JP2022089566A - コネクタ - Google Patents

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Toru Kobayashi
智也 園田
Tomoya Sonoda
秀輝 本間
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Abstract

Figure 2022089566000001
【課題】パッキンのシール性能と、パッキンを使用したコネクタの嵌合時におけるパッキンの位置ズレの抑制と、を両立可能なコネクタを提供すること。
【解決手段】コネクタ1は、相手側部品40に嵌合されることになるハウジング10と、ハウジング10と相手側部品40との間に挟まれてハウジング10及び相手側部品40の双方と接触することになる環状のパッキン30と、を備える。パッキン30は、ハウジング10と相手側部品40との嵌合方向に交差する向きに突出する環状のシール部33,34を有する。ハウジング10は、パッキン30に向けて嵌合方向に交差する向きに突出する凸部18,19を有する。パッキン30は、凸部18,19を受け入れて凸部18,19の嵌合方向における相対移動を規制する凹部38,39を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、相手側部品に嵌合されることになるハウジングと、ハウジングと相手側部品との間に挟まれる環状のパッキンと、を備えるコネクタに関する。
従来から、互いに嵌合されるコネクタ及び相手側部品に挟まれるように用いられ、それら両者間の止水等を図るための環状のパッキンが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。この種のパッキンは、典型的には、径方向に突出する環状のシール部(いわゆるリップ部)を有しており、コネクタと相手側部品とに挟まれたシール部が押し潰されるように変形するとともに、それら両者に押圧接触することで、それら両者間を封止するようになっている。
特開2019-003806号公報
上述したパッキンを実際に使用する際、パッキンのシール部は、コネクタと相手側部品との嵌合の途中でそれら両者に挟まれて押し潰され始める。そして、そのようにシール部が押し潰された状態のまま、コネクタと相手側部品との嵌合が進行する。そのため、シール部に及ぼされる摩擦力等により、嵌合の進行に伴ってパッキン自体の位置ズレが生じる場合がある。一方、シール部に及ぼされる摩擦力等を小さくしてパッキンの位置ズレを抑制するべく不用意にシール部の突出高さを低くすると、パッキンに求められる本来のシール性能が損なわれる可能性がある。このように、パッキンのシール性能と、パッキンを使用したコネクタの嵌合時におけるパッキンの位置ズレの抑制と、の両立は、一般に困難である。
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、パッキンのシール性能と、パッキンを使用したコネクタの嵌合時におけるパッキンの位置ズレの抑制と、を両立可能なコネクタの提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記[1]~[3]を特徴としている。
[1]
相手側部品に嵌合されることになるハウジングと、前記ハウジングと前記相手側部品との間に挟まれて前記ハウジング及び前記相手側部品の双方と接触することになる環状のパッキンと、を備える、コネクタであって、
前記パッキンは、
前記ハウジングと前記相手側部品との嵌合方向に交差する向きに突出する環状のシール部を有し、
前記パッキン及び前記ハウジングの一方は、
前記パッキン及び前記ハウジングの他方に向けて前記嵌合方向に交差する向きに突出する凸部を有し、
前記パッキン及び前記ハウジングの前記他方は、
前記凸部を受け入れて前記凸部の前記嵌合方向における相対移動を規制する凹部を有する、
コネクタであること。
[2]
上記[1]に記載のコネクタにおいて、
前記パッキンは、
当該パッキンの径方向における一方側の面に前記シール部を有し、前記径方向における他方側の面の前記シール部に対応する箇所に前記凹部を有する、
コネクタであること。
[3]
上記[2]に記載のコネクタにおいて、
前記シール部は、
前記嵌合方向において前記相手側部品に向かい合うことになる前方表面と、前記嵌合方向において前記前方表面とは反対側にある後方表面と、を含む突出面形状を有し、
前記嵌合方向に平行な平面によって前記パッキンを切ったときの断面視において、前記前方表面が前記嵌合方向に対してなす角度は、前記後方表面が前記嵌合方向に対してなす角度よりも小さく、
前記凹部は、
前記突出面形状に対応するように窪む溝内面形状を有する、
コネクタであること。
上記[1]の構成のコネクタによれば、パッキン及びハウジングの一方は、パッキン及びハウジングの他方に向けて嵌合方向に交差する向きに突出する凸部を有し、パッキン及びハウジングの他方は、凸部を受け入れる凹部を有する。このパッキンをハウジングに装着すると、パッキン及びハウジングの一方が有する凸部が他方が有する凹部に入り込むことで、嵌合方向における凸部と凹部との相対移動が規制される。これにより、ハウジングと相手側部品の嵌合過程においてパッキン(特に、シール部)に大きな摩擦力等が及んだ場合であっても、凸部と凹部との働きによってパッキンの位置ズレが抑制される。換言すると、十分なシール性を発揮可能なようにシール部の形状やパッキンの素材等を選定しても、嵌合時におけるパッキンの位置ズレを適正に抑制できる。したがって、本構成のコネクタは、パッキンのシール性能と、パッキンを使用したコネクタの嵌合時におけるパッキンの位置ズレの抑制と、を両立できる。
上記[2]の構成のコネクタによれば、パッキンのシール部に対応する箇所に凹部が設けられる。これにより、凹部の溝深さ分だけ、シール部の肉厚(即ち、径方向におけるシール厚さ)が薄くなる。そして、この凹部に凸部が入り込んだ状態でハウジング及び相手側部品が嵌合される。一方、凹部の有無にかかわらず、嵌合時に押し潰されるべきシール部の肉厚(シール部の圧縮量)は一定である。その結果、シール部に対応する箇所に凹部が設けられれば、凹部が無い場合に比べ、嵌合時のシール部の圧縮率(=嵌合時のシール部の圧縮量/嵌合前のシール部の肉厚)が高くなる。換言すると、ハウジング及び相手側部品に対してシール部がより強く押し付けられる。したがって、本構成のコネクタは、パッキンのシール性能を更に向上できる。
なお、凹部の溝深さを深くしてシール部の圧縮率を高めるにつれて、嵌合時にシール部と相手側部品との間に生じる摩擦力が大きくなり、嵌合の作業性が低下する可能性がある。そのため、凹部の溝深さは、シール性能と嵌合の作業性とのバランスを考慮して定められることが好ましい。
上記[3]の構成のコネクタによれば、シール部の前方表面が嵌合方向に対してなす角度は、シール部の後方表面が嵌合方向に対してなす角度よりも小さい。即ち、シール部は、シール部の前方表面の傾きが比較的緩やかであるような、前後非対称な形状を有する。よって、ハウジングと相手側部品との嵌合時、相手側部品がシール部を乗り越えやすくなり、嵌合の作業性が向上する。更に、凸部の突出面形状と凹部の溝内面形状とが対応することで、シール部の肉厚の均一化が図られ、シール部の場所ごとのシール性能のばらつきを抑制できる。加えて、例えば、凸部が断面視で三角形状の形状を有する場合、パッキンを射出成形等で製造したとき、成形用の金型からパッキンを取り外し易くなる。
このように、本発明によれば、パッキンのシール性能と、パッキンを使用したコネクタの嵌合時におけるパッキンの位置ズレの抑制と、を両立できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、分解状態にある本発明の実施形態に係るコネクタと、相手側部品と、を示す斜視図である。 図2(a)は、図1に示すパッキンの斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のA-A断面図である。 図3(a)は、コネクタと相手側部品との嵌合が途中の状態を示す縦断面図であり、図3(b)は、図3(a)のB部の拡大図である。 図4(a)は、コネクタと相手側部品との嵌合が完了した状態を示す縦断面図であり、図4(b)は、図4(a)のC部の拡大図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタ1について説明する。図1に示すように、コネクタ1は、相手側部品40と嵌合されて使用される。なお、本例では、相手側部品40は、各種の装置ケースである。図1、図3及び図4に示すように、コネクタ1は、ハウジング10と、ハウジング10に収容されるフロントホルダ20と、ハウジング10に装着されるパッキン30と、を備える。パッキン30が装着されたハウジング10が、相手側部品40と嵌合することで、パッキン30が封止機能を発揮する(図4参照)。
以下、説明の便宜上、図1等に示すように、「前後方向」、「幅方向」、「上下方向」、「上」、「下」、「前」及び「後」を定義する。「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。前後方向は、ハウジング10及び相手側部品40の嵌合方向と一致しており、ハウジング10からみて嵌合方向正面側(相手側部品40に近づく側)を「前側」と呼び、ハウジング10からみて嵌合方向解除側(相手側部品40から遠ざかる側)を「後側」と呼ぶ。具体的には、図1において、ハウジング10及び相手側部品40の双方に関して、右方向が前側に対応し、左方向が後側に対応する。以下、コネクタ1を構成する各部材について順に説明する。
まず、ハウジング10について説明する。ハウジング10は、樹脂成形体であり、図1、図3及び図4に示すように、幅方向に拡がり且つ前後方向に延びる略矩形筒状の筒状部11を備えている。筒状部11は、図3及び図4に示すように、筒状部11の後端にて開口し且つ前方に窪む嵌合凹部12と、嵌合凹部12の前側に隣接する端子収容部13と、を備える。嵌合凹部12には、他のハウジング(図示省略)が挿入され嵌合されることになる。
図3及び図4に示すように、端子収容部13には、前後方向に貫通する複数の端子収容室14が、幅方向且つ上下方向にマトリクス状に並ぶように設けられている。各端子収容室14の後端開口は、嵌合凹部12と連通している。各端子収容室14には、前側から、電線2の端末に接続されたオス端子3(図1参照)が挿入され収容される。端子収容室14に収容されたオス端子3は、端子収容室14に対応して端子収容部13に設けられたランス14aと係合することで、正規挿入位置に保持される。
筒状部11の外周面における前後方向の略中央位置には、筒状部11の全周に亘って径方向外側に拡がる環状のフランジ部15が設けられている(図1、図3及び図4参照)。本例では、フランジ部15は、前後方向からみて幅方向に拡がる長円形状の形状を有している。フランジ部15における幅方向両端部には、図1に示すように、前後方向に貫通する一対のボルト孔16が設けられている。以下、フランジ部15より前側に位置する筒状部11の外周面を、説明の便宜上、特に「外周面11a」と称呼する(図3及び図4参照)。外周面11aには、パッキン30が装着される。
図3(b)及び図4(b)に示すように、筒状部11の前端部には、筒状部11の全周に亘って外周面11aより径方向外側に拡がる環状の鍔部17が設けられている。筒状部11の外周面11aにおける鍔部17の後側に隣接する部分には、全周に亘って径方向内側に窪む環状溝部11bが形成されている。環状溝部11bの前側の側面は、鍔部17の後端面と、全周に亘って段差無く径方向に連続している。環状溝部11bには、パッキン30の後述する環状内方突出部37が収容されることになる(図3(b)及び図4(b)参照)。
筒状部11の外周面11aには、環状溝部11bの後側に隣接する前後方向位置に、第1環状凸部18が形成され、第1環状凸部18より後側に離れた前後方向位置に、第2環状凸部19が形成されている。本例では、第1、第2環状凸部18,19は同形であり、第1、第2環状凸部18,19の各々について、筒状部11の軸線を含む平面によって筒状部11を切断したときの断面形状は、矩形状である。第1環状凸部18及び第2環状凸部19はそれぞれ、パッキン30の後述する第1環状凹部38及び第2環状凹部39に受け入れられることになる(図3(b)及び図4(b)参照)。
次いで、フロントホルダ20について説明する。図1に示す樹脂成形体であるフロントホルダ20は、嵌合凹部12に嵌合可能な外周形状を有し、図3(a)及び図3(b)に示すように、筒状部11の後端開口から、嵌合凹部12を介して、端子収容部13の後端部に装着される。端子収容室14内にてオス端子3が正規挿入位置にあることでランス14aが正規の姿勢にあるときは、フロントホルダ20は、ランス14aと干渉することなく端子収容部13(ハウジング10)に対して正規の位置に装着可能となる。
よって、フロントホルダ20が正規の位置に装着されることで、フロントホルダ20は、オス端子3が正規挿入位置にあることを保証する機能を果たす。更に、フロントホルダ20が正規の位置に装着された状態では、フロントホルダ20の一部がランス14aの上側に隣接配置されることで、ランス14aが上方に弾性変形できなくなる。これにより、フロントホルダ20は、ランス14aの上方への弾性変形に起因するランス14aとオス端子3との係合の解除を防止する機能(いわゆる二重係止機能)をも果たす。
一方、端子収容室14内にてオス端子3が中途挿入位置にあることでランス14aが上側に変形した姿勢にあるときは、フロントホルダ20は、ランス14aと干渉することで、端子収容部13(ハウジング10)に対して正規の位置に装着不能となる。このように、フロントホルダ20が正規の位置に装着不能であることで、オス端子3の中途挿入を容易に検知できる。
次いで、パッキン30について説明する。パッキン30は、樹脂(ゴム等)で構成される成形体であり、図3及び図4に示すように、ハウジング10の筒状部11の外周面11aに装着される。以下、パッキン30の詳細な形状について説明するにあたり、説明の便宜上、パッキン30に関する径方向内側及び径方向外側をそれぞれ、単に「径方向内側」及び「径方向外側」と称呼する(図3(b)及び図4(b)参照)。
図3(b)に示すように、パッキン30は、ハウジング10の筒状部11の外周面11aに対応して幅方向に拡がり且つ前後方向に延びる略矩形筒状の筒状部31と、筒状部31の後端部にて筒状部31の全周に亘って径方向外側に突出する環状の鍔部32と、を備える。筒状部31の外周面(径方向外側面)において、筒状部31の前端部の後側に隣接する前後方向位置に、径方向外側に突出する環状の第1シール部33が設けられ、第1シール部33より後側に離れた前後方向位置に、第2シール部34が形成されている。鍔部32の径方向外側端部の前端面には、前方に突出する環状の第3シール部35が設けられている。
第1シール部33、第2シール部34及び第3シール部35の各々について、筒状部31の軸線を含む平面によって筒状部31を切断したときの断面形状は、頂点が丸められた略三角形状である。これにより、パッキン30を射出成形等で製造した際、成形用の金型からパッキン30を取り外し易くなる。
特に、第1シール部33については、図3(b)に示すように、筒状部31の軸線を含む平面によって筒状部31を切断したときの断面視において、略三角形状の前方側の斜面である前方表面33aが前後方向に対してなす角度θaは、略三角形状の後方側の斜面である後方表面33bが前後方向に対してなす角度θbより小さい。このことによる作用・効果については後述する。
筒状部31と鍔部32とが交差する隅部は、後側に向かうにつれて径方向外側に向かうように傾斜するテーパ部36となっている。これにより、第2シール部34と第3シール部35とを繋ぐ連結部分(具体的には、第2シール部34より後側の筒状部31+第3シール部35より径方向内側の鍔部32)に関し、連結部分の両端箇所の厚さよりも連結部分の中央箇所(テーパ部36に対応する箇所)の厚さが大きくなっている。このことによる作用・効果については後述する。
筒状部31の前端部には、全周に亘って径方向内側に突出する環状内方突出部37が形成されている。筒状部31の内周面(径方向内側面)において、第1シール部33に対応する前後方向位置には、第1環状凸部18に対応して、径方向外側に窪む第1環状凹部38が形成され、第2シール部34に対応する前後方向位置には、第2環状凸部19に対応して、径方向外側に窪む第2環状凹部39が形成されている。本例では、第1、第2環状凹部38,39は同形であり、第1、第2環状凹部38,39の各々について、筒状部31の軸線を含む平面によって筒状部31を切断したときの断面形状は、矩形状である。以上、パッキン30の詳細な形状について説明した。
パッキン30は、前側からハウジング10の筒状部11に外挿されて、図3(b)に示すように、パッキン30の第1環状凹部38及び第2環状凹部39にハウジング10の第1環状凸部18及び第2環状凸部19がそれぞれ受け入れられ、パッキン30の環状内方突出部37がハウジング10の環状溝部11bに収容され、且つ、パッキン30の鍔部32(パッキン30)の後端面32aとハウジング10のフランジ部15の前端面15aとが当接した状態で、筒状部11の外周面11aに装着される。このように、パッキン30が筒状部11の外周面11aに装着された状態において、筒状部11の鍔部17は、パッキン30の筒状部11からの前方への抜けを防止する機能を果たしている。以上、コネクタ1を構成する各部材について説明した。
次いで、相手側部品40について説明する。図1に示すように、金属製の装置ケースである相手側部品40の平板状の後壁41の後端面には、ハウジング10のフランジ部15が嵌合(内挿)可能な嵌合凹部43を画成する環状のフード部42が、後方に突出するように形成されている。嵌合凹部43の底面43a(前端面)には、後壁41を前後方向に貫通する嵌合孔44の後端が開口している。嵌合孔44の内周面44aは、前後方向からみて、パッキン30の筒状部31の外周形状に対応する略矩形状の形状を有している。
嵌合凹部43の底面43aと嵌合孔44の内周面44aとが交差する角部には、環状のテーパ面45が形成されている。嵌合凹部43の底面43aにおける嵌合孔44の幅方向両外側に位置する箇所には、ハウジング10の一対のボルト孔16に対応して、後壁41を前後方向に貫通する一対のボルト孔46の後端が開口している。以上、相手側部品40について説明した。
ハウジング10は、フロントホルダ20が収容され、パッキン30が装着され、且つ、オス端子3が収容された状態で、相手側部品40に嵌合され締結固定される。ハウジング10と相手側部品40とを嵌合させるためには、まず、相手側部品40を、ハウジング10の前方に配置する。次いで、ハウジング10の筒状部11を、後側から、相手側部品40の嵌合孔44に、嵌合孔44の内周面44aと筒状部11の外周面11aとの間の環状隙間にパッキン30が挟まれるように、内挿していく。この内挿は、ハウジング10のフランジ部15が嵌合凹部43に進入して、パッキン30の第3シール部35の頂部が嵌合凹部43の底面43aに当接するまで、継続される。
このような嵌合動作の進行過程において、まず、図3(b)に示すように、相手側部品40のテーパ面45がパッキン30の第1シール部33の前方表面33aを押圧することで、第1シール部33が径方向内側に押し潰されて、テーパ面45が第1シール部33を乗り越える。テーパ面45が第1シール部33を乗り越えた後は、第1シール部33が、嵌合孔44の内周面44aと筒状部11の外周面11aとの間の環状隙間に挟まれた状態となる(図4(b)参照)。
ここで、上述したように、第1シール部33について、前方表面33aが前後方向に対してなす角度θaが、後方表面33bが前後方向に対してなす角度θbより小さい。即ち、第1シール部33の前方表面33aの傾きが、比較的緩やかである。よって、相手側部品40のテーパ面45が第1シール部33を乗り越えやすくなり、嵌合の作業性が向上する。
テーパ面45が第1シール部33を乗り越えた後において、嵌合動作が更に進行すると、相手側部品40のテーパ面45が、第2シール部34を押圧する。これにより、第2シール部34が径方向内側に押し潰されて、テーパ面45が第2シール部34を乗り越える。テーパ面45が第2シール部34を乗り越えた後は、第2シール部34が、第1シール部33と同様、嵌合孔44の内周面44aと筒状部11の外周面11aとの間の環状隙間に挟まれた状態となる(図4(b)参照)。
このように、相手側部品40のテーパ面45が第1、第2シール部33,34を乗り越える際、第1、第2シール部33,34とテーパ面45との間の摩擦力に起因して、第1、第2シール部33,34(即ち、パッキン30)は、テーパ面45から大きな後向きの外力を受ける。この点、本例では、上述したように、パッキン30の第1環状凹部38及び第2環状凹部39にハウジング10の第1環状凸部18及び第2環状凸部19がそれぞれ受け入れられていることで、前後方向における第1、第2環状凹部38,39と第1、第2環状凸部18,19との相対移動が規制される。これにより、パッキン30が上記後向きの外力を受けても、パッキン30の位置ズレが抑制される。
更に、上記後向きの外力は、パッキン30の上述した連結部分(第2シール部34と第3シール部35とを繋ぐ部分)にも及び得る。この点、本例では、上述したように、連結部分の両端箇所の厚さよりも連結部分の中央箇所(テーパ部36に対応する箇所)の厚さが大きいことで、連結部分の強度が高まる。これにより、連結部分に上記後向きの外力が及んだとしても、連結部分の意図しない変形(例えば、折れ曲がりや潰れ等)を抑制できる。よって、そのような変形に伴う第3シール部35の傾き(いわゆる倒れ込み)等が抑制され得る。
相手側部品40のテーパ面45が第2シール部34を乗り越えた後において、嵌合動作が更に進行すると、ハウジング10のフランジ部15が嵌合凹部43に進入すると共に、パッキン30の第3シール部35の頂部が嵌合凹部43の底面43aに当接する。これにより、嵌合動作が終了する。
嵌合動作が終了すると、次いで、ハウジング10の一対のボルト孔16(図1参照)に装着された一対の円筒状の金属製のカラー4(図1参照)の貫通孔、及び、相手側部品40の一対のボルト孔46(図1参照)に共挿入された一対のボルト5(図1参照)を利用して、ハウジング10と相手側部品40とが締結固定される。このようなハウジング10と相手側部品40との締結の進行過程において、ハウジング10と相手側部品40とが前後方向に互いに徐々に近づくにつれて、フランジ部15の前端面15aと嵌合凹部43の底面43aとが前後方向に互いに徐々に近づいていくことで、第3シール部35が、前後方向に押し潰されていく(図4(b)参照)。
そして、ハウジング10と相手側部品40とが締結(即ち、組み付け)が完了した状態では、図4(b)に示すように、第1シール部33及び第2シール部34が、嵌合孔44の内周面44aと筒状部11の外周面11aとの間で径方向に押し潰されて、内周面44a及び外周面11aの双方と押圧接触している。この結果、パッキン30は、嵌合孔44の内周面44aと筒状部11の外周面11aとの間の環状隙間を液密的に封止している。なお、このようなパッキン30の径方向の押圧による封止機能に関し、第1シール部33及び第2シール部34はそれぞれ、補助シール及びメインシールとして機能する。
更に、図4(b)に示すように、第3シール部35が、フランジ部15の前端面15aと嵌合凹部43の底面43aとの間で前後方向(嵌合方向)に押し潰されて、前端面15a及び底面43aの双方と押圧接触している。この結果、パッキン30は、フランジ部15の前端面15aと嵌合凹部43の底面43aとの間の環状隙間を液密的に封止している。
相手側部品40との組み付けが完了したハウジング10の嵌合凹部12には、他のハウジング(図示省略)が挿入され嵌合される。これにより、他のハウジングに収容されている複数のメス端子(図示省略)と端子収容室14に収容されている複数のオス端子3とが接触すると共に、複数のメス端子と複数のオス端子とが電気的に接続される。
<作用・効果>
以上、本実施形態に係るコネクタ1によれば、パッキン30は、ハウジング10と相手側部品40との嵌合方向(前後方向)に交差する向き(径方向外側)に突出する環状の第1、第2シール部33,34を有する。このパッキン30をハウジング10に装着すると、ハウジング10が有する第1、第2環状凸部18,19が、パッキン30が有する第1、第2環状凹部38,39にそれぞれ受け入れられることで、嵌合方向における凸部と凹部との相対移動が規制される。これにより、ハウジング10と相手側部品40の嵌合過程においてパッキン30に大きな摩擦力等が及んだ場合であっても、凸部と凹部との働きによってパッキン30の位置ズレが抑制される。換言すると、十分なシール性を発揮可能なようにパッキン30の素材や形状を選定しても、嵌合時におけるパッキン30の位置ズレを適正に抑制できる。したがって、本実施形態に係るコネクタ1は、パッキン30のシール性能と、パッキン30を使用したコネクタ1の嵌合時におけるパッキン30の位置ズレの抑制と、を両立できる。
更に、本実施形態に係るコネクタ1によれば、パッキン30の第1、第2シール部33,34に対応する箇所にそれぞれ第1、第2環状凹部38,39が設けられる。これにより、凹部の溝深さ分だけ、第1、第2シール部33,34の肉厚(即ち、径方向のシール厚さ)が薄くなる。そして、第1、第2環状凹部38,39に第1、第2環状凸部18,19が入り込んだ状態でハウジング10及び相手側部品40が嵌合される。ここで、ハウジング10及び相手側部品40の嵌合面同士(具体的には、筒状部11の外周面11aと嵌合孔44の内周面44a)の間の距離が一定であれば、第1、第2環状凹部38,39の有無にかかわらず、嵌合時に押し潰されるべき第1、第2シール部33,34の肉厚(第1、第2シール部33,34の圧縮量)は一定である。その結果、凹部が無い場合に比べ、嵌合時の第1、第2シール部33,34の圧縮率(=嵌合時のシール部の圧縮量/嵌合前のシール部の肉厚)が高くなる。換言すると、ハウジング10及び相手側部品40に対して第1、第2シール部33,34がより強く押し付けられる。したがって、本実施形態に係るコネクタ1は、パッキン30のシール性能を更に向上できる。
なお、凹部の溝深さを大きくして第1、第2シール部33,34の圧縮率を高めるにつれて、嵌合時に生じる上述した摩擦力も大きくなり、嵌合の作業性が低下する可能性がある。そのため、凹部の溝深さは、シール性能と嵌合の作業性とのバランスを考慮して定められることが好ましい。
更に、本実施形態に係るコネクタ1によれば、第1シール部33の前方表面33aが嵌合方向に対してなす角度θaは、第1シール部33の後方表面33bが嵌合方向に対してなす角度θbよりも小さい。即ち、第1シール部33の前方表面33aの傾きが、比較的緩やかである。よって、ハウジング10と相手側部品40との嵌合時、相手側部品40が第1シール部33を乗り越えやすくなり、嵌合の作業性が向上する。加えて、第1、第2、第3シール部33,34,35の各々が断面視で略三角形状の形状を有しているので、パッキン30の製造時に金型からパッキン30を取り外し易くなる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、パッキン30がハウジング10の筒状部11の外周面11aに装着され、筒状部11の外周面11aに第1、第2環状凸部18,19が形成され、パッキン30の外周面に第1、第2シール部33,34が形成され、パッキン30の内周面に第1、第2環状凹部38,39が形成されている。これに対し、パッキン30がハウジング10の筒状部11の内周面に装着され、筒状部11の内周面に第1、第2環状凸部が形成され、パッキン30の内周面に第1、第2シール部が形成され、パッキン30の外周面に第1、第2環状凹部が形成されてもよい。
更に、上記実施形態では、パッキン30の内周面において、第1、第2シール部33,34に対応する前後方向位置にそれぞれ、第1、第2環状凹部38、39が形成されている。これに対し、パッキン30の内周面において、第1シール部33に対応する前後方向位置とは異なる前後方向位置に、第1環状凹部38が形成されていてもよいし、第2シール部34に対応する前後方向位置とは異なる前後方向位置に、第2環状凹部39が形成されていてもよい。
更に、上記実施形態では、パッキン30において、第1シール部33及び第1環状凹部38の後側に、第2シール部34及び第2環状凹部39が設けられている。これに対し、第2シール部34及び第2環状凹部39が設けられなくてもよい。
更に、上記実施形態では、パッキン30において、第2シール部34及び第2環状凹部39の後側に、鍔部32及び第3シール部35が設けられている。これに対し、鍔部32及び第3シール部35が設けられなくてもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
相手側部品(40)に嵌合されることになるハウジング(10)と、前記ハウジング(10)と前記相手側部品(40)との間に挟まれて前記ハウジング(10)及び前記相手側部品(40)の双方と接触することになる環状のパッキン(30)と、を備える、コネクタ(1)であって、
前記パッキン(30)は、
前記ハウジング(10)と前記相手側部品(40)との嵌合方向に交差する向きに突出する環状のシール部(33,34)を有し、
前記パッキン及び前記ハウジングの一方(10)は、
前記パッキン及び前記ハウジングの他方(30)に向けて前記嵌合方向に交差する向きに突出する凸部(18,19)を有し、
前記パッキン及び前記ハウジングの前記他方(30)は、
前記凸部(18,19)を受け入れて前記凸部(18,19)の前記嵌合方向における相対移動を規制する凹部(38,39)を有する、
コネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載のコネクタ(1)において、
前記パッキン(30)は、
当該パッキン(30)の径方向における一方側の面に前記シール部(33,34)を有し、前記径方向における他方側の面の前記シール部(33,34)に対応する箇所に前記凹部(38,39)を有する、
コネクタ(1)。
[3]
上記[2]に記載のコネクタ(1)において、
前記シール部(33)は、
前記嵌合方向において前記相手側部品(40)に向かい合うことになる前方表面(33a)と、前記嵌合方向において前記前方表面(33a)とは反対側にある後方表面(33b)と、を含む突出面形状を有し、
前記嵌合方向に平行な平面によって前記パッキン(30)を切ったときの断面視において、前記前方表面(33a)が前記嵌合方向に対してなす角度(θa)は、前記後方表面(33b)が前記嵌合方向に対してなす角度(θb)よりも小さく、
前記凹部(38)は、
前記突出面形状に対応するように窪む溝内面形状を有する、
コネクタ(1)。
1 コネクタ
10 ハウジング
18 第1環状凸部(凸部)
19 第2環状凸部(凸部)
30 パッキン
33 第1シール部(シール部)
33a 前方表面
33b 後方表面
34 第2シール部(シール部)
38 第1環状凹部(凹部)
39 第2環状凹部(凹部)
40 相手側部品

Claims (3)

  1. 相手側部品に嵌合されることになるハウジングと、前記ハウジングと前記相手側部品との間に挟まれて前記ハウジング及び前記相手側部品の双方と接触することになる環状のパッキンと、を備える、コネクタであって、
    前記パッキンは、
    前記ハウジングと前記相手側部品との嵌合方向に交差する向きに突出する環状のシール部を有し、
    前記パッキン及び前記ハウジングの一方は、
    前記パッキン及び前記ハウジングの他方に向けて前記嵌合方向に交差する向きに突出する凸部を有し、
    前記パッキン及び前記ハウジングの前記他方は、
    前記凸部を受け入れて前記凸部の前記嵌合方向における相対移動を規制する凹部を有する、
    コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記パッキンは、
    当該パッキンの径方向における一方側の面に前記シール部を有し、前記径方向における他方側の面の前記シール部に対応する箇所に前記凹部を有する、
    コネクタ。
  3. 請求項2に記載のコネクタにおいて、
    前記シール部は、
    前記嵌合方向において前記相手側部品に向かい合うことになる前方表面と、前記嵌合方向において前記前方表面とは反対側にある後方表面と、を含む突出面形状を有し、
    前記嵌合方向に平行な平面によって前記パッキンを切ったときの断面視において、前記前方表面が前記嵌合方向に対してなす角度は、前記後方表面が前記嵌合方向に対してなす角度よりも小さく、
    前記凹部は、
    前記突出面形状に対応するように窪む溝内面形状を有する、
    コネクタ。
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