JP2022068979A - コネクタ - Google Patents

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健介 野村
Kensuke Nomura
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】端子金具の保持の安定性を向上させることが可能なコネクタを提供する。【解決手段】端子金具60は、被係止部68を有する。ハウジング20は、端子金具60を収容するキャビティ23と、キャビティ23内にて被係止部68を係止し、キャビティ23からの端子金具60の抜け出しを規制する係止部41と、を有する。係止部41と被係止部68のうち、一方は、他方に向けて突出する突部39を有し、他方は、底部69と側部71、72(一側の側部71)とで凹状をなし、内側に突部39が嵌まる掛け止め部78を有する。突部39は、底部69と側部71、72(一側の側部71)とに接触し、掛け止め部78に対する相対的な移動を規制する規制面(幅規制面42、高さ規制面44)を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、コネクタに関する。
特許文献1に開示されたコネクタは、ハウジングと、ハウジングに装着される端子金具(端子部)と、を備えている。端子金具は、外側に突出する弾性係止片を有している。端子部は、ハウジングのキャビティ(収納部)内に収容される。ハウジングは、キャビティの内壁に、段差部と、段差部の前面側に設けられた係止部と、を有している。
端子金具がキャビティ内に正規に挿入されると、弾性係止片が段差部を乗り越え、弾性係止片の先端が係止部に係止可能に配置される。これにより、キャビティから後方への端子金具の抜け出しが規制されるようになっている。説明を省略するが、ハウジングに対する端子金具の係止構造は、特許文献2~6にも記載されている。
特開2000-294335号公報 特開2002-42949号公報 特開2005-259602号公報 特開2012-49081号公報 特開2012-109200号公報 特開2015-79643号公報
特許文献1に開示されたコネクタは、弾性係止片の先端が係止部に係止された状態において、弾性係止片の幅方向(特許文献1の図6の紙面厚み方向)の動きを抑える構造を有していない。このため、例えば、電線が後方に強く引っ張られたときに、弾性係止片の先端が係止部に押し付けられつつ幅方向に摺接し、段差部が削り取られるようにせん断されるおそれがある。
そこで、本開示は、端子金具の保持の安定性を向上させることが可能なコネクタを提供することを目的とする。
本開示のコネクタは、ハウジングと端子金具とを備え、前記端子金具は、被係止部を有し、前記ハウジングは、前記端子金具を収容するキャビティと、前記キャビティ内にて前記被係止部を係止し、前記キャビティからの前記端子金具の抜け出しを規制する係止部と、を有し、前記係止部と前記被係止部のうち、一方は、他方に向けて突出する突部を有し、前記他方は、底部と側部とで凹状をなし、内側に前記突部が嵌まる掛け止め部を有し、前記突部は、前記底部と前記側部とに接触し、前記掛け止め部に対する相対的な移動を規制する規制面を有している。
本開示によれば、端子金具の保持の安定性を向上させることが可能なコネクタを提供することができる。
図1は、実施形態の実施例1において、コネクタを側方から見た断面図である。 図2は、係止部と被係止部との係止部分を前方から見た部分拡大断面図である。 図3は、係止部と被係止部との係止を治具で解除した状態を側方から見た部分拡大断面図である。 図4は、ハウジングの前面に開口するタブ挿通孔および治具挿通孔を前方から見た拡大図である。 図5は、ハウジングのキャビティ内における係止部を前方から見た部分拡大断面図である。 図6は、ハウジングのキャビティ内における係止部を上方から見た部分拡大断面図である。 図7は、電線に接続された端子金具を斜め下後方から見た斜視図である。 図8は、実施形態の実施例2において、係止部と被係止部との係止部分を側方から見た部分拡大断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)ハウジングと端子金具とを備え、前記端子金具は、被係止部を有し、前記ハウジングは、前記端子金具を収容するキャビティと、前記キャビティ内にて前記被係止部を係止し、前記キャビティからの前記端子金具の抜け出しを規制する係止部と、を有し、前記係止部と前記被係止部のうち、一方は、他方に向けて突出する突部を有し、前記他方は、底部と側部とで凹状をなし、内側に前記突部が嵌まる掛け止め部を有し、前記突部は、前記底部と前記側部とに接触し、前記掛け止め部に対する相対的な移動を規制する規制面を有している。
上述した構成によれば、突部が掛け止め部の内側に嵌まった状態で、掛け止め部に対する突部の相対的な移動が規制されるため、端子金具の保持の安定性を向上させることができる。
(2)前記被係止部は、前記端子金具の本体部において斜め後方に突出する撓み変形可能な形状であり、前記掛け止め部は、前記被係止部の後部に設けられ、前記係止部は、前記キャビティの内壁において高さ方向に起立して前方を向く段差面を有し、前記突部は、前記段差面の前記高さ方向の一側から前方に突出する形状であり、前記規制面は、前記突部における前記高さ方向の他側の面に設けられ、前記底部と接触する高さ規制面と、前記突部における幅方向の一側の面に設けられ、前記側部と接触する幅規制面と、を有していることが好ましい。
上述した構成によれば、突部の高さ規制面および幅規制面がそれぞれ底部および側部と接触することで、突部が掛け止め部に対して高さ方向および幅方向に移動するのを効果的に抑えることができる。
(3)前記幅規制面は、前記段差面側から前方に向かうにつれて前記幅方向の他側に寄るように傾斜していると良い。
上述した構成によれば、例えば、電線が後方に引っ張られるなどしたときに、掛け止め部の側部が突部の幅規制面に沿って後退し、突部と掛け止め部が互いに緊密に接触することができる。
(4)前記側部は、前記キャビティの内壁における前記幅方向の一側の側壁面と前記幅規制面との間に挟まれて保持されると良い。
上述した構成によれば、側部をキャビティの側壁面と幅規制面との間に拘束することができ、端子金具のガタ付きをより効果的に抑えることができる。
(5)前記突部は、前記高さ方向の一側の面に、前記段差面側から前方に向かうにつれて前記高さ方向の他側に寄るように傾斜している解除誘導面を有していると良い。
上述した構成によれば、端子金具の抜き取り時に、被係止部が治具によって解除誘導面の高さ位置まで撓み変形させられることにより、被係止部と係止部との係止を解除することができる。ここで、被係止部が治具で撓み変形させられる撓み量は、解除誘導面が高さ方向の他側に寄る分、小さく抑えられる。その結果、被係止部が塑性変形するのを防止することができ、被係止部の保持力が低下するのを回避することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施例1>
実施例1のコネクタ10は、ハウジング20と、端子金具60と、を備える。ハウジング20は、図示しない相手側ハウジングに嵌合可能である。なお、以下の説明において、前後方向は、図1および図3の左側を前側とする。前側は、嵌合開始時に相手側ハウジングが位置する側である。上下方向は、図6、図7を除く各図の上下方向を基準とする。図7は、図1に示す端子金具60を上下に反転させた状態の斜視図である。上下方向は、高さ方向と同義である。上側は、高さ方向の一側であり、下側は、高さ方向の他側である。左右方向は、図2および図4から図6の左右方向を基準とする。左右方向は、幅方向と同義である。左側は、幅方向の一側であり、右側は、幅方向の他側である。
上述した方向(前後方向、高さ方向および左右方向)の基準は、必ずしも使用時と対応しているわけではない。また、高さ方向の一側および他側ならびに幅方向の一側および他側は、特に支障がない限り、上述した各図で示す側とは反対側であっても良い。
(ハウジング)
ハウジング20は合成樹脂製であって、図1に示すように、ハウジング本体21と、ハウジング本体21から上方に突出するロックアーム22と、を有している。ロックアーム22は、撓み変形可能であって、相手側ハウジングを係止し、両ハウジングを嵌合状態に保持する役割を有している。
ハウジング本体21内には、複数のキャビティ23(1つのキャビティ23のみを図示)が設けられている。キャビティ23は、前後方向に延び、ハウジング本体21の後面に開口している。端子金具60は、ハウジング20の後方からキャビティ23内に挿入される。
図4に示すように、ハウジング本体21の前面には、タブ挿通孔24が開口している。図1および図3に示すように、タブ挿通孔24は、ハウジング本体21の前壁27を貫通し、キャビティ23と連通している。タブ挿通孔24には、ハウジング20と相手側ハウジングの嵌合時、前方から図示しない相手側端子のタブが挿通される。ハウジング本体21の前面は、タブ挿通孔24の開口縁部に、前方に拡開した誘い込み面25を有している。図4に示すように、ハウジング本体21の前面には、誘い込み面25の下辺部分より下方の位置に、治具挿通孔26が開口している。図3に示すように、治具挿通孔26は、タブ挿通孔24と同様、ハウジング本体21の前壁27を貫通し、キャビティ23と連通している。治具挿通孔26には、端子金具60の抜き取り時、前方から治具50が挿通される。
図1に示すように、ハウジング本体21の下面には、リテーナ装着孔28が開口している。リテーナ装着孔28は、ハウジング本体21の下壁29を貫通し、キャビティ23と連通している。リテーナ装着孔28には、リテーナ30が挿入される。リテーナ30は、リテーナ装着孔28に正規に挿入された状態で、キャビティ23内に入り、端子金具60を抜け止め状態に保持する。
図5に示すように、キャビティ23は、ハウジング本体21において、幅方向で対向する一対の側壁面31、32と、高さ方向で対向する天井壁面33および底壁面34と、で区画されている。一対の側壁面31、32は、高さ方向に沿って配置されている。天井壁面33および底壁面34は、幅方向に沿って配置されている。
キャビティ23の底壁面34は、幅方向の一側(図5の左側)に、他側(図5の右側)より一段低く配置された治具案内面35を有している。図3に示すように、治具案内面35は、治具挿通孔26の下面に段差なく連続している。また、キャビティ23の底壁面34には、段部36が突出して設けられている。図5に示すように、段部36は、キャビティ23の底壁面34において、幅方向の一側に突設されている。
段部36の前面は、治具案内面35の後端から上方に起立した段差面37になっている。図1および図3に示すように、段部36の後面は、リテーナ装着孔28に臨むように配置されている。段部36の後面には、斜め上向きに傾斜した挿入案内面38が設けられている。端子金具60が挿入案内面38を摺動することで、端子金具60の挿入動作が案内される。段部36の上面は、幅方向に沿って平坦に配置されている。図5に示すように、段部36における幅方向の他側(図5の右側)の面は、上方に向けて幅方向の一側に傾斜した上斜面45になっている。図5および図6に示すように、段部36は、幅方向の一側(図5の左側)の端部において、キャビティ23の内壁における一側の側壁面31に一体に連結されている。
図1および図3に示すように、ハウジング本体21は、キャビティ23内において、段差面37の上端部から前方に突出する突部39を有している。図5および図6に示すように、突部39は、幅方向に長く延びたリブ状をなしている。突部39と段部36は、端子金具60を抜け止め状態に係止する係止部41として機能する(図2を参照)。
突部39は、後述する幅規制面42、解除誘導面43および高さ規制面44によって、前端側に先細りした形状になっている。図5および図6に示すように、突部39の前端は、幅方向に沿って延びる垂直な先端面47である。
図5および図6に示すように、突部39における幅方向の一側(図5および図6の左側)の面は、後端(段差面37側の奥端)から先端面47に向けて幅方向の他側(図5および図6の右側)に寄るように傾斜した幅規制面42になっている。幅規制面42の後端は、キャビティ23の一側の側壁面31との間に幅方向のクリアランスCを有している。クリアランスCは、後述する側部71の幅方向の厚みより小さい。幅規制面42は、端子金具60の幅方向の動きを規制する役割を有している。突部39における幅方向の他側(図5および図6の右側)の面は、前後方向および上下方向に沿って配置された垂直面46になっている。
図3および図5に示すように、突部39における高さ方向の一側(図3および図5の上側)の面は、後端(段差面37側の奥端でかつ段部36の上面側)から先端面47に向けて高さ方向の他側(図3および図5の下側)に寄るように傾斜した解除誘導面43になっている。解除誘導面43は、端子金具60の抜き取り動作を案内する役割を有している。さらに、図5に示すように、突部39における高さ方向の他側の面は、後端(段差面37側の奥端)から先端面47に向けて高さ方向の一側に寄るように傾斜した高さ規制面44になっている。高さ規制面44は、端子金具60の上側への動きを規制する役割を有している。
(端子金具)
端子金具60は金属板を曲げ加工して形成される。端子金具60は、図7に示すように、前後方向に細長く延びる形状をなしている。具体的には、端子金具60は、角筒状の本体部61と、本体部61の後方に連なるワイヤバレル部62と、ワイヤバレル部62の後方に連なるインシュレーションバレル部63と、を有している。ワイヤバレル部62は、電線90の端末部において被覆91の除去により露出する芯線92に圧着して接続される。インシュレーションバレル部63は、電線90の端末部における被覆91に圧着して接続される。
図3および図4に示すように、本体部61は、上下二重の内側壁部64および外側壁部65を有している。内側壁部64は、本体部61の内面側に位置し、外側壁部65は、本体部61の外面側に位置している。図3に示すように、内側壁部64は、本体部61内に山型に突出する弾性接触片66を有している。本体部61は、弾性接触片66と対向する位置に、前後方向に沿ったビード部67を有している。ハウジング20と相手側ハウジングの嵌合時、図示しない相手側端子のタブが本体部61内に挿入され、弾性接触片66とビード部67との間にタブが挟まれて、端子金具60と相手側端子が電気的に接続される。
図7に示すように、本体部61は、外側壁部65の一部を外側に曲げ起こしてなる被係止部68を有している。被係止部68は、外側壁部65の前後中間部における屈曲位置(図7のA位置)から斜め後方に突出する形状をなし、上下に撓み変形可能である。
図7に示すように、被係止部68は、外側壁部65の前部側から連続する帯板状の底部69と、底部69の幅方向両端から起立する一対の側部71、72と、を有している。底部69は、幅方向に沿って配置され、各側部71、72は、高さ方向に沿って配置される。なお、「底」という用語は、単に便宜上使用しているだけであり、例えば、使用時において、図7に示すように、本体部61の上側に底部69が配置される形態を排除しない。
底部69および各側部71、72は、凹状の断面を有し、全体として掛け止め部78を構成する。掛け止め部78は、被係止部68の後端(先端、自由端)を含み、図2に示すように、内側に係止部41の突部39を嵌め入れ、突部39に引っ掛けられて係止される。掛け止め部78における各側部71、72の内面間の距離は、突部39の後端側における最大幅寸法より大きい。
各側部71、72は、側方から見て前後方向に長い矩形状である。図7に示すように、各側部71、72のうち、幅方向の一側(図7の紙面奥側)に配置される側部71は、本体部61の一側の側壁73から上端部を切り離してなる形状になっている。幅方向の他側(図7の紙面手前側)に配置される側部72は、本体部61の他側の側壁74に立設された起立片75の内側において、起立片75と左右に並んで配置される。図2に示すように、起立片75は、キャビティ23内において、幅方向の他側(図2の右側)に配置される。起立片75は、本体部61の前端部に形成されたスタビライザ76とともに、端子金具60の挿入動作を案内する役割を有している。また、他側の側部72は、起立片75によって異物との干渉が回避される。図2に示すように、一側の側部71の高さ寸法は、他側の側部72の高さ寸法よりも大きく、突部39の高さ寸法よりも大きい。
また、図7に示すように、被係止部68は、他側の側部72の後方において本体部61の側方に張り出す過度撓み規制片77を有している。過度撓み規制片77は、他側の側壁74の上縁と干渉することで、被係止部68の過度撓みを規制する役割を有している。
(ハウジングに対する端子金具の係止構造)
端子金具60がキャビティ23内に挿入される過程において、掛け止め部78が挿入案内面38から段部36の上面および解除誘導面43にかけて係止部41を摺動し、被係止部68が本体部61の内側(図1の上側)に撓み変形させられる。その後、図1に示すように、本体部61の前端がハウジング本体21の前壁27に突き当たることで、端子金具60の挿入動作が停止される。このとき、被係止部68が弾性復帰して、掛け止め部78が係止部41の前方に対向して配置される。さらに、リテーナ30が、リテーナ装着孔28に正規に挿入され、本体部61の後端に対向して配置される。これにより、端子金具60がキャビティ23内において抜け出しを規制された状態に配置される。
上述の状態から電線90が後方(図1の矢印方向)に引っ張られるなどし、端子金具60に抜け方向の力が作用すると、端子金具60がキャビティ23内を後退し、掛け止め部78内に突部39が入り込む。図2に示すように、掛け止め部78内に突部39が入り込んだ状態で、底部69の内面は突部39の高さ規制面44に接触し、一側の側部71の内面は突部39の幅規制面42に接触する。また、一側の側部71は、端子金具60が後退するのに伴い、高さ方向の一側(図2の左側)に変位し、キャビティ23の一側の側壁面31に外面を接触させる。このため、一側の側部71は、突部39の幅規制面42とキャビティ23の一側の側壁面31との間において幅方向に挟まれて保持される。端子金具60に抜け方向の力が継続して作用すると、一側の側部71が突部39の幅規制面42とキャビティ23の一側の側壁面31とに緊密に接触する。このため、端子金具60は、ハウジング20に対してガタ付くことなく安定して保持されることになる。
ところで、メンテナンスなどの事情により、端子金具60をキャビティ23から抜き取る際には、端子金具60がいったん前方に移動させられ、図1に示すように、掛け止め部78内から突部39を離脱させる。その状態で、解除用の棒状の治具50が治具挿通孔26を通してキャビティ23内に挿入される。図3に示すように、治具50は、治具挿通孔26の下面および治具案内面35を摺動しつつキャビティ23内に進入し、先端が被係止部68の後端側における底部69の外面に接触して、被係止部68を撓み変形させる。ここで、治具50の高さ寸法は、治具案内面35から突部39までの距離に対応している。このため、被係止部68は、先端が解除誘導面43に乗り上げ可能な高さ位置まで撓み変形させられる。その状態で、電線90が後方に引っ張られる。すると、被係止部68の先端が解除誘導面43に乗り上げられ、さらに被係止部68が段部36を乗り越える。これにより、端子金具60がキャビティ23内から離脱させられる。よって、被係止部68の先端を解除誘導面43に乗り上げ可能な高さ位置まで被係止部68を撓み変形させるだけで、端子金具60を抜き取ることができ、被係止部68にへたり(弾性力が低下する状態)が生じるのを抑えることができる。
このように、本実施例1によれば、突部39が掛け止め部78の内側に嵌まった状態で、掛け止め部78に対する突部39の相対的な動き(移動)が規制されるため、端子金具60の保持の安定性を向上させることができる。特に、突部39の高さ規制面44および幅規制面42がそれぞれ底部69および一側の側部71と接触することにより、突部39が掛け止め部78に対して高さ方向および幅方向に移動するのを効果的に抑えることができる。
しかも、一側の側部71は、突部39の幅規制面42に沿って後退し、キャビティ23の一側の側壁面31と突部39の幅規制面42との間に拘束されるため、端子金具60のガタ付きをより効果的に抑えることができる。
さらに、突部39に解除誘導面43が設けられることにより、端子金具60の抜き取り時に、被係止部68が治具50で撓み変形させられる撓み量を小さくすることができる。その結果、被係止部68が塑性変形するのを防止することができ、被係止部68の保持力が低下するのを回避することができる。
<実施例2>
次に、実施形態の実施例2を図8を用いて説明する。実施例2のコネクタ10Bは、実施例1のコネクタ10とは逆に、ハウジング20の係止部41Bが突部39Bを有し、端子金具60の被係止部68Bが突部39Bを嵌める掛け止め部78Bを有している。
係止部41Bは、詳細は図示しないが、キャビティ23の内壁から前方に突出する樹脂ランスである。突部39Bは、係止部41Bの先端部に突出して形成されている。被係止部68Bは、係止部41Bを係止可能な孔の縁部79に形成されている。掛け止め部78Bは、縁部79を曲げ加工して断面凹状に形成される。
本実施例2の場合も、実施例1と同様、係止部41Bの突部39Bが掛け止め部78B内に挿入されることで、掛け止め部78Bに対する突部39Bの相対的な動きを規制することができる。
[本開示の他の実施形態]
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
上述した実施形態の実施例1の場合、高さ規制面は、前後方向に対して傾斜して配置されていたが、他の実施形態として、高さ規制面は、前後方向に沿って水平に配置されていても良い。
上述した実施形態の実施例1の場合、掛け止め部は、幅方向の他側に側部を有していたが、他の実施形態として、掛け止め部は、幅方向の他側に側部を有していなくても良い。
上述した実施形態の実施例1の場合、突部における幅方向の他側の面は、前後方向に沿って直線状に配置された垂直面になっていたが、他の実施形態として、突部における幅方向の他側の面も、規制面として、後端から前端に向けて幅方向の一側に寄るように傾斜して配置されていても良い。
上述した実施形態の実施例1の場合、幅規制面および高さ規制面は、いずれも直線状に傾斜して配置されていたが、他の実施形態として、幅規制面および高さ規制面の少なくとも一方は、湾曲状(アール状)に傾斜して配置されていても良い。同様に、解除誘導面も湾曲状(アール状)に傾斜して配置されていても良い。
10、10B…コネクタ
20…ハウジング
21…ハウジング本体
22…ロックアーム
23…キャビティ
24…タブ挿通孔
25…誘い込み面
26…治具挿通孔
27…前壁
28…リテーナ装着孔
29…下壁
30…リテーナ
31…一側の側壁面
32…他側の側壁面
33…天井壁面
34…底壁面
35…治具案内面
36…段部
37…段差面
38…挿入案内面
39、39B…突部
41、41B…係止部
42…幅規制面
43…解除誘導面
44…高さ規制面
45…上斜面
46…垂直面
47…先端面
50…治具
60…端子金具
61…本体部
62…ワイヤバレル部
63…インシュレーションバレル部
64…内側壁部
65…外側壁部
66…弾性接触片
67…ビード部
68、68B…被係止部
69…底部
71…一側の側部
72…他側の側部
73…一側の側壁
74…他側の側壁
75…起立片
76…スタビライザ
77…過度撓み規制片
78、78B…掛け止め部
79…縁部
90…電線
91…被覆
92…芯線
C…クリアランス

Claims (5)

  1. ハウジングと端子金具とを備え、
    前記端子金具は、被係止部を有し、
    前記ハウジングは、前記端子金具を収容するキャビティと、前記キャビティ内にて前記被係止部を係止し、前記キャビティからの前記端子金具の抜け出しを規制する係止部と、を有し、
    前記係止部と前記被係止部のうち、一方は、他方に向けて突出する突部を有し、前記他方は、底部と側部とで凹状をなし、内側に前記突部が嵌まる掛け止め部を有し、
    前記突部は、前記底部と前記側部とに接触し、前記掛け止め部に対する相対的な移動を規制する規制面を有している、コネクタ。
  2. 前記被係止部は、前記端子金具の本体部において斜め後方に突出する撓み変形可能な形状であり、前記掛け止め部は、前記被係止部の後部に設けられ、
    前記係止部は、前記キャビティの内壁において高さ方向に起立して前方を向く段差面を有し、前記突部は、前記段差面の前記高さ方向の一側から前方に突出する形状であり、
    前記規制面は、前記突部における前記高さ方向の他側の面に設けられ、前記底部と接触する高さ規制面と、前記突部における幅方向の一側の面に設けられ、前記側部と接触する幅規制面と、を有している、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記幅規制面は、前記段差面側から前方に向かうにつれて前記幅方向の他側に寄るように傾斜している、請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記側部は、前記キャビティの内壁における前記幅方向の一側の側壁面と前記幅規制面との間に挟まれて保持される、請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記突部は、前記高さ方向の一側の面に、前記段差面側から前方に向かうにつれて前記高さ方向の他側に寄るように傾斜している解除誘導面を有している、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
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