JP2022090235A - 積層体の処理装置、および、これを用いた樹脂基材の回収方法 - Google Patents

積層体の処理装置、および、これを用いた樹脂基材の回収方法 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂基材の種類に関係なく、樹脂基材と印刷層とを含む積層体から、インキの付着がなく透明な樹脂基材を効率良く回収することを可能にする積層体の処理装置を提供する。【解決手段】本発明の処理装置(1)は、積層体をアルカリ処理する処理槽(11)を有し、さらに、処理槽(11)内の処理液(13)中に浸漬され、未処理の積層体と脱離された樹脂基材とを通さず、脱離された印刷層を含む液を通す第1のフィルター(31)と、第1のフィルター(31)を通った印刷層を含む液を処理槽外に抜き出す抜出機構(20)との組合せ、または、処理槽内の処理液を処理槽外に抜き出す抜出機構と、抜出機構により抜き出された処理液が流入され、未処理の積層体と脱離された樹脂基材とを通さず、脱離された印刷層を含む液を通す第1のフィルターとの組合せを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂基材と印刷層とを含む積層体の処理装置、および、これを用いた樹脂基材の回収方法に関する。
樹脂基材と印刷層とを含む積層体は、包装材等として広く使用されている。この積層体では、樹脂基材の表面に種々の色のインキが付着している。この積層体は、そのままでは未使用樹脂(バージン樹脂とも言う。)と比べて、種々の色を有する点、並びに、インキ成分を含む樹脂基材以外の成分の存在による品質低下および成型性悪化の懸念から、リサイクル後の用途制限が大きい。
本出願人は、特許文献1~3において、アルカリ処理により除去可能な脱離層用の有機溶剤系インキ、これを用いた脱離層を含む印刷物等の積層体、およびこの積層体のリサイクル方法を開示している。
本出願人は、特許文献4、5において、アルカリ処理により除去可能なラミネート接着剤、これを用いた脱離性接着剤層を含む印刷物等の積層体、およびこの積層体のリサイクル方法を開示している。
特許文献1~5に記載の脱離層または脱離性接着剤層を含む印刷物等の積層体では、積層体をアルカリ水溶液に浸漬させることで、樹脂基材から印刷層(インキ)を脱離させることが可能である。これによって、インキの付着がなく透明な樹脂基材を回収し、これをリサイクルすることが可能である。
インキの付着がなく透明な樹脂基材は、それ単独で、または未使用樹脂(バージン樹脂)と混合され、必要に応じてペレット等の形態に加工され、未使用樹脂(バージン樹脂)と同様に、任意の用途に使用することができる。
特開2020-090627号公報 特許第6631964号公報 国際公開第2020/116339号 特開2020-84130号公報 国際公開第2020/111226号 特開平10-102391号公報 特開2009-68143号公報 特開2011-94265号公報 特表平8-509525号公報 特開2004-133337号公報
本出願人は、樹脂基材と印刷層とを含む積層体をアルカリ処理し、インキの付着がなく透明な樹脂基材を回収する装置および方法の開発を進めている。
従来、基材と印刷層とを含む積層体から基材を回収する方法として、古紙の分野では、アルカリ処理により紙基材から印刷層(インキ)を剥離させた後に、フローテーション法によりインキを除去する方法が知られている。フローテーション法は、処理対象液に気泡を供給し、疎水性のインキを気泡と共に液面に上昇させて回収除去する方法である。フローテーション法では、親水性の紙基材は水を含み、底部に沈むため、紙基材を残して、液面に上昇したインキを回収除去することができる。
しかしながら、ポリエチレンおよびポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂等の疎水性の樹脂基材を含む積層体にフローテーション法を適用した場合、疎水性の樹脂基材は、疎水性のインキと共に、気泡に取り込まれ、樹脂基材とインキとを分離することはできない。
古紙の分野では、特許文献6~9において、インキ除去にフィルターを用いる方法が開示されている(特許文献6の請求項5、特許文献7の請求項1、特許文献8の請求項3、特許文献9の請求項1)。しかしながら、アルカリ処理により紙基材から印刷層(インキ)を剥離させる工程とろ過工程とは、同じ装置を用いた連続工程ではなく、これらの工程の間にはある程度の時間を要する。この時間の間に、剥離したインキの基材への再付着が生じやすい。
樹脂基材を含む積層体から樹脂基材を回収する方法として、特許文献10には、再生ABS樹脂ペレットにアルカリ剤を添加して、インキを除去する脱墨工程と、再生ABS樹脂ペレットを水槽に入れ、比重により不純物を分離する分離工程とを含むクローズドリサイクル方法が開示されている(請求項1、段落0015)。
しかしながら、ポリエチレンおよびポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂のような比重の軽い樹脂基材を含む積層体に上記方法を適用した場合、比重の軽い樹脂基材は、インキを抱込んだ状態で浮上し、樹脂基材とインキとを分離することはできない。
包装材には、ポリエチレンおよびポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が多く使用されている。そのため、特に、疎水性で比重の軽いポリオレフィン系樹脂からなる樹脂基材と印刷層とを含む積層体から、インキの付着がなく透明な樹脂基材を効率良く回収できる装置および方法が求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、樹脂基材の種類に関係なく、樹脂基材と印刷層とを含む積層体から、インキの付着がなく透明な樹脂基材を効率良く回収することを可能にする積層体の処理装置とこれを用いた樹脂基材の回収方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の積層体の処理装置は、
樹脂基材と、アルカリ処理により前記樹脂基材から脱離可能な印刷層を含む1つ以上の層と、を含む積層体の処理装置であって、
前記積層体とアルカリ水溶液とが投入され、当該積層体と当該アルカリ水溶液とを撹拌し、前記積層体をアルカリ処理する処理槽と、
前記処理槽内の処理液中に浸漬され、未処理の前記積層体と前記積層体から脱離された前記樹脂基材とを通さず、前記積層体から脱離された前記印刷層を含む液を通す第1のフィルターと、
前記第1のフィルターを通った前記印刷層を含む液を前記処理槽外に抜き出す抜出機構と、を備える。
本発明の第2の積層体の処理装置は、
樹脂基材と、アルカリ処理により前記樹脂基材から脱離可能な印刷層を含む1つ以上の層と、を含む積層体の処理装置であって、
前記積層体とアルカリ水溶液とが投入され、当該積層体と当該アルカリ水溶液とを撹拌し、前記積層体をアルカリ処理する処理槽と、
前記処理槽内の処理液を前記処理槽外に抜き出す抜出機構と、
前記抜出機構により抜き出された前記処理液が流入され、未処理の前記積層体と脱離された前記樹脂基材とを通さず、脱離された前記印刷層を含む液を通す第1のフィルターと、を備える。
本発明の第1の樹脂基材の回収方法は、上記の本発明の第1の積層体の処理装置を用いて、前記積層体のアルカリ処理と、前記処理液からの脱離された前記印刷層の除去とを実施する処理工程を有する。
本発明の第2の樹脂基材の回収方法は、上記の本発明の第2の前記積層体のアルカリ処理と、前記処理液からの脱離された前記印刷層の除去とを実施する処理工程を有する。
本発明によれば、樹脂基材の種類に関係なく、樹脂基材と印刷層とを含む積層体から、インキの付着がなく透明な樹脂基材を効率良く回収することを可能にする積層体の処理装置とこれを用いた樹脂基材の回収方法を提供することができる。
本発明の積層体の処理装置とこれを用いた樹脂基材の回収方法によれば、樹脂基材が、疎水性で比重が軽く、フローテーション法ではインキとの分離が難しいポリオレフィン系樹脂からなるものであっても、樹脂基材と印刷層とを含む積層体から、インキの付着がなく透明な樹脂基材を効率良く回収することが可能である。
本発明に係る一実施形態の積層体のアルカリ処理による変化の例を示す模式断面図である。 本発明に係る第1実施形態の積層体の処理装置の模式図である。 本発明に係る第2実施形態の積層体の処理装置の模式図である。 本発明に係る第3実施形態の積層体の処理装置の模式図である。 本発明に係る第4実施形態の積層体の処理装置の模式図である。 本発明に係る第5実施形態の積層体の処理装置の模式図である。 本発明の積層体の処理装置を用いて回収された樹脂基材の写真の例である。
本発明は、樹脂基材と、アルカリ処理により樹脂基材から脱離可能な印刷層を含む1つ以上の層とを含む積層体の処理装置、および、この装置を用いた樹脂基材の回収方法に関する。
積層体に含まれる樹脂基材は、単数でも複数でもよい。
積層体の積層構造としては、樹脂基材と、アルカリ処理により樹脂基材から脱離可能な印刷層を含む1つ以上の層とを含む構造であれば特に制限されず、以下の態様が挙げられる。
・脱離性印刷層/樹脂基材
・印刷層/脱離層(脱離性プライマー層とも言う。)/樹脂基材
・第1の樹脂基材/脱離層/印刷層/脱離性接着剤層/第2の樹脂基材
・第1の樹脂基材/脱離層/印刷層/脱離性接着剤層/第2の樹脂基材/脱離性接着剤層/第3の樹脂基材
本明細書において、脱離層(脱離性プライマー層)、脱離性印刷層、および脱離性接着剤層は、アルカリ水溶液を用いた処理により、膨潤、溶解、および浸蝕等により、任意の樹脂基材から脱離可能な層である。
アルカリ処理を施したときに、膨潤、溶解、および浸蝕等により任意の樹脂基材から脱離可能な層の材料としては特に制限されず、[背景技術]の項で挙げた特許文献1~5に開示の有機溶剤系印刷インキおよびラミネート接着剤が挙げられる。これら材料を用いた積層体の具体的な形態およびその製造方法についても、上記特許文献1~5を参照されたい。
本明細書において、「印刷層」は、公知のインキを用いて、文字、数字、記号、模様、パターン、及び図形等が印刷された層である。
本明細書において、「印刷層」には、アルカリ水溶液を用いた処理によりそれ単独では任意の樹脂基材から脱離しない通常の印刷層と、アルカリ水溶液を用いた処理によりそれ単独でも任意の樹脂基材から脱離可能な脱離性印刷層とが含まれる。
脱離性印刷層の材料として、特許文献1~3に開示の有機溶剤系印刷インキを用いることができる。
本明細書において、「脱離層」は任意の樹脂基材から印刷層を脱離させるために、樹脂基材と印刷層との間に設けられる層である。脱離層の材料として、特許文献1~3に開示の有機溶剤系印刷インキを用いることができる。なお、この場合も、脱離層は、文字、数字、記号、模様、パターン、及び図形等が印刷された層ではなく、本明細書で言う印刷層には含まれない。
脱離層は、有色でも無色でもよい。
本明細書において、「接着剤層」には、アルカリ水溶液を用いた処理によりそれ単独では任意の樹脂基材から脱離しない通常の接着剤層と、アルカリ水溶液を用いた処理によりそれ単独でも任意の樹脂基材から脱離可能な脱離性接着剤層とが含まれる。
脱離性接着剤層の材料として、特許文献4、5に開示のラミネート接着剤を用いることができる。
脱離性接着剤層は、有色でも無色でもよい。
アルカリ水溶液に含まれるアルカリ剤としては特に制限されず、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化カルシウム(Ca(OH))、アンモニア水、水酸化バリウム(Ba(OH))、炭酸ナトリウム(NaCO)、およびこれらの組合せ等が挙げられる。好ましくは、NaOHおよび/またはKOHである。
アルカリ水溶液の濃度およびpHは特に制限されず、脱離させたい1つ以上の層を脱離できる範囲内で、適宜設計できる。
上記積層体では、これをアルカリ水溶液に浸漬させることで、印刷層を含む1つ以上の層を樹脂基材から脱離させることが可能である。これによって、インキの付着がなく透明な樹脂基材を回収し、これをリサイクルすることが可能である。
なお、本明細書では、アルカリ処理により溶解除去され、形態を失う層も、アルカリ処理により樹脂基材から脱離する層に含めるものとする。
樹脂基材の構成樹脂としては特に制限されず、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、およびポリ乳酸(PLA)等のポリエステル系樹脂;ポリスチレン、AS樹脂、およびABS樹脂等のポリスチレン系樹脂;ナイロン6およびポリ-p-キシリレンアジパミド(MXD6ナイロン)等のポリアミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリアクリルニトリル系樹脂;ポリ塩化ビニルおよびポリ塩化ビニリデン等の含塩素樹脂;これらの組合せ等が挙げられる。
樹脂基材は、複数の樹脂層を含む樹脂積層体であってもよい。樹脂基材は、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリビニルアルコール(PVOH)、およびポリ塩化ビニリデン(PVDC)等を含む有機層、アルミニウム(Al)、シリカ、およびアルミナ等を含む無機層、またはこれらの組合せからなるガスバリア層を有するものであってもよい。樹脂基材は、防曇加工等の公知の表面加工が施されたものであってもよい。
樹脂基材の形態としては特に制限されず、フィルム、シート、板、および任意の3次元形状が挙げられる。
一般的に、薄膜成形体に対しては、厚みに応じて、「フィルム」、「シート」、又は「板」の用語が使用されるが、これらの間に明確な区別はない。本明細書で言う「フィルム」には、「シート」が含まれる場合がある。
本発明の装置および方法は、樹脂フィルムと印刷層とを含む積層フィルムに好ましく適用することができる。例えば、樹脂フィルムと印刷層とを含む包装材用の積層フィルムに好ましく適用することができる。
一般的に、包装材には、ポリエチレンおよびポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が多く使用されている。本発明の装置および方法は、特に、ポリエチレンおよびポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂からなる樹脂フィルムと印刷層とを含む積層フィルムに好ましく適用することができる。
図1には、例として、樹脂基材101と脱離層(脱離性プライマー層)102と印刷層103との積層構造を有する積層体100をアルカリ処理することで、脱離層102が溶解等により除去され、樹脂基材101から脱離層102および印刷層103が脱離する様子を示してある。
[第1の積層体の処理装置]
本発明の第1の積層体の処理装置は、
積層体とアルカリ水溶液とが投入され、積層体とアルカリ水溶液とを撹拌し、積層体をアルカリ処理する処理槽と、
処理槽内の処理液中に浸漬され、未処理の積層体と積層体から脱離された樹脂基材とを通さず、積層体から脱離された印刷層を含む液を通す第1のフィルターと、
第1のフィルターを通った印刷層を含む液を処理槽外に抜き出す抜出機構と、を備える。
本発明の第1の積層体の処理装置はさらに、抜出機構により抜き出された印刷層を含む液が流入され、液体成分を通し、印刷層を通さない第2のフィルターを備えることが好ましい。
本発明の第1の積層体の処理装置はさらに、第2のフィルターを通った液体成分を処理槽内に戻す機構を有することが好ましい。
本発明の第1の積層体の処理装置において、処理槽は上部に開口部を有し、第2のフィルターが処理槽の上方に配置されており、第2のフィルターを通った液体成分が開口部を通して処理槽内に自然流下することが好ましい。
[第2の積層体の処理装置]
本発明の第2の積層体の処理装置は、
樹脂基材と、アルカリ処理により樹脂基材から脱離可能な印刷層を含む1つ以上の層と、を含む積層体の処理装置であって、
積層体とアルカリ水溶液とが投入され、積層体とアルカリ水溶液とを撹拌し、積層体をアルカリ処理する処理槽と、
処理槽内の処理液を処理槽外に抜き出す抜出機構と、
抜出機構により抜き出された処理液が流入され、未処理の積層体と脱離された樹脂基材とを通さず、脱離された印刷層を含む液を通す第1のフィルターと、を備える。
本発明の第2の積層体の処理装置はさらに、第1のフィルターを通らなかった未処理の積層体と樹脂基材とを、処理槽内に戻す機構を有することが好ましい。
本発明の第2の積層体の処理装置において、処理槽は上部に開口部を有し、第1のフィルターが処理槽の上方に配置されており、第1のフィルターを通らなかった未処理の積層体と樹脂基材とが開口部を通して処理槽内に自然落下することが好ましい。
本発明の第2の積層体の処理装置はさらに、第1のフィルターを通った印刷層を含む液が流入され、液体成分を通し、印刷層を通さない第2のフィルターを備えることが好ましい。
本発明の第2の積層体の処理装置はさらに、第2のフィルターを通った液体成分を処理槽内に戻す機構を有することが好ましい。
本明細書において、「第1、第2のフィルター」の用語は、フィルター、カートリッジフィルター、ベルトフィルター、ドラムフィルター、ダイナフィルター、ロータリーフィルター、メッシュ、スクリーン、ドラムスクリーン、スラリースクリーナー、オートストレーナ、押出型遠心分離機、連続遠心分離機、およびろ過システム等の、フィルターを含む任意の分離手段を示す用語として使用する。
[第1の樹脂基材の回収方法]
本発明の第1の樹脂基材の回収方法は、上記の本発明の第1の積層体の処理装置を用いて、積層体のアルカリ処理と、処理液からの脱離された印刷層の除去とを実施する処理工程を有する。
本発明の第1の樹脂基材の回収方法は、
処理工程の後に、
処理槽内に残る処理液を処理槽外に抜き出し、当該処理液中から、脱離された樹脂基材を回収する回収工程を有することが好ましい。
[第2の樹脂基材の回収方法]
本発明の第2の樹脂基材の回収方法は、上記の本発明の第2の積層体の処理装置を用いて、積層体のアルカリ処理と、処理液からの脱離された印刷層の除去とを実施する処理工程を有する。
本発明の第2の樹脂基材の回収方法は、
処理工程の後に、
第1のフィルターを通らなかった脱離された樹脂基材を回収する回収工程を有することが好ましい。
以下、図2~図6を参照して、本発明に係る第1~第5実施形態の積層体の処理装置の構成とこれらの装置を用いた樹脂基材の回収方法について、説明する。これらの図において、同じ構成要素には同じ参照符号を付して、適宜説明を省略する。
[第1実施形態の積層体の処理装置]
図2に示す第1実施形態の積層体の処理装置1は、樹脂基材とアルカリ処理により樹脂基材から脱離可能な印刷層を含む1つ以上の層とを含む積層体と、アルカリ水溶液とが投入され、積層体とアルカリ水溶液とを撹拌し、積層体をアルカリ処理する処理槽11を備える。
積層体は好ましくは、粉砕物の形態で、処理槽11内に投入される。
図中、符号12は、撹拌棒と撹拌羽根とを含む公知の撹拌手段である。撹拌手段としては特に制限されず、エッジドタービン翼(ディスパーとも言う。)、ラジアルフロータービン翼、アクシャルフロータービン翼、パドル翼、プロペラ翼、アンカー翼、およびハイシアーミキサー等が挙げられる。
符号13は、処理槽11内の処理液である。処理液13は、処理開始時は未処理の積層体とアルカリ水溶液とを含み、処理中は未処理の積層体とアルカリ水溶液と積層体の処理物とを含み、処理終了時にはアルカリ水溶液と積層体の処理物とを含む。
本実施形態では、処理槽11内の処理液13中に、未処理の積層体と積層体から脱離された樹脂基材とを通さず、積層体から脱離された印刷層(インキ、インキ片)を含む液を通す第1のフィルター31が浸漬されている。
積層体の処理装置1は、一端が処理液13中に浸漬され、第1のフィルター31を通った印刷層(インキ、インキ片)を含む液を処理槽11の外部に抜き出す抜出配管21を備えている。
図示例では、抜出配管21の処理液13中に浸漬された部分の開口部(入口)を覆うように、第1のフィルター31が取り付けられている。図中、符号14は、未処理の積層体と積層体から脱離された樹脂基材との混合物である。
第1のフィルター31としては特に制限されず、メッシュ等が好ましい。第1のフィルター31の目開きは特に制限されず、1mm程度が好ましい。
積層体の処理装置1はさらに、抜出配管21により抜き出された印刷層(インキ、インキ片)を含む液が流入され、液体成分を通し、印刷層(インキ、インキ片)を通さない第2のフィルター34を備えることが好ましい。
本明細書において、「液体成分」はアルカリ水溶液であり、このアルカリ水溶液は、積層体の構成成分のうちアルカリ水溶液に可溶な成分を含む場合がある。
本実施形態では、第2のフィルター34は、抜出配管21の出口に対向するように設けられたバッグフィルターである。バッグフィルターの目開きは特に制限されず、5μm以下が好ましい。本実施形態では、印刷層(インキ、インキ片)はバッグフィルターからなる第2のフィルター34に捕捉され、捕捉された印刷層(インキ、インキ片)は最終的に廃棄される。
積層体の処理装置1はさらに、第2のフィルター34を通った液体成分(清澄液とも言う。)を処理槽11内に戻す機構を有することが好ましい。
本実施形態において、処理槽11は上部に開口部を有し、抜出配管21の出口が処理槽11の上方に配置され、第2のフィルター34が処理槽11の上方に配置されており、第2のフィルター34を通った液体成分(清澄液)が処理槽11の開口部を通して処理槽11内に自然流下するようになっている。
抜出配管21の途中には必要に応じて、抜出配管21により抜き出された印刷層(インキ、インキ片)を含む液を、処理槽11の上方に送るために、ポンプ22を設けることができる。
図中、符号20は、第1のフィルター31を通った印刷層を含む液を処理槽11外に抜き出す抜出機構である。抜出機構20は、抜出配管21を含み、必要に応じてポンプ22を含むことができる。
本明細書において、「印刷層を含む液」は、樹脂基材から脱離した印刷層を含む1つ以上の層およびアルカリ水溶液の混合液である。
本実施形態の積層体の処理装置1を用いて、積層体のアルカリ処理と、処理液からの脱離された印刷層(インキ、インキ片)の除去とを実施する処理工程を実施することができる。
本実施形態では、積層体のアルカリ処理と、処理液からの脱離された印刷層(インキ、インキ片)の除去とを同じ装置を用いて効率良く実施できるので、脱離された印刷層(インキ、インキ片)の樹脂基材への再付着を効果的に抑制できる。
本実施形態では、処理液13を循環させて処理を行うことができる。この場合、処理槽11内で脱離した印刷層(インキ、インキ片)が脱離した樹脂基材に再付着して処理槽11内に残っても、再処理することができ、好ましい。
処理槽11内に残る処理液13中に印刷層(インキ、インキ片)が含まれなくなるまで、処理工程を実施することが好ましい。
処理工程が終了した後に、処理槽11内に残る処理液13を処理槽11の外部に抜き出し、処理液13中から、脱離された樹脂基材を回収する回収工程を実施することができる。
[第2実施形態の積層体の処理装置]
図3に示す第2実施形態の積層体の処理装置2は、基本的な構成は、第1実施形態の積層体の処理装置1と同様である。
本実施形態の積層体の処理装置2においても、第1実施形態と同様、処理槽11内の処理液13中に、未処理の積層体と積層体から脱離された樹脂基材とを通さず、積層体から脱離された印刷層(インキ、インキ片)を含む液を通す第1のフィルター32が浸漬されている。
第1実施形態の積層体の処理装置1では、抜出配管21の処理液13中に浸漬された部分の開口部(入口)を覆うように、第1のフィルター31を取り付けているのに対し、本実施形態の積層体の処理装置2では、抜出配管21の処理液13中に浸漬された部分を全体的に囲むように、第1のフィルター32が設けられている。この態様では、第1実施形態と比較して、第1のフィルターの面積をより大きくし、第1のフィルターの目詰まりを抑制することができる。第1のフィルター32としては特に制限されず、メッシュ等が好ましい。第1のフィルター32の目開きは特に制限されず、1mm程度が好ましい。
本実施形態の積層体の処理装置2は、第1実施形態と同様、抜出配管21により抜き出された印刷層(インキ、インキ片)を含む液が流入され、液体成分を通し、印刷層(インキ、インキ片)を通さない第2のフィルターを備えることが好ましい。
本実施形態の積層体の処理装置2では、第2のフィルターとして、抜出配管21の途中に設けられたカートリッジフィルター(CPフィルターとも言う。)からなる第2のフィルター33と、抜出配管21の出口に対向するように設けられたバッグフィルターからなる第2のフィルター34の2種類の第2のフィルターが設けられている。
本実施形態では、印刷層(インキ、インキ片)は、上記2種類の第2のフィルター33、34に捕捉され、捕捉された印刷層(インキ、インキ片)は最終的に廃棄される。
本実施形態において、第2のフィルター33の目開きは特に制限されず、25μm程度が好ましく、第2のフィルター34の目開きは特に制限されず、5μm以下が好ましい。
積層体の処理装置2はさらに、第1実施形態と同様、第2のフィルター34を通った液体成分(清澄液)を処理槽11内に戻す機構を有することが好ましい。
第1実施形態と同様、本実施形態においても、処理槽11は上部に開口部を有し、抜出配管21の出口が処理槽11の上方に配置され、第2のフィルター34が処理槽11の上方に配置されており、第2のフィルター34を通った液体成分(清澄液)が処理槽11の開口部を通して処理槽11内に自然流下するようになっている。
第1実施形態と同様、本実施形態においても、抜出配管21の途中には必要に応じて、抜出配管21により抜き出された印刷層(インキ、インキ片)を含む液を、処理槽11の上方に送るために、ポンプ22を設けることができる。
本実施形態の積層体の処理装置2を用いても、第1実施形態と同様に、処理工程と回収工程を実施することができる。
[第3実施形態の積層体の処理装置]
図4に示す第3実施形態の積層体の処理装置3は、基本的な構成は、第2実施形態の積層体の処理装置2と同様である。
本実施形態の積層体の処理装置3では、第2のフィルターとして、抜出配管21の途中にクロスフローろ過方式の連続ろ過フィルターからなる第2のフィルター35が設けられている。市販のクロスフローろ過方式の連続ろ過フィルターとしては、月島機械社製の「BoCrossフィルター」等が挙げられる。
積層体の処理装置3はさらに、第2実施形態と同様、第2のフィルター35を通った液体成分(清澄液)を処理槽11内に戻す機構を有することが好ましい。
第2実施形態と同様、本実施形態においても、処理槽11は上部に開口部を有し、第2のフィルター35が処理槽11の上方に配置されており、第2のフィルター35を通った液体成分が処理槽11の開口部を通して処理槽11内に自然流下するようになっている。
本実施形態においては、第2のフィルター35から、第2のフィルター35を通らなかった印刷層を含む濃縮液(インキ片濃縮液とも言う。)が排出される。インキ片濃縮液は、最終的に廃棄される。
本実施形態の積層体の処理装置3を用いても、第2実施形態と同様に、積層体のアルカリ処理と、処理液からの脱離された印刷層(インキ、インキ片)の除去とを実施する処理工程を実施することができる。
本実施形態においても、積層体のアルカリ処理と、処理液からの脱離された印刷層(インキ、インキ片)の除去とを同じ装置を用いて効率良く実施できるので、脱離された印刷層(インキ、インキ片)の樹脂基材への再付着を効果的に抑制できる。
本実施形態においても、処理液13を循環させて処理を行うことができる。この場合、処理槽11内で脱離した印刷層(インキ、インキ片)が脱離した樹脂基材に再付着して処理槽11内に残っても、再処理することができ、好ましい。
処理槽11内に残る処理液13中に印刷層(インキ、インキ片)が含まれなくなるまで、処理工程を実施することが好ましい。
処理工程が終了した後に、処理槽11内に残る処理液13を処理槽11の外部に抜き出し、処理液13中から、脱離された樹脂基材を回収する回収工程を実施することができる。
例えば、図示するように、処理槽11の底部から、処理槽11内に残る処理液を抜き出し、樹脂基材の回収装置41を用いて、処理液13からアルカリ水溶液を除去し、脱離された樹脂基材を回収することができる。処理液からアルカリ水溶液を除去し、脱離された樹脂基材を回収する樹脂基材の回収装置41としては特に制限されず、スクリーン、傾斜ふるい、ベルトフィルター、および押出遠心機等が挙げられる。
[第4実施形態の積層体の処理装置]
図5に示す第4実施形態の積層体の処理装置4は、第1実施形態と同様、樹脂基材とアルカリ処理により樹脂基材から脱離可能な印刷層を含む1つ以上の層とを含む積層体と、アルカリ水溶液とが投入され、積層体とアルカリ水溶液とを撹拌し、積層体をアルカリ処理する処理槽11を備える。
本実施形態の積層体の処理装置4は、
処理槽11内の処理液13を処理槽11外に抜き出す抜出機構50と、
抜出機構50により抜き出された処理液13が流入され、未処理の積層体と脱離された樹脂基材とを通さず、脱離された印刷層を含む液を通す第1のフィルター61とを備える。
図中、符号101は積層体から脱離した樹脂基材である。
本実施形態では、第1~第3実施形態とは異なり、未処理の積層体と脱離された樹脂基材とを通さず、脱離された印刷層を含む液を通す第1のフィルター61は、処理槽11の外部に設けられている。本実施形態において、第1のフィルター61は、オートストレーナである。
本実施形態において、抜出機構50は、処理槽11の底部に接続された抜出配管51を含み、必要に応じてポンプ52を含むことができる。
積層体の処理装置4は、第1のフィルター61を通らなかった未処理の積層体と樹脂基材101とを、処理槽11内に戻す機構を有することが好ましい。本実施形態では、第1のフィルター61を通らなかった未処理の積層体と樹脂基材101とは、配管53を介して処理槽11内に戻される。本実施形態では、処理槽11は上部に開口部を有し、配管53の出口が処理槽11内の処理液13の上方に配置されており、第1のフィルターを通らなかった未処理の積層体と樹脂基材101とが処理槽11の開口部を通して処理槽11内に自然落下するようになっている。
積層体の処理装置4はさらに、第1のフィルター61を通った印刷層(インキ、インキ片)を含む液が流入され、液体成分を通し、印刷層(インキ、インキ片)を通さない第2のフィルター62を備えることが好ましい。
本実施形態では、第1のフィルター61を通った印刷層(インキ、インキ片)を含む液は、配管54を介して、クロスフローろ過方式の連続ろ過フィルターからなる第2のフィルター62に流入する。
積層体の処理装置4はさらに、第2のフィルター62を通った液体成分(清澄液)を処理槽11内に戻す機構を有することが好ましい。
本実施形態において、第2のフィルター62を通った液体成分は配管55内を通った後、処理槽11の開口部を通して処理槽11内に自然流下するようになっている。
本実施形態においては、第2のフィルター62から、第2のフィルター62を通らなかった印刷層を含む濃縮液(インキ片濃縮液)が排出され、このインキ片濃縮液は、配管56を介して、インキ片濃縮液を貯留するタンク63に入るように構成されている。タンク63内に貯留されたインキ片濃縮液は、最終的に廃棄される。
本実施形態の積層体の処理装置4を用いて、第1~第3実施形態と同様に、積層体のアルカリ処理と、処理液からの脱離された印刷層(インキ、インキ片)の除去とを実施する処理工程を実施することができる。
本実施形態においても、積層体のアルカリ処理と、処理液からの脱離された印刷層(インキ、インキ片)の除去とを同じ装置を用いて効率良く実施できるので、脱離された印刷層(インキ、インキ片)の樹脂基材への再付着を効果的に抑制できる。
本実施形態においても、処理液13を循環させて処理を行うことができる。この場合、処理槽11内で脱離した印刷層(インキ、インキ片)が脱離した樹脂基材に再付着して処理槽11内に残っても、再処理することができ、好ましい。
本実施形態においても、処理槽11内に残る処理液13中に印刷層(インキ、インキ片)が含まれなくなるまで、処理工程を実施することが好ましい。
本実施形態では、処理工程が終了した後に、第1のフィルター61を通らなかった脱離された樹脂基材101を回収する回収工程を実施することができる。例えば、配管53の出口を処理槽11の外部に移動させ、この出口から第1のフィルター61を通らなかった脱離された樹脂基材101を回収することができる。
[第5実施形態の積層体の処理装置]
図6に示す第5実施形態の積層体の処理装置5は、第5実施形態と同様、
積層体とアルカリ水溶液とが投入され、積層体とアルカリ水溶液とを撹拌し、積層体をアルカリ処理する処理槽11と、
処理槽11内の処理液13を処理槽11外に抜き出す抜出機構50と、
抜出機構50により抜き出された処理液13が流入され、未処理の積層体と脱離された樹脂基材とを通さず、脱離された印刷層を含む液を通す第1のフィルター71と、を備える。
図中、符号81はアルカリ水溶液の貯留タンクであり、配管82を介して、アルカリ水溶液の貯留タンク81内のアルカリ水溶液が処理槽11内に投入される。配管82の途中には必要に応じて、ポンプ83を設けることができる。
第1~第4実施形態の積層体の処理装置1~4においても、アルカリ水溶液の貯留タンク81と配管82とを設けることができる。
本実施形態においても、第4実施形態と同様、未処理の積層体と脱離された樹脂基材とを通さず、脱離された印刷層を含む液を通す第1のフィルター71は、処理槽11の外部に設けられている。
本実施形態においても、抜出機構50は、処理槽11の底部に接続された抜出配管51および必要に応じてポンプ52を含み、この抜出機構50により抜き出された処理液13が第1のフィルター71に流入される。
本実施形態では、第1のフィルター71は、押出型遠心分離機である。押出型遠心分離機では、フィルターを通らずフィルターの内面に付着した樹脂基材を、押出部材により外部に押し出すことができる。
第4実施形態と同様、積層体の処理装置5は、第1のフィルター71を通らなかった未処理の積層体と樹脂基材101とを、処理槽11内に戻す機構を有することが好ましい。
本実施形態では、処理槽11は上部に開口部を有し、第1のフィルター71が処理槽11の上方に配置されており、第1のフィルター71を通らなかった未処理の積層体と樹脂基材101とが処理槽11の開口部を通して処理槽11内に自然落下するようになっている。
第4実施形態と同様、積層体の処理装置5はさらに、第1のフィルター71を通った印刷層(インキ、インキ片)を含む液が流入され、液体成分を通し、印刷層(インキ、インキ片)を通さない第2のフィルター62を備えることが好ましい。
第4実施形態と同様、本実施形態では、第1のフィルター71を通った印刷層(インキ、インキ片)を含む液は、配管54を介して、クロスフローろ過方式の連続ろ過フィルターからなる第2のフィルター62に流入する。配管54の途中には必要に応じて、タンク72および/またはポンプ73を設けることができる。
第4実施形態と同様、積層体の処理装置5はさらに、第2のフィルター62を通った液体成分(清澄液)を処理槽11内に戻す機構を有することが好ましい。
第4実施形態と同様、本実施形態においても、第2のフィルター62を通った液体成分(清澄液)は配管55内を通った後、処理槽11の開口部を通して処理槽11内に自然流下するようになっている。
第4実施形態と同様、本実施形態においても、第2のフィルター62から、第2のフィルター62を通らなかった印刷層を含む濃縮液(インキ片濃縮液)が排出され、このインキ片濃縮液は、配管56を介して、インキ片濃縮液を貯留するタンク63に入るようになっている。タンク63内に貯留されたインキ片濃縮液は、最終的に廃棄される。
本実施形態の積層体の処理装置5を用いて、第4実施形態と同様に、処理工程と回収工程を実施することができる。
[設計変更例]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜設計変更が可能である。
第4、第5実施形態において、未処理の積層体と積層体から脱離された樹脂基材とを通さず、積層体から脱離された印刷層を含む液を通す第1のフィルター61、71としては上記のものに制限されない。第1のフィルター61、71としては、月島機械社製のエッシャ・ウィス押出型遠心分離機、IHI社製のギナ連続遠心分離機、東洋スクリーン工業社製のウルトラTNスクリーン、東洋スクリーン工業社製のTSドラムスクリーン、住友重機会エンバイロメント社製の真空式水平ベルトフィルター、住友重機会エンバイロメント社製の真空式ドラムフィルター、大同工機社製のオートストレーナ、およびユーロテック社販売のスラリースクリーナー等を用いることができる。
第3、第4、第5実施形態において、印刷層を含む液が流入され、液体成分を通し、印刷層を通さない第2のフィルター35、62としては、上記のものに制限されない。第2のフィルター35、62としては、月島機械社製のBoCrossフィルター、NEW LOGIC RESERCH社製のVSEPろ過システム、三菱化工機社製の三菱ダイナフィルター、広島メタル&マシナリー社製のロータリーフィルター、およびユーロテック社販売のセラミックロータリーフィルター等を用いることができる。
以上説明したように、本発明によれば、樹脂基材の種類に関係なく、樹脂基材と印刷層とを含む積層体から、インキの付着がなく透明な樹脂基材を効率良く回収することを可能にする積層体の処理装置とこれを用いた樹脂基材の回収方法を提供することができる。
本発明の積層体の処理装置とこれを用いた樹脂基材の回収方法によれば、樹脂基材が、疎水性で比重が軽く、フローテーション法ではインキとの分離が難しいポリオレフィンからなるものであっても、樹脂基材と印刷層とを含む積層体から、インキの付着がなく透明な樹脂基材を効率良く回収することが可能である。
回収されたインキの付着がない透明な樹脂基材は、必要に応じてペレット等の形態に加工され、未使用樹脂(バージン樹脂)と同様に、任意の用途に使用することができる。
回収された樹脂基材は例えば、水洗浄処理、脱水処理、中和処理、比重分離による高比重の不純物除去処理、脱水処理、乾燥処理、および脱臭処理等の処理を経て、ペレット化され、未使用樹脂(バージン樹脂)と同様に、任意の用途に使用することができる。
[用途]
本発明の積層体の処理装置およびこれを用いた樹脂基材の回収方法は、樹脂フィルムと印刷層とを含む包装材用の積層フィルム等のリサイクルに好ましく適用することができる。
[実施例1]
図6に示したような第5実施形態の積層体の処理装置5を用い、図1の左図に示したような積層構造の包装材(樹脂基材はポリオレフィン製)の粉砕物の処理を行った。その後、積層体から脱離された樹脂基材を回収した。
処理槽の内容積は、10Lであった。アルカリ水溶液として、2質量%、pH13~14のNaOH水溶液を用意した。処理槽内に投入するアルカリ水溶液の量は、6Lとした。処理槽内に投入した包装材の量は、180gとした。処理槽内の処理液中の積層体の初期濃度は、1質量%であった。
流量2L/min、処理時間60分間、循環回数20回の条件で、処理液を循環させて、包装材の処理を行った後、包装材の樹脂基材を回収した。回収された樹脂基材の写真の例を図7に示す。本発明の積層体の処理装置を用いて処理を行うことにより、図7に示すように、インキの付着がなく透明な樹脂基材を効率良く回収することができた。
本発明者の条件を変えた実験により、以下のことが分かった。
アルカリ水溶液の濃度は、好ましくは2~15質量%、より好ましくは2~10質量%、特に好ましくは2~5質量%、最も好ましくは2~3質量%である。アルカリ水溶液のpHは、好ましくは13~14である。
処理槽内の処理液中の積層体の初期濃度は、好ましくは1~5質量%程度である。
処理槽内の処理液の温度は、好ましくは50~80℃程度である。
処理時間は、好ましくは30~60分間である。
循環回数は、好ましくは10~20回である。
なお、これらの条件は、装置構成、装置の設計仕様、処理槽に投入する積層体の量と濃度、および、流量等の処理条件に応じて適宜変更でき、上記範囲外が好ましい場合もある。
1~5 積層体の処理装置
11 処理槽
13 処理液
20 抜出機構
21 抜出配管
31、32、61、71 第1のフィルター
33、34、35、62 第2のフィルター
41 樹脂基材の回収装置
50 抜出機構
51 抜出配管
100 積層体
101 樹脂基材
102 脱離層
103 印刷層

Claims (13)

  1. 樹脂基材と、アルカリ処理により前記樹脂基材から脱離可能な印刷層を含む1つ以上の層と、を含む積層体の処理装置であって、
    前記積層体とアルカリ水溶液とが投入され、当該積層体と当該アルカリ水溶液とを撹拌し、前記積層体をアルカリ処理する処理槽と、
    前記処理槽内の処理液中に浸漬され、未処理の前記積層体と前記積層体から脱離された前記樹脂基材とを通さず、前記積層体から脱離された前記印刷層を含む液を通す第1のフィルターと、
    前記第1のフィルターを通った前記印刷層を含む液を前記処理槽外に抜き出す抜出機構と、を備える、積層体の処理装置。
  2. さらに、前記抜出機構により抜き出された前記印刷層を含む液が流入され、液体成分を通し、前記印刷層を通さない第2のフィルターを備える、請求項1に記載の積層体の処理装置。
  3. さらに、前記第2のフィルターを通った前記液体成分を前記処理槽内に戻す機構を有する、請求項2に記載の積層体の処理装置。
  4. 前記処理槽は上部に開口部を有し、前記第2のフィルターが前記処理槽の上方に配置されており、前記第2のフィルターを通った前記液体成分が前記開口部を通して前記処理槽内に自然流下する、請求項2または3に記載の積層体の処理装置。
  5. 樹脂基材と、アルカリ処理により前記樹脂基材から脱離可能な印刷層を含む1つ以上の層と、を含む積層体の処理装置であって、
    前記積層体とアルカリ水溶液とが投入され、当該積層体と当該アルカリ水溶液とを撹拌し、前記積層体をアルカリ処理する処理槽と、
    前記処理槽内の処理液を前記処理槽外に抜き出す抜出機構と、
    前記抜出機構により抜き出された前記処理液が流入され、未処理の前記積層体と脱離された前記樹脂基材とを通さず、脱離された前記印刷層を含む液を通す第1のフィルターと、を備える、積層体の処理装置。
  6. さらに、前記第1のフィルターを通らなかった未処理の前記積層体と前記樹脂基材とを、前記処理槽内に戻す機構を有する、請求項5に記載の積層体の処理装置。
  7. 前記処理槽は上部に開口部を有し、前記第1のフィルターが前記処理槽の上方に配置されており、前記第1のフィルターを通らなかった未処理の前記積層体と前記樹脂基材とが前記開口部を通して前記処理槽内に自然落下する、請求項5または6に記載の積層体の処理装置。
  8. さらに、前記第1のフィルターを通った前記印刷層を含む液が流入され、液体成分を通し、前記印刷層を通さない第2のフィルターを備える、請求項5~7のいずれか1項に記載の積層体の処理装置。
  9. さらに、前記第2のフィルターを通った前記液体成分を前記処理槽内に戻す機構を有する、請求項8に記載の積層体の処理装置。
  10. 請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体の処理装置を用いて、前記積層体のアルカリ処理と、前記処理液からの脱離された前記印刷層の除去とを実施する処理工程を有する、樹脂基材の回収方法。
  11. 前記処理工程の後に、
    前記処理槽内に残る前記処理液を前記処理槽外に抜き出し、当該処理液中から、脱離された前記樹脂基材を回収する回収工程を有する、請求項10に記載の樹脂基材の回収方法。
  12. 請求項5~9のいずれか1項に記載の積層体の処理装置を用いて、前記積層体のアルカリ処理と、前記処理液からの脱離された前記印刷層の除去とを実施する処理工程を有する、樹脂基材の回収方法。
  13. 前記処理工程の後に、
    前記第1のフィルターを通らなかった脱離された前記樹脂基材を回収する回収工程を有する、請求項12に記載の樹脂基材の回収方法。
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