JP2022081385A - 駆動装置 - Google Patents

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勇樹 石川
Yuki Ishikawa
均志 黒柳
Hitoshi Kuroyanagi
直大 和田
Naohiro Wada
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Abstract

【課題】駆動装置をより小型化する。【解決手段】駆動装置1のハウジング5は、筒状の筒部511と、側板部512と、板部513と、周壁部514と、を有する。筒部511は、第1方向に延びて、モータ2を収容する。側板部512は、第1方向と交差する板状であって、筒部511の第1方向の一方側の端部に配置される。板部513は、第1方向と垂直な第2方向の一方に沿って筒部511から広がる。周壁部514は、第1方向及び第2方向と垂直な第3方向から見て、インバータユニットを収容するインバータ収容部63を囲み、板部513と繋がる。ポンプ4及びオイルクーラ8はそれぞれ、周壁部514の第2方向の一方側の端部と、板部513の第3方向の他方側端部と、側板部512の第1方向の他方側の端部と、のうちのいずれかに配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、駆動装置に関する。
従来、車両などに搭載される電動機は、冷却したオイルなどの冷媒の供給により冷却される。たとえば、冷媒は、電動機の外部に配置されたポンプから供給される(特開2016-073163号公報参照)。
特開2016-073163号公報
従来技術においてはポンプの配置によって駆動装置が大型化し、車内に配置し難くなる虞がある。
本発明は、駆動装置をより小型化することを目的とする。
本発明の例示的な駆動装置は、モータと、インバータユニットと、ハウジングと、ポンプと、オイルクーラと、を備える。前記モータは、モータシャフトを有するロータと、ステータと、を有する。前記モータシャフトは、第1方向に沿って延びる回転軸を中心として、回転可能である。前記ステータは、前記ロータよりも径方向外方に配置される。前記インバータユニットは、前記モータに駆動電力を供給する。前記ハウジングは、前記モータ及び前記インバータユニットを収容する。前記ポンプは、前記ハウジング内に収容されるオイルを前記モータに供給する。前記オイルクーラは、前記オイルを冷却する。前記ハウジングは、インバータ収容部と、筒状の筒部と、側板部と、板部と、周壁部と、を有する。前記インバータ収容部は、前記インバータユニットを収容する。前記筒部は、前記第1方向に延びて、前記モータを収容する。前記側板部は、前記第1方向と交差する板状であって、前記筒部の前記第1方向の一方側の端部に配置される。前記板部は、前記第1方向と垂直な第2方向の一方に沿って前記筒部から広がる。前記周壁部は、前記第1方向及び前記第2方向と垂直な第3方向から見て前記インバータ収容部を囲み、前記板部と繋がる。前記ポンプ及び前記オイルクーラはそれぞれ、前記周壁部の前記第2方向の一方側の端部と、前記板部の前記第3方向の他方側端部と、前記側板部の前記第1方向の他方側の端部と、のうちのいずれかに配置される。
本発明の例示的な開示によれば、駆動装置をより小型化することができる。
図1は、Z軸方向から見た駆動装置の概略的な構成図である。 図2は、X軸方向から見た駆動装置の概略的な構成図である。 図3は、Y軸方向から見た駆動装置の概略的な構成図である。 図4は、駆動装置の斜視図である。 図5は、ロータコアの構成例を示す斜視図である。 図6は、+Z方向から-Z方向を見たインバータ収容部の上面図である。 図7は、ハウジングの分解斜視図である。 図8は、駆動装置を有する車両の一例を示す概略図である。 図9は、第1変形例に係る駆動装置の一例を示す斜視図である。 図10は、Y軸方向から見た第1変形例に係る第1油路から第3油路の配置例を示す概略的な構成図である。 図11は、第2変形例に係る駆動装置の第1構成例を示す斜視図である。 図12は、第2変形例におけるポンプ及びオイルクーラの配置例を示す平面図である。 図13は、Z軸方向から見た第2変形例に係る第1油路から第3油路の配置例を示す概略的な構成図である。 図14は、Y軸方向から見た第2変形例に係る駆動装置の概略的な構成図である。 図15は、第2変形例におけるポンプ及びオイルクーラの他の配置例を示す平面図である。 図16は、第2変形例に係る駆動装置の第2構成例を示す斜視図である。 図17は、第3変形例に係る駆動装置の第1構成例を示す斜視図である。 図18は、第3変形例におけるポンプ及びオイルクーラの配置例を示す平面図である。 図19は、Z軸方向から見た第3変形例に係る第1油路から第3油路の配置例を示す概略的な構成図である。 図20は、Y軸方向から見た第3変形例に係る駆動装置の概略的な構成図である。 図21は、第3変形例に係る駆動装置の第2構成例を示す斜視図である。 図22は、第3変形例に係る駆動装置の第3構成例を示す斜視図である。 図23は、第3変形例に係る駆動装置の第4構成例を示す斜視図である。 図24は、X軸方向から見た第4変形例に係る駆動装置の概略的な構成図である。
以下に図面を参照して例示的な実施形態を説明する。
以下の説明では、駆動装置1が水平な路面上に位置する車両に搭載された場合の位置関係を基に、重力方向を規定して説明する。また、図面においては、適宜、三次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、鉛直方向(すなわち上下方向)を示し、+Z方向が上方(重力方向とは向きが反対の鉛直上方)であり、-Z方向が下方(重力方向と同じ向きの鉛直下方)である。なお、以下の説明における「Z軸方向」は、本発明の「第3方向」の一例である。また、以下の説明における「+Z方向」は、本発明の「第3方向の一方」の一例であり、以下の説明における「-Z方向」は、本発明の「第3方向の他方」の一例である。
また、X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であって駆動装置1が搭載される車両200の前後方向を示す。+X方向が車両200の前方であり、-X方向が車両200の後方である。ただし、+X方向が車両200の後方となり、-X方向が車両200の前方となることもありうる。なお、以下の説明における「X軸方向」は、本発明の「第2方向」の一例である。また、以下の説明における「-X方向」は、本発明の「第2方向の一方」の一例であり、以下の説明における「+X方向」は、本発明の「第2方向の他方」の一例である。
Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向であって、車両200の幅方向(左右方向)を示し、+Y方向が車両200の左方であり、-Y方向が車両200の右方である。但し、+X方向が車両200の後方となる場合には、+Y方向が車両200の右方となり、-Y方向が車両200の左方となることもありうる。すなわち、X軸方向に関わらず、単に+Y方向が車両200の左右方向の一方側となり、-Y方向が車両200の左右方向の他方側となる。また、駆動装置1の車両200への搭載方法によっては、X軸方向が車両200の幅方向(左右方向)で、Y軸方向が車両200の前後方向になることもありうる。下記の実施形態では、Y軸方向は、たとえばモータ2の回転軸J2などと平行である。そのため、Y軸方向を単に「軸方向」と呼ぶことがある。なお、本実施形態の「Y軸方向」は、本発明の「第1方向」の一例である。また、以下の説明における「+Y方向」は、本発明の「第1方向の一方」の一例であり、以下の説明における「-Y方向」は、本発明の「第1方向の他方」の一例である。
以下の説明において特に断りのない限り、モータ2の回転軸J2などの所定の軸に平行な方向(Y軸方向)を単に「軸方向」と呼ぶことがある。また、所定の軸と直交する方向を単に「径方向」と呼び、所定の軸を中心とする周方向を「周方向」と呼ぶ。径方向のうち、軸へと近づく向きを「径方向内方」と呼び、軸から離れる向きを「径方向外方」と呼ぶ。各々の構成要素において、径方向内方における端部を「径方向内端部」と呼ぶ。さらに、外方における端部を「径方向外端部」と呼ぶ。また、各々の構成要素の側面において、径方向内方を向く側面を「径方向内方面」と呼び、径方向外方を向く側面を「径方向外方面」と呼ぶ。
各々の構成要素において、周方向における端部を「周方向端部」と呼び、周方向における周方向端部の位置を「周方向端」と呼ぶ。また、周方向一方における端部を「周方向一方端部」と呼ぶ。さらに、周方向他方における端部を「周方向他方端部」と呼ぶ。また、各々の構成要素の側面において、周方向を向く側面を「周方向側面」と呼ぶ。さらに、周方向一方を向く側面を「周方向一方側面」と呼び、周方向他方を向く側面を「周方向他方側面」と呼ぶ。
また、方位、線、及び面のうちのいずれかと他のいずれかとの位置関係において、「平行」は、両者がどこまで延長しても全く交わらない状態のみならず、実質的に平行である状態を含む。また、「垂直」及び「直交」はそれぞれ、両者が互いに90度で交わる状態のみならず、実質的に垂直である状態及び実質的に直交する状態を含む。つまり、「平行」、「垂直」及び「直交」はそれぞれ、両者の位置関係に本発明の主旨を逸脱しない程度の角度ずれがある状態を含む。
なお、これらは単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係、方向、及び名称などを限定する意図はない。
<1.実施形態>
以下、図面を基に本発明の例示的な一実施形態にかかる駆動装置1について説明する。図1から図3は、実施形態に係る駆動装置1の概念図である。図1は、Z軸方向から見た駆動装置1の概略的な構成図である。図2は、X軸方向から見た駆動装置1の概略的な構成図である。図3は、Y軸方向から見た駆動装置1の概略的な構成図である。図4は、駆動装置1の斜視図である。なお、図1から図4は、あくまで概念図であり、各部の配置及び寸法は、実際の駆動装置1と同じであるとは限らない。
駆動装置1は、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等、少なくともモータを動力源とする車両200(たとえば後述する図8参照)に搭載される。駆動装置1は、上記の車両200の動力源として使用される。
図1に示すように、駆動装置1は、モータ2と、ギヤ部3と、ポンプ4と、ハウジング5と、インバータユニット7と、オイルクーラ8と、を有する。図1に示すように、モータ2は、モータシャフト22を有する。モータシャフト22は、水平方向に延びる。ギヤ部3は、モータシャフト22の+Y方向側の端部に接続される。ハウジング5は、モータ2、ギヤ部3、及びインバータユニット7を収容する。ポンプ4は、ハウジング5内に収容されるオイルCLをモータ2に供給する。オイルクーラ8は、オイルCLを冷却する。オイルクーラ8は、本実施形態ではポンプ4からモータ2に供給されるオイルCLを冷却する。インバータユニット7は、モータ2に駆動電力を供給する。
ハウジング5の内部には、モータ2、ギヤ部3、ポンプ4、及びインバータユニット7を収容する収容空間が設けられる。この収容空間は、後述するように、モータ2を収容するモータ収容部61と、ギヤ部3を収容するギヤ収容部62と、インバータユニット7を収容するインバータ収容部63と、ポンプ4を収容するポンプ収容部64と、に区画される。なお、インバータユニット7は、後述する第4ハウジング部材54と一体的に取り付けられる。
<1-1.モータ2>
モータ2は、ハウジング5のモータ収容部61に収容される。モータ2は、ロータ21と、ステータ25と、を有する。
<1-1-1.ロータ21>
ロータ21は、バッテリー(図示省略)からステータ25に電力が供給されることで、水平方向に延びる回転軸J2を中心として回転する。ロータ21は、モータシャフト22を有する。また、ロータ21は、ロータコア23と、ロータマグネット24と、を有する。ロータコア23は、モータシャフト22の径方向外方面に固定される。
モータシャフト22は、Y軸方向に延びる回転軸J2を中心として延びる。モータシャフト22は、Y軸方向に沿って延びる回転軸J2を中心として回転可能である。モータシャフト22は、第1モータベアリング281と第2モータベアリング282とによって回転可能に支持される。第1モータベアリング281は、ハウジング5の後述する第3ハウジング部材53に保持される。第2モータベアリング282は、ハウジング5の後述する側板部512に保持される。
モータシャフト22は、筒状の中空シャフトである。モータシャフト22は、中空部220と、Y軸方向に延びるシャフト筒部221と、シャフト孔部222と、を有する。中空部220は、シャフト筒部221の内部に配置される。シャフト孔部222は、シャフト筒部221を径方向に貫通する。また、モータシャフト22は、凹部223をさらに有する。凹部223は、回転軸J2の中央部においてシャフト筒部221の内周面に配置され、この内周面から径方向外方に凹み、周方向に延びる。シャフト孔部222は、凹部223の底面に配置され、凹部223の底面から径方向外方にシャフト筒部221を貫通する。
モータシャフト22の一方端部(+Y側)には、ギヤ部3の後述する中空の伝達シャフト310が挿通されて接続される。本実施形態では、両者は、スプライン嵌合により接続される。なお、両者の接続には、雄ねじ及び雌ねじを用いたねじカップリングを採用することも可能である。或いは、両者は、溶接等の固定方法にて接合されてもよい。モータシャフト22の中空部220は、伝達シャフト310の後述する中空部310aと、第1モータベアリング281を収容する第1モータベアリング保持部531とに連通する。
ロータコア23は、Y軸方向に沿って延びる円柱体である。ロータコア23は、モータシャフト22の径方向外方面に配置される。前述の如く、ロータ21は、ロータコア23を有する。また、ロータコア23には、複数のロータマグネット24が固定される。複数のロータマグネット24は、磁極を交互にして周方向に沿って並ぶ。
また、ロータコア23は、ロータコア貫通孔230と、ロータ空間2334と、を有する。ロータコア貫通孔230は、ロータコア23をY軸方向に貫通する。ロータ空間2334は、ロータコア貫通孔230と、モータシャフト22のシャフト孔部222と、を接続する。ロータコア貫通孔230は、ロータ21を内部から冷却するオイルCLの流通経路として利用される。モータシャフト22の中空部220を流通するオイルCLは、後述するように、シャフト孔部222及びロータ空間2334を経由してロータコア貫通孔230に流入できる。
図5は、ロータコア23の構成例を示す斜視図である。ロータコア23は、第1ロータコア231と、第2ロータコア232と、中間コア233と、を有する。第1ロータコア231は、Y軸方向に延びる第1ロータコア貫通孔2310を有する。第2ロータコア232は、Y軸方向に延びる第2ロータコア貫通孔2320を有する。中間コア233は、Y軸方向において第1ロータコア231と第2ロータコア232との間に配置される。第1ロータコア231及び第2ロータコア232は、珪素鋼板を積層して形成される積層体である。中間コア233は、第1ロータコア231及び第2ロータコア232間に積層される珪素鋼板である。
中間コア233は、環状の第1環状部2331と、環状の第2環状部2332と、コア開口2333と、を有する。第1環状部2331は、モータシャフト22よりも径方向外方に配置される。第2環状部2332は、第1環状部2331の径方向外端部から径方向外方に広がる。コア開口2333は、第1環状部2331をY軸方向に貫通する。本実施形態では、コア開口2333は、第1環状部2331の径方向内端部に沿って周方向に複数配置される。
Y軸方向において、第2環状部2332の厚さは、第1環状部2331の厚さよりも厚い。そのため、ロータ空間2334は、本実施形態では、第1環状部2331と第1ロータコア231との間に配置される。但し、この例示に限定されず、ロータ空間2334は、第1環状部2331と第2ロータコア232との間に配置されてもよいし、第1環状部2331及び第1ロータコア231間と、第1環状部2331及び第2ロータコア232間の両方に配置されてもよい。つまり、ロータ空間2334は、第1環状部2331と、第1ロータコア231及び第2ロータコア232のうちの少なくとも一方との間に配置できる。
ロータコア貫通孔230は、第1ロータコア貫通孔2310と、第2ロータコア貫通孔2320と、コア開口2333と、を含む。Y軸方向から見て、コア開口2333は、第1ロータコア貫通孔2310の少なくとも一部と、第2ロータコア貫通孔2320の少なくとも一部と、に重なる。こうすれば、Y軸方向から見てコア開口2333と第1ロータコア貫通孔2310とが重なる面積と、Y軸方向から見てコア開口2333と第2ロータコア貫通孔2320とが重なる面積とを適切に調節することにより、ロータ21の回転時にロータコア貫通孔230のY軸方向の端部からステータ25のY軸方向の端部に供給されるオイルCL(図1参照)の供給量を調節することができる。たとえば、過多なオイルCLがステータ25のY軸方向の端部に供給されることを防止することで、ロータ21及びステータ25のY軸方向の端部間からロータ21の径方向外方面とステータ25の径方向内方面との間に、オイルCLが進入し難くできる。従って、両者間に進入したオイルCLの摩擦抵抗によるロータ21の回転効率の低下を抑制又は防止できる。
<1-1-2.ステータ25>
ステータ25は、ロータ21を回転駆動する。ステータ25は、ロータ21よりも径方向外方に配置され、ロータ21を径方向外方から囲む。すなわち、モータ2は、ステータ25の内側にロータ21が回転可能に配置されたインナーロータ型モータである。ステータ25は、ステータコア26と、コイル27と、ステータコア26とコイル27との間に介在するインシュレータ(図示略)とを有する。ステータ25は、ハウジング5に保持される。ステータコア26は、円環状のヨークの内周面から径方向内方に複数の磁極歯(符号省略)を有する。
磁極歯の間には、コイル線が掛けまわされる。磁極歯261に掛けまわされたコイル線は、コイル27を構成する。コイル線は、図示略のバスバーを介してインバータユニット7に接続される。コイル27は、ステータコア26のY軸方向の端面から突出するコイルエンド271を有する。コイルエンド271は、ロータ21のロータコア23の端部よりもY軸方向に突出する。
<1-2.ギヤ部3>
次に、ギヤ部3は、駆動軸Dsに伝達する。駆動軸Dsは、モータ2の駆動力を車両200の車輪を駆動する。車両200に搭載される駆動装置1は、車両200の駆動軸Dsを備える。ギヤ部3の詳細について、図面を参照して説明する。図1などに示すように、ギヤ部3は、ハウジング5のギヤ収容部62に収容される。ギヤ部3は、減速装置31と、差動装置32と、を有する。
<1-2-1.減速装置31>
減速装置31は、モータシャフト22に接続される。減速装置31は、モータ2の回転速度を減じて、モータ2から出力されるトルクを減速比に応じて増大させ、増大させたトルクを差動装置32へ伝達する。
減速装置31は、伝達シャフト310と、第1ギヤ(中間ドライブギヤ)311と、第2ギヤ(中間ギヤ)312と、第3ギヤ(ファイルナルドライブギヤ)313と、中間シャフト314と、を有する。モータ2から出力されるトルクは、モータシャフト22、伝達シャフト310、第1ギヤ311、第2ギヤ312、中間シャフト314及び第3ギヤ313を介して差動装置32の第4ギヤ321へ伝達される。各ギヤのギヤ比及びギヤの個数等は、必要とされる減速比に応じて種々変更可能である。減速装置31は、各ギヤの軸芯が平行に配置される平行軸歯車タイプの減速機である。モータシャフト22及び伝達シャフト310は、スプライン嵌合されている。
伝達シャフト310は、回転軸J2を中心としてY軸方向に延び、モータシャフト22とともに回転軸J2を中心として回転する。モータシャフト22は、第1ギヤベアリング341と第2ギヤベアリング342とによって回転可能に支持される。第1ギヤベアリング341は、後述するように、ハウジング5の側板部512に保持される。第2ギヤベアリング342は、後述する第2ハウジング部材52に保持される。
伝達シャフト310は、内部に回転軸J2に沿って延びる内周面を有する中空部310aが設けられた中空シャフトである。伝達シャフト310の-Y方向側の端部は、前述の如く、モータシャフト22の+Y方向側の端部に接続される。なお、本実施形態の例示に限定されず、伝達シャフト310は、モータシャフト22と同じ部材であってもよく、つまり一体であってもよい。言い換えると、モータシャフト22は、ハウジング5のモータ収容部61とギヤ収容部62とを跨いで延びる中空シャフトであってもよい。この場合、モータシャフト22の+Y方向側の端部は、ギヤ収容部62側に突出し、第2ギヤベアリング342により回転可能に支持される。また、モータシャフト22の中空部220は、第1モータベアリング281を収容する第1モータベアリング保持部531と、第2ギヤベアリング342を収容する第2ギヤベアリング保持部521と、に連通する。
第1ギヤ311は、伝達シャフト310の外周面に設けられる。第1ギヤ311は、伝達シャフト310と同一の部材であってもよいし、別の部材であってもよい。第1ギヤ311及び伝達シャフト310が別の部材である場合には、第1ギヤ311及び伝達シャフト310は、焼き嵌め等にて強固に固定される。第1ギヤ311は、伝達シャフト310とともに、回転軸J2を中心に回転可能である。
中間シャフト314は、回転軸J2と平行な中間軸J4に沿って延び、ハウジング5に中間軸J4を中心として回転可能に支持される。中間シャフト314の両端は、第3ギヤベアリング343と第4ギヤベアリング344とに回転可能に支持される。第3ギヤベアリング343は、ハウジング5の側板部512に保持される。第4ギヤベアリング344は、第2ハウジング部材52に保持される。
第2ギヤ312及び第3ギヤ313は、中間シャフト314の外周面に設けられる。第2ギヤ312及び第3ギヤ313はそれぞれ、中間シャフト314と同一の部材であってもよいし、別の部材であってもよい。第2ギヤ312と中間シャフト314が別の部材である場合には、両者は、焼き嵌め等にて強固に固定される。第3ギヤ313と中間シャフト314が別の部材である場合には、両者は、焼き嵌め等にて強固に固定される。第3ギヤ313は、第2ギヤ312よりも側板部512側(つまり-Y方向)に配置される。
第2ギヤ312及び第3ギヤ313は、中間シャフト314を介して接続される。第2ギヤ312及び第3ギヤ313は、中間軸J4を中心として回転可能である。第2ギヤ312は、第1ギヤ311に噛み合う。第3ギヤ313は、差動装置32の第4ギヤ321と噛み合う。
伝達シャフト310のトルクは、第1ギヤ311から第2ギヤ312に伝達される。そして、第2ギヤ312に伝達されたトルクは、中間シャフト314を介して第3ギヤ313に伝達される。さらに、第3ギヤ313に伝達されたトルクは、差動装置32の第4ギヤ321に伝達される。このようにして、減速装置31は、モータ2から出力されたトルクを、差動装置32に伝達する。
<1-2-2.差動装置32>
差動装置32は、駆動軸Dsに取り付けられる。差動装置32は、モータ2の出力トルクを駆動軸Dsに伝達する。駆動軸Dsは、差動装置32の左右にそれぞれ取り付けられている。差動装置32は、例えば、車両200の旋回時に、左右の車輪(駆動軸Ds)の速度差を吸収しつつ、左右の駆動軸Dsに同トルクを伝える機能を有する。差動装置32は、たとえば、第4ギヤ(リングギヤ)321と、ギヤハウジング(不図示)と、一対のピニオンギヤ(不図示)と、ピニオンシャフト(不図示)と、一対のサイドギヤ(不図示)と、を有する。
第4ギヤ321は、回転軸J2と平行な差動軸J5に沿って延びる駆動軸Dsを中心として回転可能である。第4ギヤ321には、モータ2から出力されるトルクが減速装置31を介して伝えられる。
<1-3.ポンプ4及びオイルクーラ8>
次に、ポンプ4は、電気により駆動する電動ポンプであり、ハーネスケーブル(図示省略)を介してインバータユニット7と接続される。すなわち、ポンプ4は、インバータユニット7により駆動される。ポンプ4には、トロコイダルポンプ、遠心ポンプなどを採用できる。また、ポンプ4は、ハウジング5に形成されたポンプ収容部64に設けられる。本実施形態では、ポンプ収容部64は、周壁部514の-X方向側の端部から+X方向に凹む凹部である。例えば、ポンプ4は、ハウジング5に対して図示しないボルトで固定される。
ポンプ4の吸込口41は、第1油路551を塞ぐように、第1油路551に挿入される。ポンプ4の吸込口41は、後述する第1油路551を介して、ストレーナ42と接続される。ストレーナ42は、ハウジング5のギヤ収容部62に配置される。ストレーナ42は、ギヤ収容部62の後述するオイル溜りP(図2など参照)に位置している。ストレーナ42は、その-Z方向側の端面に配置された流入口(図示省略)からポンプ4の駆動によってオイルCLを吸い込んで、ポンプ4の吸込口41に供給する。ストレーナ42には、フィルタ等の濾過構造(図示省略)が取り付けられる。濾過構造の取り付けにより、ポンプ4への異物の混入、モータ2への異物の混入を抑制することができる。
ポンプ4の吐出口43は、ポンプ収容部64に開口する。すなわち、ポンプ4から突出されたオイルCLは、ポンプ収容部64を満たす。ポンプ収容部64には、後述する第2油路552が接続される。ポンプ4は、吸込口41から吸い込んだオイルCLを吐出口43から吐出し、第2油路552を介してオイルクーラ8に送出する。
オイルクーラ8は、第2油路552を介してポンプ4から送出されるオイルCLと、第2油路552を含む後述の油路55とは別系統の配管56を流れる冷媒REとの熱交換を行う。これにより、オイルクーラ8は、ポンプ4から創出されたオイルCLを冷却する。オイルクーラ8で冷却されたオイルCLは、後述する第3油路553及び第4油路554を介してモータ2に供給される。冷媒REは、インバータユニット7の図示しないIGBTやSIC素子などを冷却した後、オイルクーラ8に供給される。本実施形態では、オイルクーラ8は、ポンプ4及びポンプ収容部64よりも-Y方向側に配置される。
ポンプ収容部64は、インバータ収容部63を囲む後述の周壁部514に形成される(図6参照)。たとえば、インバータ収容部63のうちのインバータユニット7が占める空間以外のデッドスペースを利用して、ポンプ収容部64を配置できる。こうすれば、ポンプ4をコンパクトに配置できるので、駆動装置1の小型化に貢献できる。
また、好ましくは、Z軸方向において、ポンプ4は、第4ハウジング部材54よりも-Z方向、且つ、駆動軸Dsよりも+Z方向に配置される。こうすれば、Z軸方向において駆動軸Ds及び第4ハウジング部材54間の空いた空間にポンプ4を配置できる。従って、Z軸方向における駆動装置1の小型化に寄与できる。更に、第1ハウジング部材51に設けられた車両200への取付部510と干渉することもない。
また、Y軸方向及びZ軸方向と垂直なX軸方向において、ポンプ4及びオイルクーラ8は、ハウジング5の前後方向の一方側の端部に配置される。なお、モータ収容部61は、ハウジング5の前後方向の他方側の部分に配置される。たとえば、本実施形態では、ポンプ4及びオイルクーラ8はハウジング5の後端部(つまり、-X方向側の端部)に配置され、モータ収容部61はハウジング5の前部分(つまり、+X方向側)に配置される。こうすれば、ポンプ4及びオイルクーラ8が前後方向の端部に配置されるので、Y軸方向における駆動装置1のサイズの増大を抑制できる。また、前後方向において、ポンプ4及びオイルクーラ8がハウジング5のモータ収容部61とは反対側に設けられるので、ポンプ4及びオイルクーラ8をモータ収容部61から離して配置できる。従って、駆動装置1の前後方向のサイズをあまり増大させることなく、ポンプ4及びオイルクーラ8を配置できる。さらに、ポンプ4及びオイルクーラ8とモータ収容部61との間に油路などを比較的自由に配置できる。
<1-4.ハウジング5>
次に、ハウジング5の構成を説明する。図7は、ハウジング5の分解図である。図7に示すように、ハウジング5は、第1ハウジング部材51と、第2ハウジング部材52と、第3ハウジング部材53と、を有する。第1ハウジング部材51は、回転軸J2と平行なY軸方向に延びる筒状の筒部511と、筒部511のY軸方向の一方側の端部を覆う側板部512と、を有する。第2ハウジング部材52は、側板部512の+Y方向側の端部に取り付けられる。第3ハウジング部材53は、筒部511の-Y方向側の端部を閉じる。言い換えると、第3ハウジング部材53は、第1ハウジング部材51の-Y方向側の端部に配置される。つまり、第3ハウジング部材53は、筒状の第1ハウジング部材51の開口を塞ぐ。
また、ハウジング5は、第4ハウジング部材54をさらに有する。第4ハウジング部材54は、第1ハウジング部材51よりも+Z方向に位置し、具体的には筒部511よりも+Z方向に配置される。第4ハウジング部材54は、周壁部514の+Y方向側の端部に取り付けられる。
また、ハウジング5は、モータ2を収容するモータ収容部61と、ギヤ部3を収容するギヤ収容部62と、をさらに有する。モータ収容部61は、筒部511、側板部512、及び第3ハウジング部材53で囲まれた空間である。ギヤ収容部62は、側板部512及び第2ハウジング部材52で囲まれた空間である。モータ収容部61及びギヤ収容部62は、側板部512により区画される。
また、ハウジング5は、インバータユニット7を収容するインバータ収容部63をさらに有する。インバータ収容部63は、筒部511、板部513、周壁部514、及び第4ハウジング部材54に囲まれた空間である。なお、第4ハウジング部材54には、インバータユニット7が一体的に固定されている。すなわち、第4ハウジング部材54の下側にインバータユニット7が一体的に固定されることで、インバータユニット7が、インバータ収容部63に下向きに固定される。なお、第4ハウジング部材54には、図示しないインバータ冷却路が設けられていてもよい。
また、ハウジング5は、ポンプ4を収容するポンプ収容部64をさらに有する。ポンプ収容部64は、第1ハウジング部材51に形成される。つまり、第1ハウジング部材51は、ポンプ収容部64を有する。本実施形態では、ポンプ収容部64は、周壁部514の-X方向側の端部から+X方向に凹む凹部である。
筒部511は、Y軸方向に延びる筒状である。前述の如く、ハウジング5は、筒部511を有する。筒部511は、モータ2を収容する。つまり、筒部511の内側の空間は、モータ収容部61を構成する。本実施形態では、筒部511及び側板部512は、同一の部材である。但し、この例示に限定されず、筒部511及び側板部512は別の部材であってもよい。
側板部512は、Y軸方向と交差する板状である。本実施形態では、側板部512は、Y軸方向と垂直に広がる。ハウジング5は、側板部512を有する。側板部512は、筒部511の+Y方向側の端部に配置されて、筒部511の+Y方向側の端部を覆う。
また、第1ハウジング部材51は、板部513と、周壁部514と、をさらに有する。板部513は、Y軸方向と垂直な+X方向に沿って筒部511から広がる。ハウジング5は、板部513を有する。周壁部514は、筒部511の+Z方向側の端部及び板部513から+Z方向に突出する。周壁部514は、Y軸方向及びX軸方向から見てインバータ収容部63を囲み(図6参照)、板部513と繋がる。ハウジング5は、周壁部514を有する。
また、第1ハウジング部材51は、挿通孔5120と、第1駆動軸通過孔515と、第2モータベアリング保持部516と、第1ギヤベアリング保持部517と、第3ギヤベアリング保持部518と、側板開口519と、をさらに有する。
挿通孔5120は、側板部512に配置され、側板部512をY軸方向に貫通する。挿通孔5120の中心は、回転軸J2と一致する。挿通孔5120には、第2モータベアリング保持部516が配置される。
第1駆動軸通過孔515は、側板部512に配置され、側板部512をY軸方向に貫通する。側板部512は、第1駆動軸通過孔515を有する。第1駆動軸通過孔515には、Y軸方向に沿って延びる駆動軸Dsが挿通される。なお、第2ハウジング部材52には、第2駆動軸通過孔523が配置される。第2駆動軸通過孔523は、第2ハウジング部材52をY軸方向に貫通する孔である。駆動軸Dsは、第2駆動軸通過孔523を回転可能な状態で貫通する。第2駆動軸通過孔523は、Y軸方向から見て第1駆動軸通過孔515と重なる。これにより、差動装置32のY軸方向の両端に配置される駆動軸Dsは、差動軸J5回りに回転する。駆動軸Dsと第1駆動軸通過孔515との間、及び駆動軸Ds及び第2駆動軸通過孔523間は、オイルCLの漏れを抑制するため、オイルシール(不図示)が設けられる。駆動軸Dsの先端には、車輪を回転させる車軸(不図示)が接続される。
第2モータベアリング保持部516は、挿通孔5120の縁部から-Y方向に延びる。第2モータベアリング保持部516には、第2モータベアリング282の外輪が固定される。第2モータベアリング282の内輪には、モータシャフト22の+Y方向側の端部が固定される。なお、第3ハウジング部材53の+Y方向側には、第1モータベアリング保持部531が配置される。第1モータベアリング保持部531及び第2モータベアリング保持部516の中心軸はそれぞれ、回転軸J2と一致する。第1モータベアリング保持部531には、第1モータベアリング281の外輪が固定される。第1モータベアリング281の内輪にはモータシャフト22の-Y方向側の端部が固定される。これにより、モータ2は、ロータ21のY軸方向の両端を第1モータベアリング281及び第2モータベアリング282を介して、ハウジング5に回転可能に支持される。
第1ギヤベアリング保持部517は、挿通孔5120の縁部から+Y方向に延びる。第1ギヤベアリング保持部517には、第1ギヤベアリング341の外輪が固定される。第1ギヤベアリング341の内輪には、伝達シャフト310の-Y方向側の端部が固定される。なお、第2ハウジング部材52の-Y方向側には、第2ギヤベアリング保持部521が配置される。第2ギヤベアリング保持部521及び第1ギヤベアリング保持部517の中心軸は、回転軸J2と一致する。第2ギヤベアリング保持部521には、第2ギヤベアリング342の外輪が固定される。第2ギヤベアリング342の内輪には、伝達シャフト310が固定される。これにより、伝達シャフト310は、第1ギヤベアリング341及び第2ギヤベアリング342を介して、ハウジング5の側板部512及び第2ハウジング部材52に回転可能に支持される。
次に、第3ギヤベアリング保持部518は、側板部512から+Y方向に延びる筒状である。第3ギヤベアリング保持部518は、第1ギヤベアリング保持部517よりも+X方向且つ+Z方向に配置される。そして、第3ギヤベアリング保持部518には、第3ギヤベアリング343の外輪が固定される。また、第3ギヤベアリング343の内輪には、中間シャフト314が固定される。なお、第2ハウジング部材52の+Y方向側には、第4ギヤベアリング保持部522が配置される。第4ギヤベアリング保持部522は、第2ハウジング部材52から-Y方向に延びる筒状である。第3ギヤベアリング保持部518及び第4ギヤベアリング保持部522の中心軸は、中間軸J4と一致する。第4ギヤベアリング保持部522には、第4ギヤベアリング344の外輪が固定される。また、第4ギヤベアリング344の内輪には、中間シャフト314の+Y方向側の端部が固定される。これにより、中間シャフト314は、第3ギヤベアリング343及び第4ギヤベアリング344を介して、ハウジング5の側板部512及び第2ハウジング部材52に回転可能に支持される。
側板開口519は、モータ収容部61とギヤ収容部62とを区画する側板部512に配置される。ハウジング5は、側板開口519を備える。側板開口519は、側板部512をY軸方向に貫通し、モータ収容部61とギヤ収容部62とを接続する。側板開口519は、特に、モータ収容部61の下部とギヤ収容部62の下部とを連通させる。側板開口519は、モータ収容部61内の下部に溜ったオイルCLをギヤ収容部62に移動可能にする。ギヤ収容部62に移動したオイルCLは、オイル溜りPに流入できる。
次に、第2ハウジング部材52の構成を説明する。第2ハウジング部材52は、第1ハウジング部材51の側板部512の+Y方向側に取り付けられる。第2ハウジング部材52の形状は、側板部512側に開口する凹形状である。第2ハウジング部材52の開口は、側板部512に覆われる。図1などに示すように、第2ハウジング部材52は、第2ギヤベアリング保持部521と、第4ギヤベアリング保持部522と、第2駆動軸通過孔523と、を有する。なお、これらの説明は、前述したので、ここでは省略する。
また、第2ハウジング部材52は、オイルCLを貯留する図示しないオイル貯留部を有していてもよい。第2ギヤベアリング保持部521と第4ギヤベアリング保持部522には、図示しないオイル貯留部からオイルCLが供給され第2ギヤベアリング保持部521に保持された第2ギヤベアリング342と、第4ギヤベアリング保持部522に保持された第4ギヤベアリング344に、オイルCLが供給され潤滑される。
ギヤ収容部62内の下部には、オイルCLが溜るオイル溜りPが配置される。オイル溜りPには、差動装置32の一部が浸かる。オイル溜りPに溜るオイルCLは、差動装置32の動作によって掻きあげられて、ギヤ収容部62の内部に供給される。たとえば、オイルCLは、差動装置32の第4ギヤ321が回転するときに、第4ギヤ321の歯面によって掻きあげられる。ギヤ収容部62に拡散されたオイルCLは、ギヤ収容部62内の減速装置31及び差動装置32の各ギヤに供給されてギヤの歯面にオイルCLを行き渡らせ、潤滑に利用される。また、ギヤ収容部62に拡散されたオイルCLの一部は、第1ギヤベアリング341から第4ギヤベアリング344のそれぞれに供給され、潤滑に利用される。
<1-5.油路>
次に、たとえば図1から図3に記載の如く、ハウジング5は、オイルCLが流れる油路55をさらに有する。油路55は、ポンプ4によってギヤ収容部62のオイル溜りPから吸い上げられてオイルクーラ8で冷却されたオイルCLがモータ2に向かって流れる流路である。
油路55は、第1油路551と、第2油路552と、第3油路553と、第4油路554と、を含む。第1油路551、第2油路552、及び第3油路553は、第1ハウジング部材51に形成される。第1油路551は、ギヤ収容部62のZ軸方向下部とポンプ収容部64とを接続する。すなわち、第1油路551は、オイル溜りPとポンプ4の吸込口41とを接続する。第2油路552は、ポンプ収容部64とオイルクーラ8とを接続する。第3油路553は、オイルクーラ8と第4油路554とを接続する。すなわち、第3油路553は、ポンプ4から吐出されたオイルCLをオイルクーラ8に供給する。第4油路554は、第3ハウジング部材53に形成される。第4油路554は、第3油路553とモータ収容部61とを接続する。
好ましくは、第1油路551、第2油路552、及び第3油路553はそれぞれ、第1ハウジング部材51に形成される。例えば、本実施形態では、第1油路551は、側板部512の内部に形成され、つまり、側板部512と同じ部材の異なる位置に形成される。また、第2油路552及び第3油路553はそれぞれ、周壁部514の内部に形成され、つまり、周壁部514と同じ部材の異なる位置に形成される。また、第4油路554は、第3ハウジング部材53に形成され、好ましくは第3ハウジング部材53に配置される。こうすれば、ハウジング5の外部にオイルCLを流す配管を配置しなくてもよいため、駆動装置1の大型化を防止できる。従って、オイルCLの油路55がコンパクトに配置された駆動装置1を提供することができる。なお、第1油路551から第4油路554はそれぞれ、ドリル又はエンドミルにて穿孔される。また、第4油路554は、上述の例示に限定されず、第3ハウジング部材53とは異なる部材であってもよく、たとえば第3ハウジング部材53の外部に配置された配管であってもよい。
なお、本実施形態の例示に限定されず、第2油路552及び第3油路553は、板部513の内部に形成されてもよい。つまり、第2油路552及び第3油路553はそれぞれ、板部513及び周壁部514のうちのどちらかと同じ部材であってもよい。こうすれば、第2油路552及び第3油路553が第1ハウジング部材51と別部材ではないため、駆動装置1の部品点数を低減できる。従って、駆動装置1が組み立て易くなる。さらに、駆動装置1の製造コストの低下により、その生産性を向上できる。
また、好ましくは、油路55は、接続管5530をさらに含む。接続管5530は、第3油路553と第4油路554との接続部分において、第3油路553及び第4油路554のうちの一方の油路の内面に配置されて、他方の油路に嵌め込まれる。上記の接続部分における接続管5530の嵌め合いにより、第3ハウジング部材53を第1ハウジング部材51に取り付ける際に、第3油路553と第4油路554との位置決めを容易に実施できる。さらに、両者の接続部分の内側を接続管5530が覆うことにより、接続部分におけるオイルCLの漏れをより確実に防止できる。
たとえば、本実施形態では、上記の接続部分において、接続管5530の一方端部は、第3油路553の内面に配置される。接続管5530の他方端部は、第4油路554の内面に嵌め込まれる。また、接続管5530は、第3油路553と同じ部材である。或いは、接続管5530の一方端部は第4油路554の内面に配置され、他方端部は第3油路553の内面に嵌め込まれてもよい。また、接続管5530は、第4油路554と同じ部材であってもよい。但し、これらの例示に限定されず、接続管5530は、第3油路553及び第4油路554とは別の部材であってもよい。
次に、第4油路554は、オイル供給部558、及びモータシャフト22の中空部220と接続される。オイル供給部558は、第4油路554と接続されて、ステータ25の径方向外方面にオイルCLを供給する。駆動装置1は、オイル供給部558をさらに備える。オイル供給部558は、筒部511に収容されるとともに、ステータ25よりも径方向外方に配置される。具体的には、オイル供給部558は、Y軸方向に延びる筒状の部材である。オイル供給部558は、モータ2とともにモータ収容部61に収容され、ステータ25の上方に配置される。オイル供給部558は、内壁を貫通する複数の散布孔5580を有する。各々の散布孔5580は、ステータ25に向かって開口し、第4油路554から供給されるオイルCLをステータ25に向けて散布する。従って、オイル供給部558から供給されるオイルCLにより、ステータ25をその径方向外方面から冷却することができる。
一方、モータシャフト22の中空部220は、ロータコア23のロータコア貫通孔230と接続される。たとえば、モータシャフト22の中空部220は、凹部223、シャフト孔部222、ロータ空間2334(図5参照)を経由してロータコア貫通孔230と繋がる。つまり、ロータコア貫通孔230は、中空部220を経由して第4油路554と接続される。そのため、ロータ21が回転する際、ロータコア貫通孔230のY軸方向の端部からステータ25のY軸方向の端部にオイルCLが供給される。従って、ロータコア貫通孔230から供給されるオイルCLにより、ステータ25のY軸方向の端部を冷却することができ、特にステータ25のコイルエンドを冷却できる。
第4油路554は、第1供給路555と、筒状の第2供給路556と、筒状の第3供給路557と、を有する。第1供給路555は、第3油路553と接続される。第2供給路556は、第1供給路555とオイル供給部558とを接続する。第3供給路557は、第1供給路555とモータシャフト22の中空部220とを接続する。つまり、第4油路554の一方端部は第1供給路555であり、第4油路554の他方端部は第2供給路556及び第3供給路557に分岐する。好ましくは、第2供給路556の内径は、第3供給路557の内径よりも大きい。詳細には、第2供給路556の最小の内径は、第3供給路557の最小の内径よりも大きい。こうすれば、オイル供給部558へのオイルCLの供給量をモータシャフト22の中空部220へのオイルCLの供給量よりも多できる。従って、たとえばコイルエンド271などのステータ25のY軸方向の端部よりも、ステータ25の径方向外方面により多くのオイルCLを供給できる。従って、オイルクーラ8で冷却されたオイルCLによるステータ25の冷却効率を向上できる。なお、モータ2を冷却したオイルCLは、モータ収容部61の下部に溜まった後、側板開口519を通じて、ギヤ収容部62の下部のオイル溜りPに流れる。つまり、第2供給路556からオイル供給部558を経由してステータ25の径方向外方面に供給されてステータ25を冷却したオイルCLは、モータ収容部61の下部に溜まった後、側板開口519を通じて、ギヤ収容部62の下部のオイル溜りPに流れる。また、第3供給路557からロータコア貫通孔230を経由してコイルエンド271などに供給されたオイルCLは、モータ収容部61の下部に溜まった後、側板開口519を通じて、ギヤ収容部62の下部のオイル溜りPに流れる。
さらに好ましくは、第2供給路556の内径は、第3供給路557の内径の1.6倍よりも大きい。たとえば、本実施形態では、第2供給路556の内径はφ7mmであり、第3供給路557の内径はφ5.5mmである。
なお、上述の例示は、第2供給路556の内径が第3供給路557の内径以下である構成を排除しない。
<1-6.駆動装置1を有する車両200>
図8は、駆動装置1を有する車両200の一例を示す概略図である。なお、図8において、駆動装置1は、概念的に図示している。車両200は、駆動装置1と、バッテリ150と、を有する。バッテリ150は、駆動装置1に供給するための電力を蓄積する。駆動装置1は、車両200の例であれば、左右の前輪を駆動する。なお、駆動装置1は、少なくともいずれかの車輪を駆動すればよい。このような車両200であれば、オイルCLの油路55がコンパクトに配置された駆動装置1を搭載できる。従って、車両200の小型化に貢献できる。さらに駆動装置1を省スペース化して配置できるので、車両200の搭乗者が使用可能な車内空間をより広くすることができる。
<2.実施形態の変形例>
上述のように、本実施形態では、ポンプ4及びオイルクーラ8はそれぞれ、周壁部514の-X方向側の端部に配置される。また、ポンプ4は、オイルクーラ8よりも+Y方向に配置される。但し、ポンプ4及びオイルクーラ8の配置は、本実施形態の例示に限定されない。たとえば、ポンプ4は、オイルクーラ8よりも-Y方向に配置されてもよい。また、ポンプ4及びオイルクーラ8はそれぞれ、板部513の-Z方向側の端部、又は、側板部512の-Y方向側の端部に配置されてもよい。
以下に、ポンプ4及びオイルクーラ8の配置の第1変形例から第4変形例を説明する。なお、以下では、第1変形例から第4変形例のそれぞれについて、上述の実施形態及び他の変形例と異なる構成について説明する。また、上述の実施形態及び他の変形例と同様の構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
また、上述の実施形態及び第1変形例から第4変形例は、特に矛盾が生じない限りにおいて、適宜組み合わせて実施できる。
<2-1.第1変形例>
まず、図9及び図10を参照して、ポンプ4A及びオイルクーラ8Aの配置の第1変形例を説明する。図9は、第1変形例に係る駆動装置1Aの一例を示す斜視図である。図10は、Y軸方向から見た第1変形例に係る第1油路551Aから第3油路553Aの配置例を示す概略的な構成図である。
第1変形例に係る駆動装置1Aは、ハウジング5Aと、ポンプ4Aと、オイルクーラ8Aと、を備える。
ハウジング5Aは、モータ2及びインバータユニット7を収容する(たとえば図2参照)。ハウジング5Aは、ギヤ収容部62Aと、インバータ収容部63Aと、ポンプ収容部64Aと、筒状の筒部511Aと、板部513Aと、周壁部514Aと、を有する。ギヤ収容部62Aは、ギヤ部3を収容する(図1参照)。インバータ収容部63Aは、インバータユニット7を収容する(図2参照)。ポンプ収容部64Aは、ポンプ4Aを収容する。筒部511Aは、Y軸方向に延びてモータ2を収容する。板部513Aは、Y軸方向と垂直な-X方向に沿って筒部511Aから広がる。周壁部514Aは、Y軸方向及びX軸方向と垂直なZ軸方向から見てインバータ収容部63Aを囲み、板部513Aと繋がる。
ポンプ4Aは、ハウジング5A内に収容されるオイルCLをモータ2に供給する。オイルクーラ8Aは、オイルCLを冷却する。上述の実施形態と同様に、ポンプ4A及びオイルクーラ8Aは、ハウジング5Aの周壁部514の-X方向側の端部に配置される。ポンプ収容部64Aは、周壁部514の-X方向側の端部から+X方向に凹む凹部である。従って、ポンプ4A及びオイルクーラ8Aが前後方向の端部に配置されるので、X軸方向における駆動装置1Aのサイズの増大を抑制できる。
一方、第1変形例では、駆動装置1Aにおけるポンプ4A、オイルクーラ8A、及び、油路55Aの第1油路551Aから第3油路553Aが、上述の実施形態と異なる。たとえば図9に示すように、オイルクーラ8Aは、ポンプ4A及びポンプ収容部64Aよりも+Y方向側に配置される。また、図10に示すように、第1油路551Aは、ギヤ収容部62AのZ軸方向下部とオイルクーラ8Aとを接続し、より具体的には、オイル溜りP(図2参照)とオイルクーラ8Aの吸込口とを接続する。第2油路552Aは、オイルクーラ8Aとポンプ収容部64Aとを接続し、より具体的には、オイルクーラ8Aの吐出口とポンプ4Aの吸込口41Aとを接続する。第3油路553Aは、ポンプ収容部64の吐出口43Aと第4油路554(図1参照)とを接続する。
<2-2.第2変形例>
次に、図11から図16を用いて、ポンプ4B及びオイルクーラ8Bの配置の第2変形例を説明する。図11は、第2変形例に係る駆動装置1Bの第1構成例を示す斜視図である。図12は、第2変形例におけるポンプ4B及びオイルクーラ8Bの配置例を示す平面図である。図13は、Z軸方向から見た第2変形例に係る第1油路551Bから第3油路553Bの配置例を示す概略的な構成図である。図14は、Y軸方向から見た第2変形例に係る駆動装置1Bの概略的な構成図である。図15は、第2変形例におけるポンプ4B及びオイルクーラ8Bの他の配置例を示す平面図である。図16は、第2変形例に係る駆動装置1Bの第2構成例を示す斜視図である。なお、図12及び図15は、第2変形例に係る駆動装置1Bを+Z方向から-Z方向に向かって見ている。
第2変形例に係る駆動装置1Bは、ハウジング5Bと、ポンプ4Bと、オイルクーラ8Bと、を備える。
ハウジング5Bは、モータ2及びインバータユニット7を収容する(たとえば図2参照)。ハウジング5Bは、ギヤ収容部62Bと、インバータ収容部63Bと、ポンプ収容部64Bと、筒状の筒部511Bと、側板部512Bと、板部513Bと、周壁部514Bと、を有する。ギヤ収容部62Bは、ギヤ部3を収容する(図1参照)。インバータ収容部63Bは、インバータユニット7を収容する(図2参照)。ポンプ収容部64Bは、ポンプ4Bを収容する。筒部511Bは、Y軸方向に延びてモータ2を収容する。側板部512Bは、Y軸方向と交差する板状であって、第2変形例ではY軸方向と垂直に広がる。側板部512Bは、筒部511Bの+Y方向側の端部に配置される。板部513Bは、Y軸方向と垂直な-X方向に沿って筒部511Bから広がる。周壁部514Bは、Y軸方向及びX軸方向と垂直なZ軸方向から見てインバータ収容部63Bを囲み、板部513Bと繋がる。
ポンプ4Bは、ハウジング5B内に収容されるオイルCLをモータ2に供給する。オイルクーラ8Bは、オイルCLを冷却する。第2変形例では、ポンプ4B及びオイルクーラ8Bの両方は、板部513Bに固定され、より具体的には板部513Bの-Z方向側の端部に配置される。こうすれば、周壁部514Bよりも-X方向に、ポンプ4B及びオイルクーラ8Bを配置するためのスペースを確保しなくてよいので、駆動装置1BのX軸方向におけるサイズを低減できる。従って、駆動装置1Bをより小型化できる。
ポンプ収容部64Bは、図11では、周壁部514Bの-X方向側の端部から+X方向に凹む凹部であり、板部513Bの-Z方向側の端部から+Z方向にも凹む。図11では、周壁部514Bの-X方向側の端部から+X方向にポンプ4Bを差し込むことにより、ハウジング5Bにポンプ4Bを配置できる。なお、ポンプ収容部64Bの構成は、図11の例示に限定されない。ポンプ収容部64Bは、板部513Bの-Z方向側の端部から+Z方向に凹む凹部であってよく、つまり、周壁部514Bの-X方向側の端部から+X方向に凹んでいなくてもよい。この場合、板部513Bの-Z方向側の端部から+Z方向にポンプ4Bを差し込むことにより、ハウジング5Bにポンプ4Bを配置できる。
また、側板部512Bは、第1駆動軸通過孔515Bを有する。第1駆動軸通過孔515Bは、側板部512BをY軸方向に貫通する。第1駆動軸通過孔515Bには、Y軸方向に沿って延びる駆動軸Dsが挿通される。好ましくは第2変形例では、Z軸方向から見て、ポンプ4Bおよびオイルクーラ8Bの少なくともどちらかは、駆動軸Dsよりも-X方向又は+X方向に配置される。言い換えると、ポンプ4Bおよびオイルクーラ8Bの少なくともどちらかは、駆動軸DsとはZ軸方向に重ならない位置に配置され、駆動軸DsとX軸方向に並んで配置される。
たとえば、図11から図14では、ポンプ4Bおよびオイルクーラ8Bの両方が、駆動軸Dsよりも-X方向に配置される。但し、この例示に限定されず、図15に示すように、ポンプ4Bおよびオイルクーラ8Bの両方が、駆動軸Dsよりも+X方向に配置されてもよい。又は、ポンプ4Bおよびオイルクーラ8Bのうちの一方が駆動軸Dsよりも-X方向に配置され、他方が駆動軸Dsよりも+X方向に配置されてもよい。
或いは、ポンプ4Bおよびオイルクーラ8Bの一方のみが、駆動軸Dsよりも-X方向又は+X方向に配置されてもよい。この際、他方は、Z軸方向から見て、駆動軸Dsと重なる位置に配置されてもよい。
こうすれば、Z軸方向から見て、ポンプ4B及びオイルクーラ8Bの少なくともどちらかが駆動軸Dsと重なる位置には配置されない。従って、Z軸方向における駆動装置1Bのサイズを低減できる。但し、上述の例示は、ポンプ4Bおよびオイルクーラ8Bの両方が、Z軸方向から見て、駆動軸Dsと重なる位置に配置される構成を排除しない。
また、図11から図15では、ポンプ4B及びポンプ収容部64Bは、オイルクーラ8Bよりも+Y方向側に配置される。この場合、図13に示すように油路55Bにおいて、第1油路551Bは、ギヤ収容部62BのZ軸方向下部とポンプ収容部64Bとを接続し、より具体的には、オイル溜りP(図2参照)とポンプ4Bの吸込口41Bとを接続する。第2油路552Bは、ポンプ収容部64Bとオイルクーラ8Bとを接続し、より具体的には、ポンプ4Bの吸込口41Bとオイルクーラ8Bの吸込口とを接続する。第3油路553Bは、オイルクーラ8B(の吐出口)と第4油路554(図1参照)とを接続する。
但し、図11から図15の例示に限定されず、オイルクーラ8Bは、第1変形例(図10参照)と同様に、ポンプ4B及びポンプ収容部64Bよりも+Y方向側に配置されてもよい。この場合、第1油路551Bは、ギヤ収容部62BのZ軸方向下部とオイルクーラ8Bとを接続し、より具体的には、オイル溜りP(図2参照)とオイルクーラ8Bの吸込口とを接続する。第2油路552Bは、オイルクーラ8Bとポンプ収容部64Bとを接続し、より具体的には、オイルクーラ8Bの吐出口とポンプ4Bの吸込口41Bとを接続する。第3油路553Bは、ポンプ収容部64の吐出口43Bと第4油路554(図1参照)とを接続する。
なお、第2変形例におけるポンプ4C及びオイルクーラ8Cの配置は、図11から図15の例示に限定されない。たとえば、図16のようにポンプ4Cが板部513Cの-Z方向側の端部に配置される一方で、オイルクーラ8Cが周壁部514Cの-X方向側の端部に配置されてもよい。或いは、オイルクーラ8Cが板部513Cの-Z方向側の端部に配置される一方で、ポンプ4Cが周壁部514Cの-X方向側の端部に配置されてもよい。これらのようにしても、図11から図15の構成と同様に、駆動装置1Cをより小型化できる。
<2-3.第3変形例>
次に、図17から図23を用いて、ポンプ4C及びオイルクーラ8Cの配置の第3変形例を説明する。図17は、第3変形例に係る駆動装置1Cの第1構成例を示す斜視図である。図18は、第3変形例におけるポンプ4C及びオイルクーラ8Cの配置例を示す平面図である。図19は、Z軸方向から見た第3変形例に係る第1油路551Cから第3油路553Cの配置例を示す概略的な構成図である。図20は、Y軸方向から見た第3変形例に係る駆動装置1Cの概略的な構成図である。図21は、第3変形例に係る駆動装置1Cの第2構成例を示す斜視図である。図22は、第3変形例に係る駆動装置1Cの第3構成例を示す斜視図である。図23は、第3変形例に係る駆動装置1Cの第4構成例を示す斜視図である。なお、図18は、第3変形例に係る駆動装置1Cを+Z方向から-Z方向に向かって見ている。
第3変形例に係る駆動装置1Cは、ハウジング5Cと、ポンプ4Cと、オイルクーラ8Cと、を備える。
ハウジング5Cは、モータ2及びインバータユニット7を収容する(たとえば図2参照)。ハウジング5Cは、ギヤ収容部62Cと、インバータ収容部63Cと、ポンプ収容部64Cと、筒状の筒部511Cと、側板部512Cと、板部513Cと、周壁部514Cと、を有する。ギヤ収容部62Cは、ギヤ部3を収容する(図1参照)。インバータ収容部63Cは、インバータユニット7を収容する(図2参照)。ポンプ収容部64Cは、ポンプ4Cの+Y方向側の部分を収容する。筒部511Cは、Y軸方向に延びてモータ2を収容する。側板部512Cは、Y軸方向と交差する板状であって、第3変形例ではY軸方向と垂直に広がる。側板部512Cは、筒部511Cの+Y方向側の端部に配置される。板部513Cは、Y軸方向と垂直な-X方向に沿って筒部511Cから広がる。周壁部514Cは、Y軸方向及びX軸方向と垂直なZ軸方向から見てインバータ収容部63Cを囲み、板部513Cと繋がる。
ポンプ4Cは、ハウジング5C内に収容されるオイルCLをモータ2に供給する。オイルクーラ8Cは、オイルCLを冷却する。第3変形例では、ポンプ4Cは、側板部512Cに固定され、より具体的には側板部512Cの-Y方向側の端部に配置される。オイルクーラ8Cは、周壁部514Cに固定され、より具体的には周壁部514Cの-X方向側の端部に配置される。こうすれば、周壁部514Cよりも-X方向に、ポンプ4Cを配置するためのスペースを確保しなくてよいので、駆動装置1CのX軸方向におけるサイズを低減できる。従って、駆動装置1Cをより小型化できる。
ポンプ収容部64Cは、図17から図20では、側板部512Cの-Y方向側の端部から+Y方向に凹む凹部である。図17から図20では、側板部512Cの-Y方向側の端部に配置されたポンプ収容部64Cにポンプ4Cを+Y方向に差し込むことにより、側板部512Cにポンプ4Cを配置できる。
また、側板部512Cは、第1駆動軸通過孔515Cを有する。第1駆動軸通過孔515Cは、側板部512CをY軸方向に貫通する。第1駆動軸通過孔515Cには、Y軸方向に沿って延びる駆動軸Dsが挿通される。好ましくは第3変形例では、Z軸方向から見て、ポンプ4Cは、駆動軸Dsよりも-X方向又は+X方向に配置される。言い換えると、ポンプ4Cは、駆動軸DsとはZ軸方向に重ならない位置に配置され、駆動軸DsとX軸方向に並んで配置される。
たとえば、図18では、ポンプ4Cは、駆動軸Dsよりも-X方向に配置される。但し、この例示に限定されず、ポンプ4Cは、駆動軸Dsよりも+X方向に配置されてもよい。こうすれば、Z軸方向から見て、ポンプ4Cが駆動軸Dsと重なる位置に配置されないので、Z軸方向における駆動装置1Cのサイズを低減できる。但し、上述の例示は、ポンプ4Cが、Z軸方向から見て、駆動軸Dsと重なる位置に配置される構成を排除しない。
また、図19及び図20に示すように、油路55Cにおいて、第1油路551Cは、ギヤ収容部62CのZ軸方向下部とポンプ収容部64Cとを接続し、より具体的には、オイル溜りP(図2参照)とポンプ4Cの吸込口41Cとを接続する。第2油路552Cは、ポンプ収容部64Cとオイルクーラ8Cとを接続し、より具体的には、ポンプ4Cの吸込口41Cとオイルクーラ8Cの吸込口とを接続する。第3油路553Cは、オイルクーラ8C(の吐出口)と第4油路554(図1参照)とを接続する。
なお、第3変形例におけるポンプ4C及びオイルクーラ8Cの配置は、図17から図20の例示に限定されない。たとえば、図21に示すように、ポンプ4Cは、周壁部514Cに固定されてもよく、より具体的には周壁部514Cの-X方向側の端部に配置されてもよい。オイルクーラ8Cは、側板部512Cに固定されてもよく、より具体的には側板部512Cの-Y方向側の端部に配置されてもよい。
又は、ポンプ4Cが側板部512Cの-Y方向側の端部に配置される一方で、オイルクーラ8Cが板部513Cの-Z方向側の端部に配置されてもよい。若しくは、オイルクーラ8Cが側板部512Cの-Y方向側の端部に配置される一方で、ポンプ4Cが板部513Cの-Z方向側の端部に配置されてもよい。
或いは、図22のように、ポンプ4B及びオイルクーラ8Bの両方が、側板部512Cに固定され、より具体的には側板部512Cの-Z方向側の端部に配置されてもよい。この際、ポンプ4B及びオイルクーラ8Bは、X軸方向に配列されてもよいし、Z軸方向(図22参照)に配列されてもよい。
これらのようにしても、図17から図20の構成と同様に、駆動装置1Cをより小型化できる。
<2-4.第4変形例>
次に、図24を用いて、第4変形例を説明する。図24は、X軸方向から見た第4変形例に係る駆動装置1Dの概略的な構成図である。
第4変形例に係る駆動装置1Dでは、オイルCLが流れる油路55Dは、第5油路559Dをさらに有する。第4変形例は、この点で実施形態及び第1変形例から第3変形例と異なる。
たとえば、第1油路551Dは、ギヤ収容部62DのZ軸方向下部とオイルクーラ8Dとを接続し、より具体的には、オイル溜りP(図2参照)とオイルクーラ8Dの吸込口とを接続する。第2油路552Dは、オイルクーラ8Dとポンプ収容部64Dとを接続し、より具体的には、オイルクーラ8Dの吐出口とポンプ4Dの吸込口41Dとを接続する。第3油路553Dは、ポンプ収容部64の吐出口43Dと第4油路554(図1参照)とを接続する。
また、第5油路559Dは、第3油路553Dとオイル供給部558Dとを接続する。たとえば、第5油路559Dの一方端部は、第3油路553Dに接続される。第5油路559Dの他方端部は、オイル供給部558Dの+Y方向側の端部に接続される。
第5油路559Dの少なくとも一部は、側板部512Dの内部に配置される。側板部512D内に配置された第5油路559Dを通じて、ステータ25にオイルCLを供給するオイル供給部558Dにオイルを送出できる。そのため、第5油路559Dをより短くできる。つまり、第3油路553D及びオイル供給部558D間のオイルCLの流れの経路長をより短くできる。従って、効率良くオイル供給部558DにオイルCLを送出できる。
<3.まとめ>
以上に説明した駆動装置1,1A,1B,1C,1Dは、モータ2と、インバータユニット7と、ハウジング5と、ポンプ4,4A,4B,4C,4Dと、オイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dと、を備える。モータ2は、モータシャフト22を有するロータ21と、ステータ25と、を有する。モータシャフト22は、Y軸方向(第1方向)に沿って延びる回転軸J2を中心として、回転可能である。ステータ25は、ロータ21よりも径方向外方に配置される。インバータユニット7は、モータ2に駆動電力を供給する。ハウジング5,5A,5B,5Cは、モータ2及びインバータユニット7を収容する。ポンプ4,4A,4B,4C,4Dは、ハウジング5,5A,5B,5C内に収容されるオイルCLをモータ2に供給する。オイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dは、オイルCLを冷却する。ハウジング5,5A,5B,5Cは、インバータ収容部63,63B,63Cと、筒状の筒部511,511A,511B,511Cと、側板部512,512B,512C,512Dと、板部513,513A,513B,513Cと、周壁部514,514A,514B,514Cと、を有する。インバータ収容部63,63B,63Cは、インバータユニット7を収容する。筒部511,511A,511B,511Cは、Y軸方向(第1方向)に延びて、モータ2を収容する。側板部512,512B,512C,512Dは、Y軸方向(第1方向)と交差する板状であって、筒部511,511A,511B,511Cの+Y方向(第1方向の一方)側の端部に配置される。板部513,513A,513B,513Cは、Y軸方向(第1方向)と垂直な-X方向(第2方向の一方)に沿って筒部511,511A,511B,511Cから広がる。周壁部514,514A,514B,514Cは、Y軸方向(第1方向)及びX軸方向(第2方向)と垂直なZ軸方向(第3方向)から見てインバータ収容部63,63B,63Cを囲み、板部513,513A,513B,513Cと繋がる。ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dはそれぞれ、周壁部514,514A,514B,514Cの-X方向(第2方向の一方)側の端部と、板部513,513A,513B,513Cの-Z方向(第3方向の他方)側端部と、側板部512,512B,512C,512Dの-Y方向(第1方向の他方)側の端部と、のうちのいずれかに配置される。
ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dを上述のように配置することで、駆動装置1,1A,1B,1C,1Dをより小型化できる。たとえば、ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dをハウジング5,5A,5B,5Cの-X方向(第2方向の一方)側又は+X方向(第2方向の他方)側に配置しないことで、駆動装置1,1A,1B,1C,1DのX軸方向(第2方向)におけるサイズを低減できる。また、ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dをハウジング5,5A,5B,5Cの+Z方向(第3方向の一方)側に配置しないことで、駆動装置1,1A,1B,1C,1DのZ軸方向(第3方向)におけるサイズを低減できる。
また、板部513,513A,513B,513Cよりも-Z方向(第3方向の他方)の空間には、部材があまり配置されないことが多く、デッドスペースとなり易い。従って、ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dの少なくともどちらかを板部513,513A,513B,513Cの-Z方向(第3方向の他方)側端部と、側板部512,512B,512C,512Dの-Y方向(第1方向の他方)側の端部とのどちらかに配置することにより、上述のデッドスペースを有効に利用できる。さらに、周壁部514,514B,514Cよりも-X方向(第2方向の一方)に、他の部材(たとえば電子部品)を自由に配置できるスペースを確保することができる。或いは、駆動装置1,1A,1B,1C,1DのX軸方向(第2方向)における小型化に貢献できる。
上述の駆動装置1,1A,1B,1C,1Dにおいて、ハウジング5,5A,5B,5Cは、ポンプ4,4A,4B,4C,4Dを収容するポンプ収容部64,64A,64B,64C,64Dを有してもよい。ポンプ収容部64,64A,64B,64C,64Dは、周壁部514,514A,514B,514Cの-X方向(第2方向の一方)側の端部から+X方向(第2方向の他方)と、板部513,513A,513B,513Cの-Z方向(第3方向の他方)側の端部から+Z方向(第3方向の一方)とのうちの少なくともどちらかに凹む凹部であってもよい。
こうすれば、周壁部514,514A,514B,514Cの-X方向(第2方向の一方)側の端部、及び板部513,513A,513B,513Cの-Z方向(第3方向の他方)側の端部のうちの少なくともどちらかに配置されたポンプ収容部64,64A,64B,64C,64Dにポンプ4,4A,4B,4C,4Dを差し込むことにより、ハウジング5,5A,5B,5Cにポンプ4,4A,4B,4C,4Dを配置できる。
上述の駆動装置1,1Aにおいて、ポンプ4,4A及びオイルクーラ8,8Aは、周壁部514,514A,514Bの-X方向(第2方向の一方)側の端部に配置されてもよい。或いは、上述の駆動装置1Bにおいて、ポンプ4B及びオイルクーラ8Bは、板部513Bの-Z方向(第3方向の他方)側の端部に配置されてもよい。
こうすれば、駆動装置1,1A,1Bをより小型化できる。
上述の駆動装置1C,1Dにおいて、ハウジング5,5Cは、ポンプ4C,4Dの+Y方向(第1方向の一方)側の部分を収容するポンプ収容部64C,64Dを有してもよい。ポンプ収容部64C,64Dは、側板部512C,512Dの-Y方向(第1方向の他方)側の端部から+Y方向(第1方向の一方)に凹む凹部であってもよい。
こうすれば、側板部512C,512Dの-Y方向(第1方向の他方)側の端部に配置されたポンプ収容部64C,64Dにポンプ4C,4Dを+Y方向(第1方向の一方)に差し込むことにより、側板部512C,512Dにポンプ4C,4Dを配置できる。
上述の駆動装置1C,1Dにおいて、ポンプ4C,4D及びオイルクーラ8C,8Dのうちの一方は、周壁部514C,514Dの-X方向(第2方向の一方)側の端部に配置されてもよい。ポンプ4C,4D及びオイルクーラ8C,8Dのうちの他方は、側板部512C,512Dの-Y方向(第1方向の他方)側の端部に配置されてもよい。
こうすれば、駆動装置1C,1Dをより小型化できる。
上述の駆動装置1,1A,1B,1C,1Dにおいて、側板部512,512B,512C,512Dは、Y軸方向(第1方向)に沿って延びる駆動軸Dsが挿通される第1駆動軸通過孔(駆動軸通過孔)515,515B,515Cを有する。第1駆動軸通過孔(駆動軸通過孔)515,515B,515Cは、側板部512,512B,512C,512DをY軸方向(第1方向)に貫通する。ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dの少なくともどちらかは、駆動軸Dsよりも-X方向(第2方向の一方)又は+X方向(第2方向の他方)に配置されてもよい。
こうすれば、Z軸方向(第3方向)から見て、ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dの少なくともどちらかが駆動軸Dsと重なる位置には配置されないので、Z軸方向(第3方向)における駆動装置1,1A,1B,1C,1Dのサイズを低減できる。たとえば、板部513,513A,513B,513Cと駆動軸Dsとの間にポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dの少なくともどちらかが配置されない。そのため、Z軸方向(第3方向)における板部513,513A,513B,513C及び駆動軸Ds間の間隔をより狭くできる。また、ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dの少なくともどちらかが側板部512,512B,512C,512Dに配置される場合、たとえば駆動軸Dsよりも-Z方向(第3方向の他方)に上述の少なくともどちらかを配置するスペースを確保しなくてもよい。従って、駆動装置1,1A,1B,1C,1Dの小型化に貢献できる。
上述の駆動装置1,1A,1B,1C,1Dは、ギヤ部3をさらに備える。ギヤ部3は、モータシャフト22の+Y方向(第1方向の一方)側の端部に接続される。ハウジング5,5A,5B,5Cは、モータ2を収容するモータ収容部61と、ギヤ部3を収容するギヤ収容部62,62A,62B,62C,62Dと、オイルCLが流れる油路55,55A,55B,55C,55Dと、をさらに有する。油路55,55A,55B,55C,55Dは、第1油路551,551A,551B,551C,551Dと、第2油路552,552A,552B,552C,552Dと、第3油路553,553A,553B,553C,553Dと、第4油路554と、を含む。第1油路551,551A,551B,551C,551Dは、ギヤ収容部62,62A,62B,62C,62Dと、ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dのうちの一方の部材の吸込口と、を接続してもよい。第2油路552,552A,552B,552C,552Dは、上述の一方の部材の吐出口と、ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dのうちの他方の部材の吸込口とを接続してもよい。第3油路553,553A,553B,553C,553Dは、上述の他方の部材の吐出口と第4油路554とを接続してもよい。第4油路554は、第3油路553,553A,553B,553C,553Dとモータ収容部61とを接続してもよい。
こうすれば、ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dのうちの一方の部材を他方の部材よりも上流(つまり、油路55,55A,55B,55C,55D内のオイルCLの流れのよりギヤ収容部62,62A,62B,62C,62D側)に配置して、ギヤ収容部62,62A,62B,62C,62DからオイルCLをモータ収容部61に送出できる。
さらに、上述の駆動装置1,1A,1B,1C,1Dにおいて、上述の一方の部材は、上述の他方の部材よりも+Y方向(第1方向の一方)に配置されてもよい。
こうすれば、ポンプ4,4A,4B,4C,4D及びオイルクーラ8,8A,8B,8C,8Dのうちの一方の部材を他方の部材よりもギヤ収容部62,62A,62B,62C,62Dに近い位置に配置できる。従って、油路55,55A,55B,55C,55Dをあまり複雑な構成にすることなく、一方の部材を他方の部材よりも上流(つまり、油路55,55A,55B,55C,55D内のオイルCLの流れのよりギヤ収容部62,62A,62B,62C,62D側)に配置できる。
上述の駆動装置1,1A,1B,1C,1Dは、オイル供給部558Dをさらに備えてもよい。オイル供給部558,558Dは、筒部511に収容されるとともにステータ25よりも径方向外方に配置されて、ステータ25にオイルCLを供給する。油路55,55A,55B,55C,55Dは、第5油路559Dをさらに有してもよい。第5油路559Dは、第3油路553,553A,553B,553C,553Dとオイル供給部558,558Dとを接続する。第5油路559Dの少なくとも一部は、側板部512,512B,512C,512Dの内部に配置されてもよい。
こうすれば、側板部512,512B,512C,512D内に配置された第5油路559Dを通じて、ステータ25にオイルCLを供給するオイル供給部558,558DにオイルCLを送出できる。そのため、第5油路559Dをより短くできる。つまり、第3油路553,553A,553B,553C,553D及びオイル供給部558,558D間のオイルCLの流れの経路長をより短くできる。従って、効率良くオイル供給部558,558DにオイルCLを送出できる。
<4.その他>
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾が生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
本発明は、例えば、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)及び電気自動車(EV)の駆動用モータに有用である。
1,1A,1B,1C,1D・・・駆動装置、2・・・モータ、21・・・ロータ、22・・・モータシャフト、220・・・中空部、221・・・シャフト筒部、222・・・シャフト孔部、223・・・凹部、23・・・ロータコア、230・・・ロータコア貫通孔、231・・第1ロータコア、2310・・・第1ロータコア貫通孔、232・・第2ロータコア、2320・・・第2ロータコア貫通孔、233・・・中間コア、2331・・・第1環状部、2332・・・第2環状部、2333・・・コア開口、2334・・・ロータ空間、24・・・ロータマグネット、25・・・ステータ、26・・・ステータコア、27・・・コイル、271・・・コイルエンド、281・・・第1モータベアリング、282・・・第2モータベアリング、3・・・ギヤ部、31・・・減速装置、310・・・伝達シャフト、310a・・・中空部、311・・・第1ギヤ、312・・・第2ギヤ、313・・・第3ギヤ、314・・・中間シャフト、32・・・差動装置、321・・・第4ギヤ、33・・・パーキング機構、331・・・パーキングギヤ、332・・・回転阻止部、333・・・パーキングモータ、341・・・第1ギヤベアリング、342・・・第2ギヤベアリング、343・・・第3ギヤベアリング、344・・・第4ギヤベアリング、4,4A,4B,4C,4D・・・ポンプ、41・・・吸込口、42・・・ストレーナ、43・・・吐出口、5,5A,5B,5C・・・ハウジング、51・・・第1ハウジング部材、510・・・取付部、511,511A,511B,511C・・・筒部、512,512B,512C,512D・・・側板部、5120・・・挿通孔、513,513A,513B,513C・・・板部、514,514A,514B,514C・・・周壁部、515,515B,515C・・・第1駆動軸通過孔、516・・・第2モータベアリング保持部、517・・・第1ギヤベアリング保持部、518・・・第3ギヤベアリング保持部、519・・・側板開口、52・・・第2ハウジング部材、521・・・第2ギヤベアリング保持部、522・・・第4ギヤベアリング保持部、523・・・第2駆動軸通過孔、524・・・第1オイル貯留部、525・・・第2オイル貯留部、526・・・第1壁部、527・・・第2壁部、528・・・壁部、53・・・第3ハウジング部材、531・・・第1モータベアリング保持部、54・・・第4ハウジング部材、55,55A,55B,55C,55D・・・油路、551,551A,551B,551C,551D・・・第1油路、552,552A,552B,552C,552D・・第2油路、553,553A,553B,553C,553D・・第3油路、5530・・・接続管、554・・・第4油路、555・・・第1供給路、556・・・第2供給路、557・・・第3供給路、558,558D・・・オイル供給部、5580・・・散布孔、559D・・・第5油路、56・・・配管、61・・・モータ収容部、62,62A,62B,62C,62D・・・ギヤ収容部、63,63B,63C・・・インバータ収容部、64,64A,64B,64C,64D・・・ポンプ収容部、7・・・インバータユニット、8,8A,8B,8C,8D・・・オイルクーラ、CL・・・オイル、Ds・・・駆動軸、J2・・・回転軸、J4・・・中間軸、J5・・・差動軸、P・・・オイル溜り、RE・・・冷媒、200・・・車両、150・・・バッテリ

Claims (10)

  1. 第1方向に沿って延びる回転軸を中心として回転可能なモータシャフトを有するロータと、前記ロータよりも径方向外方に配置されるステータと、を有するモータと、
    前記モータに駆動電力を供給するインバータユニットと、
    前記モータ及び前記インバータユニットを収容するハウジングと、
    前記ハウジング内に収容されるオイルを前記モータに供給するポンプと、
    前記オイルを冷却するオイルクーラと、
    を備え、
    前記ハウジングは、
    前記インバータユニットを収容するインバータ収容部と、
    前記第1方向に延びて前記モータを収容する筒状の筒部と、
    前記第1方向と交差する板状であって前記筒部の前記第1方向の一方側の端部に配置される側板部と、
    前記第1方向と垂直な第2方向の一方に沿って前記筒部から広がる板部と、
    前記第1方向及び前記第2方向と垂直な第3方向から見て前記インバータ収容部を囲み、前記板部と繋がる周壁部と、
    を有し、
    前記ポンプ及び前記オイルクーラはそれぞれ、前記周壁部の前記第2方向の一方側の端部と、前記板部の前記第3方向の他方側端部と、前記側板部の前記第1方向の他方側の端部と、のうちのいずれかに配置される、駆動装置。
  2. 前記ハウジングは、前記ポンプを収容するポンプ収容部を有し、
    前記ポンプ収容部は、前記周壁部の前記第2方向の一方側の端部から前記第2方向の他方と、前記板部の前記第3方向の他方側の端部から前記第3方向の一方とのうちの少なくともどちらかに凹む凹部である、請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記ポンプ及び前記オイルクーラは、前記周壁部の前記第2方向の一方側の端部に配置される、請求項1又は請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記ポンプ及び前記オイルクーラは、前記板部の前記第3方向の他方側端部に配置される、請求項1又は請求項2に記載の駆動装置。
  5. 前記ハウジングは、前記ポンプの前記第1方向の一方側の部分を収容するポンプ収容部を有し、
    前記ポンプ収容部は、前記側板部の前記第1方向の他方側の端部から前記第1方向の一方に凹む凹部である、請求項1に記載の駆動装置。
  6. 前記ポンプ及び前記オイルクーラのうちの一方は、前記周壁部の前記第2方向の一方側の端部に配置され、
    前記ポンプ及び前記オイルクーラのうちの他方は、前記側板部の前記第1方向の他方側の端部に配置される、請求項1又は請求項5に記載の駆動装置。
  7. 前記側板部は、前記第1方向に沿って延びる駆動軸が挿通される駆動軸通過孔を有し、
    前記駆動軸通過孔は、前記側板部を前記第1方向に貫通し、
    前記ポンプ及び前記オイルクーラの少なくともどちらかは、前記駆動軸よりも前記第2方向の一方又は他方に配置される、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の駆動装置。
  8. 前記モータシャフトの前記第1方向の一方側の端部に接続されるギヤ部をさらに備え、
    前記ハウジングは、
    前記モータを収容するモータ収容部と、
    前記ギヤ部を収容するギヤ収容部と、
    前記オイルが流れる油路と、
    をさらに有し、
    前記油路は、第1油路と、第2油路と、第3油路と、第4油路と、を含み、
    前記第1油路は、前記ギヤ収容部と、前記ポンプ及び前記オイルクーラのうちの一方の部材の吸込口とを接続し、
    前記第2油路は、前記一方の部材の吐出口と、前記ポンプ及び前記オイルクーラのうちの他方の部材の吸込口とを接続し、
    前記第3油路は、前記他方の部材の吐出口と前記第4油路とを接続し、
    前記第4油路は、前記第3油路と前記モータ収容部とを接続する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の駆動装置。
  9. 前記一方の部材は、前記他方の部材よりも前記第1方向の一方に配置される、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の駆動装置。
  10. 前記筒部に収容されるとともに前記ステータよりも径方向外方に配置されて、前記ステータに前記オイルを供給するオイル供給部をさらに備え、
    前記油路は、前記第3油路と前記オイル供給部とを接続する第5油路をさらに有し、
    前記第5油路の少なくとも一部は、前記側板部の内部に配置される、請求項8又は請求項9に記載の駆動装置。
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