本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、配達品受渡管理システムを挙げている。
(構成)
図1は、配達品受渡管理システム1の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、配達品受渡管理システム1は、管理サーバ10、配達会社に設置されている配達会社端末100、配達者用の携帯通信端末(以下、配達者側端末という。)200、配達品を受け取る受取者の携帯通信端末(以下、受取者側端末という。)300、配達管理装置400、及び受取管理装置500を有している。ここで、管理サーバ10と、配達会社端末100、配達者側端末200、受取者側端末300、配達管理装置400、及び受取管理装置500とは、通信手段NWを介して通信可能とされている。通信手段NWは、有線又は無線で接続可能なインターネット回線等の通信網である。
この配達品受渡管理システム1では、配達会社端末100は、配達者が配達する配達品を管理する。また、配達者側端末200には、配達品の配達の際に使用するアプリケーションソフト(以下、配達用アプリという。)がインストールされている。また、受取者側端末300には、受取者が自己宛の配達品を受け取る際に使用するアプリケーションソフト(以下、受取用アプリという。)がインストールされている。また、配達管理装置400及び受取管理装置500は、配達品を一時的に預かる一時預かりスペースの出入口に設置されている。配達管理装置400は、一時預かりスペースの配達者専用の出入口に配置され、受取管理装置500は、一時預かりスペースの受取者専用の出入口に配置されている。一時預かりスペースは、例えば、多くの配達品が収容できるように比較的大きな空間としてマンションの1階に設置されていている。配達者専用の出入口は、外部から直接出入りできるように一時預かりスペースに設けられ、受取者専用の出入口は、マンション内から受取者(当該マンション居住者)が直接出入りできるように一時預かりスペースに設けられている。
図2は、一時預かりスペース1000を介した配達品を配達する一例を示す図である。
図2に示すように、配達品受渡管理システム1は、管理サーバ10と、配達会社端末100、配達者側端末200、受取者側端末300、配達管理装置400、及び受取管理装置500とが連携して、一時預かりスペース1000を介して配達者2000が受取者3000に対して配達品1100を受け渡すことを可能にしている。
ここで、図2に示すように、配達管理装置400は、一時預かりスペースの配達者専用の出入口に配置されていて、受取管理装置500は、一時預かりスペースの受取者専用の出入口に配置されている。
図3は、管理サーバ10の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、管理サーバ10は、通信部11、記憶部(以下、サーバ側記憶部という。)20、及び処理部(以下、サーバ側処理部という。)30を有している。ここで、通信部11は、通信手段NWを介して、配達会社端末100、配達者側端末200、受取者側端末300、配達管理装置400、及び受取管理装置500等の他の装置との間で通信を行う。サーバ側記憶部20は、HDD等であって、各種データや各種プログラムが記憶されている。サーバ側処理部30は、管理サーバ10における各種処理を実行する。サーバ側処理部30は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。サーバ側処理部30は、必要に応じて、サーバ側記憶部20に記憶されている各種データや各種プログラム20aに従って各種処理を実行する。
図4は、サーバ側記憶部20に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ側記憶部20には、配達品管理データベース21、配達品リスト管理データベース22、及び配達状況管理データベース23が記憶されている。
図5は、配達品管理データベース21の一例を示す図である。
図5に示すように、配達品管理データベース21は、配達品のID(以下、配達品IDという。)、及び受取者情報(配達先情報)等の配達品に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、配達品IDは、配達品の識別情報である。受取者情報は、受取者の氏名、受取者の住所、マンションにおける部屋番号等の受取者に関する情報である。
図6は、配達品リスト管理データベース22の一例を示す図である。
図6に示すように、配達品リスト管理データベース22は、配達品のリストのID(以下、リストIDという。)、配達者のID(以下、配達者IDという。)、及び複数の配達品ID等の配達品のリストに関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、リストIDは、複数の配達品からなるリストの識別情報である。配達者IDは、配達者の識別情報である。すなわち、配達品リスト管理データベース22では、配達品を配達する1人の配達者の配達者IDと、当該配達者が配達予定の複数の配達品の各配達品IDとが対応付けられ、当該複数の配達品がリストIDのリストとされて管理されている。
図7は、配達状況管理データベース23の一例を示す図である。
図7に示すように、配達状況管理データベース23は、配達品ID、及び配達状況等の配達品の配達状況に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、配達状況は、配達中、配達完了、受取完了等の配達品の配達ステータスを示す情報である。また、配達状況管理データベース23の内容、すなわち、配達品の配達状況は、配達会社端末100側からも確認できるようになっている。
図8は、サーバ側処理部30の構成例を示すブロック図である。
図8に示すように、サーバ側処理部30は、配達品管理処理部31、配達者入室照合処理部32、配達者退室照合処理部33、受取者入室照合処理部34、受取者退室照合処理部35、及び配達状況管理処理部36を有している。例えば、サーバ側処理部30の各処理部は、プログラムの一機能として実現されている。
ここで、配達品管理処理部31は、配達品のリストを作成等して配達品を管理する配達品管理処理を実行する。配達者入室照合処理部32は、配達者が一時預かりスペースに入室(入場)する際の許可判定をする配達者入室照合処理を実行する。配達者退室照合処理部33は、配達者が一時預かりスペースから退室(退場)する際の許可判定をする配達者退室照合処理を実行する。受取者入室照合処理部34は、受取者が一時預かりスペースに入室する際の許可判定をする受取者入室照合処理を実行する。受取者退室照合処理部35は、受取者が一時預かりスペースから退室する際の許可判定をする受取者退室照合処理を実行する。配達状況管理処理部36は、配達状況管理データベース23等を用いて、配達品の配達完了、受取者による受取完了等の配達品の配達状況を管理する配達状況管理処理を実行する。
図9は、配達会社端末100の構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、配達会社端末100は、操作部101、表示部102、通信部103、記憶部(以下、配達会社側記憶部という。)104、及び処理部(以下、配達会社側処理部という。)110を有している。ここで、操作部101は、使用者によって操作されてデータを入力するためのマウス、キーボード等である。表示部102は、モニター等である。通信部103は、通信手段NWを介して、管理サーバ10等の他の装置との間で通信を行う。配達会社側記憶部104は、例えば、ROM、RAM、HDD等である。配達会社側処理部110は、配達会社端末100における各種処理を実行する。配達会社側処理部110は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。配達会社側処理部110は、必要に応じて、配達会社側記憶部に記憶されている各種データや各種プログラムに従って各種処理を実行する。この配達会社側処理部110は、配達品情報入力処理部111を有している。配達品情報入力処理部111は、操作部101が操作される等して入力された情報を配達会社側記憶部104に記憶したり、入力された情報を通信部103を介して管理サーバ10等に送信したりする。
図10は、配達者側端末200の構成の一例を示す図である。配達者側端末200は、携帯可能な通信端末であって、タブレット、又はスマートフォン等の携帯電話である。以下では、配達者側端末200が、携帯電話である場合を例に説明する。
図10に示すように、配達者側端末200は、移動体通信部201、通信部202、タッチパネル部210、スピーカ203、マイク204、カメラ205、記憶部(以下、端末側記憶部という。)206、及び処理部(以下、端末側処理部という。)207を有している。ここで、移動体通信部201は、電話通信を行うものとして機能する。通信部202は、有線又は無線で他の装置との間で通信を行う。例えば、通信部202は、通信手段NWによって、管理サーバ10との通信を行う。タッチパネル部210は、タッチパネル部210における画像表示機能を担う画像表示部211、及びタッチパネル部210における情報入力機能を担う接触検出部212を有している。端末側記憶部206は、例えば、ROM、RAM等である。端末側処理部207は、配達者側端末200における各種処理を実行する。端末側処理部207は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、端末側処理部207は、必要に応じて、端末側記憶部206に記憶されている各種データや各種プログラム206aに従って各種処理を実行する。例えば、端末側記憶部206に記憶されているプログラム206aは、配達用アプリである。
また、受取者側端末300も、携帯可能な通信端末であって、タブレット、又はスマートフォン等の携帯電話である。受取者側端末300は、携帯電話である場合、配達者側端末200と同様に、図10に示す構成を有している。
図11は、配達管理装置400の構成の一例を示す図である。
図11に示すように、配達管理装置400は、通信部401、入室側スキャン部402、退室側スキャン部403、操作部404、記憶部(以下、配達管理装置側記憶部という。)405、及び処理部(以下、配達管理装置側処理部という。)410を有している。ここで、通信部401は、通信手段NWを介して、管理サーバ10等の他の装置との間で通信を行う。入室側スキャン部402は、一時預かりスペースの配達者専用の出入口の入口側(一時預かりスペースの外部側)に配置され、配達者側端末200のタッチパネル部210に表示されるQRコード(登録商標)をスキャンする。また、退室側スキャン部403は、一時預かりスペースの配達者専用の出入口の出口側(一時預かりスペースの内部側)に配置され、配達者側端末200のタッチパネル部210に表示されるQRコード(登録商標)をスキャンする。操作部404は、配達者等によって入力操作される。操作部404は、一時預かりスペースの配達者専用の出入口の入口側、出口側の両方に配置されている。配達管理装置側記憶部405は、例えば、ROM、RAM等である。配達管理装置側処理部410は、配達管理装置400における各種処理を実行する。配達管理装置側処理部410は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、配達管理装置側処理部410は、必要に応じて、配達管理装置側記憶部405に記憶されている各種データや各種プログラム405aに従って各種処理を実行する。
図12は、配達管理装置側処理部410の構成例を示すブロック図である。
図12に示すように、配達管理装置側処理部410は、配達者入室処理部411、配達者退室処理部412を有している。例えば、配達管理装置側処理部410の各処理部は、プログラム405aの一機能として実現されている。
ここで、配達者入室処理部411は、管理サーバ10の配達者入室照合処理部32と協働して配達者が一時預かりスペースに入室するための配達者入室処理を実行する。配達者退室処理部412は、管理サーバ10の配達者退室照合処理部33と協働して配達者が一時預かりスペースから退室するための配達者退室処理を実行する。
図13は、受取管理装置500の構成の一例を示す図である。
図13に示すように、受取管理装置500は、配達管理装置400と同様な構成を有している。すなわち、受取管理装置500は、通信部501、入室側スキャン部502、退室側スキャン部503、操作部504、記憶部(以下、受取管理装置側記憶部という。)505、及び処理部(以下、受取管理装置側処理部という。)510を有している。ここで、入室側スキャン部502は、一時預かりスペースの受取者専用の出入口の入口側(一時預かりスペースの外部側)に配置され、受取者側端末300のタッチパネル部310に表示されるQRコード(登録商標)をスキャンする。また、退室側スキャン部503は、一時預かりスペースの受取者専用の出入口の出口側(一時預かりスペースの内部側)に配置され、受取者側端末300のタッチパネル部310に表示されるQRコード(登録商標)をスキャンする。受取管理装置側処理部510は、受取管理装置500における各種処理を実行する。受取管理装置側処理部510は、必要に応じて、受取管理装置側記憶部505に記憶されている各種データや各種プログラム505aに従って各種処理を実行する。
図14は、受取管理装置側処理部510の構成例を示すブロック図である。
図14に示すように、受取管理装置側処理部510は、受取者入室処理部511、受取者退室処理部512を有している。例えば、受取管理装置側処理部510の各処理部は、プログラム505aの一機能として実現されている。
ここで、受取者入室処理部511は、管理サーバ10の受取者入室照合処理部34と協働して受取者が一時預かりスペースに入室するための受取者入室処理を実行する。受取者退室処理部512は、管理サーバ10の受取者退室照合処理部35と協働して受取者が一時預かりスペースから退室するための受取者退室処理を実行する。
次に、管理サーバ10、配達会社端末100、配達者側端末200、受取者側端末300、配達管理装置400、及び受取管理装置500の各部の処理についてさらに詳しく説明する。
図15は、管理サーバ10、配達会社端末100、配達者側端末200、受取者側端末300、配達管理装置400、及び受取管理装置500で実行する処理とその処理の流れの一例を示す図である。この図15に示す処理に流れに沿って、各部の処理についてさらに詳しく説明する。
図16は、配達会社端末100による配達品情報入力処理の一例を示すフローチャートである。
図16に示すように、先ずステップS1の処理として、配達品情報入力処理部111は、配達品リストの作成要求があったか否かを判定する。例えば、配達会社端末100を操作する操作者は、配達品の情報の入力を開始する際に、表示部102に表示されている配達品情報の入力画面中にある配達品リストの作成要求ボタンを操作部101を操作して押す。配達品情報入力処理部111は、配達品リストの作成要求ボタンが押されると、配達品リストの作成要求があったと判定する。配達品情報入力処理部111は、配達品リストの作成要求があったと判定すると、ステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理として、配達品情報入力処理部111は、操作部101が操作されて配達品の情報が入力されると、その入力された配達品の情報を配達会社側記憶部104に記憶する。
続くステップS3の処理として、配達品情報入力処理部111は、全ての配達品の情報の入力が完了したか否かを判定する。例えば、配達品情報入力処理部111は、表示部102に表示されている配達品情報の入力画面中にある配達品リストの終了ボタンが、操作部101が操作されて押されると、全ての配達品の情報の入力が完了したと判定する。配達品情報入力処理部111は、全ての配達品の情報の入力が完了したと判定すると、ステップS4の処理に進む。一方、配達品情報入力処理部111は、全ての配達品の情報の入力が完了していないと判定すると、ステップS2の処理を再び行う。
続くステップS4の処理として、配達品情報入力処理部111は、ステップS2からステップS3の処理で入力された配達品の情報からなる配達品リストを作成する。配達品リストには、各配達品について、配達品ID、受取者等の配達品に関する情報が含まれている。
続くステップS5の処理として、配達品情報入力処理部111は、各配達品毎の識別ラベルを作成し印刷する。識別ラベルには、配達品の受取者の情報、例えば、受取者の部屋番号、及び配達品IDを含むQRコード(登録商標)(以下、配達品QRコード(登録商標)という。)が記載されている。作成された識別ラベルは、作業者によって、対応する各配達品に貼られる。
図17は、識別ラベル120の一例を示す図である。
図17に示すように、識別ラベル120には、受取者の部屋番号121、及び配達品QRコード(登録商標)122が記載されている。
続くステップS6の処理として、配達品情報入力処理部111は、管理サーバ10に配達品リストの保存要求を送信する。保存要求には、ステップS4の処理で作成した配達品リスト、各配達品に関する情報、及び配達品リストの各配達品の配達を担当する配達者の配達者ID等が付加されている。
以上のようにして、配達品情報入力処理部111は、配達品リストの作成要求があったと判定すると、次々に入力される各配達品の情報を配達会社側記憶部104に記憶していく。そして、配達品情報入力処理部111は、全ての配達品の情報の入力が完了したと判定すると、各配達品毎の識別ラベルを作成し印刷するとともに、配達品リストの保存要求に付加して配達品リスト等を管理サーバ10に送信する。作業者は、印刷された識別ラベルを各配達品に貼る。
図18は、管理サーバ10による配達品管理処理の一例を示すフローチャートである。配達品管理処理は、配達会社端末100による配達品情報入力処理に対する処理になる。
図18に示すように、先ずステップS21の処理として、配達品管理処理部31は、保存要求を配達会社端末100から受信したか否かを判定する。配達品管理処理部31は、保存要求を配達会社端末100から受信したと判定すると、ステップS22の処理に進む。
ステップS22の処理として、配達品管理処理部31は、ステップS21の処理で受信したと判定した保存要求に付加されている配達品リスト、及び配達者ID等を基に、各データベースに情報を記憶する。すなわち、配達品管理処理部31は、配達品の情報を配達品管理データベース21に記憶する。さらに、配達品管理処理部31は、配達品リストに含まれている全ての配達品(配達品ID)と配達者IDとを対応付けて配達品リスト管理データベース22に記憶する。そして、配達品管理処理部31は、配達状況管理データベース23の配達状況のステータスを、配達品リストに含まれている全ての配達品(配達品ID)について配達中(又は持出中)にする。
続くステップS23の処理として、配達品管理処理部31は、ステップS21の処理で受信したと判定した保存要求に付加されている配達品リストのリストIDを含むQRコード(登録商標)(以下、リストQRコード(登録商標)という。)を作成する。このとき、配達品管理処理部31は、リストQRコード(登録商標)に配達者IDの情報を含めることもできる。このリストQRコード(登録商標)は、配達者側端末200のタッチパネル部210に表示され、一時預かりスペースに対して配達者が入退室する際に使用される。
続くステップS24の処理として、配達品管理処理部31は、ステップS23の処理で作成したリストQRコード(登録商標)を配達者IDの配達者の配達者側端末200に送信する。例えば、配達品管理処理部31は、リストQRコード(登録商標)がリンクされているURLを含む電子メールを配達者側端末200に送信する。これにより、配達者は、電子メール内のURLを選択して、リストQRコード(登録商標)を配達者側端末200のタッチパネル部210に表示させることができる。
以上のようにして、配達品管理処理部31は、保存要求を配達会社端末100から受信したと判定すると、保存要求に付加されている配達品リスト、及び配達者ID等を基に、各データベースに情報を記憶する。すなわち、配達品管理処理部31は、配達品の情報を配達品管理データベース21に記憶する。さらに、配達品管理処理部31は、配達品リストに含まれている全ての配達品(配達品ID)と配達者IDとを対応付けて配達品リスト管理データベース22に記憶する。そして、配達品管理処理部31は、配達状況管理データベース23の配達状況のステータスを、配達品リストに含まれている全ての配達品(配達品ID)について配達中にする。そして、配達品管理処理部31は、配達品リストのリストIDを含むリストQRコード(登録商標)を作成し、作成したリストQRコード(登録商標)を配達者IDの配達者の配達者側端末200に送信する。
図19は、配達管理装置400による配達者入室処理の一例を示すフローチャートである。
図19に示すように、先ずステップS41の処理として、配達者入室処理部411は、配達管理装置400の操作部404が操作されて当該配達管理装置400の入室側スキャン部402がオン操作されたか否かを判定する。配達者入室処理部411は、配達管理装置400の入室側スキャン部402がオン操作されたと判定すると、ステップS42の処理に進む。
ステップS42の処理として、配達者入室処理部411は、入室側スキャン部402をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。
続くステップS43の処理として、配達者入室処理部411は、入室側スキャン部402からQRコード(登録商標)が入力されたか(入室側スキャン部402がQRコード(登録商標)を読み取ったか)否かを判定する。配達者入室処理部411は、入室側スキャン部402からQRコード(登録商標)が入力されたと判定すると、ステップS44の処理に進む。
ステップS44の処理として、配達者入室処理部411は、ステップS43の処理で入力されたと判定したQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。このとき、配達者入室処理部411は、配達管理装置400のID(以下、配達管理装置IDという。)及び配達者入室要求を付加してQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。
続くステップS45の処理として、配達者入室処理部411は、管理サーバ10から照合結果として、入室許可の情報を受信したか否かを判定する。配達者入室処理部411は、管理サーバ10から入室許可情報を受信したと判定すると、ステップS46の処理に進む。一方、配達者入室処理部411は、管理サーバ10から入室許可情報を受信していないと判定すると、ステップS43から再び処理を行う。
ステップS46の処理として、配達者入室処理部411は、入室処理を実行する。入室処理として、例えば、配達者入室処理部411は、一時預かりスペースの配達者専用の出入口の扉を開け、配達者が一時預かりスペースに入室したところで、当該扉を閉めてロックする。例えば、配達者入室処理部411は、一時預かりスペースの配達者専用の出入口の扉を開けてから予め設定した時間、例えば、1分後、当該扉を閉めてロックする。
以上のようにして、配達者入室処理部411は、配達管理装置400の入室側スキャン部402がオン操作されたと判定すると、入室側スキャン部402をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。
これにより、配達者は、配達者側端末200のタッチパネル部210にリストQRコード(登録商標)を表示させて入室側スキャン部402に配達者側端末200のタッチパネル部210をかざしてリストQRコード(登録商標)を読み取らせる。さらに、配達者は、各配達品に貼ってある配達品QRコード(登録商標)を入室側スキャン部402に次々にかざして読み取らせる。
配達者入室処理部411は、入室側スキャン部402からQRコード(登録商標)が入力されたと判定すると、入力されたQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。これにより、配達者入室処理部411は、入室側スキャン部402からQRコード(登録商標)が連続して入力されると、それらQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信していく。その後、配達者入室処理部411は、管理サーバ10から照合結果として入室許可の情報を受信したと判定すると、入室処理を実行する。
図20は、管理サーバ10による配達者入室照合処理の一例を示すフローチャートである。配達者入室照合処理は、配達管理装置400による配達者入室処理に対する処理になる。
図20に示すように、先ずステップS61の処理として、配達者入室照合処理部32は、配達管理装置400からQRコード(登録商標)の情報を受信したか否かを判定する。配達者入室照合処理部32は、配達管理装置400からQRコード(登録商標)の情報を受信したと判定すると、ステップS62の処理に進む。
ステップS62の処理として、配達者入室照合処理部32は、ステップS61の処理で受信したと判定したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。照合処理では、例えば、配達者入室照合処理部32は、受信した各QRコード(登録商標)の情報が、リストID、各配達品の配達品ID、及び配達者入室要求を含んでいて、かつ当該リストIDと当該配達品IDとが対応付けられて配達品リスト管理データベース22で管理されているとの要件を満たすか否かを判定する。配達者入室照合処理部32は、要件を満たすと判定すると、照合結果を入室許可にする。一方、配達者入室照合処理部32は、要件を満たさないと判定すると、照合結果を入室不許可にする。
続くステップS63の処理として、配達者入室照合処理部32は、ステップS61の処理で受信したQRコード(登録商標)の情報の送信元の配達管理装置400に照合結果を送信する。
以上のようにして、配達者入室照合処理部32は、配達管理装置400からQRコード(登録商標)の情報を受信したと判定すると、受信したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。そして、配達者入室照合処理部32は、その照合結果(入室許可又は入室不許可の結果)をQRコード(登録商標)の情報の送信元の配達管理装置400に送信する。
図21は、配達管理装置400による配達者退室処理の一例を示すフローチャートである。
図21に示すように、先ずステップS81の処理として、配達者退室処理部412は、配達管理装置400の操作部404が操作されて当該配達管理装置400の退室側スキャン部403がオン操作されたか否かを判定する。配達者退室処理部412は、配達管理装置400の退室側スキャン部403がオン操作されたと判定すると、ステップS82の処理に進む。
ステップS82の処理として、配達者退室処理部412は、退室側スキャン部403をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。
続くステップS83の処理として、配達者退室処理部412は、退室側スキャン部403からQRコード(登録商標)が入力されたか否かを判定する。配達者退室処理部412は、退室側スキャン部403からQRコード(登録商標)が入力されたと判定すると、ステップS84の処理に進む。
ステップS84の処理として、配達者退室処理部412は、ステップS83の処理で入力されたと判定したQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。このとき、配達者退室処理部412は、配達管理装置ID及び配達者退室要求を付加してQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。
続くステップS85の処理として、配達者退室処理部412は、管理サーバ10から照合結果として、退室許可の情報を受信したか否かを判定する。配達者退室処理部412は、管理サーバ10から退室許可情報を受信したと判定すると、ステップS86の処理に進む。一方、配達者退室処理部412は、管理サーバ10から退室許可情報を受信していないと判定すると、ステップS83から再び処理を行う。
ステップS86の処理として、配達者退室処理部412は、退室処理を実行する。退室処理として、例えば、配達者退室処理部412は、一時預かりスペースの配達者専用の出入口の扉を開け、配達者が一時預かりスペースから退室したところで、当該扉を閉めてロックする。例えば、配達者退室処理部412は、一時預かりスペースの配達者専用の出入口の扉を開けてから予め設定した時間、例えば、1分後、当該扉を閉めてロックする。
続くステップS87の処理として、配達者退室処理部412は、管理サーバ10に配達完了情報を送信する。配達完了情報には、ステップS82の処理で取得したリストIDが付加されている。
以上のようにして、配達者退室処理部412は、配達管理装置400の退室側スキャン部403がオン操作されたと判定すると、退室側スキャン部403をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。
これにより、配達者は、配達者側端末200のタッチパネル部210にリストQRコード(登録商標)を表示させて入室側スキャン部402に配達者側端末200のタッチパネル部210をかざしてリストQRコード(登録商標)を読み取らせる。
配達者退室処理部412は、退室側スキャン部403からQRコード(登録商標)が入力されたと判定すると、入力されたQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。その後、配達者退室処理部412は、管理サーバ10から照合結果として退室許可の情報を受信したと判定すると、退室処理を実行する。さらに、配達者退室処理部412は、管理サーバ10に配達完了情報を送信する。
図22は、管理サーバ10による配達者退室照合処理の一例を示すフローチャートである。配達者退室照合処理は、配達管理装置400による配達者退室処理に対する処理になる。
図22に示すように、先ずステップS101の処理として、配達者退室照合処理部33は、配達管理装置400からQRコード(登録商標)の情報を受信したか否かを判定する。配達者退室照合処理部33は、配達管理装置400からQRコード(登録商標)の情報を受信したと判定すると、ステップS102の処理に進む。
ステップS102の処理として、配達者退室照合処理部33は、ステップS101の処理で受信したと判定したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。照合処理では、例えば、配達者退室照合処理部33は、受信したQRコード(登録商標)の情報が、リストID、及び配達者退室要求を含んでいて、かつリストIDが配達品リスト管理データベース22で管理されているとの要件を満たすか否かを判定する。配達者退室照合処理部33は、要件を満たすと判定すると、照合結果を退室許可にする。一方、配達者退室照合処理部33は、要件を満たさないと判定すると、照合結果を退室不許可にする。
続くステップS103の処理として、配達者退室照合処理部33は、ステップS101の処理で受信したQRコード(登録商標)の情報の送信元の配達管理装置400に照合結果を送信する。
以上のようにして、配達者退室照合処理部33は、配達管理装置400からQRコード(登録商標)の情報を受信したと判定すると、受信したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。そして、配達者退室照合処理部33は、その照合結果(退室許可又は退室不許可の結果)をQRコード(登録商標)の情報の送信元の配達管理装置400に送信する。
図23は、管理サーバ10による配達完了処理の一例を示すフローチャートである。配達完了処理も、配達管理装置400による配達者退室処理に対する処理になる。
図23に示すように、先ずステップS121の処理として、配達状況管理処理部36は、配達管理装置400から配達完了情報を受信したか否かを判定する。配達状況管理処理部36は、配達管理装置400から配達完了情報を受信したと判定すると、ステップS122の処理に進む。
ステップS122の処理として、配達状況管理処理部36は、配達完了情報を登録する。具体的には、配達状況管理処理部36は、配達状況管理データベース23の配達状況のステータスを、ステップS121の処理で受信したと判定した配達完了情報に付加されているリストIDの配達品リストに含まれている全ての配達品について、配達完了(又は一時預かりエリアに配達済)にする。
続くステップS123の処理として、配達状況管理処理部36は、配達品リストに含まれている各配達品の受取者の受取者側端末300に配達完了情報を送信する。例えば、配達状況管理処理部36は、受取者によって予め登録されたメールアドレス宛の電子メール、又はSNS等を介して、一時預かりエリアに配達品を預けた内容の情報となる配達完了情報を送信する。このとき、配達状況管理処理部36は、受取者の受取者側端末300に当該受取者への配達品を受け取るための受取用のQRコード(登録商標)(以下、受取用QRコード(登録商標)という。)を付加して配達完了情報を送信する。受取用QRコード(登録商標)には、配達完了情報、及び受取者が受け取る配達品の配達品IDが含まれている。例えば、受取用QRコード(登録商標)は、当該受取用QRコード(登録商標)がリンクされているURLとして電子メール、SNS内に表示される。
以上のようにして、配達状況管理処理部36は、配達管理装置400から配達完了情報を受信したと判定すると、その配達完了情報を登録する。そして、配達状況管理処理部36は、配達品リストに含まれている各配達品の受取者の受取者側端末300に配達完了情報を送信する。これにより、当該配達品の受取者は、一時預かりスペースに自身への配達品が配達されたことを知ることができる。
図24は、受取管理装置500による受取者入室処理の一例を示すフローチャートである。
図24に示すように、先ずステップS141の処理として、受取者入室処理部511は、受取管理装置500の操作部404が操作されて当該受取管理装置500の入室側スキャン部502がオン操作されたか否かを判定する。受取者入室処理部511は、受取管理装置500の入室側スキャン部502がオン操作されたと判定すると、ステップS142の処理に進む。
ステップS142の処理として、受取者入室処理部511は、入室側スキャン部502をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。
続くステップS143の処理として、受取者入室処理部511は、入室側スキャン部502からQRコード(登録商標)が入力されたか否かを判定する。受取者入室処理部511は、入室側スキャン部502からQRコード(登録商標)が入力されたと判定すると、ステップS144の処理に進む。
ステップS144の処理として、受取者入室処理部511は、ステップS143の処理で入力されたと判定したQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。このとき、受取者入室処理部511は、受取管理装置500のID(以下、受取管理装置IDという。)及び受取者入室要求を付加してQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。
続くステップS145の処理として、受取者入室処理部511は、管理サーバ10から照合結果として、入室許可の情報を受信したか否かを判定する。受取者入室処理部511は、管理サーバ10から入室許可情報を受信したと判定すると、ステップS146の処理に進む。一方、受取者入室処理部511は、管理サーバ10から入室許可情報を受信していないと判定すると、ステップS143から再び処理を行う。
ステップS146の処理として、受取者入室処理部511は、入室処理を実行する。入室処理として、例えば、受取者入室処理部511は、一時預かりスペースの受取者専用の出入口の扉を開け、受取者が一時預かりスペースに入室したところで、当該扉を閉めてロックする。例えば、受取者入室処理部511は、一時預かりスペースの受取者専用の出入口の扉を開けてから予め設定した時間、例えば、1分後、当該扉を閉めてロックする。
以上のようにして、受取者入室処理部511は、受取管理装置500の入室側スキャン部502がオン操作されたと判定すると、入室側スキャン部502をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。
これにより、受取者は、受取者側端末300のタッチパネル部310に受取用QRコード(登録商標)を表示させて入室側スキャン部502に受取者側端末300のタッチパネル部310をかざして受取用QRコード(登録商標)を読み取らせる。
受取者入室処理部511は、入室側スキャン部502からQRコード(登録商標)が入力されたと判定すると、QRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。その後、受取者入室処理部511は、管理サーバ10から照合結果として入室許可の情報を受信したと判定すると、入室処理を実行する。
図25は、管理サーバ10による受取者入室照合処理の一例を示すフローチャートである。受取者入室照合処理は、受取管理装置500による受取者入室処理に対する処理になる。
図25に示すように、先ずステップS161の処理として、受取者入室照合処理部34は、受取管理装置500からQRコード(登録商標)の情報を受信したか否かを判定する。受取者入室照合処理部34は、受取管理装置500からQRコード(登録商標)の情報を受信したと判定すると、ステップS162の処理に進む。
ステップS162の処理として、受取者入室照合処理部34は、ステップS161の処理で受信したと判定したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。照合処理では、例えば、受取者入室照合処理部34は、受信した各QRコード(登録商標)の情報が、配達完了情報、及び配達品リスト管理データベース22で管理されている配達品IDを含んでいるか否かを判定する。受取者入室照合処理部34は、受信したQRコード(登録商標)の情報がこれら情報を含んでいると判定すると、照合結果を入室許可にする。一方、受取者入室照合処理部34は、受信したQRコード(登録商標)の情報がこれら情報を含んでいないと判定すると、照合結果を入室不許可にする。
続くステップS163の処理として、受取者入室照合処理部34は、ステップS161の処理で受信したQRコード(登録商標)の情報の送信元の受取管理装置500に照合結果を送信する。
以上のようにして、受取者入室照合処理部34は、受取管理装置500からQRコード(登録商標)の情報を受信したと判定すると、受信したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。そして、受取者入室照合処理部34は、その照合結果(入室許可又は入室不許可の結果)をQRコード(登録商標)の情報の送信元の受取管理装置500に送信する。
図26は、受取管理装置500による受取者退室処理の一例を示すフローチャートである。
図26に示すように、先ずステップS181の処理として、受取者退室処理部512は、受取管理装置500の操作部404が操作されて当該受取管理装置500の退室側スキャン部503がオン操作されたか否かを判定する。受取者退室処理部512は、受取管理装置500の退室側スキャン部503がオン操作されたと判定すると、ステップS182の処理に進む。
ステップS182の処理として、受取者退室処理部512は、退室側スキャン部503をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。
続くステップS183の処理として、受取者退室処理部512は、退室側スキャン部503からQRコード(登録商標)が入力されたか否かを判定する。受取者退室処理部512は、退室側スキャン部503からQRコード(登録商標)が入力されたと判定すると、ステップS184の処理に進む。
ステップS184の処理として、受取者退室処理部512は、ステップS183の処理で入力されたと判定したQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。このとき、受取者退室処理部512は、受取管理装置ID及び受取者退室要求を付加してQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。
続くステップS185の処理として、受取者退室処理部512は、管理サーバ10から照合結果として、退室許可の情報を受信したか否かを判定する。受取者退室処理部512は、管理サーバ10から退室許可情報を受信したと判定すると、ステップS186の処理に進む。一方、受取者退室処理部512は、管理サーバ10から退室許可情報を受信していないと判定すると、ステップS183から再び処理を行う。
ステップS186の処理として、受取者退室処理部512は、退室処理を実行する。退室処理として、例えば、受取者退室処理部512は、一時預かりスペースの受取者専用の出入口の扉を開け、受取者が一時預かりスペースから退室したところで、当該扉を閉めてロックする。例えば、受取者退室処理部512は、一時預かりスペースの受取者専用の出入口の扉を開けてから予め設定した時間、例えば、1分後、当該扉を閉めてロックする。
続くステップS187の処理として、受取者退室処理部512は、管理サーバ10に受取完了情報を送信する。受取完了情報には、ステップS183の処理で取得した配達品IDが付加されている。
以上のようにして、受取者退室処理部512は、受取管理装置500の退室側スキャン部503がオン操作されたと判定すると、退室側スキャン部503をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。
これにより、受取者は、受取者側端末300のタッチパネル部310に受取用QRコード(登録商標)を表示させて入室側スキャン部502に受取者側端末300のタッチパネル部310をかざして受取用QRコード(登録商標)を読み取らせる。さらに、受取者は、一時預かりスペースから持ち出す配達品に貼ってある配達品QRコード(登録商標)を入室側スキャン部502にかざして読み取らせる。
受取者退室処理部512は、退室側スキャン部503からQRコード(登録商標)が入力されたと判定すると、入力されたQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。その後、受取者退室処理部512は、管理サーバ10から照合結果として退室許可の情報を受信したと判定すると、退室処理を実行する。さらに、受取者退室照合処理部35は、管理サーバ10に受取完了情報を送信する。
これにより、管理サーバ10の配達状況管理処理部36は、受取完了情報を登録する。具体的には、配達状況管理処理部36は、配達状況管理データベース23の配達状況のステータスを、ステップS183の処理で入力されたと判定した受取用QRコード(登録商標)に含まれている配達品IDについて、受取完了にする。
図27は、管理サーバ10による受取者退室照合処理の一例を示すフローチャートである。受取者退室照合処理は、受取管理装置500による受取者退室処理に対する処理になる。
図27に示すように、先ずステップS201の処理として、受取者退室照合処理部35は、受取管理装置500からQRコード(登録商標)の情報を受信したか否かを判定する。受取者退室照合処理部35は、受取管理装置500からQRコード(登録商標)の情報を受信したと判定すると、ステップS202の処理に進む。
ステップS202の処理として、受取者退室照合処理部35は、ステップS201の処理で受信したと判定したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。照合処理では、例えば、受取者退室照合処理部35は、受信した受取用QRコード(登録商標)の情報に含まれている配達品IDと、受信した配達品QRコード(登録商標)の情報に含まれている配達品IDとが一致するか否かを判定する。受取者退室照合処理部35は、一致すると判定すると、照合結果を退室許可にする。一方、受取者退室照合処理部35は、一致しないと判定すると、照合結果を退室不許可にする。
続くステップS203の処理として、受取者退室照合処理部35は、ステップS201の処理で受信したQRコード(登録商標)の情報の送信元の受取管理装置500に照合結果を送信する。
以上のようにして、受取者退室照合処理部35は、受取管理装置500からQRコード(登録商標)の情報を受信したと判定すると、受信したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。そして、受取者退室照合処理部35は、その照合結果(退室許可又は退室不許可の結果)をQRコード(登録商標)の情報の送信元の受取管理装置500に送信する。
(動作、作用等)
次に、本実施形態における配達品受渡管理システム1の動作、作用等を説明する。
(配達品リストの作成)
配達会社端末100では、配達品情報入力処理部111は、作業者から配達品リストの作成要求があると、次々に入力される各配達品の情報を配達会社側記憶部104に記憶していく。そして、配達品情報入力処理部111は、全ての配達品の情報の入力が完了すると、各配達品毎の識別ラベルを作成し印刷するとともに、配達品リストの保存要求に付加して配達品リストを管理サーバ10に送信する。作業者は、作成された識別ラベルを各配達品に貼る。
管理サーバ10では、配達品管理処理部31は、保存要求を配達会社端末100から受信すると、保存要求に付加されている配達品リスト、及び配達者ID等を基に、各データベースに情報を記憶する。すなわち、配達品管理処理部31は、配達品の情報を配達品管理データベース21に記憶する。さらに、配達品管理処理部31は、配達品リストに含まれている全て配達品(配達品ID)と配達者IDとを対応付けて配達品リスト管理データベース22に記憶する。そして、配達品管理処理部31は、配達状況管理データベース23の配達状況のステータスを、配達品リストに含まれている全ての配達品(配達品ID)について配達中にする。そして、配達品管理処理部31は、配達品リストのリストIDを含むリストQRコード(登録商標)を作成し、作成したリストQRコード(登録商標)を配達者IDの配達者の配達者側端末200に送信する。
(一時預かりスペースに配達者が入室する際の処理)
配達管理装置400では、配達者入室処理部411は、配達管理装置400の入室側スキャン部402がオン操作されると、入室側スキャン部402をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。そして、配達者入室処理部411は、入室側スキャン部402からQRコード(登録商標)が入力されると、入力されたQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。
これにより、配達者は、配達者側端末200のタッチパネル部210にリストQRコード(登録商標)を表示させて入室側スキャン部402に配達者側端末200のタッチパネル部210をかざしてリストQRコード(登録商標)を読み取らせる。さらに、配達者は、各配達品に貼ってある配達品QRコード(登録商標)を入室側スキャン部402にかざして読み取らせる。配達者入室処理部411は、入室側スキャン部402から入力された各QRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信していく。
管理サーバ10では、配達者入室照合処理部32は、配達管理装置400からQRコード(登録商標)の情報を受信すると、受信したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。そして、配達者入室照合処理部32は、その照合結果(入室許可又は入室不許可の結果)をQRコード(登録商標)の情報の送信元の配達管理装置400に送信する。
配達管理装置400では、配達者入室処理部411は、管理サーバ10から照合結果として入室許可の情報を受信すると、入室処理を実行する。これにより、配達者は、一時預かりスペースに入室できるようになる。そして、配達者は、配達品を所定の場所を置き、一時預かりスペースから退室する。
以上のように、配達者側端末200のタッチパネル部210に表示されるリストQRコード(登録商標)、各配達品に貼ってある配達品QRコード(登録商標)は、配達者が一時預かりスペースに入室するためのキー情報又は照合情報になっている。これにより、配達者は、配達者側端末200のタッチパネル部210に表示したリストQRコード(登録商標)、配達品に貼ってある配達品QRコード(登録商標)を入室側スキャン部402にかざすだけで、一時預かりスペースに入室できる。
(一時預かりスペースから配達者が退室する際の処理)
配達管理装置400では、配達者退室処理部412は、配達管理装置400の退室側スキャン部403がオン操作されると、退室側スキャン部403をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。
これにより、配達者は、配達者側端末200のタッチパネル部210にリストQRコード(登録商標)を表示させて入室側スキャン部402に配達者側端末200のタッチパネル部210をかざしてリストQRコード(登録商標)を読み取らせる。配達者退室処理部412は、入室側スキャン部402から入力された各QRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。
管理サーバ10では、配達者退室照合処理部33は、配達管理装置400からQRコード(登録商標)の情報を受信すると、受信したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。そして、配達者退室照合処理部33は、その照合結果(退室許可又は退室不許可の結果)をQRコード(登録商標)の情報の送信元の配達管理装置400に送信する。
配達管理装置400では、配達者退室処理部412は、管理サーバ10から照合結果として退室許可の情報を受信すると、退室処理を実行する。さらに、配達者退室処理部412は、管理サーバ10に配達完了情報を送信する。これにより、配達者は、一時預かりスペースから退室できるようになる。
管理サーバ10では、配達状況管理処理部36は、配達管理装置400から配達完了情報を受信すると、その配達完了情報を登録する。具体的には、配達状況管理処理部36は、配達状況管理データベース23の配達状況のステータスを、配達品リストに含まれている全ての配達品について配達完了にする。そして、配達状況管理処理部36は、配達品リストに含まれている各配達品の受取者の受取者側端末300に配達完了情報を送信する。これにより、当該配達品の受取者は、一時預かりスペースに自身への配達品が配達されたことを知ることができる。
以上のように、配達者側端末200の表示部に表示されるリストQRコード(登録商標)は、配達者が一時預かりスペースから退室するためのキー情報又は照合情報になっている。これにより、配達者は、配達者側端末200のタッチパネル部210に表示したQRコード(登録商標)を退室側スキャン部403にかざすだけで、一時預かりスペースから退室できる。
(一時預かりスペースに受取者が入室する際の処理)
受取管理装置500では、受取者入室処理部511は、受取管理装置500の入室側スキャン部502がオン操作されると、入室側スキャン部502をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。
これにより、受取者は、受取者側端末300のタッチパネル部310に受取用QRコード(登録商標)を表示させて入室側スキャン部502に受取者側端末300のタッチパネル部310をかざして受取用QRコード(登録商標)を読み取らせる。受取者入室処理部511は、入室側スキャン部502からQRコード(登録商標)が入力されると、QRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。
管理サーバ10では、受取者入室照合処理部34は、受取管理装置500からQRコード(登録商標)の情報を受信すると、受信したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。そして、受取者入室照合処理部34は、その照合結果(入室許可又は入室不許可の結果)をQRコード(登録商標)の情報の送信元の受取管理装置500に送信する。
受取管理装置500では、受取者入室処理部511は、管理サーバ10から照合結果として入室許可の情報を受信すると、入室処理を実行する。これにより、受取者は、一時預かりスペースに入室できるようになる。
以上のように、受取者側端末300のタッチパネル部310に表示されるQRコード(登録商標)は、受取者が一時預かりスペースに入室するためのキー情報又は照合情報になっている。これにより、受取者は、受取者側端末300のタッチパネル部310に表示したQRコード(登録商標)を入室側スキャン部502にかざすだけで、一時預かりスペースに入室できる。
また、一時預かりスペースに置かれている各配達物には、部屋番号が表示された識別ラベルが貼ってあるため、一時預かりスペースに入室した受取者は、一時預かりスペースに置かれている配達物の中から自身の部屋番号が貼られている配達物を探し出し、受け取る。
(一時預かりスペースから受取者が退室する際の処理)
受取管理装置500では、受取者退室処理部512は、受取管理装置500の退室側スキャン部503がオン操作されると、退室側スキャン部503をQRコード(登録商標)が読み取りできるスタンバイ状態にする。
これにより、受取者は、受取者側端末300のタッチパネル部310に受取用QRコード(登録商標)を表示させて入室側スキャン部502に受取者側端末300のタッチパネル部310をかざして受取用QRコード(登録商標)を読み取らせる。さらに、受取者は、一時預かりスペースから持ち出す配達品に貼ってある配達品QRコード(登録商標)を入室側スキャン部502にかざして読み取らせる。受取者退室処理部512は、退室側スキャン部503からQRコード(登録商標)が入力されると、入力されたQRコード(登録商標)の情報を管理サーバ10に送信する。
管理サーバ10では、受取者退室照合処理部35は、受取管理装置500からQRコード(登録商標)の情報を受信すると、受信したQRコード(登録商標)の情報を基に、照合処理を実行する。そして、受取者退室照合処理部35は、その照合結果(退室許可又は退室不許可の結果)をQRコード(登録商標)の情報の送信元の受取管理装置500に送信する。
受取管理装置500では、受取者退室処理部512は、管理サーバ10から照合結果として退室許可の情報を受信すると、退室処理を実行する。さらに、受取者退室照合処理部35は、管理サーバ10に受取完了情報を送信する。これにより、受取者は、一時預かりスペースから退室できるようになる。
管理サーバ10では、配達管理装置400から受取完了情報を受信すると、その受取完了情報を登録する。具体的には、配達状況管理処理部36は、配達状況管理データベース23の配達状況のステータスを受取完了にする。これにより、配達会社等は、一時預かりスペースに配達した配達品を受取者が受け取ったことを知ることができる。
(本実施形態における効果)
(1)配達品受渡管理システム1は、複数の配達品を受取者が受け取るまで一時預かりエリアに一時的に預けることを可能にしつつ、当該複数の配達品のリストIDを基に、一時預かりエリアに対する配達者の入室や退室を制限できる。これにより、配達品受渡管理システム1は、多数の配達品を一時預かりエリアで保管することを可能にしつつ、一時預かりエリアに関係のない人が立ち入ってしまうのを防止できる。
例えば、一人の受取者が配達品を受け取るまでに当該配達品を一時的に保管できる保管ボックスのようなものがある。この場合、保管ボックス毎、すなわち、配達品毎に処理が必要になってくる。例えば、受取者や配達者が保管ボックスを開けるための暗号キーの発行や受取人と配達者との間での暗号キーのやり取りの処理が、保管ボックス毎、配達品毎に必要になる。これでは、受取者が異なる配達品が多くなると、特に、配達者の負担が大きくなる。これに対して、配達品受渡管理システム1は、受取者が異なる多数の配達品を1つの一時預かりエリアで保管できるようにしたことで、配達者の負担を大きく軽減できる。
(2)配達品受渡管理システム1は、複数の配達品にそれぞれ取り付けられた識別ラベルのQRコード(登録商標)の情報を基に、一時預かりエリアに対する配達者の入室や退室を制限できる。
(3)配達品受渡管理システム1は、一時預かりエリアの出入口に設置された配達管理装置400の照合処理によって、一時預かりエリアに対する配達者の入場や退場を制限できる。
(4)配達品受渡管理システム1は、配達完了情報を使って、一時預かりエリアに対する受取者の入場を許可できる。これにより、配達品受渡管理システム1は、受取者が不用意に一時預かりエリアに入場してしまうのを防止できる。
(5)配達品受渡管理システム1は、配達品IDを使って、一時預かりエリアに対する受取者の退場を許可できる。これにより、配達品受渡管理システム1は、受取人が他人の配達品を一時預かりエリアから間違って持ち出すことを防止できる。
なお、前記の実施形態の説明において、配達品管理処理部31及び通信部11は、例えば、送信手段を構成している。また、配達者入室照合処理部32、配達者退室照合処理部33、配達者入室処理部411、及び配達者退室処理部412は、例えば、配達者入退場許可手段又は許可手段を構成している。また、受取者入室照合処理部34、受取者退室照合処理部35、受取者入室処理部511、受取者退室処理部512は、例えば、受取者入退場許可手段を構成している。また、一時預かりエリアは、例えば、保管エリアを構成している。また、管理サーバ10のサーバ側記憶部20に記憶されている各データベースの情報は、例えば、照合用情報を構成している。また、識別ラベル120は、例えば、記録媒体を構成している。
(本実施形態の変形例等)
前記の実施形態の他の例として、配達品受渡管理システム1は、QRコード(登録商標)に代えて、他の二次元コードを使用することもできる。
また、前記の実施形態の他の例として、配達品受渡管理システム1は、識別ラベルに代えて、記録媒体又は記憶媒体として、無線通信タグ(例えば、RFタグ)を用いることもできる。この場合、配達品受渡管理システム1は無線通信タグに対応した構成になる。例えば、配達者側端末200、受取者側端末300、配達管理装置400、受取管理装置500は、無線通信タグによって通信可能な構成を有するようになる。
これにより、配達品受渡管理システム1は、無線通信タグを使うことで、QRコード(登録商標)で必要な配達者や受取者による読み取り作業を不要にすることができる。また、配達品受渡管理システム1は、無線通信タグによって、一時預かりエリア内にある配達品の管理をすることもできる。また、配達品受渡管理システム1は、配達者が関係のない配達品を一時預かりエリアに持ち込んだり、配達者が配達品を許可なく一時預かりエリアから持ち出したりすることを防止できる。また、配達品受渡管理システム1は、受取人が自分のでない間違った配達品を一時預かりエリアから持ち出したりすることを防止できる。また、配達品受渡管理システム1は、配達者や受取者が一時預かりエリアから間違ったり関係がなかったりする配達品を持ち出したときに、その旨を配達管理装置400、受取管理装置500、配達者側端末200や受取者側端末300等を介して報知することもできる。
また、前記の実施形態の他の例として、配達品受渡管理システム1は、配達品ID(配達品QRコード(登録商標))を使わずにリストID(リストQRコード(登録商標))だけで照合処理し、一時預かりエリアに対する配達者の入場を許可できる。
また、前記の実施形態の他の例として、配達品受渡管理システム1は、配達品ID(配達品QRコード(登録商標))を使わずに受取用QRコード(登録商標)だけで照合処理し、一時預かりエリアに対する受取者の退場を許可できる。
また、前記の実施形態の他の例として、配達品受渡管理システム1は、管理サーバ10の機能を配達会社端末100に持たせて、配達会社端末100で管理サーバ10の役割を果たさせることもできる。
また、前記の実施形態の他の例として、配達品受渡管理システム1は、配達者や受取者の入室及び退室の少なくとも何れかだけを許可するための構成や処理を有することもできる。
また、前記の実施形態では、配達者が配達する配達先の異なる複数の配達品のリストである配達品リストの識別情報を前記配達者の携帯端末に送信する送信ステップと、前記携帯端末が受信した配達品リストの識別情報を基に、前記複数の配達品が当該配達品の受取者が受け取るまで一時的に保管される保管エリアに対する前記配達者の入場及び退場の少なくとも何れかを許可する許可ステップと、を有する配達品受渡管理方法を実現している。
また、前記の実施形態では、信手段が、配達者が配達する配達先の異なる複数の配達品のリストである配達品リストの識別情報を前記配達者の携帯端末に送信する送信ステップと、許可手段が、前記携帯端末が受信した配達品リストの識別情報を基に、前記複数の配達品が当該配達品の受取者が受け取るまで一時的に保管される保管エリアに対する前記配達者の入場及び退場の少なくとも何れかを許可する許可ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを実現している。
また、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。