JP2022051213A - 遊技システム、遊技用装置及び遊技管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】封入式の遊技機において記録媒体(カード)の返却操作を受け付けた場合に、遊技機に記憶された獲得遊技媒体数(遊技球数)の処理忘れに効率良く対応することを課題とする。【解決手段】遊技球を残した状態でカードを返却したならば、台間カード処理機10をロックする(S1)。その後、遊技が継続されて遊技球数が所定値以下になった場合、又は、返却したカードを再度挿入した場合は、ロックを解除する(S2)。なお、ロック状態が一定時間以上となった場合にも、ロックを解除する。【選択図】図1

Description

この発明は、封入式の遊技機においてカード返却された場合に、獲得遊技媒体の処理忘れに効率良く対応することができる遊技システム、遊技用装置及び遊技管理方法に関する。
従来、遊技店では、遊技媒体を用いた遊技を提供している。例えば、パチンコ遊技では、遊技玉を遊技媒体として用いた遊技を提供し、遊技客は遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う。各台計数方式の遊技機の場合には、各台装置が併設される。各台装置は、入金を受け付けて遊技媒体の貸出処理を行い、獲得遊技媒体を計数機で計数を行うこともできる。また、各台装置は、計数機で計数された遊技媒体数を持遊技媒体数として記憶し、持遊技媒体数を減算しつつ、遊技媒体を払い出す再プレイ処理を可能とする。遊技客が遊技を終了する際に、遊技機に設けられた返却ボタンを操作したならば、各台装置は、自装置で管理している持遊技媒体数をカードに関連付けたうえで排出する。
これに対して、遊技玉を機内に封入した封入式の遊技機では、遊技球と呼ばれる遊技媒体数が遊技機の内部に記憶される。盤面に遊技玉が打ち出されると遊技球が減少し、賞玉が発生すると賞玉の分だけ遊技球が増加する。
遊技客は、封入式遊技機における遊技を終了する場合に、持遊技媒体数のみをカードに関連付けて返却できるため、遊技機に記憶した遊技媒体数(遊技球数)を取り忘れる可能性がある。このため、例えば、特許文献1は、カード返却ボタンが操作された際に遊技媒体が存在する場合は、計数操作を促す技術が開示されている。
特開2018-110926号
しかしながら、上記特許文献1のものは、遊技客がカード返却操作を行った場合に、遊技機に記憶された遊技媒体(遊技球)が存在することを遊技客に報知することはできるが、カード返却した遊技客がそのまま遊技を継続した場合に問題が生ずる可能性がある。
カード返却した遊技客がそのまま遊技を継続した後に、遊技球を残したまま遊技を終えて離席した場合に、次の遊技客が入金操作を行って該遊技機で遊技を行ったならば、取り残された遊技球が次の遊技客の遊技球とされ、トラブルの原因となる可能性がある。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、封入式の遊技機において記録媒体(カード)の返却操作を受け付けた場合に、遊技機に記憶した獲得遊技媒体の処理忘れに効率良く対応することができる遊技システム、遊技用装置及び遊技管理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、所定の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数に基づき遊技を提供する封入式の遊技機と通信可能に接続された遊技用装置であって、前記第1の遊技媒体数に移行可能な第2の遊技媒体数を記憶する記憶手段と、前記遊技機の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数を取得する取得手段と、記録媒体の返却操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段により返却操作を受け付けたならば、入金を含む機能を抑制する抑制手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記抑制手段は、前記受付手段が前記返却操作を受け付けた場合に、前記取得手段によって取得され、前記記憶手段に記憶された前記第1の遊技媒体数が第1の所定数以上存在する場合に、前記入金を含む機能を抑制することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記抑制手段により前記入金を含む機能が抑制された場合に、前記第1の遊技媒体数が第2の所定数未満であるか、前記返却操作により返却された前記記録媒体が再度挿入されたか、又は、管理用装置若しくは従業員端末から解除通知を受け取ったならば、抑制の状態を解除する解除手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記抑制手段により抑制状態に移行してから所定の時間が経過した場合に、その旨を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、所定の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数に基づき遊技を提供する封入式の遊技機と、前記遊技機と通信可能に接続された遊技用装置とを有する遊技システムであって、前記遊技用装置は、前記第1の遊技媒体数に移行可能な第2の遊技媒体数を記憶する記憶手段と、前記遊技機の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数を取得する取得手段と、記録媒体の返却操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段により返却操作を受け付けたならば、入金を含む機能を抑制する抑制手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、所定の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数に基づき遊技を提供する封入式の遊技機と通信可能に接続された遊技用装置の遊技管理方法であって、前記遊技用装置が、前記第1の遊技媒体数に移行可能な第2の遊技媒体数を記憶部に記憶する記憶工程と、前記遊技用装置が、前記遊技機の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数を取得する取得工程と、前記遊技用装置が、記録媒体の返却操作を受け付ける受付工程と、前記遊技用装置が、前記受付工程により返却操作を受け付けたならば、入金を含む機能を抑制する抑制工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、封入式の遊技機において記録媒体(カード)の返却操作を受け付けた場合に、遊技機に記憶した獲得遊技媒体の処理忘れに効率良く対応することができる。
図1は、実施形態1に係る遊技システムの概要の説明図である。 図2は、実施形態1に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。 図3は、図2に示した台間カード処理機及び遊技機の外観構成を示す図である。 図4は、図2に示した台間カード処理機の構成を示す図である。 図5は、図4に示した自装置状態データ、カードデータ、最低返却玉数データ、遊技球閾値データ、時間閾値データ、他台カード挿入時設定データ及び遊技球数データの一例を示す図である。 図6は、図2に示した遊技機の構成を示す図である。 図7は、図2に示した管理装置の構成を示す図である。 図8は、図7に示したカード管理データ、装置管理データ及び会員管理データの一例を示す図である。 図9は、図7に示した最低返却玉数データ、遊技球閾値データ、時間閾値データ、他台カード挿入時設定データ及びロック状態データの一例を示す図である。 図10は、実施形態1に係るロック状態における各装置の動作パターンを示す図である。 図11は、実施形態1に係るロックの設定及び解除に関する台間カード処理機の処理手順を示すフローチャートである。 図12は、実施形態1に係る他の遊技機に遊技球が残っている場合の台間カード処理機の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、実施形態1に係る管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図14は、実施形態2に係る遊技システムの概要の説明図である。 図15は、実施形態2に係る台間カード処理機の構成を示す図である。 図16は、図15に示した稼働中許可設定データ、持玉遊技球数閾値データ、持玉閾値データ及び遊技球数閾値データの一例を示す図である。 図17は、実施形態2に係る管理装置の構成を示す図である。 図18は、図17に示した稼働中許可設定データ、持玉遊技球数閾値データ、持玉閾値データ及び遊技球数閾値データの一例を示す図である。 図19は、実施形態2に係る台間カード処理機の処理手順を示すフローチャートである。
[実施形態1]
以下に、本実施形態1に係る遊技システム、遊技用装置及び遊技管理方法について詳細に説明する。
本明細書中において、「持玉」とは遊技客が遊技において獲得した遊技媒体を示すデータであって、その当日中(遊技店の閉店時刻より前の時間)にのみ遊技に再度供することができるものをいう。なお、「持玉数」とは、遊技客が遊技により獲得した遊技媒体数をいう。また、「貯玉」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体を示すデータであって、翌日以降(遊技店の閉店時刻より後の時間)も遊技に再度供することができるものをいう。なお、「貯玉数」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体数をいう。持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用される。貯玉は、原則として会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降、遊技機の遊技に用いる場合に使用される。また、「遊技球数」とは、遊技客が遊技に使用可能な遊技可能数をいう。
<実施形態1に係る遊技システムの概要>
まず、本実施形態1に係る遊技システムの概要について説明する。図1は、本実施形態1に係る遊技システムの概要を説明するための説明図である。
本実施形態1に係る遊技システムでは、遊技球を残した状態でカードを返却したならば、台間カード処理機10をロックする(S1)。その後、遊技が継続されて遊技球数が所定値以下になった場合、又は、返却したカードを再度挿入した場合は、ロックを解除する(S2)。なお、ロック状態が一定時間以上となった場合にも、ロックを解除する。
このように、遊技システムは、封入式の遊技機においてカード返却された場合に、獲得遊技媒体の処理忘れに効率良く対応することができる。
<システム構成>
次に、本実施形態1に係る遊技システムのシステム構成について説明する。図2は、本実施形態1に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10とが設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続される。通信回線には、島コントローラ30、管理装置50、賞品管理装置60及び精算機70が接続される。
遊技機20は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。なお、この遊技玉は遊技に使用される物理的な「玉」であり、遊技機20がデータとして扱う「遊技球」とは異なる。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技球数を示す遊技可能数メモリを有している。また、遊技機20の制御部は、遊技球数を定期的に台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、遊技客から入金を受け付けた場合に、入金の金額に対応するプリペイド価値を自装置の内部に収納したカードの識別情報(カードID)に関連付ける。このプリペイド価値は、遊技玉の貸出に使用することができる。また、台間カード処理機10は、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードの挿入を受け付けることができる。そして、遊技終了時には、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードを排出して遊技客に返却する。また、台間カード処理機10は、入金、カード挿入、カード排出などの動作の履歴を管理装置50に送信する。
遊技機20は、遊技盤面に所定個数の遊技玉が打ち出されたならば、アウトデータを台間カード処理機10に送信する。また、遊技機20は、遊技玉が入賞領域を通過して(いわゆる入賞)所定個数の賞玉が遊技球に加算されたならば、セーフデータを台間カード処理機10に送信する。さらに、遊技により大当りなどの特別の状態が発生したならば、かかる状態の発生を示す特賞データを台間カード処理機10に送信する。
アウトデータは、遊技客が遊技盤面に打ち込んだ玉数である打込玉数に対応する。セーフデータは、入賞により獲得される賞出玉数に対応する。また、特賞データは、大当りなどの遊技機20の状態を示す。各データは、台間カード処理機10を介して管理装置50に送信され、管理装置50は、アウトデータ、セーフデータ及び特賞データを蓄積することで、遊技機20の動作の履歴を得ることができる。
台間カード処理機10は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、管理装置50との通信並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知を管理装置50に送信することで、入金額相当のプリペイド価値を管理装置50が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求を管理装置50に送信し、管理装置50が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、管理装置50にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、管理装置50からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、管理装置50に対して持玉減算要求を送信することで、管理装置50が管理する持玉の残高(持玉数)をゼロにクリアする。
台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、管理装置50に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求を管理装置50に送信し、管理装置50に持玉数を加算させた後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機20から計数操作を受け付けた場合には、遊技球数を持玉数に加算する。
台間カード処理機10は、遊技機20から遊技機IDを取得し、取得した遊技機IDと、管理装置50から受信した認証鍵とを用いて遊技機20の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機20は遊技可能となる。
台間カード処理機10は、遊技機20の状態に基づいて各種表示制御を行なうとともに、遊技機20の状態を管理装置50に送信する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ね、各種情報を管理装置50に対して中継する装置である。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードの識別情報(以下、「カードID」と言う)と台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉の残高に加算する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を賞品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機70からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機70に対して通知する。
また、管理装置50は、台間カード処理機10から遊技機IDを取得し、自店舗に設置された遊技機20を管理する。そして、遊技店外の図示しない認証鍵管理センタから自店舗に設定された遊技機20を認証するための認証鍵を取得し、台間カード処理機10に配信する。
また、管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、管理装置50は、賞品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉の残高を賞品管理装置60に通知する。
賞品管理装置60は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり、獲得玉、貯玉及び持玉の賞品交換処理を行う。この賞品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るカードリーダ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置60は、一般カードあるいは会員カードからカードIDを読み出した場合(若しくは、携帯端末等からカードIDに対応する識別情報を読み出した場合)には、カードIDを管理装置50に送信して、該カードIDの持玉の残高を要求する。また、貯玉を賞品交換する場合は、管理装置50に対して貯玉の残高を要求する。
精算機70は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDを管理装置50に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
次に、本実施形態1に係る遊技システムにおける台間カード処理機10のロック設定及び解除処理について説明する。まず、管理装置50は、台間カード処理機10のロック設定及び解除処理に係る最低返却玉数、遊技球閾値、時間閾値、カード挿入の際の受け付けの可否及びロックされている台間カード処理機10のロック状態の維持の可否についての入力を受け付けて記憶するとともに、台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けてカードを返却した際に、遊技球数が最低返却玉数以上であるならば、入金の受け付け等の機能をロックし、ロック情報として、台間カード処理機ID、カードID及び遊技球数を管理装置50に通知する。管理装置50は、受け取ったロック情報を記憶する。
台間カード処理機10は、ロック状態において、遊技球が遊技球閾値未満となる、又は、返却したカードが再度挿入された場合は、ロックを解除するとともに、その旨を管理装置50に通知する。台間カード処理機10は、ロック状態になってからの経過時間が時間閾値以上となったならば、従業員への報知を管理装置50に対して通知する。
台間カード処理機10は、カードが挿入されたならば、カード挿入情報として、台間カード処理機ID及びカードIDを管理装置50に通知する。管理装置50は、受け取ったカード挿入情報内のカードIDと記憶しているロック情報とを照合し、カードIDが合致したならば、カード挿入情報内の台間カード処理機IDに該当する台間カード処理機10に対して、合致したロック情報を通知する。
台間カード処理機10は、管理装置50の照合によって合致したロック情報を受け取ったならば、ロック情報内の遊技台番号及び遊技球数を表示する。台間カード処理機10は、他台カード挿入時設定においてカード挿入を許可する設定であったならば、従業員への報知を管理装置50に対して通知し、カード挿入を不可とする設定であったならば、カードを返却する。
また、管理装置50は、他台カード挿入時設定においてロック状態を解除する設定であった場合、合致したロック情報内の台間カード処理機IDに該当する台間カード処理機10に対して、ロック状態を解除するよう通知する。
台間カード処理機10は、管理装置50からロック状態を解除する通知を受け取ったならば、ロックを解除し、その旨を管理装置50に対して通知する。
次に、本実施形態1に係る遊技システムにおける玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
管理装置50は、玉貸要求を含む電文を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値の所定値を減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば「125」)の遊技球数への加算を要求する加算信号を遊技機20に送信する。
加算信号を受信した遊技機20は、遊技球数を加算し、加算後の遊技球数を台間カード処理機10に送信する。台間カード処理機10は、加算前の遊技球数と玉貸しを行った数との和を加算後の遊技球数と比較して、遊技球数の加算が適切に行われたか否かを判定する。
次に、本実施形態1に係る遊技システムにおける持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、管理装置50から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文を管理装置50に送信する。管理装置50は、持玉減算要求を受信したならば、カードID及びレートにより特定される持玉の残高をゼロにクリアする。また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、持玉の残高を一定数ずつ減算し、対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、遊技機20の遊技球数を台間カード処理機10の持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機20から受信したならば、管理移行要求に示された遊技球数を自装置の持玉に加算する。その後、カード返却操作を受け付けたならば、管理装置50に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、持玉の残高と、持玉加算要求とを含む。
管理装置50は、持玉加算要求を受け付けたならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高(持玉数)を受信した値に更新する。その後、台間カード処理機10は、管理装置50にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、本実施形態1に係る遊技システムにおける貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを受け付けた場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報)と、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば「125玉」)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受付可能とする。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、管理装置50のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
管理装置50は、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機20に通知して遊技球数に加算させる。また、更新後の貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。管理装置50は、閉店処理時にカード管理データの持玉の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉が存在する場合には、該持玉の残高を貯玉の残高に加算して更新する。その後、管理装置50は、該持玉の残高をゼロにクリアする。
<台間カード処理機10と遊技機20の外観構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成について説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10には、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12a、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13及びカードIDが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口14aが設けられている。
遊技機20には、遊技盤面、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル21及び計数ボタン22が設けられている。
計数ボタン22は、遊技機20の遊技球数を減算し、対応する数を台間カード処理機10の持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機20から台間カード処理機10に移行させる管理移行を行うための操作ボタンである。この管理移行は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機20では、払い出された遊技玉を台間カード処理機10が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。
<台間カード処理機10の構成>
次に、図2に示した台間カード処理機10の構成について説明する。図4は、図2に示した台間カード処理機10の構成を示す図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12、表示操作部13、リーダライタ14、通信部15、記憶部16、制御部17及び遊技管理部18を有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部15は、島コントローラ30を介して管理装置50との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、自装置状態データ16a、カードデータ16b、最低返却玉数データ16c、遊技球閾値データ16d、時間閾値データ16e、他台カード挿入時設定データ16f及び遊技球数データ16gを記憶する。
自装置状態データ16aは、台間カード処理機10の状態を示すデータである。この自装置状態データ16aには、台間カード処理機ID、遊技機ID、遊技種等を含む。台間カード処理機IDは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技種は、台間カード処理機10に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉1」、2円レートの遊技玉に「玉2」、1円レートの遊技玉に「玉3」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。台間カード処理機10は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技種として記憶する。遊技種は、台間カード処理機10が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
カードデータ16bは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ16bには、カードID、暗証番号、プリペイド価値、持玉、貯玉等を含む。カードIDは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。図示しないカード収納部からカード挿入口14aにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。また、カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高を示し、持玉及び貯玉は、それぞれの残高を示す。
最低返却玉数データ16cは、遊技機20が保有する遊技球において、遊技客に返却すべき最低の玉数を示すデータである。遊技球閾値データ16dは、台間カード処理機10がロック状態に遊技を継続した場合において、遊技球が一定値以下になったならばロックを解除する際の閾値を示すデータである。時間閾値データ16eは、台間カード処理機10がロック状態において、経過時間が一定時間以上になったならば従業員への報知を行う際の閾値を示すデータである。
他台カード挿入時設定データ16fは、カードの返却によって台間カード処理機10がロックされている場合に、他の台間カード処理機10における該カードの受け付けの可否及びロックされている台間カード処理機10のロック状態の維持の可否を示すデータである。遊技球数データ16gは、遊技機20が保有する遊技球数を示すデータである。
遊技管理部18は、認証や遊技機20との通信に係る処理を行なう処理部である。この遊技管理部18は、制御部17と異なる基板上に形成することが望ましい。遊技管理部18は、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
認証処理部18aは、管理装置50から受信した認証鍵を使用して遊技機20の認証を実施する。認証処理部18aは、認証が成功したならば、遊技機20へ動作許可を送信する。認証処理部18aは、認証が失敗した場合には、遊技機20の使用を禁止する。なお、認証が失敗した場合であっても、最後の認証成功から所定期間内であれば遊技機20への動作許可を送信し、最後の認証成功から所定期間が経過した後は遊技機20への動作許可を送信せず、遊技機20の使用を禁止するよう構成してもよい。
認証鍵管理部18bは、認証鍵の管理を行なう処理部である。認証鍵には使用時間が設定されており、遊技機20の稼働時間の累計が認証鍵の使用時間に達した場合に該認証鍵は使用不能となる。具体的には、認証鍵管理部18bは、遊技管理部18が形成された基板の通電時間を遊技機20の稼働時間として用い、認証鍵の使用時間を管理している。認証鍵が使用不能となった場合には、認証鍵管理部18bは、管理装置50を介して店舗外の認証鍵管理センタから新たな認証鍵を取得し、認証鍵の更新を行なう。
遊技機状態管理部18cは、遊技機20と通信し、遊技機20の状態を管理する処理部である。具体的には、遊技機状態管理部18cは、遊技機20からの遊技機IDの取得、玉貸による遊技球数への加算要求の送信、持玉再プレイによる持玉から遊技球数への管理移行要求の送信、貯玉再プレイによる遊技球数への加算要求の送信、遊技機20における打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信、計数による遊技球数から持玉への管理移行要求の受信を行なう。かかる台間カード処理機10と遊技機20との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20の現在の遊技球数、スタート、大当り、大当り種別、抽選回数などの遊技に設定された状態をさらに取得する。遊技機状態管理部18cが遊技機20の状態を取得する時間間隔は、遊技機20において遊技玉が発射(使用)される間隔よりも短く設定することが望ましい。また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20から遊技球数を取得したならば、該遊技球数を制御部17に受け渡す。
なお、遊技機状態管理部18cが遊技機20から新たに遊技機IDを取得するタイミングは、開店前に限定されるものではない。台間カード処理機10の電源オンや電源オフを行なった場合、定期的な通信時、遊技球数に関する処理(玉貸、再プレイ、計数など)を行なった場合、オフライン状態からの復帰時などに遊技機IDの取得や遊技機20の入れ替えの判定を行なうことができる。また、これらのタイミングを組み合わせて用いてもよい。
制御部17は、台間カード処理機10の全体制御を行う制御部であり、データ管理部17a、設定値管理部17b、遊技球数管理部17c、ロック制御部17d、遊技球数判定部17e、時間経過判定部17f、ロック解除制御部17g、ロック設定解除通知部17h及びカード受付制御部17iを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、データ管理部17a、設定値管理部17b、遊技球数管理部17c、ロック制御部17d、遊技球数判定部17e、時間経過判定部17f、ロック解除制御部17g、ロック設定解除通知部17h及びカード受付制御部17iにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含むカード挿入通知を管理装置50に送信する。また、データ管理部17aは、管理装置50から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値によりカードデータ16bを更新する。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID及び台間カード処理機IDを含む入金通知を管理装置50に送信する。
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む玉貸要求を管理装置50に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、カードデータ16bのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
また、データ管理部17aは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、カードデータ16bの持玉を減算して更新し、対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
また、データ管理部17aは、カードデータ16bに示された貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む貯玉再プレイ要求を管理装置50に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ16bの貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ16bに示された暗証番号と一致することを、貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、遊技管理部18が遊技機20から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、遊技管理部18に指示された玉数をカードデータ16bの持玉に加算して更新する。
また、データ管理部17aは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードID、台間カード処理機ID、持玉の残高を含む持玉加算要求を管理装置50に送信する。そして、カードデータ16bをクリアした後、カード排出通知を管理装置50に送信し、カードを排出する。
設定値管理部17bは、最低返却玉数データ16c、遊技球閾値データ16d、時間閾値データ16e及び他台カード挿入時設定データ16fを管理する処理部である。設定値管理部17bは、最低返却玉数、遊技球閾値、時間閾値、カード挿入の際の受け付けの可否及びロックされている台間カード処理機10のロック状態の維持の可否について、管理装置50から受け取り、それぞれを最低返却玉数データ16c、遊技球閾値データ16d、時間閾値データ16e及び他台カード挿入時設定データ16fに記憶する。
遊技球数管理部17cは、遊技機20が保有する遊技球数を示す遊技球数データ16gを管理する処理部である。遊技球数管理部17cは、遊技機20から受け取った遊技球数を遊技球数データ16gに記憶する。
ロック制御部17dは、台間カード処理機10のロックの設定を制御する処理部である。ロック制御部17dは、カードを返却した際に、遊技球数データ16gが最低返却玉数データ16c以上であるならば、入金の受け付け等の機能をロックし、ロック情報として、台間カード処理機ID、カードID及び遊技球数データ16gを管理装置50に送信する。
遊技球数判定部17eは、遊技球数データ16g及び遊技球閾値データ16dを比較する処理部である。遊技球数判定部17eは、遊技球数データ16g及び遊技球閾値データ16dを比較し、その結果をロック解除制御部17gに受け渡す。
時間経過判定部17fは、台間カード処理機10がロック状態になってからの経過時間及び時間閾値データ16eを比較する処理部である。時間経過判定部17fは、台間カード処理機10がロック状態になってからの経過時間及び時間閾値データ16eを比較し、その結果をロック解除制御部17gに受け渡す。
ロック解除制御部17gは、遊技球数データ16gが遊技球閾値データ16d未満となった場合、返却したカードが再度挿入された場合、または、管理装置50からロック状態を解除する通知を受け取った場合は、ロック状態を解除する。ロック解除制御部17gは、台間カード処理機10がロック状態になってからの経過時間が時間閾値データ16e以上となったならば、従業員への報知を管理装置50に通知する。
ロック設定解除通知部17hは、台間カード処理機10がロック状態になる、または、ロック状態が解除されたことを通知する処理部である。ロック設定解除通知部17hは、台間カード処理機10がロック状態になったならば、ロック情報として、台間カード処理機ID、カードID及び遊技球数を管理装置50に通知する。ロック設定解除通知部17hは、台間カード処理機10のロック状態が解除されたならば、その旨を管理装置50に通知する。
カード受付制御部17iは、台間カード処理機10にカードが挿入された場合に、カードを受け付けるか否かを制御する処理部である。カード受付制御部17iは、カードが挿入されたならば、カード挿入情報として、台間カード処理機ID及びカードIDを管理装置50に通知する。
カード受付制御部17iは、管理装置50から、遊技台番号及び遊技球数の情報を受け取り、他台カード挿入時設定データ16fにおいてロック状態を維持する設定であったならば、受け取った遊技台番号及び遊技球数を表示操作部13に表示する。カード受付制御部17iは、他台カード挿入時設定データ16fにおいて、カード挿入を許可とする設定であったならば、従業員への報知を管理装置50に通知し、カード挿入を不可とする設定であったならば、挿入されたカードを返却する。
次に、図4に示した台間カード処理機10の記憶部16が記憶するデータの具体例について説明する。図5は、図4に示した自装置状態データ16a、カードデータ16b、最低返却玉数データ16c、遊技球閾値データ16d、時間閾値データ16e、他台カード挿入時設定データ16f及び遊技球数データ16gの一例を示す図である。
図5(a)に示す自装置状態データ16aは、台間カード処理機10のIDが「A101」であり、接続されている遊技機20の遊技機IDが「B201」、台間カード処理機10の遊技種として「玉1」が設定された状態を示している。
図5(b)に示すカードデータ16bは、台間カード処理機10に挿入されたカードのIDが「2001」であることを示している。なお、ここでは、カードIDの上1桁がカードの種別を示しており、上1桁が「1」のカードが一般カード、上1桁が「2」のカードが会員カードである。また、カードデータ16bは、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」であり、プリペイド価値が「3000」円である状態を示している。
また、カードデータ16bは、持玉として、玉1の持玉の残高が「1500」玉、玉2の持玉の残高が「2500」玉、玉3の持玉の残高が「0」玉であり、貯玉として、玉1の貯玉の残高が「500」玉、玉2の貯玉の残高が「0」玉、玉3の貯玉の残高が「0」玉である状態を示している。
図5(c)に示す最低返却玉数データ16cは、最低返却玉数が「27」玉に設定されていることを示している。図5(d)に示す遊技球閾値データ16dは、遊技球閾値が「1000」玉に設定されていることを示している。
図5(e)に示す時間閾値データ16eは、時間閾値が「5分」に設定されていることを示している。図5(f)に示す他台カード挿入時設定データ16fは、カード挿入が「不可」、ロック状態が「維持」に設定されていることを示している。図5(g)に示す遊技球数データ16gは、遊技球数が「10000」玉である状態を示している。
<遊技機20の構成>
次に、図2に示した遊技機20の構成について説明する。図6は、図2に示した遊技機20の構成を示す図である。図6に示すように、遊技機20は、通信制御部23、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を有する。通信制御部23は、台間カード処理機10との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機10との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
通信制御部23は、遊技機20の起動時に、遊技制御部25及び/又は遊技玉制御部26に設けられる制御CPUから識別情報を読み出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば、台間カード処理機10との通信を確立して待機状態となる。待機状態において、台間カード処理機10から動作許可を受信したならば、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を起動し、遊技可能な状態とする。
遊技制御部25は、遊技機20による遊技を制御する制御部である。実際には、遊技制御部25に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
具体的には、遊技制御部25は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数(0~65535の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの)の取得及び抽選(特別図柄及び普通図柄)、遊技盤面に設けられる可動部材(チューリップ等)の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常(前枠が開いている、振動を検知した等)の検出及び上位装置への通知等を行う。
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技客に賞玉を付与する。
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技客に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選(上記する可動部材の開閉抽選)及び/又は特別図柄抽選(上記する遊技玉の入賞による大当り抽選)の変動時間(抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間)を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
遊技制御部25は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する(一般的には10倍程度にする)制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技客が獲得した場合は、打ち止め(一旦カードを排出し、賞品交換あるいは台移動を要求する)処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体数を遊技機20にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
演出制御部24は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
演出図柄抽選部24aは、遊技制御部25での特別図柄抽選に基づく、演出図柄(遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄)の抽選(具体的には表示を最終的に7,7,7で止めるかどうかなど)を行う。
演出抽選部24bは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選(キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど)を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。
演出制御部24は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部24は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データを重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。
遊技玉制御部26は、遊技球数を制御する制御部である。実際には、遊技玉制御部26に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。遊技可能数管理部26aは、遊技可能数すなわち遊技球数を管理する管理部である。
具体的には、遊技玉制御部26は、遊技球数を遊技可能数メモリに記憶させ、遊技玉を発射する度に遊技球数を「1」減算し、入賞により獲得される賞出玉数を遊技球数に加算する。また、台間カード処理機10より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技球数に加算して、台間カード処理機10に対して遊技球数に加算した旨を示す確認信号を送信する。また、遊技玉制御部26は、遊技機20に封入された遊技玉(循環玉)のクリーニング制御を行うこともできる。
また、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリに記憶された遊技球数を定期的に台間カード処理機10に送信する。この場合には、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリの内容をゼロクリアすることなく、遊技状態によって遊技球数の更新を継続しつつ、台間カード処理機10へデータ取得時点での遊技球数の送信を行う。
また、遊技機20には、計数ボタン22が設けられており、この計数ボタン22が押下されたことを示す信号が遊技玉制御部26に入力される。遊技玉制御部26は、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号の立ち上がりから立ち下がりまでが一定時間未満あると、一定数ずつ(例えば1回の操作あたり100玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。また、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号が立ち上がってから所定時間以上立ち下がりが検出されない場合には、検出信号が立ち上がった状態が一定時間続くごとに一定数ずつ(例えば5秒あたり200玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。遊技球数からの減算にあたっては、メモリに記憶した1の値から減算対象の値をディクリメントする方法や、メモリに記憶した値を減算後の値で更新し、減算前の値を削除あるいは論理削除して無効化する方法等が考えられるが、減算後の値が特定可能な状態であれば特に限定はされない。
遊技制御部25と遊技玉制御部26とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部25が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部26が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のIDを有する。遊技機20は、遊技制御基板のIDと遊技玉制御基板のIDとを組合せ、遊技機IDとして使用する。
<管理装置50の構成>
次に、図2に示した管理装置50の構成について説明する。図7は、図2に示した管理装置50の構成を示す図である。図7に示すように、管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続され、外部ネットワーク通信部53、店舗ネットワーク通信部54、記憶部55及び制御部56を有する。
表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部52は、キーボードやマウス等である。外部ネットワーク通信部53は、外部ネットワークを介して認証鍵管理センタとデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ30、賞品管理装置60及び精算機70とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ55a、装置管理データ55b、会員管理データ55c、最低返却玉数データ55d、遊技球閾値データ55e、時間閾値データ55f、他台カード挿入時設定データ55g及びロック状態データ55hを記憶する。
カード管理データ55aは、カードIDにプリペイド価値の残高や持玉の残高等を関連付けたデータである。装置管理データ55bは、遊技店に設置された装置に関するデータである。この装置管理データ55bは、台間カード処理機ID、設置場所、遊技機ID、遊技機20の機種データ等を含んでいる。会員管理データ55cは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに対して、会員の氏名、貯玉の情報等を関連付けたデータである。
最低返却玉数データ55dは、遊技機20が保有する遊技球において、遊技客に返却すべき最低の玉数を示すデータである。遊技球閾値データ55eは、台間カード処理機10がロック状態に遊技を継続した場合において、遊技球が一定値以下になったならばロックを解除する際の閾値を示すデータである。時間閾値データ55fは、台間カード処理機10がロック状態において、経過時間が一定時間以上になったならば従業員への報知を行う際の閾値を示すデータである。
他台カード挿入時設定データ55gは、台間カード処理機10にカードが挿入され、該カードの返却によって他の台間カード処理機10がロックされている場合において、該カードの受け付けの可否及びロックされている台間カード処理機10のロック状態の維持の可否を示すデータである。
ロック状態データ55hは、台間カード処理機10のロック状態を示すデータである。このロック状態データ55hは、設定時間、台間カード処理機ID、遊技台番号、カードID、遊技球数等を含んでいる。
制御部56は、管理装置50の全体制御を行う制御部であり、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、設定値管理部56d、ロック状態管理部56e、ロック状態通知部56f及び報知部56gを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c、設定値管理部56d、ロック状態管理部56e、ロック状態通知部56f及び報知部56gにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部56aは、カード管理データ55aの管理を行う処理部である。カード管理部56aは、台間カード処理機10、賞品管理装置60及び精算機70と通信して、カードIDに対応付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を更新する。また、カード管理部56aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられた有価価値及び持玉の残高を通知する。
装置管理部56bは、装置管理データ55bの管理を行う処理部である。装置管理部56bは、台間カード処理機10から取得した台間カード処理機ID、設置場所及び遊技機IDに基づいて、装置管理データ55bを生成及び更新する。
会員管理部56cは、会員管理データ55cの管理を行う処理部である。会員管理部56cは、賞品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉の残高を更新する。また、会員管理部56cは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55cに会員を追加する更新を行う。
ここで、会員管理部56cによる貯玉再プレイ処理について説明する。会員管理部56cは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データ内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、払出先のレートの貯玉の残高を払出単位数だけ引落し、貯玉再プレイの可能数を再計算する。そして、減算後の残高と貯玉再プレイの可能数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
設定値管理部56dは、最低返却玉数データ55d、遊技球閾値データ55e、時間閾値データ55f及び他台カード挿入時設定データ55gを管理する処理部である。設定値管理部56dは、最低返却玉数、遊技球閾値、時間閾値、カード挿入の際の受け付けの可否及びロックされている台間カード処理機10のロック状態の維持の可否について、入力部52からの入力を受け付け、それぞれを最低返却玉数データ55d、遊技球閾値データ55e、時間閾値データ55f及び他台カード挿入時設定データ55gに記憶するとともに、台間カード処理機10に通知する。
ロック状態管理部56eは、台間カード処理機10のロック状態を把握し、ロック状態データ55hを管理する処理部である。ロック状態管理部56eは、ロック情報として、台間カード処理機ID、カードID及び遊技球数を台間カード処理機10から受け取り、ロック状態データ55hに記憶する。
また、ロック状態管理部56eは、台間カード処理機10からロックの解除を受け取ったならば、該台間カード処理機10に該当するロック状態データ55h内のロック状態を解除に設定して更新する。
ロック状態通知部56fは、台間カード処理機10のロック状態を他の台間カード処理機10に通知する処理部である。ロック状態通知部56fは、カード挿入情報として、台間カード処理機ID及びカードIDを台間カード処理機10から受け取る。ロック状態通知部56fは、該カードIDとロック状態データ55hとを照合し、該カードIDが合致したならば、カード挿入情報内の台間カード処理機IDに該当する台間カード処理機10に対して、合致したロック状態データ55h内の遊技台番号及び遊技球数を通知する。
また、ロック状態通知部56fは、台間カード処理機10から受け取ったカードIDとロック状態データ55hが合致した場合、他台カード挿入時設定データ55gにおいてロック状態を解除する設定であったならば、合致したロック状態データ55h内の台間カード処理機IDに該当する台間カード処理機10に対して、ロック状態を解除するよう通知する。
報知部56gは、台間カード処理機10から従業員への報知の通知を受け取ったならば、図示しない従業員が持つ従業員端末等に対して、該台間カード処理機10の台間カード処理機ID等を報知する。
次に、図7に示した管理装置50の記憶部55が記憶するデータの具体例について説明する。図8及び図9は、図7に示したカード管理データ55a、装置管理データ55b、会員管理データ55c、最低返却玉数データ55d、遊技球閾値データ55e、時間閾値データ55f、他台カード挿入時設定データ55g及びロック状態データ55hの一例を示す図である。
図8(a)に示すカード管理データ55aでは、カードID「1001」にプリペイド価値「0」円、各レートの持玉の残高「0」玉、使用先ID「A101」が対応付けられている。すなわち、カードID「1001」のカードは、装置ID「A101」の台間カード処理機10に挿入されており、持玉については台間カード処理機10に管理が移っている。このため、各レートの持玉の残高はゼロである。
また、カード管理データ55aでは、カードID「2001」にプリペイド価値「3000」円、持玉として、玉1の持玉の残高「1500」玉、玉2の持玉の残高「2500」玉、玉3の持玉の残高「0」玉と対応付けられているが、使用先IDの対応付けはされていない。すなわち、カードID「2001」のカードは、台間カード処理機10に挿入されておらず、持玉の管理が管理装置50により行われている。
図8(b)に示す装置管理データ55bは、ID「A101」の台間カード処理機10の設置場所が「島1-1」、接続された遊技機20のIDが「B201」、遊技台番号が「11」、遊技種が「玉1」、接続された遊技機20の機種が「EV01」、製造番号が「a」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
また、装置管理データ55bは、ID「A201」の台間カード処理機10の設置場所が「島2-1」、接続された遊技機20のIDが「B506」、遊技台番号が「21」、遊技種が「玉3」、接続された遊技機20の機種が「DX03」、製造番号が「g」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
図8(c)に示す会員管理データ55cは、カードIDに対応付けられた、氏名、貯玉等を示している。具体的には、会員管理データ55cは、カードID「2005」に対して、氏名「特許太郎」、「玉1」の貯玉の残高「1500」玉、「玉2」の貯玉の残高「200」玉、「玉3」の貯玉の残高「0」玉を対応付けている。
図9(a)に示す最低返却玉数データ55dは、最低返却玉数が「27」玉に設定されていることを示している。図9(b)に示す遊技球閾値データ55eは、遊技球閾値が「1000」玉に設定されていることを示している。
図9(c)に示す時間閾値データ55fは、時間閾値が「5分」に設定されていることを示している。図9(d)に示す他台カード挿入時設定データ55gは、カード挿入が「不可」、ロック状態が「維持」に設定されていることを示している。
図9(e)に示すロック状態データ55hでは、設定時刻が「11:10:00」の台間カード処理機ID「A101」に、遊技台番号「11」、カードID「1001」、遊技球数「10000」玉、ロック状態「解除」、解除時刻「11:14:30」が対応付けられている。
また、ロック状態データ55hでは、設定時刻が「12:20:00」の台間カード処理機ID「A201」に、遊技台番号「21」、カードID「1012」、遊技球数「3000」玉、ロック状態「ロック中」、解除時刻「-」が対応付けられている。
<実施形態1に係る各装置の動作パターン>
次に、本実施形態1に係るロック状態における各装置の動作パターンについて説明する。図10は、本実施形態1に係るロック状態における各装置の動作パターンを示す図である。まず、遊技客が当初に遊技している遊技機20に対応した台間カード処理機10(以下、「台間カード処理機A」と言う)がロックされた後、遊技が継続された場合、遊技球数が遊技球閾値以下になった時点でロック状態を自動解除する。
また、遊技が継続された場合において、遊技球が遊技球閾値以下になる前でも、返却されたカードの再挿入は許可する。この際、台間カード処理機A以外で使用されたカードの場合は挿入を不可とし、従業員が補充するカード(価値0カード)の挿入は許可する。
遊技客が台間カード処理機Aを離れて、別の遊技機20で遊技をする場合の該遊技機20に対応した台間カード処理機10(以下、「台間カード処理機B」と言う)に、台間カード処理機Aで返却されたカードが挿入された場合、台間カード処理機Aでのロック状態を維持し、挿入されたカードを自動返却、又は、遊技客の操作により返却する。遊技客の操作による返却の場合は、玉貸等の操作を禁止する。
また、台間カード処理機Bに、台間カード処理機Aで返却されたカードが挿入された場合に、台間カード処理機Aでのロック状態を維持し、カードの挿入を許可することもできる。この際、従業員操作端末等へ報知する。
また、台間カード処理機Bに、台間カード処理機Aで返却されたカードが挿入された場合に、台間カード処理機Aでのロック状態を自動解除し、カードの挿入を許可することもできる。
精算機に、台間カード処理機Aで返却されたカードが挿入された場合、台間カード処理機Aでのロック状態を維持し、挿入されたカードを自動返却、又は、遊技客の操作により返却する。遊技客の操作による返却の場合は、精算を禁止する。
また、精算機に、台間カード処理機Aで返却されたカードが挿入された場合に、台間カード処理機Aでのロック状態を維持し、カードの挿入を許可することもできる。この際、従業員操作端末等へ報知する。
また、精算機に、台間カード処理機Aで返却されたカードが挿入された場合に、台間カード処理機Aでのロック状態を自動解除し、カードの挿入を許可することもできる。
賞品管理装置に、台間カード処理機Aで返却されたカードが挿入された場合、台間カード処理機Aでのロック状態を維持し、挿入されたカードを自動返却、又は、遊技客の操作により返却する。遊技客の操作による返却の場合は、賞品交換を禁止する。
また、賞品管理装置に、台間カード処理機Aで返却されたカードが挿入された場合に、台間カード処理機Aでのロック状態を維持し、カードの挿入を許可することもできる。この際、従業員操作端末等へ報知する。
また、賞品管理装置に、台間カード処理機Aで返却されたカードが挿入された場合に、台間カード処理機Aでのロック状態を自動解除し、カードの挿入を許可することもできる。
遊技客が台間カード処理機Aを離れて、そのまま退店した場合、ロック開始から時間閾値を経過した時点で、従業員操作端末等へ報知する。また、従業員操作端末等への報知、又は、ロック状態の自動解除を選択して設定することもできる。
<実施形態1に係るロックの設定及び解除に関する台間カード処理機10の処理手順>
次に、本実施形態1に係るロックの設定及び解除に関する台間カード処理機10の処理手順について説明する。図11は、本実施形態1に係るロックの設定及び解除に関する台間カード処理機10の処理手順を示すフローチャートである。
まず、カードが返却された場合(ステップS101;Yes)、遊技球数データ16gが最低返却玉数データ16c未満であるならば(ステップS102;No)、そのまま処理を終了する。
遊技球数データ16gが最低返却玉数データ16c以上であるならば(ステップS102;Yes)、ロック状態に移行し(ステップS103)、ロック情報として、台間カード処理機ID、カードID及び遊技球数データ16gを管理装置50に通知する(ステップS104)。t=0として計時を開始する(ステップS105)。
遊技球数データ16gが遊技球閾値データ16d未満(ステップS106;Yes)、又は、返却したカードが再度挿入された(ステップS107;Yes)、又は、ロック解除の通知を受け取ったならば(ステップS108;Yes)、ロック状態を解除して、その旨を管理装置50に通知し(ステップS111)、そのまま処理を終了する。
遊技球数データ16gが遊技球閾値データ16d以上(ステップS106;No)、かつ、返却したカードの再挿入がなく(ステップS107;No)、かつ、ロック解除の通知を受けとらなければ(ステップS108;No)、tと時間閾値データ16eを比較する(ステップS109)。
tが時間閾値データ16e未満であるならば(ステップS109;No)、ステップS106に移行する。tが時間閾値データ16e以上であるならば(ステップS109;Yes)、従業員への報知を管理装置50に通知し(ステップS110)、処理を終了する。
<実施形態1に係る他の遊技機に遊技球が残っている場合の台間カード処理機10の処理手順>
次に、本実施形態1に係る他の遊技機に遊技球が残っている場合の台間カード処理機10の処理手順について説明する。図12は、本実施形態1に係る他の遊技機に遊技球が残っている場合の台間カード処理機10の処理手順を示すフローチャートである。
まず、カードが挿入された場合(ステップS201;Yes)、カード挿入情報として、台間カード処理機ID及びカードから読み取ったカードIDを管理装置50に通知する(ステップS202)。
管理装置50からデータを受信し(ステップS203;Yes)、該データが遊技台番号及び遊技球数でないならば(ステップS204;No)、そのまま処理を終了する。
管理装置50から受信したデータが遊技台番号及び遊技球数であり(ステップS204;Yes)、他台カード挿入時設定データ16fにおいてロック状態を解除する設定であるならば(ステップS205;No)、そのまま処理を終了する。
他台カード挿入時設定データ16fにおいて、ロック状態を維持する設定であるならば(ステップS205;Yes)、受信した遊技台番号の遊技機20に遊技球数の遊技球が残っている旨を表示操作部13に表示する(ステップS206)。
他台カード挿入時設定データ16fにおいて、カード挿入を許可とする設定であるならば(ステップS207;Yes)、従業員への報知を管理装置50に通知し(ステップS209)、カード挿入を不可とする設定であるならば(ステップS207;No)、カードを返却して(ステップS208)、処理を終了する。
<実施形態1に係る管理装置50の処理手順>
次に、本実施形態1に係る管理装置50の処理手順について説明する。図13は、本実施形態1に係る管理装置50の処理手順を示すフローチャートである。まず、台間カード処理機10から、ロック情報として、台間カード処理機ID、カードID及び遊技球数を受け取った場合(ステップS301;Yes)、ロック情報をロック状態データ55hに記憶する(ステップS302)。
台間カード処理機10から、カード挿入情報として、台間カード処理機ID及びカードIDを受け取っていないならば(ステップS303;No)、ステップS309に移行する。
カード挿入情報を受け取っており(ステップS303;Yes)、カード挿入情報内のカードIDがロック状態データ55hのカードIDと合致しないならば(カード挿入情報がロック情報に該当しないならば)(ステップS304;No)、カード挿入情報内の台間カード処理機IDに該当する台間カード処理機10に対し、ロック情報がない旨を通知し(ステップS308)、ステップS309に移行する。
カード挿入情報内のカードIDがロック状態データ55hのカードIDと合致したならば(ステップS304;Yes)、カード挿入情報内の台間カード処理機IDに該当する台間カード処理機10に対して、合致したロック状態データ55h内の遊技台番号及び遊技球数を通知する(ステップS305)。
他台カード挿入時設定データ55gにおいてロック状態を解除する設定であったならば(ステップS306;No)、合致したロック状態データ55h内の台間カード処理機IDに該当する台間カード処理機10に対して、ロック状態を解除するよう通知する(ステップS307)。
台間カード処理機10から、ロックを解除した旨の通知を受け取ったならば(ステップS309;Yes)、該台間カード処理機10に該当する台間カード処理機IDを含んだロック状態データ内のロック状態を解除に設定し記憶する(ステップS310)。
台間カード処理機10から、従業員への報知の通知を受け取ったならば(ステップS311;Yes)、従業員が持つ従業員端末等に対して、該台間カード処理機10の台間カード処理機ID等を報知する(ステップS312)。
閉店処理が開始されていなければ(ステップS313;No)、ステップS301に移行し、閉店処理が開始されていれば(ステップS313;Yes)、処理を終了する。
このように、本実施形態1に係る遊技システムは、封入式の遊技機においてカード返却された場合に、獲得遊技媒体の処理忘れに効率良く対応することができる。
上述してきたように、本実施形態1では、自装置に記憶された遊技球数に基づき遊技を提供する遊技機20に併設された台間カード処理機10及び台間カード処理機10と通信可能に接続された管理装置50を含む遊技システムあって、遊技球数に移行可能な持玉数に関連付けられたカードの返却操作及び他の台間カード処理機10を含むカードの挿入操作を受け付けたならば、入金等の操作を抑制及び解除するよう構成したので、遊技球の処理忘れに効率よく対応することができる。
なお、上記の実施形態1では、台間カード処理機10がロック状態に移行して一定時間経過することにより、従業員に報知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ロック状態に移行して遊技機20の稼働がない状態が一定時間経過することにより、従業員に報知するよう構成することもできる。
また、上記の実施形態1では、遊技客の操作のみでカード返却等を行う構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カード返却、カード挿入、入金等の際に、顔画像等を利用した生体認証と関連させるよう構成することもできる。
また、上記の実施形態1では、管理装置50が台間カード処理機10にロック状態を解除するよう通知する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、従業員が所持する従業員端末が台間カード処理機10にロック状態を解除するよう通知するよう構成することもできる。
[実施形態2]
また、上記の実施形態1では、台間カード処理機10がロック状態に移行した後、遊技球等の状況に応じてロックを解除する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、台間カード処理機10が入金禁止状態に移行した後、遊技球等の状況に応じて入金を許可するよう構成することもできる。本実施形態2では、台間カード処理機10が入金禁止状態に移行した後、遊技球等の状況に応じて入金を許可する構成について説明する。
図14は、実施形態2に係る遊技システムの概要を説明するための説明図である。図14に示すように、遊技球を残した状態で遊技を一定時間停止したならば、入金禁止状態に移行する(S11)。
遊技球数が閾値以上ならば、入金禁止状態を維持し(S12)、遊技球数が閾値未満ならば、入金を許可する(S12´)。
このように、本実施形態2に係る遊技システムは、台間カード処理機10が入金禁止状態に移行した後、遊技球等の状況に応じて入金を許可することにより、遊技客の保有する価値のセキュリティ及び利便性を向上することができる。
<台間カード処理機100の構成>
次に、本実施形態2に係る台間カード処理機100の構成について説明する。図15は、本実施形態2に係る台間カード処理機100の構成を示す図である。なお、図4に示した台間カード処理機10と同様の機能部についての説明は省略する。
図15に示すように、台間カード処理機100は、紙幣搬送部12、表示操作部13、リーダライタ14、通信部15、記憶部110、制御部120及び遊技管理部18を有する。
記憶部110は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部110は、自装置状態データ16a、カードデータ16b、遊技球数データ16g、稼働中許可設定データ111、持玉遊技球数閾値データ112、持玉閾値データ113及び遊技球数閾値データ114を記憶する。
稼働中許可設定データ111は、遊技機20が稼働中であれば入金を許可するか否かを示すデータである。持玉遊技球数閾値データ112は、持玉と遊技球数の合計値に対して、入金を許可する閾値を示すデータである。
持玉閾値データ113は、持玉に対して、入金を許可する閾値を示すデータである。遊技球数閾値データ114は、遊技球数に対して、入金を許可する閾値を示すデータである。
制御部120は、台間カード処理機100の全体制御を行う制御部であり、データ管理部17a、遊技球数管理部17c、設定値管理部121、入金処理制御部122及び持玉等閾値判定部123を有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、データ管理部17a、遊技球数管理部17c、設定値管理部121、入金処理制御部122及び持玉等閾値判定部123にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
設定値管理部121は、稼働中許可設定データ111、持玉遊技球数閾値データ112、持玉閾値データ113及び遊技球数閾値データ114を管理する処理部である。設定値管理部121は、稼働中許可設定、持玉遊技球数閾値、持玉閾値及び遊技球数閾値について、管理装置200から受け取り、それぞれを稼働中許可設定データ111、持玉遊技球数閾値データ112、持玉閾値データ113及び遊技球数閾値データ114に記憶する。
入金処理制御部122は、遊技球等の状況に応じて入金を許可する処理部である。入金処理制御部122は、稼働中許可設定データ111に許可が設定されており、遊技機20が稼働中であれば、入金を許可する。
また、入金処理制御部122は、持玉と遊技球数の合計値が持玉遊技球数閾値データ112未満、かつ、持玉が持玉閾値データ113未満、かつ、遊技球数が遊技球数閾値データ114未満であれば、入金を許可する。
また、入金処理制御部122は、カードが会員カードであり、遊技客が入力した暗証番号がカードデータ16b内の暗証番号と合致したならば、入金を許可する。
持玉等閾値判定部123は、持玉等と各閾値を比較する処理部である。持玉等閾値判定部123は、持玉と遊技球数の合計値と持玉遊技球数閾値データ112とを比較し、比較結果を入金処理制御部122に受け渡す。
また、持玉等閾値判定部123は、持玉と持玉閾値データ113とを比較し、比較結果を入金処理制御部122に受け渡す。持玉等閾値判定部123は、遊技球数と遊技球数閾値データ114とを比較し、比較結果を入金処理制御部122に受け渡す。
次に、図15に示した台間カード処理機100の記憶部110が記憶するデータの具体例について説明する。図16は、図15に示した稼働中許可設定データ111、持玉遊技球数閾値データ112、持玉閾値データ113及び遊技球数閾値データ114の一例を示す図である。
図16(a)に示す稼働中許可設定データ111は、稼働中許可設定が「許可」に設定されていることを示している。図16(b)に示す持玉遊技球数閾値データ112は、持玉遊技球数閾値が「54」玉に設定されていることを示している。
図16(c)に示す持玉閾値データ113は、持玉閾値が「27」玉に設定されていることを示している。図16(d)に示す遊技球数閾値データ114は、遊技球数閾値が「27」玉に設定されていることを示している。
<管理装置200の構成>
次に、実施形態2に係る管理装置200の構成について説明する。図17は、実施形態2に係る管理装置200の構成を示す図である。なお、図7に示した管理装置50と同様の機能部についての説明は省略する。
管理装置200は、表示部51及び入力部52と接続され、外部ネットワーク通信部53、店舗ネットワーク通信部54、記憶部210及び制御部220を有する。
記憶部210は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部210は、カード管理データ55a、装置管理データ55b、会員管理データ55c、最低返却玉数データ55d、稼働中許可設定データ211、持玉遊技球数閾値データ212、持玉閾値データ213及び遊技球数閾値データ214を記憶する。
稼働中許可設定データ211は、遊技機20が稼働中であれば入金を許可するか否かを示すデータである。持玉遊技球数閾値データ212は、持玉と遊技球数の合計値に対して、入金を許可する閾値を示すデータである。
持玉閾値データ213は、持玉に対して、入金を許可する閾値を示すデータである。遊技球数閾値データ214は、遊技球数に対して、入金を許可する閾値を示すデータである。
制御部220は、管理装置200の全体制御を行う制御部であり、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c及び設定値管理部221を有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、カード管理部56a、装置管理部56b、会員管理部56c及び設定値管理部221にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
設定値管理部221は、稼働中許可設定データ211、持玉遊技球数閾値データ212、持玉閾値データ213及び遊技球数閾値データ214を管理する処理部である。設定値管理部221は、稼働中許可設定、持玉遊技球数閾値、持玉閾値及び遊技球数閾値について、入力部52からの入力を受け付け、それぞれを稼働中許可設定データ211、持玉遊技球数閾値データ212、持玉閾値データ213及び遊技球数閾値データ214に記憶するとともに、台間カード処理機100に通知する。
次に、図17に示した管理装置200の記憶部210が記憶するデータの具体例について説明する。図18は、図17に示した稼働中許可設定データ211、持玉遊技球数閾値データ212、持玉閾値データ213及び遊技球数閾値データ214の一例を示す図である。
図18(a)に示す稼働中許可設定データ211は、稼働中許可設定が「許可」に設定されていることを示している。図18(b)に示す持玉遊技球数閾値データ212は、持玉遊技球数閾値が「54」玉に設定されていることを示している。
図18(c)に示す持玉閾値データ213は、持玉閾値が「27」玉に設定されていることを示している。図18(d)に示す遊技球数閾値データ214は、遊技球数閾値が「27」玉に設定されていることを示している。
<実施形態2に係る台間カード処理機100の処理手順>
次に、本実施形態2に係る台間カード処理機100の処理手順について説明する。
図19は、本実施形態2に係る台間カード処理機100の処理手順を示すフローチャートである。まず、入金操作があり(ステップS401;Yes)、稼働中許可設定データ111が不可と設定されていたならば(ステップS402;No)、ステップS404に移行する。
稼働中許可設定データ111が許可と設定されており(ステップS402;Yes)、遊技機20が稼働中であるならば(ステップS403;Yes)、入金を受け付けて(ステップS411)、そのまま処理を終了する。遊技機20が稼働中でないならば(ステップS403;No)、ステップS404に移行する。
持玉と遊技球数の合計値が持玉遊技球数閾値データ112未満(ステップS404;No)、かつ、持玉が持玉閾値データ113未満(ステップS405;No)、かつ、遊技球数が遊技球数閾値データ114未満(ステップS406;No)であれば、入金を受け付けて(ステップS411)、そのまま処理を終了する。
持玉と遊技球数の合計値が持玉遊技球数閾値データ112以上(ステップS404;Yes)、又は、持玉が持玉閾値データ113以上(ステップS405;Yes)、又は、遊技球数が遊技球数閾値データ114以上であれば(ステップS406;Yes)、ステップS407に移行する。
カードが一般カードであれば(ステップS407;No)、入金を不可とし(ステップS410)、そのまま処理を終了する。カードが会員カードであれば(ステップS407;Yes)、暗証番号の入力を受け付ける(ステップS408)。
暗証番号の入力を受け付け(ステップS408;Yes)、該暗証番号とカードデータ16b内の暗証番号とが合致したならば(ステップS409;Yes)、入金を受け付けて(ステップS411)、処理を終了する。受け付けた暗証番号とカードデータ16b内の暗証番号とが合致しないならば(ステップS409;No)、入金を不可とし(ステップS410)、処理を終了する。
このように、本実施形態2に係る遊技システムは、台間カード処理機10が入金禁止状態に移行した後、遊技球等の状況に応じて入金を許可することにより、獲得遊技媒体の処理忘れに効率良く対応することができる。
なお、上記の実施形態2では、会員カードに対して暗証番号を入力する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一般カードに対しても暗証番号を設定して、入金時等に暗証番号を入力させるよう構成することもできる。
また、上記の実施形態2では、会員カードに対して暗証番号を入力する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、入金時等に顔画像等を利用した生体認証と関連させるよう構成することもできる。
また、上記の実施形態2では、カード返却後に入金禁止状態に移行した際の入金を制御する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カード取り忘れ検知中においても入金を禁止して、入金を制御するよう構成することもできる。
また、上記の実施形態2では、カード返却後に入金禁止状態に移行して一定時間が経過したならば、従業員に報知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一時離席中において遊技機20が稼働した場合においても、従業員に報知するよう構成することもできる。
また、上記の実施形態2では、遊技球等が一定値以上である場合に入金を禁止する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球等が一定値未満であっても、カード取り忘れ検知中においては、入金を禁止するよう構成することもできる。
なお、カードを返却した台間カード処理機10に接続される遊技機20の遊技球が閾値以上である場合に、返却したカードが別の台間カード処理機10、精算機、POS等に挿入された場合は、台間カード処理機10のロックを自動解除するよう構成することもできる。
また、上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明に係る遊技システム、遊技用装置及び遊技管理方法は、封入式の遊技機において記録媒体の返却操作を受け付けた場合に、遊技機に記憶された獲得遊技媒体の処理忘れに効率良く対応する場合に適している。
10 台間カード処理機
11 状態表示部
12 紙幣搬送部
12a 紙幣挿入口
13 表示操作部
14 リーダライタ
14a カード挿入口
15 通信部
16 記憶部
16a 自装置状態データ
16b カードデータ
16c 最低返却玉数データ
16d 遊技球閾値データ
16e 時間閾値データ
16f 他台カード挿入時設定データ
16g 遊技球数データ
17 制御部
17a データ管理部
17b 設定値管理部
17c 遊技球数管理部
17d ロック制御部
17e 遊技球数判定部
17f 時間経過判定部
17g ロック解除制御部
17h ロック設定解除通知部
17i カード受付制御部
18 遊技管理部
18a 認証処理部
18b 認証鍵管理部
18c 遊技機状態管理部
20 遊技機
21 ハンドル
22 計数ボタン
23 通信制御部
24 演出制御部
24a 演出図柄抽選部
24b 演出抽選部
25 遊技制御部
26 遊技玉制御部
26a 遊技可能数管理部
30 島コントローラ
50 管理装置
51 表示部
52 入力部
53 外部ネットワーク通信部
54 店舗ネットワーク通信部
55 記憶部
55a カード管理データ
55b 装置管理データ
55c 会員管理データ
55d 最低返却玉数データ
55e 遊技球閾値データ
55f 時間閾値データ
55g 他台カード挿入時設定データ
55h ロック状態データ
56 制御部
56a カード管理部
56b 装置管理部
56c 会員管理部
56d 設定値管理部
56e ロック状態管理部
56f ロック状態通知部
56g 報知部
60 賞品管理装置
70 精算機
100 台間カード処理機
110 記憶部
111 稼働中許可設定データ
112 持玉遊技球数閾値データ
113 持玉閾値データ
114 遊技球数閾値データ
120 制御部
121 設定値管理部
122 入金処理制御部
123 持玉等閾値判定部
200 管理装置
210 記憶部
211 稼働中許可設定データ
212 持玉遊技球数閾値データ
213 持玉閾値データ
214 遊技球数閾値データ
220 制御部
221 設定値管理部

Claims (6)

  1. 所定の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数に基づき遊技を提供する封入式の遊技機と通信可能に接続された遊技用装置であって、
    前記第1の遊技媒体数に移行可能な第2の遊技媒体数を記憶する記憶手段と、
    前記遊技機の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数を取得する取得手段と、
    記録媒体の返却操作を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により返却操作を受け付けたならば、入金を含む機能を抑制する抑制手段と
    を備えたことを特徴とする遊技用装置。
  2. 前記抑制手段は、
    前記受付手段が前記返却操作を受け付けた場合に、前記取得手段によって取得され、前記記憶手段に記憶された前記第1の遊技媒体数が第1の所定数以上存在する場合に、前記入金を含む機能を抑制することを特徴とする請求項1に記載の遊技用装置。
  3. 前記抑制手段により前記入金を含む機能が抑制された場合に、前記第1の遊技媒体数が第2の所定数未満であるか、前記返却操作により返却された前記記録媒体が再度挿入されたか、又は、管理用装置若しくは従業員端末から解除通知を受け取ったならば、抑制の状態を解除する解除手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技用装置。
  4. 前記抑制手段により抑制状態に移行してから所定の時間が経過した場合に、その旨を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の遊技用装置。
  5. 所定の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数に基づき遊技を提供する封入式の遊技機と、前記遊技機と通信可能に接続された遊技用装置とを有する遊技システムであって、
    前記遊技用装置は、
    前記第1の遊技媒体数に移行可能な第2の遊技媒体数を記憶する記憶手段と、
    前記遊技機の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数を取得する取得手段と、
    記録媒体の返却操作を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により返却操作を受け付けたならば、入金を含む機能を抑制する抑制手段と
    を備えたことを特徴とする遊技システム。
  6. 所定の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数に基づき遊技を提供する封入式の遊技機と通信可能に接続された遊技用装置の遊技管理方法であって、
    前記遊技用装置が、前記第1の遊技媒体数に移行可能な第2の遊技媒体数を記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記遊技用装置が、前記遊技機の記憶部に記憶された第1の遊技媒体数を取得する取得工程と、
    前記遊技用装置が、記録媒体の返却操作を受け付ける受付工程と、
    前記遊技用装置が、前記受付工程により返却操作を受け付けたならば、入金を含む機能を抑制する抑制工程と
    を含むことを特徴とする遊技管理方法。
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