JP2022069090A - 吐水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給湯管および給水管を柱状の基部内において上下方向に並行して延ばしてこの温度調整部に接続した吐水装置であっても、給湯管からの熱によって吐水装置を把持した使用者が不快に感じてしまう可能性を低減させる吐水装置を提供する。【解決手段】吐水装置において、温度調整部は、本体部の内部に少なくとも一部が配置された状態で保持され、給水管は、給湯管と並列に並んで配置された第1水流路と、第1水流路と温度調整部との間に配置され、温度調整部より上流側に位置する本体部によって形成された第2水流路と、を有し、給湯管は、本体部内において、第2水流路内を貫通して温度調整部に接続されるように、本体部に保持される。【選択図】図5

Description

本発明の態様は、温度調整部を備えた吐水装置に関する。
従来、上下方向に延びた柱状の基部が設けられた吐水装置が知られている(特許文献1)。この柱状の基部の途中に、温度調整部を設け、給湯管と給水管とを基部内において上下方向に並行して延ばしてこの温度調整部に接続することで、水栓装置から吐水される水の温度を調整できるようにすることを考えついた。
この際、温度調整部を内部に保持する本体部材を、成形性の高い金属製とした場合、給湯管も本体部材に保持させれば、安定して給湯管を温度調整部に接続させることができる。しかし、給湯管を本体部材に保持させると、本体部材に給湯管からの熱が伝わりやすくなり、本体部材が熱くなってしまう恐れがある。その結果、吐水装置を把持した使用者が不快に感じてしまう恐れがある。
特開2002-58609号
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、給湯管および給水管を柱状の基部内において上下方向に並行して延ばしてこの温度調整部に接続した吐水装置であっても、給湯管からの熱によって吐水装置に接触した使用者が不快に感じてしまう可能性を低減させる吐水装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、湯水を吐水可能な吐水部と、上下方向に延び、水が流れる給水管と、上下方向に延び、湯が流れる給湯管と、内部に前記給水管および前記給湯管が設けられ、上下方向において柱状に延びた基部と、前記基部の少なくとも一部を構成する金属製の本体部と、前記給水管から流れた水および前記給湯管から流れた湯が流入可能であり、流入された水および湯の流入比を変えることで、温度が調整された湯水を前記吐水部へ導く温度調整部と、を備え、前記温度調整部は、前記本体部の内部に少なくとも一部が配置された状態で保持され、前記給水管は、前記給湯管と並列に並んで配置された第1水流路と、前記第1水流路と前記温度調整部との間に配置され、前記温度調整部より上流側に位置する本体部によって形成された第2水流路と、を有し、前記給湯管は、前記本体部内において、前記第2水流路内を貫通して前記温度調整部に接続されるように、前記本体部に保持されることを特徴とする吐水装置である。
この吐水装置によれば、温度調整部および給湯管を保持する金属製の本体部の内部を直接水が流れる第2水流路とし、この第2水流路内に給湯管を貫通させる構成としたことにより、給湯管を保持する本体部材を成形性の高い金属製としても、給水管を流れる水によって該本体部を冷やすことができる。したがって、吐水装置に接触した使用者が不快に感じてしまう可能性を低減させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第2水流路は、前記第1水流路が前記第2水流路に接続される開口部の開口面積より広い流路断面積を有する貯留部であることを特徴とする吐水装置である。
この吐水装置によれば、第2水流路を、第1水流路が第2水流路に接続される開口部の開口面積より広い流路断面積を有する貯留部としたことで、第1水流路から第2水流路に流入した水の圧力が低下し、水流が拡散することになり、貯留部内で対流を起こしやすくなる。その結果、該本体部の内壁に接触する水が効率よく循環し、本体部をさらに冷やしやすくなる。したがって、吐水装置に触れたた使用者が不快に感じてしまう可能性をさらに低減させることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記温度調整部は、前記貯留部からの水を取り込む水流入口と、前記給湯管からの湯を取り込む湯流入口と、を有し、前記貯留部において、前記開口部から流入した水が前記本体部および前記温度調整部に衝突することなく前記水流入口に流出してしまうことを抑制するために、前記開口部の鉛直方向に壁部が形成されていることを特徴とする吐水装置である。
この吐水装置によれば、貯留部において、開口部から流入した水が本体部および温度調整部に衝突することなく水流入口に流出してしまうことを抑制するために、開口部の鉛直方向に壁部が形成されているため、第1水流路から第2水流路に流入した水が貯留部内で対流を起こしやすくなる。その結果、該本体部の内壁に接触する水が効率よく循環し、本体部をさらに冷やしやすくなる。したがって、吐水装置に接触した使用者が不快に感じてしまう可能性をさらに低減させることができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記壁部は、前記温度調整部および/または前記貯留部を構成する内壁によって形成されており、前記水流入口は、前記壁部に対して水平方向にずれた位置に設けられていることを特徴とする吐水装置である。
この吐水装置によれば、壁部は温度調整部によって形成されており、水流入口は壁部に対して水平方向にずれた位置に設けられているため、開口部から流入した水が本体部および温度調整部に衝突することなく水流入口に流出してしまうことを抑制でき、第1水流路から第2水流路に流入した水が貯留部で攪拌しやすくなる。その結果、第2水流路内部における水の対流が促進され、本体部をさらに冷やしやすくなる。したがって、吐水装置に接触した使用者が不快に感じてしまう可能性をさらに低減させることができる。
第5の発明は、第1乃至4の何れか1つの発明において、前記給湯管は、前記給水管と並列に並んで配置された第1湯流路と、前記第1湯流路とは別体に形成され、前記第1湯流路と前記温度調整部との間に配置され、前記第2水流路内を貫通して前記温度調整部に接続されるように前記本体部に保持される第2湯流路と、を有し、前記第2湯流路は、前記第1湯流路に接続される上流側部分である第1保持部と、前記温度調整部に接続される下流側部分である第2保持部と、前記第1保持部と前記第2保持部との間を形成する中間部と、を有し、前記第1保持部および前記第2保持部は、それぞれ前記本体部に水密に保持されており、前記中間部は、前記第2水流路内を流れた水によって覆われるように配置されていることを特徴とする吐水装置である。
この吐水装置によれば、給湯管のうち、温度調整部に接続されるように本体部に保持される第2湯流路を別体に設け、この第2湯流路の上流側部分である第1保持部と下流側部分である第2保持部とを本体部に対して水密に保持させることで、第2水流路に流れた水が漏れてしまうことを抑制できる。その上で、第2湯流路の中間部が第2水流路内を流れた水によって覆われるように配置したことで、中間部と本体部との間の空間を確保することができ、第1保持部および第2保持部に保持された本体部分を冷却しやすくなる。したがって、吐水装置に接触した使用者が不快に感じてしまう可能性をさらに低減させることができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記第2水流路の内壁は、前記中間部から離れるように凹んでいることを特徴とする吐水装置である。
この吐水装置によれば、第2水流路の内壁は中間部から離れるように凹んでいるため、中間部と本体部との間の空間をさらに確保することができ、第1保持部および第2保持部に保持された本体部分をより冷却しやすくなる。したがって、吐水装置に接触した使用者が不快に感じてしまう可能性をさらに低減させることができる。
第7の発明は、第5又は6の発明において、前記中間部の外壁は、前記第2水流路の内壁から離れるようにくびれていることを特徴とする吐水装置である。
この吐水装置によれば、中間部の外壁は第2水流路の内壁から離れるようにくびれているため、中間部と本体部との間の空間をさらに確保することができ、第1保持部および第2保持部に保持された本体部分をより冷却しやすくなる。したがって、吐水装置に接触した使用者が不快に感じてしまう可能性をさらに低減させることができる。
本発明の態様によれば、給湯管および給水管を柱状の基部内において上下方向に並行して延ばしてこの温度調整部に接続した吐水装置であっても、給湯管からの熱によって吐水装置に接触した使用者が不快に感じてしまう可能性を低減させる吐水装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る吐水装置を示す模式的側面図である。 図1の吐水装置の本体部周辺を示す模式的斜視図である。 図2における模式的分解斜視図である。 図1の吐水装置の本体部周辺を示す模式的側方断面図である。 図4における模式的拡大側方断面図である。 図5における模式的A-A断面図である。 図5における模式的B-B断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る吐水装置の本体部周辺を示す模式的側方断面図である。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る吐水装置を示す模式的側面図である。図1の吐水装置の本体部周辺を示す模式的斜視図である。図3は、図2における模式的分解斜視図である。
図1~3に示すように、本発明の実施の形態に係る吐水装置100は、オーバーヘッドシャワーである第1吐水部2と、ハンドシャワーである第2吐水部4と、上下方向において柱状に延びた基部6と、基部の一部を構成する金属製の本体部8と、を備える。さらに、吐水装置100は、本体部8の内部に接続および保持される第1流量調整部10、第2流量調整部12、温度調整部14、をそれぞれ備える。また、吐水装置100は、上下方向に延び、水が流れる金属製の給水管16と、上下方向に延び、湯が流れる金属製の給湯管18と、をさらに備える。基部6は、吐水装置100が設置される建築躯体の床および天井に接続される。本体部8は、ハンドシャワーである第2吐水部4を保持するシャワーフック5を有する。
給水管16および給湯管18は、基部6の内部に設けられている。給水管16の内部には、下方から上方に向かって、水が流れる。給湯管18の内部には、下方から上方に向かって、湯が流れる。給水管16および給湯管18から流れた水および湯は、温度調整部14に流入する。その後、温度調整部14内に流入した水および湯は、使用者による温度調整部14の操作ハンドル20の操作によって、湯水として温度調整される。詳述すると、温度調整部14の温度調整弁30は、給水管16から流れた水および給湯管18から流れた湯が流入可能であり、使用者の操作ハンドル20の操作などによって、流入された水および湯の流入比を変えることで、温度が調整された湯水を吐水部へ繋がる混合水配管22(図4参照)へ導くものである。
温度調整弁30によって温度調整された湯水は、温度調整部14の上方に接続された混合水配管22に流出される。混合水配管22を流れる湯水は、第1流量調整部10の第1流量調整弁32に流入し、使用者による第1流量調整部10の操作ハンドル24の操作によって、第1吐水部2へ流れる湯水の吐止水制御および流量調整が行われる。また、混合水配管22を流れる湯水は、第2流量調整部12の第1流量調整弁34に流入し、使用者による第2流量調整部12の操作ハンドル26の操作によって、可撓性のある樹脂製のホース28および第2吐水部4へ流れる湯水の吐止水制御および流量調整が行われる。第1吐水部2からは、第1流量調整部10の第1流量調整弁32によって流量調整された湯水を吐水可能である。第2吐水部4からは、第2流量調整部12の第2流量調整弁34によって流量調整された湯水を吐水可能である。
第1流量調整部10の操作ハンドル24には、第1突起部25が設けられている。第1突起部25が下向き(最下方)に位置している状態においては、第1流量調整弁34から第1吐水部2へ湯水が流れない状態、すなわち止水状態である。この止水状態から、操作ハンドル24を時計回りに回すと、第1吐水部2からは、気泡が混入された湯水が、吐出される(エアイン吐水)。止水状態から操作ハンドル24が時計回りに回る量に応じて、第1吐水部2から流れる湯水の流量が線形的に変化する。止水状態から第1突起部25が時計回りに90度移動した位置、すなわち、第1流量調整部10の操作ハンドル24を正面からみた状態において、第1突起部25が最も左側(左向き)に移動した位置において、第1吐水部2から吐水される、気泡が混入された湯水の流量が最大になる。
また、止水状態から、操作ハンドル24を反時計回りに回すと、第1吐水部2からは、吐出される湯水が途切れないように整流された状態の湯水が、吐出される(ピラー吐水)。止水状態から操作ハンドル24が反時計回りに回る量に応じて、第1吐水部2から流れる湯水の流量が線形的に変化する。止水状態から第1突起部25が反時計回りに90度移動した位置、すなわち、第1流量調整部10の操作ハンドル24を正面からみた状態において、第1突起部25が最も右側(右向き)に移動した位置において、第1吐水部2から吐水される、整流された状態の湯水の流量が最大になる。
第2流量調整部12の操作ハンドル26には、第2突起部27が設けられている。第2突起部27が下向き(最下方)に位置している状態においては、第2流量調整弁34から第2吐水部4へ湯水が流れない状態、すなわち止水状態である。この止水状態から、操作ハンドル26を反時計回りに回すと、第2吐水部4からは、温度調整部14によって温度調整された湯水が吐出される。止水状態から操作ハンドル26が反時計回りに回る量に応じて、第2吐水部4から流れる湯水の流量が線形的に変化する。止水状態から第2突起部27が反時計回りに90度移動した位置、すなわち、第2流量調整部12の操作ハンドル26を正面からみた状態において、第2突起部27が最も右側(右向き)に移動した位置において、第2吐水部4から吐水される、整流された状態の湯水の流量が最大になる。
図4は、図1の吐水装置の本体部周辺を示す模式的側方断面図である。図5は、図4における模式的拡大側方断面図である。図6は、図5における模式的A-A断面図である。図7は、図5における模式的B-B断面図である。
図4~7に示すように、給水管16は、給湯管18と並列に並んで配置された第1水流路36と、第1水流路36と温度調整部14の温度調整弁30との間に配置され、温度調整弁30より上流側に位置する本体部8によって形成された第2水流路(貯留部)38と、を有する。第1水流路36は、本体部8の貯留部38の下方から挿入されるように、貯留部38に接続される。貯留部38は、上下方向において、シャワーフック5と同じ高さ位置に配置されている。
給湯管18は、給水管16と並列に並んで配置された第1湯流路40と、第1湯流路40とは別体に形成され、第1湯流路40と温度調整部14の温度調整弁30との間に配置され、貯留部38内を貫通して温度調整弁30に接続されるように本体部8に保持される第2湯流路42と、を有する。給湯管18の第2湯流路42は、第1湯流路40と温度調整部14とを連結する金属製の連結管である。
第2湯流路42は、第1湯流路40に接続される上流側部分である第1保持部44と、温度調整弁30に間接的に接続される下流側部分である第2保持部46と、第1保持部と第2保持部との間を形成する中間部48と、を有する。第1湯流路40は、第1保持部44の内部に挿入されて、第1保持部44に接続される。第2保持部46は、貯留部38を構成する内壁内に挿入されるように、本体部8の貯留部38に接続される。第1保持部44および第2保持部46には、その外壁において、Oリングであるパッキン(水密部材)50をそれぞれ複数配設されている。第1保持部44および第2保持部46は、それぞれ複数のパッキン50を介して、本体部8の貯留部38の内壁に水密に接続されている。このことにより、複数のパッキン50によって第2湯流路42が傾いて取り付けられてしまう可能性を低減できる。なお、本実施形態においては、第1保持部44および第2保持部46には、その外壁において、Oリングであるパッキン50をそれぞれ2つずつ配設されている。
第1水流路36から流れた水は、貯留部38に流入すると、第2湯流路42の中間部48の外周を覆うように流れる。その結果、貯留部38内の水は、本体部8の上下方向において、第1保持部44に接触する部分と第2保持部46に接触する部分との間の部分の内壁に接触することになり、該部分を冷却することができる。該部分が冷却されることで、間接的に、本体部8における第1保持部44に接触する部分および第2保持部46に接触する部分も冷却することができる。したがって、吐水装置100の本体部8を直接的又は間接的に接触した使用者が、本体部8の熱によって不快に感じてしまう可能性を低減させることができる。
貯留部38の少なくとも一部は、第1水流路36が貯留部38に接続される開口部56の開口面積より広い流路断面積を有する(特に図7参照)。本実施形態においては、貯留部38の少なくとも一部における水平方向の流路断面積は、開口部56の開口面積である開口部56の水平方向の流路断面積より、大きい。すなわち、吐水装置100は、開口部56を流れた水が貯留部38に流れ込むと流速が低下するように構成されている。このことにより、貯留部38に流れ込んだ水は流速が低下するため、水平方向へ水が広がりやすくなる。したがって、貯留部38で水が攪拌しやすくなり、その結果、本体部8の上下方向において、第1保持部44に接触する部分と第2保持部46に接触する部分との間の部分の内壁に接触する水の対流が促進され、該部分をさらに冷やしやすくなる。
温度調整弁30は、貯留部38からの水を取り込む水流入口52と、第2湯流路42からの湯を取り込む湯流入口54と、を有する。貯留部38において、開口部56から流入した水が本体部8および温度調整部14に衝突することなく水流入口52に流出してしまうことを抑制するために、開口部56の鉛直方向に壁部58が形成されている。壁部58は、温度調整部14および/または貯留部38の内壁によって形成されており、水流入口52の少なくとも一部は、壁部58に対して水平方向にずれた位置に設けられている。すなわち、吐水装置100は、開口部56からそのまま鉛直方向に向かって流れた水が、壁部58に衝突するように、開口部56と壁部58とが鉛直方向にオーバーラップしており、開口部56と水流入口52の少なくとも一部とが鉛直方向にオーバーラップしないように、構成されている。なお、本実施形態においては、壁部58は、貯留部38を構成する内壁の一部である。このことにより、開口部56から流入した水が本体部8および温度調整部14に衝突することなく水流入口52に流出してしまうことを抑制でき、第1水流路36から貯留部38に流入した水が貯留部38で攪拌されやすくなる。その結果、本体部8内部の水の対流が促進され、本体部8をさらに冷やしやすくなる。したがって、吐水装置100に接触した使用者が不快に感じてしまう可能性をさらに低減させることができる。
なお、温度調整部14の温度調整弁30が本体部8に支持された状態において、第2湯流路42からの湯を取り込む湯流入口54は、貯留部38からの水を取り込む水流入口52よりも、操作ハンドル20に近い位置に配置されている。
壁部58は、温度調整弁30を下方から支えるように構成されている。このことにより、上述した壁部58による攪拌の効果を奏しつつも、温度調整弁30を適切な位置に配置できる効果も奏する。
図5に示すように、貯留部38の内壁は、中間部48の外壁から離れるように凹んでいる。言い換えると、貯留部38の内壁は、貯留部38の内壁と中間部48の外壁との間の空間が広くなるように、水平方向に凹んでいる本体側凹部60を有する。このことにより、中間部38と本体部8との間の空間をしっかりと確保することができ、第1保持部44および第2保持部46に保持された貯留部38の内壁をより冷却しやすくなる。したがって、吐水装置100に接触した使用者が不快に感じてしまう可能性を低減させることができる。
中間部48の外壁は、貯留部38の内壁から離れるようにくびれている。言い換えると、中間部48の外壁は、中間部48の外壁と貯留部38の内壁との間の空間が広くなるように、水平方向に凹んでいる給湯管側凹部62を有する。このことにより、中間部38と本体部8との間の空間をしっかりと確保することができ、第1保持部44および第2保持部46に保持された貯留部38の内壁をより冷却しやすくなる。したがって、吐水装置100に接触した使用者が不快に感じてしまう可能性を低減させることができる。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る吐水装置の本体部周辺を示す模式的側方断面図である。なお、第2の実施の形態に係る吐水装置の各部材においては、特段の説明がない限り、図1~7で示した第1の実施の形態に係る吐水装置の各部材と同様の構造・機能を有しているものとする。
図8に示すように、温度調整部14Aの温度調整弁30Aが本体部8Aに支持された状態において、貯留部38Aからの水を取り込む水流入口52Aは、第2湯流路42からの湯を取り込む湯流入口54Aよりも、操作ハンドル20に近い位置に配置されている。
貯留部38Aにおいて、開口部56Aから流入した水が本体部8Aおよび温度調整部14Aに衝突することなく水流入口52Aに流出してしまうことを抑制するために、開口部56Aの鉛直方向に壁部58Aおよび壁部58Bが形成されている。壁部58Aおよび壁部58Bは、貯留部38Aの内壁によって形成されている。壁部58Aは、壁部58Bよりも上下方向において下方に位置している。壁部58Bは、温度調整部14Aの温度調整弁30Aを支持している。
吐水装置100Aは、開口部56Aからそのまま鉛直方向に向かって流れた水が、壁部58Aまたは壁部58Bに衝突するように、開口部56Aと壁部58Aおよび壁部58Bとが鉛直方向にオーバーラップしており、開口部56Aと水流入口52Aの少なくとも一部とが鉛直方向にオーバーラップしないように、構成されている。このことにより、開口部56Aから流入した水が本体部8Aおよび温度調整部14Aに衝突することなく水流入口52Aに流出してしまうことを抑制でき、第1水流路36Aから貯留部38Aに流入した水が貯留部38Aで攪拌されやすくなる。その結果、本体部8A内部の水の対流が促進され、本体部8Aをさらに冷やしやすくなる。したがって、吐水装置100Aに接触した使用者が不快に感じてしまう可能性をさらに低減させることができる。
壁部58Aは、壁部58Bと、水平方向においてオーバーラップしている。このことにより、開口部56Aから流入した水が本体部8Aおよび温度調整部14Aに衝突することなく水流入口52Aに流出してしまうことをさらに抑制でき、第1水流路36Aから貯留部38Aに流入した水が貯留部38Aで攪拌されやすくなる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
本発明の実施の形態においては、給水管16および給湯管18は、本体部8および温度調整部14の下方に配置され、水および湯が下方から上方に向かって流れるものであったが、本発明はそれに限らない。例えば、給水管16および給湯管18は、本体部8および温度調整部14の上方に配置され、水および湯が上方から下方に向かって流れるものであっても良い。
本発明の実施の形態において、吐水装置100は、第1吐水部2および第2吐水部4の2つの吐水部を備えるものであったが、本発明はそれに限らず、吐水部を1つのみ、もしくは吐水部を3つ以上備えるものであっても良い。また、吐水装置100において、2つの吐水部はオーバーヘッドシャワーおよびハンドシャワーであったが、それに限らず、例えばハンドシャワーとカラン(スパウト)の吐水部であっても良い。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、吐水装置100や本体部8、温度調整部14の設置構造などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2 第1吐水部、 4 第2吐水部、 5 シャワーフック、 6 基部、 8、8A 本体部、 10 第1流量調整部、 12 第2流量調整部、 14、14A 温度調整部、 16 給水管、 18 給湯管、 20 操作ハンドル、 22 混合水配管、 24 操作ハンドル、 25 第1突起部、 26 操作ハンドル、 27 第2突起部、 28 ホース、 30、30A 温度調整弁、 32 第1流量調整弁、 34 第2流量調整弁、 36 第1水流路、 38、38A 第2水流路(貯留部)、 40 第1湯流路、 42 第2湯流路、 44 第1保持部、 46 第2保持部、 48 中間部、 50 パッキン(水密部材)、 52、52A 水流入口、 54、54A 湯流入口、 56、56A 開口部、 58、58A、58B 壁部、 60 本体側凹部、 62 給湯管側凹部、 100、100A 水栓装置

Claims (7)

  1. 湯水を吐水可能な吐水部と、
    上下方向に延び、水が流れる給水管と、
    上下方向に延び、湯が流れる給湯管と、
    内部に前記給水管および前記給湯管が設けられ、上下方向において柱状に延びた基部と、
    前記基部の少なくとも一部を構成する本体部と、
    前記給水管から流れた水および前記給湯管から流れた湯が流入可能であり、流入された水および湯の流入比を変えることで、温度が調整された湯水を前記吐水部へ導く温度調整部と、を備え、
    前記温度調整部は、前記本体部の内部に少なくとも一部が配置された状態で保持され、
    前記給水管は、
    前記給湯管と並列に並んで配置された第1水流路と、
    前記第1水流路と前記温度調整部との間に配置され、前記温度調整部より上流側に位置する本体部によって形成された第2水流路と、を有し、
    前記給湯管は、前記本体部内において、前記第2水流路内を貫通して前記温度調整部に接続されるように、前記本体部に保持されることを特徴とする吐水装置。
  2. 前記第2水流路は、前記第1水流路が前記第2水流路に接続される開口部の開口面積より広い流路断面積を有する貯留部であることを特徴とする請求項1に記載の吐水装置。
  3. 前記温度調整部は、前記貯留部からの水を取り込む水流入口と、前記給湯管からの湯を取り込む湯流入口と、を有し、
    前記貯留部において、前記開口部から流入した水が前記本体部および前記温度調整部に衝突することなく前記水流入口に流出してしまうことを抑制するために、前記開口部の鉛直方向に壁部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の吐水装置。
  4. 前記壁部は、前記温度調整部および/または前記貯留部を構成する内壁によって形成されており、
    前記水流入口は、前記壁部に対して水平方向にずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の吐水装置。
  5. 前記給湯管は、
    前記給水管と並列に並んで配置された第1湯流路と、
    前記第1湯流路とは別体に形成され、前記第1湯流路と前記温度調整部との間に配置され、前記第2水流路内を貫通して前記温度調整部に接続されるように前記本体部に保持される第2湯流路と、を有し、
    前記第2湯流路は、前記第1湯流路に接続される上流側部分である第1保持部と、前記温度調整部に接続される下流側部分である第2保持部と、前記第1保持部と前記第2保持部との間を形成する中間部と、を有し、
    前記第1保持部および前記第2保持部は、それぞれ前記本体部に水密に保持されており、
    前記中間部は、前記第2水流路内を流れた水によって覆われるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の吐水装置。
  6. 前記第2水流路の内壁は、前記中間部から離れるように凹んでいることを特徴とする請求項5に記載の吐水装置。
  7. 前記中間部の外壁は、前記第2水流路の内壁から離れるようにくびれていることを特徴とする請求項5又は6に記載の吐水装置。
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