JP2022079094A - 検査記録作成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の検査資格を有さない者による車両の検査記録の作成を防止する。【解決手段】本発明に係る検査記録作成システム10は、車両の検査資格を有する検査員の生体情報が登録される登録装置20Aと、登録装置20Aに登録された検査員の生体情報に基づいて検査員を認証する認証装置20C、30、40と、認証装置20C、30、40によって認証された検査員が発する音声が入力される音声入力装置33、43と、認証された検査員の音声入力装置33、43に入力された音声に含まれる車両の検査結果を抽出する音声認識装置20Gと、音声認識装置20Gによって抽出された車両の検査結果に基づいて、車両の検査記録を作成する検査記録作成装置20Hと、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両の検査記録作成システムに関する。
車両の検査記録を作成するシステムが従来から知られている。例えば特許文献1には、管轄エリア別の整備記録簿の入力様式データを記憶するとともに、管轄エリアを特定可能に構成された整備記録簿の作成装置が開示されている。上記整備記録簿の作成装置は、特定された管轄エリアをキーとして入力様式データを参照するように構成されている。上記整備記録簿の作成装置によれば、整備記録簿の入力様式に従ったユーザー入力を行うだけの簡単な操作で整備記録簿を出力することができる、とされている。
特開2017-146922号公報
車両の検査の中には、検査資格を有する者以外が実施してはならないことが法律によって定められた検査がある。例えば、特許文献1において開示された車検や、車両の製造メーカが車検の代わりに行うことが認められている型式指定自動車の完成検査がそのような検査に該当する。こうした検査においては、検査資格を有さない者は検査を行ってはならず、有資格者が適正に検査を行ってその検査記録を作成することが必須である。こうしたことを実現するために、例えば、検査資格を有さない者による検査記録の作成が難しいようなシステムの構築が求められている。なお、有資格者による実施が法律ではなく、例えば社内規則等によって定められている検査の場合も同様である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の検査資格を有さない者による車両の検査および検査記録の作成を防止し、有資格者が車両の検査を適正に行うことができる車両の検査記録作成システムを提供することである。
本発明に係る検査記録作成システムは、車両の検査資格を有する検査員の生体情報が登録される登録装置と、前記登録装置に登録された検査員の生体情報に基づいて検査員を認証する認証装置と、前記認証装置によって認証された検査員が発する音声が入力される音声入力装置と、前記認証された検査員の前記音声入力装置に入力された音声に含まれる車両の検査結果を抽出する音声認識装置と、前記音声認識装置によって抽出された車両の検査結果に基づいて、車両の検査記録を作成する検査記録作成装置と、を備えている。
上記検査記録作成システムによれば、生体情報に基づいて認証された有資格の検査員が発する音声によって伝えられる検査結果に基づいて検査記録が作成されるため、車両の検査資格を有さない者による車両の検査および検査記録の作成を防止することができる。
本発明に係る検査記録作成システムの好ましい一態様によれば、前記検査記録作成装置は、前記認証装置によって検査員が認証された後でなければ検査記録を作成しないように構成されている。
上記検査記録作成システムによれば、検査員が認証された後でなければ検査記録が作成できないため、無資格者が検査記録を作成する行為を防止することができる。
上記検査記録作成システムの好ましい一態様によれば、検査記録作成システムは、検査対象の車体の識別番号が入力される車体入力装置をさらに備えている。前記車体入力装置は、前記認証装置によって検査員が認証された後でなければ検査対象の車体の識別番号の入力を受け付けないように構成されている。前記検査記録作成装置は、前記車体入力装置に検査対象の車体の識別番号が入力されていない場合には、検査記録を作成しないように構成されている。
上記検査記録作成システムによれば、検査員が認証された後でなければ検査対象の車体の識別番号を入力できず、検査対象の車体の識別番号が入力されなければ検査記録が作成できない。そのため、無資格者が検査記録を作成する行為を防止することができる。
本発明に係る検査記録作成システムの好ましい一態様によれば、検査記録作成システムは、前記音声認識装置と前記音声入力装置とを有線または無線によって接続する接続装置をさらに備えている。前記接続装置は、前記認証装置によって検査員が認証された後でなければ前記音声認識装置と前記音声入力装置とを接続しないように構成されている。
上記検査記録作成システムによれば、検査員が認証された後でなければ音声認識装置と音声入力装置とが接続されないため、検査結果を入力できない。そのため、無資格者が行った検査に基づいて検査記録を作成する行為を防止することができる。
本発明に係る検査記録作成システムの好ましい一態様によれば、検査記録作成システムは、前記検査記録作成装置によって作成された検査記録を変更不能に確定させる確定指示が入力される確定装置をさらに備えている。
上記検査記録作成システムによれば、確定された検査記録は変更不能となるため、検査記録を改ざんする行為を防止することができる。
上記検査記録作成システムの好ましい一態様によれば、前記確定装置は、予め定められた検査項目の全てについて検査結果が入力されていない場合には、前記確定指示の入力を受け付けないように構成されている。
上記検査記録作成システムによれば、予め定められた検査項目の全てについて検査結果が入力されていない場合には検査記録を確定できないため、検査項目の一部または全部について検査がされていない車両が間違って検査合格とされるおそれを低減することができる。
本発明に係る検査記録作成システムの好ましい一態様によれば、検査記録作成システムは、前記検査記録作成装置によって作成された検査記録を表示するように構成され、認証された検査員が合否判定結果を入力する判定入力装置を備えている。前記判定入力装置は、前記検査記録作成装置によって検査記録が作成された後に前記認証装置によって検査員が再度認証された後でなければ、合否判定結果の入力を受け付けないように構成されている。
上記検査記録作成システムによれば、合否判定を行うためにも検査員の認証が必要であるため、無資格者が合否判定を行う行為を防止することができる。
本発明に係る検査記録作成システムの好ましい一態様によれば、検査記録作成システムは、前記認証装置によって認証された検査員を特定可能な表示を表示する表示装置をさらに備えている。
上記検査記録作成システムによれば、認証装置によって認証された検査員が誰であるかが表示装置によって分かるため、認証された検査員以外の者が車両の検査を行っていた場合には発見されやすい。
本発明に係る検査記録作成システムの好ましい一態様によれば、前記音声入力装置は、携帯可能に構成されている。
上記検査記録作成システムによれば、認証された検査員が音声入力装置を携帯することにより、認証された検査員以外の者が音声入力装置を使用することが困難になる。そのため、認証された検査員以外の者が車両の検査結果を入力する行為を防止することができる。
本発明に係る検査記録作成システムの好ましい一態様によれば、前記検査員の生体情報は、検査員の指紋である。
上記検査記録作成システムによれば、指紋認証により、検査員の認証を確実に行うことができる。
本発明に係る検査記録作成システムの好ましい一態様によれば、前記音声認識装置は、検査項目を表す項目キーワードと、検査結果を表す結果キーワードと、を記憶している。前記検査記録作成装置は、前記音声認識装置によって前記項目キーワードが認識された後に前記結果キーワードが認識された場合に、前記認識された項目キーワードに係る検査項目の検査結果を前記認識された結果キーワードに基づいて記録する。
上記検査記録作成システムによれば、認証された検査員が項目キーワードを言った後に結果キーワードを言えば検査結果が入力されるため、検査結果の入力が簡単である。
本発明に係る検査記録作成システムによれば、車両の検査資格を有さない者による車両の検査および検査記録の作成を防止し、車両の検査が有資格者によって適切に行われるようにすることができる。
車両の検査場の模式的な平面図である。 シグナルタワーおよび確認表示を模式的に示す正面図である。 マイクロフォンの使用態様を示す模式図である。 検査記録作成システムのブロック図である。 車両の完成検査のフローチャートである。 完成検査成績表の一例を示す図である。 完成検査のキーワード表の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。以下で説明される車両の検査は、型式指定自動車の完成検査である。検査資格を有さない無資格者が型式指定自動車の完成検査を行うことは法律により禁止されている。本実施形態に係る検査記録作成システム10は、型式指定自動車の完成検査が無資格者によって行われるのを防止すること、検査記録の改ざんを防止すること、さらには検査記録をより容易に作成することを目的とする。なお、型式指定自動車の完成検査は一例であり、ここに開示する検査記録作成システム10は、型式指定自動車の完成検査以外の車両の検査に利用されてもよい。
[検査記録作成システムの構成]
図1は、車両1の検査場2の模式的な平面図である。図1に示すように、車両1は、ここではダンプトラックである。ただし、ダンプトラックは車両1の例示に過ぎず、車両1の種類は限定されない。図1に示すように、検査場2は、ピット検査場2Aと、テスタ検査場2Bとに区画されている。ピット検査場2Aでは、検査資格を有する検査員(以下、単に検査員とも言う)による所定の検査が主に目視、車両の操作(例えば、前照灯の点灯確認など)、および触診により行われる。テスタ検査場2Bでは、テスタと呼ばれる装置(図示せず)による検査データの取得(例えば、ブレーキの制動力の測定など)が主に行われる。テスタ検査場2Bでの検査にも、検査員による検査が含まれる。ピット検査場2Aでの検査(以下、ピット検査)もテスタ検査場2Bでの検査(以下、テスタ検査)も、検査資格を有する検査員による実施が法律により義務付けられている。ただし、ピット検査とテスタ検査とは同じ検査員によって行われなければならないわけではない。ここでは、ピット検査を行う検査員を符号3Aで示し、テスタ検査を行う検査員を符号3Bで示す。
検査対象の車両1は、まずピット検査場2Aに搬送される。検査対象の車両1に対しては、ピット検査が先に行われる。ピット検査の終了後、検査対象の車両1は、テスタ検査場2Bに移動される。テスタ検査は、ピット検査の後に行われる。なお、検査資格を有する検査員が検査を行っているかどうかを監視できるよう、検査場2は、周囲から視認可能な構成となっている。
図1に示すように、検査記録作成システム10は、第1端末21、指紋検出装置30、シグナルタワー31、および確認表示32を含んでいる。第1端末21、指紋検出装置30、シグナルタワー31、および確認表示32は、ピット検査場2Aに設けられている。検査記録作成システム10は、また、第2端末22、指紋検出装置40、シグナルタワー41、および確認表示42を含んでいる。第2端末22、指紋検出装置40、シグナルタワー41、および確認表示42は、テスタ検査場2Bに設けられている。さらに、検査記録作成システム10は、サーバコンピュータ(以下、サーバ)23を含んでいる。第1端末21および第2端末22は、サーバ23に接続されたコンピュータである。また、検査記録作成システム10は、検査員3Aおよび3Bがそれぞれ携帯するマイクロフォン33および43と、マイクロフォン33および43の受信機34および44と、を含んでいる。
指紋検出装置30は、人間が指をかざすと、その指の指紋の画像を取得するカメラまたはセンサを備えている。指紋検出装置30の構成は、特に限定されない。指紋検出装置40も、指紋検出装置30と同じ構成を備えている。ただし、指紋検出装置30と指紋検出装置40とは、同じものでなくてもよい。なお、指紋検出装置30は、指紋を登録する機能、および、登録された指紋と検出された指紋とを照合する機能を有していてもよい。
シグナルタワー31は、複数の点灯色を表示可能な表示灯である。図2は、シグナルタワー31および確認表示32を模式的に示す正面図である。図2に示すように、シグナルタワー31の点灯部31aは、上下方向に複数に分割されている。分割された点灯部31a1、31a2、31a3、31a4、および31a5は、それぞれ異なる色で点灯する。ただし、シグナルタワー31の構成はこのようなものに限定されない。例えば、シグナルタワー31は、1つの点灯部の点灯色が複数の色に変化するように構成されていてもよい。シグナルタワー41も、シグナルタワー31と同じ構成を備えている。ただし、シグナルタワー31とシグナルタワー41とは、同じものでなくてもよい。
確認表示32は、登録された検査員の顔貌と、登録された検査員に対応する点灯色とを表示するものである。詳しくは後述するが、検査記録作成システム10には、検査員の指紋が登録されるとともに、登録された各検査員に対応するシグナルタワー31、41の点灯色が登録されている。図2に示すように、確認表示32は、ここでは、検査員の顔写真32aが貼付され、各検査員に対応するシグナルタワー31、41の点灯色を示す表示32bが設けられた立札である。ただし、確認表示32は、例えば、電子化されたものであってもよい。確認表示32において、シグナルタワー31、41の点灯色表示32bは、対応する検査員の顔写真32aの近傍に表示されている。確認表示32を見ることにより、シグナルタワー31の点灯色と検査員の顔貌とを対応させることができる。ここでは、確認表示32は、顔写真32aに示された検査員の氏名も表示している。確認表示32は、シグナルタワー31の近傍に表示されている。確認表示42も、確認表示32と同じように構成されている。ただし、確認表示32と確認表示42とは、同じものでなくてもよい。なお、シグナルタワーおよび確認表示は、ピット検査場2Aとテスタ検査場2Bとで共有される1セットのシグナルタワーおよび確認表示であってもよい。その場合、1セットのシグナルタワーおよび確認表示は、ピット検査場2A、テスタ検査場2Bのいずれかの検査場のみに設けられていてもよい。
マイクロフォン33は、検査員が発する音声が入力される音声入力装置である。マイクロフォン33は、携帯可能に構成されている。図3は、マイクロフォン33の使用態様の一例を示す模式図である。図3に示す例では、マイクロフォン33は、紐によって検査員3Aの首から吊り下げられている。しかし、マイクロフォン33の携帯方法は特に限定されない。マイクロフォン33は、例えば、検査員の服の胸ポケットなどに収納されてもよい。マイクロフォン33は、検査員が手で持たずに携帯できるように構成されていることが好ましい。マイクロフォン33は、検査員に携帯された状態で検査員の声を拾うことが可能なように構成されている。マイクロフォン43は、マイクロフォン33と同じ構成を備えている。ただし、マイクロフォン33とマイクロフォン43とは、同じものでなくてもよい。
受信機34は、マイクロフォン33からの信号を受信する。受信機34は、マイクロフォン33に入力された音声が第1端末21に取得されるように、マイクロフォン33と第1端末21とを接続する。マイクロフォン33と受信機34とは、ここでは無線で接続されている。受信機34と第1端末21とは、有線で接続されている。同様に、マイクロフォン43と受信機44とは、無線で接続されている。受信機44は、第2端末22に有線で接続されている。なお、受信機34は第1端末21に内蔵されていてもよく、受信機44は第2端末22に内蔵されていてもよい。
第1端末21は、ピット検査場2Aで検査を行う検査員3Aが操作するコンピュータ端末である。図1に示すように、第1端末21は、表示装置21aと、入力装置21bとを備えている。表示装置21aは、例えば、ディスプレイ等である。入力装置21bは、例えば、キーボード、マウス、バーコードリーダー等である。図1に示すように、第1端末21には、指紋検出装置30、シグナルタワー31、受信機34が接続されている。第2端末22は、テスタ検査場2Bで検査を行う検査員3Bが操作するコンピュータ端末である。第2端末22も、表示装置22aと、入力装置22bとを備えている。第2端末22には、指紋検出装置40、シグナルタワー41、受信機44が接続されている。
図1に示すように、第1端末21と、第2端末22と、サーバ23とは、通信可能に接続されている。以下では、第1端末21、第2端末22、およびサーバ23を総称してシステムコンピュータ20とも呼ぶ。システムコンピュータ20の構成は特に限定されない。システムコンピュータ20は、例えば、中央演算処理装置(以下、CPUという)と、CPUが実行するプログラムなどが格納されたROMと、RAMなどを備えていてもよい。システムコンピュータ20を構成するコンピュータの数も限定されない。なお、システムコンピュータ20の機能の一部は、ハードウェアによって実現されていてもよい。第1端末21、第2端末22、およびサーバ23がシステムコンピュータ20のどの機能を分担するかは特に限定されない。そこで、以下では、システムコンピュータ20による処理の説明は、特に必要な場合を除き、第1端末21、第2端末22、およびサーバ23の区別をせずに行うこととする。
図4は、検査記録作成システム10のブロック図である。図4に示すように、システムコンピュータ20には、指紋検出装置30、40と、シグナルタワー31、41と、受信機34、44とが電気的に接続されている。これらの機器の接続先は、前述の通りである。マイクロフォン33および43は、それぞれ受信機34および44を介してシステムコンピュータ20に無線接続されている。マイクロフォン33は、少なくともピット検査場2Aで使用可能に構成されている。マイクロフォン43は、少なくともテスタ検査場2Bで使用可能に構成されている。
図4に示すように、システムコンピュータ20は、指紋登録部20Aと、点灯色登録部20Bと、認証部20Cと、第1車体番号入力部20Dと、第2車体番号入力部20Eと、音声取得部20Fと、音声認識部20Gと、検査記録作成部20Hと、第1データ確定部20Iと、第2データ確定部20Jと、判定入力部20Kと、点灯色切替部20Lと、を備えている。
指紋登録部20Aには、車両1の検査資格を有する検査員の生体情報が登録されている。検査員の生体情報は、ここでは指紋である。検査員の指紋の画像を取得する検出装置は、ここでは、指紋検出装置30および40である。指紋登録部20Aおよび指紋検出装置30、40は、車両1の検査資格を有する検査員の生体情報としての指紋を登録する登録装置を構成している。ただし、検査員の指紋の画像を取得する検出装置は、指紋検出装置30および40以外の指紋検出装置であってもよい。
点灯色登録部20Bには、指紋登録部20Aに登録された各検査員に対応するシグナルタワー31、41の点灯色が登録されている。この登録された点灯色の利用方法は後述する。
認証部20Cは、指紋登録部20Aに登録された検査員の生体情報に基づいて検査員を認証するように構成されている。検査を行おうとする者の指紋は、システムコンピュータ20に接続された指紋検出装置30および40により取得される。認証部20Cおよび指紋検出装置30、40は、指紋登録部20Aに登録された検査員の生体情報(ここでは指紋)に基づいて検査員を認証する認証装置を構成している。認証装置としての認証部20Cおよび指紋検出装置30は、ピット検査を行う検査員を認証する。認証装置としての認証部20Cおよび指紋検出装置40は、テスタ検査を行う検査員を認証する。
第1車体番号入力部20Dには、検査対象の車体1の識別番号が入力される。識別番号は、ここでは、車体1を製造するときの工事番号である。ただし、識別番号は、車体1を一意に識別可能である限りにおいて特に限定されない。第1車体番号入力部20Dには、ピット検査を受ける車両1の識別番号が入力される。第2車体番号入力部20Eには、テスタ検査を受ける車両1の識別番号が入力される。第2車体番号入力部20Eに入力される識別番号は、ピット検査が終了してテスタ検査場2Bに移動されてきた車両1の識別番号である。第2車体番号入力部20Eは、ピット検査が終了したことが検査記録作成システム10によって認識されている車両1の識別番号の入力しか受け付けないように設定されている。ピット検査における車両1の識別番号の入力は、第1端末21の表示装置21aを見ながら入力装置21bを操作することにより行われる。テスタ検査における車両1の識別番号の入力は、第2端末22の表示装置22aを見ながら入力装置22bを操作することにより行われる。
さらに、第1車体番号入力部20Dおよび第2車体番号入力部20Eは、認証装置によって検査員が認証された後でなければ検査対象の車体1の識別番号の入力を受け付けないように構成されている。
音声取得部20Fは、マイクロフォン33および34が拾い、受信機34および44が受信した音声のデータを取得する。音声認識部20Gは、マイクロフォン33、43に入力された検査員の音声に含まれる車両1の検査結果を抽出する。音声認識部20Gは、ここでは、検査項目を表すキーワード(以下、項目キーワードとも呼ぶ)と、検査結果を表すキーワード(以下、結果キーワードとも呼ぶ)とを記憶している。検査記録作成システム10は、受信機34および44が受信した音声のデータから音声認識部20Gが項目キーワードを抽出することにより、検査項目を認識する。また、検査記録作成システム10は、受信機34および44が受信した音声のデータから音声認識部20Gが結果キーワードを抽出することにより、検査結果を認識する。音声取得部20Fおよび音声認識部20Gは、例えば、音声入力用に作成されたソフトウェアをシステムコンピュータ20にインストールすることにより実現される。
検査記録作成部20Hは、音声認識部20Gによって抽出された車両1の検査結果に基づいて、車両1の検査記録を作成する。検査記録作成部20Hは、音声認識部20Gによって項目キーワードが認識された後に結果キーワードが認識された場合に、認識された項目キーワードに係る検査項目の検査結果を、認識された結果キーワードに基づいて記録する。すなわち、検査員が項目キーワードに続いて結果キーワードを発声すると、検査記録の当該項目キーワードに対応する検査項目の欄に、当該結果キーワードに対応する検査結果が記録される。検査記録作成部20Hは、予め定められた複数の検査項目の検査結果を、音声認識部20Gによって抽出された順に記録する。言い換えると、検査員は、複数の検査項目の検査を任意の順番で実施すればよく、複数の検査項目の検査結果がどのような順番で入力されても検査記録に記録される。
また、検査記録作成部20Hは、テスタによる車両1の検査データも取得し、テスタによる車両1の検査データにも基づいて車両1の検査記録を作成する。検査記録の詳細については後述する。
本実施形態では、検査記録作成部20Hは、認証装置としての認証部20Cおよび指紋検出装置30によって検査員が認証された後でなければ、ピット検査の検査記録を作成しないように構成されている。検査記録作成部20Hは、第1車体番号入力部20Dに検査対象の車体1の識別番号が入力されていない場合には、検査記録を作成しない。第1車体番号入力部20Dへの車体1の識別番号の入力は、前述したように、認証装置としての認証部20Cおよび指紋検出装置30によって検査資格を有する検査員が認証された後でなければ行うことができない。よって、認証装置としての認証部20Cおよび指紋検出装置30によって検査員が認証された後でなければ、ピット検査の検査記録を作成できない仕組みとなっている。同様に、検査記録作成部20Hは、認証装置としての認証部20Cおよび指紋検出装置40によって検査員が認証された後でなければ、テスタ検査の検査記録を作成しないように構成されている。
第1データ確定部20Iには、検査記録作成部20Hによって作成されたピット検査の検査記録を変更不能に確定させる確定指示が入力される。これにより、ピット検査の検査記録は変更が不可となる。なお、検査記録作成システム10は、検査記録の確定前であれば、記録員が再度検査項目と検査結果とを発声することにより、当該検査項目の検査結果が上書きされるように構成されていてもよい。ピット検査の検査結果の確定指示の入力は、第1端末21の表示装置21aを見ながら入力装置21bを操作することにより行われる。ただし、第1データ確定部20Iは、予め定められた検査項目の全てについて検査結果が入力されていない場合には、確定指示の入力を受け付けないように構成されている。
同様に、第2データ確定部20Jには、検査記録作成部20Hによって作成されたテスタ検査の検査記録を変更不能に確定させる確定指示が入力される。以下、ピット検査の検査記録を確定する操作を、ピット検査記録のシステムロックとも呼ぶ。また、テスタ検査の検査記録を確定する操作を、テスタ検査記録のシステムロックとも呼ぶ。なお、ピット検査記録をシステムロックした後でなければ、テスタ検査に進むことはできない。
判定入力部20Kには、認証された検査員が合否判定結果を入力する。本実施形態では、最終的な車両1の合否判定は、資格を有する検査員が行う。判定入力部20Kは、検査記録作成部20Hによって検査記録が作成された後に、認証装置によって検査員が再度認証された後でなければ、合否判定結果の入力を受け付けないように構成されている。ここでは、判定入力部20Kは、ピット検査記録およびテスタ検査記録のシステムロック後に認証装置によって検査員が再度認証された後でなければ、合否判定結果の入力を受け付けない。なお、合否判定を行う検査員は、ピット検査またはテスタ検査を行った検査員と同一でなくてもよい。
判定入力部20Kは、検査記録作成部20Hによって作成された検査記録を表示装置22a(表示装置21aでもよい)に表示するように構成されている。検査員は、判定入力部20Kによって表示された検査記録を見て合否を判定する。なお、テスタによる検査の結果は、合否が自動判定され、検査記録に記入されている。検査員が検査結果の入力状況を確認し、入力装置22bを操作することにより、検査記録の検査員署名(押印)欄に、認証された検査員の電子署名(電子印)が書き込まれる。また、合否を判定後、検査員が入力装置22bを操作することにより、検査記録の合否判定欄に判定結果が書き込まれる。
点灯色切替部20Lは、点灯色登録部20Bに登録された点灯色と、ピット検査員の認証装置としての認証部20Cおよび指紋検出装置30による検査員の認証結果とに基づき、認証された検査員に対応する点灯色でシグナルタワー31を点灯させる。同様に、点灯色切替部20Lは、点灯色登録部20Bに登録された点灯色と、テスタ検査員の認証装置としての認証部20Cおよび指紋検出装置40による検査員の認証結果とに基づき、認証された検査員に対応する点灯色でシグナルタワー41を点灯させる。
ピット検査場2Aのシグナルタワー31の近くに設けられた確認表示32は、指紋登録部20Aに登録された検査員の顔貌と、指紋登録部20Aに登録された検査員に対応する点灯色とを表示している。そのため、確認表示32とシグナルタワー31の点灯色とを参照することにより、ピット検査を行っているはずの検査員の顔貌を知ることができる。そのため、実際にピット検査を行っている者の顔貌と、認証上ピット検査を行っているはずの検査員の顔貌とを照合することができる。シグナルタワー31、点灯色登録部20B、および点灯色切替部20Lは、認証装置によって認証された検査員を特定可能な表示を表示する表示装置を構成している。テスタ検査場2Bのシグナルタワー41についても同様である。
[完成検査工程]
以下では、車両1の完成検査工程について、フローチャートを参照しながら説明する。図5は、車両1の完成検査のフローチャートである。図5に示すように、車両1の完成検査は、ピット検査工程S10と、テスタ検査工程S20と、合否判定工程S30とを含んでいる。ピット検査工程S10では、まず、ステップS11で、検査員の指紋を認証する。ピット検査場2Aに設けられた指紋検出装置30によって検出された指紋が登録された検査員の指紋のいずれかと一致すれば、ピット検査工程S10を実施する検査員が認証される。指紋認証を採用することにより、検査をしようとする者が登録された検査員であることを確実に認証することができる。ステップS12では、認証された検査員(図1の場合は検査員3A)が車両1の識別番号(ここでは、車両1の工事番号)を入力する。これにより、車両1のピット検査の検査記録を作成することが可能となる。言い換えると、検査資格を有する検査員以外の者が車両1の検査を行う行為がシステム的に防止される。
ステップS13では、認証された検査員3Aに対応する点灯色でシグナルタワー31が点灯する。シグナルタワー31は、車両1の工事番号を入力しなくても点灯してもよく、車両1の工事番号を入力すると点灯するのでもよい。タイミングは任意であるが、少なくともピット検査開始(ステップS15)よりも前のステップS14において、検査員3Aはマイクロフォン33を携帯する。マイクロフォン33は、事務所等で施錠管理されている。
ステップS15~S17では、検査項目ごとに検査が行われる。図6は、完成検査成績表4の一例を示す図である。図7は、完成検査のキーワード表5の一例を示す図である。ただし、図6および図7では、検査内容の詳細の一部は図示省略している。図6に示すように、完成検査の検査項目は複数あり、完成検査成績表4は、それぞれの検査項目について合否判定がされるようになっている。その他、完成検査成績表4には、最終的な合否判定欄4a、検査員の署名欄4b、工事番号の記載欄4c、車両1の仕様欄4d等が設けられている。検査員が検査記録作成システム10に車両1の工事番号を入力すると、工事番号の記載欄4cに工事番号が、また仕様欄4dに車両1の仕様が、自動で記載される。なお、図6に示した完成検査成績表4、および、図7に示した完成検査のキーワード表5は、一例に過ぎない。
ステップS15では、検査員3Aが検査項目を選択し、検査項目に対応する項目キーワードを発声する。例えば、前照灯の検査を行う場合には、図7のキーワード表5に示すように、検査員3Aは「前照」と発声する。この検査員3Aの声はマイクロフォン33によって拾われ、そのデータが音声認識部20Gに送信される。音声認識部20Gは、検査員3Aが発した音声の中から「前照」の言葉を抽出する。これにより、検査記録作成システム10は、これから行われる検査が前照灯の検査であることを認識する。
ステップS16では、検査員3Aは、実施した前照灯の検査結果に基づき、結果キーワードを発声する。結果キーワードは、例えば、「合格」、「不合格」などの言葉であってもよい。結果キーワードは、例えば「合格」でも「OK」でもよいように設定されていてもよい。ステップS16において、例えば検査員3Aが「合格」と発声すると、この検査員3Aの声はマイクロフォン33によって拾われ、そのデータが音声認識部20Gに送信される。音声認識部20Gは、検査員3Aが発した音声の中から「合格」の言葉を抽出する。これにより、検査記録作成システム10は、前照灯の検査の結果が合格であることを認識する。検査記録作成システム10では、認証された検査員3Aが項目キーワードを言った後に結果キーワードを言えば検査結果が入力される。そのため、検査結果の入力が簡単である。また、キーワードを短い言葉に設定することにより、検査時間の短縮も可能である。
ステップS17では、完成検査成績表4の「前照灯」欄に合格の記録としてレ点(図6参照)が入力される。図示は省略するが、同時に、完成検査成績表4の「前照灯」行の「判定」欄の網掛けが消える。これにより、前照灯の検査が終了していることが視認しやすくなる。以下、同様にして、ピット検査の全ての検査項目の検査が終了するまで、検査項目の選択、検査、および検査結果の入力が繰り返される(図示は省略)。なお、言い間違えたときなどには、項目キーワードの発声、結果キーワードの発声を再度行うことにより、検査結果が上書きされる。
ピット検査では、検査員3Aは、例えば前照灯を点灯・消灯する等の車両1の操作を行う。そのため、検査員3Aの両手が空いていることが望ましい。本実施形態では、検査結果の入力は検査員3Aの発声によって行われる。そのため、検査員3Aの両手が空き、検査がしやすい。また、認証された検査員3Aが入力用のマイクロフォン33を携帯することにより、認証された検査員3A以外の者がマイクロフォン33を使用することが困難になる。そのため、認証された検査員3A以外の者が車両1の検査結果を入力する行為を防止することができる。
また、ピット検査は、車両1の周りを周回しながら行うことが多い。そのため、完成検査成績表4に記載されている検査項目の順番で検査を行うことが必ずしも効率的なわけではない。本実施形態では、検査員3Aが所望する任意の順番で検査が行われても、その検査順に完成検査成績表の判定欄に検査結果が入力される。よって、検査の効率が向上し得る。
ピット検査の間、シグナルタワー31は認証された検査員3Aに対応する点灯色で点灯している。そのため、認証装置によって認証された検査員が誰であるかが分かり、万一それ以外の者が車両1の検査を行っていた場合には発見されやすい。検査員を知らない者であっても、認証された検査員3Aの顔貌を確認表示32により知ることができるため、検査員3A以外の者が車両1の検査を行っていることを発見しやすい。なお、ここでは、ピット検査場2Aは、周囲から視認可能である。そのため、シグナルタワー31の点灯色まで確認しなくとも、無資格者が車両の検査を行っていた場合には発見されやすい。
検査結果の入力が終了すると、ステップS18において、ピット検査の検査記録をシステムロックして変更不可とする。ステップS18を行うとき、第1端末21の表示装置21aには、ピット検査の検査結果が入力された完成検査成績表4が表示されている。システムロックを行うことにより、後で検査記録を書き換える等の行為が防止される。なお、前述したように、ピット検査の全ての検査項目の検査結果が完成検査成績表4に記入されていない場合には、システムロックの操作はできない。よって、一部の検査項目について検査をし忘れるミスや、検査結果の入力に失敗する不具合があっても、ここで発見される。従って、検査項目の一部または全部について検査がされていない車両1が間違って検査合格とされるおそれを低減することができる。未完了の検査項目は、表示装置21aに表示された完成検査成績表4において判定欄に網掛けが残っている検査項目を探すことで容易に発見することができる。ピット検査記録のシステムロックにより、ピット検査工程S10が終了する。
続くテスタ検査工程S20のステップS21では、ピット検査工程S10と同様に、まず検査員の指紋を認証する。テスタ検査場2Bに設けられた指紋検出装置40によって検出された指紋が登録された検査員の指紋のいずれかと一致すれば、テスタ検査工程S20を実施する検査員が認証される。ステップS22では、認証された検査員(図1の場合は検査員3B)が車両1の工事番号を入力する。ステップS23では、認証された検査員3Bに対応する点灯色でシグナルタワー41が点灯する。検査員3Bは、少なくとも検査開始(ステップS27)よりも前のステップS24において、マイクロフォン43を携帯する。
テスタ検査工程S20のステップS25では、図示しないテスタによる検査が行われる。テスタによる測定データは、ステップS26において、検査記録作成システム10により完成検査成績表4に自動で記入される。また、テスタによる検査結果は、検査記録作成システム10により自動で合格/不合格の判定がされる。
ステップS27では、検査員3Bによる検査が行われる。テスタ検査工程S20における検査員3Bによる検査は、主に車両1の仕様の確認である。ステップS27の方法は、ステップS15~S17と同様であるため、詳細の説明は省略する。検査結果の入力が終了すると、ステップS28において、テスタ検査の検査記録をシステムロックして変更不可とする。これにより、テスタ検査工程S20が終了する。
合否判定工程S30のステップS31では、ピット検査工程S10およびテスタ検査工程S20と同様に、まず検査員の指紋を認証する。本実施形態では、判定入力部20Kは、完成検査成績表4が作成され、さらにシステムロックされた後に検査員が再度認証された後でなければ、合否判定結果の入力を受け付けないように構成されている。かかるシステムによれば、合否判定を行うためにも検査員の認証が必要であるため、無資格者が合否判定を行う行為を防止することができる。
ステップS32では、認証された検査員が完成検査成績表4の検査結果の入力状況を確認し、検査員の署名欄4bに電子署名(電子印)を入力する。さらに、認証された検査員は、完成検査成績表4の検査結果を確認する。そして認証された検査員は、車両1の最終的な合否判定を行う。合否判定結果が合格であれば、検査員は、合否判定欄4aに「合格」を表す電子印をスタンプする。ステップS33では、最終的な完成検査成績表4をシステムロックし、変更不可能なものとする。これにより、車両1の完成検査が完了する。
[実施形態の効果]
このように、本実施形態に係る検査記録作成システム10によれば、生体情報に基づいて認証された有資格の検査員が発する音声によって伝えられる検査結果に基づいて検査記録が作成される。そのため、検査資格を有さない者による車両の検査および検査記録の作成を防止することができる。マイクロフォン33、43は、検査員が手に持たなくてもよいように構成されているため、車両1の周囲を検査員が移動しながら検査を行う本実施形態のような検査に好適である。さらに、検査員は、生体認証後、マイクロフォン33、43を首にかけた状態で検査を行う。そのため、周囲の音や声ではなく、認証された検査員の声がマイクロフォン33、43に入力されやすい状態となる。言い換えると、誤入力が起こりにくい状態となる。車両1の検査では、検査員は車両1の周囲を移動し、その移動距離は大きくなるが、誤入力の少ない音声入力により安定した検査結果の入力が可能となる。さらには、検査記録は電子保存が可能であるため、検査のペーパーレス化も図れる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明した。ただし、上記実施形態は例示に過ぎず、他にも種々の実施形態が可能である。例えば、上記した実施形態では、検査員の生体認証は指紋認証により行われていた。しかし、検査員の生体認証の方法は特に限定されない。例えば、検査員の生体認証は声紋認証により行われてもよい。かかる検査記録作成システムによれば、マイクロフォンのような音声入力装置に入力される声の声紋が認証に使われるため、認証された検査員以外の者が検査結果を入力することが極めて難しくなる。そのため、認証された検査員以外の者が車両の検査結果を入力する行為を防止することができる。この場合、検査中に音声入力装置に入力された声の声紋と登録された声紋との照合をリアルタイムで行うようにしてもよい。
上記した実施形態では、検査員の認証がされているかどうかにかかわりなく音声入力装置と音声認識装置とは接続されていた。しかし、検査記録作成システムは、検査員の認証がされた後でなければ、音声入力装置と音声認識装置とを接続しないように構成されていてもよい。例えば、上記した実施形態の受信機34、44および音声取得部20Fのような装置または処理部が音声認識装置と音声入力装置とを接続する接続装置として機能し、接続装置は、認証装置によって検査員が認証された後でなければ音声認識装置と音声入力装置とを接続しなくてもよい。かかる構成によれば、検査員が認証された後でなければ音声認識装置と音声入力装置とが接続されないため、検査結果を入力できない。そのため、無資格者が行った検査に基づいて検査記録を作成する行為を防止することができる。
例えば、上記は、無線通信機器同士のいわゆるペアリングなどによって実現されてもよい。または、例えば、音声入力装置と受信機との通信は切断せず、音声取得部のような処理部が受信機からのデータを遮断することによって実現されてもよい。なお、接続装置は、音声認識装置と音声入力装置とを、無線の他、有線によって接続していてもよい。有線接続の場合、接続装置は、音声認識装置と音声入力装置との接続を物理的に切断してもよい。
上記した実施形態では、ピット検査工程とテスタ検査工程とは分かれていたが、1つの工程として構築されていてもよい。その場合、検査場に設けられる端末は1つでもよい。あるいは、ピット検査工程およびテスタ検査工程は、さらに細かい工程に分割されていてもよい。
上記した実施形態では、マイクロフォン33および34は、検査員が携帯可能に構成されていたが、検査場に固定的に設けられていてもよい。その他、特に言及されない限り、上記した実施形態は本発明を限定しない。
1 車両
2 検査場
4 完成検査成績表(検査記録)
5 完成検査キーワード表
10 検査記録作成システム
20A 指紋登録部(登録装置)
20B 点灯色登録部
20C 認証部(認証装置)
20D、20E 第1、第2車体番号入力部(車体入力装置)
20F 音声取得部(接続装置)
20G 音声認識部(音声認識装置)
20H 検査記録作成部(検査記録作成装置)
20I、20J 第1、第2データ確定部(確定装置)
20K 判定入力部(判定入力装置)
20L 点灯色切替部(切替部)
30、40 指紋検出装置
31、41 シグナルタワー(表示灯)
32、42 確認表示
33、43 マイクロフォン(音声入力装置)
34、44 受信機(接続装置)

Claims (11)

  1. 車両の検査資格を有する検査員の生体情報が登録される登録装置と、
    前記登録装置に登録された検査員の生体情報に基づいて検査員を認証する認証装置と、
    前記認証装置によって認証された検査員が発する音声が入力される音声入力装置と、
    前記認証された検査員の前記音声入力装置に入力された音声に含まれる車両の検査結果を抽出する音声認識装置と、
    前記音声認識装置によって抽出された車両の検査結果に基づいて、車両の検査記録を作成する検査記録作成装置と、を備えた、
    車両の検査記録作成システム。
  2. 前記検査記録作成装置は、前記認証装置によって検査員が認証された後でなければ検査記録を作成しないように構成されている、
    請求項1に記載の車両の検査記録作成システム。
  3. 検査対象の車体の識別番号が入力される車体入力装置をさらに備え、
    前記車体入力装置は、前記認証装置によって検査員が認証された後でなければ検査対象の車体の識別番号の入力を受け付けないように構成され、
    前記検査記録作成装置は、前記車体入力装置に検査対象の車体の識別番号が入力されていない場合には、検査記録を作成しないように構成されている、
    請求項2に記載の車両の検査記録作成システム。
  4. 前記音声認識装置と前記音声入力装置とを有線または無線によって接続する接続装置をさらに備え、
    前記接続装置は、前記認証装置によって検査員が認証された後でなければ前記音声認識装置と前記音声入力装置とを接続しないように構成されている、
    請求項1~3のいずれか一つに記載の車両の検査記録作成システム。
  5. 前記検査記録作成装置によって作成された検査記録を変更不能に確定させる確定指示が入力される確定装置をさらに備えた、
    請求項1~4のいずれか一つに記載の車両の検査記録作成システム。
  6. 前記確定装置は、予め定められた検査項目の全てについて検査結果が入力されていない場合には、前記確定指示の入力を受け付けないように構成されている、
    請求項5に記載の車両の検査記録作成システム。
  7. 前記検査記録作成装置によって作成された検査記録を表示するように構成され、認証された検査員が合否判定結果を入力する判定入力装置を備え、
    前記判定入力装置は、前記検査記録作成装置によって検査記録が作成された後に前記認証装置によって検査員が再度認証された後でなければ、合否判定結果の入力を受け付けないように構成されている、
    請求項1~6のいずれか一つに記載の車両の検査記録作成システム。
  8. 前記認証装置によって認証された検査員を特定可能な表示を表示する表示装置をさらに備えた、
    請求項1~7のいずれか一つに記載の車両の検査記録作成システム。
  9. 前記音声入力装置は、携帯可能に構成されている、
    請求項1~8のいずれか一つに記載の車両の検査記録作成システム。
  10. 前記検査員の生体情報は、検査員の指紋である、
    請求項1~9のいずれか一つに記載の車両の検査記録作成システム。
  11. 前記音声認識装置は、検査項目を表す項目キーワードと、検査結果を表す結果キーワードと、を記憶しており、
    前記検査記録作成装置は、前記音声認識装置によって前記項目キーワードが認識された後に前記結果キーワードが認識された場合に、前記認識された項目キーワードに係る検査項目の検査結果を前記認識された結果キーワードに基づいて記録する、
    請求項1~10のいずれか一つに記載の車両の検査記録作成システム。




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