JP2022070680A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーが指針の早送りの移動操作を実施した時に、直ちにパワーセーブモードに入って使い勝手が低下することを防止できる電子時計の提供。【解決手段】電子時計は、複数の指針と、充放電可能な電池と、電池の電圧を検出する電池電圧検出部と、りゅうず又はボタンを備える操作部と、時刻を表示する時刻表示モードと、操作部による操作に応じて指針の少なくとも一つの指針を移動させる修正モードと、指針の少なくとも一部を停止して時刻表示モードより消費電力が少ないパワーセーブモードと、を切り替えて実行する制御部とを備える。制御部は、時刻表示モードを実行している場合に、電池電圧検出で検出された電池電圧が第1電圧閾値未満であることが検出されるとパワーセーブモードに切り替え、修正モードを実行している場合に、電池電圧が第1電圧閾値より低い第2電圧閾値未満であることが検出されると、パワーセーブモードに切り替える。【選択図】図2

Description

本発明は、電子時計に関する。
計時手段で計時される現時刻を時刻表示手段に表示させる通常モードと、時刻表示手段の少なくとも一部を停止させるパワーセーブモードとを備え、電池電圧が第1電圧基準値以下に低下すると通常モードからパワーセーブモードに移行して電力消費を低減させる電子時計が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
前記電子時計は、前記第1電圧基準値として、指針が通常運針されている場合の電圧閾値である通常基準値と、指針が早送り運針されている場合の電圧閾値である早送り時基準値とが設定され、早送り時基準値は通常基準値よりも高い電圧値に設定されている。例えば、通常基準値は1.15V、早送り時基準値は1.20Vに設定される。
特開2006-153537号公報
前記電子時計において、通常モード時に、電池電圧が通常基準値よりも大きければ、パワーセーブモードに移行することなく、通常運針を継続する。この状態で、ユーザーが指針を早送りで移動する操作を行う場合がある。この場合、電池電圧が通常基準値よりも大きく、早送り時基準値以下であれば、パワーセーブモードに移行し、指針の早送りでの移動も実行されない。このため、通常運針中であったのにも関わらず、ユーザーが指針の早送り移動操作を実施した時に、直ちにパワーセーブモードに入ってしまい、使い勝手が低下する。
本開示の電子時計は、複数の指針と、充放電可能な電池と、前記電池の電圧を検出する電池電圧検出部と、りゅうず又はボタンを備える操作部と、時刻を表示する時刻表示モードと、前記操作部による操作に応じて前記指針の少なくとも一つの指針を移動させる修正モードと、前記指針の少なくとも一部を停止して前記時刻表示モードより消費電力が少ないパワーセーブモードと、を切り替えて実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記時刻表示モードを実行している場合に、前記電池電圧検出部で検出された電池電圧が第1電圧閾値未満であることが検出されると前記パワーセーブモードに切り替え、前記修正モードを実行している場合に、前記電池電圧が前記第1電圧閾値より低い第2電圧閾値未満であることが検出されると、前記パワーセーブモードに切り替えることを特徴とする。
実施形態の電子時計を示す正面図である。 前記実施形態の電子時計の構成を示すブロック図である。 前記実施形態の記憶装置の構成を示すブロック図である。 前記実施形態の時刻表示モードおよび修正モードと電圧閾値との関係を示す概略図である。 前記実施形態の早送り動作時の電池電圧の変化を示すグラフである。 第1電圧判定処理を示すフローチャートである。 第2電圧判定処理を示すフローチャートである。 第3電圧判定処理を示すフローチャートである。 第4電圧判定処理を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態の電子時計1を図面に基づいて説明する。
電子時計1は、図1に示すように、ユーザーの手首に装着される腕時計であり、外装ケース2と、円板状の文字板3と、図示略のムーブメントと、指針である秒針5、分針6、時針7、日車8と、りゅうず11およびボタン12、13とを備える。
電子時計1は、図2に示すように、操作部10と、時刻制御手段20と、充電池30と、充電手段40と、記憶装置50と、受信装置60と、表示手段70とを備えている。
操作部10は、りゅうず11およびボタン12、13を備えて構成される。りゅうず11は、0段位置、1段位置、2段位置に移動可能とされている。ここで、りゅうず11の0段位置が押し込み位置であり、1段位置や2段位置が引き出し位置である。本実施形態では、りゅうず11を0段位置に押し込んだ場合は、指針で時刻を表示する時刻表示モードが実行される。また、りゅうず11を1段位置に引き出すと、手動で日付を修正する修正モードが実行され、りゅうず11を2段位置に引き出すと、手動で時刻を修正する修正モードが実行される。すなわち、りゅうず11が押し込み位置に位置する場合は時刻表示モードが実行され、りゅうず11が引き出し位置に位置する場合は修正モードが実行される。
時刻制御手段20は、図2に示すように、電圧検出部21と、充電制御部22と、計時部23と、時刻修正部24と、表示制御部25とを備える。
電圧検出部21は、充電池30の電池電圧を一定の周期で検出する。
充電制御部22は、充電手段40から充電池30への充電を制御する。例えば、充電制御部22は、充電手段40による充電電圧が閾値以上の場合に充電池30への充電を実行し、充電手段40による充電電圧が閾値未満に低下している場合は充電池30への充電を中断するなどの制御を実行する。
計時部23は、充電池30に蓄積された電力で駆動される水晶振動子等を備え、水晶振動子の発振信号に基づく基準信号を用いて内部時刻を計時する。
時刻修正部24は、標準電波を受信した場合や、手動でタイムゾーンを修正した場合に、後述する内部時刻データ520を修正する。さらに、操作部10によって、手動で表示時刻を修正した場合も、内部時刻データ520を修正する。
表示制御部25は、内部時刻データ520に応じて表示手段70を制御し、内部時刻を秒針5、分針6、時針7、日車8を用いて表示する。
充電池30は、充放電可能な電池であり、例えば、ボタン型の二次電池で構成される。
充電手段40は、充電池30を充電する手段であり、例えば、光エネルギーにより発電するソーラー発電装置を利用できる。なお、充電手段40としては、ソーラー発電装置に限定されず、回転錘でローターを回転させて発電する発電装置、熱エネルギーにより発電する熱発電装置、圧電効果を利用した圧電型発電装置、帯電膜を利用した発電装置、浮遊電波等の外部の誘導により発電する発電装置等の各種の発電装置が利用できる。
受信装置60は、標準電波を受信するアンテナおよびアンテナで受信した信号を処理する受信回路を備え、時刻情報を時刻制御手段20に出力するものである。
記憶装置50は、図3に示すように、時刻データ記憶部500と、電圧閾値記憶部550とを備える。時刻データ記憶部500には、受信時刻データ510と、内部時刻データ520と、設定タイムゾーンデータ530とが記憶される。
受信時刻データ510には、受信装置60で受信した時刻情報が記憶される。
内部時刻データ520には、計時部23で更新される内部時刻が記憶される。この内部時刻データ520は、受信装置60で標準電波を受信して受信時刻データ510が更新された場合は、受信した時刻情報で更新される。
設定タイムゾーンデータ530は、表示時刻のタイムゾーンが記憶される。例えば、日本の標準電波であるJJYを受信し、受信時刻データ510に時刻情報が記憶された場合は、設定タイムゾーンデータ530には、UTC+9時間のタイムゾーンデータが記憶される。
また、操作部10を操作して手動でタイムゾーンを変更した場合は、設定タイムゾーンデータ530は変更され、連動して内部時刻データ520も変更される。例えば、ボタン13を所定時間押してタイムゾーン選択モードに移行すると、秒針5が現在のタイムゾーンを指示する位置に移動する。そして、ボタン12を押すと時計回りに秒針5が移動し、ボタン13を押すと反時計回りに秒針5が移動し、連動して設定タイムゾーンデータ530に記憶されるタイムゾーンを変更できる。ボタン12,13を押して設定タイムゾーンデータ530に記憶されるタイムゾーンを変更すると、内部時刻データ520に記憶される内部時刻も変更される。例えば、設定タイムゾーンデータ530を、UTC+9時間からUTC+8時間に1時間戻した場合、内部時刻データ520の時刻も-1時間の時刻に修正される。
電圧閾値記憶部550には、通常動作モードとパワーセーブモードとを切り替えるための電圧閾値が記憶されている。
具体的には、図4に示すように、時刻表示モード中に通常動作モードからパワーセーブモードへの移行を判定する第1電圧閾値V1と、修正モード中に通常動作モードからパワーセーブモードへの移行を判定する第2電圧閾値V2と、通常動作モード中および修正モード中にパワーセーブモードを解除して通常動作モードへの移行を判定するパワーセーブ解除電圧閾値とが記憶されている。
ここで、第2電圧閾値V2は、第1電圧閾値V1よりも低い電圧値に設定される。また、パワーセーブ解除電圧閾値は、第1電圧閾値V1よりも高い電圧値に設定される。このため、V2<V1<パワーセーブ解除電圧閾値に設定される。
また、図5には、修正モードで指針の早送り動作が実行され、大きな電流が流れた時の電池電圧の変化の例を示すグラフである。図5に示すように、時間t1で早送り動作が開始されると、電池電圧も低下し、第1電圧閾値V1を下回っている。一方、時間t2で早送り動作が終了すると、消費電流も通常レベルに戻るため、電池電圧は徐々に復帰し、早送り動作前の電圧まで戻っている。ただし、電圧が低下する時間に比べ、電圧が元のレベルに復帰するまでの時間は長くなっている。すなわち、このような例では、早送り動作によって一時的に電池電圧が低下しても、早送り動作が終わると徐々に復帰するため、パワーセーブモードへ移行する必要がない。
表示手段70は、指針である秒針5、分針6、時針7、日車8と、これらの指針を動かす複数のステッピングモーターとを備えている。なお、本実施形態において指針とは、秒針5、分針6、時針7のみに限定されず、日車8や曜車等の円板状の部材も含むものである。さらに、指針は、時刻を表示するものに限定されず、モード針やインジケーター針等のステッピングモーターによって駆動されて、各種情報や状態を指示する部材も含む。
時刻制御手段20は、電圧検出部21で検出した電池電圧と電圧閾値記憶部550に記憶された電圧閾値とを比較して、通常動作モードおよびパワーセーブモードを切り替えて制御する。また、時刻制御手段20は、りゅうず11の位置やボタン操作に応じて、時刻表示モードおよび修正モードを切り替えて制御する。
修正モードは、操作部10による操作に応じて指針の少なくとも一つの指針を移動させることができるモードであり、具体的には以下に説明する各モードの少なくとも一つを含む。本実施形態では、修正モードは、りゅうず11を2段位置に引き出して手動で時刻を修正するモードと、りゅうず11を1段位置に引き出して手動で日付を修正するモードとを含む。また、修正モードは、りゅうず11が0段位置の状態でボタン12を所定時間、例えば3秒以上押して実行する強制受信モードと、りゅうず11が0段位置の状態でボタン13を所定時間、例えば3秒以上押して実行する時差修正モードと、りゅうず11が0段位置の状態でボタン12、13を同時に所定時間、例えば3秒以上押して実行する基準位置合わせモードとを含む。
また、修正モードが複数設けられている場合、少なくとも一つの修正モードにおいて、時刻表示モードの第1電圧閾値V1よりも低い第2電圧閾値V2を設定すればよい。すなわち、複数の修正モードのすべてで第2電圧閾値V2を設定してもよいし、一部の修正モードで第2電圧閾値V2を設定し、他の修正モードは第1電圧閾値V1を設定してもよい。さらに、複数の修正モードで第2電圧閾値V2を設定する場合、第2電圧閾値V2は第1電圧閾値V1よりも低い電圧値であればよく、各修正モードで異なる電圧値に設定してもよい。
時刻制御手段20は、操作部の操作に応じて、時刻表示モードから各修正モードに切り替える。すなわち、時刻制御手段20は、時刻表示モードにおいて、りゅうず11が2段位置に引き出されること、りゅうず11が1段位置に引き出されること、りゅうず11が0段位置でボタン12やボタン13が所定時間操作されること、などに応じて、各修正モードに切り替える。
また、時刻制御手段20は、各修正モードが終了した場合、すなわち、手動で時刻を修正するモードや日付を修正するモードではりゅうず11が0段位置に押し込まれた場合、強制受信モードでは受信が実行され時刻修正などの処理が終了した場合、時差修正モードや基準位置合わせモードでは修正操作が実行されない時間が所定時間以上継続した場合やボタン12やボタン13で所定の操作が実行された場合に、各修正モードから時刻表示モードに切り替える。
なお、操作部10を操作することで、アラーム時刻の設定やアラームのオン、オフを各指針を移動して設定するアラーム設定モードを備える場合や、操作部10を操作することで移行するクロノグラフモードを備える場合、アラーム設定モードやクロノグラフモードも修正モードに含んでもよい。
なお、修正モードにおける具体的な操作は、例えば、ボタン12、13を押して各指針の指示を修正してもよいし、りゅうず11として回転方向および操作量を検出できる電子りゅうずを用い、りゅうず11の回転操作で各指針の指示を修正してもよい。
操作部10で各指針の修正操作を行うと、入力された修正量に応じて内部時刻データ520に記憶されている内部時刻が修正される。内部時刻が修正されると、表示制御部25は、時刻表示モード時の各指針の運針速度よりも早い速度で各指針を前記内部時刻に応じた位置に移動させる。これにより、操作部10の操作で各指針の指示を修正できる。
表示制御部25は、通常動作モードからパワーセーブモードに切り替わった場合、表示手段70の指針の少なくとも一部を停止させ、時刻表示モードの通常動作モードよりも消費電力が少ないパワーセーブモードを実行する。
本実施形態では、パワーセーブモードの実行中、表示制御部25は、表示手段70の分針6、時針7、日車8の駆動を停止させ、秒針5はパワーセーブモードであることを示す所定位置、例えば45秒位置に移動して停止させている。また、計時部23は内部時刻の計時を継続し、内部時刻データ520を更新する。
すなわち、パワーセーブモードでは、計時部23では基準クロックパルスに基づいた現時刻カウントが継続され、内部時刻データ520も連動して現時刻を更新する。一方、表示制御部25は、秒針5が所定位置に移動するまで秒針用のステップモーターを作動し、秒針5が所定位置に移動したら秒針用のステップモーターを停止する。また、表示制御部25は、分針6、時針7、日車8を動かす各ステップモーターは、パワーセーブモードに遷移した時点で停止させている。
なお、パワーセーブモードでは、受信装置60での標準電波の受信は停止され、予め設定された自動受信時刻に至った場合やボタン12の操作などで手動受信操作が行われた場合でも、時刻制御手段20は標準電波の受信動作を実行しない。
このため、パワーセーブモードの実行中は、通常動作モードに比べて消費電力は大幅に低減される。
次に、本実施形態の時刻制御手段20における制御について、図6のフローチャートに基づいて説明する。
時刻制御手段20は、制御を開始すると、一定の周期でステップS10の第1電圧判定処理を実行する。一定の周期は、例えば、時刻表示モードを実行している場合は、予め設定された時間間隔、例えば10秒間隔に設定されている。また、修正モードでは、あらかじめ設定された時間間隔による周期に加え、早送り動作を実行している場合に、所定のステッピングモーターの駆動パルス数が所定数になる時間間隔が設定されている。例えば、分針6および時針7を1つのステッピングモーターで駆動しており、この時分針用のステッピングモーターを、例えば80Hzの早送り用の運針周波数で駆動している場合に、早送り動作の実行中の周期は、駆動パルス数が300発になる時間間隔、つまり300/80=3.75秒間隔に設定されている。
すなわち、本実施形態では、ステップS10の第1電圧判定処理は、時刻表示モード中は、10秒間隔などの設定時間間隔で実行され、修正モード中は、10秒間隔などの設定時間間隔で実行されるのに加えて、早送り動作中は駆動パルス数が所定数になる時間間隔でも実行される。
時刻制御手段20は、第1電圧判定処理S10を開始すると、ステップS11を実行し、電圧検出部21によって充電池30の電池電圧を取得する。
次に、時刻制御手段20は、ステップS12を実行し、現在実行中のモードが、時刻表示モードであるか否かを判定する。
時刻制御手段20は、ステップS12でYESと判定すると、ステップS13を実行し、ステップS11で取得した電池電圧が時刻表示モード中の判定閾値である第1電圧閾値V1よりも高いか否かを判定する。
また、時刻制御手段20は、現在実行中のモードが修正モードであり、ステップS12でNOと判定した場合、ステップS14を実行し、ステップS11で取得した電池電圧が修正モード中の判定閾値である第2電圧閾値V2よりも高いか否かを判定する。
時刻制御手段20は、ステップS13またはステップS14でYESと判定すると、第1電圧判定処理S10を終了する。このため、通常動作モードが継続される。
また、時刻制御手段20は、ステップS13またはステップS14でNOと判定すると、ステップS15を実行し、通常動作モードからパワーセーブモードに遷移して第1電圧判定処理S10を終了する。
時刻制御手段20は、通常動作モードのままで第1電圧判定処理S10を終了すると、一定の周期後に再度第1電圧判定処理S10を実行する。すなわち、時刻制御手段20は、通常動作モードが継続している間は、一定の周期で第1電圧判定処理S10を実行する。
一方、パワーセーブモードに遷移した後は、時刻制御手段20は、一定の周期、例えば充電手段40によって充電中であると充電制御部22が判定している場合に、10秒間隔で電池電圧を取得し、取得した電池電圧がパワーセーブ解除電圧閾値を超えると通常動作モードに遷移し、取得した電池電圧がパワーセーブ解除電圧閾値以下であればパワーセーブモードを継続する。このように、パワーセーブモード中の電池電圧の取得処理を充電中に限定することで、消費電流を抑制できる。
パワーセーブ解除電圧閾値は、第1電圧閾値V1および第2電圧閾値V2よりも高い電圧値であるため、時刻制御手段20は、電池電圧が第2電圧閾値V2や第1電圧閾値V1以上に復帰しても、パワーセーブ解除電圧閾値を超えるまではパワーセーブモードを継続し、パワーセーブ解除電圧閾値を超えると通常動作モードに移行する。
時刻表示モード中にパワーセーブモードから通常動作モードに移行すると、表示制御部25は、パワーセーブモード中も計時を継続していた内部時刻データ520を指示する位置まで、秒針5、分針6、時針7や日車8を早送りで移動し、その後は、現在時刻を秒針5、分針6、時針7、日車8で指示する通常動作モードを継続する。
また、修正モード中にパワーセーブモードから通常動作モードに移行すると、時刻制御手段20は、修正モードの動作を継続する。
[第1実施形態の作用効果]
第1実施形態によれば、修正モード時に通常動作モードからパワーセーブモードに移行する第2電圧閾値V2を、時刻表示モード時に通常動作モードからパワーセーブモードに移行する第1電圧閾値V1未満としている。このため、時刻表示モードの通常動作モードで動作している場合、ユーザーが操作部10を操作して修正モードに移行しても、電池電圧は第2電圧閾値V2以上を維持する。したがって、ユーザーが操作部10を操作して修正モードに移行しても、直ちにパワーセーブモードに移行することを防止でき、指針の修正作業を確実に実行できる。
また、修正モードでは、操作部10の操作などによって指針の早送りが行われる場合がある。指針の早送りが行われると、充電池30の電池電圧が一時的に降下するが、修正モードに移行する直前まで第1電圧閾値V1以上の電池電圧を確保しているので、電池電圧が降下しても第2電圧閾値V2を下回る大幅な電圧降下が発生することがなく、早送り移動を終了すれば、電池電圧が上昇し、通常は、時刻表示モードの第1電圧閾値V1以上に戻すことができる。そして、修正モードでは、電子時計1の利用者や場面によって指針の早送り量が変わるため、修正モードでの第2電圧閾値V2を少なくともモーター動作保証電圧に設定することで、修正モードの実行をできるだけ阻害しないように設定できる。
さらに、パワーセーブモードに移行することをできるだけ防止できるため、時刻表示モードを実行する時刻表示期間の短縮を防止できる。
第1電圧判定処理S10を10秒間隔などの一定の周期で実行するため、充電池30の電圧を常時監視することができる。このため、電池電圧の変化をほぼリアルタイムに検出でき、設定した電圧閾値付近でのモード遷移を可能とすることができる。
また、指針の早送り中は、駆動パルス数が所定数になる時間間隔で第1電圧判定処理S10を実行しているので、指針の早送りで電池電圧が急激に低下してもその変化を検出でき、電圧閾値と乖離した電圧でモード遷移を行うことを防止できる。
さらに、修正モードに移行しても、指針を移動させる操作を行わない場合は、第1電圧判定処理S10を10秒間隔などの一定の周期で実行するため、指針が早送りされていない間も電池電圧の変化を検出できる。その上、修正モードの実行中、指針が早送りされていない間も短い時間間隔、例えば3~4秒程度で電池電圧の変化を検出する場合に比べて、省電力化を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態とは制御フローのみが異なるため、図7に示す制御フローを参照して説明する。
図7に示すように、時刻制御手段20は、第1電圧判定処理S10と同様に、時刻修正モードまたは修正モードを実行中に、一定の周期でステップS20の第2電圧判定処理を実行する。
時刻制御手段20は、第2電圧判定処理S20を実行すると、ステップS21を実行し、第1実施形態のステップS11と同じく充電池30の電池電圧を取得する。
次に、時刻制御手段20は、ステップS22を実行し、りゅうず11が0段位置つまり押し込み位置にあるか否かを判定する。第2実施形態では、第1実施形態の電子時計1と同じく、りゅうず11が押し込み位置である0段位置で時刻表示モードとなり、引き出し位置である1段位置は日付を修正する修正モードとなり、引き出し位置である2段位置は時刻を修正する修正モードとなる。
時刻制御手段20は、ステップS22でYESと判定すると、ステップS23を実行し、ステップS21で取得した電池電圧が時刻表示モード中の判定閾値である第1電圧閾値V1よりも高いか否かを判定する。
また、時刻制御手段20は、ステップS22でNOと判定した場合、ステップS24を実行し、ステップS21で取得した電池電圧が修正モード中の判定閾値である第2電圧閾値V2よりも高いか否かを判定する。
時刻制御手段20は、ステップS23またはステップS24でYESと判定すると、第2電圧判定処理S20を終了する。このため、通常動作モードが継続される。
また、時刻制御手段20は、ステップS23またはステップS24でNOと判定すると、ステップS25を実行し、通常動作モードからパワーセーブモードに遷移して第2電圧判定処理S20を終了する。
通常動作モードの実行中に一定の周期で第2電圧判定処理S20を実行する点や、パワーセーブモードでの動作、さらには、パワーセーブモードから通常動作モードに移行する処理は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
[第2実施形態の作用効果]
第2実施形態においても第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
第2実施形態では、りゅうず11の位置に応じて、時刻表示モードであるか否かを判定しているので、特に、りゅうず11を引き出したまま0段位置に戻し忘れて放置した場合に、電池電圧が第2電圧閾値V2以下に低下するまでパワーセーブモードへの遷移を防止できる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1、2実施形態とは制御フローのみが異なるため、図8に示す制御フローに関して説明する。
図8に示すように、時刻制御手段20は、第1電圧判定処理S10と同様に、時刻修正モードまたは修正モードを実行中に、一定の周期でステップS30の第3電圧判定処理を実行する。
時刻制御手段20は、第3電圧判定処理S30を実行すると、ステップS31を実行し、第1実施形態のステップS11と同じく充電池30の電池電圧を取得する。
次に、時刻制御手段20は、ステップS32を実行し、第1実施形態のステップS12と同じく現在の動作モードが時刻表示モードであるか否かを判定する。
時刻制御手段20は、ステップS32でYESと判定すると、ステップS33を実行し、ステップS31で取得した電池電圧が時刻表示モード中の判定閾値である第1電圧閾値V1よりも高いか否かを判定する。
また、時刻制御手段20は、ステップS32でNOと判定した場合、ステップS34を実行し、ステップS31で取得した電池電圧が修正モード中の判定閾値である第2電圧閾値V2よりも高いか否かを判定する。
時刻制御手段20は、ステップS33またはステップS34でNOと判定すると、ステップS35を実行し、通常動作モードからパワーセーブモードに遷移して第3電圧判定処理S30を終了する。
時刻制御手段20は、ステップS33でYESと判定した場合は、ステップS36を実行し、取得した電池電圧が第3電圧閾値V3よりも高いか否かを判定する。第3電圧閾値V3は、電池電圧が低下したことを警告するBLD(Battery Low Display)運針を実行するか否かを判定する閾値であり、第1電圧閾値V1よりも高く、パワーセーブ解除電圧閾値よりも低い電圧値に設定されている。
時刻制御手段20は、ステップS36でNOと判定した場合、つまり、時刻表示モードであり、取得した電池電圧が第1電圧閾値V1よりも高く、第3電圧閾値V3以下の場合は、ステップS37のBLD運針モードを実行する。電池電圧が低下したことを報知するBLD運針モードでは、表示制御部25はBLD運針を実行し、第3電圧判定処理S30を終了する。BLD運針とは、電池電圧が低下したことを表示する運針であり、秒針5を2秒以上の間隔、例えば2秒間隔や5秒間隔で運針するものである。なお、BLD運針中、分針6、時針7は通常通り運針する。BLD運針モードは、電池電圧低下表示モード(Battery Low Display)や、電池寿命切れ予告表示モード(battery life indicator)などとも呼ばれる。
時刻制御手段20は、ステップS36でYESと判定した場合、つまり、時刻表示モードであり、取得した電池電圧が第3電圧閾値V3よりも高い場合は、ステップS38を実行して通常運針を行い、第3電圧判定処理S30を終了する。
通常動作モードの実行中に一定の周期で第3電圧判定処理S30を実行する点や、パワーセーブモードでの動作、さらには、パワーセーブモードから通常動作モードに移行する処理は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
[第3実施形態の作用効果]
第3実施形態においても第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
第3実施形態では、時刻表示モードの通常動作モード時に、第3電圧閾値V3以下に低下するとBLD運針を行うので、ユーザーは電池電圧が低下していることを容易に確認でき、ユーザーに対して充電手段40による充電を促すことができる。このため、電子時計1が、突然、パワーセーブモードに入って使用できない状況が発生する頻度を減らすことができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、前記各実施形態とは修正モード時の電池電圧判定処理が相違する。このため、修正モード時の電池電圧判定処理について図9を参照して説明する。
時刻制御手段20は、第1電圧判定処理S10と同様に、修正モードの実行中に、一定の周期でステップS40の第4電圧判定処理を実行する。
時刻制御手段20は、第4電圧判定処理S40を実行すると、ステップS41を実行し、第1実施形態のステップS11と同じく充電池30の電池電圧を取得する。
次に、時刻制御手段20は、ステップS42を実行し、指針が運針中であるか否かを判定する。時刻制御手段20は、修正モード中に指針の早送りなどの運針が行われていると、ステップS42でYESと判定し、修正モード中に指針が停止している場合は、ステップS42でNOと判定する。
時刻制御手段20は、ステップS42でNOと判定すると、ステップS43を実行し、修正モードでの運針が終了してから規定時間経過したか否かを判定する。ここで、規定時間は、充電池30の電圧復帰特性などに応じて設定され、例えば、10秒から60秒の範囲で設定される。
時刻制御手段20は、ステップS43でYESと判定した場合、すなわち、修正モードでの運針が終了してから規定時間が経過した場合は、ステップS44を実行し、ステップS41で取得した電池電圧が第1電圧閾値V1よりも高いか否かを判定する。
また、時刻制御手段20は、ステップS43でNOと判定した場合、すなわち、修正モードでの運針が終了してから規定時間が経過していない場合と、ステップS42でYESと判定した場合には、ステップS45を実行し、ステップS41で取得した電池電圧が第2電圧閾値V2よりも高いか否かを判定する。
このため、例えば、修正モード時に10秒間隔で第4電圧判定処理S40を実行しており、規定時間として60秒を設定した場合、修正モードでの運針終了から6回は、ステップS45を実行し、運針終了から60秒経過すると、指針が運針中でなければ、修正モードが継続していても、ステップS44を実行する。
時刻制御手段20は、ステップS44またはステップS45でYESと判定すると、第4電圧判定処理S40の処理を終了する。
また、時刻制御手段20は、ステップS44またはステップS45でNOと判定すると、ステップS46を実行し、通常動作モードからパワーセーブモードに遷移して第4電圧判定処理S40を終了する。なお、パワーセーブモードでの動作、さらには、パワーセーブモードから通常動作モードに移行する処理は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
そして、時刻制御手段20は、次の電圧判定処理のタイミング、つまり一定の周期後に、修正モードを継続していれば第4電圧判定処理S40を実行し、時刻表示モードに戻っていた場合は、前記第1~3実施形態の各電圧判定処理S10、S20、S30のいずれかを実行する。
[第4実施形態の作用効果]
第4実施形態では、修正モード時に指針の早送り修正操作などが行われて充電池30の電圧が低下した場合、運針終了から規定時間が経過するまではステップS45で電池電圧を第2電圧閾値V2と比較しているので、パワーセーブモードに遷移することを防止できる。
また、指針が運針中ではなく、かつ、運針終了から規定時間が経過した時点では、ステップS44で電池電圧を第1電圧閾値V1と比較しているので、運針終了から規定時間が経過しても降下した電池電圧が第1電圧閾値V1よりも高い電圧値に復帰しない場合は、パワーセーブモードに遷移する。例えば、通常は、図5で説明したように、運針終了すると徐々に電池電圧が復帰するが、電池が劣化している場合など異常が生じている場合は、電池電圧が復帰しない場合がある。このため、ユーザーは、充電池30や充電手段40で異常が発生している可能性を早期に検知できる。
[他の実施形態]
なお、本開示は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、パワーセーブモード時の動作は前記実施形態の例に限定されない。例えば、秒針5のみを停止し、分針6、時針7、日車8の動作は継続するパワーセーブモードを採用してもよい。秒針5は、1秒毎に運針されるため、他の指針に比べて単位時間当たりの消費電力が高い。このため、パワーセーブモード時に秒針5のみを停止することで、消費電力を低減できる。
前記各実施形態では、操作部10としてりゅうず11とボタン12、13との両方と備えていたが、いずれか一方のみ備えていてもよい。ボタンのみを備える場合、りゅうずを備える場合に比べて比較的簡単な構造で電子時計を構成することができる。
また、ボタンの操作で時刻表示モードから修正モードへ切り替える場合、修正モードから時刻表示モードへの切り替えは、所定時間ボタンの操作が無かった場合に自動で切り替えてもよいし、再度ボタンの所定の操作が実行された場合に切り替えてもよい。ボタンの操作で修正モードから時刻表示モードへ切り替える場合は、ボタンの操作が行われずに修正モードが維持されていれば、電池電圧が第2電圧閾値以下に低下するまでパワーセーブモードへの遷移を防止できる。また、ボタンの操作は、りゅうずの操作に比べて比較的容易であるため、ユーザーは、比較的容易に時刻表示モードから修正モードへ切り替えることができる。
前記実施形態では、パワーセーブモード時に、計時部23による内部時刻データ520の更新は継続していたが、各指針の運針を停止するのに加えて、内部時刻データ520の更新も停止してもよい。この場合は消費電力を更に低減できる。なお、内部時刻データ520の更新を停止すると、電池電圧がパワーセーブ解除電圧閾値を超えて通常動作モードに復帰した際に現在時刻を正しく表示できない。このため、通常動作モードへの復帰時に、標準電波の自動受信を行い、受信した時刻情報で内部時刻データ520を更新して表示手段70で現在時刻を表示すればよい。なお、自動受信に失敗した場合は、手動で時刻合わせを行えばよい。
修正モードの例としては、前記実施形態で説明したものに限定されない。例えば、受信禁止モードのオンまたはオフを設定するフラグや、アラーム機能の実行のオンまたはオフを設定するフラグなどを、操作部10の操作で変更する処理も修正モードに含まれる。これらの操作を行うと、オンまたはオフを指示する位置まで秒針5を早送りで移動して指示するためである。
すなわち、修正モードとは、操作部10の操作に応じて少なくとも一つの指針を移動させることができるモードである。
さらに、電子時計1において、複数の修正モードが設定されている場合に、第2電圧閾値V2は、修正モード毎に設定してもよい。
前記各実施形態では、修正モードであれば、指針が早送り中であるか否かを問わず、パワーセーブモードに遷移する電圧閾値は第2電圧閾値V2で共通していたが、これに限らない。例えば、修正モードでパワーセーブモードに遷移する電圧を判定する第2電圧閾値V2として、指針の早送り中の第2電圧閾値V21と、指針が早送りされていない場合の第2電圧閾値V22とを設定し、第2電圧閾値V21、V22を異なる電圧値に設定してもよい。例えば、充電池30の電池特性に応じて、第2電圧閾値V22を電圧復帰能力に応じて第2電圧閾値V21よりも高い電圧値に設定してもよい。
本開示の電子時計は、標準電波を受信する受信装置を備えるものに限定されず、時刻情報を含む各種の電波を受信する受信装置を備える電子時計でもよいし、受信装置を備えずに手動操作で時刻修正を行う電子時計でもよい。
[本開示のまとめ]
本開示の電子時計は、複数の指針と、充放電可能な電池と、前記電池の電圧を検出する電池電圧検出部と、りゅうず又はボタンを備える操作部と、時刻を表示する時刻表示モードと、前記操作部による操作に応じて前記指針の少なくとも一つの指針を移動させる修正モードと、前記指針の少なくとも一部を停止して前記時刻表示モードより消費電力が少ないパワーセーブモードと、を切り替えて実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記時刻表示モードを実行している場合に、前記電池電圧検出部で検出された電池電圧が第1電圧閾値未満であることが検出されると前記パワーセーブモードに切り替え、前記修正モードを実行している場合に、前記電池電圧が前記第1電圧閾値より低い第2電圧閾値未満であることが検出されると、前記パワーセーブモードに切り替えることを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、修正モード時に通常動作モードからパワーセーブモードに移行する第2電圧閾値を、時刻表示モード時に通常動作モードからパワーセーブモードに移行する第1電圧閾値未満としている。このため、時刻表示モードの通常動作モードで動作している場合、ユーザーが操作部を操作して修正モードに移行しても、電池電圧は第2電圧閾値以上を維持する。したがって、ユーザーが操作部を操作して修正モードに移行しても、直ちにパワーセーブモードに移行することを防止でき、指針の修正作業を確実に実行できる。
本開示の電子時計において、前記操作部は、前記りゅうずを備え、前記りゅうずは、少なくとも押し込み位置および引き出し位置に移動可能に構成され、前記制御部は、前記りゅうずが前記押し込み位置に位置する場合は前記時刻表示モードを実行し、前記りゅうずが前記引き出し位置に位置する場合は前記修正モードを実行することを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、りゅうずの位置に応じて、時刻表示モードであるか否かを判定しているので、特に、りゅうずを引き出したまま押し込み位置に戻し忘れて放置した場合に、電池電圧が第2電圧閾値以下に低下するまでパワーセーブモードへの遷移を防止できる。
本開示の電子時計において、前記操作部は、前記ボタンを備え、前記制御部は、前記ボタンの操作に応じて前記時刻表示モードを前記修正モードに切り替えて実行することを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、ボタンの操作に応じて、時刻表示モードから修正モードに切り替えているので、ユーザーが容易に修正モードに切り替えることができる。
本開示の電子時計において、内部時刻を計時する計時部を備え、前記時刻表示モードは、前記内部時刻に基づく時刻を前記指針で表示し、前記修正モードは、前記操作部による操作に応じて前記内部時刻を修正し、前記時刻表示モード時の運針速度よりも早い速度で前記指針を前記内部時刻に応じた位置に移動させることを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、修正モードで指針の早送りが行われると、電池電圧が一時的に降下するが、修正モードに移行する直前まで第1電圧閾値以上の電池電圧を確保しているので、電池電圧が降下しても第2電圧閾値を下回る大幅な電圧降下が発生することもなく、早送り移動を終了すれば、電池電圧が上昇し、通常は、時刻表示モードの第1電圧閾値以上に戻すことができる。そして、修正モードでは、電子時計の利用者や場面によって指針の早送り量や早送り発生頻度が変わるため、修正モードでの第2電圧閾値を少なくともモーター動作保証電圧に設定することで、修正モードの実行をできるだけ阻害しないように設定できる。特に、利用者が意図して時計内部の値、例えば内部時刻や各種モード、設定値を修正する修正モードでは、利用者が修正操作を行って指針の早送りが発生する頻度も多い。このように頻繁に指針が動く修正モードでは、早送り時に一時的に電圧が低下するため、修正モード時にパワーセーブモードへの遷移を判定する第2電圧閾値が時刻表示モード時の第1電圧閾値であると、すぐにパワーセーブモードに遷移してしまう。これに対し、第2電圧閾値を第1電圧閾値よりも低い電圧に設定することで、正常動作可能な電圧を維持しながらパワーセーブを回避することができる。
本開示の電子時計において、前記指針は秒針を含み、前記制御部は、前記時刻表示モードを実行している場合に、前記電池電圧が前記第1電圧閾値より高い第3電圧閾値未満であることを前記電池電圧検出部が検出すると、前記秒針を2秒以上の間隔で運針させるBLD運針モードを実行することを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、時刻表示モード時に、第3電圧閾値以下に低下するとBLD運針を行うので、ユーザーは電池電圧が低下していることを容易に確認でき、ユーザーに対して充電を促すことができる。このため、電子時計が、突然、パワーセーブモードに入って使用できない状況が発生する頻度を減らすことができる。
本開示の電子時計において、前記電池電圧検出部は、一定の周期で前記電池の電圧を検出することを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、10秒間隔などの一定の周期で電池電圧の検出を実行するため、電池電圧を常時監視することができる。このため、電池電圧の変化をほぼリアルタイムに検出でき、設定した電圧閾値付近でのモード遷移を可能とすることができる。
本開示の電子時計において、前記制御部は、前記修正モードを実行している場合に、前記指針のうちの少なくとも一つの指針を移動させる処理が終了してから規定時間経過後に、前記電池電圧の閾値を前記第1電圧閾値に切り替えることを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、運針終了から規定時間が経過した時点では、電池電圧の閾値を第1電圧閾値に切り替えているので、運針終了から規定時間が経過しても降下した電池電圧が第1電圧閾値よりも高い電圧値に復帰しない場合は、パワーセーブモードに遷移する。このため、ユーザーは、充電池や充電手段で異常が発生している可能性を早期に検知できる。
本開示の電子時計において、前記修正モードは、複数の修正モードを備え、前記修正モードから前記パワーセーブモードへの移行を判定する前記第2電圧閾値は、前記第1電圧閾値より低く、かつ、修正モード毎に設定された閾値であることを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、修正モードから前記パワーセーブモードへの移行を判定する第2電圧閾値を修正モード毎に設定しているので、各修正モードの特性に応じてパワーセーブモードへの移行を適切に判定できる。
1…電子時計、2…外装ケース、3…文字板、5…秒針、6…分針、7…時針、8…日車、10…操作部、11…りゅうず、12、13…ボタン、20…時刻制御手段、21…電圧検出部、22…充電制御部、23…計時部、24…時刻修正部、25…表示制御部、30…充電池、40…充電手段、50…記憶装置、60…受信装置、70…表示手段、500…時刻データ記憶部、510…受信時刻データ、520…内部時刻データ、530…設定タイムゾーンデータ、550…電圧閾値記憶部。

Claims (8)

  1. 複数の指針と、
    充放電可能な電池と、
    前記電池の電圧を検出する電池電圧検出部と、
    りゅうず又はボタンを備える操作部と、
    時刻を表示する時刻表示モードと、前記操作部による操作に応じて前記指針の少なくとも一つの指針を移動させる修正モードと、前記指針の少なくとも一部を停止して前記時刻表示モードより消費電力が少ないパワーセーブモードと、を切り替えて実行する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記時刻表示モードを実行している場合に、前記電池電圧検出部で検出された電池電圧が第1電圧閾値未満であることが検出されると前記パワーセーブモードに切り替え、
    前記修正モードを実行している場合に、前記電池電圧が前記第1電圧閾値より低い第2電圧閾値未満であることが検出されると、前記パワーセーブモードに切り替える
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記操作部は、前記りゅうずを備え、
    前記りゅうずは、押し込み位置および引き出し位置に移動可能に構成され、
    前記制御部は、
    前記りゅうずが前記押し込み位置に位置する場合は前記時刻表示モードを実行し、
    前記りゅうずが前記引き出し位置に位置する場合は前記修正モードを実行する
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記操作部は、前記ボタンを備え、
    前記制御部は、前記ボタンの操作に応じて前記時刻表示モードを前記修正モードに切り替えて実行する
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    内部時刻を計時する計時部を備え、
    前記時刻表示モードは、前記内部時刻に基づく時刻を前記指針で表示し、
    前記修正モードは、前記操作部による操作に応じて前記内部時刻を修正し、前記時刻表示モード時の運針速度よりも早い速度で前記指針を前記内部時刻に応じた位置に移動させる
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記指針は秒針を含み、
    前記制御部は、
    前記時刻表示モードを実行している場合に、前記電池電圧が前記第1電圧閾値より高い第3電圧閾値未満であることを前記電池電圧検出部が検出すると、前記秒針を2秒以上の間隔で運針させるBLD運針モードを実行する
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記電池電圧検出部は、一定の周期で前記電池の電圧を検出する
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記制御部は、
    前記修正モードを実行している場合に、前記指針のうちの少なくとも一つの指針を移動させる処理が終了してから規定時間経過後に、前記電池電圧の閾値を前記第1電圧閾値に切り替える
    ことを特徴とする電子時計。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記修正モードは、複数の修正モードを備え、
    前記修正モードから前記パワーセーブモードへの移行を判定する前記第2電圧閾値は、前記第1電圧閾値より低く、かつ、修正モード毎に設定された閾値である
    ことを特徴とする電子時計。
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