JP2022083461A - 接合電線及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】太さの異なる電線間の芯線露出部同士を所望の接合強度で接合すること。【解決手段】被覆12から剥き出しになった大径芯線露出部11aを有する大径電線10と、大径電線10よりも径が小さく、かつ、被覆22から剥き出しになった小径芯線露出部21aを有する小径電線20と、を少なくとも1本ずつ備え、大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aは、互いに溶融接合された部位である接合部1aを有し、小径芯線露出部21aは、小径電線20の軸線に対して同一平面上で折り曲げられた複数の屈曲部21bを有し、接合部1aは、大径芯線露出部11aにおける軸線に対する直交方向の中央に、小径芯線露出部21aにおける屈曲部21b又は/及び小径芯線露出部21aにおける隣り合う屈曲部21bの間の連結部21cが溶融接合されていること。【選択図】図1

Description

本発明は、接合電線及びその製造方法に関する。
接合電線とは、複数本の電線の芯線露出部同士を接合させたもののことである。例えば、従来の接合電線においては、その芯線露出部同士を超音波接合させたものが知られている。複数本の電線の芯線露出部を超音波接合させる際には、全ての芯線露出部を四方から金型で挟み込み、これらの金型で全ての芯線露出部に加圧力と超音波振動を加えながら、その芯線露出部同士を溶融接合させる。この種の接合電線については、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
特開2016-185009号公報
ところで、接合電線としては、太さの同じ芯線露出部同士を超音波接合させたものもあれば、太さの異なる芯線露出部同士を超音波接合させたものもある。また、接合電線としては、太さが極端に異なる芯線露出部同士を超音波接合させたものもある。ここで、複数本の電線の芯線露出部を超音波接合させる際には、全ての芯線露出部を四方から金型で挟み込み、これらの金型で全ての芯線露出部に加圧力と超音波振動を加えながら、その芯線露出部同士を溶融接合させる。その際、接合対象たる複数本の芯線露出部は、それぞれの金型から成る方体状の空間の中に配置され、このそれぞれの金型の壁面によって四方から挟み込まれる。このため、太さの異なる芯線露出部同士を超音波接合させる場合には、その方体状の空間の中で、それぞれの金型の壁面と大径の芯線露出部との間の隙間に小径の芯線露出部が入り込み、その小径の芯線露出部に対して加圧力と超音波振動を金型から適切に伝えられないこともあり得る。そして、その加圧力と超音波振動が適切に伝わらなかったときには、太さの異なる芯線露出部の間で所望の接合強度を確保できていない可能性がある。
そこで、本発明は、太さの異なる電線間の芯線露出部同士を所望の接合強度で接合し得ることが可能な接合電線及びその製造方法を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る接合電線は、被覆から剥き出しになった大径芯線露出部を有する大径電線と、前記大径電線よりも径が小さく、かつ、被覆から剥き出しになった小径芯線露出部を有する小径電線と、を少なくとも1本ずつ備え、前記大径芯線露出部と前記小径芯線露出部は、互いに溶融接合された部位である接合部を有し、前記小径芯線露出部は、前記小径電線の軸線に対して同一平面上で折り曲げられた複数の屈曲部を有し、前記接合部は、前記大径芯線露出部における軸線に対する直交方向の中央に、前記小径芯線露出部における前記屈曲部又は/及び前記小径芯線露出部における隣り合う前記屈曲部の間の連結部が溶融接合されていることを特徴としている。
また、上記目的を達成する為、本発明に係る接合電線の製造方法は、被覆から剥き出しになった大径芯線露出部を有する大径電線よりも径が小さく、かつ、被覆から剥き出しになった小径芯線露出部を有する小径電線を加工対象とするものであり前記小径芯線露出部に折り曲げ加工を施す芯線曲げ工程と、前記大径芯線露出部と前記小径芯線露出部を金型に配置する芯線配置工程と、前記大径芯線露出部と前記小径芯線露出部を4つの前記金型で四方から挟み込み、4つの前記金型の内の向かい合わせに配置された一対の対向配置金型で前記大径芯線露出部と前記小径芯線露出部を加圧しながら、2つの前記対向配置金型の内の1つに超音波振動を印加して、前記大径芯線露出部と前記小径芯線露出部を超音波接合させる芯線接合工程と、を有し、前記芯線配置工程では、2つの前記対向配置金型の内の何れか一方と前記大径芯線露出部との間に前記小径芯線露出部を配置し、前記芯線曲げ工程では前記小径芯線露出部を前記一方の対向配置金型と前記大径芯線露出部における前記一方の対向配置金型側の頂部との間に介在させておくことができるように、前記小径電線の軸線に対して同一平面上で折り曲げられた複数の屈曲部を前記小径芯線露出部に形成することを特徴としている。
本発明に係る接合電線の製造方法においては、大径芯線露出部と4つの金型との間の隙間に入り込むことが可能な大径芯線露出部に対する直径差の小径芯線露出部であっても、予め小径芯線露出部に屈曲部を設けておくことによって、その小径芯線露出部を芯線配置工程で一方の対向配置金型と大径芯線露出部の頂部との間に配置することができる。このため、この製造方法においては、一対の対向配置金型から大径芯線露出部と小径芯線露出部に対して、超音波接合に必要な大きさの加圧力と超音波振動を印加することができるので、その大径芯線露出部と小径芯線露出部との間を所望の接合強度で接合することができる。従って、この製造方法で作り出された接合電線は、小径芯線露出部に設けられている屈曲部によって、大径芯線露出部と小径芯線露出部との間に、所望の接合強度で接合された接合部を有することになる。
図1は、実施形態の接合電線の一例(第1接合電線)を示す平面図であり、小径芯線露出部の屈曲部が複数で且つ軸線に対して一方にオフセットされた場合を示している。 図2は、実施形態の接合電線の一例(第2接合電線)を示す平面図であり、小径芯線露出部の屈曲部が複数で且つ軸線を中心にして左右均等にオフセットされた場合を示している。 図3は、接合対象となる大径電線と小径電線を示す平面図である。 図4は、接合電線の製造装置を示すブロック図である。 図5は、芯線接合機の要部を示す平面図である。 図6は、芯線接合機の要部を示す平面図であり、4つの金型と大径芯線露出部との間にできる隙間を説明する図である。 図7は、芯線接合機の要部を示す平面図であり、大径芯線露出部と一方にオフセットされた複数の屈曲部を有する小径芯線露出部とに対する加圧状態及び超音波印加状態を表している。 図8は、図7の矢視Aの方向に見た大径電線と小径電線を示す図である。 図9は、芯線接合機の要部を示す平面図であり、大径芯線露出部と左右均等にオフセットされた複数の屈曲部を有する小径芯線露出部とに対する加圧状態及び超音波印加状態を表している。 図10は、図9の矢視Aの方向に見た大径電線と小径電線を示す図である。 図11は、変形形態の接合電線の一例を示す平面図であり、小径芯線露出部の屈曲部が複数で且つ軸線に対して一方にオフセットされた場合を示している。 図12は、芯線接合機の要部を示す平面図であり、2本の大径芯線露出部と一方にオフセットされた複数の屈曲部を有する小径芯線露出部とに対する加圧状態及び超音波印加状態を表している。 図13は、図12の矢視Aの方向に見た大径電線と小径電線を示す図である。
以下に、本発明に係る接合電線及びその製造方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る接合電線及びその製造方法の実施形態の1つを図1から図13に基づいて説明する。
図1及び図2の符号1は、本実施形態の接合電線を示す。そして、図1の符号1Aは、本実施形態の接合電線1の一例である第1接合電線を示す。また、図2の符号1Bは、本実施形態の接合電線1の一例である第2接合電線を示す。この接合電線1は、径の大きい大径電線10と、径の小さい小径電線20と、を少なくとも1本ずつ備え、これらの芯線露出部同士を接合させたものである(図1から図3)。この接合電線1においては、大径電線10を複数本備える場合、全ての大径電線10が同じ太さのものであってもよく、太さの異なる大径電線10が混在したものであってもよい。
大径電線10は、芯線11と、これを覆う被覆12と、を備える(図1から図3)。芯線11は、導電性の金属の線材から成る複数本の素線13が円柱状に束ねられて構成されている。この芯線11は、それぞれの素線13が互いの軸線方向を同じ向きに合わせて円柱状に束ねられたものであってもよく、そのそれぞれの素線13を撚り合わせた円柱状の撚り線であってもよい。また、素線13については、アルミニウムから成るもの、アルミニウム合金から成るもの、銅から成るもの、銅合金から成るもの、銅から成る線材に錫メッキを施したもの等が適用される。被覆12は、この芯線11を同心上で外周側から覆った円筒状に絶縁性の樹脂材料で成形されている。この大径電線10は、芯線11が被覆12から剥き出しになった芯線露出部(以下、「大径芯線露出部」という。)11aを有している。ここで示す大径芯線露出部11aは、大径電線10の端末に設けている。但し、大径芯線露出部11aは、大径電線10のそれぞれの端末の間(例えば、中央)に設けてもよい。
小径電線20は、大径電線10よりも径の小さい電線であり、芯線21と、これを覆う被覆22と、を備える(図1から図3)。芯線21は、導電性の金属の線材から成る複数本の素線23が円柱状に束ねられて構成されている。この芯線21は、それぞれの素線23が互いの軸線方向を同じ向きに合わせて円柱状に束ねられたものであってもよく、そのそれぞれの素線23を撚り合わせた円柱状の撚り線であってもよい。また、素線23については、アルミニウムから成るもの、アルミニウム合金から成るもの、銅から成るもの、銅合金から成るもの、銅から成る線材に錫メッキを施したもの等が適用される。被覆22は、この芯線21を同心上で外周側から覆った円筒状に絶縁性の樹脂材料で成形されている。この小径電線20は、芯線21が被覆22から剥き出しになった芯線露出部(以下、「小径芯線露出部」という。)21aを有している。ここで示す小径芯線露出部21aは、小径電線20の端末に設けている。但し、小径芯線露出部21aは、小径電線20のそれぞれの端末の間(例えば、中央)に設けてもよい。
この接合電線1において、大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aは、互いに溶融接合された部位である接合部1aを有している(図1及び図2)。この接合電線1においては、その大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aを超音波接合によって溶融接合させる。
ここで、この接合電線1についての説明の途中であるが、その超音波接合について、つまり、この接合電線1の製造方法とこの製造方法で用いられる製造装置101(図4)について説明する。
この製造方法及び製造装置101においては、図5に示す4つの金型(第1から第4の金型111A-111D)で囲われた空間内の大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aに対して加圧力と超音波振動を加えながら、その大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aを溶融接合させる。よって、この製造方法は、その大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aを超音波接合させる芯線接合工程を有する。
この芯線接合工程では、大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aを4つの金型で四方から挟み込み、その4つの金型の内の向かい合わせに配置された一対の対向配置金型(第1金型111A、第2金型111B)で大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aを加圧しながら、その2つの対向配置金型の内の1つ(第1金型111A)に超音波振動を印加させる。この芯線接合工程は、製造装置101の芯線接合機110を用いて行う(図4)。
芯線接合機110は、その4つの金型(第1から第4の金型111A-111D)を備えている(図5)。
この第1から第4の金型111A-111Dは、大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aをそれぞれの外周側から挟み込むものであり、これらを四方から挟み込んだ状態で、それぞれの挟み込み方向に対する直交方向に大径芯線露出部11aの軸線が向くようにしている。また、この第1から第4の金型111A-111Dは、大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aを挟み込む側の壁面(以下、「挟持面」という。)が平面であり、その4つの挟持面で囲われた空間が方体状を成すように形成されている。
この芯線接合機110においては、第1金型111Aを下型として配置し、この第1金型111Aに対して間隔を空けて対向配置させることが可能な上型として第2金型111Bを設けている。
この芯線接合機110においては、第1金型111Aに対して、超音波発振器112からの超音波振動を印加させる(図5)。その超音波振動の振動方向は、大径芯線露出部11aの軸線方向とする。但し、この超音波振動の振動方向は、その軸線方向に対する直交方向の内、第1金型111Aの挟持面の面方向に沿う方向であってもよい。
また、この芯線接合機110においては、第2金型111Bを第1金型111Aに対して下降させていくことによって、その第1金型111Aと第2金型111Bとの間で大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aに加圧力を印加させる。そこで、この芯線接合機110には、第2金型111Bを第1金型111Aに対して上下動させるべく、電動機等の駆動源と、この駆動源の動力を第2金型111Bに伝える動力伝達機構と、を備える加圧機113が設けられている(図5)。ここで示す加圧機113は、第2金型111Bを第1金型111Aに対する対向配置位置で上下動させるだけでなく、その対向配置位置から外れた位置へと退避させたりすることもできるように構成されている。
更に、この芯線接合機110においては、第1金型111Aと第2金型111Bの挟み込み方向(上下方向)に対する直交方向(左右方向)で大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aを挟み込むべく、第3金型111Cと第4金型111Dとが互いに間隔を空けて対向配置されている。その第3金型111Cと第4金型111Dは、相互間の間隔を拡げたり狭めたりできるように構成されており、その間隔を狭めて、大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aを挟み込む。
この芯線接合機110は、その動作が制御装置151によって制御される(図4)。
また、この製造方法は、芯線接合工程の実施前に行われる工程であり、大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aを金型に配置する芯線配置工程を有する。例えば、この芯線配置工程の実施時には、第2金型111Bが第1金型111Aに対する対向配置位置から外れた位置に配置されている。よって、この芯線配置工程では、第1金型111Aと第3金型111Cと第4金型111Dとで囲まれた空間内に大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aとが配置される。
具体的に、この芯線配置工程では、2つの対向配置金型(第1金型111A、第2金型111B)の内の何れか一方と大径芯線露出部11aとの間に小径芯線露出部21aを配置する。例えば、この芯線配置工程では、第2金型111Bと大径芯線露出部11aとの間に小径芯線露出部21aを配置したことで、大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aとの間の接合強度を確保できない場合、超音波振動の加振源に近い第1金型111Aと大径芯線露出部11aとの間に小径芯線露出部21aを配置すればよい。また、例えば、この芯線配置工程では、小径電線20の素線23がアルミニウム又はアルミニウム合金から成る場合、第2金型111Bと大径芯線露出部11aとの間に小径芯線露出部21aを配置したことで、その素線23の表面の酸化皮膜が破壊され難いのであれば、超音波振動の加振源に近い第1金型111Aと大径芯線露出部11aとの間に小径芯線露出部21aを配置すればよい。この例示では、第1金型111Aと大径芯線露出部11aとの間に小径芯線露出部21aを配置している(図5)。
この芯線配置工程は、作業者の手で実施されるものであってもよく、製造装置101の芯線配置機120(図4)を用いて行ってもよい。その芯線配置機120とは、例えば、アームで大径電線10と小径電線20を順次掴んで1本ずつ金型に配置していくものであってもよく、アームで接合対象の全ての大径電線10と小径電線20を配置順に並べて金型に配置するものであってもよい。この芯線配置機120は、その動作が制御装置151によって制御される(図4)
ところで、この製造方法及び製造装置101においては、大径芯線露出部11aが4つの金型(第1から第4の金型111A-111D)に四方から挟み込まれると、その大径芯線露出部11aと4つの金型との間に隙間Gができる(図6)。このため、この製造方法及び製造装置101においては、大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aの太さに大きな差がある場合、大径電線10と小径電線20が軸線方向を合わせて一対の対向配置金型(第1金型111A、第2金型111B)の加圧方向に並べられた基本位置(図5)に対して、小径芯線露出部21aが対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)の挟持面に沿って位置ずれすることで、その挟持面に沿って位置ずれした小径芯線露出部21aが隙間Gに入り込んでしまう可能性がある(図6)。例えば、その4つの金型の内方の空間内では、1本の大径芯線露出部11aが4つの金型で四方から挟み込まれると、その四隅に隙間Gが形成される。そして、この製造方法及び製造装置101においては、その隙間Gに小径芯線露出部21aが入り込むと、その小径芯線露出部21aに対して加圧力と超音波振動を金型から適切に伝えられないこともあり得る。
そこで、この製造方法及び製造装置101は、そのような隙間Gに入り込むことが可能な大径芯線露出部11aに対する直径差の小径芯線露出部21aを接合対象とし、その小径芯線露出部21aが基本位置に対して一方の対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)の挟持面に沿って位置ずれしたとしても、この小径芯線露出部21aに対して加圧力と超音波振動を金型(一対の対向配置金型)から適切に伝えることができるように構成する。このために、この製造方法においては、その小径芯線露出部21aに予め折り曲げ加工を施しておき、芯線配置工程で小径芯線露出部21aが基本位置から隙間G側に位置ずれしたとしても、その小径芯線露出部21aが部分的にでも一方の対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)と大径芯線露出部11aにおける一方の対向配置金型側の頂部11a(図5)との間に配置されるようにする。つまり、この製造方法は、小径芯線露出部21aを予め折り曲げておくことによって、小径芯線露出部21aが基本位置に対して位置ずれしたとしても、芯線接合工程においての大径芯線露出部11aの頂部11aと小径芯線露出部21aとの間の接触点(即ち凝着点)の減少を極力抑えるものである。この製造方法は、小径電線20を加工対象とするものであり、小径芯線露出部21aに折り曲げ加工を施す芯線曲げ工程を有している。
この芯線曲げ工程は、先に示した4つの金型(第1から第4の金型111A-111D)の内方の隙間Gに入り込むことが可能な芯線径の小径芯線露出部21aを折り曲げ加工の対象とするものである。この芯線曲げ工程では、芯線接合工程で加圧が始まるまでに小径芯線露出部21aが一方の対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)に沿って位置ずれしたとしても、この小径芯線露出部21aを一方の対向配置金型と大径芯線露出部11aの頂部11aとの間に介在させておくことができるように、この小径芯線露出部21aに折り曲げ加工を施す。
この芯線曲げ工程では、芯線接合工程で、小径芯線露出部21aが一方の対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)と大径芯線露出部11aの頂部11aとの間に介在されるように、小径電線20の軸線に対して同一平面上で折り曲げられた複数の屈曲部21bを小径芯線露出部21aに形成する(図1及び図2)。これにより、接合電線1においては、小径電線20の軸線に対して同一平面上で折り曲げられた複数の屈曲部21bを小径芯線露出部21aが有することになる。そして、この接合電線1の接合部1aにおいては、大径芯線露出部11aにおける軸線に対する直交方向の中央(つまり、超音波接合前に頂部11aが存在していた部分)に、小径芯線露出部21aが溶融接合(超音波接合)される。従って、芯線接合工程では、超音波接合に必要な大きさの加圧力と超音波振動を大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aに印加することができるので、その大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aとの間が所望の接合強度で接合された接合部1aを有する接合電線1を作り出すことができる。
具体的に、この芯線曲げ工程では、小径芯線露出部21aにおける屈曲部21b又は/及び小径芯線露出部21aにおける隣り合う屈曲部21bの間の連結部21c(図1及び図2)を一方の対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)と大径芯線露出部11aの頂部11aとの間に介在させるように、小径芯線露出部21aに折り曲げ加工を施す。これにより、接合電線1の接合部1aにおいては、大径芯線露出部11aにおける軸線に対する直交方向の中央に、小径芯線露出部21aにおける屈曲部21b又は/及び連結部21cが溶融接合(超音波接合)される。この接合部1aにおいて、小径芯線露出部21aは、複数の屈曲部21bが先の同一平面上で折り曲げられた状態のまま大径芯線露出部11aに溶融接合(超音波接合)されている。よって、この接合部1aにおいては、その平面に対する直交方向に小径芯線露出部21aを見たときに、大径芯線露出部11aにおける軸線に対する直交方向の中央に、小径芯線露出部21aにおける屈曲部21b又は/及び連結部21cが溶融接合(超音波接合)されている。例えば、芯線曲げ工程では、山部と谷部とが交互に連なる山谷状に小径芯線露出部21aが折り曲げられる。よって、大径芯線露出部11aにおける軸線に対する直交方向の中央には、その山谷状に折り曲げられた小径芯線露出部21aの屈曲部21b又は/及び連結部21cが溶融接合(超音波接合)される。
図1に示す第1接合電線1Aは、同一平面上で折り曲げた複数の屈曲部21bが小径芯線露出部21aに形成されたものである。そして、この第1接合電線1Aは、その全ての屈曲部21bを小径電線20の中心軸に対して径方向にオフセットさせたものである(図1、図7及び図8)。例えば、芯線曲げ工程では、小径電線20の中心軸寄りに配置された屈曲部21bとその中心軸に対する直交方向(径方向)にオフセットさせた屈曲部21bとに振り分けられるように、小径芯線露出部21aに対して折り曲げ加工を施す。この小径芯線露出部21aには、根元側(被覆22側)に設けられ且つ接合部1aに向けて折り曲げられた屈曲部21bと、その屈曲部21bの先で折り曲げられた少なくとも1つの屈曲部21bと、隣り合う屈曲部21bの間の連結部21cと、が形成される。更に、ここで示す小径芯線露出部21aは、小径電線20の端末に設けられているので、先端側の屈曲部21bと先端とを繋ぐ先端部21dも形成される。
ここで示す小径芯線露出部21aにおいては、山部と谷部とが交互に連なる複数の屈曲部21bが略均等の振幅で形成されている(図1)。この例示では、3つの屈曲部21bと2つの連結部21cと1つの先端部21dとが小径芯線露出部21aに形成されている。そして、ここで示す小径芯線露出部21aにおいては、その振幅が大径芯線露出部11aの芯線径と同等の大きさとなるように、芯線曲げ工程で折り曲げ加工が施されている(図1)。このため、この小径芯線露出部21aは、芯線接合工程で基本位置から一方の対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)の挟持面に沿って隙間G側に位置ずれしたとしても、例えば、他方の対向配置金型(第3金型111Cと第4金型111D)の間隔を狭めていくことによって、小径電線20の中心軸寄りの屈曲部21bの頂点又は小径電線20の中心軸に対して径方向にオフセットさせた屈曲部21bの頂点が他方の対向配置金型(第3金型111C又は第4金型111D)の挟持面に押されながら、基本位置側に戻されていく。よって、この小径芯線露出部21aは、芯線接合工程で大径芯線露出部11aが第3金型111Cと第4金型111Dのそれぞれの挟持面によって挟み込まれたときに、そのそれぞれの挟持面で挟み込まれることになるので、連結部21cと先端部21dとが一方の対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)と大径芯線露出部11aの頂部11aとの間に配置される(図7及び図8)。従って、第1接合電線1Aにおいては、その芯線接合工程を経ることによって、大径芯線露出部11aにおける軸線に対する直交方向(径方向)の中央に、山谷状に折り曲げられた小径芯線露出部21aの連結部21cと先端部21dとが溶融接合(超音波接合)される。そして、この第1接合電線1Aにおいては、その芯線接合工程を経ることによって、大径芯線露出部11aにおける軸線に対する直交方向(径方向)の両端に、その小径芯線露出部21aの屈曲部21bと先端部21dにおける端末とが溶融接合(超音波接合)される。
また、図2に示す第2接合電線1Bは、第1接合電線1Aと同じように、同一平面上で折り曲げた複数の屈曲部21bが小径芯線露出部21aに形成されたものである。そして、この第2接合電線1Bは、その全ての屈曲部21bを小径電線20の中心軸に対して径方向で一方側と他方側に振り分けてオフセットさせたものである(図2、図9及び図10)。例えば、芯線曲げ工程では、小径電線20の中心軸に対して、径方向における一方に配置された屈曲部21bと径方向における他方に配置された屈曲部21bとに振り分けられるように、小径芯線露出部21aに対して折り曲げ加工を施す。この小径芯線露出部21aには、根元側(被覆22側)に設けられ且つ接合部1aに向けて折り曲げられた屈曲部21bと、その屈曲部21bの先で折り曲げられた少なくとも1つの屈曲部21bと、隣り合う屈曲部21bの間の連結部21cと、先端部21dと、が形成される。
ここで示す小径芯線露出部21aにおいては、第1接合電線1Aのときと同じように、山部と谷部とが交互に連なる複数の屈曲部21bが略均等の振幅で形成されている(図2)。この例示では、3つの屈曲部21bと2つの連結部21cと1つの先端部21dとが小径芯線露出部21aに形成されている。そして、ここで示す小径芯線露出部21aにおいては、第1接合電線1Aのときと同じように、その振幅が大径芯線露出部11aの芯線径と同等の大きさとなるように、芯線曲げ工程で折り曲げ加工が施されている(図2)。このため、この小径芯線露出部21aは、芯線接合工程で基本位置から一方の対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)の挟持面に沿って隙間G側に位置ずれしたとしても、例えば、他方の対向配置金型(第3金型111Cと第4金型111D)の間隔を狭めていくことによって、一方に振り分けた屈曲部21bの頂点又は他方に振り分けた屈曲部21bの頂点が他方の対向配置金型(第3金型111C又は第4金型111D)の挟持面に押されながら、基本位置側に戻されていく。よって、この小径芯線露出部21aは、芯線接合工程で大径芯線露出部11aが第3金型111Cと第4金型111Dのそれぞれの挟持面によって挟み込まれたときに、そのそれぞれの挟持面で挟み込まれることになるので、連結部21cと先端部21dとが一方の対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)と大径芯線露出部11aの頂部11aとの間に配置される(図9及び図10)。従って、第2接合電線1Bにおいては、その芯線接合工程を経ることによって、大径芯線露出部11aにおける軸線に対する直交方向(径方向)の中央に、山谷状に折り曲げられた小径芯線露出部21aの連結部21cと先端部21dとが溶融接合(超音波接合)される。そして、この第2接合電線1Bにおいては、その芯線接合工程を経ることによって、大径芯線露出部11aにおける軸線に対する直交方向(径方向)の両端に、その小径芯線露出部21aの屈曲部21bと先端部21dにおける端末とが溶融接合(超音波接合)される。
ここで、芯線曲げ工程は、作業者が治具等を使って実施するものであってもよく、製造装置101の芯線曲げ機130を用いて行ってもよい。その芯線曲げ機130としては、例えば、所望の小径芯線露出部21aの曲げ形状に形取られた溝部を有する金型に小径電線20を配置して、その溝部の中で小径芯線露出部21aに折り曲げ加工を施すもの、把持部で小径芯線露出部21aを局部的につまんで折り曲げ加工を施すものなどが考えられる。この芯線曲げ機130は、その動作が制御装置152によって制御される(図4)。
以上示したように、この製造方法及び製造装置101においては、大径芯線露出部11aと4つの金型(第1から第4の金型111A-111D)との間の隙間Gに入り込むことが可能な大径芯線露出部11aに対する直径差の小径芯線露出部21aであっても、予め小径芯線露出部21aに屈曲部21bを設けておくことによって、この小径芯線露出部21aを一方の対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)と大径芯線露出部11aの頂部11aとの間に配置することができる。このため、この製造方法及び製造装置101においては、一対の対向配置金型(第1金型111A、第2金型111B)から大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aに対して、超音波接合に必要な大きさの加圧力と超音波振動を印加することができるので、その大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aとの間を所望の接合強度で接合することができる。従って、この製造方法及び製造装置101で作り出された接合電線1は、小径芯線露出部21aに設けられている屈曲部21bによって、大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aとの間に所望の接合強度で接合された接合部1aを有することになる。
ところで、この例示の芯線配置工程では、超音波振動の加振源(超音波発振機112)に近い第1金型111Aと大径芯線露出部11aにおける第1金型111A側の頂部11a1との間に小径芯線露出部21aを配置している(図5)。このため、この製造方法及び製造装置101においては、その超音波振動を第1金型111Aから小径芯線露出部21aに直接伝え、高い振動エネルギで小径芯線露出部21aを大径芯線露出部11aに溶融接合させることができる。
一方、この製造方法及び製造装置101においては、図示を省略するが、加圧機113側の第2金型111Bと大径芯線露出部11aにおける第2金型111B側の頂部11a1との間に小径芯線露出部21aを配置したとしても、その小径芯線露出部21aを大径芯線露出部11aに溶融接合させることができる。つまり、この製造方法及び製造装置101においては、そのような小径芯線露出部21aの配置を採ることで、超音波振動が大径芯線露出部11aを介して小径芯線露出部21aに伝えられるので、第1金型111A側に小径芯線露出部21aを配置した場合と比較して、小径芯線露出部21aに伝わる振動エネルギが低くなる。しかしながら、この製造方法及び製造装置101においては、予め小径芯線露出部21aに屈曲部21bを設けておくことによって、芯線接合工程で大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aとの間の接触箇所を従来よりも増やすことができるので、それぞれの接触箇所で小径芯線露出部21aに伝わってきた振動エネルギを効率的に利用して、小径芯線露出部21aを大径芯線露出部11aに溶融接合させることができる。このことから、芯線曲げ工程では、後の芯線配置工程で加圧機113側の第2金型111Bと大径芯線露出部11aの頂部11a1との間に小径芯線露出部21aを配置する場合、大径芯線露出部11aとの接触箇所が多くなるように、複数の屈曲部21bを小径芯線露出部21aに形成しておくことが望ましい。
ここで、以下においては、その接合電線1の変形形態の1つである接合電線2についての説明を行う(図11)。この接合電線2は、2本の大径電線10の大径芯線露出部11aと1本の小径電線20の小径芯線露出部21aを超音波接合させた接合部2aを有するものである。ここでは、先の2つの小径芯線露出部21aの例示の内、小径電線20の軸線寄りの屈曲部21bと小径電線20の軸線からオフセットさせた屈曲部21bとを有するものを示している。
この接合電線2を作り出すための芯線配置工程では、例えば、一対の対向配置金型(第1金型111A、第2金型111B)の加圧方向に2本の大径電線10の大径芯線露出部11aを並べて配置し、かつ、一方の対向配置金型(第1金型111A又は第2金型111B)と大径芯線露出部群(2本の大径芯線露出部11a)との間に小径芯線露出部21aを配置する(図12及び図13)。ここでは、第1金型111Aと大径芯線露出部群における第1金型111A側の大径芯線露出部11aの頂部11aとの間に、複数の屈曲部21bが形成された小径芯線露出部21aを配置している。そして、その後の芯線接合工程では、一対の対向配置金型(第1金型111A、第2金型111B)で2本の大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aを加圧しながら、一方の対向配置金型(第1金型111A)から超音波振動を印加して、2本の大径芯線露出部11aの間及び一方の大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aとの間を超音波接合させる。この製造方法及び製造装置101で作り出された接合電線2は、先の例示と同じように、小径芯線露出部21aに設けられている屈曲部21bによって、大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aとの間に所望の接合強度で接合された接合部2aを有することになる。
ここで、この例示の芯線配置工程では、超音波振動の加振源(超音波発振機112)に近い第1金型111Aと大径芯線露出部群における第1金型111A側の大径芯線露出部11aの頂部11a1との間に小径芯線露出部21aを配置している(図12)。このため、この製造方法及び製造装置101においては、先の説明と同じように、その超音波振動を第1金型111Aから小径芯線露出部21aに直接伝え、高い振動エネルギで小径芯線露出部21aを大径芯線露出部群における第1金型111A側の大径芯線露出部11aに溶融接合させることができる。
一方、この製造方法及び製造装置101においては、図示を省略するが、加圧機113側の第2金型111Bと大径芯線露出部群における第2金型111B側の大径芯線露出部11aの頂部11a1との間に小径芯線露出部21aを配置したとしても、その小径芯線露出部21aを大径芯線露出部11aに溶融接合させることができる。更に、この製造方法及び製造装置101においては、図示を省略するが、大径芯線露出部群における2本の大径芯線露出部11aの間に小径芯線露出部21aを配置したとしても、その小径芯線露出部21aをその2本の大径芯線露出部11aに溶融接合させることができる。つまり、この製造方法及び製造装置101においては、先の説明と同じように、これらのような小径芯線露出部21aの配置を採ることで、超音波振動が1本又は2本の大径芯線露出部11aを介して小径芯線露出部21aに伝えられるので、第1金型111A側に小径芯線露出部21aを配置した場合と比較して、小径芯線露出部21aに伝わる振動エネルギが低くなる。しかしながら、この製造方法及び製造装置101においては、先の説明と同じように、予め小径芯線露出部21aに屈曲部21bを設けておくことによって、芯線接合工程で1本又は2本の大径芯線露出部11aと小径芯線露出部21aとの間の接触箇所を従来よりも増やすことができるので、それぞれの接触箇所で小径芯線露出部21aに伝わってきた振動エネルギを効率的に利用して、小径芯線露出部21aを1本又は2本の大径芯線露出部11aに溶融接合させることができる。よって、この場合においても、芯線曲げ工程では、大径芯線露出部11aとの接触箇所が多くなるように、複数の屈曲部21bを小径芯線露出部21aに形成しておくことが望ましい。
1,2 接合電線
1A 第1接合電線
1B 第2接合電線
1a,2a 接合部
10 大径電線
11 芯線
11a 大径芯線露出部
11a 頂部
12 被覆
20 小径電線
21 芯線
21a 小径芯線露出部
21b 屈曲部
21c 連結部
22 被覆
101 製造装置
111A 第1金型(対向配置金型)
111B 第2金型(対向配置金型)
111C 第3金型
111D 第4金型
G 隙間

Claims (5)

  1. 被覆から剥き出しになった大径芯線露出部を有する大径電線と、
    前記大径電線よりも径が小さく、かつ、被覆から剥き出しになった小径芯線露出部を有する小径電線と、
    を少なくとも1本ずつ備え、
    前記大径芯線露出部と前記小径芯線露出部は、互いに溶融接合された部位である接合部を有し、
    前記小径芯線露出部は、前記小径電線の軸線に対して同一平面上で折り曲げられた複数の屈曲部を有し、
    前記接合部は、前記大径芯線露出部における軸線に対する直交方向の中央に、前記小径芯線露出部における前記屈曲部又は/及び前記小径芯線露出部における隣り合う前記屈曲部の間の連結部が溶融接合されていることを特徴とした接合電線。
  2. 前記小径芯線露出部は、山部と谷部とが交互に連なる山谷状に折り曲げられていることを特徴とした請求項1に記載の接合電線。
  3. 被覆から剥き出しになった大径芯線露出部を有する大径電線よりも径が小さく、かつ、被覆から剥き出しになった小径芯線露出部を有する小径電線を加工対象とするものであり前記小径芯線露出部に折り曲げ加工を施す芯線曲げ工程と、
    前記大径芯線露出部と前記小径芯線露出部を金型に配置する芯線配置工程と、
    前記大径芯線露出部と前記小径芯線露出部を4つの前記金型で四方から挟み込み、4つの前記金型の内の向かい合わせに配置された一対の対向配置金型で前記大径芯線露出部と前記小径芯線露出部を加圧しながら、2つの前記対向配置金型の内の1つに超音波振動を印加して、前記大径芯線露出部と前記小径芯線露出部を超音波接合させる芯線接合工程と、
    を有し、
    前記芯線配置工程では、2つの前記対向配置金型の内の何れか一方と前記大径芯線露出部との間に前記小径芯線露出部を配置し、
    前記芯線曲げ工程では前記小径芯線露出部を前記一方の対向配置金型と前記大径芯線露出部における前記一方の対向配置金型側の頂部との間に介在させておくことができるように、前記小径電線の軸線に対して同一平面上で折り曲げられた複数の屈曲部を前記小径芯線露出部に形成することを特徴とした接合電線の製造方法。
  4. 前記芯線曲げ工程では、前記小径芯線露出部における前記屈曲部又は/及び前記小径芯線露出部における隣り合う前記屈曲部の間の連結部を前記一方の対向配置金型と前記大径芯線露出部の前記頂部との間に介在させるように、前記小径芯線露出部に折り曲げ加工を施すことを特徴とした請求項3に記載の接合電線の製造方法。
  5. 前記芯線曲げ工程は、4つの前記金型に四方から挟み込まれた前記大径芯線露出部と4つの前記金型との間にできる隙間に入り込むことが可能な芯線径の前記小径芯線露出部を折り曲げ加工の対象とすることを特徴とした請求項3又は4に記載の接合電線の製造方法。
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