JP2022066844A - 積層直線偏光板 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い偏光度と小さな加熱寸法変化率を両立することができる積層直線偏光板を提供すること。【解決手段】第1直線偏光子と、第2直線偏光子とが積層された積層直線偏光板であって、第1直線偏光子と第2直線偏光子とは、それぞれの透過軸が互いに平行になるように積層され、積層直線偏光板、第1直線偏光子および第2直線偏光子の視感度補正偏光度をそれぞれPy0、Py1、Py2とするとき、Py0≧99.98%、Py1≦99.95%、Py2≦99.95%を満たす、積層直線偏光板。【選択図】なし

Description

本発明は、積層直線偏光板に関する。
偏光板は、液晶表示装置等の画像表示装置に広く用いられている。特許文献1では、偏光子の両面に保護フィルムを有する偏光板が提案されている。
特開2015-114536号公報
直線偏光板は、一方面から無偏光の入射光を入射させたときに反対面から出射する出射光が、透過軸に平行な直線偏光成分である光学素子である。反対面の出射光が、透過軸に直交する直線偏光成分にはならない。直線偏光板は通常、1枚で所望の光学特性を発揮するものが単独で用いられる。
直線偏光板としては、反対面から出射する直線偏光成分のうち、透過軸に平行な成分と直交する成分との比を示す視感度補正偏光度(以下、単に偏光度ともいう)が高いものが好ましい。加えて、直線偏光板としては、加熱したときの寸法変化率(以下、加熱寸法変化率)が小さいものが好ましい。しかし、偏光度が高い直線偏光板は、加熱寸法変化率が大きい傾向にある。
本発明の目的は、高い偏光度と小さな加熱寸法変化率を両立することができる積層直線偏光板を提供することである。
本発明は、以下の積層直線偏光板および画像表示装置を提供する。
[1] 第1直線偏光子と、第2直線偏光子とが積層された積層直線偏光板であって、
前記第1直線偏光子および前記第2直線偏光子は、それぞれの透過軸が互いに平行であり、
前記積層直線偏光板、前記第1直線偏光子および前記第2直線偏光子の視感度補正偏光度をそれぞれPy、Py、Pyとするとき、下記式(1)~(3):
Py≧99.98% (1)
Py≦99.95% (2)
Py≦99.95% (3)
を満たす、積層直線偏光板。
[2] 前記視感度補正偏光度PyおよびPyは86.00%以上である、[1]に記載の積層直線偏光板。
[3] 前記積層直線偏光板の視感度補正単体透過率Tyは43.0%以上である、[1]または[2]に記載の積層直線偏光板。
[4] 前記第1直線偏光子の視感度補正偏光度Tyおよび前記第2直線偏光子の視感度補正偏光度Tyは45.5%以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の積層直線偏光板。
[5] 前記第1直線偏光子または前記第2直線偏光子は、二色性色素が樹脂フィルム中に吸着配向した直線偏光子を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の積層直線偏光板。
[6] 前記第1直線偏光子または前記第2直線偏光子は、片面または両面に偏光子保護フィルムを備える、[1]~[5]のいずれかに記載の積層直線偏光板。
[7] [1]~[6]のいずれかに記載の積層直線偏光板を備える画像表示装置。
本発明によれば、一方面から無偏光の入射光を入射させたときに反対面から出射する出射光が透過軸に平行な直線偏光成分であり、高い偏光度と小さな加熱寸法変化率を両立することができる積層直線偏光板を提供することができる。
積層直線偏光板の層構成の一例を示す概略断面図である。 第1直線偏光子および第2直線偏光子が積層されたときの透過軸を概念的に示す図である。 積層直線偏光板の層構成の別の例を示す概略断面図である。 積層直線偏光板の層構成の他の例を示す概略断面図である。 積層直線偏光板の層構成のさらに他の例を示す概略断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の全ての図面においては、各構成要素を理解し易くするために縮尺を適宜調整して示しており、図面に示される各構成要素の縮尺と実際の構成要素の縮尺とは必ずしも一致しない。
図1は、積層直線偏光板の層構成の一例を示す概略断面図である。図1に示される積層直線偏光板1は、第1直線偏光子100と、第2直線偏光子200とを備える。第1直線偏光子100と第2直線偏光子200とは、貼合層(図示せず)を介して積層されていてよい。
積層直線偏光板1は、積層直線偏光板1、第1直線偏光子100および第2直線偏光子200の視感度補正偏光度をそれぞれPy、Py、Pyとするとき、下記式(1)~(3):
Py≧99.98% (1)
Py≦99.95% (2)
Py≦99.95% (3)
を満たす。
本発明では、高い偏光度と小さな加熱寸法変化率とを両立するために、偏光度が比較的低い直線偏光子が2枚積層されている。偏光度が比較的低い直線偏光子であっても、直線偏光子の透過軸が平行となるように2枚積層して用いることにより、積層直線偏光板の偏光度を十分に高くすることができる。また、第1直線偏光子および第2直線偏光子は、それぞれの加熱寸法変化率が低いので、これを2枚積層したとしても、全体の加熱寸法変化率を低く抑えることができる。式(2)および(3)をそれぞれ満たす第1直線偏光子および第2直線偏光子は通常、十分に小さい加熱寸法変化率を有する。
積層直線偏光板1の偏光度Py(以下、単に、偏光度Pyともいう)は99.98%以上である。
偏光度Pyは通常100%以下であり、実用的には100%未満であり、99.995%以下であってもよい。
第1直線偏光子100の偏光度Py(以下、単に、偏光度Pyともいう)は、加熱寸法変化率が低いことから、通常99.95%以下、好ましくは99.94%以下である。
偏光度Pyは通常86.00%以上であり、Pyを高くし易いことから、好ましくは90.00%以上、さらに好ましくは95.00%以上である。
第2直線偏光子200の偏光度Py(以下、単に、偏光度Pyともいう)は、加熱寸法変化率が低いことから、通常99.95%以下、好ましくは99.995%以下である。
偏光度Pyは通常86.00%以上であり、Pyを高くし易いことから、好ましくは90.00%以上、さらに好ましくは95.00%以上である。
積層直線偏光板1の視感度補正単体透過率Ty(以下、単に、透過率Tyともいう)は、例えば43.0%以上であってよく、透過光量の向上の観点から好ましくは44.0%以上である。
透過率Tyは通常50.0%以下であり、例えば50.0%未満あってもよいし、49.0%以下であってもよい。
第1直線偏光子100の視感度補正単体透過率Ty(以下、単に、透過率Tyともいう)は、Tyを高くし易い点で通常44.0%以上、好ましくは45.0%以上、さらに好ましくは45.5%以上、特に好ましくは47.0%以上である。
透過率Tyは通常50.0%以下であり、例えば50.0%未満であってもよいし、49.0%以下であってもよい。
第2直線偏光子200の視感度補正単体透過率Ty(以下、単に、透過率Tyともいう)は、Tyを高くし易い点で通常44.0%以上、好ましくは45.0%以上、さらに好ましくは45.5%以上、特に好ましくは47.0%以上である。
透過率Tyは通常50.0%以下であり、例えば50.0%未満であってもよいし、49.0%以下であってもよい。Tyは、Tyと等しくてもよいし、Tyよりも大きくてもよいし、Tyよりも小さくてもよい。
本明細書において視感度補正単体透過率および視感度補正偏光度は、各波長毎に求めた単体透過率(λ)および偏光度(λ)に対して、JlS Z 8701の2度視野(C光源)により視感度補正を行ったものである。なお、単体透過率および偏光度は、それぞれ下記式:
単体透過率(λ)=0.5×(Tp(λ)+Tc(λ))
偏光度(λ)=100×(Tp(λ)-Tc(λ))/(Tp(λ)+Tc(λ))
で定義される。Tp(λ)は、入射する波長λnmの直線偏光とパラレルニコルの関係で測定したときの透過率(%)であり、Tc(λ)は、入射する波長λnmの直線偏光とクロスニコルの関係で測定したときの透過率(%)である。
視感度補正偏光度および視感度補正単体透過率は、積分球付き分光光度計(日本分光(株)製の「V7100」、2度視野;C光源)を用いて測定することができる。
第1直線偏光子および第2直線偏光子は、それぞれの透過軸が互いに平行である。図2は、第1直線偏光子100および第2直線偏光子200が積層されたときに平面視方向からみたときのそれぞれの透過軸を概念的に示す図である。図2に示すように、第1直線偏光子100の透過軸100Aおよび第2直線偏光子200の透過軸200Aは平行である。透過軸100Aおよび200Aが平行となるように第1直線偏光子100および第2直線偏光子200を積層することにより、偏光度Py、Pyが比較的低い場合でも、積層直線偏光板1の偏光度Pyを十分に高くすることができる。本明細書において平面視方向とは、積層直線偏光板の厚み方向(積層方向)をいう。
第1直線偏光子および第2直線偏光子の透過軸は互いに平行である。例えば第1直線偏光子の透過軸に対する第2直線偏光子の透過軸の角度は、0±5°の範囲内であり、好ましくは0±1°の範囲内であり、さらに好ましくは0±0.5°の範囲内である。
(第1直線偏光子および第2直線偏光子)
第1直線偏光子100および第2直線偏光子200は互いに、同種の直線偏光子であってよく、異種の直線偏光子であってもよい。
第1直線偏光子100および第2直線偏光子200は、一形態において、その吸収軸に平行な振動面をもつ直線偏光を吸収し、吸収軸に直交する(透過軸と平行な)振動面をもつ直線偏光を透過する性質を有する吸収型の直線偏光子である。
上記一形態において、第1直線偏光子100および第2直線偏光子200は通常、ヨウ素等の二色性色素が樹脂フィルム中に吸着配向した直線偏光子であることができる。樹脂フィルムは、例えば延伸フィルムであることができる。樹脂フィルムの例としては、例えばポリビニルアルコール系樹脂フィルム等が挙げられる。第1直線偏光子100および第2直線偏光子200は、単層のポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向した直線偏光子であることができる。このような直線偏光子は、本技術分野で公知の種々の方法によって製造することができる。
上記直線偏光子は、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する工程;ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色することにより二色性色素を吸着させる工程;二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程;および、ホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を含む方法によって製造できる。
偏光度PyおよびPy、透過率TyおよびTyは、例えば上記二色性色素を吸着させる工程においてポリビニルアルコール系樹脂フィルムが浸漬される染色液中の二色性色素の濃度、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムの浸漬時間、染色液の温度等の製造条件を調整することによって制御できる。
単層のポリビニルアルコール樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向してなる偏光子の厚みは、好ましくは20μm以下であり、より好ましくは15μm以下であり、さらに好ましくは10μm以下である。
第1直線偏光子100および第2直線偏光子200は、基材フィルムと、その上に二色性色素が吸着配向したポリビニルアルコール樹脂層との多層構造である多層フィルムであることもできる。
第1直線偏光子100および第2直線偏光子200は、片面または両面に偏光子保護フィルムを備えていてよい。以下、片面または両面に偏光子保護フィルムを備える第1直線偏光子および第2直線偏光子はそれぞれ、第1直線偏光板および第2直線偏光板ともいう。
偏光子保護フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ノルボルネン系ポリマー等の環状ポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロースおよびセルロースアセテートプロピオネート等のセルロースエステル系樹脂;ポリビニルアルコールおよびポリ酢酸ビニル等のビニルアルコール系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリエーテルケトン系樹脂;ポリフェニレンスルフィド系樹脂;ポリフェニレンオキシド系樹脂、およびこれらの混合物、共重合物等の熱可塑性樹脂から構成される樹脂フィルムが挙げられる。
上記熱可塑性樹脂のうち、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロースエステル系樹脂および(メタ)アクリル酸系樹脂のいずれかまたはこれらの混合物を用いることが好ましい。
なお、「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸およびメタクリル酸の少なくとも1種」を意味する。
第1直線偏光子100および第2直線偏光子200において、直線偏光子の片面または両面に偏光子保護フィルムが貼合される場合、これらの偏光子保護フィルムは互いに同種の樹脂からなるフィルムであってもよいし、異種の樹脂からなるフィルムであってもよい。
偏光子保護フィルムは、位相差フィルム等の光学機能を併せ持つ偏光子保護フィルムであってもよい。例えば、上記熱可塑性樹脂からなるフィルムを延伸(一軸延伸または二軸延伸等)したり、該フィルム上に液晶層等を形成したりすることにより、任意の位相差値が付与された位相差フィルムとすることができる。
偏光子保護フィルムには、任意の添加剤が添加されていてもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、可塑剤、離型剤、着色防止剤、難燃剤、核剤、帯電防止剤、顔料、および着色剤等が挙げられる。
偏光子保護フィルムの厚みは、積層直線偏光板の薄型化および耐久性等の観点から、好ましくは2μm以上300μm以下であり、より好ましくは5μm以上200μm以下であり、さらに好ましくは5μm以上100μm以下であり、なおさらに好ましくは5μm以上50μm以下であり、特に好ましくは5μm以上30μm以下である。
偏光子保護フィルムは、例えば接着剤層を介して直線偏光子に積層することができる。
接着剤層を形成する接着剤としては、例えば、水系接着剤、活性エネルギー線硬化性接着剤等が挙げられる。
水系接着剤としては、例えばポリビニルアルコール系樹脂水溶液、水系二液型ウレタン系エマルジョン接着剤等を挙げることができる。
活性エネルギー線硬化性接着剤は、紫外線等の活性エネルギー線を照射することによって硬化する接着剤であり、例えば重合性化合物および光重合性開始剤を含むもの、光反応性樹脂を含むもの、バインダー樹脂および光反応性架橋剤を含むもの等を挙げることができる。上記重合性化合物としては、光硬化性エポキシ系モノマー、光硬化性(メタ)アクリル系モノマー、光硬化性ウレタン系モノマー等の光重合性モノマーや、これらモノマーに由来するオリゴマー等を挙げることができる。上記光重合開始剤としては、紫外線等の活性エネルギー線を照射して中性ラジカル、アニオンラジカル、カチオンラジカルといった活性種を発生する物質を含むものを挙げることができる。
接着剤を用いた直線偏光子と保護フィルムとの貼合に先立って、必要に応じて直線偏光子の貼合面および/または保護フィルムの貼合面に表面活性化処理、例えばプラズマ処理、コロナ処理、紫外線照射処理、フレーム(火炎)処理、ケン化処理等を施してもよい。
(貼合層)
貼合層は、第1直線偏光子100と第2直線偏光子200との積層のために用いることができる。貼合層は、粘着剤層または接着剤層であってよい。
粘着剤層を形成する粘着剤としては、例えば(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂等をベースポリマーとし、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物等の架橋剤を加えた粘着剤組成物が挙げられる。
粘着剤層の厚みは、例えば1μm以上40μm以下であり、好ましくは3μm以上25μm以下である。
接着剤層を形成する接着剤としては、上述の水系接着剤、活性エネルギー線硬化性接着剤等が挙げられる。
(積層直線偏光板に対して任意で付加できる他の要素)
積層直線偏光板1に対して任意で付加できる他の要素としては、例えば積層直線偏光板1の一方または両面に積層されるプロテクトフィルム;積層直線偏光板1の一方または両面に積層される粘着剤層;該粘着剤層の表面に積層されるセパレートフィルム(剥離フィルム);積層直線偏光板1の一方または両面に積層される直線偏光子以外の他の光学機能層等が挙げられる。
図3は、積層直線偏光板の層構成の別の例を示す概略断面図である。図3に示される積層直線偏光板2は、第1直線偏光板300と、粘着剤層50と、第2直線偏光板400とを備える。第1直線偏光板300は、第1偏光子保護フィルム10と、その一方の面に接着剤層60を介して積層される第1直線偏光子100とを備える。第2直線偏光板400は、第2直線偏光子200と、その一方の面に接着剤層70を介して積層される第2偏光子保護フィルム20とを備える。
図4は、積層直線偏光板の層構成の他の例を示す概略断面図である。図4に示される積層直線偏光板3は、第1直線偏光板500と、粘着剤層50と、第2直線偏光板400とを備える。第1直線偏光板500は、第1直線偏光子100と、その両方の面に接着剤層60、80を介して積層される第1偏光子保護フィルム10と、第3偏光子保護フィルム30とを備える。第2直線偏光板400は、第2直線偏光子200と、その一方の面に接着剤層70を介して積層される第2偏光子保護フィルム20とを備える。
図5は、積層直線偏光板の層構成のさらに他の例を示す概略断面図である。図5に示される積層直線偏光板4は、第1直線偏光板500と、粘着剤層50と、第2直線偏光板600とを備える。第1直線偏光板500は、第1直線偏光子100と、その両方の面に接着剤層60、80を介して積層される第1偏光子保護フィルム10と、第3偏光子保護フィルム30とを備える。第2直線偏光板600は、第2直線偏光子200と、その両方の面に接着剤層70、90を介して積層される第2偏光子保護フィルム20と、第4偏光子保護フィルム40とを備える。
(積層直線偏光板の製造方法)
積層直線偏光板は、第1直線偏光子(または第1直線偏光板)と第2直線偏光子(または第2直線直線偏光板)とを貼合層を介して貼合する貼合工程を含む方法によって製造することができる。貼合工程において、第1直線偏光子と第2直線偏光子とを、それぞれの透過軸が平行となるように貼合する。貼合層を介して層同士を貼合する場合には、密着性を高めるために、貼合面の一方または両方に対して、例えばコロナ処理等の表面活性化処理を施すことが好ましい。
第1直線偏光子(または第1直線偏光板)と第2直線偏光子(または第2直線偏光板)は、上述の第1直線偏光子および第2直線偏光子の説明において述べたように製造することができる。
貼合層が粘着剤層である場合、粘着剤層は粘着シートとして準備することができる。粘着シートは、例えばトルエンや酢酸エチル等の有機溶剤に粘着剤組成物を溶解または分散させて粘着剤液を調製し、これを離型処理が施された剥離フィルム上に粘着剤からなる層をシート状に形成しておき、その粘着剤層上にさらに別の剥離フィルムを貼合する方式等により作製することができる。一方の剥離フィルムを剥離した粘着シートを一方の層に貼合し、次いで他方の剥離フィルムを剥離し、他方の層を貼合する方法により各層を貼合することができる。
粘着剤液を剥離フィルム上に塗工する方法としては、ダイコーター、カンマコーター、リバースロールコーター、グラビアコーター、ロッドコーター、ワイヤーバーコーター、ドクターブレードコーター、エアドクターコーターなどを用いた通常のコーティング技術を採用すればよい。
剥離フィルムは、プラスチックフィルムと剥離層とから構成されることが好ましい。プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、およびポリエチレンナフタレートフィルム等のポリエステルフィルムや、ポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィンフィルムが挙げられる。また、剥離層は、例えば剥離層形成用組成物から形成することができる。剥離層形成用組成物を構成する主な成分(樹脂)としては、特に限定されるもではないが、シリコーン樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、および長鎖アルキル樹脂等が挙げられる。
貼合層が接着剤層である場合、接着剤層は、接着剤を貼合面に公知のコーティング技術を用いて塗工することにより形成することができる。
貼合層の厚みは、それぞれ粘着剤液や接着剤の塗工条件によって調節をすることができる。貼合層の厚みを薄くするためには塗工厚みを小さくすることが効果的である。
(画像表示装置)
積層直線偏光板は画像表示装置に用いることができる。画像表示装置とは、画像表示パネルを有する装置であり、発光源として発光素子または発光装置を含む。画像表示装置としては、例えば液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置、無機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置、タッチパネル表示装置等が挙げられる。積層直線偏光板は、画像表示パネルの視認側に配置されることができる。本発明の積層直線偏光板は熱収縮率が小さいため、本発明の積層直線偏光板を備える画像表示装置は、比較的高温環境下で用いられる画像表示装置、例えば車載用画像表示装置等に好適である。積層直線偏光板は、粘着剤層を介して画像表示装置上に積層することができる。
1,2,3,4 積層直線偏光板、10 第1偏光子保護フィルム、20 第2偏光子保護フィルム、30 第3偏光子保護フィルム、40 第4偏光子保護フィルム、50 粘着剤層、60,70,80,90 接着剤層、100 第1直線偏光子、200 第2直線偏光子、300,500 第1直線偏光板、400,600 第2直線偏光板、100A,200A 透過軸
本発明は、以下の積層直線偏光板および画像表示装置を提供する。
[1] 第1直線偏光子と、第2直線偏光子とが積層された積層直線偏光板であって、
前記第1直線偏光子および前記第2直線偏光子は、それぞれの透過軸が互いに平行であり、
前記積層直線偏光板、前記第1直線偏光子および前記第2直線偏光子の視感度補正偏光度をそれぞれPy、Py、Pyとするとき、下記式(1)~(3):
Py≧99.98% (1)
Py≦99.95% (2)
Py≦99.95% (3)
を満たす、積層直線偏光板。
[2] 前記視感度補正偏光度PyおよびPyは86.00%以上である、[1]に記載の積層直線偏光板。
[3] 前記積層直線偏光板の視感度補正単体透過率Tyは43.0%以上である、[1]または[2]に記載の積層直線偏光板。
[4] 前記第1直線偏光子の視感度補正単体透過率Tyおよび前記第2直線偏光子の視感度補正単体透過率Tyは45.5%以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の積層直線偏光板。
[5] 前記第1直線偏光子または前記第2直線偏光子は、二色性色素が樹脂フィルム中に吸着配向した直線偏光子を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の積層直線偏光板。
[6] 前記第1直線偏光子または前記第2直線偏光子は、片面または両面に偏光子保護フィルムを備える、[1]~[5]のいずれかに記載の積層直線偏光板。
[7] [1]~[6]のいずれかに記載の積層直線偏光板を備える画像表示装置。

Claims (7)

  1. 第1直線偏光子と、第2直線偏光子とが積層された積層直線偏光板であって、
    前記第1直線偏光子および前記第2直線偏光子は、それぞれの透過軸が互いに平行であり、
    前記積層直線偏光板、前記第1直線偏光子および前記第2直線偏光子の視感度補正偏光度をそれぞれPy、Py、Pyとするとき、下記式(1)~(3):
    Py≧99.98% (1)
    Py≦99.95% (2)
    Py≦99.95% (3)
    を満たす、積層直線偏光板。
  2. 前記視感度補正偏光度PyおよびPyは86.00%以上である、請求項1に記載の積層直線偏光板。
  3. 前記積層直線偏光板の視感度補正単体透過率Tyは43.0%以上である、請求項1または2に記載の積層直線偏光板。
  4. 前記第1直線偏光子の視感度補正偏光度Tyおよび前記第2直線偏光子の視感度補正偏光度Tyは45.5%以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の積層直線偏光板。
  5. 前記第1直線偏光子または前記第2直線偏光子は、二色性色素が樹脂フィルム中に吸着配向した直線偏光子を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の積層直線偏光板。
  6. 前記第1直線偏光子または前記第2直線偏光子は、片面または両面に偏光子保護フィルムを備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の積層直線偏光板。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の積層直線偏光板を備える画像表示装置。
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