JP2022088328A - 医療用ポンプユニット - Google Patents

Abstract

【課題】簡易で滅菌を維持しやすい構成のポンプを提供する。【解決手段】本発明のポンプユニットは、非ボール状の閉弁部材３２が支持構造体４０内に保持され、支持構造体が外側の流れによって取り囲まれている、改良された弁２８を備える。閉弁部材３２のシャンク３４は、支持構造体のポケット状容器内に保持される。支持構造体が、外側の流れによってのみ取り囲まれている。シャンクは、支持構造体内に形成された、流れが通過しない容器内に配置される。好ましくは、ポンプユニットには２つのシリンダが設けられ、横になるように配置され、互いの上方に垂直になるように配置される。第１の弁および第２の弁２８は、互いに上下に配置されることが好ましい。好ましくは、出口チャネルに割り当てられた第２の弁は、シリンダ壁の垂直方向最高点においてシリンダ壁に直接隣接して配置される。【選択図】図３

Description

本発明は、特に医療用途、例えばウォータージェット手術用のポンプユニットに関する。

医療または他の用途のための示された目的のために、ピストンポンプが、独国特許出願公開第１０２００４０３１６７３号明細書、欧州特許第２７３０２４０号明細書、独国特許出願公開第２０４８８３２号明細書、米国特許出願公開第２０１４／０１２１７０３７号明細書、欧州特許第１７３５０３０号明細書、欧州特許第２２２２９５７号明細書、米国特許第８４９１５２６号明細書、欧州特許出願公開第２７５８０９７号明細書、ならびに独国特許出願公開第６９４２９３０６号明細書から知られている。そのようなピストンポンプは、相反する方向に駆動され、例えば塩化ナトリウム溶液などの液体医療処置流体などの流体を交互に吸引および搬送する２つのピストンが設けられることが多い。このために、各シリンダには、典型的には、同一または異なるように構成することができる入口弁および出口弁が設けられる。この国際公開第２０１３／０４３８８１号には、合計４つのシリンダ入口弁およびシリンダ出口弁のためのポンプユニットが開示されており、その閉弁部材は、弁室内に保持されたドーム型の可撓性小ディスクによって形成されている。変動する流体圧力により、閉弁部材は、それぞれの入口開口部または出口開口部を開閉する。

２つのシリンダを有するポンプユニットが欧州特許出願公開第２７１１５４５号明細書から知られており、その入口弁および出口弁は、それぞれボール弁である。特に、ボール弁が使用され、そのボールは、弁室内に緩く保持され、すなわちこれらボールは、自由に移動可能に保持される。弁ボールは、金属またはプラスチックから作製することができる。弁室内の弁ボールの自由な可動性は、滅菌ガスによるこのポンプの特に容易な滅菌を可能にする。

一般に、例えば独国特許出願公開第１０２００７０５２７５５号明細書から、油圧車両遮断システム用の非球形および非ディスク状の閉弁部材を有する弁も知られている。加えて、欧州特許出願公開第１９８０２９１号明細書は、ゴム材料の実質的にキノコ状の弾性閉弁部材を有する医療用弁を示している。閉弁部材は、その縁部が弁座上でシャンク方向に面するように配置され、このようにして外側にシール対を形成する。

また、欧州特許出願公開第２９２４２８５号明細書は、キノコ状の閉弁部材を有する弁を開示しており、その縁部は流れ開口部を備える。弁のシャンクは下流側流れチャネル内に突出しており、シャンクから外方に面するその凸状に湾曲した表面は、弁座に着座している。閉弁部材の実質的に板状のヘッドの弾性により、ばね力が生成され、このばね力によって、ヘッドの凸状のシール面は、入口流れチャネルを取り囲むリングリブの形態の弁座に当接する。そのような弁は、一般に、医療用途によく適しているが、しかし、それによって、高流量の場合には、それらの限界に達し得る。これは、流体の流れが大きすぎて、閉弁部材が下流側チャネル内で変位し、その後これをブロックする場合に特に当てはまる。

搬送される液体から離れてガスまたは気泡がポンプ内に残っている場合、上述のポンプで発生する別の問題が生じる可能性がある。ポンプは、可能な限り容易に通気可能でなければならない。加えて、簡易で滅菌を維持しやすい構成が、望まれる。

本発明の目的は、上述の問題の少なくとも１つを解決することである。

この目的は、請求項１に記載のポンプユニットによって解決される。

本発明によるポンプユニットは、１つのピストンがそれぞれ移動可能に支持される少なくとも１つ、好ましくは２つのシリンダを備える。ピストンは、シリンダ壁に対してシールされ、この目的のために、例えば弾性材料で形成されたヘッドを備える。このヘッドの反対側の端部では、ピストンに接続されたピストンロッドがシリンダから突出しており、その自由端部に結合デバイスが設けられており、これによって、好ましくは形状嵌合式に駆動装置と結合することができる。

シリンダは、入口弁として機能する第１の弁が内部に配置されている入口チャネルとして機能する第１のチャネルと接続している。また、シリンダは、出口弁として機能する第２の弁が内部に配置されている出口チャネルとして機能する第２のチャネルと接続している。２つの弁のうちの少なくとも１つは、キノコ状または傘状であり、すなわち、実質的にディスク状のヘッド部と、ディスク中心から離れて延びるシャンクとを備える。閉弁部材は、弁内に遊びを有してまたは遊びを有していない状態で支持される。閉弁部材は、一方の側ではシャンクから外方に面する面で弁座上に、および他方の側ではシャンクの自由端で弁座とは反対側の当接部上に遊び無しで支持されるように配置することができる。それにより、閉弁部材は、例えばゴム状材料などの単一部品の弾性材料で作製することができる。閉弁部材は、弁ヘッドが弁座からわずかに湾曲し、および／または閉弁部材のシャンクがわずかに圧縮されるということから、弁座、したがって流路を開くことができる。その際、閉弁部材の弁座を向くシール面は、全体として、弁座から離れてわずかに移動することができる。このようにして、弁の流れ抵抗は、開位置において低減される。閉弁部材のシャンクが閉弁部材を支持および中心合わせするように機能するこの概念によれば、さらに、閉弁部材が、高流速の場合に下流側チャネル内に運び去られ押し出されることは排除される。

好ましくは、シャンクセクションがその面側で支持される当接部は、流体が流れ抜けず、シャンクセクションを取り囲む支持装置の一部である。この支持装置の面端は同時に、ヘッドセクションが開位置において規定の軸方向位置をとり、確実に保持されたままであるように、閉弁部材のヘッドセクションのための支持面であることができる。支持装置は、好ましくは、シャンクセクションが配置される５つの側面（底部および周囲）で閉じられたポケットを備える。支持装置は、それが内部に配置されているチャネルと共にリング状の流れ断面を画定することができる。この概念は、わずかな偏向での流れ案内および閉弁部材の確実な取り囲みまたは支持を可能にする。これはまた、閉弁部材が弁内で遊びを有して保持されている場合にも当てはまる。そのような実施形態では、閉弁部材が望ましくない変位ができず、最悪の場合でもそのシャンクが支持装置に捕捉された後にチャネル内に流れ出すことができないことも保証される。

弁の特定の構成とは無関係に、ポンプユニットの２つ以上のシリンダを使用中水平に垂直方向に互いに上下に配置することが有利である。これにより、ポンプユニットの通気が簡単になる。これは、各シリンダにおいて、出口弁として機能する第２の弁が、入口弁として機能する第１の弁の上方に配置されている場合に当てはまる。これにより、出口チャネルは、可能な限りシリンダ壁に近くでシリンダを出る。そうすることで、生成された液体流がポンプによってセッティングに正確に追従するように、気泡をシリンダから確実に押し出すことができる。

加えて、シリンダが異なる直径を有する第１のセクションおよび第２のセクションを備える場合、請求項１に記載のポンプユニットならびに一般的なポンプユニットにおいて有利である。それにより、弁に近い第１のセクションは、好ましくは、より小さい直径を含む。弁から離れて位置する第２のセクションは、好ましくは、より大きな直径を含む。第２の部分の軸方向長さは、好ましくは、少なくとも第１のセクションの軸方向長さと同じ長さである。好ましくは、２つのシールがピストン上に配置され、第１のシールは第１のセクションに割り当てられ、第２のシールは第２のセクションに割り当てられる。したがって、第１のシールと第２のシールとの間の距離は、好ましくは、第１のセクションの長さ以上である。それにより、第１のシールは、ピストンがシリンダ内で制限する滅菌ポンプ容積部のシールに役立つ。第２のシールは、ポンプユニットを外側に対してシールするのに役立ち、ポンプユニットへの非滅菌の汚染物の進入を抑制する。２つのシールは、シリンダの壁、すなわちシリンダの内面においてシールする。ピストンロッドをシリンダに対してシールするのに役立つベローズシールなどを省略することができる。

さらなる実施形態は、図面、説明または特許請求の範囲から導かれる。

ポンプユニットの部分的に切断された全体斜視図である。 入口および出口チャネルを備えた図１によるポンプユニットのシリンダの長手方向断面図である。 図１および図２によるポンプユニットの弁の閉位置における拡大長手方向断面図である。 開位置にある図３による弁の図である。 チャネル延長部を強調した、図１によるポンプユニットの概略正面図である。 図１～図５によるポンプユニットのシリンダの長手方向断面図である。 変更されたチャネル構成を有する図２と同様のポンプユニットの図である。 変更された構成の図３および図４と同様の弁の図である。

図１には、流体、特に液体を搬送するために、例えば装置のそれぞれの容器内で滅菌医療製品として使用することができるポンプユニット１０が示されている。このために、ポンプユニット１０は、２つのシリンダ１１、１２と、シリンダヘッド１３とを備え、シリンダ１１、１２がそこから離れて延びる。接続部材１４がシリンダヘッド１３上に配置され、これを介して流体を２つのシリンダ１１、１２に供給することができ、接続部材の上、例えばアタッチメント１５の上に、液体容器、例えばパウチに至るホースを接続することができる。加えて、シリンダヘッド１３上には、ポンプユニット１０から流体を供給しなければならない器具を接続することができる出口側コネクタ１６が設けられている。

シリンダ１１、１２から、自由端それぞれに結合手段１９、２０が設けられたピストンロッド１７、１８が突出する。結合手段１９、２０は、シリンダ１１、１２内でピストンロッド１７、１８を好ましくは互いに相反して特に軸方向に移動させるために、ピストンロッド１７、１８と適切な駆動デバイスとの接続を可能にする。

上述した接続部材１４は、例えば、可撓性材料から作製され、シリンダヘッド１３から取り外し可能である。このようにして、両方のシリンダ１１、１２には、アタッチメント１５を介して導入された流体を等しく供給することができる。しかし、例えばフラッシング液および処理液などの液体混合物または一時的に異なる液体をコネクタ１６で出力するために、２つのシリンダ１１、１２を異なる流体源と接続することも可能である。

２つのシリンダ１１、１２は、好ましくは、同一に構成される。したがって、シリンダ１１の以下の説明は、それに応じてシリンダ１２にも当てはまる。

図２に示すように、ピストン２１は、シリンダ１１の壁２２に対してシールされたヘッド２３を備えるシリンダ１１内に支持される。ヘッド２３は、壁２２と共に、入口チャネルとして機能する第１のチャネル２５および出口チャネルとして機能する第２のチャネル２６と接続しているシリンダ１１内の作動容積部２４を制限する。第１のチャネル２５には、吸入弁として機能する第１の弁２７が配置されている。第２のチャネル２６には、出口弁として機能する第２の弁２８が配置されている。

本発明のポンプユニット１０の特殊性は、弁２７、２８の少なくとも一方の構成である。２つの弁２７、２８は同一に構成することができる。これらは、自己制御式（差圧制御式）弁、いわゆる逆止弁である。

弁２８の以下の説明は、したがって弁２７に当てはまる。

最初に、弁２８が静止位置、すなわち閉位置で示された図３を参照する。したがって、流れ方向を示す矢印２９、３０、３１は、流体の流れが発生しないので十字で示される。

弁２８は、図３の長手セクションから明らかなように、実質的にキノコ状であり、好ましくは弾性材料の１つの単一部品で作製された閉弁部材３２を備える。好ましくは真っ直ぐなシャンク３４が、ほぼディスク状の、好ましくはわずかにドーム型のヘッド３３から離れて延びる。シャンク３４は、その遠位端３５で、チャネル２６内に不動に配置された当接部３６に当接する。

ヘッド３３は、好ましくは、シャンク３４から外方に面し、弁座３８に当接する、好ましくはわずかにドーム型のシール面４２を備える。弁座３８は、一例として、好ましくは、チャネル２６の流入側部分３９を取り囲むリング状の円形突起として構成される。弁座３８の外側に、ヘッド３３は空洞を有することができる。

弁２８は、以下のように動作する。

図３に示すように、閉弁部材３２は、遊びの有無にかかわらず、一方側の弁座３８と他方側の当接部３６との間に保持される。図３および図４による実施形態では、閉弁部材３２は、遊びを有さずに当接部３６と弁座３８との間に保持される。チャネル２６は、こうしてブロックされる。流体は、矢印２９、３０、３１によって示す流れ方向に流れない。この状況を明確にするために、矢印２９～３１は、十字で示されている。

次に、ピストンが作動容積部２４を減少させるという点で十分な圧力差が生じる場合、作動容積部２４内に存在する流体は、ヘッド３３を弁座３８から離れるように付勢し、ヘッド３３は、その縁部がチャネル２６のリング状領域に向かって上反りになる点でわずかに変形することができる。これにより、シャンク３４は、チャネル２６内に不動に配置された支持構造体４０内に確実に保持される。これにより、当接部３６は、シャンク３４が内部に配置されるポケット状または止まり穴状空洞の底部を形成することができ、例えば、別の端部、例えばヘッド３３に面するピン状支持構造体４０の端部を形成することができる。ヘッド３３に面する支持構造体４０の面側端部は、好ましくは、シャンク３４が圧縮された場合にヘッド３３が当接することができる面４１によって形成される。

図４に示すように、弁座３８に面するヘッド３３のドーム型シール面４２は、弁座３８から持ち上がり、流体、特に液体のための流路を開く。これにより、シャンク３４をわずかに圧縮することができ、ヘッド３３をわずかに変形させることができる。矢印２９、３０は、チャネル２６のリング状流れ断面を通過し、したがって外側の支持構造体の周りを流れる流れの方向を示す。矢印２９、３０によって示される流れは、ヘッド３３からチャネル２６のリング断面に流れ、それによっていずれの場合もシャンク３４に向かって径方向内側には流れない。

シャンク３４が支持構造体４０内に確実に保持され、流体がシャンク３４に沿って流れないため、閉弁部材３２をその容器から流れによってチャネル２６内に運び出すことができず、したがって閉弁部材は、高流速の場合でも動作可能なままである。他方で、閉弁部材は、すでにわずかな差圧に反応しており、したがって、非常に低い流速での動作を必要とする低い効果サイズの調整も可能にする。加えて、これまで説明した弁は、入口弁（図２の弁２７）としても適切である。弁を開くのに必要な圧力差が低いことにより、これは、吸入弁として非常によく適しており、シリンダ１１または１２が最初に空気のみで満たされている場合でも液体を吸引することができる。

弁２７または２８の特定の構成とは無関係に、弁２７、２８は、好ましくは、図５に示すように、互いに上下に配置される。これにより、上側弁２８は出口弁として機能し、一方で下側弁２７は好ましくは入口弁として機能する。したがって、下側シリンダ１２は、入口弁としての第１の弁２７’と、出口弁としての第２の弁２８’とを備える。それにより、チャネル２６は、上部においてそれぞれのシリンダ１１、１２と接続された両方の出口弁２８、２８’に接続される。図７に具体的に示すように、チャネル２６は、好ましくは、壁２２の直近でそれぞれのシリンダ１１または１２から退出する。しかし、第１の弁２７の位置は、従属的である。

この概念によれば、ポンプユニット１０は、特に容易に通気することができる。シリンダ１１、１２内に含まれる空気は、それぞれのピストンのポンプ移動によって容易に除去され、チャネル２６を通って押し出される。

２つの弁２８、２８’はシリンダヘッド１３内に剛性に形成された同じチャネル２６内に開いているが、液体入口の役目を果たす第１のチャネル２５は、例えば流体ソケットの形態の接続構造体４３を介して別個にアクセスすることができる。これは、ポンプユニット１０の他の構成とは無関係に適用される。接続構造体４３は、例えば、流体プラグを内部に挿入することができる開口部であることができる。同様に、第２のシリンダ１２の第１の弁２７’に至る第１のチャネル２５’は、例えば流体ソケットの形態の接続構造体４３’において開口することができる。したがって、別個の液体容器は、２つのシリンダ１１、１２に異なる液体を充填し、したがって１つの同じ器具に異なる液体を供給するために、２つのシリンダ１１、１２またはチャネル２５、２５’それぞれに接続することができる。しかし、図１および図５に一緒に示すように、例えば可撓性プラスチック製の接合部材４４を構成することも可能であり、この接合部材は、内部で分岐し、接続構造体４３、４３’に挿入することができる２つのプラグ４４、４４’上で開口するチャネルを備える。

図８は、ポンプユニット１０の他の構成から独立した弁２８（または２７）の改変形態を示す。これは、前述のように構成することができ、またはそれから逸脱することもできる。上述した弁２８とは異なり、図８に示す弁２８は、当接部３６と弁座３８との間の距離が、同じ方向に測定された閉弁部材３２の長さよりも長い支持構造体４０を備える。これにより、無圧力状態において、閉弁部材３２の位置が不定となる。しかし、閉弁部材３２のヘッド３３を弁座３８に当接させるために、またはそれから離れるように付勢するためには、わずかな液体の動きで十分である。これにより、大きな傘状ヘッド３３は、流れ方向に応じて閉位置または開位置へ閉弁部材３２の確実な移行をもたらす。

また、弁２８のこの実施形態では、閉弁部材３２のシャンク３４は、支持構造体４０内に確実に保持され、ここでもヘッド３３に面する支持構造体４０の面は、弁２８が開位置に移動する場合にヘッド３３を支持することができる支持面４１を再度形成する。図８に示す弁２８は、出口弁として機能する。この構造では、これは、入口弁としても使用することができる。図３または図４の例によれば、両方の弁２７、２８を同一に構成することが可能である。両方の弁２７、２８は、所望の場合、図８の例によって同一に構成することができる。さらに、図８の例による弁、例えば第１の弁２７、および図３および図４の例による第２の弁２８、またはその逆の形で構成することが可能である。

図６は、ピストン２１の構成および割り当てられたシリンダ１１を示す。この構成は、弁２７、２８の特性、または１つもしくは複数のシリンダを有するポンプユニット内のポンプユニット１０の他の詳細から独立して選択することができる。シリンダ１１は、直径Ｄ１を有する長さＬ１（ポンプセクション）を有する第１のセクション４５を備える。長さＬ２および直径Ｄ２を有する第２のセクション４６（シールセクション）が、第１のセクション４５に隣接している。それにより、直径Ｄ２は、好ましくは直径Ｄ１よりも少なくともわずかに大きい。両方のセクション４５と４６との間には、壁２２が直径Ｄ２から直径Ｄ１に移行する短い円錐テーパセクションを設けることができる。それにより、第２のセクションＬ２の長さは、好ましくは、少なくとも長さＬ１と同じ大きさである。

ピストン２１は、シール体４７を備え、シール体は壁２２をシールし、この目的のために径方向に外側に向けられた円形リップを備える。ピストン２１は、シール体４７から外方を向く領域内に、非円形の、例えば十字形状セクションを備える。シール体４７の面から測定された距離Ｌ３において、ピストン２１は、ピストンロッド１７に隣接するディスク状セクション４８を備える。ディスクセクション４８には、シリンダ壁２２とシールするシール４９、例えばＯリングシール、リップシールなどが設けられている。ピストン２１の適切な前後移動中、すなわち完全なポンプストロークの実行中、シール体４７は第１のセクション４５を通過する。換言すれば、ピストン２１のポンプストロークは、長さＬ１未満である。したがって、シール４９を含むディスクセクション４８は、第２のセクション４６内でのみ移動する。シール体４７を有するピストン２１は滅菌作動容積部２４を制限しており、ディスクセクション４８のシール４９は、第１のセクション４５の壁２２の滅菌性を保証できるように、シール体４７とシール４９との間に囲まれた領域から環境微生物を確実に遠ざける。

本発明のポンプユニット１０は、非ボール状の閉弁部材３２が支持構造体４０内に確実に保持され、かつ支持構造体４０が外側の流れによって取り囲まれている少なくとも１つの改良された弁２８（または２７）を備える。閉弁部材３２のシャンク３４は、流量が高い場合でも閉弁部材（３２）が所定の場所に確実に保持されるように支持構造体４０のポケット状容器内に保持される。支持構造体４０が、この目的のために外側の流れによってのみ取り囲まれている。シャンク３４は、例えば止まり穴の形態で支持構造体４０内に形成された、流れが通過しない容器内に配置される。好ましくは、ポンプユニットには２つのシリンダ１１、１２が設けられ、シリンダは、横になるようにして、しかし互いの上方に垂直に配置される。しかし、特に、第１の弁２７および第２の弁２８は、互いに上下に配置されることが好ましい。次いで、好ましくは、出口チャネルに割り当てられた第２の弁２８は、シリンダ壁２２の垂直方向最高点においてシリンダ壁２２に直接隣接して配置される。これにより、ポンプユニット１０の通気が簡単になる。

１０ ポンプユニット
１１ 上側シリンダ
１２ 下側シリンダ
１３ シリンダヘッド
１４ 接続部材
１５ アタッチメント
１６ コネクタ
１７ 上側ピストンロッド
１８ 下側ピストンロッド
１９ 上側結合手段
２０ 下側結合手段
２１ ピストン
２２ シリンダ１１の壁
２３ ピストン２１のヘッド
２４ 作動容積部
２５、２５’ 第１のチャネル／入口チャネル
２６ 第２のチャネル／出口チャネル
２７、２７’ 第１の弁／入口弁
２８、２８’ 第２の弁／出口弁
２９～３１ 流れ方向を示すための矢印
３２ 閉弁部材
３３ 閉弁部材３２のヘッド
３４ 閉弁部材３２のシャンク
３５ 閉弁部材３２の端部
３６ 当接部
３８、３８’ 弁座（リブ状のリング状突起）
３９ チャネル２６の一部
４０ 支持構造体
４１ 支持面
４２ シール面
４３、４３’ 接続構造体
４４、４４’ プラグ
４５ シリンダ１１の第１のセクション
Ｌ１ シリンダ１１の第１のセクション４５の長さ
Ｄ１ 第１のセクション４５の直径
４６ シリンダ１１の第２のセクション
Ｌ２ シリンダ１１の第２のセクション４６の長さ
Ｄ２ 第２のセクション４６の直径
４７ シール体
４８ ディスクセクション
４９ シール

Claims (15)

1. 特に医療用途、特にウォータージェット手術用のポンプユニット（１０）であって、
   ピストン（２１）が内部に変位可能に支持された少なくとも１つのシリンダ（１１）を有し、
   第１の弁座（３８’）に割り当てられた第１の閉弁部材（３２’）を有する第１の弁（２７）が内部に配置された、シリンダ（１１）に接続された第１のチャネル（２５）を有し、
   第２の弁座（３８）に割り当てられた第２の閉弁部材（３２）を有する第２の弁（２８）が内部に配置された、シリンダ（１１）に接続された第２のチャネル（２６）を有する、ポンプユニットにおいて、
   前記閉弁部材（３２、３２’）の少なくとも一方は、流れが通過しない支持構造体（４０）内に保持され、弁座（３８、３８’）の反対側にある弾性シャンクセクション（３４）を備えることを特徴とする、ポンプユニット。
2. 前記閉弁部材（３２）の少なくとも一方は、弾性材料で継ぎ目なく一体的に構成されることを特徴とする、請求項１に記載のポンプユニット。
3. 前記閉弁部材（３２）のうちの少なくとも一方は、弁座（３８）に面するドーム型シール面（４２）を備えることを特徴とする、請求項１または２に記載のポンプユニット。
4. 前記弁座（３８）の少なくとも一方は、入口開口部を取り囲むリング状リブ状突起であることを特徴とする、請求項１から３のいずれか一項に記載のポンプユニット。
5. 前記閉弁部材（３２）の少なくとも一方は、ヘッドセクション（３３）を備え、前記弾性シャンクセクション（３４）が前記ヘッドセクション（３３）から外方に延びることを特徴とする、請求項１から４のいずれか一項に記載のポンプユニット。
6. 前記シャンクセクション（３４）は、真っ直ぐで圧力弾性式に構成されることを特徴とする、請求項５に記載のポンプユニット。
7. 前記閉弁部材（３２）の少なくとも一方は、前記閉弁部材（３２）の支持構造体（４０）上に形成された当接部（３６）と前記弁座（３８）との間に遊び無しで保持されることを特徴とする、請求項１から６のいずれか一項に記載のポンプユニット。
8. 前記支持構造体（４０）は、シャンクセクション（３４）を取り囲むように配置されることを特徴とする、請求項７に記載のポンプユニット。
9. 前記支持構造体（４０）は、前記チャネル（２６）内に配置され、前記支持構造体（４０）の壁と共にリング状の流れ断面を画定することを特徴とする、請求項８に記載のポンプユニット。
10. それぞれ水平に横になるように配置された２つのシリンダ（１１、１２）を備えることを特徴とする、請求項１から９のいずれか一項に記載のポンプユニット。
11. 前記２つのシリンダ（１１、１２）は、互いに上下に垂直に配置されていることを特徴とする、請求項１０に記載のポンプユニット。
12. 前記第１の弁（２７）および前記第２の弁（２８）は、互いに上下に配置され、前記第２の弁（２８）が、前記第１の弁（２７）の上方に配置されることを特徴とする、請求項１から１１のいずれか一項に記載のポンプユニット。
13. 前記シリンダ（１１、１２）は、第１のセクション（４５）と第２のセクション（４６）とを備え、前記第２のセクション（４６）が、前記第１のセクション（４５）の直径（Ｄ１）よりも大きい直径（Ｄ２）を有することを特徴とする、請求項１から１２のいずれか一項に記載のポンプユニット。
14. 前記ピストン（２１）には、前記ピストン（２１）を前記シリンダ（１１、１２）に対してシールするシール（４７、４９）が、シリンダ（１１、１２）の前記第１のセクション（４５）内およびシリンダ（１１、１２）の前記第２のセクション（４６）内にそれぞれ設けられることを特徴とする、請求項１３に記載のポンプユニット。
15. シリンダ（１１、１２）の前記第１のセクション（４５）および前記第２のセクション（４６）はそれぞれ、少なくともピストン（２１）の最大ポンプストロークと同じ長さであることを特徴とする、請求項１４に記載のポンプユニット。

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