JP2022091369A - 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 1画素に関する複数回の連続吐出における吐出速度のばらつきを低減する。【解決手段】 実施形態の液滴吐出ヘッドは、ヘッド本体及び駆動部を備える。ヘッド本体は、アクチュエータにより圧力室の容積を変化させることで、圧力室に吸引した液体を、圧力室に連通して設けられたノズルから吐出する。駆動部は、圧力室へと液体を吸引する第1の状態、圧力室からノズルへと液体を押し出す第2の状態、液体の吸引も、液体の押し出しも生じない第3の状態とを選択的に形成するようにアクチュエータを駆動するものであって、1画素の形成に際して、第1の状態、第3の状態、第2の状態を順で形成することでの液滴のノズルからの吐出を、第3の状態を挟んで複数回繰り返すようにアクチュエータを駆動する。【選択図】 図5
Description
本発明の実施形態は、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置に関する。
液滴吐出ヘッドは、例えばインクジェットヘッドなどとして知られている。インクジェットヘッドの1タイプとして、エンドシューター型が知られている。エンドシューター型のインクジェットヘッドは、圧力室の端部から圧力室に吸引したインクを、圧力室の上記の端部とは反対側の端部に設けられたノズルから吐出する。
このようなインクジェットヘッドは、マルチドロップ方式により1画素に関して複数回のインク吐出を連続する場合は、2ドロップ目以降の吐出速度が1ドロップ目の吐出速度に対して低くなる傾向があり、画素形成の精度に影響することがある。
このような事情から、1画素に関する複数回の連続吐出における吐出速度のばらつきを低減できることが望まれていた。
このようなインクジェットヘッドは、マルチドロップ方式により1画素に関して複数回のインク吐出を連続する場合は、2ドロップ目以降の吐出速度が1ドロップ目の吐出速度に対して低くなる傾向があり、画素形成の精度に影響することがある。
このような事情から、1画素に関する複数回の連続吐出における吐出速度のばらつきを低減できることが望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、1画素に関する複数回の連続吐出における吐出速度のばらつきを低減できる液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置を提供することである。
実施形態の液滴吐出ヘッドは、ヘッド本体及び駆動部を備える。ヘッド本体は、アクチュエータにより圧力室の容積を変化させることで、圧力室に吸引した液体を、圧力室に連通して設けられたノズルから吐出する。駆動部は、圧力室へと液体を吸引する第1の状態、圧力室からノズルへと液体を押し出す第2の状態、液体の吸引も、液体の押し出しも生じない第3の状態とを選択的に形成するようにアクチュエータを駆動するものであって、1画素の形成に際して、第1の状態、第3の状態、第2の状態を順で形成することでの液滴のノズルからの吐出を、第3の状態を挟んで複数回繰り返すようにアクチュエータを駆動する。
以下、実施の形態の一例としての液滴吐出装置について図面を用いて説明する。なお以下においては、用紙(記録媒体)に対してインク滴を吹き付けて画像をプリントする用途に適応したプリンタとして液滴吐出装置を実現する例について説明することとする。
図1は本実施形態に係るプリンタ100の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、プリンタ100は、プロセッサ101、メインメモリ102、補助記憶ユニット103、操作パネル104、通信インタフェース105、搬送ユニット106、搬送制御ユニット107、ポンプ108、ポンプ駆動ユニット109、インクジェットヘッド110及び伝送路111を含む。
図1に示すように、プリンタ100は、プロセッサ101、メインメモリ102、補助記憶ユニット103、操作パネル104、通信インタフェース105、搬送ユニット106、搬送制御ユニット107、ポンプ108、ポンプ駆動ユニット109、インクジェットヘッド110及び伝送路111を含む。
プロセッサ101、メインメモリ102及び補助記憶ユニット103を伝送路111で接続することによって、プリンタ100の制御のための情報処理を行うコンピュータを構成する。
プロセッサ101は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ101は、オペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラム等の情報処理プログラムに従って、上記の情報処理を実行する。
プロセッサ101は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ101は、オペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラム等の情報処理プログラムに従って、上記の情報処理を実行する。
メインメモリ102は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ102は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ102は、不揮発性のメモリ領域では情報処理プログラムを記憶する。またメインメモリ102は、プロセッサ101が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ102は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ101によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶ユニット103は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット103としては、例えばelectric erasable programmable read-only memory(EEPROM)、hard disc drive(HDD)及びsolid state drive(SSD)等の周知の記憶デバイスを単独で又は複数組み合わせて用いることができる。補助記憶ユニット103は、プロセッサ101が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ101での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット103は、情報処理プログラムを記憶する。
操作パネル104は、入力デバイス及び表示デバイスを含む。操作パネル104は、入力デバイスにより、操作者による指示を入力する。操作パネル104は、表示デバイスにより、操作者に対して通知すべき各種の情報を表示する。操作パネル104としては、例えばタッチパネルが利用できる。ただし上記の入力デバイス及び表示デバイスとしては、別の様々なデバイスを適宜に用いることができる。
通信インタフェース105は、LAN(local area network)等の通信ネットワークを介して外部装置とデータを送受信する。外部装置は、例えばプリンタ100に対してプリントを要求する情報処理装置である。通信インタフェース105としては、LAN用の通信デバイスなどの周知のデバイスを用いることができる。
搬送ユニット106は、モータ、ギア及びローラなどを含み、インクジェットヘッド110から吐出されるインク滴の飛翔経路を横切る状態で用紙を搬送する。
搬送制御ユニット107は、プロセッサ101による制御の下に、インクジェットヘッド110によるインク滴の吐出動作に同期した予め定められたタイミングで用紙が搬送されるように搬送ユニット106を制御する。
搬送制御ユニット107は、プロセッサ101による制御の下に、インクジェットヘッド110によるインク滴の吐出動作に同期した予め定められたタイミングで用紙が搬送されるように搬送ユニット106を制御する。
ポンプ108は、図示しないインクタンクからインクジェットヘッド110へと液状のインクを供給する。つまりインクは、液体の一例である。
ポンプ駆動ユニット109は、プロセッサ101による制御の下にポンプ108を駆動する。
ポンプ駆動ユニット109は、プロセッサ101による制御の下にポンプ108を駆動する。
インクジェットヘッド110は、ポンプ108により供給されたインクを、プリントデータに基づいてインク滴として吐出する。インク滴は液滴の一例であり、インクジェットヘッド110は液滴吐出ヘッドの一例である。
伝送路111は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続された各部の間で授受されるデータ及び制御信号を伝送する。
伝送路111は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続された各部の間で授受されるデータ及び制御信号を伝送する。
図2はインクジェットヘッド110の一部を分解して示す斜視図である。図3はインクジェットヘッド110の横断面図及び図2に示されるドライブIC(integrated circuit)10の要部回路構成を示すブロック図である。図4はインクジェットヘッド110の縦断面図である。なお、図2~図4の各図に関する以下の説明においては、図中の上下方向をインクジェットヘッド110の上下方向とする。また図2及び図4における右側と、図3における奥側とを先端側とし、図2及び図4における左側と図3における手前側を後端側とする。
インクジェットヘッド110は、基板1、第1の圧電部材2、第2の圧電部材3、電極4、天板5、ノズルプレート6、導電路7、回路基板8、ワイヤ9及びドライブIC10を含む。
基板1は、細長い板状の部材である。基板1は、誘電率が小さいことが望ましい。基板1は、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3との熱膨張率の差が小さいことが望ましい。基板1に適する材料は例えば、アルミナ(Al203)、窒化珪素(Si3N4)、炭化珪素(SiC)、窒化アルミニウム(AlN)又はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等である。第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の材料は例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)又はタンタル酸リチウム(LiTaO3)等である。
基板1は、細長い板状の部材である。基板1は、誘電率が小さいことが望ましい。基板1は、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3との熱膨張率の差が小さいことが望ましい。基板1に適する材料は例えば、アルミナ(Al203)、窒化珪素(Si3N4)、炭化珪素(SiC)、窒化アルミニウム(AlN)又はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等である。第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の材料は例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)又はタンタル酸リチウム(LiTaO3)等である。
第1の圧電部材2は、基板1の上面に接合されている。第2の圧電部材3は、第1の圧電部材2の上に接合されている。第1の圧電部材2と第2の圧電部材3とは、図3に矢印で示すように、互いの接合面を境に互いに相反する方向に分極する。
第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3を積層してなる構造体の上側の一部は、先端側から後端側に向けて複数箇所で切り欠かれて、複数の長尺なチャネルCHが形成されている。隣り合うチャネルCHどうしの間隔はほぼ一定である。例えば複数のチャネルCHは、互いにほぼ平行である。チャネルCHは、先端側では開口し、後端側では深さが徐々に小さくなる。チャネルCHの最大の深さ、幅及びピッチは、例えば300μm,80μm及び169μmである。チャネルCHの数は、例えば318本である。
第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3を積層してなる構造体の上側の一部は、先端側から後端側に向けて複数箇所で切り欠かれて、複数の長尺なチャネルCHが形成されている。隣り合うチャネルCHどうしの間隔はほぼ一定である。例えば複数のチャネルCHは、互いにほぼ平行である。チャネルCHは、先端側では開口し、後端側では深さが徐々に小さくなる。チャネルCHの最大の深さ、幅及びピッチは、例えば300μm,80μm及び169μmである。チャネルCHの数は、例えば318本である。
電極4は、チャネルCHの側壁及び底面を覆う状態の導電膜である。電極4は、例えばニッケル(Ni)と金(Au)との二層構造とする。電極4は、例えばメッキ法によってチャネルCH内に均一に成膜される。電極4の形成方法は、メッキ法に限定されず、スパッタ法又は蒸着法等を用いてもよい。
天板5は、第2の圧電部材3の上面に接合され、複数のチャネルCHのそれぞれの上部を塞ぐ。天板5には、共通インク室51が形成されている。共通インク室51は、天板5の下面の後端側の端部近傍に凹部を設けることで形成されている。共通インク室51は、全てのチャネルCHの上方に位置する。ポンプ108によりインクタンクからインクジェットヘッド110へ供給されたインクは、共通インク室51へと流入する。
ノズルプレート6は、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の先端側の端面に接合され、複数のチャネルCHのそれぞれの先端側を塞ぐ。ノズルプレート6には、複数のノズル61が複数のチャネルCHのそれぞれに対応付けて形成されている。ノズル61は、複数のチャネルCHのうちの対応する1つのチャネルCHとインクジェットヘッド110の外部とを繋ぐ。ノズル61は、図4に示すように、中央よりやや先端側の位置に狭窄部を有し、そこから先端側及び後端側の両方向に向かって徐々に拡がっている。なお、ノズル61は、この形状に限らない。例えば、吐出面側のノズル径が小さくなるテーパ状の円錐台状であってもよい。ノズル61は、隣り合う3つのチャネルCHに対応した3つずつを1セットとする。同じセットの3つのノズル61は、図2及び図3に示されるように上下方向に一定の間隔でずれている。
かくしてチャネルCHは、共通インク室51に接する部分及びノズル61に接する部分以外は塞がれた空間である。チャネルCHは、共通インク室51及びノズル61に連通する。チャネルCHは、圧力室又はインク室とも称される。
かくしてチャネルCHは、共通インク室51に接する部分及びノズル61に接する部分以外は塞がれた空間である。チャネルCHは、共通インク室51及びノズル61に連通する。チャネルCHは、圧力室又はインク室とも称される。
導電路7は、先端側から後端側に向けて、チャネルCHから延びる状態で複数が並列に設けられる。複数の導電路7は、複数の電極4のうちの対応する1つの電極4に電気的に接続されている。
回路基板8は、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3に並んでおり、基板1の後端側の上面に接合されている。回路基板8としては、例えばプリント基板が用いられる。回路基板8の上面には、複数の導電路81及び複数の導電路82が、例えばプリント配線として形成されている。複数の導電路81は、複数の電極4にそれぞれ対応している。導電路82は、伝送路111に接続するためのインタフェース回路(図示せず)に接続されている。
回路基板8は、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3に並んでおり、基板1の後端側の上面に接合されている。回路基板8としては、例えばプリント基板が用いられる。回路基板8の上面には、複数の導電路81及び複数の導電路82が、例えばプリント配線として形成されている。複数の導電路81は、複数の電極4にそれぞれ対応している。導電路82は、伝送路111に接続するためのインタフェース回路(図示せず)に接続されている。
ワイヤ9は、導電材料よりなる線材である。ワイヤ9は、複数本が並列に設けられる。複数のワイヤ9は、複数の電極4及び複数の導電路81のそれぞれに対応する。ワイヤ9の一端は、複数の電極4のうちの対応する1つの電極4に接続される。ワイヤ9の他端は、複数の導電路81のうちの対応する1つの導電路81に接続される。かくしてワイヤ9は、対応する電極4及び導電路81を電気的に接続する。
ドライブIC10は、導電路81,82に電気的に接続される状態で回路基板8に取り付けられている。ドライブIC10は、ノズル61からのインク吐出を生じさせるようにヘッド本体を駆動する。
ドライブIC10は図3に示すように、画素分離回路11、波形生成回路12、スイッチ制御回路13及び複数のスイッチ14を含む。
ドライブIC10は図3に示すように、画素分離回路11、波形生成回路12、スイッチ制御回路13及び複数のスイッチ14を含む。
画素分離回路11には、導電路82を介してプリントデータが入力される。プリントデータは、画素毎の階調値を表した画素データの集合である。画素分離回路11は、プリントデータに含まれる画素データを、図3に示されるような上下方向の位置が同じであるノズル61に対応するもの毎に3群に分離する。つまり画素分離回路11は、同じセットに属する3つのノズル61のそれぞれに対応する画素データを、それぞれ別の群に属するように画素データを分離する。そして画素分離回路11は、各群に属する画素データを、それぞれ別々のタイミングでパラレルに波形生成回路12に与える。これによりインクジェットヘッド110は、1ライン分の画素形成を3回に分けて行う、いわゆる3分割駆動方式である。なお、3分割駆動により画像を正しくプリントするための制御は、3分割駆動方式の別の既存のインクジェットヘッドと同様であってよい。
波形生成回路12は、画素データのそれぞれの階調値に基づき、1画素の形成のためのドロップ数を決定する。そしてそのドロップ数のインク滴を連続して吐出するための後述する駆動波形を生成する。そして波形生成回路12は、1群に属する画素データのそれぞれに関する駆動波形をパラレルにスイッチ制御回路13に与える。
スイッチ制御回路13は、駆動波形に従って複数のスイッチ14を後述のように制御する。
複数のスイッチ14は、複数の電極4のうちの対応する1つの電極4に、導電路81、ワイヤ9及び導電路7を介して電気的に接続されている。なお図3においては、横断面図に示されるうちの中央に位置する3つの電極4にそれぞれ対応する3つのスイッチ14のみを示している。スイッチ14は、対応する電極4の電位を電圧+Va又は接地電位とする2状態を、スイッチ制御回路13による制御の下に選択的に形成する。
複数のスイッチ14は、複数の電極4のうちの対応する1つの電極4に、導電路81、ワイヤ9及び導電路7を介して電気的に接続されている。なお図3においては、横断面図に示されるうちの中央に位置する3つの電極4にそれぞれ対応する3つのスイッチ14のみを示している。スイッチ14は、対応する電極4の電位を電圧+Va又は接地電位とする2状態を、スイッチ制御回路13による制御の下に選択的に形成する。
以上の構成のインクジェットヘッド110は、第1の圧電部材2、第2の圧電部材3、電極4、天板5、ノズルプレート6及び導電路7を含んだヘッド本体と、回路基板8、ワイヤ9及びドライブIC10を含んだ駆動部とを基板1により一体的に結合したものである。そしてインクジェットヘッド110は、ヘッド本体の後端側から吸引したインクを先端側から吐出するエンドシュータータイプである。またインクジェットヘッド110は、2つのチャネルCHの間に位置する第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3を、上記2つのチャネルCHの容積を変化させるためのアクチュエータとして共用するシェアードウォールタイプである。
次に以上のように構成されたプリンタ100の動作を説明する。なお、プリンタ100の動作で特徴的なのは、マルチドロップ法による画像プリントに際してのドライブIC10によるヘッド本体の駆動であり、その他の動作は既存の同種のプリンタと同様であってよい。そこで以下においては、特徴的な動作を中心に説明する。
図5は複数のノズル61のうちの1つからのインク吐出のための駆動波形の一例を示す図である。
なお、図5の説明に関しては、図5に示す駆動波形での駆動によりインク吐出が生じる1つのノズル61を対象ノズル61-1と称する。対象ノズル61-1に繋がる1つのチャネルCHを対象チャネルCH-1と称する。対象チャネルCH-1を囲む電極4を対象電極4-1と称する。対象チャネルCH-1に隣接する2つのチャネルCHを、それぞれ隣接チャネルCH-2,CH-3と称する。また隣接チャネルCH-2,CH-3をそれぞれ囲む2つの電極4を、それぞれ隣接電極4-2,4-3と称する。
なお、図5の説明に関しては、図5に示す駆動波形での駆動によりインク吐出が生じる1つのノズル61を対象ノズル61-1と称する。対象ノズル61-1に繋がる1つのチャネルCHを対象チャネルCH-1と称する。対象チャネルCH-1を囲む電極4を対象電極4-1と称する。対象チャネルCH-1に隣接する2つのチャネルCHを、それぞれ隣接チャネルCH-2,CH-3と称する。また隣接チャネルCH-2,CH-3をそれぞれ囲む2つの電極4を、それぞれ隣接電極4-2,4-3と称する。
この図5に示される駆動波形は、対象ノズル61-1から1画素の形成のために3ドロップ分の連続吐出を生じさせるための駆動波形である。
3ドロップ分のインク滴の連続吐出に際してドライブIC10にて波形生成回路12は、図5に示すような駆動波形によってインクジェットヘッド110を駆動する。図5中の期間PAはドロー期間である。期間PBはリリース期間である。期間PCはプッシュ期間である。期間PDはレスト期間である。
3ドロップ分のインク滴の連続吐出に際してドライブIC10にて波形生成回路12は、図5に示すような駆動波形によってインクジェットヘッド110を駆動する。図5中の期間PAはドロー期間である。期間PBはリリース期間である。期間PCはプッシュ期間である。期間PDはレスト期間である。
図6はドロー期間PAにおける対象チャネルCH-1の周囲の状況を表す図である。
ドロー期間PAにおいてスイッチ制御回路13は、対象電極4-1の電位を接地電位とするとともに、隣接電極4-2,4-3の電位を共に電圧+Vaとするようにスイッチ14を制御する。これにより、対象電極4-1と隣接電極4-2,4-3のそれぞれとの間に電圧-Vaが印加された状態となる。この状態では、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分は、分極方向と直交し、かつ隣接電極4-2から対象電極4-1に向かう電界が作用する。この作用により、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分は、隣接チャネルCH-2側に変形する。また第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-3とに挟まれた部分も同様に、隣接チャネルCH-3側に変形する。この結果、対象チャネルCH-1の容積は拡大し、対象チャネルCH-1には共通インク室51からインクが吸入される。つまりドロー期間PAにおける対象チャネルCH-1の状態は第1の状態に相当する。
ドロー期間PAにおいてスイッチ制御回路13は、対象電極4-1の電位を接地電位とするとともに、隣接電極4-2,4-3の電位を共に電圧+Vaとするようにスイッチ14を制御する。これにより、対象電極4-1と隣接電極4-2,4-3のそれぞれとの間に電圧-Vaが印加された状態となる。この状態では、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分は、分極方向と直交し、かつ隣接電極4-2から対象電極4-1に向かう電界が作用する。この作用により、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分は、隣接チャネルCH-2側に変形する。また第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-3とに挟まれた部分も同様に、隣接チャネルCH-3側に変形する。この結果、対象チャネルCH-1の容積は拡大し、対象チャネルCH-1には共通インク室51からインクが吸入される。つまりドロー期間PAにおける対象チャネルCH-1の状態は第1の状態に相当する。
図7はリリース期間PBにおける対象チャネルCH-1の周囲の状況を表す図である。
リリース期間PBにおいてスイッチ制御回路13は、対象電極4-1及び隣接電極4-2,4-3のいずれの電位も電圧+Vaとするようにスイッチ14を制御する。この状態では、対象電極4-1と隣接電極4-2とに電位差が生じないから、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分には電界が作用しない。このため、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分には電界の作用による変形は生じていない。また第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-3とに挟まれた部分も同様に変形しない。この結果、対象チャネルCH-1の容積はニュートラルな状態となる。そしてこの状態においては、対象チャネルCH-1への新たなインクの吸引も、対象チャネルCH-1から対象ノズル61-1を介してのインクの吐出も生じない。つまりリリース期間PBにおける対象チャネルCH-1の状態は第3の状態に相当する。
リリース期間PBにおいてスイッチ制御回路13は、対象電極4-1及び隣接電極4-2,4-3のいずれの電位も電圧+Vaとするようにスイッチ14を制御する。この状態では、対象電極4-1と隣接電極4-2とに電位差が生じないから、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分には電界が作用しない。このため、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分には電界の作用による変形は生じていない。また第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-3とに挟まれた部分も同様に変形しない。この結果、対象チャネルCH-1の容積はニュートラルな状態となる。そしてこの状態においては、対象チャネルCH-1への新たなインクの吸引も、対象チャネルCH-1から対象ノズル61-1を介してのインクの吐出も生じない。つまりリリース期間PBにおける対象チャネルCH-1の状態は第3の状態に相当する。
図8はプッシュ期間PCにおける対象チャネルCH-1の周囲の状況を表す図である。
プッシュ期間PCにおいてスイッチ制御回路13は、対象電極4-1の電位を電圧+Vaとするとともに、隣接電極4-2,4-3の電位を共に接地電位とするようにスイッチ14を制御する。これにより、対象電極4-1と隣接電極4-2,4-3のそれぞれとの間に電圧+Vaが印加された状態となる。この状態では、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分は、分極方向と直交し、かつ対象電極4-1から隣接電極4-2に向かう電界が作用する。この作用により、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分は、対象チャネルCH-1側に変形する。また第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-3とに挟まれた部分も同様に、対象チャネルCH-1側に変形する。この結果、対象チャネルCH-1の容積は縮小し、対象チャネルCH-1からは対象ノズル61-1を介してインクが吐出される。このプッシュ期間PCの長さは、例えば0.90μ秒程度の短時間に設定される。この結果、対象ノズル61-1からは例えば12pL程度の少量のインクがインク滴の状態で吐出される。つまりプッシュ期間PCにおける対象チャネルCH-1の状態は第2の状態に相当する。
このように、ドロー、リリース、プッシュの順での状態遷移を伴って、第1ドロップの吐出が行われる。
プッシュ期間PCにおいてスイッチ制御回路13は、対象電極4-1の電位を電圧+Vaとするとともに、隣接電極4-2,4-3の電位を共に接地電位とするようにスイッチ14を制御する。これにより、対象電極4-1と隣接電極4-2,4-3のそれぞれとの間に電圧+Vaが印加された状態となる。この状態では、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分は、分極方向と直交し、かつ対象電極4-1から隣接電極4-2に向かう電界が作用する。この作用により、第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-2とに挟まれた部分は、対象チャネルCH-1側に変形する。また第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3の対象電極4-1と隣接電極4-3とに挟まれた部分も同様に、対象チャネルCH-1側に変形する。この結果、対象チャネルCH-1の容積は縮小し、対象チャネルCH-1からは対象ノズル61-1を介してインクが吐出される。このプッシュ期間PCの長さは、例えば0.90μ秒程度の短時間に設定される。この結果、対象ノズル61-1からは例えば12pL程度の少量のインクがインク滴の状態で吐出される。つまりプッシュ期間PCにおける対象チャネルCH-1の状態は第2の状態に相当する。
このように、ドロー、リリース、プッシュの順での状態遷移を伴って、第1ドロップの吐出が行われる。
レスト期間PDにおいてスイッチ制御回路13は、対象電極4-1及び隣接電極4-2,4-3の電位をいずれも電圧+Vaとするようにスイッチ14を制御する。つまりスイッチ制御回路13は、リリース期間PBと同じ状態とする。この状態においては、対象チャネルCH-1への新たなインクの吸引も、対象チャネルCH-1から対象ノズル61-1を介してのインクの吐出も生じない。つまりレスト期間PDにおける対象チャネルCH-1の状態は第3の状態に相当する。そして、プッシュ期間PCにおいて対象チャネルCH-1内のインクに加わった圧力が減少することとなり、対象ノズル61-1でのインクのメニスカスは、対象チャネルCH-1側に凹型に変化する。
図9は凹型となったメニスカスMEの状態を表す図である。
図9において符号INは、対象チャネルCH-1内のインクを表す。インクINのメニスカスMEは、対象ノズル61-1の狭窄部に端部が位置し、液面は凹んでいる。
図9において符号INは、対象チャネルCH-1内のインクを表す。インクINのメニスカスMEは、対象ノズル61-1の狭窄部に端部が位置し、液面は凹んでいる。
波形生成回路12は、レスト期間PDの終了後、第1ドロップと同様なドロー、リリース、プッシュの順での状態遷移によって第2ドロップの吐出を行わせる。
波形生成回路12は、第3ドロップについても、第1ドロップと同様なドロー、リリース、プッシュの順での状態遷移によって吐出を行わせるが、第2ドロップと第3ドロップとの間にもレスト期間PDを設ける。
波形生成回路12は、第3ドロップについても、第1ドロップと同様なドロー、リリース、プッシュの順での状態遷移によって吐出を行わせるが、第2ドロップと第3ドロップとの間にもレスト期間PDを設ける。
以上のように波形生成回路12、スイッチ制御回路13及びスイッチ14により、ドロー期間PAにおける第1の状態、リリース期間PBにおける第3の状態、プッシュ期間PCにおける第2の状態を順で形成することでの液滴としてのインク滴のノズル61からの吐出を、レスト期間における第3の状態を挟んで複数回繰り返すように第1の圧電部材2及び第2の圧電部材3により構成されたアクチュエータを駆動している。従って、波形生成回路12、スイッチ制御回路13及びスイッチ14の協働によって駆動部としての機能が実現されている。
このように、マルチドロップによる連続吐出の最中にも、ドロップ間にレスト期間PDを設けて、次のドロップのための状態遷移に先立ってメニスカスMEを凹型としていることにより、第2ドロップ以降の吐出速度の低下を防ぐことができる。
図10及び図11はレスト期間PDの長さと吐出速度との関係を表す図である。
図10は、前述のような駆動による第1ドロップ、第2ドロップ及び第3ドロップのそれぞれに関する吐出速度を、レスト期間PDの長さを0、UL/4、UL/2、2UL/3及びULとしてそれぞれ測定した結果をグラフにより表している。図11は、第3ドロップに関しての吐出速度及び飛翔状態と駆動波形の電圧とを、レスト期間PDがない場合に比較して判定した結果を表により表している。図11の吐出速度及び飛翔状態は、インクジェットヘッド110から吐出されたインク滴を撮影した画像から、観察者の目視によって経験則により判定した結果である。
なお、ドロー期間PA、リリース期間PB及びプッシュ期間PCの長さは、それぞれUL、2UL及び0.90μ秒としている。
図10は、前述のような駆動による第1ドロップ、第2ドロップ及び第3ドロップのそれぞれに関する吐出速度を、レスト期間PDの長さを0、UL/4、UL/2、2UL/3及びULとしてそれぞれ測定した結果をグラフにより表している。図11は、第3ドロップに関しての吐出速度及び飛翔状態と駆動波形の電圧とを、レスト期間PDがない場合に比較して判定した結果を表により表している。図11の吐出速度及び飛翔状態は、インクジェットヘッド110から吐出されたインク滴を撮影した画像から、観察者の目視によって経験則により判定した結果である。
なお、ドロー期間PA、リリース期間PB及びプッシュ期間PCの長さは、それぞれUL、2UL及び0.90μ秒としている。
ここでULは、チャネルCHの固有振動周期の半分の時間を圧力伝播時間(AL:acoustic length)としたときに、適宜の端数処理を施して得られる時間である。ULは、一例として2μ秒以下である。なお、上記の端数処理として具体的にどのような処理を適用するかは、インクジェットヘッド110の設計者により任意に定められてよい。
図10から分かるように、0~ULの間では、概ねレスト期間PDが長くなるにつれて吐出速度が上昇している。図11から分かるように、レスト期間PDがULを越えてさらに長くなると、第3ドロップにおける吐出速度は低下し、またドット分離も発生している。
以上のことから、レスト期間PDの長さは、UL/2以上、UL以下の範囲に定めることが好ましい。そして図10から分かるように、レスト期間PDの長さがULであるとき、第1ドロップ、第2ドロップ及び第3ドロップともに、吐出速度がほぼ同じとなっている。このことから、レスト期間PDはULに設定することが最も好ましい。
以上のことから、レスト期間PDの長さは、UL/2以上、UL以下の範囲に定めることが好ましい。そして図10から分かるように、レスト期間PDの長さがULであるとき、第1ドロップ、第2ドロップ及び第3ドロップともに、吐出速度がほぼ同じとなっている。このことから、レスト期間PDはULに設定することが最も好ましい。
以上のようにインクジェットヘッド110は、1画素に関する複数回の連続吐出に際して、先行ドロップのプッシュ期間PCの後、後続ドロップのドロー期間PAの前にレスト期間PDを設けているので、後続ドロップの吐出速度の低下を抑えることができ、各ドロップでの吐出速度のばらつきを低減できる。そしてこれにより、画素形成の精度を高め、プリント画像の品質向上を図ることができる。
またインクジェットヘッド110は、レスト期間PDの長さをUL/2以上、UL以下の範囲に定めることで、各ドロップでの吐出速度のばらつきをさらに低減できる。
またインクジェットヘッド110は、レスト期間PDの長さをULに定めることで、各ドロップでの吐出速度のばらつきを最小に抑えることができる。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
波形生成回路12は、インクジェットヘッド110外のプリンタ100内に設けられてもよい。
波形生成回路12は、インクジェットヘッド110外のプリンタ100内に設けられてもよい。
文書プリント用、バーコードプリント用、レシート等の証票のプリント用などの、別の用途のプリンタとして実現することもできる。あるいは、3次元オブジェクトの形成用などのような、画像プリントとは別の用途のプリンタとして実現することも可能である。従って、吐出する液体はインクには限らず、オブジェクト形成用の材料などであってもよい。
3分割駆動方式はあくまでも一例であり、4分割駆動方式又は5分割駆動方式などを採用してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…基板、2…第1の圧電部材、3…第2の圧電部材、4…電極、4-1…対象電極、4-2,4-3…隣接電極、5…天板、6…ノズルプレート、7…導電路、8…回路基板、9…ワイヤ、10…ドライブIC、11…画素分離回路、12…波形生成回路、13…スイッチ制御回路、14…スイッチ、51…共通インク室、61…ノズル、61-1…対象ノズル、81,82…導電路、100…プリンタ、101…プロセッサ、102…メインメモリ、103…補助記憶ユニット、104…操作パネル、105…通信インタフェース、106…搬送ユニット、107…搬送制御ユニット、108…ポンプ、109…ポンプ駆動ユニット、110…インクジェットヘッド、111…伝送路、CH…チャネル、CH-1…対象チャネル、CH-2,CH-3…隣接チャネル。
Claims (5)
- アクチュエータにより圧力室の容積を変化させることで、前記圧力室に吸引した液体を、前記圧力室に連通して設けられたノズルから吐出するヘッド本体と、
前記圧力室へと前記液体を吸引する第1の状態、前記圧力室から前記ノズルへと前記液体を押し出す第2の状態、前記液体の吸引も、前記液体の押し出しも生じない第3の状態とを選択的に形成するように前記アクチュエータを駆動するものであって、1画素の形成に際して、前記第1の状態、前記第3の状態、前記第2の状態を順で形成することでの液滴の前記ノズルからの吐出を、前記第3の状態を挟んで複数回繰り返すように前記アクチュエータを駆動する駆動部と、
を具備する液滴吐出ヘッド。 - 前記圧力室における圧力伝播時間をULとしたとき、前記駆動部は、前記第2の状態と次の液滴の吐出のために前記第1の状態を形成するまでの間に、前記第3の状態を形成する期間をULの1/2からULとする、
請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記駆動部は、前記第2の状態と次の液滴の吐出のために前記第1の状態を形成するまでの間に、前記第3の状態を形成する期間をULとする、
請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記駆動部は、1度の液滴の吐出のための前記第1の状態を形成する期間をUL、前記第3の状態を形成する期間を2UL及び前記第2の状態を形成する期間を0.9μ秒とする、
請求項2又は請求項3に記載の液滴吐出ヘッド。 - アクチュエータにより圧力室の容積を変化させることで、前記圧力室に吸引した液体を、前記圧力室に連通して設けられたノズルから吐出する液滴吐出ヘッドと、
前記圧力室へと前記液体を吸引する第1の状態、前記圧力室から前記ノズルへと前記液体を押し出す第2の状態、前記液体の吸引も、前記液体の押し出しも生じない第3の状態とを選択的に形成するように前記アクチュエータを駆動するものであって、1画素の形成に際して、前記第1の状態、前記第3の状態、前記第2の状態を順で形成することでの液滴の前記ノズルからの吐出を、前記第3の状態を挟んで複数回繰り返すように前記アクチュエータを駆動する駆動部と、
を具備する液滴吐出装置。
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