JP2022079178A - 電気検査用装置、及び配線基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】、配線基板等の破損を抑制しつつ適切に検査を実施可能な電気検査用装置等を提供する。【解決手段】本発明の電気検査用装置は、絶縁基板2と、絶縁基板2の表面1Aに形成された端子部3とを有する配線基板1の電気検査用装置100であって、棒状をなし先端部11Aが対応する端子部3と当接するように構成されたプローブ10と、プローブ10に割り当てられ先端部11Aが端子部3に当接した際に圧縮される第1圧縮ばね13と、絶縁基板2の表面1Aと対向する対向面41A及び先端部11Aが対向面41Aから突出するようにプローブ10及び第1圧縮ばね13を収容する収容部41Hを有する対向治具41と、対向治具41の対向面41Aの反対側に配置され先端部11Aが端子部3と当接するように対向治具41を移動させる移動治具42と、対向治具41と移動治具42との間に介在し、先端部11Aが端子部3と当接した状態において対向治具41及び移動治具42が互いに近付くことにより圧縮される1つ又は複数の第2圧縮ばね33と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、電気検査用装置、及び配線基板の製造方法に関する。
半導体パッケージ等の配線基板については、導電路の短絡や断線等の電気的欠陥がないことを確認するために、適宜、電気検査が行われる。電気検査は、例えば棒状のプローブを備えた電気検査用装置を使用し、プローブの一端を配線基板の端子部に当接させるとともに他端を検査信号出力源に接続して導通状態を検出することにより、実施される。このような検査では、プローブの一端と端子部とを所定の接圧で当接させることが求められる。しかしながら、検査時の配線基板の支持位置を常に一定に保つことは難しく、配線基板上に形成される電極パッド等の高さも一定ではないため、端子部の高さにはばらつきが生じる。そこで、例えば下記特許文献1に開示されたプローブユニットは、複数のコンタクトプローブの各々にコイルばねを設け、各コンタクトプローブのストロークによって電極の高さのばらつきを吸収可能としている。
電気検査用装置では、構造上の制約等により、プローブのストローク量を十分に確保できない場合がある。このような場合、上記の電気検査用装置では、端子部の高さのばらつきを吸収しきれず、プローブが端子部に強く当接して配線基板や支持具を破損することがあった。
本発明は、配線基板等の破損を抑制しつつ適切に検査を実施可能な電気検査用装置等を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段は、以下の通りである。すなわち、
<1> 絶縁基板と、前記絶縁基板の表面に形成された端子部とを有する配線基板の電気検査用装置であって、棒状をなし、先端部が対応する前記端子部と当接するように構成されたプローブと、前記プローブに割り当てられ、前記先端部が前記端子部に当接した際に圧縮される第1圧縮ばねと、前記絶縁基板の前記表面と対向する対向面、及び前記先端部が前記対向面から突出するように前記プローブ及び前記第1圧縮ばねを収容する収容部を有する対向治具と、前記対向治具の前記対向面の反対側に配置され、前記先端部が前記端子部と当接するように前記対向治具を移動させる移動治具と、前記対向治具と前記移動治具との間に介在し、前記先端部が前記端子部と当接した状態において、前記対向治具及び前記移動治具が互いに近付くことにより圧縮される1つ又は複数の第2圧縮ばねとを備える電気検査用装置。
<1> 絶縁基板と、前記絶縁基板の表面に形成された端子部とを有する配線基板の電気検査用装置であって、棒状をなし、先端部が対応する前記端子部と当接するように構成されたプローブと、前記プローブに割り当てられ、前記先端部が前記端子部に当接した際に圧縮される第1圧縮ばねと、前記絶縁基板の前記表面と対向する対向面、及び前記先端部が前記対向面から突出するように前記プローブ及び前記第1圧縮ばねを収容する収容部を有する対向治具と、前記対向治具の前記対向面の反対側に配置され、前記先端部が前記端子部と当接するように前記対向治具を移動させる移動治具と、前記対向治具と前記移動治具との間に介在し、前記先端部が前記端子部と当接した状態において、前記対向治具及び前記移動治具が互いに近付くことにより圧縮される1つ又は複数の第2圧縮ばねとを備える電気検査用装置。
<2> 前記配線基板は、複数の前記端子部を有し、複数の前記プローブと、各々が複数の前記プローブに割り当てられた複数の前記第1圧縮ばねとを備え、前記対向治具は、複数の前記プローブ及び複数の前記第1圧縮ばねを収容する複数の前記収容部を有する前記<1>に記載の電気検査用装置。
<3> 所定のたわみ量における前記第2圧縮ばねの総荷重は、前記第1圧縮ばねの総荷重よりも大きい前記<1>又は前記<2>に記載の電気検査用装置。
<4> 前記対向治具は、絶縁材料からなり、前記先端部が前記端子部と当接しつつ、前記対向面が前記配線基板の表面と当接するように構成された前記<1>から前記<3>の何れかに記載の電気検査用装置。
<5> 絶縁基板と、前記絶縁基板上に形成された端子部とを有する配線基板を作製する工程と、前記配線基板の前記端子部に対して、前記<1>から前記<4>の何れかに記載の電気検査用装置のプローブを当接させた状態において電気検査を行う工程とを備える配線基板の製造方法。
本発明によれば、配線基板等の破損を抑制しつつ適切に検査を実施可能な電気検査用装置等を提供できる。
<実施形態>
本発明の実施形態を、図1から図3を参照しつつ説明する。本実施形態では、配線基板1における電気的欠陥の有無を検査する際に使用される電気検査用装置100、及び配線基板1の製造方法について説明する。なお、以下の説明では、図1及び図2の上側を上、下側を下とする。また、複数の同一部材については、一の部材に符号を付して他の部材の符号は省略することがある。
本発明の実施形態を、図1から図3を参照しつつ説明する。本実施形態では、配線基板1における電気的欠陥の有無を検査する際に使用される電気検査用装置100、及び配線基板1の製造方法について説明する。なお、以下の説明では、図1及び図2の上側を上、下側を下とする。また、複数の同一部材については、一の部材に符号を付して他の部材の符号は省略することがある。
最初に、検査対象である配線基板1について説明する。図1及び図2の模式図には、配線基板1の断面構成の概略が示されている。配線基板1は、半導体パッケージの一部として使用されるものである。図1等に示されるように、配線基板1は、表面1Aが上側を向くように配され、裏面1Bが下側を向くように配される。
配線基板1は、セラミックス製の絶縁基板2を備える。絶縁基板2の形状や寸法は任意であり、本実施形態では、平板状の配線基板1を例示する。なお、配線基板1の表面1Aは、絶縁基板2の表面からなり、配線基板1の裏面1Bは、絶縁基板2の裏面からなる。そのため、絶縁基板2の表面を、「表面1A」と表し、絶縁基板2の裏面を、「裏面1B」と表す。
配線基板1は、白金等の導電材料からなる複数の端子部3を備える。端子部3は、絶縁基板2の表面1A上にパッド状(板片状)に形成されたものであり、複数の端子部3の各々が、絶縁基板2の内部に形成された導電路(不図示)に接続されている。導電路は、厚み方向に延びるビアや、表面1Aに対して平行に配される導体層等によって所定のパターンに形成されており、複数の端子部3は、導電路によって互いに電気的に接続されている。導電路の短絡や断線が生じていると、配線基板1を組み込んだ半導体パッケージ等が正常に動作しなくなるため、例えば配線基板1を製品として出荷する前に、電気的欠陥が生じていないかの検査(電気検査)が実施される。
配線基板1は、電気検査が行われる際、図2に示されるように支持機構101によって支持される。支持機構101は、配線基板1の下方からこれを支持するとともに配線基板1の側縁の位置を規定する。図2に示されるように、配線基板1の裏面1Bが支持機構101に押し当てられると、配線基板1は安定した姿勢で正規位置に支持される。なお、支持機構101は、電気検査用装置100の一部であってもよく、電気検査用装置100とは別に設けられたものであってもよい。支持機構101は、複数の配線基板1を支持するものであってもよく、1つの配線基板1を支持する支持機構101が複数設けられていてもよい。このような場合、電気検査用装置100は、後述する対向治具41を複数備え、支持機構101に支持された複数を同時に検査できるように構成してもよい。支持機構101に支持させた配線基板1を順に取り換えながら検査作業を繰り返し、複数の配線基板1の電気検査を行うことができる。
続いて、電気検査用装置100について説明する。電気検査用装置100は、検査信号源(不図示)からの検査信号を支持機構101に支持された配線基板1に付与し、端子部3間の導通状態を検出することにより、配線基板1の電気検査を実施する装置である。
図1は、後述するプローブ10が配線基板1に当接していない状態の電気検査用装置100要部の構成を模式的に表した断面図である。本明細書では、図1の状態を、「初期状態」と表すことがある。また、図2は、プローブ10を配線基板1に当接させ、後述する移動治具42を配線基板1に最も近付けた状態の電気検査用装置100要部の構成を模式的に示した断面図である。本明細書では、図2の状態を、「当接状態」と表すことがある。
検査信号源は、電気検査用装置100の一部として設けられていてもよく、電気検査用装置100とは別に設けられていてもよい。電気検査用装置100は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有するマイクロコンピュータにより構成された制御部を備えていてもよい。制御部によって、後述する治具ベース43を支持機構101に対して移動させたり、端子部3に向けて検査信号を送信したり、端子部3間の導通状態に基づいて電気的欠陥の有無を判定したりするように構成できる。なお、検査信号源からの検査信号は、後述する信号線52やプローブ10等を介して端子部3に付与される。
電気検査用装置100は、全体として棒状をなすプローブ10を備える。本実施形態の電気検査用装置100は、図1等に示されるように、配線基板1に形成された複数の端子部3の各々に対応する複数のプローブ10を備えている。各プローブ10は、何れも導電材料(例えば銅)からなる第1プランジャ11、第2プランジャ12、及び第1圧縮ばね13を備える。第1圧縮ばね13は、例えばコイルばねからなり、第1プランジャ11、第2プランジャ12、及び第1圧縮ばね13は、上下方向に伸びる同軸上に配列される。第1プランジャ11の上方に配置される第2プランジャ12と、第1プランジャ11との間に、これらを互いに相対的に変位可能に連結する第1圧縮ばね13が配置されることで、プローブ10は上下方向に伸縮可能とされる。第1プランジャ11は、下側の先端部11Aが先細な針状に形成されており、プローブ10の下側の先端部は、第1プランジャ11の先端部11Aからなる。そのため、プローブ10の下側の先端部を、「先端部11A」と表す。
電気検査用装置100は、治具式の装置であって、対向治具41を備える。対向治具41は、上述した複数のプローブ10を収容する治具である。図1等に示されるように、対向治具41は、支持機構101に支持された配線基板1の上方に配置されている。本実施形態の対向治具41は、第1プローブヘッド21と第2プローブヘッド22とを備えており、これらは何れも絶縁材料(例えば絶縁性のポリカーボネート樹脂)からなる。第1プローブヘッド21は、配線基板1の表面1Aと対向する対向面41Aを有し、第1プローブヘッド21を上下に貫通するように、上述した複数のプローブ10の各々を収容する複数の収容部41Hが設けられている。第2プローブヘッド22は、第1プローブヘッド21の上面(対向面41Aとは反対側の面)に固着されている。
収容部41Hの上部には、プローブ10の第2プランジャ12が固定されている。第2プローブヘッド22の下面において複数の収容部41Hに対応する位置には、収容部41Hに固定された第2プランジャ12に接するように、導電材料からなるパッド51が形成されている。パッド51には、第2プローブヘッド22等を通して配線された信号線52が接続される。
収容部41H内における第2プランジャ12の下方には、第1圧縮ばね13が収容されている。第1圧縮ばね13の上端は、第2プランジャ12に固定され、第1圧縮ばね13の下端には、第1プランジャ11が取り付けられている。第1圧縮ばね13は、上下方向に伸縮可能な態様で収容部41H内に収容される。
収容部41Hの下部で第1圧縮ばね13の下方には、第1プランジャ11が収容されている。第1プランジャ11の上端は、第1圧縮ばね13の下端に取り付けられる。第1プランジャ11の先端部11Aは自由端とされ、プローブ10の最も下側に位置して、先端部11Aが端子部3に当接するように構成されている。第1プランジャ11は、上下動可能な態様で収容部41H内に収容されており、プローブ10は、第1圧縮ばね13の伸縮に基づいて上下方向にストローク可能とされている。
図1に示される初期状態では、第1圧縮ばね13に荷重は付加されておらず、第1圧縮ばね13の長さL13は自然長L13nであって、第1プランジャ11下側の先端部11Aは、対向面41Aよりも下方に突出している。先端部11Aの対向面41Aからの突出量P11Aを、本実施形態では、初期状態における初期突出量P11Anが第1圧縮ばね13の最大圧縮量以下となるように設定しており、プローブ10の最大ストローク量は、初期突出量P11Anで規定される。
電気検査用装置100は、治具ベース43を備える。治具ベース43は、例えばモータ及びモータドライバ等を有する移動手段(不図示)等によって移動される治具である。治具ベース43は、図1等に示されるように、対向治具41よりも上方に配置される。治具ベース43は、下方に移動させて支持機構101に近付けたり、上方に移動させて支持機構101から遠ざけたりできるように構成されている。移動手段は、例えば制御部からの指令に基づいて駆動されるものとしてもよい。治具ベース43には、後述する移動治具42等を介して対向治具41が連結されており、治具ベース43の上下動に伴い、これに連結された対向治具41等も、上昇もしくは下降するように付勢される。
本発明の電気検査用装置100は、移動治具42を備える。移動治具42は、図1等に示されるように、対向治具41の上方(対向面41Aの反対側)に配置され、移動治具42上側の移動面42Aは、治具ベース43の下面に固着されている。治具ベース43の上下動に伴い、これに固定された移動治具42は、治具ベース43と共に上昇もしくは下降する。
移動治具42には、これを上下方向に貫通するようにブッシュ32が埋設されており、ブッシュ32内にはガイドシャフト31が上下方向に摺動可能に篏合されている。そして、ガイドシャフト31の下端部は、対向治具41の第2プローブヘッド22に固定されている。本実施形態では、移動治具42の外周寄りの部分にブッシュ32が取り付けられており、ブッシュ32の埋設位置よりも内周寄りの部分には、凹部42Hが設けられている。凹部42Hは、下方すなわち対向治具41側に開口しており、この凹部42H内に、例えば金属製のコイルばねからなる第2圧縮ばね33の上端が取り付けられる。第2圧縮ばね33の下端は、対向治具41の上面に当接しており、第2圧縮ばね33は、対向治具41と移動治具42との間に上下方向に伸縮可能に介在される。以下、ガイドシャフト31、ブッシュ32、第2圧縮ばね33を、ヘッド位置調整機構30と称することがある。ヘッド位置調整機構30は、第2圧縮ばね33の伸縮に基づいて上下方向にストローク可能とされている。
図1に示されるように、初期状態では、第2圧縮ばね33に荷重は付加されておらず、第2圧縮ばね33の長さL33は自然長L33nであって、ブッシュ32の上部にはガイドシャフト31が摺動可能な空隙が形成されている。本実施形態では、ガイドシャフト31の最大摺動量が、第2圧縮ばね33の最大圧縮量以上となるように設定した場合について説明する。この場合、ヘッド位置調整機構30の最大ストローク量は、第2圧縮ばね33の最大圧縮量で規定される。
本実施形態では、ヘッド位置調整機構30をストロークさせる第2圧縮ばね33に、プローブ10をストロークさせる第1圧縮ばね13よりも圧縮され難いものを使用している。換言すれば、所定のたわみ量(圧縮量)における第2圧縮ばね33の総荷重が、第1圧縮ばね13の総荷重よりも大きくなるように設定している。
続いて、電気検査用装置100の作動について説明する。以下では、治具ベース43と共に移動される移動治具42の移動面42Aと、配線基板1の端子部3に当接されるプローブ10の先端部11Aとの距離を、「先端距離D11A」と表すことがある(図1参照)。また、図1の初期状態における先端距離D11Aを、初期先端距離D11Anとし(同図参照)、図2の当接状態における先端距離D11Aを、当接時先端距離D11Acとする。先端距離D11Aを変化させることにより、端子部3の高さのばらつきに合わせて先端部11Aが端子部3に当接するときの衝撃を吸収させることができる。
本発明の電気検査用装置100は、プローブ10のストロークによって、先端距離D11Aが変化するように構成されている。電気検査を行う前等には、図1に示される初期状態から、治具ベース43が下方に移動される。治具ベース43及び移動治具42の移動に伴い、治具ベース43に連結された対向治具41も下降して(図1の中空矢印)配線基板1に近付き、やがて収容部41Hに収容された複数のプローブ10の先端部11Aが、配線基板1の表面1Aに形成された端子部3の各々に当接する。この後も引き続き治具ベース43が下方に移動されると、端子部3に当接して移動が規制された第1プランジャ11を通して第1圧縮ばね13に上向きの荷重が付加され(図2の下側の中実矢印)、第1圧縮ばね13が圧縮される。この結果、第1プランジャ11が第2プランジャ12に近付き、突出量P11Aは小さくなる。
電気検査の終了後は、治具ベース43及び移動治具42が上方に移動される。治具ベース43及び移動治具42の移動に伴って対向治具41が上昇すると、第1圧縮ばね13に付加されていた荷重が小さくなって第1圧縮ばね13は回復変形する。この結果、第1プランジャ11と第2プランジャ12との間隔が大きくなって、プローブ10の先端部11Aに対して対向治具41の対向面41Aが上方に変位し、突出量P11Aは大きくなる。突出量P11Aが初期突出量P11Anまで回復した後は、対向治具41の上昇に伴って、プローブ10の先端部11Aは端子部3から離れていく。
このように、電気検査用装置100では、治具ベース43及び移動治具42の移動に伴い、第1圧縮ばね13の伸縮に基づいて、プローブ10が上下方向にストロークする。そして、プローブ10のストロークに伴い、先端距離D11Aが変化する。
ここで、配線基板1や電気検査用装置100の構造上の制約等により、プローブ10の最大ストローク量を十分に大きく設定できない場合がある。例えば、高集積化が図られた配線基板1では、個々の端子部3が小さく且つ複数の端子部3が互いに近接して狭ピッチで形成される。このような配線基板1の電気検査を行うには、先端部11Aを狭ピッチで配設するために小径の(細い)プローブ10を用いる必要がある。第1プランジャ11を小径化すると、先端部11Aの剛性が低下し、衝撃や荷重によって容易に屈曲等してしまうため、初期突出量P11Anを大きくすることができない。例えば、先端部11Aの直径が1.25mmのプローブ10では、初期突出量P11Anを1.00mm程度に設定可能であるのに対し、先端部11Aの直径を0.095mmに小径化すると、設定可能な初期突出量P11Anは0.15mm程度と、著しく小さくなってしまう。初期突出量P11Anが小さいと、これに制約されるプローブ10の最大ストローク量を大きくすることができない。
電気検査を行う際は、支持機構101に支持された配線基板1の支持状態が異なるために、或いは、配線基板1に形成された端子部3の高さが異なるために、支持機構101に支持された配線基板1の端子部3の高さ(換言すると、例えば初期状態における移動面42Aから端子部3の上面までの距離)にばらつきが生じることが避けられない。従来の電気検査用装置では、プローブのストロークのみによって移動治具に対するプローブ先端部の位置を変化させていたため、プローブの最大ストローク量を大きく設定できない場合、端子部3の高さのばらつきを吸収しきれない事態が生じていた。このような場合、プローブの先端部が端子部3に強く当接して配線基板1や支持機構101が破損したり、プローブと端子部との接触状態が不良となって正しく電気検査を行えなかったりする可能性がある。
本実施形態の電気検査用装置100では、上述したプローブ10のストロークに加え、ヘッド位置調整機構30のストロークによっても、先端距離D11Aが変化するように構成されている。図1に示される初期状態から治具ベース43が下方に移動され、上述したようにプローブ10の先端部11Aが配線基板1に当接すると、第2プローブヘッド22等を介して第2圧縮ばね33にも上向きの荷重が付加され(図2の上側の中実矢印)、第2圧縮ばね33が圧縮される。この結果、移動治具42と共に下降するブッシュ32の内部をガイドシャフト31が摺動し、これらに案内されながら移動治具42が対向治具41に近付く。本実施形態では、治具ベース43等は、図2に示される当接状態において第2圧縮ばね33が最大限に圧縮されて長さL33が最も短い圧縮時長L33cになるまで、下方に移動可能とされている。
図2に示される状態から治具ベース43が上方に移動されると、第2圧縮ばね33に付加されていた荷重が小さくなって、第2圧縮ばね33は回復変形する。この結果、移動治具42と共に上昇するブッシュ32の内部をガイドシャフト31が摺動して、移動治具42が対向治具41から遠ざかる。第2圧縮ばね33の長さが自然長L33nまで回復した後は、対向治具41は移動治具42と同期して上昇し、配線基板1から離れていく。
このように、本実施形態の電気検査用装置100では、治具ベース43及び移動治具42の移動に伴い、第2圧縮ばね33の伸縮に基づいてヘッド位置調整機構30がストロークする。ヘッド位置調整機構30の最大ストローク量は、第2圧縮ばね33の最大圧縮量(第2圧縮ばね33の自然長L33nと圧縮時長L33cとの差)、或いは、ガイドシャフト31の最大摺動量で規定される。ヘッド位置調整機構30の最大ストローク量は、配線基板1の構造(端子部3のピッチ等)やプローブ10の構造(先端部11Aの径等)に影響されることなく設定できる。
以上のように、本実施形態の電気検査用装置100では、プローブ10のストロークに加えて、ヘッド位置調整機構30もストロークする。これにより、先端距離D11Aを、プローブ10のストローク量と、ヘッド位置調整機構30のストローク量との和に相当する量だけ変化させることができる。この結果、プローブ10のストローク量が小さい場合であっても、先端距離D11Aの最大変化量(初期先端距離D11Anと当接時先端距離D11Acとの差)を大きく設定できる。
また、図2に示されるように、本実施形態の電気検査用装置100において、治具ベース43等は、対向治具41の対向面41Aが配線基板1の端子部3に当接するまで下方に移動可能とされている。プローブのみをストロークさせる従来の電気検査用装置では、プローブヘッド(対向治具)を配線基板1に当接させた後は、プローブヘッドが配線基板1を押圧したときの荷重を吸収できる機構がなく、荷重の付加が配線基板1の破損に直結してしまう。これを回避するため、従来は、初期状態におけるプローブ先端部の突出量(第1圧縮ばねの最大ストローク量)を大きく設定し、プローブヘッドを配線基板に当接させることなくプローブ先端部を少し突出させた状態で、検査を実施していた。
これに対し、本実施形態の電気検査用装置100は、ヘッド位置調整機構30を備え、これをストロークさせる第2圧縮ばね33に第1圧縮ばね13よりも圧縮され難いものを使用して、対向治具41が配線基板1に当接した時点において、第2圧縮ばね33を圧縮可能な状態に維持している(つまり、対向治具41が配線基板1に当接した時点における第2圧縮ばね33の長さL33が、圧縮時長L33cよりも大きくなるように設定している)。これにより、対向治具41を配線基板1に当接させた後に対向治具41が配線基板1を押圧したときの荷重をヘッド位置調整機構30のストロークによって吸収し、配線基板1の破損を抑制できる。よって、本実施形態の電気検査用装置100は、対向治具41を配線基板1に当接させて検査を行えるように構成している。
図2に示されるように、対向面41Aと端子部3とが当接した状態では、先端部11Aは対向面41A上に位置しており、突出量P11Aはゼロである。このときの第1圧縮ばね13の長さL13を圧縮時長L13cとすると、第1圧縮ばね13の初期長さである自然長L13nと圧縮時長L13cとの差は、先端部11Aの初期突出量P11Anと等しくなり、プローブ10の最大ストローク量を、先端部11Aを対向面41Aから突出させた状態で検査を行うよりも大きくすることができる。なお、先端距離D11Aの最大変化量は、プローブ10の最大ストローク量と、ヘッド位置調整機構30の最大ストローク量の和に相当するため、下記式(1)で表すことができる。
(D11An-D11Ac)=(L13n-L13c)+(L33n-L33c)
=P11An+(L33n-L33c) …(1)
(D11An-D11Ac)=(L13n-L13c)+(L33n-L33c)
=P11An+(L33n-L33c) …(1)
ところで、電気検査を行うために検査対象となる配線基板1を支持機構101に設置する際、図1の一部に示されるように、配線基板1が支持機構101から浮き上がって正規位置に支持されない場合がある。このような場合、先端部11Aで配線基板1を押圧して支持機構101に押し当てることは難しいため、従来の構成では、配線基板1が正規位置に支持されないままで電気検査が行われる可能性があった。配線基板1が支持機構101から浮き上がった不安定な姿勢のまま検査を行おうとすると、プローブ10が端子部3に強く当接して配線基板1等を破損したり、先端部11Aが端子部3に良好に接触せず精確な検査結果が得られなかったりする可能性がある。また、特に小径で剛性の低いプローブ10を用いた場合、先端部11Aを対向面41Aよりも下方に突出させながら端子部3に当接させて検査を行うと、プローブ10の対向面41Aからの突出部分が容易に変形してしまうために、プローブ10が破損したり、精確な検査結果が得られなかったりする可能性がある。
図2に示されるように、本実施形態の電気検査用装置100は、第1プランジャ11の先端部11Aが配線基板1の対向面41A上に位置しつつ端子部3に当接可能となるように構成されている。つまり、電気検査用装置100を用いれば、対向治具41の対向面41Aを配線基板1の表面1Aに当接させた状態で、プローブ10の先端部11Aを端子部3に当接させ、電気検査を行うことができる。このような電気検査用装置100を用いれば、対向面41Aで配線基板1を押圧して配線基板1の裏面1Bを支持機構101に押し当てることができ、配線基板1を確実に正規位置に支持させ、安定した姿勢で検査を実施できる。また、図2に示されるように、プローブ10(第1プランジャ11)の全体が収容部41Hの内部に収容された状態で検査を行うことができるため、検査時のプローブ10の変形が抑制される。これらの結果、電気検査用装置100によれば、配線基板1等の破損を抑制しながら、高い精度で電気検査を行うことができる。
続いて、電気検査用装置100を使用した配線基板1の製造方法について説明する。図3は、配線基板1の製造方法の一例を表したフロー図である。本実施形態では、配線基板1の製造工程の1つとして、配線基板1の作製後、製品としての出荷前に、上記した電気検査用装置によって電気検査が行われる場合について記載する。
図3に示されるように、本実施形態の配線基板1の製造方法は、大まかには、配線基板1を作製する基板作製工程と、配線基板1の電気検査を行う電気検査工程と、電気的欠陥が生じている配線基板1を取り除く選別工程と、を備える。
基板作製工程では、絶縁基板2と、絶縁基板2の少なくとも表面1A上に形成された複数の端子部3と、端子部3の間を電気的に接続する導電路とを有する配線基板1を作製する。配線基板1は、公知の任意の方法によって作製できる。
電気検査工程では、配線基板1に短絡や断線等の電気的欠陥が生じているか否かを確認する。電気検査は、上記した本実施形態の電気検査用装置100を用い、プローブ10の先端部11Aを配線基板1の端子部3に当接させた状態で実施する。
電気検査を行う前に、図1に示される初期状態において、まず配線基板1を支持機構101に支持させる。このとき、第1圧縮ばね13の長さL13及び第2圧縮ばね33の長さL33は、自然長L13nもしくは自然長L33nであって、移動治具42と対向治具41との間隔、並びに、第2プランジャ12と第1プランジャ11との間隔は比較的大きく、ブッシュ32の上部にはガイドシャフト31が摺動可能な空隙が形成され、プローブ10の先端部11Aは対向面41Aから下方に突出されている。先端距離D11Aは、初期先端距離D11Anである(図1参照)。
次いで、治具ベース43を下方に移動させ、プローブ10を含む対向治具41を配線基板1に近付ける。治具ベース43の移動は、例えば制御部の指令に基づいて移動手段を動作させることによって行われる。プローブ10の先端部11Aが端子部3に当接すると、第1圧縮ばね13が圧縮されて第1プランジャ11と第2プランジャ12との間隔が小さくなる。このようなプローブ10のストロークにより、突出量P11A及び先端距離D11Aは小さくなる。治具ベース43が更に下方に移動されて突出量P11Aがゼロになると、対向面41Aが配線基板1の表面1Aに当接し、先端部11Aは対向面41A上において端子部3に当接する。配線基板1は、対向治具41によって支持機構101に押圧され、裏面1Bを支持機構101に押し当てた安定した姿勢で正規位置に支持される。プローブ10は、収容部41H内に収容された状態で、先端部11Aが端子部3に当接する。治具ベース43が更に下方に移動されると、第2圧縮ばね33が圧縮されて対向治具41と移動治具42との間隔が小さくなる。このようなヘッド位置調整機構30のストロークによって先端距離D11Aは更に小さくなり、当接時先端距離D11Acまで短くすることができる(図2参照)。
先端部11Aを端子部3に当接させた状態で、プローブ10から端子部3に向けて検査信号を送信する。検査信号の送信は、例えば制御部の指令に基づいて行われる。次いで、送信された検査信号に基づいて端子部3間の導通状態が確認され、配線基板1に電気的欠陥が生じているか否かが判定される。導通状態の確認及び電気的欠陥の有無の判定は、例えば電圧測定器等の検出結果に基づいて、制御部等で行うように構成できる。
選別工程では、電気検査工程で得られた電気的欠陥の有無の判定結果に基づき、電気的欠陥が生じている配線基板1が取り除かれる。つまり、選別工程は、電気検査工程において、電気的欠陥が生じていない良品と判定された配線基板1のみを選別する工程である。電気検査工程において、電気的欠陥が生じている不良品と判定された配線基板1は、適宜、廃棄等される。選別工程の後に得られた電気的欠陥のない配線基板1は、例えば製品として出荷される。
以上のように、配線基板1の製造方法(工程)の一部として、本実施形態の電気検査用装置100を用いた電気検査が行われる。
以上記載したように、本実施形態に係る電気検査用装置100は、絶縁基板2と、絶縁基板2の表面1Aに形成された端子部3とを有する配線基板1の電気検査用装置100であって、棒状をなし先端部11Aが対応する端子部3と当接するように構成されたプローブ10と、プローブ10に割り当てられ、先端部11Aが端子部3に当接した際に圧縮される第1圧縮ばね13と、絶縁基板2の表面1Aと対向する対向面41A及び先端部11Aが対向面41Aから突出するようにプローブ10及び第1圧縮ばね13を収容する収容部41Hを有する対向治具41と、対向治具41の対向面41Aの反対側に配置され、先端部11Aが端子部3と当接するように対向治具41を移動させる移動治具42と、対向治具41と移動治具42との間に介在し、先端部11Aが端子部3と当接した状態において、対向治具41及び移動治具42が互いに近付くことにより圧縮される1つ又は複数の第2圧縮ばね33と、を備える。
本実施形態の構成によれば、第1圧縮ばね13の弾性変形に基づいてプローブ10がストロークするのに加え、第2圧縮ばね33の弾性変形に基づいてヘッド位置調整機構30がストロークして、先端距離D11Aが変化することにより、端子部3の高さのばらつきが吸収される。つまり、本実施形態の電気検査用装置100では、第1圧縮ばね13に第2圧縮ばね33を追加して2段階にばねを設けたことで、先端距離D11Aの最大変化量を大きくしている。例えプローブ10において十分な最大ストローク量が確保できない場合であっても、ヘッド位置調整機構30のストロークで補うことで、全体として十分なストローク量を確保でき、配線基板1等の破損を抑制しながら適切に電気検査を実施できる。
また、配線基板1は複数の端子部3を有しており、本実施形態に係る電気検査用装置100は、複数のプローブ10と、各々が複数のプローブ10に割り当てられた複数の第1圧縮ばね13とを備え、対向治具41は、複数のプローブ10及び複数の第1圧縮ばね13を収容する複数の収容部41Hを有する。このような構成によれば、プローブ10は互いに独立して各々の適正量だけストロークする。この結果、配線基板1上に形成された端子部3相互の高さのばらつきが吸収され、各プローブ10と端子部3との接圧が適切に調整される。
また、本実施形態に係る電気検査用装置100において、所定のたわみ量における第2圧縮ばね33の総荷重は、第1圧縮ばね13の総荷重よりも大きいものとされている。このような構成によれば、治具ベース43の移動によってプローブ10の先端部11Aが端子部3に当接し、第1圧縮ばね13及び第2圧縮ばね33に荷重が付加されると、第1圧縮ばね13が優先的に圧縮され、プローブ10のストロークによって先端距離D11Aが小さくなって衝撃が吸収される。また、第1圧縮ばね13に加えて第2圧縮ばね33も圧縮され、ヘッド位置調整機構30のストロークによって先端距離D11Aが小さくなることで、プローブ10のストロークによって吸収しきれなかった衝撃を吸収できる。本実施形態に係る電気検査用装置100では、対向面41Aが表面1Aに当接した時点で第2圧縮ばね33が圧縮可能な状態に保たれており、対向治具41が配線基板1に当接した後に付加された荷重はヘッド位置調整機構30のストロークによって吸収されるため、対向治具41を配線基板1に当接させることが可能である。プローブ10の先端部11Aに大きな荷重が付加される前に対向治具41を配線基板1に当接させて、先端部11Aが収容部41H内に収容されるように構成すれば、プローブ10の破損等が抑制される。
また、本実施形態に係る電気検査用装置100において、対向治具41は絶縁材料からなり、電気検査用装置100は、先端部11Aが端子部3と当接しつつ、対向面41Aが配線基板1の表面1Aと当接するように構成されている。このような構成によれば、対向治具41の対向面41Aで配線基板1の表面1Aを押圧して支持機構101に押し当てることで、配線基板1を確実に正規位置に支持させ、安定した姿勢で検査を実施できる。また、プローブ10全体を収容部41Hの内部に収容して変形が抑制された状態で、検査を行うことができる。これらの結果、電気検査の精度を向上させることができる。また、上記の構成によれば、先端部11Aを対向面41Aから突出させた状態で検査を行う場合に比べて、プローブ10の最大ストローク量を大きくすることができる。
また、本実施形態に係る配線基板1の製造方法は、絶縁基板2と絶縁基板2上に形成された端子部3とを有する配線基板1を作製する工程と、配線基板1の端子部3に対して、電気検査用装置100のプローブ10を当接させた状態において電気検査を行う工程と、を備える。このような構成によれば、例えば小さな端子部が互いに近接して形成され高集積化された配線基板1について、損傷を抑制しながら電気検査を行って製造することができる。このような配線基板1は、半導体パッケージや電子部品の小型化・高機能化を図る上で有用である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態で示したプランジャとコイルばねからなるプローブの構成は一例であり、本発明の目的を損なわない限り、他の構成のプローブであってもよい。例えば、圧縮ばねを含むプローブ全体が一体的に形成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、1つの対向治具に複数のプローブが収容される例について記載したが、1つの対向治具に収容されるプローブは1つであってもよい。プローブが1つである場合、例えば支持機構に支持させた配線基板を順に取り換えながら検査作業を繰り返して複数の配線基板の電気検査を行うにあたり、各検査回の配線基板の端子部の高さのばらつきを吸収させる上で、本発明は有用である。或いは、電気検査用装置が複数の対向治具を備える場合は、各対向治具によって検査される複数の配線基板における端子部の高さのばらつきを吸収させるのに、本発明は有用である。
(3)電気検査用装置が複数のプローブを備える場合、プローブの径は、各プローブが検査対象とする端子部の大きさやピッチに合わせて、互いに異なっていてもよい。
(4)本発明の電気検査用装置は、表面及び裏面の両面に端子部が形成された配線基板の検査を行えるように構成してもよい。
(5)検査対象とする配線基板は、平板状のものに限定されず、本発明の電気検査用装置は、曲面状の配線基板の検査にも使用できる。この場合、対向治具の対向面を配線基板の表面に沿った形状とし、対向面に沿って先端部が配置されるように収容部を配置してもよい。
(6)上記実施形態では、プローブを収容する治具(治具ベース43等)を配線基板に向けて移動(下降)させたが、治具は動かさず、支持機構に支持された配線基板を治具に向けて移動(上昇)させて、電気検査を行ってもよい。
(7)配線基板は、半導体パッケージ用に限定されず、本発明の目的を損なわない限り、他の用途のものであってもよい。
(8)電気検査は、製造方法において出荷前に行うものに限らず、適時に行うことができる。例えば、一部の電子部品を実装する前に行ったり、検査を複数回行ったりしてもよい。
1…配線基板、1A…表面、2…絶縁基板、3…端子部、10…プローブ、11A…先端部、13…第1圧縮ばね、30…ヘッド位置調整機構、33…第2圧縮ばね、41…対向治具、41A…対向面、41H…収容部、42…移動治具、43…治具ベース、100…電気検査用装置、101…支持機構、D11A…先端距離、L13…(第1圧縮ばねの)長さ、L33…(第2圧縮ばねの)長さ、P11A…(先端部11Aの対向面41Aからの)突出量
Claims (5)
- 絶縁基板と、前記絶縁基板の表面に形成された端子部とを有する配線基板の電気検査用装置であって、
棒状をなし、先端部が対応する前記端子部と当接するように構成されたプローブと、
前記プローブに割り当てられ、前記先端部が前記端子部に当接した際に圧縮される第1圧縮ばねと、
前記絶縁基板の前記表面と対向する対向面、及び前記先端部が前記対向面から突出するように前記プローブ及び前記第1圧縮ばねを収容する収容部を有する対向治具と、
前記対向治具の前記対向面の反対側に配置され、前記先端部が前記端子部と当接するように前記対向治具を移動させる移動治具と、
前記対向治具と前記移動治具との間に介在し、前記先端部が前記端子部と当接した状態において、前記対向治具及び前記移動治具が互いに近付くことにより圧縮される1つ又は複数の第2圧縮ばねとを備える電気検査用装置。 - 前記配線基板は、複数の前記端子部を有し、
複数の前記プローブと、
各々が複数の前記プローブに割り当てられた複数の前記第1圧縮ばねとを備え、
前記対向治具は、複数の前記プローブ及び複数の前記第1圧縮ばねを収容する複数の前記収容部を有する請求項1に記載の電気検査用装置。 - 所定のたわみ量における前記第2圧縮ばねの総荷重は、前記第1圧縮ばねの総荷重よりも大きい請求項1又は請求項2に記載の電気検査用装置。
- 前記対向治具は、絶縁材料からなり、
前記先端部が前記端子部と当接しつつ、前記対向面が前記配線基板の表面と当接するように構成された請求項1から請求項3の何れか一項に記載の電気検査用装置。 - 絶縁基板と、前記絶縁基板上に形成された端子部とを有する配線基板を作製する工程と、
前記配線基板の前記端子部に対して、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の電気検査用装置のプローブを当接させた状態において電気検査を行う工程とを備える配線基板の製造方法。
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