JP2022067033A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Atsutomo Inokuchi
泰彦 齋藤
Yasuhiko Saito
清司 前田
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Abstract

【課題】ガス切り替え方式よりも高速かつ低ダメージなエッチングを行うことができる基板処理方法および基板処理装置を提供する。【解決手段】基板処理方法は、基板処理装置における基板処理方法であって、a)被エッチング膜と被エッチング膜上のマスクとを有する被処理体を載置する載置台が配置された処理容器に、特定の条件のプロセスガスを供給する工程と、b)第1のプラズマ生成条件で生成したプロセスガスの第1のプラズマによって、被処理体をプラズマ処理する工程と、c)第1のプラズマ生成条件のうち高周波電力の条件および処理時間が異なり、他の条件が同一である第2のプラズマ生成条件で生成したプロセスガスの第2のプラズマによって、被処理体をプラズマ処理する工程と、d)b)とc)とを繰り返す工程と、を有する。【選択図】図5

Description

本開示は、基板処理方法および基板処理装置に関する。
近年、半導体の微細化が進むにつれて、ドライエッチングプロセスにおける穴部の側壁へのダメージ、例えば対象物の組成変化や打ち込みといったことが問題視されている。これに対し、例えば、保護膜を堆積させるステップと、エッチングステップとを繰り返すことで側壁へのダメージを軽減することが提案されている。
特開2013-021192号公報 特開2007-129260号公報
本開示は、ガス切り替え方式よりも高速かつ低ダメージなエッチングを行うことができる基板処理方法および基板処理装置を提供する。
本開示の一態様による基板処理方法は、基板処理装置における基板処理方法であって、a)被エッチング膜と被エッチング膜上のマスクとを有する被処理体を載置する載置台が配置された処理容器に、特定の条件のプロセスガスを供給する工程と、b)第1のプラズマ生成条件で生成したプロセスガスの第1のプラズマによって、被処理体をプラズマ処理する工程と、c)第1のプラズマ生成条件のうち高周波電力の条件および処理時間が異なり、他の条件が同一である第2のプラズマ生成条件で生成したプロセスガスの第2のプラズマによって、被処理体をプラズマ処理する工程と、d)b)とc)とを繰り返す工程と、を有する。
本開示によれば、ガス切り替え方式よりも高速かつ低ダメージなエッチングを行うことができる。
図1は、本開示の第1実施形態におけるプラズマ処理装置の一例を示す図である。 図2は、高解離プラズマによるエッチングの一例を示す図である。 図3は、低解離プラズマによるデポの一例を示す図である。 図4は、第1実施形態における高解離プラズマおよび低解離プラズマによる反応の一例を示す図である。 図5は、第1実施形態におけるエッチング処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、高周波電力の印加パターンとプロセスガスの解離度との関係の一例を示す図である。 図7は、高周波電力の印加パターンとプロセスガスの解離度との関係の一例を示す図である。 図8は、高周波電力の印加パターンとプロセスガスの解離度との関係の一例を示す図である。 図9は、プラズマ処理中のウエハの状態の一例を模式的に示す図である。 図10は、第1実施形態における実験結果の一例を示す図である。 図11は、比較例における実験結果の一例を示す図である。 図12は、第2実施形態における高解離プラズマ、中解離プラズマおよび低解離プラズマによる反応の一例を示す図である。 図13は、第2実施形態におけるエッチング処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、高周波電力の印加パターンとプロセスガスの解離度との関係の一例を示す図である。 図15は、高周波電力の印加パターンとプロセスガスの解離度との関係の一例を示す図である。 図16は、高周波電力の印加パターンとプロセスガスの解離度との関係の一例を示す図である。 図17は、高周波電力の印加パターンとプロセスガスの解離度との関係の一例を示す図である。
以下に、開示する基板処理方法および基板処理装置の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態により開示技術が限定されるものではない。
エッチング処理において、保護膜を堆積させるステップと、エッチングステップとを繰り返す場合、使用するプロセスガスを切り替えるので、処理容器内のプロセスガスの置換に時間を要する。このため、プロセス処理時間も長くなり、スループットが低下する。そこで、ガス切り替え方式よりも高速かつ低ダメージなエッチングを行うことが期待されている。
(第1実施形態)
[プラズマ処理装置100の構成]
図1は、本開示の第1実施形態におけるプラズマ処理装置の一例を示す図である。プラズマ処理装置100は、本体10および制御部20を有する。本実施形態におけるプラズマ処理装置100は、被処理体の一例である半導体ウエハ(以下、ウエハともいう。)W上に形成された被エッチング膜を、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を用いてエッチング処理する。本実施形態において、半導体ウエハWには、例えば被エッチング膜と被エッチング膜上のマスクとが形成されている。
本体10は、例えば内壁面が陽極酸化処理されたアルミニウムによって形成された略円筒形状の気密なチャンバ101を有する。チャンバ101は接地されている。チャンバ101は、上部天板102により上下に区画されている。上部天板102の上面側は、アンテナ113が収容されるアンテナ室103となっている。また、上部天板102の下面側は、プラズマが生成される処理室104となっている。本実施形態において、上部天板102は石英で形成されており、処理室104の天井壁を構成する。なお、上部天板102は、Al2O3等のセラミックスで構成されてもよい。
処理室104の側壁104aには、一端が処理室104内の空間Sに連通し、他端がガス供給機構120に連通するガス供給管124が設けられている。ガス供給機構120から供給されたガスは、ガス供給管124を介して、空間S内に供給される。ガス供給機構120は、ガス供給源121a~121c、MFC(Mass Flow Controller)122a~122c、およびバルブ123a~123cを有する。ガス供給機構120は、ガス供給部の一例である。
MFC122aは、炭素含有ガスを供給するガス供給源121aに接続され、ガス供給源121aから供給される炭素含有ガスの流量を制御する。本実施形態において、ガス供給源121aは、例えばC4F8ガスやC4F6ガスを供給する。バルブ123aは、MFC122aによって流量が制御された炭素含有ガスのガス供給管124への供給および供給停止を制御する。
MFC122bは、ハロゲン含有ガスを供給するガス供給源121bに接続され、ガス供給源121bから供給されるハロゲン含有ガスの流量を制御する。本実施形態において、ガス供給源121bは、例えばSF6ガスを供給する。バルブ123bは、MFC122bによって流量が制御されたハロゲン含有ガスのガス供給管124への供給および供給停止を制御する。
MFC122cは、希ガスを供給するガス供給源121cに接続され、ガス供給源121cから供給される希ガスの流量を制御する。本実施形態において、ガス供給源121cは、例えばArガスを供給する。バルブ123cは、MFC122cによって流量が制御された希ガスのガス供給管124への供給および供給停止を制御する。
アンテナ室103内には、アンテナ113が配設されている。アンテナ113は、銅やアルミニウム等の導電性の高い金属により形成されたアンテナ線113aを有する。アンテナ線113aは、環状や渦巻状等の任意の形状に形成される。アンテナ113は絶縁部材で構成されたスペーサ117により上部天板102から離間している。
アンテナ線113aの端子118には、アンテナ室103の上方へ延びる給電部材116の一端が接続されている。給電部材116の他端には、給電線119の一端が接続されており、給電線119の他端には、整合器114を介して高周波電源115が接続されている。高周波電源115は、整合器114、給電線119、給電部材116、および端子118を介して、アンテナ113に、10MHz以上(例えば27MHz。)の周波数の高周波電力を供給する。これにより、アンテナ113の下方にある処理室104内の空間Sに誘導電界が形成され、この誘導電界により、ガス供給管124から供給されたガスがプラズマ化され、空間S内に誘導結合型プラズマが生成される。アンテナ113は、プラズマ生成部の一例である。なお、以下の説明では、高周波電源115から供給される高周波電力を、第2の高周波電力、ソースまたはSourceと表す場合がある。
処理室104の底壁には、アルミニウム等の導電性の材料で構成され、処理対象のウエハWが載置される円板形状のサセプタ126が設けられている。サセプタ126は、生成されたプラズマ中のイオンの引き込み用(バイアス用)の電極としても機能する。サセプタ126は、絶縁体からなる円筒形状のサセプタ支持部127によって支持される。
また、サセプタ126には、給電棒130および整合器129を介してバイアス用の高周波電源128が接続されている。サセプタ126には、高周波電源128から、10MHz以上(例えば13MHz。)の周波数の高周波電力が供給される。なお、以下の説明では、高周波電源128から供給される高周波電力を、第1の高周波電力、バイアスまたはBiasと表す場合がある。また、高周波電源128は、プラズマ励起用として作用し、空間S内にプラズマが生成される場合がある。この時のプラズマは、容量結合型プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)である。
サセプタ126の上面には、静電吸着力によりウエハWを保持するための静電チャック131が設けられており、静電チャック131の外周側には、ウエハWの周囲を囲むようにエッジリング132が設けられている。エッジリング132は、フォーカスリングと呼ばれることもある。
また、サセプタ126の内部には、例えば冷却水等の冷媒を通流させるための流路133が形成されている。流路133は、配管134を介して不図示のチラーユニットと接続されており、当該チラーユニットから温度調節された冷媒が配管134を介して流路133内に供給される。
サセプタ126の内部には、静電チャック131とウエハWとの間に、例えばHeガス等の伝熱ガスを供給するためのガス供給管135が設けられている。ガス供給管135は、静電チャック131を貫通しており、ガス供給管135内の空間は、静電チャック131とウエハWとの間の空間に連通している。さらに、サセプタ126には、ウエハWの受け渡しを行うための複数の昇降ピン(図示せず)が静電チャック131の上面に対して突没可能に設けられている。
処理室104の側壁104aには、ウエハWを処理室104内へ搬入し、ウエハWを処理室104内から搬出するための搬入出口140が設けられており、搬入出口140はゲートバルブGによって開閉可能となっている。ゲートバルブGが開状態に制御されることにより、搬入出口140を介してウエハWの搬入および搬出が可能となる。また、サセプタ支持部127の外側壁と処理室104の側壁104aとの間には、多数の貫通孔が形成された環状のバッフル板141が設けられている。
処理室104の底壁には排気口142が形成されており、排気口142には排気機構143が設けられている。排気機構143は、排気口142に接続された排気管144と、排気管144の開度を調整することにより処理室104内の圧力を制御するAPC(Auto Pressure Controller)バルブ145と、排気管144を介して処理室104内を排気するための真空ポンプ146とを有する。真空ポンプ146により処理室104内が排気され、プラズマによるエッチング処理中において、APCバルブ145の開度が調整されることにより、処理室104内が所定の真空度に維持される。
制御部20は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリおよびCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを有する。制御部20内のプロセッサは、制御部20内のメモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、本体10の各部を制御する。制御部20によって行われる具体的な処理については、後述する。
[プラズマの解離度によるエッチングとデポとの切り替え]
ここで、図2および図3を用いて、プラズマの解離度によるエッチングとデポとの切り替えについて説明する。図2は、高解離プラズマによるエッチングの一例を示す図である。図3は、低解離プラズマによるデポの一例を示す図である。図2では、ウエハW上の被エッチング膜としてシリコン膜、マスクとしてシリコン酸化膜を用いている。また、図3では、ウエハW上のシリコン膜上にデポを形成している。
図2および図3では、プロセスガスは、共通する特定の条件として、所定流量のSF6、C4F8、C4F6およびArの混合ガスを用いている。また、処理室104の圧力は20mTorr、処理時間は300秒としている。
図2は、高周波電源115から供給される高周波電力(ソース(Source))を900W(CW(Continuous wave):連続波)、高周波電源128から供給される高周波電力(バイアス(Bias))を150W(CW)とした場合のプラズマ処理の例である。この場合、図2に示すように、シリコン膜201は、高解離プラズマにより、マスク202に応じてエッチングされていることがわかる。
図3は、高周波電源115から供給される高周波電力(ソース(Source))を900W(1kHz,デューティ比5%)、高周波電源128から供給される高周波電力(バイアス(Bias))を0Wとした場合のプラズマ処理の例である。この場合、図3に示すように、シリコン膜203上に低解離プラズマにより、デポ204が堆積していることがわかる。すなわち、印加する高周波電力を制御して、低解離プラズマと高解離プラズマとを切り替えることで、保護膜の堆積と、エッチングとを繰り返すことが可能であることがわかる。
次に、図4を用いてそれぞれのプラズマにおける反応について説明する。図4は、第1実施形態における高解離プラズマおよび低解離プラズマによる反応の一例を示す図である。図4では、図中の左半分に低解離プラズマP1、右半分に高解離プラズマP2における反応の状態を一覧可能なように模式的に示している。図4に示すように、処理室104には、メインガスとしてC4F8、C4F6等のフロロカーボンガスが導入され、添加ガスとしてSF6、NF3等のハロゲン含有ガスが導入されている。なお、ハロゲン含有ガスは、カーボンを含まないことが好ましい。また、ハロゲン含有ガスは、エッチャントを補完するために供給するので、供給しなくてもよい場合がある。さらに、ウエハW上には、シリコン膜である被エッチング膜210と、シリコン酸化膜であるマスク211とが形成されているものとする。なお、ウエハW、被エッチング膜210およびマスク211は、拡大して模式的に表している。
低解離プラズマP1内では、C4F8は、例えばC4F7とFとに解離し、SF6は、例えば、SF5とFとに解離している。この場合、C4F7が大量のデポとして発生する一方、SF6から生成されるエッチャント(F)は少ない状態である。C4F7は、付着係数が高いので、マスク211上や被エッチング膜210のホール(穴)の側壁に堆積物(反応生成物)212が形成されることになる。つまり、低解離プラズマP1内では、ウエハW上に堆積物を形成するプリカーサが生成されている。なお、以下の説明では、低解離プラズマP1を第1のプラズマと表す場合がある。
一方、高解離プラズマP2内では、C4F8は、例えばC2F4→CF2へと解離したり、さらにCF2→CFおよびFへと解離している。また、SF6は、例えばSFxと複数のFへと解離している。この場合、大量のエッチャント(CF2,F)が発生している状態である。また、CF2は、付着係数が低いので、ホール(穴)の底に到達し、エッチングが進むことになる。つまり、高解離プラズマP2内では、被エッチング膜をエッチングするプリカーサが生成されている。なお、以下の説明では、高解離プラズマP2を第2のプラズマと表す場合がある。
[エッチング方法]
次に、第1実施形態に係るエッチング方法について説明する。図5は、第1実施形態におけるエッチング処理の一例を示すフローチャートである。
第1実施形態に係るエッチング方法では、制御部20は、搬入出口140のゲートバルブGを開放し、処理室104内に、マスク211が被エッチング膜210上に形成されたウエハWが搬入され、サセプタ126の静電チャック131に載置される。ウエハWは、静電チャック131に直流電圧が印加されることで静電チャック131に保持される。制御部20は、その後、ゲートバルブGを閉鎖して排気機構143を制御することにより、空間Sの雰囲気が所定の真空度になるように、空間Sから気体を排気する。また、制御部20は、図示しない温調モジュールを制御することにより、ウエハWの温度が所定の温度となるように、温度調整される(ステップS1)。
次に、制御部20は、プロセスガスの供給を開始する(ステップS2)。制御部20は、フロロカーボンガス、ハロゲン含有ガスおよび希ガスを含むプロセスガスとして、C4F8、C4F6、SF6およびArの混合ガスを、ガス供給管124を介して処理室104に供給する。供給された混合ガスは、処理室104内の空間Sに充填される。なお、フロロカーボンガスは、CF2、C3F4等の炭素-フッ素結合を持つその他の化合物であってもよい。また、例えば、CHF3、CH2F2等のハイドロフロロカーボンガスを用いてもよい。なお、第1実施形態では、エッチング処理が完了するまでプロセスガスの条件は同一としている。
制御部20は、高周波電源128を制御することにより、プラズマ励起用およびバイアス用の第1の高周波電力(バイアス)をサセプタ126に供給する。空間Sには、サセプタ126にプラズマ励起用およびバイアス用の第1の高周波電力が供給されることにより、混合ガスのプラズマが発生する。つまり、空間Sでは、第1の高周波電力による第1のプラズマ(低解離プラズマP1)により、堆積物を形成するプリカーサが生成されている。ウエハWは、発生したプラズマによってプラズマ処理される。すなわち、制御部20は、第1のプラズマ生成条件で生成したプロセスガスの第1のプラズマによって、ウエハWをプラズマ処理する(ステップS3)。ウエハWは、第1のプラズマに晒され、マスク211上や被エッチング膜210のホール(穴)の側壁に堆積物(反応生成物)212が形成される。なお、第1のプラズマは、サセプタ126に印加される第1の高周波電力により発生する容量結合型プラズマ(CCP)である。
制御部20は、高周波電源115を制御することにより、プラズマ励起用の第2の高周波電力(ソース)をアンテナ113に供給する。空間Sに形成された誘導電界により、混合ガスのプラズマが発生する。つまり、空間Sでは、第2の高周波電力による第2のプラズマ(高解離プラズマP2)により、被エッチング膜210をエッチングするプリカーサが生成されている。また、制御部20は、高周波電源128を制御することにより、ステップS3よりも低出力であるバイアス用の第1の高周波電力(バイアス)をサセプタ126に供給する。ウエハWは、発生したプラズマによってプラズマ処理される。すなわち、制御部20は、第1のプラズマ生成条件のうち高周波電力の条件および処理時間が異なり、他の条件が同一である第2のプラズマ生成条件で生成したプロセスガスの第2のプラズマによって、ウエハWをプラズマ処理する(ステップS4)。ウエハWは、第2のプラズマに晒されるとともに、バイアス電位によりウエハW側にイオンやラジカルが引き込まれ、マスク211でマスクされていない被エッチング膜210のエッチングが進行する。なお、ステップS4の第2のプラズマによってエッチングが行われる時間は、ステップS3でホールの側壁に形成された堆積物が除去されない、つまり側壁にダメージが与えられない程度の時間としている。
制御部20は、ステップS3,S4によって、所定の形状が得られたか否かを判定する(ステップS5)。制御部20は、所定の形状が得られていないと判定した場合(ステップS5:No)、処理をステップS3に戻す。一方、制御部20は、所定の形状が得られたと判定した場合(ステップS5:Yes)、処理を終了する。なお、制御部20は、ステップS3とステップS4の間、または、ステップS4とステップS5の間に、第1の高周波電力および第2の高周波電力の供給を停止して、所定時間プラズマの生成を停止するステップを含むようにしてもよい。
制御部20は、処理を終了する場合、プロセスガスの供給を停止する。また、制御部20は、静電チャック131へ正負が逆の直流電圧を印加して除電し、ウエハWが静電チャック131から剥がされる。制御部20は、ゲートバルブGを開放する。ウエハWは、搬入出口140を介して処理室104の空間Sから搬出される。このように、プラズマ処理装置100では、ガス切り替え方式よりも高速かつ低ダメージなエッチングを行うことができる。また、エッチングにおいて垂直形状を維持しつつ、高マスク選択比と高エッチレートとを両立することができる。
[高周波電力の印加パターン]
次に、図6から図8を用いて高周波電力の印加パターンとプロセスガスの解離度との関係について説明する。図6から図8は、高周波電力の印加パターンとプロセスガスの解離度との関係の一例を示す図である。
図6に示す印加パターン220は、第1の高周波電力(Bias)と、第2の高周波電力(Source)とのうち、1つまたは複数の高周波電力が、単位サイクルであるサイクル221中に常に供給されているパターンの一例である。印加パターン220では、第1の高周波電力が「High」と「Low」とで切り替えられ、第2の高周波電力が「Off」と「On」とで切り替えられている。第1の高周波電力は、例えば、「High」が150W(CW)、「Low」が75W(CW)とすることができる。また、第2の高周波電力は、例えば、「Off」が0W、「On」が1100W、つまり1100W(10Hz,デューティ比50%)とすることができる。
印加パターン220では、プロセスガスの解離度を示すグラフ222は、第2の高周波電力が「On」、第1の高周波電力が「Low」の場合に、高解離のエッチング領域223にある。第2の高周波電力が「Off」、第1の高周波電力が「High」に切り替わると解離度が低下していき、低解離のデポ領域224へと緩やかに移り変わっている。印加パターン220では、サイクル221を繰り返すことで、堆積(デポ)ステップとエッチングステップとを繰り返すことになる。
図7に示す印加パターン230は、第1の高周波電力(Bias)の「Off」と同時に、第2の高周波電力(Source)も「Off」とする時間が、単位サイクルであるサイクル231中に存在するパターンの一例である。つまり、印加パターン230は、高周波電力の印加によって新たなプラズマを生成しない工程を含む。印加パターン230では、第1の高周波電力が「High」と「Low」と「Off」とで切り替えられ、第2の高周波電力が「Off」と「On」とで切り替えられている。第1の高周波電力は、例えば、「High」が150W(CW)、「Low」が75W(CW)、「Off」が0Wとすることができる。また、第2の高周波電力は、例えば、「Off」が0W、「On」が1100W、つまり1100W(10Hz,デューティ比50%)とすることができる。
印加パターン230では、プロセスガスの解離度を示すグラフ232は、第2の高周波電力が「On」、第1の高周波電力が「Low」の場合に、高解離のエッチング領域223にある。第1の高周波電力および第2の高周波電力がどちらも「Off」となると、グラフ232は、低解離のデポ領域224へと迅速に移行している。その後、グラフ232は、第2の高周波電力が「Off」、第1の高周波電力が「High」となると、低解離のデポ領域224で一定の解離度を保った状態となっている。印加パターン230では、サイクル231を繰り返すことで、堆積(デポ)ステップとエッチングステップとを繰り返すことになる。
図8に示す印加パターン240は、第1の高周波電力(Bias)の「High」の後に、第1の高周波電力と第2の高周波電力(Source)とを、どちらも「Off」とする時間が、単位サイクルであるサイクル241中に存在するパターンの一例である。つまり、印加パターン240は、高周波電力の印加によって新たなプラズマを生成しない工程を含む。印加パターン240では、第1の高周波電力が「High」と「Off」と「Low」とで切り替えられ、第2の高周波電力が「Off」と「On」とで切り替えられている。第1の高周波電力は、例えば、「High」が150W(CW)、「Off」が0W、「Low」が75W(CW)とすることができる。また、第2の高周波電力は、例えば、「Off」が0W、「On」が1100W、つまり1100W(10Hz,デューティ比50%)とすることができる。
印加パターン240では、プロセスガスの解離度を示すグラフ242は、第2の高周波電力が「On」、第1の高周波電力が「Low」の場合に、高解離のエッチング領域223にある。第2の高周波電力が「Off」、第1の高周波電力が「High」に切り替わると解離度が低下していき、第1の高周波電力および第2の高周波電力がどちらも「Off」となると、グラフ242は、低解離のデポ領域224へと迅速に移行するが、その後、解離していない状態となる。印加パターン240では、サイクル241を繰り返すことで、堆積(デポ)ステップとエッチングステップとを繰り返すことになる。
なお、高周波電力の印加パターンにおいて、プロセスガスの解離度が高解離状態(エッチング)から低解離状態(デポ)へと移行する場合、低解離状態時に高解離状態の残留成分があると、デポの特性に影響することがある。このため、印加パターン230のように、高解離状態から低解離状態へと切り替える際に、高解離状態の残留成分が消滅するまで、第1の高周波電力の印加を待機することが、より好ましい。なお、低解離状態から高解離状態へと移行する場合、低解離状態の残留成分があっても、そのまま解離するため、エッチングの特性に対する影響は少なくなる。
[プラズマ処理中のウエハの状態]
続いて、図9を用いてプラズマ処理中のウエハの状態について説明する。図9は、プラズマ処理中のウエハの状態の一例を模式的に示す図である。図9は、プラズマ処理中のウエハWの断面を模式的に表すものであり、マスク211の開口部から被エッチング膜210に対してホール(穴)をエッチングしている状態である。マスク211の表面およびホールの側壁には、堆積物による保護膜251が形成されている。一方、ホールの底252は、保護膜251が形成されていない。ホールの底252では、堆積(デポ)ステップとエッチングステップとの繰り返しにより、ホールの側壁への保護膜251の形成、ホールの底252のエッチング、エッチングにより露出したホールの側壁の被エッチング膜210への保護膜251の形成を細かく繰り返している。これにより、ホールの側壁へのダメージを低減することができる。
[実験結果]
次に、図10および図11を用いて実験結果について説明する。図10は、第1実施形態における実験結果の一例を示す図である。図10に示すように、第1実施形態における実験では、シリコン膜260上にマスクとしてシリコン酸化膜261を有するウエハWに対して、図6に示す印加パターン220で高周波電力を印加している。第1の高周波電力(Bias)は、「Low」が75W(CW)、「High」が150W(CW)としている。また、第2の高周波電力(Source)は、1100W(10Hz,デューティ比50%)としている。つまり、図10における印加パターンは、1サイクルは100msecであり、50msecごとにデポとエッチングとが切り替わる。つまり、側壁の保護膜が無くなるタイミングでエッチングからデポに切り替えている。プロセスガスは、C4F8、C4F6、SF6およびArの混合ガスを用いた。また、処理時間は900秒、処理室104内の圧力は20mTorrとした。その結果、シリコン膜260にエッチングされたホールの側壁は、壁面がえぐれるようなダメージであるスキャロップがなく、スムーズな側壁となっている。
図11は、比較例における実験結果の一例を示す図である。図11に示すように、比較例における実験では、シリコン膜262上にマスクとしてシリコン酸化膜263を有するウエハに対して、ソース(Source)とバイアス(Bias)のそれぞれについて30秒ごとにデポとエッチングを切り替える印加パターンで高周波電力を印加している。ソース(Source)は、デポ時に1100W(1kHz,デューティ比5%)、エッチング時に1100W(CW)としている。また、バイアス(Bias)は、デポ時に125W(CW)、エッチング時に75W(CW)としている。つまり、図11における印加パターンは、1サイクルは60secであり、30secごとにデポとエッチングとが切り替わる。プロセスガスは、C4F8、C4F6、SF6およびArの混合ガスを用いた。また、処理時間は10サイクル(600秒)、処理室104内の圧力は20mTorrとした。その結果、シリコン膜262にエッチングされたホールの側壁は、デポとエッチングの切り替えに応じたスキャロップ264が発生した。図10および図11の実験結果に示すように、第1実施形態では、低ダメージなエッチングを行うことができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、第1のプラズマにより、マスク211上や被エッチング膜210のホールの側壁に堆積物212を形成したが、プロセスガスの解離度が第1のプラズマより高く、第2のプラズマより低い第3のプラズマにより、堆積物をホールの中間部に付着させてもよく、この場合の実施の形態につき、第2実施形態として説明する。なお、第1実施形態のプラズマ処理装置100と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。また、以下の説明では、第1のプラズマを低解離プラズマ、第2のプラズマを高解離プラズマ、第3のプラズマを中解離プラズマとして説明する。
まず、図12を用いて、第2実施形態のそれぞれのプラズマにおける反応について説明する。図12は、第2実施形態における高解離プラズマ、中解離プラズマおよび低解離プラズマによる反応の一例を示す図である。図12では、図中の左側に低解離プラズマP11、中央に中解離プラズマP12、右側に高解離プラズマP13における反応の状態を一覧可能なように模式的に示している。図12に示すように、処理室104には、メインガスとしてC4F8、C4F6等のフロロカーボンガスが導入され、添加ガスとしてSF6、NF3等のハロゲン含有ガスが導入されている。なお、ハロゲン含有ガスは、カーボンを含まないことが好ましい。また、ハロゲン含有ガスは、エッチャントを補完するために供給するので、供給しなくてもよい場合がある。さらに、ウエハW上には、シリコン膜である被エッチング膜210と、シリコン酸化膜であるマスク211とが形成されているものとする。なお、ウエハW、被エッチング膜210およびマスク211は、拡大して模式的に表している。
低解離プラズマP11内では、図4に示す低解離プラズマP1内と同様に、C4F8は、例えばC4F7とFとに解離し、SF6は、例えば、SF5とFとに解離している。なお、図12では、SF6は図示を省略している。この場合、C4F7が大量のデポとして発生する一方、SF6から生成されるエッチャント(F)は少ない状態である。C4F7は、付着係数が高いので、マスク211上や被エッチング膜210のホール(穴)の側壁の上部に堆積物(反応生成物)212が形成されることになる。つまり、低解離プラズマP11内では、ウエハW上に堆積物を形成するプリカーサが生成されている。一方、エッチングが進み、被エッチング膜210のホールが深くなると、低解離プラズマP11では堆積物212により、ホールが目詰まり(Clogging)してしまう場合がある。このため、次に説明する中解離プラズマP12を用いることで、ホールの目詰まりを抑制することができる。
中解離プラズマP12内では、C4F8は、例えばC2F4とC2F4とに解離し、SF6は、例えば、SF5とFとに解離している。なお、図12では、SF6は図示を省略している。この場合、C2F4がデポとして発生する一方、SF6から生成されるエッチャント(F)は少ない状態である。C2F4は、付着係数が中間的であるので、マスク211上には堆積せず、被エッチング膜210のホール(穴)の側壁の中間部に堆積物(反応生成物)213が形成されることになる。つまり、中解離プラズマP12内では、ウエハW上に堆積物を形成するプリカーサが生成されている。
高解離プラズマP13内では、図4に示す高解離プラズマP2内と同様に、C4F8は、例えばC2F4→CF2へと解離したり、さらにCF2→CFおよびFへと解離している。また、SF6は、例えばSFxと複数のFへと解離している。なお、図12では、SF6は図示を省略している。この場合、大量のエッチャント(CF2,F)が発生している状態である。また、CF2は、付着係数が低いので、ホール(穴)の底に到達し、エッチングが進むことになる。つまり、高解離プラズマP13内では、被エッチング膜をエッチングするプリカーサが生成されている。
[エッチング方法]
次に、第2実施形態に係るエッチング方法について説明する。図13は、第2実施形態におけるエッチング処理の一例を示すフローチャートである。
制御部20は、ステップS2に続いて、高周波電源128を制御することにより、プラズマ励起用およびバイアス用の第1の高周波電力(バイアス)をサセプタ126に供給する。ここで、第1の高周波電力の印加電力(出力)は、第1のプラズマの生成時よりも高い値とする。空間Sには、サセプタ126にプラズマ励起用およびバイアス用の第1の高周波電力が供給されることにより、混合ガスのプラズマが発生する。つまり、空間Sでは、第1の高周波電力による第3のプラズマ(中解離プラズマP12)により、堆積物を形成するプリカーサが生成されている。ウエハWは、発生したプラズマによってプラズマ処理される。すなわち、制御部20は、第3のプラズマ生成条件で生成したプロセスガスの第3のプラズマによって、ウエハWをプラズマ処理する(ステップS11)。ウエハWは、第3のプラズマに晒され、被エッチング膜210のホール(穴)の側壁に堆積物(反応生成物)213が形成される。なお、第3のプラズマは、サセプタ126に印加される第1の高周波電力により発生する容量結合型プラズマ(CCP)である。続いて、ステップS3の処理に進む。
なお、制御部20は、第1実施形態と同様に、ステップS3とステップS4の間、または、ステップS4とステップS5の間に、第1の高周波電力および第2の高周波電力の供給を停止して、所定時間プラズマの生成を停止するステップを含むようにしてもよい。また、制御部20は、ステップS11をステップS3の直前に実行する場合に代えて、ステップS3の直後、つまりステップS3とステップS4との間に実行するようにしてもよい。
このように、第2実施形態では、中解離プラズマP12を用いることで、ホールの目詰まりを抑制しつつ、ホールの側壁の中間部を保護することができる。すなわち、第1の高周波電力の高低によって、プロセスガスの解離度を制御し、堆積性プリカーサのうち、マスク211上面に堆積しやすい堆積性プリカーサの生成と、マスク211およびエッチングされた被エッチング膜210の側面に堆積しやすい堆積性プリカーサの生成を切り替えることで、保護膜をコンフォーマルに形成しやすくする。また、エッチングされたホールの側壁のうち、ボーイング形状になりやすい箇所を保護することによって、その後のエッチングステップで垂直形状が得やすい状態にすることができる。
[高周波電力の印加パターン]
次に、図14から図17を用いて、第2実施形態における高周波電力の印加パターンとプロセスガスの解離度との関係について説明する。図14から図17は、高周波電力の印加パターンとプロセスガスの解離度との関係の一例を示す図である。
図14に示す印加パターン270は、第1の高周波電力(Bias)の「Off」と同時に、第2の高周波電力(Source)も「Off」とする時間が、単位サイクルであるサイクル271中に存在し、第1の高周波電力の出力が3段階であるパターンの一例である。つまり、印加パターン270は、高周波電力の印加によって新たなプラズマを生成しない工程を含む。印加パターン270では、第1の高周波電力が「High」と「Middle」と「Low」と「Off」とで切り替えられ、第2の高周波電力が「Off」と「On」とで切り替えられている。なお、図14では、第1の高周波電力の「High」、「Middle」および「Low」をグラフの高さで表している。第1の高周波電力は、例えば、「High」が225W(CW)、「Middle」が150W(CW)、「Low」が75W(CW)、「Off」が0Wとすることができる。つまり、印加パターン270の「Middle」は、第1実施形態の図7に示す印加パターン230の「High」に相当する。なお、「High」の区間は、第3のプラズマ生成条件に対応し、「Middle」の区間は、第1のプラズマ生成条件に対応し、「Low」の区間は、第2のプラズマ生成条件に対応する。また、第2の高周波電力は、例えば、「Off」が0W、「On」が1100W、つまり1100W(10Hz,デューティ比50%)とすることができる。
印加パターン270では、プロセスガスの解離度を示すグラフ272は、第2の高周波電力が「On」、第1の高周波電力が「Low」の場合に、高解離のエッチング領域223にある。第1の高周波電力および第2の高周波電力がどちらも「Off」となると、グラフ272は、低解離のデポ領域224へと迅速に移行している。その後、グラフ272は、第2の高周波電力が「Off」、第1の高周波電力が「High」となると、低解離のデポ領域224のうち、高解離のエッチング領域223に近い領域、つまり中解離の領域で一定の解離度を保った状態となっている(図14中、「Depo1」の区間。)。次に、第2の高周波電力が「Off」、第1の高周波電力が「Middle」となると、グラフ272は、低解離のデポ領域224のうち、より低解離側へと移行し、一定の解離度を保った状態となっている(図14中、「Depo2」の区間。)。印加パターン270では、サイクル271を繰り返すことで、中解離および低解離の堆積(デポ)ステップとエッチングステップとを繰り返すことになる。
図15に示す印加パターン280は、図14に示す印加パターン270と、第1の高周波電力の「High」と「Middle」が逆となっている印加パターンである。第1の高周波電力は、例えば、「High」が225W(CW)、「Middle」が150W(CW)、「Low」が75W(CW)、「Off」が0Wとすることができる。また、第2の高周波電力は、例えば、「Off」が0W、「On」が1100W、つまり1100W(10Hz,デューティ比50%)とすることができる。
印加パターン280では、プロセスガスの解離度を示すグラフ282は、第2の高周波電力が「On」、第1の高周波電力が「Low」の場合に、高解離のエッチング領域223にある。第1の高周波電力および第2の高周波電力がどちらも「Off」となると、グラフ282は、低解離のデポ領域224へと迅速に移行している。その後、グラフ282は、第2の高周波電力が「Off」、第1の高周波電力が「Middle」となると、低解離のデポ領域224のうち、高解離のエッチング領域223から遠い低解離側の領域で、一定の解離度を保った状態となっている(図15中、「Depo2」の区間。)。次に、第2の高周波電力が「Off」、第1の高周波電力が「High」となると、グラフ272は、低解離のデポ領域224のうち、高解離のエッチング領域223に近い領域、つまり中解離の領域へと移行し、一定の解離度を保った状態となっている(図15中、「Depo1」の区間。)。印加パターン280では、サイクル281を繰り返すことで、低解離および中解離の堆積(デポ)ステップとエッチングステップとを繰り返すことになる。
図16に示す印加パターン290は、図14に示す印加パターン270に対して、第1の高周波電力の「High」と「Middle」に対応する印加電力が、「High」の値から「Middle」の値まで経時変化する場合の印加パターンである。第1の高周波電力は、例えば、「High」の初期値が225W(CW)、「Middle」の終端値が150W(CW)、「Low」が75W(CW)、「Off」が0Wとすることができる。また、第2の高周波電力は、例えば、「Off」が0W、「On」が1100W、つまり1100W(10Hz,デューティ比50%)とすることができる。
印加パターン290では、プロセスガスの解離度を示すグラフ292は、第2の高周波電力が「On」、第1の高周波電力が「Low」の場合に、高解離のエッチング領域223にある。第1の高周波電力および第2の高周波電力がどちらも「Off」となると、グラフ292は、低解離のデポ領域224へと迅速に移行している。その後、グラフ292は、第2の高周波電力が「Off」、第1の高周波電力が「High」から「Middle」へと経時変化すると、第1の高周波電力の変化に合わせて解離度も同様に経時変化する。この場合、グラフ292は、低解離のデポ領域224のうち、高解離のエッチング領域223に近い領域、つまり中解離の領域で傾きが緩やかになり、徐々に低解離側へと移行する状態となる(図16中、「Depo1」から「Depo2」の区間。)。印加パターン290では、サイクル291を繰り返すことで、中解離および低解離の堆積(デポ)ステップとエッチングステップとを繰り返すことになる。なお、「Depo1」から「Depo2」の区間は、直線的な経時変化だけでなく、点線で示す曲線的な経時変化としてもよい。
図17に示す印加パターン300は、図16に示す印加パターン290と、第1の高周波電力の経時変化が逆になっている印加パターンである。第1の高周波電力は、例えば、「High」の終端値が225W(CW)、「Middle」の初期値が150W(CW)、「Low」が75W(CW)、「Off」が0Wとすることができる。また、第2の高周波電力は、例えば、「Off」が0W、「On」が1100W、つまり1100W(10Hz,デューティ比50%)とすることができる。
印加パターン300では、プロセスガスの解離度を示すグラフ302は、第2の高周波電力が「On」、第1の高周波電力が「Low」の場合に、高解離のエッチング領域223にある。第1の高周波電力および第2の高周波電力がどちらも「Off」となると、グラフ302は、低解離のデポ領域224へと迅速に移行している。その後、グラフ302は、第2の高周波電力が「Off」、第1の高周波電力が「Middle」から「High」へと経時変化すると、第1の高周波電力の変化に合わせて解離度も同様に経時変化する。この場合、グラフ302は、低解離のデポ領域224のうち、高解離のエッチング領域223から遠い低解離側の領域で傾きが反転し、徐々に高解離のエッチング領域223に近い領域、つまり中解離の領域へと移行する状態となる(図17中、「Depo2」から「Depo1」の区間。)。印加パターン300では、サイクル301を繰り返すことで、低解離および中解離の堆積(デポ)ステップとエッチングステップとを繰り返すことになる。なお、「Depo2」から「Depo1」の区間は、直線的な経時変化だけでなく、図16と同様に曲線的な経時変化としてもよい。
また、図14から図17に示す印加パターン270,280,290,300では、第1の高周波電力の「High」および「Middle」の印加電力および処理時間のうち、1つまたは複数を変更することで、堆積物212,213の付着箇所をマスク211の上部から被エッチング膜210のホールの側壁の中間部までの間で制御することができる。なお、印加パターン290,300に示す第1のプラズマ生成条件と第3のプラズマ生成条件における経時変化は、第1実施形態の印加パターン220,230,240における第1のプラズマ生成条件に適用してもよい。
各プラズマ生成条件では、例えば、被エッチング膜210のホールのエッチング深さに応じて第1の高周波電力を制御することができる。この場合、エッチングスタート時には、マスク211の上部へのデポの堆積を重視し、例えば、第1の高周波電力を第1実施形態の印加パターン230に示す「High」相当の印加電力および処理時間とする。エッチングが進んでホールの中間位置になると、ホールの側壁へのデポの堆積を重視し、例えば、第1の高周波電力を印加パターン270に示す「High」および「Middle」の印加電力および処理時間とする。さらに、エッチングが進んでホールの深い位置になると、エッチングを重視し、例えば、印加パターン270に示す「High」および「Middle」の印加電力を低くするとともに、処理時間を短縮する。このように、低解離および中解離の堆積(デポ)ステップとエッチングステップとにおける、第1の高周波電力および処理時間を変化させることで、堆積物(デポ)の付着箇所を制御することができる。
[変形例]
上記の各実施形態では、第1のプラズマ(低解離プラズマP1,P11)と、第3のプラズマ(中解離プラズマP12)とを容量結合型プラズマ(CCP)とし、第2のプラズマ(高解離プラズマP2,P13)を誘導結合型プラズマ(ICP)としたが、これに限定されない。プラズマ生成方法の組み合わせとしては、第1のプラズマと第3のプラズマとを容量結合型プラズマ(CCP)、第2のプラズマをマイクロ波プラズマとする組み合わせを用いてもよい。また、高周波電力の出力を相対的に変化させ、第1のプラズマを低出力の誘導結合型プラズマ(ICP)、第3のプラズマを中出力の誘導結合型プラズマ(ICP)、第2のプラズマを高出力の誘導結合型プラズマ(ICP)とする組み合わせを用いてもよい。また、高周波電力の周波数を相対的に変化させ、第1のプラズマを低周波数の誘導結合型プラズマ(ICP)、第3のプラズマを中周波数の誘導結合型プラズマ(ICP)、第2のプラズマを高周波数の誘導結合型プラズマ(ICP)とする組み合わせを用いてもよい。また、高周波電力の出力を相対的に変化させ、第1のプラズマを低出力の容量結合型プラズマ(CCP)、第3のプラズマを中出力の容量結合型プラズマ(CCP)、第2のプラズマを高出力の容量結合型プラズマ(CCP)とする組み合わせを用いてもよい。また、高周波電力の周波数を相対的に変化させ、第1のプラズマを低周波数の容量結合型プラズマ(CCP)、第3のプラズマを中周波数の容量結合型プラズマ(CCP)、第2のプラズマを高周波数の容量結合型プラズマ(CCP)とする組み合わせを用いてもよい。この場合、第1のプラズマと第3のプラズマ側の高周波電力をLF(Low Frequency)、第2のプラズマ側の高周波電力をHF(High Frequency)とも表現する。なお、上述の各変形例では、第1のプラズマと第2のプラズマの組み合わせ(第3のプラズマがない組み合わせ。)も含まれる。
以上、第1実施形態によれば、制御部20は、a)被エッチング膜と被エッチング膜上のマスクとを有する被処理体(ウエハW)を載置する載置台(サセプタ126)が配置された処理容器(チャンバ101,処理室104)に、特定の条件のプロセスガスを供給する工程を実行する。制御部20は、b)第1のプラズマ生成条件で生成したプロセスガスの第1のプラズマによって、被処理体をプラズマ処理する工程を実行する。制御部20は、c)第1のプラズマ生成条件のうち高周波電力の条件および処理時間が異なり、他の条件が同一である第2のプラズマ生成条件で生成したプロセスガスの第2のプラズマによって、被処理体をプラズマ処理する工程を実行する。制御部20は、d)b)とc)とを繰り返す工程を実行する。その結果、ガス切り替え方式よりも高速かつ低ダメージなエッチングを行うことができる。
また、各実施形態によれば、第2のプラズマの状態は、第1のプラズマの状態よりも、プロセスガスの解離度が高い状態である。その結果、堆積ステップとエッチングステップとを繰り返すことができる。
また、各実施形態によれば、b)は、第1のプラズマによって生成された反応生成物により、被処理体上に保護膜を形成する。また、c)は、第2のプラズマによって生成されたエッチャントにより、被エッチング膜をエッチングする。その結果、ホールの側壁におけるスキャロップの発生を抑制することができる。
また、各実施形態によれば、第2のプラズマ生成条件は、被処理体上にバイアス電位が生じる条件である。その結果、被エッチング膜をエッチングすることができる。
また、第1実施形態によれば、制御部20は、e)プラズマを生成しない工程を実行する。また、d)は、b)、c)、e)の順番で、b)とc)とe)とを繰り返す。その結果、プロセスガスの解離度を高解離状態から低解離状態へと迅速に移行することができる。
また、第1実施形態によれば、e)で導入するプロセスガスの条件は、b)およびc)で導入するプロセスガスの条件と同一の条件である。その結果、プロセスガスの切り替えによるスループットの低下を抑えることができる。
また、各実施形態によれば、被エッチング膜は、シリコン膜であり、マスクは、シリコン含有膜であり、プロセスガスは、フロロカーボンガスまたはハイドロフロロカーボンガスを含む。その結果、シリコン膜をエッチングすることができる。
また、各実施形態によれば、プロセスガスは、さらにハロゲン含有ガスを含む。その結果、高解離状態において、エッチャントをより多く供給することができる。
また、各実施形態によれば、ハロゲン含有ガスは、カーボンを含まない。その結果、高解離状態において、反応生成物の発生を抑制することができる。
また、各実施形態によれば、プロセスガスは、プラズマによる解離によって被処理体上に堆積物を形成するプリカーサを生成することが可能な第1のガスと、プラズマによる解離によって被エッチング膜をエッチングするプリカーサを生成することが可能な第2のガスと、を含む。その結果、ホールの側壁におけるスキャロップの発生を抑制することができる。
また、各実施形態によれば、第1のプラズマは、容量結合型プラズマであり、第2のプラズマは、誘導結合型プラズマである。その結果、ガス切り替え方式よりも高速かつ低ダメージなエッチングを行うことができる。
また、各実施形態によれば、第1のプラズマは、容量結合型プラズマであり、第2のプラズマは、マイクロ波プラズマである。その結果、ガス切り替え方式よりも高速かつ低ダメージなエッチングを行うことができる。
また、各実施形態によれば、第1のプラズマおよび第2のプラズマは、誘導結合型プラズマまたは容量結合型プラズマであり、第2のプラズマ生成条件における高周波電力の周波数は、第1のプラズマ生成条件における高周波電力の周波数よりも高い。その結果、堆積ステップとエッチングステップとを繰り返すことができる。
また、各実施形態によれば、第1のプラズマおよび第2のプラズマは、誘導結合型プラズマまたは容量結合型プラズマであり、第2のプラズマ生成条件における高周波電力の印加電力は、第1のプラズマ生成条件における高周波電力の印加電力よりも高い。その結果、堆積ステップとエッチングステップとを繰り返すことができる。
また、各実施形態によれば、第1のプラズマ生成条件は、高周波電力の条件として印加電力を経時変化させることを含む。その結果、反応生成物(堆積物)による保護膜の範囲を制御することができる。
また、各実施形態によれば、第1のプラズマ生成条件および第2のプラズマ生成条件における、高周波電力の条件および処理時間は、エッチングされた被エッチング膜の深さに応じて調整される。その結果、ホールの側壁におけるスキャロップの発生を抑制することができる。
また、第2実施形態によれば、制御部20は、f)第1のプラズマ生成条件および第2のプラズマ生成条件に対して、高周波電力の条件および処理時間が異なり、他の条件が同一である第3のプラズマ生成条件で生成したプロセスガスの第3のプラズマによって、被処理体をプラズマ処理する工程を実行する。また、f)は、b)の直前および直後のうち、少なくともいずれか一方で実行される。その結果、ホールの目詰まりを抑制しつつ、ホールの側壁の中間部を保護することができる。
また、第2実施形態によれば、第3のプラズマの状態は、第1のプラズマの状態よりも、プロセスガスの解離度が高い状態であり、第2のプラズマの状態よりも、プロセスガスの解離度が低い状態である。その結果、ホールの目詰まりを抑制しつつ、ホールの側壁の中間部を保護することができる。
また、第2実施形態によれば、f)は、第3のプラズマによって生成された反応生成物により、被処理体上に保護膜を形成する。その結果、ホールの側壁の中間部を保護することができる。
また、第2実施形態によれば、第1のプラズマによって生成された反応生成物により、マスクの上面に保護膜を形成し、第3のプラズマによって生成された反応生成物により、マスクの側面およびエッチングされた被エッチング膜の側面に保護膜を形成する。その結果、マスクの上面からホールの側壁の中間部までを保護することができる。
また、第2実施形態によれば、第3のプラズマは、誘導結合型プラズマまたは容量結合型プラズマであり、第3のプラズマ生成条件における高周波電力の周波数は、第1のプラズマ生成条件における高周波電力の周波数よりも高く、第2のプラズマ生成条件における高周波電力の周波数よりも低い。その結果、2種類の堆積ステップとエッチングステップとを繰り返すことができる。
また、第2実施形態によれば、第3のプラズマは、誘導結合型プラズマまたは容量結合型プラズマであり、第3のプラズマ生成条件における高周波電力の印加電力は、第1のプラズマ生成条件における高周波電力の印加電力よりも高く、第2のプラズマ生成条件における高周波電力の印加電力よりも低い。その結果、2種類の堆積ステップとエッチングステップとを繰り返すことができる。
また、第2実施形態によれば、第1のプラズマ生成条件、第2のプラズマ生成条件および第3のプラズマ生成条件における、高周波電力の条件および処理時間は、エッチングされた被エッチング膜の深さに応じて調整される。その結果、ホールの側壁において垂直形状を得やすくなる。
また、第2実施形態によれば、第1のプラズマ生成条件および第3のプラズマ生成条件は、高周波電力の条件として印加電力を経時変化させることを含む。その結果、反応生成物(堆積物)による保護膜の範囲を制御することができる。
今回開示された各実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。上記の各実施形態は、添付の請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形体で省略、置換、変更されてもよい。
また、上記した各実施形態では、プラズマ源として誘導結合型プラズマ(ICP)、容量結合型プラズマ(CCP)およびマイクロ波プラズマを挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、プラズマ源としてマグネトロンプラズマ等、任意のプラズマ源を用いてもよい。
また、上記した各実施形態では、被エッチング膜としてシリコン膜を挙げたが、これに限定されない。例えば、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の各種のシリコン含有膜等を被エッチング膜としたエッチングにも適用することができる。
10 本体
20 制御部
100 プラズマ処理装置
101 チャンバ
103 アンテナ室
104 処理室
115,128 高周波電源
120 ガス供給機構
124 ガス供給管
126 サセプタ
131 静電チャック
S 空間
W ウエハ

Claims (26)

  1. 基板処理装置における基板処理方法であって、
    a)被エッチング膜と前記被エッチング膜上のマスクとを有する被処理体を載置する載置台が配置された処理容器に、特定の条件のプロセスガスを供給する工程と、
    b)第1のプラズマ生成条件で生成した前記プロセスガスの第1のプラズマによって、前記被処理体をプラズマ処理する工程と、
    c)前記第1のプラズマ生成条件のうち高周波電力の条件および処理時間が異なり、他の条件が同一である第2のプラズマ生成条件で生成した前記プロセスガスの第2のプラズマによって、前記被処理体をプラズマ処理する工程と、
    d)前記b)と前記c)とを繰り返す工程と、
    を有する基板処理方法。
  2. 前記第2のプラズマの状態は、前記第1のプラズマの状態よりも、前記プロセスガスの解離度が高い状態である、
    請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記b)は、前記第1のプラズマによって生成された反応生成物により、前記被処理体上に保護膜を形成し、
    前記c)は、前記第2のプラズマによって生成されたエッチャントにより、前記被エッチング膜をエッチングする、
    請求項1または2に記載の基板処理方法。
  4. 前記第2のプラズマ生成条件は、前記被処理体上にバイアス電位が生じる条件である、
    請求項1~3のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  5. e)プラズマを生成しない工程、
    を有し、
    前記d)は、前記b)、前記c)、前記e)の順番で、前記b)と前記c)と前記e)とを繰り返す、
    請求項1~4のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  6. 前記e)で導入する前記プロセスガスの条件は、前記b)および前記c)で導入する前記プロセスガスの条件と同一の条件である、
    請求項5に記載の基板処理方法。
  7. 前記被エッチング膜は、シリコン膜であり、
    前記マスクは、シリコン含有膜であり、
    前記プロセスガスは、フロロカーボンガスまたはハイドロフロロカーボンガスを含む、
    請求項1~6のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  8. 前記プロセスガスは、さらにハロゲン含有ガスを含む、
    請求項7に記載の基板処理方法。
  9. 前記ハロゲン含有ガスは、カーボンを含まない、
    請求項8に記載の基板処理方法。
  10. 前記プロセスガスは、
    プラズマによる解離によって前記被処理体上に堆積物を形成するプリカーサを生成することが可能な第1のガスと、
    前記プラズマによる解離によって前記被エッチング膜をエッチングするプリカーサを生成することが可能な第2のガスと、を含む、
    請求項1~6のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  11. 前記第1のプラズマは、容量結合型プラズマであり、
    前記第2のプラズマは、誘導結合型プラズマである、
    請求項1~10のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  12. 前記第1のプラズマは、容量結合型プラズマであり、
    前記第2のプラズマは、マイクロ波プラズマである、
    請求項1~10のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  13. 前記第1のプラズマおよび前記第2のプラズマは、誘導結合型プラズマまたは容量結合型プラズマであり、
    前記第2のプラズマ生成条件における高周波電力の周波数は、前記第1のプラズマ生成条件における高周波電力の周波数よりも高い、
    請求項1~10のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  14. 前記第1のプラズマおよび前記第2のプラズマは、誘導結合型プラズマまたは容量結合型プラズマであり、
    前記第2のプラズマ生成条件における高周波電力の印加電力は、前記第1のプラズマ生成条件における高周波電力の印加電力よりも高い、
    請求項1~10のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  15. 前記第1のプラズマ生成条件は、前記高周波電力の条件として印加電力を経時変化させることを含む、
    請求項1~14のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  16. 前記第1のプラズマ生成条件および前記第2のプラズマ生成条件における、前記高周波電力の条件および前記処理時間は、エッチングされた前記被エッチング膜の深さに応じて調整される、
    請求項1~15のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  17. f)前記第1のプラズマ生成条件および前記第2のプラズマ生成条件に対して、前記高周波電力の条件および前記処理時間が異なり、他の条件が同一である第3のプラズマ生成条件で生成した前記プロセスガスの第3のプラズマによって、前記被処理体をプラズマ処理する工程、
    を有し、
    前記f)は、前記b)の直前および直後のうち、少なくともいずれか一方で実行される、
    請求項1~6のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  18. 前記第3のプラズマの状態は、前記第1のプラズマの状態よりも、前記プロセスガスの解離度が高い状態であり、前記第2のプラズマの状態よりも、前記プロセスガスの解離度が低い状態である、
    請求項17に記載の基板処理方法。
  19. 前記f)は、前記第3のプラズマによって生成された反応生成物により、前記被処理体上に保護膜を形成する、
    請求項17または18に記載の基板処理方法。
  20. 前記第1のプラズマによって生成された反応生成物により、前記マスクの上面に前記保護膜を形成し、
    前記第3のプラズマによって生成された反応生成物により、前記マスクの側面およびエッチングされた前記被エッチング膜の側面に前記保護膜を形成する、
    請求項19に記載の基板処理方法。
  21. 前記第3のプラズマは、誘導結合型プラズマまたは容量結合型プラズマであり、
    前記第3のプラズマ生成条件における高周波電力の周波数は、前記第1のプラズマ生成条件における高周波電力の周波数よりも高く、前記第2のプラズマ生成条件における高周波電力の周波数よりも低い、
    請求項18~20のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  22. 前記第3のプラズマは、誘導結合型プラズマまたは容量結合型プラズマであり、
    前記第3のプラズマ生成条件における高周波電力の印加電力は、前記第1のプラズマ生成条件における高周波電力の印加電力よりも高く、前記第2のプラズマ生成条件における高周波電力の印加電力よりも低い、
    請求項18~20のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  23. 前記第1のプラズマ生成条件、前記第2のプラズマ生成条件および前記第3のプラズマ生成条件における、前記高周波電力の条件および前記処理時間は、エッチングされた前記被エッチング膜の深さに応じて調整される、
    請求項18~22のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  24. 前記第1のプラズマ生成条件および前記第3のプラズマ生成条件は、前記高周波電力の条件として印加電力を経時変化させることを含む、
    請求項17~23のいずれか1つに記載の基板処理方法。
  25. 基板処理装置であって、
    処理容器と、
    前記処理容器内に配置され、被エッチング膜と前記被エッチング膜上のマスクとを有する被処理体を載置する載置台と、
    制御部と、を有し、
    a)前記制御部は、前記処理容器に、特定の条件のプロセスガスを供給するよう前記基板処理装置を制御するように構成され、
    b)前記制御部は、第1のプラズマ生成条件で生成した前記プロセスガスの第1のプラズマによって、前記被処理体をプラズマ処理するよう前記基板処理装置を制御するように構成され、
    c)前記制御部は、前記第1のプラズマ生成条件のうち高周波電力の条件および処理時間が異なり、他の条件が同一である第2のプラズマ生成条件で生成した前記プロセスガスの第2のプラズマによって、前記被処理体をプラズマ処理するよう前記基板処理装置を制御するように構成され、
    d)前記制御部は、前記b)と前記c)とを繰り返すよう前記基板処理装置を制御するように構成される、
    基板処理装置。
  26. e)前記制御部は、前記第1のプラズマ生成条件および前記第2のプラズマ生成条件のうち、高周波電力の条件および処理時間が異なり、他の条件が同一である第3のプラズマ生成条件で生成した前記プロセスガスの第3のプラズマによって、前記被処理体をプラズマ処理するよう前記基板処理装置を制御するように構成され、
    前記e)は、前記b)の直前および直後のうち、少なくともいずれか一方で実行される、
    請求項25に記載の基板処理装置。
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