JP2022075146A - Dcdcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの上昇を抑制しつつ、過電流の発生時に回路をより確実に遮断する。【解決手段】本開示のDCDCコンバータ100は、GaNスイッチング素子を駆動用スイッチング素子として有する。DCDCコンバータ100は、電圧変換動作時に第1導電路1を介してGaNスイッチング素子に電流が流れる構成である。第1導電路1には、遮断用スイッチング素子41が設けられる。過電流検知部43が第1導電路1の過電流を検知した場合に、駆動部44が遮断用スイッチング素子41をオフにする。遮断用スイッチング素子41は、GaNスイッチング素子よりも短絡耐量が大きい。【選択図】図1

Description

本開示はDCDCコンバータに関するものである。
従来、GaN(Gallium Nitride)を用いて形成されたGaNスイッチング素子が知られている。GaNスイッチング素子は、Si(Silicon)やSiC(Silicon Carbide)を用いて形成されたスイッチング素子などと比較して、短絡耐量が小さい。このため、GaNスイッチング素子は、短絡した場合に、オフに切り替えられる前に故障して、短絡状態のまま維持されるおそれがある。そこで、特許文献1では、過電流が生じた場合に即座に遮断させる保護回路を、GaNスイッチング素子に一体化させたスイッチ回路が提案されている。また、特許文献1では、このスイッチ回路のペアを互いに直列に接続してブリッジ回路を構成し、DCDCコンバータに利用する例が示されている。
特表2019-218415号公報
しかし、特許文献1の構成では、GaNスイッチング素子ごとに保護回路を設けることとなるため、コストの上昇につながりやすいという問題がある。
そこで、本開示では、コストの上昇を抑制しつつ、過電流の発生時に回路をより確実に遮断することが可能なDCDCコンバータの提供を目的とする。
本開示の一つであるDCDCコンバータは、
GaNスイッチング素子を駆動用スイッチング素子として有するDCDCコンバータであって、
前記GaNスイッチング素子のスイッチング動作により第1導電路に印加された電圧を変換して第2導電路に出力電圧を印加する電圧変換動作を行う電圧変換部と、
前記第1導電路に設けられる遮断用スイッチング素子と、
前記第1導電路の過電流を検知する過電流検知部と、
前記過電流検知部が過電流を検知した場合に、前記遮断用スイッチング素子をオフにする駆動部と、
を備え、
前記電圧変換動作時に前記第1導電路を介して前記GaNスイッチング素子に電流が流れる構成であり、
前記遮断用スイッチング素子は、前記GaNスイッチング素子よりも短絡耐量が大きい。
本開示の一つであるDCDCコンバータは、コストの上昇を抑制しつつ、過電流の発生時に回路をより確実に遮断することができる。
図1は、本開示の第1実施形態のDCDCコンバータを概略的に例示するブロック図である。 図2は、第1実施形態のDCDCコンバータにおいて、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、第3スイッチ素子、及び第4スイッチ素子のそれぞれをオンとオフに切り替えるタイミングを示すタイミングチャートである。 図3は、過電流の検知に基づいて遮断用スイッチング素子をオフに切り替えるタイミングを示すタイミングチャートである。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
〔1〕GaNスイッチング素子を駆動用スイッチング素子として有するDCDCコンバータであって、前記GaNスイッチング素子のスイッチング動作により第1導電路に印加された電圧を変換して第2導電路に出力電圧を印加する電圧変換動作を行う電圧変換部と、前記第1導電路に設けられる遮断用スイッチング素子と、前記第1導電路の過電流を検知する過電流検知部と、前記過電流検知部が過電流を検知した場合に、前記遮断用スイッチング素子をオフにする駆動部と、を備え、前記電圧変換動作時に前記第1導電路を介して前記GaNスイッチング素子に電流が流れる構成であり、前記遮断用スイッチング素子は、前記GaNスイッチング素子よりも短絡耐量が大きいDCDCコンバータ。
この構成によれば、第1導電路に過電流が生じた場合に、第1導電路に設けられた遮断用スイッチング素子がオフとされる。遮断用スイッチング素子は、GaNスイッチング素子よりも短絡耐量が大きい。このため、仮に、GaNスイッチング素子が過電流によって故障してオンのまま維持されたとしても、遮断用スイッチング素子によって第1導電路の電流を遮断させることができる。また、この構成によれば、GaNスイッチング素子の数にかかわらず、1つの遮断用スイッチング素子によって第1導電路の電流を遮断することができる。よって、GaNスイッチング素子ごとに保護回路を設ける構成と比較して、コストの上昇を抑えることができる。
〔2〕前記遮断用スイッチング素子は、Si-FET又はSiC-FETである〔1〕に記載のDCDCコンバータ。
この構成によれば、遮断用スイッチング素子としてSi-FET又はSiC-FETが用いられるので、過電流によって遮断用スイッチング素子が故障する前に第1導電路に流れる電流をより確実に遮断させることができる。
〔3〕前記第1導電路は、一対の一方側導電路を有しており、前記GaNスイッチング素子として、前記一対の一方側導電路の間に直列に配置される第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子を有し、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子は、ブリッジ型のスイッチング回路を構成する〔1〕又は〔2〕に記載のDCDCコンバータ。
この構成によれば、同期整流型とすることができる。
〔4〕トランスを備え、前記GaNスイッチング素子として、前記一対の一方側導電路の間に直列に配置される第3スイッチ素子及び第4スイッチ素子を有し、前記スイッチング回路は、前記第1スイッチ素子、前記第2スイッチ素子、前記第3スイッチ素子及び前記第4スイッチ素子によってフルブリッジ型に構成され、前記スイッチング回路の一端は、前記一対の一方側導電路の片方に電気的に接続され、前記スイッチング回路の他端は、前記一対の一方側導電路の他方に電気的に接続され、位相シフト方式の絶縁型DCDCコンバータとして構成された〔3〕に記載のDCDCコンバータ。
この構成によれば、駆動用スイッチング素子であるGaNスイッチング素子がオフからオンにスイッチングする際にZVS(Zero Voltage Switching)を実現し、DCDCコンバータをより高効率に動作させることができる。
<第1実施形態>
〔DCDCコンバータの概要〕
第1実施形態のDCDCコンバータ100は、位相シフト方式の絶縁型DCDCコンバータである。DCDCコンバータ100は、ハイブリッド自動車又は電気自動車(EV(Electric Vehicle))などの車両における電動駆動装置(モータ等)を駆動するための電力を出力する電源として用いられる。DCDCコンバータ100は第1導電路1に与えられる入力電圧Vinを変圧して出力電圧Voutを生成し、これを第2導電路2に印加する。第1導電路1は、一対の一方側導電路1A,1Bを有する。一方側導電路1Aは、高電位側の導電路であり、一方側導電路1Bが低電位側の導電路である。第2導電路2は、一対の他方側導電路2A,2Bを有する。他方側導電路2Aは、高電位側の導電路であり、他方側導電路2Bが低電位側の導電路である。つまり、一対の一方側導電路1A,1Bの間に入力電圧Vinが与えられ、一対の他方側導電路2A,2Bとの間に出力電圧Voutが印加される。
DCDCコンバータ100は、図1に示すように、電圧変換部3を備えている。電圧変換部3は、トランス10、一方側導電路1A,1Bとトランス10との間に設けられたスイッチング回路20、トランス10と第2導電路2との間に接続された出力回路30、及びスイッチング回路20の動作を制御する制御部50を有している。実使用時においては、一対の一方側導電路1A,1Bの間には直流電源(図示せず)が接続され、一対の他方側導電路2A,2Bの間には負荷(図示せず)が接続される。また、一対の一方側導電路1A,1Bの間には入力電圧Vinを安定化させるための入力コンデンサ5が接続されている。
トランス10は、一次側コイル11及び二次側コイル12A,12Bを備えている。一次側コイル11の巻き数はN1である。二次側コイル12A,12Bの巻き数は共にN2である。二次側コイル12A,12Bは第3接続点P3において互いに電気的に直列に接続されている。トランス10の巻数比NはN2/N1で表される。
スイッチング回路20は、一対の一方側導電路1A,1Bの間に配置されている。スイッチング回路20の一端は一方側導電路1Aに電気的に接続されており、他端は一方側導電路1Bに電気的に接続されている。スイッチング回路20は、一対の一方側導電路1A,1Bの間に与えられる直流電圧である入力電圧Vinを交流に変換し、トランス10の一次側コイル11に供給する。
スイッチング回路20は、DCDCコンバータ100の駆動用スイッチング素子としてGaNスイッチング素子を有している。GaNスイッチング素子は、GaN(Gallium Nitride)を用いて形成されたトランジスタであり、例えばGaN-HEMT(Gallium Nitride - High Electron Mobility Transistor)である。GaNスイッチング素子は、例えばゲート電圧がローレベルのときにオフとなるノーマリオフ型のスイッチング素子である。スイッチング回路20は、GaNスイッチング素子として、第1スイッチ素子21、第2スイッチ素子22、第3スイッチ素子23、及び第4スイッチ素子24(以下、スイッチ素子21,22,23,24ともいう)を有している。スイッチング回路20は、スイッチ素子21,22,23,24がフルブリッジ接続された構成を有している。
第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22は、一対の一方側導電路1A,1Bの間に直列に接続され、互いが第1接続点P1において電気的に接続されている。第1スイッチ素子21のドレインは、一方側導電路1Aに電気的に接続されている。第1スイッチ素子21のソースは、第2スイッチ素子22のドレインに電気的に接続されている。第2スイッチ素子22のソースは一方側導電路1Bに電気的に接続されている。第3スイッチ素子23及び第4スイッチ素子24は、一対の一方側導電路1A,1Bの間に直列に接続され、互いが第2接続点P2において電気的に接続されている。第3スイッチ素子23のドレインは、一方側導電路1Aに電気的に接続されている。第3スイッチ素子23のソースは、第4スイッチ素子24のドレインに電気的に接続されている。第4スイッチ素子24のソースは一方側導電路1Bに電気的に接続されている。第1接続点P1は、トランス10の一次側コイル11の一端に電気的に接続されている。第2接続点P2は、トランス10の一次側コイル11の他端に電気的に接続されている。
スイッチング回路20は、第1コンデンサ25及び第2コンデンサ26を有している。第1コンデンサ25及び第2コンデンサ26は、一対の一方側導電路1A,1Bの間に配置されている。第1コンデンサ25は、第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22に対して並列に配置されている。第2コンデンサ26は、第3スイッチ素子23及び第4スイッチ素子24に対して並列に配置されている。
出力回路30は、トランス10の二次側コイル12A,12Bに現れる交流電圧を整流・平滑して直流電圧である出力電圧Voutを生成し、この出力電圧Voutを一対の他方側導電路2A,2Bとの間に印加する。出力回路30は第1ダイオード31、第2ダイオード32、インダクタ33、及び出力コンデンサ34を備えている。出力回路30は、二次側コイル12A,12Bに印加される交流電圧を整流して直流電圧を出力する。
上述した電圧変換部3は、スイッチ素子21,22,23,24のスイッチング動作により一方側導電路1A,1Bに印加された電圧を変換して他方側導電路2A,2Bに出力電圧Voutを印加する電圧変換動作を行う。
DCDCコンバータ100は、遮断用スイッチング素子41、電流検出部42、過電流検知部43、駆動部44及びチャージポンプ45を有している。
遮断用スイッチング素子41は、一方側導電路1Aに配置され、オンのときに一方側導電路1Aの電流の流れを許容し、オフのときに一方側導電路1Aの電流の流れを遮断する。遮断用スイッチング素子41は、GaNスイッチング素子(例えば、GaN-HEMT)よりも短絡耐量が大きいスイッチング素子である。「短絡耐量」とは、短絡状態になってから故障に至るまでの時間のことである。「短絡耐量が大きい」とは、短絡状態になってから故障に至るまでの時間が長いことを意味する。遮断用スイッチング素子41の短絡耐量は、電圧変換動作時におけるGaNスイッチング素子のオン時間よりも大きいことが好ましい。遮断用スイッチング素子41は、例えばNチャネル型のFET(Field Effect Transistor)、詳細にはMOSSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)である。遮断用スイッチング素子41は、例えばSi(Silicon)-FET又はSiC(Silicon Carbide)-FET、詳細にはSi-MOSFET又はSiC-MOSFETである。GaNスイッチング素子の短絡耐量は、外部環境にもよるが、例えば数百ns(nanosecond)である。これに対し、Si-FET及びSiC-FETの短絡耐量は、例えば数十μs(microsecond)である。
電流検出部42は、一方側導電路1Aに設けられ、一方側導電路1Aの電流値を検出する。電流検出部42は、本実施形態ではカレントトランスとするが、シャント抵抗等の別の電流検出回路としてもよい。電流検出部42は、検出した電流値を示す信号を出力する。
過電流検知部43は、一方側導電路1Aの過電流を検知するものであり、例えばコンパレータとして構成される。過電流検知部43は、電流検出部42が検出した電流値を取得し、取得した電流値が閾値を超えたか否かを判定する。過電流検知部43は、取得した電流値が閾値を超えた場合に、一方側導電路1Aに過電流が生じたことを検知する。過電流検知部43は、一方側導電路1Aに過電流が生じたことを検知すると、過電流検知信号を出力する。
駆動部44は、例えばFET駆動回路として構成されている。駆動部44は、チャージポンプ45によって昇圧された電圧を遮断用スイッチング素子41のゲートに印加することで、遮断用スイッチング素子41をオンに制御し、ローレベルの電圧を印加することでオフに制御する。駆動部44は、電圧変換部3による電圧変換動作が行われている状態において、通常時は、遮断用スイッチング素子41をオンに制御している。これにより、一方側導電路1A,1Bの電流の流れが許容される。これに対し、駆動部44は、過電流検知信号が入力された場合、遮断用スイッチング素子41をオフに制御することで、一方側導電路1A,1Bを流れる電流を遮断する。これにより、一方側導電路1A,1Bを流れる電流が遮断される。
制御部50は、例えばマイクロコンピュータを主体として構成されており、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)などのメモリ、A/D変換器等を有している。制御部50は、図示しない電圧検出部によって、一方側導電路1A,1B及び他方側導電路2A,2Bの電圧値を把握し得る構成とされている。電圧検出部は、例えば電圧検出回路として構成されている。制御部50は、図示しない電流検出部によって、一方側導電路1A,1B及び他方側導電路2A,2Bの電流値を把握し得る構成とされている。電流検出部は、例えばカレントトランス等の電流検出回路として構成されている。なお、制御部50は、電流検出部42が検出した電流値を、一方側導電路1A,1Bの電流値として取得するようにしてもよい。
制御部50は電圧検出部及び電流検出部から入力される値に基づいて位相シフト方式によってスイッチ素子21,22,23,24の各々のゲートに向けてPWM信号を出力する。これにより、スイッチ素子21,22,23,24は位相シフト方式によりスイッチング動作をする。その結果、電圧変換部3による電圧変換動作が行われる。
〔DCDCコンバータの動作〕
次に、DCDCコンバータ100の動作を説明する。DCDCコンバータ100が搭載された車両において、例えば、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替えられる。すると、制御部50からスイッチ素子21,22,23,24のそれぞれにPWM信号が出力される。
DCDCコンバータ100は、位相シフト方式によりスイッチング動作をする。位相シフト方式は、図2に示すように、第1スイッチ素子21と第4スイッチ素子24とで互いのオンオフ動作のタイミングをずらし、第2スイッチ素子22と第3スイッチ素子23とで互いのオンオフ動作のタイミングをずらし、さらに、スイッチ素子21,22,23,24の互いのオンオフ動作のタイミングをずらすように制御する方式である。これにより、スイッチ素子21,22,23,24がオフからオンにスイッチングする際にZVS(Zero Voltage Switching)を実現し、DCDCコンバータ100をより高効率に動作させることができる。位相シフト方式では、第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22を1つの組(以下、第1レグともいう)とし、第3スイッチ素子23及び第4スイッチ素子24を1つの組(以下、第2レグともいう)として扱う。第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22は、同時にオンにならないように、共にオフになる第1デッドタイム(図2におけるT2、T4、T6、T8)が設定されている。また、第3スイッチ素子23及び第4スイッチ素子24は、同時にオンにならないように、共にオフになる第2デッドタイム(図2におけるT1、T3、T5、T7)が設定されている。図2において時間T1の開始点と時間T2の開始点との間の時間が第1レグと第2レグとの間の位相θである。
〔過電流発生時の動作〕
電圧変換部3による電圧変換動作が行われている状態においては、図2に示すように、スイッチ素子21,22,23,24が位相シフト方式によりスイッチング動作をする。このとき、遮断用スイッチング素子41はオンに制御され、一方側導電路1A,1Bには、閾値未満の電流が流れる。このように電圧変換動作が行われている状態において、例えば図3に示すように、何らかの不具合によって第2スイッチ素子22のオンとなるタイミングがずれると、T11にて、第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22が共にオンとなる。これにより、第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22を介して、一方側導電路1Aと一方側導電路1Bとが短絡状態となる。一方側導電路1Aと一方側導電路1Bとが短絡状態になると、一方側導電路1Aに閾値を超える電流、つまり過電流が流れる。
一方側導電路1A、第1スイッチ素子21、第2スイッチ素子22及び一方側導電路1Bに過電流が流れ始めた後、例えば数百nsが経過すると、T12にて、第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22が故障する。第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22は、故障モードがショートであるとき、故障した後も通電状態のまま維持される。
他方、一方側導電路1Aに過電流が流れると、過電流検知部43が、電流検出部42によって検出された電流値に基づいて、一方側導電路1A,1Bの過電流を検知し、過電流検知信号を出力する。過電流検知信号は、駆動部44に入力される。駆動部44は、過電流検知信号を入力すると、T13にて、遮断用スイッチング素子41をオフに制御することで、一方側導電路1Aを流れる電流を遮断する。これにより、一方側導電路1A,1Bを流れる電流が遮断される。このため、第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22がショート故障したとしても、遮断用スイッチング素子41によって一方側導電路1A,1Bの電流を遮断することができる。
ちなみに、電流検出部42が検出した電流値に基づいて過電流を検知し、駆動部44によって遮断用スイッチング素子41をオフに切り替える構成では、過電流が発生してからオフに切り替えるまでに例えば1~2μsの時間を要する。このため、GaNスイッチング素子である第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22を、過電流の検知後にオフに切り替えようとしても間に合わないおそれがある。これに対し、遮断用スイッチング素子41は、GaNスイッチング素子よりも短絡耐量が大きいため、過電流を検知してからオフに切り替える制御が行われるまでに故障する可能性が低い。よって、過電流が生じた場合に、遮断用スイッチング素子41をオフに切り替えて、一方側導電路1Aの電流をより確実に遮断することができる。特に、遮断用スイッチング素子41としてSI-FET又はSiC-FETを用いる場合、短絡耐量が例えば10μs以上となるので、一方側導電路1Aの電流をより確実に遮断することができる。
なお、図3では、第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22が共にオンとなる例について説明したが、第3スイッチ素子23及び第4スイッチ素子24が共にオンとなる場合もある。この場合、上述した第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22が共にオンとなる場合と同様の動作が行われる。
次に、本構成の効果を例示する。
本開示のDCDCコンバータ100は、GaNスイッチング素子を駆動用スイッチング素子として有する。DCDCコンバータ100は、GaNスイッチング素子として、スイッチ素子21,22,23,24を有している。DCDCコンバータ100は、電圧変換部3、遮断用スイッチング素子41、過電流検知部43、及び駆動部44を備えている。電圧変換部3は、GaNスイッチング素子のスイッチング動作により一対の一方側導電路1A,1Bに印加された電圧を変換して一対の他方側導電路2A,2Bに出力電圧Voutを印加する電圧変換動作を行う。遮断用スイッチング素子41は、一方側導電路1Aに設けられる。過電流検知部43は、一方側導電路1A,1Bの過電流を検知する。駆動部44は、過電流検知部43が過電流を検知した場合に、遮断用スイッチング素子41をオフにする。DCDCコンバータ100は、電圧変換動作時に一方側導電路1A,1Bを介してGaNスイッチング素子に電流が流れる構成である。遮断用スイッチング素子41は、GaNスイッチング素子よりも短絡耐量が大きい。
この構成によれば、一方側導電路1A,1Bに過電流が生じた場合に、一方側導電路1A,1Bに設けられた遮断用スイッチング素子41がオフとされる。遮断用スイッチング素子41は、GaNスイッチング素子よりも短絡耐量が大きい。このため、仮に、GaNスイッチング素子が過電流によって故障して短絡状態のまま維持されたとしても、遮断用スイッチング素子41によって一方側導電路1A,1Bの電流を遮断させることができる。これにより、一方側導電路1A,1Bに過電流が流れ続けることを抑制することができ、その結果、過電流による異常発熱等を抑制することができる。また、この構成によれば、GaNスイッチング素子の数にかかわらず、1つの遮断用スイッチング素子41によって一方側導電路1A,1Bの電流を遮断することができる。よって、GaNスイッチング素子ごとに保護回路を設ける構成と比較して、コストの上昇を抑えることができる。
さらに、遮断用スイッチング素子41は、Si-FET又はSiC-FETである。このため、過電流によって遮断用スイッチング素子41が故障する前に一方側導電路1A,1Bに流れる電流をより確実に遮断させることができる。
さらに、DCDCコンバータ100は、GaNスイッチング素子として、一対の一方側導電路1A,1Bの間に直列に配置される第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22を有している。第1スイッチ素子21及び第2スイッチ素子22は、ブリッジ型のスイッチング回路20を構成している。このため、同期整流型とすることができる。
さらに、DCDCコンバータ100は、トランス10を備える。DCDCコンバータ100は、GaNスイッチング素子として、スイッチ素子21,22,23,24を有する。スイッチング回路20は、スイッチ素子21,22,23,24によってフルブリッジ型のスイッチング回路20を構成している。スイッチング回路20の一端は、一方側導電路1Aに電気的に接続されている。スイッチング回路20の他端は、一方側導電路1Bに電気的に接続されている。DCDCコンバータ100は、位相シフト方式の絶縁型DCDCコンバータとして構成されている。このため、GaNスイッチング素子がオフからオンにスイッチングする際にZVS(Zero Voltage Switching)を実現し、DCDCコンバータをより高効率に動作させることができる。
<他の実施形態>
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態は、次のように変更されてもよい。
上記第1実施形態では、DCDCコンバータを絶縁型DCDCコンバータとしたが、非絶縁型DCDCコンバータとしてもよい。
上記第1実施形態では、スイッチング回路をフルブリッジ型としたが、ハーフブリッジ型としてもよい。
上記第1実施形態では、遮断用スイッチング素子を、一方側導電路1Aに配置する構成としたが、一方側導電路1Bに配置する構成としてもよい。また、上記第1実施形態では、電流検出部を、一方側導電路1Aに配置する構成としたが、一方側導電路1Bに配置する構成としてもよい。
上記第1実施形態では、制御部50がマイクロコンピュータを主体として構成されているが、マイクロコンピュータ以外の複数のハードウェア回路によって実現されてもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…第1導電路
1A,1B…一方側導電路
2…第2導電路
2A,2B…他方側導電路
3…電圧変換部
5…入力コンデンサ
10…トランス
11…一次側コイル
12A,12B…二次側コイル
20…スイッチング回路
21…第1スイッチ素子
22…第2スイッチ素子
23…第3スイッチ素子
24…第4スイッチ素子
25…第1コンデンサ
26…第2コンデンサ
30…出力回路
31…第1ダイオード
32…第2ダイオード
33…インダクタ
34…出力コンデンサ
41…遮断用スイッチング素子
42…電流検出部
43…過電流検知部
44…駆動部
45…チャージポンプ
50…制御部
100…DCDCコンバータ
P1…第1接続点
P2…第2接続点
P3…第3接続点
Vin…入力電圧
Vout…出力電圧

Claims (4)

  1. GaNスイッチング素子を駆動用スイッチング素子として有するDCDCコンバータであって、
    前記GaNスイッチング素子のスイッチング動作により第1導電路に印加された電圧を変換して第2導電路に出力電圧を印加する電圧変換動作を行う電圧変換部と、
    前記第1導電路に設けられる遮断用スイッチング素子と、
    前記第1導電路の過電流を検知する過電流検知部と、
    前記過電流検知部が過電流を検知した場合に、前記遮断用スイッチング素子をオフにする駆動部と、
    を備え、
    前記電圧変換動作時に前記第1導電路を介して前記GaNスイッチング素子に電流が流れる構成であり、
    前記遮断用スイッチング素子は、前記GaNスイッチング素子よりも短絡耐量が大きい
    DCDCコンバータ。
  2. 前記遮断用スイッチング素子は、Si-FET又はSiC-FETである請求項1に記載のDCDCコンバータ。
  3. 前記第1導電路は、一対の一方側導電路を有しており、
    前記GaNスイッチング素子として、前記一対の一方側導電路の間に直列に配置される第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子を有し、
    前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子は、ブリッジ型のスイッチング回路を構成する請求項1又は請求項2に記載のDCDCコンバータ。
  4. トランスを備え、
    前記GaNスイッチング素子として、前記一対の一方側導電路の間に直列に配置される第3スイッチ素子及び第4スイッチ素子を有し、
    前記スイッチング回路は、前記第1スイッチ素子、前記第2スイッチ素子、前記第3スイッチ素子及び前記第4スイッチ素子によってフルブリッジ型に構成され、
    前記スイッチング回路の一端は、前記一対の一方側導電路の片方に電気的に接続され、
    前記スイッチング回路の他端は、前記一対の一方側導電路の他方に電気的に接続され、
    位相シフト方式の絶縁型DCDCコンバータとして構成された請求項3に記載のDCDCコンバータ。
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