JP2022083660A - 壁つなぎ用治具及び該治具を備えた外壁パネル部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】外壁パネル部材の端部に取り付けられた防水シール材と隣接する外壁パネルをより確実に密着させることによって、隣接する外壁パネル間の防水性をより高めることが可能な壁つなぎ用治具及び該治具を備えた外壁パネル部材を提供する。【解決手段】隣り合う外壁パネル30の間において壁つなぎ用治具40が外壁パネル30に対して取り付けられる。壁つなぎ用治具40は、壁つなぎ用治具40を外壁パネル30に対して固定する基部41と、壁つなぎ部材10と連結する連結部42とを有し、基部41には、壁つなぎ用治具40を外壁パネル30に固定する締結部材43が挿通される挿通孔41aと、防水シール材34と密着することで水の侵入を防止するテーパー面41dが形成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、壁つなぎ用治具及び外壁パネル部材に係り、特に、足場から延びる壁つなぎ部材を建物の壁に接続するための壁つなぎ用治具及び該治具を備えた外壁パネル部材に関する。
建設中の建物の周囲に設けられた仮設足場の安定化を図るために、仮設足場と建物の躯体(壁等)とをつなぐ壁つなぎ部材が利用されている。例えば特許文献1には、図17に示すように、壁つなぎ部材110の先端の取付け用ボルトBが、複数の外壁パネル130を並べて配置する場合に形成された横目地121を通して外壁パネル130のフレーム132取り付けられた壁つなぎ用治具140に固定される。これにより、仮設足場Fと外壁との間の距離が固定されるため、仮設足場Fを安定した状態で設置することができる。
そして、取付け用ボルトBは横目地121を通って固定されるため、外壁の外観に影響を与えることなく壁つなぎ部材110を外壁パネル130に固定することができる。
ここで、外壁パネル130の端部には、発泡性ゴムからなる防水シール材134が取り付けられている。すなわち、隣接する外壁パネル130、130間の隙間を防水シール材134が圧縮されて変形した状態で閉塞することによって、外壁パネル130間の防水性が担保されている。
特開2020-056162号公報
しかしながら、特許文献1に開示された取付け技術では、外壁パネル130の上端に壁つなぎ用治具140を取り付けることによって、外壁パネル130の上端には、壁つなぎ用治具140の厚さ寸法に対応した段差が生じる。すなわち、隣接する外壁パネル130、130間の隙間は、壁つなぎ用治具140が取り付けられていない箇所における隙間よりも、壁つなぎ用治具140が取り付けられている箇所における隙間のほうが小さくなり、かつ、その境界(壁つなぎ用治具140の縁部)において非連続的に変化する。
そのため、複数の外壁パネル130を隣接して固定すると、外壁パネル130の端部に取り付けられた防水シール材134は圧縮されて変形するものの、壁つなぎ用治具140を配置したときの設置面(上端面)と、壁つなぎ用治具140の側面に生じる段差に完全に追従して変形することが困難な場合があった。これにより、壁つなぎ用治具140の側面において、防水シール材134と外壁パネル130との間に隙間が形成されるか、又は防水シール材134と外壁パネル130との間の密着性にばらつきが生じる虞があり、防水性の更なる向上が望まれていた。
そこで、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、防水シール材を備えた外壁パネルの防水シール材と、防水シール材を備えた外壁パネルと対向し、隣接する外壁パネルとをより確実に密着させることによって、壁つなぎ用治具を用いても、隣接する外壁パネル間の防水性をより高めることができる壁つなぎ用治具及び該治具を備えた外壁パネル部材を提供することにある。
前記課題は、本発明の壁つなぎ用治具によれば、複数の外壁パネルを並べて配置する外壁に、壁つなぎ部材を介して足場を固定するときに用いられる壁つなぎ用治具であって、前記壁つなぎ用治具は、前記複数の外壁パネル間の間隙において、防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される基部と、前記外壁パネルのパネル面に向けて延びるように前記基部に連続して形成され、前記壁つなぎ部材と連結する連結部と、を備え、前記基部は、前記防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される前記壁つなぎ用治具の配置面と前記基部の上面とを結ぶ側面の少なくとも前記配置面側の前記側面において、前記上面側よりも前記基部の厚みが薄くなるように形成され、前記複数の外壁パネル間の間隙において、前記防水シール材を備えた外壁パネルに配設された前記防水シール材と前記壁つなぎ用治具の少なくとも前記配置面側の前記側面とが面接触することにより解決される。
壁つなぎ用治具は、外壁パネルに固定される配置面側の側面において、上面側よりも基部の厚みが薄くなるように形成されており、隣接する外壁パネル間の隙間に、壁つなぎ用治具の厚み寸法に対応する段差が形成されることが防止されるため、防水シール材は、壁つなぎ用治具の側面に確実に追従して変形する。これにより外壁パネルとの密着性が向上し、隣接する外壁パネル間の防水性を担保することができる。
そして、隙間を埋めるためにコーキング材を充填するか、もしくは隙間を閉塞するための部材を追加して配設する必要がないため、作業コストや部品点数の増大を抑制することができる。
また、前記側面は、平面形状を有すると好適である。これにより、壁つなぎ用治具の側面を切削加工又は板金加工技術によって容易に形成することができる。
また、前記側面は、凹状に窪んだ湾曲形状を有すると好適である。これにより、基部の側面の特に配置面側において段差が形成されることがなく、下階の外壁パネルの上端面まで到達した液滴等が外壁パネルの内部に侵入することがなく、隣接する外壁パネル間の防水性を担保することができる。
また、前記側面は、凸状に膨出した湾曲形状を有すると好適である。これにより、研削加工等によって壁つなぎ用治具の強度を大きく低下させることなく、隣接する外壁パネル間の防水性を担保することができる。
また、前記連結部の自由端側の端部には、切欠きが形成されていると好適である。これにより、壁つなぎ用治具を外壁パネルに固定した際に壁つなぎ用治具が他部材と干渉することを回避することができる。
また、前記基部には、前記壁つなぎ用治具を前記外壁パネルに固定する締結部材が挿通される挿通孔と、前記締結部材が前記挿通孔に挿通されたときに前記締結部材の頭部が収容される凹部と、が形成されていると好適である。これにより、壁つなぎ用治具を隣接するパネル間に配設する際に、締結部材が隣接するパネルに干渉してしまうことが防止される。
また、前記課題は、本発明の壁つなぎ用治具によれば、複数の外壁パネルを並べて配置する外壁に、壁つなぎ部材を介して足場を固定するときに用いられる壁つなぎ用治具であって、前記壁つなぎ用治具は、前記複数の外壁パネル間の間隙において、防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される複数の基部と、前記基部に連続して前記基部のそれぞれから垂直に延びる複数の延長部と、複数の前記延長部に亘って配設され、前記外壁パネルのパネル面に向けて延びる少なくとも一つの連結部と、を備え、前記基部は、前記防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される前記壁つなぎ用治具の配置面と前記基部の上面とを結ぶ側面の少なくとも前記配置面側の前記側面において、前記上面側よりも前記基部の厚みが薄くなるように形成され、前記複数の外壁パネル間の間隙において、前記防水シール材を備えた外壁パネルに配設された前記防水シール材と前記壁つなぎ用治具の少なくとも前記配置面側の前記側面とが面接触し、前記連結部は、前記複数の外壁パネルの間に形成された目地に沿って延びる長穴が形成され、前記長穴に沿ってスライドし前記壁つなぎ部材の先端と連結するスライド部材を保持することにより解決される。
壁つなぎ用治具は、外壁パネルに固定される配置面側の側面において、上面側よりも基部の厚みが薄くなるように形成されており、隣接する外壁パネル間の隙間に、壁つなぎ用治具の厚み寸法に対応する段差が形成されることが防止されるため、防水シール材は、壁つなぎ用治具の側面に確実に追従して変形する。これにより外壁パネルとの密着性が向上し、隣接する外壁パネル間の防水性を担保することができる。
また、連結部のスライド部材をスライドさせることにより、壁つなぎ部材を外壁パネルに固定することができるため、仮設足場の支柱を好適な位置に設置した後に、壁つなぎ部材を壁つなぎ用治具に連結することができる。
前記課題は、本発明の外壁パネル部材によれば、複数並べて配置することにより外壁を構成する外壁パネル部材であって、前記外壁パネル部材は、前記外壁パネル部材に、壁つなぎ部材を介して足場を固定するときに用いられる壁つなぎ用治具が固定された外壁パネルを有し、前記壁つなぎ用治具は、複数の前記外壁パネル部材間の間隙において、防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される基部と、前記外壁パネルのパネル面に向けて延びるように前記基部に連続して形成され、前記壁つなぎ部材と連結する連結部とを備え、前記基部は、前記防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される前記壁つなぎ用治具の配置面と前記基部の上面とを結ぶ側面の少なくとも前記配置面側の前記側面において、前記上面側よりも前記基部の厚みが薄くなるように形成され、前記複数の外壁パネル間の間隙において、前記防水シール材を備えた外壁パネルに配設された前記防水シール材と前記壁つなぎ用治具の少なくとも前記配置面側の前記側面とが面接触することにより解決される。
壁つなぎ用治具は、外壁パネルに固定される配置面側の側面において、上面側よりも基部の厚みが薄くなるように形成されており、隣接する外壁パネル間の隙間に、壁つなぎ用治具の厚み寸法に対応する段差が形成されることが防止されるため、防水シール材は、壁つなぎ用治具の側面に確実に追従して変形する。これにより外壁パネルとの密着性が向上し、隣接する外壁パネル間の防水性を担保することができる。
また、隙間を埋めるためにコーキング材を充填するか、もしくは隙間を閉塞するための部材を追加して配設する必要がないため、作業コストや部品点数の増大を抑制することができる。
また、前記外壁パネル部材の縁部に配設されるフレームには、対向するフレームの一方のフレームの面に沿って延びる長穴が形成されており、前記長穴に沿ってスライド可能に設けられ、前記壁つなぎ用治具の前記基部と連結して前記壁つなぎ用治具を前記長穴に沿った所望の位置で固定可能なスライド部材を備えると好適である。これにより、壁つなぎ部材を取り付ける仮設足場の支柱と、基部が取り付けられる位置がずれている場合であっても、壁つなぎ用治具をスライドして固定することで、支柱と外壁パネルとを接続することができる。
本発明に係る壁つなぎ用治具及び該治具を備えた外壁パネル部材によれば、防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される配置面と前記基部の上面とを結ぶ側面の少なくとも配置面側の側面において、基部の厚みが前記上面側より薄く形成されたことによって、前記防水シール材を備えた外壁パネルに配設された防水シール材と壁つなぎ用治具の基部の配置面との間に、隙間が生じることなく、防水シール材は、壁つなぎ用治具の基部の側面に十分に追従して変形する。これにより防水シール材と外壁パネルとの密着性が向上し、隣接する外壁パネル間の防水性を担保することができる。
壁つなぎ部材の使用状態を説明する図である。 外壁パネルに壁つなぎ用治具を取りつけ、仮設足場から延びる壁つなぎ部材と連結した状態を示す断面図である。 図2の部分拡大図である。 壁つなぎ用治具の斜視図である。 壁つなぎ用治具を外壁パネルのフレームに取り付ける状態を示す分解斜視図である。 壁つなぎ用治具を外壁パネルのフレームに取り付けた状態を示す斜視図である。 防水シール材が外壁パネル及び壁つなぎ用治具の形状に追従して変形する手順を示す図である。 (a)~(e)は、壁つなぎ用治具を介して仮設足場を外壁パネルに固定する手順を示す図である。 壁つなぎ用治具の変形例を示す斜視図である。 壁つなぎ用治具の第二の変形例を示す斜視図である。 壁つなぎ用治具の第三の変形例を示す斜視図である。 第三の変形例の壁つなぎ用治具と壁つなぎ部材とを連結した状態を示す断面図である。 フレームの長手方向に移動可能なスライド部材を用いて仮設足場を外壁パネルに固定する壁つなぎ用治具を示す斜視図である。 水平方向に設置した連結部を用いて仮設足場を外壁パネルに固定する壁つなぎ用治具を示す斜視図である。 鉛直方向に設置した連結部を用いて仮設足場を外壁パネルに固定する壁つなぎ用治具を示す斜視図である。 壁つなぎ用治具を移動可能に取り付けるためフレームに長穴が形成された外壁パネル部材の斜視図である。 従来の仮設足場の取付け構造を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について図1~図8を用いて説明する。また、以降では、仮設足場Fと建物との接続を、住宅(具体的には戸建住宅、又はアパート・マンション等の集合住宅)を建物の一例に挙げて説明することとする。ただし、住宅は建物の一例であり、本発明は他の建物、例えば商業ビル、工場内の建屋、店舗等と仮設足場Fとの接続においても利用可能である。
なお、以下の説明において「鉛直方向」は、建物である住宅の高さ方向に相当する方向であり、「水平方向」は、住宅の桁行方向又は梁間方向に相当する方向である。
まず、仮設足場F及び壁つなぎ部材10について、図1を参照しながら説明する。仮設足場Fは、足場板Ftと、足場板Ftを支持する支柱Fbとを有し、建物の外壁20から所定の距離を隔てた位置に壁つなぎ部材10によって固定される。
壁つなぎ部材10は、基端部11と中間部12と、先端部13とを有する。基端部11はねじ孔が形成された筒状の部材であり後述する取付け用ボルトBが螺合される。中間部12は、長尺ねじとこれに螺合する長尺ナットとからなり、長尺ナットと長尺ねじの一方を他方に対して回転させることによって、伸縮可能に構成されている。これにより、支柱Fbを建物の外壁20に対して適切な距離に固定することができる。先端部13は、支柱Fbを構成する単管パイプに着脱可能な状態で固定されるものであり、例えばパイプクランプが用いられる。
上述の壁つなぎ部材10を取り付けるためには、住宅の外壁20のうち、仮設足場Fが設置された際に、当該仮設足場Fと対向する側にある外壁20の所定箇所に取付け用ボルトB(壁つなぎ部材10の先端)が取り付けられる。この取付け用ボルトBは、壁つなぎ部材10を取り付けるためのものであり、本実施形態では両端にねじ部を有するスタッドボルトによって構成されている。
住宅の外壁20は、鉛直方向において互いに隣り合う複数の外壁パネル30から構成され、隣接する外壁パネル30間には、水平方向に沿って延びる隙間(横目地21)が形成される。
取付け用ボルトBは、その一方の端部(先端部分)が横目地21の奥側(屋内側)の位置において外壁パネル30に固定されるとともに、他方の端部(後端部分)が外壁パネル30のパネル面より屋外側に突出した状態で固定される。具体的には、取付け用ボルトBは、その先端部分が屋内側において後述する壁つなぎ用治具40と連結し、屋外側に突出した後端部分は、壁つなぎ部材10の基端部11が螺合する。これにより、壁つなぎ部材10が外壁パネル30に対して取り付けられ、仮設足場Fと外壁20との間の距離が固定されることで、仮設足場Fを外壁20に対して堅固に接続することが可能となる。
次に、外壁パネル30の構造について図2を参照しながら説明する。外壁パネル30は、本体部31と、本体部31を保持するフレーム32と、隣接する外壁パネル間の隙間を閉塞して防水性を担保するための防水シール材34とを有する。
本体部31は、屋外に面する面材31aと、通気層31bと、高密度グラスウールボードからなる第一断熱層31cと、高性能グラスウールからなる第二断熱層31dとを有し、通気性を備えた外張断熱用の構造となっている。後述するように、通気層31bには、面材31aと第一断熱層31cとの間に介在するスペーサ31eが配設されている(図6及び図7を参照)。
面材31aは、正面視で略矩形状の板材で具体的にはサイディングボードから構成されている。外壁パネル30において、面材31aは、面材31aの上端がフレーム32の上端よりもやや下がっており、面材31aの下端が、フレーム32の下端よりもやや下がった状態で取り付けられている。このため、鉛直方向において互いに隣り合う二つの外壁パネル30の間に形成された横目地21の奥側には、下側の外壁パネル30のフレーム32の上端部分が位置することになる。
フレーム32は鋼材であり、厳密にはリップ溝型鋼(C形鋼)からなる枠体で、外壁パネル30の縁部に配置される。フレーム32は、C形鋼に設けられた一対の張り出し部32aの間に本体部31の一部(第二断熱層31d)を挟み込んだ状態で本体部31を保持している。
フレーム32の一対の張り出し部32aのうち、屋内側に位置する張り出し部32aには、屋内側からパネル固定金物50がボルト止めされている。
防水シール材34は、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン・ゴム)を主成分とする発泡性ゴムである。防水シール材34は柔軟性を有し、対向して接触する部材の形状に追従して変形し、対向する部材と密着することで防水性を確保することができる。
図2及び図3を参照して、防水シール材34は、互いに並設された複数の外壁パネル30の間の隙間に配置されている。具体的には、防水シール材34は、長尺形状を有し、外壁パネル30の端面(例えば下端面)に沿うように接着固定され、圧縮されて変形することにより、隣接する外壁パネル30の対向面(例えば上端面)又は壁つなぎ用治具40と密着する。これにより、外壁パネル30間の隙間を閉塞して防水性を担保する。
防水シール材34の材料は、防水性を確保することができれば上述した材料に限定されない。例えば、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリスチレンであってもよい。
続いて、壁つなぎ用治具40について図2から図7を参照しながら説明する。本実施形態の壁つなぎ用治具40は、取付け用ボルトB(壁つなぎ部材10の先端)を、外壁パネル30に対して接続するための接続用金具である。具体的には、図2及び図3に示すように、壁つなぎ用治具40は、外壁パネル30の縁部に配置されたフレーム32の上面に重なるように固定されるともに、屋外側から挿入された取付け用ボルトBと連結される。
図4(a)に示すように、壁つなぎ用治具40は、基部41と連結部42とにより断面がL字状に形成されており、取付け用ボルトBを介して連結部42に印加される外力に対して十分な強度を確保するために必要な板厚及び幅寸法を有している。具体的には、壁つなぎ用治具40は、フレーム32の上面に接合する下面(配置面)41cを有する基部41と、外壁パネル30のパネル面に向けて延びるように基部41に連続して設けられ、取付け用ボルトB(壁つなぎ部材10の先端)と連結する連結部42とを備える。
基部41には挿通孔41aが形成されているとともに、フレーム32の上面には締結用ボルト孔33が形成されている。そして締結用ボルト43(締結部材)を挿通孔41a及び締結用ボルト孔33に挿通することによって基部41はフレーム32の上面と接合するように固定される(図5、及び図6参照)。
また、図4(a)及び図4(a)のA-A線断面図である図4(b)に示すように、基部41は、台形形状の断面形状を有している。すなわち基部41は、外壁パネル130に対して固定される下面(配置面)41cと、下面41cと対向し、下面41cよりも狭い幅寸法を有する上面41bと、上面41bと下面41cとを結び、基部41の厚みが漸次的に薄くなるように傾斜した側面41d、41dとを有している。ここで、上面41b及び側面41dは、図7に示すように、防水シール材34と面接触することで防水効果を発揮する接触面として機能する。
上述したように、防水シール材34は、上階の外壁パネル30Aの下端に接着固定された状態で、下階の外壁パネル30Bと隣接して配置される。そして、柔軟性を有する防水シール材34は、壁つなぎ用治具40の上面41b及び側面41dの形状に追従するように変形し、上面41b及び傾斜した側面41dと面接触して確実に密着する。すなわち、上階の外壁パネル30Aと下階の外壁パネル30Bとの間は、壁つなぎ用治具40の側面41dに形成された傾斜面にしたがって漸次的に厚みが変化しており、防水シール材34は、防水シール材34に対向する壁つなぎ用治具40及び下階の外壁パネル30Bの形状に確実に追従して変形し、上階の外壁パネル30Aと下階の外壁パネル30Bとの間に隙間が生じることなく、十分な防水性を担保することが可能となる。
側面41d、41dが、上面41bと下面41cとに直交して上面41bと下面41cとを結ぶ場合(換言すると、上面41bの幅寸法と下面41cの幅寸法が等しい場合)、防水シール材34は、基部41の縁部において、基部41の厚さ寸法に対応する段差に十分に追従することが難しく、防水シール材34と下階の外壁パネル30Bとの間の密着性にばらつきが生じるか、又は防水シール材34と下階の外壁パネル30Bとの間に隙間が形成されてしまう虞があった。
すなわち、基部41の側面41dの下面41c側に隙間が形成された場合、何らかの原因で下階の外壁パネル30Bの上端面まで到達した液滴等が、上述した隙間から外壁パネル30の内部に侵入する虞があった。
したがって、基部41は、側面41d、41dのうち、特に下面41c側において、防水シール材34と面接触して確実に密着する形状を有する必要があり、基部41の側面41dは、勾配を有する形状であって、少なくとも下面41c側における基部41の厚み(L2)が上面41b側の厚み(L1)よりも薄くなるように形成され、防水シール材34と下面41c側の側面41dとが面接触するように構成されている。
ここで、コーキング材等を充填することによって防水シール材34と下階の外壁パネル30Bとの間に生じた隙間を閉塞することも可能であるが、作業工程が増加する。また、段差に形成される隙間を閉塞するために、傾斜した形状を有するシール部材を配設することも可能であるが、部材点数の増加を招く。本実施形態の壁つなぎ用治具40によれば、作業工数や部品点数を増加させることなく、十分な防水性を確保することが可能となる。
図4(b)に戻り、基部41の側面41dは、下面41cと側面41dとのなす角aが45度となるように、基部41に対して切削加工を行うことによって形成されている。角aが45度より大きい場合には、防水シール材34が、基部41によって生じる段差に追従することができず、防水シール材34と下階の外壁パネル30Bとの間に隙間が形成されてしまう虞がある。また、角aが30度より小さい場合には、基部41に対する切削加工により、基部41の板厚が薄くなる箇所が生じるため、壁つなぎ用治具40の強度が低下し、壁つなぎ部材10を介して仮設足場Fを安定して固定することができない虞がある。したがって角aは、30度から45度の範囲が好適である。
また、側面41d、41dは切削加工された平面形状を有し、複雑な加工を要することなく、切削加工を含めた単純な板金加工技術によって形成することができるため、作業コストの増加を抑制することができる。
本実施形態において、基部41の側面41d、41dにおける傾斜形状は、上面41bと下面41cとを結ぶ側面41dの全体に亘って形成されていることとして説明したが、防水シール材34と下階の外壁パネル30Bとの防水性を担保することができれば、上述した位置に限定されない。すなわち、少なくとも壁つなぎ用治具40の基部41と防水シール材34と接触する範囲の側面41dに形成されていればよい。
連結部42には、取付け用ボルトB(取付け部材)が挿入される連結孔42aが形成されている。連結孔42aは、その内部においてねじきりされてもよい。また、連結孔42aにあわせて取付け用ボルトBと螺合するナットを用いることもできる。
図3に示すように、連結部42と、フレーム32の屋外側に位置する張り出し部32aとの間には、第一断熱層31cが挟まれる。フレーム32に対して直接、取付け用ボルトBを締結する場合には、第一断熱層31cにボルトを通す挿通穴をあける必要があるが、壁つなぎ用治具40を用いれば、第一断熱層31cに貫通孔をあけることなく壁つなぎ部材10を固定することができる。
図4(a)に示すように、連結部42の自由端である下端には、一対の切欠き42b、42bと、一対の切欠き42b、42bに挟まれた位置に舌片42cが形成されている。図6に示すように、切欠き42bは、壁つなぎ用治具40をフレーム32に対して固定した際に連結部42とスペーサ31eとの干渉を回避する位置及び形状に形成されている。ここでスペーサ31eは、図5及び図6に示すように、面材31aと第一断熱層31cとの間に介在し、壁つなぎ用治具40の取り付け位置の近傍に配設される。
また、一対の切欠き42b、42bに挟まれる位置から舌片42cが連結部42の下方に延出している。これにより、壁つなぎ用治具40をフレーム32に対して固定した状態で壁つなぎ用治具40と外壁パネル30との間の接合面を広くすることができる。したがって壁つなぎ用治具40は、外壁パネル30に対してより堅実に固定され、仮設足場Fの安定化を図ることができる。
本実施形態の壁つなぎ用治具40は、上述したように、基部41に対して切削加工を行うことにより、側面41dを傾斜した平面形状とするため、切削加工された部分は、相対的に強度が低下する。このような強度の低下を抑制するために、壁つなぎ用治具40の板厚又は幅寸法を大きくとる必要性が生じたとしても、切欠き42b、舌片42c及び後述する図11に示す座彫り部41eを形成することによって、周囲の部材との干渉が回避されるとともに、壁つなぎ用治具40を、外壁パネル30に対して確実に固定し、仮設足場Fを安定的に支えることが可能となる。
本実施形態において、連結部42の下端に一対の切欠き42b、42bを形成することとして説明したが、壁つなぎ用治具40をフレーム32に対して固定した際にスペーサ31eと干渉することがなければ、切欠き42bを形成しなくてもよい。また、切欠き42bを一つのみ形成してもよい。
また、図3に示すように、壁つなぎ用治具40の連結部42は、基部41がフレーム32に固定されたときに、隣り合う外壁パネル30の間に形成された横目地21の奥側に配置される。これにより、外観を損ねることなく壁つなぎ部材10を外壁20に対して接続させることができる。
次に、壁つなぎ用治具40を介して仮設足場Fを外壁20に固定する手順の一例について図8(a)~図8(e)を用いて説明する。まず、図8(a)及び図8(b)に示すように、壁つなぎ用治具40が下階の外壁パネル30Bのフレーム32の上面に締結用ボルト43を用いて固定される。
そして図8(c)に示すように、上階の外壁パネル30Aが取り付けられたとき、上階の外壁パネル30Aの底面に取り付けられた防水シール材34は適切な形状に変形し、下階の外壁パネル30B及び壁つなぎ用治具40と密着した状態で面接触するため、上階の外壁パネル30Aと下階の外壁パネル30Bとの間の防水性が担保される。
続いて、図8(d)に示すように、取付け用ボルトBが、壁つなぎ用治具40の連結孔42aに差し込まれ取り付けられる。取付け用ボルトBは壁つなぎ部材10を介して仮設足場Fの支柱Fbに接続される。これにより、壁つなぎ部材10及び壁つなぎ用治具40を介して、仮設足場Fは外壁20から所定の距離に固定される。
最後に建物が完成すると、図8(e)に示すように、仮設足場Fが撤去された後、壁つなぎ用治具40から取付け用ボルトBが外される。
図9(a)及び図9(b)に本発明の壁つなぎ用治具40の変形例を示す。上述した実施形態では、壁つなぎ用治具40の基部41は、台形形状の断面形状を有することとして説明した。これに対して、本変形例に係る壁つなぎ用治具40の基部41は、図9(b)に示すように、内側に窪んだ湾曲形状を有する側面41d、41dを有している。
これにより、上述した実施形態と同様に、基部41の側面41dは、勾配を有する形状であって、少なくとも下面41c側における基部41の厚み(L2)が上面41b側の厚み(L1)よりも薄くなるように形成されているとともに、側面41d、41dと下面41cとのなす角が小さいため、防水シール材34は、側面41dの形状に追従して変形し、特に下面41c側において外壁パネル30と確実に密着する。したがって上述した実施形態と同様に、何らかの原因で下階の外壁パネル30Bの上端面まで到達した液滴等が、外壁パネル30の内部に侵入することが防止され、隣接する外壁パネル30間の防水性が担保される。
ここで側面41dの形状は、内側に窪んだ湾曲形状に限定されない。すなわち、図10に示す壁つなぎ用治具40の第二の変形例のように、側面41dが外側に膨出した湾曲形状を有していいてもよい。
この場合であっても、防水シール材34は、側面41d、41dの形状に追従して変形し、外壁パネル30及び壁つなぎ用治具40と密着する。これにより隣接する外壁パネル30間の防水性が担保されるとともに、側面41d、41dの研削加工によって壁つなぎ用治具40の強度が大きく低下してしまうことを防止することができる。
図11(a)及び図11(b)は、本発明の壁つなぎ用治具40の第三の変形例を示す。上述した実施形態では、壁つなぎ用治具40の基部41は、平坦な上面41bを有していることとして説明した。これに対して、第三の変形例に係る壁つなぎ用治具40は、基部41の上面41bであって挿通孔41aの周囲に、締結用ボルト43の頭部43aを収容可能な座彫り部41eが形成されている。座彫り部41eは、円形の底面41fと、この底面41fに連続した円筒形状の側面41gとを有し、基部41の上面41bに対して下方に窪んだ凹部を形成している。
これにより、基部41がフレーム32に対して固定される際に、締結用ボルト43の頭部43aが座彫り部41eに収容された状態で締結されるため、基部41の上面41bに対する締結用ボルト43の頭部43aの突出量が抑制される(図12参照)。つまり、壁つなぎ用治具40の板厚を大きくすることにより壁つなぎ用治具40の強度の向上を図るとともに、締結用ボルト43が隣接する外壁パネル30に干渉してしまうことを防止することができる。
本実施形態において、締結用ボルト43によって基部41をフレーム32に対して完全に固定したときに、頭部43aは基部41の上面41bに対してわずかに突出した状態となるが、座彫り加工の深さを変更することによって頭部43aを基部41の上面41bから突出しないようにしてもよい。
また本実施形態において、円形形状を有する底面41fの直径は、締結用ボルト43の頭部43aの頭径(例えば、締結用ボルト43が六角ボルトの場合、六角形の対角距離)の1.2倍以上の寸法を有している。これにより、締結用ボルト43の締め付け時に、締結用ボルト43の締め付け用工具と座彫り部41eの側面41gとの干渉が回避されるため、締結用ボルト43を座彫り部41eに収容した状態で容易に締め付けることが可能となる。
座彫り部41eの形状としては、締結用ボルト43の頭部43aを収容することができる形状であれば、上述した形状に限定されない。例えば円錐形状の傾斜面を有する凹部であってもよいし、湾曲したすり鉢形状の傾斜面を有する凹部であってもよい。すなわち、座彫り部41eの凹部形状は、締結用ボルト43の頭部43aの形状に合わせて、適宜に選択することができる。
図13に本発明の壁つなぎ用治具40の第四の変形例を示す。本変形例に係る壁つなぎ用治具40は、フレーム32の両端部のそれぞれに基部41(図13の例では二つ)を固定し、それぞれの基部41から延びる延長部46と一体に構成される長尺の連結部42が配設される。そして、長尺の連結部42には外壁パネル30の間に形成された横目地21に沿って延びる長穴44が形成される。さらに、外壁パネル30と連結部42の間には、長穴44に沿ってスライド可能なスライド部材45が設けられており、取付け用ボルトBは、スライド部材45に対して固定されるように構成されている。
壁つなぎ用治具40は、仮設足場Fの支柱Fbから外壁20に向かって延びる壁つなぎ部材10と連結することから、仮設足場Fの支柱Fbは壁つなぎ用治具40と対向する位置に設置することが望ましい。しかしながら、壁つなぎ用治具40と対向する位置に支柱Fbを設置することが困難な場合がある。本変形例に係る壁つなぎ用治具40は、支柱Fbを設置可能な位置に対向する位置までスライド部材45をスライドさせることが可能なため、支柱Fbを好適な位置に設置した後に、壁つなぎ部材10を壁つなぎ用治具40に連結することができ、仮設足場Fをより確実に安定化させることができる。
図14に本発明の壁つなぎ用治具40の第五の変形例を示す。本変形例に係る壁つなぎ用治具40は、二つの基部41がフレーム32の両端部のそれぞれに固定され、基部41とは別体として構成される細長の連結部42が基部41から延びる延長部46に亘って水平方向Hに配設される。連結部42には横目地21に沿って長穴44が形成される。さらに、外壁パネル30と連結部42の間には、長穴44に沿ってスライド可能なスライド部材45が設けられており、取付け用ボルトBは、スライド部材45に対して固定されるように構成されている。ここで連結部42は、延長部46に対して着脱可能に固定される。したがって、図15に示すように、連結部42を、上下に設けられた二つの基部41から延びる延長部46に亘って鉛直方向Eに配設してもよい。
また、図14では二つの延長部46に亘って連結部42が一つのみ配設されているが、三つ以上の延長部46に亘って二以上の連結部42を配設してもよい。仮設足場Fの支柱Fbの位置及び本数に合わせて適切な位置に配設することができる。
このように、連結部42を水平方向H又は鉛直方向Eに設置することで、仮設足場Fの支柱Fbを好適な位置に設置した後に、壁つなぎ部材10を壁つなぎ用治具40に連結することができるため、予め仮設足場Fの位置を決めた後で、仮設足場Fを確実に固定させることができる。また、建物が完成して仮設足場Fを撤去する際に、連結部42を仮設足場Fの撤去と一緒に取り外すことができる。なお、この連結部42に、長穴44が形成されるのではなく、仮設足場Fの支柱Fbの位置に合わせてボルト孔が形成され、壁つなぎ部材10の先端が取り付けられてもよい。
図16に本変形例に係る外壁パネル部材25を示す。本変形例に係る外壁パネル部材25は、複数並べて配置されることにより外壁20を構成する部材である。外壁パネル部材25は、縁部に配置されるフレーム32を備える外壁パネル30と、外壁パネル30に仮設足場Fを接続する壁つなぎ部材10を外壁パネル30に固定する壁つなぎ用治具40とを備える。壁つなぎ用治具40は、図2~7に示す壁つなぎ用治具40と同じであり、外壁パネル30の構造が異なる。外壁パネル30は、取り付けられるフレーム32の長手方向(図の矢印G方向)に沿って長穴44が形成される。フレーム32の下方に、長穴44に沿ってスライドし、壁つなぎ用治具40の基部41と連結されるスライド部材45を備える。スライド部材45に連結された壁つなぎ用治具40は、その長穴44に沿ってスライドし、壁つなぎ用治具40の位置を変更することができる。位置が変更された後、壁つなぎ用治具40はフレーム32に例えばボルト締結により固定され、仮設足場Fに接続する壁つなぎ部材10の先端が壁つなぎ用治具40の連結部42に連結される。
上述した実施形態では、主として本発明に係る壁つなぎ用治具40及び該治具を備えた外壁パネル部材25に関して説明した。ただし、上述した形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10 壁つなぎ部材
11 基端部
12 中間部
13 先端部
20 外壁
21 横目地
25 外壁パネル部材
30 外壁パネル
30A 上階の外壁パネル
30B 下階の外壁パネル
31 本体部
31a 面材
31b 通気層
31c 第一断熱層
31d 第二断熱層
31e スペーサ
32 フレーム
32a 張り出し部
33 締結用ボルト孔
34 防水シール材
40 壁つなぎ用治具
41 基部
41a 挿通孔
41b 上面
41c 下面
41d 側面
41e 座彫り部
41f 底面
41g 側面
42 連結部
42a 連結孔
42b 切欠き
42c 舌片
43 締結用ボルト(締結部材)
43a 頭部
44 長穴
45 スライド部材
46 延長部
110 壁つなぎ部材
121 横目地
130 外壁パネル
132 フレーム
134防水シール材
140壁つなぎ用治具
F 仮設足場
Fb 支柱
Ft 足場板
B 取付け用ボルト(取付け部材)

Claims (9)

  1. 複数の外壁パネルを並べて配置する外壁に、壁つなぎ部材を介して足場を固定するときに用いられる壁つなぎ用治具であって、
    前記壁つなぎ用治具は、前記複数の外壁パネル間の間隙において、防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される基部と、
    前記外壁パネルのパネル面に向けて延びるように前記基部に連続して形成され、前記壁つなぎ部材と連結する連結部と、を備え、
    前記基部は、前記防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される前記壁つなぎ用治具の配置面と前記基部の上面とを結ぶ側面の少なくとも前記配置面側の前記側面において、前記上面側よりも前記基部の厚みが薄くなるように形成され、前記複数の外壁パネル間の間隙において、前記防水シール材を備えた外壁パネルに配設された前記防水シール材と前記壁つなぎ用治具の少なくとも前記配置面側の前記側面とが面接触することを特徴とする壁つなぎ用治具。
  2. 前記側面は、平面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の壁つなぎ用治具。
  3. 前記側面は、凹状に窪んだ湾曲形状を有することを特徴とする請求項1に記載の壁つなぎ用治具。
  4. 前記側面は、凸状に膨出した湾曲形状を有することを特徴とする請求項1に記載の壁つなぎ用治具。
  5. 前記連結部の自由端側の端部には、切欠きが形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の壁つなぎ用治具。
  6. 前記基部には、前記壁つなぎ用治具を前記外壁パネルに固定する締結部材が挿通される挿通孔と、前記締結部材が前記挿通孔に挿通されたときに前記締結部材の頭部が収容される凹部と、が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の壁つなぎ用治具。
  7. 複数の外壁パネルを並べて配置する外壁に、壁つなぎ部材を介して足場を固定するときに用いられる壁つなぎ用治具であって、
    前記壁つなぎ用治具は、前記複数の外壁パネル間の間隙において、防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される複数の基部と、
    前記基部に連続して前記基部のそれぞれから垂直に延びる複数の延長部と、
    複数の前記延長部に亘って配設され、前記外壁パネルのパネル面に向けて延びる少なくとも一つの連結部と、を備え、
    前記基部は、前記防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される前記壁つなぎ用治具の配置面と前記基部の上面とを結ぶ側面の少なくとも前記配置面側の前記側面において、前記上面側よりも前記基部の厚みが薄くなるように形成され、前記複数の外壁パネル間の間隙において、前記防水シール材を備えた外壁パネルに配設された前記防水シール材と前記壁つなぎ用治具の少なくとも前記配置面側の前記側面とが面接触し、
    前記連結部は、前記複数の外壁パネルの間に形成された目地に沿って延びる長穴が形成され、前記長穴に沿ってスライドし前記壁つなぎ部材の先端と連結するスライド部材を保持することを特徴とする壁つなぎ用治具。
  8. 複数並べて配置することにより外壁を構成する外壁パネル部材であって、
    前記外壁パネル部材は、
    前記外壁パネル部材に、壁つなぎ部材を介して足場を固定するときに用いられる壁つなぎ用治具が固定された外壁パネルを有し、
    前記壁つなぎ用治具は、
    複数の前記外壁パネル部材間の間隙において、防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される基部と、
    前記外壁パネルのパネル面に向けて延びるように前記基部に連続して形成され、前記壁つなぎ部材と連結する連結部とを備え、
    前記基部は、前記防水シール材を備えた外壁パネルと対向する外壁パネルに固定される前記壁つなぎ用治具の配置面と前記基部の上面とを結ぶ側面の少なくとも前記配置面側の前記側面において、前記上面側よりも前記基部の厚みが薄くなるように形成され、前記複数の外壁パネル間の間隙において、前記防水シール材を備えた外壁パネルに配設された前記防水シール材と前記壁つなぎ用治具の少なくとも前記配置面側の前記側面とが面接触することを特徴とする外壁パネル部材。
  9. 前記外壁パネル部材の縁部に配設されるフレームには、対向するフレームの一方のフレームの面に沿って延びる長穴が形成されており、
    前記長穴に沿ってスライド可能に設けられ、前記壁つなぎ用治具の前記基部と連結して前記壁つなぎ用治具を前記長穴に沿った所望の位置で固定可能なスライド部材を備えることを特徴とする請求項8に記載の外壁パネル部材。
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