JP2022078371A - サスペンション制御装置 - Google Patents

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    • B60G17/015Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements

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Abstract

【課題】 車両の直進方向と直交する方向での路面の勾配を考慮し、車体の上下加速度算出値から重力加速度の影響を減らすことができるようにする。【解決手段】 制御装置としてのコントローラ9が、上下加速度補正演算部9Aと減衰力指令演算部9Bとを備えている。上下加速度補正演算部9Aは、車両の直進方向の路面傾斜度合い(縦断勾配θ)を求める直進方向勾配算出手段(縦断勾配算出部15)と、車両の直進方向と直交する方向の路面傾斜度合い(横断勾配φ)を求める直交方向勾配算出手段(バンク勾配算出部17)とを有し、ばね上加速度センサ8による上下加速度センサ値αzsensに対し、前記縦断勾配θと横断勾配φとにより、上下加速度センサ値αzsensを補正した補正ばね上上下加速度(補正後上下加速度αzco)を求める構成としている。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば4輪自動車等の車両振動を緩衝するのに好適に用いられるサスペンション制御装置に関する。
一般に、自動車等の車両には、車体と各車輪(車軸側)との間に減衰力調整式緩衝器が設けられ、該緩衝器による減衰力特性を調整する構成としたサスペンション制御装置が搭載されている。この種のサスペンション制御装置は、ばね上加速度センサによって検出されたばね上の上下加速度から前記緩衝器の目標減衰力を演算し、車両の走行(振動)状態に応じた減衰力を前記緩衝器で発生させる。これにより、前記緩衝器で車体の制振を行い、乗り心地および操縦安定性を向上させるようにしている。
しかし、ばね上加速度センサの検出信号は、路面の勾配(即ち、車体の傾き)によって上下加速度の検出値が変動することがあり、これに伴って、目標減衰力の演算結果も悪影響を受けてしまう。これに対し、下記の特許文献1では、車輪速によって算出した前後加速度と前後加速度センサ値との差分から路面の勾配を推定し、推定した勾配に基づいて重力式加速度計のGセンサ値を補正するようにしている。一方、特許文献2では、GPSの地図情報から道路勾配を取得し、この道路勾配に基づいてロール剛性配分を補正する構成としている。
特開平4-223275号公報 特開2010-105436号公報
ところで、上述した従来技術では、車両直進方向の路面勾配を考慮している。しかし、直進方向と直交する方向での路面勾配については、特に考慮されていないので、車体の上下加速度算出値には重力加速度の影響が残っている。また、特許文献1では、ハイパスフィルタを用いることにより、低周波成分が抜け、精度が低下するという技術課題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、車両の直進方向と直交する方向での路面の勾配を考慮し、車体の上下加速度算出値から重力加速度の影響を減らすことができるようにしたサスペンション制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、車両の車体と車輪との間に介装されて指令により減衰特性が変化する減衰力調整式緩衝器と、前記減衰特性を制御する制御装置と、前記車体の任意の位置に設けらればね上の上下加速度を検出可能なばね上加速度検出手段と、を備え、前記制御装置は、前記車両の直進方向の路面傾斜度合いを求める直進方向勾配算出手段と、前記車両の直進方向と直交する方向の路面傾斜度合いを求める直交方向勾配算出手段と、を有し、前記ばね上加速度検出手段による上下加速度検出値に対し、前記直進方向勾配算出手段による直進方向の路面傾斜度合いと前記直交方向勾配算出手段による直交方向の路面傾斜度合いとにより、前記上下加速度を補正した補正ばね上上下加速度を求めることを特徴としている。
本発明によれば、ばね上の上下加速度算出値から重力加速度の影響を減らすことができる。
第1の実施の形態によるサスペンション制御装置を模式的に示す図である。 図1中のコントローラのうち、減衰力指令演算部の制御内容を具体化して示す制御ブロック図である。 図1中のコントローラのうち、上下加速度補正演算部の制御内容を具体化して示す制御ブロック図である。 車両直進方向での路面傾斜度合い(縦断勾配)を算出するための説明図である。 車両の旋回走行時に発生する遠心加速度を算出するための説明図である。 車両の走行方向と直交する方向の路面傾斜度合い(横断勾配)を算出するための説明図である。 車両が前後曲線路面を走行するときに発生する遠心加速度を算出するための説明図である。 車両が走行するバンク路面を示す説明図である。 車両のバンク走行時に発生するZ軸方向の遠心加速度を算出するための説明図である。 縦断勾配路を登坂走行するときの上下加速度センサ値、重力加速度補正値、遠心加速度補正値および補正後上下加速度の特性をそれぞれ示す特性線図である。 バンク勾配路を走行するときの上下加速度センサ値、重力加速度補正値、遠心加速度補正値および補正後上下加速度の特性をそれぞれ示す特性線図である。 バンク勾配路を走行するときの上下加速度センサ値および補正後上下加速度等の特性を示す特性線図である。 第2の実施の形態による上下加速度補正演算部の制御内容を具体化して示す制御ブロック図である。 第1の実施の形態に対して縦断方向遠心加速度の算出用入力の変形例を示す一覧表の図である。 図14の変形例によるバンク方向遠心加速度の算出用入力を示す一覧表の図である。 別の変形例によるコントローラの制御内容を示す制御ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態によるサスペンション装置を、4輪自動車に適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図12は第1の実施の形態を示している。図1において、車両のボディを構成する車体1の下側には、例えば左,右の前輪と左,右の後輪(以下、総称して車輪2という)が設けられている。この車輪2は、タイヤ3を含んで構成されており、タイヤ3は、路面の細かい凹凸を吸収するばねとして作用する。
サスペンション装置4は、車体1と車輪2との間に介装して設けられている。このサスペンション装置4は、懸架ばね5(以下、スプリング5という)と、該スプリング5と並列関係をなして車体1と車輪2との間に設けられた減衰力調整式緩衝器(以下、可変ダンパ6という)とにより構成される。なお、図1中では1組のサスペンション装置4を、車体1と車輪2との間に設けた場合を示している。しかし、サスペンション装置4は、例えば4つの車輪2と車体1との間に個別に独立して合計4組設けられるもので、このうちの1組のみを図1では模式的に示している。
ここで、サスペンション装置4の可変ダンパ6は、車体1と車輪2との間に介装して設けられた減衰力調整式の油圧緩衝器を用いて構成される。この可変ダンパ6には、発生減衰力の特性(即ち、減衰力特性)をハードな特性(硬特性)からソフトな特性(軟特性)に連続的に調整するため、減衰力調整バルブ等からなる減衰力可変アクチュエータ7が付設されている。なお、減衰力可変アクチュエータ7は、減衰力特性を必ずしも連続的に調整する構成でなくてもよく、例えば2段階以上の複数段階で減衰力を調整可能なものであってもよい。また、可変ダンパ6は、圧力制御タイプでもよく、流量制御タイプであってもよい。
ばね上加速度センサ8は、車体1(ばね上)の上下加速度を検出可能なばね上加速度検出手段を構成し、車体1の任意の位置に設けられている。該ばね上加速度センサ8は、例えば可変ダンパ6の近傍となる位置で車体1に取付けられている。ばね上加速度センサ8は、所謂ばね上側となる車体1側で上,下方向の振動加速度を検出し、その検出信号を後述のコントローラ9に出力する。
コントローラ9は、可変ダンパ6の減衰特性を制御する制御装置として、例えばマイクロコンピュータにより構成されている。該コントローラ9は、ばね上加速度センサ8等からの検出信号に基づいて可変ダンパ6で発生すべき減衰力を後述の指令値(図2参照)により可変に制御するものである。コントローラ9は、その入力側がばね上加速度センサ8およびCAN10等に接続され、出力側は可変ダンパ6の減衰力可変アクチュエータ7等に接続されている。
コントローラ9は、例えばデータ通信に必要な回線網であるCAN10(Controller Area Network)を介して他のコントローラ(図示せず)に接続されている。これにより、コントローラ9は他のコントローラとの間で、例えば当該車両の前後加速度センサ値、車速、ヨーレイト、横加速度センサ値、外気温(周囲温度)、日時情報、および積載重量等の荷重情報を含めた種々の車両情報を入,出力することができる。
ここで、コントローラ9は、図1に示すように、後述の上下加速度補正演算部9Aと減衰力指令演算部9Bとを含んで構成されている。また、コントローラ9は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等からなる記憶部9Cを有している。コントローラ9の記憶部9Cには、例えば後述の数1~11式による演算を行うための情報、データ等が更新可能に格納されている。
コントローラ9の減衰力指令演算部9Bは、ばね上の上下加速度から可変ダンパ6の目標減衰力(指令値)を演算するもので、図2に示すように、ばね上速度推定部11、目標減衰力算出部12、ピストン速度推定部13および指令値算出部14を含んで構成されている。ばね上速度推定部11は、例えば積分器等を用いてばね上加速度センサ8からの検出信号(具体的には、後述する上下加速度補正演算部9Aからの補正後上下加速度)を積分することによって、車体1の上,下方向の変位速度をばね上速度として推定演算する。
目標減衰力算出部12は、ばね上速度推定部11から出力される前記ばね上速度に基づいて、可変ダンパ6で発生させる目標減衰力を算出する。この目標減衰力は、例えばスカイフック制御理論より求めることができる。なお、目標減衰力を算出する制御則としては、スカイフック制御に限らず、例えば最適制御、H∞制御等のフィードバック制御を用いることができる。
コントローラ9のピストン速度推定部13は、可変ダンパ6のピストンロッド(図示せず)が伸長,縮小するときの速度をピストン速度として推定演算するものである。このピストン速度は、ばね上加速度センサ8からの検出信号(具体的には、後述する上下加速度補正演算部9Aからの上下加速度)に基づいて推定演算により求めることができる。ピストン速度は、ばね上側とばね下側との相対速度に該当するものである。
コントローラ9の指令値算出部14は、目標減衰力算出部12から出力される信号(目標減衰力)とピストン速度推定部13から出力される信号(ピストン速度)とに基づいて、可変ダンパ6の減衰力可変アクチュエータ7に出力すべき制御電流値としての指令値を算出する。指令値算出部14は、目標減衰力算出部12およびピストン速度推定部13と共に、前記上下加速度の補正演算値からピストン速度を推定し、目標減衰力を前記推定ピストン速度に応じてハード側からソフト側、またはソフト側からハード側に補正する目標減衰力補正手段を構成している。
次に、コントローラ9の上下加速度補正演算部9Aについて、図3を参照して説明する。上下加速度補正演算部9Aは、ばね上加速度センサ8で検出した上下加速度の信号を補正演算するもので、縦断勾配算出部15、旋回横加速度算出部16、バンク勾配算出部17、重力加速度影響算出部18、縦断方向遠心加速度影響算出部19、バンク遠心加速度上下方向影響算出部20および第1~第3の減算部21.22,23を含んで構成されている。
このうち、縦断勾配算出部15は、例えばCAN10から受け取った前後加速度センサ値αxsensと車両の車速Vwheelとに基づいて、下記の数1,3式の演算を行うことにより、図4に示す坂道24を車両が登坂走行するときの直進方向での路面傾斜度合い(即ち、縦断勾配θ)を算出する。但し、数1~3式の演算は、車両の登坂走行時にタイヤ3の変形および路面に対するスリップ等は発生していない場合を仮定した演算式である。
Figure 2022078371000002
Figure 2022078371000003
Figure 2022078371000004
ここで、車両の走行加速度αwheelは、CAN10から受け取った車両の走行速度(車速Vwheel)を微分して求められる。前後加速度センサ値αxsensは、車体1(例えば、重心Gの位置)に設けられた前後方向の加速度センサ(図示せず)により検出される。また、X軸方向とは、登坂路面に平行な方向であり、Z軸方向とは、登坂路面に垂直な方向である。このため、Z軸方向は、重力加速度gの方向(即ち、地軸の方向)に対して縦断勾配θ分だけ傾いた方向となる。
数2式は、勾配零(θ=0)の平坦な平面路を走行している場合であり、この場合に、車両の走行加速度αwheelは前後加速度センサ値αxsensと等しい値になる。しかし、車両の登坂走行時には、重力の影響で前後加速度センサ値αxsensが変化するため、前記数1式の関係が成り立つ。従って、車両直進方向での路面傾斜度合いである縦断勾配θは、数3式のように三角関数を用いて算出することができる。
次に、旋回横加速度算出部16は、例えばCAN10から受け取った車速Vwheelとヨーレイトωとに基づいて、下記の数4式の演算を行うことにより、図5に示す車両の旋回走行時に発生する旋回横加速度αycを算出する。
Figure 2022078371000005
次に、バンク勾配算出部17は、例えばCAN10から受け取った横加速度センサ値αysensと、旋回横加速度算出部16で算出した旋回横加速度αycとに基づいて、下記の数5式の演算を行うことにより、図6に示すバンク路面25を車両が走行するときに走行方向と直交する左右方向(即ち、Y軸方向)の路面傾斜度合い(横断勾配φ)を、三角関数を用いて算出する。
Figure 2022078371000006
次に、重力加速度影響算出部18は、バンク勾配算出部17から求められる横断勾配φと、前記縦断勾配算出部15で求めた縦断勾配θとに基づいて、Z軸方向での重力加速度影響分αzgを下記の数6式により算出する。
Figure 2022078371000007
次に、縦断方向遠心加速度影響算出部19は、縦断勾配算出部15で求めた縦断勾配θと前記車速Vwheelとに基づいて、図7に示す前後曲線路面26を車両が走行するときに発生する遠心加速度αzsを下記の数7式により算出する。数7式の微分値(dθ/dt)は、車両が前後曲線路面26に沿って走行するときの勾配角の時間的変化である。なお、遠心加速度αzsは、縦断勾配θが変化しない坂道、即ち微分値(dθ/dt)=0の場合は、αzs=0となる。
Figure 2022078371000008
次に、バンク遠心加速度上下方向影響算出部20は、旋回横加速度算出部16で算出した旋回横加速度αycと、バンク勾配算出部17からの横断勾配φとに基づいて、図8、図9に示すバンク路面25を車両が旋回走行するときに発生するZ軸方向での遠心加速度影響分αzcを下記の数8式により算出する。なお、数8式中の旋回横加速度αycは、前述した数4式により車速Vwheelとヨーレイトωとから求められる横加速度である。また、遠心加速度影響分αzcは、横断勾配φが零(φ=0)の場合は、αzc=0となる。
Figure 2022078371000009
次に、第1の減算部21は、ばね上加速度センサ8からの検出信号(即ち、上下加速度センサ値αzsens)に対して、重力加速度影響算出部18で算出したZ軸方向での重力加速度影響分αzgを減算し、下記の数9式による上下加速度の第1補正値αzco1を算出する。また、第2の減算部22は、縦断方向遠心加速度影響算出部19で算出した遠心加速度αzsを、前記第1補正値αzco1から減算し、下記の数10式による上下加速度の第2補正値αzco2を算出する。
Figure 2022078371000010
Figure 2022078371000011
さらに、第3の減算部23は、バンク遠心加速度上下方向影響算出部20で算出したZ軸方向での遠心加速度影響分αzcを、前記第2補正値αz2から減算し、下記の数11式による上下加速度の第3補正値αz3(即ち、補正後上下加速度αzco)を算出する。
Figure 2022078371000012
第1の実施の形態による車両用のサスペンション制御装置は、上述の如き構成を有するもので、次に、コントローラ9を用いて可変ダンパ6の減衰力特性を可変に制御する処理について説明する。
コントローラ9には、車両の走行時に発生する車体1(ばね上)側の上,下方向の振動による加速度が、ばね上加速度センサ8からの信号により上下加速度センサ値αzsensとして入力される。また、CAN10からは、例えば車両の前後加速度センサ値αxsens、車速Vwheel、ヨーレイトω、横加速度センサ値αxsensを含めた種々の車両情報が入,出力される。
ここで、図3に示すコントローラ9の上下加速度補正演算部9Aは、縦断勾配算出部15において、前後加速度センサ値αxsensと車速Vwheelとに基づき前記数1,3式による車両が登坂走行するときの直進方向での路面傾斜度合い(即ち、縦断勾配θ)を算出する。また、旋回横加速度算出部16は、車速Vwheelとヨーレイトωとに基づいて前記数4式により、図5に示す車両の旋回走行時に発生する旋回横加速度αycを算出する。さらに、バンク勾配算出部17は、横加速度センサ値αysensと旋回横加速度αycとに基づいて前記数5式により、図6に示すバンク路面25を車両が走行するときに走行方向と直交する左右方向(即ち、Y軸方向)の路面傾斜度合い(横断勾配φ)を算出する。
次に、重力加速度影響算出部18は、バンク勾配算出部17から求められる横断勾配φと、前記縦断勾配算出部15で求めた縦断勾配θとに基づいて、Z軸方向での重力加速度影響分αzgを前記数6式により算出する。また、縦断方向遠心加速度影響算出部19は、縦断勾配算出部15で求めた縦断勾配θと前記車速Vwheelとに基づいて、図7に示す前後曲線路面26を車両が走行するときに発生する遠心加速度αzsを前記数7式により算出する。さらに、バンク遠心加速度上下方向影響算出部20は、旋回横加速度算出部16で算出した旋回横加速度αycと、バンク勾配算出部17からの横断勾配φとに基づいて、図8、図9に示すバンク路面25を車両が旋回走行するときに発生するZ軸方向での遠心加速度影響分αzcを前記数8式により算出する。
次に、第1の減算部21は、ばね上加速度センサ8からの検出信号(即ち、上下加速度センサ値αzsens)に対して、重力加速度影響算出部18で算出したZ軸方向での重力加速度影響分αzgを減算し、前記数9式による上下加速度の第1補正値αzco1を算出する。また、第2の減算部22は、縦断方向遠心加速度影響算出部19で算出した遠心加速度αzsを、前記第1補正値αzco1から減算し、前記数10式による上下加速度の第2補正値αzco2を算出する。さらに、第3の減算部23は、バンク遠心加速度上下方向影響算出部20で算出したZ軸方向での遠心加速度影響分αzcを、前記第2補正値αz2から減算し、下記の数11式による上下加速度の第3補正値αz3(即ち、補正後上下加速度αzco)を算出する。
ここで、図10に示す特性線27は、車両が登坂走行するときの直進方向での路面傾斜度合い(即ち、縦断勾配)を百分率で表している。このときに、ばね上加速度センサ8からコントローラ9に出力される検出信号(即ち、上下加速度センサ値αzsens)の特性は、特性線28として表される。特性線29は、第1の減算部21において、前記上下加速度センサ値αzsensからZ軸方向での重力加速度影響分αzgを減算した上下加速度の第1補正値αzco1を、重力加速度補正値の特性として示している。
図10中の特性線30は、前記縦断方向遠心加速度影響算出部19で算出した遠心加速度αzsを、前記上下加速度センサ値αzsensから減算した場合の遠心加速度補正値の特性を示している。そして、特性線31は、前記数11式により算出される上下加速度の第3補正値αz3(即ち、補正後上下加速度αzco)の特性として示している。
次に、図11に示す特性線32は、図8、図9に示すバンク路面25を車両が走行するときのバンク勾配を百分率で表している。このときに、ばね上加速度センサ8からコントローラ9に出力される検出信号(即ち、上下加速度センサ値αzsens)の特性は、特性線33として表される。特性線34は、第1の減算部21において、前記上下加速度センサ値αzsensからZ軸方向での重力加速度影響分αzgを減算した上下加速度の第1補正値αzco1を、重力加速度補正値の特性として示している。
図11中の特性線35は、前記縦断方向遠心加速度影響算出部19で算出した遠心加速度αzsを、前記上下加速度センサ値αzsensから減算した場合の遠心加速度補正値の特性を示している。そして、特性線36は、前記数11式により算出される上下加速度の第3補正値αz3(即ち、補正後上下加速度αzco)の特性として示している。
次に、コントローラ9の減衰力指令演算部9Bは、上下加速度補正演算部9Aから出力される補正後上下加速度αzco(即ち、ばね上加速度センサ8からの上下加速度センサ値αzsensを補正演算した上下加速度)を、ばね上速度推定部11で積分することにより、車体1の上,下方向の変位速度をばね上速度として推定演算する。そして、目標減衰力算出部12は、ばね上速度推定部11から出力される前記ばね上速度に基づいて、可変ダンパ6で発生させるべき目標減衰力を算出する。
また、コントローラ9(減衰力指令演算部9B)のピストン速度推定部13では、上下加速度補正演算部9Aから出力される補正後上下加速度αzcoに基づいて可変ダンパ6のピストン速度を推定演算により求める。そして、コントローラ9の指令値算出部14は、目標減衰力算出部12から出力される目標減衰力と、ピストン速度推定部13から出力されるピストン速度とに基づいて、可変ダンパ6の減衰力可変アクチュエータ7に出力すべき制御電流値としての指令値を算出する。
そして、車体1と車輪2との間に介装して設けられた可変ダンパ6は、コントローラ9からの指令値が指令電流として減衰力可変アクチュエータ7に入力される。これにより、該減衰力可変アクチュエータ7は、可変ダンパ6内を流通する油液の流路面積を可変に制御するように駆動される。この結果、可変ダンパ6の減衰力特性は、前記指令値に従ってハードな特性(硬特性)とソフトな特性(軟特性)との間で可変に制御される。
ところで、従来技術では、ばね上加速度センサ8からの検出信号(即ち、上下加速度センサ値αzsens)を補正することなく、ばね上速度の推定演算を行うと共に、ピストン速度の推定演算を行うようにしている。しかし、ばね上加速度センサ8の検出信号は、路面の勾配(即ち、車体の傾き)によって上下加速度の検出値が変動することがあり、これに伴って、目標減衰力の演算結果も悪影響を受けてしまう。換言すると、車両が勾配路面やバンク路面を走行するときに、車体1には路面に対して遠心加速度が発生するため、ばね上加速度センサ8による上下加速度センサ値αzsensは、このときの遠心加速度が含まれたセンサ値として検出されてしてしまう。
即ち、図12に点線で示す特性線37は、例えば図8、図9に示すバンク路面25を車両が走行するときに、ばね上加速度センサ8からコントローラ9に出力される検出信号(即ち、上下加速度センサ値αzsens)の特性を表している。特性線37からも分かるように、ばね上加速度センサ8の検出値(上下加速度センサ値αzsens)は、図12に示す時間(例えば、10~20秒)にバンク勾配の影響を受けて変動しており、これに伴って、目標減衰力の演算結果も悪影響を受けてしまう。
また、図12中に一点鎖線で示す特性線38は、例えば特許文献1のように、例えばハイパスフィルタを用いて路面勾配の影響を除去する構成とした比較例の特性である。しかし、このような比較例(特性線38)では、本実施の形態による特性線39(補正後上下加速度αzco)のように、路面の傾斜(勾配)に影響されない滑らかな直線状の特性を求めることはできない。
そこで、第1の実施の形態では、制御装置としてのコントローラ9が、上下加速度補正演算部9Aと減衰力指令演算部9Bとを備え、上下加速度補正演算部9Aは、車両の直進方向の路面傾斜度合い(縦断勾配θ)を求める直進方向勾配算出手段(縦断勾配算出部15)と、車両の直進方向と直交する方向の路面傾斜度合い(横断勾配φ)を求める直交方向勾配算出手段(バンク勾配算出部17)とを有し、ばね上加速度検出手段(ばね上加速度センサ8)による上下加速度検出値(上下加速度センサ値αzsens)に対し、縦断勾配算出部15による車両直進方向の路面傾斜度合い(縦断勾配θ)とバンク勾配算出部17による直交方向の路面傾斜度合い(横断勾配φ)とにより、上下加速度センサ値αzsensを補正した補正ばね上上下加速度(補正後上下加速度αzco)を求める構成としている。
即ち、コントローラ9は、前述の如く上下加速度補正演算部9Aで、ばね上加速度センサ8からの上下加速度センサ値αzsensを補正演算して補正後上下加速度αzcoを求める。この補正後上下加速度αzcoは、図12に実線で示す特性線39の如く、路面の傾斜(勾配)に影響されない滑らかな直線状の特性として算出することができる。
このため、第1の実施の形態によれば、車両直進方向での路面傾斜度合い(縦断勾配θ)と直進方向に直交する方向での路面の勾配(横断勾配φ)を考慮して補正後上下加速度αzcoを求めることにより、車体1の上下加速度算出値から重力加速度の影響を減らすことができる。従って、コントローラ9の上下加速度補正演算部9Aからは、路面の傾斜(勾配θ,φ)に影響されない特性(図12に示す特性線39)の補正後上下加速度αzcoを、減衰力指令演算部9Bに出力でき、減衰力指令演算部9Bは、ばね上の上下加速度から可変ダンパ6の目標減衰力(指令値)を安定して演算し、重力加速度の影響を減らした状態での指令値を出力することができる。
しかも、第1の実施の形態によれば、前記直進方向勾配算出手段は、縦断勾配算出部15、重力加速度影響算出部18および縦断方向遠心加速度影響算出部19を備えている。この縦断方向遠心加速度影響算出部19は、車両直進方向の路面傾斜度合い(縦断勾配θ)の時間変化を考慮して微分値(dθ/dt)を算出し、例えば図7に示す前後曲線路面26を車両が走行するときに発生する遠心加速度αzsを前記数7式により算出する。
また、前記直交方向勾配算出手段は、旋回横加速度算出部16、バンク勾配算出部17およびバンク遠心加速度上下方向影響算出部20を備え、このバンク遠心加速度上下方向影響算出部20は、車両進行方向と直交する方向の路面傾斜度合い(横断勾配φ)により発生する遠心加速度のZ軸方向成分を考慮し、Z軸方向での遠心加速度影響分αzcを前記数8式により算出する。
さらに、前記直進方向勾配算出手段は、車両の前後方向加速度αxsensを検出する前後加速度センサ(例えば、CAN10からの情報)と、車両の車速Vwheelとを用い、前記数3式により車両の直進方向の路面傾斜度合い(縦断勾配θ)を算出する。
従って、第1の実施の形態によれば、コントローラ9の上下加速度補正演算部9Aは、車両直進方向での路面傾斜度合い(縦断勾配θ)と車両直進方向に直交する方向での路面の勾配(横断勾配φ)を考慮して補正後上下加速度αzcoを求めることにより、車体1の上下加速度算出値(即ち、補正後上下加速度αzco)から重力加速度の影響を減らすことができる。そして、コントローラ9の上下加速度補正演算部9Aからは、路面の傾斜(勾配θ,φ)に影響されない特性(図12に示す特性線39)の補正後上下加速度αzcoを減衰力指令演算部9Bへと出力できる。このため、減衰力指令演算部9Bは、ばね上の上下加速度から可変ダンパ6の目標減衰力(指令値)を安定して演算することができ、重力加速度の影響を減らした状態での指令値を出力できる。
次に、図13は第2の実施の形態を示している。本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、第2の実施の形態の特徴は、コントローラ9(上下加速度補正演算部9A)の入力側に外界認識センサ41を接続して設ける構成としたことにある。即ち、第2の実施の形態では、外界認識センサ41を用いて、車両の直進方向の路面傾斜度合い(縦断勾配θ)と、これに直交する方向の路面傾斜度合い(横断勾配φ)とを算出する。
ここで、外界認識センサ41は車両の外界状況を認識し、対象物までの距離を求めるため、例えばステレオカメラ、レーダおよび自車位置センサ等を含んで構成されている。これにより、外界認識センサ41からは、例えば図3に示す前後加速度センサ値αxsens、横加速度センサ値αysensに対応した検出信号が縦断勾配算出部15とバンク勾配算出部17とに入力される。そして、縦断勾配算出部15は、前記第1の実施の形態と同様に縦断勾配θを算出し、バンク勾配算出部17は、横断勾配φを算出する。
かくして、このように構成される第2の実施の形態でも、ばね上加速度センサ8で検出した上下加速度の信号を補正演算する上下加速度補正演算部9Aを、縦断勾配算出部15、旋回横加速度算出部16、バンク勾配算出部17、重力加速度影響算出部18、縦断方向遠心加速度影響算出部19、バンク遠心加速度上下方向影響算出部20および第1~第3の減算部21.22,23により構成することができ、前記第1の実施の形態と同様な効果を奏する。
特に、第2の実施の形態では、外界認識センサ41を用いることにより、第1の実施の形態で採用しているセンサ(例えば、図3に示す前後加速度センサ値αxsensと横加速度センサ値αysens)を不要にでき、装置全体の構成を第1の実施の形態よりも簡素化することができる。
ここで、外界認識センサ41は、ステレオカメラ、シングルカメラ等のカメラ(例えば、デジタルカメラ)、および/または、レーザレーダ、赤外線レーダ、ミリ波レーダ等のレーダ(例えば、半導体レーザ等の発光素子およびそれを受光する受光素子)を用いることができる。なお、外界認識センサ41は、カメラ、レーダに限らず、車両の周囲となる外界の状態を認識(検出)できる各種のセンサ(検出装置、計測装置、電波探知機)を用いることができる。
次に、図14に示す一覧表51は、第1の実施の形態に対して縦断方向遠心加速度の算出用入力の変形例を示している。前記第1の実施の形態では、縦断勾配算出部15の入力として、「前後加速度センサ値」(入力1)と「車速」(入力2)との組合せを採用している。しかし、本発明はこれに限らず、一覧表51の組合せ2のように、「ピッチレイトセンサ」(入力1)と「車速」(入力2)とを採用してもよい。
また、一覧表51の組合せ3のように、「勾配(マップ+GPS)」(入力1)と「車速」(入力2)とを採用してもよい。この場合、組合せ4のように、センサとしては、例えば光を使ったリモートセンシング技術を用いて物体検知や対象物までの距離を計測する「LIDER」等のセンサでよい。この「LIDER」の技術では、レーザー光を照射し、それが物体に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計測し、物体までの距離や方向を測定する。その技法はレーダに類似しており、レーダの電波を光に置き換えたものとも言える。
また、一覧表51の組合せ5のように、「ピッチレイト」(入力1)と「勾配半径(マップ+GPS)」(入力2)とを採用してもよい。この場合、組合せ6のように、センサとして、例えば光を使ったリモートセンシング技術を用いて物体検知や対象物までの距離を計測する「LIDER」等のセンサでよい。
一方、図15に示す一覧表52は、第1の実施の形態に対してバンク方向遠心加速度の算出用入力の変形例を示している。前記第1の実施の形態では、旋回横加速度算出部16、バンク勾配算出部17およびバンク遠心加速度上下方向影響算出部20からなる直交方向勾配算出手段の入力として、「車速」(入力1)と「ヨーレイト」(入力2)と「横加速度センサ値」(入力3)との組合せを採用している。
しかし、本発明はこれに限らず、一覧表52の組合せ2のように、「車速」(入力1)と「ヨーレイト/操舵角」(入力2)と「ロールレイトセンサ」(入力3)との組合せを採用してもよい。また、一覧表52の組合せ3のように、「車速」(入力1)と「ヨーレイト/操舵角」(入力2)と「勾配(センサ)」(入力3)とを採用してもよい。この場合のセンサとしても、例えば光を使ったリモートセンシング技術を用いて物体検知や対象物までの距離を計測する「LIDER」等のセンサでよい。
また、一覧表52の組合せ4のように、「車速」(入力1)と「ヨーレイト/操舵角」(入力2)と「勾配(マップ+GPS)」(入力3)とを採用してもよい。さらに、一覧表52の組合せ5のように、「旋回半径,勾配(マップ+GPS)」(入力1)と「ヨーレイト」(入力2)とを採用してもよい。
なお、ヨーレイトセンサ値の代わりに操舵角δを用いる場合には、下記の数12式によりヨーレイトωを求めることができる。このうち、車速Vwheelは前述した車両の走行速度であり、スタビリティファクタAとホイールベースLとは、車両の車種によって予め決められた値である。
Figure 2022078371000013
次に、図16は前述の変形例とは別の変形例を示している。この変形例の特徴は、コントローラ9の上下加速度補正演算部9Aと減衰力指令演算部9Bとの間に、例えばハイパスフィルタ等からなるフィルタ処理部61を設ける構成としたことにある。この変形例によれば、上下加速度補正演算部9Aから出力される補正後上下加速度αzcoに対してフィルタ処理部61で、出力信号中のノイズ等を除去することができ、減衰力指令演算部9Bでは、フィルタ処理後の補正後上下加速度αzcoに基づいて、可変ダンパ6の目標減衰力(指令値)を安定して演算することができる。
次に、前記実施の形態に含まれる発明について記載する。本発明によるサスペンション制御装置の第1の態様としては、車両の車体と車輪との間に介装されて指令により減衰特性が変化する減衰力調整式緩衝器と、前記減衰特性を制御する制御装置と、前記車体の任意の位置に設けらればね上の上下加速度を検出可能なばね上加速度検出手段と、を備え、前記制御装置は、前記車両の直進方向の路面傾斜度合いを求める直進方向勾配算出手段と、前記車両の直進方向と直交する方向の路面傾斜度合いを求める直交方向勾配算出手段と、を有し、前記ばね上加速度検出手段による上下加速度検出値に対し、前記直進方向勾配算出手段による直進方向の路面傾斜度合いと前記直交方向勾配算出手段による直交方向の路面傾斜度合いとにより、前記上下加速度を補正した補正ばね上上下加速度を求めることを特徴としている。
また、第2の態様としては、前記第1の態様において、前記直進方向勾配算出手段は、さらに、前記車両の直進方向の路面傾斜度合いの時間変化を考慮することを特徴としている。第3の態様としては、前記第1または第2の態様において、前記直交方向勾配算出手段は、さらに、前記車両の進行方向と直交する方向の路面傾斜度合いにより発生する遠心加速度のZ軸方向成分を考慮することを特徴としている。
第4の態様としては、前記第1の態様において、前記直進方向勾配算出手段は、前記車両の前後方向加速度を検出する前後加速度センサと、前記車両の車速とを用い、前記車両の直進方向の路面傾斜度合いを算出することを特徴としている。第5の態様としては、前記第1の態様において、前記直交方向勾配算出手段は、前記車両の左右方向加速度を検出する横加速度センサ、前記車両の車速およびヨーレイトを用い、前記車両の直進方向と直交する方向の路面傾斜度合いを算出することを特徴としている。
さらに、第6の態様としては、前記第1の態様において、前記直進方向勾配算出手段と前記直交方向勾配算出手段とは、前記車両前方の路面を撮像する外界認識センサを用いて、前記車両の直進方向の路面傾斜度合いと直交する方向の路面傾斜度合いとを算出することを特徴としている。
1 車体
2 車輪
4 サスペンション装置
5 スプリング(懸架ばね)
6 可変ダンパ(減衰力調整式緩衝器)
7 減衰力可変アクチュエータ
8 ばね上加速度センサ(ばね上加速度検出手段)
9 コントローラ(制御装置)
9A 上下加速度補正演算部
9B 減衰力指令演算部
10 CAN
15 縦断勾配算出部(直進方向勾配算出手段)
16 旋回横加速度算出部(直交方向勾配算出手段)
17 バンク勾配算出部(直交方向勾配算出手段)
18 重力加速度影響算出部(直進方向勾配算出手段)
19 縦断方向遠心加速度影響算出部(直進方向勾配算出手段)
20 バンク遠心加速度影響算出部(直交方向勾配算出手段)
21,22,23 減算部
41 外界認識センサ

Claims (6)

  1. 車両の車体と車輪との間に介装されて指令により減衰特性が変化する減衰力調整式緩衝器と、前記減衰特性を制御する制御装置と、前記車体の任意の位置に設けらればね上の上下加速度を検出可能なばね上加速度検出手段と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記車両の直進方向の路面傾斜度合いを求める直進方向勾配算出手段と、
    前記車両の直進方向と直交する方向の路面傾斜度合いを求める直交方向勾配算出手段と、を有し、
    前記ばね上加速度検出手段による上下加速度検出値に対し、前記直進方向勾配算出手段による直進方向の路面傾斜度合いと前記直交方向勾配算出手段による直交方向の路面傾斜度合いとにより、前記上下加速度を補正した補正ばね上上下加速度を求めることを特徴とするサスペンション制御装置。
  2. 前記直進方向勾配算出手段は、さらに、前記車両の直進方向の路面傾斜度合いの時間変化を考慮することを特徴とする請求項1に記載のサスペンション制御装置。
  3. 前記直交方向勾配算出手段は、さらに、前記車両の進行方向と直交する方向の路面傾斜度合いにより発生する遠心加速度のZ軸方向成分を考慮することを特徴とする請求項1または2に記載のサスペンション制御装置。
  4. 前記直進方向勾配算出手段は、前記車両の前後方向加速度を検出する前後加速度センサと、前記車両の車速とを用い、前記車両の直進方向の路面傾斜度合いを算出することを特徴とする請求項1に記載のサスペンション制御装置。
  5. 前記直交方向勾配算出手段は、前記車両の左右方向加速度を検出する横加速度センサ、前記車両の車速およびヨーレイトを用い、前記車両の直進方向と直交する方向の路面傾斜度合いを算出することを特徴とする請求項1に記載のサスペンション制御装置。
  6. 前記直進方向勾配算出手段と前記直交方向勾配算出手段とは、前記車両前方の路面を撮像する外界認識センサを用いて、前記車両の直進方向の路面傾斜度合いと直交する方向の路面傾斜度合いとを算出することを特徴とする請求項1に記載のサスペンション制御装置。
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