JP2022071270A - 再帰反射性樹脂成形物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ポリオレフィン系の樹脂成形物本体に再帰反射性を簡易かつ安定して付与することができ、かつ、その再帰反射性を、屋外での厳しい条件下でも長期に安定して維持することができる再帰反射性樹脂成形物を提供する。【解決手段】 本発明の再帰反射性樹脂成形物10は、ポリオレフィン製の樹脂成形物本体11と、樹脂成形物本体11の上に塗装された再帰反射層13とを備え、ポリオレフィン製の樹脂成形物本体10は、濡れ性を向上させる表面改質処理が施されているか、及び/又は、樹脂成形物本体11と再帰反射層13の間に、下塗層12として、スチレン-共役ジエン系ブロック共重合体を含むプライマー層が塗装されており、再帰反射層13は、少なくともガラスビーズ131と反射材132と樹脂成分133とを含む樹脂層である。【選択図】 図1

Description

本発明は、再帰反射性樹脂成形物に関し、特に屋外使用を前提とする道路資材としての利用に適した再帰反射性樹脂成形物に関する。
屋外で使用される道路資材において、視線誘導や注意喚起の目的で、反射性を付与することが行われている。
例えば、特許文献1では、ガードケーブルにおいて、支柱間に一定間隔で取り付けられる間隔保持材の側面に反射材を貼付することが提案されている。
また、特許文献2,3では、防護柵のキャップ付き支柱のキャップに嵌め込まれる防護柵支柱用反射部材が提案されている。反射部材の具体例としては、光反射テープが例示されている。
特開2007-270467号公報 特開2015-94111号公報 特開2017-145638号公報
特許文献1~3の技術のように、反射シートや光反射テープなどの反射材を貼り付ける場合、作業の手間・コストが大きい。貼付箇所に応じてシートやテープの寸法を調整する必要もある。さらに、高速道路などの屋外での使用環境においては、シートやテープの長期密着性が不十分であるため、シートやテープの剥離に伴うメンテナンスも頻繁に必要となる。
特に、道路資材に利用される樹脂成形物の材料としては、ポリオレフィンが汎用されているが、ポリオレフィンは他の材料との接着性・密着性に乏しいため、シートやテープの貼着は不向きであった。
また、上記特許文献1~3では、反射材は単に反射性を付与しているだけであるが、道路資材としての利用を念頭に置くと、単なる反射性ではなく、再帰反射性を付与することが望ましい場合も想定される。ここで、再帰反射性とは、外部から入射した光を入射方向と同じ方向に反射させる特性のことであり、例えば、自動車のヘッドライトを効率良く運転者のほうに反射させて注意を喚起することができる。
そこで、本発明は、ポリオレフィン系の樹脂成形物本体に再帰反射性を簡易かつ安定して付与することができ、かつ、その再帰反射性を、屋外での厳しい条件下でも長期に安定して維持することができる再帰反射性樹脂成形物を提供することを目的としている。
本発明者は、上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、ポリオレフィン系の樹脂成形物の表面改質を行うか、及び/又は、ポリオレフィン系の樹脂成形物の表面に所定のプライマー塗装を行うとともに、その上に再帰反射性を塗装によって付与することで、再帰反射性を長期に安定して維持することができることが分かった。この長期安定性は、高湿環境下でも十分に発揮され、屋外使用において、極めて有利であることが分かった。この高湿環境下での長期安定性については、塗装によって形成された再帰反射層内に含まれる反射材が、樹脂成形物本体との界面にまで水分が到達することを防ぐ又は遅らせる働きをしているものと推測している。
本発明は、上記の如き検討の結果、完成されたものである。
すなわち、本発明にかかる再帰反射性樹脂成形物は、ポリオレフィン製の樹脂成形物本体と、前記樹脂成形物本体の上に塗装された再帰反射層とを備え、前記ポリオレフィン製の樹脂成形物本体は、濡れ性を向上させる表面改質処理が施されており、前記再帰反射層は、少なくともガラスビーズと反射材と樹脂成分とを含む樹脂層である。
本発明にかかる再帰反射性樹脂成形物は、また、ポリオレフィン製の樹脂成形物本体と、前記樹脂成形物本体の上に塗装された再帰反射層とを備え、前記樹脂成形物本体と前記再帰反射層の間には、下塗層として、スチレン-共役ジエン系ブロック共重合体を含むプライマー層が塗装されており、前記再帰反射層は、少なくともガラスビーズと反射材と樹脂成分とを含む樹脂層である。
本発明によれば、ポリオレフィン系の樹脂成形物本体に再帰反射性を簡易かつ安定して付与することができ、高速道路などの屋外で使用しても、その再帰反射性を長期に安定して維持することができる。
本発明の一実施形態に係る再帰反射性樹脂成形物を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る再帰反射性樹脂成形物を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る再帰反射性樹脂成形物を示す部分断面図である。 本発明に係る再帰反射性樹脂成形物を利用したガードパイプを示す正面図である。 本発明に係る再帰反射性樹脂成形物を利用したガードレールを示す正面図である。
以下、本発明にかかる再帰反射性樹脂成形物について詳しく説明するが、本発明の範囲はこれらの説明に拘束されることはなく、以下の例示以外についても、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更実施し得る。
〔再帰反射性樹脂成形物〕
図1に、本発明の一実施形態である再帰反射性樹脂成形物10を示す。
再帰反射性樹脂成形物10は、樹脂成形物本体11と、樹脂成形物本体11の上に塗装された下塗層12と、下塗層12の上に塗装された再帰反射層13とを備える。
樹脂成形物本体11は、ポリオレフィン製である。例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリα-オレフィンなどが挙げられる。軽量で、低温特性、機械的強度、耐水性などに優れる高密度ポリエチレンが好ましい。
ポリオレフィン、特に高密度ポリエチレンは、濡れ性が低く、従来、再帰反射性を長期に安定して付与することは容易ではなかった。
ポリオレフィン製の樹脂成形物本体11の表面に、濡れ性を向上させる表面改質処理が施されている。
この表面改質処理としては、濡れ性を向上させることができれば、特に限定されないが、例えば、火炎処理、コロナ処理、プラズマ処理、イトロ処理などが挙げられる。比較的簡易な装置で行い得る点で、火炎処理が好ましい。
火炎処理の条件としては、例えば、1400~1800℃で、24~80m/分とし、好ましくは24~60m/分である。
表面改質処理を行った後の樹脂成形物本体11の表面状態としては、再帰反射層の長期密着性の観点から、濡れ指数が31mN/m以上であることが好ましく、さらに好ましくは32mN/m以上である。また、水接触角としては56°以下であることが好ましい。
なお、本発明において、上記濡れ指数は、JIS-K-6768:1999に準拠した方法により測定された値とする。また、上記水接触角は、JIS-R-3257:1999に準拠した方法により測定された値とする。
表面改質された樹脂成形物本体11の上に塗装される下塗層12は、樹脂成形物本体11と、下塗層12の上に形成される再帰反射層13との間に介在して、再帰反射層13の長期密着性を向上させる。
下塗層12の厚みとしては、例えば、乾燥膜厚1~25μmである。25μmを超えても長期密着性は優れるが、それ以上の効果は得られないだけでなく、塗料費などの塗装コストが増えるため好ましくない。さらに好ましい乾燥膜厚は、1~12μmである。
下塗層12の上に塗装される再帰反射層13は、少なくともガラスビーズと反射材と樹脂成分とを含む樹脂層である。
図1に示す構成では、樹脂層133内で、ガラスビーズ131が複層となり、かつ、一部が表面から露出した状態となっている。ガラスビーズ131は、その表面の一部を、反射材132が反射膜として覆っている。表面の一部に反射材132が被覆されたガラスビーズ(自反射ビーズ)については、例えば、特許第5566154公報などに記載されている。
樹脂を含む塗料を塗布して塗料膜を形成し、この塗料膜が未硬化の間に、自反射ビーズを吹き付け、その後、塗料膜を硬化させることで、図1に示す如き構成の再帰反射層を形成し得る。
図1の構成のように、自反射ビーズを用いる場合、入射、反射の両方が効率的になされるように、反射膜の領域を設定することが好ましく、このような観点から、反射膜を、ビーズ表面の30~70%の領域に形成することが好ましく、40~60%の領域に形成することがより好ましく、概ね50%の領域、すなわち、ビーズの半球部分に反射膜が形成される自反射ビーズが特に好ましい。ビーズ表面の半球部分に反射膜を形成しておけば、50%の確率で再帰反射が起こり、十分な視認性が得られる。
ビーズの表面の一部に反射膜を形成する自反射ビーズの製造方法としては、特に限定されず、従来公知の方法を採用すればよい。例えば、ポリエステルなどのフィルム上にポリエチレンなどによりビーズの半球部分を埋め込むように仮接着し、これを真空の釜に入れて、反射膜の材料となる金属や金属酸化物を蒸着させたのち、前記フィルムを取り除くことにより、金属や金属酸化物を蒸着させた反射膜を有する自反射ビーズが得られる。
反射膜の材料となる金属や金属酸化物としては、反射膜としての機能を発現するものであれば特に限定されないが、白色から銀白色の金属や金属酸化物、例えば、アルミニウム、ニッケル、銀、スズ、亜鉛などの金属やこれらの酸化物などが好ましく挙げられ、アルミニウムが特に好ましい。
図2は、図1に示す構成とは別の構成を示す。図1に示す構成と異なり、反射材132を、自反射ビーズを覆う反射膜として用いるのではなく、樹脂133内に分散させるようし、反射材132が分散された樹脂層133内で、ガラスビーズ131が複層となり、かつ、一部が表面から露出した状態となっている。このような再帰反射層13については、例えば、特許第5872240号公報などに記載されている。
反射材と樹脂を含む塗料を塗布して反射材が分散された塗料膜を形成し、この塗料膜が未硬化の間に、ガラスビーズを吹き付け、その後、塗料膜を硬化させることで、図2に示す如き構成の再帰反射層を形成し得る。
図2の構成のように、反射材132を塗膜133内に分散させる場合、反射材132としては、例えば、鱗片状、舌片状、薄片状などの片状の反射材が好ましく挙げられる。このような片状の反射材は、ガラスビーズの球面に沿って配向し易く、これにより、塗膜中に反射材がランダムに存在する場合と比べて、再帰反射効率が高くなるからである。
反射材132の粒径は、例えば、1~500μmに設定でき、より好ましくは5~50μmに設定できる。その平均粒径としては、例えば、5~25μmに設定でき、より好ましくは10~20μmに設定できる。微細な反射材は、塗膜中に均一に分散されるので、反射機能が良好に発揮できる。
このような反射材132としては、具体的には、例えば、マイカが好ましく挙げられる。マイカとしては、雲母を原料としたものや合成マイカなどを使用することができる。一般的にマイカの反射光は白色である。マイカ表面に、酸化チタンの被覆をしておくと、反射性能が高まる。反射材132として、アルミニウムなどの表面反射性を有する金属、無機材料、鉱物なども使用できる。反射材132が、着色されたものであれば、反射機能に加えて着色機能も発揮することができる。例えば、アルミニウム粒子は、シルバー色の反射光を出す。着色アルミニウム粒子は、その着色された色の反射光を出す。ノンリーフィングタイプのアルミニウム粒子は、表面酸化が起こり難く、良好な反射性を持続でき、使用に適したものとなる。
図1,2の再帰反射層13において、造膜成分である樹脂成分としては、特に限定するわけではないが、通常、実用的な光透過性を有する程度の透明性を有するものが用いられる。熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂の何れも使用できる。湿気硬化型や紫外線硬化型の樹脂も使用できる。具体的には、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系、エチレン酢酸ビニル系、ポリビニルアルコール系、シリコーン系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ナイロン系、オレフィン系、天然ゴム系、アルキッド系、塩化ビニル系、フッ素系などの樹脂が挙げられる。これらの樹脂の共重合体も使用できる。中でも、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂(主剤:アクリルポリオール、硬化剤:イソシアネート系化合物の2液型)などが好ましく挙げられ、これらを1種用いあるいは2種以上併用することができる。
中でも、屋外環境での耐候性に優れ、また道路上ではアスファルトからの熱や降雪による温度変化が激しい中で素材樹脂の伸縮にも充分に追随し、車両のタイヤから跳ねられてくる小石などの衝撃吸収性を有するという理由から、ウレタン系樹脂、特にアクリルウレタン樹脂が好ましい。
なお、熱硬化性樹脂の場合、熱硬化温度が高すぎると、樹脂成形物本体11や下塗層12の劣化をきたすおそれがあるので、例えば、熱硬化温度が100℃以下であることが好ましく、室温硬化性であることがより好ましい。
また、再帰反射層13におけるガラスビーズ131の平均粒径としては、例えば、10~1000μm、好ましくは30~500μmである。30~300μmであることがより好ましく、30~150μmが特に好ましい。ビーズの平均粒径が大きすぎると樹脂によるビーズの保持が困難となり、ビーズが皮膜からとれやすくなるおそれがある。なお、ガラスビーズの平均粒径は、レーザ回折・散乱法による粒度分布測定装置を用いて測定される平均粒径値(島津製作所製 SALD-7000)である。
ガラスビーズ131の屈折率は、特に限定するわけではないが、屈折率1.5~2.5のものが好ましく、1.8~2.2のものがより好ましい。
例えば、樹脂の被覆がわずかであれば、屈折率1.8~2.0程度のものを選択し、他方、樹脂の被覆が厚く樹脂における光の屈折を考慮に入れる必要がある場合には、より屈折率の高いものを選択するなど、適宜の選択をしてよい。
ビーズとして、2種以上のビーズを組み合わせてもよい。例えば、平均粒径、反射膜が形成される領域の割合、屈折率、反射膜の有無などが異なる2種以上のビーズを組み合わせることができる。このように、2種以上のビーズを組み合わせたり、それらの比率を変えたりすることで、反射特性を適宜調整することができる。
上記再帰反射層13は、その構成要素として、上述したガラスビーズ、反射材、樹脂成分以外に、本発明の効果を害しない範囲で他の構成要素を含んでいても良い。
例えば、着色剤を使用することができる。着色剤を使用することにより、再帰反射光や塗装皮膜自体を色付けすることができる。
塗装皮膜自体を色付けする場合は、樹脂成形物の色によっては塗装皮膜の色に影響を及ぼすため、樹脂成形物の色を隠すための顔料を樹脂に添加した隠蔽層を塗装した後、目的の色顔料を樹脂に添加した塗装皮膜を塗装することができる。
このような着色剤としては、特に限定するわけではないが、通常の塗料用や染色用の着色材料が使用できる。着色剤は、再帰反射性の塗膜中に分散するものであってもよいし、溶解してしまうものであってもよい。粒子状のものや鱗片状のもの、繊維状のものなどが使用できる。着色剤の粒径は、例えば、0.01~10μmの範囲に設定できる。
再帰反射層13の膜厚は、15μm以上であることが好ましく、50μm以上であることがより好ましい。ガラスビーズの粒径にもよるが、膜厚が薄すぎると、ガラスビーズの複層構造が困難となるおそれがある。
また、再帰反射層13の膜厚につき、ガラスビーズ131の粒径との関係で言えば、例えば、ガラスビーズ131の平均粒径に対し、0.5~3.0倍であることが好ましく、1.5~3.0倍であることがより好ましく、2.0~2.5倍であることが特に好ましい。
なお、上記膜厚は、下限について言うときは、最も厚みの薄いところ(ガラスビーズが露出している場合、その露出部分は除く)での塗膜の膜厚を基準とし、上限について言うときは最も厚みの厚いところ(ガラスビーズが露出している場合、その露出部分は除く)での塗膜の膜厚を基準とする。
上記図1,2に示す構成では、高い再帰反射効率が発揮されるが、その他の構成として、例えば、図3に示す構成を採用しても良い。図3に示す構成では、反射材132が分散している樹脂層133bを形成したのちに、ガラスビーズ131が定着された樹脂層133aを形成することにより、両層が分離された構成となっている。図1,2に示す構成には劣るが、樹脂層133a内のガラスビーズ131、樹脂層133b内の反射材132により、再帰反射性が発揮される。
なお、上記各実施形態では、樹脂成形物本体11の表面に、表面改質処理を行うとともに、その上に下塗層12と再帰反射層13を備えるようにしたが、表面改質処理を行った樹脂成形物本体11の表面に直接再帰反射層13を設けても良い。表面改質処理を行うことで、樹脂成形物本体11の表面に直接再帰反射層13を設けても長期密着性はある程度良好に発揮されるため、下塗層は必須ではなく、塗膜性能とコストのバランスなどを考慮し、下塗層の有無を適宜決定すればよい。
また、下塗層として、スチレン-共役ジエン系ブロック共重合体を含むプライマー層を塗装する場合には、逆に表面改質処理を省略することができる。
すなわち、本発明者の検討によれば、スチレン-共役ジエン系ブロック共重合体を含むプライマー層を用いることで、他の樹脂材料と異なり、表面改質処理がなくても、十分な密着性を付与できることが分かった。
このプライマー層には、粘着付与樹脂が含まれていることが好ましく、例えば、石油系、ロジン系、テルペン系などの公知の粘着付与樹脂が含まれてもよい。
下塗層について、スチレン-共役ジエン系ブロック共重合体以外の樹脂材料としては、例えば、グラフト変性などにより酸基などの官能基が導入された変性ポリオレフィン(変性ポリプロピレン、変性ポリエチレンなど)などが挙げられる。被塗物である樹脂成形物本体がポリオレフィン製であり、下塗層の材料にもポリオレフィン系樹脂を用いることで、樹脂成形物本体と強固で長期にわたる密着性が得られ、また、ポリオレフィン系樹脂に官能基が導入されていること(変性)により、上塗りである再帰反射層との密着性にも優れたものとなる。また、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂なども挙げられる。しかし、これらの樹脂材料を用いる場合、本発明の効果を得るためには、表面改質処理を行うことが必要となる。
〔道路資材としての利用〕
本発明の再帰反射性樹脂成形物は、道路資材として使用されている各種樹脂成形物の代替品として利用することができる。
図4は、そのような利用形態の一例であり、本発明の再帰反射性樹脂成形物を利用したガードパイプを示している。
図4では、ガードパイプ1Aは、複数の支柱2Aと、複数の丸パイプからなるビーム3Aとを備えている。
複数の支柱2Aは土中に埋設されて固定されており、ビーム3Aは、隣接する支柱2A,2A間で、両端を固定されて略水平方向に複数取り付けられている。
支柱2Aは、上端部に樹脂製のキャップ10Aが取り付けられている。
図4に示す例では、このキャップ10Aとして、本発明の再帰反射性樹脂成形物が用いられている。
これにより、光に照らされたとき、キャップ10Aが再帰反射して、高い視認性が得られる。
なお、キャップ10Aは、外部に表れている表面だけでなく、内面にも再帰反射層を設けていても良い。内面は、通常の使用状態では、外部から隠れているため視認されないが、車両などがガードパイプ1Aに衝突してキャップ10Aが支柱2Aから路面などに飛散した場合、事故復旧などに際し落下したキャップ10Aを視認しやすくなり回収が容易に行える。
図5は、本発明の再帰反射性樹脂成形物の別の利用形態の一例であり、本発明の再帰反射性樹脂成形物を利用したガードレールを示している。
図5では、ガードレール1Bは、複数の支柱2Bと、波型の鋼板からなるビーム3Bとを備えている。
複数の支柱2Bは土中に埋設されて固定されており、ビーム3Bは、隣接する支柱2B,2B間に略水平方向に架け渡されている。
ビーム3Bの端末には、樹脂製の巻袖10Bが取り付けられている。巻袖10Bを設けることで、歩行者や車両が衝突したときの衝撃を緩和することができ、衣類の引っ掛けによる歩行者の転倒等も防止できる。
図5に示す例では、この巻袖10Bとして、本発明の再帰反射性樹脂成形物が用いられている。
これにより、光に照らされたとき、巻袖10Bが再帰反射して、高い視認性が得られる。
以下、本発明の効果を実証するため、再帰反射性樹脂成形物に係る実施例を示す。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。以下では、便宜上、「重量%」を単に「%」と表記し、「重量部」を単に「部」と表記する。
〔実施例1〕
幅40mm×長さ90mm×高さ16mmの高密度ポリエチレンの樹脂成形物本体に以下の方法により再帰反射塗装を施すことにより、再帰反射性樹脂成形物を得た。
すなわち、表面改質として処理速度24m/分、処理回数2回、処理高さ130mmで、トーチバーナー(岩谷産業社製)を用いて火炎処理を行い、樹脂成形物本体の表面改質を行った。尚、処理高さ130mmとは、バーナーの先から被処理物までの距離であり、火炎の先がちょうど被処理物に当たる位置である。
上記樹脂成形物本体の表面に、白色のポリプロピレン系プライマー塗料「KARプラスチックプライマー クリヤーホワイト」(関西ペイント社製)を塗布し、2時間乾燥後、反射材および造膜樹脂を含む下記の2液型アクリルウレタン系塗料(A)を塗布し、続けて、ガラスビーズ「UB-67M」(平均粒径100μm、屈折率1.93、ユニチカ社製)を、吹き付け圧2Kg/cm2で被塗装物上の塗料膜をガラスビーズで覆い隠すまで吹き付けた。
塗料(A):主剤「ハイロックDX」(ロックペイント社製)、反射材(鱗片状のマイカ、粒径分布5~25μm、BASF社製)、そして樹脂を着色するための色顔料(グレー)を撹拌混合したのち、さらに、硬化剤として、イソシアネート架橋剤「エコマルチハードナーハイフレックス」(ロックペイント社製)を攪拌混合して得たもの。
塗料(A)の塗装時の粘度は、100cpsであった。
次に、80℃の温度で20分間焼付けすることによって、プライマー塗料膜および塗料(A)からなる塗料膜を同時焼付け硬化し、実施例1にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。プライマー塗膜(下塗層)の乾燥膜厚は10μmであり、再帰反射性塗膜(再帰反射層)の乾燥膜厚は140μmであった。得られた塗装物は、ガラスビーズが塗料(A)からなる塗膜内で複層となり、かつ、その一部が前記塗膜の表面において部分的に露出していることが断面写真から確認できた。
〔実施例2〕
プライマー塗装を施さなかったこと以外は、実施例1と同様にして実施例2にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例3〕
塗料(A)に代えて、反射材の異なる下記の2液型アクリルウレタン系塗料(B)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして実施例3にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
塗料(B):主剤「ハイロックDX」(ロックペイント社製)、反射材「FD512H」(アルミペースト、粒径分布5~25μm)(旭化成社製)、そして樹脂を着色するための色顔料を撹拌混合したのち、さらに、硬化剤としてイソシアネート架橋剤「エコマルチハードナーハイフレックス」(ロックペイント社製)を攪拌混合して得たもの。
塗料(B)の塗装時の粘度は、100cpsであった。
〔実施例4〕
プライマー塗装後に、隠蔽層として、「ハイロックDX」(ロックペイント社製)塗料と白色の色顔料、イソシアネート架橋剤「エコマルチハードナーハイフレックス」(ロックペイント社製)を含む白色顔料含有2液型アクリルウレタン樹脂塗装を施し、続いて再帰反射層として塗料(A)(ただし、着色剤としての色顔料はグレー色に代えてオレンジ色を使用)の塗装を施したこと以外は、実施例1と同様にして実施例4にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例5〕
再帰反射層として塗料(A)に代えて、塗料(B)(ただし、着色剤としての色顔料はグレー色に代えてオレンジ色を使用)を使用したこと以外は、実施例4と同様にして実施例5にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例6〕
表面改質として、コロナ処理(春日電機製処理装置)を処理速度8m/分、処理回数1往復、電力300Wで樹脂成形物本体の表面改質を行ったこと以外は実施例1と同様にして実施例6にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例7〕
表面改質として、処理速度24m/分、処理回数1回、処理高さ130mmで火炎処理を行い、プライマーとしてポリオレフィン系プライマー塗料「アローベースSD-1205J2」(ユニチカ社製)を使用したこと以外は実施例1と同様にして実施例7にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例8〕
表面改質として、処理速度24m/分、処理回数4回、処理高さ130mmで火炎処理を行ったこと以外は実施例1と同様にして実施例8にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例9〕
表面改質として、処理速度24m/分、処理回数10回、処理高さ130mmで火炎処理を行ったこと以外は実施例1と同様にして実施例9にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例10〕
表面改質として、処理速度24m/分、処理回数20回、処理高さ80mmで火炎処理を行い、樹脂成形物の表面改質を行ったこと以外は実施例1と同様にして実施例10にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例11〕
表面改質として、処理速度80m/分、処理回数1回、処理高さ80mmで火炎処理を行い、プライマーとしてポリオレフィン系プライマー塗料「アローベースSD-1205J2」(ユニチカ社製)を使用したこと以外は実施例1と同様にして実施例11にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例12〕
実施例1に記載のプライマーを厚み4μmで塗布し、2時間乾燥後、反射材および造膜樹脂を含む実施例1に記載の塗料(A)を厚み30μm(乾燥後)で塗布し、乾燥膜厚4μmのプライマー塗膜及び乾燥膜厚70μmの再帰反射性塗膜を形成したこと以外は実施例1と同様にして実施例12にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例13〕
反射材としてアルミペースト「SAP561PS」(東洋アルミ社製)を使用したこと以外は、実施例3と同様にして実施例13にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例14〕
反射材としてアルミペースト「SB-10」(旭化成社製)を使用したこと以外は、実施例3と同様にして実施例14にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例15〕
反射材としてアルミペースト「PVH5060」(旭化成社製)を使用したこと以外は、実施例3と同様にして実施例15にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例16〕
表面改質は行わず、プライマーとしてスチレン・ブタジエン系プライマー塗料「GPクリアー」(コニシ社製)を厚み10μmで塗布したこと以外は実施例1と同様にして実施例16にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例17〕
表面改質は行わず、プライマーとしてスチレン・ブタジエン系プライマー塗料「GPクリアー」(コニシ社製)を厚み9μmで塗布したこと以外は実施例4と同様にして実施例17にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔実施例18〕
表面改質は行わず、プライマーとしてスチレン・ブタジエン系プライマー塗料「GPクリアー」(コニシ社製)を厚み5μmで塗布したこと以外は実施例1と同様にして実施例18にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔比較例1〕
幅40mm×長さ90mm×高さ16mmの高密度ポリエチレンの樹脂成形物本体の表面に、再帰反射シール「3MTMフレキシブルプリズム反射シート3314FP」(3M社製)を貼り付けることによって、比較例1にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔比較例2〕
実施例1記載の樹脂成形物本体の表面に、表面改質を施さない以外は、実施例1と同様にして比較例2にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔比較例3〕
実施例1記載の樹脂成形物本体の表面に表面改質を施さず、#400番の不織布研磨材にて研磨して得られた表面に実施例1と同様の塗装を施すことで、比較例3にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔比較例4〕
実施例1記載の樹脂成形物本体の表面に、表面改質とプライマー塗装を施さない以外は、実施例1と同様にして比較例4にかかる再帰反射性樹脂成形物を作製した。
〔性能評価試験〕
(1)再帰反射輝度測定
実施例、比較例の再帰反射性樹脂成形物について、スガ試験機社製の再帰反射性能測定器「NS-1」を用いて、観察角0.2°で反射輝度係数(cd/Lux・m2)を測定した。
(2)耐湿密着性試験
実施例、比較例の再帰反射性樹脂成形物について、「JIS-K-5600-7-2」に準拠し、連続結露法による耐湿性試験を500時間行い、2時間放置後、「JIS-K-5600-5-6」に準拠した碁盤目密着性試験を行って評価した。
具体的には、カッターナイフで塗膜上に5mmの碁盤目4個を2回作り、その上にセロハン粘着テープを完全に付着させ、テープの一方の端を持ち上げて上方に剥がし、外観を調べた。評価としては、分類表に従って分類0を◎とし、分類1~2を○とし、分類3を△とし、分類4~5を×とした。
(3)耐水密着性試験
実施例、比較例の再帰反射性樹脂成形物について、「JIS-K-5600-6-1」に準拠し、試料をイオン交換水に240時間浸漬(浸漬温度23℃)、2時間放置後、上記の碁盤目密着性試験を行って評価した。
(4)サンシャイン促進対候性試験
実施例、比較例の再帰反射性樹脂成形物について、「JIS-D-0205-5-4」に準拠したサンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機を用い、500時間試験後の光沢残存率を評価した。
光沢残存率の評価は日本電色工業社製の光沢計「PG-IIM」を用いて、60°で試験前後の光沢度を測定し、(試験後光沢度/試験前光沢度×100=光沢残存率(%))の式によって光沢残存率を計算した。
評価としては、光沢残存率90%以上を◎とし、光沢残存率70%以上90%未満を○とし、光沢残存率50%以上70%未満を△とし、光沢残存率50%未満を×とした。
(5)耐酸性
実施例、比較例の再帰反射性樹脂成形物について、「JIS-K-5600-6-1」に準拠し、試料を5%クエン酸水溶液に120時間浸漬(浸漬温度23℃)後、表面をイオン交換水にて洗浄して2時間乾燥後の色差を測定した。
試験前後の色差をコニカミノルタ社製色彩計「CR-400」を用いて、L*a*b*表色系によって測定した。その後、試験前後のL*の差、a*の差、b*の差をそれぞれ2乗して加え、その平方根の値をΔEとした。
評価としては、ΔE=1.0未満を◎、ΔE=1.0以上2.0未満を〇、ΔE=2.0以上4.0未満を〇、ΔE=4.0以上を×とした。
各実施例・比較例に係る再帰反射性樹脂成形物の詳細を表1にまとめた。
Figure 2022071270000002
表1において、前処理の方法、プライマー層(下塗層)、反射材の各符号等の意味については、下表2~4のとおりである。
Figure 2022071270000003
Figure 2022071270000004
Figure 2022071270000005
性能評価試験結果を表5に示す。
Figure 2022071270000006
表5に示すように、耐湿、耐水密着性において、表面改質を行っておらず、かつ、スチレン-共役ジエン系ブロック共重合体を含むプライマー層が適用されてもいない比較例1~4の再帰反射性樹脂成形物は、密着性が×となっている。これらに対し、表面改質処理を行った実施例1~15や、表面改質処理を行ってはいないがスチレン-共役ジエン系ブロック共重合体を含むプライマー層が下塗層として使用されている実施例16~18の再帰反射性樹脂成形物では、いずれも耐湿、耐水密着性が〇~◎の結果となった。
各実施例について具体的に見てみると、実施例10、11の再帰反射性樹脂成形物が、他の火炎処理を施す実施例の再帰反射性樹脂成形物と比べて、耐湿、耐水密着性がやや劣っている。
すなわち、まず、実施例10の前処理方法a6において、濡れ指数34で耐湿密着性〇の結果となった。これは、火炎処理の回数が多いため、樹脂表面が溶融し、表面に微細な凹凸が発生して、塗膜と樹脂表面の間に微細な空隙が発生したためと考えられる。
また、実施例11の前処理方法a7において、濡れ指数31で耐湿、耐水密着性〇の結果となった。これは、処理速度が速く、表面改質処理が比較的弱かったためと考えられる。
他方、プライマー層を有しない実施例2、プライマー層と再帰反射層の膜厚を減らした実施例12、実施例1と異なる反射材を用いた実施例3、13~15、反射層をオレンジに着色し、かつ、実施例1と異なる反射材を用いた実施例4、5においては、いずれも、耐湿、耐水密着性は◎の結果となった。これらの結果から、本発明において、表面改質処理を行う場合は、プライマー層(下塗層)は必須ではなく、また、種々の反射材を用いたり、反射層の着色をしたりすることができることが分かった。
また、実施例16~18では、表面改質処理を行っていないが、耐湿、耐水密着性は〇又は◎の結果となった。これらの結果から、本発明において、スチレン-共役ジエン系ブロック共重合体を含むプライマー層を下塗層として使用する場合は、表面改質処理は必須ではないことが分かった。
10 樹脂成形物(再帰反射性樹脂成形物)
11 樹脂成形物本体
12 下塗層
13 再帰反射層
131 ガラスビーズ
132 反射材
133,133a,133b 樹脂層
1A ガードパイプ
2A 支柱
3A ビーム
10A キャップ(再帰反射性樹脂成形物)
1B ガードレール
2B 支柱
3B ビーム
10B 巻袖(再帰反射性樹脂成形物)

Claims (8)

  1. ポリオレフィン製の樹脂成形物本体と、前記樹脂成形物本体の上に塗装された再帰反射層とを備え、
    前記ポリオレフィン製の樹脂成形物本体は、濡れ性を向上させる表面改質処理が施されており、
    前記再帰反射層は、少なくともガラスビーズと反射材と樹脂成分とを含む樹脂層である、
    再帰反射性樹脂成形物。
  2. 前記樹脂成形物本体に施された表面改質処理が火炎処理である、請求項1に記載の再帰反射性樹脂成形物。
  3. 前記樹脂成形物本体は、前記表面改質処理により、濡れ指数が31mN/m以上に改質されている、請求項1又は2に記載の再帰反射性樹脂成形物。
  4. 前記樹脂成形物本体と前記再帰反射層の間に、下塗層が塗装されている、請求項1から3までのいずれかに記載の再帰反射性樹脂成形物。
  5. ポリオレフィン製の樹脂成形物本体と、前記樹脂成形物本体の上に塗装された再帰反射層とを備え、
    前記樹脂成形物本体と前記再帰反射層の間には、下塗層として、スチレン-共役ジエン系ブロック共重合体を含むプライマー層が塗装されており、
    前記再帰反射層は、少なくともガラスビーズと反射材と樹脂成分とを含む樹脂層である、
    再帰反射性樹脂成形物。
  6. 前記樹脂成形物本体が高密度ポリエチレン製である、請求項1から5までのいずれかに記載の再帰反射性樹脂成形物。
  7. 前記再帰反射層を構成する樹脂成分がウレタン系樹脂である、請求項1から6までのいずれかに記載の再帰反射性樹脂成形物。
  8. 道路資材である、請求項1から7までのいずれかに記載の再帰反射性樹脂成形物。
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