JP2022067710A - 締結構造体および過給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】締結機構の締結性能を改善する。【解決手段】締結構造体100は、第1フランジおよび第2フランジ5aの径方向外側に配され、第1フランジおよび第2フランジ5aの周方向に延在する環状部材AMと、環状部材AMのうち周方向に対向する第1対向部および第2対向部の一方に形成され、径方向外側に向かって突出する第1突起部113と、第1対向部および第2対向部の他方に形成され、第1突起部113と周方向に対向し、径方向外側に向かって突出する第2突起部123と、第1突起部113と第2突起部123を締結する締結部材130と、第1フランジおよび第2フランジ5aに設けられ、第1突起部113および第2突起部123のいずれか一方または双方の径方向内側に位置する窪み部210と、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、締結構造体および過給機に関する。
特許文献1には、タービンハウジングとベアリングハウジングとを締結するGカップリングを備えたターボチャージャーについて開示がある。
特開2008-184948号公報
Gカップリングの締結力が弱まると、タービンハウジングとベアリングハウジングとが相対的に回転し、ハウジング間の回転ずれが発生する場合がある。そのため、Gカップリングの締結性能の改善が希求されている。
本開示の目的は、締結機構の締結性能を改善することが可能な締結構造体および過給機を提供することである。
上記課題を解決するために、本開示の締結構造体は、第1ハウジングに形成された第1フランジと、第2ハウジングに形成され、第1フランジと対向して配された第2フランジと、第1フランジおよび第2フランジの径方向外側に配され、第1フランジおよび第2フランジの周方向に延在する環状部材と、環状部材のうち周方向に対向する第1対向部および第2対向部の一方に形成され、径方向外側に向かって突出する第1突起部と、第1対向部および第2対向部の他方に形成され、第1突起部と周方向に対向し、径方向外側に向かって突出する第2突起部と、第1突起部と第2突起部を締結する締結部材と、第1フランジおよび第2フランジに設けられ、第1突起部および第2突起部のいずれか一方または双方の径方向内側に位置する窪み部と、を備える。
環状部材は、第1フランジおよび第2フランジが対向する方向に延在する延在部と、延在部の両端から径方向内側に屈曲する一対の屈曲部とを備えてもよい。
第1フランジおよび第2フランジは、厚さが第1の厚さである肉厚部と、第1の厚さよりも小さい薄肉部とを含み、窪み部は、肉厚部と薄肉部の肉厚差により形成されてもよい。
上記課題を解決するために、本開示の過給機は、上記の締結構造体を備える。
本開示によれば、締結機構の締結性能を改善することが可能となる。
図1は、本実施形態の過給機の概略断面図である。 図2は、図1の破線部分を抽出した図である。 図3は、本実施形態の締結機構の概略構成図である。 図4は、第1環状部材によるフランジの締め付けを説明するための図である。 図5は、本実施形態における締結構造体の部分抽出図である。 図6は、本実施形態における締結構造体の作用について説明するための図である。 図7は、第1変形例における締結構造体の部分抽出図である。 図8は、第2変形例における締結機構の概略構成図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について説明する。実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態の過給機TCの概略断面図である。以下では、図1に示す矢印L方向を過給機TCの左側として説明する。図1に示す矢印R方向を過給機TCの右側として説明する。
図1に示すように、過給機TCは、過給機本体1を備える。過給機本体1は、ベアリングハウジング(第1ハウジング)3と、タービンハウジング(第2ハウジング)5と、コンプレッサハウジング7とを含む。タービンハウジング5は、ベアリングハウジング3の左側に締結機構9によって連結される。コンプレッサハウジング7は、ベアリングハウジング3の右側に締結機構11によって連結される。
ベアリングハウジング3の外周面には、フランジ(第1フランジ)3a1が形成される。フランジ3a1は、タービンハウジング5側に設けられる。フランジ3a1は、ベアリングハウジング3の径方向に突出する。タービンハウジング5の外周面には、フランジ(第2フランジ)5aが形成される。フランジ5aは、ベアリングハウジング3側に設けられる。フランジ5aは、タービンハウジング5の径方向に突出する。フランジ3a1とフランジ5aは、締結機構9によってバンド締結される。締結機構9は、例えば、Gカップリングで構成される。締結機構9は、フランジ3a1、5aを挟持する。フランジ3a1、5aと締結機構9とにより、締結構造体100が構成される。
また、ベアリングハウジング3の外周面には、フランジ3a2が形成される。フランジ3a2は、コンプレッサハウジング7側に設けられる。フランジ3a2は、ベアリングハウジング3の径方向に突出する。コンプレッサハウジング7の外周面には、フランジ7aが形成される。フランジ7aは、ベアリングハウジング3側に設けられる。フランジ7aは、コンプレッサハウジング7の径方向に突出する。フランジ3a2とフランジ7aは、締結機構11によってバンド締結される。締結機構11は、例えば、Gカップリングで構成される。締結機構11は、フランジ3a2、7aを挟持する。フランジ3a2、7aと締結機構11とにより、締結構造体150が構成される。
本実施形態では、フランジ3a1、5aと、フランジ3a2、7aとは、同形状である。また、締結機構9は、締結機構11と同じ構成である。つまり、締結構造体100は、締結構造体150と同じ構成である。そのため、以下では、締結構造体100について詳細に説明し、締結構造体150については説明を省略する。
ベアリングハウジング3には、軸受孔3bが形成される。軸受孔3bは、過給機TCの左右方向に貫通する。軸受孔3bには、軸受13が配される。軸受13は、シャフト15を回転自在に軸支する。シャフト15は、軸受13に回転自在に支持される。シャフト15の左端部には、タービンインペラ17が設けられる。タービンインペラ17は、タービンハウジング5に形成された収容室5bに回転自在に収容される。シャフト15の右端部には、コンプレッサインペラ19が設けられる。コンプレッサインペラ19は、コンプレッサハウジング7に形成された収容室7bに回転自在に収容される。
コンプレッサハウジング7には、吸気口21が形成される。吸気口21は、過給機TCの右側に開口する。吸気口21は、不図示のエアクリーナに接続される。ベアリングハウジング3とコンプレッサハウジング7の対向面によって、ディフューザ流路23が形成される。ディフューザ流路23は、環状に形成される。ディフューザ流路23は、径方向内側において、コンプレッサインペラ19を介して吸気口21に連通している。ディフューザ流路23は、空気を昇圧する。
コンプレッサハウジング7には、コンプレッサスクロール流路25が形成される。コンプレッサスクロール流路25は、環状に形成される。コンプレッサスクロール流路25は、例えば、ディフューザ流路23よりもシャフト15の径方向外側に位置する。コンプレッサスクロール流路25は、不図示のエンジンの吸気口と、ディフューザ流路23とに連通している。コンプレッサインペラ19が回転すると、吸気口21からコンプレッサハウジング7内に空気が吸気される。吸気された空気は、コンプレッサインペラ19の翼間を流通する過程において加圧加速される。加圧加速された空気は、ディフューザ流路23およびコンプレッサスクロール流路25で昇圧される。昇圧された空気は、エンジンの吸気口に導かれる。
タービンハウジング5には、吐出口27が形成される。吐出口27は、過給機TCの左側に開口する。吐出口27は、不図示の排気ガス浄化装置に接続される。タービンハウジング5には、連通路29と、タービンスクロール流路31とが形成される。タービンスクロール流路31は、環状に形成される。タービンスクロール流路31は、例えば、連通路29よりもタービンインペラ17の径方向外側に位置する。タービンスクロール流路31は、不図示のガス流入口と連通する。ガス流入口には、不図示のエンジンの排気マニホールドから排出される排気ガスが導かれる。連通路29は、タービンインペラ17を介してタービンスクロール流路31と吐出口27とを連通させる。ガス流入口からタービンスクロール流路31に導かれた排気ガスは、連通路29、タービンインペラ17を介して吐出口27に導かれる。吐出口27に導かれる排気ガスは、流通過程においてタービンインペラ17を回転させる。
タービンインペラ17の回転力は、シャフト15を介してコンプレッサインペラ19に伝達される。コンプレッサインペラ19が回転すると、上記のとおりに空気が昇圧される。こうして、空気がエンジンの吸気口に導かれる。
図2は、図1の破線部分を抽出した図である。図2に示すように、締結構造体100は、フランジ3a1と、フランジ5aと、締結機構9とを含む。フランジ3a1とフランジ5aは、シャフト15の回転軸方向(以下、単に回転軸方向という)に対向して配される。フランジ3a1は、フランジ5aと回転軸方向に対向する対向面Sa1を有する。フランジ5aは、フランジ3a1と回転軸方向に対向する対向面Sb1を有する。締結機構9は、フランジ3a1とフランジ5aを互いに近接する方向に締め付ける。
図3は、本実施形態の締結機構9の概略構成図である。図3に示すように、締結機構9は、環状部材AMを含む。本実施形態では、環状部材AMは、第1環状部材110と、第2環状部材120とを有する。また、締結機構9は、締結部材130と、係止部材140とを含む。
第1環状部材110は、本体部111と、突起部113、115とを有する。本体部111は、円弧状に形成される。本実施形態では、本体部111は、大凡半円形状を有する。本体部111は、フランジ3a1、5aの径方向外側に配される。本体部111は、フランジ3a1、5aの周方向に延在する。本体部111は、フランジ3a1、5aの大凡半周分を被覆する。本体部111の周方向の一端には、突起部(第1突起部)113が形成され、他端には、突起部115が形成される。突起部113、115は、本体部111から径方向外側に向かって突出する。
第2環状部材120は、本体部121と、突起部123、125とを有する。本体部121は、円弧状に形成される。本実施形態では、本体部121は、大凡半円形状を有する。本体部121は、フランジ3a1、5aの径方向外側に配される。本体部121は、フランジ3a1、5aの周方向に延在する。本体部121は、フランジ3a1、5aの大凡半周分を被覆する。本体部121の周方向の一端には、突起部(第2突起部)123が形成され、他端には、突起部125が形成される。突起部123、125は、本体部121から径方向外側に向かって突出する。第2環状部材120は、第1環状部材110と同じ形状を有する。ただし、これに限定されず、第2環状部材120は、第1環状部材110と異なる形状を有してもよい。
このように、環状部材AMは、フランジ3a1、5aの径方向外側に配され、フランジ3a1、5aの周方向に延在する。ここで、環状部材AMは、周方向に対向する第1対向部P1および第2対向部P2を含む。突起部113、115は、第1対向部P1および第2対向部P2の一方(本実施形態では第1対向部P1)に形成され、突起部123、125は、第1対向部P1および第2対向部P2の他方(本実施形態では第2対向部P2)に形成される。
締結部材130は、突起部113および突起部123に取り付けられる。締結部材130は、突起部113と突起部123とを締結する。締結部材130は、例えば、締結ボルト131と、締結ナット133とにより構成される。突起部113、123には、締結ボルト131が挿通する挿通孔が形成される。締結ナット133は、締結ボルト131が突起部113、123の挿通孔に挿通された状態で、締結ボルト131と螺合する。締結ボルト131のネジ頭と締結ナット133との間には、突起部113、123が挟持される。締結ボルト131および締結ナット133は、突起部113、123が互いに近接する方向に、突起部113、123を締め付ける。
係止部材140は、突起部115および突起部125に取り付けられる。係止部材140は、大凡楕円のリング状に形成される。係止部材140は、内周面が突起部115、125に当接する。係止部材140は、突起部115、125の互いに離隔する方向への移動を制限する。
締結ボルト131と締結ナット133が締め付けられると、例えば、第1環状部材110の突起部113は、締結部材130により、図3中、矢印R1方向に押圧される。このとき、係止部材140は、突起部115の図3中、矢印R2方向への移動を制限する。第1環状部材110の本体部111には、締結ボルト131と締結ナット133の締め付けにより張力が発生し、フランジ3a1、5aを図3中、矢印R3方向(径方向)に締め付ける。なお、図3では、第1環状部材110に関して説明したが、第2環状部材120に関しても同様の作用が発生する。つまり、締結ボルト131と締結ナット133が締め付けられると、第2環状部材120の本体部121には、張力が発生し、フランジ3a1、5aを径方向に締め付ける。
図4は、第1環状部材110によるフランジ3a1、5aの締め付けを説明するための図である。図4では、第1環状部材110によるフランジ3a1、5aの締め付けについて説明する。ここで、第2環状部材120によるフランジ3a1、5aの締め付けは、第1環状部材110によるフランジ3a1、5aの締め付けと同じである。したがって、図4では、第1環状部材110によるフランジ3a1、5aの締め付けについて説明し、第2環状部材120によるフランジ3a1、5aの締め付けについては説明を省略する。
図4に示すように、シャフト15の回転中心軸を含む断面において、本体部111は、延在部111aと、一対の屈曲部111bとを有する。延在部111aは、フランジ3a1、5aの径方向外側に位置し、フランジ3a1、5aと径方向に対向する。延在部111aは、回転軸方向に延在する。換言すれば、延在部111aは、フランジ3a1、5aが対向する方向に延在する。一対の屈曲部111bは、延在部111aの回転軸方向の両端から径方向内側に向かって屈曲する。一対の屈曲部111bは、径方向内側ほど、対向間隔(回転軸方向の間隔)が大きくなる。一対の屈曲部111bの一部は、フランジ3a1、5aと回転軸方向に対向する。
本体部111は、締結ボルト131と締結ナット133(図3参照)の締め付けにより、フランジ3a1を図4中、矢印R3方向に押圧する。フランジ3a1には、本体部111との接触部から図4中、矢印R4方向の力が伝達される。矢印R4方向の力のうちフランジ3a1の径方向の分力は、フランジ3a1の全周にかかる径方向の他の分力により打ち消される。矢印R4方向の力のうち回転軸方向(図4中、左方向)の分力は、フランジ3a1、5a間の締結力として作用する。
同様に、フランジ5aには、本体部111との接触部から図4中、矢印R5方向の力が伝達される。矢印R5方向の力のうちフランジ5aの径方向の分力は、フランジ5aの全周にかかる径方向の他の分力により打ち消される。矢印R5方向の力のうち回転軸方向(図4中、右方向)の分力は、フランジ3a1、5a間の締結力として作用する。このように、締結機構9の締結ボルト131と締結ナット133が締め付けられることで、フランジ3a1とフランジ5aとが締結される。
ところで、締結機構の締結力が弱まると、タービンハウジングとベアリングハウジングとが相対的に回転し、ハウジング間の回転ずれが発生する場合がある。そこで、本実施形態の締結構造体100は、図2に示すように、フランジ3a1、5aに窪み部(第1窪み部)200、210が形成される。
図2に示すように、フランジ3a1は、肉厚部300と、薄肉部310とを含む。肉厚部300は、フランジ3a1のうち回転軸方向の厚さが第1の厚さとなる部位である。肉厚部300は、フランジ3a1の周方向に大凡一定の厚さ(第1の厚さ)を有する。薄肉部310は、フランジ3a1のうち回転軸方向の厚さが第2の厚さとなる部位である。薄肉部310は、フランジ3a1の周方向に大凡一定の厚さを有する。第2の厚さは、第1の厚さよりも小さい。薄肉部310は、フランジ3a1の周方向において、肉厚部300と連続する。薄肉部310は、フランジ3a1の周方向において、肉厚部300と異なる位置(位相)に形成される。
窪み部200は、肉厚部300と薄肉部310の回転軸方向の厚さの差(肉厚差)により形成される。肉厚部300と薄肉部310との間には、段差が形成される。段差は、例えば、シャフト15の回転中心軸を含む平面を有する。ただし、段差は、シャフト15の回転中心軸を含む平面からフランジ3a1、5aの周方向に傾斜した平面を有してもよい。窪み部200は、フランジ3a1の対向面Sa1と反対側の外側面Sa2から対向面Sa1に向かって窪む。換言すれば、窪み部200は、フランジ3a1の外周面Sa3から径方向内側に向かって窪む。なお、本実施形態では、フランジ3a1に薄肉部310が形成される例について説明するが、フランジ3a1には、薄肉部310が形成されなくてもよい。例えば、切削加工により薄肉部310を完全に除去してもよい。その場合、図2中、薄肉部310の領域が空間となり、窪み部200は、フランジ3a1の回転軸方向の一端から他端まで延在し、フランジ3a1を回転軸方向に貫通する。
フランジ5aは、肉厚部500と、薄肉部510とを含む。肉厚部500は、フランジ5aのうち回転軸方向の厚さが第1の厚さとなる部位である。本実施形態では、肉厚部300と肉厚部500の回転軸方向の厚さは、互いに等しい。ただし、これに限定されず、肉厚部500の回転軸方向の厚さは、肉厚部300の回転軸方向の厚さと異なっていてもよい。肉厚部500は、フランジ5aの周方向に大凡一定の厚さ(第1の厚さ)を有する。薄肉部510は、フランジ5aのうち回転軸方向の厚さが第2の厚さとなる部位である。薄肉部510は、フランジ5aの周方向に大凡一定の厚さを有する。第2の厚さは、第1の厚さよりも薄い。本実施形態では、薄肉部310と薄肉部510の回転軸方向の厚さは、互いに等しい。ただし、これに限定されず、薄肉部510の回転軸方向の厚さは、薄肉部310の回転軸方向の厚さと異なっていてもよい。薄肉部510は、フランジ5aの周方向において、肉厚部500と連続する。薄肉部510は、フランジ5aの周方向において、肉厚部500と異なる位置(位相)に形成される。
窪み部210は、肉厚部500と薄肉部510の回転軸方向の厚さの差により形成される。肉厚部500と薄肉部510との間には、段差が形成される。段差は、例えば、シャフト15の回転中心軸を含む平面を有する。ただし、段差は、シャフト15の回転中心軸を含む平面からフランジ3a1、5aの周方向に傾斜した平面を有してもよい。窪み部210は、フランジ5aの対向面Sb1と反対側の外側面Sb2から対向面Sb1に向かって窪む。換言すれば、窪み部210は、フランジ5aの外周面Sb3から径方向内側に向かって窪む。なお、本実施形態では、フランジ5aに薄肉部510が形成される例について説明するが、フランジ5aには、薄肉部510が形成されなくてもよい。例えば、切削加工により薄肉部510を完全に除去してもよい。その場合、図2中、薄肉部510の領域が空間となり、窪み部210は、フランジ5aの回転軸方向の一端から他端まで延在し、フランジ5aを回転軸方向に貫通する。
肉厚部500は、肉厚部300と回転軸方向に対向する。薄肉部510は、薄肉部310と回転軸方向に対向する。つまり、肉厚部300、500と薄肉部310、510は、フランジ3a1、5aの周方向において同じ位相に配される。
図5は、本実施形態における締結構造体100の部分抽出図である。図5では、フランジ5aと締結機構9の一部の構成を示す。図5中、フランジ5aのうち、肉厚部500をハッチングで示し、薄肉部510を非ハッチングで示す。ここで、フランジ3a1の外形形状は、フランジ5aの外形形状と同じである。したがって、図5では、フランジ5aと締結機構9との関係について説明し、フランジ3a1と締結機構9との関係については説明を省略する。
図5に示すように、窪み部210は、突起部113、123の径方向内側に対応する周方向の一部に形成される。窪み部210は、突起部113、123のいずれか一方または双方の径方向内側に位置する。第1環状部材110の本体部111と突起部113との間には、屈曲部B1が形成される。フランジ5aの周方向において、屈曲部B1から肉厚部500までの長さA1は、第1環状部材110の肉厚より大きい。屈曲部B1から肉厚部500までの長さA1は、屈曲部B1から突起部113の外径端までの長さA2より小さい。また、屈曲部B1から肉厚部500までの長さA1は、突起部113と突起部123との間の長さA3より短い。
また、第2環状部材120の本体部121と突起部123との間には、屈曲部B2が形成される。屈曲部B2と肉厚部500との位置関係および寸法関係は、屈曲部B1と肉厚部500との位置関係および寸法関係と同様である。
図6は、本実施形態における締結構造体100の作用について説明するための図である。図6に示すように、窪み部210は、フランジ5aのうち突起部113に対応する周方向の一部に形成される。具体的に、窪み部210は、突起部113および屈曲部B1の径方向内側に形成される。
図6中、突起部113が締結部材130により矢印R1方向に押圧されると、第1環状部材110は、図6中破線の位置から実線の位置に変形する。このとき、屈曲部B1は、径方向内側に移動し、窪み部210に進入する。屈曲部B1は、窪み部210内で、肉厚部500と周方向に対向する。
屈曲部B1が窪み部210内に進入すると、屈曲部B1よりも周方向に離隔した本体部111の一部分は、肉厚部500と薄肉部510の段差部分に接触する。具体的に、図4に示す本体部111の一対の屈曲部111bが、肉厚部500と薄肉部510の段差部分に食い込むように接触する。これにより、第1環状部材110とフランジ5aとの周方向の相対的な移動が制限され、ハウジング間の回転ずれを抑制することができる。
以上のように、本実施形態の締結構造体100は、フランジ3a1、5aに窪み部200、210を有する。これにより、第1環状部材110の突起部113と第2環状部材120の突起部123とが締結部材130により締結されると、第1環状部材110および第2環状部材120の一部である屈曲部B1、B2が、窪み部200、210内に進入する。屈曲部B1、B2が窪み部200、210内に進入すると、屈曲部B1、B2よりも周方向に離隔した本体部111、121の一部分は、肉厚部300、500と薄肉部310、510の段差部分に接触する。これにより、第1環状部材110および第2環状部材120とフランジ3a1、5aとの周方向の相対的な移動が制限される。このように、本実施形態の締結構造体100によれば、本体部111、121の一部分がフランジ3a1、5aの周方向の一部分に引っかかるため、ハウジング間の回転ずれを抑制することができる。したがって、本実施形態の締結構造体100によれば、締結機構9の締結性能を改善することができる。
また、本実施形態では、フランジ3a1、5aには、薄肉部310、510が形成される。薄肉部310、510が形成されることで、薄肉部310、510が形成されない場合よりも窪み部200の加工を容易にすることができる。また、薄肉部310、510が形成されることで、薄肉部310、510が形成されない場合よりもフランジ3a1、5aの強度低下を抑制することができる。
また、屈曲部B1から肉厚部500までの長さA1は、第1環状部材110の肉厚より大きい。長さA1が第1環状部材110の肉厚より小さくなると、屈曲部B1よりも周方向に離隔した本体部111の一部分と肉厚部500と薄肉部510の段差部分との接触力が低下する。そのため、締結構造体100は、フランジ5aと締結機構9との相対的な移動を制限し難くなる。したがって、本実施形態では、長さA1を第1環状部材110の肉厚より大きくしている。
また、屈曲部B1から肉厚部500までの長さA1は、屈曲部B1から突起部113の外径端までの長さA2および突起部113と突起部123との間の長さA3より短い。ここで、長さA1が大きくなるほど、突起部113、123から肉厚部500と薄肉部510の段差部分までに伝達される力が弱くなる。そのため、長さA1が長さA2、A3より長い場合、屈曲部B1よりも周方向に離隔した本体部111の一部分と肉厚部500と薄肉部510の段差部分との接触力が低下する。そのため、締結構造体100は、フランジ5aと締結機構9との相対的な移動を制限し難くなる。したがって、本実施形態では、長さA1を長さA2、A3より短くしている。
図7は、第1変形例における締結構造体100Aの部分抽出図である。上記実施形態の過給機TCと実質的に等しい構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。第1変形例は、上記実施形態と窪み部200、210の形状が異なっている。図7では、フランジ5aと締結機構9の構成について説明する。ここで、フランジ3a1と締結機構9の構成は、フランジ5aと締結機構9の構成と同様であるため、説明を省略する。
図7に示すように、フランジ5aは、肉厚部500と、薄肉部510と、突出部600とを含む。突出部600は、突起部113と突起部123の間の隙間SPに対応するフランジ5aの周方向の一部に形成される。具体的に、突出部600は、隙間SPに対し径方向内側に位置する。突出部600は、薄肉部510よりも回転軸方向の厚さが大きい。突出部600の回転軸方向の厚さは、肉厚部500の回転軸方向の厚さと同じである。つまり、突出部600は、フランジ5aのうち肉厚部500の一部として構成される。ただし、これに限定されず、突出部600の回転軸方向の厚さは、肉厚部500の回転軸方向の厚さより大きくてもよいし、小さくてもよい。
フランジ5aの周方向において、肉厚部500と突出部600との間には、第1窪み部700および第2窪み部800が形成される。突出部600は、第1窪み部700と第2窪み部800を周方向に区画する。第1窪み部700は、フランジ5aのうち突起部113の径方向内側に対応する周方向の一部に形成される。具体的に、第1窪み部700は、突起部113および屈曲部B1の径方向内側に形成される。第2窪み部800は、フランジ5aのうち突起部123の径方向内側に対応する周方向の一部に形成される。具体的に、第2窪み部800は、突起部123および屈曲部B2の径方向内側に形成される。
突出部600は、第1窪み部700および第2窪み部800に対し、回転軸方向に突出する。なお、突出部600は、薄肉部510が切削加工により完全に除去される場合、第1窪み部700および第2窪み部800に対し、径方向外側に突出する。
締結部材130により突起部113および突起部123が互いに近接する方向に締め付けられると、屈曲部B1は、第1窪み部700内に進入し、屈曲部B2は、第2窪み部800に進入する。屈曲部B1は、第1窪み部700内に進入すると、肉厚部500および突出部600と周方向に対向する。屈曲部B2は、第2窪み部800内に進入すると、肉厚部500および突出部600と周方向に対向する。
第1変形例によれば、上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、第1変形例によれば、突出部600が形成されることで、突出部600が形成されない場合よりも、フランジ3a1、5aの強度を向上させることができる。
図8は、第2変形例における締結機構9Aの概略構成図である。上記実施形態の過給機TCと実質的に等しい構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。第2変形例は、上記実施形態の突起部115、125に取り付けられた係止部材140に代えて、締結部材130が設けられている。つまり、第1環状部材110および第2環状部材120の両端に締結部材130が設けられる。第1環状部材110および第2環状部材120は、一対の締結部材130により両端が締め付けられる。
図8に示すように、本体部111と突起部115との間には、上記実施形態で説明した屈曲部B1と同様の屈曲部B1aが形成される。本体部121と突起部125との間には、上記実施形態で説明した屈曲部B2と同様の屈曲部B2aが形成される。
第2変形例では、突起部113、123および突起部115、125の双方に対応するフランジ3a1、5aの周方向の一部に、上記実施形態の窪み部200、210、または、上記第1変形例の第1窪み部700および第2窪み部800が形成される。屈曲部B1a、B2aは、突起部115、125が締結部材130により締め付けられたとき、窪み部200、210、または、第1窪み部700および第2窪み部800内に進入する。
第2変形例によれば、上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、第2変形例によれば、屈曲部B1a、B2aは、窪み部200、210、または、第1窪み部700および第2窪み部800内に進入可能である。屈曲部B1a、B2aは、窪み部200、210、または、第1窪み部700および第2窪み部800内に進入した際に、肉厚部300、500と周方向に対向する。屈曲部B1a、B2aよりも周方向に離隔した本体部111、121の一部分は、肉厚部300、500と薄肉部310、510の段差部分に接触する。これにより、第1環状部材110および第2環状部材120とフランジ3a1、5aとの周方向の相対的な移動が制限される。したがって、第2変形例によれば、上記実施形態および上記第1変形例よりもハウジング間の回転ずれを抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の実施形態について説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態と上記第1~2変形例とを組み合わせた構成としてもよい。例えば、フランジ3a1、5aは、上記第2変形例の突起部113、123に対応する周方向の一部に、上記実施形態の窪み部200、210が形成されてもよい。フランジ3a1、5aは、上記第2変形例の突起部115、125に対応する周方向の一部に、上記第1変形例の第1窪み部700および第2窪み部800が形成されてもよい。
上記実施形態と上記第1~2変形例では、締結構造体100が過給機TCに適用される例について説明した。しかし、これに限定されず、締結構造体100は、過給機以外の部材に適用されてもよい。例えば、締結構造体100は、2つの配管のフランジを締結する部位に適用されてもよい。
上記実施形態と上記第1~2変形例では、本体部111が延在部111aおよび一対の屈曲部111bを有する例について説明した。しかし、これに限定されず、本体部111は、延在部111aのみ有し、一対の屈曲部111bを有さなくてもよい。
上記実施形態と上記第1~2変形例では、環状部材AMが第1環状部材110および第2環状部材120の2つの環状部材を備える例について説明した。しかし、これに限定されず、環状部材AMは、3つ以上の複数の環状部材を備えてもよい。また、環状部材AMは、1つの環状部材のみを備えてもよい。
上記第1変形例では、フランジ5aに第1窪み部700および第2窪み部800の双方が形成される例について説明した。しかし、これに限定されず、フランジ5aには、第1窪み部700のみが形成され、第2窪み部800が形成されなくてもよい。また、フランジ5aには、第2窪み部800のみが形成され、第1窪み部700が形成されなくてもよい。
B1 屈曲部
B1a 屈曲部
B2 屈曲部
B2a 屈曲部
P1 第1対向部
P2 第2対向部
SP 隙間
TC 過給機
3 ベアリングハウジング(第1ハウジング)
3a1 フランジ(第1フランジ)
3a2 フランジ
5 タービンハウジング(第2ハウジング)
5a フランジ(第2フランジ)
7 コンプレッサハウジング
7a フランジ
9 締結機構
9A 締結機構
11 締結機構
100 締結構造体
100A 締結構造体
110 第1環状部材
111 本体部
113 突起部(第1突起部)
115 突起部
120 第2環状部材
121 本体部
123 突起部(第2突起部)
125 突起部
130 締結部材
131 締結ボルト
133 締結ナット
140 係止部材
150 締結構造体
200 窪み部(第1窪み部)
210 窪み部
300 肉厚部
310 薄肉部
500 肉厚部
510 薄肉部
600 突出部
700 第1窪み部
800 第2窪み部

Claims (4)

  1. 第1ハウジングに形成された第1フランジと、
    第2ハウジングに形成され、前記第1フランジと対向して配された第2フランジと、
    前記第1フランジおよび前記第2フランジの径方向外側に配され、前記第1フランジおよび前記第2フランジの周方向に延在する環状部材と、
    前記環状部材のうち前記周方向に対向する第1対向部および第2対向部の一方に形成され、前記径方向外側に向かって突出する第1突起部と、
    前記第1対向部および前記第2対向部の他方に形成され、前記第1突起部と前記周方向に対向し、前記径方向外側に向かって突出する第2突起部と、
    前記第1突起部と前記第2突起部を締結する締結部材と、
    前記第1フランジおよび前記第2フランジに設けられ、前記第1突起部および前記第2突起部のいずれか一方または双方の径方向内側に位置する窪み部と、
    を備える締結構造体。
  2. 前記環状部材は、前記第1フランジおよび前記第2フランジが対向する方向に延在する延在部と、前記延在部の両端から径方向内側に屈曲する一対の屈曲部とを備える、請求項1に記載の締結構造体。
  3. 前記第1フランジおよび前記第2フランジは、厚さが第1の厚さである肉厚部と、前記第1の厚さよりも小さい薄肉部とを含み、
    前記窪み部は、前記肉厚部と前記薄肉部の肉厚差により形成される、請求項1または2に記載の締結構造体。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の締結構造体を備える過給機。
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