JP2022091105A5 - - Google Patents

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JP2022091105A5
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本発明は、第1の表示要素と、及び主支持面がある固定部の上にて重なり合う実質的に平坦な少なくとも第2の表示要素とを備える計時器用表示デバイスに関する。
本発明は、さらに、少なくとも1つの前記表示デバイスを備える、計時器、特に、携行型時計(例、腕時計、懐中時計)、に関する。
本発明は、計時器のための表示の分野に関する。
一部の計時器、特に、携行型時計は、針の他に、互いに実質的に平行に重なり合う複数の表示要素を備え、これらの表示要素は、最も一般的な場合には平坦であり、凸状又は凹状の部分を含むこともある。このような表示要素は、ディスク、リング、フラグ又は他の形態の車セットであることができる。一部の表示要素には、かなりの厚みがある。これは、特に、プラスチック、ポリマー又はガラスの束、又は同様な光ファイバー、又は拡大レンズなどによって形成された光学的伝導体のような光学的伝達要素を含む場合である。
このような2つの表示要素の間の距離を調整することは、干渉を避けるための機械的な理由、また、光学的な理由によって、重要であり、これによって、計時器のあらゆる段に位置するマーキングをユーザーが鮮明に見ることを可能にする。ここでは、正面方向のビジョン、すなわち、平台、表盤又は風防の平面に対して実質的に垂直な方向のビジョン、に注目する。
光学的伝導体、特に、光ファイバーの束、又は他の表示要素を使用するためには、正面方向における距離を正確に調整する必要がある。なぜなら、このことは、光学的伝導体、特に、光ファイバーの束、を用いる場合に、不鮮明ではないパターンを再現するために必要であるからである。他の場合において、ユーザーが知覚可能なパターンの間で高さがばらつくことを避けることが必要なことがある。
一般的には、調整システムによって、視認可能なパターンを損傷しないようにする必要がある。このために、光学的伝導体や光ファイバーの束などにおいて再現されるパターンを直接こすることはできない。なぜなら、摩擦によって表示パターンが経時的に劣化するからである。
下に説明する場合において、このような正面方向における距離を調整することは、望ましい視覚的効果を得るために不可欠である。
特公昭51-024267号公報
本発明は、2つの表示要素の間の距離を制御する手段、そして特に、2つの表示要素の間の距離を調整する手段、を導入することによって、いくつかの平行ないし実質的に平行なレベルにあるいくつかの表示要素を備える計時器用表示デバイスを改善して、これらの要素の一部の間の干渉や摩擦を避けることを提案するものである。
このために、本発明は、請求項1に記載の計時器用表示デバイスに関する。
本発明は、さらに、少なくとも1つの前記表示デバイスを備える、計時器、特に、携行型時計、に関する。
添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことによって、本発明の他の特徴及び利点が明確になる。
本発明の第1の実施形態に係る計時器用表示デバイスを示している正面方向が通り抜ける方向の模式的な断面図であり、前記計時器用表示デバイスは、ユーザー側にある、ここではサファイア製の表盤で表される第1の表示要素と、及びここでは回転軸のまわりに運動可能な表示用ディスクである第2の表示要素とを備える。前記第1の表示要素と前記第2の表示要素は、実質的に平坦であり、平台のような固定要素が備える主支持面の上にて重なり合っている。ここで、第1の表示要素は、その下面に、すなわち、ユーザーの反対側に、被覆を備え、第1の表示要素の第1の上面は、ユーザー側から見え、第1の表示要素の第1の下面は、その下に位置する第2の表示要素に対向する。この第2の表示要素には、その上面に、第1の表示要素にある開口又はアパーチャー内においてユーザーが視認可能な少なくとも1つの表示パターンがあり、この上面は、第1の表示要素の被覆によって隠されていない場合にユーザー側から見える。この第2の表示要素は、ここではばねのような弾性戻し手段で表される下側戻し手段によって主支持面から離される。この弾性戻し手段は、第2の表示要素を第1の表示要素の方へと押す傾向があり、それにもかかわらず、離間手段を利用して、第2の表示要素が第1の表示要素から離れるように維持される。この離間手段は、第1の表示要素と第2の表示要素の間の最小の機能的間隙を確保する。この離間手段は、好ましくは弾性的であり、これによって、該当する場合には、計時器が落下したときなどに衝撃の影響を吸収し、前記2つの表示要素の完全性を保つ。好ましくは、この離間手段は、ユーザー側から見えない領域内にあり、この離間手段は、例として、第1の表示要素によって、第2の表示要素によって、又は平台に接続される固定要素によって、担持されていることができる。 本発明の別の実施形態について示している図1と同様な図であり、第1の表示要素は、必ずしも光透過性ではなく、ここでは光ファイバーの束によって形成される光学的伝導体を担持し、前記第1の表示要素の上面は、ビームの下で第2の表示要素によって担持されるパターンをユーザーに示す。この第2の表示要素は、ここでは、2つのベアリングの内側で回転するシャフトによって担持されるディスクであり、その回転軸は、正面方向に対して実質的に平行である。第2の表示要素は、前記のように、平台に支持されるばねによって、第1の表示要素に固定される支持用ピンの方へと付勢される。 本発明の別の実施形態を示している図2と同様な図であり、上側の磁石が第2の表示要素のシャフトと連係し、第2の表示要素を第1の表示要素の方へと引く。 本発明のさらなる別の実施形態を示している図2と同様な図であり、前記離間手段の一部が、前記第1の表示要素と前記第2の表示要素の間に配置される少なくとも上側弾性戻し手段によって形成される。 対称的な実施形態を示している図3と同様な図であり、下側の磁石が第2の表示要素のシャフトと連係して、第1の表示要素の方への第2の表示要素の圧力を確実にする。 本発明のさらなる別の実施形態を示している図2と同様な図であり、前記離間手段の一部が、第1の表示要素に固定される少なくとも1つの磁石によって形成され、この磁石は、第2の表示要素にある磁気的又は強磁性の領域と引き合うように連係する。 本発明の実施形態の1つを示している図1と同様な図であり、いくつかの重なり合った第2の表示要素を備え、下側戻し手段が、日付表示の一の位用ディスクのような、平台に最も近い第2の表示要素を、下側離間手段のセットに支持される、第1の表示要素を構成している表盤に最も近い第2の表示要素の方へと、押し、同時に、ここでは日付の光透過性の十の位用ディスクである、表盤に最も近い第2の表示要素は、この表盤から上側離間手段のセットによって離間される。 平台に最も近い第2の表示要素の表盤に固定された磁石によって、下側ばねの反発が、上側の引力に置き換えられる実施形態について示している図7と同様な図である。 第1の表示要素が下面に被覆されるサファイア製の表盤である実施形態を示している図1と同様な図であり、前記第1の表示要素には、第2の表示要素を構成している下側表示用ディスクを見るためのアパーチャーが形成されている。サファイア製の表盤は、ユーザーに最も近い上面上にて浮動装飾用要素を担持する。伝統的には、この同じ上面の上にて針が動くことができる。 アパーチャーが境界部によって囲まれている実施形態について示している図9と同様な図である。 重なり合う図10の表盤とディスクを並べて模式的に示している平面図である。 アパーチャー周囲に勾配がある実施形態を示している図9と同様な図である。 重なり合う図12の表盤とディスクを並べて模式的に示している平面図である。 風防の下に前記のような表示デバイスを備える携行型時計を模式的に示している平面図である。
本発明は、より詳細には、第1の表示要素1と少なくとも第2の表示要素2を備える計時器用表示デバイス100に関し、前記第1の表示要素1と前記第2の表示要素2は、実質的に平坦であり、主支持面51がある固定部50の上にて重なり合う。
本発明によると、少なくとも第2の表示要素2が、正面方向Fにて与えられる以下の反対方向の力を受ける。
- 一方においては、デバイス100が備える下側戻し手段52が与える力を受ける。この下側戻し手段52は、第1の表示要素1が備える第1の下面12に前記少なくとも第2の表示要素2を近づける傾向がある。
- 他方においては、上側戻し手段63及び/又は機械的な離間手段60が与える力を受ける。この上側戻し手段63には、前記第2の表示要素2と第1の表示要素1が接触せずに前記少なくとも第2の表示要素2を第1の表示要素1の第1の下面12から離す傾向があり、前記機械的な離間手段60は、デバイス100に備えられ、前記第2の表示要素2にある止め面210に対する止め支持機能を提供するように構成している支持面600を備え、これによって、第1の下面12の方への第2の表示要素2の移動距離を制限する。
特に、このデバイス100は、いくつかの平行ないし実質的に平行なレベルにわたって延在しており、ユーザーとの間に風防10が介在する、実質的に平坦な、すなわち、平坦又は10cmよりも大きい曲率を有する、第1の表示要素1を備える。前記第1の表示要素1には、ユーザーが見ることができ第1の下面12とは反対側にある第1の上面11がある。このデバイス100は、さらに、風防10との間に第1の表示要素1が介在する、実質的に平坦な、すなわち、平坦又は10cmよりも大きい曲率を有する、少なくとも第2の表示要素2を備える。前記第2の表示要素2には、ユーザーが視認可能な第2の上面21と、前記第2の上面21とは反対側にある第2の下面22がある。第2の表示要素2はそれぞれ、主支持面51の上にて動くことができる。下側戻し手段52は、少なくとも第2の表示要素2を主支持面51から離して前記少なくとも第2の表示要素2を第1の下面12に近づける傾向があり、具体的には、各第2の表示要素2を主支持面51から離して、各第2の表示要素2を第1の下面12に近づける傾向がある。そして、上側戻し手段63及び/又は離間手段60は、この少なくとも1つの前記第2の表示要素2と第1の下面12の間の機能的間隙Emを確保するように構成している。具体的には、少なくとも2つの第2の表示要素2は、主支持面51からの距離が異なる位置にてずれて配置されているスタガー構成となっており、デバイス100が備える離間手段60によって互いに離される。
さらに詳しくは、第1の表示要素1は、一方では、ユーザーが視認可能な少なくとも第1のスクリーン面18を備え、この第1のスクリーン面18は、正面方向Fにおいて第1の表示要素1と主支持面51の間に位置する第2の表示要素2の第2の上面21の少なくとも一部をユーザーの視界から局所的に隠すように構成しており、この正面方向Fは、第1の表示要素1の第1の上面11、第2の上面21又は主支持面51に平行な平面に対して実質的に垂直である。また、前記第1の表示要素1は、さらに、開口、光学的伝導体、又は光透過性ないし半透明の領域である少なくとも第1の観察用領域19を備え、この少なくとも第1の観察用領域19は、正面方向Fにおいて第1の表示要素1と主支持面51の間に位置する第2の表示要素2の、前記第2の上面21、及び/又は第2の表示要素が光透過性であるときには第2の下面22、の少なくとも一部をユーザーが視認可能なように構成している。
特定の実施形態において、デバイス100は、離間手段60を備え、その支持面600は、第2の表示要素2の第2の上面21が備える止め面210と連係するように構成しており、そして、この止め面210は、第1のスクリーン面18によってマスクされて、ユーザー側から見えない。
本明細書においては、サファイア製の表盤1、光ファイバー70、又は他の可動表示要素に対する可動表示要素2の正面方向Fにおけるポジショニングに関連する、特定のアプリケーションにおける本発明の異なる実施形態について記載している。なお、このアプリケーションには限定されない。
図1は、このような表示デバイス100を示しており、これは、ユーザー側にある、ここではサファイア製の表盤によって表されている、第1の表示要素1と、及びここでは回転軸Dのまわりに運動可能な表示用ディスクである、第2の表示要素2とを備え、前記第1の表示要素1と前記第2の表示要素2の両方は、実質的に平坦であり、平台のような固定要素50にある主支持面51の上にて重なり合っている。矢印Fは、第1の表示要素1、第2の表示要素2、又は固定要素50に対して実質的に垂直な観察用の正面方向を示している。第1の表示要素1は、その下面に、すなわち、ユーザーとは反対側に、被覆があり、第1の表示要素1の第1の上面18は、ユーザーが視認可能であり、第1の上面18の第1の下面12は、その下に位置する第2の表示要素2に対向する。この第2の表示要素2の上面21は、第1の表示要素1の被覆によって隠されていないときにはユーザーが視認可能であり、前記第2の表示要素2の上面21には、第1の表示要素1にある開口19又はアパーチャー80においてユーザーが視認可能な少なくとも1つの表示パターンがある。前記第2の表示要素2は、ここではばねのような弾性戻し手段によって表される下側戻し手段52によって主支持面51から離れており、この下側戻し手段52は、前記第2の表示要素2を第1の表示要素1の方へと押す傾向があり、それにもかかわらず、前記第2の表示要素2は、離間手段60によって、前記第1の表示要素1から離れるように維持される。離間手段60は、前記第1の表示要素1と前記第2の表示要素2の間の最小の機能的間隙を確保する。
特に、この離間手段60は、減衰手段を備え、前記止めは、前記表示デバイス100を担持する計時器が衝撃を受けるときに前記第2の表示要素2と前記第1の下面12の間の接触を防ぐように耐衝撃性の止め機能を提供するように構成している。特に、この離間手段60は、好ましいことに、少なくとも1つの弾性要素を備え、これによって、該当する場合には、計時器の落下の際などの衝撃の影響を吸収し、これら2つの表示要素1及び2の完全性を保護する。好ましくは、この離間手段60は、例えば、表示の変化の間の接線方向の摩擦を低減するように、ユーザー側から見えない領域内、例えば、表示車セットの回転軸の近傍、にある。この離間手段60は、第1の表示要素1によって、第2の表示要素2によって、又は平台などに接続される固定要素50によって、担持されることができる。この離間手段60は、図1に示しているように、前記第2の表示要素2と第1の下面12の間に、非ゼロの機能的間隙Emを確保するように構成している。好ましいことに、離間手段60の支持面600は、表示を変える際の接線方向の摩擦を低減するために、Teflon(登録商標)によって作られたコンポーネント、又はTeflon(登録商標)被覆されたコンポーネントなどである。
このサファイア製の表盤1の場合、表盤は、特に、サファイアプレート120を備えることができ、そのサファイアの下に塗料又は被覆180を備えて表盤に色づけする。具体的には、表示のための開口、光透過性ないし半透明の領域19、又はアパーチャー80は、表盤1内において、光透過性の部分、又は貫通オリフィスを形成する。その下にある第2の表示要素2は、視認可能な表盤(図1の距離E)から非常に小さい距離しか離れていないので、表盤1と同じレベルにあるように見える。したがって、この距離Eを最小化して、このような視認性を制御する必要がある。視認可能な摩耗痕を残すような表示領域における摩擦を避けつつ、距離が最小限であることを確実にするために、可視領域の外側、特に、被覆180の不透明領域の下において、前記離間手段60によって構成しており、又は前記離間手段60を備え、かつ/又は下において詳細に説明する上側戻し手段63を備えるような、距離調整要素を配置することは賢明である。特定の実施形態において、下側戻し手段52は、少なくとも1つの弾性戻し要素52を備え、これは、可動な第2の表示要素2を、前記離間手段60が備える止め面600に対して押す。
特定の実施形態において、少なくとも第2の表示要素2は、上側の第2の表示要素であり、この上側の第2の表示要素は、ユーザーが視認可能な少なくとも第2のスクリーン面218を備え、下側の第2の表示要素である別の第2の表示要素2の第2の上面21のいずれをもユーザーから見えないように隠し、あるいはユーザーに2つの重なり合ったパターンを示すように構成している。前記下側の第2の表示要素は、一方においては、第1の表示要素1の第1の上面11、又は第2の上面21、又は主支持面51に平行な平面に対して実質的に垂直な正面方向Fにおいて上側の第2の表示要素2と主支持面51の間に位置しており、他方においては、開口又は光学的伝導体、又は光透過性ないし半透明の領域である少なくとも第2の観察用領域219は、図7に示しているように、正面方向Fにて上側の第2の表示要素と主支持面51の間に位置する下側の第2の表示要素の、少なくとも第2の上面21、及び/又は第2の表示要素2が光透過性であるときの第2の下面22をユーザーが視認可能なように構成している。図7及び8は、2つの表示用ディスクである2つの第2の表示要素2を示しており、これによって、実質的に同じ高さにある2桁の数(可能なかぎり小さい距離Eしか離間していない)によって構成しているパターンを作り、互いに対して運動可能ないくつかの表示要素を、止め、及び弾性又は磁気的な戻し要素によってポジショニングすることができる。したがって、2つのパターンは高さが低ければ同じ高さにあるように見える。図7及び8の実施形態は、例えば、大きな日付を作ることを可能にし、これにおいては、上側の第2の表示要素2は、十の位用マーキング218を担持する十の位用ディスクであり、下側の第2の表示要素2は、一の位用マーキング219を担持する一の位用ディスクである。
光学的伝導体とは、ここでは、下側レベルに存在する像を、拡大効果などがあるように、ユーザーに提示するような像転写デバイスを意味する。特に、このような光学的伝導体は、プラスチック、ポリマー又はガラス製の光ファイバーの少なくとも1つの束などを備える。このような状況で、図2~6に示しているように、距離調整の別のケースとして、光ファイバーに関するものがある。光学的伝導体又は光ファイバーの束の使用は、(その光学的伝導体又は光ファイバーの束を介して)大きい距離にわたって正面方向Fに表示パターンを動かすことを目的としている。このことによって、他の距離調整手段が可能になる。なお、再現用パターンと、光学的伝導体又は光ファイバーの束との間の距離を調整することは、不明瞭なパターンとなることを避けるために不可欠である。
特に、少なくとも第1の表示要素1は、少なくとも1つの光学的伝導体又は光ファイバーの束70を備え、その上面71は、光学的伝導体又は光ファイバーの束70が備える下面72の近くにおいて、第2の表示要素2の第2の上面21の像を伝達する対象であるユーザーが視認可能である。そして、主支持面51に最も近い下面72は、第1の表示要素1の第1の下面12を構成している。
さらに詳しくは、デバイス100は、離間手段60を備え、これは、第1の表示要素1に最も近い第2の表示要素2の方へと、光ファイバーの束70の下面72に対して突出する支持面600を備え、これによって、光ファイバーの束70を保護する。そして、下側戻し手段52は、支持面600に支持される第1の表示要素1の最も近い前記第2の表示要素2を支持して押して、少なくとも1つの光ファイバー70の束によって転写される像の鮮鋭性を確保するように構成している。
さらに詳しくは、デバイス100は、上側戻し手段63を備え、これは、光ファイバーの束70の下面72から第1の表示要素1に最も近い第2の表示要素2の方へと突出する支持面600を備え、これによって、光ファイバーの束70を保護し、そして、下側戻し手段52は、支持面600に支持される第1の表示要素1の最も近くの第2の表示要素2を支持して押して、前記少なくとも1つの光ファイバー70の束によって転写される像の鮮鋭性を確保するように構成している。
下側戻し手段52は、機械的、磁気的などの戻し手段であるように、異なる形態であることができる。図1、図2及び7に示しているように、特定の実施形態の1つにおいて、この下側戻し手段52は、主支持面51、そして、少なくとも第2の表示要素2、に支持されるように構成している、ばねのような弾性戻し手段である。他の実施形態において、図5に示しているように、この下側戻し手段52のいくつかは、磁気的な下側戻し手段53であって、例えば、磁気的かつ/又は強磁性の回転シャフト29のような第2の表示要素2の少なくとも一部と引き合う又は斥け合うように連係して、それを主支持面51から離すように構成していることができる。
いくつかの第2の表示要素2を備える特定の実施形態において、デバイス100は、好ましいことに、第1の表示要素1と第2の表示要素2の間の相対的な運動性をそれらの間の接触なしで確保するように調整される離間手段60を備える。
特に、離間手段60及び/又は上側戻し手段63は、各第2の表示要素2の各第2の上面21と、第1の表示要素1の第1の下面12の間の距離を、第1の表示要素1とすべての第2の表示要素2の間の接触なしの相対的な運動性を確保する最小値以上であるように調整するように調整可能である。
特定の実施形態の1つにおいて、デバイス100は、離間手段60を備え、その少なくとも一部は、上側弾性戻し手段61によって形成される。
特定の実施形態において、デバイス100は、図2に示しているように、離間手段60を備え、その少なくとも一部が、少なくとも1つのまっすぐな剛性機械的止め62を備える。例えば、第1の表示要素1に形成された内ねじと連係するねじを用いて、ピン、ねじ又は他の機械的要素による正面方向Fにおける軸方向の調整が可能となる。
特定の実施形態の1つにおいて、図3及び6に示しているように、デバイス100は、上側戻し手段63を備え、その少なくとも一部は、少なくとも上側磁気的戻し手段によって形成される。この上側磁気的戻し手段は、第2の表示要素2の、少なくとも1つの磁性及び/又は強磁性の領域28、又は磁性及び/又は強磁性シャフト29と引き合う又は斥け合うように連係して、それを第1の表示要素1の第1の下面12から離れるように構成している。したがって、特に、少なくとも第2の表示要素2は、回転軸Dのまわりに回転可能であり、固定部50及び/又は第1の表示要素1が備える少なくとも1つのベアリング92内にてガイドされるシャフト29を備え、上側磁気的戻し手段63は、磁気的又は強磁性である前記シャフト29と引き合う又は斥け合うように連係するように構成している。図3は、シャフト29に接している第2の表示要素2のプラットホームの位置を調整し、上側磁石63を用いて回転運動92内の間隙をなくすことによって、距離を調整することを示している。また、間隙を弾性要素によってなくすことも可能である。
図6の実施形態において、少なくとも第2の表示要素2は、回転軸Dのまわりに回転可能であり、固定部50及び/又は第1の表示要素1が備える少なくとも1つのベアリング92内にてガイドされるシャフト29を備え、そして、このシャフト29に対して偏心している磁気的又は強磁性の領域28を備え、そして、上側磁気的戻し手段63は、この磁気的又は強磁性の領域28に対して引き合う又は斥け合うように連係するように構成している。このようにして、図6は、磁石63による距離の調整を図示しており、正面方向にFにおけるこの磁石63の軸方向の位置を調整可能である。磁石63は、第2の表示要素2を引きつける。摩擦点は表示領域の外側に位置する。この調整システムは、車セットに悪い点があってもそれに影響されず、このことは有利である。ここで、磁石63の下端は、正面方向の止めとしてはたらく。
デバイス100は、好ましいことに、上側戻し手段63及び/又は機械的な離間手段60を備え、その正面方向Fにおける並進運動を調整可能であり、これによって、ユーザーが視認可能な像の鮮鋭性を向上させることができる。
特に、第1の表示要素1は、固定部50に対して固定される。特に、第1の表示要素1は、表盤である。
特に、第1の表示要素1は、固定部50に対して動くことができる。
特に、第1の表示要素1には、少なくとも1つのアパーチャー80が形成されており、これを通して、第2の表示要素2の少なくとも第2の上面21を視認可能である。
特に、アパーチャー80の周部は、断面及び/又は色密度が変動している。
特に、アパーチャー80の周部は、表示の境界を定めるための境界部81を備える。
特に、アパーチャー80を通してユーザーが視認可能な第2の上面21は、第1の表示要素1の第1の上面11と同じように見える。
特に、第1の表示要素1は、光透過性の材料によって作られており、その第1の下面12の少なくとも一部において、ユーザー側から見える不透明な面によって構成している被覆を備える。
特に、少なくとも第2の表示要素2は、光透過性であり、少なくとも1つのマーキング26を備え、これは、第1の表示要素1、別の第2の表示要素2、又は固定部50が備える相補的なマーキング27と連係するように構成している。
図9は、特定の実施形態を示している図であり、ここで、携行型時計1000は、光透過性材料、表盤1、この場合はサファイア製の表盤1、を備える表示デバイス100を備える。このサファイアは、その下面12上における、塗料、ラッカー、ワニス、PVD蒸着又は他の被覆180の堆積によって色づけされる。また、上面/下面に装飾用要素を堆積させることもできる。上面11における、装飾用要素21、デカール、セリグラフなどは、興味深い視覚的効果を発揮する。なぜなら、それらは表盤の上にて浮かんでいるように見えるからである。実際に、表盤の可視面は、サファイアの下面に対応している。この光透過性の表盤には、アパーチャー80が形成されている。このアパーチャー80は、サファイアの下面にある被覆されていない領域に対応する。アパーチャーが位置しているサファイアにおける箇所に穴が開いている訳ではない。
ユーザーが良好に読み取るために、以下のような様々な構成が有利であることがわかっている。反射によって視覚的効果が影響を受けないように、サファイア1の上面及び下面に反射防止被覆を設けることを推奨する。
- 表示用ディスクと表盤の間の距離を最小にしようとする場合には、表示用ディスク上のデカールをできるかぎり薄くすることが有用である。
- アパーチャー内には、表示用ディスク、針、ムーブメントの要素、ムーブメントの部分的な透過スケルトン的な視覚などの異なる要素を表示できる。
アパーチャー80のエッジは、以下のようないくつかの方法によって作ることができる。図9に示しているように、表盤の可視面を形成する被覆は、急になくなる。図10に示しているように、境界部81(デカールなどによって堆積される)がアパーチャー80の線の境界を定める。図11に示しているように、光透過性の領域と、被覆で完全に覆われた領域との間の境界は、例えば、必要に応じて研磨されて塗料スプレーや面取りによって、勾配があるように形成される。得られる視覚的効果は非常に興味深い。なぜなら、不明瞭又はかすんだ領域においてパターンが出現するからである。特に、完全に不透明な層から光透過性ないし半透明な層への漸進的な遷移が、不透明度が変わる領域を介して達成される。表示領域の周部において色密度を変動させる形態も可能である。図10の特定の実施形態において、表盤1の色及び表示用ディスク2の背景色は、好ましいことに、同じである。当然、別の実施形態において、異なる色を用いることも可能である。
表盤1は、その下面に空洞を形成するようにレーザー技術によって彫ることができる。この空洞には被覆を充填して、表盤1にテクスチャー又はレリーフを形成する。
この種のアパーチャー80及び表盤1は、フレキシブルな針を用いると特に有用である。実際に、衝撃を受けた際に、針は変形して、表盤や風防に接触する。したがって、フレキシブルな針(例えば、分針)を本発明に係るサファイア製のアパーチャー(時を表示する)と組み合わせて、フレキシブルな分針が別の針(例えば、当該表示がアパーチャー内にて作られていない場合には時針)と干渉することを防ぐことは有用である。
本発明は、さらに、少なくとも1つの前記表示デバイス100を備える、計時器1000、特に、携行型時計、に関する。
1 第1の表示要素
2 第2の表示要素
10 風防
18 第1のスクリーン面
19 第1の観察用領域
26 マーキング
27 相補的マーキング
28 磁気的又は強磁性の領域
29 シャフト
50 固定部
51 主支持面
52 下側戻し手段
53 下側磁気的戻し手段
60 離間手段
61 上側弾性戻し手段
62 止め
63 上側戻し手段
70 光学的伝導体又は光ファイバーの束
80 アパーチャー
81 境界部
92 ベアリング
100 表示デバイス
210 止め面
218 第2のスクリーン面
219 第2の観察用領域
600 支持面
1000 計時器
D 回転軸
F 正面方向
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