JP2022080069A - 車両用空調装置 - Google Patents

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【課題】開口部の開口面積を確保でき、かつ吸込み口への水滴の浸入を防ぐことができる車両用空調装置を提供する。【解決手段】車両用空調装置は、エンジンルームと車室内とを区画するダッシュアッパー5に、車両用空調装置の内部に取り込まれる外気の吸込み口7を形成するとともに、ウインドシールドガラス2の下部2aに設けられたカウルトップ4に開口部9を形成する。この開口部から流入した外気を吸込み口に流入して車両用空調装置の内部に取り込む。開口部は、吸込み口に対して車体前方に設けられている。開口部の車体前後方向へ延びる第4スリット縁部9dにはリブ42が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
車両用空調装置として、フロントウインドガラスの車体前方にカウルトップが設けられ、カウルトップに車体前方に向けて上方に傾斜するグリルが形成され、グリルに外気導入口(以下、開口部という)が設けられたものが知られている。開口部から外気がアッパダンパの側に流入し、流入した外気が車両用空調装置の吸込み口に流入する。流入した空気は、車両用空調装置を経由して車室内に吹き出す(例えば、特許文献1参照)。
実開平5-1523号公報
ところで、カウルトップの開口部には、洗車、雷雨等により水滴が上方から下方に向けて車幅方向横向き(具体的には、下方に向けて傾斜状)に浸入することが考えられる。開口部に浸入した水滴は、例えばアッパダンパの吸込み口の方向に跳ね返り(飛散し)、吸込み口から車両用空調装置の内部に浸入することが考えられる。
この対策として、例えば、開口部を吸込み口から離すことが考えられる。しかし、限られた車体寸法においては、開口部を吸込み口から離した場合、開口部に開口面積が制限される。このため、外気の導入量を確保することが難しく空調機能の性能を発揮できないおそれがある。
本発明は、開口部の開口面積を確保でき、かつ吸込み口への水滴の浸入を防ぐことができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明に係る車両用空調装置は、エンジンルームと車室内とを区画するダッシュアッパー(例えば、実施形態のダッシュアッパー5)に、車両用空調装置(例えば、実施形態の車両用空調装置10)の内部に取り込まれる外気の吸込み口(例えば、実施形態の吸込み口7)を形成するとともに、ウインドシールド(例えば、実施形態のウインドシールドガラス2)の下部(例えば、実施形態の下部2a)に設けられたカウルトップ(例えば、実施形態のカウルトップ4)に開口部(例えば、実施形態の開口部9)を形成して、この開口部から流入した外気が前記吸込み口に流入する車両用空調装置において、前記開口部は、前記吸込み口に対して車体前方に設けられ、かつ車体前後方向に延びる縁部(例えば、実施形態の第4スリット縁部9d)にリブ(例えば、実施形態のリブ42)が形成されている。
この構成によれば、開口部を吸込み口に対して車体前方に設けた。さらに、開口部の周縁部のうち車体前後方向に延びる縁部にリブを形成した。よって、例えば、洗車、雷雨等により水滴が上方から下方に向けて車幅方向横向き(具体的には、下向きの傾斜状)に開口部に流入した場合、流入した水滴をリブで受けることができる。
これにより、リブで受けた水滴をリブに沿って下方へ導くことにより、車両用空調装置の貫通孔への水滴の浸入を防ぐことができる。
さらに、開口部に流入した水滴をリブで下方へ導くことにより、開口部を吸込み口に近接させて形成できる。よって、限られた車体寸法において、開口部の開口面積を制限させることなく、必要な開口面積を確保できる。これにより、車両用空調装置の吸込み口への外気の導入量を確保することができ、空調機能の性能を発揮できる。
また、例えば、洗車、雷雨等による水滴が、開口部を経てリブの下方の空間に浸入することが考えられる。この場合、浸入した水滴が、ダッシュアッパパネルの底部で跳ね返り(飛散し)、跳ね返った水滴が吸込み口から車両用空調装置の内部に浸入することが考えられる。
そこで、ダッシュアッパパネルの底部で跳ね返った水滴が吸込み口から車両用空調装置の内部に浸入しないようにリブの高さが設定されている。
ここで、水滴の矢印A方向への浸入角度θと、水滴の矢印B方向への跳ね返り角度θとを同一と仮定する。
さらに、ダッシュアッパパネルの底部で跳ね返った水滴の軌跡が吸込み口に届かない位置の開口部には、リブを形成しないようにできる。これにより、複数の開口部の一部にのみリブを形成するだけで済むので、開口部やリブ等を成形する成形型の製作の難易度を下げることができる。
加えて、リブの高さは、リブの下端とダッシュアッパパネルの底部との間の断面積(すなわち、リブの下方の断面積)が複数の開口部の総面積以上を確保するように設定されている。これにより、外気が複数の開口部からダッシュアッパパネル側に流入する際に、外気による通気抵抗の上昇を防止できる。
(2)前記開口部は、車幅方向に延びる縁部(例えば、実施形態の第1スリット縁部9a)にも他のリブ(例えば、実施形態の他のリブ52)が形成されていてもよい。
この構成によれば、開口部のうち車幅方向に延びる縁部にも他のリブを形成した。よって、例えば、洗車、雷雨等により水滴が車体前方の上方から下方に向けて横向き(具体的には、下向きの傾斜状)に開口部に流入した場合、流入した水滴を他のリブで受けることができる。これにより、他のリブで受けた水滴を他のリブに沿って下方へ導くことにより、車両用空調装置の貫通孔への水滴の浸入を一層確実に防ぐことができる。
本発明によれば、開口部の開口面積を確保でき、かつ吸込み口への水滴の浸入を防ぐことができる。
本発明に係る第1実施形態の車両用空調装置を搭載した車両の縦断面図である。 第1実施形態の車両用空調装置を斜め前方からみた斜視図である。 第1実施形態の外気導入構造を斜め前方からみた概略斜視図である。 図2のIV-IV線に沿って破断した断面図である。 図4のV部を拡大した断面図である。 本発明に係る第2実施形態の外気導入構造を斜め前方からみた概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて車両用空調装置10を説明する。なお、図面において、矢印FRは車両の前方、矢印UPは車両の上方、矢印LHは車両の左側方を示す。
(第1実施形態)
<車両用空調装置10>
図1は、第1実施形態の車両用空調装置10を搭載した車両1の縦断面図である。
図中の符号2は、車両1の前席の前部のウインドシールドガラス(ウインドシールド)であり、符号3は、車両前部のエンジンルームの上方を覆うエンジンフードある。ウインドシールドガラス2の下部2aには、カウルトップ4が設けられ、カウルトップ4の下方には、ダッシュアッパー5が配置されている。ダッシュアッパー5により車両1のエンジンルームと車室内とが区画されている。
カウルトップ4とダッシュアッパー5の間は、車両用空調装置10の外気導入口11に外気を導く導入通路6とされている。ダッシュアッパー5には、導入通路6に臨む吸込み口7が形成されている。吸込み口7は、接続ダクト8を介して車両用空調装置10の外気導入口11に接続され、車両用空調装置10の内部に外気を取り込む開口である。
また、カウルトップ4には、外気導入と雨水等の水滴の排出を兼ねる開口部9が形成されている。ウインドシールドガラス2の下方位置において、開口部9から下方に滴下した水滴は、導入通路6の底部6aを車幅方向に流れた後に、車幅方向外側の排水孔50を通して車外に排出される。また、開口部9から導入通路6に流入した車両1の外部の空気(外気)は、吸込み口7に流入し、吸込み口7と接続ダクト8を通して外気導入口11に導入される。開口部9、導入通路6、および吸込み口7等により外気導入構造40が形成されている。外気導入構造40については後で詳しく説明する。
車両用空調装置10は、エアフィルタ12、送風機13、エバポレータ14、ヒータコア15、エアミックスドア16等を有する空調ユニット17を備えている。送風機13とエバポレータ14とヒータコア15は、空調ユニット17のケーシング17a内において、空気の流れ方向の上流側から下流側に向かってこの順に配置されている。ケーシング17aの空気の流れ方向の上流端には、車両1の外部の空気を導入する外気導入口11と、車室内の空気を導入する内気導入口18と、が形成されている。外気導入口11と内気導入口18は、内外気切替ドア19によって開閉される。
エアフィルタ12は、外気導入口11および内気導入口18と、送風機13の間に配置されている。エバポレータ14は、冷媒の気化熱によって導入空気を冷却する。ヒータコア15は、エンジン冷却水の熱やヒートポンプシステムで発生した熱によって導入空気を加熱する。また、エアミックスドア16は、図示しないアクチュエータによって回動可能とされ、回動位置に応じてヒータコア15を通過する空気の割合を調整する。
外気導入口11は、内外気切替ドア19によって開かれているときに、前述の導入通路6と接続ダクト8を通して外気をケーシング17a内に取り入れる。内気導入口18は、内外気切替ドア19によって開かれているときに、内気導入通路20を通して車室内の空気をケーシング17a内に取り入れる。第1実施形態の場合、外気導入口11と内気導入口18は、導入空気の進入方向が相互に公差するよう、ケーシング17aの上流側の端部に隣接して配置されている。
内外気切替ドア19は、内気導入口18を全閉にし、かつ外気導入口11を全開にする第1位置と、内気導入口18を全開にし、かつ外気導入口11を全閉にする第2位置との間でスライド変位可能とされている。第1実施形態の場合、内外気切替ドア19は、モータ等のドア操作用アクチュエータ21の駆動によって円弧状にスライド変位する。内外気切替ドア19は、内側面19aが円弧状の湾曲面によって構成されている。内側面19aの湾曲形状は、内外気切替ドア19の円弧状のスライド軌道にほぼ沿う湾曲形状に形成されている。このため、内外気切替ドア19は、外気導入口11と内気導入口18の一方を閉じているときには、他方の導入口から導入された空気を、円弧状の内側面19aに沿わせてエアフィルタ12(送風機13)の方向に案内することができる。
ドア操作用アクチュエータ21は制御装置22によって制御される。このため、内外気切替ドア19による外気導入口11と内気導入口18の開閉動作は制御装置22によって制御される。
送風機13は、制御装置22による制御によって駆動される駆動モータ13aを備えている。送風機13は、外気導入口11と内気導入口18の少なくともいずれか一方から空気を吸い入れて下流側(エバポレータ14側)に送り出す。また、駆動モータ13a(送風機13)の出力情報(例えば、駆動電圧や回転数)は、制御装置22にフィードバックされる。
制御装置22には、駆動モータ13a(送風機13)の出力情報の他、操作者によって操作される内外気切替スイッチ23の状態情報と、車速センサ24からの車速情報と、後述する吹出モードを検知する吹出モード検知部25からの検知情報等が入力される。
また、空調ユニット17の下流側には、ベント通路26と、足元通路27と、デフ通路28が三分岐した状態で接続されている。ベント通路26の車内側の端部は、車室内の乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのベント吹出口26aとされている。足元通路27の車内側の端部は、車室内の乗員の足元に空調空気を吹き出すためのフロア吹出口27aとされている。また、デフ通路28の車内側の端部は、車室内のウインドシールドガラス2の内面に空調空気を吹き出すためのデフ吹出口28aとされている。ベント吹出口26aと、フロア吹出口27aと、デフ吹出口28aは、夫々開閉ドア29,30,31によって開閉操作される。
<外気導入構造>
図2は、第1実施形態の車両用空調装置10を斜め前方からみた斜視図である。
図1、図2に示すように、カウルトップ4は、ダッシュアッパー5およびウインドシールドガラス2等に設けられている。カウルトップ4は、平面視でウインドシールドガラス2の下部2aに沿って車幅方向に延びている。カウルトップ4は、車両用空調装置10の吸込み口7に対応する部位に複数の開口部9が形成されている。開口部9は、前述したように、例えば外気導入と雨水等の水滴の排出を兼ねる孔である。
図3は、第1実施形態の外気導入構造40を斜め前方からみた概略斜視図である。
図3に示すように、複数の開口部9は、例えば吸込み口7より車体前方に配置され、吸込み口7に対して車幅方向にスリット状に延びている。すなわち、開口部9は、長手方向が車幅方向に向いて形成されている。開口部9は、例えば、車幅方向に延びる第1スリット縁部9aおよび第2スリット縁部9bと、車体前後方向に延びる第3スリット縁部9cおよび第4スリット縁部(縁部)9dと、を有している。第1スリット縁部9aは、第2スリット縁部9bより車体後方(すなわち、吸込み口7の側)に配置されている。
第1スリット縁部9aおよび第2スリット縁部9bは、第3スリット縁部9cおよび第4スリット縁部9dより長く形成されている。開口部9は、例えば、第1スリット縁部9a、第2スリット縁部9b、第3スリット縁部9c、および第4スリット縁部9dにより、車幅方向に延びる矩形あるいは長孔に開口されている。なお、開口部9は、長孔や矩形状に限らないで、任意の形状を選択してもよい。
図4は、図2のIV-IV線に沿って破断した断面図である。図5は、図4のV部を拡大した断面図である。
図3から図5に示すように、複数の開口部9のうち、例えば吸込み口7に近接する開口部9にリブ42が形成されている。リブ42は、開口部9において、第4スリット縁部9dに形成されている。リブ42は、第4スリット縁部9dから下方に向けてカウルトップ4に対して交差(第1実施形態では直交)するように折り曲げられた状態に延びている。リブ42は、第4スリット縁部9dから下端までの高さがHに形成されている。
開口部9およびリブ42は、例えば、成形型を使用してスリット加工により成形されている。なお、開口部9およびリブ42の成形はスリット加工に限らない。
開口部9、リブ42、導入通路6、および吸込み口7等により外気導入構造40が形成されている。
以上説明したように、第1実施形態の外気導入構造40によれば、第4スリット縁部9dにリブ42が形成されている。よって、例えば、洗車、雷雨等により水滴が上方から下方に向けて車幅方向横向き(具体的には、下向きの傾斜状)に開口部9に流入した場合、流入した水滴をリブ42で受けることができる。
水滴をリブ42で受けることにより、リブ42で受けた水滴をリブ42に沿って下方へ導いて、導入通路6の底部6aに滴下させることができる。底部に滴下した水滴は、底部6aを車幅方向に流れた後に、車幅方向外側の排水孔50(図1参照)を通して車外に排出される。これにより、車両用空調装置10(図1参照)の吸込み口7への水滴の浸入を防ぐことができる。
さらに、開口部9に流入した水滴をリブ42で下方へ導くことにより、開口部9を吸込み口7に近接させて形成できる。よって、限られた車体寸法において、開口部9の開口面積を制限させることなく、必要な開口部9の開口面積を確保できる。これにより、車両用空調装置10の吸込み口7への外気の導入量を確保することができ、空調機能の性能を発揮できる。
また、例えば、洗車、雷雨等による水滴が、第3スリット縁部9cとリブ42の下端42aとの間の導入通路6に矢印A方向に浸入することが考えられる。この場合、浸入した水滴が、導入通路6(ダッシュアッパー5)の底部6aで矢印B方向に跳ね返り(飛散し)、跳ね返った水滴が吸込み口7から車両用空調装置10(図1参照)の内部に浸入することが考えられる。
そこで、導入通路6の底部6aで矢印B方向に跳ね返った水滴が吸込み口7から車両用空調装置10の内部に浸入しないようにリブ42の高さHが設定されている。
ここで、水滴の矢印A方向への浸入角度θと、水滴の矢印B方向への跳ね返り角度θとを同一と仮定する。
さらに、矢印B方向に跳ね返った水滴の軌跡が吸込み口7に届かない位置の開口部9には、リブ42を形成しないようにできる。これにより、複数の開口部9の一部にのみリブ42を形成するだけで済むので、開口部9やリブ42等を成形する成形型の製作の難易度を下げることができる。
加えて、リブ42の高さHは、リブ42の下端42aと導入通路6の底部6aとの間の断面積(すなわち、リブ42の下方の断面積)S1が複数の開口部9の総開口面積以上を確保するように設定されている。これにより、外気が複数の開口部9から導入通路6に流入する際に、外気による通気抵抗の上昇を防止できる。
(第2実施形態)
つぎに、第2実施形態の外気導入構造50を図6に基づいて説明する。なお、第2実施形態の外気導入構造50において、第1実施形態の外気導入構造40と同一類似の構成部材については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図6は、第2実施形態の外気導入構造50を斜め前方からみた概略斜視図である。
図6に示すように、外気導入構造50は、第1実施形態の外気導入構造40に他のリブ52を加えたもので、その他の構成は第1実施形態の外気導入構造40と同様である。
他のリブ52は、第1実施形態のリブ42を有する開口部9において、第1スリット縁部(縁部)9aに形成されている。他のリブ52は、第1スリット縁部9aから下方に向けてカウルトップ4に対して交差(第2実施形態では直交)するように折り曲げられた状態に延びている。他のリブ52は、第1実施形態のリブ42と同様に、第2スリット縁部9bから下端までの高さがH(図5参照)に形成されている。
以上説明したように、第2実施形態の外気導入構造50によれば、第4スリット縁部9dのリブ42に加えて、第1スリット縁部9aに他のリブ52が形成されている。よって、例えば、洗車、雷雨等により水滴が車体前方の上方から下方に向けて横向き(具体的には、下向きの傾斜状)に開口部9に流入した場合、流入した水滴を他のリブ52で受けることができる。
水滴を他のリブ52で受けることにより、他のリブ52で受けた水滴を他のリブ52に沿って下方へ導いて、導入通路6の底部6a(図5参照)に滴下させることができる。底部に滴下した水滴は、底部6aを車幅方向に流れた後に、車幅方向外側の排水孔50(図1参照)を通して車外に排出される。これにより、車両用空調装置10(図1参照)の吸込み口7への水滴の浸入を一層確実に防ぐことができる。
さらに、第2実施形態の外気導入構造50によれば、第2実施形態の外気導入構造40と同様の作用、効果を得ることができる。
すなわち、外気導入構造50によれば、車両用空調装置10(図1参照)の吸込み口7への外気の導入量を確保することができ、空調機能の性能を発揮できる。
また、導入通路6の底部6a(図5参照)で跳ね返った水滴が吸込み口7から車両用空調装置10の内部に浸入しないように他のリブ52の高さH(図5参照)が設定されている。
さらに、導入通路6の底部6aで跳ね返った水滴の軌跡が吸込み口7に届かない位置の開口部9には、他のリブ52を形成しないようにできる。これにより、複数の開口部9の一部にのみ他のリブ52を形成するだけで済むので、開口部9、リブ42や他のリブ52等を成形する成形型の製作の難易度を下げることができる。
加えて、他のリブ52の高さH(図5参照)は、他のリブ52の下端52aと導入通路6の底部6a(図5参照)との間の断面積(すなわち、他のリブ52の下方の断面積)が複数の開口部9の総開口面積以上を確保するように設定されている。これにより、外気が複数の開口部9から導入通路6に流入する際に、外気による通気抵抗の上昇を防止できる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 車両
2 ウインドシールドガラス(ウインドシールド)
2a 下部
4 カウルトップ
5 ダッシュアッパー
7 吸込み口
9 開口部
9a 第1スリット縁部(縁部)
9d 第4スリット縁部(縁部)
10 車両用空調装置
40,50 外気導入構造
42 リブ
52 他のリブ

Claims (2)

  1. エンジンルームと車室内とを区画するダッシュアッパーに、車両用空調装置の内部に取り込まれる外気の吸込み口を形成するとともに、ウインドシールドの下部に設けられたカウルトップに開口部を形成して、この開口部から流入した外気が前記吸込み口に流入する車両用空調装置において、
    前記開口部は、前記吸込み口に対して車体前方に設けられ、かつ車体前後方向に延びる縁部にリブが形成されている、
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記開口部は、車幅方向に延びる縁部にも他のリブが形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
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