JP2022069452A - データ収集装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】管理装置が設備機器から収集する一部の運転データ、以外の有用な運転データが収集されない、という課題がある。【解決手段】データ収集装置10は、少なくとも1つの設備機器から、運転データ23を収集する。データ収集装置10は、通信部11,11a,11bと、データ収集部12と、を備える。通信部11,11a,11bは、管理装置と、設備機器と、をつなぐネットワークに接続する。データ収集部12は、管理装置が設備機器から運転データ22を収集する際の第1収集条件、とは異なる第2収集条件C2、に基づいて、通信部11,11bにより、設備機器から運転データ23を収集する。【選択図】図4A

Description

データ収集装置に関する。
特許文献1(特許第6157523号)に示されているように、設備機器を管理するために、管理装置が設備機器から運転データを収集する技術がある。
特許文献1では、管理装置は、主に設備機器を管理するために必要なデータを収集するため、管理装置が収集する運転データは、設備機器が有する運転データの一部である。そのため、管理装置が収集する運転データ以外の有用な運転データが収集されない、という課題がある。
第1観点のデータ収集装置は、少なくとも1つの設備機器から、設備機器の運転データを収集する。データ収集装置は、通信部と、データ収集部と、を備える。通信部は、設備機器を管理する管理装置と、設備機器と、をつなぐネットワークに接続する。データ収集部は、管理装置が設備機器から運転データを収集する際の第1収集条件、とは異なる第2収集条件、に基づいて、通信部により、設備機器から運転データを収集する。
第1観点のデータ収集装置では、通信部は、設備機器を管理する管理装置と、設備機器と、をつなぐネットワークに接続する。データ収集部は、管理装置が設備機器から運転データを収集する際の第1収集条件、とは異なる第2収集条件、に基づいて、通信部により、設備機器から運転データを収集する。その結果、データ収集装置は、管理装置が設備機器から収集する運転データ、以外の有用な運転データを、設備機器から収集することができる。
第2観点のデータ収集装置は、第1観点のデータ収集装置であって、通信部は、管理装置と通信する第1通信部と、設備機器と通信する第2通信部と、を有する。第1通信部及び第2通信部は、管理装置と、設備機器との間の通信を中継する。
第2観点のデータ収集装置は、管理装置と設備機器との間の通信を中継するように設置されることにより、既存のシステムに変更を加えずに、第2収集条件に基づいて運転データを収集することができる。
第3観点のデータ収集装置は、第1観点のデータ収集装置であって、管理装置と、設備機器とをつなぐネットワークは、バス型ネットワークである。
第3観点のデータ収集装置は、バス型ネットワークに接続されることにより、既存のシステムに変更を加えずに、第2収集条件に基づいて運転データを収集することができる。
第4観点のデータ収集装置は、第1観点から第3観点のいずれかのデータ収集装置であって、データ収集部は、第2収集条件に基づいて収集した運転データを、管理装置とは異なる、運転データを利用する装置であるデータ利用装置に送信する。
第4観点のデータ収集装置は、このような構成により、第2収集条件に基づいて収集した運転データを、遠隔監視や故障診断等に利用することができる。
第5観点のデータ収集装置は、第4観点のデータ収集装置であって、データ収集部は、第1収集条件に基づいて、通信部により、設備機器から運転データをさらに収集する。データ収集部は、第1収集条件に基づいて収集した運転データを、データ利用装置にさらに送信する。
第5観点のデータ収集装置は、このような構成により、第1収集条件に基づいて収集した運転データを、遠隔監視や故障診断等に利用することができる。
第6観点のデータ収集装置は、第4観点又は第5観点のデータ収集装置であって、入力部をさらに備える。入力部は、第2収集条件を入力する。入力部は、少なくともデータ利用装置からの入力を受け付ける。
第6観点のデータ収集装置は、このような構成により、運転データの利用目的に合わせて、第2収集条件を入力することができる。
第7観点のデータ収集装置は、第1観点から第6観点のいずれかのデータ収集装置であって、分析部をさらに備える。分析部は、第1要求パケットの規則性を分析する。第1要求パケットは、管理装置が第1収集条件に基づいて運転データを収集する際に、設備機器に対して送信する、運転データを要求するための通信パケットである。
第7観点のデータ収集装置は、第1要求パケットの規則性を分析することで、第1要求パケットの応答遅延が発生しないように、第2収集条件に基づいて運転データを収集することができる。
第8観点のデータ収集装置は、第7観点のデータ収集装置であって、分析部は、第1要求パケット情報に基づいて、定期送信パケットを判定する。第1要求パケット情報は、第1要求パケットの送信先である設備機器の情報と、第1要求パケットの要求内容とを含む。定期送信パケットは、定期的に送信される第1要求パケットである。
第8観点のデータ収集装置は、第1要求パケットの中から定期送信パケットを判定することで、定期送信パケットの応答遅延が発生しないように、第2収集条件に基づいて運転データを収集することができる。
第9観点のデータ収集装置は、第8観点のデータ収集装置であって、分析部は、所定期間内に送信された第1要求パケットの内、第1要求パケット情報の一部が同一である第1要求パケットの件数を集計する。分析部は、少なくとも当該集計値が最大である第1要求パケットを、定期送信パケットとして判定する。
第9観点のデータ収集装置は、第1要求パケットの中から定期送信パケットを判定することで、定期送信パケットの応答遅延が発生しないように、第2収集条件に基づいて運転データを収集することができる。
第10観点のデータ収集装置は、第7観点から第9観点のいずれかのデータ収集装置であって、送信スケジュール決定部をさらに備える。送信スケジュール決定部は、第2要求パケットの送信スケジュールを決定する。第2要求パケットは、データ収集部が第2収集条件に基づいて運転データを収集する際に、設備機器に対して送信する、運転データを要求するための通信パケットである。送信スケジュール決定部は、第1要求パケットが送信されるタイミングを避けて、第2要求パケットを送信するように、送信スケジュールを決定する。
第10観点のデータ収集装置は、送信スケジュールに従って、第2要求パケットを送信することで、第1要求パケットの応答遅延を防止することができる。
第11観点のデータ収集装置は、第8観点又は第9観点のデータ収集装置であって、送信スケジュール決定部をさらに備える。送信スケジュール決定部は、第2要求パケットの送信スケジュールを決定する。第2要求パケットは、データ収集部が第2収集条件に基づいて運転データを収集する際に、設備機器に対して送信する、運転データを要求するための通信パケットである。スケジュール決定部は、通信部により受信した、定期送信パケットの受信時刻に基づいて、一連の定期送信パケットの受信時間と、定期送信パケットが送信されない隙間時間と、を算出し、第2要求パケットの送信スケジュールを決定する。
第11観点のデータ収集装置は、送信スケジュールに従って、第2要求パケットを送信することで、定期送信パケットの応答遅延を防止することができる。
第12観点のデータ収集装置は、第8観点又は第9観点のデータ収集装置であって、送信スケジュール決定部をさらに備える。送信スケジュール決定部は、第2要求パケットの送信スケジュールを決定する。第2要求パケットは、データ収集部が第2収集条件に基づいて運転データを収集する際に、設備機器に対して送信する、運転データを要求するための通信パケットである。スケジュール決定部は、通信部により受信した、定期送信パケットに応答して設備機器から送信された運転データ、の受信時刻に基づいて、定期送信パケットの応答時間と、定期送信パケットが送信されない隙間時間と、を算出し、第2要求パケットの送信スケジュールを決定する。
第12観点のデータ収集装置は、送信スケジュールに従って、第2要求パケットを送信することで、定期送信パケットの応答遅延を防止することができる。
第13観点のデータ収集装置は、第10観点から第12観点のいずれかのデータ収集装置であって、送信スケジュール決定部は、第2要求パケットの優先度に基づいて、第2要求パケットの送信スケジュールを決定する。
第13観点のデータ収集装置は、このような構成により、優先度の高い異常関連等の運転データを、優先して収集することができる。
第14観点のデータ収集装置は、第10観点から第13観点のいずれかのデータ収集装置であって、分析部は、管理装置と、設備機器とをつなぐネットワークの帯域占有率、をさらに分析する。送信スケジュール決定部は、帯域占有率に基づいて、送信スケジュールを決定する。
第14観点のデータ収集装置は、このような構成により、ネットワークの輻輳を防止することができる。
第15観点のデータ収集装置は、第2観点のデータ収集装置であって、取得部と、学習部とをさらに備える。取得部は、第1要求パケットを通信部により受信する受信時刻と、第1要求パケット情報と、を取得する。第1要求パケットは、管理装置が第1収集条件に基づいて運転データを収集する際に、設備機器に対して送信する、運転データを要求するための通信パケットである。第1要求パケット情報は、第1要求パケットの送信先である設備機器の情報と、第1要求パケットの要求内容と、を含む。学習部は、取得部が取得した受信時刻と第1要求パケット情報とを、関連付けて学習する学習モデル、を生成する。
第15観点のデータ収集装置は、このような構成により、第1要求パケットの受信時刻と、第1要求パケット情報に含まれる、第1要求パケットの送信先や、要求内容等との関係を学習することができる。
第16観点のデータ収集装置は、第15観点のデータ収集装置であって、応答部をさらに備える。応答部は、第1要求パケットに対する応答を行う。応答部は、所定時刻の前に、学習モデルを用いて、所定時刻に受信する第1要求パケットを予測する。応答部は、予測した第1要求パケットに基づいて、設備機器から運転データを取得する。応答部は、所定時刻の後に、予測した第1要求パケットを受信した場合は、設備機器に中継せずに、設備機器に代わって、運転データを管理装置に対して送信する。
第16観点のデータ収集装置は、設備機器の代理で、管理装置に応答することができるため、管理装置への応答時間を早めることができる。
第1実施形態における空調システムの全体構成図である。 第1実施形態におけるデータ収集装置の周辺の通信ネットワークを示す図である。 第1実施形態におけるチラーユニットの冷媒回路を示す図である。 第1実施形態におけるデータ収集装置の機能ブロック図である。 第1実施形態におけるデータ収集装置の機能ブロック図である。 第1実施形態におけるデータ収集処理のフローチャートである。 第1実施形態の変形例1Fにおけるデータ収集装置の機能ブロック図である。 第1実施形態の変形例1Gにおけるデータ収集装置の周辺の通信ネットワークを示す図である。 第2実施形態における空調システムの全体構成図である。 第2実施形態におけるデータ収集装置の周辺の通信ネットワークを示す図である。 第2実施形態におけるデータ収集装置の機能ブロック図である。
<第1実施形態>
(1)全体構成
空調システム100は、建物内の対象空間RMの空気調和を行う。図1は、本実施形態における空調システム100の全体構成図である。図1に示すように、空調システム100は、主として、データ収集装置10、管理装置20及び設備機器30を有している。
設備機器30は、エアコンや熱源機器等の空調機である。空調システム100は、複数の種類の、1台又は複数台の設備機器30を有する。本実施形態では、設備機器30は、3台のチラーユニット30a~30cである。管理装置20は、設備機器30を管理する装置である。空調システム100は、複数の種類の、1台又は複数台の管理装置20を有する。本実施形態では、管理装置20は、チラーユニット30a~30cを管理する装置である。データ収集装置10は、管理装置20と設備機器30との間の通信を中継するように設置され、主として、設備機器30から、後述する余剰データ23を収集する装置である。本実施形態では、データ収集装置10は、管理装置20とチラーユニット30a~30cとの間の通信を中継するように設置され、チラーユニット30a~30cから、余剰データ23を収集する。
図2は、本実施形態におけるデータ収集装置10の周辺の通信ネットワークを示す図である。図2に示すように、データ収集装置10と、管理装置20と、チラーユニット30a~30cとは、ネットワークNW2bを通じて、通信可能に接続されている。また、管理装置20は、ネットワークNW1,NW2aを通じて、ゲートウェイGWを介し、データ利用装置70と通信可能に接続されている。ネットワークNW1は、例えば、インターネット等である。ネットワークNW2a,NW2bは、例えば、Modbus、BACnet及びイーサネット等である。データ収集装置10は、後述する通信線Xや通信線Yによって、データ利用装置70と通信可能に接続されている。
また、空調システム100は、図1に示すように、空調ユニット80を有している。図1では、代表して、複数台の内の1台の空調ユニット80を示している。本実施形態では、空調ユニット80は、エアハンドリングユニットを想定している。しかし、これに限定されず、空調ユニット80は、例えば、ファンコイルユニット等の他の空調機であってもよい。
(2)詳細構成
(2-1)チラーユニット
図3は、本実施形態におけるチラーユニット30a~30cの冷媒回路を示す図である。チラーユニット30a~30cは、図1及び図3に示すように、主として、圧縮機32a~32cと、放熱器34a~34cと、膨張弁36a~36cと、蒸発器38a~38cと、一次ポンプ41a~41cと、制御部39a~39cとを有している。圧縮機32a~32cと、放熱器34a~34cと、膨張弁36a~36cと、蒸発器38a~38cとは、第1冷媒回路31a~31cによって接続されている。第1冷媒回路31a~31cには、R32等の冷媒が充填されている。一次ポンプ41a~41cは、熱源側流路40a~40cに設置されている。熱源側回路48a~48cには、熱媒体としての水が流れている。
圧縮機32a~32cは、低圧の冷媒を吸入し、圧縮機構(図示せず)によって冷媒を圧縮して、圧縮した冷媒を吐出する。圧縮機32a~32cは、例えば、ロータリ式やスクロール式等の容積圧縮機である。圧縮機32a~32cの圧縮機構は、圧縮機モータ(図示せず)によって駆動される。圧縮機モータは、インバータによる回転数制御が可能なモータである。圧縮機モータの回転数が制御されることで、圧縮機32a~32cの容量が制御される。
放熱器34a~34cは、第1冷媒回路31a~31cと接続されている第1伝熱管と、水回路60a~60cと接続されている第2伝熱管とを有している。放熱器34a~34cは、第1冷媒回路31a~31c側の第1伝熱管を流れる冷媒と、水回路60a~60c側の第2伝熱管を流れる水との間で熱交換を行わせる。放熱器34a~34cは、例えば、複数の伝熱管とフィンとを有するフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。
膨張弁36a~36cは、第1冷媒回路31a~31cを流れる冷媒の圧力や流量を調節するための機構である。本実施形態では、膨張弁36a~36cは、電子膨張弁である。
蒸発器38a~38cは、第1冷媒回路31a~31cと接続されている第1伝熱管と、熱源側流路40a~40cと接続されている第2伝熱管とを有している。蒸発器38a~38cは、それぞれ第1冷媒回路31a~31c側の第1伝熱管を流れる冷媒と、熱源側流路40a~40c側の第2伝熱管を流れる熱媒体との間で熱交換を行わせる。蒸発器38a~38cは、例えば、複数の伝熱管とフィンとを有するフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。
一次ポンプ41a~41cは、熱源側流路40a~40cの水を、上流側から下流側に向けて送り出す。一次ポンプ41a~41cは、インバータ駆動式のポンプであるため、容量調整が可能であり、往水圧力(又は、吐出流量)を調節することができる。
制御部39a~39cは、管理装置20から制御信号を受信し、チラーユニット30a~30cの運転を制御する。制御部39a~39cは、制御演算装置及び記憶装置を備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。また、制御部39a~39cは、タイマーを備える。
制御部39a~39cは、チラーユニット30a~30c内の圧縮機32a~32c等の各機器や、図示していない温度センサ等の各センサと、制御信号や情報のやりとりを行うことが可能に、電気的に接続されている。制御部39a~39cは、チラーユニット30a~30c内の各機器及び各センサから取得した各種データを、一定期間、記憶装置に記憶している。本実施形態では、当該各種データを、運転データ21と記載する。
制御部39a~39cは、図1に示すように、ネットワークNW2bを通じて、データ収集装置10を介し、管理装置20と通信可能に接続されている。制御部39a~39cは、ネットワークNW2bを通じて、管理装置20から制御信号を受信する。また、制御部39a~39cは、管理装置20がチラーユニット30a~30cを制御するために必要な運転データ21の一部を、管理装置20に対して送信する。本実施形態では、当該運転データ21の一部を、制御用データ22と記載する。また、本実施形態では、制御用データ22以外の運転データ21を、余剰データ23と記載する。言い換えると、運転データ21は、制御用データ22と、余剰データ23とから構成される。
(2-2)水回路
水回路60a~60cには、熱媒体としての水が充填されている。水回路60a~60cには、図3に示すように、放熱器34a~34cと、水ポンプ62a~62cと、クーリングタワーCTa~CTcとが接続されている。水ポンプ62a~62cは、吐出流量の調節が可能であり、水回路60a~60cの水を循環させる。クーリングタワーCTa~CTcは、水回路60a~60cを循環する水を冷却する。図3において、水ポンプ62a~62cに付した矢印は、水が流れる方向を意味している。
(2-3)熱源側回路
熱源側回路48a~48cには、熱媒体としての水が流れている。熱源側回路48a~48cは、図3に示すように、熱源側流路40a~40cと、熱源側流路40a~40cの途中に設けられた一次ポンプ41a~41cと、熱源側流路40a~40cに接続されている蒸発器38a~38cの伝熱管部分と、を有している。蒸発器38a~38cでは、熱源側流路40a~40cを循環する、熱媒体としての水が冷却される。図3において、一次ポンプ41a~41cに付した矢印は、水が流れる方向を意味している。
(2-4)還ヘッダ部
後述する利用側回路46を通過した水は、図1に示すように、還ヘッダ部50を介して、熱源側回路48a~48cに送られる。熱源側回路48a~48cの上流側は、還ヘッダ部50の下流側に接続されている。後述する利用下流側合流管45の下流側は、還ヘッダ部50の上流側に接続されている。
還ヘッダ部50には、通過する水の流量を計測する流量センサ(図示せず)が設けられている。
(2-5)往ヘッダ部
熱源側回路48a~48cを通過した水は、図1に示すように、往ヘッダ部90を介して、利用側回路46に送られる。熱源側回路48a~48cの下流側は、往ヘッダ部90の上流側に接続されている。後述する利用上流側合流管42の上流側は、往ヘッダ部90の下流側に接続されている。
往ヘッダ部90には、二次ポンプ(図示せず)が設けられており、熱源側回路48a~48cから利用側回路46に向けて水を送ることができる。二次ポンプは、インバータ駆動式のポンプであり、容量調整が可能であって吐出流量を調節することができる。
(2-6)バイパス回路
バイパス回路49は、図1に示すように、往ヘッダ部90から伸びだしており、熱源側回路48a~48c、及び、利用側回路46と合流することなく、還ヘッダ部50まで伸びている。
バイパス回路49は、往ヘッダ部90に対して過剰に送られた水を、還ヘッダ部50に戻すために設けられている。
(2-7)利用側回路
往ヘッダ部90から下流側に向けて伸びだした利用上流側合流管42は、図1に示すように、分流点P1において、利用側回路46と、図示が省略されている他の利用側回路につながる配管とに分流している。また、利用側回路46と、図示が省略されている他の利用側回路につながる配管とは、合流点P2において合流している。利用下流側合流管45は、合流点P2から伸びだしており、利用下流側合流管45の下流側端部は、還ヘッダ部50に接続されている。
利用側回路46には、熱媒体としての水が流れている。利用側回路46は、利用側流路43と、利用側流路43の途中に設けられた流量調節弁44と、利用側流路43に接続されている空気冷却熱交換器82を含んでいる。流量調節弁44は、弁開度を制御することによって、利用側流路43を流れる水の流量を調節する。
(2-8)空調ユニット
空調ユニット80は、図1に示すように、概ね直方体形状のケーシング81を有している。ケーシング81の内部には、空気が流通する空気通路が形成されている。ケーシング81の空気通路の流入端には、換気ダクトRAの一端が接続している。換気ダクトRAの他端は、対象空間RMとつながっている。また、空気通路の流入端には、外気ダクトOAの一端が接続している。外気ダクトOAの他端は、屋外とつながっている。空気通路の流出端には、給気ダクトSAの一端が接続している。給気ダクトSAの他端は、対象空間RMにつながっている。対象空間RM内の空気及び屋外の空気は、それぞれ換気ダクトRA及び外気ダクトOAを通じて、ケーシング81内に取り込まれる。取り込まれた空気は、ケーシング81内で、温度や湿度が調整される。温度や湿度が調整された空気は、給気ダクトSAを通じて、対象空間RMに送られる。このようにして、対象空間RM内の空気調和が行われる。
ケーシング81内の空気通路には、上流側から下流側に向かって順に、空気冷却熱交換器82、電気ヒータ84、散水式加湿器86、及び、送風ファン88が設置されている。空気冷却熱交換器82は、空気を冷却して空気の温度を下げたり、空気を除湿して湿度を低めたりする機器である。空気冷却熱交換器82は、複数の伝熱フィンと、それらの伝熱フィンを貫通する伝熱管とを有する、フィン・アンド・チューブ式の熱交換器である。電気ヒータ84は、空気冷却熱交換器82を通過した空気を加熱する。電気ヒータ84は、空気の加熱量を調節することができる。散水式加湿器86は、ケーシング81の外部に設置されたタンク(図示せず)の水を、ノズルから空気中へ散布することで、ケーシング81内を流れる空気を加湿する。散水式加湿器86は、空気の加湿量を調節することができる。送風ファン88は、空気冷却熱交換器82、電気ヒータ84及び散水式加湿器86を経て、対象空間RMへと吹き出される空気の流れを生成する。送風ファン88は、インバータ制御により、回転数を段階的に変化させて、送風量を調節することができる。
(2-9)管理装置
管理装置20は、チラーユニット30a~30c(設備機器30)を管理する。ここでいう管理には、制御が含まれる。管理装置20は、制御演算装置及び記憶装置を備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。また、管理装置20は、タイマーを備える。
管理装置20は、チラーユニット30a~30cを操作するためのリモコン(図示せず)、から送信される各種信号を受信可能に構成されている。リモコンから送信される各種信号には、チラーユニット30a~30cの運転/停止を指示する信号や、各種設定に関する信号が含まれる。各種設定に関する信号には、例えば、運転モードの切換信号、設定温度及び設定湿度に関する信号が含まれる。
管理装置20は、図2に示すように、ネットワークNW2bを通じて、データ収集装置10を介し、チラーユニット30a~30cと通信可能に接続されている。管理装置20は、チラーユニット30a~30cの制御部39a~39cから、制御用データ22を受信する。管理装置20は、チラーユニット30a~30cから受信した制御用データ22や、リモコンから送信される各種信号に基づいて、チラーユニット30a~30cに制御信号を送信する。
また、管理装置20は、ネットワークNW1,NW2aを通じて、ゲートウェイGWを介し、データ利用装置70と通信可能に接続されている。管理装置20は、チラーユニット30a~30cから受信した制御用データ22を、データ利用装置70に送信する。
(2-10)データ収集装置
データ収集装置10は、少なくとも1つのチラーユニット30a~30c(設備機器30)から、チラーユニット30a~30c(設備機器30)の余剰データ23(運転データ21)を収集する。図4A,4Bは、本実施形態におけるデータ収集装置10の機能ブロック図である。図4A,4Bは、丸数字によってつながっている。図4A,4Bでは、3台のチラーユニット30a~30cを、1つにまとめて示している。データ収集装置10は、図4A,4Bに示すように、主として、通信部11と、データ収集部12とを備える。
データ収集装置10は、制御演算装置と記憶装置とを備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の画像処理や演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。また、データ収集装置10は、タイマーを備える。通信部11と、データ収集部12と、後述する入力部13と、後述する分析部14と、後述する送信スケジュール決定部15とは、制御演算装置及び記憶装置により実現される各種の機能ブロックである。
(2-10-1)通信部
通信部11は、データ収集装置10を、管理装置20と、チラーユニット30a~30c(設備機器30)とをつなぐネットワークNW2bに接続する。通信部11は、図4A,4Bに示すように、管理装置20と通信する第1通信部11aと、チラーユニット30a~30c(設備機器30)と通信する第2通信部11bと、を有する。第1通信部11a及び第2通信部11bは、協働して、管理装置20と、チラーユニット30a~30c(設備機器30)との間の通信を中継する。
以下、具体的に、中継処理について説明する。図4A,4Bの1点鎖線の矢印によって示すように、第1通信部11aは、管理装置20から第1要求パケットD1を受信すると、当該第1要求パケットD1を第2通信部11bに引き渡す。詳細は後述するが、第1要求パケットD1は、管理装置20がチラーユニット30a~30cに対して、制御用データ22を要求するためのパケットである。ここでは、第1要求パケットD1の送信先は、チラーユニット30aであるとする。第2通信部11bは、第1通信部11aから第1要求パケットD1を受け取ると、当該第1要求パケットD1を、チラーユニット30aに送信する。
第2通信部11bは、チラーユニット30aから、第1要求パケットD1によって要求された制御用データ22を受信すると、当該制御用データ22を第1通信部11aに引き渡す。第1通信部11aは、第2通信部11bから制御用データ22を受け取ると、当該制御用データ22を管理装置20に送信する。
このように、第1通信部11aと第2通信部11bとは、協働して、管理装置20と、チラーユニット30a~30cとの間の通信を中継する。
(2-10-2)データ収集部
データ収集部12は、図4A,4Bに示すように、管理装置20がチラーユニット30a~30c(設備機器30)から制御用データ22(運転データ21)を収集する際の第1収集条件、とは異なる第2収集条件C2、に基づいて、第2通信部11b(通信部11)により、チラーユニット30a~30c(設備機器30)から余剰データ23(運転データ21)を収集する。本実施形態では、第1収集条件は、管理装置20が、チラーユニット30a~30cから、制御用データ22の一部又は全部を収集する条件である。言い換えると、第1収集条件は、制御用データ22からその一部又は全部を抽出する条件である。また、第2収集条件C2は、データ収集部12が、チラーユニット30a~30cから、余剰データ23の一部又は全部を収集する条件である。言い換えると、第2収集条件C2は、余剰データ23からその一部又は全部を抽出する条件である。
データ収集部12は、第2収集条件C2を満たす余剰データ23を収集するために、後述する第2要求パケットD2を、チラーユニット30a~30cに対して送信する。データ収集部12は、図4A,4Bに示すように、後述する送信スケジュールSSに従って、第2要求パケットD2を送信する。また、データ収集部12は、第2収集条件C2を、入力部13から取得する。
データ収集部12は、図4A,4Bに示すように、第2収集条件C2に基づいて収集した余剰データ23(運転データ21)を、管理装置20とは異なる、運転データ21を利用する装置であるデータ利用装置70に送信する。データ収集部12は、第2収集条件C2を満たす余剰データ23を、順次又は定期的に、データ利用装置70に送信する。データ収集部12は、例えば、図2に示すように、通信線X、及び、ネットワークNW1を通じて、データ利用装置70に余剰データ23を送信する。通信線Xは、ネットワークNW1にデータ収集装置10を接続する通信線である。また、データ収集部12は、例えば、図2に示すように、通信線Y、及びネットワークNW1,NW2aを通じて、データ利用装置70に余剰データ23を送信する。通信線Yは、ネットワークNW2aにデータ収集装置10を接続する通信線である。
(2-10-3)入力部
入力部13は、第2収集条件C2を入力する。入力部13は、図4A,4Bに示すように、少なくともデータ利用装置70からの入力を受け付ける。入力部13は、例えば、直接ユーザからの入力を受け付けてもよい。
(2-10-4)分析部
分析部14は、図4A,4Bに示すように、第1要求パケットD1の規則性を分析する。第1要求パケットD1は、管理装置20が第1収集条件に基づいて制御用データ22(運転データ21)を収集する際に、チラーユニット30a~30c(設備機器30)に対して送信する、制御用データ22(運転データ21)を要求するための通信パケットである。
分析部14は、第1要求パケットD1が有する第1要求パケット情報に基づいて、第1要求パケットD1の中から、定期送信パケットPPを判定する。第1要求パケット情報は、第1要求パケットD1の送信先であるチラーユニット30a~30c(設備機器30)の情報と、第1要求パケットD1の要求内容とを含む。定期送信パケットPPは、定期的に送信される第1要求パケットD1である。
以下、第1要求パケットD1の中から、定期送信パケットPPを判定する方法について説明する。
分析部14は、図4A,4Bに示すように、第1要求パケット情報と、第1要求パケットD1の受信時刻と、を蓄積する第1テーブルTBL1を作成する。分析部14は、第1通信部11aが第1要求パケットD1を受信する度に、第1通信部11aから、当該第1要求パケットD1の第1要求パケット情報及び受信時刻を取得し、第1テーブルTBL1を更新する。
分析部14は、定期的に第1テーブルTBL1をスキャンし(以下、定期スキャンと記載することがある。)、第1テーブルTBL1の状態を確認する。本実施形態では、定期スキャンは、1分に1回行われる。定期スキャンのタイミングは、適宜変更が可能であり、例えば30秒に1回等であってもよい。また、分析部14は、定期的に第1テーブルTBL1のすべてのレコードを削除し、第1テーブルTBL1をリセットする(以下、定期リセットと記載することがある。)。本実施形態では、定期リセットは、1時間に1回行われる。定期リセットのタイミングは、適宜変更が可能であり、例えば30分に1回等であってもよい。
また、分析部14は、所定のタイミングで、定期送信パケットPPの判定を開始する。本実施形態では、分析部14は、定期リセットが行われた後、3回目の定期スキャンのタイミングで、定期送信パケットPPの判定を開始する。言い換えると、分析部14は、定期リセットが行われる度に、定期送信パケットPPを判定し直す。これは、定期送信パケットPPの規則性が、途中で変更されることに対応するためである。ここで、定期送信パケットPPの判定を行う所定のタイミングは、適宜変更が可能である。
以下の表1は、定期リセットが行われた後、1回目の定期スキャンが行われた際の第1テーブルTBL1の例である。
Figure 2022069452000002
第1テーブルTBL1は、「設備機器」及び「要求内容」を主キーとして作成されている。ここで、「設備機器」は、第1要求パケットD1の送信先であるチラーユニット30a~30cを識別する情報である。表1では、「30a」はチラーユニット30aを、「30b」はチラーユニット30bを示している。「要求内容」は、第1要求パケットD1の要求内容を示す情報である。表1では、「0x01」等のように、16進数の数値によってコード化された要求内容を示している。「受信時刻」は、第1通信部11aが第1要求パケットD1を受信した時刻である。分析部14は、「設備機器」及び「要求内容」が同一である第1要求パケットD1を受信した場合、該当するレコードの「受信時刻」を最新の時刻に更新する。「受信時刻(更新前)」には、「受信時刻」が更新される度に、更新前の「受信時刻」が記憶される。表1では、未だ「設備機器」及び「要求内容」が同一である第1要求パケットD1を受信していないため、「受信時刻(更新前)」には「-」が記憶されている。「カウンタ」は、「設備機器」及び「要求内容」が同一である第1要求パケットD1を受信した件数である。言い換えると、分析部14は、所定期間内に送信された第1要求パケットD1の内、「設備機器」及び「要求内容」(第1要求パケット情報の一部)が同一である第1要求パケットD1の件数を集計する。「レコードID」は、「設備機器」及び「要求内容」が同一であるレコードごとに付与した識別番号である。「レコードID」は、以下の説明を容易にするために設けた。
以下の表2は、2回目の定期スキャンが行われた際の第1テーブルTBL1の例である。
Figure 2022069452000003
表2では、表1と比較して、「レコードID」=1,2,3,4のレコードの「受信時刻」及び「カウンタ」が更新されている。これは、表1の状態の後、「レコードID」=1,2,3,4に対応する第1要求パケットD1(「設備機器」及び「要求内容」が同一である第1要求パケットD1)を受信したためである。「レコードID」=5のレコードは、新しく第1テーブルTBL1に追加されたレコードである。「レコードID」=5に対応する第1要求パケットD1は、「レコードID」=1に対応する第1要求パケットD1を受信した後、「レコードID」=2に対応する第1要求パケットD1を受信する前に、受信したことがわかる。
以下の表3は、3回目の定期スキャンが行われた際の第1テーブルTBL1の例である。本実施形態では、このタイミングで、定期送信パケットPPの判定を開始する。
Figure 2022069452000004
表3では、表2と比較して、「レコードID」=1,2,3のレコードが更新されている。また、「レコードID」=6のレコードが新しく追加されている。
分析部14は、少なくとも「カウンタ」の値(集計値)が最大である第1要求パケットD1を、定期送信パケットPPとして判定する。そのため、分析部14は、「カウンタ」の値が最大である「レコードID」=1,2,3のレコードを、定期送信パケットPPとして判定する。また、分析部14は、「カウンタ」の最大値と、定期送信パケットPPとして判定されなかったレコード(以下、保留レコードと記載することがある。)と、を記憶しておく。この場合、記憶する最大値は、3である。また、記憶する保留レコードは、「レコードID」=4,5,6のレコードである。
以下の表4は、4回目の定期スキャンが行われた際の第1テーブルTBL1の例である。
Figure 2022069452000005
表4では、表3と比較して、「レコードID」=4のレコードが更新されている。
分析部14は、記憶した保留レコードの最新の(表3ではなく表4の)「カウンタ」の値を、同じく記憶した最大値から減算する。分析部14は、減算した結果が所定値未満であった保留レコードを、定期送信パケットPPとしてさらに判定する。本実施形態では、当該所定値は、2とする。当該所定値は、適宜変更が可能である。
表4では、「レコードID」=4のレコードは、減算した結果が0(=3-3)であり、所定値(=2)未満であるため、分析部14は、「レコードID」=4のレコードを、定期送信パケットPPとしてさらに判定する。「レコードID」=5,6のレコードは、減算した結果が2(=3-1)であり、所定値(=2)未満ではないため、分析部14は、「レコードID」=5,6のレコードを、定期送信パケットPPとして判定しない。
以上により、分析部14は、「レコードID」=1,2,3,4のレコードを、定期送信パケットPPとして判定する。
なお、分析部14は、上記の所定値を用いずに、記憶した保留レコードの最新の(表3ではなく表4の)「カウンタ」の値が、同じく記憶した最大値以上の値となった保留レコードを、定期送信パケットPPとして判定してもよい。
(2-10-5)送信スケジュール決定部
送信スケジュール決定部15は、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定する。第2要求パケットD2は、データ収集部12が第2収集条件C2に基づいて余剰データ23(運転データ21)を収集する際に、チラーユニット30a~30c(設備機器30)に対して送信する、余剰データ23(運転データ21)を要求するための通信パケットである。第2要求パケットD2は、チラーユニット30a~30cごとに存在する。
送信スケジュール決定部15は、第1要求パケットD1が送信されるタイミングを避けて、第2要求パケットD2を送信するように、送信スケジュールSSを決定する。本実施形態では、送信スケジュール決定部15は、図4A,4Bに示すように、定期送信パケットPPが送信されるタイミングを避けて、第2要求パケットD2を送信するように、送信スケジュールSSを決定する。
本実施形態では、送信スケジュール決定部15は、分析部14と、定期スキャンの結果を共有している。送信スケジュール決定部15は、分析部14によって定期送信パケットPPが判定されると、第1通信部11a(通信部11)により受信した、定期送信パケットPPの受信時刻に基づいて、一連の定期送信パケットPPの受信時間と、定期送信パケットPPが送信されない隙間時間と、を算出し、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定する。具体的には、送信スケジュール決定部15は、分析部14によって定期送信パケットPPが判定されると、表4の第1テーブルTBL1の状態から、定期送信パケットPPのレコードがさらに更新されるタイミングを監視する。ここでは、5回目の定期スキャンで、定期送信パケットPPのレコードが更新されたとする。以下の表5は、5回目の定期スキャンが行われた際の第1テーブルTBL1の例である。
Figure 2022069452000006
表5では、表4と比較して、「レコードID」=1のレコードが更新されている。表5から、定期送信パケットPPが送信されない隙間時間(「レコードID」=4のレコードの「受信時刻」から、「レコードID」=1のレコードの「受信時刻」までの時間)は、1分であることがわかる。また、表5から、一連の定期送信パケットPPの受信時間(「レコードID」=1のレコードの「受信時刻(更新前)」から、「レコードID」=4のレコードの「受信時刻」までの時間)は、1分5秒であることがわかる。
第2要求パケットD2を送信する時間は、例えば、「レコードID」=4の第1要求パケットD1を受信してから1分間(隙間時間)とする。送信する第2要求パケットD2の件数は、例えば、1件の第2要求パケットD2当たり16.25秒(=1分5秒(受信時間)/4件(定期送信パケットPPの件数))必要であると想定されるため、3件(=1分(隙間時間)を16.25秒(1件の第2要求パケットD2に必要な時間)で割った整数部分)とする。本実施形態では、チラーユニット30a~30cは3台あるため、例えば、隙間時間に、1台につき1件の第2要求パケットD2を送信する。
以上により、送信スケジュール決定部15は、「レコードID」=4に対応する第1要求パケットD1を受信してから1分の間に、チラーユニット30a~30cに対して、合計3件の第2要求パケットD2を送信するように、送信スケジュールSSを決定する。
データ収集部12は、図4A,4Bに示すように、送信スケジュールSSに従って、チラーユニット30a~30cに対して、第2要求パケットD2を送信する。データ収集部12は、「レコードID」=4に対応する第1要求パケットD1を受信したタイミングを、第1通信部11a又は分析部14から取得する。
(2-11)データ利用装置
データ利用装置70は、運転データ21を利用する装置である。データ利用装置70は、図2に示すように、ネットワークNW1,NW2aを通じて、データ収集装置10及び管理装置20と通信可能に接続されている。データ利用装置70は、図4A,4Bに示すように、主として、収集条件設定部71と、分析部72とを備える。
データ利用装置70は、制御演算装置と記憶装置とを備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の画像処理や演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。また、データ利用装置70は、タイマーを備える。収集条件設定部71と、分析部72とは、制御演算装置及び記憶装置により実現される各種の機能ブロックである。
(2-11-1)収集条件設定部
収集条件設定部71は、図4A,4Bに示すように、第2収集条件C2の設定を受け付け、設定された第2収集条件C2を、入力部13に送信する。第2収集条件C2は、例えば、ユーザによる入力や、ファイルの読み込みによって設定される。
(2-11-2)分析部
分析部72は、図4A,4Bに示すように、管理装置20から、制御用データ22を受信する。また、分析部72は、データ収集部12から、余剰データ23を受信する。
分析部72は、受信した制御用データ22や余剰データ23を分析し、チラーユニット30a~30cの遠隔監視や故障診断等に利用する。分析には、例えば、統計的手法や、機械学習等を用いる。
(3)データ収集処理
データ収集装置10によるデータ収集処理の一例を、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図4A,4Bでは、データ収集処理を、実線の矢印によって示している。
データ収集装置10は、ステップS1に示すように、第1テーブルTBL1の定期リセットを行う。
データ収集装置10は、ステップS1を終えると、ステップS2に示すように、管理装置20から第1要求パケットD1を受信する度に、当該第1要求パケットD1の第1要求パケット情報を取得し、第1テーブルTBL1を更新する。
データ収集装置10は、ステップS2を終えると、ステップS3に示すように、定期送信パケットPPの判定を行うタイミングであるか否かを判断する。データ収集装置10は、定期送信パケットPPの判定を行うタイミングである場合、ステップS4に進む。データ収集装置10は、定期送信パケットPPの判定を行うタイミングではない場合、ステップS2に戻り、第1テーブルTBL1の更新を続ける。
データ収集装置10は、ステップS3からステップS4に進むと、ステップS4に示すように、第1テーブルTBL1の第1要求パケットD1の中から、定期送信パケットPPを判定する。
データ収集装置10は、ステップS4を終えると、ステップS5に示すように、定期送信パケットPPの受信時刻に基づいて、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定する。
データ収集装置10は、ステップS5を終えると、ステップS6に示すように、データ利用装置70によって設定された、第2収集条件C2を取得する。
データ収集装置10は、ステップS6を終えると、ステップS7に示すように、第2収集条件C2を満たす余剰データ23を要求するための第2要求パケットD2を、送信スケジュールSSに従って、チラーユニット30a~30cに送信する。
データ収集装置10は、ステップS7を終えると、ステップS8に示すように、チラーユニット30a~30cから、第2要求パケットD2によって要求した、第2収集条件C2を満たす余剰データ23を受信する。
データ収集装置10は、ステップS8を終えると、ステップS9に示すように、チラーユニット30a~30cから受信した余剰データ23を、データ利用装置70に送信する。
データ収集装置10は、ステップS9を終えると、ステップS10に示すように、第1テーブルTBL1の定期リセットを行うタイミングであるか否かを判断する。データ収集装置10は、第1テーブルTBL1の定期リセットを行うタイミングである場合、ステップS1に戻り、第1テーブルTBL1の定期リセットを行う。データ収集装置10は、第1テーブルTBL1の定期リセットを行うタイミングではない場合、ステップS11に進む。
データ収集装置10は、ステップS10からステップS11に進むと、ステップS11に示すように、第2収集条件C2が変更されたか否かを判断する。データ収集装置10は、第2収集条件C2が変更された場合、ステップS11に進み、変更された第2収集条件C2を取得する。データ収集装置10は、第2収集条件C2が変更されていない場合、ステップS7に進み、第2要求パケットD2の送信を続ける。
データ収集処理は、すべてのチラーユニット30a~30cが停止するまで実行される。
(4)特徴
(4-1)
従来、設備機器を管理するために、管理装置が設備機器から運転データを収集する技術がある。しかし、管理装置は、主に設備機器を管理するために必要なデータを収集するため、管理装置が収集する運転データは、設備機器が有する運転データの一部である。そのため、管理装置が収集する運転データ以外の有用な運転データが収集されない、という課題がある。
本実施形態のデータ収集装置10では、通信部11は、データ収集装置10を、チラーユニット30a~30cを管理する管理装置20と、チラーユニット30a~30cと、をつなぐネットワークNW2bに接続する。データ収集部12は、管理装置20がチラーユニット30a~30cから制御用データ22を収集する際の第1収集条件、とは異なる第2収集条件C2、に基づいて、第2通信部11bにより、チラーユニット30a~30cから余剰データ23を収集する。
その結果、データ収集装置10は、管理装置20がチラーユニット30a~30cから収集する制御用データ22、以外の有用な余剰データ23を、チラーユニット30a~30cから収集することができる。
(4-2)
本実施形態のデータ収集装置10では、通信部11は、管理装置20と通信する第1通信部11aと、チラーユニット30a~30cと通信する第2通信部11bと、を有する。第1通信部11a及び第2通信部11bは、協働して、管理装置20と、チラーユニット30a~30cとの間の通信を中継する。
その結果、データ収集装置10は、管理装置20と、チラーユニット30a~30cとの間の通信を中継するように設置されることにより、既存のシステムに変更を加えずに、第2収集条件C2に基づいて運転データ21を収集することができる。
(4-3)
本実施形態のデータ収集装置10では、データ収集部12は、第2収集条件C2に基づいて収集した余剰データ23を、管理装置20とは異なる、運転データ21を利用する装置であるデータ利用装置70に送信する。
その結果、データ収集装置10は、第2収集条件C2に基づいて収集した余剰データ23を、遠隔監視や故障診断等に利用することができる。
(4-4)
本実施形態のデータ収集装置10では、入力部13は、第2収集条件C2を入力する。入力部13は、少なくともデータ利用装置70からの入力を受け付ける。
その結果、データ収集装置10は、余剰データ23の利用目的に合わせて、第2収集条件C2を入力することができる。
(4-5)
本実施形態のデータ収集装置10では、分析部14は、第1要求パケットD1の規則性を分析する。第1要求パケットD1は、管理装置20が第1収集条件に基づいて制御用データ22を収集する際に、チラーユニット30a~30cに対して送信する、制御用データ22を要求するための通信パケットである。
その結果、データ収集装置10は、第1要求パケットD1の規則性を分析することで、第1要求パケットD1の応答遅延が発生しないように、第2収集条件C2に基づいて余剰データ23を収集することができる。
(4-6)
本実施形態のデータ収集装置10では、分析部14は、第1要求パケットD1が有する第1要求パケット情報に基づいて、第1要求パケットD1の中から、定期送信パケットPPを判定する。第1要求パケット情報は、第1要求パケットD1の送信先であるチラーユニット30a~30cの情報と、第1要求パケットD1の要求内容とを含む。定期送信パケットPPは、定期的に送信される第1要求パケットD1である。
その結果、データ収集装置10は、第1要求パケットD1の中から定期送信パケットPPを判定することで、定期送信パケットPPの応答遅延が発生しないように、第2収集条件C2に基づいて余剰データ23を収集することができる。
(4-7)
本実施形態のデータ収集装置10では、分析部14は、所定期間内に送信された第1要求パケットD1の内、第1要求パケット情報の一部が同一である第1要求パケットD1の件数を集計する。分析部14は、少なくとも集計値が最大である第1要求パケットD1を、定期送信パケットPPとして判定する。
その結果、データ収集装置10は、第1要求パケットD1の中から定期送信パケットPPを判定することで、定期送信パケットPPの応答遅延が発生しないように、第2収集条件C2に基づいて余剰データ23を収集することができる。
(4-8)
本実施形態のデータ収集装置10では、送信スケジュール決定部15は、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定する。第2要求パケットD2は、データ収集部12が第2収集条件C2に基づいて余剰データ23を収集する際に、チラーユニット30a~30cに対して送信する、余剰データ23を要求するための通信パケットである。送信スケジュール決定部15は、第1要求パケットD1が送信されるタイミングを避けて、第2要求パケットD2を送信するように、送信スケジュールSSを決定する。
具体的には、送信スケジュール決定部15は、第1通信部11aにより受信した、定期送信パケットPPの受信時刻に基づいて、一連の定期送信パケットPPの受信時間と、定期送信パケットPPが送信されない隙間時間と、を算出し、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定する。
その結果、データ収集装置10は、送信スケジュールSSに従って、第2要求パケットD2を送信することで、定期送信パケットPPの応答遅延を防止することができる。
(5)変形例
(5-1)変形例1A
本実施形態では、第1要求パケット情報は、第1要求パケットD1の送信先であるチラーユニット30a~30cの情報と、第1要求パケットD1の要求内容とを含んでいた。
しかし、第1要求パケット情報は、さらにチラーユニット30a~30の「IPアドレス」、「メモリのアドレス」及び「レジスタ数」等を含んでもよい。この場合、第1テーブルTBL1は、「設備機器」、「要求内容」、「IPアドレス」、「メモリのアドレス」及び「レジスタ数」等を、主キーとして作成される。言い換えると、分析部14は、「設備機器」、「要求内容」、「IPアドレス」、「メモリのアドレス」及び「レジスタ数」等が同一である第1要求パケットD1を、同一の第1要求パケットD1として判断する。
その結果、データ収集装置10は、分析部14によって、より詳細に定期送信パケットPPを判定することができる。また、データ収集装置10は、送信スケジュール決定部15によって、より詳細に送信スケジュールSSを決定することができる。
(5-2)変形例1B
本実施形態では、第1収集条件を満たす制御用データ22は、管理装置20からデータ利用装置70に送信された。
しかし、第1収集条件を満たす制御用データ22は、データ収集装置10からデータ利用装置70に送信されてもよい。
言い換えると、データ収集部12は、第1収集条件に基づいて、通信部11により、チラーユニット30a~30c(設備機器30)から制御用データ22(運転データ21)をさらに収集する。データ収集部12は、第1収集条件に基づいて収集した制御用データ22(運転データ21)を、データ利用装置70にさらに送信する。
データ収集部12は、例えば、第1通信部11a又は第2通信部11bによってチラーユニット30a~30cから受信した、第1収集条件を満たす制御用データ22を、第1通信部11a又は第2通信部11bから収集し、データ利用装置70に送信する。データ収集部12は、第1収集条件を満たす制御用データ22を、順次又は定期的に収集し、データ利用装置70に送信する。
その結果、データ収集装置10は、第1収集条件に基づいて収集した制御用データ22を、遠隔監視や故障診断等に利用することができる。また、データ収集装置10は、管理装置20がデータ利用装置70に制御用データ22を送信する負荷を、取り除くことができる。
(5-3)変形例1C
本実施形態では、送信スケジュール決定部15は、分析部14によって定期送信パケットPPが判定されると、第1通信部11aにより受信した、定期送信パケットPPの受信時刻に基づいて、一連の定期送信パケットPPの受信時間と、定期送信パケットPPが送信されない隙間時間と、を算出し、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定した。
しかし、送信スケジュール決定部15は、分析部14によって定期送信パケットPPが判定されると、第2通信部11bにより送信した、定期送信パケットPPの送信時刻と、第2通信部11b(通信部11)により受信した、定期送信パケットPPに応答してチラーユニット30a~30c(設備機器30)から送信された制御用データ22(運転データ21)の受信時刻と、に基づいて、定期送信パケットPPの応答時間と、定期送信パケットPPが送信されない隙間時間と、を算出し、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定してもよい。
その結果、データ収集装置10は、送信スケジュールSSに従って、第2要求パケットD2を送信することで、定期送信パケットPPの応答遅延を防止することができる。
この場合、分析部14は、管理装置20から定期送信パケットPPを受信した後、当該定期送信パケットPPをチラーユニット30a~30cに送信した送信時刻と、当該定期送信パケットPPに対応する制御用データ22を受信した受信時刻(以下、応答時刻と記載することがある。)と、を第2通信部11bから取得し、第1テーブルTBL1に記憶しておく。
以下の表6は、4つの定期送信パケットPPについて、上記の送信時刻と応答時刻とを示した一例である。表6では、表1等と同様に、更新前の送信時刻及び応答時刻を記憶している。
Figure 2022069452000007
表6から、定期送信パケットPPの応答時間(同一のレコードの送信時刻から、応答時刻までの時間)は、「レコードID」=1のレコードが1分、「レコードID」=2のレコードが2分、「レコードID」=3のレコードが1分、「レコードID」=4のレコードが2分、であることがわかる。言い換えると、チラーユニット30aの応答時間は1分、チラーユニット30bの応答時間は2分、であることがわかる。また、定期送信パケットPPが送信されない隙間時間(あるレコードの応答時刻から、次に送信されるレコードの送信時刻までの時間)は、「レコードID」=1と2との間が3分2秒、「レコードID」=2と3との間が3分1秒、「レコードID」=3と4との間が4分2秒、「レコードID」=4と1との間が10分、であることがわかる。
第2要求パケットD2を送信する時間は、例えば、定期送信パケットPPが送信されない隙間時間とする。第2要求パケットD2の送信先は、該当する隙間時間が、各チラーユニット30a~30cの応答時間で埋まるように決定してもよい。例えば、「レコードID」=1と2との間の隙間時間は3分2秒であるため、当該隙間時間には、チラーユニット30a(応答時間が1分)とチラーユニット30b(応答時間が2分)に、1件ずつ第2要求パケットD2を送信する。
以上により、送信スケジュール決定部15は、定期送信パケットPPに対応する各制御用データ22を受信した応答時刻から、隙間時間の間に、適切なチラーユニット30a~30cに対して、第2要求パケットD2を送信するように、送信スケジュールSSを決定する。なお、データ収集部12は、送信スケジュールSSに従って第2要求パケットD2を送信する際、定期送信パケットPPに対応する各制御用データ22を受信した応答時刻を、第2通信部11b又は分析部14から取得する。
(5-4)変形例1D
送信スケジュール決定部15は、第2要求パケットD2の優先度に基づいて、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定してもよい。送信スケジュール決定部15は、例えば、優先度の高い異常関連の余剰データ23を要求する第2要求パケットD2、を優先して送信するように、送信スケジュールSSを決定する。
その結果、データ収集装置10は、優先度の高い異常関連等の余剰データ23を、優先して収集することができる。
(5-5)変形例1E
送信スケジュール決定部15は、管理装置20と、チラーユニット30a~30c(設備機器30)とをつなぐネットワークNW2bの帯域占有率に基づいて、送信スケジュールSSを決定してもよい。送信スケジュール決定部15は、例えば、ネットワークNW2bの帯域占有率が所定値を超える場合は、第2要求パケットD2の送信を中止するように、送信スケジュールSSを決定する。ここで、ネットワークNW2bの帯域占有率は、分析部14によって分析される。帯域占有率の分析は、例えば、既存のネットワーク診断ソフト等を用いて行う。
その結果、データ収集装置10は、ネットワークNW2bの輻輳を防止することができる。
(5-6)変形例1F
データ収集装置10は、取得部16と、学習部17と、応答部18とをさらに備えてもよい。図6は、本変形例におけるデータ収集装置10の機能ブロック図である。図6では、本変形例に関連する箇所以外は、省略している。また、図6と図4Bとは、丸数字によってつながっている。取得部16と、学習部17と、応答部18とは、制御演算装置及び記憶装置により実現される各種の機能ブロックである。
取得部16は、第1要求パケットD1を第1通信部11a(通信部11)により受信する受信時刻と、当該第1要求パケットD1の第1要求パケット情報とを取得する。具体的には、取得部16は、図6の実線の矢印によって示すように、第1要求パケットD1の受信時刻と、当該第1要求パケットD1の第1要求パケット情報と、を蓄積する第2テーブルTBL2を作成する。取得部16は、第1通信部11aが第1要求パケットD1を受信する度に、第1通信部11aから、当該第1要求パケットD1の受信時刻及び第1要求パケット情報を取得し、第2テーブルTBL2を更新する。
以下の表7は、第2テーブルTBL2の例である。
Figure 2022069452000008
表7に示すように、第2テーブルTBL2は、第1テーブルTBL1と異なり、「設備機器」及び「要求内容」が同一である第1要求パケットD1を受信すると、「受信時刻」を最新の時刻に更新せず、単純に蓄積する。
学習部17は、図6の実線の矢印によって示すように、取得部16が取得した第1要求パケットD1の受信時刻と、当該第1要求パケットD1の第1要求パケット情報とを、関連付けて学習する学習モデルLM、を生成する。学習部17は、第2テーブルTBL2に蓄積されたレコードを用いて、学習モデルLMを生成する。学習部17は、第2テーブルTBL2に、レコードがある程度蓄積されるごとに、学習モデルLMを更新してもよい。また、学習部17は、第2テーブルTBL2に、レコードが1件追加されるごとに、逐次、学習モデルLMを更新してもよい。学習モデルLMは、例えば、再帰型ニューラルネットワークや状態空間モデル等を用いる。
その結果、データ収集装置10は、第1要求パケットD1の受信時刻と、第1要求パケット情報に含まれる、第1要求パケットD1の送信先や、要求内容等との関係を学習することができる。
応答部18は、第1要求パケットD1に対する応答を行う。応答部18は、図6の実線の矢印によって示すように、所定時刻の前に、学習モデルLMを用いて、所定時刻に受信する第1要求パケットD1の第1要求パケット情報を予測する。応答部18は、予測した第1要求パケット情報を有する第1要求パケットD1に基づいて、第2通信部11bにより、チラーユニット30a~30c(設備機器30)から制御用データ22(運転データ21)を取得する。応答部18は、当該制御用データ22をキャッシュしておく。応答部18は、所定時刻の後に、予測した第1要求パケット情報を有する第1要求パケットD1を、第1通信部11aにより受信した場合は、チラーユニット30a~30c(設備機器30)に中継せずに、チラーユニット30a~30c(設備機器30)に代わって、キャッシュしていた制御用データ22(運転データ21)を管理装置20に対して送信する。
その結果、データ収集装置10は、チラーユニット30a~30cの代理で、管理装置20に応答することができるため、管理装置20への応答時間を早めることができる。
なお、管理装置20から第1要求パケットD1を受信した際に、当該第1要求パケットD1が要求する制御用データ22がキャッシュされていない場合は、データ収集装置10は、図6の2点鎖線の矢印によって示すように、本実施形態と同様の中継処理を行う。
(5-7)変形例1G
図7は、本変形例におけるデータ収集装置10a~10cの周辺の通信ネットワークを示す図である。本実施形態では、図2に示すように、3台のチラーユニット30a~30cに対して、1台のデータ収集装置10が設置された。しかし、図7に示すように、それぞれのチラーユニット30a~30cに対して、1台のデータ収集装置10a~10cが設置されてもよい。
この場合、例えば、データ収集装置10aは、管理装置20からチラーユニット30aに対しての第1要求パケットD1のみを中継する。また、データ収集装置10aは、チラーユニット30aに対してのみ、第2要求パケットD2を送信する。その結果、データ収集装置10a~10cは、処理負荷を軽減することができる。また、データ収集装置10a~10cは、収集する余剰データ23の数を増やすことができる。
(5-8)
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
<第2実施形態>
(1)第1実施形態との違い
図8は、本実施形態における空調システム100’の全体構成図である。図9は、本実施形態におけるデータ収集装置10’の周辺の通信ネットワークを示す図である。図10は、本実施形態におけるデータ収集装置10’の機能ブロック図である。図10と図4Bとは、丸数字によってつながっている。
第1実施形態のデータ収集装置10は、図1及び図2に示すように、管理装置20と、チラーユニット30a~30cとの間の通信を中継するように設置された。そのため、データ収集装置10の通信部11は、図4A,4Bに示すように、管理装置20と通信する第1通信部11aと、チラーユニット30a~30cと通信する第2通信部11bと、を有していた。
本実施形態のデータ収集装置10’では、図8及び図9に示すように、管理装置20と、チラーユニット30a~30c(設備機器30)とをつなぐネットワークNW2b’は、バス型ネットワークである。データ収集装置10’は、ネットワークNW2b’に接続して設置される。そのため、データ収集装置10’は、図10に示すように、ネットワークNW2b’に接続する1つの通信部11’を備える。通信部11’は、管理装置20から第1要求パケットD1を受信するが、第2通信部11bと異なり、第1要求パケットD1をチラーユニット30a~30cには送信しない。また、通信部11’は、チラーユニット30a~30cから制御用データ22を受信するが、第1通信部11aと異なり、制御用データ22を管理装置20には送信しない。
また、データ収集装置10’は、管理装置20と、チラーユニット30a~30cとの間の通信を中継しないため、データ収集装置10と異なり、チラーユニット30a~30cの代理で、管理装置20に応答する機能(第1実施形態の変形例1Fの機能)は有しない。
以降、第1実施形態と異なる箇所を中心に記載する。記載する箇所以外は、特に断らない限り、第1実施形態と同様である。
(2)全体構成
図8及び図9に示すように、データ収集装置10’と、管理装置20と、チラーユニット30a~30cとは、ネットワークNW2b’を通じて、通信可能に接続されている。ネットワークNW2b’は、バス型ネットワークである。ネットワークNW2b’は、例えば、Modbus、BACnet及びイーサネット等である。データ収集装置10’、管理装置20及びチラーユニット30a~30cの間のデータの送受信は、ネットワークNW2b’を通じて行われる。
(3)データ収集装置の詳細構成
データ収集装置10’は、図10に示すように、主として、通信部11’と、データ収集部12とを備える。
データ収集装置10’は、制御演算装置と記憶装置とを備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の画像処理や演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。また、データ収集装置10’は、タイマーを備える。通信部11’と、データ収集部12と、入力部13と、分析部14と、送信スケジュール決定部15とは、制御演算装置及び記憶装置により実現される各種の機能ブロックである。
(3-1)通信部
通信部11’は、データ収集装置10’を、管理装置20と、チラーユニット30a~30cとをつなぐネットワークNW2b’に接続する。
(3-2)データ収集部
データ収集部12は、図10に示すように、管理装置20がチラーユニット30a~30cから制御用データ22を収集する際の第1収集条件、とは異なる第2収集条件C2、に基づいて、通信部11’により、チラーユニット30a~30cから余剰データ23を収集する。
(3-3)分析部
分析部14は、図10に示すように、第1要求パケット情報と、第1要求パケットD1の受信時刻と、を蓄積する第1テーブルTBL1を作成する。分析部14は、通信部11’が第1要求パケットD1を受信する度に、通信部11’から、当該第1要求パケットD1の第1要求パケット情報及び受信時刻を取得し、第1テーブルTBL1を更新する。第1テーブルTBL1の「受信時刻」は、通信部11’が第1要求パケットD1を受信した時刻である。
(3-4)送信スケジュール決定部
送信スケジュール決定部15は、分析部14によって定期送信パケットPPが判定されると、通信部11’により受信した、定期送信パケットPPの受信時刻に基づいて、一連の定期送信パケットPPの受信時間と、定期送信パケットPPが送信されない隙間時間と、を算出し、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定する。
データ収集部12は、一連の定期送信パケットPPの内、最後の定期送信パケットPPを受信したタイミングを、通信部11’又は分析部14から取得する。
(4)特徴
(4-1)
本実施形態のデータ収集装置10’では、通信部11’は、データ収集装置10’を、チラーユニット30a~30cを管理する管理装置20と、チラーユニット30a~30cと、をつなぐネットワークNW2b’に接続する。データ収集部12は、管理装置20がチラーユニット30a~30cから制御用データ22を収集する際の第1収集条件、とは異なる第2収集条件C2、に基づいて、通信部11’により、チラーユニット30a~30cから余剰データ23を収集する。
その結果、データ収集装置10’は、管理装置20がチラーユニット30a~30cから収集する制御用データ22、以外の有用な余剰データ23を、チラーユニット30a~30cから収集することができる。
(4-2)
本実施形態のデータ収集装置10’では、管理装置20と、チラーユニット30a~30cとをつなぐネットワークNW2b’は、バス型ネットワークである。
その結果、データ収集装置10’は、バス型ネットワークに接続されることにより、既存のシステムに変更を加えずに、第2収集条件C2に基づいて余剰データ23を収集することができる。
(4-3)
本実施形態のデータ収集装置10’では、送信スケジュール決定部15は、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定する。第2要求パケットD2は、データ収集部12が第2収集条件C2に基づいて余剰データ23を収集する際に、チラーユニット30a~30cに対して送信する、余剰データ23を要求するための通信パケットである。送信スケジュール決定部15は、第1要求パケットD1が送信されるタイミングを避けて、第2要求パケットD2を送信するように、送信スケジュールSSを決定する。
具体的には、送信スケジュール決定部15は、通信部11’により受信した、定期送信パケットPPの受信時刻に基づいて、一連の定期送信パケットPPの受信時間と、定期送信パケットPPが送信されない隙間時間と、を算出し、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定する。
その結果、データ収集装置10’は、送信スケジュールSSに従って、第2要求パケットD2を送信することで、定期送信パケットPPの応答遅延を防止することができる。
(5)変形例
(5-1)変形例1A
本実施形態では、第1収集条件を満たす制御用データ22は、管理装置20からデータ利用装置70に送信された。
しかし、第1収集条件を満たす制御用データ22は、データ収集装置10からデータ利用装置70に送信されてもよい。
言い換えると、データ収集部12は、第1収集条件に基づいて、通信部11’により、チラーユニット30a~30cから制御用データ22をさらに収集する。データ収集部12は、第1収集条件に基づいて収集した制御用データ22を、データ利用装置70にさらに送信する。
データ収集部12は、例えば、通信部11’によってチラーユニット30a~30cから受信した、第1収集条件を満たす制御用データ22を、通信部11’から収集し、データ利用装置70に送信する。データ収集部12は、第1収集条件を満たす制御用データ22を、順次又は定期的に収集し、データ利用装置70に送信する。
その結果、データ収集装置10’は、第1収集条件に基づいて収集した制御用データ22を、遠隔監視や故障診断等に利用することができる。また、データ収集装置10’は、管理装置20がデータ利用装置70に制御用データ22を送信する負荷を、取り除くことができる。
(5-2)変形例1B
本実施形態では、送信スケジュール決定部15は、分析部14によって定期送信パケットPPが判定されると、通信部11’により受信した、定期送信パケットPPの受信時刻に基づいて、一連の定期送信パケットPPの受信時間と、定期送信パケットPPが送信されない隙間時間と、を算出し、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定した。
しかし、送信スケジュール決定部15は、分析部14によって定期送信パケットPPが判定されると、通信部11’により受信した、定期送信パケットPPの受信時刻と、同じく通信部11’により受信した、定期送信パケットPPに応答してチラーユニット30a~30cから送信された制御用データ22の受信時刻と、に基づいて、定期送信パケットPPの応答時間と、定期送信パケットPPが送信されない隙間時間と、を算出し、第2要求パケットD2の送信スケジュールSSを決定してもよい。
その結果、データ収集装置10は、送信スケジュールSSに従って、第2要求パケットD2を送信することで、定期送信パケットPPの応答遅延を防止することができる。
本変形例は、第1実施形態の変形例1Cにおける「第2通信部11bにより送信した、定期送信パケットPPの送信時刻」を「通信部11’により受信した、定期送信パケットPPの受信時刻」に置き換え、「第2通信部11bにより受信した、定期送信パケットPPに応答してチラーユニット30a~30cから送信された制御用データ22の受信時刻」を、「通信部11’により受信した、定期送信パケットPPに応答してチラーユニット30a~30cから送信された制御用データ22の受信時刻」に置き換えたものである。なお、データ収集部12は、送信スケジュールSSに従って第2要求パケットD2を送信する際、定期送信パケットPPに対応する各制御用データ22を受信した応答時刻を、通信部11’又は分析部14から取得する。
(5-3)
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
10,10a,10b,10c,10’ データ収集装置
11,11a,11b,11’ 通信部
11a 第1通信部
11b 第2通信部
12 データ収集部
13 入力部
14 分析部
15 送信スケジュール決定部
16 取得部
17 学習部
18 応答部
20 管理装置
21,22,23 運転データ
30,30a,30b,30c 設備機器
70 データ利用装置
C2 第2収集条件
D1 第1要求パケット
D2 第2要求パケット
LM 学習モデル
NW2b,NW2b’ ネットワーク
PP 定期送信パケット
SS 送信スケジュール
特許第6157523号

Claims (16)

  1. 少なくとも1つの設備機器(30,30a,30b,30c)から、前記設備機器の運転データ(21,22,23)を収集するデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)であって、
    前記設備機器を管理する管理装置(20)と、前記設備機器と、をつなぐネットワーク(NW2b,NW2b’)に接続する、通信部(11,11a,11b,11’)と、
    前記管理装置が前記設備機器から前記運転データを収集する際の第1収集条件、とは異なる第2収集条件(C2)、に基づいて、前記通信部により、前記設備機器から前記運転データを収集する、データ収集部(12)と、
    を備える、
    データ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  2. 前記通信部は、前記管理装置と通信する第1通信部(11a)と、前記設備機器と通信する第2通信部(11b)と、を有し、
    前記第1通信部及び前記第2通信部は、前記管理装置と、前記設備機器との間の通信を中継する、
    請求項1に記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c)。
  3. 前記管理装置と、前記設備機器とをつなぐ前記ネットワークは、バス型ネットワークである、
    請求項1に記載のデータ収集装置(10’)。
  4. 前記データ収集部は、前記第2収集条件に基づいて収集した前記運転データを、前記管理装置とは異なる、前記運転データを利用する装置であるデータ利用装置(70)に送信する、
    請求項1から3のいずれか1つに記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  5. 前記データ収集部は、前記第1収集条件に基づいて、前記通信部により、前記設備機器から前記運転データをさらに収集し、前記第1収集条件に基づいて収集した当該前記運転データを、前記データ利用装置にさらに送信する、
    請求項4に記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  6. 前記第2収集条件を入力する、入力部(13)、
    をさらに備え、
    前記入力部は、少なくとも前記データ利用装置からの入力を受け付ける、
    請求項4又は5に記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  7. 前記管理装置が前記第1収集条件に基づいて前記運転データを収集する際に、前記設備機器に対して送信する、前記運転データを要求するための通信パケットである第1要求パケット(D1)、の規則性を分析する、分析部(14)、
    をさらに備える、
    請求項1から6のいずれか1つに記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  8. 前記分析部は、前記第1要求パケットの送信先である前記設備機器の情報と、前記第1要求パケットの要求内容と、を含む第1要求パケット情報に基づいて、定期的に送信される前記第1要求パケットである定期送信パケット(PP)を判定する、
    請求項7に記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  9. 前記分析部は、所定期間内に送信された前記第1要求パケットの内、前記第1要求パケット情報の一部が同一である前記第1要求パケットの件数を集計し、少なくとも当該集計値が最大である前記第1要求パケットを、前記定期送信パケットとして判定する、
    請求項8に記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  10. 前記データ収集部が前記第2収集条件に基づいて前記運転データを収集する際に、前記設備機器に対して送信する、前記運転データを要求するための通信パケットである第2要求パケット(D2)、の送信スケジュール(SS)を決定する、送信スケジュール決定部(15)、
    をさらに備え、
    前記送信スケジュール決定部は、前記第1要求パケットが送信されるタイミングを避けて、前記第2要求パケットを送信するように、前記送信スケジュールを決定する、
    請求項7から9のいずれか1つに記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  11. 前記データ収集部が前記第2収集条件に基づいて前記運転データを収集する際に、前記設備機器に対して送信する、前記運転データを要求するための通信パケットである第2要求パケット(D2)、の送信スケジュール(SS)を決定する、送信スケジュール決定部(15)、
    をさらに備え、
    前記スケジュール決定部は、前記通信部により受信した、前記定期送信パケットの受信時刻に基づいて、一連の前記定期送信パケットの受信時間と、前記定期送信パケットが送信されない隙間時間と、を算出し、前記第2要求パケットの前記送信スケジュールを決定する、
    請求項8又は9に記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  12. 前記データ収集部が前記第2収集条件に基づいて前記運転データを収集する際に、前記設備機器に対して送信する、前記運転データを要求するための通信パケットである第2要求パケット(D2)、の送信スケジュール(SS)を決定する、送信スケジュール決定部(15)、
    をさらに備え、
    前記スケジュール決定部は、前記通信部により受信した、前記定期送信パケットに応答して前記設備機器から送信された前記運転データ、の受信時刻に基づいて、前記定期送信パケットの応答時間と、前記定期送信パケットが送信されない隙間時間と、を算出し、前記第2要求パケットの前記送信スケジュールを決定する、
    請求項8又は9に記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  13. 前記送信スケジュール決定部は、前記第2要求パケットの優先度に基づいて、前記第2要求パケットの前記送信スケジュールを決定する、
    請求項10から12のいずれか1つに記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  14. 前記分析部は、前記管理装置と、前記設備機器とをつなぐ前記ネットワークの帯域占有率、をさらに分析し、
    前記送信スケジュール決定部は、前記帯域占有率に基づいて、前記送信スケジュールを決定する、
    請求項10から13のいずれか1つに記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c,10’)。
  15. 前記管理装置が前記第1収集条件に基づいて前記運転データを収集する際に、前記設備機器に対して送信する、前記運転データを要求するための通信パケットである第1要求パケット(D1)、を前記通信部により受信する受信時刻と、前記第1要求パケットの送信先である前記設備機器の情報と、前記第1要求パケットの要求内容と、を含む第1要求パケット情報と、を取得する、取得部(16)と、
    前記取得部が取得した前記受信時刻と前記第1要求パケット情報とを、関連付けて学習する学習モデル(LM)、を生成する、学習部(17)と、
    をさらに備える、
    請求項2に記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c)。
  16. 前記第1要求パケットに対する応答を行う応答部(18)、
    をさらに備え、
    前記応答部は、所定時刻の前に、前記学習モデルを用いて、前記所定時刻に受信する前記第1要求パケットを予測し、予測した前記第1要求パケットに基づいて、前記設備機器から前記運転データを取得し、前記所定時刻の後に、予測した前記第1要求パケットを受信した場合は、前記設備機器に中継せずに、前記設備機器に代わって、前記運転データを前記管理装置に対して送信する、
    請求項15に記載のデータ収集装置(10,10a,10b,10c)。
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