JP2022069133A - 光電変換装置、光電変換システム、移動体 - Google Patents

光電変換装置、光電変換システム、移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】画素信号の大きさに応じて増幅回路に設定される増幅率に対応する補正処理を好適に行う光電変換装置、光電変換システム及び移動体を提供する。【解決手段】ブランキング期間にスイッチSW6がオフすることにより、出力線103が画素101から切り離される。設定回路302は、電圧出力回路111に対し、列回路部104が有する増幅回路の増幅率の組み合わせ設定に対応するテスト電圧値V1及びV2を出力する。増幅回路はテスト電圧値V1及びV2を増幅率4倍及び1倍で増幅し、テスト電圧値V1を4倍に増幅した電圧値V1C4、1倍に増幅した電圧値V1C1、テスト電圧値V2を4倍に増幅した電圧値V2C4及び1倍に増幅した電圧値V2C1を出力する。テスト電圧値V1C4及びV2C4の間の信号レベルに、信号判定に用いる基準電圧値VREFが含まれるようにテスト電圧値V1、V2を設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換装置、光電変換システム、移動体に関する。
光電変換装置の一例である撮像装置が記載されている特許文献1には、画素信号の大きさに応じて増幅回路の増幅率を設定することが記載されている。そして、特許文献1には、増幅率誤差の補正のため、テスト電圧を増幅回路に入力して得られた出力信号から補正値を得ることが記載されている。
特開2017-079464
特許文献1では、増幅回路に設定される増幅率と、補正値の信号レベルに関して検討がなされていない。よって、増幅回路に設定される増幅率によっては、増幅回路の出力が後段の回路の処理可能な範囲を逸脱し、補正値取得の精度低下が生じうる。
本開示の一例は、入射光の光量に応じた画素信号を出力する画素と、前記画素信号の信号レベルに応じた増幅率で前記画素信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路に所定信号を出力する電圧出力回路と、前記増幅回路に設定される前記増幅率に応じて前記所定信号の信号レベルを設定する設定回路とを備えることを特徴とする光電変換装置である。
画素信号の大きさに応じて増幅回路に設定される増幅率に対応する補正処理を、好適に行うことができる。
光電変換装置の構成を示す図 画素の構成を示す図 読出し回路の構成を示す図 光電変換装置の動作を示す図 読出し回路の動作を示す図 分解能補正の説明図 補正値取得動作を示す図と、誤差補正を示す図 補正値取得動作を示す図 光電変換システムの構成を示す図 移動体の構成、動作を示す図
以下に述べる各実施形態では、光電変換装置の一例として、撮像装置を中心に説明する。ただし、各実施形態は、撮像装置に限られるものではなく、光電変換装置の他の例にも適用可能である。例えば、測距装置(焦点検出やTOF(Time Of Flight)を用いた距離測定等の装置)、測光装置(入射光量の測定等の装置)などがある。
(第1実施形態
(撮像装置)
図1は、光電変換装置の一例である撮像装置を構成するブロック図を示す。
画素アレイ100に2次元に配置された画素101は、光電変換により出力線103に画素信号を出力する。また、同様に出力線103に接続する電圧出力回路111を備える。電圧出力回路111は、電圧値の異なる複数の所定信号を出力する。
垂直走査回路102は、画素アレイ100を垂直方向に走査する。これにより、垂直走査回路102によって選択された行に位置する画素は画素信号を出力線103に出力する。読みだされた画素信号は、列回路104にて、増幅され、AD変換される。AD変換は、参照信号生成回路105から出力する、時間に応じ電圧値が変化するランプ信号との大小関係の比較により行われる。
カウンタ回路106は、ランプ信号の電圧値の変化の開始に応じて、クロックパルスのカウント動作を開始する。このクロックパルスのカウント動作によって、カウンタ回路106はカウント値を生成する。カウント値は、ランプ信号が増幅された画素信号を上回った時刻に基づき、AD変換値(画素信号の信号レベルに対応する値を持つデジタル信号)として列回路104内の列メモリに保持される。列メモリに保持されたAD変換値は、水平走査回路108によりAD変換値の補正を行う信号処理部109に順次転送される。信号処理部109にて補正されたAD変換値は、信号出力部110で撮像装置の外部に出力される。タイミングジェネレーター(以下、TGと表記することもある)107は、前述した回路群の駆動タイミングの同期を制御する。
AD変換値の補正に必要な補正値取得動作においては、スイッチSW6の動作により、画素101と出力線103が切り離される。電圧出力回路111は、列回路104内の設定回路302の指示に基づき、出力線103にテスト電圧値を入力する。テスト電圧値は、列回路104内の増幅回路が切り替える増幅率の組み合わせに応じ設定される。
以下で各部について具体的に説明する。
(画素)
画素101の構成について、図2を用いて説明する。
画素101はフォトダイオード201(光電変換部)、転送トランジスタ(転送スイッチ)202、リセットトランジスタ(リセットスイッチ)203を有する。さらに画素101は、フローティングディフュージョン部204、増幅トランジスタ(画素増幅部)205、及び、選択トランジスタ(選択スイッチ)206を含む。各スイッチは図2ではMOSトランジスタとして示しているが、この例に限定されるものではなく、薄膜トランジスタなど、スイッチの機能を備える素子であれば良い。
フォトダイオード201は、入射した光を光電変換することにより電荷を生成する。転送スイッチ202は、フォトダイオード201で生じた電荷をフローティングディフュージョン部204に転送する。フローティングディフュージョン部204は、電荷電圧変換により転送された電荷を電圧値Vfdに変換する。画素増幅部205はソースフォロアとして機能し、ゲートは電圧値Vfdが入力され、ドレインは電源Vddに接続され、ソースは選択スイッチ206に接続されている。信号SELにより該当行が選択されると選択スイッチ206が導通状態となる。これにより、画素増幅部205のソースが出力線103に接続され、画素信号が出力線103を介して列回路部104に出力される。
(読出し回路の全体説明)
読出し回路である列回路部104の構成について、図3を用いて説明する。図3は、単一画素列に接続される列回路部であり、各列には同一の列回路が接続されているものとする。列回路部104は、増幅回路301、設定回路302、比較器304、列メモリ305を有する。
増幅回路301は、入力容量C0、差動アンプ(以下、単にアンプと表記することもある)303、複数の帰還容量Cf1、Cf2、Cf3、Cf4、およびスイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5を有する。
設定回路302はスイッチSW1、SW2、SW3、SW4を制御し、アンプ303の帰還経路に接続する帰還容量を切り替え、入力容量C0との容量比を変える。これにより、増幅回路301の増幅率が変更される。入力容量C0の容量値を8C、帰還容量Cf1、Cf2、Cf3、Cf4の容量値をC、3C、2C、6Cとし、増幅率の設定例を説明する。
帰還経路のスイッチSW1をオンとして帰還経路の他のスイッチをオフとする。増幅回路301の増幅率K1は、K1=C0/Cf1=8倍となる。また、帰還経路のスイッチSW1、SW2をオンとし、帰還経路の他のスイッチをオフとする。増幅回路301の増幅率K2は、K2=C0/(Cf1+Cf2)=2倍となる。また、帰還経路のスイッチSW3をオンとして帰還経路の他のスイッチをオフとする。増幅回路301の増幅率K3は、K3=C0/Cf3=4倍となる。帰還経路のスイッチSW3、SW4をオンとし、帰還経路の他のスイッチをオフとする。増幅回路301の増幅率K4は、K4=C0/(Cf3+Cf4)=1倍となる。スイッチSW5はTG107から出力される制御信号のPC0Rパルスにより制御される。スイッチSW5がオンしている帰還に、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4をオンすることで、容量C0、Cf1、Cf2、Cf3、Cf4、アンプ303をリセットする。スイッチSW1、SW2、SW3、SW4のうち、オフしているスイッチのノードにおいて、アンプ303の信号出力動作中に電位低下が生じ、スイッチのオフ状態が弱められることがある。この場合でも、あらかじめアンプ303と帰還容量をリセットしておくことにより、スイッチのオフ状態が弱められたとしても、増幅率変化の発生を抑制できる。
また設定回路302は、電圧出力回路111から入力するテスト電圧値も制御するが、詳細は後述のAD変換値の補正の説明にて行う。
AD変換回路311は、比較器304、列メモリ305を有する。比較器304には、増幅回路301が出力する信号、および参照信号生成回路105からの信号が入力される。以下、増幅器301が出力する信号を増幅信号と表記する。参照信号生成回路105は、信号判定期間に電圧値を基準電圧VREF(閾値)とする信号、AD変換期間に時間に応じ電圧値が変化するランプ信号VRAMPを出力する。信号判定期間に、比較器304は、輝度の大小の基準となる基準電圧VREFと、画素信号が増幅された信号レベルにある増幅信号Vcamp_outとの比較を行う。この時の信号Vcomp_outは、増幅信号と閾値との比較の結果を示す判定信号である。判定信号は、輝度の大小情報をその信号極性で保持し、列メモリ305および設定回路302に入力される。判定信号の信号レベルに基づき、増幅回路301の増幅率を設定する。列メモリ305では、判定信号Vcomp_outが保持される。この判定信号は、後述するAD出力値の補正に用いられる。一方、AD変換期間においては、比較器304は、増幅信号とランプ信号VRAMPとの大小関係に基づき信号レベルが反転するAD変換信号を列メモリ305に出力する。
(増幅率設定)
次に増幅回路301、設定回路302、比較器304による、増幅率の設定動作の概要について説明する。増幅率の設定動作は、信号判定期間において実施される。ここでは、切り替える増幅率の組み合わせを、設定Aおよび設定Bの2組とする。
まず、設定Aとなる増幅率がK3=4倍、K4=1倍の組み合わせにおける、増幅率の切り替え動作について説明する。設定回路302により、増幅回路301は、スイッチSW3をオンとして帰還容量Cf3を帰還経路に接続する。増幅回路301の増幅率をK3=4倍に設定する。
比較器304は、信号判定期間において、アンプ303の出力と、参照信号生成回路105からの基準信号VREFとの比較を行い、比較の結果を示す判定信号Vcomp_outを出力する。Highレベルの判定信号は、増幅信号が基準信号VREFよりも振幅が大きいことを示す。一方、Lowレベルの判定信号は、増幅信号が基準信号VREFよりも振幅が小さいことを示す。なお、信号の振幅とは、基準となる電位に対する、当該信号の電位を示すものである。判定信号は、設定回路302に出力される。判定信号Vcomp_outがHighレベルの場合、設定回路302は、スイッチSW3に加えスイッチSW4をオンにする。これにより、帰還容量Cf3、Cf4がともに帰還経路に接続される。このようにして、設定回路302は、増幅回路301の増幅率をK4=1倍に切り替える。一方、判定信号がLowレベルの場合、帰還容量Cf4の期間経路への接続を行わず、引き続き帰還容量Cf3が帰還経路に接続される。よって、増幅率は変わらずK3=4倍に設定される。以上が、設定Aにおける増幅回路301の増幅率の設定動作となる。
次に、設定Aに対し、増幅率が高い設定Bである、増幅率K1=8倍、K2=2倍の組み合わせにおける、増幅率の切り替え動作について説明する。典型的には、設定Bは設定Aよりも、撮像装置の設定ISO感度が高い設定である。設定Bでは、設定回路302により、増幅回路301は、スイッチSW1をオンにして、帰還容量Cf1を帰還経路に接続する。これにより、増幅回路301の増幅率はK1=8倍に設定される。信号判定期間において、判定信号がHighレベルの場合、設定回路302は、スイッチSW1に加えスイッチSW2もオンする。これにより、帰還容量Cf1と帰還容量Cf2が帰還経路に接続される。このようにして、設定回路302は増幅回路301の増幅率をK2=2倍に切り替える。一方、判定信号Vcomp_outがLowレベルの場合、帰還容量Cf2は帰還経路に接続されず、引き続き帰還容量Cf1が帰還経路に接続される。よって、増幅率は変わらずK1=8倍に設定される。以上が、設定Bにおける増幅回路301の増幅率の設定動作となる。
また、設定回路302は、切り替える増幅率の組み合わせに応じ、補正値取得動作時に、電圧出力回路111へテスト電圧値の指示信号を出力する。詳細は後述する。
(AD変換)
次にAD変換回路311による増幅信号のAD変換について説明する。列メモリ305には、比較器304、およびカウンタ回路106からの信号が入力される。カウンタ回路106は、ランプ信号の電圧値の時間変化と同期し計数するカウント信号を出力する。カウント信号は、増幅回路301のリセット状態の信号レベルを記憶するNメモリ306と、光入射状態の画素信号レベルを記憶するSメモリ307に入力される。AD変換期間のリセット状態または光入射状態において、ランプ信号VRAMPがアンプ303からの信号を上回る時刻に比較器304からのAD変換信号の信号極性変化が起こる。このタイミングが、NレベルAD変換値またはSレベルAD変換値としてそれぞれのメモリに記録される。
こうして、列回路104のNメモリ306、Sメモリ307、およびJメモリ308に保持された情報は、水平走査回路108により、順次信号処理回路109に出力される。
信号処理回路109では、列メモリ305からの情報に基づき、AD変換値の補正を行う。詳細は後述する。補正されたAD変換出力は信号出力部110から出力される。
以上が、撮像装置の各部の説明である。
(タイミングチャート)
次に、撮像装置のAD変換までの動作を、図4のタイミングチャートを用いて説明する。図4は、増幅回路301の増幅率の組み合わせが設定Aにおけるタイミングチャートを示す。動作は、NレベルAD変換期間、信号判定期間、SレベルAD変換期間を順に繰り返す。
はじめに、時刻t400~t407のNレベルAD変換期間にて、NレベルAD変換値を得る手順を説明する。このとき、画素101に入力する信号TXは、転送スイッチ202のオフを維持し、照射される光量に応じてPD201に蓄積される電荷がフローティングディフュージョン部204に転送されない状態となっている。
時刻t400で、画素101に入力する信号SELで読み出しを開始する行の選択スイッチ206を切り替え、画素101を出力線103に接続する。
時刻t401から時刻t404にかけて、増幅回路301に入力する信号PC0RでスイッチSW5を接続する。その期間に、スイッチSW1,SW2,SW3,SW4をオンする。これにより、入力容量C0、帰還容量Cf1、Cf2、Cf3、Cf4、アンプ303がリセットされる。
時刻t402で、画素101に入力する信号RESで、フローティングディフュージョン部204のリセットを解除する。これによりフローティングディフュージョン部204には画素101のリセット動作に起因したノイズ成分を主として含む電圧が保持される。これにより、画素101は、ノイズ成分を主として含む信号(ノイズ信号とする)を出力する。
時刻t403で、設定回路302から増幅回路301に入力する信号PFB4によりスイッチSW4をオフする。帰還容量Cf4は帰還経路に接続されない。また、スイッチSW3はオンしている。また、増幅回路301の増幅率の組み合わせが設定Aの場合、信号PFB1、PFB2を使用しないため、不図示とした。ただし、スイッチSW4同様に時刻t403にて該信号によりスイッチSW1、SW2はオフされている。
時刻t404で、増幅回路301に入力する信号PC0RでSW5をオフし、増幅回路301のリセットを解除する。入力容量C0には、画素101が出力するノイズ信号に応じた電荷が保持される。この増幅回路301のリセット解除後に、増幅回路301が出力する信号は増幅回路301のオフセット成分を主として含む信号である。この信号をN信号とする。
時刻t416~t417は比較器304のリセット期間である。参照信号生成回路105で生成したランプ信号VRAMPをあるオフセット電圧まで一度上昇させてから、比較器304をリセットする。これにより、比較器304のリセットレベルからオフセット電圧分、高い電圧レベルがランプ信号VRAMPの入力ノードの初期電圧として設定される。このようにオフセット電圧を設定することで、ランプ信号VRAMPの変化の開始部分をAD変換の無効領域としたAD変換を行う。ランプ信号VRMPの変化の開始部分は、他の部分に比べてリニアリティが低いことがある。この部分をAD変換の無効領域とすることによってAD変換精度を向上することができる。
時刻t405~t407の期間は、増幅回路301が出力するN信号のAD変換期間となる。以下、NAD期間と呼ぶことがある。なお、ここでは増幅回路301のN信号が直接比較器304に入力される形態として説明する。他の例として、アンプ303の入力ノードに入力容量C0を設けたのと同様に、比較器304の入力ノードにクランプ容量を設けるようにしても良い。この場合には、比較器304のリセット解除の際に、当該クランプ容量にN信号がクランプされる。よって、NAD期間には、クランプ容量のクランプ動作に用いられる基準電圧が入力されることとなる。
信号Vcamp_outは、N信号のレベルにある。参照信号生成回路105から出力するランプ信号VRAMPは、時刻t405に電位の変化を開始する。
時刻t406に、ランプ信号VRAMPがN信号レベルにある信号Vcamp_outよりも振幅が大きくなると、信号Vcomp_outの信号レベルが変化する。列メモリ305には比較器304の出力と、カウンタ回路106からのカウンタ信号が入力されている。信号Vcomp_outが変化したことに応じて、Nメモリ306は、カウント信号を記憶する。この記憶されたカウント信号が、N信号のAD変換値となる。以下、デジタルN信号と呼ぶことがある。
次に、信号判定期間である時刻T408~t411における動作の説明をする。
時刻t408~t409の期間、垂直走査回路102は、画素101に出力する信号TXをHighレベルとする。これにより、転送スイッチ202がオンする。よって、フォトダイオード201に蓄積された、入射光に対応する電荷がフローティングディフュージョン部204に転送される。この時、画素101は、入射光によって生成した電荷に基づく信号を出力する。この信号を光電変換信号とする。
増幅回路301は、入力される光電変換信号を、4倍の増幅率で増幅する。なお、増幅回路301が光電変換信号を増幅して出力する信号をS信号とする。また、以下ではS信号について、光電変換信号に対し増幅回路301が印加した増幅率を「S信号(増幅率)」として表記することがある。つまり、4倍の増幅率で光電変換信号が増幅された場合の増幅信号は、S信号(4)として表記することがある。また、特に増幅率に限られず、光電変換信号を増幅した信号を表記する場合には、単にS信号と表記することがある。比較器304には、S信号(4)が増幅回路301から出力される。
時刻t410に、参照信号生成回路105から出力されるランプ信号VRAMPは、信号判定の閾値となる閾値電圧VREFまで上昇を始める。
時刻t411における信号Vcamp_outについて、実線と破線の2つを示している。実線は、画素101のフォトダイオード201が低輝度であった場合を示している。つまり、時刻t411において、S信号(4)である信号Vcamp_out(実線)はVREFよりも小さい場合である。この場合、判定信号である比較器304が出力する信号VCOMP_OUT(実線)は、Lowレベルとなる。Jメモリには判定信号がLowレベルであることを示す“J=0”が記憶される。またLowレベルの判定信号は設定回路302に入力されるが、増幅回路301の増幅率は引き続き4倍が設定される。
一方、時刻t411の信号Vcamp_outの破線は、画素101のフォトダイオード201が高輝度であった場合を示している。つまり、時刻t411において、S信号(4)である信号Vcamp_out(実線)はVREFよりも大きい場合である。この場合、判定信号である比較器304が出力する信号VCOMP_OUT(破線)は、Highレベルとなる。Jメモリには判定信号がHighレベルであることを示す“J=1”が記憶される。また、同時刻t411に設定回路302はHighレベルの判定信号の入力に応じ、信号PFB4を増幅回路301に出力し、スイッチSW4をオンにする。増幅回路301の帰還経路には、帰還容量Cf3、Cf4の合計容量値である4Cの容量が接続されることとなり、増幅回路301の増幅率が4倍から1倍に切り替わる。
続いて、S信号のAD変換期間(以下、SAD期間とする)である時刻t412~t415の説明をする。
比較器304は、増幅器301で増幅されたS信号の信号レベルである信号Vcamp_outと、参照信号生成回路105から出力される時刻t412から時刻t414にかけて電圧が増加するランプ信号VRAMPとを比較する。判定信号がLowレベルであった場合、SAD期間における増幅回路301の増幅率は4倍のままである。時刻t414に、VRAMP>Vcamp_out(実線)となる。このS信号(4)と、ランプ信号VRAMPとの大小関係の変化を受けて、信号Vcomp_outはLowレベルに変化する。Sメモリ307は、信号Vcomp_outの信号レベルの変化を受けて、カウント信号を記憶する。記憶されたカウント信号が、S信号のAD変換値となる。以下、デジタルS信号と呼ぶことがある。
また、判定信号がHighレベルであった場合、SAD期間における増幅回路301の増幅率は1倍に設定される。図4に示した場合では、時刻t413に、VRAMP>Vcamp_out(実線)となる。このS信号(1)と、ランプ信号VRAMPとの大小関係の変化を受けて、信号Vcomp_outはLowレベルに変化する。判定信号がLowレベルであった場合と同様に、Sメモリ307は、信号Vcomp_outの信号レベルの変化を受けて、カウント信号を記憶する。記憶されたカウント信号が、S信号のAD変換値となる。以上が、増幅回路301の増幅率の組み合わせが設定Aにおける、デジタルN信号、判定信号、デジタルS信号の取得に係る各部駆動タイミングである。
図5は、増幅回路301の増幅率の組み合わせが設定Bのタイミングチャートである。設定Bの場合、信号判定期間における増幅回路の帰還容量の設定動作が異なる点以外は、図4に示した動作と同様である。ここでは、設定Bにおける信号判定期間の動作を中心に説明する。
図5においても、実線は相対的に低輝度の光が画素101に入射した場合を示している。破線は相対的に高輝度の光が画素101に入射した場合を示している。
増幅回路301の動作を説明する。時刻t403‘において、設定回路302は、帰還容量Cf1を帰還経路に接続し、他の帰還容量は帰還容量に接続しない。これにより、増幅回路301の増幅率は8倍に設定される。
判定信号がLowレベルであった場合、設定回路302は、増幅回路301の増幅率を8倍のままとする。
一方、判定信号がHighレベルであった場合、時刻t411‘に、設定回路302は、信号PFB2を増幅回路301に出力する。これにより、スイッチSW2がオンし、帰還容量Cf2がさらに帰還経路に接続される。これにより、帰還経路に接続された容量値はCf1+Cf2=4Cとなる。これにより、増幅回路301の増幅率は8倍から2倍に切り替わる。
次に、AD変換について説明する。判定信号がLowレベルであった場合、SAD変換における増幅回路301の増幅率は8倍のままである。図5に示した例では、実線(判定信号がLow)の場合、VRAMP>Vcamp_out(実線)となる時刻t414‘に対応するカウント信号であるデジタルS信号が得られる。判定信号がLowレベルであった場合、SAD変換における増幅回路301の増幅率は2倍に設定される。図5に示した例では、実線(判定信号がLow)の場合、VRAMP>Vcamp_out(破線)となる時刻t413‘に対応するカウント信号であるデジタルS信号が得られる。
(デジタル信号補正)
次に、図6を用いて、信号処理回路109にて、増幅回路301での増幅率の違いにより生じるAD変換の分解能の違いを補正する補正方法について説明する。
初めに、列メモリ305から信号処理回路109に転送されるデジタルN信号、判定信号、デジタルS信号を用いて、フォトダイオード201に入射した光に対応する、補正後のAD変換値を取得する方法を説明する。
図6のグラフは、横軸がフォトダイオード201の入射光の輝度であり、縦軸は、信号処理部109から出力するAD変換値(補正後のデジタル信号値)である。信号処理部109ではデジタルN信号とデジタルS信号の差を演算処理によって取得する。これにより、デジタルS信号からノイズ成分が差し引かれた、デジタル(S-N)信号が得られる。
デジタル(S-N)信号は、図6において細破線に示すAD変換値となる。デジタル信号の分解能を揃える補正(以下、デジタル補正と表記することがある)において、デジタル(S-N)信号に対し、増幅回路301で切り替える増幅率の比である値2Yを乗算する。値2Yは、増幅回路301の増幅率の組み合わせが設定A、設定B共に2Y=4/1=8/2=4となる。このとき、Yは拡張ビット数である。補正後のAD変換値は、4×(S-N)となる。この補正後のAD変換値が信号処理部109から出力される。デジタル信号の分解能は4LSB(Least Significant Bit)単位となるが、ダイナミックレンジは拡張される。一方で、判定信号がJ=0の場合、デジタル(S-N)信号を得る処理は行うが、デジタル信号の分解能の補正処理は行わない。これにより、図6の実線に示すAD変換値が信号処理部109の演算処理によって得られ、このAD変換値が信号処理部109から出力される。
こうして、低輝度側では高分解能であり、高輝度側では分解能が下がる代わりにダイナミックレンジを拡張するという、ビット拡張方式のダイナミックレンジ拡大を実現できる。
(増幅率誤差・オフセット誤差補正)
撮像装置の製造誤差などにより、増幅回路301の増幅率の比が設計値に対して誤差を有することや、帰還経路上のスイッチが動作することによるスイッチングノイズに起因するオフセット成分がS信号に含まれる。これにより、図6に示した低輝度出力と高輝度出力との境界部において、J=0の場合と、J=1の場合とでAD変換値に差が生じる。これにより、直線性(入射光輝度に対するAD変換値の関係)が低下する。これは画質上、正しい輝度が表されないため課題となる。このAD変換値の差の補正処理を行う。図7を用い、増幅回路301の増幅率の組み合わせが設定Aの場合を例に誤差補正方法を説明する。
誤差補正に用いる補正値の取得は画像フレーム内で読み出し動作を行わないブランキング期間を使用して実施する。図7(a)は、電圧出力回路111が出力線に出力する所定電圧と、電圧出力回路111から出力された所定信号を増幅回路301が増幅して得られる補正用信号との関係を示す。スイッチSW6がオフすることにより、出力線103は画素101から切り離された状態となる。設定回路302は、電圧出力回路111に対し、増幅回路301の増幅率の組み合わせ設定Aに対応する所定信号を出力する制御を行う。具体的には、互いに信号レベルが異なる所定信号である、テスト電圧値V1およびV2を出力するよう、電圧出力回路111に指示を出す。テスト電圧値V1およびV2は、増幅回路301にて増幅率4倍、および1倍でそれぞれ増幅される。テスト電圧値V1がアンプ303にて増幅率4倍で増幅された出力をV1C4、テスト電圧値V1がアンプ303にて増幅率1倍で増幅された出力をV1C1とする。同様に、テスト電圧値V2がアンプ303にて増幅率4倍で増幅された出力をV2C4、テスト電圧値V2がアンプ303にて増幅率1倍で増幅された出力をV2C1とする。このとき、テスト電圧値V1C4およびV2C4の間の信号レベルに、信号判定に用いる基準電圧値VREFが含まれるようにするのが好ましい。
V1C4≦VREF≦V2C4 式(1)
この式(1)を満たすようにテスト電圧値V1、V2を設定する。これにより、実際の撮像動作において増幅回路301が出力する信号範囲のうち、より広い領域に対応した補正値取得を実現できる。出力V1C4、V1C1、V2C4、V2C1は、時刻t601、t603、t604、t606にてAD変換回路311によってAD変換される。これにより、補正用信号A1、B1、A2、B2が得られる。設定Aにおいては、増幅率4倍で増幅されたテスト電圧値がランプ信号VRAMPの電圧変化範囲内に収まるように設定するのが好適である。換言すると、テスト電圧は切り替える増幅回路の増幅率の組み合わせで、高い増幅率において、そのAD変換可能な範囲から逸脱しないよう設定するのが好適である。図6の縦軸に示すように、ビット拡張によるAD変換値を2X、拡張ビット数がYビットであるとき、出力飽和は、2(X-Y)となる。よって、補正用信号A2が、2(X-Y)以下となるようにテスト電圧を設定する。
図7(b)を用いて、補正値の取得方法を説明する。ここでは、信号処理部109が補正と取得を行う補正値取得部である例を説明する。この例に限定されるものではなく、撮像装置の外部に補正値取得部を設けても良い。
信号処理部109は、増幅率の誤差を補正するための補正値αを求める。補正値αは、比較する増幅率間のAD変換出力の傾斜の比から求める。増幅率4倍での出力傾斜は(A2-A1)であり(図太実線)、分解能補正した増幅率1倍の傾斜は4×(B2-B1)となる(図太破線)。よって、補正値αは、以下の式(2)で得られる。
α=(A2-A1)/4×(B2-B1) 式(2)
オフセット補正値である補正値βは、同一のテスト電圧値にて、比較する増幅率間でAD変換された2値に対し、補正値αを用いて補正した値との差分から算出できる。図7(b)の点A1と点4×α×B2、または、点A2と点4×α×B2との比較となる。前者の例では、以下の式(3)に示す数式からオフセット補正に対応する補正値βが求まる。
β=A1-4×α×B1 式(3)
以上より、信号処理部109は、高輝度を示す信号判定値(J=1)の場合、(S-N)AD変換値を補正値α、βを用いて式(4)のように補正処理する。
DH=4α×(S-N)+β(J=1)・・・式(4)
また、判定信号がJ=0の場合、補正処理を省略することができる。
DL=S-N (J=0)・・・式(5)
この補正により、増幅回路301の増幅率を切り替える境界におけるAD変換値は、良好な直線性が得られる。信号処理部109は、撮像装置の撮影の度に更新される補正用信号に基づき、デジタル(S-N)信号に対し、補正処理を行う。つまり、本実施例の信号処理部109は補正値取得部であるとともに、デジタル(S-N)信号に対して補正処理を行う補正部でもある。なお、補正値取得部を撮像装置の外部に設ける場合、信号処理部109を補正部として用いることができる。また、補正値取得部、補正部をともに撮像装置の外部に設けることもできる。なお、補正値取得部、補正部を撮像装置の外部に設ける場合には、後述する第2実施形態に記載される、撮像装置の信号が出力される信号処理部1007が補正値取得部、補正部としても良い。
以上が、設定Aでの補正値αおよび補正値βの取得および適用方法の説明である。
図8を用い、増幅回路301の増幅率の組み合わせが設定Bである状態を例に補正値の取得方法を説明する。図8は、設定Bにおいて電圧生成回路111から出力線に入力するテスト電圧値と、増幅回路で増幅された補正用信号との関係を示す。
設定Bでは、設定Aに対し、増幅回路301の増幅率が高く設定されている。このため、電圧出力回路111から出力されるテスト電圧値も同様に、設定Aよりも高い増幅率で増幅される。このとき、設定Aの例で説明した通り、増幅回路301で増幅されたテスト電圧値が、AD変換の為に比較器304で比較されるランプ信号VRAMPの電圧変化範囲を上回ると、正しいデジタル信号が得られない。そのため、設定A同様に、増幅率の変化分を考慮し、補正用信号が、2(X-Y)以下になるようにテスト電圧を設定する。これを踏まえ、設定回路302は、電圧出力回路111に対し、設定Bに対応するテスト電圧値V3およびV4を出力するよう、指示を出す。このとき、設定Aに対し設定Bの増幅回路301の増幅率は高いことから、前述のAD変換可能な信号範囲から逸脱しないためのテスト電圧値V3、V4は、テスト電圧値V1、V2以下となり、以下の式(6)の関係を満たす。
(V1/V2)>(V3/V4) 式(6)
ただし、V1は、V3またはV4と等しくてもよい。つまり、第1レベルであるV1と第3レベルであるV3、あるいは第4レベルであるV4とが同じであってもよい。また、第1レベルであるV1、第2レベルであるV2、第3レベルであるV3、第4レベルであるV4は互いに異なる信号レベルであってもよい。
テスト電圧値V3およびV4は、増幅回路301にて増幅率8倍、および2倍で増幅される。テスト電圧値V3が増幅率8倍で増幅された出力をV3C8、テスト電圧値V3が増幅率2倍で増幅された出力をV3C2とする。同様に、テスト電圧値V4が増幅率8倍で増幅された出力をV4C8、テスト電圧値V4が増幅率2倍で増幅された出力をV4C2とする。このとき、テスト電圧値が増幅回路301の増幅率が8倍において増幅され出力される出力V3C8および出力V4C8は、信号判定に用いる基準電圧値VREFを包含するものとする。
V3C8≦VREF≦V4C8 式(7)
また、式(2)で示したように、補正値αはAD変換出力の傾斜の比から求める。よって、テスト電圧値が増幅回路301の増幅率が2倍において増幅され出力される出力V3C2および出力V4C2は、補正値αにおける出力の傾斜が大きくなるよう設定することが望ましい。このようにして、設定Bのように設定Aよりも増幅率が高い場合においても、補正値αを用いた補正処理により、増幅率誤差を低減したデジタル信号を得ることができる。
出力V3C8、V3C2、V4C8、V4C2は、時刻t701、t703、t704、t706にてAD変換され、補正用信号A3、A4、B3、B4が得られる。
補正用信号から補正値α、補正値βを取得する手順は、増幅回路301の増幅率の組み合わせ設定Aと同じである。以下に補正値α、βを求める式を示す。
α=(A4-A3)/4×(B4-B3) 式(8)
β=A3-4×α×B3 式(9)
以上より、信号処理部109は、判定信号がJ=1の場合、デジタル(S-N)信号を補正値α、βを用いて前述の式(7)、式(8)を用いて補正処理する。
こうして、増幅回路301の切り替える増幅率について、設定Aよりも高い設定Bとしても、電圧出力回路111で設定するテスト電圧値を適切に変更することで、設定Aと同様に良好な出力特性が得られる。
実施形態は本発明の一具体例を述べたものにすぎず、本発明の範囲は上記実施形態の構成に限られるものではない。たとえば、電圧出力回路111は、外部からの電圧値入力手段でも、電源の分圧により内部で電圧値を生成する手段でもよい。デジタル(S-N)信号の補正について、信号出力部110から補正用信号の撮像装置の外部に出力し、信号処理部109に演算した補正値を入力する、固定値補正としてもよい。テスト電圧値を信号判定電圧値VREFによらず任意に設定してもよい。このような形態としても第1実施形態で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、増幅回路301の出力をデジタル信号に変換するAD変換回路311を有していたが、この例に限定されるものではない。増幅回路301が出力する信号をアナログ形式のまま撮像装置の外部に出力するようにしても良い。この形態においても、増幅回路の後段の回路が処理可能な範囲に収まるよう、テスト電圧値V1、V2、V3、V4の値を設定すれば良い。
(第2実施形態)
本実施形態による光電変換システムについて、図9を用いて説明する。図9は、本実施形態による光電変換システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1実施形態で述べた光電変換装置(撮像装置)は、種々の光電変換システムに適用可能である。適用可能な光電変換システムの例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも、光電変換システムに含まれる。図9には、これらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
図9に例示した光電変換システムは、撮像装置1004、被写体の光学像を撮像装置1004に結像させるレンズ1002、レンズ1002を通過する光量を可変にするための絞り1003、レンズ1002の保護のためのバリア1001を有する。レンズ1002及び絞り1003は、撮像装置1004に光を集光する光学系である。撮像装置1004は、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置(撮像装置)であって、レンズ1002により結像された光学像を電気信号に変換する。
光電変換システムは、また、撮像装置1004より出力される出力信号の処理を行うことで画像を生成する画像生成部である信号処理部1007を有する。信号処理部1007は、必要に応じて各種の補正、圧縮を行って画像データを出力する動作を行う。信号処理部1007は、撮像装置1004が設けられた半導体基板に形成されていてもよいし、撮像装置1004とは別の半導体基板に形成されていてもよい。また、撮像装置1004と信号処理部1007とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。
光電変換システムは、更に、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部1010、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)1013を有する。更に光電変換システムは、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体1012、記録媒体1012に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)1011を有する。なお、記録媒体1012は、光電変換システムに内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に光電変換システムは、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部1009、撮像装置1004と信号処理部1007に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部1008を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、光電変換システムは少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004から出力された出力信号を処理する信号処理部1007とを有すればよい。
撮像装置1004は、撮像信号を信号処理部1007に出力する。信号処理部1007は、撮像装置1004から出力される撮像信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。信号処理部1007は、撮像信号を用いて、画像を生成する。
このように、本実施形態によれば、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置(撮像装置)を適用した光電変換システムを実現することができる。
(第3実施形態)
本実施形態の光電変換システム及び移動体について、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態の光電変換システム及び移動体の構成を示す図である。
図10(a)は、車載カメラに関する光電変換システムの一例を示したものである。光電変換システム300は、撮像装置310を有する。撮像装置310は、上記のいずれかの実施形態に記載の光電変換装置(撮像装置)である。光電変換システム300は、撮像装置310により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部312と、光電変換システム300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部314を有する。また、光電変換システム300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部318と、を有する。ここで、視差取得部314や距離取得部316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
光電変換システム300は車両情報取得装置320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、光電変換システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御部である制御ECU330が接続されている。また、光電変換システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置340とも接続されている。例えば、衝突判定部318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を光電変換システム300で撮像する。図10(b)に、車両前方(撮像範囲350)を撮像する場合の光電変換システムを示した。車両情報取得装置320が、光電変換システム300ないしは撮像装置310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。更に、光電変換システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態に含まれる。
また、上記第2実施形態、第3実施形態に示した光電変換システムは、光電変換装置を適用しうる光電変換システム例を示したものであって、本発明の光電変換装置を適用可能な光電変換システムは図9及び図10に示した構成に限定されるものではない。
なお、上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101 画素
105 参照信号生成回路
109 信号処理部(補正値取得部、補正部)
111 電圧出力回路
301 増幅回路
302 設定回路
311 AD変換回路

Claims (11)

  1. 入射光の光量に応じた画素信号を出力する画素と、
    前記画素信号の信号レベルに応じた増幅率で前記画素信号を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路に所定信号を出力する電圧出力回路と、
    前記増幅回路に設定される前記増幅率に応じて前記所定信号の信号レベルを設定する設定回路とを備えることを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記画素信号の信号レベルに応じた増幅率が第1増幅率の場合に、前記設定回路は前記所定信号の信号レベルを第1レベルと前記第1レベルと異なる第2レベルのそれぞれに設定し、
    前記画素信号の信号レベルに応じた増幅率が前記第1増幅率とは異なる第2増幅率の場合に、前記設定回路は前記所定信号の信号レベルを第3レベルと前記第3レベルと異なる第4レベルのそれぞれに設定することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記第1レベルと前記第3レベルが同じであることを特徴とする請求項2に記載の光電変換装置。
  4. 前記第1レベル、前記第2レベル、前記第3レベル、前記第4レベルは互いに異なる信号レベルであることを特徴とする請求項2に記載の光電変換装置。
  5. 前記電圧出力回路が前記第1レベルと前記第2レベルのそれぞれの前記所定信号を前記増幅回路に出力することによって、前記増幅回路は第1信号と、第2信号を出力し、
    前記電圧出力回路が前記第3レベルと前記第4レベルのそれぞれの前記所定信号を前記増幅回路に出力することによって、前記増幅回路は第3信号と、第4信号を出力することを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  6. 前記第1信号と前記第2信号とを用いて、前記第1増幅率に対応する第1補正値と、
    前記第3信号と前記第4信号とを用いて、前記第2増幅率に対応する第2補正値と、
    を取得する補正値取得部を備えることを特徴とする請求項5に記載の光電変換装置。
  7. 前記第1補正値と前記第2補正値とを用いて、前記画素信号に基づく信号を補正する補正部を備えることを特徴とする請求項6に記載の光電変換装置。
  8. 前記増幅回路が出力する信号をデジタル信号に変換するAD変換回路を有し、
    前記第1信号、前記第2信号、前記第3信号、前記第4信号がいずれも、前記AD変換回路のAD変換可能な信号範囲よりも振幅が小さいことを特徴とする請求項6または7に記載の光電変換装置。
  9. 前記画素信号と閾値との比較を行い、前記比較の結果に基づいて前記増幅率が設定され、
    前記閾値は、前記第1信号と前記第2信号の間の振幅であり、前記第3信号と前記第4信号の間の振幅であることを特徴とする請求項5~8のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置が出力する信号を用いて画像を生成する信号処理部とを有することを特徴とする光電変換システム。
  11. 請求項1~9のいずれか1項に記載の光電変換装置を備える移動体であって、
    前記光電変換装置が出力する信号を用いて前記移動体の移動を制御する制御部を有することを特徴とする移動体。
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