JP2022081039A - 汚泥焼却設備、及び汚泥焼却方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】焼却炉へと供給される汚泥の水分率を容易、且つ正確に計測し、焼却炉の燃焼運転を安定化させることができる汚泥焼却設備を提供する。【解決手段】汚泥を汚泥搬送コンベヤ40により焼却炉2へと供給して焼却処理する汚泥焼却設備1であって、焼却炉2へと供給される汚泥に電磁波を照射して当該汚泥の水分率を計測する非接触式水分計145と、非接触式水分計145によって計測された水分率に基づいて、焼却炉2の燃焼状態を制御する燃焼状態制御手段とを備えるものとする。【選択図】図1

Description

本発明は、汚泥を汚泥供給手段により焼却炉へと供給して焼却処理する汚泥焼却設備、及び汚泥焼却方法に関する。
従来、下水汚泥を焼却する際には、一般に、遠心分離機等の脱水機で予め脱水して脱水汚泥とし、この脱水汚泥を焼却炉に投入している。しかしながら、脱水汚泥は、依然として含水率が高いため、そのまま焼却するには多くの助燃剤が必要となる。そこで、助燃剤使用量の削減等を意図して、汚泥乾燥機を用いて脱水汚泥を乾燥し、所定の含水率以下の乾燥汚泥にしてから焼却炉に投入して燃焼することが行われている(例えば、特許文献1を参照)。
焼却炉においては、汚泥の性状等に起因して発熱量が変動し、局部的に高温(1200℃以上)になることがあり、高温となった領域で灰が溶融し、それに不燃物(低融点金属、グラスウール等)が巻き込まれてクリンカとなり、焼却炉の炉壁等に付着・成長して、排ガス流れが阻害される等といった不具合が生じることがある。
クリンカの生成を抑えるためには、焼却炉での発熱量の変動を抑え、炉温が例えば900℃を超えない一定の範囲内となるように、焼却炉の運転を安定化させることが重要である。汚泥の性状のうち、発熱量を大きく左右する因子は、汚泥の水分率(含水率)である。そこで、汚泥の水分率に応じて燃焼制御を行えば、燃焼運転が安定化することになる。
特許文献2には、進退可能な複数段の火格子によって構成された炉床を有するストーカ炉において、下水汚泥を脱水して乾燥させた乾燥ケーキ(乾燥汚泥)を、炉床の前段側から後段側へと火格子により移動させつつ焼却するにあたって、炉内に供給される乾燥ケーキの含水率に基づいて、火格子による乾燥ケーキの移動速度を制御することにより、乾燥ケーキを確実に自然燃焼させて焼却処理する技術が開示されている。
特許文献3には、焼却炉の炉内に供給される直前の被処理物(汚泥)の水分率を連続的に計測する中性子水分計の計測結果に基づき必要な助燃料使用量を演算し、算出された助燃料使用量となるようにして燃焼制御を行う技術が開示されている。
特開2018-1062号公報 特開2005-257131号公報 特開2005-16914号公報
汚泥を焼却処理する汚泥焼却設備においては、焼却炉の炉温が局部的に高温になる頻度が高いほど、クリンカが炉壁等に付着・成長する事象が発生し易くなる。このような事象は、汚泥焼却設備における安定運転に支障を来すものであるが、特許文献1では、炉壁等へのクリンカの付着防止策は特に講じられていない。
特許文献2には、乾燥ケーキの含水率を具体的にどのようにして計測しているのかについて開示されていない。
特許文献3に係る技術において用いられる中性子水分計は、放射性物質から放出された中性子が水素原子と衝突すると減速されて熱中性子になる現象を応用したものである。特許文献3に係る技術では、放射性物質を取り扱わなければならないため、放射能に被爆するリスクが高いことに加え、被爆防止措置が必要となり、被処理物(汚泥)の水分を容易に計測することができないという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、焼却炉へと供給される汚泥の水分率を容易、且つ正確に計測し、焼却炉の燃焼運転を安定化させることができる汚泥焼却設備、及び汚泥焼却方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る汚泥焼却設備の特徴構成は、
汚泥を汚泥供給手段により焼却炉へと供給して焼却処理する汚泥焼却設備であって、
前記焼却炉へと供給される汚泥に電磁波を照射して当該汚泥の水分率を計測する非接触式水分計と、
前記非接触式水分計によって計測された水分率に基づいて、前記焼却炉の燃焼状態を制御する燃焼状態制御手段と、
を備えることにある。
本構成の汚泥焼却設備によれば、汚泥供給手段により焼却炉へと供給される汚泥に電磁波を照射して当該汚泥の水分率を計測する非接触式水分計を備える。これにより、焼却炉へと供給される汚泥の水分率を非接触式水分計によって容易、且つ正確に計測することができる。そして、非接触式水分計によって計測された水分率に基づいて、焼却炉の燃焼状態が燃焼状態制御手段によって制御されるので、焼却炉での発熱量の変動を抑えることができ、焼却炉の燃焼運転を安定化させることができる。
本発明に係る汚泥焼却設備において、
前記汚泥供給手段は、
汚泥を収容するケーシングと、
前記ケーシングに設けられた開口部に装着される電磁波透過部材と、
を備え、
前記電磁波透過部材を通して前記ケーシング内の汚泥に電磁波が照射されるように構成されていることが好ましい。
本構成の汚泥焼却設備によれば、汚泥を収容するケーシングに開口部が設けられ、この開口部に装着される電磁波透過部材を通してケーシング内の汚泥に電磁波が照射されるように構成されている。このような構成により、汚泥の供給中にその汚泥から舞い上がった粉塵等が、非接触式水分計における電磁波の発信部及び受信部に付着するのを電磁波透過部材によって防ぐことができる。従って、電磁波の発信・受信不良を未然に防ぐことができ、正確な計測値を長期に亘って安定的に得ることができる。
本発明に係る汚泥焼却設備において、
前記電磁波透過部材における前記ケーシング内の汚泥に対向する側の表面に結露が発生するのを防止する結露防止手段を備えることが好ましい。
本構成の汚泥焼却設備によれば、電磁波透過部材におけるケーシング内の汚泥に対向する側の表面に結露が発生するのを結露防止手段によって防止することができるので、水滴の影響に起因する計測誤差が生じるのを未然に防ぐことができる。
本発明に係る汚泥焼却設備において、
前記電磁波透過部材における前記ケーシング内の汚泥に対向する側の表面に付着した水滴を除去する水滴除去手段を備えることが好ましい。
本構成の汚泥焼却設備によれば、電磁波透過部材におけるケーシング内の汚泥に対向する側の表面に、汚泥に含まれる水分に由来する水滴が付着したとしても、水滴除去手段によってその水滴を除去することができる。従って、水滴の影響に起因する計測誤差が生じるのを未然に防ぐことができる。
本発明に係る汚泥焼却設備において、
前記電磁波透過部材は、撥水性を有することが好ましい。
本構成の汚泥焼却設備によれば、電磁波透過部材は、撥水性を有する。これにより、電磁波透過部材におけるケーシング内の汚泥に対向する側の表面に結露が生じたとしても、水滴となって直ちに弾かれて、そのまま電磁波透過部材の表面に付着するのを抑制することができる。従って、水滴の影響に起因する計測誤差を抑制することができる。
本発明に係る汚泥焼却設備において、
前記燃焼状態制御手段は、前記汚泥供給手段による前記焼却炉への汚泥の供給量を調整することにより、前記焼却炉の燃焼状態を制御することが好ましい。
本構成の汚泥焼却設備によれば、燃焼状態制御手段は、汚泥供給手段による焼却炉への汚泥の供給量を調整することによって焼却炉の燃焼状態を制御する。これにより、焼却炉の燃焼運転を確実に安定化させることができる。
本発明に係る汚泥焼却設備において、
前記焼却炉は、汚泥を燃焼するための燃焼室を有するとともに、前記燃焼室内に汚泥を供給する汚泥供給装置、前記燃焼室内で汚泥を送る火格子、前記燃焼室内への燃焼空気の供給量を調節する燃焼空気用ダンパ、及び前記燃焼室内への再循環排ガスの供給量を調節する再循環排ガス用ダンパのうちの少なくとも一つを有し、
前記燃焼状態制御手段は、前記汚泥供給装置による前記燃焼室内への汚泥の供給量、前記火格子による前記燃焼室内での汚泥の送り速度、前記燃焼空気用ダンパによる前記燃焼室内への燃焼空気の供給量、及び前記再循環排ガス用ダンパによる前記燃焼室内への再循環排ガスの供給量のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記焼却炉の燃焼状態を制御することが好ましい。
本構成の汚泥焼却設備によれば、焼却炉は、汚泥を燃焼するための燃焼室を有するとともに、汚泥を燃焼室内へと供給する汚泥供給装置、燃焼室内で汚泥を送る火格子、燃焼室内への燃焼空気の供給量を調整する燃焼空気用ダンパ、及び燃焼室内への再循環排ガスの供給量を調節する再循環排ガス用ダンパのうちの少なくとも一つを有している。そして、燃焼状態制御手段は、汚泥供給装置による燃焼室内への汚泥の供給量、火格子による燃焼室内の汚泥の送り速度、燃焼空気用ダンパによる燃焼室内への燃焼空気の供給量、及び再循環排ガス用ダンパによる燃焼室内への再循環排ガスの供給量のうちの少なくとも一つを調整することによって焼却炉の燃焼状態を制御する。これにより、焼却炉の燃焼運転を確実に安定化させることができる。
本発明に係る汚泥焼却設備において、
脱水処理後の汚泥である脱水汚泥を乾燥する脱水汚泥乾燥機を備え、
前記脱水汚泥乾燥機での乾燥処理後の汚泥である乾燥汚泥を前記汚泥供給手段により前記焼却炉へと供給するように構成されており、
前記燃焼状態制御手段は、前記脱水汚泥乾燥機への脱水汚泥の供給量、前記脱水汚泥乾燥機での脱水汚泥に対する乾燥温度、前記脱水汚泥乾燥機での脱水汚泥に対する乾燥時間のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記焼却炉の燃焼状態を制御することが好ましい。
本構成の汚泥焼却設備によれば、燃焼状態制御手段は、脱水汚泥乾燥機への脱水汚泥の供給量、脱水汚泥乾燥機での脱水汚泥に対する乾燥温度、脱水汚泥乾燥機での脱水汚泥に対する乾燥時間のうちの少なくとも一つを調整することによって焼却炉の燃焼状態を制御する。これにより、焼却炉の燃焼運転を確実に安定化させることができる。
次に、上記課題を解決するための本発明に係る汚泥焼却方法の特徴構成は、
汚泥を汚泥供給手段により焼却炉へと供給して焼却処理する汚泥焼却方法であって、
前記焼却炉へと供給される汚泥に電磁波を照射して当該汚泥の水分率を計測する水分率計測工程と、
前記水分率計測工程で計測された水分率に基づいて、前記焼却炉の燃焼状態を制御する燃焼状態制御工程と、
を包含することにある。
本構成の汚泥焼却方法によれば、汚泥供給手段により焼却炉へと供給される汚泥に電磁波を照射して当該汚泥の水分率を計測する水分率計測工程を包含する。これにより、焼却炉へと供給される汚泥の水分率を容易、且つ正確に計測することができる。そして、水分率計測工程で計測された水分率に基づいて、焼却炉の燃焼状態を制御する燃焼状態制御工程が実施されるので、焼却炉での発熱量の変動を抑えることができ、焼却炉の燃焼運転を安定化させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る汚泥焼却設備の概略構成を示す模式図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る汚泥焼却設備に設けられた汚泥搬送コンベヤの構造を模式的に示し、(a)は一部を破断して示す側面図、(b)は(a)のA-A線切断端面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る汚泥焼却設備に設けられた汚泥搬送コンベヤの他の構造を示す模式図である。 図4は、汚泥搬送コンベヤに装備される結露防止及び水滴除去に関わる機器を例示する図であり、(a)はヒーター、(b)はワイパー装置、(c)及び(d)はエア吹出装置である。 図5は、本発明の一実施形態に係る汚泥焼却設備の制御システムの概略構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る汚泥焼却設備の制御システムの機能ブロック図である。 図7は、マイクロ波の振幅位相比と公定法水分率(乾燥重量法)との相関関係を示すグラフである。 図8は、本発明の汚泥焼却設備の別実施形態を例示する模式図であり、(a)は別実施形態(1)、(b)は別実施形態(2)である。 図9は、本発明の汚泥焼却設備の別実施形態を例示する模式図であり、(a)は別実施形態(3)、(b)は別実施形態(4)である。 図10は、本発明の汚泥焼却設備の別実施形態(5)を例示する模式図である。 図11は、本発明の汚泥焼却設備の別実施形態(6)を例示する模式図である。
以下、本発明について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることは意図しない。
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る汚泥焼却設備の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、汚泥焼却設備1は、脱水汚泥乾燥機10が併設された焼却炉2を備えている。焼却炉2の下流側には、ボイラ3、エコノマイザ4、減温塔5、ろ過式集塵機6、誘引送風機7及び煙突8がそれぞれ順に配設されている。
汚泥焼却設備1においては、図示されない遠心分離機等の脱水機で予め脱水処理した後の汚泥である脱水汚泥を脱水汚泥乾燥機10で乾燥し、脱水汚泥乾燥機10で乾燥処理した後の汚泥である乾燥汚泥を焼却炉2における後述する燃焼室51,52で燃焼して焼却処理する。本明細書において、「汚泥」とは、排水処理や下水処理の過程で発生する泥状の物質で有機物と無機物との混合物である。なお、以下の説明において、脱水汚泥と乾燥汚泥とを特に区別して説明する必要があるとき以外は、脱水汚泥及び乾燥汚泥を総称して単に「汚泥」と称する場合がある。
焼却炉2での燃焼に伴い発生した燃焼排ガスは、誘引送風機7の誘引作用により、ボイラ3、エコノマイザ4、減温塔5及びろ過式集塵機6にそれぞれ順に送り込まれる。
ボイラ3では、燃焼排ガスの熱を利用して蒸気を発生させ、エコノマイザ4では、ボイラ3に供給する水を燃焼排ガスの余熱を利用して加熱し、減温塔5では、エコノマイザ4からの燃焼排ガスを所定温度まで冷却し、ろ過式集塵機6では、燃焼排ガスに含まれる飛灰(ダスト)等を除去する。
そして、飛灰等が除去された後の燃焼排ガスは、誘引送風機7により煙突8を介して外部に排出される。なお、焼却炉2及びボイラ3を含む燃焼ボイラ設備においては、ボイラ3に接続されたタービン(図示省略)を用いて発電機を駆動して発電するように構成してもよい。
<焼却炉>
焼却炉2は、一次燃焼室51及び二次燃焼室52を有する炉本体50を備えている。炉本体50の一側(図1において左側)には、炉本体50内に汚泥を供給するための汚泥供給装置55が配設されるとともに、汚泥供給装置55に汚泥を送り込むためのホッパ56が配設されている。ホッパ56は、逆四角錐状の受入部56a、及び受入部56aに一体的に垂設される四角筒状のシュート部56bを有し、汚泥の送り込み方向に受入部56aとシュート部56bとが順に配されて構成されている。炉本体50の下部側には、ストーカ60が配設されるとともに、ストーカ60に一次燃焼空気を供給するための一次燃焼空気供給装置61が配設されている。焼却炉2において、二次燃焼室52には、二次燃焼空気供給装置62によって二次燃焼空気が供給されるようになっている。また、焼却炉2において、再循環排ガス供給装置63によって再循環排ガスが焼却炉2内に供給されるようになっている。炉本体50の炉温は、炉温センサ58によって検出され、検出信号が後述する制御装置201に送信される。
<汚泥供給装置>
汚泥供給装置55は、プッシャー65の往復動により、シュート部56b内の汚泥を炉本体50内に押し込むプッシャー方式の供給装置である。プッシャー65は、油圧シリンダー等のプッシャー駆動装置66によって往復動する。
<火格子>
ストーカ60は、可動火格子70aと固定火格子70bとが交互に階段状に配列された階段式ストーカである。ストーカ60は、乾燥段を形成する乾燥ストーカ71、燃焼段を形成する燃焼ストーカ72、及び後燃焼段を形成する後燃焼ストーカ73が、汚泥送り方向の上流側から下流側に向けて順に区分けされている。乾燥ストーカ71には、当該乾燥ストーカ71における可動火格子70aを往復動させる乾燥ストーカ駆動装置75が連結されている。燃焼ストーカ72には、当該燃焼ストーカ72における可動火格子70aを往復動させる燃焼ストーカ駆動装置76が連結されている。後燃焼ストーカ73には、当該後燃焼ストーカ73における可動火格子70aを往復動させる後燃焼ストーカ駆動装置77が連結されている。
乾燥ストーカ71、燃焼ストーカ72及び後燃焼ストーカ73のそれぞれの下部側には、風箱78が付設されている。そして、一次燃焼空気供給装置61からの一次燃焼空気が、風箱78を介して、乾燥ストーカ71、燃焼ストーカ72及び後燃焼ストーカ73にそれぞれ供給される。
<一次燃焼空気供給装置>
一次燃焼空気供給装置61は、一次燃焼空気を送り出す送風機79と、送風機79からの一次燃焼空気が流通される主管路80と、主管路80から分岐して乾燥ストーカ71、燃焼ストーカ72及び後燃焼ストーカ73のそれぞれに対応する風箱78に繋がる第一分岐管路81、第二分岐管路82及び第三分岐管路83とを備え、送風機79からの一次燃焼空気を、主管路80から第一分岐管路81、第二分岐管路82及び第三分岐管路83を介して乾燥ストーカ71、燃焼ストーカ72及び後燃焼ストーカ73へとそれぞれ供給することができるように構成されている。
主管路80には、主流量調節ダンパ装置85が介設されている。また、第一分岐管路81、第二分岐管路82及び第三分岐管路83には、それぞれ第一流量調節ダンパ装置86、第二流量調節ダンパ装置87及び第三流量調節ダンパ装置88が介設されている。
<二次燃焼空気供給装置>
二次燃焼空気供給装置62は、二次燃焼空気を送り出す送風機90と、この送風機90からの二次燃焼空気を二次燃焼室52へと導く管路91とを備え、送風機90からの二次燃焼空気を、管路91を通して二次燃焼室52内に供給することができるように構成されている。管路91には、流量調節ダンパ装置92が介設されている。
<再循環排ガス供給装置>
再循環排ガス供給装置63は、煙突8から大気中へ排出される低温の排ガスの一部を再循環排ガスとして送り出す送風機95と、この送風機95からの再循環排ガスを焼却炉2内へと導く管路96とを備え、送風機95からの再循環排ガスを、管路96を通して焼却炉2内に供給することができるように構成されている。管路96には、流量調節ダンパ装置97が介設されている。
<汚泥乾燥機>
脱水汚泥乾燥機10は、溝型(トラフ型)で低速撹拌型の伝導伝熱乾燥機であり、伝熱ジャケット11を有するトラフ12と、トラフ12に回転自在に支持される伝熱体13とを備えている。
トラフ12は、一端側に被処理汚泥である脱水汚泥を受け入れるための汚泥受入口15を備えるとともに、他端側に乾燥汚泥を排出するための汚泥排出口16を備えている。伝熱ジャケット11の一側には、熱媒導入口21が設けられ、伝熱ジャケット11の他側には、熱媒排出口22が設けられ、熱媒導入口21から導入された熱媒が、伝熱ジャケット11の内部を通って熱媒排出口22から排出されるようになっている。
トラフ12の他端部寄りの部分には、汚泥乾燥キャリアガスをトラフ12の内部に導入するためのキャリアガス導入口17が設けられ、トラフ12の一端部寄りの部分には、トラフ12の内部に導入された汚泥乾燥キャリアガスをトラフ12の外部に排出するためのキャリアガス排出口18が設けられている。
トラフ12の内部には、例えば、後述する脱水汚泥保管庫30内の空気を図示されない導入キャリアガス加熱器で加熱し、加熱された空気が汚泥乾燥キャリアガスとしてキャリアガス導入口17を通してトラフ12の内部に導入される。汚泥乾燥キャリアガスは、脱水汚泥を乾燥するに伴い蒸発した蒸発物を取り込んだ後、蒸発物と共にキャリアガス排出口18から排出される。排出された汚泥乾燥キャリアガスは、減湿設備(図示省略)が介設された還流路(図示省略)を通して再び脱水汚泥乾燥機10に導入され、再度、汚泥乾燥キャリアガスとして利用される、又は除塵処理を施した後に二次燃焼空気としての役目も兼ねて二次燃焼室52へと圧送される。
伝熱体13は、回転軸23に複数の伝熱翼(パドル翼)24が軸方向に適宜間隔で配列されてなるものであり、回転軸23と伝熱翼24とが互いに連通するような中空構造とされている。回転軸23の一端側には、熱媒導入口25が設けられ、回転軸23の他端側には、熱媒排出口26が設けられ、熱媒導入口25から導入された熱媒が、回転軸23及び伝熱翼24の中空部を通って熱媒排出口26から排出されるようになっている。また、回転軸23には、駆動モータ27の回転動力が動力伝達機構28を介して伝達されるようになっている。
脱水汚泥乾燥機10においては、熱媒として、例えば、蒸気や熱媒油、高温水が用いられる。熱媒は、熱媒導入口21から伝熱ジャケット11の内部を通って熱媒排出口22から出て行く間にトラフ12を加熱するとともに、熱媒導入口25から回転軸23及び伝熱翼24の中空部を通って熱媒排出口26から出て行く間に伝熱体13を加熱する。熱媒の供給管路の途中には、熱交換器29が介設されている。
脱水汚泥乾燥機10においては、伝熱体13の回転速度を制御することにより、脱水汚泥に対する乾燥時間を調整することができる。また、脱水汚泥乾燥機10においては、熱交換器29での熱交換量の制御にて熱媒の温度を調整することにより、脱水汚泥に対する乾燥温度を調整することができる。
脱水汚泥乾燥機10における汚泥受入口15の上流側には、脱水汚泥貯留槽31が配設されている。脱水汚泥貯留槽31には、図示されない遠心分離機等の脱水機で予め脱水した脱水汚泥が貯留されている。脱水汚泥貯留槽31は、臭気が漏れないように脱水汚泥保管庫30に保管されている。脱水汚泥貯留槽31には、スクリューフィーダ等よりなるフィーダ32が付設され、フィーダ32と脱水汚泥乾燥機10の汚泥受入口15との間には、脱水汚泥供給ポンプ33が配設されている。そして、脱水汚泥貯留槽31に貯留されている脱水汚泥がフィーダ32によって切り出され、切り出された脱水汚泥が脱水汚泥供給ポンプ33により脱水汚泥乾燥機10の汚泥受入口15へと圧送されるようになっている。
脱水汚泥乾燥機10における汚泥排出口16の下流側には、乾燥汚泥が貯留される乾燥汚泥貯留槽35が配設されている。汚泥排出口16と乾燥汚泥貯留槽35との間には、汚泥搬送コンベヤ36が配設されている。乾燥汚泥貯留槽35と焼却炉2におけるホッパ56との間には、汚泥搬送コンベヤ40が配設されている。乾燥汚泥貯留槽35には、スクリューフィーダ等よりなる乾燥汚泥切出装置38が付設されている。こうして、汚泥排出口16から排出された乾燥汚泥は、汚泥搬送コンベヤ36によって乾燥汚泥貯留槽35へと搬送されて貯留され、乾燥汚泥貯留槽35に貯留されている乾燥汚泥は、乾燥汚泥切出装置38によって切り出される。切り出された乾燥汚泥は、汚泥搬送コンベヤ40の投入口102からホッパ56の上方に位置する排出口103へと搬送され、排出口103から排出されてホッパ56内に投入される。
<汚泥搬送コンベヤ>
図2は、本発明の一実施形態に係る汚泥焼却設備に設けられた汚泥搬送コンベヤの構造を模式的に示し、(a)は一部を破断して示す側面図、(b)は(a)のA-A線切断端面図である。図2(a)に示すように、汚泥搬送コンベヤ40は、ケーシング100内にフライトコンベヤ110が配設されて構成されている。なお、汚泥搬送コンベヤ40が、本発明の「汚泥供給手段」に相当する。
<ケーシング>
図2(a)に示すように、ケーシング100は、断面四角筒状のケーシング本体101と、汚泥を投入するための投入口102と、汚泥を排出するための排出口103とを備えている。
ケーシング本体101は、下側水平部101a、上側水平部101b及び傾斜部101cを有している。下側水平部101aは、床付近で水平方向に延在し、上側水平部101bは、ホッパ56(図1参照)の上方位置で水平方向に延在し、傾斜部101cは、上側水平部101bの一端側と下側水平部101aの他端側とを連結するように斜め方向に延在している。投入口102は、下側水平部101aにおける一端部寄りの上面側に開口状態で形成されている。排出口103は、上側水平部101bにおける他端部寄りの下面側に開口状態で形成されている。
<フライトコンベヤ>
フライトコンベヤ110は、駆動輪111、従動輪112、第一遊動輪113及び第二遊動輪114を備えている。駆動輪111は、上側水平部101bにおける他端側の内部に配設され、回転動力伝達機構115を介して駆動モータ116の出力軸に接続されている。従動輪112は、下側水平部101aにおける一端側の内部に配設されている。第一遊動輪113は、傾斜部101cの上端側と上側水平部101bの一端側との交わり部分の内部に配設されている。第二遊動輪114は、傾斜部101cの下端側と下側水平部101aの他端側との交わり部分の内部に配設されている。
フライトコンベヤ110は、無端チェーン120及び複数のスクレーパ121をさらに備えている。無端チェーン120は、駆動輪111から第一遊動輪113及び第二遊動輪114を経て従動輪112に巻き掛け装着されている。無端チェーン120は、駆動モータ116の作動によって駆動輪111が回転駆動されると、駆動輪111と従動輪112との間で第一遊動輪113及び第二遊動輪114の案内により周回運動する。複数のスクレーパ121は、ケーシング本体101の後述する底板132に対し近接して移動可能となるように無端チェーン120に所定間隔を存して取り付けられている。
フライトコンベヤ110においては、図2(a)中記号Mで示す汚泥がケーシング100の投入口102を通してケーシング100の底板132上に落下されるようになっており、駆動モータ116の作動にて周回運動するように駆動される無端チェーン120に取り付けられたスクレーパ121によってケーシング100の底板132上の汚泥を掻き取ってケーシング100の排出口103へと搬送することができるようになっている。
図2(b)に示すように、ケーシング本体101は、上下方向に対向配置される天板131及び底板132と、左右方向に対向配置される左側板133及び右側板134とが一体的に連設されて構成されている。無端チェーン120は、搬送方向(図2(b)において紙面に垂直で、且つ紙面から離れる方向)と直交する水平方向(左右方向)に所定間隔を存して配される一対のチェーン部材125を備えて構成されている。
<電磁波透過部材>
ケーシング本体101の天板131及び底板132には、無端チェーン120を構成する左右一対のチェーン部材125の間の空間を挟むように互いに対向する位置に一対の開口部140が形成されている。各開口部140には、ケーシング本体101の内面と面一となるように板状の電磁波透過部材141が装着されている。電磁波透過部材141は、周波数が300MHzから300GHz程度(波長:1mから1mm程度)の電磁波であるマイクロ波が透過可能な耐食性を有する素材から構成されている。電磁波透過部材141を構成する素材としては、マイクロ波が透過可能で耐食性を有していれば特に限定されるものではないが、耐食性を有する樹脂が好ましく、例えば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等が挙げられ、これらのうち、特に、テフロン(登録商標)の商品名で知られるポリテトラフルオロエチレン樹脂が好ましい。
<非接触式水分計>
ケーシング本体101には、当該ケーシング本体101内でフライトコンベヤ110により搬送される汚泥にマイクロ波を照射して当該汚泥の水分率を計測する透過式の非接触式水分計145が装着されている。透過式の非接触式水分計145を採用することにより、汚泥との間に空気層が存在したとしても、汚泥の水分率を正確に計測することができる。
非接触式水分計145は、マイクロ波発信部145aと、マイクロ波受信部145bと、後述する水分率算出部210(図6参照)とを有している。マイクロ波発信部145aは、ケーシング本体101の天板131に装着された電磁波透過部材141の背面側に配設されている。マイクロ波受信部145bは、ケーシング本体101の底板132に装着された電磁波透過部材141の背面側に配設されている。マイクロ波発信部145aから発信されたマイクロ波は、ケーシング本体101の天板131に装着された電磁波透過部材141を透過し、左右一対のチェーン部材125の間の空間を通って、底板132上における図2(b)中記号Mで示す汚泥に照射される。照射されたマイクロ波は、底板132上の汚泥を透過し、底板132に装着された電磁波透過部材141を通してマイクロ波受信部145bに受信される。水分率算出部210(図6参照)は、マイクロ波受信部145bで受信されたマイクロ波に基づいて、フライトコンベヤ110によって搬送される汚泥の水分率を算出する。
図3は、本発明の一実施形態に係る汚泥焼却設備に設けられた汚泥搬送コンベヤの他の構造を示す模式図である。前述した図2(a)及び(b)に示すような汚泥搬送コンベヤ40の構造に限定されるものではなく、図3(a)~(c)に示すような汚泥搬送コンベヤ40の構造を採用してもよい。なお、以下の図3(a)~(c)に示す汚泥搬送コンベヤ40の構造の説明において、図2(a)及び(b)に示す汚泥搬送コンベヤ40の構造と同一又は同様のものについては、図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略し、以下においては、図2(a)及び(b)に示す汚泥搬送コンベヤ40の構造と異なる部分を中心に説明することとする。
図3(a)に示す汚泥搬送コンベヤ40おいては、ケーシング本体101内でフライトコンベヤ110によって搬送される図3(a)中記号Mで示す汚泥を透過し、且つ反射した電磁波によって汚泥の水分率を計測する反射式の非接触式水分計148が採用されている。非接触式水分計148は、マイクロ波発信部及びマイクロ波受信部の機能を兼ね備えたマイクロ波発信・受信部148aと水分率算出部210(図6参照)とを有している。ケーシング本体101の天板131には、底板132上における図3(a)中記号Mで示す汚泥の上方に位置するように開口部140が形成されている。開口部140には、ケーシング本体101の内面と面一となるように板状の電磁波透過部材141が装着されている。マイクロ波発信・受信部148aは、ケーシング本体101の天板131に装着された電磁波透過部材141の背面側に配設されている。マイクロ波発信・受信部148aから発信されたマイクロ波は、ケーシング本体101の天板131に装着された電磁波透過部材141を通して底板132上における図3(a)中記号Mで示す汚泥に照射される。照射されたマイクロ波は、底板132上の汚泥を透過し、汚泥と底板132との境界で反射し、底板132上の汚泥を再度通過して、マイクロ波発信・受信部148aに受信される。水分率算出部210(図6参照)は、マイクロ波発信・受信部148aで受信されたマイクロ波に基づいて、底板132上の汚泥の水分率を算出する。反射式の非接触式水分計148を採用することにより、図2(a)及び(b)に示す汚泥搬送コンベヤ40において設けられているマイクロ波受信部145bを別途設ける必要がなくなるため、底板132に開口部140や電磁波透過部材141等を設けなくて済み、構造をより簡素化することができる。
図3(b)に示す汚泥搬送コンベヤ40において、ケーシング本体101の上部は開放されている。一対の開口部140は、底板132上における図3(b)中記号Mで示す汚泥を挟んで互いに対向するようにケーシング本体101の左側板133及び右側板134に形成されている。各開口部140には、ケーシング本体101の内面と面一となるように板状の電磁波透過部材141が装着されている。マイクロ波発信部145aは、ケーシング本体101の左側板133に装着された電磁波透過部材141の背面側に配設されている。マイクロ波受信部145bは、ケーシング本体101の右側板134に装着された電磁波透過部材141の背面側に配設されている。マイクロ波発信部145aから発信されたマイクロ波は、ケーシング本体101の左側板133に装着された電磁波透過部材141を通して底板132における図3(b)中記号Mで示す汚泥に照射される。照射されたマイクロ波は、底板132上の汚泥を透過し、ケーシング本体101の右側板134に装着された電磁波透過部材141を通してマイクロ波受信部145bに受信される。水分率算出部210(図6参照)は、マイクロ波受信部145bで受信されたマイクロ波に基づいて、フライトコンベヤ110によって搬送される汚泥の水分率を算出する。
図3(c)に示す汚泥搬送コンベヤ40においても、ケーシング本体101の上部は開放されている。図3(c)に示す汚泥搬送コンベヤ40では、反射式の非接触式水分計148が採用されている。開口部140は、底板132上における図3(c)中記号Mで示す汚泥に対向するようにケーシング本体101の右側板134に形成されている。開口部140には、ケーシング本体101の内面と面一となるように板状の電磁波透過部材141が装着されている。マイクロ波発信・受信部148aは、ケーシング本体101の右側板134に装着された電磁波透過部材141の背面側に配設されている。マイクロ波発信・受信部148aから発信されたマイクロ波は、ケーシング本体101の右側板134に装着された電磁波透過部材141を通して底板132上における図3(c)中記号Mで示す汚泥に照射される。照射されたマイクロ波は、底板132上の汚泥を透過し、ケーシング本体101の左側板133で反射し、底板132上の汚泥を再度通過して、マイクロ波発信・受信部148aに受信される。水分率算出部210(図6参照)は、マイクロ波発信・受信部148aで受信されたマイクロ波に基づいて、フライトコンベヤ110によって搬送される汚泥の水分率を算出する。
なお、図2(a)及び(b)に示すマイクロ波発信部145aとマイクロ波受信部145bとの配置を上下方向に入れ替えてもよい。図3(a)に示す汚泥搬送コンベヤ40において、電磁波透過部材141及びマイクロ波発信・受信部148aを、ケーシング本体の底板132に配置してもよい。図3(b)に示す汚泥搬送コンベヤ40において、マイクロ波発信部145aとマイクロ波受信部145bとの配置を左右方向に入れ替えてもよい。図3(c)に示す汚泥搬送コンベヤ40において、電磁波透過部材141及びマイクロ波発信・受信部148aを、ケーシング本体の左側板133に配置してもよい。
また、汚泥搬送コンベヤ40において、マイクロ波発信部145a及びマイクロ波受信部145bの何れか一方を左側板133又は右側板134に配置し、何れか他方を右側板134又は左側板133に配置する場合や、マイクロ波発信・受信部148aを左側板133又は右側板134に配置する場合、図3(b)及び(c)に示すような、ケーシング本体101の上部が開放されている構造に限定されるものではなく、図2(b)及び図3(a)に示すような、ケーシング本体101の上部が開放されていない構造、すなわちケーシング本体101の上部を天板131で塞いだような構造であってもよい。
図4は、汚泥搬送コンベヤに装備される結露防止及び水滴除去に関わる機器を例示する図であり、(a)はヒーター、(b)はワイパー装置、(c)及び(d)はエア吹出装置である。以下においては、ケーシング本体101の天板131に装着される電磁波透過部材141の結露防止及び水滴除去に関わる機器を代表例として説明するが、左側板133に装着される電磁波透過部材141(図3(b)参照)や、右側板134に装着される電磁波透過部材141(図3(b)及び(c)参照)についても、同様に結露防止及び水滴除去に関わる機器を適用することができる。
<ヒーター>
図4(a)に示すヒーター151は、電磁波透過部材141におけるケーシング100(ケーシング本体101)内の汚泥に対向する側の表面141aに結露が発生するのを防止する結露防止手段、及び電磁波透過部材141の表面141aに付着した水滴を除去する水滴除去手段として機能する。ヒーター151は、電磁波透過部材141におけるマイクロ波が通過しない領域に貼着又は組み込まれる電熱線152を備え、図示されない電源ユニットの電熱線152に対する通電を制御することにより、電磁波透過部材141の表面を露点より高い温度に保って結露が発生するのを防止したり、電磁波透過部材141の表面に水滴が付着したときに、水滴を乾燥させて除去したりすることができるように構成されている。
<ワイパー装置>
図4(b)に示すように、ケーシング本体101の天板131には、ワイパー装置155が付設されている。ワイパー装置155は、電磁波透過部材141の表面141aに付着した水滴を除去する水滴除去手段として機能する。ワイパー装置155は、ケーシング本体101の天板131の内側面に取り付けられる装置本体156と、電磁波透過部材141の表面141aに沿って揺動自在に装置本体156に取り付けられる払拭部材157とを備え、装置本体156に内蔵された電動モータ(図示省略)の作動により払拭部材157を揺動駆動することにより、電磁波透過部材141の表面141aに付着した水滴を払拭部材157で払拭できるように構成されている。
<エア吹出装置>
図4(c)及び(d)に示すように、ケーシング本体101の天板131には、エア吹出装置161,161´が付設されている。エア吹出装置161,161´は、電磁波透過部材141の表面141aに結露が発生するのを防止する結露防止手段、及び電磁波透過部材141の表面141aに付着した水滴を除去する水滴除去手段として機能する。
図4(c)に示すエア吹出装置161は、図示されない圧縮エア供給源からの圧縮空気を電磁波透過部材141の表面141aに沿って吹き出すエア吹出ノズル162を備えて構成されている。エア吹出装置161においては、汚泥由来の水蒸気が電磁波透過部材141の表面近傍に滞留しないように、エア吹出ノズル162から圧縮空気を常時吹き出して電磁波透過部材141の表面141aに沿ってエアカーテンを形成することにより、電磁波透過部材141の表面141aに結露が発生するのを防止することができる。また、エア吹出装置161においては、電磁波透過部材141の表面141aに水滴が付着したときに、エア吹出ノズル162から圧縮空気を吹き出すことにより、電磁波透過部材141の表面141aに付着した水滴を吹き飛ばして除去することができる。
図4(d)に示すエア吹出装置161´は、図示されない圧縮エア供給源からの圧縮空気を電磁波透過部材141の表面141aに向けて吹き出すエア吹出ノズル162´を備えて構成されている。エア吹出装置161´においては、エア吹出ノズル162´から圧縮空気を電磁波透過部材141の表面141aに向けて直接的に吹き出すことにより、電磁波透過部材141の表面141aに結露が発生するのを防止することができる。また、エア吹出装置161´においては、電磁波透過部材141の表面141aに水滴が付着したときに、エア吹出ノズル162´から圧縮空気を電磁波透過部材141の表面141aに向けて直接的に吹き出すことにより、電磁波透過部材141の表面141aに付着した水滴を確実に吹き飛ばして除去することができる。
図4(a)~(d)に示す結露防止及び水滴除去に関わる機器のうちから一又は複数を適宜に選択して採用することにより、水滴の影響に起因する水分率の計測誤差が生じるのを未然に防ぐことができる。
<撥水加工>
図2(b)において、電磁波透過部材141における表面141aの近傍部分の拡大図に示すように、電磁波透過部材141の表面141aには、撥水加工が施されるのが好ましい。撥水加工としては、例えば、電磁波透過部材141の表面141aに、フッ素樹脂やシリコーン等による被膜165を形成することが挙げられる。このように、電磁波透過部材141の表面141aに撥水加工を施すことで電磁波透過部材141が撥水性を備えることにより、電磁波透過部材141の表面141aに結露が生じたとしても、水滴となって直ちに弾かれて、そのまま電磁波透過部材141の表面141aに付着するのを抑制することができる。また、電磁波透過部材141の表面141aに水滴が付着していても、撥水加工の効果により、水滴の付着力は弱いため、ワイパー装置155やエア吹出装置161,161´を用いて容易、且つ確実に水滴を除去することができる。従って、水滴の影響に起因する計測誤差を抑制することができる。
図5は、本発明の一実施形態に係る汚泥焼却設備の制御システムの概略構成を示すブロック図である。汚泥焼却設備1は、図5に示すような制御システム200を備えている。図2に示す汚泥燃焼制御システム200は、CPU201aやメモリ201b、I/Oポート201c等を内蔵するマイクロコンピュータを主体に構成される制御装置201と、制御装置201に信号伝達可能に接続される各種機器202とを備えて構成されている。各種機器202としては、駆動モータ27、熱交換器29、フィーダ32、脱水汚泥供給ポンプ33、炉温センサ58、プッシャー駆動装置66、乾燥ストーカ駆動装置75、燃焼ストーカ駆動装置76、後燃焼ストーカ駆動装置77、一次燃焼空気供給に関わる流量調節ダンパ装置85~88、二次燃焼空気供給に関わる流量調節ダンパ装置92、再循環排ガス供給に関わる流量調節ダンパ装置97、駆動モータ116、非接触式水分計145,148等が挙げられる。
制御装置201において、メモリ201bには、所定のアルゴリズムに従って作成された所定プログラム等や、マイクロ波発信部145a(マイクロ波発信・受信部148a,108a)から発信されたマイクロ波に対するマイクロ波受信部145b(マイクロ波発信・受信部148a)で受信されたマイクロ波に関する、図7に示すような、振幅変化と位相差との比(振幅位相比)と、公定法水分率(乾燥重量法)との正の相関関係のデータ、その他、燃焼制御等に必要なデータ等が記憶されている。制御装置201においては、メモリ201bに格納されている所定プログラム等や各種データ等をCPU201aが読み込んで所定の処理を実行することにより、図6の機能ブロック図に示すような各種機能部の機能が発揮される。
図6は、本発明の一実施形態に係る汚泥焼却設備の制御システムの機能ブロック図である。図6の機能ブロック図に示される制御装置201の各種機能部として、水分率算出部210が挙げられる。
図6に示す水分率算出部210は、予めメモリ201b(図5参照)に記憶されている、図7に示すようなデータを読み出し、以下のようにして、汚泥の水分率を算出する。
図7は、マイクロ波の振幅位相比と公定法水分率(乾燥重量法)との相関関係を示すグラフである。非接触式水分計145,148の計測対象(ケーシング100内の汚泥)の体積充填率(汚泥と空気等との混合率)の変化は、マイクロ波の振幅変化(減衰量)と位相差(位相遅れ)との比(振幅変化/位相差)として検出される。そこで、計測対象の体積充填率を変えてマイクロ波の振幅変化と位相差とを測定しプロットすれば一直線上に並ぶこととなり、この直線の式の傾きは計測対象の体積充填率の変化に影響されない。従って、予め既知の種々の水分率の値の汚泥を、各水分率で体積充填率を変えてマイクロ波の振幅変化と位相差とを測定し、各水分率における直線の式の傾きを求め、更に、前記傾きと水分率との関係を予め求めておく。次に、計測対象に、マイクロ波を照射し、計測対象を透過したマイクロ波の振幅変化と位相差とを測定し、振幅変化と位相差との傾き(振幅位相比)を求め、求めた傾きの値を、予め求めておいた傾き(振幅位相比)と水分率との関係、すなわち図7に示すグラフにあてはめれば、計測対象の体積充填率の変化に影響されずに水分率を正確に求めることができる。
透過式の非接触式水分計145が用いられている場合、図6に示す水分率算出部210は、予めメモリ201b(図5参照)に記憶されている、マイクロ波発信部145aから発信されたマイクロ波に対するマイクロ波受信部145bで受信されたマイクロ波に関する、振幅位相比と、公定法水分率(乾燥重量法)との正の相関関係のデータ(図7参照)をメモリ201bから読み出し、読み出したデータと、マイクロ波受信部145bにより受信されたマイクロ波の振幅位相比とに基づいて、ケーシング100内の汚泥の水分率を算出する。
反射式の非接触式水分計148が用いられている場合、図6に示す水分率算出部210は、予めメモリ201bに記憶されている、マイクロ波発信・受信部148aから発信されたマイクロ波に対するマイクロ波発信・受信部148aで受信されたマイクロ波に関する、振幅位相比と、公定法水分率(乾燥重量法)との正の相関関係のデータ(図7参照)をメモリ201bから読み出し、読み出したデータと、マイクロ波発信・受信部148aで受信されたマイクロ波とに基づいて、ケーシング100内の汚泥の水分率を算出する。
図6の機能ブロック図に示される制御装置201の各種機能部として、水分率算出部210以外に、温度計測部211や、モータ制御部212、熱交換器制御部213、フィーダ制御部214、ポンプ制御部215、プッシャー制御部216、ストーカ制御部217、ダンパ制御部218、記憶部220等が挙げられる。
温度計測部211は、炉温センサ58からの検出信号に基づいて、炉本体50内の温度を算出する。
モータ制御部212は、非接触式水分計145,148によって計測された汚泥の水分率に基づいて、所定の制御信号を駆動モータ27に送信する。これにより、伝熱体13の回転速度が制御されて、脱水汚泥乾燥機10での脱水汚泥に対する乾燥時間を調整することができる。
熱交換器制御部213は、非接触式水分計145,148によって計測された汚泥の水分率に基づいて、所定の制御信号を熱交換器29に送信する。これにより、熱交換器29での熱交換量が制御されて、脱水汚泥乾燥機10での脱水汚泥に対する乾燥温度を調整することができる。
フィーダ制御部214は、非接触式水分計145,148によって計測された汚泥の水分率に基づいて、所定の制御信号をフィーダ32に送信する。これにより、脱水汚泥貯留槽31に貯留されている脱水汚泥の切出し量が制御され、脱水汚泥乾燥機10への脱水汚泥の供給量を調整することができる。
ポンプ制御部215は、非接触式水分計145,148によって計測された汚泥の水分率に基づいて、所定の制御信号を脱水汚泥供給ポンプ33に送信する。これにより、脱水汚泥供給ポンプ33からの脱水汚泥の送出量が制御され、脱水汚泥乾燥機10への脱水汚泥の供給量を調整することができる。
プッシャー制御部216は、非接触式水分計145,148によって計測された汚泥の水分率に基づいて、所定の制御信号をプッシャー駆動装置66に送信する。これにより、プッシャー65のストローク、作動速度、作動間隔が調節されて、炉本体50内への乾燥汚泥の供給量が制御される。
ストーカ制御部217は、非接触式水分計145,148によって計測された汚泥の水分率に基づいて、所定の制御信号を乾燥ストーカ駆動装置75、燃焼ストーカ駆動装置76及び後燃焼ストーカ駆動装置77に送信する。これにより、乾燥ストーカ71、燃焼ストーカ72及び後燃焼ストーカ73のそれぞれの可動火格子70aが往復動する速度、すなわちストーカ71,72,73による炉本体50内での乾燥汚泥の送り速度が制御される。
ダンパ制御部218は、非接触式水分計145,148によって計測された汚泥の水分率に基づいて、所定の制御信号を各流量調節ダンパ装置85~88,92,97に送信する。これにより、一次燃焼空気や二次燃焼空気、再循環排ガスの供給量が制御される。
記憶部220は、CPU201aが所定の演算処理を行う場合に使用するデータ、その他、燃焼制御等に必要なデータ等を保持するストレージとして機能する。
<基本的な作動説明>
以上に述べたように構成される図1に示す汚泥焼却設備1において、脱水汚泥貯留槽31に貯留されている脱水汚泥は、フィーダ32によって切り出され、切り出された脱水汚泥は、脱水汚泥供給ポンプ33により脱水汚泥乾燥機10の汚泥受入口15へと圧送される。汚泥受入口15へと圧送された脱水汚泥は、汚泥受入口15を通してトラフ12の内部に投入される。トラフ12の内部に投入された脱水汚泥は、熱媒によって加熱された伝熱体13の回転により、トラフ12の汚泥排出口16に向かって搬送され、搬送されている間にトラフ12と伝熱体13とによって加熱され、乾燥されて乾燥汚泥となる。
汚泥排出口16から排出された乾燥汚泥は、汚泥搬送コンベヤ36によって乾燥汚泥貯留槽35へと搬送されて一旦貯留される。乾燥汚泥貯留槽35に貯留されている乾燥汚泥は、乾燥汚泥切出装置38によって切り出され、切り出された乾燥汚泥は、汚泥搬送コンベヤ40によってホッパ56へと供給される。
ホッパ56には、汚泥搬送コンベヤ40の排出口103から排出された乾燥汚泥が投入される。ホッパ56に投入された乾燥汚泥は、シュート部56bを介して一次燃焼室51に供給されて燃焼される。
次に、汚泥焼却設備1において実施される水分率計測工程と燃焼状態制御工程とについて説明する。
<水分率計測工程>
水分率計測工程においては、汚泥搬送コンベヤ40によって搬送されている乾燥汚泥の水分率を非接触式水分計145(148)により計測する。
<燃焼状態制御工程>
燃焼状態制御工程においては、炉温センサ58からの検出信号により温度計測部211で計測される炉本体50内の温度が、NOxの生成を抑制しつつ、クリンカの生成を抑制できる所定範囲(例えば、850~900℃)となるように、水分率計測工程で計測された水分率に基づいて、焼却炉2の燃焼状態を制御する。燃焼状態を制御する具体例として、以下の具体例(1)~(9)を挙げることができる。
[具体例(1)]
例えば、非接触式水分計145(148)により計測された乾燥汚泥の水分率から、乾燥汚泥の発熱量の増加傾向又は減少傾向を予測できれば、フィーダ制御部214は、所定の制御信号をフィーダ32に送信する。また、ポンプ制御部215は、所定の制御信号を脱水汚泥供給ポンプ33に送信する。こうして、脱水汚泥貯留槽31に貯留されている脱水汚泥の切出し量、及び脱水汚泥供給ポンプ33からの脱水汚泥の送出量を制御して、脱水汚泥乾燥機10への脱水汚泥供給量を調整する。これにより、脱水汚泥乾燥機10から泥搬送コンベヤ36、乾燥汚泥貯留槽35、乾燥汚泥切出装置38、汚泥搬送コンベヤ40を介して焼却炉2へと供給される乾燥汚泥の供給量が調整されることになり、焼却炉2での発熱量を調整することができ、過剰燃焼又は燃焼不良を抑制することができて、焼却炉2の炉温が所定範囲(例えば、850~900℃)となるように、焼却炉2の燃焼運転を安定化させることができる。
[具体例(2)]
例えば、非接触式水分計145(148)により計測された乾燥汚泥の水分率から、乾燥汚泥の発熱量の増加傾向又は減少傾向を予測できれば、熱交換器制御部213は、所定の制御信号を熱交換器29に送信し、熱交換器29での熱交換量を制御して、脱水汚泥乾燥機10での脱水汚泥に対する乾燥温度を調整する。こうして、脱水汚泥乾燥機10において乾燥処理される乾燥汚泥の含水率を調整する。これにより、脱水汚泥乾燥機10から泥搬送コンベヤ36、乾燥汚泥貯留槽35、乾燥汚泥切出装置38、汚泥搬送コンベヤ40を介して焼却炉2へと供給される乾燥汚泥の含水率が調整されることになり、焼却炉2での発熱量を調整することができ、過剰燃焼又は燃焼不良を抑制することができて、焼却炉2の炉温が所定範囲(例えば、850~900℃)となるように、焼却炉2の燃焼運転を安定化させることができる。
[具体例(3)]
例えば、非接触式水分計145(148)により計測された乾燥汚泥の水分率から、乾燥汚泥の発熱量の増加傾向又は減少傾向を予測できれば、モータ制御部212は、所定の制御信号を駆動モータ27に送信し、伝熱体13の回転速度を制御して、脱水汚泥乾燥機10での脱水汚泥に対する乾燥時間を調整する。こうして、脱水汚泥乾燥機10において乾燥処理される乾燥汚泥の含水率を調整する。これにより、脱水汚泥乾燥機10から泥搬送コンベヤ36、乾燥汚泥貯留槽35、乾燥汚泥切出装置38、汚泥搬送コンベヤ40を介して焼却炉2へと供給される乾燥汚泥の含水率が調整されることになり、焼却炉2での発熱量を調整することができ、過剰燃焼又は燃焼不良を抑制することができて、焼却炉2の炉温が所定範囲(例えば、850~900℃)となるように、焼却炉2の燃焼運転を安定化させることができる。
[具体例(4)]
例えば、非接触式水分計145(148)により計測された乾燥汚泥の水分率から、乾燥汚泥の発熱量の増加傾向又は減少傾向を予測できれば、モータ制御部212は、所定の制御信号を駆動モータ116(図2(a)参照)に送信して、汚泥搬送コンベヤ40による脱水汚泥の搬送量を調整する。これにより、焼却炉2へと供給される乾燥汚泥の供給量が調整されることになり、焼却炉2での発熱量を調整することができ、過剰燃焼又は燃焼不良を抑制することができて、焼却炉2の炉温が所定範囲(例えば、850~900℃)となるように、焼却炉2の燃焼運転を安定化させることができる。
[具体例(5)]
例えば、非接触式水分計145(148)により計測された乾燥汚泥の水分率から、乾燥汚泥の発熱量の増加傾向又は減少傾向を予測できれば、プッシャー制御部216は、所定の制御信号をプッシャー駆動装置66に送信して、燃焼室51への乾燥汚泥の供給量を調整する。これにより、焼却炉2での発熱量を調整することができ、過剰燃焼又は燃焼不良を抑制することができて、焼却炉2の炉温が所定範囲(例えば、850~900℃)となるように、焼却炉2の燃焼運転を安定化させることができる。
[具体例(6)]
例えば、非接触式水分計145(148)により計測された乾燥汚泥の水分率から、乾燥汚泥の発熱量の増加傾向又は減少傾向を予測できれば、ストーカ制御部217は、所定の制御信号を、乾燥ストーカ駆動装置75、燃焼ストーカ駆動装置76、及び後燃焼ストーカ駆動装置77のうちの少なくとも一つに送信して、可動火格子70aによる乾燥汚泥の送り速度を調整する。これにより、焼却炉2での発熱量を調整することができ、過剰燃焼又は燃焼不良を抑制することができて、焼却炉2の炉温が所定範囲(例えば、850~900℃)となるように、焼却炉2の燃焼運転を安定化させることができる。
[具体例(7)]
例えば、非接触式水分計145(148)により計測された乾燥汚泥の水分率から、乾燥汚泥の発熱量の増加傾向又は減少傾向を予測できれば、ダンパ制御部218は、各流量調節ダンパ装置85~88,92に送信して、各流量調節ダンパ装置85~88,92のダンパ開度を調整する。これにより、燃焼空気供給量が調整されることになり、焼却炉2での発熱量を調整することができ、過剰燃焼又は燃焼不良を抑制することができて、焼却炉2の炉温が所定範囲(例えば、850~900℃)となるように、焼却炉2の燃焼運転を安定化させることができる。
[具体例(8)]
例えば、非接触式水分計145(148)により計測された乾燥汚泥の水分率から、乾燥汚泥の発熱量の増加傾向又は減少傾向を予測できれば、ダンパ制御部218は、所定の制御信号を流量調節ダンパ装置97に送信して、流量調節ダンパ装置97のダンパ開度を調整する。これにより、再循環排ガスの供給量が調整されることになり、焼却炉2での発熱量を調整することができ、過剰燃焼又は燃焼不良を抑制することができて、焼却炉2の炉温が所定範囲(例えば、850~900℃)となるように、焼却炉2の燃焼運転を安定化させることができる。
[具体例(9)]
例えば、非接触式水分計145(148)により計測された乾燥汚泥の水分率から、乾燥汚泥の発熱量の増加傾向又は減少傾向を予測できれば、ダンパ制御部218は、所定の制御信号を流量調節ダンパ装置92に送信して、流量調節ダンパ装置92のダンパ開度を調整する。これにより、燃焼空気供給量が調整されることになり、焼却炉2での発熱量を調整することができ、過剰燃焼又は燃焼不良を抑制することができて、焼却炉2の炉温が所定範囲(例えば、850~900℃)となるように、焼却炉2の燃焼運転を安定化させることができる。
以上に述べた燃焼制御により、炉本体50内の温度や排ガス量が安定し、焼却炉2の燃焼運転を安定化させることができる。これにより、クリンカの生成を抑制することができる。また、燃焼運転の安定化により、ボイラ3での蒸気発生量が安定するため、熱回収量も安定する。なお、ボイラ3での蒸気発生量を抑えたいときには、水分率の高い汚泥をホッパ56に投入すればよい。さらに、燃焼運転の安定化により、各種機器への負荷が一定となり、機器の損耗や作動量を低減できる。作動量低減により、動力コストを削減することができる。なお、燃焼制御の自動化とAI(人工知能)の学習機能の活用により、より最適な燃焼運転を実現することができ、運転コストを大幅に削減することが可能となる。
また、汚泥焼却設備1においては、非接触式水分計145(148)を用いて、汚泥を透過したマイクロ波に関する振幅位相比と、公定法水分率との相関関係データ(図7参照)に基づいて、汚泥の水分率を計測するようにしている。このような振幅位相比に基づく水分率の計測によれば、計測対象(ケーシング100の汚泥)の体積充填率の変動に影響されずに、汚泥の水分率を精度良く計測することができ、これによって、より安定した燃焼制御を実現することができる。
以上、本発明の汚泥焼却設備、及び汚泥焼却方法について、一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。具体的な別実施形態は以下のとおりである。
図8~図11は、本発明の汚泥焼却設備の別実施形態を例示する模式図である。なお、以下に述べる各々の別実施形態において、上記実施形態と同一又は同様のものについては、図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては各別実施形態に特有の部分を中心に説明することとする。
〔別実施形態(1)〕
図8(a)に示す別実施形態(1)においては、脱水汚泥投入機300が付設された汚泥搬送コンベヤ40が、乾燥汚泥貯留槽35からの乾燥汚泥を搬送する汚泥搬送コンベヤ40とは別に並設されている。脱水汚泥投入機300は、脱水汚泥を貯留する脱水汚泥貯留槽301と、脱水汚泥貯留槽301に付設されるフィーダ302とを備え、脱水汚泥貯留槽301に貯留されている脱水汚泥がフィーダ302によって切り出されるようになっている。切り出された脱水汚泥は、汚泥搬送コンベヤ40の投入口102からホッパ56の上方に位置する排出口103へと搬送される。各々の汚泥搬送コンベヤ40によって搬送される脱水汚泥及び乾燥汚泥は混合機310で混合され、混合された脱水汚泥及び乾燥汚泥(混合汚泥)がホッパ56へと投入される。
図8(a)に示す別実施形態(1)では、各々の汚泥搬送コンベヤ40に非接触式水分計145(148)が配設されるとともに、混合機310で混合された後の混合汚泥の水分率を計測するように非接触式水分計145(148)が混合機310に配設されている。この場合、各々の汚泥搬送コンベヤ40に配設された非接触式水分計145(148)を用いて混合前の各々の汚泥の水分率を計測し、その計測結果に基づいて、混合汚泥の水分率を所望の値とする上で最適な各々の汚泥の混合割合を算出し、算出した混合割合に応じて各々の汚泥を混合機310に導入し、導入された各々の汚泥を混合機310で混合する。このようにすることにより、混合汚泥の水分率を所望の水分率に近づけることができる。そして、混合汚泥の実際の水分率を、混合汚泥の水分率計測用として混合機310に配設された非接触式水分計145(148)を用いて計測し、その計測結果に基づいて、上記に例示したように、焼却炉2の燃焼状態が制御される。
〔別実施形態(2)〕
図8(b)に示す別実施形態(2)においては、脱水汚泥貯留槽301からの脱水汚泥を搬送する汚泥搬送コンベヤ40と、乾燥汚泥貯留槽35からの乾燥汚泥を搬送する汚泥搬送コンベヤ40とが並設され、各々の汚泥搬送コンベヤ40によって搬送される脱水汚泥及び乾燥汚泥を別々に独立してホッパ56に投入するように構成されている。この場合、各々の汚泥搬送コンベヤ40に配設された非接触式水分計145(148)による計測結果に基づいて、上記に例示したように、焼却炉2の燃焼状態が制御される。
〔別実施形態(3)〕
図9(a)に示す別実施形態(3)においては、薬剤供給装置320が付設された添加物搬送コンベヤ400が、乾燥汚泥貯留槽35からの乾燥汚泥を搬送する汚泥搬送コンベヤ40とは別に並設されている。薬剤供給装置320は、薬剤を貯留する薬剤タンク321と、薬剤タンク321に付設されるフィーダ322と、フィーダ322と添加物搬送コンベヤ400との間に配される薬剤供給管323とを備え、薬剤タンク321に貯留されている薬剤をフィーダ322で送り出し、送り出した薬剤を、薬剤供給管323を介して添加物搬送コンベヤ400の内部に供給することができるように構成されている。一方、添加物搬送コンベヤ400は、詳細図示による説明は省略するが、ケーシング内にベルトコンベヤを配設してなり、汚泥搬送コンベヤ40と同様に、ケーシングに非接触式水分計145(148)が配設されて構成されている。ここで、添加物搬送コンベヤ400によってホッパ56へと供給される添加物としては、例えば、図9(a)中記号Kで示す可燃物に薬剤供給装置320からの薬剤が付着されてなるものが挙げられる。薬剤としては、例えば、クリンカ抑制剤が挙げられる。クリンカ抑制剤としては、例えば、マグネシウム化合物、ケイ素化合物、カルシウム化合物、鉄化合物、及びアルミニウム化合物の1種又は2種以上と、その分散液又はその水溶液とを含むものが挙げられる。
汚泥搬送コンベヤ40によって搬送される脱水汚泥と、添加物搬送コンベヤ400によって搬送される添加物とは、混合機310で混合され、混合された脱水汚泥及び添加物(混合汚泥)がホッパ56へと投入される。
図9(a)に示す別実施形態(3)では、汚泥搬送コンベヤ40に配設された非接触式水分計145(148)を用いて乾燥汚泥の水分率を計測するとともに、添加物搬送コンベヤ400に配設された非接触式水分計145(148)を用いて添加物の水分率を計測し、その計測結果に基づいて、混合汚泥の水分率を所望の値とする上で最適な乾燥汚泥と添加物との混合割合を算出し、算出した混合割合に応じて乾燥汚泥と添加物とを混合機310に導入し、導入された乾燥汚泥及び添加物を混合機310で混合する。このようにすることにより、混合汚泥の水分率を所望の水分率に近づけることができる。そして、混合汚泥の実際の水分率を、混合汚泥の水分率計測用として混合機310に配設された非接触式水分計145(148)を用いて計測し、その計測結果に基づいて、上記に例示したように、焼却炉2の燃焼状態が制御される。
〔別実施形態(4)〕
図9(b)に示す別実施形態(4)においては、薬剤供給装置320からの薬剤が付着された添加物を搬送する添加物搬送コンベヤ400と、乾燥汚泥貯留槽35からの乾燥汚泥を搬送する汚泥搬送コンベヤ40とが並設され、各々の搬送コンベヤ40,400によって搬送される添加物及び乾燥汚泥を別々に独立してホッパ56に投入するように構成されている。この場合、各々の搬送コンベヤ40,400に配設された非接触式水分計145(148)による計測結果に基づいて、上記に例示したように、焼却炉2の燃焼状態が制御される。
〔別実施形態(5)〕
図10に示す別実施形態(5)においては、脱水汚泥貯留槽31からフィーダ32によって切り出される脱水汚泥と、添加物搬送コンベヤ400によって搬送される添加物とが、脱水汚泥供給ポンプ33により脱水汚泥乾燥機10の汚泥受入口15へと圧送され、汚泥受入口15を通して脱水汚泥乾燥機10内に導入された脱水汚泥と添加物とが脱水汚泥乾燥機10によって混合・乾燥される。
図10に示す別実施形態(5)では、添加物搬送コンベヤ400に配設された非接触式水分計145(148)を用いて添加物の水分率を計測し、その計測結果に基づいて、混合汚泥の水分率を所望の値とする上で最適な脱水汚泥及び添加物の混合割合を算出し、算出した混合割合に応じて脱水汚泥及び添加物を脱水汚泥乾燥機10内に導入する。このようにすることにより、脱水汚泥乾燥機10での乾燥処理後の乾燥汚泥の水分率を所望の水分率に近づけることができる。そして、乾燥汚泥の実際の水分率を、汚泥搬送コンベヤ40に配設された非接触式水分計145(148)を用いて計測し、その計測結果に基づいて、上記に例示したように、焼却炉2の燃焼状態が制御される。
〔別実施形態(6)〕
図11に示す別実施形態(6)においては、添加物搬送コンベヤ400によって搬送される添加物が、脱水汚泥乾燥機10のトラフ12における汚泥受入口15の上流側に設けられた投入口を通して脱水汚泥乾燥機10内に導入され、汚泥受入口15を通して脱水汚泥乾燥機10内に導入された脱水汚泥と混合され、混合された脱水汚泥及び添加物(混合汚泥)が脱水汚泥乾燥機10により乾燥される。そして、脱水汚泥乾燥機10での乾燥処理後の乾燥汚泥の水分率を、汚泥搬送コンベヤ40に配設された非接触式水分計145(148)を用いて計測し、その計測結果に基づいて、上記に例示したように、焼却炉2の燃焼状態が制御される。
〔別実施形態(7)〕
図1に示す一実施形態、並びに図10及び図11に示す各別実施形態(5)及び(6)において、脱水汚泥乾燥機10の上流側に非接触式水分計145(148)を配設して、脱水汚泥乾燥機10内に導入される脱水汚泥の水分率を計測してもよい。
本発明の汚泥焼却設備、及び汚泥焼却方法は、汚泥を焼却処理する用途において利用可能である。
1 汚泥焼却設備
2 焼却炉
10 脱水汚泥乾燥機
40 汚泥搬送コンベヤ(汚泥供給手段)
51 一次燃焼室
52 二次燃焼室
55 汚泥供給装置
70a 可動火格子
70b 固定火格子
85~88 流量調節ダンパ装置(一次燃焼空気用ダンパ)
92 流量調節ダンパ装置(二次次燃焼空気用ダンパ)
97 流量調節ダンパ装置(再循環排ガス用ダンパ)
100 ケーシング
140 開口部
141 電磁波透過部材
145 非接触式水分計(透過式)
148 非接触式水分計(反射式)
151 ヒーター(結露防止手段、水滴除去手段)
155 ワイパー装置(水滴除去手段)
161 エア吹出装置(結露防止手段、水滴除去手段)
161’ エア吹出装置(結露防止手段、水滴除去手段)
165 被膜
201 制御装置(燃焼状態制御手段)

Claims (9)

  1. 汚泥を汚泥供給手段により焼却炉へと供給して焼却処理する汚泥焼却設備であって、
    前記焼却炉へと供給される汚泥に電磁波を照射して当該汚泥の水分率を計測する非接触式水分計と、
    前記非接触式水分計によって計測された水分率に基づいて、前記焼却炉の燃焼状態を制御する燃焼状態制御手段と、
    を備える汚泥焼却設備。
  2. 前記汚泥供給手段は、
    汚泥を収容するケーシングと、
    前記ケーシングに設けられた開口部に装着される電磁波透過部材と、
    を備え、
    前記電磁波透過部材を通して前記ケーシング内の汚泥に電磁波が照射されるように構成されている請求項1に記載の汚泥焼却設備。
  3. 前記電磁波透過部材における前記ケーシング内の汚泥に対向する側の表面に結露が発生するのを防止する結露防止手段を備える請求項2に記載の汚泥焼却設備。
  4. 前記電磁波透過部材における前記ケーシング内の汚泥に対向する側の表面に付着した水滴を除去する水滴除去手段を備える請求項2又は3に記載の汚泥焼却設備。
  5. 前記電磁波透過部材は、撥水性を有する請求項2~4の何れか一項に記載の汚泥焼却設備。
  6. 前記燃焼状態制御手段は、前記汚泥供給手段による前記焼却炉への汚泥の供給量を調整することにより、前記焼却炉の燃焼状態を制御する請求項1~5の何れか一項に記載の汚泥焼却設備。
  7. 前記焼却炉は、汚泥を燃焼するための燃焼室を有するとともに、前記燃焼室内に汚泥を供給する汚泥供給装置、前記燃焼室内で汚泥を送る火格子、前記燃焼室内への燃焼空気の供給量を調節する燃焼空気用ダンパ、及び前記燃焼室内への再循環排ガスの供給量を調節する再循環排ガス用ダンパのうちの少なくとも一つを有し、
    前記燃焼状態制御手段は、前記汚泥供給装置による前記燃焼室内への汚泥の供給量、前記火格子による前記燃焼室内での汚泥の送り速度、前記燃焼空気用ダンパによる前記燃焼室内への燃焼空気の供給量、及び前記再循環排ガス用ダンパによる前記燃焼室内への再循環排ガスの供給量のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記焼却炉の燃焼状態を制御する請求項1~6の何れか一項に記載の汚泥焼却設備。
  8. 脱水処理後の汚泥である脱水汚泥を乾燥する脱水汚泥乾燥機を備え、
    前記脱水汚泥乾燥機での乾燥処理後の汚泥である乾燥汚泥を前記汚泥供給手段により前記焼却炉へと供給するように構成されており、
    前記燃焼状態制御手段は、前記脱水汚泥乾燥機への脱水汚泥の供給量、前記脱水汚泥乾燥機での脱水汚泥に対する乾燥温度、前記脱水汚泥乾燥機での脱水汚泥に対する乾燥時間のうちの少なくとも一つを調整することにより、前記焼却炉の燃焼状態を制御する請求項1~7の何れか一項に記載の汚泥焼却設備。
  9. 汚泥を汚泥供給手段により焼却炉へと供給して焼却処理する汚泥焼却方法であって、
    前記焼却炉へと供給される汚泥に電磁波を照射して当該汚泥の水分率を計測する水分率計測工程と、
    前記水分率計測工程で計測された水分率に基づいて、前記焼却炉の燃焼状態を制御する燃焼状態制御工程と、
    を包含する汚泥焼却方法。
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