JP2022076531A - リンク機構,リンク装置および延伸機 - Google Patents

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Abstract

【課題】延伸機に用いられている軸受の寿命を延ばす。【解決手段】リンク機構11は、一対のレールホルダ24を有する。それぞれのレールホルダ24は、回転しながらレール13,14に沿って移動するガイドローラ51a,51b,52a,52bと、ガイドローラ51a,51b,52a,52bに挿通されたローラシャフト54,55と、ガイドローラ51a,51b,52a,52bとローラシャフト54,55との間に介在し、ガイドローラ51a,51b,52a,52bを回転可能に支持する軸受56a,56b,57a,57bと、ガイドローラ51a,51b,52a,52bの軸方向両端側にそれぞれ設けられ、軸受56a,56b,57a,57bを覆う下側カバー部材71および上側カバー部材72と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、リンク機構,リンク装置および延伸機に関する。
シートやフィルムなどの膜を搬送しながら縦方向や横方向に引き延ばす延伸機が知られている。例えば、特許文献1には、シート状物の縦延伸と横延伸とを一度に行う同時二軸延伸機が開示されている。特許文献1に開示されている同時二軸延伸機は、無端リンク装置を備えており、その無端リンク装置は、折尺状に形成された等長リンク装置を備えている。
特許文献1に開示されている等長リンク装置は、軸受によって回転可能に支持され、レール上を転がりながら移動する複数のローラを備えている。
特許第4379306号公報
延伸機のメンテナンス間隔を長くしたり、メンテナンス頻度を少なくしたりするために、延伸機に用いられている軸受の寿命を延ばすことが望まれる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、リンク機構は、膜を引き延ばす延伸機に用いられるリンク装置を構成する。このリンク機構は、軸方向両端が開口され、回転しながらレールに沿って移動するガイドローラと、前記ガイドローラに挿通されたシャフトと、前記ガイドローラと前記シャフトとの間に介在し、前記ガイドローラを回転可能に支持する軸受と、を有し、前記ガイドローラの軸方向一端側と軸方向他端側との少なくともいずれか一方に、前記軸受を覆うカバー部材が設けられる。
一実施形態によれば、延伸機に用いられている軸受の寿命を延ばすことができる。
一実施の形態における薄膜製造システムの構成を示す模式図である。 図1に示される薄膜製造システムの構成を示す平面図である。 図1に示される薄膜製造システムの構成を示す他の平面図である。 図3に示されるリンク機構およびレールを模式的に示す平面図である。 図3に示される複数のリンク機構の1つを拡大して示す斜視図である。 図5に示されるリンク機構の断面図である。 図6に示されるガイドローラおよびその周辺の構造を示す部分拡大断面図である。 図6に示されるガイドローラおよびその周辺の構造を示す分解斜視図である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一または実質的に同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<製造システムの構成>
図1は、延伸機を含む薄膜の製造システムの構成を示す模式図である。図1に示される薄膜製造システム1は、押出装置(押出機、混練押出機)2,Tダイ3,原反冷却装置4,延伸機5,引き取り装置6および巻き取り装置7を有する。
薄膜製造システム1では、次のようなプロセスによって薄膜が製造される。まず、押出装置2の原料供給部(原料投入口,ホッパ)2aに原料が供給される。押出装置2に供給される原料は、樹脂材料(例えば、ペレット状の熱可塑性樹脂材料)や添加剤などからなる。押出装置2に供給された原料は、混練(混合)されながら輸送(搬送)される。具体的には、押出装置2に供給された原料は、押出装置2内で、スクリューの回転によって前方へ送られながら溶融され、かつ、混練される。押出装置2によって混練された原料(混練物)は、Tダイ3に供給される。Tダイ3に供給された混練物は、Tダイ3のスリットから原反冷却装置4に向けて押し出される。押出装置2からTダイ3に供給された混練物は、Tダイ3を通過することにより、所定の形状(ここでは、フィルム状)に成形される。
Tダイ3から押し出された混練物は、原反冷却装置4において冷却されて膜8になる。膜8は、固化状態(固体状態)の樹脂膜である。より特定的には、膜8は、熱可塑性樹脂膜である。Tダイ3からは、膜8が連続的に押し出される。この結果、延伸機5に膜8が連続的に供給される。
延伸機5に供給された膜8は、延伸機5によってMD方向およびTD方向に延伸される。延伸機5によって延伸処理(引き伸ばし処理)が施された膜8は、引き取り装置6を介して巻き取り装置7に搬送され、巻き取り装置7に巻き取られる。巻き取り装置7に巻き取られた膜8は、必要に応じて切断される。
図1に示される薄膜製造システム1は、上記のようなプロセスによって薄膜を製造する。もっとも、薄膜製造システム1は、製造する薄膜の特性などに応じて種々の変更が可能である。例えば、図1に示されている引き取り装置6の近傍に抽出槽が設置され、膜8に含まれる可塑剤(例えば、パラフィンなど)が除去される場合もある。
薄膜製造システム1を構成している延伸機5は、膜8をMD方向に搬送しながら、その膜8をMD方向およびTD方向に引き延ばす。言い換えれば、MD(Machine Direction)方向は、膜8の搬送方向である。また、TD(Transverse Direction)方向は、膜8の搬送方向と交差する方向である。そこで、以下の説明では、MD方向を“搬送方向”または“縦方向”と呼び、TD方向を“横方向”と呼ぶ場合がある。MD方向(搬送方向,縦方向)とTD方向(横方向)とは、互いに交差する方向であり、より特定的には、互いに直交する方向である。つまり、図1に示される延伸機5は、膜8を搬送しながら、その膜8を互いに交差する二方向に同時に延伸させることが可能な延伸機であり、一般的に“同時二軸延伸機”と呼ばれる。
<延伸機>
次に、延伸機5についてより詳しく説明する。図2,図3は、延伸機5の構造を模式的に示す平面図である。延伸機5は、一対のリンク装置10を有している。一対のリンク装置10は、平面視において互いに離間している。以下の説明では、一対のリンク装置10の一方を“リンク装置10R”と呼び、一対のリンク装置10の他方を“リンク装置10L”と呼んで区別する場合がある。もっとも、かかる区別は説明の便宜上の区別に過ぎない。
図2,図3では、リンク装置10Rは、搬送方向(MD方向)に対して右側(R側)に配置されおり、リンク装置10Lは、搬送方向(MD方向)に対して左側(L側)に配置されている。リンク装置10Rとリンク装置10Lとは、TD方向に離間しており、膜8を挟んでTD方向に対向している。膜8は、リンク装置10Rとリンク装置10Lとの間のスペースをMD方向に搬送される。言い換えれば、対向するリンク装置10Rとリンク装置10Lとの間のスペースは、膜8を搬送するための搬送部として機能する。
図3を参照する。延伸機5は、搬送方向(MD方向)に沿って3つの領域20A,20B,20Cに分けられる。領域20Aは、予熱領域(プレヒート領域)であり、領域20Bは、延伸領域であり、領域20Cは、熱固定領域である。領域20A,20B,20Cは、この順で搬送方向(MD方向)に並んでいる。
延伸機5における膜8の入口(図2,図3中に「IN」と示されている部分)は、領域20Aに存在している。また、延伸機5における膜8の出口(図2,図3中に「OUT」と示されている部分)は、領域20Cに存在している。そして、膜8の入口がある領域20Aと膜8の出口がある領域20Cとの間に、延伸処理が行われる領域20Bが存在している。
熱処理部9は、領域20Aの一部,領域20Bの全部および領域20Cの一部を覆っている。また、熱処理部9は、リンク装置10R,10Lの中央部を覆っており、リンク装置10R,10Lによって搬送される膜8を加熱する。本実施形態の熱処理部9は、膜8を所望の温度に加熱可能なオーブンによって形成されている。膜8は、リンク装置10R,10Lに把持された状態で、熱処理部9としてのオーブンの庫内を通過する。
<リンク装置>
図2,図3に示されるように、リンク装置10R,10Lのそれぞれは、無端チェーンを構成するように連結された複数のリンク機構11を有しており、それぞれのリンク機構11は、膜8を把持する治具であるクリップ21を備えている。膜8は、リンク装置10Rを構成しているリンク機構11が備えるクリップ21と、リンク装置10Lを構成しているリンク機構11が備えるクリップ21と、によって保持される。すなわち、膜8の一側(R側/右側)は、リンク装置10Rが備える複数のクリップ21によって把持され、膜8の他側(L側/左側)は、リンク装置10Lが備える複数のクリップ21によって把持される。
リンク装置10R,10Lのそれぞれは、複数のリンク機構11に加えて、支持台(ベッド)の上に配置された一対のレール13,14をさらに有している。それぞれのリンク装置10R,10Lにおいて、レール13は内周側に配置され、レール14は外周側に配置される。そこで、レール13は“内側レール”と呼ばれ、レール14は“外側レール”と呼ばれることもある。また、レール13は“基準レール”や“SPレール”と呼ばれ、レール14は“MDレール”と呼ばれることもある。
それぞれのリンク装置10R,10Lが備えるレール13,14は、領域20A,20B,20Cに亘って環状に配置されている。より特定的には、レール13,14は、膜8の入口がある領域20Aで折り返されるとともに、膜8の出口がある領域20Cで折り返されて、領域20A,20B,20Cに亘って環状に配置されている。
リンク装置10Rのレール13の内側に、3つのスプロケット15,16,17が設けられている。同様に、リンク装置10Lのレール13の内側に、3つのスプロケット15,16,17が設けられている。それぞれのリンク装置10R,10Lにおけるスプロケット15,16は、領域Aに配置されており、それぞれのリンク装置10R,10Lにおけるスプロケット17は、領域Cに配置されている。もっとも、スプロケット15,16は、領域Aの一部を覆っている熱処理部9の外に配置されている。また、スプロケット17は、領域Cの一部を覆っている熱処理部9の外に配置されている。つまり、それぞれのリンク装置10R,10Lのスプロケット15,16,17は、熱処理部9としてのオーブンの庫外に配置されている。
リンク装置10R,10Lが備える複数のリンク機構11は、レール13,14に沿って移動可能な状態で、レール13,14上に配置されている。図3に示されているリンク装置10Rのスプロケット15,16,17は、リンク装置10Rの複数のリンク機構11と係合する。よって、スプロケット15,16,17が回転すると、リンク装置10Rの複数のリンク機構11に駆動力が働き、それらリンク機構11がリンク装置10Rのレール13,14に沿って移動(走行)する。図3に示されているリンク装置10Lのスプロケット15,16,17は、リンク装置10Lの複数のリンク機構11と係合する。よって、スプロケット15,16,17が回転すると、リンク装置10Lの複数のリンク機構11に駆動力が働き、それらリンク機構11がリンク装置10Lのレール13,14に沿って移動(走行)する。つまり、それぞれのリンク装置10R,10Lが備えるレール13,14は、複数のリンク機構11を所定方向に移動(走行)させるためのガイドレールである。
以下の説明では、図3に示されているリンク装置10R,10Lのそれぞれについて、膜8と対向する側を“膜側”と呼び、膜側と反対側を“リターン側”と呼ぶ場合がある。つまり、クリップ21が膜8を把持した状態で、複数のリンク機構11が入口(IN)から出口(OUT)に向かって移動する側(サイド)が膜側であり、膜側の反対に位置し、クリップ21が膜8を把持しない状態で、複数のリンク機構11が出口(OUT)から入口(IN)に向かって移動する側(サイド)がリターン側である。
複数のリンク機構11のうち、互いに隣り合うリンク機構11間のピッチ(“リンクピッチ”と呼ばれることもある。)は、レール13とレール14との間の間隔(離間距離)に応じて変化する。言い換えれば、レール13とレール14との離間距離を調節することにより、隣り合うリンク機構11間のピッチを調節することができる。
図4は、図3に示されるリンク機構およびレールを模式的に示す平面図である。図4(a),(b)に示されるように、レール13,14の離間距離L1が小さくなるほど、隣り合うリンク機構11が成す角度が大きくなり、隣り合うリンク機構11間のピッチP1が大きくなる。一方、レール13,14の離間距離L1が大きくなるほど、隣り合うリンク機構11が成す角度が小さくなり、隣り合うリンク機構11間のピッチP1が小さくなる。
既述のとおり、それぞれのリンク機構11は、膜8を把持するクリップ21を有している。よって、隣り合うリンク機構11間のピッチP1の増減に応じて、隣り合うクリップ21間のピッチP2も増減する。具体的には、レール13,14の離間距離L1が減少すると、リンク機構11間のピッチP1が増大し、リンク機構11間のピッチP1が増大すると、クリップ21間のピッチP2も増大する(図4(a)→図4(b))。一方、レール13,14の離間距離L1が増大すると、リンク機構11間のピッチP1が減少し、リンク機構11間のピッチP1が減少すると、クリップ21間のピッチP2も減少する(図4(b)→図4(a))。
なお、複数のリンク機構11のそれぞれがクリップ21を備えているので、隣り合う2つのリンク機構11間のピッチP1と、それらリンク機構11が備える2つのクリップ21間のピッチP2とは、同一である。すなわち、図4(a),(b)のそれぞれにおいて、P1=P2が成り立つ。
<延伸機(同時二軸延伸機)の動作>
原反冷却装置4から延伸機5に供給された膜8は、延伸機5の入口でリンク装置10R,10Lにより把持される。具体的には、膜8は、図2,図3に示されるリンク装置10R,10Lのリンク機構11が備えるクリップ21によって把持される。より具体的には。膜8の幅方向一側がリンク装置10Rのリンク機構11が備えるクリップ21によって把持され、膜8の幅方向他側がリンク装置10Lのリンク機構11が備えるクリップ21によって把持される。
幅方向両側がクリップ21によって把持された膜8は、クリップ21を含むリンク機構11の移動に伴って、延伸機5の入口から出口に向かって搬送され、領域20A(予熱領域),領域20B(延伸領域),領域20C(熱固定領域)をこの順で通過する。膜8は、領域20B(延伸領域)を通過する過程でMD方向およびTD方向に引き伸ばされる。その後、膜8は、領域20C(熱固定領域)を経て出口に到達し、クリップ21から外される。クリップ21から外された膜8は、引き取り装置6に搬送され、引き取り装置6から巻き取り装置7に搬送される。
図3に示されるように、領域20A(予熱領域)では、リンク装置10Rのレール13,14とリンク装置10Lのレール13,14との間の間隔(TD方向の離間距離)L2は、ほぼ一定である。このため、領域20Aにおいては、膜8に対するTD方向の延伸処理は行われない。従って、領域20Aでは、搬送される膜8の幅(TD方向の寸法)は変化せず、一定のままである。
また、領域20Aでは、リンク装置10Rの膜側におけるレール13とレール14との間の間隔(離間距離)L1は、ほぼ一定である。このため、領域20Aにおいては、リンク装置10Rの膜側におけるリンク機構11のピッチP1はほぼ一定であり、従って、リンク装置10Rの膜側におけるクリップ21のピッチP2もほぼ一定である。また、領域20Aにおいては、リンク装置10Lの膜側おけるレール13とレール14との間の間隔(離間距離)L1は、ほぼ一定である。このため、領域20Aにおいては、リンク装置10Lの膜側におけるリンク機構11のピッチP1はほぼ一定であり、従って、リンク装置10Lの膜側におけるクリップ21のピッチP2もほぼ一定である。この結果、領域20Aにおいては、膜8に対するMD方向の延伸処理は行われない。つまり、領域20Aにおいては、TD方向にもMD方向にも、膜8に対する延伸処理は行われない。
次に、領域20Bにおける延伸機5の動作について説明する。領域20Bにおいては、搬送方向(MD方向)に進むに従って、リンク装置10Rのレール13,14とリンク装置10Lのレール13,14との間の間隔(TD方向の間隔)が徐々に大きくなっている。このため、領域20Bにおいては、膜8は、搬送方向(MD方向)に進むに従ってTD方向に引っ張られて引き伸ばされる。言い換えれば、領域20Bにおいては、搬送方向(MD方向)に進むに従って、膜8の幅(TD方向の寸法)が徐々に大きくなる。
また、領域20Bにおいては、搬送方向(MD方向)に進むに従って、リンク装置10Rの膜側におけるレール13とレール14との間の間隔(離間距離)L1は、徐々に小さくなっており、また、リンク装置10Lの膜側におけるレール13とレール14との間の間隔(離間距離)L1も、徐々に小さくなっている。このため、領域20Bにおいては、搬送方向(MD方向)に進むに従って、リンク装置10Rの膜側におけるリンク機構11のピッチP1が徐々に大きくなり、それに従ってリンク装置10Rの膜側におけるクリップ21のピッチP2も徐々に大きくなる。また、領域20Bにおいては、搬送方向(MD方向)に進むに従って、リンク装置10Lの膜側におけるリンク機構11のピッチP1が徐々に大きくなり、それに従ってリンク装置10Rの膜側におけるクリップ21のピッチP2も徐々に大きくなる。この結果、領域20Bにおいては、搬送方向(MD方向)に進むに従って、膜8は、MD方向に引っ張られて引き伸ばされる。
従って、領域20Bにおいては、搬送方向(MD方向)に進むに従って、膜8は、TD方向およびMD方向に引き伸ばされる(延伸される。)。すなわち、領域20Bにおいては、TD方向およびMD方向の延伸処理が、膜8に対して施される。
次に、領域20Cにおける延伸機5の動作について説明する。領域20Cにおいては、リンク装置10Rのレール13,14とリンク装置10Lのレール13,14との間の間隔(TD方向の間隔)は、ほぼ一定である。このため、領域20Cにおいては、膜8に対するTD方向の延伸処理は行われない。従って、領域20Cにおいては、搬送される膜8の幅(TD方向の寸法)は変化せず、一定のままである。
また、領域20Cにおいては、リンク装置10Rの膜側におけるレール13とレール14との間の間隔(離間距離)L1は、ほぼ一定である。このため、領域20Cにおいては、リンク装置10Rの膜側におけるリンク機構11のピッチP1はほぼ一定であり、従って、リンク装置10Rの膜側におけるクリップ21のピッチP2もほぼ一定である。また、領域20Cにおいては、リンク装置10Lの膜側おけるレール13とレール14との間の間隔(離間距離)L1は、ほぼ一定である。このため、領域20Cにおいては、リンク装置10Lの膜側におけるリンク機構11のピッチP1はほぼ一定であり、従って、リンク装置10Lの膜側におけるクリップ21のピッチP2もほぼ一定である。この結果、領域20Cにおいては、膜8に対するMD方向の延伸処理は行われない。つまり、領域20Cにおいては、TD方向にもMD方向にも、膜8に対する延伸処理は行われない。
上述のように、領域20Aでは、リンク装置10Rの膜側におけるリンク機構11のピッチP1は一定に維持され、かつ、リンク装置10Lの膜側におけるリンク機構11のピッチP1も一定に維持される。その後、領域20Bでは、リンク装置10Rの膜側におけるリンク機構11のピッチP1およびリンク装置10Lの膜側におけるリンク機構11のピッチP1が徐々に拡大される。そして、領域20Cでは、リンク装置10Rの膜側におけるリンク機構11のピッチP1は、再び一定に維持され、リンク装置10Lの膜側におけるリンク機構11のピッチP1も再び一定に維持される。このため、リンク装置10R,10Lのそれぞれの膜側では、領域20Cにおけるリンク機構11のピッチP1は、領域20Aにおけるリンク機構11のピッチP1よりも大きい。別の見方をすると、リンク装置10R,10Lのそれぞれの膜側では、領域20Cにおけるクリップ21のピッチP2は、領域20Aにおけるクリップ21のピッチP2よりも大きい。さらに別の見方をすると、リンク装置10R,10Lのそれぞれの膜側では、領域20Cにおけるレール13,14の離間距離L1は、領域20Aにおけるレール13,14の離間距離L1よりも小さい。
<リンク機構の構成>
図5は、図3に示される複数のリンク機構の1つを拡大して示す斜視図である。図6は、図5に示されるリンク機構の断面図である。
図5,図6に示されるように、リンク装置10R,10Lが備えるリンク機構11のそれぞれは、クリップ21に加えて、上段側リンクプレート22と、下段側リンクプレート23と、一対のレールホルダ24a,24bと、一対のレールホルダ24a,24bに跨るベース部材25と、を有している。一方のレールホルダ24aは、レール14上に配置され、他方のレールホルダ24bは、レール13上に配置される。
上段側リンクプレート22および下段側リンクプレート23は、平面視において直線的に延びる板状の部材である。ベース部材25は、平面視において直線的に延びている点で上段側リンクプレート22および下段側リンクプレート23と共通しているが、これらよりも厚みが厚い。なお、以下の説明では、レールホルダ24a,24bを特に区別しない場合、これらを“レールホルダ24”と総称する。
<レールホルダ>
レールホルダ24aは、ローラ保持部31aと、ローラ保持部31aの長手方向中央に設けられたシャフト32aと、を有する。ローラ保持部31aは、レール14上に、当該レール14を横断するように配置される。よって、レール14上に配置されたローラ保持部31aの長手方向一端側は、レール14の内側(レール13と対向する側)に突出し、ローラ保持部31aの長手方向他端側は、レール14の外側(レール13と対向する側と反対側)に突出する。また、ローラ保持部31aがレール14上に配置されると、シャフト32aは、レール14の直上に位置する。
図6に示されるように、レールホルダ24aのシャフト32aは、上段側リンクプレート22,下段側リンクプレート23およびベース部材25の長手方向一端側を貫通している。ベース部材25の長手方向一端側(基端側)を貫通して当該ベース部材25から突出しているシャフト32aの上部には、カラー33が被せられている。カラー33の軸方向両側には、環状の係合部33a,33bが一体成形されている。係合部33bの軸方向外側に位置しているカラー33の下側挿入部は、下段側リンクプレート23の長手方向一方の端部(基端)に設けられている貫通孔に挿通されており、係合部33bは、下段側リンクプレート23の貫通孔の周縁部の上に重なっている。また、係合部33aの軸方向外側に位置しているカラー33の上側挿入部は、上段側リンクプレート22の長手方向一方の端部(基端)に設けられている貫通孔に挿通されており、上段側リンクプレート22の貫通孔の周縁部は、係合部33aの上に重なっている。別の見方をすると、ベース部材25の基端側,上段側リンクプレート22の基端および下段側リンクプレート23の基端は、シャフト32aに串刺しにされており、シャフト32aを介して互いに回転可能に連結されている。言い換えれば、シャフト32aは、上段側リンクプレート22,下段側リンクプレート23およびベース部材25の基端側の回転軸である。
レールホルダ24bは、ローラ保持部31bと、ローラ保持部31bの長手方向中央に設けられたシャフト32bと、を有する。ローラ保持部31bは、レール13上に、当該レール13を横断するように配置される。よって、レール13上に配置されたローラ保持部31bの長手方向一端側は、レール13の内側(レール14と対向する側)に突出し、ローラ保持部31bの長手方向他端側は、レール13の外側(レール14と対向する側と反対側)に突出する。また、ローラ保持部31bがレール13上に配置されると、シャフト32bは、レール13の直上に位置する。
レールホルダ24bのシャフト32bは、ベース部材25の長手方向一端(先端)を貫通して当該ベース部材25から突出している。ベース部材25から突出しているシャフト32bの上部には、カラー33と同様のカラー34を介して、隣接する他のリンク機構11の上段側リンクプレート22および下段側リンクプレート23の長手方向一方の端部(先端)が回転可能に連結される。つまり、当該リンク機構11のベース部材25の先端,隣接する他のリンク機構11の上段側リンクプレート22および下段側リンクプレート23の先端は、当該リンク機構11のシャフト32bを介して互いに回転可能に連結される。別の見方をすると、シャフト32bは、上段側リンクプレート22,下段側リンクプレート23およびベース部材25の先端側の回転軸である。
<クリップ>
クリップ21は、ベース部材25の基端に設けられている。クリップ21は、本体部41,把持部42,バネ部43などを有している。本体部41は、ベース部材25の基端に固定されている。把持部42は、本体部41に上下に動作可能に取り付けられている。バネ部43は、把持部42が下方に向かって動作するように、把持部42を付勢する。バネ部43の付勢によって把持部42が下方に向かって動作することにより、本体部41と把持部42との間に膜8が挟まれる。つまり、クリップ21によって膜8が把持される。一方、バネ部43の付勢に抗して把持部42を上方に向かって動作させると、膜8の把持が解除される。
<ガイドローラ>
レールホルダ24aの下部には、レール14を挟んで対向する一対のガイドローラ51a,51bが設けられており、レールホルダ24bの下部には、レール13を挟んで対向する一対のガイドローラ52a,52bが設けられている。ガイドローラ51a,51b,52a,52bは、金属製である。それぞれのガイドローラ51a,51b,52a,52bは、軸方向両端が開口した筒形の形状を有しており、軸方向一端側(上部)には、径方向外側に突出するフランジ53が一体成形されている。
レールホルダ24aの下部に設けられているガイドローラ51a,51bのフランジ53は、レール14上に配置され、レールホルダ24bの下部に設けられているガイドローラ52a,52bのフランジ53は、レール13上に配置されている。より具体的には、ガイドローラ51aのフランジ53は、レール14の上面の外側(レール13と対向する側と反対側)の縁に重ねられ、ガイドローラ51bのフランジ53は、レール14の上面の内側(レール13と対向する側)の縁に重ねられている。また、ガイドローラ52aのフランジ53は、レール13の上面の外側(レール14と対向する側と反対側)の縁に重ねられ、ガイドローラ52bのフランジ53は、レール13の上面の内側(レール14と対向する側)の縁に重ねられている。これにより、レールホルダ24aのガイドローラ51a,51bおよびレールホルダ24bのガイドローラ52a,52bを介して、リンク機構11の全体がレール13,14によって支持されている。
言い換えれば、ガイドローラ51a,51b,52a,52bは、リンク機構11を支持する支持ローラである。より特定的には、ガイドローラ51a,51b,52a,52bは、軸方向一端側(上部)に設けられたフランジ53によってリンク機構11を支持する片持ち支持ローラである。別の見方をすると、ガイドローラ51a,51b,52a,52bは、一体成形されたフランジ53を有する鍔付きローラである。
4つのガイドローラ51a,51b,52a,52bの形状,構造,寸法などは共通である。そこで、レールホルダ24aに設けられているガイドローラ51a,51bの形状や構造などについてさらに詳細に説明することにより、レールホルダ24bに設けられているガイドローラ52a,52bの形状や構造などについても明らかにする。
図6に示されるように、レールホルダ24aのローラ保持部31aは、ベース部材25の下方に突出しているシャフト32aの下端に、シャフト32aを回転軸として回転可能な状態で取り付けられている。具体的には、ローラ保持部31aは、シャフト32aの下端に軸受を介して取り付けられている。
図7は、図6に示されるガイドローラ51a,51bおよびその周辺の構造を示す部分拡大断面図である。図8は、図6に示されるガイドローラ51a,51bおよびその周辺の構造を示す分解斜視図である。
図7に示されるように、レール14の外側に突出しているローラ保持部31aの一端側には、シャフト(ローラシャフト54)が設けられており、レール14の内側に突出しているローラ保持部31aの他端側には、他のシャフト(ローラシャフト55)が設けられている。ローラシャフト54の上部は、ローラ保持部31aの一端側に設けられている取付け孔に圧入されており、ローラシャフト55の上部は、ローラ保持部31aの他端側に設けられている取付け孔に圧入されている。
<軸受>
ガイドローラ51aは、ローラ保持部31aから下方に向かって突出しているローラシャフト54の下部に、回転可能な状態で取り付けられている。また、ガイドローラ51bは、ローラ保持部31aから下方に向かって突出しているローラシャフト55の下部に、回転可能な状態で取り付けられている。具体的には、ローラシャフト54の下部は、ガイドローラ51aに挿通されており、ガイドローラ51aとローラシャフト54の下部との間に、軸受56aおよび軸受56bが介在している。また、ローラシャフト55の下部は、ガイドローラ51bに挿通されており、ガイドローラ51bとローラシャフト55の下部との間に、軸受57aおよび軸受57bが介在している。つまり、ガイドローラ51aは、2つの軸受56a,56bにより、ローラシャフト54に対して回転可能に支持されている。また、ガイドローラ51bは、2つの軸受57a,57bにより、ローラシャフト55に対して回転可能に支持されている。
ローラシャフト54とガイドローラ51aとの間に介在している軸受56a,56bは、ローラシャフト54の軸方向に重なっている。具体的には、軸受56aの上に、軸受56bが重なっている。つまり、2つの軸受56a,56bは、上下二段に重なっている。そこで、以下の説明では、軸受56aを“下側軸受56a”と呼び、軸受56bを“上側軸受56b”と呼ぶ場合がある。
ローラシャフト55とガイドローラ51bとの間に介在している軸受57a,57bは、軸受56a,56bと同様の態様で上下二段に重なっている。そこで、以下の説明では、軸受57aを“下側軸受57a”と呼び、軸受57bを“上側軸受57b”と呼ぶ場合がある。
図7,図8に示されるように、ガイドローラ51aを支持している下側軸受56aおよび上側軸受56bのそれぞれは、内輪61と、内輪61を取り囲む外輪62と、内輪61と外輪62との間に配置された複数の転動体(ボール)63と、を有する転がり軸受(ボールベアリング)である。下側軸受56aおよび上側軸受56bのそれぞれは、内輪61と外輪62との間の隙間の上下を閉塞する一対のシール64をさらに有している。それぞれのシール64は、ゴム板や鉄板などによって環状に形成されている。それぞれのシール64は、外輪62の上縁および下縁から径方向内側に向かって延びており(内輪61に向かって延びており、)、内輪61と外輪62との間の隙間を覆っている。シール64によって覆われている内輪61と外輪62との間の隙間には、グリースなどの潤滑剤が封入されている。もっとも、それぞれのシール64の先端は、内輪61に接触していない。つまり、下側軸受56aおよび上側軸受56bは、シールベアリングであり、より特定的には、非接触式のシールベアリングである。
なお、ガイドローラ51bを支持している下側軸受57aおよび上側軸受57bは、上述の下側軸受56aおよび上側軸受56bと同一の非接触式のシールベアリングである。すなわち、下側軸受57aおよび上側軸受57bは、内輪61,外輪62,転動体(ボール)63およびシール64を有し、内輪61と外輪62との間には、グリースなどの潤滑剤が封入されている。
<カバー部材>
ガイドローラ51a,51bの軸方向一端側と軸方向他端側との少なくともいずれか一方にカバー部材が設けられる。本実施形態では、ガイドローラ51a,51bの軸方向一端側および軸方向他端側の両方に、カバー部材が設けられている。より具体的には、ガイドローラ51aを支持している下側軸受56aおよびガイドローラ51bを支持している下側軸受57aのそれぞれの下方に、カバー部材71が設けられている。また、ガイドローラ51aを支持している上側軸受56bおよびガイドローラ51bを支持している上側軸受57bのそれぞれの上方に、カバー部材72が設けられている。以下の説明では、カバー部材71を“下側カバー部材71”と呼び、カバー部材72を“上側カバー部材72”と呼ぶ場合がある。
それぞれの下側カバー部材71は、ガイドローラ51a,51bの底部を閉塞する円盤状に形成されている。一方、それぞれの上側カバー部材72は、ローラシャフト54,55を取り囲む環状(鍔付きリング状)に形成されている。
下側軸受56aの下方に設けられている下側カバー部材71は、ローラシャフト54には固定されていない一方、ガイドローラ51aには固定されている。また、下側軸受57aの下方に設けられている下側カバー部材71は、ローラシャフト55には固定されていない一方、ガイドローラ51bには固定されている。それぞれの下側カバー部材71の外周面には、ねじ(雄ねじ71a)が形成されている。それぞれのガイドローラ51a,51bの内周面には、下側カバー部材71に形成されている雄ねじ71aと結合可能なねじ(雌ねじ73)が形成されている。下側カバー部材71は、雄ねじ71aと雌ねじ73とにより、ガイドローラ51a,51bにねじ結合されている。
なお、下側カバー部材71をガイドローラ51a,51bに固定する手段は、ねじ結合に限られない。例えば、圧入、接着、溶着、係合などの他の固定手段によって下側カバー部材71がガイドローラ51a,51bに固定される実施形態もある。もっとも、ガイドローラ51a,51bにねじ結合されている本実施形態の下側カバー部材71は、圧入などの他の固定手段によってガイドローラ51a,51bに固定されている他の実施形態の下側カバーに比べ、ガイドローラ51a,51bにより確実に固定されている。また、本実施形態の下側カバー部材71は、圧入などの他の固定手段によってガイドローラ51a,51bに固定されている他の実施形態の下側カバーよりも製造コストの観点で有利である。
ガイドローラ51a,51bにねじ結合されている本実施形態の下側カバー部材71は、ガイドローラ51a,51bに着脱可能である。よって、ガイドローラ51a,51bをローラシャフト54,55に組み付けた後に、それぞれのガイドローラ51a,51bに下側カバー部材71を取り付けることができる。また、必要に応じてガイドローラ51a,51bから下側カバー部材71を取り外し、ガイドローラ51a,51bの内側の状態を確認することなどもできる。
上側軸受56bの上方に設けられている上側カバー部材72は、ローラシャフト54およびガイドローラ51aのいずれにも固定されていない。また、上側軸受57bの上方に設けられている上側カバー部材72は、ローラシャフト55およびガイドローラ51bのいずれにも固定されていない。それぞれの上側カバー部材72の周縁には、フランジ状の支持部62aが全周に亘って一体成形されている。そして、上側軸受56bの上方に設けられている上側カバー部材72の支持部62aは、ガイドローラ51aのフランジ53の上に重ねられているが、当該フランジ53に固定されてはいない。また、上側軸受57bの上方に設けられている上側カバー部材72の支持部62aは、ガイドローラ51bのフランジ53の上に重ねられているが、当該フランジ53に固定されてはない。このため、それぞれの上側カバー部材72は、ガイドローラ51a,51bと一体的に回転することはない一方、ガイドローラ51a,51bの回転に伴って回転し得る。つまり、それぞれの上側カバー部材72は、ガイドローラ51a,51bに連れ回る。
ガイドローラ51a,51bに連れ回る上側カバー部材72は、ガイドローラ51a,51bとの接触によって削られる可能性がある。また、上側カバー部材72は、ローラシャフト54,55を取り囲んでいる。よって、ローラシャフト54,55との接触によって上側カバー部材72が削られる可能性もある。そこで、本実施形態では、軸受に悪影響を与える恐れがある金属粉などの発生を回避するために、樹脂製の上側カバー部材72が用いられている。なお、ガイドローラ51a,51bに固定されている下側カバー71については、金属粉が発生する心配はない。そこで、本実施形態では、金属製の下側カバー71が用いられている。もっとも、樹脂製の下側カバーの使用は排除されない。
上側カバー部材72を形成する樹脂材料に特段の制限はないが、耐熱性,耐油性に優れ、かつ、接触抵抗の少ない上側カバー部材72が得られる樹脂材料の一例として、フッ素樹脂が挙げられる。また、下側カバー部材71を形成する金属材料に特段の制限はないが、耐熱性や耐油性などに優れ、かつ、加工が容易な金属材料の一例として、スチールカーボン(炭素鋼)やSUS(ステンレス鋼)が挙げられる。
下側軸受56aの下方に配置されている下側カバー部材71は、下側軸受56aの内輪61と外輪62との間の隙間の下側を覆っている。また、下側軸受57aの下方に配置されている下側カバー部材71は、下側軸受57aの内輪61と外輪62との間の隙間の下側を覆っている。さらに、それぞれの下側カバー部材71は、下側軸受56a,57aが備える下側のシール64の外側に、当該シール64と重なるように配置されている。これにより、下側軸受56a,57aの内輪61と外輪62との間の隙間の下側は、シール64および下側カバー部材71によって二重に覆われている。したがって、内輪61と外輪62との間の隙間がシール64だけで覆われている場合に比べて、内輪61と外輪62との間の隙間に油分や埃などが侵入しにくい。
上側軸受56bの上方に配置されている上側カバー部材72は、上側軸受56bの内輪61と外輪62との間の隙間の上側を覆っている。また、上側軸受57bの上方に配置されている上側カバー部材72は、上側軸受57bの内輪61と外輪62との間の隙間の上側を覆っている。さらに、それぞれの上側カバー部材72は、上側軸受56b,57bが備える上側のシール64の外側に、当該シール64と重なるように配置されている。これにより、上側軸受56b,57bの内輪61と外輪62との間の隙間の上側は、シール64および上側カバー部材72によって二重に覆われている。したがって、内輪61と外輪62との間の隙間がシール64だけで覆われている場合に比べて、内輪61と外輪62との間の隙間に油分や埃などが侵入しにくい。
上記のように、ガイドローラ51aを支持している下側軸受56aおよび上側軸受56bの内輪61と外輪62との間の隙間は、シールとカバー部材とによって二重に覆われている。具体的には、上記隙間の下側は、シール64および下側カバー部材71によって二重に覆われており、上記隙間の上側は、他のシール64および上側カバー部材72によって二重に覆われている。よって、下側軸受56aおよび上側軸受56bの内輪61と外輪62との間の隙間には、その下側からも上側からも油分や埃などが侵入しにくく、下側軸受56aおよび上側軸受56bの寿命(特に、潤滑寿命)が延びる。
同様に、ガイドローラ51bを支持している下側軸受57aおよび上側軸受57bの内輪61と外輪62との間の隙間は、シールとカバー部材とによって二重に覆われている。具体的には、上記隙間の下側は、シール64および下側カバー部材71によって二重に覆われており、上記隙間の上側は、他のシール64および上側カバー部材72によって二重に覆われている。よって、下側軸受57aおよび上側軸受57bの内輪61と外輪62との間の隙間には、その下側からも上側からも油分や埃などが侵入しにくく、下側軸受57aおよび上側軸受57bの寿命(特に、潤滑寿命)が延びる。
図7から理解できるように、筒形のガイドローラ51a,51bの下部に下側カバー部材71が設けられ、上部に上側カバー部材72が設けられている。この結果、ローラシャフト54の下部の周囲に環状の空間が形成されており、その空間内に下側軸受56aおよび上側軸受56bが収容されている。また、ローラシャフト55の下部の周囲に環状の空間が形成されており、その空間内に下側軸受57aおよび上側軸受57bが収容されている。言い換えれば、ガイドローラ51a,下側カバー部材71および上側カバー部材72は、ローラシャフト54の周囲に、下側軸受56aおよび上側軸受56bが収容される収容空間を形成している。また、ガイドローラ51b,下側カバー部材71および上側カバー部材72は、ローラシャフト55の周囲に、下側軸受57aおよび上側軸受76bが収容される収容空間を形成している。そこで、上記収容空間に潤滑剤を充填してもよい。下側軸受56a,57aや上側軸受56b,57bが収容されている空間を潤滑剤で満たすことにより、これら軸受56a,57a,56b,57bの寿命がさらに延びることが期待できる。
上記のように、本実施形態によれば、延伸機5に用いられている軸受の寿命を延ばす効果が得られる。かかる効果は、延伸機5によって引き延ばされる膜の種類などに関わらず有効であるが、延伸機5によって引き延ばされる膜が油分を含んでいる場合に、特に有効である。
油分を含む膜の一例として、リチウムイオン2次電池のセパレータに用いられる樹脂膜が挙げられる。セパレータは、リチウムイオン2次電池の正極板と負極板との間に配置され、それら正極板と負極板とを絶縁する。よって、セパレータに用いられる樹脂膜には、絶縁性能が要求される。また、セパレータに用いられる樹脂膜には、絶縁性能に加えて、電解液やリチウムイオンなどを円滑に通過させる性能も要求される。このため、セパレータに用いられる樹脂膜には、多数の孔が形成されている。
上記のような要求を満たす絶縁樹脂膜を製造する方法の1つとして、次のような方法がある。すなわち、絶縁樹脂膜の原料となる樹脂材料(以下、“原料樹脂”と呼ぶ。)に混合される溶剤に可塑剤を添加する。この可塑剤は、原料樹脂の融点以上の温度において均一な溶液を形成可能な不揮発性溶媒であって、かつ、薄膜化後に抽出して除去することが可能な材料から成る。このような可塑剤として、例えば、流動パラフィンやパラフィンワックスなどの油分が用いられる。
リチウムイオン2次電池のセパレータに用いられる絶縁樹脂膜を図1に示される薄膜製造システム1によって製造する場合、押出装置2によって、原料樹脂と上記可塑剤を含む溶剤とが混練される。溶剤と混練された原料樹脂(混練物)は、Tダイ3および原反冷却装置4を経て膜8になる。膜8は、延伸機5に供給されて引き延ばされる。その後、洗浄処理によって膜8に含まれる可塑剤が抽出除去される。
上記プロセスにおいて延伸機5に供給される膜8は、油分である可塑剤を含んでいる。膜8に含まれている油分の一部は、延伸処理の過程で膜8の表面に滲み出る。膜8の表面に滲み出た油分は、リンク機構11に付着し、リンク機構11の各部を伝ってガイドローラに至る。
図1に示されている熱処理部9内で油分を含む膜8が加熱されると、膜8から多くの油分が滲み出る。さらに、周囲に比べて温度が高い熱処理部9内では、膜8から滲み出た油分が気化し、熱処理部9内に浮遊する。このため、上記の製造プロセスでは、リンク機構11が熱処理部9を通過する際に、リンク機構11の各部に油分が特に付着しやすい。
リンク機構11に付着した油分の一部は、例えば、図6に示されるローラ保持部31aやローラシャフト54などを伝ってガイドローラ51aに到達する。また、リンク機構11に付着した油分の他の一部は、図6に示されるローラ保持部31aやローラシャフト55などを伝ってガイドローラ51bに到達する。ガイドローラ51aやガイドローラ51bに到達した油分が、これらガイドローラ51a,51bの内側に侵入し、さらに、下側軸受56a,57aや上側軸受56b,57bの内部(内輪61と外輪62との間の隙間)に侵入すると、これら軸受に封入されている潤滑剤が漏洩し、または潤滑剤の漏洩が促進される。
下側軸受56aなどの軸受に封入される潤滑剤には、例えば、フッ素グリースが用いられる。しかし、フッ素グリースは、流動パラフィンやパラフィンワックスなどの油分との親和性が低い。このため、膜8から滲み出た油分(流動パラフィンやパラフィンワックスなど)が下側軸受56aなどの軸受の内部に侵入すると、これら軸受に封入されているフッ素グリースが流出し、または流入が促進される。この結果、下側軸受56aなどの軸受の寿命(特に、潤滑寿命)が短くなる。
本実施の形態では、延伸機5に用いられている下側軸受56aなどの軸受内に油分や埃が侵入することを防止又は抑制するカバー部材が設けられている。よって、リンク機構11などに付着した油分が上記のようにしてガイドローラ51a,51bなどのガイドローラに到達したとしても、その油分が当該ガイドローラを支持している軸受内に侵入することが防止又は抑制され、軸受の寿命が延びる。
ここでは、膜8に含まれている油分が延伸機5に用いられている軸受に与える影響について、ガイドローラ51a,51bを支持している軸受を例にとって説明した。しかし、膜8に含まれている油分は、延伸機5に用いられている他の軸受(例えば、ガイドローラ52a,52bを支持している軸受)に対しても同様の影響を与え得る。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態および実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態または実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、それぞれのリンク機構11が有するガイドローラは、鍔付きローラに限られない。また、ガイドローラを支持する軸受は、非接触式のボールベアリングに限られず、例えば、接触式のシールベアリングであってもよい。
1 薄膜製造システム
2 押出装置
3 Tダイ
4 原反冷却装置
5 延伸機
6 引き取り装置
7 巻き取り装置
8 膜
9 熱処理部
10,10R,10L リンク装置
11 リンク機構
13,14 レール
15,16,17 スプロケット
20A,20B,20C 領域
21 クリップ
22 上段側リンクプレート
23 下段側リンクプレート
24,24a,24b レールホルダ
25 ベース部材
31a,31b ローラ保持部
32a,32b シャフト
33,34 カラー
33a,33b 係合部
34 カラー
41 本体部
42 把持部
43 バネ部
51a,51b,52a,52b ガイドローラ
53 フランジ
54,55 ローラシャフト
56a,57a 軸受(下側軸受)
56b,57b 軸受(上側軸受)
61 内輪
62 外輪
63 転動体(ボール)
62a 支持部
64 シール
71 カバー部材(下側カバー部材)
71a 雄ねじ
72 カバー部材(上側カバー部材)
73 雌ねじ
L1,L2 離間距離
P1,P2 ピッチ

Claims (18)

  1. 膜を引き延ばす延伸機に用いられるリンク装置を構成するリンク機構であって、
    一対のレールホルダと、
    前記一対のレールホルダに跨るベース部材と、
    一端が前記一対のレールホルダの一方と回転可能に連結され、他端が他のリンク機構と回転可能に連結されるリンクプレートと、
    前記ベース部材の一端に設けられ、前記膜を把持するクリップと、を有し、
    それぞれの前記レールホルダは、
    軸方向両端が開口され、回転しながらレールに沿って移動するガイドローラと
    前記ガイドローラに挿通されたシャフトと、
    前記ガイドローラと前記シャフトとの間に介在し、前記ガイドローラを回転可能に支持する軸受と、を有し、
    前記ガイドローラの軸方向一端側と軸方向他端側との少なくともいずれか一方に、前記軸受を覆うカバー部材が設けられている、リンク機構。
  2. 請求項1に記載のリンク機構において、
    前記軸受は、内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された転動体と、を有し、
    前記内輪と前記外輪との間の隙間には、潤滑剤が封入されている、リンク機構。
  3. 請求項2に記載のリンク機構において、
    前記カバー部材は、前記軸受の前記内輪と前記外輪との間の前記隙間を覆う、リンク機構。
  4. 請求項3に記載のリンク機構において、
    前記軸受は、前記内輪と前記外輪との間の前記隙間を覆うシールを備えており、
    前記カバー部材は、前記シールの外側に、前記シールと重なるように配置されており、
    前記軸受の前記内輪と前記外輪との間の前記隙間は、前記シールおよび前記カバー部材によって二重に覆われている、リンク機構。
  5. 請求項1に記載のリンク機構において、
    第1の前記軸受と、
    前記シャフトの軸方向で前記第1の軸受の上に重なる第2の前記軸受と、
    前記第1の軸受の下方に配置された第1の前記カバー部材と、
    前記第2の軸受の上方に配置された第2の前記カバー部材と、を有する、リンク機構。
  6. 請求項5に記載のリンク機構において、
    前記ガイドローラ,前記第1のカバー部材および前記第2カバー部材によって形成され、前記第1の軸受および前記第2の軸受が収容される空間に、潤滑剤が充填されている、リンク機構。
  7. 請求項5に記載のリンク機構において、
    前記第1のカバー部材は、前記ガイドローラの底部を閉塞する円盤状に形成され、
    前記第2のカバー部材は、前記シャフトを取り囲む環状に形成され、
    前記第1のカバー部材は、前記シャフトには固定されていない一方、前記ガイドローラには固定され、
    前記第2のカバー部材は、前記シャフトおよび前記ガイドローラのいずれにも固定されていない、リンク機構。
  8. 請求項7に記載のリンク機構において、
    前記第1のカバー部材は金属又は樹脂からなり、前記第2のカバー部材は樹脂からなる、リンク機構。
  9. 請求項7に記載のリンク機構において、前記第1のカバー部材の外周面と前記ガイドローラの内周面とに、ねじがそれぞれ形成され、
    前記第1のカバー部材は、前記ガイドローラにねじ結合されている、リンク機構。
  10. 請求項7に記載のリンク機構において、
    前記ガイドローラの軸方向一端側に、前記レールの上に重ねて配置されるフランジが設けられ、
    前記第2のカバー部材の周縁に、前記ガイドローラの前記フランジの上に重ねて配置される支持部が設けられている、リンク機構。
  11. 膜を引き延ばす延伸機に用いられるリンク装置であって、
    レールと、
    無端チェーンを構成するように連結され、前記レールに沿って移動可能な複数のリンク機構と、を有し、
    それぞれの前記リンク機構は、
    一対のレールホルダと、
    前記一対のレールホルダに跨るベース部材と、
    一端が前記一対のレールホルダの一方と回転可能に連結され、他端が他のリンク機構と回転可能に連結されるリンクプレートと、
    前記ベース部材の一端に設けられ、前記膜を把持するクリップと、を有し、
    それぞれの前記レールホルダは、
    軸方向両端が開口され、回転しながらレールに沿って移動するガイドローラと
    前記ガイドローラに挿通されたシャフトと、
    前記ガイドローラと前記シャフトとの間に介在し、前記ガイドローラを回転可能に支持する軸受と、を有し、
    前記ガイドローラの軸方向一端側と軸方向他端側との少なくともいずれか一方に、前記軸受を覆うカバー部材が設けられている、リンク装置。
  12. 請求項11に記載のリンク装置において、
    それぞれの前記リンク機構が有する前記軸受は、内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された転動体と、を有し、
    前記内輪と前記外輪との間の隙間には、潤滑剤が封入されている、リンク装置。
  13. 請求項12に記載のリンク装置において、
    それぞれの前記リンク機構が有する前記軸受は、前記内輪と前記外輪との間の前記隙間を覆うシールを備えており、
    前記カバー部材は、前記シールの外側に、前記シールと重なるように配置されており、
    前記軸受の前記内輪と前記外輪との間の前記隙間は、前記シールおよび前記カバー部材によって二重に覆われている、リンク装置。
  14. 請求項11に記載のリンク装置において、
    それぞれの前記リンク機構は、
    第1の前記軸受と、
    前記シャフトの軸方向で前記第1の軸受の上に重なる第2の前記軸受と、
    前記第1の軸受の下方に配置された第1の前記カバー部材と、
    前記第2の軸受の上方に配置された第2の前記カバー部材と、を有する、リンク装置。
  15. 膜を引き延ばす延伸機であって、
    前記膜の搬送および延伸を行う一対のリンク装置を有し、
    それぞれの前記リンク装置は、レールと、無端チェーンを構成するように連結され、前記レールに沿って移動可能な複数のリンク機構と、を有し、
    それぞれの前記リンク機構は、
    一対のレールホルダと、
    前記一対のレールホルダに跨るベース部材と、
    一端が前記一対のレールホルダの一方と回転可能に連結され、他端が他のリンク機構と回転可能に連結されるリンクプレートと、
    前記ベース部材の一端に設けられ、前記膜を把持するクリップと、を有し、
    それぞれの前記レールホルダは、
    軸方向両端が開口され、回転しながらレールに沿って移動するガイドローラと
    前記ガイドローラに挿通されたシャフトと、
    前記ガイドローラと前記シャフトとの間に介在し、前記ガイドローラを回転可能に支持する軸受と、を有し、
    前記ガイドローラの軸方向一端側と軸方向他端側との少なくともいずれか一方に、前記軸受を覆うカバー部材が設けられている、延伸機。
  16. 請求項15に記載の延伸機において、
    それぞれの前記リンク機構が有する前記軸受は、内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪の間に配置された転動体と、を有し、
    前記内輪と前記外輪との間の隙間には、潤滑剤が封入されている、延伸機。
  17. 請求項16に記載の延伸機において、
    それぞれの前記リンク機構が有する前記軸受は、前記内輪と前記外輪との間の前記隙間を覆うシールを備えており、
    前記カバー部材は、前記シールの外側に、前記シールと重なるように配置されており、
    前記軸受の前記内輪と前記外輪との間の前記隙間は、前記シールおよび前記カバー部材によって二重に覆われている、延伸機。
  18. 請求項15に記載の延伸機において、
    それぞれの前記リンク機構は、
    第1の前記軸受と、
    前記シャフトの軸方向で前記第1の軸受の上に重なる第2の前記軸受と、
    前記第1の軸受の下方に配置された第1の前記カバー部材と、
    前記第2の軸受の上方に配置された第2の前記カバー部材と、を有する、延伸機。
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