JP2022071283A - 摺動機構 - Google Patents

摺動機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2022071283A
JP2022071283A JP2020180157A JP2020180157A JP2022071283A JP 2022071283 A JP2022071283 A JP 2022071283A JP 2020180157 A JP2020180157 A JP 2020180157A JP 2020180157 A JP2020180157 A JP 2020180157A JP 2022071283 A JP2022071283 A JP 2022071283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dlc
film
sliding
sliding mechanism
molybdenum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020180157A
Other languages
English (en)
Inventor
毅 樋口
Takeshi Higuchi
豊 馬渕
Yutaka Mabuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renault SAS
Utsunomiya University
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Renault SAS
Utsunomiya University
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renault SAS, Utsunomiya University, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Renault SAS
Priority to JP2020180157A priority Critical patent/JP2022071283A/ja
Publication of JP2022071283A publication Critical patent/JP2022071283A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】モリブデン系極圧添加剤を含有する潤滑油に対する吸着能が高く、二硫化モリブデンによる摩擦低減効果が高い、含炭素被膜を有する摺動部材を備える摺動機構を提供する。【解決手段】本発明の摺動機構は、DLC膜に金属ニッケルを含有させたDLC-Ni被膜を表面に有する摺動部材と、該摺動部材の摺動面に存在する潤滑油とを備える。そして、上記炭素被膜が、DLCを主成分とし、ニッケル(Ni)を含有するDLC-Ni被膜であり、上記潤滑油が、含モリブデン(Mo)化合物を含有することとしており、DLC膜自体が有する低摩擦特性に加えて、二硫化モリブデンを有する反応被膜による摩擦低減効果をも得られる。【選択図】図1

Description

本発明は、摺動機構に係り、更に詳細には、潤滑油による摩擦低減能を十分発揮できる含炭素被膜を有する摺動部材を備える摺動機構に関する。
ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜は、著しい低摩擦特性と高硬度とを併せもつ長寿命の固体潤滑被膜である。DLC膜の低摩擦特性は、表面の凝着力が小さいことにより摺動相手材との接触界面で剪断が容易に起こるためであると考えられている。
しかし、DLC膜はその凝着力が非常に小さいため、内燃機関や変速機等の潤滑油が存在する摺動機構においては、DLC膜の表面に充分な油膜が形成され難い。
したがって、上記摺動機構の摩擦特性は、潤滑油の存在下であっても潤滑油による摩擦低減効果が得られ難く、DLC膜の摩擦特性によるところが大きくなる。
このようなDLC膜であっても、エステル系分子を含む潤滑油と組み合わせることで、さらなる低摩擦性を得られることが知られている。
また、内燃機関や変速機等の潤滑油には、有機モリブデンや硫黄等を含むモリブデン系極圧添加剤が添加されることが多い。
上記モリブデン系極圧添加剤は、摺動によって摺動面に、層間の剪断力が非常に小さな層状構造の二硫化モリブデン(MoS)を含む反応被膜が生成し、上記二硫化モリブデンの層間が滑ることで摩擦を低減させる。
しかし、特許文献1には、摺動部材の表面がDLC膜で被覆されていると、上記反応被膜が生成せず、上記反応被膜による摩擦低減効果が得られない旨が記載されている。
そこで、特許文献1では、表面に鉄が露出した鉄含有DLC膜とすることで、上記反応被膜が摺動面に生成し、摩擦を低減できる旨が開示されている。
特開2000-320673号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものにあっては、鉄含有DLC膜のモリブデン系極圧添加剤を含む潤滑油に対する吸着性が未だ乏しく、二硫化モリブデンによる摩擦低減効果を十分発揮できていない。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モリブデン系極圧添加剤を含有する潤滑油に対する吸着能が高く、二硫化モリブデンによる摩擦低減効果が高い、含炭素被膜を有する摺動部材を備える摺動機構を提供することにある。
上記二硫化モリブデン(MoS)を含む反応被膜は、特許文献1に記載されているように、DLC膜で被覆した摺動部材では生成しないことから、モリブデン系極圧添加剤単独では上記反応被膜が生成せず、上記反応被膜の生成には鉄などの他の元素が関わっていると考えられる。
しかし、潤滑油や極圧添加剤の構造は非常に複雑で、かつこれらの材料の組合せは無数に存在するため、上記反応被膜の生成過程を化学的に解明することは極めて難く、周期律表などから得られる規則的な元素特性からは、上記反応被膜の生成に有用な元素を特定することはできない。
本発明者は、上記目的を達成すべく様々な元素について試験・検討を重ねた結果、摺動部材の表面に形成する含炭素被膜を、DLC膜に金属ニッケルを含有させたDLC-Ni被膜とすることにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の摺動機構は、基材上に含炭素被膜を有する摺動部材と、上記摺動部材の摺動面に存在する潤滑油と、を備える。
そして、上記含炭素被膜が、DLCを主成分とし、ニッケル(Ni)を含有するDLC-Ni被膜であり、上記潤滑油が、含モリブデン(Mo)化合物を含有することを特徴とする。
本発明によれば、DLC膜に金属ニッケルを含有させたDLC-Ni被膜を摺動部材の表面に形成することとしたため、DLC膜自体が有する低摩擦特性に加えて、二硫化モリブデンを有する反応被膜による摩擦低減効果をも得ることができる、含炭素被膜を有する摺動部材を備える摺動機構を提供することができる。
分散型DLC-Ni被膜の層構成を示す図である。 積層型DLC-Ni被膜の層構成を示す図である。 多層積層型DLC-Ni被膜の層構成を示す図である。 DLC膜のSEM像である。 実施例1の摺動部材表面のXPS分析結果である。 実施例3の摺動部材表面のXPS分析結果である。
本発明の摺動機構について詳細に説明する。
上記摺動機構は、DLC膜に金属ニッケルを含有させたDLC-Ni被膜を表面に有する摺動部材と、該摺動部材の摺動面に存在する潤滑油とを備え、上記炭素被膜が、DLCを主成分とし、ニッケル(Ni)を含有するDLC-Ni被膜であり、上記潤滑油が、含モリブデン(Mo)化合物を含有する。
本発明において、「主成分」とは50at%以上であるこという。
<DLC-Ni被膜>
本発明のDLC-Ni被膜が、含モリブデン(Mo)化合物を含有する潤滑油との親和性が高く、摩擦低減効果を増大できる理由は明らかではないが、DLC-Ni被膜中のNiがモリブデン系極圧添加剤中の硫黄(S)と反応してNiSやNiS等の硫化物を形成する。この硫化物は、DLC-Ni被膜中のNiと親和性が高く、かつモリブデン(Mo)への硫黄の供給源となることで二硫化モリブデン(MoS)を含む反応被膜が生成し易くなることも一因ではないかと考えられる。
上記DLC-Ni被膜は、水素含有量が1at%以下であることが好ましい。
水素含有量が1at%以下の水素フリーDLC膜は、高硬度で耐熱性が高く、潤滑油存在下における摩擦係数低減効果が優れる。
上記DLC-Ni被膜としては、図1に示すようなニッケル(Ni)が分散した分散型DLC-Ni被膜や、図2に示すようなDLC膜と金属ニッケル膜とを積層した積層型DLC-Ni被膜を挙げることができ、上記積層型DLC-Ni被膜は、図3に示すようなDLC膜と金属ニッケル膜とを交互に複数積層した多層構造であってもよい。
(分散型DLC-Ni被膜)
上記分散型DLC-Ni被膜は、数個から数十個以上が集まったNi原子塊が、DLC膜中に均一に微分散しており、摺動面の全体に反応被膜を形成する。
上記分散型DLC-Ni被膜中のNi含有量は、1~15at%であることが好ましく、2~10at%であることがより好ましく、3~5at%であることがさらに好ましい。
分散型DLC-Ni被膜においては、Ni含有量が多くなると、反応被膜が生成し易くなって摩擦低減効果が得られる一方、被膜の硬度が低下する傾向があり、上記範囲内であることで高い摩擦低減効果と耐摩耗性とを両立できる。
Ni含有量は、エネルギー分散型X線分析(EDX)により測定できる。
上記分散型DLC-Ni被膜は、Niを混合した黒鉛をターゲット材料とした、イオンプレーティング法や、Niを含むガスと炭化水素ガスを用いたプラズマCVD法により作製できる。Ni含有量は、黒鉛に混合したNi粉末の量やNiを含むガスの供給量の他、成膜中の条件変更により制御できる。
(積層型DLC-Ni被膜)
積層型DLC-Ni被膜は、上記分散型DLC-Ni被膜のように下層のDLC膜中にNiが分散していないため、DLC膜自体の硬度が低下することがなく高耐久である。
上記積層型DLC-Ni被膜のDLC膜に積層するNi層の厚さは、0.1~1μmであることが好ましく、0.3~0.7μmであることがより好ましい。また、上記DLC膜の厚さは特に制限はないが、上記Ni層よりも厚いことが好ましい。
Ni層が厚くなり過ぎると、下層のDLC膜が硬質であることによる接触面積低減効果が薄れる傾向がある。上記範囲内であることで荷重によるNi層の変形が抑止され、摩擦係数の上昇防止と高い摩擦低減効果とを両立できる。
上記積層型DLC-Ni被膜は、下層のDLC膜が凹部を有することが好ましい。
積層型DLC-Ni被膜は、摺動によって、表面側に形成された上層のNi層が先に摩耗する。しかし、上層のNi層の一部が下層のDLC膜の凹部内に入り込んで成膜されていることで、上層のNi層が摩耗し下層のDLC膜が露出したとしても凹部内のNiによって摩擦低減効果を得ることができる。加えて、凹部内のNiは周囲をDLCで囲まれているため、表面に露出していても摩耗し難いので長期に亘り摩擦低減効果が得られる。
上記DLC膜表面の凹部の面積率は、4~60%であることが好ましく、10~50%であることがより好ましく、さらに15~40%であることが好ましい。
上記凹部の面積率が上記範囲内であることで、DLC膜による耐摩耗性と、Niによる反応被膜の生成とを両立できる。
上記面積率は、濃塩酸または希硝酸処理でNiを除去した後、レーザー顕微鏡による3Dの粗さ計測を行い(ISO 25178)、谷部の比率を示すアボット負荷曲線のSMr2を使用粗さ計で測定した断面曲線から算出できる。
また、別な方法として、積層型DLC-Niが摩擦により十分なじんだ状態で、表面から元素マッピングを行い、得られた画像をNiに対する2値化処理を行い算出することもできる。
上記積層型DLC-Ni被膜は、プラズマCVD法やイオンプレーティング法でDLC膜を成膜した後、スパッタリングなどにより上記DLC膜上にNi層を蒸着させることで作製できる。
上記DLC膜表面の凹部は、イオンエッチング レーザー処理、ブラスト処理の他、予め基材表面に凹凸をつけることで形成できる。特にイオンプレーティング法により成膜されたDLC膜は、黒鉛から作製するためDLC膜表面にドロップレットができる。これを研磨により除去する際、上記ドロップレットにより研磨剤の当たりが不均一になることによっても凹部を形成できる。
<潤滑油>
本発明の摺動機構における潤滑油は、基油と含モリブデン(Mo)化合物を含有するモリブデン系極圧添加剤とを含有する。
上記基油は、内燃機関や変速機等の摺動機関に従来用いられているものを使用でき、鉱物油、合成油のいずれであってもよい。
なかでも、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪族アミン、エステル等の極性基を分子の一端に有する基油は、上記極性基が物理吸着や化学吸着により金属表面に吸着膜を形成するため好ましく使用できる。
モリブデン系極圧添加剤としては、例えば、モリブデンジチオカルバメート(MoDTC)等の硫黄を含む有機モリブデンが挙げられる。
<相手材>
一般に同種材同士を組み合わせた摺動機構は、摩擦力が大きくなることが知られている。これは、同種材同士を組み合わせるとその親和性が高さから凝着が生じ易くなるためであると考えられる。したがって、相手材がDLC被膜やNiを含有する摺動部材であると期待する摩擦低減効果が得られない。
本発明の摺動機構は、上記摺動部材の相手材が鉄(Fe)を含有することが好ましい。
潤滑油中のモリブデン系極圧添加剤は、もともと鉄系の摺動部材の摩擦低減に用いられるものであり、鉄系の摺動部材の摺動面において、鉄との化学反応によって固体潤剤として機能するMoS を含む反応被膜を生成する。したがって、相手材がNiではなく鉄(Fe)を含有することで、DLC-Ni被膜との親和性の低さと上記反応被膜の生成とが相俟って優れた摩擦低減効果が得られる。
また、鉄(Fe)を含有する相手材は、モリブデン系極圧添加剤存在下において、FeS、FeS等の硫化鉄を形成し、固体潤滑層であるMoSのSの供給源としてその生成に作用し、またFeO、Fe3、Fe等の酸化鉄の被膜形成は、上層に固体潤滑層であるMoSの形成を促し安定化させる機能があり、これらは摩擦を低減する効果を高める働きをする。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
Niを含むガスおよび炭化水素ガスを用いてプラズマCVD法により、表面粗さ(Ra)が0.01μmのSUJ2炭素鋼(HRC64)のDiskに、4.5at%のNiを含む、膜厚が1μm、表面粗さ(Ra)が0.01μmの分散型DLC-Ni被膜(a-C:H)を形成した。
[実施例2]
表面粗さ(Ra)が0.01μmのSUJ2炭素鋼(HRC64)のDiskに、黒鉛に金属Niを含有させたターゲット材を用い、イオンプレーティング法により、5at%のNiを含む分散型DLC-Ni被膜を形成した後、研磨してドロップレットを除去し、表面粗さ(Ra)が0.02μm、膜厚が1μmの分散型DLC-Ni被膜(ta-C)を形成した。
[比較例1]
ターゲット原料にTiを含む黒鉛を用いて、イオンプレーティング法により5at%のTiを含む他は実施例2と同様にして表面粗さ(Ra)が0.02μmの分散型DLC-Ti被膜(ta-C)を形成した。
[比較例2]
ターゲット原料にCuを含む黒鉛を用いて、イオンプレーティング法により5at%のCuを含む他は実施例2と同様にして表面粗さ(Ra)が0.02μmの分散型DLC-Cu被膜(ta-C)を形成した。
[実施例3]
黒鉛をターゲット材に用い、イオンプレーティング法により、表面粗さ(Ra)が0.01μmのSUJ2炭素鋼(HRC64)のDiskに、DLC膜(ta-C)を形成し、ドロップレットを研磨して除去し、表面粗さ(Ra)が0.02μm、膜厚が0.5μmのDLC膜を得た。
DLC膜のSEM像を図4に示す。このDLC膜は凹部を有しており、その面積率は15%であった。
上記DLC膜上にスパッタリングにより厚さが0.5μmのNi層を蒸着させ、表面粗さ(Ra)が0.02μmの積層型DLC-Ni被膜(ta-C)を形成した。
<評価>
膜質が異なることによる摩擦特性の違いを考慮し、摩擦低減効果を評価する基準となるリファレンスディスクとして、プラズマCVD法により成膜したDLC膜(a-C:H、参考例1)と、イオンプレーティング法により成膜したDLC膜(ta-C、参考例2)を、それぞれ表面粗さ(Ra)を0.01μm、0.02μmに調節し、リファレンスディスクとした。
上記実施例1~3、比較例1,2のDiskを以下の条件で摩擦係数を測定し、上記リファレンスディスクとの摩擦係数の差によりDiskの摩擦特性(摩擦低減効果)を評価した。
評価結果を表1に示す。
(潤滑油)
市販エンジンオイル(ペンズオイル プラチナム0W-20 API SN ILSAC GF-5、40℃動粘度45mm/s、100℃動粘度8.4mm/s)に750ppmのMoDTCを添加した潤滑油を用いた。
(相手材)
SUJ2炭素鋼(HRC64)のピン(表面粗さRa:0.05μm)
(摩擦試験)
Disk Φ31 t=2.5mm、ピンΦ5x5mm、3点1組
オイルバス式油温 :120℃
試験時間 :30分
試験荷重 :90N(ヘルツ最大面圧150MPa)
試験回転数 :30rpm
平均摺動半径 :約10mm
試験末期の摩擦係数の値を摩擦係数とした。
また、摩擦試験後の実施例1(分散型DLC-Ni被膜)と実施例3(積層型DLC-Ni被膜)のDisk表面をXPS分析した。
実施例1の分析結果を図5、実施例3の分析結果を図6に示す。
Figure 2022071283000002
図5,6から、本発明の摺動機構は、摺動面にNiS等の硫化ニッケルを含む化合物が存在し、MoDTC由来の反応被膜の形成に作用していることがわかる。
また、表1の結果から、DLC-Ni被膜を形成した被膜は、リファレンスディスクよりも摩擦係数が小さくなっており、DLC膜自体の低摩擦特性に加えて、二硫化モリブデンを有する反応被膜による摩擦低減効果が得られていることが確認された。
1 摺動部材
2 基材
3 DLC-Ni被膜
31 DLC
32 Ni

Claims (9)

  1. 基材上に含炭素被膜を有する摺動部材と、
    上記摺動部材の摺動面に存在する潤滑油と、を備える摺動機構であって、
    上記含炭素被膜が、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)を主成分とし、ニッケル(Ni)を含有するDLC-Ni被膜であり、
    上記潤滑油が、含モリブデン(Mo)化合物を含有することを特徴とする摺動機構。
  2. 上記DLC-Ni被膜は、水素量が1at%以下であることを特徴とする請求項1に記載の摺動機構。
  3. 上記DLC-Ni被膜が、DLC膜中にニッケル(Ni)が分散した分散型DLC-Ni被膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載の摺動機構。
  4. 上記分散型DLC-Ni被膜は、ニッケル(Ni)含有量が1~15at%であることを特徴とする請求項3に記載の摺動機構。
  5. 上記DLC-Ni被膜が、DLC膜の表面にニッケル(Ni)層を有する積層型DLC-Ni被膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載の摺動機構。
  6. 上記積層型DLC-Ni被膜は、ニッケル(Ni)層の厚さが0.1~1μmであることを特徴とする請求項5に記載の摺動機構。
  7. 上記DLC膜が凹部を有し、その面積率が4%以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の摺動機構。
  8. 上記摺動部材の相手材が鉄(Fe)を含有することを特徴とする請求項1~7のいずれか1つの項に記載の摺動機構。
  9. 硫化ニッケル(NiS)、二硫化モリブデン(MoS)及び四酸化三鉄(Fe)を含む化合物層を摺動面に有することを特徴とする請求項8に記載の摺動機構。
JP2020180157A 2020-10-28 2020-10-28 摺動機構 Pending JP2022071283A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020180157A JP2022071283A (ja) 2020-10-28 2020-10-28 摺動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020180157A JP2022071283A (ja) 2020-10-28 2020-10-28 摺動機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022071283A true JP2022071283A (ja) 2022-05-16

Family

ID=81593888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020180157A Pending JP2022071283A (ja) 2020-10-28 2020-10-28 摺動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022071283A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115786027A (zh) * 2022-12-14 2023-03-14 中国科学院兰州化学物理研究所 一种水基微乳化切削液

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115786027A (zh) * 2022-12-14 2023-03-14 中国科学院兰州化学物理研究所 一种水基微乳化切削液
CN115786027B (zh) * 2022-12-14 2024-01-12 中国科学院兰州化学物理研究所 一种水基微乳化切削液

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4784248B2 (ja) 摺動構造及び摺動方法
EP2290119B1 (en) Slide part
Neville et al. Compatibility between tribological surfaces and lubricant additives—how friction and wear reduction can be controlled by surface/lube synergies
de Barros' Bouchet et al. Boundary lubrication mechanisms of carbon coatings by MoDTC and ZDDP additives
JP2008195903A (ja) 摺動構造
JP2006152428A (ja) 硬質炭素被膜摺動部材
JP5298451B2 (ja) 摺動構造
JP2022071283A (ja) 摺動機構
JP6114730B2 (ja) 摺動システム
JP5080505B2 (ja) 摺動部材
Costa et al. Enhanced DLC wear performance by the presence of lubricant additives
JP2019171512A (ja) 摺動部材及びその製造方法
JP2022102784A (ja) 摺動部材、軸受、摺動部材の製造方法、軸受の製造方法
JP7040532B2 (ja) 低摩擦摺動機構
JP3657742B2 (ja) 耐焼付性にすぐれたすべり軸受
JP5077629B2 (ja) 硬質炭素被膜
JP5712919B2 (ja) 低摩擦摺動部材
JP4816940B2 (ja) 硬質炭素被膜
Li et al. The tribological performance of W-DLC in solid–liquid lubrication system addivated with Cu nanoparticles
JP5854554B2 (ja) 摺動機構
JP2000320674A (ja) 低フリクション摩擦材およびその製造方法
JP6808560B2 (ja) 摺動システム
Murakami et al. Tribological properties of Fe7Mo6-based-alloy lubricated with poly-alpha-olefin containing PN additive
Widodo et al. TRIBOLOGICAL PROPERTIES OF MINERAL BASE OILS WITH TUNGSTEN DISULPHIDE?(WS2) NANOPARTICLES IN BOUNDARY LUBRICATION CONDITIONS
JP4968619B2 (ja) 硬質炭素被膜

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210625

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240507