JP2022090154A - 床用目地装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】他人の敷地や公道等との境界付近で、かつ、角部を有する目地部であっても破損することなく地震による揺れ動きを吸収できる床用目地装置を提供する。【解決手段】角部を有する目地部2を塞ぐ床用目地装置1であって、一方の躯体3に設けられた第1の目地プレート支持部5と、他方の躯体4に設けられた第2の目地プレート支持部6と、目地部2を塞ぐ目地プレート7と、目地プレート7の底面を支持する目地プレート支持機構8とで構成され、目地プレート支持機構8は支持部材10と、支持プレート9と、支持プレート9を所定の位置に位置させる支持部材位置決め手段11と、支持プレート9にスライド可能に設けられ、目地部2の角部を塞ぐように突出する角部支持プレート12と、通常時において角部支持プレート12を目地部2の角部に位置させる角部支持プレート位置決め手段13とからなる。【選択図】図1

Description

本発明は目地部を介して設けられた躯体の間の目地部を塞ぐ床用目地装置に関する。
従来、他人の敷地や公道等との境界付近に形成された目地部を塞ぐ床用目地装置としては、「免震ビル等の建物の外壁面と目地部を介して境界線近傍等に設けられ、よう壁の目地部側の上面に形成され、かつ、反目地部側(境界線側)に傾斜面を有する支持凹部と、この支持凹部に一端部が支持され、他端部が前記建物の外壁面寄りの部位に位置する支持目地プレートと、この支持目地プレートの他端部寄りの部位に上部が枢支され、下部が前記よう壁の目地部側の下部位置に枢支された、該支持目地プレートの一端部が前記支持凹部より脱落することなく、かつ支持凹部よりよう壁の上面への移動が可能に支持する支持目地プレート支持体と、前記支持目地プレートにスライド移動可能に支持される一端部が、該支持目地プレートの一端部とほぼ同じ位置に位置し、他端部が前記建物の外壁面に上下移動可能に取付けられた目地プレートとからなることを特徴とする床用目地装置」が知られている(特許文献1)。
しかしながら、このような床用目地装置では、左右方向又は前後方向にのみ目地部が延在する場合においては問題なく目地部を塞ぐことができるものの、例えば前後方向及び左右方向に延在するL字状の目地部等、略直交状態の角部を有する目地部においては、地震時に支持目地プレート等が躯体等に干渉してしまい破損するという欠点があった。
特許第4499033号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、他人の敷地や公道等との境界付近で、かつ、角部を有する目地部であっても破損することなく地震による揺れ動きを吸収できる床用目地装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の床用目地装置は、一方と他方の躯体間に形成された角部を有する目地部を塞ぐ床用目地装置であって、前記一方の躯体に設けられた第1の目地プレート支持部と、前記第1の目地プレート支持部に前記目地部を介して対向するように前記他方の躯体に設けられた第2の目地プレート支持部と、前記第1の目地プレート支持部に一端部側が支持されるとともに、前記第2の目地プレート支持部に他端部側が支持され、かつ、前記目地部を塞ぐ目地プレートと、前記目地プレートの底面を支持する目地プレート支持機構とで構成され、前記目地プレート支持機構は、その下端部が前記他方の躯体の壁面に回動可能に取り付けられ、その上端部に支持プレートが回動可能に設けられた支持部材と、該支持部材に一端部が回動可能に取り付けられ、他端部が前記第2の目地プレート支持部に支持された前記支持プレートと、前記支持プレートを所定の位置に位置させる支持部材位置決め手段と、前記支持プレートにスライド可能に設けられ、前記目地部の角部を塞ぐように突出する角部支持プレートと、通常時において前記角部支持プレートを前記目地部の角部に位置させる角部支持プレート位置決め手段とからなることを特徴とする。
請求項2に記載の床用目地装置の前記支持プレート及び前記角部支持プレートの前記目地部の角部側の各接合端部は、平面視において前記目地部の角部の対角線と略同形状に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の床用目地装置の前記目地プレート支持機構は、前記角部支持プレートの突出端部側が下方へたわまないように保持する角部支持プレート保持手段を更に備えることを特徴とする。
請求項4に記載の床用目地装置の前記目地プレート、前記支持プレート及び前記角部支持プレートは、前記目地部の空気を換気できる透孔を有することを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明においては、支持プレート及び角部支持プレートによって、角部を有する目地部であっても目地プレートを支持することができ、隙間なく目地プレートを設置することができる。
(2)また、角部支持プレートはスライド移動可能に設けられているので、地震による揺れ動きで目地部の幅が変化しても、躯体等が破損することなく揺れ動きを吸収することができる。
(3)請求項2に記載の発明においても、前記(1)~(2)と同様な効果が得られるとともに、より効率よく角部の目地プレートを支持することができる。
(4)請求項3に記載の発明においても、前記(1)~(3)と同様な効果が得られるとともに、角部支持プレートに荷重がかかった場合であっても、その荷重を支持することができる。
(5)請求項4に記載の発明においても、前記(1)~(4)と同様な効果が得られるとともに、目地部の下部の空気を換気することができる。
図1乃至図10は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図11乃至図14は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
第1の実施形態を示す床用目地装置の平面図(通常時)。 図1の2-2線に沿う断面図。 目地部の説明図。 目地プレート支持機構を設置した状態の説明図。 目地プレートの説明図。 支持プレート及び角部支持プレートの説明図。 地震で目地部が狭くなった状態の平面視側からの動作説明図。 図7の8-8線断面図。 地震で目地部が広くなった状態の平面視側からの動作説明図。 図9の10-10線断面図。 第2の実施形態を示す床用目地装置の平面図。 図11の12-12線に沿う断面図。 目地プレートの斜視説明図。 支持プレート及び角部支持プレートの説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1乃至図9に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は他人の敷地や公道等との境界B付近に形成された、例えば略直交状態の角部2cを有する目地部2(例えば入隅状の目地部2)を介して設けられた一方の躯体3及び他方の躯体4間に設置された床用目地装置である。略直交状態とは、目地部2が直交状態で交わる角部2c(角が90度となる場合)だけでなく、90度よりも鈍角又は鋭角で交わる状態や、角部2cが弧状(扇状)になっている場合も含むものである。
なお、左右方向とは図1(平面視)における左右方向であり、前後方向とは図1における上下方向、上下方向とは図2における上下方向をいう。
また、本発明において躯体とは、建物、道路、スラブ、エレベーターシャフト等の目地プレートを設置可能な建造物をいい、出入口とはドアや扉の設けられた出入口だけではなく、人や車両等が通行できる通路も含むものである。
本実施形態の床用目地装置1は、例えば図1及び図2に示すように、一方の躯体3に設けられた第1の目地プレート支持部5と、前記第1の目地プレート支持部5に前記目地部2を介して対向するように前記他方の躯体4に設けられた第2の目地プレート支持部6と、前記第1の目地プレート支持部5に一端部側が支持されるとともに、前記第2の目地プレート支持部6に他端部側が支持され、かつ、前記目地部を塞ぐ目地プレート7と、前記目地プレート7の底面を支持する一対の目地プレート支持機構8とで構成されている。
また、この一対の目地プレート支持機構8は、例えば、図2に示すように、そその下端部が前記他方の躯体4の壁面に回動可能に取り付けられ、その上端部に支持プレート9が回動可能に設けられたバー状の支持部材10と、該支持部材10に一端部が回動可能に取り付けられ、他端部が前記第2の目地プレート支持部6に支持され、通常時においては略水平状態の前記支持プレート9と、前記支持プレート9を所定の位置に位置させる支持部材位置決め手段11と、前記支持プレート9にスライド可能に設けられ、前記目地部2の角部を塞ぐように突出する角部支持プレート12と、通常時において前記角部支持プレート12を前記目地部2の角部に位置させる角部支持プレート位置決め手段13と前記角部支持プレート12の突出端部12a側が下方へたわまないように保持する角部支持プレート保持手段14とで構成されている。
本実施形態では、図3に示すように、左右方向の目地部2aと前後方向の目地部2bが平面視略入隅状(L字状)に交差し、略直交状態の角部2cを有する目地部2となっている。目地プレート支持機構8は、例えば図4で示すように左右方向の目地部2a及び前後方向の目地部2bにそれぞれ設けられており、一対の目地プレート支持機構8をそれぞれ構成する前記左右方向の目地部2a側に位置する角部支持プレート12と、前記前後方向の目地部2b側に位置する角部支持プレート12は、その接合端部がそれぞれ目地部2の角部2c側へ突出している。付言すると、一対の角部支持プレート12は、それぞれ目地部2の角部2cを塞ぐように突出して角部に位置する目地プレート7の底面を支持するとともに、地震によって目地部2が広くなった場合に、目地部2の角部を塞ぐものである(図9、図10を参照)。
一方の躯体3の上端部には、例えば図2及び図3に示すように、第1の目地プレート支持部5が形成されている。この第1の目地プレート支持部5は目地部2側の端部に左右方向及び前後方向に延在する凹所状に形成されており、目地プレート7の取付ピン15を垂直方向に挿入することができるピン挿入孔16が形成されている。なお、本実施形態では第1の目地プレート支持部5を一方の躯体3に形成しているが、一方の躯体3の壁面に、例えば断面視アングル状のレールやピンケース等を固定し、このレールを第1の目地プレート支持部としてもよい。
他方の躯体4には、例えば図2及び図3に示すように、他方の躯体4の目地部2側の端部に前記第1の目地プレート支持部5に対向するように、左右方向及び前後方向に延在する凹所状の第2の目地プレート支持部6が形成されており、第2の目地プレート支持部6の目地部2と反対側の端部には、地震によって目地部2が狭くなった場合に、目地プレート7が乗り上げることができる乗り上げ傾斜面17が形成されている。
目地プレート7は、その一端部が第1の目地プレート支持部5に支持されると共に、その他端部が第2の目地プレート支持部6に直接又は間接的に(支持プレート9を介して)支持された状態で目地部2の前後方向に複数個隙間なく設けられている。
目地プレート7は、平面視保略方形状の目地プレート7aと、平面視略直角台形状の角部目地プレート7bとがあり、目地部2の角部には角部目地プレート7bが配置され、目地部2を隙間なく塞いでいる。
この目地プレート7は、図4に示すように、平面視略長方形状又は略直角台形状の金属材製の目地プレート本体18と、この目地プレート本体18の一端部の両側部の底面に設けられた前記取付ピン15と、目地プレート本体18の他端部側にヒンジ部材19を介して取り付けられたカバープレート20とで構成されている。
本実施形態では、浅皿状の目地プレート本体18にモルタル等の充填部材21を充填し、この充填部材21の上面に化粧板22が設けられている。ところで、目地プレート7には、目地プレート本体18、充填部材21及び化粧板22を貫通し、目地部2内部の空気を換気できる透孔(図示せず)を形成してもよい。
目地プレート支持機構8は、図2や図4に示すように、支持部材10と、支持部材10の上端部に回動可能に設けられた支持プレート9と、支持プレート9を所定の位置に位置させる位置決め手段11と、支持プレート9にスライド可能に取り付けられた角部支持プレート12と、角部支持プレート位置決め手段13と、角部支持プレート保持手段14とで構成されており、本実施形態では左右方向の目地部2a及び前後方向の目地部2bにそれぞれ設けられている。
支持部材10は、本実施形態ではバー状の部材で、下端部が他方の躯体4の目地部2側壁面に複数個回動可能に取り付けられており、その上端部にはヒンジ等の部材を介して回動可能に支持プレート9が取り付けられている。
支持プレート9は、図6に示すように平面視直角台形状で板状又は箱状(鞘状)の部材で、その一端部(一方の躯体3側の端部)には支持部材10が回動可能に接続され、他端部は第2の目地プレート支持部6に支持されている。
支持プレート9は、本実施形態では端部9a側が開放する箱型に形成されており、この箱の内部が前記取付部23となっている。この取付部23に角部支持プレート12が目地部2の長手方向(左右方向に延在する目地部2aであれば左右方向)に出没自在(スライド移動可能)に取り付けられている。なお、取付部23又は角部支持プレート12の底面には、角部支持プレート12のスライド移動をスムーズにするために、滑り材やベアリング等が設けられていることが望ましい(図示せず)。
支持プレート9の目地部2の角部側の端部9aは、平面視において目地部2の角部2cの頂点Pを結んだ線と略重なる(目地部2の角部2cの対角線と略同形状となる)角度の斜辺に形成されており、本実施形態では、例えば略45度の角度の斜辺となるように形成されている。
また、この端部9aは通常時において、一方の躯体3の目地部2側の壁面から地震による最大の揺れ動き幅をと同等以上離間するように設けられている。このように一方の躯体3の目地部2側の壁面3a(端部9aと対向する目地部2の角部の一方の躯体3の壁面3a)から地震によって揺れ動くと想定される最大幅と同じ寸法以上離間させることにより、この支持プレート9が端部9aと対向する壁面3aに衝突することを確実に防止できる。
角部支持プレート12の角部側端部12aも、支持プレート9の端部と同様に面視において目地部2の角部2cの頂点Pを結んだ線と略重なる(目地部2の角部2cの対角線と略同形状となる)角度の斜辺に形成されて、本実施形態では略45度の角度の斜辺となるように形成されている。なお、支持プレート9や角部支持プレート12にも目地部2の下部の空気を換気できる透孔(図示せず)を形成してもよい。
この角部支持プレート12は、通常時(図1等の地震が発生していない状態)において前記角部支持プレートを前記目地部2の角部2cに位置させる角部支持プレート位置決め手段13によって常時目地部2の角部2c側へ突出するように付勢されており、左右方向の目地部2aに設けられた角部支持プレート12の突出端部12aと、前後方向の目地部2bに設けられた角部支持プレート12の端部12aとが、目地部2の角部で略当接状態となり、支持プレート9が存在しない目地部2の角部を塞ぐように設けられている。
この角部支持プレート位置決め手段13は、本実施形態では、取付部23に設けられたコイルスプリング13であり、常時角部支持プレート12を目地部2の角部側へ付勢している。なお、角部支持プレート位置決め手段13としては、例えば角部支持プレート12を目地部2の角部側へ引っ張る引きバネ等であってもよいし、左右方向の目地部2aに設けられた角部支持プレート12の端部12aと、前後方向の目地部2bに設けられた角部支持プレート12の端部12aとを上下移動可能に接続して、位置決め手段11の復帰力等を利用して目地部2の角部に端部12aが位置するようにしてもよく、どのような位置決め手段を用いてもよい。
角部支持プレート12は、地震による揺れ動き幅の2倍以上の寸法(左右方向の目地部2aに設けられる角部支持プレート12は左右方向、前後方向の目地部2aに設けられる角部支持プレート12は前後方向の寸法)を有しており、地震によって目地部2が広くなった場合であっても、取付部23から脱落せず、かつ、左右方向の目地部2aに設けられた角部支持プレート12の端部12aと、前後方向の目地部2bに設けられた角部支持プレート12の端部12aの当接状態を維持できる。
角部目地プレート7bは、この角部支持プレート12単体又は、角部支持プレート12及び支持プレート9によって支持された状態となっている。
支持プレート9や角部支持プレート12は、本実施形態では、通常時において目地部2の一方の躯体側の一部を除く略全域を覆った状態となっており、少なくとも、地震によって目地部2が広くなった場合に、目地プレート7が目地部2に脱落しないように支持できる程度の長さを有している。
目地プレート支持機構8の位置決め手段11は、本実施形態では、支持部材10が一定以上回動しないようにその動きを制限するワイヤー24と、支持部材10が他方の躯体4の壁面4aから離れる方向に付勢する付勢具25とで構成されている。このような位置決め手段11により、支持プレート9は、地震による揺れ動きが収まった場合には、通常時の位置(図1や図2に示す位置)に自動的に復帰する。
この付勢具25は、くの字状のリンク部材26とこのリンク部材26に接続され、リンク部材26を開く方向に引張る引きバネ27とで構成されている。
ところで、前述の角部支持プレート12は、その突出端部12aの底面が支持されていない場合、重量がかかった場合にたわむおそれがあるため、角部支持プレート保持手段14を設けることが望ましい。
角部支持プレート保持手段14は、角部支持プレート12の突出端部12aと略平行になるように、一方の躯体3と他方の躯体4の間に設けられたリンク機構28と、このリンク機構28に設けられ、角部支持プレート12の突出端部12a付近の底面を支持する支持部29とで構成されている。
リンク機構28は、伸縮してもその上部が上下方向に移動しないように正面視において、上部が略水平な略逆三角形状又は略台形状になるように接続され、かつ、この上部の両端が一方の躯体3及び他方の躯体4の壁面にそれぞれ前後方向及び左右方向に回動可能に取り付けられており、その上部の略中央部に板状の支持部29が固定されている。この支持部29が角部支持プレート12の突出端部12aの底面と当接し、角部支持プレート12を支持する。
なお、角部支持プレート12の突出端部12aに重量がかかることが想定されない場合には、必ずしも角部支持プレート保持手段14を設ける必要はない。
地震で躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が狭くなると、図7及び図8に示すように、目地プレート7は第2の目地プレート支持部6の乗り上げ傾斜面17を乗り上げ、略垂直に上方にせり上がり、他方の躯体4の床面上をスライド移動するとともに、目地プレート支持機構8の支持プレート9も乗り上げ傾斜面17によって上方へ略垂直に持ち上げられて他方の躯体4の床面上をスライド移動し、地震による揺れ動きを吸収する。
この時、支持部材10は、その下端部が他方の躯体の壁面4aを支点に回動するとともに、上端部に取付られた支持プレート9も他方の躯体4の床面と略平行になるように支持部材10の上端部を支点に回動する。
また、角部支持プレート12は、一方の躯体3の壁面3aや当接する角部支持プレート12に押圧され、支持プレート9側へ入り込み、破損することなく地震による揺れ動きを吸収する。なお、角部支持プレート保持手段14は一方の躯体3と他方の躯体4の揺れ動きに応じて回動又は伸縮し揺れ動きを吸収する。
地震による揺れ動きが終了すると、目地プレート7は通常時の位置に復帰するとともに、支持プレート9、支持部材10及び角部支持プレート12が位置決め手段11や角部支持プレート位置決め手段13により通常時の位置に復帰する。この時、支持部材10が一方の躯体側へ回動しすぎないように、ワイヤー24がその動きを制限する。
地震で躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が広くなると、図9及び図10に示すように、支持部材10はワイヤー24によって一方の躯体3側への動きを制限され、他方の躯体4にと同調して揺れ動く。この時目地プレート7は第2の目地プレート支持部6に直接支持されない状態となるが、目地プレート7の底面は支持プレート9により支持されているので、目地プレート7が目地部2へ落下することがない。
また、角部目地プレート7bは、支持プレート9や角部支持プレート12に支持されるとともに、図9に示すように支持プレート9や角部支持プレート12が目地部2の角部2cを塞ぎ、目地部2に隙間が生じることなく地震による揺れ動きを吸収することができる。
なお、このとき角部支持プレート12の突出端部12aは角部支持プレート保持手段14によって保持されるため、角部支持プレート12の突出端部12aに人等が乗り、荷重がかかったとしてもたわむことがなく、人等が目地部2の下部に落下することを確実に防止できる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図11乃至図14に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図11乃至図14に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、平面視略方形の格子状となるように透孔30を形成した目地プレート本体18Aを用いた目地プレート7Aと、平面視略方形の格子状となるように透孔30を形成するとともに、底面の両側部付近に長手方向に延在するレール状の取付部23Aを備える支持プレート9A及び角部支持プレート12Aを用いた目地プレート支持機構8Aにした点で、このような目地プレート7Aや目地プレート支持機構8Aを用いた目地プレート床用目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、透孔30は一部、例えば通常時において目地部2の上部に位置する部位にのみ形成してもよい。
この目地プレート本体18Aは、本実施形態では、目地プレート本体18Aの略全体が平面視略格子状又はハニカム構造の格子状になるように多数の透孔30が形成されている。本実施形態においては、枠状の部材の内側に、平面視格子状になるように組み合わせた金属板を固定することにより、この透孔30が形成されている。
このように平面視略格子状又はハニカム構造の透孔30を用いることにより、モルタル等を充填する目地プレート7に比べても、強度を落とさず通気性を確保することができる。
目地プレート支持機構8Aの支持プレート9Aも、図4に示すように、目地プレート本体18Aと同様に平面視略格子状又はハニカム構造の格子状に形成されている。
このような透孔30を形成することにより、目地部2の内部の空気を自然換気することができる。
なお、本発明の実施形態においては平面視略直角台形状の支持プレート及び角部支持プレート等を用いたが、方形状の支持プレート及び角部支持プレートを用いてもよい。このような場合、一方の角部支持プレートを一方の躯体の壁面に当接させ、他方の角部支持プレートを一方の角部支持プレートの側面に当接させて角部目地プレートを支持する。
本発明は床用目地装置を製造する産業で利用される。
1、1A:床用目地装置、 2:目地部、
3:一方の躯体、 4:他方の躯体、
5:第1の目地プレート支持部、 6:第2の目地プレート支持部、
7、7A:目地プレート、 8、8A:目地プレート支持機構、
9、9A:支持プレート、 10:支持部材、
11:支持部材位置決め手段、 12、12A:角部支持プレート、
13:角部支持プレート位置決め手段、14:角部支持プレート保持手段、
15:取付ピン、 16:ピン挿入孔、
17:乗り上げ傾斜面、 18、18A:目地プレート本体、
19:ヒンジ部材、 20:カバープレート、
21:充填部材、 22:化粧板、
23、23A:取付部、 24:ワイヤー、
25:付勢具、 26:リンク部材、
27:引きバネ、 28:リンク機構、
29:支持部、 30:透孔、
B:境界、 P:頂点。

Claims (4)

  1. 一方と他方の躯体間に形成された角部を有する目地部を塞ぐ床用目地装置であって、前記一方の躯体に設けられた第1の目地プレート支持部と、前記第1の目地プレート支持部に前記目地部を介して対向するように前記他方の躯体に設けられた第2の目地プレート支持部と、前記第1の目地プレート支持部に一端部側が支持されるとともに、前記第2の目地プレート支持部に他端部側が支持され、かつ、前記目地部を塞ぐ目地プレートと、前記目地プレートの底面を支持する目地プレート支持機構とで構成され、
    前記目地プレート支持機構は、その下端部が前記他方の躯体の壁面に回動可能に取り付けられ、その上端部に支持プレートが回動可能に設けられた支持部材と、該支持部材に一端部が回動可能に取り付けられ、他端部が前記第2の目地プレート支持部に支持された前記支持プレートと、前記支持プレートを所定の位置に位置させる支持部材位置決め手段と、前記支持プレートにスライド可能に設けられ、前記目地部の角部を塞ぐように突出する角部支持プレートと、通常時において前記角部支持プレートを前記目地部の角部に位置させる角部支持プレート位置決め手段とからなる床用目地装置。
  2. 前記支持プレート及び前記角部支持プレートの前記目地部の角部側の各接合端部は、それぞれ平面視において前記目地部の角部の対角線と略同形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の床用目地装置。
  3. 前記目地プレート支持機構は、前記角部支持プレートの突出端部側が下方へたわまないように保持する角部支持プレート保持手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の床用目地装置。
  4. 前記目地プレート、前記支持プレート及び前記角部支持プレートは、前記目地部の空気を換気できる透孔を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の床用目地装置。
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