JP2022080339A - 容器 - Google Patents

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Takuo Sakai
智治 北山
Tomoharu Kitayama
佑介 小倉
Yusuke Ogura
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Abstract

【課題】内袋が外袋に対して接着層無しに単に密着している容器本体を備える容器の口部から密閉シールを剥がすときに、内袋が外袋から引き上げられないようにする。【解決手段】容器本体(2)と、キャップ(3)と、通過口(4a)が形成され且つ容器本体の口部端面に接着された通過シール(4)と、通過シールの表面側から通過口を塞いで容器本体の口部を密封する密封シール(5)とを備える。そして容器本体は、外袋(25)と内袋(26)とを備え、内容物の吐出後の状態では外袋がその弾性により復元し、外袋と内袋とが口部において密着された状態を維持しながら内袋が容器本体の胴部において収縮した状態になる。このような容器の密封シールと通過シールとの接着強度を、通過シールと容器本体の口部との接着強度よりも弱くしてある。密封シールを剥がすと、通過シールが容器本体の口部を覆った状態となり、内袋が外袋から引き上げられない。【選択図】 図1

Description

本発明は容器本体の口部を密封シールで密封する容器に関する。
容器は、内容物の鮮度をできる限り保つために、容器本体の口部をアルミ箔に代表される密封シールで密封することが知られている。例えば特許文献1には、デラミボトルと称される容器本体の口部をシール材と称される密封シールで密封する構成が開示されている。このデラミボトルは、外側層と称される外袋と、外袋に対して剥離可能な内袋と、外袋と内袋を口部において接着する接着層とを備えている。なおシール材は、アルミ箔と称される金属箔と、金属箔に積層され且つ容器本体の口部端面に接着された樹脂フィルムとを備える構成である。
上記した特許文献1のデラミボトルは、密閉シールを剥がすときに内袋が外袋から引き上げられて剥がされないようにするために、密封シールのシール強度を内袋と外袋の間の接着層の接着力よりも弱くすると共に、接着層の形成範囲を口部の周方向において少なくともシール材の摘まみの方向と一致する範囲に形成してある。そして密閉シールを剥がすと、接着層の接着力によって口部において内袋と外袋とが一体化された状態を維持するようになっている。
特開2002-205759号公報
ところで特許文献1のデラミボトル(容器本体)は内袋と外袋との間に接着層を備えている構造であるが、別の容器本体の一例としては、内袋と外袋との間に接着層を備えておらず、直に接着(以降では「密着」という)しているだけの構造も存在する。
この密着構造の容器本体には特許文献1のような接着層がないので、特許文献1に開示された接着技術をそのまま適用して、密封シールを容器本体の口部に接着することはできない。
また特許文献1に開示された接着技術を応用して、密封シールのシール強度を内袋と外袋の間の密着力よりも弱くすることは、理論的には可能であるが、技術的には難しい。なぜなら内袋と外袋との密着力は接着層が無いので、特許文献1の場合と比較すると、きわめて弱いからである。
また特許文献1のデラミボトルは接着層の形成範囲を口部の周方向において密封シールの摘まみの方向と一致する範囲を含むものとしてある。この一致する範囲は、摘まみを引っ張って密封シールを剥がすときに、その剥がれる力が最初に加わる範囲である。そうすると、接着層の形成範囲を密封シールの摘まみの方向と一致する範囲以外、つまり摘まみの方向とは異なる範囲に設定した場合には、密封シールを剥がすときに内袋が引き上げられなくても、内袋と外袋とが口部のうち摘まみの方向と一致する範囲において局部的に剥がれるおそれがある。
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、内袋が外袋に対して接着層無しに単に密着している容器本体を備える容器、及び内袋が外袋に対して口部において密封シールの摘まみの方向と一致する方向においては単に密着し、摘まみの方向とは異なる範囲において接着層によって接着している容器を対象とし、上記した特許文献1に開示された技術とは異なる技術を採用して、密閉シールを剥がすときに口部において内袋と外袋をできる限り剥がれ難くすることである。
本発明の容器は、弾性変形可能で且つ内容物が充填される樹脂製の容器本体と、内容物の出口が形成され且つ容器本体の口部に着脱可能なキャップと、容器本体の口部から出口へ向かって内容物を通過させる通過口が形成され且つ容器本体の口部の端面に接着された樹脂製の通過シールと、通過シールの表面側から通過口を塞いで容器本体の口部を密封すると共に通過シールに対して剥離可能な状態で接着された密封シールとを備えることを前提とする。
そして容器本体は、復元可能な弾性を有する外袋と、外袋よりも酸素バリア性能が優れ且つ外袋に対して口部において密着された酸素バリア層を含む内袋とを備える。また容器本体は、内容物が充填された状態では外袋と内袋とが重なると共に内容物の吐出後の状態では外袋がその弾性により復元した場合に外袋と内袋とが口部において密着された状態を維持しながら内袋が容器本体の胴部において収縮した状態になる。
そのうえで本発明の容器は、密封シールと通過シールとの接着強度を通過シールと容器本体の口部との接着強度よりも弱くしてある。
また本発明の容器は、上記した容器本体とキャップと通過シールと密封シールとを備えることを前提としながら、密封シール・容器本体を次のような構成としたうえで、接着強度については上記した構成と同じようにしても良い。
すなわち、密封シールは、通過シールの表面側に接着された接着層と、接着層の表面側に接着され一体化された金属箔とを備えるものとする。金属箔は、容器本の口部の外形よりも大きな外形の箔本体と、箔本体の外周の一部からはみ出す形で突出する摘まみとを備えるものとする。
容器本体は、復元可能な弾性を有する外袋と、摘まみとは周方向に異なる範囲に配置された接着層と、外袋よりも酸素バリア性能が優れ且つ外袋に対して口部において摘まみと一致する範囲での密着と接着層による接着とが併用された酸素バリア層を含む内袋とを備え、内容物が充填された状態では外袋と内袋とが重なると共に内容物の吐出後の状態では外袋がその弾性により復元した場合に外袋と内袋とが口部において接着と密着とが併用された状態を維持しながら内袋が容器本体の胴部において収縮した状態になる。
そのうえで本発明の容器は、密封シールと通過シールとの接着強度は、通過シールと容器本体の口部との接着強度よりも弱くしてある。
通過口の形状は問わないが、キャップを容器本体に取り付けた状態で容器本体を押し潰して使用することを前提とした場合、通過シールは容器本体の口部の端面に接着された状態を維持できる性能を備えていれば良く、それには次のようにすることが望ましい。
すなわち、通過口は容器の口部端面に沿う形状にすることである。
密封シールやキャップはその詳細な構成を問わない。ただし通過シールを容器本体に接着するには、例えば通過シールを容器本体の口部の端面に被せて接着する仕方もあるが、次のようにしても良い。
まず密封シールは、通過シールの表面側に接着された接着層と、接着層の表面側に接着され一体化された金属箔とを備えるものとする。そしてキャップは、容器本体の口部に取り付けられた取付部と、取付部から口径方向の内側に向かって張り出すと共に容器本体の内部と外部とを仕切る仕切部であってその内周側の空間部が出口となる仕切部とを備え、仕切部と容器本体の口部との間に通過シールと密封シールとを挟む状態で取付可能にする。そのうえで仕切部には、容器本体と密封シールとの高周波溶着時における密封シールとの接触を示す転写跡が形成されることする。
容器は、容器本体とキャップと通過シールと密封シールとを備えていれば、それ以外の部品を備えているか否かを問わないが、内容物が無くなるまでに鮮度をできる限り保つために、外袋に対し内袋が収縮した状態を保持しやすくするには、次のようにすることが望ましい。
すなわち、容器は、容器本体とキャップと通過シールと密封シール以外に、キャップの出口と容器本体の口部との間において容器本体側から加わる圧力に応じて開閉可能であると共に仕切部に装着された弁を備えることである。
本発明の容器は、密封シールと通過シールとの接着強度を通過シールと容器本体の口部との接着強度よりも弱くしてあるので、キャップを外して密封シールを剥離すると、通過シールが容器本体の口部に付いた状態となり、口部において内袋と外袋とが剥がれ難くなるし、内袋が外袋から引き上げられ難くなる。
本発明の第一実施形態の容器を示す断面図である。 第一実施形態の容器から密封シールを剥離した状態を示す断面図である。 通過シールと容器本体の口部との関係を示す平面図である。 内容物が減った容器本体から内容物を出している状態を示す断面図である。 密封シールと容器本体の口部との関係を示す平面図である。 開状態のキャップの底面図である。 (a)(b)図は成形直後の弁の一例を示す斜視図、平面図である。
本発明の第一実施形態の容器1は図1に示すように、内容物が充填される容器本体2と、容器本体2の口部22に着脱可能に取り付けられたキャップ3と、容器本体2の口部22の端面に接着され且つ口部22の端面よりも口径方向内側から内容物を通過させる樹脂製の通過シール4と、通過シール4の表面側から容器本体2の口部22を密封する密封シール5と、キャップ3に装着された弁6とを備える。
容器本体2は弾性変形可能であり、熱可塑性樹脂製である。容器本体2の弾性変形の程度は、手で押し潰して内容物を押し出すことができる程度である。また容器本体2は、中空の胴部21と、胴部21の一部(図では上部)から突出する筒状の口部22とを備える。口部22は本実施形態では円筒状となっており、その外周面には雄ネジ23がキャップ3を取り付けるために形成されている。容器本体2には内容物としての粘性物が充填される。粘性物の代表例としてはマヨネーズが挙げられる。
また容器本体2は、内容物が充填された状態では外袋25に対しその内側に内袋26が重なり合う構造である。
外袋25は復元可能な弾性を有する。一方、内袋26は、外袋25よりも酸素バリア性能(酸素透過速度)が優れている。また内袋26は、厚みの外側から内側に向かって順に酸素バリア層、接着層、内層を積層した構造である。
酸素バリア層は外袋25よりも酸素バリア性能が優れた層、つまり酸素を通し難い層である。
接着層は、酸素バリア層と内層を接着するための層である。
内層は酸素バリア層よりも耐水性が優れた層、つまり水を通し難い層である。
材質としては例えば、内層と外袋25にはポリエチレンが用いられ、酸素バリア層にはEVOH(エチレン-ビニルアルコール共重合体)が用いられる。
ちなみに容器本体2はダイレクトブロー成形によって形成される。したがって成形直後は、容器本体2の外袋25と内袋26とは専用の接着層無しに密着し一体化している。また外袋25には外気を外袋25と内袋26の間に導入するための導入穴25hが厚み方向に貫通して形成されている。図では導入穴25hは外袋25の底面に形成されている。そして内容物を充填するまでに少なくとも一度は、容器本体2は導入穴25hから外袋25と内袋26の間に空気を導いて、外袋25と内袋26を胴部21において剥離した状態とし、口部22において密着された状態を維持しておく。そして内容物が充填された状態では外袋25と内袋26とが外観上では重なり合う形にしておく。また容器本体2を押し潰して内容物を吐出した後の状態、つまり内容物の吐出後の状態では外袋25がその弾性により復元した場合に図3に示すように外袋25と内袋26とが口部22において密着された状態を維持しながら内袋26が胴部21において収縮した状態になり、胴部21において外袋25と内袋26の間に空気が収容された状態になる。
以下では「容器本体側」、「反容器本体側」、「口径方向」という用語を使う。
「容器本体側」とは、容器本体2の口部22に取り付ける対象物に対して内容物が充填される側であり、図1では下側である。
「反容器本体側」とは、容器本体2とは反対側のことであり、対象物に対して内容物が出ていく側であり、図1では上側である。
なお「容器本体側」と「反容器本体側」は、口部22に取り付ける対象物以外でも用いることにする。
「口径方向」とは、反容器本体側から口部22を見た場合に、口部22の中心に対してその中心を通過する直線が延長する方向を言う。ちなみに本実施形態では、口部22の外周面と内周面とはいずれも円筒状であるので、口径方向は直径方向と一致する。
キャップ3は図1,2では、いわゆるヒンジキャップである。またキャップ3は、容器本体2の口部22に着脱可能に取り付けられると共に内容物を通過させる出口3hが形成された中蓋7と、中蓋7に対し開閉可能な外蓋8とを備える。またキャップ3は、中蓋7と外蓋8とを互いの外周部において開閉可能に連結する連結部3aを備える。連結部3aは中蓋7の外周を形成する取付部71の厚みや外蓋8の外周を形成する化粧壁82の厚みよりも薄く、折れ曲がり可能なものである。キャップ3は熱可塑性樹脂製である。
中蓋7は、容器本体2の口部22の外周面に着脱可能に取り付けられた取付部71と、取付部71の反容器本体側の内周側において容器本体2の内部(容器本体側)と外部(反容器本体側)を仕切ると共に弁6が取り付けられる仕切部72とを備える。
取付部71は、筒状の取付壁71aと、取付壁71aの内周面に形成された雌ネジ71bとを備える。雌ネジ71bは容器本体2の口部22の雄ネジ23に螺合する。
仕切部72は、取付壁71aのうち反容器本体側の端部においてその周方向の全周から口径方向内側に張り出す環状の仕切部本体73と、仕切部本体73の内周部から反容器本体側に突出する筒状のノズル部74と、仕切部72の内面側(容器本体側を向く面側)に形成され且つ弁6を装着する装着部75とを備える。
仕切部本体73は反容器本体側から見て中心部に貫通穴73aがあいた環状の板である。仕切部本体73は、口径方向外側から内側に向かうにつれて反容器本体側に延びるテーパー形状となっている。また仕切部本体73は、貫通穴73aと取付部71との間において容器本体2の内部と外部とを仕切る。仕切部本体73の貫通穴73aとノズル部74の内部空間とは通じており、本実施形態では内容物が通過する出口3hを形成する。
なお装着部75については弁6と合わせて後で説明する。
外蓋8を閉状態で説明する。外蓋8は、中蓋7を反容器本体側から覆う化粧板81と、化粧板81の外周部からその周方向に延びると共に容器本体側に向かって突出する筒状の化粧壁82と、化粧板81の中心部から容器本体側に向かって突出すると共に中蓋7の出口3hを塞ぐ外栓83とを備える。外栓83は筒状で、ノズル部74に対しその外周面を覆う状態で嵌合する。化粧壁82は取付部71に対し反容器本体側において重なり合う状態になる。
弁6は図2,4,7に示すように、キャップ3の出口3hと容器本体2の口部22との間において容器本体側から加わる圧力に応じて開閉可能な弁体61と、弁体61の外周部から口径方向外側に張り出すと共に装着部75に装着されるフランジ62とを備える。また弁6は弾性変形可能な樹脂製である。
フランジ62は弁体61の外周を全周に亘って包囲する環状である。またフランジ62は、弁体61の外周部から口径方向外側に張り出すフランジ本体部63と、フランジ本体部63の外周部から反容器本体側に向かって突出すると共に装着部75に挿入するフランジ挿入部64とを備える。
フランジ挿入部64は筒状である。
フランジ本体部63は環状であり、より詳しく言えば外周を円形状とし、内周を多角形状(正六角形状)としてある。またフランジ本体部63の内周部に接合されるのが弁体61である。
弁体61は、弁6を射出成形して金型から取り出した直後では少し開いた状態である。そして弁体61は、装着部75に装着されると、閉状態になる。また弁体61は、フランジ62の内周における多角形状の各辺部から延びる弁片66の集合である弁片群を備える。また弁体61は、隣り合う弁片66の間に隙間が形成されている状態が弁体61の開状態、つまり弁出口6hの開状態であり、隣り合う弁片66が接している状態が弁体61の閉状態、つまり弁出口6hの閉状態である。弁体61の閉状態において弁片66は、反容器本体側から見て三角形状であり、フランジ62の多角形状の各辺部から多角形状の中心に向かって延びる。より詳しく言えば、弁体61の閉状態において弁片66は、多角形状の各辺部から多角形状の中心に向かうにつれて反容器本体側に円弧状に膨らみながら突出する。そして閉状態において弁体61は、反容器本体側に膨らむ凸形状、より詳しく言えば中空形状で且つ半球状であり、半球状の底面側が容器本体側に向かって開口する。
弁片66は弾性変形可能である。また弁片66はその先部から辺部に向かう方向に順番に第1板部66a、第1ヒンジ部66b、第2板部66c、第2ヒンジ部66dを備える。
第1ヒンジ部66bは第1板部66aと第2板部66cよりも薄肉であり、自分自体よりも先部側に位置する第1板部66aを変位させる支点となる。
第2ヒンジ部66dはフランジ本体部63と第2板部66cよりも薄肉であり、自分自体よりも先部側(第2板部66c、第1ヒンジ部66b、第1板部66a)をまとめて変位させる支点となる。
第2板部66cの集合である第2板部群を反容器本体側から押さえると、第2ヒンジ部66dを支点にして第1板部66a、第1ヒンジ部66b、第2板部66cが容器本体側に変位し、弁体61が閉状態になる。そしてこのように第2板部群を反容器本体側から押さえた状態でフランジ挿入部64を収容するのがキャップ3の装着部75である。
装着部75は図2に示すように、フランジ挿入部64を収容すると共に容器本体側に向かって開口する収容溝75aと、収容溝75aの幅方向に突出すると共にフランジ62を密封シール側(反容器本体側)から支えるストッパー部75bとを備える。
収容溝75aは、円筒状の空間部を口径方向内側と外側及び反容器本体側から包囲する部分であり、仕切部本体73の口径方向外側と内側に間隔をあけて配置された外案内部76および内案内部77と、仕切部本体73の一部であって外案内部76と内案内部77を反容器本体側から口径方向に接合する部分とによって形成される。
外案内部76は、筒状の外壁76aと、外壁76aの容器本体側の端部から口径方向内側に向かって突出するストッパー部75bとを備える。
外壁76aの内周面はフランジ挿入部64の外周面に沿う状態になる。
ストッパー部75bは環状であり、フランジ本体部63に対し容器本体側の端部に配置される。
内案内部77は、筒状の内壁77aと、内壁77aの外周面から口径方向外側に向かって突出すると共に周方向に間隔をあけて配置された案内片77bを備える。内壁77aの外周面はフランジ挿入部64の内周面に対し間隔をあけた状態になり、案内片77bの外周面はフランジ挿入部64の内周面に沿う状態になる。
外壁76aと内壁77aはいずれも仕切部本体73の内面(容器本体側の面)から容器本体側に向かって延びている。その延びた先の端面(容器本体側を向く面)の位置は、外壁76aに比べて内壁77aを反容器本体側としてある。内壁77aの端面は弁6の第2板部66cを反容器本体側から押さえる面である。一方、外壁76aの端面は密封シール5を反容器本体側から押さえる面である。また外壁76aの端面は取付部71のうち反容器本体側の端部に対して口径方向に張り出す状態となっている。外壁76aの端面に対して容器本体側には密封シール5と通過シール4が順番に配置され、外壁76aと容器本体2の口部22の間に挟まれる。
通過シール4は環状で、環状の外周部が容器本体2の口部22の端面に接着される。また通過シール4は環状の内周面が通過口4aになり、通過口4aは容器本体2の口部22から出口3hに向かって内容物を通過させる。また通過口4aは容器本体2の口部22の端面に沿う形状で、本実施形態では図3に示すように円形状である。通過シール4は積層構造で、通過シール4の形状を確保するための本体となる本体層、本体層を容器本体2の口部22に接着してシール性(気密性・水密性)を確保するためのシール層を備える。シール層は例えば直鎖状低密度ポリエチレンを用いる。また融点は高い方から並べると、本体、シール層の順になる。ちなみに本体層は、この例では積層構造で、複数の樹脂層を備えるものとする。
密封シール5は、通過シール4の表面側(反容器本体側)から通過口4aを塞いで容器本体2の口部22を密封すると共に通過シール4に対して剥離可能な状態で接着される。また密封シール5は、通過シール4の表面側に接着された接着層と、接着層の表面側に接着され一体化された金属箔(例えばアルミニウム製の箔)とを備える。なお密封シール5は金属箔と接着層とを含むものであれば、金属箔と接着層の間や金属箔の表面側に別の層を備えるもであっても良い。
接着層は例えばビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂等の単体又は混合物を用いる。
金属箔は、図5に示すように容器本体2の口部22の外形よりも大きな外形の箔本体5aと、箔本体5aの外周の一部からはみ出す形で突出する摘まみ5bとを備える。
箔本体5aの裏面(容器本体側の面)のうち少なくとも外周部には接着層が形成され、接着層に対して通過シール4が接着される。
そして密封シール5と通過シール4との接着強度(つまり接着層による接着強度)は、通過シール4と容器本体2の口部22との接着強度(つまりシール層による接着強度)よりも弱くなっている。また密封シール5と通過シール4とは容器本体2に接着する前には接着層によって接着され、一枚のシール材となっている。
シール材は、高周波溶着によって容器本体2の口部22に接着、より詳しく言えば溶着される。高周波溶着は次の1)~4)のようにして行われる。
1)まずキャップ3に弁6を装着する。より詳しく言えば、弁6のフランジ挿入部64をキャップ3の装着部75の収容溝75aに挿入し、ストッパー部75bによって弁6をキャップ3から自重で落下して外れないようにする。
2)次にキャップ3にシール材を組み込む。より詳しく言えば、シール材をキャップ3の筒状の取付部71の奥側(反容器本体側)に押し込み、外壁76aの端面にシール材のうち密封シール5の金属箔側の箔本体5aを押し付けると共に摘まみ5bを取付部71の内面に沿わせた状態に曲げ、シール材をキャップ3に仮止めする。
3)その後、弁6とシール材が組み込まれたキャップ3を内容物が充填された容器本体2の口部22に取り付ける。より詳しく言えば、キャップ3の雌ネジ71bと容器本体2の口部22の雄ネジ23とを螺合させて、キャップ3を容器本体2の口部22に対して相対的に回し込み、仕切部72(外壁76aの端面)と容器本体2の口部22端面との間にシール材を挟む状態とする。
4)最後に内容物が充填された容器1を高周波溶着装置(高周波誘導加熱装置)に設置し、キャップ3の外側からシール材と容器本体2の口部22の端面とを高周波溶着する。そうすると、高周波によってシール材の密封シール5(金属箔)が加熱され、通過シール4のシール層が溶けて容器本体2の口部22の端面に接着することに加え、仕切部72の外壁76aが溶けて金属箔の表面の微妙な凹凸や金属箔の外形が仕切部72の外壁76aの端面には転写される。つまり仕切部72には図6に示すように、容器本体2と密封シール5との高周波溶着時における密封シール5との接触を示す転写跡72aが形成される。また図5,6に示すように転写跡72aの外形は図では歪な円形であり、金属箔の外形と一致する。また転写跡72aの表面には凹凸を示す筋72cが形成されており、金属箔の表面にも凹凸を示す筋5cが形成されている。
本発明の第一実施形態の容器1は、通過シール4を密封シール5と容器本体2の口部22との間に介在させる構成を採用し、密封シール5と通過シール4の接着強度を通過シール4と容器本体2の口部22との接着強度よりも弱くしてあるので、キャップ3を外して密封シール5を引き上げると、密封シール5の接着層と通過シール4の本体層との境目で密封シール5が剥離し、通過シール4が容器本体2の口部22に付いた状態となり、口部22において内袋26と外袋25とが剥がれ難くなるし、内袋26が外袋25から引き上げられ難くなる。
また本発明の第一実施形態の容器1は、容器本体2とキャップ3と密封シール5と通過シール4の他に弁6を備えるものなので、容器本体2を手で押し潰せば、内容物の圧力に応じて弁片66の先部が第1ヒンジ部66bを支点にして反容器本体側に変位して、弁体61が開状態になり、内容物が容器本体2の口部22、通過口4a、弁出口6h、出口3hを経て外部に吐き出されることになる。
しかも容器本体2を手で押し潰した後に、手を容器本体2から離せば、弁片66が元の形に復元し、弁体61が閉状態になるし、外袋25がその弾性によって元の形に復元しようとし、導入穴25hから空気が外袋25と内袋26の間に導かれ、外袋25と内袋26とが口部22において密着された状態を維持しながら内袋26が容器本体2の胴部21において収縮した状態になる。そして閉状態の弁6が内袋26の収縮した状態を保持するように働く。
本発明の容器1は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば弁6は上記実施形態では容器1の部品の一つであったが、本発明ではこれに限らず、無くても良い。また弁6は上記実施形態では複数の弁片66が開閉するものであったが、本発明ではこれに限らず、弾性変形可能な板状の膜に、内容物が通過するスリットが形成されたものであっても良い。
また容器1は上記実施形態では、外袋25と内袋26とが口部22の周方向の全周に亘って密着する構成であったが、本発明ではこれに限らず、外袋25と内袋26とが口部222の周方向の全周における一部の範囲において密着し、残りの範囲において接着剤からなる接着層によって接着する構成であっても良い。ただしこの場合には口部22において外袋25と内袋26とは、密封シール5の摘まみ5bと一致する範囲では密着し、それ以外の範囲(摘まみ5bとは周方向に異なる範囲)のうち少なくとも一部では接着層を備える構成とする。
1 容器
2 容器本体
21 胴部
22 口部
23 雄ネジ
25 外袋
25h 導入穴
26 内袋
3 キャップ
3a 連結部
3h 出口
4 通過シール
4a 通過口
5 密封シール
5a 箔本体
5b 摘まみ
5c 筋
6 弁
6h 弁出口
61 弁体
62 フランジ
63 フランジ本体部
64 フランジ挿入部
66 弁片
66a 第1板部
66b 第1ヒンジ部
66c 第2板部
66d 第2ヒンジ部
7 中蓋
71 取付部
71a 取付壁
71b 雌ネジ
72 仕切部
72a 転写跡
72c 筋
73 仕切部本体
73a 貫通穴
74 ノズル部
75 装着部
75a 収容溝
75b ストッパー部
76 外案内部
76a 外壁
77 内案内部
77a 内壁
77b 案内片
8 外蓋
81 化粧板
82 化粧壁
83 外栓

Claims (5)

  1. 弾性変形可能で且つ内容物が充填される樹脂製の容器本体と、内容物の出口が形成され且つ容器本体の口部に着脱可能なキャップと、容器本体の口部から出口へ向かって内容物を通過させる通過口が形成され且つ容器本体の口部の端面に接着された樹脂製の通過シールと、通過シールの表面側から通過口を塞いで容器本体の口部を密封すると共に通過シールに対して剥離可能な状態で接着された密封シールとを備え、
    容器本体は、復元可能な弾性を有する外袋と、外袋よりも酸素バリア性能が優れ且つ外袋に対して口部において密着された酸素バリア層を含む内袋とを備え、内容物が充填された状態では外袋と内袋とが重なると共に内容物の吐出後の状態では外袋がその弾性により復元した場合に外袋と内袋とが口部において密着された状態を維持しながら内袋が容器本体の胴部において収縮した状態になり、
    密封シールと通過シールとの接着強度は、通過シールと容器本体の口部との接着強度よりも弱いことを特徴とする容器。
  2. 弾性変形可能で且つ内容物が充填される樹脂製の容器本体と、内容物の出口が形成され且つ容器本体の口部に着脱可能なキャップと、容器本体の口部から出口へ向かって内容物を通過させる通過口が形成され且つ容器本体の口部の端面に接着された樹脂製の通過シールと、通過シールの表面側から通過口を塞いで容器本体の口部を密封すると共に通過シールに対して剥離可能な状態で接着された密封シールとを備え、
    密封シールは、通過シールの表面側に接着された接着層と、接着層の表面側に接着され一体化された金属箔とを備え、
    金属箔は、容器本の口部の外形よりも大きな外形の箔本体と、箔本体の外周の一部からはみ出す形で突出する摘まみとを備え
    容器本体は、復元可能な弾性を有する外袋と、摘まみとは周方向に異なる範囲に配置された接着層と、外袋よりも酸素バリア性能が優れ且つ外袋に対して口部において摘まみと一致する範囲での密着と接着層による接着とが併用された酸素バリア層を含む内袋とを備え、内容物が充填された状態では外袋と内袋とが重なると共に内容物の吐出後の状態では外袋がその弾性により復元した場合に外袋と内袋とが口部において接着と密着とが併用された状態を維持しながら内袋が容器本体の胴部において収縮した状態になり、
    密封シールと通過シールとの接着強度は、通過シールと容器本体の口部との接着強度よりも弱いことを特徴とする容器。
  3. 通過口は容器の口部端面に沿う形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
  4. 密封シールは、通過シールの表面側に接着された接着層と、接着層の表面側に接着され一体化された金属箔とを備え、
    キャップは、容器本体の口部に取り付けられた取付部と、取付部から口径方向の内側に向かって張り出すと共に容器本体の内部と外部とを仕切る仕切部であってその内周側の空間部が出口となる仕切部とを備え、仕切部と容器本体の口部との間に通過シールと密封シールとを挟む状態で取付可能であり、
    仕切部には、容器本体と密封シールとの高周波溶着時における密封シールとの接触を示す転写跡が形成されることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の容器。
  5. キャップの出口と容器本体の口部との間において容器本体側から加わる圧力に応じて開閉可能であると共に仕切部に装着された弁を備えることを特徴とする請求項4に記載の容器。
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