JP2022076081A - 遊技システム、管理装置及び異常検出方法 - Google Patents

遊技システム、管理装置及び異常検出方法 Download PDF

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千絵 東
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Abstract

【課題】遊技情報の異常に迅速に対処することを課題とする。【解決手段】台間カード処理機10にカードが挿入されたならば、持玉数を管理装置50に通知する(S1)。台間カード処理機10は、一定時間毎に持玉数を管理装置50に通知し(S2)、管理装置50は、受信した持玉数を記憶する。管理装置50は、持玉数の増加数等の異常を検出するための異常検出条件を記憶しており、当該異常検出条件を用いて異常を検出したならば、従業員端末等にその旨を報知する(S3)。具体的には、1時間の間に持玉数が2万個以上増加した場合には異常と判定する。【選択図】図1

Description

この発明は、遊技情報の異常に迅速に対処することができる遊技システム、管理装置及び異常検出方法に関する。
従来、遊技店では、遊技客の遊技実績及び遊技機の使用実績等を収集して分析を行い、遊技店及び遊技客に有用な情報として活用するため、遊技機及び台間カード処理機から各種の情報を収集している。
例えば、特許文献1には、複数の遊技店が会員毎の遊技実績を示す遊動データを生成してセンタサーバに送信し、センタサーバは、各遊技店から受信した遊動データを全体遊動データとして管理し、遊技店に設置された会員管理装置は、センタサーバから全体遊動データを取得して自店に合わせた加工を行い、会員に対して遊技機の選択支援メッセージを報知する技術が開示されている。
特開2019-092592号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、遊技機及び台間カード処理機から収集する各種の情報が正しいことを前提としているが、かかる情報に異常な情報が含まれる場合がある。このような場合に、情報の分析が不適切なものになる可能性があり、従業員が適切な対応を取ることができない。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、遊技情報の異常に迅速に対処することができる遊技システム、管理装置及び異常検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、遊技機と、該遊技機に併設され、遊技媒体数に係る処理を行う遊技用装置と、前記遊技用装置と通信可能に接続された管理装置とを有する遊技システムであって、前記管理装置は、前記遊技媒体数を取得する遊技媒体数取得手段と、前記遊技機の稼働状況を示す稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、前記遊技媒体数取得手段により取得された前記遊技媒体数及び前記稼働情報取得手段により取得された前記稼働情報に基づいて、異常の発生を検出する検出手段と、前記検出手段により異常を検出した場合に、異常の発生を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記遊技機は、遊技媒体を機内に封入した封入式の遊技機であり、前記遊技媒体数は、前記遊技機に記憶された遊技可能数及び前記遊技用装置に記憶された持遊技媒体数であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記検出手段は、所定の時間内における前記持遊技媒体の増加が第1の閾値以上である場合に異常であると判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記検出手段は、所定の時間内における前記遊技可能数の増加数が第2の閾値以上である場合に異常であると判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記検出手段は、前記遊技機の遊技盤面での入賞又は非入賞に係る情報が前記稼働情報に含まれていない場合に異常であると判定することを特徴とする。
また、本発明は、遊技機に併設され、遊技媒体数に係る処理を行う遊技用装置と通信可能に接続された管理装置であって、前記遊技媒体数を取得する遊技媒体数取得手段と、前記遊技機の稼働状況を示す稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、前記遊技媒体数取得手段により取得された前記遊技媒体数及び前記稼働情報取得手段により取得された前記稼働情報に基づいて、異常の発生を検出する検出手段と、前記検出手段により異常を検出した場合に、異常の発生を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、遊技機と、該遊技機に併設され、遊技媒体数に係る処理を行う遊技用装置と、前記遊技用装置と通信可能に接続された管理装置とを有する遊技システムにおける異常検出方法であって、前記管理装置が、前記遊技媒体数を取得する遊技媒体数取得工程と、前記管理装置が、前記遊技機の稼働状況を示す稼働情報を取得する稼働情報取得工程と、前記管理装置が、前記遊技媒体数取得工程により取得された前記遊技媒体数及び前記稼働情報取得工程により取得された前記稼働情報に基づいて、異常の発生を検出する検出工程と、前記検出工程により異常を検出した場合に、異常の発生を報知する報知工程とを含むことを特徴とする異常検出方法。
本発明によれば、遊技情報の異常に迅速に対処することができる。
図1は、実施形態に係る異常検出システムの概要の説明図である。 図2は、実施形態に係る異常検出システムのシステム構成を示す図である。 図3は、図2に示した台間カード処理機及び遊技機の外観構成を示す図である。 図4は、図2に示した台間カード処理機の構成を示す図である。 図5は、図4に示した自装置状態データ、カードデータ及び遊技球数データの一例を示す図である。 図6は、図2に示した遊技機の構成を示す図である。 図7は、図2に示した管理装置の構成を示す図である。 図8は、図7に示したカード管理データ、装置管理データ及び会員管理データの一例を示す図である。 図9は、図7に示した総持玉数閾値、持玉数閾値、遊技球数閾値、計数閾値及び異常判定設定時間の一例を示す図である。 図10は、図7に示した持玉遊技球データ及び稼働データの一例を示す図である。 図11は、実施形態に係る異常検出条件を示す図である。 図12は、実施形態に係る管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、図12に示した異常判定処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、本実施形態に係る遊技システム、管理装置及び異常検出方法について詳細に説明する。
本明細書中において、「持玉」とは遊技客が遊技において獲得した遊技媒体を示すデータであって、その当日中(遊技店の閉店時刻より前の時間)にのみ遊技に再度供することができるものをいう。なお、「持玉数」とは、遊技客が遊技により獲得した遊技媒体数をいう。また、「貯玉」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体を示すデータであって、翌日以降(遊技店の閉店時刻より後の時間)も遊技に再度供することができるものをいう。なお、「貯玉数」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体数をいう。持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用される。貯玉は、原則として会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降、遊技機の遊技に用いる場合に使用される。また、「遊技球数」とは、遊技客が遊技に使用可能な遊技可能数をいう。
<実施形態に係る異常検出システムの概要>
まず、本実施形態に係る異常検出システムの概要について説明する。図1は、本実施形態に係る異常検出システムの概要を説明するための説明図である。
本実施形態に係る異常検出システムでは、台間カード処理機10にカードが挿入されたならば、持玉数を管理装置50に通知する(S1)。台間カード処理機10は、一定時間毎に持玉数を管理装置50に通知し(S2)、管理装置50は、受信した持玉数を記憶する。
管理装置50は、持玉数の増加数等の異常を検出するための異常検出条件を記憶しており、当該異常検出条件を用いて異常を検出したならば、従業員端末等にその旨を報知する(S3)。例えば、1時間に持玉数が2万個以上増加した場合には異常と判定する。
このように、異常検出システムは、持玉数の増加数等の異常を検出することにより遊技情報の異常に迅速に対処することができる。
<システム構成>
次に、本実施形態に係る異常検出システムのシステム構成について説明する。図2は、本実施形態に係る異常検出システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10とが設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続される。通信回線には、島コントローラ30、管理装置50、賞品管理装置60及び精算機70が接続される。
遊技機20は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。なお、この遊技玉は遊技に使用される物理的な「玉」であり、遊技機20がデータとして扱う「遊技球」とは異なる。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検出するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技球数を示す遊技可能数メモリを有している。また、遊技機20の制御部は、遊技球数を定期的に台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、遊技客から入金を受け付けた場合に、入金の金額に対応するプリペイド価値を自装置の内部に収納したカードの識別情報(カードID)に関連付ける。このプリペイド価値は、遊技玉の貸出に使用することができる。また、台間カード処理機10は、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードの挿入を受け付けることができる。そして、遊技終了時には、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードを排出して遊技客に返却する。また、台間カード処理機10は、入金、カード挿入、カード排出などの動作の履歴を管理装置50に送信する。
遊技機20は、遊技盤面に所定個数の遊技玉が打ち出されたならば、アウトデータを台間カード処理機10に送信する。また、遊技機20は、遊技玉が入賞領域を通過して(いわゆる入賞)所定個数の賞玉が遊技球に加算されたならば、セーフデータを台間カード処理機10に送信する。さらに、遊技により大当りなどの特別の状態が発生したならば、かかる状態の発生を示す特賞データを台間カード処理機10に送信する。
アウトデータは、遊技客が遊技盤面に打ち込んだ玉数である打込玉数に対応する。セーフデータは、入賞により獲得される賞出玉数に対応する。また、特賞データは、大当りなどの遊技機20の状態を示す。各データは、台間カード処理機10を介して管理装置50に送信され、管理装置50は、アウトデータ、セーフデータ及び特賞データを稼働情報として蓄積することで、遊技機20の動作の履歴を得ることができる。
台間カード処理機10は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、管理装置50との通信並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知を管理装置50に送信することで、入金額相当のプリペイド価値を管理装置50が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求を管理装置50に送信し、管理装置50が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、管理装置50にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、管理装置50からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、管理装置50に対して持玉減算要求を送信することで、管理装置50が管理する持玉の残高(持玉数)をゼロにクリアする。
台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、管理装置50に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求を管理装置50に送信し、管理装置50に持玉数を加算させた後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機20から計数操作を受け付けた場合には、遊技球数を持玉数に加算する。
台間カード処理機10は、遊技機20から遊技機IDを取得し、取得した遊技機IDと、管理装置50から受信した認証鍵とを用いて遊技機20の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機20は遊技可能となる。
台間カード処理機10は、遊技機20の状態に基づいて各種表示制御を行なうとともに、遊技機20の状態を管理装置50に送信する。
台間カード処理機10は、遊技機20から通知された遊技球数を記憶し、定期的に遊技球数及び持玉数を管理装置50に通知する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ね、各種情報を管理装置50に対して中継する装置である。
管理装置50は、従業員の入力操作による総持玉数閾値等の閾値を受け付けて記憶し、当該閾値を用いて、持玉、遊技球及び稼働データの異常を判定する。管理装置50は、当該判定結果が異常と判定された場合は、その旨を従業員端末等に報知する。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードの識別情報(以下、「カードID」と言う)と台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉の残高に加算する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を賞品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機70からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機70に対して通知する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から遊技機IDを取得し、自店舗に設置された遊技機20を管理する。そして、遊技店外の図示しない認証鍵管理センタから自店舗に設定された遊技機20を認証するための認証鍵を取得し、台間カード処理機10に配信する。
また、管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、賞品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉の残高を賞品管理装置60に通知する。
賞品管理装置60は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり、獲得玉、貯玉及び持玉の賞品交換処理を行う。この賞品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るカードリーダ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置60は、一般カードあるいは会員カードからカードIDを読み出した場合(若しくは、携帯端末110等からカードIDに対応する識別情報を読み出した場合)には、カードIDを管理装置50に送信して、該カードIDの持玉の残高を要求する。また、貯玉を賞品交換する場合は、管理装置50に対して貯玉の残高を要求する。
精算機70は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDを管理装置50に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
次に、本実施形態に係る異常検出システムにおける玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
管理装置50は、玉貸要求を含む電文を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、1度数が100円である場合の500円分を示す5度数)を減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば「125」)の遊技球数への加算を要求する加算信号を遊技機20に送信する。
加算信号を受信した遊技機20は、遊技球数を加算し、加算後の遊技球数を台間カード処理機10に送信する。台間カード処理機10は、加算前の遊技球数と玉貸しを行った数との和を加算後の遊技球数と比較して、遊技球数の加算が適切に行われたか否かを判定する。
次に、本実施形態に係る異常検出システムにおける持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、管理装置50から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文を管理装置50に送信する。管理装置50は、持玉減算要求を受信したならば、カードID及びレートにより特定される持玉の残高をゼロにクリアする。また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、持玉の残高を一定数ずつ減算し、対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、遊技機20の遊技球数を台間カード処理機10の持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機20から受信したならば、管理移行要求に示された遊技球数を自装置の持玉に加算する。その後、カード返却操作を受け付けたならば、管理装置50に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、持玉の残高と、持玉加算要求とを含む。
管理装置50は、持玉加算要求を受け付けたならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高(持玉数)を受信した値に更新する。その後、台間カード処理機10は、管理装置50にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、本実施形態に係る異常検出システムにおける貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを受け付けた場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末110からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末110から読み取ったカードIDに対応する識別情報)と、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば「125玉」)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受付可能とする。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機20に通知して遊技球数に加算させる。また、更新後の貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。管理装置50は、閉店処理時にカード管理データの持玉の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉が存在する場合には、該持玉の残高を貯玉の残高に加算して更新する。その後、管理装置50は、該持玉の残高をゼロにクリアする。
<台間カード処理機10と遊技機20の外観構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成について説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10には、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12a、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13及びカードIDが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口14aが設けられている。
遊技機20には、遊技盤面、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル21及び計数ボタン22が設けられている。
計数ボタン22は、遊技機20の遊技球数を減算し、対応する数を台間カード処理機10の持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機20から台間カード処理機10に移行させる管理移行を行うための操作ボタンである。この管理移行は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機20では、払い出された遊技玉を台間カード処理機10が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。
<台間カード処理機10の構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10の構成について説明する。図4は、図2に示した台間カード処理機10の構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12、表示操作部13、リーダライタ14、通信部15、記憶部16、制御部17及び遊技管理部18を有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部15は、島コントローラ30を介して管理装置50との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、自装置状態データ16a、カードデータ16b及び遊技球数データ16cを記憶する。
自装置状態データ16aは、台間カード処理機10の状態を示すデータである。この自装置状態データ16aには、台間カード処理機ID、遊技機ID、遊技種等を含む。台間カード処理機IDは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技種は、台間カード処理機10に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉1」、2円レートの遊技玉に「玉2」、1円レートの遊技玉に「玉3」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。台間カード処理機10は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技種として記憶する。遊技種は、台間カード処理機10が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
カードデータ16bは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ16bには、カードID、暗証番号、プリペイド価値、持玉、貯玉等を含む。カードIDは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。図示しないカード収納部からカード挿入口14aにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。また、カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高を示し、持玉及び貯玉は、それぞれの残高を示す。遊技球数データ16cは、遊技機20が保有する遊技球数を示すデータである。
遊技管理部18は、認証や遊技機20との通信に係る処理を行なう処理部である。この遊技管理部18は、制御部17と異なる基板上に形成することが望ましい。遊技管理部18は、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
認証処理部18aは、管理装置50から受信した認証鍵を使用して遊技機20の認証を実施する。認証処理部18aは、認証が成功したならば、遊技機20へ動作許可を送信する。認証処理部18aは、認証が失敗した場合には、遊技機20の使用を禁止する。なお、認証が失敗した場合であっても、最後の認証成功から所定期間内であれば遊技機20への動作許可を送信し、最後の認証成功から所定期間が経過した後は遊技機20への動作許可を送信せず、遊技機20の使用を禁止するよう構成してもよい。
認証鍵管理部18bは、認証鍵の管理を行なう処理部である。認証鍵には使用時間が設定されており、遊技機20の稼働時間の累計が認証鍵の使用時間に達した場合に該認証鍵は使用不能となる。具体的には、認証鍵管理部18bは、遊技管理部18が形成された基板の通電時間を遊技機20の稼働時間として用い、認証鍵の使用時間を管理している。認証鍵が使用不能となった場合には、認証鍵管理部18bは、管理装置50を介して店舗外の認証鍵管理センタから新たな認証鍵を取得し、認証鍵の更新を行なう。
遊技機状態管理部18cは、遊技機20と通信し、遊技機20の状態を管理する処理部である。具体的には、遊技機状態管理部18cは、遊技機20からの遊技機IDの取得、玉貸による遊技球数への加算要求の送信、持玉再プレイによる持玉から遊技球数への管理移行要求の送信、貯玉再プレイによる遊技球数への加算要求の送信、遊技機20における打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信、計数による遊技球数から持玉への管理移行要求の受信を行なう。かかる台間カード処理機10と遊技機20との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20の現在の遊技球数、スタート、大当り、大当り種別、抽選回数などの遊技に設定された状態をさらに取得する。遊技機状態管理部18cが遊技機20の状態を取得する時間間隔は、遊技機20において遊技玉が発射(使用)される間隔よりも短く設定することが望ましい。また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20から遊技球数を取得したならば、該遊技球数を制御部17に受け渡す。
なお、遊技機状態管理部18cが遊技機20から新たに遊技機IDを取得するタイミングは、開店前に限定されるものではない。台間カード処理機10の電源オンや電源オフを行なった場合、定期的な通信時、遊技球数に関する処理(玉貸、再プレイ、計数など)を行なった場合、オフライン状態からの復帰時などに遊技機IDの取得や遊技機20の入れ替えの判定を行なうことができる。また、これらのタイミングを組み合わせて用いてもよい。
制御部17は、台間カード処理機10の全体制御を行う制御部であり、データ管理部17a、遊技球数管理部17b及び持玉遊技球通知部17cを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、データ管理部17a、遊技球数管理部17b及び持玉遊技球通知部17cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含むカード挿入通知を管理装置50に送信する。また、データ管理部17aは、管理装置50から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値によりカードデータ16bを更新する。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID及び台間カード処理機IDを含む入金通知を管理装置50に送信する。
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む玉貸要求を管理装置50に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、カードデータ16bのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
また、データ管理部17aは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、カードデータ16bの持玉を減算して更新し、対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
また、データ管理部17aは、カードデータ16bに示された貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む貯玉再プレイ要求を管理装置50に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ16bの貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ16bに示された暗証番号と一致することを、貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、遊技管理部18が遊技機20から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、遊技管理部18に指示された玉数をカードデータ16bの持玉に加算して更新する。
また、データ管理部17aは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードID、台間カード処理機ID、持玉の残高を含む持玉加算要求を管理装置50に送信する。そして、カードデータ16bをクリアした後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出する。
遊技球数管理部17bは、遊技機20が保有する遊技球数を示す遊技球数データ16cを管理する処理部である。遊技球数管理部17bは、遊技機20から受け取った遊技球数を遊技球数データ16cに記憶する。
持玉遊技球通知部17cは、カードが挿入されている間、持玉数及び遊技球数を定期的に管理装置50に通知する処理部である。持玉遊技球通知部17cは、カードが挿入された時点及びその後30秒毎に、カードデータ16b及び遊技球数データ16cに記憶された持玉数及び遊技球数を管理装置50に通知する。
次に、図4に示した台間カード処理機10の記憶部16が記憶するデータの具体例について説明する。図5は、図4に示した自装置状態データ16a、カードデータ16b及び遊技球数データ16cの一例を示す図である。
図5(a)に示す自装置状態データ16aは、台間カード処理機10のIDが「A101」であり、接続されている遊技機20の遊技機IDが「B201」、台間カード処理機10の遊技種として「玉1」が設定された状態を示している。
図5(b)に示すカードデータ16bは、台間カード処理機10に挿入されたカードのIDが「2001」であることを示している。なお、ここでは、カードIDの上1桁がカードの種別を示しており、上1桁が「1」のカードが一般カード、上1桁が「2」のカードが会員カードである。また、カードデータ16bは、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」であり、プリペイド価値が「3000」度数である状態を示している。なお、ここではプリペイド価値の度数とは1度数が1円相当である。
また、カードデータ16bは、持玉として、玉1の持玉の残高が「1500」玉、玉2の持玉の残高が「2500」玉、玉3の持玉の残高が「0」玉であり、貯玉として、玉1の貯玉の残高が「500」玉、玉2の貯玉の残高が「0」玉、玉3の貯玉の残高が「0」玉である状態を示している。
図5(c)に示す遊技球数データ16cは、遊技球数が「10000」玉である状態を示している。
<遊技機20の構成>
次に、図2に示した遊技機20の構成について説明する。図6は、図2に示した遊技機20の構成を示すブロック図である。図6に示すように、遊技機20は、通信制御部23、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を有する。通信制御部23は、台間カード処理機10との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機10との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
通信制御部23は、遊技機20の起動時に、遊技制御部25及び/又は遊技玉制御部26に設けられる制御CPUから識別情報を読み出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば、台間カード処理機10との通信を確立して待機状態となる。待機状態において、台間カード処理機10から動作許可を受信したならば、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を起動し、遊技可能な状態とする。
遊技制御部25は、遊技機20による遊技を制御する制御部である。実際には、遊技制御部25に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
具体的には、遊技制御部25は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数(0~65535の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの)の取得及び抽選(特別図柄及び普通図柄)、遊技盤面に設けられる可動部材(チューリップ等)の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常(前枠が開いている、振動を検出した等)の検出及び上位装置への通知等を行う。
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技客に賞玉を付与する。
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技客に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選(上記する可動部材の開閉抽選)及び/又は特別図柄抽選(上記する遊技玉の入賞による大当り抽選)の変動時間(抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間)を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
遊技制御部25は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する(一般的には10倍程度にする)制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技客が獲得した場合は、打ち止め(一旦カードを排出し、賞品交換あるいは台移動を要求する)処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体数を遊技機20にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
演出制御部24は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
演出図柄抽選部24aは、遊技制御部25での特別図柄抽選に基づく、演出図柄(遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄)の抽選(具体的には表示を最終的に7,7,7で止めるかどうかなど)を行う。
演出抽選部24bは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選(キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど)を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。
演出制御部24は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部24は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データを重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。
遊技玉制御部26は、遊技球数を制御する制御部である。実際には、遊技玉制御部26に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。遊技可能数管理部26aは、遊技可能数すなわち遊技球数を管理する管理部である。
具体的には、遊技玉制御部26は、遊技球数を遊技可能数メモリに記憶させ、遊技玉を発射する度に遊技球数を「1」減算し、入賞により獲得される賞出玉数を遊技球数に加算する。また、台間カード処理機10より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技球数に加算して、台間カード処理機10に対して遊技球数に加算した旨を示す確認信号を送信する。また、遊技玉制御部26は、遊技機20に封入された遊技玉(循環玉)のクリーニング制御を行うこともできる。
また、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリに記憶された遊技球数を定期的に台間カード処理機10に送信する。この場合には、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリの内容をゼロクリアすることなく、遊技状態によって遊技球数の更新を継続しつつ、台間カード処理機10へデータ取得時点での遊技球数の送信を行う。
また、遊技機20には、計数ボタン22が設けられており、この計数ボタン22が押下されたことを示す信号が遊技玉制御部26に入力される。遊技玉制御部26は、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号の立ち上がりから立ち下がりまでが一定時間未満あると、一定数ずつ(例えば1回の操作あたり100玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。また、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号が立ち上がってから所定時間以上立ち下がりが検出されない場合には、検出信号が立ち上がった状態が一定時間続くごとに一定数ずつ(例えば5秒あたり200玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。遊技球数からの減算にあたっては、メモリに記憶した1の値から減算対象の値をディクリメントする方法や、メモリに記憶した値を減算後の値で更新し、減算前の値を削除あるいは論理削除して無効化する方法等が考えられるが、減算後の値が特定可能な状態であれば特に限定はされない。
遊技制御部25と遊技玉制御部26とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部25が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部26が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のIDを有する。遊技機20は、遊技制御基板のIDと遊技玉制御基板のIDとを組合せ、遊技機IDとして使用する。
<管理装置50の構成>
次に、図2に示した管理装置50の構成について説明する。図7は、図2に示した管理装置50の構成を示すブロック図である。図7に示すように、管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続され、外部ネットワーク通信部53、店舗ネットワーク通信部54、記憶部55及び制御部56を有する。
表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部52は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。外部ネットワーク通信部53は、外部ネットワークを介して図示しない認証鍵管理センタとデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ30、賞品管理装置60及び精算機70とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ55a、装置管理データ55b、会員管理データ55c、総持玉数閾値55d、持玉数閾値55e、遊技球数閾値55f、計数閾値55g、異常判定設定時間55h、持玉遊技球データ55i及び稼働データ55jを記憶する。
カード管理データ55aは、カードIDにプリペイド価値の残高や持玉の残高等を関連付けたデータである。装置管理データ55bは、遊技店に設置された装置に関するデータである。この装置管理データ55bは、台間カード処理機ID、設置場所、遊技台番号、遊技機ID、遊技機20の機種データ等を含む。会員管理データ55cは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに対して、会員の氏名、貯玉の情報、携帯IDm等を関連付けたデータである。
総持玉数閾値55dは、カード挿入時点からの持玉数の増加数の異常を判定するための閾値を示すデータである。実際には、この総持玉数閾値55dには、閾値データとして数値データが記憶される。総持玉数閾値データと表記することとすると、説明が冗長となるため、ここでは説明の便宜上、「総持玉数閾値」と表記する。なお、下記に示す他の閾値についても同様の表記を行う。
持玉数閾値55eは、判定時点から過去1時間での持玉数の増加数の異常を判定するための閾値を示すデータである。遊技球数閾値55fは、判定時点から過去1時間での遊技球数の増加数の異常を判定するための閾値を示すデータである。計数閾値55gは、判定時点から過去30秒間での計数値の異常を判定するための閾値を示すデータである。
異常判定設定時間55hは、稼働データの異常を判定する際に、判定時点から過去どれだけの時間までのデータを抽出するかを設定するデータである。持玉遊技球データ55iは、台間カード処理機10から定期的に通知された持玉数及び遊技球数を示すデータである。稼働データ55jは、時刻及び遊技機IDと関連付けた、遊技機20のアウトデータ、セーフデータ及び特賞データを示すデータである。
制御部56は、管理装置50の全体制御を行う制御部であり、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、設定値管理部56d、持玉遊技球管理部56e、稼働データ管理部56f、異常判定部56g及び報知部56hを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、設定値管理部56d、持玉遊技球管理部56e、稼働データ管理部56f、異常判定部56g及び報知部56hにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部56aは、カード管理データ55aの管理を行う処理部である。カード管理部56aは、台間カード処理機10、賞品管理装置60及び精算機70と通信して、カードIDに対応付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を更新する。また、カード管理部56aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられた有価価値及び持玉の残高を通知する。
装置管理部56bは、装置管理データ55bの管理を行う処理部である。装置管理部56bは、台間カード処理機10から取得した台間カード処理機ID、設置場所及び遊技機IDに基づいて、装置管理データ55bを生成及び更新する。
会員管理部56cは、会員管理データ55cの管理を行う処理部である。会員管理部56cは、賞品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉の残高を更新する。また、会員管理部56cは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55cに会員を追加する更新を行う。
ここで、会員管理部56cによる貯玉再プレイ処理について説明する。会員管理部56cは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データ内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、払出先のレートの貯玉の残高を払出単位数だけ引落し、貯玉再プレイの可能数を再計算する。そして、減算後の残高と貯玉再プレイの可能数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
設定値管理部56dは、総持玉数閾値55d等のデータを管理する処理部である。設定値管理部56dは、入力部52から各閾値の入力を受け付け、受け付けた閾値を総持玉数閾値55d、持玉数閾値55e、遊技球数閾値55f、計数閾値55g及び異常判定設定時間55hに記憶する。
持玉遊技球管理部56eは、持玉遊技球データ55iを管理する処理部である。持玉遊技球管理部56eは、台間カード処理機10から通知された持玉数及び遊技球数を持玉遊技球データ55iに記憶する。持玉遊技球管理部56eは、台間カード処理機10から通知された持玉数及び遊技球数がともに0である、又は、カード返却情報を受信したならば、持玉遊技球データ55i内の当該カードに関するデータを消去する。
稼働データ管理部56fは、稼働データ55jの管理を行う処理部である。稼働データ管理部56fは、遊技機20のアウトデータ、セーフデータ及び特賞データを台間カード処理機10から受信した場合に、時刻及び遊技機IDと関連付けて稼働データ55jに記憶する。
異常判定部56gは、持玉の増加数等の異常を判定する処理部である。異常判定部56gは、総持玉数閾値55d、持玉数閾値55e、遊技球数閾値55f、計数閾値55g、異常判定設定時間55h、持玉遊技球データ55i及び稼働データ55jを用いて、持玉数、遊技球数及び計数値の増加数の異常の有無、並びに、稼働データ55jの異常の有無を判定する。
報知部56hは、持玉の増加数等が異常と判定された場合に、その旨を報知する処理部である。報知部56hは、異常判定部56gにおいて持玉の増加数等が異常と判定されたならば、その旨を従業員端末等に報知する。
次に、図7に示した管理装置50の記憶部55が記憶するデータの一例について説明する。図8~図10は、図7に示したカード管理データ55a、装置管理データ55b、会員管理データ55c、総持玉数閾値55d、持玉数閾値55e、遊技球数閾値55f、計数閾値55g、異常判定設定時間55h、持玉遊技球データ55i及び稼働データ55jの一例を示す図である。
図8(a)に示すカード管理データ55aでは、カードID「1001」にプリペイド価値「0」度数、各レートの持玉の残高「0」玉、使用先ID「A101」が対応付けられている。すなわち、カードID「1001」のカードは、装置ID「A101」の台間カード処理機10に挿入されており、持玉については台間カード処理機10に管理が移っている。このため、各レートの持玉の残高はゼロとなる。
また、カード管理データ55aでは、カードID「2001」にプリペイド価値「3000」度数が対応付けられている。また、持玉として、玉1の持玉の残高「1500」玉、玉2の持玉の残高「2500」玉、玉3の持玉の残高「0」玉と対応付けられている。ただし、使用先IDの対応付けはされていない。すなわち、カードID「2001」のカードは、台間カード処理機10に挿入されておらず、持玉の管理が管理装置50により行われている。
図8(b)に示す装置管理データ55bは、ID「A101」の台間カード処理機10に対して、その設置場所が「島1-1」、接続された遊技機20のIDが「B201」、遊技台番号が「11」、遊技種が「玉1」、遊技機20の機種が「EV01」、製造番号が「a」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
また、装置管理データ55bは、ID「A201」の台間カード処理機10に対して、その設置場所が「島2-1」、接続された遊技機20のIDが「B506」、遊技台番号が「21」、遊技種が「玉3」、遊技機20の機種が「DX03」、製造番号が「g」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
図8(c)に示す会員管理データ55cは、カードIDに対応付けられた、氏名、貯玉等を示している。具体的には、会員管理データ55cは、カードID「2005」に対して、氏名「特許太郎」、「玉1」の貯玉の残高「1500」玉、「玉2」の貯玉の残高「200」玉、「玉3」の貯玉の残高「0」玉である状態を示している。
図9(a)に示すように、ここでは総持玉数閾値55dが「200000」玉に設定された状況を示している。また、図9(b)に示す持玉数閾値55eは、「20000」玉に設定され、図9(c)に示す遊技球数閾値55fは、「20000」玉に設定された状況を示している。図9(d)に示す計数閾値55gは、「3000」玉に設定され、図9(e)に示す異常判定設定時間55hは、「10分」に設定された状況を示している。
図10(a)に示す持玉遊技球データ55iは、時刻「11:10:00」に対して、カードID「1001」、台間カード処理機ID「A101」、持玉数「1500」玉、遊技球数「0」玉を関連付け、時刻「12:10:00」に対して、カードID「1001」、台間カード処理機ID「A101」、持玉数「22000」玉、遊技球数「1100」玉を関連付けている。
図10(b)に示す稼働データ55jは、時刻「11:25:10」に対して、遊技機ID「B201」、データ種別「セーフ」を関連付け、時刻「11:25:13」に対して、遊技機ID「B201」、データ種別「セーフ」を関連付け、時刻「11:25:16」に対して、遊技機ID「B201」、データ種別「特賞(大当り)」を関連付けた状況を示している。
<実施形態に係る異常検出条件>
次に、本実施形態に係る異常検出条件について説明する。図11は、本実施形態に係る異常検出条件を示す図である。図11に示すように、条件1として、カード挿入時点から判定時点までの間での持玉数の増加数が、総持玉数閾値55d以上となった場合に異常と判定する。条件2として、判定時点から過去1時間での持玉数の増加数が、持玉数閾値55e以上となった場合に異常と判定する。
条件3として、判定時点から過去1時間での遊技球数の増加数が、遊技球数閾値55f以上となった場合に異常と判定する。条件4として、判定時点から過去30秒間での計数値(持玉数の増加数)が、計数閾値55g以上となった場合に異常と判定する。条件5として、判定時点から異常判定設定時間までの過去において、アウトデータがない場合に異常と判定する。
<実施形態に係る管理装置50の処理手順>
次に、本実施形態に係る管理装置50の処理手順について説明する。図12は、本実施形態に係る管理装置50の処理手順を示すフローチャートである。
管理装置50は、持玉遊技球情報を受信したならば(ステップS101)、この持玉遊技球情報に含まれるカードIDに対応付けて持玉数及び遊技球数を記憶し(ステップS102)、異常判定処理を行う(ステップS103)。この異常判定処理についての説明は後述する。
その結果、異常であると判定されたならば(ステップS104;Yes)、異常である旨を報知する(ステップS105)、異常でないと判定されたならば(ステップS104;No)、ステップS106に移行する。
そして、カード返却情報を受信しなければ(ステップS106;No)、ステップS101に移行して同様の処理を繰り返す。一方、カード返却情報を受信したならば(ステップS106;Yes)、カードに関するデータを消去して(ステップS107)、処理を終了する。
次に、図12のS103に示した異常判定処理の処理手順について説明する。図13は、図12のS103に示した異常判定処理の処理手順を示すフローチャートである。図12に示すように、持玉遊技球情報を受信した場合に、30秒前のデータが存在するか否かを判定し(ステップS201)、30秒前のデータが存在しない場合には(ステップS201;No)、正常である(異常ではない)と判定する(ステップS207)。
これに対して、30秒前のデータが存在する場合には(ステップS201;Yes)、持玉遊技球情報を受信した時点の持玉数と30秒前の時点の持玉数との差が、計数閾値55g以上であるか否かを判定し(ステップS202)、持玉数の差が計数閾値55g以上であるならば(ステップS202;Yes)、異常であると判定する(ステップS208)。
持玉数の差が計数閾値55g未満であるならば(ステップS202;No)、異常判定設定時間55h内でアウトが無い(つまり、遊技玉が打ち出されていない)か否かを判定し(ステップS203)、異常判定設定時間55h内でアウトが無いならば(ステップS203;Yes)、異常であると判定する(ステップS208)。
異常判定設定時間55h内でアウトが有るならば(ステップS203;No)、1時間前のデータが存在するか否かを判定し(ステップS204)、1時間前のデータが存在しないならば(ステップS204;No)、正常である(異常ではない)と判定する(ステップS207)。
1時間前のデータが存在するならば(ステップS204;Yes)、持玉遊技球情報を受信した時点の遊技球数と1時間前の時点の遊技球数との差が、遊技球数閾値55f以上であるか否かを判定し(ステップS205)、遊技球数の差が遊技球数閾値55f以上であるならば(ステップS205;Yes)、異常であると判定する(ステップS208)。
遊技球数の差が遊技球数閾値55f未満であるならば(ステップS205;No)、持玉遊技球情報を受信した時点の持玉数と1時間前の時点の持玉数との差が、持玉数閾値55e以上であるか否かを判定し(ステップS206)、持玉数の差が持玉数閾値55e以上であるならば(ステップS206;Yes)、異常であると判定する(ステップS208)。持玉数の差が持玉数閾値55e未満であるならば(ステップS206;No)、正常である(異常ではない)と判定する(ステップS207)。
このように、異常検出システムは、持玉数の増加数等の異常を検出することにより、遊技情報の異常に迅速に対処することができる。
上述してきたように、本実施形態では、封入式の遊技機20と、該遊技機20に併設された台間カード処理機10と通信可能に接続された管理装置50とを有する異常検出システムであって、該管理装置50は、台間カード処理機10が記憶する遊技球数及び持玉数、並びに、台間カード処理機10から通知される稼働情報に基づいて異常の発生を検出し、報知するようよう構成したので、遊技情報を効率良く管理することができる。
なお、上記の実施形態では、持玉数の増加数等の異常を検出した場合にその旨を従業員に報知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、従業員に報知した上で該当する台間カード処理機10の機能をロックするよう構成することもできる。
また、上記の実施形態では、封入式の遊技機を対象とした構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、従来の各台計数方式の遊技機を対象とするよう構成することもできる。
また、上記の実施形態では、管理装置50において異常判定を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、台間カード処理機10において異常判定を行うよう構成することもできる。
また、上記の実施形態では、異常検出条件を満たした場合に異常と判定して報知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、異常検出条件に近づいていることを検出して、異常を予測した事前の報知を可能とするよう構成することもできる。
また、上記の実施形態では、異常検出条件に含まれる一定時間毎に異常の判定を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カード挿入時の持玉数から算出した各時刻での想定持玉数を基準として、リアルタイムで異常の判定を行うよう構成することもできる。
具体的には、カード挿入時の持玉数を遊技開始の持玉数として、過去の遊技実績等から遊技時間に応じた想定持玉数を算出する。台間カード処理機10に設定された遊技種においては、想定持玉数+計数値-払出数と台間カード処理機10に記憶されている持玉数との差が1000玉以上の場合に、異常と判定する。設定された遊技種と別の遊技種については、想定持玉数と台間カード処理機10に記憶されている持玉数が一致しない場合に、異常と判定する。異常と判定されたならば、カード挿入以降、オンライン状態が継続されていれば管理装置50に異常を通知し、オフライン状態になっていれば異常検出を台間カード処理機10に記憶する。このように、カード挿入時の持玉数から算出した各時刻での想定持玉数を基準として、リアルタイムで異常の判定を行うよう構成することもできる。
なお、上記の実施の形態では、台間カード処理機10にカードが挿入された場合について説明したが、カードを挿入するのではなく台間カード処理機10に貨幣を投入して遊技を行うこともできる。このため、カードの挿入がなくとも異常判定を行うことができる。また、例えば係員により台間カード処理機10にカードが補充され、カードIDが変化した場合には、次回の定期通知の内容を基準として異常判定を行うことができる。
また、上記の実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明に係る遊技システム、管理装置及び異常検出方法は、遊技情報の異常に迅速に対処する場合に適している。
10 台間カード処理機
11 状態表示部
12 紙幣搬送部
12a 紙幣挿入口
13 表示操作部
14 リーダライタ
14a カード挿入口
15 通信部
16 記憶部
16a 自装置状態データ
16b カードデータ
16c 遊技球数データ
17 制御部
17a データ管理部
17b 遊技球数管理部
17c 持玉遊技球通知部
18 遊技管理部
18a 認証処理部
18b 認証鍵管理部
18c 遊技機状態管理部
20 遊技機
21 ハンドル
22 計数ボタン
23 通信制御部
24 演出制御部
24a 演出図柄抽選部
24b 演出抽選部
25 遊技制御部
26 遊技玉制御部
26a 遊技可能数管理部
30 島コントローラ
50 管理装置
51 表示部
52 入力部
53 外部ネットワーク通信部
54 店舗ネットワーク通信部
55 記憶部
55a カード管理データ
55b 装置管理データ
55c 会員管理データ
55d 総持玉数閾値
55e 持玉数閾値
55f 遊技球数閾値
55g 計数閾値
55h 異常判定設定時間
55i 持玉遊技球データ
55j 稼働データ
56 制御部
56a カード管理部
56b 装置管理部
56c 会員管理部
56d 設定値管理部
56e 持玉遊技球管理部
56f 稼働データ管理部
56g 異常判定部
56h 報知部
60 賞品管理装置
70 精算機

Claims (7)

  1. 遊技機と、該遊技機に併設され、遊技媒体数に係る処理を行う遊技用装置と、前記遊技用装置と通信可能に接続された管理装置とを有する遊技システムであって、
    前記管理装置は、
    前記遊技媒体数を取得する遊技媒体数取得手段と、
    前記遊技機の稼働状況を示す稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、
    前記遊技媒体数取得手段により取得された前記遊技媒体数及び前記稼働情報取得手段により取得された前記稼働情報に基づいて、異常の発生を検出する検出手段と、
    前記検出手段により異常を検出した場合に、異常の発生を報知する報知手段と
    を備えたことを特徴とする遊技システム。
  2. 前記遊技機は、遊技媒体を機内に封入した封入式の遊技機であり、
    前記遊技媒体数は、前記遊技機に記憶された遊技可能数及び前記遊技用装置に記憶された持遊技媒体数である
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
  3. 前記検出手段は、
    所定の時間内における前記持遊技媒体の増加が第1の閾値以上である場合に異常であると判定することを特徴とする請求項2に記載の遊技システム。
  4. 前記検出手段は、
    所定の時間内における前記遊技可能数の増加数が第2の閾値以上である場合に異常であると判定することを特徴とする請求項2に記載の遊技システム。
  5. 前記検出手段は、
    前記遊技機の遊技盤面での入賞又は非入賞に係る情報が前記稼働情報に含まれていない場合に異常であると判定することを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の遊技システム。
  6. 遊技機に併設され、遊技媒体数に係る処理を行う遊技用装置と通信可能に接続された管理装置であって、
    前記遊技媒体数を取得する遊技媒体数取得手段と、
    前記遊技機の稼働状況を示す稼働情報を取得する稼働情報取得手段と、
    前記遊技媒体数取得手段により取得された前記遊技媒体数及び前記稼働情報取得手段により取得された前記稼働情報に基づいて、異常の発生を検出する検出手段と、
    前記検出手段により異常を検出した場合に、異常の発生を報知する報知手段と
    を備えたことを特徴とする管理装置。
  7. 遊技機と、該遊技機に併設され、遊技媒体数に係る処理を行う遊技用装置と、前記遊技用装置と通信可能に接続された管理装置とを有する遊技システムにおける異常検出方法であって、
    前記管理装置が、前記遊技媒体数を取得する遊技媒体数取得工程と、
    前記管理装置が、前記遊技機の稼働状況を示す稼働情報を取得する稼働情報取得工程と、
    前記管理装置が、前記遊技媒体数取得工程により取得された前記遊技媒体数及び前記稼働情報取得工程により取得された前記稼働情報に基づいて、異常の発生を検出する検出工程と、
    前記検出工程により異常を検出した場合に、異常の発生を報知する報知工程と
    を含むことを特徴とする異常検出方法。
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