側の排水管に接続すると共に、柱状体設置補助具20の補強具40及び連結具50を設置した状態を示している。より具体的には、まず、土を掘り起こす等して地盤を掘削し、掘削した部分の底部に、連結具50としてのプレート部材を敷設する。次いで、連結具50の上面50a上に、埋設体10の排水管接続部11を載置し、建物側及び道路側の排水管とのおおよその高さレベルを合わせる。その状態で、連結具50の挿通孔50cを通じて、補強具40の4本の脚部42の脚本体部42cを、掘削した部分の底部に突き刺して設置する。図6Aでは、脚本体部42cのうち、掘削した位置の底部に突き刺されている部分を、破線により示している。その後、脚本体部42cが挿通孔50cに挿通されている状態のまま連結具50の高さ位置を調整し、上述したボルト60(図3参照)及びボルト固定部50d(図3参照)を利用して、連結具50を補強具40の脚部42の脚本体部42cに固定する。また、排水管接続部11に、建物側及び道路側の排水管を接続する。なお、後述するように、図6Aに示す埋設体10の排水管接続部11、補強具40、及び、連結具50は全て、後に土が埋め戻されて地中に埋設される(図6C~図6E参照)。また、図6A、及び、後に参照する図6Bでは、説明の便宜上、ボルト60(図3参照)及びボルト固定部50d(図3参照)が図示省略されている。
図6Bは、図6Aに示す状態から、埋設体10の筒状の立ち上がり部12を設置した状態を示している。具体的には、図6Aに示す状態から、筒状部41が区画する中空部41aと、4本の脚部42が区画する間隙42aと、により構成される補強具40の挿通部40aに、鉛直方向上側から立ち上がり部12が挿通される。挿通部40aに挿通された立ち上がり部12の下端部は、排水管接続部11の第3接続部11cに接続される。
図6Cは、図6Bに示す状態から、土が埋め戻された状態を示している。図6Cに示すように、埋設体10の立ち上がり部12の上端部のみが、形成地盤の表面となる地表Gから鉛直方向上側に突出した状態とされる。換言すれば、図6Aに示す、埋設体10の排水管接続部11、補強具40、及び、連結具50は全て、地中に埋設された状態となる。これにより、地中に埋設されており、地表Gまで連なる空洞部12aを区画する埋設体10が実現される。
図6Dは、図6Cに示す状態から、埋設体10を利用して、受け具30を設置した状態を示している。具体的には、埋設体10の空洞部12aに、柱状体としての仮設電柱100を受ける受け具30を挿入する。図6Eは、図6Dに示す状態から、埋設体10に対して設置されている受け具30の収容部30aに、柱状体としての仮設電柱100の下端部100aを挿入して設置した状態を示している。図6D、図6Eでは、空洞部12aに、受け具30のみを設置し、次いで受け具30の収容部30aに仮設電柱100の下端部100aを挿入して設置した例を示しているが、この方法に限られない。例えば、柱状体としての仮設電柱100の下端部100aを予め受け具30の収容部30aに挿入した状態として、受け具30を仮設電柱100と共に、空洞部12aに設置してもよい。
なお、図6D、図6Eに示すように、受け具30のねじ孔31bを利用してボルトを螺合し、受け具30の収容部30a内の仮設電柱100の下端部100aの位置固定性を高めてもよい。
このようにして、柱状体としての仮設電柱100は、受け具30の支持部としての、底部32(図4参照)の上面32a(図4参照)により、鉛直方向下側から支持される。また、柱状体としての仮設電柱100は、受け具30の移動規制部としての、筒状部31の内周面31aにより、水平方向の移動が規制される。
なお、図5に示す柱状体設置構造201の場合は、図6Bに示す状態から、外筒体70(図5参照)を更に設置すればよい。外筒体70を設置した後の工程は、図6C~図6Eと同様である。
図6A~図6Eでは、埋設体10としての桝の空洞部12aを利用して、設備を設置する柱状体としての仮設電柱100を設置する例を示している。ここで言う設備とは、例えば、仮設電柱100に設置される電線などを意味する。また、図6C~図6Eでは、土が埋め戻されることで、形成地盤の表面となる地表Gが形成されているが、地表Gは、例えば、コンクリートが打設されることで形成されるコンクリート面であってもよい。すなわち、図6A~図6Eに示す柱状体設置方法を含む外構の施工方法は、コンクリートが打設される位置で地中に埋設され、地表まで連なる空洞部12aを区画する桝を有する外構の施工方法であってもよい。
かかる場合に、受け具30は、コンクリートの打設前又は打設後において、桝の空洞部12aに、設備を設置する柱状体としての仮設電柱100の下端部と共に又は別々に、挿入される。柱状体としての仮設電柱100は、桝の空洞部12aに挿入された受け具30で受けることにより設置され、施工中に利用される。そして、柱状体としての仮設電柱100、及び、受け具30は、コンクリートの打設後、かつ、仮設電柱100の利用後に、共に又は別々に、桝の空洞部12aから撤去される。
本発明に係る柱状体設置構造、柱状体設置補助具、柱状体設置方法及び外構の施工方法は、上述した構成及び工程に限られず、特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々の変形・変更が可能である。例えば、上述した柱状体設置構造1(図4等参照)及び201(図5参照)は、埋設体10としての桝を利用して、柱状体としての仮設電柱100を設置する構成であるが、埋設体10として別のものを利用し、柱状体としての仮設電柱100を設置してもよい。また、埋設体10として別のものを利用し、仮設電柱100とは別の柱状体を設置してもよい。但し、埋設体10として、桝のうち、敷地内で最も道路側に位置する最終桝を利用し、柱状体としての仮設電柱100を設置する構成を採用することで、仮設電柱100が外構工事の邪魔になり難くなる。そのため、建築工事中に仮設電柱100の設置場所を移動させる手間を軽減し得る。その結果、外構工事の作業効率を高めることができる。
本発明は、柱状体設置構造、柱状体設置補助具、柱状体設置方法及び外構の施工方法に関する。
1、201:柱状体設置構造
10:埋設体
11:排水管接続部
11a:第1接続部
11b:第2接続部
11c:第3接続部
12:立ち上がり部
12a:空洞部
20:柱状体設置補助具
30:受け具
30a:収容部
30b:ねじ孔
31:筒状部
31a:内周面(移動規制部の一例)
32:底部
32a:上面(支持部の一例)
33:フランジ部
40:補強具
40a:挿通部
41:筒状部
41a:中空部
42:脚部
42a:間隙
42b:基部
42c:脚本体部
42d:凹部
50:連結具
50a:上面
50b:下面
50c:挿通孔
50d:ボルト固定部
60:ボルト
70:外筒体
G:地表
K:受け具の筒状部と補強具の筒状部とが径方向で重なる鉛直方向の領域
100:仮設電柱(柱状体の一例)
100a:仮設電柱の下端部(柱状体の下端部の一例)

Claims (11)

  1. 地中に埋設されており、鉛直方向に延在する柱状体の下端部を挿入可能な、地表まで連なる空洞部を区画する埋設体と、
    前記柱状体の前記下端部が前記埋設体の前記空洞部に挿入されている状態で、前記柱状体を受ける受け具と、を備え、
    前記受け具は、
    前記柱状体を鉛直方向下側から支持可能な支持部と、
    前記柱状体の水平方向の移動を規制可能な移動規制部と、を備える、柱状体設置構造。
  2. 地中に埋設されており、前記埋設体の水平方向の周囲に隣接して配置されている補強具を備える、請求項1に記載の柱状体設置構造。
  3. 前記埋設体は、前記受け具を支持している、請求項1又は2に記載の柱状体設置構造。
  4. 前記補強具は、前記受け具を支持している、請求項2に記載の柱状体設置構造。
  5. 前記受け具は、前記埋設体の前記空洞部内で前記柱状体の前記下端部を収容する収容部を区画しており、
    前記受け具には、前記収容部の内側と外側とを連通する開口部が設けられている、請求項1から4のいずれか1つに記載の柱状体設置構造。
  6. 前記柱状体は仮設電柱である、請求項1から5のいずれか1つに記載の柱状体設置構造。
  7. 前記埋設体は桝である、請求項1から6のいずれか1つに記載の柱状体設置構造。
  8. 地中に埋設されており、地表まで連なる空洞部を区画する埋設体を利用して、鉛直方向に延在する柱状体を設置可能にする柱状体設置補助具であって、
    前記柱状体の下端部が前記埋設体の前記空洞部に挿入されている状態で、前記柱状体を受ける受け具を備え、
    前記受け具は、
    前記柱状体を鉛直方向下側から支持可能な支持部と、
    前記柱状体の水平方向の移動を規制可能な移動規制部と、を備える、柱状体設置補助具。
  9. 地中に埋設されており、前記埋設体の水平方向の周囲に隣接して位置し、前記埋設体の水平方向の変形を規制する補強具を備える、請求項8に記載の柱状体設置補助具。
  10. 地中に埋設されており、地表まで連なる空洞部を区画する埋設体を利用して、鉛直方向に延在する柱状体を設置する柱状体設置方法であって、
    前記埋設体の前記空洞部に、前記柱状体の下端部と共に又は別々に、前記柱状体を受ける受け具を挿入し、
    前記受け具の支持部により、前記柱状体を鉛直方向下側から支持させ、
    前記受け具の移動規制部により、前記柱状体の水平方向の移動を規制する、柱状体設置方法。
  11. コンクリートが打設される位置で地中に埋設されており、地表まで連なる空洞部を区画する桝を有する外構の施工方法であって、
    前記コンクリートの打設前又は打設後において、前記桝の前記空洞部に、設備を設置する柱状体の下端部と共に又は別々に、前記柱状体を受ける受け具を挿入し、
    前記受け具の支持部により、前記柱状体を鉛直方向下側から支持させ、かつ、前記受け具の移動規制部により、前記柱状体の水平方向の移動を規制することにより、前記柱状体を設置して施工中に利用し、
    前記コンクリートの打設後、かつ、前記柱状体の利用後に、前記柱状体を前記受け具と共に又は別々に、前記桝の前記空洞部から撤去する、外構の施工方法。
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