JP2022063387A - トナー搬送装置およびそれを備えたクリーニング装置並びに画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナーの固化を効果的に防止して安定したトナー搬送性能を維持可能なトナー搬送装置およびそれを備えたクリーニング装置並びに画像形成装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明のトナー搬送装置は、トナー搬送路と、搬送スクリューと、掻き取り部材と、を備えたトナー搬送装置である。トナー搬送路は、トナーが搬送される。搬送スクリューは、トナー搬送路の内部に回転可能に配置される回転軸と、回転軸の外周面に形成された螺旋羽根と、を有する。搬送スクリューは、搬送スクリューの外周面に当接して揺動する多数のフリッカーが、搬送スクリューの軸方向に沿って所定の間隔で形成されている。トナー搬送装置は、掻き取り部材を軸方向に往復移動させるスライド機構を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、像担持体の表面から除去された廃トナーや現像装置に補給されるトナーを搬送するトナー搬送装置、およびそれを備えたクリーニング装置並びに画像形成装置に関するものである。
コピー機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式を用いる画像形成装置においては、主に粉末の現像剤(以下、トナーという)が使用され、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像装置内のトナーによって可視化し、そのトナー像を記録媒体上に転写した後、定着処理を行うプロセスが一般的である。このような画像形成装置においては、感光体ドラム表面の残留トナーを除去するためのクリーニング装置が搭載されている。
このようなクリーニング装置においては、ドラム表面から回収された廃トナーは、機械的ストレスにより外添剤の付着具合や粒径が不揃いとなり、さらに紙粉等も混入することにより流動性が悪くなり、固化し易くなっている。また、近年のトナーの低融点化に伴い高温環境化でトナーの流動性が低下し易くなっている。そのため、特に高温高湿環境において流動性の低下した廃トナーが、トナー搬送路内に設けられた搬送スクリューの周囲(例えば螺旋羽根の間)で固化し、いわゆるブロッキング状態となって、トナーの搬送が困難になるという問題点があった。
そこで、トナーのブロッキングを抑制する方法が提案されており、例えば特許文献1、2には、軸方向に多数設けられたフィルム状のフリッカーを搬送スクリューに当接させて、搬送スクリューへのトナーの付着を抑制する方法が開示されている。
特開2002-278401号公報 特開2006-343371号公報
ところで、特許文献1、2のフリッカーは、軸方向に隣り合うフリッカー同士の間では、搬送スクリューとフリッカーとは接触していない。このため、搬送スクリューの外周面には、フリッカーと接触することのない領域、言わばデッドスペースが生じる。このデッドスペースに残留トナーが付着、堆積し、上述のようなブロッキング状態となって、トナー搬送性能の低下が生じる恐れがあった。
なお、ここではクリーニング装置によって除去された廃トナーの搬送時におけるトナーの固化を例に挙げて説明したが、現像装置に補給される補給トナーの搬送時においても、高温高湿環境では同様の問題が発生する。
本発明は、上記問題点に鑑み、トナーの固化を効果的に防止して安定したトナー搬送性能を維持可能なトナー搬送装置およびそれを備えたクリーニング装置並びに画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、トナー搬送路と、搬送スクリューと、掻き取り部材と、を備えたトナー搬送装置である。トナー搬送路は、トナーが搬送される。搬送スクリューは、トナー搬送路の内部に回転可能に配置される回転軸と、回転軸の外周面に形成された螺旋羽根と、を有する。搬送スクリューは、搬送スクリューの外周面に当接して揺動する多数のフリッカーが、搬送スクリューの軸方向に沿って所定の間隔で形成されている。トナー搬送装置は、掻き取り部材を軸方向に往復移動させるスライド機構を備えている。
本発明の第1の構成によれば、掻き取り部材の往復移動によって、搬送スクリューの外周面に当接する多数のフリッカーも軸方向に往復移動する。このため、搬送スクリューの外周面のうちフリッカーと接触する領域の面積が広くなり、上記のデッドスペースが小さくなるため、搬送スクリューの外周面にトナーが堆積するのを抑制することができる。したがって、トナーの固化を効果的に防止して安定したトナー搬送性能を維持可能なトナー搬送装置およびそれを備えたクリーニング装置並びに画像形成装置を提供することが可能になる。
本発明のクリーニング装置7a~7dが搭載された画像形成装置100の概略断面図 図1における画像形成部Pa付近の拡大図 図2における本発明の実施形態に係るクリーニング装置7a周辺の構成を示す側面断面図 図3に示す掻き取り部材31を、軸方向に直交する方向に平面視した平面図(図4(a))、及び図4(a)の状態から回転軸29aが所定量回転した状態を示す平面図(図4(b)) 本実施形態のクリーニング装置7aの搬送スクリュー29とフリッカーとの接触箇所を径方向(回転軸29aに対し垂直方向)から見た部分拡大図(図5(a))、図5(a)の状態から回転軸29aが所定量回転した状態を示す部分拡大図(図5(b))、及び図5(b)の状態から回転軸29aが所定量回転した状態を示す部分拡大図(図5(c)) 図3に示す掻き取り部材31の周辺の構成を示す部分拡大図
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明のクリーニング装置7a~7dが搭載された画像形成装置100の概略断面図である。画像形成装置100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、PcおよびPdが、搬送方向上流側(図1では左側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa~Pdは、異なる4色(マゼンタ、シアン、イエローおよびブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像および転写の各工程によりマゼンタ、シアン、イエローおよびブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa~Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1cおよび1d(像担持体)が配設されている。さらに図1において反時計回り方向に回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa~Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a~1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a~1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次転写された後、二次転写ユニット9において記録媒体の一例としての用紙S上に一度に転写される。さらに、定着部13において用紙S上に定着された後、画像形成装置100本体より排出される。感光体ドラム1a~1dを図1において時計回り方向に回転させながら、各感光体ドラム1a~1d
に対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される用紙Sは、画像形成装置100内の下部に配置された用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12aおよびレジストローラー対12bを介して二次転写ユニット9へと搬送される。
次に、画像形成装置100における画像形成手順について説明する。ユーザーにより画像形成開始が入力されると、先ず、メインモーター(図示せず)により感光体ドラム1a~1dの回転が開始され、帯電装置2a~2dの帯電ローラー21(図2参照)によって感光体ドラム1a~1dの表面を一様に帯電させる。次いで露光装置5から出射されたビーム光(レーザー光)によって感光体ドラム1a~1dの表面を光照射し、各感光体ドラム1a~1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。
現像装置3a~3dには、それぞれマゼンタ、シアン、イエローおよびブラックの各色のトナーが所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a~3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ4a~4dから各現像装置3a~3dにトナーが補給される。この現像剤中のトナーは、現像装置3a~3dの現像ローラー25(図2参照)により感光体ドラム1a~1d上に供給され、静電的に付着する。これにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a~6dにより一次転写ローラー6a~6dと感光体ドラム1a~1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a~1d上のマゼンタ、シアン、イエローおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a~1dの表面に残留したトナーがクリーニング装置7a~7dのクリーニングブレード28(図2参照)により除去される。
ベルト駆動モーター(図示せず)による駆動ローラー10の回転に伴い中間転写ベルト8が反時計回り方向に回転を開始すると、用紙Sがレジストローラー対12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ユニット9へ搬送され、フルカラー画像が転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部13へと搬送される。中間転写ベルト8の表面に残存したトナーはベルトクリーニングユニット19によって除去される。
定着部13に搬送された用紙Sは、定着ローラー対13aにより加熱および加圧されてトナー像が用紙Sの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Sは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、両面搬送路18に送られて両面印字された後に)、排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
図2は、図1における画像形成部Pa付近の拡大図である。図3は、図2における本発明の実施形態に係るクリーニング装置7a周辺の構成を示す側面断面図である。以下、感光体ドラム1a、帯電装置2a、クリーニング装置7a、トナー搬送装置110、を含む画像形成部Paについて詳細に説明するが、画像形成部Pb~Pdも同様の構成であるため説明を省略する。
図2に示すように、感光体ドラム1aの周囲には、ドラム回転方向(図2の時計回り方向)に沿って帯電装置2a、現像装置3a、クリーニング装置7aが配設され、中間転写
ベルト8を挟んで一次転写ローラー6aが配置されている。また、感光体ドラム1aに対し中間転写ベルト8の回転方向上流側には中間転写ベルト8を挟んでテンションローラー11に対向するベルトクリーニングユニット19が配置されている。
感光体ドラム1aは、アルミニウム製のドラム素管の外周面に感光層が積層されたものである。感光層としては、例えば有機光伝導体を利用した有機感光層(OPC)や、シランガス等の蒸着等により製膜されたアモルファスシリコン(a-Si)感光層等の無機感光層が用いられる。
帯電装置2aは、感光体ドラム1aに接触してドラム表面に帯電バイアスを印加する帯電ローラー21と、帯電ローラー21をクリーニングするためのブラシローラー22とを有している。現像装置3aは、現像容器20内に攪拌搬送スクリュー23、供給搬送スクリュー24から成る2本の攪拌搬送部材と、現像ローラー25とを有し、現像ローラー25の表面に担持されたトナーを感光体ドラム1a表面に飛翔させて静電潜像をトナー像に現像する。
クリーニング装置7aは、ハウジング26と、摺擦ローラー27(トナー除去機構)と、クリーニングブレード28と、を備える。ハウジング26は、摺擦ローラー27、クリーニングブレード28、搬送スクリュー29、および掻き取り部材31を内部に収容している。ハウジング26は、感光体ドラム1aに対向する開口部と、搬送スクリュー29、および掻き取り部材31を収納するトナー搬送路37と、を有する。
摺擦ローラー27は、ハウジング26の開口部を介して感光体ドラム1aの表面(外周面)に当接しており、ハウジング26の前後方向(図3の紙面と垂直な方向)の側板(図示せず)に回転可能に軸支されている。摺擦ローラー27は、図示しない駆動手段により感光体ドラム1aとの当接面において同一方向(ウィズ方向)に回転駆動されることにより、感光体ドラム1aの表面の残留トナーを除去するとともに感光体ドラム1aの表面を摺擦して研磨する。摺擦ローラー27により除去された残留トナーは、廃トナーとして、開口部を通じてハウジング26のトナー搬送路37内に収容される。
摺擦ローラー27の線速は、感光体ドラム1aの線速よりも速く(例えば1.2倍に)制御されている。摺擦ローラー27としては、例えば金属シャフトの周囲にローラー体としてEPDMゴム製でアスカC硬度55°の発泡体層を形成した構造が挙げられる。ローラー体の材質としてはEPDMゴムに限定されず、他の材質のゴムや発泡ゴム体であっても良く、アスカC硬度が10~90°の範囲のものが好適に使用される。
クリーニングブレード28は、感光体ドラム1aの回転方向(図3の時計回り方向)に対し、感光体ドラム1aと摺擦ローラー27との当接部よりも下流側において感光体ドラム1aに当接している。クリーニングブレード28としては、例えばJIS硬度が78°で厚み2mmのポリウレタンゴム製のブレードが用いられる。クリーニングブレード28の材質および硬度、寸法、感光体ドラム1aへの取り付け角度、食い込み量および圧接力等は、感光体ドラム1aの仕様に応じて適宜設定される。
トナー搬送装置110は、トナー搬送路37と、搬送スクリュー29と、掻き取り部材31と、スライド機構50を備えている。搬送スクリュー29は、トナー搬送路37内に設けられた回転軸29aと、回転軸29aの外周面に一体形成された螺旋状の螺旋羽根29b(いずれも図4参照)とを有する。回転軸29aは、ハウジング26の内壁51に回転可能に軸支されている。トナー搬送路37に収容された廃トナーは、搬送スクリュー29の回転に伴って軸方向に搬送され、クリーニング装置7aの外部に排出される。
図4(a)は、図3に示す掻き取り部材31を、軸方向に直交する方向に平面視した平面図である。図4(b)は、図4(a)の状態から回転軸29aが所定量回転した状態を示す平面図である。図5(a)は、本実施形態のクリーニング装置7aの搬送スクリュー29とフリッカーとの接触箇所を径方向(回転軸29aに対し垂直方向)から見た部分拡大図、図5(b)は、図5(a)の状態から回転軸29aが所定量回転した状態を示す部分拡大図、図5(c)は、図5(b)の状態から回転軸29aが所定量回転した状態を示す部分拡大図である。
図4(a)、図4(b)に示すように、掻き取り部材31は、搬送スクリュー29の回転軸29aと並ぶように軸方向に延びる基部32と、基部32から搬送スクリュー29に向かって延びる多数のフリッカー33と、を備える。基部32は、ハウジング26の内壁51に、軸方向に平行移動可能に支持された棒状体である。基部32の軸方向の一方側の端部(図4に示す左側の端部)は、内壁51より外側でスライド機構50に接続されている。スライド機構50は、基部32を軸方向に往復移動可能である(詳細は後述する)。
フリッカー33は、基部32に連接された矩形板状体である。フリッカー33の先端部は自由端となっており、その先端部が搬送スクリュー29に接触する位置まで延びている。フリッカー33の幅P1(基部32から先端部にかけての方向に直交する方向の幅)は、螺旋羽根29bのピッチP2以下である。フリッカー33の幅P1の具体的な大きさは、例えば、ピッチP2の1/3以上、かつ3/2以下とすることが好ましい(図5(a)参照)。
フリッカー33は、搬送スクリュー29の軸方向の全域に亘って、所定の間隔を隔てて複数並んでいる。各フリッカー33の軸方向に並ぶ間隔は、螺旋羽根29bの軸方向のピッチP2以下となっている。基部32の軸方向の往復移動に伴って、フリッカー33は、搬送スクリュー29に接触したまま軸方向に往復移動する。スライド機構50は、フリッカー33が、螺旋羽根29bの1ピッチP2以上、かつ1.5ピッチP2以下の間隔で往復移動するように、基部32を往復移動可能となっている。
フリッカー33の材質としては、搬送スクリュー29の螺旋羽根29bに接触して揺動する弾性材料であれば特に制限はなく、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)製のシート(ルミラー(登録商標)シート)、テフロン(登録商標)シート、カプトン等の各種の摩擦抵抗の少ない合成樹脂製シートを使用することができるが、コストや耐久性等の面からルミラーシートが好ましい。
図6は、図3に示す掻き取り部材31の周辺の構成を示す部分拡大図である。フリッカー33は、回転軸29aよりもハウジング26の開口部に近い位置、すなわち回転軸29aよりもハウジング26の底面(トナー搬送路37の底面)から遠い位置で、搬送スクリュー29に接触している(図3参照)。フリッカー33は、この搬送スクリュー29との接触位置から、ハウジング26の底面(トナー搬送路37の底面)に向けて、搬送スクリュー29を押圧している。
多数のフリッカー33のうち、軸方向の中央部(基部32のうちの多数のフリッカー33の設けられた領域において、この領域の1/3の大きさを占める、この領域の軸方向の中心に位置する部分)に設けられた複数のフリッカー33は、中央部よりも外側に設けられた残りのフリッカー33よりも、弱い力で搬送スクリュー29を押圧している。この中央部に設けられた複数のフリッカー33のもつ弾性係数は、残りのフリッカー33のもつ弾性係数よりも、小さい。
フリッカー33は、搬送スクリュー29の回転、および掻き取り部材31の往復移動に
伴い、螺旋羽根29bに接触し、持ち上げられて弾性変形した状態(図6の実線)と、復元力により回転軸29aに当接した状態(図6の一点鎖線)とを繰り返すように弾性変形しながら揺動する。フリッカー33は、回転軸29aに接触しているときに比べて、螺旋羽根29bに持ち上げられているときの方が、大きくたわみ、搬送スクリュー29を押圧する押圧力も大きくなる。
図5(a)~図5(c)に示すように、各フリッカー33が軸方向の一方に移動している途中で、回転中の搬送スクリュー29の螺旋羽根29bと接触する。この時、フリッカー33は、螺旋羽根29bを乗り越えるように揺動する(図5(b)参照)。フリッカー33は、螺旋羽根29bを乗り越えると、復元力によって回転軸29aに当接するように揺動する(図5(c))。ここで、基部32が軸方向の一方に所定量移動すると、移動方向が逆向きになり、掻き取り部材31は軸方向の他方に移動し始める。この基部32の移動に伴って、フリッカー33も軸方向の他方に移動する。そして、基部32(フリッカー33)が軸方向の他方に所定量移動すると、移動の方向が逆向きになって、再度軸方向の一方に移動する。
次に、スライド機構50の構成の一例について、図4に戻って詳細を説明する。スライド機構50は、ハウジング26の内壁51の外側に配置されている。スライド機構50は、出力ギア52と、アイドルギア40と、付勢部材43とを有する。
出力ギア52は、外周に複数の歯が形成された円筒歯車状の第1ギア部44と、第1ギア部44の軸方向の一方側の端部に位置するフランジ部42と、第1ギア部44、およびフランジ部42を軸方向に貫通してフランジ部42に固定された中心軸45と、を有する。フランジ部42の外径は、第1ギア部44の外径よりも大きい。中心軸45は、ハウジング26の外側に配置された駆動装置46に接続されている。出力ギア52は、駆動装置46の駆動力によって、中心軸45を中心に回転可能である。
アイドルギア40は、外周に複数の歯が形成された円筒歯車状の第2ギア部47と、第2ギア部47の軸方向の一方側の端面48から突出する円筒状のカム部41と、を有する。第2ギア部47は、第1ギア部44とアイドルギア40の径方向(軸方向に直交する方向)に対向して接触している。第1ギア部44と第2ギア部47とは、互いの接触箇所において噛み合っている。この噛み合いによって、出力ギア52が駆動装置46の駆動力をアイドルギア40に出力し、アイドルギア40が回転する。
カム部41の軸方向の先端面には、傾斜面49が形成されている。傾斜面49は、出力ギア52の径方向(軸方向に直交する方向)に対して、所定の角度で傾斜する面である。
第2ギア部47の軸方向の他方側の端部には、掻き取り部材31の基部32が接続されている。基部32は、アイドルギア40の回転が掻き取り部材31に伝わらないように、軸受等を介して第2ギア部47に支持され、かつ内壁51に回り止めをされている。
内壁51と、アイドルギア40の第2ギア部47との間には、付勢部材43が設けられている。付勢部材43は、軸方向に沿った弾性を備えるコイルばねであって、基部32に外挿されている。付勢部材43は、内壁51と第2ギア部47との間に配置され、第2ギア部47に接触してアイドルギア40を軸方向の一方(内壁51から離れる方向)に向けて付勢している。この付勢部材43の付勢力によって、カム部41とフランジ部42とが接触している。
このカム部41とフランジ部42との接触箇所において、カム部41は、アイドルギア40の回転に応じて、第2ギア部47の端面48からの突出量が周期的に変化するものと
なっている。
出力ギア52が回転すると、第1ギア部44、および第2ギア部47を介してアイドルギア40に回転が伝達される。ここで、上述の通り、フランジ部42がカム部41に接触しており、カム部41は、第2ギア部47の端面からの突出量が、アイドルギア40の回転に応じて変化するものである。このため、アイドルギア40が回転すると、カム部41とフランジ部42との接触箇所が、カム部41の突出量の小さい箇所から突出量の大きい箇所へと移動する(図4(b)参照)。同時に、フランジ部42が第2ギア部47の端面48から離れるように、アイドルギア40が軸方向の他方へ移動する。アイドルギア40が軸方向に移動すると、付勢部材43がアイドルギア40によって軸方向に圧縮される。
この状態からアイドルギア40が回転すると、カム部41とフランジ部42との接触箇所がカム部41の突出量の大きい箇所から突出量の小さい箇所へと移動する。これに伴い、アイドルギア40は付勢部材43の付勢力によって、軸方向の一方に向かって移動する(図5(a)参照)。このように、アイドルギア40は、回転の周期にあわせて軸方向に往復移動する。
上述の通り、フリッカー33が搬送スクリュー29に当接した状態で搬送スクリュー29が回転するため、搬送スクリュー29の外周面上の残留トナーを掻き落とすことができる。
ここで、フリッカー33は、搬送スクリュー29に接触した状態で軸方向に移動するため、搬送スクリュー29の表面のより広い範囲にフリッカー33が接触する。このため、搬送スクリュー29の表面のうちの、フリッカー33に接触しないデッドスペースの面積が小さくなり、搬送スクリュー29の外周面にトナーが堆積するのを抑制することができる。トナーの固化を効果的に防止して安定したトナー搬送性能を維持可能なトナー搬送装置110およびそれを備えたクリーニング装置7a並びに画像形成装置100を提供することが可能になる。
また、上述の通り、フリッカー33の幅は、螺旋羽根29bのピッチP2以下の大きさである。このため、フリッカー33が軸方向に移動して螺旋羽根29bを乗り越えた際に、フリッカー33は、復元力によって螺旋羽根29bのピッチ間に入り込むように回転軸29aに当接することができる。このように、搬送スクリュー29の外周面のうちの、螺旋羽根29bと、回転軸29aとの両方の外周面に当接することができるため、搬送スクリュー29の外周面のより広範囲の残留トナーを掻き落とすことが可能になる。
さらに、フリッカー33が、螺旋羽根29bの1ピッチP2以上、かつ1.5ピッチP2以下の間隔で往復移動するため、フリッカー33は、螺旋羽根29bのピッチP2間に位置する回転軸29aの外周面のより広い範囲に接触する。したがって、より効果的に搬送スクリュー29の外周面上の残留トナーを掻き落とすことが可能になる。
また、上述の通り、軸方向の中央部に設けられた複数のフリッカー33は、中央部よりも外側に設けられた残りのフリッカー33よりも、弱い力で搬送スクリュー29を押圧している。このため、搬送スクリュー29は、軸方向の中心において、径方向にたわみにくく、トナー搬送路37と搬送スクリュー29とが接触して搬送スクリュー29の回転が阻害されるのを抑制することができる。
その他、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態においては、クリーニング装置7a~7dの研磨システムとして摺擦ローラー27およびクリーニングブレード28を備えた構成について
のみ説明しているが、本発明の構成は、例えば摺擦ローラー27のみ、或いはクリーニングブレード28のみを備えた構成や、摺擦ローラー27に代えて清掃機能のみを有するクリーニングローラーを備えた構成、クリーニングブレード28に代えてファーブラシを備えた構成等、搬送スクリュー29を有する種々の構成のクリーニング装置に適用することができる。
また、スライド機構50は、上記実施形態の構成に限られず、例えば、ラックアンドピニオン機構を用いて掻き取り部材31を軸方向に往復移動可能にするものとできる。この場合、基部32に、多数の歯が形成された棒状のラック部材を設け、このラック部材の歯に対向、接触するように平歯車を配置し、この接触箇所において平歯車のもつ歯とラック部材の歯とが噛み合うようにする。平歯車は、正逆回転可能な駆動装置46に接続され、駆動装置46の駆動力によって回転する。上記の平歯車とラック部材との噛み合いによって、駆動装置46の駆動力が平歯車に伝達されて、基部32が軸方向に移動可能となる。
また、搬送スクリュー29は、駆動装置46に接続されている構成を採用することができる。これにより、一つの駆動装置46の駆動力を用いて、搬送スクリュー29の回転と、掻き取り部材31の往復移動とを行うことができ、掻き取り部材31を往復移動させるために別の駆動装置を設ける必要がなくなるため、構造を簡素化することが可能になる。
また、搬送スクリュー29は、駆動装置46とは異なった別の駆動装置に接続される構成を採用しても良い。
本発明は、像担持体の表面から除去された廃トナーや現像装置に補給されるトナーを搬送するトナー搬送装置に利用可能である。本発明の利用により、トナーの固化を効果的に防止して安定したトナー搬送性能を維持可能なトナー搬送装置およびそれを備えたクリーニング装置並びに画像形成装置を提供することができる。
1a~1d 感光体ドラム(像担持体)
26 ハウジング
27 摺擦ローラー(トナー除去機構)
28 クリーニングブレード
29 搬送スクリュー
29a 回転軸
29b 螺旋羽根
31 掻き取り部材
32 基部
33 フリッカー
37 トナー搬送路
40 アイドルギア
41 カム部
42 フランジ部
43 付勢部材
46 駆動装置
50 スライド機構
52 出力ギア
100 画像形成装置
110 トナー搬送装置
P1 幅
P2 ピッチ
Pa~Pd 画像形成部
S 用紙

Claims (8)

  1. トナーが搬送されるトナー搬送路と、
    前記トナー搬送路の内部に回転可能に配置される回転軸と、前記回転軸の外周面に形成された螺旋羽根と、を有する搬送スクリューと、
    前記搬送スクリューの外周面に当接して揺動する多数のフリッカーが、前記搬送スクリューの軸方向に沿って所定の間隔で形成された掻き取り部材と、
    を備えたトナー搬送装置において、
    前記掻き取り部材を前記軸方向に往復移動させるスライド機構を備えていることを特徴とするトナー搬送装置。
  2. 前記スライド機構は、
    前記回転軸に駆動力を出力する出力ギアと、
    前記掻き取り部材の軸方向の一端部に回転可能に設けられるとともに、前記掻き取り部材に対して軸方向への移動が規制され、前記出力ギアと噛み合うアイドルギアと、
    前記アイドルギアの軸方向の端面に形成され、前記端面からの突出量が周期的に変化するカム部と、
    前記出力ギアの外周面に形成され、前記カム部に接触するフランジ部と、
    前記掻き取り部材を前記カム部と前記フランジ部とが接触する方向に付勢する付勢部材と、を有し、
    前記掻き取り部材は、前記回転軸の回転に合わせて前記軸方向に往復移動することを特徴とする請求項1に記載のトナー搬送装置。
  3. 前記螺旋羽根は、ピッチで螺旋状に形成されており、
    前記フリッカーの前記軸方向の幅は、前記螺旋羽根のピッチ以下の大きさであることを特徴とする請求項1または2に記載のトナー搬送装置。
  4. 前記フリッカーは、前記軸方向に、前記螺旋羽根のピッチ以下の間隔を隔てて並んでいることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のトナー搬送装置。
  5. 前記フリッカーは、前記螺旋羽根の1ピッチ以上、1.5ピッチ以下の間隔で、前記軸方向に往復移動することを特徴とする請求項3または4に記載のトナー搬送装置。
  6. 前記フリッカーは、前記搬送スクリューの前記軸方向の全域に亘って当接するように、所定の間隔を隔てて並んでおり、
    前記搬送スクリューの前記軸方向の両端部に当接する前記フリッカーは、前記搬送スクリューの前記両端部よりも前記軸方向の内側の部分に当接する前記フリッカーよりも、大きい力で前記搬送スクリューを押圧していることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のトナー搬送装置。
  7. 像担持体に接触するように設けられ、前記像担持体の表面に残存する残留トナーを除去するトナー除去機構と、
    前記トナー除去機構を収納するとともに、前記トナー除去機構によって除去された前記残留トナーを貯留するハウジングと、
    前記ハウジングの内部に貯留された前記残留トナーを前記ハウジングの外部に搬送する請求項1から6のいずれかに記載のトナー搬送装置と、
    を備えたクリーニング装置。
  8. 請求項7に記載のクリーニング装置を備える画像形成装置。
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