JP2022083822A - ガスフィルタ機能向上剤 - Google Patents

ガスフィルタ機能向上剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2022083822A
JP2022083822A JP2020195374A JP2020195374A JP2022083822A JP 2022083822 A JP2022083822 A JP 2022083822A JP 2020195374 A JP2020195374 A JP 2020195374A JP 2020195374 A JP2020195374 A JP 2020195374A JP 2022083822 A JP2022083822 A JP 2022083822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter function
filter
gas filter
improving agent
function improving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020195374A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6948734B1 (ja
Inventor
正能 浅香
Masayoshi Asaka
智行 礒嵜
Satoyuki Isozaki
智行 三田
Satoyuki Mita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUN ACE CORP
Original Assignee
SUN ACE CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUN ACE CORP filed Critical SUN ACE CORP
Priority to JP2020195374A priority Critical patent/JP6948734B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6948734B1 publication Critical patent/JP6948734B1/ja
Publication of JP2022083822A publication Critical patent/JP2022083822A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

【課題】フィルタが有する捕集能力を向上させるガスフィルタ機能向上剤を提供する。【解決手段】本発明のガスフィルタ機能向上剤は、繊維状、針状又は鱗片状の無機物と分散媒とを含み、ガスフィルタ機能向上剤をマスクのフィルタ等に噴霧または塗布して使用する。フィルタは、空気等のガスを透過させるフィルタである。【選択図】なし

Description

本発明は、ガスフィルタ機能向上剤に関する。
マスク等のフィルタは、花粉、細菌及びウイルス等を捕集することが知られている。
例えば、特許文献1には多糖類のナノファイバを含有する抗ウイルス性素材が記載されている。
特開2017-150117号公報
市販されているマスク等のフィルタには捕集能力が不十分なものがある。
そこで、本発明はフィルタが有する捕集能力を向上させるガスフィルタ機能向上剤を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、繊維状、針状又は鱗片状の無機物と分散媒とを含んだガスフィルタ機能向上剤が提供される。
本発明によると、フィルタが有する捕集能力を向上させるガスフィルタ機能向上剤が提供される。
ガスフィルタ機能向上剤を噴霧したフィルタの捕集効率及び初期圧力抵抗を測定する装置を示した模式図。
以下に、本発明の実施形態について説明する。
本発明の一実施形態に係るガスフィルタ機能向上剤は、繊維状、針状又は鱗片状の無機物と分散媒とを含んでいる。
ガスフィルタ機能向上剤は、例えば、マスクのフィルタ等のフィルタに噴射又は塗布して使用することができる。ここで述べるフィルタは、空気等のガスを透過させるフィルタである。
上記のガスフィルタ機能向上剤に含まれる無機物は、繊維状、針状又は鱗片状である。
繊維状又は針状の無機物は、径に対する長さの比が好ましくは5以上であり、より好ましくは50以上である。繊維状の無機物は、例えば、繊維状のマグネシウム化合物、繊維状のチタン化合物、又は繊維状のカルシウム化合物である。繊維状のマグネシウム化合物は、例えば、繊維状の硫酸マグネシウムである。繊維状のチタン化合物は、例えば、繊維状のチタン酸カリウムである。繊維状のカルシウム化合物は、例えば、繊維状のケイ酸カルシウムである。針状の無機物は、例えば、針状のカルシウム化合物である。針状のカルシウム化合物は、例えば、針状の炭酸カルシウムである。
繊維状又は針状の無機物は、例えば、径が0.5μm乃至10μmの範囲内にある。繊維状又は針状の無機物は、例えば、長さが5μm乃至500μmの範囲内にある。
鱗片状の無機物は、薄板状の形状を有する。鱗片状の無機物は、例えば、メディアン径d50が8μm乃至500μmの範囲にある。鱗片状の無機物は、例えば、平均厚さが0.01μm乃至10μmの範囲にある。鱗片状の無機物は、例えば、平均厚さに対するメディアン径d50の比が5乃至5000の範囲にある。鱗片状の無機物は、例えば、タルク、マイカ等のケイ酸塩鉱物である。
無機物の径、長さ及び厚さは、例えば、電子顕微鏡を用いて調べることができる。
無機物のメディアン径d50は、例えば、レーザ回折式粒子径分布測定装置を用いて得られる。
無機物は、マグネシウム化合物、チタン化合物、カルシウム化合物及びケイ酸塩鉱物のうち少なくとも1つを含むことが好ましい。マグネシウム化合物、チタン化合物、カルシウム化合物及びケイ酸塩鉱物のうち少なくとも1つを含む無機物は、フィルタに高い捕集能力を与えることができる。
無機物は繊維状又は針状であることが好ましく、無機物は繊維状であることがより好ましい。繊維状又は針状の無機物を含むガスフィルタ機能向上剤は、鱗片状の無機物を含むガスフィルタ機能向上剤よりも、フィルタに高い捕集能力を与えることができる。また、繊維状の無機物を含むガスフィルタ機能向上剤は、針状の無機物を含むガスフィルタ機能向上剤よりも、フィルタに高い捕集能力を与えることができる。
無機物のメディアン径d50は、500μm以下であることが好ましく、1μm乃至500μmの範囲内にあることがより好ましく、1μm乃至100μmの範囲内にあることが特に好ましく、20μm乃至40μmの範囲内にあることが更に好ましい。無機物のメディアン径d50が小さすぎると、フィルタに高い捕集能力を与えることが難しくなりやすい。無機物のメディアン径d50が大きすぎると、フィルタに適用した場合に、無機物をフィルタ上に均一に分散させることが難しくなりやすい。
無機物のメディアン径d50は、例えば、レーザ回折式粒子径分布測定装置を用いて得られる。
無機物の比重は、1乃至4の範囲内にあることが好ましく、2乃至3.5の範囲内にあることがより好ましい。無機物の比重が大きすぎると、分散媒中に無機物が沈殿しやすい。無機物の比重の下限値は、特に限定されない。
無機物は非水溶性であることが好ましい。
無機物の量は、100質量部の分散媒に対し、0.1質量部乃至30質量部の範囲内にあることが好ましく、1質量部乃至4質量部の範囲内にあることがより好ましい。無機物の量が少なすぎると、フィルタに高い捕集能力を与えることが難しくなりやすい。無機物の量が多すぎると、フィルタに適用した場合に、フィルタの通気抵抗が大きくなりやすい。
無機物は、1種類であってもよく、2種類以上であってもよい。
分散媒は、例えば、水、アルコール、又は、水及びアルコールの混合物である。アルコールは、例えば、エタノール又はイソプロパノールである。分散媒は、水からなっていてもよく、水及びアルコールの混合物からなっていてもよい。分散媒が水及びアルコールの混合物からなる場合、分散媒に占める水の割合は30質量%乃至70質量%の範囲内にあり、分散媒に占めるアルコールの割合は30質量%乃至70質量%の範囲内にあることが好ましい。
分散媒はアルコール以外の有機溶媒を含んでいてもよい。
ガスフィルタ機能向上剤は、バインダーを更に含んでいてもよい。バインダーを含むガスフィルタ機能向上剤は、バインダーを含まないガスフィルタ機能向上剤と比較して、フィルタに高い捕集能力を与える。バインダーは、例えば、ポリビニルアルコール等の樹脂、セルロースファイバ、粉末セルロース、エステルワックス、又はパラフィンである。パラフィンとしては、例えば、ワセリンを使用することができる。
バインダーは、好ましくは、セルロースファイバである。
セルロースファイバは、例えば、セルロースを含む植物繊維を加水分解及び解繊して得られた繊維である。セルロースを含む植物繊維は、例えば、パルプである。セルロースファイバは、変性セルロースからなるファイバであってもよい。変性セルロースは、例えば、アセチルセルロースである。
セルロースファイバのメディアン径d50は、1μm以上であることが好ましく、8μm乃至300μmの範囲内にあることがより好ましく、8μm乃至100μmの範囲内にあることが特に好ましい。セルロースファイバのメディアン径d50が小さすぎると、フィルタに適用した場合に、フィルタの通気抵抗が大きくなりやすく、且つフィルタが有する捕集能力を向上させることが難しくなりやすい。セルロースファイバのメディアン径d50が大きすぎると、フィルタに適用した場合に、セルロースファイバをフィルタ上に均一に分散させることが難しくなりやすい。
セルロースファイバのメディアン径d50は、例えば、レーザ回折式粒子径分布測定装置を用いて得られる。
メディアン径d50が1μm以上のセルロースファイバは、例えば、平均繊維長が5μm乃至1000μmの範囲内にある。セルロースファイバの平均繊維長は、10μm乃至500μmの範囲内にあることが好ましく、20μm乃至500μmの範囲内にあることがより好ましい。セルロースファイバの平均繊維長が小さすぎると、フィルタに適用した場合に、フィルタの通気抵抗が大きくなりやすく、且つフィルタが有する捕集能力を向上させることが難しくなりやすい。セルロースファイバの平均繊維長が大きすぎると、フィルタに適用した場合に、セルロースファイバをフィルタ上に均一に分散させることが難しくなりやすい。
平均繊維長は、例えば、電子顕微鏡を用いて調べることができる。
セルロースファイバの平均繊維径は、10nm乃至5000nmの範囲内にあることが好ましい。セルロースファイバの平均繊維径が小さすぎると、ガスフィルタ機能向上剤をフィルタに適用した場合に、フィルタの通気抵抗が大きくなりやすい。平均繊維径が大きいセルロースファイバを使用すると、平均繊維径が小さいセルロースファイバを使用した場合と比較して、より多くのセルロースファイバが必要になる。
セルロースファイバは、セルロースナノファイバであることが好ましい。ここでは、セルロースナノファイバとは、平均繊維径が100nm以下のセルロースファイバである。セルロースファイバとしてセルロースナノファイバを用いると、より少ない質量でセルロースファイバ及びフィルタからなる網目構造を形成することができる。網目構造については後述する。
平均繊維径は、例えば、電子顕微鏡を用いて調べることができる。
無機物の量Aに対するセルロースファイバの量Aの比A/Aは、1乃至3000の範囲内にあることが好ましく、3乃至100の範囲内にあることがより好ましく、10乃至35の範囲内にあることが特に好ましい。比A/Aが大きすぎると、セルロースファイバによる効果が顕著には現れにくい。比A/Aが小さすぎると、フィルタに高い捕集能力を与えることが難しくなりやすい。
セルロースファイバとしては、例えば、商品名「セルフィム(登録商標)C-500」、「セルフィム(登録商標)C-100」又は「セルフィム(登録商標)C-25」(何れもモリマシナリー株式会社製)等の市販品を使用することができる。これら市販品は何れもセルロースナノファイバである。
セルロースファイバの量は、100質量部の分散媒に対して、0.05質量部乃至6質量部の範囲内にあることが好ましく、0.05質量部乃至0.5質量部の範囲内にあることがより好ましい。セルロースファイバの量が少なすぎると、セルロースファイバによる効果が顕著には現れにくい。セルロースファイバの量が多すぎると、フィルタに高い捕集能力を与えることが難しくなりやすい。
ガスフィルタ機能向上剤は、分散剤を更に含んでいてもよい。分散剤は、例えば、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤又はノニオン系界面活性剤である。
分散剤の量は、100質量部の無機物に対し、0.01質量部乃至500質量部の範囲内にあることが好ましく、0.01質量部乃至20質量部の範囲内にあることがより好ましい。分散剤を含むガスフィルタ機能向上剤では、分散剤を含まないガスフィルタ機能向上剤と比較して、上述した無機物の分散性に優れる。また、ガスフィルタ機能向上剤がセルロースファイバを含む場合、分散剤を添加すると、セルロースファイバの凝集が抑制される。
ガスフィルタ機能向上剤は、可視光の照射によって光触媒能を発揮する光触媒を更に含んでいてもよい。光触媒としては、遷移金属イオンを担持した酸化チタンが好ましい。遷移金属イオンを担持した酸化チタンは、可視光照射によって光触媒能を示す。遷移金属イオンとしては、第8乃至第11族の何れか1つに属する元素のイオンが好ましく、鉄イオンがより好ましい。なお、ここで使用する用語「族」は、長周期型周期表の「族」である。酸化チタンは、ロッド状であることが好ましい。ロッド状の酸化チタンは、高い光触媒能を発揮する。
光触媒の量は、100質量部の無機物に対し、0.3質量部乃至10000質量部の範囲内にあることが好ましく、0.3質量部乃至10質量部の範囲内にあることがより好ましい。光触媒を含むガスフィルタ機能向上剤は、フィルタに捕集された花粉、細菌及びウイルス等の有機物を分解することができる。光触媒の量が少なすぎると、フィルタに捕集された花粉、細菌及びウイルス等の有機物の分解効率が低い。光触媒の量が多すぎると、ガスフィルタ機能向上剤をフィルタに適用した場合に、フィルタから光触媒が脱落しやすくなる。
光触媒の平均粒子径は、100nm乃至200nmの範囲内にあることが好ましい。光触媒の平均粒子径が上記の範囲内にあると、光触媒は大きい比表面積を有するため高い光触媒能を発揮する。
光触媒の平均粒子径は、例えば、電子顕微鏡を用いて調べることができる。
上述した通り、ガスフィルタ機能向上剤は、例えば、マスクのフィルタ等のフィルタに噴射又は塗布して使用することができる。
市販品のマスクの中にはフィルタの目が粗いマスク、例えばフィルタの目の大きさが30μm乃至300μmの範囲内にあるマスクがある。そのようなマスクのフィルタは、例えば、ポリプロピレン及びレーヨンのうち少なくとも一方を含む不織布、レーヨン、ポリエステル、ポリウレタン、ナイロン、綿ウエス、又は綿ガーゼからなる。上述したガスフィルタ機能向上剤は、目の大きさが上記の範囲内にあるマスクのフィルタにおいて、繊維状、針状又は鱗片状の無機物を付着させることで、フィルタの目の大きさを小さくする。フィルタの目の大きさが小さいと、花粉、細菌及びウイルス等がフィルタを透過しにくくなるため、マスクが有する捕集能力が向上する。また、繊維状、針状又は鱗片状の無機物は異方性を有しているため、上記の無機物をフィルタに付着させた場合、呼気の通り道が確保される。このため、フィルタの呼気抵抗が大きくなりにくい。また、繊維状、針状又は鱗片状の無機物の比表面積は比較的大きいため、このような無機物は、花粉、細菌及びウイルス等を捕集しやすい。
一方、無機物が繊維状、針状及び鱗片状以外の形状、例えば、球状の形状を有している場合、このような無機物を含むガスフィルタ機能向上剤は、フィルタに高い捕集効率を与えることが難しい。また、このような無機物はフィルタの目を殆ど覆いやすいため、呼気の通り道が非常に狭くなりやすい。それ故、フィルタの呼気抵抗が大きくなりやすい。
ガスフィルタ機能向上剤がセルロースファイバを含む場合、ガスフィルタ機能向上剤は、目の大きさが上記の範囲内にあるマスクのフィルタにおいて、セルロースファイバ及びフィルタからなる網目構造を形成することで、フィルタの目の大きさを小さくする。フィルタの目が小さいと、花粉、細菌及びウイルス等がフィルタを透過しにくくなる。このため、セルロースファイバを含むガスフィルタ機能向上剤は、セルロースファイバを含まないガスフィルタ機能向上剤よりも、フィルタに高い捕集能力を与える。
また、分散剤は、花粉、細菌及びウイルス等と同様に有機物であるため、光触媒の活性を低下させ得る。一方、上述した光触媒は可視光照射によって光触媒能を示すため、ガスフィルタ機能向上剤が上述した分散剤と上述した光触媒とを含んでいると、ガスフィルタ機能向上剤をフィルタに適用した際に、可視光照射によって光触媒が分散剤を分解する。分散剤が分解されると、フィルタ上に分散剤が占めていた位置において花粉、細菌及びウイルス等がフィルタに捕集可能及び光触媒によって分解可能になり、フィルタの捕集能力及び光触媒の活性が向上する。
上述したガスフィルタ機能向上剤は、マスクのフィルタ以外のフィルタにも使用できる。そのようなフィルタは、例えば、空気清浄機のフィルタ、又は空気調和機のフィルタである。
以下に、実施例を記載する。
<ガスフィルタ機能向上剤の調製>
<例1>
先ず、98.5質量部の分散媒と1質量部の無機物と0.5質量部の分散剤とを混合し、ガスフィルタ機能向上剤を調製した。
分散媒としては水及びアルコールの混合物を使用し、アルコールとしてはエタノールを使用し、無機物としては繊維状の硫酸マグネシウムを使用し、分散剤としてはアニオン系界面活性剤を使用した。エタノールの量は50.0質量部であった。繊維状の硫酸マグネシウムは、メディアン径d50が30μmであり、繊維長が8乃至100μmの範囲内にある。
<例2乃至33及び比較例1乃至3>
表1乃至表8に記載した通りに組成を変更したこと以外は例1について説明したのと同様の方法により、例2乃至33及び比較例1乃至3に係るガスフィルタ機能向上剤を調製した。
なお、表1乃至表8における繊維状の硫酸マグネシウムは、例1で使用した繊維状の硫酸マグネシウムと同じものである。表1における繊維状のチタン酸カリウムは、メディアン径d50が1.5μmであり、繊維長が10乃至20μmの範囲内にある。表1における繊維状のケイ酸カルシウムは、メディアン径d50が6μmであり、繊維長が10乃至50μmの範囲内にある。表1及び表2における針状の炭酸カルシウムはメディアン径d50が4μmであり、長さが5乃至50μmの範囲内にある。表1におけるタルク(d50:20μm)は、メディアン径d50が20μmである。表1及び表2におけるマイカ(d50:20μm)は、メディアン径d50が20μmである。表1及び表2におけるマイカ(d50:40μm)は、メディアン径d50が40μmである。表1における重質炭酸カルシウム(d50:1.6μm)は、不定形の重質炭酸カルシウムであり、メディアン径d50が1.6μmである。表1における重質炭酸カルシウム(d50:20μm)は、不定形の重質炭酸カルシウムであり、メディアン径d50が20μmである。
表2乃至表8におけるセルロースナノファイバ(C-500)は、「セルフィム(登録商標)C-500」(モリマシナリー株式会社製)を示す。このセルロースファイバのメディアン径d50は100μmである。表2におけるタルク(d50:4μm)は、メディアン径d50が4μmである。
表4におけるセルロースナノファイバ(C-100)は、「セルフィム(登録商標)C-100」(モリマシナリー株式会社製)を示す。このセルロースファイバのメディアン径d50は40μmである。表4におけるセルロースナノファイバ(C-25)は、「セルフィム(登録商標)C-25」(モリマシナリー株式会社製)を示す。このセルロースファイバのメディアン径d50は8μmである。表5における粉末セルロースは、非繊維状である。
また、例2乃至33及び比較例1乃至3に係るガスフィルタ機能向上剤は、エタノールの量が50.0質量部となるように調製した。
<ガスフィルタ機能向上剤適用フィルタの作製>
例1に係るガスフィルタ機能向上剤をフィルタに噴霧し、例1に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタを得た。フィルタとしては、ポリプロピレン及びレーヨンからなる不織布を用いた。
例2乃至33及び比較例1乃至3に係るガスフィルタ機能向上剤を使用したこと以外は、例1に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタについて説明したのと同様の方法により、例2乃至33及び比較例1乃至3に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタを得た。
<捕集効率及び初期圧力抵抗の測定>
図1に示す装置を用いて、ガスフィルタ機能向上剤適用フィルタの捕集効率及び初期圧力抵抗を調べた。以下、この装置について説明する。
図1は、ガスフィルタ機能向上剤適用フィルタの捕集効率及び初期圧力抵抗を測定する装置を示した模式図である。図1に示す装置1は、粒子収容部2と捕集部3と吸引機4と差圧計5と管6及び管7と管8と管9とを備えている。
粒子収容部2は、試験粒子を収容している容器である。この容器は、約100mgの試験粒子を収容している。試験粒子の平均粒子径は10μmである。この容器は上部が開口している。管6の一端は、この容器の開口に接続されている。
捕集部3は、フィルタ31が設置された容器である。フィルタ31は、捕集部3の中央に設けられ、容器の内部空間を上部空間と下部空間とに仕切っている。この容器には、上部空間と外部空間とを連絡した流入口がフィルタ31の真上に設けられている。この流入口には、管6の他端が接続されている。この容器には、下部空間と外部空間とを連絡した流出口が設けられている。この流出口には、管7の一端が接続されている。この容器には、上部空間と外部空間とを連絡した第1通気口と、下部空間と外部空間とを連絡した第2通気口とが設けられている。第1通気口には管8の一端が接続され、第2通気口には管9の一端が接続されている。
吸引機4は、空気を吸引するための装置である。吸引機4は吸引口を有しており、この吸引口には管7の他端が接続されている。
差圧計5は、捕集部3の上部空間の圧力と下部空間の圧力との圧力差を測定するための装置である。差圧計5は、第1通気口と第2通気口とを有している。差圧計5の第1通気口には、管8の他端が接続されている。差圧計5の第2通気口には、管9の他端が接続されている。
以上、ガスフィルタ機能向上剤適用フィルタの捕集効率及び初期圧力抵抗を測定するための装置について述べた。
次に、上述した装置1を用いた、ガスフィルタ機能向上剤適用フィルタの捕集効率及び初期圧力抵抗の測定方法について述べる。
先ず、例1に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタの質量及び粒子収容部2の質量を測定した。
次に、ガスフィルタ機能向上剤を噴霧した表面が捕集部3の上部空間を向くように、ガスフィルタ機能向上剤適用フィルタを捕集部3の内部に設置した。
次に、粒子収容部2を使用することなしに、吸引機4を作動させて空気を吸引した。吸引機4を作動させた後、差圧計5を用いて、捕集部3の上部空間の圧力と下部空間の圧力との間の圧力差として、初期圧力抵抗を得た。
次に、粒子収容部2を使用した状態で、吸引機4を作動させて空気を吸引した。この吸引によって、粒子収容部2からフィルタ31に試験粒子を供給した。ここでは、試験粒子のほぼ全量を吸引機4によって吸引した。
次に、吸引機4を停止させて、ガスフィルタ機能向上剤適用フィルタを取り出した。その後、取り出したガスフィルタ機能向上剤適用フィルタの質量と粒子収容部2の質量とを測定した。
次いで、ガスフィルタ機能向上剤適用フィルタについて捕集率(C)を以下の式(1)によって求めた。
Figure 2022083822000001
上記式(1)において、x1は試験粒子を供給した後のフィルタの質量であり、x0は試験粒子を供給する前のフィルタの質量であり、a0は試験粒子を供給する前の粒子収容部2の質量であり、a1は試験粒子を供給した後の粒子収容部2の質量である。
次に、例1に係るガスフィルタ機能向上剤を噴霧する前の状態のフィルタ、即ち、未処理フィルタについても、例1のガスフィルタ機能向上剤適用フィルタについて説明したのと同様の方法により、捕集率及び初期圧力抵抗を得た。
次いで、例1に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタの捕集効率(E)を以下の式(2)によって求めた。
Figure 2022083822000002
上記式(2)において、C1は例1に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタの捕集率であり、C0は未処理フィルタの捕集率である。
次いで、例2乃至33及び比較例1乃至3に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタについても、例1のガスフィルタ機能向上剤適用フィルタについて説明したのと同様の方法により、捕集効率及び初期圧力抵抗を得た。
捕集効率及び初期圧力抵抗を測定した結果並びに捕集効率及び初期圧力抵抗の評価を、表1乃至表7に纏めた。
また、試験粒子として平均粒子径が2.5μmである粒子を使用したこと以外は、例1に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタについて捕集効率及び初期圧力抵抗を得た方法と同様の方法により、例8及び15に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタの捕集効率及び初期圧力抵抗を得た。この結果は、表8に纏めた。
なお、表1乃至8の「捕集効率評価」の行において、「◎」は捕集効率が41%以上であったことを示し、「○」は捕集効率が21%乃至40%の範囲内にあったことを示し、「△」は捕集効率が6%乃至20%の範囲内にあったことを示し、「×」は捕集効率が5%以下であったことを示している。「初期圧力抵抗評価」の行において、「○」は初期圧力抵抗が1.3kPa乃至1.7kPaの範囲内にあったことを示し、「△」は初期圧力抵抗が1.8kPa乃至2.5kPaの範囲内にあったことを示している。
Figure 2022083822000003
Figure 2022083822000004
Figure 2022083822000005
Figure 2022083822000006
Figure 2022083822000007
Figure 2022083822000008
Figure 2022083822000009
Figure 2022083822000010
表1乃至表7に示すように、例1乃至33に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタは、捕集効率に優れていた。とりわけ、例15乃至17、20及び21に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタは、捕集効率に特に優れていた。
また、表1乃至表7に示すように、例1乃至33に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタは、初期圧力抵抗が小さかった。即ち、これらガスフィルタ機能向上剤適用フィルタは通気抵抗が小さかった。
なお、未処理フィルタの初期圧力抵抗は1.3kPaであった。このように、未処理フィルタの初期圧力抵抗と、例1乃至33に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタの初期圧力抵抗との間には大きな差がなかった。
一方、比較例1乃至3に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタは、繊維状、針状又は鱗片状の無機物を含んでいないため、捕集効率に優れなかった。
また、表8に示すように、粒子径が2.5μmである試験粒子を使用した場合においても、例8及び15に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタは何れも、捕集効率に優れ、且つ通気抵抗が小さかった。
1…装置、2…粒子収容部、3…捕集部、31…フィルタ、4…吸引機、5…差圧計、6…管、7…管、8…管、9…管。
本発明の一側面によると、繊維状、針状又は鱗片状の無機物と分散媒とセルロースファイバとを含み、前記無機物はマグネシウム化合物、チタン化合物、カルシウム化合物及びケイ酸塩鉱物のうち少なくとも1つを含んだガスフィルタ機能向上剤が提供される。
無機物の量A セルロースファイバの量A の比A/Aは、1乃至3000の範囲内にあることが好ましく、3乃至100の範囲内にあることがより好ましく、10乃至35の範囲内にあることが特に好ましい。比A/Aが大きすぎると、セルロースファイバによる効果が顕著には現れにくい。比A/Aが小さすぎると、フィルタに高い捕集能力を与えることが難しくなりやすい。
また、表8に示すように、粒子径が2.5μmである試験粒子を使用した場合においても、例8及び15に係るガスフィルタ機能向上剤適用フィルタは何れも、捕集効率に優れ、且つ通気抵抗が小さかった。
以下に、当初の特許請求の範囲に記載していた発明を付記する。
[1]
繊維状、針状又は鱗片状の無機物と分散媒とを含んだガスフィルタ機能向上剤。
[2]
前記無機物は繊維状又は針状である項1に記載のガスフィルタ機能向上剤。
[3]
前記無機物のメディアン径d 50 は1μm乃至500μmの範囲内にある項1又は2に記載のガスフィルタ機能向上剤。
[4]
前記無機物はマグネシウム化合物、チタン化合物、カルシウム化合物及びケイ酸塩鉱物のうち少なくとも1つを含んだ項1乃至3の何れか1項に記載のガスフィルタ機能向上剤。
[5]
セルロースファイバを更に含んだ項1乃至4の何れか1項に記載のガスフィルタ機能向上剤。
[6]
前記セルロースファイバのメディアン径d 50 は1μm以上である項5に記載のガスフィルタ機能向上剤。
[7]
前記無機物の量A と前記セルロースファイバの量A との比A /A は、1乃至3000の範囲内にある項5又は6に記載のガスフィルタ機能向上剤。
本発明の一側面によると、繊維状、針状又は鱗片状の無機物と分散媒とセルロースファイバとを含み、前記無機物はマグネシウム化合物、チタン化合物、カルシウム化合物及びケイ酸塩鉱物のうち少なくとも1つを含み、前記無機物のメディアン径d 50 は1μm乃至500μmの範囲内にあり、前記セルロースファイバのメディアン径d 50 は1μm以上であるガスフィルタ機能向上剤が提供される。

Claims (7)

  1. 繊維状、針状又は鱗片状の無機物と分散媒とを含んだガスフィルタ機能向上剤。
  2. 前記無機物は繊維状又は針状である請求項1に記載のガスフィルタ機能向上剤。
  3. 前記無機物のメディアン径d50は1μm乃至500μmの範囲内にある請求項1又は2に記載のガスフィルタ機能向上剤。
  4. 前記無機物はマグネシウム化合物、チタン化合物、カルシウム化合物及びケイ酸塩鉱物のうち少なくとも1つを含んだ請求項1乃至3の何れか1項に記載のガスフィルタ機能向上剤。
  5. セルロースファイバを更に含んだ請求項1乃至4の何れか1項に記載のガスフィルタ機能向上剤。
  6. 前記セルロースファイバのメディアン径d50は1μm以上である請求項5に記載のガスフィルタ機能向上剤。
  7. 前記無機物の量Aに対する前記セルロースファイバの量Aの比A/Aは、1乃至3000の範囲内にある請求項5又は6に記載のガスフィルタ機能向上剤。
JP2020195374A 2020-11-25 2020-11-25 ガスフィルタ機能向上剤 Active JP6948734B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020195374A JP6948734B1 (ja) 2020-11-25 2020-11-25 ガスフィルタ機能向上剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020195374A JP6948734B1 (ja) 2020-11-25 2020-11-25 ガスフィルタ機能向上剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6948734B1 JP6948734B1 (ja) 2021-10-13
JP2022083822A true JP2022083822A (ja) 2022-06-06

Family

ID=78001348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020195374A Active JP6948734B1 (ja) 2020-11-25 2020-11-25 ガスフィルタ機能向上剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6948734B1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003181230A (ja) * 2001-12-13 2003-07-02 Kyocera Corp 集塵用セラミックスフィルタ及びその製造方法
JP2010065204A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Shinrin Kenkyusho:Kk 繊維炭粉塗料
JP2011036742A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化装置
JP2017014643A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 国立大学法人九州大学 空気濾過用改質不織布、これを構成材料とする空気濾過装置、及び、改質不織布の製造方法。
JP2020152755A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 大王製紙株式会社 スプレー用溶液及びスプレー容器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003181230A (ja) * 2001-12-13 2003-07-02 Kyocera Corp 集塵用セラミックスフィルタ及びその製造方法
JP2010065204A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Shinrin Kenkyusho:Kk 繊維炭粉塗料
JP2011036742A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の排気浄化装置
JP2017014643A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 国立大学法人九州大学 空気濾過用改質不織布、これを構成材料とする空気濾過装置、及び、改質不織布の製造方法。
JP2020152755A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 大王製紙株式会社 スプレー用溶液及びスプレー容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6948734B1 (ja) 2021-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
He et al. Tailoring moisture electroactive Ag/Zn@ cotton coupled with electrospun PVDF/PS nanofibers for antimicrobial face masks
Xiong et al. Flexible hydroxyapatite ultralong nanowire-based paper for highly efficient and multifunctional air filtration
CN104611995B (zh) 空气过滤纸及其制备方法
JP6721919B2 (ja) エアフィルタ用濾材
CN107847834B (zh) 空气过滤器用过滤材料的制造方法
CN108295675A (zh) 一种基于聚丙烯腈/氧化石墨烯/茶多酚复合物的抗菌空气滤膜及其制备方法
JP2013067618A (ja) 殺ウイルス材料
WO2017002777A1 (ja) 空気濾過用改質不織布、これを構成材料とする空気濾過装置、及び、改質不織布の製造方法。
JP2018035478A (ja) 複合ナノ繊維、複合ナノ繊維の製造方法及びマスク
JP6951482B2 (ja) エアフィルタ用濾材及びその製造方法、並びにエアフィルタ
CN111514659A (zh) 一种纳米蛛网抗菌复合空气过滤材料及其制备方法
JP6948734B1 (ja) ガスフィルタ機能向上剤
CN112226906A (zh) 一种复合层口罩材料制备方法
JP6948733B1 (ja) ガスフィルタ機能向上剤
JP6691497B2 (ja) エアフィルタ用濾材の製造方法及びエアフィルタの製造方法
JP2013234405A (ja) 放射性核種吸着性再生セルロース繊維、その製造方法、繊維構造物及び濾過材
Kim et al. Facile nanostructured zinc oxide coating technique for antibacterial and antifouling air filters with low pressure drop
CN109316829A (zh) 防霉防菌防过敏防病毒四合一空气滤材的制备方法及其产品和应用
JP7378595B2 (ja) フィブリル化繊維およびその製造方法
CN115364579A (zh) 一种空气过滤材料及其制备方法和应用
JP2019166513A (ja) 集塵脱臭濾材及び集塵脱臭フィルター
KR20230145116A (ko) 에어 필터용 여과재 및 그 제조 방법
JP3960440B2 (ja) 空気清浄フィルター用濾紙、その製造方法及びその濾紙を用いた空気清浄フィルター
WO2021191309A1 (en) Smart filters with improved properties in filtration and antibacterial efficiency applicable in fluids
FI129695B (en) ACTIVE FILTER LAYERS, FILTER STRUCTURES AND METHODS FOR IMPROVING THE CAPACITY OF THE FILTER IN CAPTURE OF PARTICLES AND NEUTRALIZATION OF PATHOGENIC PARTICLES

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201125

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201125

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6948734

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150